JP2004257003A - マーカ装置、及び、その埋設方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、マーカを表面埋設した場合の各種課題(点圧による破損、ヒートショックによる破損など)を解決し、安価に製作できるマーカ、それを用いたマーカの路上表面への埋設方法を提供する。
【解決手段】車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う強化板とを備え、道路の表面部分にこの強化板が位置するようにマーカを埋設することで、異物などが落ちていてもマーカが破損しないよう構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う強化板とを備え、道路の表面部分にこの強化板が位置するようにマーカを埋設することで、異物などが落ちていてもマーカが破損しないよう構成している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、マーカを道路に埋設し、道路上での埋設位置に付随する情報を検知または、進行方向に対して横の位置を検出するレーンマーカシステムに使用するマーカ、及び、その埋設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーンマーカシステムには、磁気マーカを用いた方式と、電波マーカを用いた方式とがある。電波マーカを用いたシステムは、車両にある送信アンテナから送信された電磁波を道路に一定間隔に埋められた電波マーカで周波数を変えて返信し、車両にある複数の受信アンテナで受信し、それぞれの受信アンテナの受信電波強度レベルからマーカに対する車両の横位置を検出する装置、さらにマーカからの横ずれ量を監視し、横ずれ量が一定の範囲を超えると警告を発する装置が提案されている。
【0003】
図7は従来の技術の実施形態における電磁波方式のマーカ39の構成を示す外観斜視図および側面断面図である。31は第1の略環状コイルであり、円筒状のフェライトにコイルを巻き付けて形成するバーアンテナにより構成されている。第1の略環状コイル31及びコンデンサ32により第1の周波数の電磁波を受信して共振する電気共振構造物を構成し、共振した第1の周波数信号を周波数変換回路33に伝達する。周波数変換回路は伝達を受けた第1の周波数信号を第2の周波数信号に変換し、第2の略環状コイル34へ伝達する。第2の略環状コイル34は伝達を受けた第2の周波数信号を車両に向けて送出する。
【0004】
上記第1の略環状コイル31、コンデンサ32、周波数変換回路33および第2の略環状コイル34は回路基盤38上に実装されている。
【0005】
35は非磁性体ケースであり、図7に示すとおり有底の円筒状をしている。36は非磁性体ケース蓋部であり、電波式マーカ装置全体を溶融密閉する。この非磁性体ケース35と非磁性体ケース蓋部36でケース37を形成し、耐環境性を保持するものであった。
【0006】
また、図8(a)は従来の技術の実施形態における道路への電波式マーカ39の埋設方法を示す。一般的なアスファルト舗装の道路は、下層から、路盤、基層(アスファルト舗装)、表層(アスファルト舗装)の構成である。表層(表面から4〜5cm程度)補修時に電波式マーカ39が損傷を受けないことなどから、深さ10cm程度の路盤上への埋設を前提としていた。
【0007】
【特許文献1】
国際公開WO00/72288A1
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、既設の道路へのマーカの埋設作業や埋設された電波式マーカ39の保守作業を効率化するためには、電波式マーカ39を路面の表層の上部、例えば、電波式マーカ39の上面が路面に露出するような埋め方が良い。
【0009】
しかしながら、このような埋設を行うと、以下の課題が発生する。
(1)図8(b)で示す電波式マーカ39の上に、石や金属などの硬い異物40があり、その上を車両が踏んだ場合、マーカ表面に極度の点圧が加わりマーカが物理的に破損する恐れがある。
(2)路上表面の環境温度変化(昼間の日光照射と夜間の冷却、降雨による冷却など)が電波式マーカ39の内部に直接的に加わり、内部の回路基盤38上の部品接合部分へのヒートショックが加わる。
(3)電波式マーカ39のケース37の材質によっては、降雨時など、滑りやすくなり、安全上問題がある。
【0010】
本発明は、上記課題に対処した表面埋設用マーカを安価に製作でき、それを用いたマーカの埋設方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明の第1は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う強化板とを備えている。
【0012】
本発明の第2は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う弾性体とを備えている。
【0013】
本発明の第3は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う断熱材とを備えている。
【0014】
本発明の第4は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う滑り止め材とを備えている。
【0015】
本発明の第5は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う反射板とを備えている。
【0016】
本発明の第6は、上記第1のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0017】
本発明の第7は、上記第2のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0018】
本発明の第8は、上記第3のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0019】
本発明の第9は、上記第4のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0020】
本発明の第10は、上記第5のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1ないし図6を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の電磁波方式のマーカの構成を示す断面図である。39は車両と間で情報を送受信する送受信部を有する電波式マーカ(以下マーカという)であり、この部分構成は従来の技術と同様である(以下同じ)。強化板1は、非磁性体材料からなる平板で、マーカ39の上面に接合されている。
【0023】
図2は本発明に係る第1の実施の形態のマーカが一般的な舗装道路の表面に埋設されたときの断面図である。
【0024】
14は道路の路盤部分、15は路盤上にアスファルト舗装される基層部分、16は基層上にアスファルト舗装される表層部分、39は道路表面に埋設されたマーカ、1はマーカ39の上面に接合された強化板である。マーカ39と強化板1とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。道路表面に石や金属などの硬い異物40があって、その上を車両が踏んだ場合、強化板1は加わる点圧からマーカ39を保護する。この為、マーカ39が異物の点圧により物理的に破損することを無くすことができる。
【0025】
従って、マーカ39は、上に乗る車両の面圧に耐え得る強度さえ持てば良く、その範囲で車両検出用マーカ39のケースに廉価な材質を選択することができる。それに加えて、ケースの肉厚を薄く設計できるなどの材料面と設計条件の緩和による開発コストの低減により、トータル的にマーカ39の提供コストを抑えることができる。また、マーカ39の小型化設計も行い易くなる。
【0026】
なお、本実施の形態で説明した、マーカ39の埋設の仕方は、以下に説明する他の実施の形態におけるマーカ39を埋設するに際しても同様であるため、以下、埋め方に係る詳細な説明は省略する。
【0027】
図3は、本発明に係る第2の実施の形態のマーカの構成を示す断面図である。弾性体2は、非磁性体材料からなる平板で、マーカ39の上面に接合されている。
【0028】
車両検出用マーカ39と弾性体2とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。
【0029】
第1の実施の形態において、図2にて説明したのと同様に、道路表面に石や金属などの硬い異物があって、その上を車両が踏んだ場合であっても、弾性体2はマーカ39の表面に加わる点圧を吸収し、このマーカ39を保護する。この為、マーカ39が異物の点圧により物理的に破損することを無くすことができる。
【0030】
従って、マーカ39は、上に乗る車両の面圧に耐え得る強度さえ持てば良く、その範囲でマーカ39のケースに廉価な材質を選択することができる。それに加えて、ケース39の肉厚を薄く設計できるなどの材料面と設計条件の緩和による開発コストの低減により、トータル的にマーカ39の提供コストを抑えることができる。また、マーカ39の小型化設計も行い易くなる。
【0031】
図4(a)、(b)は、本発明に係る第3の実施の形態を示す電磁波方式のマーカの構成を示す断面図である。
【0032】
断熱材4または5は、非磁性体材料からなる平板である。図によれば、断熱材4は、マーカ39の上面に接合され、断熱材5はマーカ39の上面と側面に接合されている。マーカ39と断熱材4または5とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。
【0033】
道路表面に対する日光照射や夜間の冷却、降雨による冷却などの繰り返し温度変化がマーカ39の表面に発生しても、断熱材4または5の表面が温度変化するだけで、マーカ39の内部には直接的に影響を及ぼすことがなくなり、車両検出用マーカ39内の回路基盤上の部品接合部分へのヒートショックを回避することができる。
【0034】
従って、マーカ39は、内部に伝わる温度変化に耐え得る性能さえ持てば良く、その範囲でマーカ39のケースに廉価な材質を選択することができる。それに加えて、ケースの肉厚を薄く設計できるなどの材料面と設計条件の緩和による開発コストの低減により、トータル的にマーカ39の提供コストを抑えることができる。また、マーカ39の小型化設計も行い易くなる。
【0035】
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る電磁波方式のマーカの構成を示す断面図である。滑り止め材6は、非磁性体材料からなる平板で、マーカ39の上面に接合されている。マーカ39と滑り止め材6とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。
【0036】
本実施の形態によれば、降雨時など、道路表面が水分を覆った場合に、水などで滑りやすい材質を用いたマーカ39であっても、道路上を往来する自動車、自転車、人は滑りやすいマーカ39の表面に直接触れる事無く、滑り止め材6に触れる為、滑る事無く、安全にマーカ上を走行できる。
【0037】
従って、マーカ39は、水などで滑りやすい材質を用いたケース材料の使用が許される。そのため、車両検出用マーカのケースに廉価な材質を選択することができ、トータル的にマーカ提供コストを抑えることができる。なお、上記では、滑り止め材6は、非磁性体材料からなる平板としたが、多少滑りやすい非磁性体材料であっても、その表面を凸凹の形状とすることで同様な効果が期待できる。
【0038】
以上の実施の形態によれば、道路表面埋設の可能な安価なマーカ39の提供に加えて、道路の表面に埋設をすることにより、既設道路へのマーカ39の埋設時に、従来のように深く穴を空ける(10cm程度)必要が無くなり、マーカ39の埋設作業効率を大幅に上げることができる。
【0039】
さらには、マーカ39の故障時にマーカ39を交換する場合、路面に現れているマーカ39の埋設場所が直ちに認識できると共に、マーカ39の掘り出し作業が従来に比べて大幅に低減し、マーカ39の保守作業効率も大幅に上げることができる。
【0040】
図6は、本発明に係る第5の実施の形態の電磁波方式のマーカの構成を示す断面図である。反射板7は、非磁性体材料からなる平板で、マーカ39の上面に接合されている。車両検出用マーカ39と反射板7とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。
【0041】
夜間、霧発生時および降雨時など、道路表面に路上走行中の自動車のヘッドライトからの光や周辺環境からの光が当った場合に、光は、路面表面に埋設された反射板7で反射されて運転者に認識される。
【0042】
車線中央付近に反射板7を接合したマーカ39をを表面埋設した場合、夜間、霧発生時および降雨時など、運転者はマーカ39に追従して自動車を走行させればよく、車線誘導の機能を付加することができる。また、いうまでもなく、レーンマーカシステムを搭載していない自動車でも上記のサービスを受けることができる。
【0043】
また、上述した他の実施の形態で説明した機能を応用することで、マーカの表面埋設時の各課題に対処した表面埋設用マーカを安価に製作でき、それを用いたマーカの埋設方法を提供することができる。
【0044】
なお、上記では、電波式マーカについて記述したが、磁気式マーカについても適用可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明は、マーカの表面埋設時の課題に対処した表面埋設用マーカを安価に製作でき、それを用いたマーカの埋設方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電磁波方式のレーンマーカの構成を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電磁波方式レーンマーカを一般的な舗装道路の表面に埋設した場合を示す断面図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電磁波方式のレーンマーカの構成を示す断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る電磁波方式のレーンマーカの構成を示す断面図
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るレーンマーカの構成を示す断面図
【図6】本発明の第5実施の形態に係る電磁波方式のレーンマーカの構成を示す断面図
【図7】従来の電磁波方式のレーンマーカの構成を示す図
【図8】従来のレーンマーカの埋設方法を示す断面図
【符号の説明】
1 強化板
2 弾性体
4 断熱材
5 断熱材
6 滑り止め材
7 反射板
39 マーカ
【発明が属する技術分野】
本発明は、マーカを道路に埋設し、道路上での埋設位置に付随する情報を検知または、進行方向に対して横の位置を検出するレーンマーカシステムに使用するマーカ、及び、その埋設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーンマーカシステムには、磁気マーカを用いた方式と、電波マーカを用いた方式とがある。電波マーカを用いたシステムは、車両にある送信アンテナから送信された電磁波を道路に一定間隔に埋められた電波マーカで周波数を変えて返信し、車両にある複数の受信アンテナで受信し、それぞれの受信アンテナの受信電波強度レベルからマーカに対する車両の横位置を検出する装置、さらにマーカからの横ずれ量を監視し、横ずれ量が一定の範囲を超えると警告を発する装置が提案されている。
【0003】
図7は従来の技術の実施形態における電磁波方式のマーカ39の構成を示す外観斜視図および側面断面図である。31は第1の略環状コイルであり、円筒状のフェライトにコイルを巻き付けて形成するバーアンテナにより構成されている。第1の略環状コイル31及びコンデンサ32により第1の周波数の電磁波を受信して共振する電気共振構造物を構成し、共振した第1の周波数信号を周波数変換回路33に伝達する。周波数変換回路は伝達を受けた第1の周波数信号を第2の周波数信号に変換し、第2の略環状コイル34へ伝達する。第2の略環状コイル34は伝達を受けた第2の周波数信号を車両に向けて送出する。
【0004】
上記第1の略環状コイル31、コンデンサ32、周波数変換回路33および第2の略環状コイル34は回路基盤38上に実装されている。
【0005】
35は非磁性体ケースであり、図7に示すとおり有底の円筒状をしている。36は非磁性体ケース蓋部であり、電波式マーカ装置全体を溶融密閉する。この非磁性体ケース35と非磁性体ケース蓋部36でケース37を形成し、耐環境性を保持するものであった。
【0006】
また、図8(a)は従来の技術の実施形態における道路への電波式マーカ39の埋設方法を示す。一般的なアスファルト舗装の道路は、下層から、路盤、基層(アスファルト舗装)、表層(アスファルト舗装)の構成である。表層(表面から4〜5cm程度)補修時に電波式マーカ39が損傷を受けないことなどから、深さ10cm程度の路盤上への埋設を前提としていた。
【0007】
【特許文献1】
国際公開WO00/72288A1
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、既設の道路へのマーカの埋設作業や埋設された電波式マーカ39の保守作業を効率化するためには、電波式マーカ39を路面の表層の上部、例えば、電波式マーカ39の上面が路面に露出するような埋め方が良い。
【0009】
しかしながら、このような埋設を行うと、以下の課題が発生する。
(1)図8(b)で示す電波式マーカ39の上に、石や金属などの硬い異物40があり、その上を車両が踏んだ場合、マーカ表面に極度の点圧が加わりマーカが物理的に破損する恐れがある。
(2)路上表面の環境温度変化(昼間の日光照射と夜間の冷却、降雨による冷却など)が電波式マーカ39の内部に直接的に加わり、内部の回路基盤38上の部品接合部分へのヒートショックが加わる。
(3)電波式マーカ39のケース37の材質によっては、降雨時など、滑りやすくなり、安全上問題がある。
【0010】
本発明は、上記課題に対処した表面埋設用マーカを安価に製作でき、それを用いたマーカの埋設方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明の第1は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う強化板とを備えている。
【0012】
本発明の第2は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う弾性体とを備えている。
【0013】
本発明の第3は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う断熱材とを備えている。
【0014】
本発明の第4は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う滑り止め材とを備えている。
【0015】
本発明の第5は、車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う反射板とを備えている。
【0016】
本発明の第6は、上記第1のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0017】
本発明の第7は、上記第2のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0018】
本発明の第8は、上記第3のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0019】
本発明の第9は、上記第4のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0020】
本発明の第10は、上記第5のマーカを路上表面に埋設する方式である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1ないし図6を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の電磁波方式のマーカの構成を示す断面図である。39は車両と間で情報を送受信する送受信部を有する電波式マーカ(以下マーカという)であり、この部分構成は従来の技術と同様である(以下同じ)。強化板1は、非磁性体材料からなる平板で、マーカ39の上面に接合されている。
【0023】
図2は本発明に係る第1の実施の形態のマーカが一般的な舗装道路の表面に埋設されたときの断面図である。
【0024】
14は道路の路盤部分、15は路盤上にアスファルト舗装される基層部分、16は基層上にアスファルト舗装される表層部分、39は道路表面に埋設されたマーカ、1はマーカ39の上面に接合された強化板である。マーカ39と強化板1とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。道路表面に石や金属などの硬い異物40があって、その上を車両が踏んだ場合、強化板1は加わる点圧からマーカ39を保護する。この為、マーカ39が異物の点圧により物理的に破損することを無くすことができる。
【0025】
従って、マーカ39は、上に乗る車両の面圧に耐え得る強度さえ持てば良く、その範囲で車両検出用マーカ39のケースに廉価な材質を選択することができる。それに加えて、ケースの肉厚を薄く設計できるなどの材料面と設計条件の緩和による開発コストの低減により、トータル的にマーカ39の提供コストを抑えることができる。また、マーカ39の小型化設計も行い易くなる。
【0026】
なお、本実施の形態で説明した、マーカ39の埋設の仕方は、以下に説明する他の実施の形態におけるマーカ39を埋設するに際しても同様であるため、以下、埋め方に係る詳細な説明は省略する。
【0027】
図3は、本発明に係る第2の実施の形態のマーカの構成を示す断面図である。弾性体2は、非磁性体材料からなる平板で、マーカ39の上面に接合されている。
【0028】
車両検出用マーカ39と弾性体2とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。
【0029】
第1の実施の形態において、図2にて説明したのと同様に、道路表面に石や金属などの硬い異物があって、その上を車両が踏んだ場合であっても、弾性体2はマーカ39の表面に加わる点圧を吸収し、このマーカ39を保護する。この為、マーカ39が異物の点圧により物理的に破損することを無くすことができる。
【0030】
従って、マーカ39は、上に乗る車両の面圧に耐え得る強度さえ持てば良く、その範囲でマーカ39のケースに廉価な材質を選択することができる。それに加えて、ケース39の肉厚を薄く設計できるなどの材料面と設計条件の緩和による開発コストの低減により、トータル的にマーカ39の提供コストを抑えることができる。また、マーカ39の小型化設計も行い易くなる。
【0031】
図4(a)、(b)は、本発明に係る第3の実施の形態を示す電磁波方式のマーカの構成を示す断面図である。
【0032】
断熱材4または5は、非磁性体材料からなる平板である。図によれば、断熱材4は、マーカ39の上面に接合され、断熱材5はマーカ39の上面と側面に接合されている。マーカ39と断熱材4または5とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。
【0033】
道路表面に対する日光照射や夜間の冷却、降雨による冷却などの繰り返し温度変化がマーカ39の表面に発生しても、断熱材4または5の表面が温度変化するだけで、マーカ39の内部には直接的に影響を及ぼすことがなくなり、車両検出用マーカ39内の回路基盤上の部品接合部分へのヒートショックを回避することができる。
【0034】
従って、マーカ39は、内部に伝わる温度変化に耐え得る性能さえ持てば良く、その範囲でマーカ39のケースに廉価な材質を選択することができる。それに加えて、ケースの肉厚を薄く設計できるなどの材料面と設計条件の緩和による開発コストの低減により、トータル的にマーカ39の提供コストを抑えることができる。また、マーカ39の小型化設計も行い易くなる。
【0035】
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る電磁波方式のマーカの構成を示す断面図である。滑り止め材6は、非磁性体材料からなる平板で、マーカ39の上面に接合されている。マーカ39と滑り止め材6とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。
【0036】
本実施の形態によれば、降雨時など、道路表面が水分を覆った場合に、水などで滑りやすい材質を用いたマーカ39であっても、道路上を往来する自動車、自転車、人は滑りやすいマーカ39の表面に直接触れる事無く、滑り止め材6に触れる為、滑る事無く、安全にマーカ上を走行できる。
【0037】
従って、マーカ39は、水などで滑りやすい材質を用いたケース材料の使用が許される。そのため、車両検出用マーカのケースに廉価な材質を選択することができ、トータル的にマーカ提供コストを抑えることができる。なお、上記では、滑り止め材6は、非磁性体材料からなる平板としたが、多少滑りやすい非磁性体材料であっても、その表面を凸凹の形状とすることで同様な効果が期待できる。
【0038】
以上の実施の形態によれば、道路表面埋設の可能な安価なマーカ39の提供に加えて、道路の表面に埋設をすることにより、既設道路へのマーカ39の埋設時に、従来のように深く穴を空ける(10cm程度)必要が無くなり、マーカ39の埋設作業効率を大幅に上げることができる。
【0039】
さらには、マーカ39の故障時にマーカ39を交換する場合、路面に現れているマーカ39の埋設場所が直ちに認識できると共に、マーカ39の掘り出し作業が従来に比べて大幅に低減し、マーカ39の保守作業効率も大幅に上げることができる。
【0040】
図6は、本発明に係る第5の実施の形態の電磁波方式のマーカの構成を示す断面図である。反射板7は、非磁性体材料からなる平板で、マーカ39の上面に接合されている。車両検出用マーカ39と反射板7とは接着剤などで接合されるか、ネジ止めされている。
【0041】
夜間、霧発生時および降雨時など、道路表面に路上走行中の自動車のヘッドライトからの光や周辺環境からの光が当った場合に、光は、路面表面に埋設された反射板7で反射されて運転者に認識される。
【0042】
車線中央付近に反射板7を接合したマーカ39をを表面埋設した場合、夜間、霧発生時および降雨時など、運転者はマーカ39に追従して自動車を走行させればよく、車線誘導の機能を付加することができる。また、いうまでもなく、レーンマーカシステムを搭載していない自動車でも上記のサービスを受けることができる。
【0043】
また、上述した他の実施の形態で説明した機能を応用することで、マーカの表面埋設時の各課題に対処した表面埋設用マーカを安価に製作でき、それを用いたマーカの埋設方法を提供することができる。
【0044】
なお、上記では、電波式マーカについて記述したが、磁気式マーカについても適用可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明は、マーカの表面埋設時の課題に対処した表面埋設用マーカを安価に製作でき、それを用いたマーカの埋設方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電磁波方式のレーンマーカの構成を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電磁波方式レーンマーカを一般的な舗装道路の表面に埋設した場合を示す断面図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電磁波方式のレーンマーカの構成を示す断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る電磁波方式のレーンマーカの構成を示す断面図
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るレーンマーカの構成を示す断面図
【図6】本発明の第5実施の形態に係る電磁波方式のレーンマーカの構成を示す断面図
【図7】従来の電磁波方式のレーンマーカの構成を示す図
【図8】従来のレーンマーカの埋設方法を示す断面図
【符号の説明】
1 強化板
2 弾性体
4 断熱材
5 断熱材
6 滑り止め材
7 反射板
39 マーカ
Claims (10)
- 車両との間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う強化板とを有するマーカ装置。
- 車両との間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う弾性体とを有するマーカ装置。
- 車両との間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う断熱材とを有するマーカ装置。
- 車両との間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う滑り止め材とを有するマーカ装置。
- 車両との間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う反射板とを有するマーカ装置。
- 車両との間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う強化板とを有するマーカ装置を道路の表面に埋めるマーカ装置の埋設方法。
- 車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う弾性体とを有するマーカ装置を道路の表面に埋めるマーカ装置の埋設方法。
- 車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う断熱材とを有するマーカ装置を道路の表面に埋めるマーカ装置の埋設方法。
- 車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う滑りとめ材とを有するマーカ装置を道路の表面に埋めるマーカ装置の埋設方法。
- 車両と間で情報を送受信する送受信部を有する車両検出用マーカと、前記マーカを覆う反射板とを有するマーカ装置を道路の表面に埋めるマーカ装置の埋設方法。
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JP2009080807A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-16 | Pepperl & Fuchs Gmbh | 車両の位置を決定する方法および装置、コンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品 |
JP2015228661A (ja) * | 2012-04-26 | 2015-12-17 | 株式会社日立製作所 | 移動体通信用マーカー |
-
2003
- 2003-02-24 JP JP2003045614A patent/JP2004257003A/ja active Pending
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