【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、独立してエレベータの荷重を支える骨組体であるエレベータ独立鉄塔の構造に関し、詳しくは、エレベータ独立鉄塔の柱を複数の柱材を連続接続しで形成させる場合の柱材の接続構造に関する発明である。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、エレベータには、図５に示すように昇降するエレベータかご２の荷重を建物の構造材２０に支持させる半自立型のエレベータや、図６に示すようにエレベータかご２の荷重を建物の構造材に支持させず、建物とは独立した構造体であるエレベータ独立鉄塔１を建設し、このエレベータ独立鉄塔１にエレベータかご２の荷重を支持させるようにした自立型のエレベータがある。なお、エレベータ独立鉄塔１は、具体的には、設置面から立設してエレベータかご２の昇降路を形成するように組み立てられた骨組体である。
【０００３】
半自立型のエレベータでは、建物の構造計算にエレベータかご２の荷重を加味して行う必要があり、この構造計算が難しく、特に既存の建物にエレベータを後付けする場合には不向きである。これに対し、自立型のエレベータは、エレベータかご２の荷重はエレベータ独立鉄塔１にて支持されるので、建物の構造計算を行う際にエレベータかご２の荷重を考慮する必要がなく、この構造計算が比較的簡易であり、また建物の構造体がエレベータかご２の荷重負担に耐えかねる場合にも建物にエレベータを備えることができるから、既存の建物にエレベータを後付けする場合に有利である。
【０００４】
既存の建物にエレベータを設置するには、先述したように自立型のエレベータを用いるのが好ましいが、自立型のエレベータを建物内に配設するにあたってはエレベータ独立鉄塔１を構成する柱３の長さ寸法が長く、柱３を一本の柱材３ａで構成した場合、この柱材３ａを建物内に立設させるのは難しい。しかして、この柱３は同断面の複数の柱材４を一直線上に連結接続させることで形成させている（図３参照）。ここで、柱材４は軽量化を図るために中空柱材によって構成されること、中空柱材の柱材４を連結接続させるには溶接にて行われることが、一般的である。しかしながら、この溶接作業は作業員の熟練を要する作業であると共に、建物内で行う溶接作業は火災発生の危険性がある、といった問題が指摘されている。
【０００５】
しかして、この溶接作業の問題を回避してエレベータ独立鉄塔１の柱３を複数の柱材４を連結接続して形成させるには、図７に示すような溶接作業を行わずに上下の柱材４を接続できる柱材の接続構造が採用される（たとえば、特許文献１参照）。なお、この柱材の接続構造は、接続する上下の柱材４ａ，４ｂの上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上に載置し、この上下の柱材４ａ，４ｂの内面及び外面に亙って内側継板５及び外側継板６をそれぞれ沿わせて配置し、内側継板５に設けたナット７と、外側継板６に内外に貫通した貫通孔９と、柱材４に内外に貫通した透孔８とを連通させ、貫通孔９及び透孔８に挿通したボルト１０をナット７に締結させることで内側継板５と外側継板６とを圧締し、この圧締した内側継板５と外側継板６とで上下の柱材４ａ，４ｂを挟持固定したものである。これによると、上下の柱材４ａ，４ｂの接続作業が溶接作業を行わずにボルト１０の締結作業だけで済むことから安全性が確保され、またこれに加え、上下の柱材４ａ，４ｂの接続部位を内側継板５及び外側継板６にて補強できるといった利点も有している。
【０００６】
【特許文献１】
特開平２−２５６７３８号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図７の柱材の接続構造を採用して柱を形成させるようにしても、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上に載置する際には、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂの上方位置に正確に位置させた後に上側の柱材４ａを下降させなければ、下側の柱材４ｂから上方に突出する内側縦板５が上側の柱材４ａの内部に挿入されなく、結果、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上に載置させることができない。したがって、上側の柱材４ａの下側の柱材４ｂへの位置決めにかかる作業を厳密に行わねばならず、施工性が悪いといったことが指摘されていた。
【０００８】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、良好な施工性で同断面の柱材を連結させて柱を得ることのできるエレベータ独立鉄塔の構造を提供することを課題とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るエレベータ独立鉄塔の構造は、設置面から立設してエレベータかご２の荷重を支える骨組体であるエレベータ独立鉄塔１であって、このエレベータ独立鉄塔１の柱３を同断面の中空柱材である柱材４を複数継いで形成し、接続する上下の柱材４ａ，４ｂの内面に亙って内側継板５を沿わせて配置すると共に、この内側継板５との間に柱材４を介在させるように上下の柱材４ａ，４ｂの外面に亙って外側継板６を沿わせて配置し、内側継板５に設けたナット７と柱材４を内外に貫通した透孔８と外側継板６を内外に貫通した貫通孔９とを連通させ、貫通孔９及び透孔８に挿通したボルト１０をナット７に締結することで上下の柱材４ａ，４ｂを内側継板５と外側継板６とで挟持固定し、内側継板５の上端に上方程内方に傾斜して上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上に導くガイド部１１を備えたことを特徴とする。
【００１０】
これによると、上下の柱材４ａ，４ｂの接続作業における上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上に載置する作業にあっては、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂの上方位置に正確に位置させなくとも、ガイド部１１に沿わせて下降させた上側の柱材４ａの内部には下側の柱材４ｂから突設された内側継板５が自然に収まり、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上にスムーズに載置させることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
エレベータ独立鉄塔１は、従来技術の項で述べたように自立型のエレベータに用いられるものであり、図３に示すように、内部にエレベータかご２の昇降路を位置させるように、設置面から柱３を立設させると共にこの柱３に梁１２を組み付けて形成し、エレベータかご２の荷重を支えることが可能にされた骨組体である。詳しくは、柱３と梁１２とは矩形枠状に組み付けられるが、柱３と梁１２との結合部位であるコーナー部と対偶の位置にあるコーナー部との間には、エレベータ独立鉄塔１の剛性を高める線材１５が架設されている。また、長さ寸法の長いエレベータ独立鉄塔１の柱３は、複数の同断面の柱材４を一直線状に連結接続させることで形成されている。具体的には、この柱材４の長さ寸法は１階分の高さ寸法と略同寸法に形成されている。そして、エレベータ独立鉄塔１は、図４に示すように、設置面である支持ベース１３の柱載置部１４上に１階部分の柱材４を立設し、この１階部分の柱材４上に２階部分の柱材４を立設するといったように、下階部分の柱材４の上部に上階の柱材４を連結接続する手順を繰り返すことで、必要階数の高さのものが簡単に形成できるようにされている。このように複数の柱材４を連続接続させることで柱３が構成されるエレベータ独立鉄塔１にあっては、既存の建物内にエレベータ独立鉄塔１を立設させる際には、上述したように各階を構成する柱３を順に接続する施工を行うことで小さいスペースでの施工が行えて有利である。無論、たとえば既存の建物内でも施工スペースが充分にとれる場合や、建物の外部にエレベータ独立鉄塔１を立設させる場合には、あらかじめ必要階数分の柱材４を接続しておいて、この複数の柱材４を設置面に立設させる施工を行うようにしてもよいのは言うまでもない。
【００１２】
接続する上下の柱材４ａ，４ｂの接続にあっては、図７の従来技術を踏襲して内側継板５及び外側継板６を用いて行わせている。つまり、まず、図２（ａ）に示すように、多数個のナット７を全面に亙って設けた内側継板５の下半分を下側の柱材４ｂの内面に溶接などで固定し、内側継板５の上半分を下側の柱材４ｂから上方に突出させるようにしておく。なお、柱材４には内外に貫通した透孔８が多数穿設されているが、内側継板５を下側の柱材４ｂに固定した状態では、内側継板５のナット７が下側の柱材４ｂの透孔８と連通した状態になっている。ここでは、下側の柱材４ｂの内面に内側継板５を固定させるのに、溶接にて行わせたものを示したが、連通したナット７と透孔８とにピンやボルトなどを挿入させて行わせてもよい。
【００１３】
次に、図２（ｂ）に示すように、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂに近接させ、上側の柱材４ａの下端面を下側の柱材４ｂの上端面上に載置する。このときには、下側の柱材４ｂの上方位置に上側の柱材４ａを位置させ、上側の柱材４ａの内部に内側継板５の上部を挿入させるように上側の柱材４ａを下降させて行わせる。なお、本例の内側継板５の上端には上方程内方に傾斜したガイド部１１が形成されている。このガイド部１１は上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上に導く部位である。つまり、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂに近接させる際に、上側の柱材４ａの下端面をガイド部１１の外面に沿わせるように上側の柱材４ａを下降させることで、上側の柱材４ａが下側の柱材４ｂ上に導かれて載置されるようになっている。したがって、従来技術のように下側の柱材４ｂの上方位置に上側の柱材４ａを厳密に位置決めさせなくとも、ガイド部１１によって上側の柱材４ａをスムーズに下側の柱材４ｂ上に載置させることが可能にされている。なお、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上に載置した状態では、内側継板５の上部の外面が上側の柱材４ａの内面に沿うと共に、内側継板５の上部のナット７と上側の柱材４ａの透孔８とが連通した状態にされている。
【００１４】
次に、図２（ｃ）に示すように、内側継板５との間に柱材４を介在させるように上下の柱材４ａ，４ｂの外面に亙って外側継板６を沿わせて配置する。詳しくは、外側継板６は、その下半分を下側の柱材４ｂの外面に、その上半分を上側の柱材４ａの外面にそれぞれ沿わせて配置される。そして、この外側継板６には内外に貫通する貫通孔９が設けられているが、このときには貫通孔９が上下の柱材４ａ，４ｂの透孔８に連通した状態にされる。そして、連通した各貫通孔９及び透孔８にボルト１０を挿入し、このボルト１０をナット７と締結させる。図１にはボルト１０をナット７に締結させた状態を示すが、この状態で、上下の柱材４ａ，４ｂはボルト１０とナット７との締結にて圧締された内側継板５と外側継板６とで挟持固定され、連結接続が為されるのである。
【００１５】
上述したように、本例の上下の柱材４ａ，４ｂの連結接続にあっては、その接続作業にあっては火災発生などの恐れのある溶接作業を行わずにボルト１０の締結作業だけで行っていて安全性を確保しており、また、上下の柱材４ａ，４ｂの接続部位ではその内外に積層した内側継板５及び外側継板６が補強する構造となっており、強固な接続構造が確保されている。更に、上下の柱材４ａ，４ｂの接続作業にあっては、上述したように上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂの上方位置に正確に位置させなくとも、ガイド部１１に沿わせて下降させた上側の柱材４ａの内部には下側の柱材４ｂから突設された内側継板５が自然に収まって上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上にスムーズに載置させ得るようにされているので、上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂの上方位置に正確に位置しなければ上側の柱材４ａを下側の柱材４ｂ上に載置させられなかった図７の従来技術に比べ、上側の柱材４ａの下側の柱材４ｂの上方位置への位置決めを厳密に行わなくて済むようになった結果、上下の柱材４ａ，４ｂの接続にかかる施工性が良好にされているのである。
【００１６】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項１記載の発明にあっては、内側継板の上端に上方程内方に傾斜して上側の柱材を下側の柱材上に導くガイド部を備えたので、上下の柱材の接続作業における上側の柱材を下側の柱材上に載置する作業にあっては、上側の柱材を下側の柱材の上方位置に正確に位置させなくとも、ガイド部に沿わせて下降させた上側の柱材の内部には下側の柱材から突設された内側継板が自然に収まって上側の柱材を下側の柱材上にスムーズに載置させることができるのであり、上側の柱材を下側の柱材の上方位置に正確に位置しなければ上側の柱材を下側の柱材上に載置させられなかった従来技術に比べ、上側の柱材の下側の柱材の上方位置への位置決めを厳密に行わなくて済む結果、上下の柱材の接続にかかる施工性を良好にできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の例を示す要部拡大断面図である。
【図２】（ａ）〜（ｃ）は、同上の上下の柱材の接続作業を順に説明する説明図である。
【図３】同上のエレベータ独立鉄塔の全体正面図である。
【図４】（ａ）〜（ｃ）は、同上のエレベータ独立鉄塔の構築を順に説明する説明図である。
【図５】従来技術の例であって、半自立型エレベータを説明する概略側面図である。
【図６】従来技術の他例であって、自立型エレベータを説明する概略側面図である。
【図７】従来技術の更に他例であって、柱材の接続構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
１ エレベータ独立鉄塔
２ エレベータかご
３ 柱
４ 柱材
４ａ 上側の柱材
４ｂ 下側の柱材
５ 内側継板
６ 外側継板
７ ナット
８ 透孔
９ 貫通孔
１０ ボルト
１１ ガイド部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of an elevator independent tower, which is a framework independently supporting a load of an elevator, and more specifically, a connection structure of column members in a case where a plurality of column members are formed by continuously connecting columns of the elevator independent tower. It is an invention concerning.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an elevator has a semi-autonomous type elevator in which a load of an elevator car 2 ascending and descending is supported by a structural member 20 of a building as shown in FIG. 5 and a load of the elevator car 2 as shown in FIG. There is a self-standing elevator in which an elevator independent tower 1 which is a structure independent of a building is constructed without being supported by structural materials, and the elevator independent tower 1 supports the load of the elevator car 2. In addition, the elevator independent tower 1 is, specifically, a skeleton body that is erected from an installation surface to form a hoistway of the elevator car 2.
[0003]
In the case of a semi-self-standing elevator, it is necessary to perform the structural calculation of the building by taking into account the load of the elevator car 2, and this structural calculation is difficult, which is not suitable especially when retrofitting an elevator to an existing building. On the other hand, in the self-standing elevator, since the load of the elevator car 2 is supported by the elevator independent tower 1, it is not necessary to consider the load of the elevator car 2 when calculating the structure of the building. Is relatively simple, and the building can be equipped with an elevator even when the building structure cannot withstand the load of the elevator car 2, which is advantageous when retrofitting an existing building with an elevator.
[0004]
In order to install an elevator in an existing building, it is preferable to use a self-supporting elevator as described above. However, when installing a self-supporting elevator in a building, the length of the pillar 3 constituting the elevator independent tower 1 is required. When the pillar 3 has a long dimension and is composed of one pillar 3a, it is difficult to erect the pillar 3a in a building. The pillar 3 is formed by connecting a plurality of pillar members 4 having the same cross section in a straight line (see FIG. 3). Here, it is common that the column member 4 is formed of a hollow column member for weight reduction, and that the column member 4 of the hollow column member is connected and connected by welding. However, it has been pointed out that this welding operation requires the skill of an operator, and that the welding operation performed in a building may cause a fire.
[0005]
Therefore, in order to avoid the problem of the welding work and form the column 3 of the elevator independent tower 1 by connecting and connecting the plurality of column members 4, it is necessary to perform the welding operation as shown in FIG. A connection structure of pillar members to which the members 4 can be connected is adopted (for example, see Patent Document 1). In this connection structure of the pillars, the upper pillars 4a of the upper and lower pillars 4a and 4b to be connected are placed on the lower pillars 4b, and the inner and outer surfaces of the upper and lower pillars 4a and 4b are connected. The inner joint plate 5 and the outer joint plate 6 are arranged along each other, and a nut 7 provided in the inner joint plate 5, a through-hole 9 penetrating the outer joint plate 6 in and out, and a column member 4. The inner joint plate 5 and the outer joint plate 6 are press-tightened by connecting the through-hole 8 penetrating inward and outward, and fastening the through-hole 9 and the bolt 10 inserted into the through-hole 8 to the nut 7. The upper and lower column members 4a and 4b are sandwiched and fixed between the inner joint plate 5 and the outer joint plate 6 thus formed. According to this, since the connection work of the upper and lower column members 4a and 4b only requires the fastening operation of the bolt 10 without performing the welding operation, safety is ensured. In addition to this, the upper and lower column members 4a and 4b are connected. There is also an advantage that the connection portion can be reinforced by the inner joint plate 5 and the outer joint plate 6.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-2-256538
[Problems to be solved by the invention]
However, even if the pillars are formed by adopting the pillar connection structure of FIG. 7, when the upper pillars 4a are placed on the lower pillars 4b, the upper pillars 4a are not If the upper pillar 4a is not lowered after being accurately positioned above the lower pillar 4b, the inner vertical plate 5 protruding upward from the lower pillar 4b is located inside the upper pillar 4a. As a result, the upper pillar 4a cannot be placed on the lower pillar 4b. Therefore, it has been pointed out that the operation for positioning the upper column member 4a on the lower column member 4b must be strictly performed, and the workability is poor.
[0008]
The present invention has been made in view of the above points, and it is an object of the present invention to provide a structure of an elevator independent pylon capable of obtaining columns by connecting column members having the same cross section with good workability. is there.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the structure of the elevator independent tower according to the present invention is an elevator independent tower 1 which is a skeleton that is erected from the installation surface and supports the load of the elevator car 2. The pillar 3 is formed by joining a plurality of pillar members 4 which are hollow pillar members having the same cross section, and the inner joint plates 5 are arranged along the inner surfaces of the upper and lower pillar members 4a and 4b to be connected. The outer joint plate 6 is arranged along the outer surfaces of the upper and lower column members 4a and 4b so as to interpose the pillar member 4 between the joint plate 5 and the nut 7 provided on the inner joint plate 5. A through hole 8 penetrating the material 4 in and out and a through hole 9 penetrating the outer joint plate 6 in and out communicate with each other. The column members 4a and 4b are sandwiched and fixed between the inner joint plate 5 and the outer joint plate 6, and the upper end of the inner joint plate 5 Upward as it inclined inwardly and further comprising a guide portion 11 for guiding the upper pillar 4a on the lower pillar 4b.
[0010]
According to this, in the work of mounting the upper pillar 4a on the lower pillar 4b in the connection work of the upper and lower pillars 4a, 4b, the upper pillar 4a is connected to the lower pillar 4b. Even if it is not accurately located at the upper position, the inner joint plate 5 protruding from the lower column member 4b naturally fits inside the upper column member 4a lowered along the guide portion 11, and The upper pillar 4a can be smoothly placed on the lower pillar 4b.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The elevator independent tower 1 is used for a self-standing elevator as described in the section of the prior art, and as shown in FIG. 3, from the installation surface, a hoistway of the elevator car 2 is located inside. This is a skeleton body in which the column 3 is erected and the beam 12 is attached to the column 3 to be formed, so that the load of the elevator car 2 can be supported. More specifically, the pillar 3 and the beam 12 are assembled in a rectangular frame shape, but between the corner portion which is the connecting portion of the pillar 3 and the beam 12 and the corner portion located at an even position, the elevator independent tower 1 A wire 15 for increasing the rigidity is provided. In addition, the pillar 3 of the long independent elevator tower 1 is formed by connecting a plurality of pillar members 4 having the same cross section in a straight line. Specifically, the length of the pillar 4 is formed to be substantially the same as the height of one floor. Then, as shown in FIG. 4, the elevator independent tower 1 has the first-floor column members 4 erected on the column mounting portion 14 of the support base 13 which is the installation surface, and the first-floor column members 4 By repeating the procedure of connecting and connecting the upper pillar 4 to the upper part of the lower pillar 4 such that the pillar 4 of the second floor is erected on the upper floor, Can be easily formed. As described above, in the case of the elevator independent tower 1 in which the pillars 3 are formed by connecting the plurality of pillar members 4 continuously, when the elevator independent tower 1 is erected in an existing building, as described above. It is advantageous to perform construction in a small space by performing construction in which the columns 3 constituting each floor are connected in order. Needless to say, for example, when sufficient construction space can be obtained even in an existing building, or when an elevator independent tower 1 is erected outside the building, the column members 4 of the required number of floors are connected in advance, and Needless to say, the construction may be performed such that the column member 4 is erected on the installation surface.
[0012]
The connection of the upper and lower pillars 4a, 4b to be connected is performed using the inner joint plate 5 and the outer joint plate 6 following the conventional technique of FIG. That is, first, as shown in FIG. 2A, the lower half of the inner joint plate 5 provided with a large number of nuts 7 over the entire surface is fixed to the inner surface of the lower pillar 4b by welding or the like. The upper half of the inner joint plate 5 is made to protrude upward from the lower pillar 4b. Although a number of through holes 8 penetrating in and out of the column member 4 are formed, the nut 7 of the inner joint plate 5 is fixed to the lower side when the inner joint plate 5 is fixed to the lower column member 4b. In communication with the through hole 8 of the column member 4b. In this case, the inner joint plate 5 is fixed to the inner surface of the lower column member 4b by welding, but a pin or bolt is inserted into the communicating nut 7 and the through hole 8. You may let it be performed.
[0013]
Next, as shown in FIG. 2B, the upper column member 4a is brought close to the lower column member 4b, and the lower end surface of the upper column member 4a is placed on the upper end surface of the lower column member 4b. Place. At this time, the upper column member 4a is positioned above the lower column member 4b, and the upper column member 4a is lowered so that the upper part of the inner joint plate 5 is inserted into the upper column member 4a. Let it do. A guide portion 11 is formed at the upper end of the inner joint plate 5 of the present embodiment and is inclined inward toward the upper side. The guide portion 11 is a portion for guiding the upper pillar 4a onto the lower pillar 4b. That is, when the upper column member 4a is brought close to the lower column member 4b, the upper column member 4a is lowered so that the lower end surface of the upper column member 4a follows the outer surface of the guide portion 11. The upper pillar 4a is guided and placed on the lower pillar 4b. Therefore, the upper pillar 4a is smoothly placed on the lower pillar 4b by the guide portion 11 without strictly positioning the upper pillar 4a above the lower pillar 4b as in the related art. It is possible to mount. In a state where the upper column member 4a is placed on the lower column member 4b, the outer surface of the upper part of the inner joint plate 5 follows the inner surface of the upper column member 4a and the nut on the upper part of the inner joint plate 5 7 and the through hole 8 of the upper pillar 4a are in communication with each other.
[0014]
Next, as shown in FIG. 2 (c), the outer joint plate 6 extends along the outer surfaces of the upper and lower column members 4a and 4b so that the column member 4 is interposed between the inner joint plate 5 and the inner joint plate 5. Deploy. More specifically, the outer joint plate 6 is arranged with its lower half along the outer surface of the lower pillar 4b and its upper half along the outer surface of the upper pillar 4a. The outer joint plate 6 is provided with a through hole 9 penetrating in and out. At this time, the through hole 9 is in a state of communicating with the through holes 8 of the upper and lower column members 4a and 4b. Then, a bolt 10 is inserted into each of the through holes 9 and the through holes 8 which communicate with each other, and the bolt 10 is fastened to the nut 7. FIG. 1 shows a state in which the bolt 10 is fastened to the nut 7. In this state, the upper and lower column members 4 a and 4 b are connected to the inner joint plate 5 and the outer side which are tightened by fastening the bolt 10 and the nut 7. It is clamped and fixed by the connecting plate 6, and the connection is made.
[0015]
As described above, in the connection of the upper and lower column members 4a and 4b in this example, the connection operation is performed only by the fastening operation of the bolt 10 without performing a welding operation that may cause a fire or the like. The inner joint plate 5 and the outer joint plate 6 laminated inside and outside of the connecting portion between the upper and lower pillars 4a, 4b are reinforced to provide a strong connection. The structure is secured. Further, in the connection work of the upper and lower pillars 4a and 4b, the upper pillar 4a does not need to be accurately positioned above the lower pillar 4b as described above. The inner joint plate 5 protruding from the lower column member 4b naturally fits inside the upper column member 4a that has been moved down, and the upper column member 4a is smoothly placed on the lower column member 4b. Since the upper column member 4a is not accurately positioned above the lower column member 4b, the upper column member 4a is placed on the lower column member 4b. Compared to the prior art shown in FIG. 7, there is no need to strictly position the lower column member 4b above the upper column member 4a, and as a result, the upper and lower column members 4a and 4b are connected. The workability related to is improved.
[0016]
【The invention's effect】
As described above, in the invention according to claim 1 of the present invention, a guide portion is provided at the upper end of the inner joint plate so as to incline inward upward and guide the upper column member onto the lower column member. So, in the work of placing the upper pillar on the lower pillar in the connection work of the upper and lower pillars, do not position the upper pillar exactly at the position above the lower pillar. Both, the inner joint plate protruding from the lower pillar material naturally fits inside the upper pillar material lowered along the guide part, and the upper pillar material is smoothly placed on the lower pillar material The prior art in which the upper pillar could not be placed on the lower pillar unless the upper pillar was positioned exactly above the lower pillar. As a result, it is not necessary to strictly position the lower column material at the upper position of the upper column material, resulting in better workability for connecting the upper and lower column materials. It's that.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged sectional view of a main part showing an example of an embodiment of the present invention.
FIGS. 2 (a) to 2 (c) are explanatory views for sequentially explaining a connection operation of upper and lower column members of the above.
FIG. 3 is an overall front view of the elevator independent pylon.
FIGS. 4 (a) to (c) are explanatory diagrams for sequentially explaining the construction of an elevator independent tower according to the first embodiment.
FIG. 5 is a schematic side view illustrating an example of the prior art and illustrating a semi-autonomous elevator.
FIG. 6 is a schematic side view illustrating another example of the prior art and illustrating a self-standing elevator.
FIG. 7 is an exploded perspective view showing still another example of the prior art, showing a connection structure of column members.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 elevator independent tower 2 elevator car 3 pillar 4 pillar 4 a upper pillar 4 b lower pillar 5 inner joint plate 6 outer joint plate 7 nut 8 through hole 9 through hole 10 bolt 11 guide part
