JP2004258713A - コンテンツ記録再生システム - Google Patents
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Abstract
【課題】固定型の第1の記録媒体を搭載し、第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、携帯端末へ前記第1の記録媒体に一旦記録したコンテンツをネットワークを介して配信するコンテンツ記録再生装置と、前記第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、前記ネットワークを介して配信されたコンテンツを再生する携帯端末とを有し、著作権保護とユーザの利便性を図れるシステムを提供すること。
【解決手段】フラッシュメモリカードにコンテンツの暗号化に用いた鍵データのみを格納し、そのフラッシュメモリカードをHDDレコーダーや携帯端末に装着することによって、事前にダウンロードされたHDDレコーダー内のコンテンツを、そのHDDレコーダーやネットワークで接続された携帯端末にて、暗号を解きながら再生する。
【選択図】 図1
【解決手段】フラッシュメモリカードにコンテンツの暗号化に用いた鍵データのみを格納し、そのフラッシュメモリカードをHDDレコーダーや携帯端末に装着することによって、事前にダウンロードされたHDDレコーダー内のコンテンツを、そのHDDレコーダーやネットワークで接続された携帯端末にて、暗号を解きながら再生する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定型の第1の記録媒体(ハードディスク)を搭載し、第2の記録媒体(フラッシュメモリカード)が着脱自在であり、かつ、携帯端末へ前記第1の記録媒体に一旦記録したコンテンツをネットワークを介して配信するコンテンツ記録再生装置と、前記第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、前記ネットワークを介して配信されたコンテンツを再生する携帯端末とを有するコンテンツ記録再生システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハードディスクを用いた映像記録装置(以下、HDDレコーダー)が広く普及してきた。また、家庭内や屋外において、ADSLや無線LANといったネットワーク技術の発達で、上述のようなHDDレコーダーやPC、PDAのような携帯端末等が有線あるいは無線でネットワーク接続される環境が整ってきた。
【0003】
こういった背景から、インターネットにおいては、映像や音楽のコンテンツをネットワークで配信する事業などが盛んに行われ、ネットワークを通じて、デジタル技術で圧縮されたコンテンツをPCやHDDレコーダーにダウンロードやストリーミングすることが可能となった。
【0004】
また、家庭内では、PCやHDDレコーダー内のコンテンツを携帯端末や他の再生装置にネットワークを使い送信し、家庭内のどこでも、そのコンテンツが楽しめるという環境が整いつつある。
【0005】
しかし一方で、このようなコンテンツが不正にコピーされ、著作権の侵害等の問題も深刻になっている。
【0006】
映像や音楽のコンテンツを不正にコピーされないように、また、不正にコピーされても再生出来ないようにする方法として、従来技術例をあげると、特開2000−112824「メモリシステム」や、著作権保護機能が搭載されたSDカードといったものがある。これらの技術は、フラッシュメモリカードにコンテンツと暗号に用いる鍵情報を一緒に格納する方法で、コンテンツをコピーする際に、コンテンツを暗号化し、そして、そのコンテンツを暗号化する際に用いた鍵情報などを、フラッシュメモリカードの特定の領域に記録する。そして、コンテンツを再生する際には、この鍵情報を参照し、暗号を解き再生する。鍵情報が記録されている領域は、特殊なプログラムを使用しなければアクセスできないため、PCなどに搭載されているの汎用プログラムなので、フラッシュメモリカード内のコンテンツをコピーしただけでは、暗号を解くことが出来ず、再生することが出来ないといったものである。
【0007】
フラッシュメモリカードを用いない方法としては、インターネット等のネットワークで暗号化されたコンテンツと鍵情報を配信し、HDDレコーダーなどの記録装置側のハードディスクなどにそれらを格納し、再生時に、その鍵情報を用いて暗号を解き再生(ダウンロード方式)、または、コンテンツと鍵情報を受信しながら、同時に暗号を解き再生するもの(ストリーミング方式)である。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−112824公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例において、メモリカードにコンテンツと鍵情報を一緒に格納する方法では、長時間の映画などのコンテンツでは、データ量が大きく、大容量なメモリカードが必要となってしまう。
【0010】
また、前述のネットワークを使用する方法において、ダウンロード方式では、ダウンロードしたデータが格納されているHDDレコーダー以外の携帯端末等で再生するときは、フラッシュメモリカードにコンテンツと鍵情報をコピーしなければならない。あるいは、再び、インターネットやHDDレコーダーから、ネットワークでコンテンツと鍵情報を携帯端末に送らなければならない。
【0011】
上述のように、正規にコンテンツを購入したユーザにおいても、他の端末でコンテンツ見ようとすると、データ量の大きい映画コンテンツ等では大容量のフラッシュメモリカードが必要であったり、再び、インターネットからデータを入手したりと、ユーザにとって非常に利便性の悪いものであった。
【0012】
そこで、本発明は、この課題に注目し、着脱自在の記憶媒体(フラッシュメモリカード)に暗号化に用いた鍵データのみを格納し、その着脱自在の記憶媒体(フラッシュメモリカード)を固定型記録媒体を備えた記録再生装置(HDDレコーダー)や携帯端末に装着することによって、固定型記録媒体を備えた記録再生装置(HDDレコーダー)内の事前にダウンロードされたコンテンツを、その固定型記録媒体を備えた記録再生装置(HDDレコーダー)やネットワークで接続された携帯端末にて、暗号を解きながら再生するというシステムを提供し、著作権保護とユーザの利便性を図ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するために本発明は、下記のコンテンツ記録再生システムを提供するものである。
【0014】
固定型の第1の記録媒体を搭載し、第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、携帯端末へ前記第1の記録媒体に一旦記録したコンテンツをネットワークを介して配信するコンテンツ記録再生装置と、前記第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、前記ネットワークを介して配信されたコンテンツを再生する携帯端末とを有するコンテンツ記録再生システムにおいて、
コンテンツ記録再生装置は、コンテンツを暗号化して、または、暗号化されているコンテンツをそのまま前記第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、装着されている前記第2の記録媒体上のFAT(File Allocation Table)ファイルシステムが使用しない領域に、前記第1の記録媒体に記録したコンテンツの暗号化に用いられたコンテンツ鍵情報を記録する第2の記録手段とを有し、
前記携帯端末は、前記コンテンツ記録再生装置によって前記第1の記録媒体から読み出されて配信された前記コンテンツを受信して再生する際に、装着された前記第2の記録媒体上のコンテンツ鍵情報を参照して前記受信したコンテンツの暗号を解き再生を行う再生手段を有する、
ことを特徴とするコンテンツ記録再生システム。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例のシステム構成図である。HDDレコーダー101は、放送から受信した、あるいは、インターネットから配信されたコンテンツを暗号化し、ハードディスクに記録する。また、その際に暗号に使用した鍵情報をフラッシュメモリカード103に格納する。ハードディスクに記録されたコンテンツを再生する際には、フラッシュメモリカードに記録された鍵情報を基に暗号化されたコンテンツの暗号を解き、映像や音楽を再生する。
【0017】
携帯端末102は、インターネット経由、または直接、無線ネットワークなどを使い、HDDレコーダーからコンテンツを受信することが出来、また、それを再生する際には、携帯端末に挿入されたフラッシュメモリカードに格納されている鍵情報を基にコンテンツの暗号を解き、映像や音声を再生する。
【0018】
図2は、HDDレコーダーのハードウェアブロック図である。TV放送受信部205にて受信した映像音声データを、映像音声圧縮処理部202でMPEGなどのデータに圧縮される。そして、CPU201は、その圧縮データをある鍵情報を基に暗号化し、ハードディスク208に記録する。このときに使用する鍵情報は、HDDレコーダー自身で生成しても良いし、ユーザーの入力やインターネットから入手しても良い。また、CPUは、コンテンツをハードディスクに記録する際に、上記で使用した鍵情報を、フラッシュメモリカード211に記録する。また、インターネットからコンテンツを受信するときは、CPUは、ネットワークI/F204を使い、コンテンツを受信し、上述のTV放送を受信したときと同様に圧縮処理、暗号化処理を行い、ハードディスクに記録する。また、鍵情報も同様にフラッシュメモリカードに格納する。
【0019】
インターネットより受信したコンテンツがすでに圧縮されている場合は、圧縮処理を省略しても良い。また、すでに暗号化されていて、鍵情報も配信されている場合は、その鍵情報をフラッシュメモリカードに格納する。
【0020】
HDDレコーダーにて、コンテンツを再生する場合、CPUは、ハードディスクよりコンテンツを読み出し、また、フラッシュメモリに格納されている鍵情報を読み出し、コンテンツの暗号を解く。そして、そのデータを映像音声伸張処理部に転送し、映像や音声を再生する。もし仮に、このとき、コンテンツを記録した時と同じフラッシュメモリカードがHDDレコーダーに挿入されていないときは、正しい鍵情報を読み出すことが出来ないため、暗号が解くことが出来ないので、再生することは出来ない。
【0021】
図3は、携帯端末のハードウェアブロック図である。CPU301は、ネットワークI/F303を使い、HDDレコーダーから暗号化されたコンテンツを受信する。また、フラッシュメモリカード308より、鍵情報を読み出し、コンテンツの暗号を解く。そして、そのデータを映像音声伸張処理部302に転送して、映像や音声を再生する。このときに、挿入されているフラッシュメモリカードは、HDDレコーダーにコンテンツを記録するときに鍵情報を格納したフラッシュメモリカードと同一の物でなければならない。
【0022】
図4は、フラッシュメモリカードの論理フォーマットを示す図である。通常、FAT(File Allocation Table)ファイルシステムでフォーマットされたATA規格準拠のフラッシュメモリカードは、1ブロック512Byteに分割され、さらに、それが複数集まり、1クラスタを形成する。先頭のクラスタには、MBR(MasterBootRecode)がある。これは、ファイルシステムが起動後初めてカードにアクセスする際に、最初にアクセスする領域であり、ブート時に使用するプログラムが格納される。また、次にアクセスする、PBR(PartitionBootRecode)の位置情報が記録してある。PBRは、パーティーション別にブート時に使用するプログラムが格納されている。そして、それ以降の領域に、FATファイルシステムが使用するFATテーブルと、実際のファイルデータが記録されるユーザ領域がある。
【0023】
さて、通常、MBRとPBRの間には、未使用領域が存在する。この領域は、ブート時においても、また、FATファイルシステムも使用しない領域である。本発明では、HDDレコーダーが記録、再生のとき、また、携帯端末が再生するときに参照する鍵情報は、前記未使用領域に格納する。上述の通り、この領域は、ファイルシステムを利用してread/writeすることは出来ないので、格納するときは、CPUから、直接フラッシュカードの特定ブロックにread/writeする処理を行う。
【0024】
このような特別な領域に鍵情報を格納することによって、PCなどの汎用なプログラムでフラッシュメモリカードを複製しても、鍵情報はコピーされない。よって、HDDレコーダーにコンテンツを記録すると同時に鍵情報を格納するのに使用したフラッシュメモリカードを挿入しなければ、HDDレコーダーや携帯端末で、そのコンテンツは再生出来ないことになる。
【0025】
以上の通り、本発明は、コンテンツをHDDレコーダーに記録する際に暗号化、そして、その鍵情報をフラッシュメモリカードのFATファイルシステムが使用しない特殊領域に格納する。そして、その暗号化されたコンテンツを再生する際、フラッシュメモリカードの特殊領域内の鍵情報を利用する。このような方式をとることによって、同一カードを機器に挿入しない限り再生出来ないので、著作権保護を実現する。また、コンテンツ全体をフラッシュメモリカードに記録する必要がなく、フラッシュメモリカード内には鍵情報のみあればよいので、フラッシュメモリカードの容量が小さくて済む。
【0026】
【発明の効果】
以上の通り、本発明は下記の効果を有する。
【0027】
コンテンツをHDDレコーダーに記録する際に暗号化、そして、その鍵情報をフラッシュメモリカードのFATファイルシステムが使用しない特殊領域に格納する。そして、その暗号化されたコンテンツを再生する際、フラッシュメモリカードの特殊領域内の鍵情報を利用する。このような方式をとることによって、同一のフラッシュメモリカードを機器に挿入しない限り暗号化されたコンテンツを再生出来ないので、著作権保護を実現する。また、コンテンツ全体をフラッシュメモリカードに記録する必要がなく、フラッシュメモリカード内には鍵情報のみがあればよいので、フラッシュメモリカードの容量が小さくてすむ。また、コンテンツをコピーするといった時間も必要なくなり、ユーザの利便性が向上する。
【0028】
さらに、フラッシュメモリカードのFATフォーマットは、そのまま利用できるので、フラッシュメモリカードを通常通りに使用することもできる。例えば、著作権フリーのデータや、コンテンツを格納してHDDレコーダーや携帯端末、PCで再生を行うようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例におけるHDDレコーダーのハードウェアブロック図である。
【図3】本発明の一実施例における携帯端末のハードウェアブロック図である。
【図4】本発明の一実施例におけるフラッシュメモリカードの論理フォーマット図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定型の第1の記録媒体(ハードディスク)を搭載し、第2の記録媒体(フラッシュメモリカード)が着脱自在であり、かつ、携帯端末へ前記第1の記録媒体に一旦記録したコンテンツをネットワークを介して配信するコンテンツ記録再生装置と、前記第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、前記ネットワークを介して配信されたコンテンツを再生する携帯端末とを有するコンテンツ記録再生システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハードディスクを用いた映像記録装置(以下、HDDレコーダー)が広く普及してきた。また、家庭内や屋外において、ADSLや無線LANといったネットワーク技術の発達で、上述のようなHDDレコーダーやPC、PDAのような携帯端末等が有線あるいは無線でネットワーク接続される環境が整ってきた。
【0003】
こういった背景から、インターネットにおいては、映像や音楽のコンテンツをネットワークで配信する事業などが盛んに行われ、ネットワークを通じて、デジタル技術で圧縮されたコンテンツをPCやHDDレコーダーにダウンロードやストリーミングすることが可能となった。
【0004】
また、家庭内では、PCやHDDレコーダー内のコンテンツを携帯端末や他の再生装置にネットワークを使い送信し、家庭内のどこでも、そのコンテンツが楽しめるという環境が整いつつある。
【0005】
しかし一方で、このようなコンテンツが不正にコピーされ、著作権の侵害等の問題も深刻になっている。
【0006】
映像や音楽のコンテンツを不正にコピーされないように、また、不正にコピーされても再生出来ないようにする方法として、従来技術例をあげると、特開2000−112824「メモリシステム」や、著作権保護機能が搭載されたSDカードといったものがある。これらの技術は、フラッシュメモリカードにコンテンツと暗号に用いる鍵情報を一緒に格納する方法で、コンテンツをコピーする際に、コンテンツを暗号化し、そして、そのコンテンツを暗号化する際に用いた鍵情報などを、フラッシュメモリカードの特定の領域に記録する。そして、コンテンツを再生する際には、この鍵情報を参照し、暗号を解き再生する。鍵情報が記録されている領域は、特殊なプログラムを使用しなければアクセスできないため、PCなどに搭載されているの汎用プログラムなので、フラッシュメモリカード内のコンテンツをコピーしただけでは、暗号を解くことが出来ず、再生することが出来ないといったものである。
【0007】
フラッシュメモリカードを用いない方法としては、インターネット等のネットワークで暗号化されたコンテンツと鍵情報を配信し、HDDレコーダーなどの記録装置側のハードディスクなどにそれらを格納し、再生時に、その鍵情報を用いて暗号を解き再生(ダウンロード方式)、または、コンテンツと鍵情報を受信しながら、同時に暗号を解き再生するもの(ストリーミング方式)である。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−112824公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例において、メモリカードにコンテンツと鍵情報を一緒に格納する方法では、長時間の映画などのコンテンツでは、データ量が大きく、大容量なメモリカードが必要となってしまう。
【0010】
また、前述のネットワークを使用する方法において、ダウンロード方式では、ダウンロードしたデータが格納されているHDDレコーダー以外の携帯端末等で再生するときは、フラッシュメモリカードにコンテンツと鍵情報をコピーしなければならない。あるいは、再び、インターネットやHDDレコーダーから、ネットワークでコンテンツと鍵情報を携帯端末に送らなければならない。
【0011】
上述のように、正規にコンテンツを購入したユーザにおいても、他の端末でコンテンツ見ようとすると、データ量の大きい映画コンテンツ等では大容量のフラッシュメモリカードが必要であったり、再び、インターネットからデータを入手したりと、ユーザにとって非常に利便性の悪いものであった。
【0012】
そこで、本発明は、この課題に注目し、着脱自在の記憶媒体(フラッシュメモリカード)に暗号化に用いた鍵データのみを格納し、その着脱自在の記憶媒体(フラッシュメモリカード)を固定型記録媒体を備えた記録再生装置(HDDレコーダー)や携帯端末に装着することによって、固定型記録媒体を備えた記録再生装置(HDDレコーダー)内の事前にダウンロードされたコンテンツを、その固定型記録媒体を備えた記録再生装置(HDDレコーダー)やネットワークで接続された携帯端末にて、暗号を解きながら再生するというシステムを提供し、著作権保護とユーザの利便性を図ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するために本発明は、下記のコンテンツ記録再生システムを提供するものである。
【0014】
固定型の第1の記録媒体を搭載し、第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、携帯端末へ前記第1の記録媒体に一旦記録したコンテンツをネットワークを介して配信するコンテンツ記録再生装置と、前記第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、前記ネットワークを介して配信されたコンテンツを再生する携帯端末とを有するコンテンツ記録再生システムにおいて、
コンテンツ記録再生装置は、コンテンツを暗号化して、または、暗号化されているコンテンツをそのまま前記第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、装着されている前記第2の記録媒体上のFAT(File Allocation Table)ファイルシステムが使用しない領域に、前記第1の記録媒体に記録したコンテンツの暗号化に用いられたコンテンツ鍵情報を記録する第2の記録手段とを有し、
前記携帯端末は、前記コンテンツ記録再生装置によって前記第1の記録媒体から読み出されて配信された前記コンテンツを受信して再生する際に、装着された前記第2の記録媒体上のコンテンツ鍵情報を参照して前記受信したコンテンツの暗号を解き再生を行う再生手段を有する、
ことを特徴とするコンテンツ記録再生システム。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例のシステム構成図である。HDDレコーダー101は、放送から受信した、あるいは、インターネットから配信されたコンテンツを暗号化し、ハードディスクに記録する。また、その際に暗号に使用した鍵情報をフラッシュメモリカード103に格納する。ハードディスクに記録されたコンテンツを再生する際には、フラッシュメモリカードに記録された鍵情報を基に暗号化されたコンテンツの暗号を解き、映像や音楽を再生する。
【0017】
携帯端末102は、インターネット経由、または直接、無線ネットワークなどを使い、HDDレコーダーからコンテンツを受信することが出来、また、それを再生する際には、携帯端末に挿入されたフラッシュメモリカードに格納されている鍵情報を基にコンテンツの暗号を解き、映像や音声を再生する。
【0018】
図2は、HDDレコーダーのハードウェアブロック図である。TV放送受信部205にて受信した映像音声データを、映像音声圧縮処理部202でMPEGなどのデータに圧縮される。そして、CPU201は、その圧縮データをある鍵情報を基に暗号化し、ハードディスク208に記録する。このときに使用する鍵情報は、HDDレコーダー自身で生成しても良いし、ユーザーの入力やインターネットから入手しても良い。また、CPUは、コンテンツをハードディスクに記録する際に、上記で使用した鍵情報を、フラッシュメモリカード211に記録する。また、インターネットからコンテンツを受信するときは、CPUは、ネットワークI/F204を使い、コンテンツを受信し、上述のTV放送を受信したときと同様に圧縮処理、暗号化処理を行い、ハードディスクに記録する。また、鍵情報も同様にフラッシュメモリカードに格納する。
【0019】
インターネットより受信したコンテンツがすでに圧縮されている場合は、圧縮処理を省略しても良い。また、すでに暗号化されていて、鍵情報も配信されている場合は、その鍵情報をフラッシュメモリカードに格納する。
【0020】
HDDレコーダーにて、コンテンツを再生する場合、CPUは、ハードディスクよりコンテンツを読み出し、また、フラッシュメモリに格納されている鍵情報を読み出し、コンテンツの暗号を解く。そして、そのデータを映像音声伸張処理部に転送し、映像や音声を再生する。もし仮に、このとき、コンテンツを記録した時と同じフラッシュメモリカードがHDDレコーダーに挿入されていないときは、正しい鍵情報を読み出すことが出来ないため、暗号が解くことが出来ないので、再生することは出来ない。
【0021】
図3は、携帯端末のハードウェアブロック図である。CPU301は、ネットワークI/F303を使い、HDDレコーダーから暗号化されたコンテンツを受信する。また、フラッシュメモリカード308より、鍵情報を読み出し、コンテンツの暗号を解く。そして、そのデータを映像音声伸張処理部302に転送して、映像や音声を再生する。このときに、挿入されているフラッシュメモリカードは、HDDレコーダーにコンテンツを記録するときに鍵情報を格納したフラッシュメモリカードと同一の物でなければならない。
【0022】
図4は、フラッシュメモリカードの論理フォーマットを示す図である。通常、FAT(File Allocation Table)ファイルシステムでフォーマットされたATA規格準拠のフラッシュメモリカードは、1ブロック512Byteに分割され、さらに、それが複数集まり、1クラスタを形成する。先頭のクラスタには、MBR(MasterBootRecode)がある。これは、ファイルシステムが起動後初めてカードにアクセスする際に、最初にアクセスする領域であり、ブート時に使用するプログラムが格納される。また、次にアクセスする、PBR(PartitionBootRecode)の位置情報が記録してある。PBRは、パーティーション別にブート時に使用するプログラムが格納されている。そして、それ以降の領域に、FATファイルシステムが使用するFATテーブルと、実際のファイルデータが記録されるユーザ領域がある。
【0023】
さて、通常、MBRとPBRの間には、未使用領域が存在する。この領域は、ブート時においても、また、FATファイルシステムも使用しない領域である。本発明では、HDDレコーダーが記録、再生のとき、また、携帯端末が再生するときに参照する鍵情報は、前記未使用領域に格納する。上述の通り、この領域は、ファイルシステムを利用してread/writeすることは出来ないので、格納するときは、CPUから、直接フラッシュカードの特定ブロックにread/writeする処理を行う。
【0024】
このような特別な領域に鍵情報を格納することによって、PCなどの汎用なプログラムでフラッシュメモリカードを複製しても、鍵情報はコピーされない。よって、HDDレコーダーにコンテンツを記録すると同時に鍵情報を格納するのに使用したフラッシュメモリカードを挿入しなければ、HDDレコーダーや携帯端末で、そのコンテンツは再生出来ないことになる。
【0025】
以上の通り、本発明は、コンテンツをHDDレコーダーに記録する際に暗号化、そして、その鍵情報をフラッシュメモリカードのFATファイルシステムが使用しない特殊領域に格納する。そして、その暗号化されたコンテンツを再生する際、フラッシュメモリカードの特殊領域内の鍵情報を利用する。このような方式をとることによって、同一カードを機器に挿入しない限り再生出来ないので、著作権保護を実現する。また、コンテンツ全体をフラッシュメモリカードに記録する必要がなく、フラッシュメモリカード内には鍵情報のみあればよいので、フラッシュメモリカードの容量が小さくて済む。
【0026】
【発明の効果】
以上の通り、本発明は下記の効果を有する。
【0027】
コンテンツをHDDレコーダーに記録する際に暗号化、そして、その鍵情報をフラッシュメモリカードのFATファイルシステムが使用しない特殊領域に格納する。そして、その暗号化されたコンテンツを再生する際、フラッシュメモリカードの特殊領域内の鍵情報を利用する。このような方式をとることによって、同一のフラッシュメモリカードを機器に挿入しない限り暗号化されたコンテンツを再生出来ないので、著作権保護を実現する。また、コンテンツ全体をフラッシュメモリカードに記録する必要がなく、フラッシュメモリカード内には鍵情報のみがあればよいので、フラッシュメモリカードの容量が小さくてすむ。また、コンテンツをコピーするといった時間も必要なくなり、ユーザの利便性が向上する。
【0028】
さらに、フラッシュメモリカードのFATフォーマットは、そのまま利用できるので、フラッシュメモリカードを通常通りに使用することもできる。例えば、著作権フリーのデータや、コンテンツを格納してHDDレコーダーや携帯端末、PCで再生を行うようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例におけるHDDレコーダーのハードウェアブロック図である。
【図3】本発明の一実施例における携帯端末のハードウェアブロック図である。
【図4】本発明の一実施例におけるフラッシュメモリカードの論理フォーマット図である。
Claims (1)
- 固定型の第1の記録媒体を搭載し、第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、携帯端末へ前記第1の記録媒体に一旦記録したコンテンツをネットワークを介して配信するコンテンツ記録再生装置と、前記第2の記録媒体が着脱自在であり、かつ、前記ネットワークを介して配信されたコンテンツを再生する携帯端末とを有するコンテンツ記録再生システムにおいて、
コンテンツ記録再生装置は、コンテンツを暗号化して、または、暗号化されているコンテンツをそのまま前記第1の記録媒体に記録する第1の記録手段と、装着されている前記第2の記録媒体上のFAT(File Allocation Table)ファイルシステムが使用しない領域に、前記第1の記録媒体に記録したコンテンツの暗号化に用いられたコンテンツ鍵情報を記録する第2の記録手段とを有し、
前記携帯端末は、前記コンテンツ記録再生装置によって前記第1の記録媒体から読み出されて配信された前記コンテンツを受信して再生する際に、装着された前記第2の記録媒体上のコンテンツ鍵情報を参照して前記受信したコンテンツの暗号を解き再生を行う再生手段を有する、
ことを特徴とするコンテンツ記録再生システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003045508A JP2004258713A (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | コンテンツ記録再生システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003045508A JP2004258713A (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | コンテンツ記録再生システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004258713A true JP2004258713A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33112289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003045508A Pending JP2004258713A (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | コンテンツ記録再生システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004258713A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100794328B1 (ko) | 2005-07-11 | 2008-01-15 | 기가 바이트 커뮤니케이션즈 인코퍼레이티드 | 메모리 블록을 통하여 데이터 암호화를 진행하는 데이터 구조를 갖는 기록 매체 |
WO2009019842A1 (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-12 | Panasonic Corporation | ネットワークavコンテンツ再生システム、サーバ、プログラムおよび記録媒体 |
-
2003
- 2003-02-24 JP JP2003045508A patent/JP2004258713A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100794328B1 (ko) | 2005-07-11 | 2008-01-15 | 기가 바이트 커뮤니케이션즈 인코퍼레이티드 | 메모리 블록을 통하여 데이터 암호화를 진행하는 데이터 구조를 갖는 기록 매체 |
WO2009019842A1 (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-12 | Panasonic Corporation | ネットワークavコンテンツ再生システム、サーバ、プログラムおよび記録媒体 |
JP4819161B2 (ja) * | 2007-08-07 | 2011-11-24 | パナソニック株式会社 | ネットワークavコンテンツ再生システム、サーバ、プログラムおよび記録媒体 |
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