JP2004256282A - Tape-like member housing structure and tape processing system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収容ケース内に送り込まれるテープ状部材をロール状に収容するテープ状部材の収容構造およびテープ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テープを往復動経路に沿って正逆送りし、これに同期してテープに所望の切抜き形状をハーフカットするテープ処理装置では、往復動経路の上下両流端に位置する装置ケースの部位に、テープの一部をケース外部との間で出入りさせるためのテープ案内口およびテープ排出口が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、このテープ処理装置では、テープ案内口からテープが長く送り出された際に、テープ案内口の背後の障害物等により、テープ送りが阻害される問題があった。そこで、本件出願人は、特願2002−279874号(先の出願)にて、往復動経路の端からはみ出したテープを、ケース内面に案内させてロール状に収容する収容ケースを装置内に設けることを提案した。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−94391号公報(第3−5頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この収容ケースでは、従来の問題は解決されるものの、ケース内面にテープの最外周部分を常に案内することから、送り込まれるテープが長い場合には、テープは、ロール体としての外径を一定として、その末端から内側へ内側へと巻かれてゆくことになる。
このため、収容ケース内にテープが長く送り込まれると、ケース内面とテープとが擦れ合うだけでなく、ロール状に巻かれたテープ間が全面的に擦れ合い、テープの性状によっては大きな摩擦力が生じ、テープが収容ケース内でつかえて送られ難くなるなど、テープ送りに支障を生じてしまう不具合がある。
したがって、先の出願の収容ケースでは、十分な長さのテープを収容することができなかった。もっとも、収容ケースを大きく構成すれば、かかる問題は解消されるが、装置自体が大型化してしまう。
【0005】
本発明は、テープ状部材の長さに関らず、これを省スペースで且つ適切にロール状に巻き込みながら収容することができるテープ状部材の収容構造およびテープ処理装置を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のテープ状部材の収容構造は、収容ケース内に送り込まれるテープ状部材をロール状に巻き込みながら収容するテープ状部材の収容構造であって、収容ケースに設けられ、送り込まれるテープ状部材のテープ端部をロール状に巻き込むように案内する巻込みガイドと、巻込みガイドに連なり、テープ端部をロール状に周回するように案内する周回ガイドと、を備え、巻込みガイドおよび周回ガイドの少なくとも一方は、テープ状部材の送込み量の増加に伴って、テープ状部材の径が大きくなる方向に移動可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、収容ケース内にテープ状部材が送り込まれると、テープ状部材は、そのテープ端部から巻込みガイドに案内され、続いて周回ガイドに周回するように案内され、巻込みガイドと周回ガイドとの間でロール状に巻かれ始める。この場合、テープ状部材の送込み量の増加に伴い、テープのロール部分は太径化してゆく一方、巻込みガイドおよび周回ガイドの少なくとも一方が、テープ状部材の径が大きくなる方向に移動する。
これにより、テープ状部材を長く送り込んでも、そのテープ端部を内側へ内側へと順次送ることなく、ロール部分の外側へ外側へと巻いてゆくことができる。すなわち、テープ状部材が幾層にも重なると、テープ間の摩擦力により層間すべりが生じないため、テープ状部材は、ロール部分が全体として回転しながら、その外側にまかれてゆく。
このように、ロール状に巻かれたテープ状部材同士が全面的に擦れ合う力を、一方のガイドを移動させることで逃がすことができるため、テープ状部材をロール体としての外径を大きくしながら円滑に且つ長く収容することができる。
【0008】
この場合、巻込みガイドは、収容ケースの内面に形成され、周回ガイドは、収容ケース内に移動自在に設けられていることが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、収容ケースの内面を有効に利用して、巻込みガイドを設けることができる。周回ガイドの移動により、ロール状に巻かれたテープ状部材同士が全面的に擦れ合う力を効率良く逃がすことができる。
【0010】
これらの場合、周回ガイドは、テープ端部を案内する周回ガイド面を有し、テープ状部材の略径方向に移動自在に構成されたテープ押えと、テープ状部材の径が小さくなる方向にテープ押えを付勢するばねと、を有していることが、好ましい。
【0011】
この構成によれば、テープ状部材の送込み量が増加により、テープ状部材のロール部分の抵抗によって、テープ押えをばねの付勢力に抗して外側に(径の大きくなる方向に)回動させることができる。すなわち、ロール状に巻かれたテープ状部材同士が全面的に擦れ合う力をテープ押えを回動させる力として逃がすことができ、簡単な構造でテープ押えを移動させることができる。なお、テープ押えをばね性を有するもので構成し、テープ押えとばねとを一体に構成して、部品点数を減らすようにしてもよい。
【0012】
この場合、テープ押えは、先端部が収容ケース内に延設され、且つ巻込みガイドの終端部に連なる基端部を中心にテープ状部材の略径方向に回動自在に構成されていることが、好ましい。
【0013】
この構成によれば、ロール部分の抵抗によってテープ押えは、巻込みガイドの終端部に連なる基端部を中心に、テープ状部材の径が大きくなる方向に回動する。これにより、テープ状部材の送込み量の増加に伴って、テープ押えを適切に移動させることができると共に、テープ状部材を巻込みガイドから周回ガイドに適切に送り渡すことができる。
【0014】
これらの場合、周回ガイドは、テープ状部材の初期周回案内位置にテープ押えを位置規制するストッパを更に有することが、好ましい。
【0015】
この構成によれば、テープ押えをその初期周回案内位置に適切に規定することができる。
【0016】
これらの場合、テープ押えの周回ガイド面は、テープ状部材のロール部分の略周方向に倣う湾曲面から成ることが、好ましい。
【0017】
この構成によれば、テープ状部材のロール部分に倣う周回ガイド面に案内させることができるため、テープ状部材をロール状に円滑に収容することができるようになる。また、テープ状部材のロール体としての形態も適切に維持することができる。
【0018】
これらの場合、収容ケースのテープ状部材の送込み口に設けられ、テープ状部材を幅方向に位置規制する送りガイド手段を、更に備えたことが、好ましい。
【0019】
この構成によれば、テープ状部材を幅方向に位置規制しながら、収容ケース内に送り込むことができるため、収容ケース内でテープ状部材をその幅を揃えるようにして、ロール状に適切に収容することができる。
【0020】
この場合、テープ状部材には幅の異なる複数種のものが用意され、且つ当該各テープ状部材は、幅方向の中心位置を合致して送られており、送りガイド手段は、複数種のテープ状部材に対応して階段状に形成され且つそれぞれの幅方向の中心位置が合致する複数の浅溝から成ることが、好ましい。
【0021】
この構成によれば、簡単な構造により複数幅のテープ状部材を幅方向に位置規制することができる。また、浅溝であるため、テープ状部材の裏面の一部に接触して、この送りを案内することができる。
【0022】
これらの場合、テープ状部材は巻癖を有しており、収容ケースは、テープ状部材を巻癖方向に収容可能に構成されていることが、好ましい。
【0023】
この構成によれば、テープ状部材の巻癖特性を活かして、これを収容ケース内で安定して収容することができる。
【0024】
本発明のテープ処理装置は、テープ状部材は、剥離テープにテープ本体を積層して構成されており、上記した本発明のテープ状部材の収容構造と、テープ状部材を往復動経路に沿って正逆送りする正逆送り機構と、往復動経路に臨んで配設され、正逆送り機構に同期してテープ本体を任意の切抜き形状にハーフカットするハーフカット機構と、を備え、テープ状部材の収容構造は、往復動経路の一方の端に配設されていることを特徴とする。
【0025】
この構成によれば、正逆送り機構とハーフカット機構とを協働させてテープ状部材をハーフカットする際に、テープ状部材の一部を往復動経路から収納ケース内に出入りさせることができる。これにより、ハーフカット時のテープ送りを円滑にすることができる。
【0026】
この場合、テープ状部材に印刷を行うと共に、その印刷済み部分を往復動経路に送る印刷機構と、印刷後のテープ状部材を所定の寸法に切り離すフルカット機構と、往復動経路の両端部に配設され、切り離されたテープ状部材の先端および尾端を検出する二つのテープ検出センサと、少なくとも正逆送り機構およびハーフカット機構を制御する制御手段と、を更に備え、制御手段は、二つのテープ検出センサで検出したテープ長さに基づいて、正逆送り機構およびハーフカット機構を制御することが、好ましい。
【0027】
この構成によれば、切り離された印刷済みテープ状部材を任意の切抜き形状にハーフカットするが、この場合に、切り離されたテープ状部材の長さを往復動経路上で検出してから、ハーフカット処理を実行している。これにより、当初設定された切抜き形状のためのデータを補正してハーフカット処理が行われるため、印刷部分に対し切抜き形状を適切に且つ確実に合成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明のテープ処理装置について説明する。このテープ処理装置は、剥離紙付きのテープ(カッティングテープ)を送りながら、これに文字や図形等の所望のキャラクタを印刷して、この印刷済み部分を切り離した後、印刷済みキャラクタに対し所望の切抜き形状のハーフカットをすることで、切り抜き装飾した印刷済みラベルを作成するものである。
【0029】
図1は、テープ処理装置の内部構造を示す外観斜視図である。同図に示すように、テープ処理装置1は、ユニット化された装置アッセンブリ2と、装置アッセンブリ2に着脱自在に装着したテープカートリッジ3とで構成され、テープカートリッジ3内に剥離紙付きのテープTとインクリボンRとが繰出し自在に収容されている。装置アッセンブリ2は、図外の装置ケースによりカバーリングされており、この装置ケースには、ユーザとのインターフェースとなるキーボードやディスプレイが設けられている(図20参照)。
【0030】
装置アッセンブリ2は、テープカートリッジ3が装着される印刷ユニット5と、テープTをフルカットおよびハーフカットするカッティングユニット6と、印刷ユニット5およびカッティングユニット6の各内部機構を統括制御する制御部7(図20参照)と、で構成されている。カッティングユニット6は、印刷ユニット5の側方に添うように設けられている。
【0031】
図2の断面図に示すように、テープ処理装置1の内部には、上流側の印刷ユニット5と下流側のカッティングユニット6との間でテープTを正逆送りするための直線的なテープ走行路Aが構成されており、このテープ走行路Aに沿って、複数のローラ(25,162,163)から成るテープ送り機構が配設されている。テープ走行路Aには、印刷ユニット5の印刷ヘッド14、カッティングユニット6のフルカット機構31およびハーフカット機構32が上流側から順に臨み、下流側の延長線上には、装置ケースに形成されテープTを装置外部に導くためのテープ排出口が臨んでいる(図示省略)。したがって、印刷、フルカット、ハーフカットの順でテープ処理が行われ、処理済のテープT(ラベル:図19(a)参照)は、最終的に、テープ排出口から送り出される(排出)。
【0032】
フルカット機構31とハーフカット機構32との間のテープ走行路Aには、テープ走行路Aから分岐した後、テープ走行路Aに対し略直交して後方に延在する分岐経路が構成されており、この分岐経路の下流端には、カッティングユニット6のテープ収容部34が配設されている。テープ収容部34は、テープTをハーフカット機構32の位置で往復走行させるハーフカット処理の際に用いられ、テープTを尾端から繰り入れてロール状に収容可能に構成されている。
【0033】
したがって、ハーフカット処理時のテープTは、テープ走行路Aの下流側および分岐経路間の往復動経路Bを往復走行すると共に、適宜、その尾端側の一部がテープ収容部34に出入りし且つ先端側の一部がテープ排出口から装置外部に出入りするようになっている。これにより、ハーフカット処理時のテープTが印刷ユニット5に干渉することを防止している。
【0034】
次に、テープ処理装置1について詳細に説明する。図1および図2に示すように、印刷ユニット5(印刷手段・機構)は、テープカートリッジ3を着脱自在に装着するカートリッジ装着部11を有しており、カートリッジ装着部11は、各種構成部品を支持する箱状のプリントフレーム12により構成されている。カートリッジ装着部11には、ヘッドカバー13に覆われた印刷ヘッド14(サーマルヘッド)と、印刷ヘッド14に対峙するプラテン駆動軸15と、リボン巻取軸16とが立設されている。
【0035】
カートリッジ装着部11の下側には、印刷系送りモータ17と、印刷系送りモータ17の回転動力をプラテン駆動軸15およびリボン巻取軸16に伝達する印刷系動力伝達機構(図示省略)とが、配設されている。印刷系動力伝達機構は、複数のギヤから成る減速ギヤ列から構成され、プラテン駆動軸15およびリボン巻取軸16を回転させ、テープカートリッジ3内のテープTおよびインクリボンRを同時に送る。
【0036】
テープカートリッジ3は、図2に示すように、上下2分割構造のカートリッジケース21により外郭を形成され、カートリッジケース21内には、テープTを繰り出し自在に巻回したテープリール22と、インクリボンRを繰り出し自在に巻回したリボン繰出リール23と、繰り出したインクリボンRを巻き取るリボン巻取りリール24と、プラテンローラ25と、が回転自在に収容されている。
【0037】
テープTは、剥離紙Ta(剥離テープ)と、剥離紙Ta上に積層したテープ本体Tbとから成り、剥離紙Taを内側にしてロール状に巻回されている。テープTは、フルカットされると、テープ本体Tbおよび剥離紙Taが完全に切断され、ハーフカットされると、剥離紙Taを残してテープ本体Tbのみが切断される(後述するように、厳密には剥離紙Taの表面側の一部も切断される。)。
【0038】
テープ本体Tbは、いずれも図示省略するが、印刷面となる表面側の受像層と、受像層の裏面側に設けられた粘着層とで構成されている。したがって、処理済のテープTとなるラベルは、剥離紙Taからテープ本体Tbを分離することで粘着層が露出し、この粘着層を介して貼着対象物に貼り付けて使用される。
【0039】
テープカートリッジ3をカートリッジ装着部11に装着すると、プラテンローラ25にプラテン駆動軸15が、リボン巻取リールにリボン巻取軸16が係合し、テープTおよびインクリボンRの送りが可能となる。また、図外のヘッドリリース機構が作動して、印刷ヘッド14が、テープTおよびインクリボンRを挟んでプラテンローラ25に当接し、テープTへの印刷が可能となる。
【0040】
テープ処理装置1による印刷動作では、テープTがプラテンローラ25の回転に伴ってテープリール22から繰り出される。一方、インクリボンRは、リボン巻取りリール24の回転によりリボン繰出リール23から繰り出され、印刷ヘッド14(プラテンローラ25)の部分でテープTに重なって併走した後、リボン巻取りリール24に巻き取られてゆく。このとき、印刷ヘッド14の熱転写動作により、インクリボンRのインクが所望のキャラクタ形に引き剥がされて、テープTに転写される(印刷)。そして、テープカートリッジ3から順次排出されてゆくテープTの印刷済み部分は、カッティングユニット6に送られる。
【0041】
ところで、本実施形態のテープ処理装置1では、テープ幅の異なる3種類のテープTが使用可能となっており、これに従ってテープカートリッジ3には、その厚みが異なる3種類のものが用意されている。この場合、テープカートリッジ3の厚みやテープTの収納形態により、カートリッジ装着部11に装着される各テープカートリッジ3は、その各装着位置が装着方向の中心位置で合致するようになっている。すなわち、複数種のテープTは、いずれも、それぞれの幅方向の中心が合致して(センター中心で)セットされる。なお、テープ幅の種別数はこれに限定されるものではない。
【0042】
一方、カートリッジ装着部11の底壁には、テープカートリッジ3を介してテープ幅を検出するテープ幅検出機構が設けられている。テープ幅検出機構は、例えば、カートリッジケース21の底部に形成した凹凸部(被検出部)に対し、その装着方向から選択的に係合する複数のテープ幅検出スイッチ26(図20参照)で構成されている。そして、テープ幅検出機構の検出結果に基づいて、後述するテープ幅規制機構33が制御され、走行中のテープTは幅方向に位置規制される。
【0043】
カッティングユニット6には、図2に示すように、上記のフルカット機構31と、ハーフカット機構32と、テープ幅規制機構33と、テープ収容部34と、これら各種構成部品を支持するカッティングフレーム35と、で構成されている。
【0044】
カッティングフレーム35は、図4および図5に示すように、各種の軸を支持する上下一対のベースフレーム41,42と、上下両ベースフレーム41,42の前部間に渡され、略「C」字状に折り曲げ形成された鉛直フレーム43と、で構成されている。鉛直フレーム43を構成する3面には、いずれも外側からアクセス可能な略方形の開口部が形成されている。
【0045】
上下両ベースフレーム41,42には、その後部において、テープ収容部34やテープ送り系を主体にユニット化された機構部アッセンブリの駆動ユニットフレーム44が取り付けられている。また、下ベースフレーム42には、カッティングユニット6と印刷ユニット5との間で立ち上がるように、鉛直サブフレーム45が固定されている。
【0046】
駆動ユニットフレーム44は、両図および図15〜図17に示すように、後述するテープ受け部51を有する受けプレート52と、受けプレート52から印刷ユニット5側に屈曲して連なるベースプレート53と、受けプレート52から下ベースフレーム42側に屈曲して連なる下プレート54と、受けプレート52から上ベースフレーム41側に屈曲して連なるギヤ取付けプレート55と、で構成されている。
【0047】
受けプレート52、ベースプレート53および下プレート54は、樹脂(例えばポリカーボネート)やアルミダイキャスト等により一体に形成され、これらと別体に形成されたギヤ取付けプレート55は、受けプレート52の端部に固定されている。ベースプレート53の後上端部には、テープ収容部34の後述する収容ケース301がヒンジピン303を介して開閉自在に取付けられている。
【0048】
フルカット機構31は、テープTを所定の寸法に切り離すものである。フルカット機構31は、図1ないし図3に示すように、動力源となるカット兼アップダウンモータ61と、上向きのハサミ形式から成るカッタ62と、カッタ62を切断動作させる揺動機構63と、カット兼アップダウンモータ61の動力を揺動機構63に伝達するフルカット系動力伝達機構64(図5参照)と、で構成されている。カット兼アップダウンモータ61は、整流子・ブラシつきのDCモータからなり、下ベースフレーム42の内側面(上面)に下向きに配設されている。
【0049】
カッタ62は、カッティングフレーム35とプリントフレーム12との間のテープ走行路Aに臨んで配設され、固定刃71と、固定刃71に対し切込み動作する可動刃72とから構成されている。可動刃72および固定刃71は共有の支持軸(図示省略)に軸支されており、可動刃72は、その軸支された下端部から水平方向の前方に延在するクランクアーム74を有している。クランクアーム74の先端部には、その長手方向に長溝(図示省略)が形成されている。
【0050】
揺動機構63は、クランクアーム74と、鉛直サブフレーム45に回転自在に軸支されると共に周面にギヤを形成したクランク円板ギヤ75とで構成され、クランク円板ギヤ75の一方の端面には、クランクアーム74の長溝に係合するクランクピン77が偏心した位置に突設されている。これにより、カット兼アップダウンモータ61の回転動力が、フルカット系動力伝達機構64(のフルカットギヤ146)を介してクランク円板ギヤ75に伝わり、これが回転することで、クランクアーム74を介して可動刃72が固定刃71に対し揺動する。そして、可動刃72と固定刃71との間でテープTが挟み込まれることで、テープTが切断される。
【0051】
なお、クランク円板ギヤ75の他方の端面には、フルカット検出ピン78が偏心した位置に突設されており、フルカット検出ピン78に臨んで、テープ切断を検出するためのフルカット検出スイッチ79が鉛直サブフレーム45に取り付けられている。
【0052】
ハーフカット機構32は、フルカット機構31により切り離したテープT(テープ片)を正逆送りして、これを任意の切抜き形状にハーフカットするものである。ハーフカット機構32は、図3、図6及び図7に示すように、テープTに切り込むバイト111を有するカッティングバイト81と、カッティングバイト81を搭載したキャリッジ82と、キャリッジ82を介してカッティングバイト81をテープ送り方向に直交する方向に往復動させるバイト移動機構83と、バイト111をテープTに対し離接させるバイトアップダウン機構84と、バイト移動機構83に同期してテープTを往復動経路Bに沿って正逆送りする正逆送り機構85と、を備えている。
【0053】
バイト移動機構83は、図3および図6ないし図9に示すように、駆動源となるキャリッジモータ91と、キャリッジモータ91の駆動により正逆回転するキャリッジリードねじ92と、キャリッジ82の往復動を案内するキャリッジガイド軸93と、を有している。キャリッジリードねじ92とキャリッジガイド軸93とは、前後に平行に位置しており、それぞれの両端部は上下のベースフレーム41,42に軸支されている。
【0054】
キャリッジモータ91は、正逆回転可能なステッピングモータで構成され、下ベースフレーム42の内側面に載置固定されている。キャリッジモータ91の出力歯車94は、下ベースフレーム42の外側面に位置しており、これに噛み合う減速ギヤ列95,96,97を介してキャリッジリードねじ92に回転動力が伝達される(図5、図6参照)。
【0055】
キャリッジリードねじ92の正逆回転により、キャリッジ82は、キャリッジガイド軸93に案内されながら往復動する。そして、この往復動とこれに同期するテープTの正逆走行とにより、カッティングバイト81によるテープTへの切抜き形状のハーフカットが行われる。なお、以下、キャリッジ82の往復動について、キャリッジモータ91側である下側の移動を「復動」とし、上側の移動を「往動」として説明する。
【0056】
キャリッジ82は、図8ないし図10に示すように、キャリッジ本体101と、キャリッジリードねじ92に螺合する雌ねじ部102と、キャリッジガイド軸93に案内されるガイド部103と、キャリッジ本体101から往動側および復動側に突設した上下一対の回動軸部104と、キャリッジ本体101から往動側(下側)に突設したレバー押しピン105と、キャリッジ本体101から往動側に水平に延びるホーム位置検出片106と、で構成されている。
【0057】
ホーム位置検出片106は、キャリッジモータ91側のホーム位置に設けたフォトインタラプタにより、キャリッジ82のホーム位置を検出するための遮光部材として機能する。フォトインタラプタは、下ベースフレーム42の一部を直角に折り曲げた部分に取り付けられている(図6参照)。
【0058】
レバー押しピン105は、ホーム位置からさらに奥側(キャリッジモータ91側)の切替え位置にキャリッジ82が移動した際に、後述する切替えレバー256を押圧して歯車を切り替える(図5、図6参照)。一対の回動軸部104は、キャリッジ本体101の正面を覆うように取り付けたカッティングバイト81を、回動自在に支持している。
【0059】
カッティングバイト81は、図11(参照:図6ないし図10)に示すように、テープTをハーフカットするバイト111と、バイト111を先端部に保持する軸状のバイト保持部材113と、バイト保持部材113を進退自在に保持する筒状のバイトホルダ112と、バイトホルダ112の筒状端部に嵌め込まれこれを支持する支持枠114と、で構成されている。一方、カッティングバイト81がテープTを挟んで対峙する部分には、テープTの剥離テープを受けるテープ受け部51が設けられている(図3および図15参照)。
【0060】
バイトホルダ112の先端部は、図6および図11に示すように、バイト111を囲繞する平坦な環状の先端面112aを有しており、この先端面112aからバイト111の切っ先が突出している。そして、バイトホルダ112の先端部は、後述する従動ユニットフレーム190の開口部195からテープ走行路A側に突出し、その平坦な先端面112aでテープTの切断部位を押えるようになっている。
【0061】
すなわち、バイトホルダ112の先端面112a(平坦押圧面)は、切断抵抗によりテープの切断部位が浮き上がらないようにテープTをテープ受け部51に押圧するテープ押圧部として機能する。なお、バイトホルダ112の基端部には、バイト111の突出量を調整可能な調整抓み部116が設けられている。
【0062】
支持枠114は、キャリッジ本体101の正面に取り付けられており、バイトホルダ112を嵌め込んで支持する支持部121(図11参照)と、キャリッジ本体101の両側面を挟むように折り曲げた一対の折曲げ部122と、キャリッジ82の回動軸部104に回動自在に支持された回動枠部123と、回動枠部123に傾斜して連なる矩形の摺動入力片124と、で一体に構成されている。
【0063】
摺動入力片124は、バイトホルダ112側である傾斜面部分124aが、バイトアップダウン機構84のバイトアップダウンカム131に対するカムフォロアを構成している。すなわち、摺動入力片124にバイトアップダウン機構84がカム作用することで、カッティングバイト81は、回動軸部104(回動枠部123)を中心に前後方向に傾動する。また、摺動入力片124の往動側の側面部分124bは、キャリッジ82が上記の切替え位置に移動する際に、後述する従動ユニットアップダウンカム137を往動側に押圧するようにして移動させる(詳細は後述する)。
【0064】
この場合、図11に示すように、カッティングバイト81とキャリッジ82との間には、カッティングバイト81をテープ受け部51に向かって付勢するコイルばね125が介設されている。コイルばね125は、キャリッジ本体101の背面側に内蔵され、一端がキャリッジ本体101の内部背面に係止され、他端が支持枠114(の支持部121)に係止されている。
【0065】
カッティングバイト81は、このコイルばね125により、常時、バイト111がテープTに切り込み可能なカット動作位置に向かって付勢されている。一方、カッティングバイト81は、バイトアップダウン機構84により動力を入力されることで、コイルばね125に抗して傾動し、バイト111をテープTから退避させる非カット動作位置へと移動する。そしてこのコイルばね125により、テープTに対するカッティングバイト81の押圧力、ひいては切込み深さが調整される。
【0066】
具体的には、図12に示すように、カット動作位置のカッティングバイト81は、コイルばね125により、バイト111の刃先がテープTに切り込むように付勢されると同時に、バイトホルダ112の先端面112aがテープTをテープ受け部51に適度な押圧力で弾力的に押し付けるように調整されている。また、カッティングバイト81が、テープTをテープ受け部51との間で挟み込んだ状態において、バイト111の刃先がテープ本体Tbを超えて剥離紙Taの表面の一部にまで切り込むように、上記の調整抓み部116によりバイト111の切込み深さが調整されている。
【0067】
一方、テープ受け部51は、往復動するカッティングバイト81の移動軌跡に対応して上記の受けプレート52に設けられ、バイトホルダ112の先端面112aとの間でテープTの切断部位を挟み込む平坦な面で構成されている。また、テープ受け部51には、キャリッジ82のホーム位置から切替え位置に亘る部分にのみ、バイト111の刃先を逃げるバイト逃げ溝129が形成されている(図15ないし図17参照)。
【0068】
カッティングバイト81によるハーフカット動作は、テープTに対しカッティングバイト81をX・Y方向(2次元直交方向)に相対的に移動させ、バイト111が剥離紙Taを残してテープ本体Tbのみを切り込む一方、バイトホルダ112がバイト111の周囲に対応する切断部位をテープ受け部51に弾力的に押圧することで行われる。また、テープTを横断するようなハーフカットも行えるようにしている。そこで、上記のテープ幅検出機構(テープ幅検出スイッチ26)の検出結果に基づいて、バイト移動機構83によるカッティングバイト81のY軸方向(テープ幅方向)の移動範囲が設定されるようになっている。
【0069】
具体的には、図12の模式図に示すように、ハーフカット動作におけるカッティングバイト81の移動端位置が、バイトホルダ112がテープTの幅方向の縁端に残り且つバイト111がテープTの幅方向の縁端から僅かに外側に外れるように、カッティングバイト81のテープ幅方向の移動範囲が設定される。
【0070】
これにより、バイト111がテープ幅方向の縁端から外側に外れた位置(往動および復動の移動端位置)に移動しても、バイト111はテープ受け部51に直接接触することがない。このため、バイト111の刃先やテープ受け部51の平坦な面を損傷することなく、テープTの幅方向の縁端の外側までハーフカットを継続することができる。また、テープTの幅方向の縁端の外側からハーフカットを開始しても、その縁端部に対しバイトホルダ112が載り上げているため、バイト111の切断抵抗によるテープTのずれや浮きを生じさせることがなく、テープTを安定してハーフカットすることができる。
【0071】
したがって、例えば、カッティングバイト81の1回の往動時の移動範囲をテープ幅より大きく設定すると、図19(b)に示すように、テープTを幅方向に直線的にハーフカットする横断ハーフカットや、同図(c)に示すように、テープTを幅方向に亘って且つ任意の線形となるハーフカットを行うことができる。なお、ハーフカット動作終了後などの非ハーフカット時においてのみ、バイト111はバイト逃げ溝129に臨む。
【0072】
バイトアップダウン機構84は、図6ないし図9に示すように、カッティングバイト81をカット動作位置と非カット動作位置との間で傾動させることで、カッティングバイト81のアップダウン動作を行い、バイト111をテープTに対し離接させる。バイトアップダウン機構84は、駆動源となる上記のカット兼アップダウンモータ61と、軸方向に延在してカッティングバイト81を傾動させるバイトアップダウンカム131と、カット兼アップダウンモータ61の回転動力をバイトアップダウンカム131に伝達するアップダウン系動力伝達機構132と、で構成されている。
【0073】
バイトアップダウンカム131は、上下のベースフレーム41,42間に回転自在に軸支されており、カッティングバイト81の摺動入力片124の傾斜面部分124aに接触可能に構成されている。すなわち、バイトアップダウンカム131は、常時(カット動作位置)は摺動入力片124に対し非接触となっており、略半回転することで摺動入力片124に接触して、これを上記のコイルばね125に抗して背面側に押し、カッティングバイト81を非カット動作位置に移動させる。また、この状態からバイトアップダウンカム131をさらに略半回転させると、摺動入力片124とは非接触となり、カッティングバイト81は、上記のコイルばね125により、カット動作位置に自動復帰する。
【0074】
バイトアップダウンカム131は、その両端部に一体に設けたカム支持軸部135を介して、上下のベースフレーム41,42に回転自在に軸支されている。そして、バイトアップダウンカム131のホーム位置側の同軸上には、カム支持軸部135に固着した第1傘歯車136と、カム支持軸部135にスライド自在に且つ回り止め状態で軸支された従動ユニットアップダウンカム137が設けられ、ホーム位置と反対側のカム支持軸部135(同軸上)には、バイトアップダウンカム131の回転量を検出する回転量検出カム138が固着されている。
【0075】
回転量検出カム138に臨んで、アップダウン検出スイッチ139が上ベースフレーム41の内側面に配設されている(図5および図7参照)。従動ユニットアップダウンカム137は、従動ユニットフレーム190を回動させ、正逆送り機構85の各従動ローラ172,182を移動させるローラ離接機構を構成している(後述する)。
【0076】
第1傘歯車136は、下ベースフレーム42の外側面側に配設され(図8および図9参照)、アップダウン系動力伝達機構132の第2傘歯車155に噛み合っている(図5および図6参照)。したがって、カット兼アップダウンモータ61の動力は、第2傘歯車155を介して第1傘歯車136に伝達され、第1傘歯車136が回転することで、これと同軸上の従動ユニットアップダウンカム137、バイトアップダウンカム131および回転量検出カム138が一体に回転する。
【0077】
カット兼アップダウンモータ61は、上述のように、バイトアップダウン機構84の動力源となっている他、フルカット機構31の動力源となっている。この場合、カット兼アップダウンモータ61の正逆の回転を切り替えることで、バイトアップダウン機構84によるカッティングバイト81のアップダウン動作と、フルカット機構31におけるカッタ62の切断動作と、が独立して行えるように、上記のアップダウン系動力伝達機構132およびフルカット系動力伝達機構64が構成されている。
【0078】
カット兼アップダウンモータ61の出力軸は、図5および図6に示すように、下ベースフレーム42の外側面側に位置してウォーム141が固定され、ウォーム141には、共有支持軸143に固着したウォームホイール142が噛み合っている。共有支持軸143は、一方の端部を鉛直サブフレーム45に回転自在に軸支され、他方の端部を下ベースフレーム42の背面側を直角に切り起した切起し部144に回転自在に軸支されている。
【0079】
共有支持軸143には、鉛直サブフレーム45側から順に、上記のクランク円板ギヤ75に噛み合うフルカットギヤ146と、フルカットギヤ146と一体回転する筒状のギヤ伝達部147と、一端をギヤ伝達部147の筒状内部に掛け止めされ且つ他端をウォームホイール142の一方の端面に係止したフルカット側伝達コイルばね148と、が設けられている。
【0080】
また、共有支持軸143には、切起し部144側から順に、アップダウンギヤ151と、アップダウンギヤ151と一体回転する筒状のギヤ伝達部152と、一端をギヤ伝達部152の筒状内部に掛け止めされ且つ他端をウォームホイール142の他方の端面に係止したアップダウン側伝達コイルばね153と、が設けられている。
【0081】
アップダウンギヤ151には、伝達ギヤ154が噛み合っており、伝達ギヤ154は、バイトアップダウンカム131等を回転させる第1傘歯車136に噛み合う上記の第2傘歯車155と一体回転する。フルカット側伝達コイルばね148およびアップダウン側伝達コイルばね153は、ワンウェイクラッチの機能を有し、ウォームホイール142の回転方向に応じて、各ギヤ伝達部147,152への動力伝達を断続する。
【0082】
具体的には、カット兼アップダウンモータ61が正転した場合には、アップダウン側伝達コイルばね153は空転して、そのギヤ伝達部152への動力伝達は遮断されると共に、フルカット側伝達コイルばね148を介してそのギヤ伝達部147に動力が伝達され、フルカット機構31の切断動作が行われる。
【0083】
逆に、カット兼アップダウンモータ61が逆転した場合には、フルカット側伝達コイルばね148は空転して、そのギヤ伝達部147への動力伝達は遮断されると共に、アップダウン側伝達コイルばね153を介してそのギヤ伝達部152に動力が伝達され、カッティングバイト81のアップダウン動作が行われる。このように、ウォームホイール142の両端面側には、ワンウェイクラッチがそれぞれ組み込まれている。
【0084】
しかるに、上記のフルカット系動力伝達機構64は、ウォーム・ウォームホイール(141、142)、フルカットギヤ146、ギヤ伝達部147、およびフルカット側伝達コイルばね148で構成される。また、アップダウン系動力伝達機構132は、ウォーム・ウォームホイール(141、142)、アップダウンギヤ151、ギヤ伝達部152、アップダウン側伝達コイルばね153、伝達ギヤ154、および第2傘歯車155で構成される。
【0085】
次に、正逆送り機構85について、図3、図6、図7および図15ないし図17を参照して説明する。正逆送り機構85は、図3に示すように、駆動源となる正逆送りモータ161(図16および図17参照)と、メインの送りローラであるグリップローラ構造の正逆送りローラ162と、正逆送りローラ162の下流側に配設されたグリップローラ構造の引張りローラ163と、を備えている。正逆送りローラ162および引張りローラ163は、往復動経路Bの下流側(テープ走行路Aの下流側)に配設され、これらの間にカッティングバイト81が位置している。
【0086】
正逆送りローラ162は、図3に示すように、テープ走行路Aを挟んで対峙する正逆駆動ローラ171および正逆従動ローラ172から構成されている。同様に、引張りローラ163は、テープ走行路Aを挟んで対峙する引張り駆動ローラ181および引張り従動ローラ182から構成されている。そして、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182は、各駆動ローラ171,181に従って回転するフリーローラであり、単一の従動ユニットフレーム190に平行に支持されている。
【0087】
正逆従動ローラ172は、図6および図7に示すように、従動ユニットフレーム190に支持されたローラ軸174と、ローラ軸174に回転自在に装着した軸方向に並んだ一対のローラ本体175とで構成され、一対のローラ本体175間の間隙位置がテープTの幅方向の中心位置と合致している。同様に引張り従動ローラ182は、従動ユニットフレーム190に支持されたローラ軸184と、ローラ軸184に回転自在に装着した軸方向に並んだ一対のローラ本体185とで構成され、一対のローラ本体185間の間隙位置がテープTの幅方向の中心位置と合致している。
【0088】
従動ユニットフレーム190は、図6ないし図9に示すように、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182の各ローラ軸174,184を平行に両持ち支持する従動フレーム本体191と、従動フレーム本体191の往動側の端部から略直角に延びる回動アーム192と、従動フレーム本体191に取り付けた押えフレーム193と、で構成されている。従動フレーム本体191および押えフレーム193には、カッティングバイト81の先端部を挿通させこれを往復動させるための開口部195がそれぞれ形成されている。
【0089】
従動フレーム本体191と押えフレーム193との間においては、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182を、各ローラ軸174,184を介して各駆動ローラ171,181側に付勢する構造(付勢機構)が構成されている。具体的には、図3に示すように、正逆従動ローラ172側における従動フレーム本体191と押えフレーム193との間には、軸方向に延在する軸押え部材201と、軸押え部材201の両端部を正逆駆動ローラ171側に付勢する一対の押えばね202と、が介設されている。一対の押えばね202により、軸押え部材201は、一対のローラ本体175間の間隙から突出する部位でローラ軸174に接触して、これを正逆駆動ローラ171側に付勢する。
【0090】
同様に、引張り従動ローラ182側における従動フレーム本体191と押えフレーム193との間には、軸方向に延在する軸押え部材203と、軸押え部材203の両端部を引張り駆動ローラ181側に付勢する一対の押えばね204と、が介設されている。そして、一対の押えばね204により、軸押え部材203は、一対のローラ本体185間の間隙から突出する部位でローラ軸184に接触して、これを引張り駆動ローラ181側に付勢する。
【0091】
このような付勢機構により、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182は、テープ幅方向の中心位置を押されて各駆動ローラ171,181との間でテープTを均一且つ弾力的に挟持するため、テープTの斜行が防止される。すなわち、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182が自動調心のローラとして機能し、これにより、ハーフカット時に正逆送りされるテープTの斜行を有効に防止することができる。
【0092】
従動フレーム本体191の先端部は、図6ないし図9に示すように、テープTを確実にテープ排出口から装置外部に排出するべく、テープ排出口側に向かって拡開するように斜めに切り欠かれている。また、従動フレーム本体191の先端部は、その両端191aで上下のベースフレーム41,42に回動自在に支持されている。一方、従動フレーム本体191の基端部には、コイルばね212を装着する一対のダボ211が上下に離間して設けられている(図4参照)。
【0093】
一対のダボ211に装着された一対のコイルばね212により、従動ユニットフレーム190は、従動フレーム本体191の先端部を回動中心として、各従動ローラ172,182が各駆動ローラ171,181に接触するグリップ位置に向かって、常時、付勢されている。また、従動ユニットフレーム190は、回動アーム192を介して回動動力が入力されると、一対のコイルばね212に抗して回動し、各従動ローラ172,182を各駆動ローラ171,181から(往復動経路Bから)離間する退避位置に移動させる。
【0094】
回動アーム192は、下ベースフレーム42の内側面に沿うように延び、その先端部が従動ユニットアップダウンカム137から回動動力を入力するカムフォロアを構成している。従動ユニットアップダウンカム137は、上述のように、バイトアップダウンカム131の同軸上に廻り止め状態で且つ軸方向にスライド自在に軸支されて、下ベースフレーム42の内側面側に配設されている。
【0095】
従動ユニットアップダウンカム137は、図8および図9に示すように、いわゆる三角カムから成るユニットアップダウンカム221と、ユニットアップダウンカム221の復動側に連なるフランジ状の鍔部222と、で一体に構成されている。ユニットアップダウンカム221は、回動アーム192の先端部に対し係脱自在に構成されている。鍔部222の往動側の半部の面が、回動アーム192の先端部の側面に当接可能に構成され、鍔部222の復動側の面が、カッティングバイト81の摺動入力片124の側面部分124bに当接可能に構成されている。
【0096】
従動ユニットアップダウンカム137は、キャリッジ82が上記の切替え位置に移動することで、カッティングバイト81により鍔部222を介して切替え位置側へスライド移動する。従動ユニットアップダウンカム137のスライド端位置では、鍔部222の往動面が回動アーム192の先端部の側面に当接すると共に、ユニットアップダウンカム221が回動アーム192の先端部の直下に非接触で臨む。
【0097】
この状態で、従動ユニットアップダウンカム137が回転することで、ユニットアップダウンカム221が回動アーム192に接触し、回動アーム192に回動動力が入力される。これにより、一対のコイルばね212(211)に抗して従動ユニットフレーム190が回動して、これに支持された各従動ローラ172,182が、各駆動ローラ171,181から離間する退避位置に移動する。
【0098】
このように、従動ユニットフレーム190および従動ユニットアップダウンカム137を主体として、正逆従動ローラ172および引張り従動ローラ182を、グリップ位置と退避位置との間で移動させるローラ離接機構が構成されている。このローラ離接機構により、印刷時に各従動ローラ172,182を退避位置に移動させて、正逆送りローラ162および引張りローラ163を非グリップ状態に維持することで、印刷中のテープTの走行路を適切に確保することができる。また、ローラ離接機構により、テープTをフルカットのために送り停止したときから、正逆送りローラ等162,163をグリップ状態に維持し、続くテープTの経路変更およびハーフカット処理がなされる。
【0099】
なお、従動ユニットアップダウンカム137が回転すると、これと同軸上のバイトアップダウンカム131も回転するため、各従動ローラ172,182の退避位置への移動に連動して、カッティングバイト81も非カット動作位置に移動する。すなわち、従動ユニットアップダウンカム137が回転すると、キャリッジ82の切替え位置にあるカッティングバイト81は、バイト111をバイト逃げ溝129から退避させる。
【0100】
また、カッティングバイト81がキャリッジ82の切替え位置から外れると、従動ユニットアップダウンカム137は、下ベースフレーム42との間に介設した図外の戻しバネにより、復動側の通常位置に復帰し、回動アーム192との係合可能な状態は解除される。したがって、カッティングバイト81のハーフカット動作において、バイトアップダウンカム131が回転して、カッティングバイト81が適宜アップダウンしても、従動ユニットフレーム190が回動することがなく、各従動ローラ172,182のグリップ位置が維持されるようになっている。
【0101】
正逆駆動ローラ171は、図3、図15ないし図17に示すように、正逆送りモータ161により回転するローラ軸177と、ローラ軸177に装着されたローラ本体178とで構成されている。同様に、引張り駆動ローラ181は、正逆送りモータ161により回転するローラ軸187と、ローラ軸187に装着されたローラ本体188とで構成されている。
【0102】
正逆駆動ローラ171および引張り駆動ローラ181は、各ローラ軸177,187の両端部を介して駆動ユニットフレーム44に回転自在に両持ち支持されている。駆動ユニットフレーム44の受けプレート52には、テープ受け部51を挟んでその両側部分に窓状に切り欠かれたローラ開口部が形成されており、この各ローラ開口部から正逆駆動ローラ171および引張り駆動ローラ181の各ローラ本体178,188の周面が突出している。
【0103】
正逆送りモータ161は、ステッピングモータで構成され、モータカバー231に覆われて駆動ユニットフレーム44の下プレート54の内面側に配設されている(図16および図17参照)。下プレート54の外側面側に位置する正逆送りモータ161の出力軸には、出力歯車232が固定され、出力歯車232に噛み合う中間伝達歯車233には、正逆送りローラ162(の正逆駆動ローラ171)を回転させる正逆送り入力歯車234が噛み合っている。したがって、正逆送りローラ162は、正逆送りモータ161の正逆の回転に伴って常に正逆の回転をする。
【0104】
正逆送り入力歯車234の同軸上には、正逆送り入力歯車234と所定の間隙を存して離間する幅ガイド用伝達歯車235と、正逆送り入力歯車234と反対側のローラ軸177の端部に固定された正逆送り出力歯車236と、が設けられている。正逆送り出力歯車236には、中間歯車軸241に回転自在に軸支された中間歯車237が噛み合っており、中間歯車237には、引張りローラ163(の引張り駆動ローラ181)を回転させる引張り歯車238が噛み合っている。
【0105】
したがって、正逆送り入力歯車234が回転すると、正逆駆動ローラ171が回転すると共に、正逆送り出力歯車236、中間歯車237および引張り歯車238を介して、引張り駆動ローラ181が、正逆駆動ローラ171と同方向に回転する。なお、正逆送り出力歯車236と引張り歯車238とのギヤ比の調整により(図15参照)、引張り駆動ローラ181のテープ送り量(周速)は、正逆駆動ローラ171のテープ送り量(周速)に比して僅かに大きく設定されている。
【0106】
この場合、図18に示すように、正逆送り出力歯車236とローラ軸177との間には、正方向クラッチばね242が介設されている。正方向クラッチばね242は、ローラ軸177に巻き締められ且つその一端が正逆送り出力歯車236に掛け止めされており、正方向クラッチばね242と正逆送り出力歯車236とにより、引張りローラ163の駆動を正方向の一方向にのみ(図2で時計回り)駆動回転させる第1クラッチ機構(ワンウェイクラッチ)が構成されている。
【0107】
すなわち、正逆送りモータ161が正回転の時(テープ往動送り時)には、正逆駆動ローラ171が正回転すると共に、第1クラッチ機構を介して(正方向クラッチばね242との関係で正逆送り出力歯車236が回転して。)引張り駆動ローラ181に往動用動力が伝達され、これが正回転する。一方、正逆送りモータ161が逆回転の時(テープ復動送り時)には、正逆駆動ローラ171が逆回転するが、第1クラッチ機構を介して(正方向クラッチばね242との関係で正逆送り出力歯車236は回転しないで。)引張り駆動ローラ181への復動用動力が遮断され、引張り駆動ローラ181が自由回転可能となる。
【0108】
また、引張り歯車238は、引張り駆動ローラ181のローラ軸187の端部に軸支され、このローラ軸187と引張り歯車238との間には、スリップばね243が介設されている。スリップばね243は、ローラ軸187に巻き締められ且つその一端が引張り歯車238に掛け止めされている。スリップばね243により、引張り駆動ローラ181は、その正転時に(テープ往動送り時)おいて、ローラ本体188が一定トルクで回転する(トルクリミッタ機能)ようになっている。
【0109】
このような構成により、テープ往動送り時においては、引張りローラ163は、正逆送りローラ162によりその下流側に回転送りされるテープTをスリップ回転して送る。また、テープ復動送り時においては、引張りローラ163は(スリップばね243との関係で引張り歯車238は回転しないで。)、正逆送りローラ162によりその上流側に回転送りされるテープTに張力(バックテンション)を付与する。
【0110】
これにより、正逆送りローラ162でテープTの正逆送りを制御しつつ、引張りローラ163と協働して、テープTに好適なテンションを作用させることができる。したがって、正逆送りローラ162と引張りローラ163との間では、テープTは常に張った状態でカッティングバイト81に臨むため、テープTの剛性(腰)に関らず、テープTを安定してハーフカットすることができる。
【0111】
幅ガイド用伝達歯車235は、図15ないし図18に示すように、軸方向に切替え移動する切替え歯車251が選択的に噛み合い可能に構成され、この切替え歯車251には、後述するテープ幅規制機構33の幅ガイド切替え軸282を回転させる幅ガイド歯車252が噛み合っている。幅ガイド歯車252は、軸方向に所定の厚みを有しており、切替え歯車251に常に噛み合っている。
【0112】
切替え歯車251は、下プレート54に突設した回転軸253に回転自在に且つスライド自在に軸支されている。切替え歯車251は、回転軸253に装着した切替えばね255によって、幅ガイド用伝達歯車235に噛合う噛合い位置に向かって付勢されていると共に、回転軸253から抜け落ちないように切替えレバー256によって表面側の端面を押えられている(図5参照)。
【0113】
切替えレバー256は、同図に示すように、切替え歯車251を押える先端部から略「L」字状に屈曲して、下ベースフレーム42と所定の間隙を存して平行に延在し、鉛直サブフレーム45を下ベースフレーム42側に直角に折り曲げたフレーム折曲げ部258に、基端部を支持されている。フレーム折曲げ部258には、切替えレバー256を下ベースフレーム42側に付勢する図外のレバー付勢ばねが設けられている。
【0114】
切替えレバー256の先端部は、回転軸253に対応して略「U」字状に二股に形成されており、その二股部分が、切替え歯車251の端面に当接し、これを下ベースフレーム42側に押える歯車押え部位261となっている。また、切替え歯車251の先端部内側は、歯車押え部位261から屈曲部分にかけて切り欠かれており、この切欠きの端部は、切替え歯車251の周面に係脱自在に構成され、切替え歯車251の周面に係合した際に、切替え歯車251の自由回転を阻止する回転阻止部262として機能する。
【0115】
切替えレバー256は、常時、レバー付勢ばねにより、切替え歯車251が幅ガイド用伝達歯車235に噛み合わない押込み位置に、すなわち幅ガイド用伝達歯車235と正逆送り入力歯車234との間の位置に、回転阻止部262を介して切替え歯車251を回転阻止状態で押えている(図18などの状態)。一方、切替えレバー256は、切替え位置に移動したキャリッジ82のレバー押しピン105によって内側から押圧されると、レバー付勢ばねに抗して外側に開く(僅かに回動する)ように移動する(図6の破線部を参照)。
【0116】
これにより、切替え歯車251は、切替えばね255の付勢力によって、幅ガイド歯車252との噛み合いを維持しながら噛合い位置にスライド移動し、幅ガイド用伝達歯車235に連結する。このとき、切替え歯車251は、切替えレバー256の歯車押え部位261によって噛合い位置に位置規制されると共に、切替えレバー256の回転阻止部262から外れて回転可能となる。これにより、正逆送りモータ161の回転動力が、幅ガイド用伝達歯車235および切替え歯車251を介して、幅ガイド歯車252に伝達されるようになる。
【0117】
幅ガイド用伝達歯車235は、正逆駆動ローラ171のローラ軸177の端部に軸支されている。幅ガイド用伝達歯車235と正逆送り入力歯車234との間には、逆方向クラッチばね265が介設されている(図17および図18参照)。逆方向クラッチばね265は、ローラ軸177に巻き締められ且つその一端が幅ガイド用伝達歯車235に掛け止めされており、逆方向クラッチばね265と幅ガイド用伝達歯車235とにより、幅ガイド歯車252に一方向のみの回転動力を伝える第2クラッチ機構(ワンウェイクラッチ)が構成されている。
【0118】
具体的には、正逆送りモータ161が正回転の時には、正逆送り入力歯車234は回転するが、逆方向クラッチばね265は空転して、幅ガイド用伝達歯車235は回転せず、幅ガイド歯車252への動力伝達が遮断される。一方、正逆送りモータ161が逆回転の時には、正逆送り入力歯車234が回転すると共に、逆方向クラッチばね265を介して幅ガイド用伝達歯車235が回転する。
【0119】
これにより、切替え歯車251が噛合い位置にあれば、幅ガイド用伝達歯車235から切替え歯車251を介して、幅ガイド歯車252が回転し、幅ガイド切替え軸282が回転する。幅ガイド切替え軸282の回転により、テープTを幅方向に位置規制する後述するテープ幅ガイド281がセットされる。
【0120】
このように、正逆送りモータ161の逆転時にのみ、幅ガイド歯車252に動力が伝達されるように構成したため、切替え歯車251が噛合い位置に移動した状態で、正逆送りモータ161を正転しても、テープ幅ガイド281が移動することがない。すなわち、印刷中に正逆送りモータ161を正転させることができ、正逆送りローラ162および引張りローラ163により、テープTを下流側へと送ることができる(後述する)。
【0121】
ところで、図2および図3に示すように、グリップ位置の正逆従動ローラ172は、引張り従動ローラ182よりも正逆駆動ローラ171側に僅かに突出し、且つ正逆駆動ローラ171に対しテープ走行路Aの上流側に位置ずれしてこれに接触して配設されている。すなわち、正逆送りローラ162は、テープTを挟持して転接すると共に、転接点を通る接線が分岐経路側に傾くように相互に位置ずれして配設されている。
【0122】
これにより、切断後のテープTを逆送り(復動送り)するときに、正逆送りローラ162の位置においてテープTの尾端を湾曲させ正逆駆動ローラ171側(分岐経路側)へと僅かに経路変更させて、逆送りされるテープTを尾端から往復動経路Bに導き得るようになっている。このように、正逆送りローラ162は、印刷ヘッド14のある印刷位置(部)とカッティングバイト81のあるハーフカット位置(部)との間のテープ走行路Aに臨み、逆送りされるテープTの尾端をテープ走行路Aから分岐経路に導く経路変更手段を構成している。
【0123】
したがって、フルカット後、切り離されたテープT(印刷済み部分、印刷済みテープ片)が、その尾端が正逆送りローラ162を通過するまで下流側に数ステップ送られたところで、正逆送りモータ161が逆転を開始してテープTが上流側に逆送りされると、テープTの尾端が往復動経路Bの分岐経路側へと湾曲する。これにより、テープTの送り方向が分岐経路側に方向付けられるため、逆送りが続行されることで、テープTは、正逆送りローラ162によって分岐経路側に湾曲しながら略直角に経路変更されて、往復動経路Bを正逆走行可能となる。
【0124】
また、この場合、テープTの巻癖方向にテープTを経路変更しているため、逆送りされるテープTの尾端が正逆駆動ローラ171側にカールすることになるから、テープTの経路変更をより円滑に行えるようにもなっている。さらに、テープTの巻癖は、テープTが往復動経路Bからテープ収容部34に繰り入れられ、ロール状に収容される際にも有効に機能する。
【0125】
図13は、テープTに対する印刷、切抜きの理論上の結果などを示す説明図である。同図に示すように、当初設定(入力)された印刷画像のための印刷データ(a)と、当初設定(入力)された切抜き形状のための切抜きデータ(b)とに基づいて、テープ処理装置1によりテープTに対し印刷および切抜きの処理を実行すると、理論的には、印刷画像(実線で示す図形○と文字A)と切抜き形状(破線で示す図形○)とは精度良く合成する(d)。
【0126】
しかし、実際には、印刷時のメイン送りローラとなるプラテンローラ25の外径誤差やスリップ等に起因して、印刷・フルカット後のテープT(印刷済みテープ片)のテープ長さ(送り方向の長さ)が、理論上のテープ長さと異なる場合がある((a)と(c)参照)。この結果、同図(e)に示すように、合成された印刷画像と切抜き形状との間で位置ずれが生じ、印刷済みテープ片Tの尾端側に向かって両者の位置ずれが顕著となってゆく不具合がある。
【0127】
そこで、本実施形態では、二つのテープ検出センサ(テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272)を用いて印刷済みテープ片Tのテープ長さを検出し、そのテープ長さに基づいて当初の切抜きデータを補正し(f)、この補正後の切抜きデータに基づいて切抜きの処理を実行することで、印刷画像に対し切抜き形状を精度良く合成するようにしている(g)。
【0128】
テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272は、図3に示すように、往復動経路Bに相互に離間して臨んでいる。すなわち、テープ先端検出センサ271は、往復動経路Bの往動端部(テープ走行路Aの下流端部)に臨み、テープTの先端を検知する。テープ尾端検出センサ272は、往復動経路Bの復動端部に臨み、テープTの尾端を検知する。
【0129】
テープ先端検出センサ271は、駆動ユニットフレーム44の受けプレート52に取り付けられ、受けプレート52のテープ幅方向の中心位置に形成した先端センサ開口部274から往復動経路Bに臨んでいる(図15ないし図18参照)。テープ尾端検出センサ272は、駆動ユニットフレーム44のベースプレート53の内側に設けた後述する送りガイド部材320に取り付けられ、送りガイド部材320のテープ幅方向の中心位置に形成した尾端センサ開口部275から往復動経路Bに臨んでいる。
【0130】
そして、テープT(印刷済みテープ片)のテープ長さの検出動作は、正逆送りローラ162により印刷済みテープ片Tを一方向に送り、テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272により、印刷済みテープ片Tの両端をそれぞれ検知して、そのテープ長さを検出することで行われる。
【0131】
具体的には、フルカット後、印刷済みテープ片Tを往復動経路Bの分岐経路へと導入する初期導入時において、正逆送りローラ162により逆送りされるテープTが、テープ尾端検出センサ272によりその尾端を検知され、さらにその先端がテープ先端検出センサ271により検知されるまで、正逆送りローラ162により逆送りを続行される。そして、この検知結果からテープ長さを制御部7で検出(算出)し、算出したテープ長さに基づいて当初の切抜きデータがテープ長さ方向に補正される。
【0132】
図14は、実際の印刷結果でテープTの長さが理論値に対し長くなった場合(図13(c)参照)の、切抜きデータの補正方法の一例を示したものである。図14(a)は当初の切抜きデータによる切抜き結果を示し(図13(b)に相当)、図14(b)は補正後の切抜きデータによる切抜き結果を示している(図13(f)に相当)。ここでは、切抜きデータは、テープTの送り方向(X軸方向、テープ長さ方向)および送り方向に直交する方向(Y軸方向、テープ幅方向)の2次元直交データから成るデータとし、X軸方向の基準位置をテープTの先端とする。
【0133】
切抜きデータは、Y軸方向に関するデータについては補正されることなく、X軸方向に関するデータのみ補正されるようになっている。例えば、同図(a)に示す切抜き形状の図形「○」の中心座標とX軸方向の座標位置が同じの点P(x、y)は、同図(b)に示す切抜き形状の図形「○」の中心座標とX軸方向の座標位置が同じの点P´(x´、y)に補正される。
【0134】
この場合、先ず、テープ長さ検出手段を構成する正逆送りローラ162、テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272の協働により、すなわち正逆送りモータ161のステップ数(回転数)と両検出センサ271,272の検知との関係により、印刷済みテープ片Tのテープ長さL´が算出される。制御部7はL´と理論長さLとを比較して、誤差長さα(=L´−L)を算出し、切抜きデータのX軸方向のデータを伸縮するように補正する。
【0135】
例えば、点Pのxは、同図に示す関係式(1)で表されるx´へと補正される。このように、補正後の切抜きデータのX軸方向に関するデータは、理論上の切抜きデータのX軸方向に関するデータに誤差比(α/L)を加算または減算した値へと変更される(但し、α>0)。
【0136】
そして、補正後の切抜きデータに基づいてハーフカット機構32の制御が、すなわち正逆送り機構85と狭義のハーフカット機構32(正逆送り機構85を除き、主としてバイト移動機構83およびバイトアップダウン機構84等から成る。)との制御がなされ、印刷済みテープ片Tに対する切抜きが行われるため、図13(g)に示すように、印刷画像と切抜き形状とを常に精度良く合成することができる。このようなデータ補正は、印刷済みテープ片のテープ長さが長くなった場合に特に有効となる。
【0137】
なお、テープ先端検出センサ271は、フルカット機構31の駆動にも使用される。すなわち、テープTは印刷時にテープ走行路Aに沿って送られるが、テープ先端検出センサ271によるテープTの先端の検出結果と印刷系送りモータ17のステップ数(回転数)との関係から、フルカット機構31の駆動が開始され、テープTの印刷済み部分がフルカットされる。
【0138】
換言すれば、印刷ユニット5では、往復動経路Bに合流する送込み経路(テープ走行路Aの上流側)に沿ってテープTを送りながらこれに印刷を行うが、この送込み経路に臨んだフルカット機構31が、送込み経路の延長上となる往復動経路Bに設けたテープ先端検出センサ271の検出結果に基づいて駆動し、テープTの印刷済み部分をフルカットする。
【0139】
次に、テープTを幅方向に位置規制するテープ幅規制手段について、図3を参照して説明する。テープ幅規制手段(送りガイド手段)は、往復動経路Bの下流側に配設されたテープ幅規制機構33と、往復動経路Bの上流側に配設されたテープ幅規制部36と、で構成されている。テープ幅規制機構33は引張りローラ163の下流側直近に臨み、テープ幅規制部36は正逆送りローラ162の上流側直近に臨んでおり、カッティングバイト81の前後でテープTを幅方向に位置規制する。
【0140】
テープ幅規制機構33は、図3、図15ないし図17に示すように、テープTを幅方向に位置規制する複数(6個)のテープ幅ガイド281と、複数のテープ幅ガイド281を選択的にテープ走行路A(往復動経路B)に突出させる幅ガイド切替え軸282とを有し、幅ガイド切替え軸282は上記の正逆送りモータ161を動力源として回転可能に構成されている。
【0141】
各テープ幅ガイド281は、図3に示すように、断面略L字状に形成され、引張り駆動ローラ181を跨ぐようにして配設されている。各テープ幅ガイド281の基端部は、駆動ユニットフレーム44に両端部を支持されたガイド支持軸284に回動自在に支持され、各テープ幅ガイド281の先端部には、受けプレート52に形成したガイド開口286から出没可能に構成されると共にテープTを幅方向にガイドするガイド部285が形成されている(図15ないし図17参照)。ガイド部285は、テープ送り方向の上流側の部位を面取りされている。
【0142】
各テープ幅ガイド281は、図外のばねにより、ガイド部285がガイド開口286内に没入する退避方向に付勢され、「L」字の屈曲部分が、幅ガイド切替え軸282に当接する当接部位となっている。各テープ幅ガイド281は、当接部位を幅ガイド切替え軸282によって押圧されることで、基端部を中心に回動し、ガイド部285をガイド開口286内から突出させる。
【0143】
6個のテープ幅ガイド281は、幅方向の中心位置を合致させて走行する3種類のテープ幅に対応して、センター中心で、幅ガイド切替え軸282の軸方向に3個ずつ対称配置されている。すなわち、最も内側の一対のテープ幅ガイド281が幅狭のテープTを、これらの軸方向外側の一対のテープ幅ガイド281が中間幅のテープTを、また、最も外側の一対のテープ幅ガイド281が幅広のテープTを、幅方向に位置規制する。そして、この対となる二つのテープ幅ガイド281は、各ガイド部285が各ガイド開口286から同時に出没する。
【0144】
幅ガイド切替え軸282は、両端部を駆動ユニットフレーム44に回転自在に支持され、一方の端部に上記の幅ガイド歯車252が設けられされている。上述のように、幅ガイド歯車252は、噛合い位置に移動した切替え歯車251を介して、正逆送りモータ161の逆転時の回転動力が伝達されて回転し、幅ガイド切替え軸282を回転させる。
【0145】
幅ガイド切替え軸282は、各テープ幅ガイド281に対応する軸部分が、テープ幅ガイド281の当接部位を押圧可能な押圧リブ287となっている。すなわち、6個の押圧リブ287が、3個ずつ対称配置されたテープ幅ガイド281に対応しており、対称配置された一対の押圧リブ287で一対のテープ幅ガイド281に対応する組を構成している。
【0146】
そして、幅広用の1組の押圧リブ287は断面十字状に形成され、幅狭用および中間幅用の2組の各押圧リブ287は、「十字」の2片を切り欠いて断面L字状に形成され且つ90度または180度の位相差を有している。これにより、正逆送りモータ161の回転数を制御することで、テープ幅ガイド281を選択的に出没させることができるようになっている。
【0147】
例えば、各押圧リブ287により全テープ幅ガイド281のガイド部285をガイド開口286から突出させた状態を初期状態とすると、この状態では、幅狭のテープTのみを位置規制できるようになる。初期状態から幅ガイド切替え軸282を90度角度回転させると、幅狭用の一対のテープ幅ガイド281が各押圧リブ287から相対的に離間し、そのガイド部285がガイド開口286内に没入する。これにより、中間幅のテープTのみを位置規制できるようになる。
【0148】
また、この状態から幅ガイド切替え軸282を90度(計180度)角度回転させると、さらに中間幅用の1対のテープ幅ガイド281が各押圧リブ287から相対的に離間し、そのガイド部285がガイド開口286内に没入する。これにより、幅広のテープTのみを位置規制できるようになる。
【0149】
詳細は後述するように、テープ幅規制機構33は、テープカートリッジ3を介して検出されたテープ幅に基づいて、一連のテープ処理動作に先立って駆動を開始する。すなわち、印刷動作に先立ち、正逆送りモータ161がテープ幅に対応する回転数分、逆回転して、対となる二つのテープ幅ガイド281がセットされる。
【0150】
テープ幅規制部36は、往復動経路B上の分岐経路部分に相当するベースプレート53の傾斜部の内面に形成した階段状の一対の段部により、テープ幅に応じた浅溝291として構成されている。すなわち、上段が幅広のテープT、中段が中間幅のテープT、下段が幅狭のテープTに対応する浅溝291となっている。
【0151】
浅溝291は、往復動経路Bに沿って湾曲して所定の長さ形成されている。この場合、3つのテープ幅に対応する溝幅を有する3つの浅溝291a,291b,291cは、幅方向の中心位置がそれぞれ合致して、且つ階段状にベースプレート53の内面に形成されている。また、各浅溝291の深さは、略テープTの厚みに対応している。
【0152】
このような構成により、幅狭のテープTは、一番深い位置の浅溝291aに案内され、幅方向に位置規制されると共に、浅溝291aの底部に摺接してその正逆送りを案内される。同様に、中間幅および幅広のテープTは、対応する各浅溝291b,291cにより幅方向に位置規制されると共に、少なくともテープTの幅方向の両側端を介して正逆送りを案内される。
【0153】
テープ幅規制部36およびテープ幅規制機構33から成るテープ幅規制手段により、カッティングバイト81の前後でテープTを幅方向に位置規制するため、カッティングバイト81の切込みによるテープTの回転モーメントに抗することができる。これにより、テープTの剛性に関らず、テープTを安定してハーフカットすることができる。また、テープ幅規制部36の位置がテープ収容部34への送込み口に相当する位置でもあるため、テープ収容部34内におけるテープTの収容も適切にできるようになっている。
【0154】
次に、テープ収容部34について、図3、図15ないし図17を参照して説明する。テープ収容部34は、ハーフカット時に往復動経路Bから逆送り(復動送り)されるテープTを、正逆送り機構85を含む他の機構への干渉を阻止可能に、内部空間302にロール状に巻き込みながら収容するためのものである。テープ収容部34は、駆動ユニットフレーム44のベースプレート53および下プレート54と、ベースプレート53の後上端部にヒンジピン303を介して開閉自在に取り付けた収容ケース301とにより、内側に内部空間302を構成している。
【0155】
なお、駆動ユニットフレーム44は、ヒンジピン303と対角位置となる受けプレート52のテープ排出口側の両端部52aで、上下のベースフレーム41,42に回動自在に支持されており、カッティングフレーム35に対し、収容ケース301の開閉方向と逆方向に開閉可能に構成されている(図4および図5参照)。このため、駆動ユニットフレーム44を開放側に回動させることで、テープ走行路A上でジャミングしたテープTにも簡単にアクセスすることができるようになっている。
【0156】
収容ケース301は、図15ないし図17に示すように、下プレート54に対面する上ケース部311と、上ケース部311に連なる湾曲ケース部312とで一体に構成され、湾曲ケース部312の内面に、テープTの尾端部(テープ端部)をロール状に巻き込むように案内する内箱状の巻込みガイド313を有している。また、収容ケース301内には、巻込みガイド313に連なり、テープTの尾端部をロール状に周回するように案内する周回ガイド314が設けられているそして、収容ケース301の閉塞状態では、巻込みガイド313が周回ガイド314に連なり、内部空間302の中にテープTをロール状に収容するための収容空間315が構成される(図3参照)。
【0157】
一方、ベースプレート53の内側には、巻込みガイド313に連なる上記の送りガイド部材320が設けられている。送りガイド部材320は、巻込みガイド313に連なる湾曲したテープ案内面を有する湾曲送りガイド部321と、ベースプレート53の傾斜部に対し所定の間隙を存して対面する直線ガイド部322と、湾曲送りガイド部321および直線ガイド部322を連ねるテープ幅方向に一対の両側枠部323と、で一体に形成されている。
【0158】
湾曲送りガイド部321の直線ガイド部322側の部位は、ベースプレート53に形成した取付開口325に嵌めこまれると共に、テープ幅方向の中心位置に、略「コ」字状に切り欠かれたセンサ透過開口部326が形成されている。送りガイド部材320は、湾曲送りガイド部321の一部を取付開口325に嵌め込まれて且つその後側の背面部分でベースプレート53に接着固定されている。
【0159】
直線ガイド部322は、ベースプレート53の傾斜部に形成した上記のテープ幅規制部36に対峙する傾斜ガイド331と、傾斜ガイド331に連なり上記のテープ尾端検出センサ272を取り付けた鉛直ガイド332と、で構成されている。テープ尾端検出センサ272は、鉛直ガイド332のテープ幅方向の中心位置に形成した尾端センサ開口部275から、往復動経路B(テープT)を挟んでセンサ透過開口部326に臨んでいる。
【0160】
収容ケース301の巻込みガイド313は、図3に示すように、略半円周の円弧面からなり、収容ケース301の外側面を構成するケース部分から内側に分岐するようにして、湾曲送りガイド部321のテープ案内面に連なりテープTの案内を開始するガイド始端部341と、テープTの案内を終了するガイド終端部342と、を有している。また、巻込みガイド313には、送りガイド部材320の両側枠部323に連なる両側プレート部343を有している(図15ないし図17参照)。
【0161】
往復動経路Bを逆送りしてゆくテープTは、テープ幅規制部36で幅方向に位置規制されながら、その尾端部が湾曲送りガイド部321、巻込みガイド313および周回ガイド314と案内され、巻込みガイド313および周回ガイド314との間でロール状に巻かれる。この場合、巻かれた部分のテープT間の摩擦を減らして、テープTを長く送り込めるように、周回ガイド314は、テープTの送込み量の増加に伴って、ロール体としてのテープTの径が大きくなる方向に移動可能に構成されている。
【0162】
具体的には、周回ガイド314は、図3に示すように、テープTを案内する周回ガイド面351を有し、テープTの略径方向に移動自在に構成されたテープ押え352と、テープTの径が小さくなる方向にテープ押え352を付勢する押え用ばね353と、テープTの初期周回案内位置にテープ押え352を位置規制するストッパ354と、を備えている。
【0163】
テープ押え352は、巻込みガイド313に対峙するように先端部が収容ケース301内の奥部にまで延設され、且つ巻込みガイド313と略同幅に形成されている。また、テープ押え352は、ガイド終端部342に連なる基端部を中心に、テープTの略径方向に回動自在に構成されている。周回ガイド面351は、テープTのロール部分の略周方向に倣う湾曲面から成っており、ロール状に巻かれたテープTのロール体としての形態を適切に維持可能に構成されている。
【0164】
押え用ばね353は、コイルばねからなり、テープ押え352の基端部をテープTの径が小さくなる方向に、すなわち収容空間315を縮小する方向に付勢されている。ストッパ354は、テープ押え352の基端部に当接し、押え用ばね353により付勢されるテープ押え352をテープTの初期周回案内位置に位置規制している。
【0165】
このような構成により、逆送りされて周回ガイド314に達するテープTの尾端部は、初期周回案内位置のテープ押え352に案内され、その先端部へと向かう途中で、巻癖特性により巻込みガイド313側に湾曲(カール)し、ロール状に巻かれ始める。そして、巻かれたテープTのロール部分は、テープ押え352により内側に(径の小さい方向に)押えられる。
【0166】
この状態で、テープTがさらに逆送りされると、テープTのロール部分はさらに太径化してゆき、これに対しテープ押え352は、テープTのロール部分の抗力により、押え用ばね353の付勢力に抗して外側に開くように(径の大きい方向に)回動する。したがって、テープTの送込み量が増加すると、テープTはロール体としての径を大きくしながら収容されてゆくが、その際、テープ押え352が径の小さい方向にテープTのロール部分を押えた状態で径の大きい方向に移動するため、テープTは、そのロール部分が全体として回転しながら、その外側に巻かれてゆく。
【0167】
この状態を詳述するに、テープTが幾層にも重なると、テープT間の摩擦力により層間すべりが生じないため、テープTのロール部分が全体として回転しながら、その外側にテープTが巻かれてゆく。すなわち、テープ収容部34にテープTが長く送り込まれても、テープTは、その尾端部が内側へ内側へと順次送られることなく、ロール部分の外側へ外側へと巻かれるようにして、ロール状に収容されてゆく。
【0168】
これにより、ロール状に巻かれたテープT同士が全面的に擦れ合う力をテープ押え352を回動させる力として逃がすことができ、テープTを長く且つ円滑に収容することができる。一方、テープTを正送り(往動送り)する場合には、テープ押え352が押え用ばね353により初期周回案内位置に徐々に移動し、テープTはテープ収容部34から円滑に繰り出されてゆく。
【0169】
なお、本実施形態では、テープ押え352と押え用ばね353とを別体で設けたが、テープ押え352をばね性を有するもので構成し、押え用ばね353を省略するようにしてもよい。例えば、テープ押え352の回動中心となる基端部側の部位を、ばね性を発揮する薄肉部とする。なおまた、本実施形態の構成に代えて、テープ押え352を固定とし、巻込みガイド313をテープTの略径方向に移動自在に構成してもよく、両者を共に移動自在に構成してもよい。
【0170】
次に、テープ処理装置1の制御系(制御部7)について、図20を参照して説明する。テープ処理装置1の制御系は、基本的に、その操作により所望のキャラクタや切抜き形状を入力するキーボードおよびキーボードの入力結果などを表示するディスプレイを有するユーザインターフェース部369と、ディスプレイ、印刷ヘッド14、カット兼アップダウンモータ61、印刷系送りモータ17、キャリッジモータ91および正逆送りモータ161を駆動する各種ドライバを有する駆動部370と、フルカット検出スイッチ79、アップダウン検出スイッチ139、テープ幅検出スイッチ26、テープ先端検出センサ271およびテープ尾端検出センサ272を有して各種検出を行う検出部371と、これら各部を含めテープ処理装置1を統括制御する制御部7(制御手段)と、を備えている。
【0171】
制御部7は、図21に示すように、CPU380と、ROM381と、RAM382と、CG−ROM383と、入力インターフェース384と、出力インターフェース385とを有しており、これらは対外にバス386を介して接続されている。ROM381は、CPU380で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラム領域や、制御データを記憶する制御データ領域を有している。CG−ROM383は、テープ処理装置1に用意されている文字、記号、図形などのフォントデータや切り抜き形状用のフォントデータ(例えば、ハート形、図形○)を記憶していて、文字等を特定するコードデータが与えられたときに、対応するフォントデータを出力する。
【0172】
RAM382(記憶手段)は、各種レジスタ群のほか、ユーザがキーボードから入力した印刷データを一時的に記憶する印刷データ領域や、切抜きデータを一時的に記憶する切抜きデータ領域、印刷済みテープ片Tのテープ長さを一時的に記憶するテープ長さ領域など、テープ処理装置1による処理に必要な各種の領域やバッファ領域を有し、制御処理のための作業領域として使用される。入力インターフェース384には、キーボードや上記の検出部371が接続されている。また、出力インターフェース385には、駆動部370が接続されている。
【0173】
そして、CPU380は、ROM381内の制御プログラムに従って、入力インターフェース384を介して検出部371からの検出信号やキーボードからの各種指令および各種データを入力し、RAM382内の各種データ等を処理し、出力インターフェース385を介して駆動部370に各種の制御信号を出力することにより、テープに対し、印刷、フルカットおよびハーフカットを行うなど、テープ処理装置1全体を制御する。
【0174】
例えば、CPU380は、駆動部370の各種ドライバを介して、ディスプレイの表示制御の他、印刷データに基づいて、主として印刷ヘッド14および印刷系送りモータ17を制御し、テープTに印刷を行う。また、CPU380は、印刷済みテープ片Tのテープ長さを算出し、これに基づいて切抜きデータを補正する。そして、CPU380は、駆動部370の各種ドライバを介して、補正後の切抜きデータに基づいて、主としてカット兼アップダウンモータ61、キャリッジモータ91および正逆送りモータ161を制御し、テープTに切抜きを行う。
【0175】
ここで、テープ処理装置1の一連の処理動作について、図2、図3および図20を参照して説明する。テープカートリッジ3を装着し、テープ処理装置1の電源をONとすると、テープ幅検出スイッチ26によりテープTの種別(テープ幅)が検出される一方、キャリッジモータ91が駆動して、キャリッジ82がホーム位置から切替え位置に移動し、ここで待機する。これにより、切替え歯車251が噛合位置に切り替わり、またローラ離接機構が作動可能となる。
【0176】
ここで、正逆送りモータ161が所定のステップ数、逆回転して、テープ幅に合うように一対のテープ幅ガイド281がセットされる。また、カット兼アップダウンモータ61が逆転して、正逆送りローラ162および引張りローラ163の各従動ローラ172,182が退避位置に移動される。このとき、カット兼アップダウンモータ61の駆動は、アップダウン検出スイッチ139の検出により停止する。なお、各従動ローラ172,182の移動に連動して、バイト111はバイト逃げ溝129に臨む。
【0177】
この初期状態で、ユーザのキーボードの操作により、所望のキャラクタの印刷画像および切抜き形状が入力されると、テープ処理装置1によるテープTへの処理が開始される。先ず、印刷系送りモータ17が駆動して、プラテンローラ25等が回転し、テープTがテープカートリッジ3から繰り出されてゆくと共に、これに同期して印刷ヘッド14が発熱駆動して、テープTに印刷画像の印刷が行われる。このとき、印刷系送りモータ17に同期して正逆送りモータ161も正転して、正逆送りローラ162および引張りローラ163が、テープ走行路Aの下流側におけるテープ送りを補助する。
【0178】
テープTの先端がテープ先端検出センサ271により検知され、印刷データに基づく印刷が終了すると、印刷系送りモータ17および正逆送りモータ161が必要ステップ数(所定の寸法)正転し、テープTが印刷ヘッド14およびカッタ62間の距離分、先方に送られたところで、印刷系送りモータ17および正逆送りモータ161に電圧を印加して停止状態をホールドする。ここで、カット兼アップダウンモータ61を逆転させ、これらローラ162、163の各従動ローラ172,182をグリップ位置に移動させる。これにより、カッタ62を挟んでテープTは、下流側を正逆送りローラ162等に、上流側を印刷ヘッド14およびプラテンローラ25により挟持される。
【0179】
次のタイミングで、カット兼アップダウンモータ61が正転を開始して、カッタ62の切断動作が行われ、テープTが切り離される。そして、フルカット検出スイッチ79による検出後、カット兼アップダウンモータ61の駆動が停止する。
【0180】
フルカット後、キャリッジモータ91が駆動して、キャリッジ82がホーム位置に移動する。これにより、切替え歯車251が押込み位置に切り替わり、またローラ離接機構が作動不能となる。すなわち、その後のハーフカット処理における正逆送りモータ161の正逆回転およびカット兼アップダウンモータ61の正逆回転に関らず、テープ幅ガイド281のセット状態が維持され、且つ各従動ローラ172,182のグリップ位置が維持される。
【0181】
続いて、正逆送りモータ161が正方向に所定のステップ数回転し、切り離されたテープT(印刷済みテープ片)の尾端が、正逆送りローラ162の位置に到達する。そして、次のタイミングにより正逆送りモータ161が逆転して、テープTは経路変更して往復動経路Bを走行し、その尾端がテープ尾端検出センサ272により検知される。その後、テープTは、尾端部がテープ収容部34に送られてゆくと共に、先端がテープ先端検出センサ271により検知されて、テープTの長さが検出(算出)され、切抜きデータのデータ補正がなされる。
【0182】
ここで、正逆送りモータ161を複数回、正逆回転させて、往復動経路Bに沿ってテープTを往復の空走行させ、テープTをセット状態のテープ幅ガイド281に馴染ませたところで、カッティングバイト81によるハーフカット動作が開始される。ハーフカット動作では、正逆送りモータ161の正逆の駆動に同期して、キャリッジモータ91を正逆回転させると共に、カット兼アップダウンモータ61を正回転させる。
【0183】
これにより、正逆送り機構85(正逆送りローラ162および引張りローラ163)によるテープTの正逆送りと、バイト移動機構83によるカッティングバイト81の往復動と、バイトアップダウン機構84によるカッティングバイト81のアップダウン動作(カット動作位置と非カット動作位置の間の移動)とが同期して行われ、テープTに切抜き形状のハーフカットが行われる。ハーフカット後、最後に、正逆送りモータ161が正転して、テープTがテープ排出口から装置外部に排出される。
【0184】
以上、本実施形態では、テープTに対して印刷およびハーフカットの両方を行う複合処理について説明したが、本実施形態のテープ処理装置1は、テープTに対して印刷のみを行う印刷処理の他(図19(d)参照)、テープTに対しハーフカットのみを行う切抜き処理(同図(e)参照)を行うことができる。
【0185】
印刷処理を行う場合には、印刷およびフルカット後に、正逆送り機構85を正送り駆動して、テープTを待機状態のハーフカット機構32を通過させる。したがって、テープTは、往復動経路Bに導かれることなく、テープ走行路Aに沿って送られてゆき、排出される。
【0186】
切抜き処理を行う場合には、上記の初期状態において、印刷ヘッド14を待機状態に(発熱駆動をキャンセル)して、印刷系送りモータ17を制御して、テープTを正逆送り機構85に送り込み、印刷系送りモータ17および正逆送りモータ161の少なくとも一方を必要ステップ数正転させ、切抜き形状を施すのに必要な長さ分、テープカートリッジ3からテープTを繰り出す。そして、複合処理と同様に、フルカットおよびハーフカットの動作が制御されて、最終的にテープTが排出される。
【0187】
なお、テープ処理装置1における各種処理(複合処理、印刷処理および切抜き処理)の処理モードのモード切替は、キーボードの入力操作により行うことができる。もっとも、各処理専用のテープTおよびテープカートリッジ3を用意し、上記のテープ幅検出スイッチ26を、テープカートリッジ3の種別を検出するテープ検出機構(カートリッジ検出手段)として機能させ、テープカートリッジ3のカートリッジ装着部への装着により、モード切替が自動的に行われるようにしてもよい。
【0188】
また、このテープ処理装置1を、ケーブルなどでパーソナルコンピュータなどの外部機器と接続してもよい。これによれば、外部機器で作成した入力・編集あるいは選択して作成したデータを、テープ処理装置1でテープTに処理することができる。
【0189】
【発明の効果】
本発明のテープ状部材の収容構造によれば、収容ケース内へのテープ状部材の送込み量の増加に伴って、巻込みガイドおよび周回ガイドの少なくとも一方をテープ状部材の径が大きくなる方向に移動させることで、ロール状に巻かれたテープ状部材同士が全面的に擦れ合う力を逃がしている。したがって、テープ状部材を長く送り込んでも、テープ間の摩擦力により層間すべりが生じないため、そのテープ端部を内側へ内側へと順次送ることなく、ロール部分の外側へ外側へと巻いてゆくことができ、結果、テープ状部材を省スペースで且つ適切にロール状に巻き込みながら収容することができる。
【0190】
本発明のテープ処理装置は、上記のテープ状部材の収容構造を往復動経路の一方の端に備えているため、テープ状部材の一部を往復動経路から収納ケース内に出入りさせることができ、ハーフカットに際して、装置外の障害物によってテープの走行を阻害することを防止でき、任意の切抜き形状の適切なハーフカートを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るテープ処理装置の内部構造を示す外観斜視図である。
【図2】実施形態に係るテープ処理装置の内部構造を示す断面図である。
【図3】図2のカッティングユニットの内部構造を拡大して示す断面図である。
【図4】実施形態に係るカッティングユニットの構造を示す外観斜視図である。
【図5】図4と同様に、カッティングユニットの構造を示す外観斜視図である。
【図6】実施形態に係るハーフカット機構廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図7】図6と同様に、ハーフカット機構廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図8】フレームなどを省略して、ハーフカット機構廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図9】図8と同様に、ハーフカット機構廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図10】実施形態に係るカッティングバイトおよびキャリッジを示す拡大斜視図である。
【図11】実施形態に係るカッティングバイトおよびキャリッジを示す断面図である。
【図12】実施形態に係るカッティングバイトとテープとの関係を模式的に示す説明図である。
【図13】実施形態に係るテープ処理装置によるテープへの処理結果を示す説明図であり、(a)印刷データ、(b)切抜きデータ、(c)印刷結果、(d)印刷データ+切抜きデータ、(e)印刷結果+切抜きデータ、(f)補正後の切抜きデータ、(g)印刷結果+補正後の切抜きデータ、を示した図である。
【図14】実施形態に係るテープ処理装置による切抜きデータの補正方法の一例を示した説明図であり、(a)補正前の切抜きデータによる切抜き結果、(b)補正後の切抜きデータによる切抜き結果を示した図である。
【図15】実施形態に係るテープ収容部廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図16】図15と同様に、テープ収容部廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図17】図15と同様に、テープ収容部廻りの構造を示す外観斜視図である。
【図18】実施形態に係る正逆送り機構廻りの構造を示す断面図である。
【図19】実施形態に係るテープ処理装置によるテープへの処理結果を示す図である。
【図20】実施形態に係るテープ処理装置の制御系を示すブロック図である。
【図21】実施形態に係るテープ処理装置の制御部の機能を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 テープ処理装置 2 装置アッセンブリ
3 テープカートリッジ 5 印刷ユニット
6 カッティングユニット 11 カートリッジ装着部
14 印刷ヘッド 17 印刷系送りモータ
25 プラテンローラ 26 テープ幅検出スイッチ
31 フルカット機構 32 ハーフカット機構
33 テープ幅規制機構 34 テープ収容部
36 テープ幅規制部 51 テープ受け部
61 カット兼アップダウンモータ 62 カッタ
81 カッティングバイト 82 キャリッジ
83 バイト移動機構 84 バイトアップダウン機構
85 正逆送り機構 91 キャリッジモータ
111 バイト 112 バイトホルダ
112a 先端面 113 バイト保持部材
114 支持枠 125 コイルばね
131 バイトアップダウンカム 137 従動ユニットアップダウンカム
161 正逆送りモータ 162 正逆送りローラ
163 引張りローラ 190 従動ユニットフレーム
271 テープ先端検出センサ 272 テープ尾端検出センサ
281 テープ幅ガイド 285 ガイド部
291 浅溝 301 収容ケース
313 巻込みガイド 314 周回ガイド
315 収容空間 320 送りガイド部材
341 ガイド始端部 342 ガイド終端部
351 周回ガイド面 352 テープ押え
353 押え用ばね 354 ストッパ
T テープ Ta 剥離紙
Tb テープ本体 A テープ走行路
B 往復動経路[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tape-like member storage structure for storing a tape-like member fed into a storage case in a roll shape, and a tape processing apparatus.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a tape processing apparatus that feeds a tape forward and backward along a reciprocating path, and synchronously cuts a desired cutout shape on the tape in half, a portion of an apparatus case located at both upper and lower ends of the reciprocating path. In addition, a tape guide port and a tape discharge port for allowing a part of the tape to enter and exit from the outside of the case are provided (for example, see Patent Document 1).
However, this tape processing apparatus has a problem in that when the tape is sent out from the tape guide port for a long time, the tape feed is hindered by an obstacle behind the tape guide port. In view of this, the present applicant has disclosed in Japanese Patent Application No. 2002-279874 (an earlier application) a housing case in which the tape protruding from the end of the reciprocating path is guided inside the case and housed in a roll shape in the apparatus. Proposed that.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-94391 (pages 3-5, FIG. 2)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In this case, although the conventional problem is solved, since the outermost portion of the tape is always guided to the inner surface of the case, when the tape to be fed is long, the tape has a constant outer diameter as a roll body. , From the end to the inside inward.
For this reason, when the tape is fed into the storage case for a long time, not only does the inner surface of the case rub against the tape, but also the entire surface of the tape wound in a roll rubs, and depending on the properties of the tape, a large frictional force is generated. However, there is a problem that the tape feeding is hindered, for example, the tape is difficult to be fed in the storage case.
Therefore, the accommodation case of the earlier application could not accommodate a sufficient length of tape. Of course, if the accommodation case is made large, such a problem is solved, but the device itself becomes large.
[0005]
An object of the present invention is to provide a tape-shaped member housing structure and a tape processing device capable of housing the tape-shaped member while wrapping the tape-shaped member appropriately in a roll shape regardless of the length thereof. And
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The tape-shaped member housing structure of the present invention is a tape-shaped member housing structure for housing the tape-shaped member fed into the housing case while winding the tape-shaped member into a roll shape. A winding guide that guides the tape end so as to be wound in a roll shape; and a winding guide that is continuous with the winding guide and guides the tape end to wrap around in a roll shape. At least one is characterized in that it is configured to be movable in a direction in which the diameter of the tape-shaped member increases as the feeding amount of the tape-shaped member increases.
[0007]
According to this configuration, when the tape-like member is fed into the housing case, the tape-like member is guided from the end of the tape to the winding guide, and then guided to circulate around the circling guide. And begin to be wound in a roll between the orbiting guide. In this case, with the increase in the feeding amount of the tape-shaped member, the roll portion of the tape increases in diameter, while at least one of the winding guide and the orbiting guide moves in the direction in which the diameter of the tape-shaped member increases. .
Thus, even if the tape-shaped member is fed in a long time, the tape end can be wound outside and outside the roll portion without sequentially sending the tape end inward and inward. That is, if the tape-shaped member overlaps in multiple layers, no interlayer slip occurs due to the frictional force between the tapes, so that the tape-shaped member is rolled out while the roll portion rotates as a whole.
In this way, since the force of rubbing the tape-shaped members wound in a roll over the entire surface can be released by moving one of the guides, the tape-shaped member can be released while increasing the outer diameter as a roll body. It can be stored smoothly and long.
[0008]
In this case, it is preferable that the winding guide is formed on the inner surface of the storage case, and the revolving guide is movably provided in the storage case.
[0009]
According to this configuration, the winding guide can be provided by effectively using the inner surface of the storage case. By the movement of the orbiting guide, the force with which the tape-shaped members wound in a roll form rub against each other can be efficiently released.
[0010]
In these cases, the circulating guide has a circulating guide surface for guiding the tape end portion, and a tape press configured to be movable in a substantially radial direction of the tape-shaped member, and a tape holding member in a direction in which the diameter of the tape-shaped member is reduced. And a spring for biasing the presser.
[0011]
According to this configuration, the feeding amount of the tape-shaped member is increased, and the tape presser is turned outward (in the direction of increasing the diameter) against the urging force of the spring due to the resistance of the roll portion of the tape-shaped member. Can be done. That is, the force with which the tape-shaped members wound in a roll form rub against each other can be released as a force for rotating the tape press, and the tape press can be moved with a simple structure. The tape retainer may be made of a material having spring properties, and the tape retainer and the spring may be integrally formed to reduce the number of parts.
[0012]
In this case, the tape retainer is configured such that the distal end portion is extended into the storage case and is rotatable substantially in the radial direction of the tape-shaped member around the base end portion connected to the end portion of the winding guide. Is preferred.
[0013]
According to this configuration, the resistance of the roll portion causes the tape press to rotate in the direction in which the diameter of the tape-shaped member increases around the base end portion connected to the end portion of the winding guide. Accordingly, the tape press can be appropriately moved with an increase in the feeding amount of the tape-shaped member, and the tape-shaped member can be appropriately fed from the winding guide to the orbiting guide.
[0014]
In these cases, it is preferable that the circling guide further includes a stopper for regulating the position of the tape press at the initial circulating guide position of the tape-shaped member.
[0015]
According to this configuration, the tape press can be appropriately defined at the initial rotation guide position.
[0016]
In these cases, it is preferable that the rotation guide surface of the tape press be formed of a curved surface that follows the substantially circumferential direction of the roll portion of the tape-shaped member.
[0017]
According to this configuration, since the tape-shaped member can be guided on the revolving guide surface following the roll portion of the tape-shaped member, the tape-shaped member can be smoothly accommodated in a roll. In addition, the form of the tape-shaped member as a roll can be appropriately maintained.
[0018]
In these cases, it is preferable to further include a feed guide means provided at the feed port of the tape-shaped member of the storage case and for regulating the position of the tape-shaped member in the width direction.
[0019]
According to this configuration, since the tape-shaped member can be fed into the housing case while regulating the position in the width direction, the tape-shaped member is uniformly housed in a roll shape by aligning the width in the housing case. can do.
[0020]
In this case, a plurality of types of tape-shaped members having different widths are prepared, and each of the tape-shaped members is fed so as to match the center position in the width direction. It is preferable that the plurality of shallow grooves are formed in a step-like shape corresponding to the shape member, and have the same center position in the width direction.
[0021]
According to this configuration, the position of the tape member having a plurality of widths can be restricted in the width direction by a simple structure. Further, since the groove is a shallow groove, the tape can be guided in contact with a part of the back surface of the tape-shaped member.
[0022]
In these cases, it is preferable that the tape-shaped member has a curl, and the housing case is configured to be able to store the tape-shaped member in the curl direction.
[0023]
According to this configuration, the tape-shaped member can be stably stored in the storage case by utilizing the curl characteristic of the tape-shaped member.
[0024]
In the tape processing apparatus of the present invention, the tape-shaped member is formed by laminating a tape main body on a release tape, and the above-described tape-shaped member housing structure of the present invention and the tape-shaped member are moved along a reciprocating path. A tape-like member comprising: a forward / reverse feed mechanism for forward / reverse feed; and a half-cut mechanism disposed to face the reciprocating path and half-cutting the tape body into an arbitrary cutout shape in synchronization with the forward / reverse feed mechanism. Is characterized in that it is disposed at one end of the reciprocating path.
[0025]
According to this configuration, when the tape-like member is half-cut by cooperating the forward / reverse feed mechanism and the half-cut mechanism, a part of the tape-like member can be moved into and out of the storage case through the reciprocating path. . This makes it possible to smoothly feed the tape during half cutting.
[0026]
In this case, while printing on the tape-shaped member, a printing mechanism for sending the printed portion to the reciprocating path, a full-cut mechanism for cutting the tape-shaped member after printing to a predetermined size, The apparatus further includes two tape detection sensors disposed to detect the leading end and the tail end of the separated tape-shaped member, and control means for controlling at least the forward / reverse feed mechanism and the half-cut mechanism. It is preferable to control the forward / reverse feed mechanism and the half-cut mechanism based on the tape length detected by the one tape detection sensor.
[0027]
According to this configuration, the separated printed tape-shaped member is half-cut into an arbitrary cutout shape. In this case, the length of the separated tape-shaped member is detected on the reciprocating path, and then the half-cut is performed. The cutting process is being executed. Accordingly, the data for the initially set cutout shape is corrected and the half cut process is performed, so that the cutout shape can be appropriately and reliably combined with the print portion.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a tape processing device of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. This tape processing apparatus prints a desired character such as a character or a figure on a tape (cutting tape) with a release paper while feeding the tape, cuts off the printed portion, and then applies a desired character to the printed character. By making a cut-out half-cut, a printed label with cut-out decoration is created.
[0029]
FIG. 1 is an external perspective view showing the internal structure of the tape processing device. As shown in FIG. 1, the
[0030]
The apparatus assembly 2 includes a printing unit 5 on which the
[0031]
As shown in the sectional view of FIG. 2, inside the
[0032]
In the tape running path A between the full-
[0033]
Therefore, the tape T at the time of the half-cut processing reciprocates along the reciprocating path B between the downstream side of the tape traveling path A and the branch path, and a part of the tail end thereof enters and leaves the
[0034]
Next, the
[0035]
A printing
[0036]
As shown in FIG. 2, the
[0037]
The tape T includes a release paper Ta (release tape) and a tape body Tb laminated on the release paper Ta, and is wound in a roll shape with the release paper Ta inside. When the tape T is fully cut, the tape main body Tb and the release paper Ta are completely cut, and when the tape T is half-cut, only the tape main body Tb is cut leaving the release paper Ta (as described later, strictly. , A part of the surface side of the release paper Ta is also cut.)
[0038]
Although not shown, the tape main body Tb is composed of an image receiving layer on the front side serving as a printing surface and an adhesive layer provided on the back side of the image receiving layer. Therefore, the label that becomes the treated tape T is used by exposing the adhesive layer by separating the tape main body Tb from the release paper Ta, and affixing to the object to be adhered through the adhesive layer.
[0039]
When the
[0040]
In the printing operation by the
[0041]
By the way, in the
[0042]
On the other hand, a tape width detecting mechanism for detecting the tape width via the
[0043]
As shown in FIG. 2, the
[0044]
As shown in FIGS. 4 and 5, the cutting
[0045]
At the rear portions of the upper and lower base frames 41 and 42, a
[0046]
As shown in FIGS. 15 to 17, the
[0047]
The receiving
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
A full
[0052]
The
[0053]
As shown in FIGS. 3 and 6 to 9, the cutting
[0054]
The
[0055]
The forward / reverse rotation of the
[0056]
As shown in FIGS. 8 to 10, the
[0057]
The home
[0058]
The
[0059]
As shown in FIG. 11 (see FIGS. 6 to 10), the cutting
[0060]
As shown in FIGS. 6 and 11, the tip of the
[0061]
That is, the
[0062]
The
[0063]
In the sliding
[0064]
In this case, as shown in FIG. 11, a
[0065]
The cutting
[0066]
Specifically, as shown in FIG. 12, the cutting
[0067]
On the other hand, the
[0068]
The half cutting operation by the cutting
[0069]
Specifically, as shown in the schematic diagram of FIG. 12, the moving end position of the
[0070]
Accordingly, even if the
[0071]
Therefore, for example, when the moving range of the
[0072]
As shown in FIGS. 6 to 9, the bite up / down
[0073]
The bite up / down
[0074]
The bite-up / down
[0075]
An up / down
[0076]
The
[0077]
The cut / up / down
[0078]
As shown in FIGS. 5 and 6, the output shaft of the cut / up / down
[0079]
The shared
[0080]
The shared
[0081]
A
[0082]
Specifically, when the cut / up / down
[0083]
Conversely, when the cut / up / down
[0084]
However, the above-described full-cut
[0085]
Next, the forward /
[0086]
As shown in FIG. 3, the forward /
[0087]
As shown in FIGS. 6 and 7, the forward / reverse driven
[0088]
As shown in FIGS. 6 to 9, the driven
[0089]
Between the driven frame
[0090]
Similarly, between the driven frame
[0091]
With such an urging mechanism, the forward / reverse driven
[0092]
As shown in FIGS. 6 to 9, the leading end of the driven frame
[0093]
With the pair of
[0094]
The
[0095]
As shown in FIGS. 8 and 9, the driven unit up / down
[0096]
The driven unit up / down
[0097]
In this state, when the driven unit up / down
[0098]
In this manner, a roller separation / contact mechanism for moving the forward / reverse driven
[0099]
When the driven unit up / down
[0100]
When the
[0101]
The forward /
[0102]
The forward /
[0103]
The forward /
[0104]
On the same axis as the forward / reverse
[0105]
Therefore, when the forward / reverse
[0106]
In this case, as shown in FIG. 18, a forward
[0107]
That is, when the forward /
[0108]
The
[0109]
With such a configuration, at the time of forward feeding of the tape, the pulling
[0110]
Thus, while controlling the forward / reverse feed of the tape T by the forward /
[0111]
As shown in FIGS. 15 to 18, the
[0112]
The
[0113]
The switching
[0114]
The tip of the switching
[0115]
The switching
[0116]
Accordingly, the
[0117]
The width
[0118]
Specifically, when the forward /
[0119]
Thus, if the
[0120]
As described above, since power is transmitted to the
[0121]
Incidentally, as shown in FIGS. 2 and 3, the forward / reverse driven
[0122]
Thereby, when the tape T after cutting is reversely fed (reverse feed), the tail end of the tape T is bent at the position of the forward /
[0123]
Therefore, after the full cut, the separated tape T (printed portion, printed tape piece) is fed several steps downstream until its tail end passes through the forward /
[0124]
In this case, since the path of the tape T is changed in the winding direction of the tape T, the tail end of the tape T to be reversely fed is curled toward the forward /
[0125]
FIG. 13 is an explanatory diagram showing theoretical results of printing and cutting out on the tape T, and the like. As shown in the drawing, tape processing is performed based on print data (a) for a print image initially set (input) and cutout data (b) for a cutout shape initially set (input). When the printing and clipping processes are performed on the tape T by the
[0126]
However, in actuality, due to an outer diameter error or slippage of the
[0127]
Therefore, in the present embodiment, the tape length of the printed tape piece T is detected using two tape detection sensors (the tape front
[0128]
The tape leading
[0129]
The tape leading
[0130]
The detecting operation of the tape length of the tape T (printed tape piece) is performed by feeding the printed tape piece T in one direction by the forward /
[0131]
Specifically, at the time of the initial introduction in which the printed tape piece T is introduced into the branch path of the reciprocating path B after the full cut, the tape T fed backward by the forward /
[0132]
FIG. 14 shows an example of a method of correcting cutout data when the length of the tape T is longer than the theoretical value in an actual print result (see FIG. 13C). FIG. 14A shows a cutout result based on the original cutout data (corresponding to FIG. 13B), and FIG. 14B shows a cutout result based on the corrected cutout data (FIG. 13F). Equivalent). Here, the cutout data is two-dimensional orthogonal data in the feed direction (X-axis direction, tape length direction) of the tape T and the direction (Y-axis direction, tape width direction) orthogonal to the feed direction. The reference position in the direction is the leading end of the tape T.
[0133]
The cutout data is not corrected for data in the Y-axis direction, but is corrected for only data in the X-axis direction. For example, a point P (x, y) having the same coordinate position in the X-axis direction as the center coordinate of the cut-out figure “「 ”shown in FIG. The center coordinate of “○” and the coordinate position in the X-axis direction are corrected to the same point P ′ (x ′, y).
[0134]
In this case, first, by the cooperation of the forward /
[0135]
For example, x at the point P is corrected to x ′ represented by the relational expression (1) shown in FIG. As described above, the data regarding the X-axis direction of the corrected cutout data is changed to a value obtained by adding or subtracting the error ratio (α / L) to the data regarding the theoretical cutout data regarding the X-axis direction (however, α> 0).
[0136]
The half-
[0137]
The tape leading
[0138]
In other words, the printing unit 5 performs printing while feeding the tape T along the feeding path (upstream of the tape running path A) that joins the reciprocating path B, but faces the feeding path. The full-
[0139]
Next, tape width regulating means for regulating the position of the tape T in the width direction will be described with reference to FIG. The tape width restricting means (feed guide means) includes a tape
[0140]
As shown in FIGS. 3 and 15 to 17, the tape
[0141]
As shown in FIG. 3, each
[0142]
Each
[0143]
The six tape width guides 281 are symmetrically arranged in the axial direction of the width
[0144]
Both ends of the width
[0145]
The shaft portion of the width
[0146]
One set of pressing
[0147]
For example, if the state in which the
[0148]
When the width
[0149]
As will be described later in detail, the tape
[0150]
The tape
[0151]
The shallow groove 291 is curved along the reciprocating path B and has a predetermined length. In this case, the three
[0152]
With such a configuration, the narrow tape T is guided by the
[0153]
The tape width regulating means including the tape
[0154]
Next, the
[0155]
The
[0156]
As shown in FIGS. 15 to 17, the
[0157]
On the other hand, inside the
[0158]
A portion of the curved
[0159]
The
[0160]
As shown in FIG. 3, the winding
[0161]
The tape T, which is fed backward in the reciprocating path B, is guided by the curved
[0162]
Specifically, as shown in FIG. 3, the circling
[0163]
The
[0164]
The
[0165]
With such a configuration, the tail end of the tape T that is reversely fed and reaches the
[0166]
In this state, when the tape T is further fed in the reverse direction, the roll portion of the tape T further increases in diameter. On the other hand, the
[0167]
To describe this state in detail, if the tape T overlaps in multiple layers, the frictional force between the tapes T does not cause interlayer slip, so that the roll portion of the tape T rotates as a whole and the tape T It is wound up. In other words, even if the tape T is fed into the
[0168]
Thus, the force with which the tapes T wound in a roll form rub against each other can be released as a force for rotating the
[0169]
In the present embodiment, the
[0170]
Next, a control system (control unit 7) of the
[0171]
As shown in FIG. 21, the
[0172]
The RAM 382 (storage means) includes, in addition to various register groups, a print data area for temporarily storing print data input by a user from a keyboard, a cutout data area for temporarily storing cutout data, It has various areas and buffer areas necessary for processing by the
[0173]
The
[0174]
For example, the
[0175]
Here, a series of processing operations of the
[0176]
Here, the forward /
[0177]
In this initial state, when a print image and a cutout shape of a desired character are input by a user's keyboard operation, the processing of the tape T by the
[0178]
When the leading end of the tape T is detected by the tape leading
[0179]
At the next timing, the cut / up / down
[0180]
After the full cut, the
[0181]
Subsequently, the forward /
[0182]
Here, the forward /
[0183]
Thus, the forward / reverse feed of the tape T by the forward / reverse feed mechanism 85 (forward /
[0184]
As described above, in the present embodiment, the composite processing for performing both printing and half-cutting on the tape T has been described. However, the
[0185]
When performing the printing process, after the printing and the full cut, the forward /
[0186]
When performing the cutout process, in the initial state described above, the print head 14 is set to the standby state (the heat generation drive is canceled), and the print
[0187]
It should be noted that the mode switching of the processing modes of various processes (composite processing, printing processing, and clipping processing) in the
[0188]
Further, the
[0189]
【The invention's effect】
According to the tape-shaped member accommodating structure of the present invention, at least one of the winding guide and the orbiting guide is moved in a direction in which the diameter of the tape-shaped member increases as the amount of feeding of the tape-shaped member into the accommodation case increases. By moving the tape-like members wound in a roll, the force of rubbing the tape-like members over the entire surface is released. Therefore, even if the tape-shaped member is fed for a long time, interlayer slip does not occur due to the frictional force between the tapes. As a result, the tape-shaped member can be accommodated in a space-saving manner while being appropriately wound into a roll.
[0190]
Since the tape processing device of the present invention includes the above-described tape-shaped member housing structure at one end of the reciprocating path, a part of the tape-shaped member can be moved into and out of the storage case from the reciprocating path. At the time of half-cut, it is possible to prevent obstruction of the tape from being hindered by an obstacle outside the apparatus, and it is possible to perform an appropriate half-cart having an arbitrary cutout shape.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view illustrating an internal structure of a tape processing device according to an embodiment.
FIG. 2 is a sectional view showing the internal structure of the tape processing device according to the embodiment.
FIG. 3 is an enlarged sectional view showing an internal structure of the cutting unit of FIG. 2;
FIG. 4 is an external perspective view illustrating a structure of a cutting unit according to the embodiment.
FIG. 5 is an external perspective view showing the structure of the cutting unit, similarly to FIG.
FIG. 6 is an external perspective view showing a structure around a half cut mechanism according to the embodiment.
FIG. 7 is an external perspective view showing a structure around a half cut mechanism, similarly to FIG. 6;
FIG. 8 is an external perspective view showing a structure around a half cut mechanism, omitting a frame and the like.
FIG. 9 is an external perspective view showing a structure around a half-cut mechanism, similarly to FIG. 8;
FIG. 10 is an enlarged perspective view showing a cutting tool and a carriage according to the embodiment.
FIG. 11 is a sectional view showing a cutting tool and a carriage according to the embodiment.
FIG. 12 is an explanatory diagram schematically showing a relationship between a cutting tool and a tape according to the embodiment.
13A and 13B are explanatory diagrams showing processing results on a tape by the tape processing apparatus according to the embodiment, in which (a) print data, (b) cutout data, (c) print result, and (d) print data + cutout data. (E) Print result + cutout data, (f) corrected cutout data, and (g) print result + corrected cutout data.
14A and 14B are explanatory diagrams illustrating an example of a method of correcting cutout data by the tape processing apparatus according to the embodiment, in which (a) a cutout result using cutout data before correction, and (b) a cutout result using cutout data after correction. FIG.
FIG. 15 is an external perspective view illustrating a structure around a tape accommodation unit according to the embodiment.
FIG. 16 is an external perspective view showing a structure around a tape accommodating portion, similarly to FIG.
FIG. 17 is an external perspective view showing a structure around a tape accommodating portion, similarly to FIG. 15;
FIG. 18 is a cross-sectional view illustrating a structure around a forward / reverse feed mechanism according to the embodiment.
FIG. 19 is a diagram showing a result of processing on a tape by the tape processing device according to the embodiment;
FIG. 20 is a block diagram illustrating a control system of the tape processing device according to the embodiment.
FIG. 21 is a block diagram illustrating functions of a control unit of the tape processing device according to the embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Tape processing device 2 Device assembly
3 Tape cartridge 5 Printing unit
6 Cutting
14
25 Platen roller 26 Tape width detection switch
31
33 Tape
36 Tape
61 Cut and up / down
81
83
85 Forward /
111
114
131 byte up / down
161 Forward /
163
271 Tape
281
291
313 Roll-up
315
341 Guide start
351
353
T tape Ta release paper
Tb tape body A Tape running path
B Reciprocating path
Claims (11)
前記収容ケースに設けられ、送り込まれる前記テープ状部材のテープ端部をロール状に巻き込むように案内する巻込みガイドと、
前記巻込みガイドに連なり、前記テープ端部をロール状に周回するように案内する周回ガイドと、を備え、
前記巻込みガイドおよび前記周回ガイドの少なくとも一方は、前記テープ状部材の送込み量の増加に伴って、当該テープ状部材の径が大きくなる方向に移動可能に構成されていることを特徴とするテープ状部材の収容構造。A tape-shaped member housing structure for housing the tape-shaped member fed into the housing case while being wound into a roll,
A winding guide that is provided in the housing case and guides the tape end of the tape-shaped member to be fed in so as to be wound into a roll.
A circulating guide that is continuous with the winding guide and guides the tape end so as to circulate in a roll shape;
At least one of the winding guide and the orbiting guide is configured to be movable in a direction in which the diameter of the tape-shaped member increases as the feeding amount of the tape-shaped member increases. Housing structure for tape-shaped members.
前記周回ガイドは、前記収容ケース内に移動自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープ状部材の収容構造。The winding guide is formed on an inner surface of the storage case,
The accommodation structure of the tape-shaped member according to claim 1, wherein the orbiting guide is provided movably in the accommodation case.
前記テープ状部材の径が小さくなる方向に前記テープ押えを付勢するばねと、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のテープ状部材の収容構造。The circulating guide has a circulating guide surface for guiding the tape end portion, and a tape press configured to be movable in a substantially radial direction of the tape-shaped member,
The housing structure for a tape-like member according to claim 1, further comprising: a spring for urging the tape retainer in a direction in which the diameter of the tape-like member decreases.
前記送りガイド手段は、前記複数種のテープ状部材に対応して階段状に形成され且つそれぞれの幅方向の中心位置が合致する複数の浅溝から成ることを特徴とする請求項7に記載のテープ状部材の収容構造。A plurality of types of tape-shaped members having different widths are prepared, and each of the tape-shaped members is sent so as to match the center position in the width direction,
The said feed guide means is formed stepwise corresponding to the said several types of tape-shaped members, and consists of several shallow grooves whose center position of each width direction matches. Housing structure for tape-shaped members.
前記収容ケースは、前記テープ状部材を巻癖方向に収容可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のテープ状部材の収容構造。The tape-shaped member has a winding habit,
9. The tape-shaped member storage structure according to claim 1, wherein the storage case is configured to be able to store the tape-shaped member in a curl direction. 10.
請求項1ないし9のいずれかに記載のテープ状部材の収容構造と、
前記テープ状部材を往復動経路に沿って正逆送りする正逆送り機構と、
前記往復動経路に臨んで配設され、前記正逆送り機構に同期して前記テープ本体を任意の切抜き形状にハーフカットするハーフカット機構と、を備え、
前記テープ状部材の収容構造は、前記往復動経路の一方の端に配設されていることを特徴とするテープ処理装置。The tape-shaped member is configured by laminating a tape body on a release tape,
An accommodating structure for the tape-shaped member according to any one of claims 1 to 9,
A forward / reverse feed mechanism for feeding the tape-like member forward / reverse along a reciprocating path,
A half-cut mechanism arranged to face the reciprocating path, and half-cutting the tape body into an arbitrary cutout shape in synchronization with the forward / reverse feed mechanism,
The tape processing apparatus according to claim 1, wherein the accommodation structure of the tape-shaped member is disposed at one end of the reciprocating path.
印刷後のテープ状部材を所定の寸法に切り離すフルカット機構と、
前記往復動経路の両端部に配設され、切り離された前記テープ状部材の先端および尾端を検出する二つのテープ検出センサと、
少なくとも前記正逆送り機構および前記ハーフカット機構を制御する制御手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記二つのテープ検出センサで検出したテープ長さに基づいて、前記正逆送り機構および前記ハーフカット機構を制御することを特徴とする請求項10に記載のテープ処理装置。A printing mechanism for performing printing on the tape-shaped member and sending the printed portion to the reciprocating path,
A full-cut mechanism that cuts the tape-like member after printing to a predetermined size,
Two tape detection sensors disposed at both ends of the reciprocating path and detecting the leading end and the tail end of the separated tape-shaped member,
Control means for controlling at least the forward / reverse feed mechanism and the half-cut mechanism,
11. The tape processing apparatus according to claim 10, wherein the control unit controls the forward / reverse feed mechanism and the half-cut mechanism based on a tape length detected by the two tape detection sensors.
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