JP2004256692A

JP2004256692A - Biaxially oriented polyamide film for transparent vapor deposition

Info

Publication number: JP2004256692A
Application number: JP2003049475A
Authority: JP
Inventors: Fumihiko Hosokawa; 文彦細川
Original assignee: Unitika Ltd
Current assignee: Unitika Ltd
Priority date: 2003-02-26
Filing date: 2003-02-26
Publication date: 2004-09-16

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a biaxially oriented polyamide film for transparent vapor deposition suitable as a film for packaging, particularly for food packaging which has low elongation in the transverse direction (TD direction) when moisture is absorbed and has low oxygen and water vapor permeability after oxides such as silicon oxides (SiOx) and aluminum oxides are vapor-deposited. <P>SOLUTION: The biaxially oriented polyamide film, characterized in that the elongation in the transverse direction (TD direction) when moisture is absorbed by changing humidity from 20°C, 0%RH to 20°C, 65%RH is 2.5% or less, is used as a substrate film for transparent vapor deposition. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は包装用、特に食品包装用フィルムとして好適なガスバリアー性に優れた、酸化珪素（ＳｉＯｘ）、酸化アルミニウムなどを蒸着した透明蒸着フィルムの基材として用いられる二軸延伸ポリアミドフィルムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
食品を長期間保存するためには、腐敗や変質を促進する外気の酸素や水蒸気を遮断するために、ガスバリアー性に優れた包装材料を用いることが必要である。ガスバリアー性を有する素材としては、アルミ箔、アルミ蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム、エチレンビニルアルコール積層フィルムなどが用いられているが、近年の環境問題に関する規制が広がる中で、アルミ箔のような焼却残渣が発生する素材や、ポリ塩化ビニリデン（ＰＶＤＣ）のように焼却時に塩素ガスの発生する素材は使用が制限されている。また、ＰＶＤＣは焼却時に発生するダイオキシン類の生成も懸念されるため、ますます使用が制限されると予想される。また、アルミ箔やアルミ蒸着フィルムは内容物が見えず、また、電子レンジによる加熱処理ができないという問題がある。
【０００３】
このような状況の中で、基材フィルムに酸化珪素や酸化アルミニウムなどの酸化物を蒸着した透明蒸着フィルムは透明であり、内容物を確認することができ、また、耐水性に優れるためレトルト処理後におけるガスバリアー性能の劣化が少なく、さらに電子レンジにも適用することができるため、包装用フィルムとしての用途が拡大しつつある。
【０００４】
透明蒸着用の基材フィルムとしては、たとえば、耐熱性、寸法安定性などの特性に優れたポリエチレンテレフタレ−ト（ＰＥＴ）フィルムなどが用いられているが、ＰＥＴフィルムは強度や耐衝撃性が不十分であり、袋が破れやすいという問題がある。袋の強度を向上させるために、透明蒸着ＰＥＴフィルムにポリアミドフィルム等を貼り合わせる方法があるが、この方法ではコストが上昇する。
【０００５】
そこで近年、優れた強度、耐衝撃性を備えたポリアミドフィルムに直接透明蒸着を施す手法が試みられている（例えば、特許文献１参照。）。しかし、ポリアミドは分子構造上、吸湿性の高い性質を有する樹脂であり、吸湿による寸法変化、いわゆる吸湿伸びが発生するが、フィルムの加工においては、特に横方向（ＴＤ方向）の吸湿伸びが多くの問題を誘発する。すなわち、透明蒸着加工の施されたフィルムを放置した場合に、放置中に過度の吸湿伸びが発生し、蒸着された薄膜にクラックが発生して、透明蒸着ポリアミドフィルムのガスバリアー性能が低下するという問題があった。
【０００６】
【特許文献１】
特開２０００−２１２３０３号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題を解決し、吸湿時の伸び率が低く、かつ蒸着後の酸素透過度、水蒸気透過度も低い、蒸着用二軸延伸ポリアミドフィルムを提供することにある。
【０００８】
【発明を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討した結果、特定の吸湿伸び率を有するポリアミドフィルムを透明蒸着用基材フィルムとして用いることにより上記問題が解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
２０℃、０％ＲＨから２０℃、６５％ＲＨへ湿度変化させたときのＴＤ方向吸湿伸び率が２．５％以下であることを特徴とする透明蒸着用二軸延伸ポリアミドフィルム。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、ポリアミドとは、配向結晶性を有するポリアミドが主であるが、特に限定されるものではなく、その分子内にアミド結合を有する線状高分子化合物をいう。具体的には、ポリε−カプラミド、ポリヘキサメチレンアジパミド（ナイロン６６）、ポリヘキサメチレンセバカミド（ナイロン６１０）、ポリウンデカミド（ナイロン１１）、ポリラウラミド（ナイロン１２）、ポリメタキシリレンアジパミド（ＭＸＤ６）、及びこれらの共重合物が挙げられ、コストパフォーマンスに優れるナイロン６が好ましい。
【００１０】
これらのポリアミドには、必要に応じて、フィルムの性能に悪影響を与えない範囲で、滑剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、無機微粒子等各種添加剤を添加することができる。
【００１１】
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムは、実質的に無定形、無配向のポリアミドフィルム（未延伸フィルム）を二軸延伸したものであるが、延伸方法としては、同時二軸延伸法、逐次二軸延伸法、インフレーション法などが挙げられる。
未延伸フィルムを得るには、例えばポリアミドを押出機で加熱溶融してＴダイからフィルム状に押出し、これをエアーナイフキャスト法、静電印加キャスト法等公知のキャスティング法で回転する冷却ドラム上で冷却固化して急冷製膜する。この未延伸フィルムが配向していると、後工程で延伸性が低下することがある。
【００１２】
次に、該未延伸フィルムを逐次二軸延伸法により延伸する方法について述べる。未延伸フィルムは周速の異なる加熱ローラ群からなるローラ式縦延伸機で、フィルム延伸のための予熱を行った後、該未延伸フィルムのガラス転移点以上の温度で、加熱された延伸ロールと、フィルム冷却のための冷却ロールとの間で延伸倍率が２．５〜３．５倍、好ましくは２．７〜３．２倍になるように縦延伸を行う。縦延伸倍率が２．５倍未満の場合は、二軸延伸フィルムのＴＤ方向吸湿伸び率が増大し、また、機械的強度が不十分となる。３．５倍以上では配向結晶化が進行しすぎるため横延伸初期でネック延伸となり、製品外観では延伸斑、厚み変動が顕著に現れ、製品化が困難となる。また、ボーイングが大きくなり、巾方向において物性がアンバランスとなる。
【００１３】
ついで、該縦延伸フィルムはテンター式横延伸機にて７０〜１５０℃の温度範囲で横延伸し、同テンター内において１５０℃〜２１５℃、好ましくは１７０〜２１０℃の温度で熱固定を行うが、リラックス処理前までの定巾熱固定を徐々に昇温（徐昇温）せしめることが好ましい。これは吸湿による吸湿変化が分子の運動性が高くなることにより起こる残応力の緩和であるため、リラックス処理前までの定巾熱固定部での昇温を徐々に行うことにより、応力を保ったまま熱固定が可能となり、残留応力の緩和を抑制せしめることができる。残留応力の緩和を定巾セット部初期で進行させると、リラックス処理にてさらに緩和が進行し、結果としてＴＤ方向吸湿伸び率の大きいものしか得られない。
【００１４】
引き続いて、１９０℃〜２１０℃の温度で、リラックス率が０．５〜４．０％、好ましくは１．０〜３．０％になるよう弛緩熱処理を施す。リラックス率が４．０％以上の場合、リラックス時に発生する応力が増大し、結果として二軸延伸フィルムのＴＤ方向吸湿伸び率が増大する。逆に０．５％以下の場合はＴＤ方向吸湿伸び率は小さくなるが、ＴＤ方向の収縮率が大きくなりすぎ、熱寸法安定性の乏しいものしか得られない。
【００１５】
このようにして得られた二軸延伸フィルムは、一旦、クリップから解放して、端部の未延伸残部をトリミングした後、原反ロールとして巻き取り、別途スリッターにて所望の幅にスリットし、製品として巻き取る。
【００１６】
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムは、透明蒸着した後、これを最外層とし、ＰＥＴフィルムやエチレンビニルアルコール共重合体（ＥＶＯＨ）フィルムなどと積層することによって、積層フィルムとして各種の包装材料に用いることができる。
【００１７】
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムに蒸着する材料としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウムなどの酸化物が挙げられる。これらは、単独または混合して用いられるが、中でもガスバリアー性の点から酸化珪素が好ましい。
【００１８】
透明蒸着ポリアミドフィルムの酸素透過度は１．０ｃｃ／ｍ^２・２４ｈｒ以下、水蒸気透過度は４０ｇ／ｍ^２・２４ｈｒ以下であることが好ましい。酸素透過度が１．０ｃｃ／ｍ^２・２４ｈｒ、水蒸気透過度が４０ｇ／ｍ^２・２４ｈｒを超える場合は、内容物の酸化及び腐敗が発生するため、長期間の保存性の乏しいのもとなる。
【００１９】
透明蒸着簿膜の作製方法としては、真空蒸着法、ＥＢ蒸着法、スパッタリング法やイオンプレーティング法などを用いることができる。
【００２０】
このようにして得られた透明蒸着二軸延伸ポリアミドフィルムは、優れたガスバリアー性や耐水性を有するため、長期間の保存性を要求される食品や、レトルト食品包装に好適に用いることができる。
【００２１】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
なお、実施例および比較例の評価に用いた測定方法、ならびに特性値の算出方法は次の通りである。
【００２２】
（１）ＴＤ方向吸湿伸び率
延伸フィルムを２０℃、０％ＲＨ（ＲＨ：相対湿度）の条件下でＭＤ方向×ＴＤ方向＝１０ｍｍ×１５０ｍｍのサンプルを作成し、初期サンプルＴＤ長（Ａｍｍ）を測定した。続いて２０℃、６５％に環境を変化させ、１日調湿後、サンプルＴＤ長（Ｂｍｍ）を測定した。これらの測定結果を用いて下記式よりＴＤ方向吸湿伸び率（Ｃ：％）を算出した。
Ｃ（％）＝（Ｂ−Ａ）／Ａ×１００
【００２３】
（２）横延伸性
横延伸初期におけるフィルム外観を観察し、延伸が均一に行われているものを○：不均一なネック延伸となっているものを×と標記した。
【００２４】
（３）酸素透過度
ＡＳＴＭＤ−３９８５に準じて、酸素透過度測定装置にて、２０℃、１００％ＲＨの条件下で酸素透過度を測定した。
【００２５】
（４）水蒸気透過度
ＪＩＳＫ−７１２９に準じて、水蒸気透過度測定装置を用いて、４０℃、９０％ＲＨの条件下で水蒸気透過度を測定した。
【００２６】
実施例１〜４
ナイロン６（融点：２２０℃）を２６０℃で、幅が６３０ｍｍのＴダイよりシート状に溶融押出した後、エアーナイフキャスト法により１５℃の回転ドラムに密着させて急冷し、厚さ１５０μｍの実質的に無定形で配向していない未延伸ポリアミドフィルム（以後、未延伸フィルムという）を得た。
ついで、この未延伸フィルムを周速の異なる一連の加熱ローラ群からなる縦延伸機に導き、５５℃の温度で表１に示した種々の条件で縦延伸して縦延伸ポリアミドフィルム（以後、縦延伸フィルムという）を得た。
続いて、この縦延伸フィルムを、テンター式横延伸機に導いてクリップに把持させ６０℃で予熱を行ったあと、１００℃で、表１に示した種々の倍率で横延伸した。その後、同テンター内で１６０〜２１０℃でリラックス処理前まで定幅熱処理を施し、２００℃の温度で、それぞれ表１に示す条件でリラックス処理した。
次に、得られた二軸延伸ポリアミドフィルムに酸化珪素を膜厚が２００〜２５０Åとなるように蒸着した。得られた製品の特性値を表１に示した。
【００２７】
比較例１
リラックス率を５．０％とする以外は、実施例１と同様にして、二軸延伸ポリアミドフィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムは、リラックス率が大きすぎるため、ＴＤ方向吸湿伸び率が大きくなり、また蒸着後のガスバリヤー性能は不十分であった。
【００２８】
比較例２
縦延伸倍率を２．３倍とする以外は実施例１と同様にして、二軸延伸ポリアミドフィルムを得た。しかしながら、得られた二軸延伸フィルムは、縦延伸倍率が低すぎることによってＴＤ主配向となったため、ＴＤ方向吸湿伸び率が大きくなり、蒸着後のガスバリヤー性能が不十分なものであった。
【００２９】
【表１】

【００３０】
【発明の効果】
本発明の二軸延伸ポリアミドフィルムを基材フィルムとして用いて製造した透明蒸着フィルムは、優れたガスバリアー性を有するので、食品を長期間保存することができ、また、優れた強度、耐衝撃性を兼ね備えている。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a biaxially stretched polyamide film which is used as a base material of a transparent vapor-deposited film on which silicon oxide (SiOx), aluminum oxide, or the like is vapor-deposited, which has excellent gas barrier properties suitable for packaging, particularly as a food packaging film. is there.
[0002]
[Prior art]
In order to preserve food for a long period of time, it is necessary to use a packaging material having excellent gas barrier properties in order to block external oxygen and water vapor which promote decay and deterioration. As materials having gas barrier properties, aluminum foil, aluminum-deposited film, polyvinylidene chloride coated film, ethylene vinyl alcohol laminated film, etc. are used. The use of materials that generate incineration residues or materials that generate chlorine gas during incineration, such as polyvinylidene chloride (PVDC), is restricted. Also, the use of PVDC is expected to be further restricted due to concerns about the production of dioxins generated during incineration. Further, there is a problem that the content of the aluminum foil or the aluminum vapor-deposited film cannot be seen, and that the heat treatment cannot be performed by a microwave oven.
[0003]
Under such circumstances, a transparent vapor-deposited film in which an oxide such as silicon oxide or aluminum oxide is vapor-deposited on a base film is transparent, the contents can be confirmed, and since the film is excellent in water resistance, it is retorted. Since the gas barrier performance does not deteriorate much later and can be applied to a microwave oven, the use as a packaging film is expanding.
[0004]
As a base film for transparent vapor deposition, for example, a polyethylene terephthalate (PET) film having excellent properties such as heat resistance and dimensional stability is used, but the PET film has strength and impact resistance. There is a problem that the bag is insufficient and the bag is easily broken. In order to improve the strength of the bag, there is a method in which a polyamide film or the like is bonded to a transparent vapor-deposited PET film, but this method increases costs.
[0005]
Therefore, in recent years, a technique of directly performing transparent vapor deposition on a polyamide film having excellent strength and impact resistance has been attempted (for example, see Patent Document 1). However, polyamide is a resin having a property of high hygroscopicity due to its molecular structure, and a dimensional change due to moisture absorption, that is, a so-called hygroscopic elongation occurs. In the processing of a film, particularly, the hygroscopic elongation in the transverse direction (TD direction) is large. Induce the problem. That is, when the film subjected to the transparent vapor deposition processing is left, excessive moisture absorption elongation occurs during the standing, cracks are generated in the deposited thin film, and the gas barrier performance of the transparent vapor-deposited polyamide film is reduced. There was a problem.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2000-212303 A
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above problems and to provide a biaxially stretched polyamide film for vapor deposition, which has a low elongation at the time of moisture absorption and a low oxygen permeability and a low water vapor permeability after vapor deposition.
[0008]
[Means for Solving the Invention]
As a result of intensive studies, the present inventors have found that the above problem can be solved by using a polyamide film having a specific moisture absorption elongation as a base film for transparent vapor deposition, and reached the present invention.
That is, the gist of the present invention is as follows.
A biaxially stretched polyamide film for transparent vapor deposition, wherein a moisture absorption elongation in the TD direction is 2.5% or less when the humidity is changed from 20 ° C., 0% RH to 20 ° C., 65% RH.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In the present invention, the polyamide is mainly a polyamide having oriented crystallinity, but is not particularly limited, and refers to a linear polymer compound having an amide bond in the molecule. Specifically, polyε-capramide, polyhexamethylene adipamide (nylon 66), polyhexamethylene sebacamide (nylon 610), polyundecamide (nylon 11), polylauramide (nylon 12), polymetaxylylene adipamide (MXD6) and copolymers thereof, and nylon 6 which is excellent in cost performance is preferable.
[0010]
If necessary, various additives such as a lubricant, an antistatic agent, an antiblocking agent and inorganic fine particles can be added to these polyamides as long as they do not adversely affect the performance of the film.
[0011]
The biaxially stretched polyamide film of the present invention is obtained by biaxially stretching a substantially amorphous and non-oriented polyamide film (unstretched film). The stretching method includes a simultaneous biaxial stretching method and a sequential biaxial stretching method. A stretching method, an inflation method and the like can be mentioned.
In order to obtain an unstretched film, for example, a polyamide is heated and melted by an extruder and extruded from a T-die into a film, and this is cast on a cooling drum rotating by a known casting method such as an air knife casting method or an electrostatic application casting method. It is cooled and solidified to form a quench film. When the unstretched film is oriented, stretchability may be reduced in a subsequent step.
[0012]
Next, a method of sequentially stretching the unstretched film by a biaxial stretching method will be described. The unstretched film is a roller type longitudinal stretching machine composed of a group of heating rollers having different peripheral speeds, after performing preheating for film stretching, at a temperature equal to or higher than the glass transition point of the unstretched film, and a stretched roll heated. The longitudinal stretching is performed so that the stretching ratio between the film and a cooling roll for cooling the film is 2.5 to 3.5 times, preferably 2.7 to 3.2 times. When the longitudinal stretching ratio is less than 2.5 times, the biaxially stretched film has an increased TD hygroscopic elongation rate and insufficient mechanical strength. When the ratio is 3.5 times or more, the oriented crystallization proceeds excessively, so that neck stretching occurs at the initial stage of the transverse stretching. Further, the bowing becomes large, and the physical properties become unbalanced in the width direction.
[0013]
Next, the longitudinally stretched film is horizontally stretched in a temperature range of 70 to 150 ° C. by a tenter type transverse stretching machine, and heat set at a temperature of 150 to 215 ° C., preferably 170 to 210 ° C. in the tenter. It is preferable to gradually raise the temperature (fixed temperature rise) of the fixed width heat setting before the relaxation treatment. Since this is the relaxation of residual stress caused by the change in moisture absorption due to the increase in molecular mobility due to moisture absorption, the stress was maintained by gradually increasing the temperature in the fixed width heat fixing part before the relaxation treatment. The heat fixing can be performed as it is, and the relaxation of the residual stress can be suppressed. If the relaxation of the residual stress is advanced in the initial stage of the constant width setting portion, the relaxation is further advanced by the relaxation treatment, and as a result, only those having a large TD-direction hygroscopic elongation can be obtained.
[0014]
Subsequently, a relaxation heat treatment is performed at a temperature of 190 ° C. to 210 ° C. so that the relaxation rate becomes 0.5 to 4.0%, preferably 1.0 to 3.0%. When the relaxation rate is 4.0% or more, the stress generated at the time of relaxation increases, and as a result, the moisture absorption elongation rate in the TD direction of the biaxially stretched film increases. Conversely, when it is 0.5% or less, the moisture absorption elongation in the TD direction becomes small, but the shrinkage in the TD direction becomes too large, and only those having poor thermal dimensional stability can be obtained.
[0015]
The biaxially stretched film thus obtained is once released from the clip, and after trimming the unstretched remaining portion at the end, wound up as a raw roll, and slit into a desired width with a slitter, Take up as a product.
[0016]
The biaxially stretched polyamide film of the present invention is used as a laminated film for various packaging materials by laminating the biaxially stretched polyamide film as the outermost layer, and then laminating it with a PET film, an ethylene vinyl alcohol copolymer (EVOH) film, or the like. be able to.
[0017]
Examples of the material deposited on the biaxially stretched polyamide film of the present invention include oxides such as silicon oxide, aluminum oxide, magnesium oxide, and calcium oxide. These may be used alone or as a mixture, and among them, silicon oxide is preferred from the viewpoint of gas barrier properties.
[0018]
Oxygen permeability of the transparent deposition polyamide film is 1.0cc ^/ m 2 · 24hr or less, it is preferable water vapor permeability is not more than ^40g / m 2 · 24hr. Oxygen permeability 1.0cc ^/ m 2 · 24hr, when the water vapor transmission rate exceeding ^40g / m 2 · 24hr, since the oxidation and spoilage of the contents occurs, it is also of poor long-term storage stability .
[0019]
As a method for producing the transparent deposited film, a vacuum deposition method, an EB deposition method, a sputtering method, an ion plating method, or the like can be used.
[0020]
The transparent vapor-deposited biaxially stretched polyamide film thus obtained has excellent gas barrier properties and water resistance, and thus can be suitably used for foods that require long-term storage and retort food packaging. .
[0021]
【Example】
Next, the present invention will be described specifically with reference to examples.
In addition, the measuring method used for evaluation of the Example and the comparative example, and the calculation method of the characteristic value are as follows.
[0022]
(1) A sample having a MD direction × TD direction = 10 mm × 150 mm was prepared from the stretched film in the TD direction at 20 ° C. and 0% RH (RH: relative humidity), and the initial sample TD length (Amm) was determined. It was measured. Subsequently, the environment was changed to 20 ° C. and 65%, and after humidity control for one day, the TD length (Bmm) of the sample was measured. Using these measurement results, the TD moisture absorption elongation (C:%) was calculated from the following equation.
C (%) = (BA) / A × 100
[0023]
(2) Lateral stretchability The appearance of the film in the initial stage of the transverse stretch was observed, and those in which the stretch was performed uniformly were marked with ：: those in which the neck was stretched unevenly were marked as x.
[0024]
(3) Oxygen Permeability According to ASTM D-3985, the oxygen permeability was measured with an oxygen permeability measuring device under the conditions of 20 ° C. and 100% RH.
[0025]
(4) Water Vapor Permeability According to JIS K-7129, the water vapor permeability was measured at 40 ° C. and 90% RH using a water vapor permeability measuring device.
[0026]
Examples 1-4
Nylon 6 (melting point: 220 ° C.) is melt-extruded at 260 ° C. into a sheet shape from a T-die having a width of 630 mm, and then closely contacted with a rotating drum at 15 ° C. by an air knife casting method to be rapidly cooled to substantially 150 μm in thickness. An unoriented, unoriented polyamide film (hereinafter referred to as an unoriented film) was obtained.
Then, the unstretched film was guided to a longitudinal stretching machine composed of a series of heating rollers having different peripheral speeds, and was longitudinally stretched at a temperature of 55 ° C. under various conditions shown in Table 1 to obtain a longitudinally stretched polyamide film (hereinafter referred to as a longitudinally stretched polyamide film). (Referred to as a stretched film).
Subsequently, the longitudinally stretched film was guided to a tenter type transverse stretching machine, gripped by clips, preheated at 60 ° C., and then transversely stretched at 100 ° C. at various magnifications shown in Table 1. Thereafter, a constant width heat treatment was performed in the same tenter at 160 to 210 ° C. until before the relaxation treatment, and a relaxation treatment was performed at a temperature of 200 ° C. under the conditions shown in Table 1 respectively.
Next, silicon oxide was deposited on the obtained biaxially stretched polyamide film so as to have a thickness of 200 to 250 °. Table 1 shows the characteristic values of the obtained products.
[0027]
Comparative Example 1
A biaxially stretched polyamide film was obtained in the same manner as in Example 1 except that the relaxation rate was set to 5.0%. The obtained biaxially stretched film had an excessively large relaxation rate, so that the moisture absorption elongation in the TD direction was large, and the gas barrier performance after vapor deposition was insufficient.
[0028]
Comparative Example 2
A biaxially stretched polyamide film was obtained in the same manner as in Example 1 except that the longitudinal stretching ratio was 2.3 times. However, the obtained biaxially stretched film was in the TD main orientation because the longitudinal stretching ratio was too low, so that the moisture absorption elongation in the TD direction was large, and the gas barrier performance after vapor deposition was insufficient.
[0029]
[Table 1]

[0030]
【The invention's effect】
The transparent vapor-deposited film produced by using the biaxially stretched polyamide film of the present invention as a base film has excellent gas barrier properties, so that food can be stored for a long period of time, and also excellent strength and impact resistance Has both.

Claims

A biaxially stretched polyamide film for transparent vapor deposition, wherein the moisture absorption elongation in the TD direction when the humidity is changed from 20 ° C., 0% RH to 20 ° C., 65% RH is 2.5% or less.