JP2004256720A - 抵抗発熱膜形成用塗料及び発熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】速熱性が大きい抵抗発熱膜形成用塗料及び発熱装置を提供する。
【解決手段】抵抗発熱膜形成用塗料を、膜形成成分中に粉末状導電性炭素および銀粉末を含む構成とする。また、発熱装置を、この抵抗発熱膜形成用塗料からなる抵抗発熱膜22aが基材表面に形成された発熱体22を有し、抵抗発熱膜22aに通電可能に構成する。
【選択図】図2
【解決手段】抵抗発熱膜形成用塗料を、膜形成成分中に粉末状導電性炭素および銀粉末を含む構成とする。また、発熱装置を、この抵抗発熱膜形成用塗料からなる抵抗発熱膜22aが基材表面に形成された発熱体22を有し、抵抗発熱膜22aに通電可能に構成する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通電により発熱する抵抗発熱膜を形成するための抵抗発熱膜形成用塗料、及び、この抵抗発熱膜を備えた発熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の発熱装置の一例として、例えば、図4に示す構成のまつげカーラーが知られている(特許文献1)。このまつげカーラー50は、電池を内蔵する棒状の握り部52と、握り部52の先端から突出する加熱部54とを備えており、加熱部54は、ニクロム線などの電熱線を絶縁ロッドにコイル状に巻き付けてなるヒータ56を有している。まつげカーラー50の使用時には、握り部52のスイッチ53をONにして、握り部52の電池をヒータ56に接続することにより、ヒータ56を所定の温度に加熱する。そして、ヒータ56の表出面によりまつげを加熱して、カールさせることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−120333号公報(第2−3頁、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のまつげカーラーは、スイッチ53をONにしてからヒータ56が所定温度に上昇するまでの時間が長いため(例えば10〜20秒程度)、すぐに使用することができずに不便であるという問題があった。このような問題はまつげカーラーに限定されるものではなく、例えば暖房便座や電気ヒータなどのように、速熱性が要求される発熱装置において顕著である。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みなされたものであって、速熱性が大きい抵抗発熱膜形成用塗料及び発熱装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記目的は、膜形成成分中に銀粉末および粉末状導電性炭素を含む抵抗発熱膜形成用塗料により達成される。
【0007】
この抵抗発熱膜形成用塗料は、膜形成成分100重量部に対し、銀粉末120〜170重量部程度および粉末状導電性炭素1〜30重量部程度を含むことが好ましく、或いは、膜形成成分100重量部に対し、銀粉末60〜90重量部程度および粉末状導電性炭素1〜30重量部程度を含み、更に、ニッケル粉末80〜150重量部程度を含むことが好ましい。
【0008】
更に、前記粉末状導電性炭素が、カーボンブラック、黒鉛粉末、アセチレンブラックおよびアモルファスカーボン粉末から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0009】
また、本発明の前記目的は、上述した抵抗発熱膜形成用塗料からなる抵抗発熱膜が基材表面に形成された発熱体を有し、前記抵抗発熱膜に通電可能に構成された発熱装置により達成される。
【0010】
この発熱装置において、前記発熱体は、前記抵抗発熱膜を含む転写箔を、樹脂材料からなる前記基材の表面にインモールド転写することにより形成することができる。
【0011】
或いは、前記発熱体は、前記抵抗発熱膜がベースフィルム上に形成されたインサート箔を用いて、樹脂材料からなる前記基材の表面に、前記抵抗発熱膜および前記ベースフィルムをこの順で一体的に積層することにより形成することができる。
【0012】
この発熱装置において、前記発熱体は、樹脂材料からなる前記基材の表面に、前記抵抗発熱膜を含む転写箔をインモールド転写することにより形成されることが好ましい。
【0013】
具体的には、この発熱装置は、前記発熱体を含むまつげカール部と、把持可能な電源部とを備えた構成にすることができ、前記まつげカール部は、前記電源部からの通電によりまつげをカールすることができるように構成可能である。或いは、前記基材が便座である発熱装置とすることも可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明者らは、抵抗発熱膜形成用塗料として、膜形成成分中に粉末状導電性炭素および銀粉末を含むものを使用することにより、通電時の速熱性に優れる抵抗発熱膜を基材表面に形成可能であることを見出した。
【0015】
本発明において使用する抵抗発熱膜形成用塗料の形態は、水性および油性のいずれであっても良いが、溶媒の揮発、燃焼などの危険性、後処理の必要性、環境への負荷などを考慮すると、水性であることが、好ましい。水性バインダーとしては、エマルジョンタイプ、コロイド分散タイプなどが例示される。但し、速乾性が要求される場合には、エタノール、酢酸エチル、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、カルビトールアセテートなどの有機溶剤を使用することもできる。
【0016】
塗料としての特性は、不揮発分40〜70%程度(107℃で3時間ポストキュア後)、粘度9000〜15000mPa・s程度(RTV、viscometer)であることが好ましく、成膜状態において、シート抵抗15〜70mΩ/sq以下(厚さ25μm)、10回以上の折り曲げ耐久性あり、折り曲げによる抵抗変化値7%以下である特性を備えていることが好ましい。この様な膜形成成分としては、通常の塗料において使用されている各種のバインダー成分を使用することができ、より具体的には、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂、アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、カシュウ樹脂、フェノール樹脂などが例示される。
【0017】
本発明において使用する電気抵抗発熱膜形成用塗料は、主導電性成分として銀粉末を含む。銀粉末の粒径は、0.1〜15μm程度、より好ましくは0.6〜10μm程度である。
【0018】
また、電気抵抗発熱膜形成用塗料は、抵抗調整用の導電性成分として、さらに粉末状導電性炭素を含む。塗料中の粉末状導電性炭素としては、カーボンブラック、黒鉛粉末、アセチレンブラック、アモルファスカーボン粉末などが例示される。導電性炭素粉末の粒径は、特に限定されるものではないが、通常0.1〜12.5μm程度、より好ましくは0.2〜8μm程度である。炭素粉末の粒径は、上記の範囲内で、炭素材料の種類に応じて適宜選択すればよい。
【0019】
塗料の調製は、常法に準じて行うことができる。例えば、ウレタン樹脂などの樹脂固形分を30〜80重量%程度(本明細書において、「%」および「部」とあるのは、それぞれ「重量%」および「重量部」を意味する)含有する膜形成成分(例えば、有機溶剤系バインダー成分や水性バインダー成分)100部に対し、銀粉末120〜170部程度と粉末状導電性炭素1〜30部程度とを加え、さらに必要に応じて分散剤、架橋剤などの添加剤を適量加えて、全成分を均一に分散させることにより、速熱性の高い所望の塗料を得ることができる。塗料を構成する上記各成分の濃度、量比などは、特に限定的なものではなく、使用材料の種類などに応じて適宜変更しうることはいうまでもない。例えば、上記膜形成成分100部に対し、銀粉末60〜90部程度と粉末状導電性炭素1〜30部程度とを加え、更に、ニッケル粉末80〜150部程度を加えて、上記と同様に塗料を作製してもよく、これによって低コスト化を図ることができる。粉末状導電性炭素は抵抗調整用として機能すると共に、酸化防止用としても機能する。
【0020】
このような抵抗発熱膜形成用塗料を用いて基材表面に抵抗発熱膜を形成することにより、発熱体を得ることができる。抵抗発熱膜の形成は、各種の塗装や印刷などにより行うことができるが、特に、インモールド転写によるのが好ましい。即ち、ベースフィルム、剥離層、抵抗発熱膜(抵抗発熱層)及び接着層がこの順に積層された転写箔を基材成形用金型内にセットし、射出成形後にベースフィルムを剥離することにより、基材表面に抵抗発熱膜がインモールド転写される。インモールド成形により発熱体を製造する場合には、低コスト化が図れるだけでなく、曲面状の基材表面に対しても抵抗発熱膜を確実に形成することができるので、基材形状の制約を受けにくく、種々の発熱装置に適用することができる。
【0021】
また、抵抗発熱膜を、箔インサート法により形成することもできる。即ち、ベースフィルム、抵抗発熱膜(抵抗発熱層)及び接着層がこの順に積層されたインサート箔を用い、上記と同様にインモールド成形を行うことにより、基材の表面に、抵抗発熱膜およびベースフィルムをこの順で一体的に積層することもできる。このように、箔インサート法により抵抗発熱膜を形成する場合は、製造工程を追加することなく抵抗発熱膜を保護するベースフィルムを形成することができ、製品の高寿命化を図ることができる。ベースフィルムの材質としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、アクリル、ナイロン、ABSなどを例示することができ、これらの複合材料を使用することもできる。
【0022】
抵抗発熱膜の厚さは、使用する粉末状導電性炭素の種類および粒径、膜形成成分の種類などにより適宜選択すればよいが、通常5〜100μm程度、好ましくは5〜50μm程度、より好ましくは10〜20μm程度である。
【0023】
また、基材の材質や形状については特に限定されるものではなく、例えば、熱可塑性樹脂など各種樹脂や各種繊維からなるシート状、平板状、曲板状の基材を挙げることができる。発熱体は、抵抗発熱膜に電気的に接続された配線を備えることができ、この配線についても貼着や印刷などにより基材表面に一体に形成することができる。例えば、銀粉などの電気伝導性の高い材料を配合した塗料を基材表面に塗布し、乾燥させることにより、配線を形成することができ、或いは、炭素繊維不織布乃至炭素繊維マット、金属箔などを基材表面に貼り付けることにより、配線を形成してもよい。
【0024】
発熱装置は、差込プラグや電源などを備えることにより発熱体に通電可能に構成されており、通電又は非通電を切り替えるためのスイッチを備えている。この発熱装置は、速熱性が要求される用途に特に好ましく使用することができ、例えば、まつげカーラー、便座、ゴーグル、バイクのグリップ部、靴の中敷きなどのヒータや、医療用のヒータとして好適である。図1に、より詳細な具体例を示す。
【0025】
図1に示す便座40は、箔インサート法により抵抗発熱膜42が表面に形成されており、便座蓋44により開閉可能に構成されている。便座蓋44側および便座40側には、それぞれ一次コイル、二次コイル(図示せず)が設けられており、便座蓋44の開動作と連動して電磁結合方式により非接触で電力が励起され、抵抗発熱膜42に通電される一方、便座蓋44の開動作と連動して抵抗発熱膜42への通電が遮断されるように構成されている。尚、抵抗発熱膜42への通電制御は、便座蓋44の開閉動作に連動させる以外に、例えば、ドアの開閉動作やセンサによる入室検知などに基づいて行うこともできる。
【0026】
この便座40によれば、抵抗発熱膜42の速熱性により早期に快適な暖房感が得られると共に、抵抗発熱膜42への通電を使用時のみに限定することができるので、省電力化を図ることができる。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明の特徴とするところをより一層明らかにする。但し、本発明の具体的な態様が、本実施例に限定されるものではない。
【0028】
図2は、本発明に係る発熱装置の一例であるまつげカーラーの要部構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、このまつげカーラー1は、電源部10及びまつげ成形部20を備えている。
【0029】
電源部10は、把持し易いように棒状で滑らかな表面を有しており、図示しない電池(DC3V)及びスイッチ12を備えている。また、まつげ成形部20は、発熱体22及び支持体24から構成されている。支持体24の下端には導電性の突出部26,26が設けられており、突出部26,26を電源部10の差込口(図示せず)に差し込むことにより、電源部10とまつげ成形部20とが接続される。
【0030】
発熱体22は、ポリカーボネート樹脂からなる基材の表面先端部に抵抗発熱膜22aおよび銀ペーストからなる配線22b,22bがインモールド転写により形成されており、支持体24に対して一体に結合されている。抵抗発熱膜22aは、メチルエチルケトン(MEK)を溶剤とするバインダー成分100部に対し、粉末状導電性炭素1部および銀粉末138部を含んでいる。
【0031】
また、支持体24は、銀ペーストからなる配線24b,24bが、発熱体22の配線22b,22bと突出部26,26とを電気的に接続するように、インモールド転写により基材表面に形成されている。抵抗発熱膜22aへの通電/非通電は、電源部10のスイッチ12の操作により切り替えることができる。
【0032】
このように構成されたまつげカーラーによれば、通電状態の抵抗発熱膜22aをまつげに接触させることにより、まつげを加熱してカールさせることができる。抵抗発熱膜22a、配線22b,22b及び配線24b,24bは、インモールド転写により形成されているため、低コストで製造可能であると共に、長時間の使用においても剥がれにくく高い耐久性が得られる。
【0033】
実際に使用したところ、通電開始から約3〜5秒で使用可能温度(約60℃)に達し、待ち時間を感じることなく快適に使用することができ、短時間でまつげの成形を行うことができた。更に、通電時間が短いことから、単4アルカリ電池2本の使用で2ヶ月程度の長寿命を得ることができた。
【0034】
これに対し、従来のまつげカーラーを使用した場合は、通電開始から使用可能温度に達するまで10〜20秒程度を要し、単4アルカリ電池2本の使用で2週間程度しかもたなかった。
【0035】
本実施例では、インモールド転写により基材表面に抵抗発熱膜を形成した構成を示したが、他の公知の塗装方法や印刷方法により形成することも可能である。まつげカーラーの他の実施例を図3に示す。
【0036】
図3に示すまつげカーラー30は、まつげ成形部31が一対の発熱体32,33を備えており、カバー34により覆われた電源部35から各発熱体32,33に通電可能に構成されている。一方の発熱体32は、他方の発熱体33と係合する係合溝が先端に形成されており、スイッチ36の操作により他方の発熱体33に向けてスライドさせることにより、発熱体32,33が通電されると共に、発熱体32,33間にまつげを挟持してカールさせることができる。
【0037】
発熱体32,33は、ポリカーボネートからなる基材表面に、本発明に係る抵抗発熱膜形成用塗料を用いて静電塗装又はシルク印刷を行うことにより形成されている。
このような構成によっても、通電開始から短時間で使用可能であり、且つ、電池寿命の長いまつげカーラーとすることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、速熱性が大きい抵抗発熱膜形成用塗料及び発熱装置を提供することができ、例えば通電時間の短縮に伴う省電力化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発熱装置の一例について概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る発熱装置の他の一例について概略構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係る発熱装置の更に他の一例について概略構成を示す正面図である。
【図4】従来の発熱装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 まつげカーラー(発熱装置)
10 電源部
20 まつげ成形部
22 発熱体
22a 抵抗発熱膜
24 支持体
30 まつげカーラー(発熱装置)
31 まつげ成形部
32,33 発熱体
34 カバー
35 電源部
40 便座
42 抵抗発熱膜
【発明の属する技術分野】
本発明は、通電により発熱する抵抗発熱膜を形成するための抵抗発熱膜形成用塗料、及び、この抵抗発熱膜を備えた発熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の発熱装置の一例として、例えば、図4に示す構成のまつげカーラーが知られている(特許文献1)。このまつげカーラー50は、電池を内蔵する棒状の握り部52と、握り部52の先端から突出する加熱部54とを備えており、加熱部54は、ニクロム線などの電熱線を絶縁ロッドにコイル状に巻き付けてなるヒータ56を有している。まつげカーラー50の使用時には、握り部52のスイッチ53をONにして、握り部52の電池をヒータ56に接続することにより、ヒータ56を所定の温度に加熱する。そして、ヒータ56の表出面によりまつげを加熱して、カールさせることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−120333号公報(第2−3頁、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のまつげカーラーは、スイッチ53をONにしてからヒータ56が所定温度に上昇するまでの時間が長いため(例えば10〜20秒程度)、すぐに使用することができずに不便であるという問題があった。このような問題はまつげカーラーに限定されるものではなく、例えば暖房便座や電気ヒータなどのように、速熱性が要求される発熱装置において顕著である。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みなされたものであって、速熱性が大きい抵抗発熱膜形成用塗料及び発熱装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記目的は、膜形成成分中に銀粉末および粉末状導電性炭素を含む抵抗発熱膜形成用塗料により達成される。
【0007】
この抵抗発熱膜形成用塗料は、膜形成成分100重量部に対し、銀粉末120〜170重量部程度および粉末状導電性炭素1〜30重量部程度を含むことが好ましく、或いは、膜形成成分100重量部に対し、銀粉末60〜90重量部程度および粉末状導電性炭素1〜30重量部程度を含み、更に、ニッケル粉末80〜150重量部程度を含むことが好ましい。
【0008】
更に、前記粉末状導電性炭素が、カーボンブラック、黒鉛粉末、アセチレンブラックおよびアモルファスカーボン粉末から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0009】
また、本発明の前記目的は、上述した抵抗発熱膜形成用塗料からなる抵抗発熱膜が基材表面に形成された発熱体を有し、前記抵抗発熱膜に通電可能に構成された発熱装置により達成される。
【0010】
この発熱装置において、前記発熱体は、前記抵抗発熱膜を含む転写箔を、樹脂材料からなる前記基材の表面にインモールド転写することにより形成することができる。
【0011】
或いは、前記発熱体は、前記抵抗発熱膜がベースフィルム上に形成されたインサート箔を用いて、樹脂材料からなる前記基材の表面に、前記抵抗発熱膜および前記ベースフィルムをこの順で一体的に積層することにより形成することができる。
【0012】
この発熱装置において、前記発熱体は、樹脂材料からなる前記基材の表面に、前記抵抗発熱膜を含む転写箔をインモールド転写することにより形成されることが好ましい。
【0013】
具体的には、この発熱装置は、前記発熱体を含むまつげカール部と、把持可能な電源部とを備えた構成にすることができ、前記まつげカール部は、前記電源部からの通電によりまつげをカールすることができるように構成可能である。或いは、前記基材が便座である発熱装置とすることも可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明者らは、抵抗発熱膜形成用塗料として、膜形成成分中に粉末状導電性炭素および銀粉末を含むものを使用することにより、通電時の速熱性に優れる抵抗発熱膜を基材表面に形成可能であることを見出した。
【0015】
本発明において使用する抵抗発熱膜形成用塗料の形態は、水性および油性のいずれであっても良いが、溶媒の揮発、燃焼などの危険性、後処理の必要性、環境への負荷などを考慮すると、水性であることが、好ましい。水性バインダーとしては、エマルジョンタイプ、コロイド分散タイプなどが例示される。但し、速乾性が要求される場合には、エタノール、酢酸エチル、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、カルビトールアセテートなどの有機溶剤を使用することもできる。
【0016】
塗料としての特性は、不揮発分40〜70%程度(107℃で3時間ポストキュア後)、粘度9000〜15000mPa・s程度(RTV、viscometer)であることが好ましく、成膜状態において、シート抵抗15〜70mΩ/sq以下(厚さ25μm)、10回以上の折り曲げ耐久性あり、折り曲げによる抵抗変化値7%以下である特性を備えていることが好ましい。この様な膜形成成分としては、通常の塗料において使用されている各種のバインダー成分を使用することができ、より具体的には、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂、アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、カシュウ樹脂、フェノール樹脂などが例示される。
【0017】
本発明において使用する電気抵抗発熱膜形成用塗料は、主導電性成分として銀粉末を含む。銀粉末の粒径は、0.1〜15μm程度、より好ましくは0.6〜10μm程度である。
【0018】
また、電気抵抗発熱膜形成用塗料は、抵抗調整用の導電性成分として、さらに粉末状導電性炭素を含む。塗料中の粉末状導電性炭素としては、カーボンブラック、黒鉛粉末、アセチレンブラック、アモルファスカーボン粉末などが例示される。導電性炭素粉末の粒径は、特に限定されるものではないが、通常0.1〜12.5μm程度、より好ましくは0.2〜8μm程度である。炭素粉末の粒径は、上記の範囲内で、炭素材料の種類に応じて適宜選択すればよい。
【0019】
塗料の調製は、常法に準じて行うことができる。例えば、ウレタン樹脂などの樹脂固形分を30〜80重量%程度(本明細書において、「%」および「部」とあるのは、それぞれ「重量%」および「重量部」を意味する)含有する膜形成成分(例えば、有機溶剤系バインダー成分や水性バインダー成分)100部に対し、銀粉末120〜170部程度と粉末状導電性炭素1〜30部程度とを加え、さらに必要に応じて分散剤、架橋剤などの添加剤を適量加えて、全成分を均一に分散させることにより、速熱性の高い所望の塗料を得ることができる。塗料を構成する上記各成分の濃度、量比などは、特に限定的なものではなく、使用材料の種類などに応じて適宜変更しうることはいうまでもない。例えば、上記膜形成成分100部に対し、銀粉末60〜90部程度と粉末状導電性炭素1〜30部程度とを加え、更に、ニッケル粉末80〜150部程度を加えて、上記と同様に塗料を作製してもよく、これによって低コスト化を図ることができる。粉末状導電性炭素は抵抗調整用として機能すると共に、酸化防止用としても機能する。
【0020】
このような抵抗発熱膜形成用塗料を用いて基材表面に抵抗発熱膜を形成することにより、発熱体を得ることができる。抵抗発熱膜の形成は、各種の塗装や印刷などにより行うことができるが、特に、インモールド転写によるのが好ましい。即ち、ベースフィルム、剥離層、抵抗発熱膜(抵抗発熱層)及び接着層がこの順に積層された転写箔を基材成形用金型内にセットし、射出成形後にベースフィルムを剥離することにより、基材表面に抵抗発熱膜がインモールド転写される。インモールド成形により発熱体を製造する場合には、低コスト化が図れるだけでなく、曲面状の基材表面に対しても抵抗発熱膜を確実に形成することができるので、基材形状の制約を受けにくく、種々の発熱装置に適用することができる。
【0021】
また、抵抗発熱膜を、箔インサート法により形成することもできる。即ち、ベースフィルム、抵抗発熱膜(抵抗発熱層)及び接着層がこの順に積層されたインサート箔を用い、上記と同様にインモールド成形を行うことにより、基材の表面に、抵抗発熱膜およびベースフィルムをこの順で一体的に積層することもできる。このように、箔インサート法により抵抗発熱膜を形成する場合は、製造工程を追加することなく抵抗発熱膜を保護するベースフィルムを形成することができ、製品の高寿命化を図ることができる。ベースフィルムの材質としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、アクリル、ナイロン、ABSなどを例示することができ、これらの複合材料を使用することもできる。
【0022】
抵抗発熱膜の厚さは、使用する粉末状導電性炭素の種類および粒径、膜形成成分の種類などにより適宜選択すればよいが、通常5〜100μm程度、好ましくは5〜50μm程度、より好ましくは10〜20μm程度である。
【0023】
また、基材の材質や形状については特に限定されるものではなく、例えば、熱可塑性樹脂など各種樹脂や各種繊維からなるシート状、平板状、曲板状の基材を挙げることができる。発熱体は、抵抗発熱膜に電気的に接続された配線を備えることができ、この配線についても貼着や印刷などにより基材表面に一体に形成することができる。例えば、銀粉などの電気伝導性の高い材料を配合した塗料を基材表面に塗布し、乾燥させることにより、配線を形成することができ、或いは、炭素繊維不織布乃至炭素繊維マット、金属箔などを基材表面に貼り付けることにより、配線を形成してもよい。
【0024】
発熱装置は、差込プラグや電源などを備えることにより発熱体に通電可能に構成されており、通電又は非通電を切り替えるためのスイッチを備えている。この発熱装置は、速熱性が要求される用途に特に好ましく使用することができ、例えば、まつげカーラー、便座、ゴーグル、バイクのグリップ部、靴の中敷きなどのヒータや、医療用のヒータとして好適である。図1に、より詳細な具体例を示す。
【0025】
図1に示す便座40は、箔インサート法により抵抗発熱膜42が表面に形成されており、便座蓋44により開閉可能に構成されている。便座蓋44側および便座40側には、それぞれ一次コイル、二次コイル(図示せず)が設けられており、便座蓋44の開動作と連動して電磁結合方式により非接触で電力が励起され、抵抗発熱膜42に通電される一方、便座蓋44の開動作と連動して抵抗発熱膜42への通電が遮断されるように構成されている。尚、抵抗発熱膜42への通電制御は、便座蓋44の開閉動作に連動させる以外に、例えば、ドアの開閉動作やセンサによる入室検知などに基づいて行うこともできる。
【0026】
この便座40によれば、抵抗発熱膜42の速熱性により早期に快適な暖房感が得られると共に、抵抗発熱膜42への通電を使用時のみに限定することができるので、省電力化を図ることができる。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明の特徴とするところをより一層明らかにする。但し、本発明の具体的な態様が、本実施例に限定されるものではない。
【0028】
図2は、本発明に係る発熱装置の一例であるまつげカーラーの要部構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、このまつげカーラー1は、電源部10及びまつげ成形部20を備えている。
【0029】
電源部10は、把持し易いように棒状で滑らかな表面を有しており、図示しない電池(DC3V)及びスイッチ12を備えている。また、まつげ成形部20は、発熱体22及び支持体24から構成されている。支持体24の下端には導電性の突出部26,26が設けられており、突出部26,26を電源部10の差込口(図示せず)に差し込むことにより、電源部10とまつげ成形部20とが接続される。
【0030】
発熱体22は、ポリカーボネート樹脂からなる基材の表面先端部に抵抗発熱膜22aおよび銀ペーストからなる配線22b,22bがインモールド転写により形成されており、支持体24に対して一体に結合されている。抵抗発熱膜22aは、メチルエチルケトン(MEK)を溶剤とするバインダー成分100部に対し、粉末状導電性炭素1部および銀粉末138部を含んでいる。
【0031】
また、支持体24は、銀ペーストからなる配線24b,24bが、発熱体22の配線22b,22bと突出部26,26とを電気的に接続するように、インモールド転写により基材表面に形成されている。抵抗発熱膜22aへの通電/非通電は、電源部10のスイッチ12の操作により切り替えることができる。
【0032】
このように構成されたまつげカーラーによれば、通電状態の抵抗発熱膜22aをまつげに接触させることにより、まつげを加熱してカールさせることができる。抵抗発熱膜22a、配線22b,22b及び配線24b,24bは、インモールド転写により形成されているため、低コストで製造可能であると共に、長時間の使用においても剥がれにくく高い耐久性が得られる。
【0033】
実際に使用したところ、通電開始から約3〜5秒で使用可能温度(約60℃)に達し、待ち時間を感じることなく快適に使用することができ、短時間でまつげの成形を行うことができた。更に、通電時間が短いことから、単4アルカリ電池2本の使用で2ヶ月程度の長寿命を得ることができた。
【0034】
これに対し、従来のまつげカーラーを使用した場合は、通電開始から使用可能温度に達するまで10〜20秒程度を要し、単4アルカリ電池2本の使用で2週間程度しかもたなかった。
【0035】
本実施例では、インモールド転写により基材表面に抵抗発熱膜を形成した構成を示したが、他の公知の塗装方法や印刷方法により形成することも可能である。まつげカーラーの他の実施例を図3に示す。
【0036】
図3に示すまつげカーラー30は、まつげ成形部31が一対の発熱体32,33を備えており、カバー34により覆われた電源部35から各発熱体32,33に通電可能に構成されている。一方の発熱体32は、他方の発熱体33と係合する係合溝が先端に形成されており、スイッチ36の操作により他方の発熱体33に向けてスライドさせることにより、発熱体32,33が通電されると共に、発熱体32,33間にまつげを挟持してカールさせることができる。
【0037】
発熱体32,33は、ポリカーボネートからなる基材表面に、本発明に係る抵抗発熱膜形成用塗料を用いて静電塗装又はシルク印刷を行うことにより形成されている。
このような構成によっても、通電開始から短時間で使用可能であり、且つ、電池寿命の長いまつげカーラーとすることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、速熱性が大きい抵抗発熱膜形成用塗料及び発熱装置を提供することができ、例えば通電時間の短縮に伴う省電力化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発熱装置の一例について概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る発熱装置の他の一例について概略構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係る発熱装置の更に他の一例について概略構成を示す正面図である。
【図4】従来の発熱装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 まつげカーラー(発熱装置)
10 電源部
20 まつげ成形部
22 発熱体
22a 抵抗発熱膜
24 支持体
30 まつげカーラー(発熱装置)
31 まつげ成形部
32,33 発熱体
34 カバー
35 電源部
40 便座
42 抵抗発熱膜
Claims (9)
- 膜形成成分中に銀粉末および粉末状導電性炭素を含む抵抗発熱膜形成用塗料。
- 膜形成成分100重量部に対し、銀粉末120〜170重量部程度および粉末状導電性炭素1〜30重量部程度を含む請求項1に記載の抵抗発熱膜形成用塗料。
- 膜形成成分100重量部に対し、銀粉末60〜90重量部程度および粉末状導電性炭素1〜30重量部程度を含み、更に、ニッケル粉末80〜150重量部程度を含む請求項1に記載の抵抗発熱膜形成用塗料。
- 前記粉末状導電性炭素が、カーボンブラック、黒鉛粉末、アセチレンブラックおよびアモルファスカーボン粉末から選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載の抵抗発熱膜形成用塗料。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の抵抗発熱膜形成用塗料からなる抵抗発熱膜が基材表面に形成された発熱体を有し、前記抵抗発熱膜に通電可能に構成された発熱装置。
- 前記発熱体は、前記抵抗発熱膜を含む転写箔を、樹脂材料からなる前記基材の表面にインモールド転写することにより形成された請求項5に記載の発熱装置。
- 前記発熱体は、前記抵抗発熱膜がベースフィルム上に形成されたインサート箔を用いて、樹脂材料からなる前記基材の表面に、前記抵抗発熱膜および前記ベースフィルムをこの順で一体的に積層することにより形成された請求項5に記載の発熱装置。
- 前記発熱体を含むまつげカール部と、把持可能な電源部とを備え、前記まつげカール部は、前記電源部からの通電によりまつげをカールすることができる請求項5から7のいずれかに記載の発熱装置。
- 前記基材が便座である請求項5から7のいずれかに記載の発熱装置。
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-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003050502A patent/JP2004256720A/ja active Pending
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