JP2004255090A - 遊技用システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】価値加算装置と、精算装置22と、管理装置100と、精算装置22の操作者を撮像するための撮像装置と、撮像画像を記憶する記憶装置100と、を備え、価値加算装置は、価値加算処理情報を管理装置100に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、精算装置22は、精算処理情報を管理装置100に送信する精算処理情報送信手段を有し、管理装置100は、価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段と、処理履歴および精算処理情報に基づいて、同一遊技用記録媒体の価値加算処理と価値加算処理後における遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、算出された差が所定値以下であるときに撮像指令を出力する撮像指令出力手段と、を有し、撮像装置は、指令に基づいて撮像を行い、画像を記憶装置100に送信する。
【選択図】 図22
Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、会員カード等の遊技用記録媒体への価値加算が可能な価値加算装置と、該遊技用記録媒体に残存する遊技用価値の精算を行うための精算装置と、これら価値加算装置並びに精算装置における前記遊技用記録媒体の使用状況を管理するための管理装置と、から成る遊技用システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリペイドカードの遊技用記録媒体の残額精算における不正を監視するシステムとしては、プリペイドカードの発行等に関する情報をカードIDに対応付けて管理装置に記憶しておき、残額精算時に、管理装置においてプリペイドカードの正当性を判断し、正当なものでなければ精算機に設置した監視カメラで撮影を行うことにより不正の監視を行うものがある。(特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−224818号公報 (第12頁〜第13頁、第19図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら前記した遊技用監視システムでは、カード発行機や入金機の貨幣識別装置や制御基板に対する不正改造により発行或いは入金がなされたプリペイドカードについては、プリペイドカードが正当なものと判断されてしまうため、不正を特定できないという問題があった。
【0005】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、カード発行機や入金機の貨幣識別装置や制御基板に対する不正改造により発行或いは入金がなされたプリペイドカード等の遊技用記録媒体についても不正を特定できる遊技用システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報より特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算処理を行う価値加算装置と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置と、
前記価値加算装置並びに前記精算装置と通信可能であって、前記価値加算処理並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記精算装置の操作者を撮像するための撮像装置と、
該撮像装置により撮像された画像を記憶する記憶装置と、を備え、
前記価値加算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および価値加算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報を前記管理装置に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、
前記精算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置に送信する精算処理情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記識別情報と、前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段と、
該価値加算処理履歴および前記精算処理情報送信手段から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、
該使用価値算出手段にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、前記撮像装置に対して撮像を行うよう指令を出力する撮像指令出力手段と、を有し、
前記撮像装置は、前記撮像指令出力手段からの指令に基づいて撮像を行い、該撮像した画像を前記記憶装置に送信することを特徴としている。
この特徴によれば、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者が撮像されて前記記憶装置に記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0007】
本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報より特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算処理を行う価値加算装置と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置と、
前記価値加算装置並びに前記精算装置と通信可能であって、前記価値加算処理並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記精算装置の操作者を、精算処理の都度撮像するための撮像装置と、
該撮像装置により撮像された撮像画像を記憶する記憶装置と、を備え、
前記価値加算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および価値加算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報を前記管理装置に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、
前記精算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置に送信する精算処理情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記識別情報と、前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段と、
該価値加算処理履歴および前記精算処理情報送信手段から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、
該使用価値算出手段にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、当該精算処理における撮像画像の送信を前記撮像装置に対して指示する撮像画像送信指示手段と、を有し、
前記記憶装置は、前記撮像画像送信指示手段からの指示に基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶することを特徴としている。
この特徴によれば、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者の画像が、前記記憶装置に記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0008】
本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報より特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算処理を行う価値加算装置と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置と、
前記価値加算装置並びに前記精算装置と通信可能であって、前記価値加算処理並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記精算装置の操作者を、精算処理の都度撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、を備え、
前記価値加算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および価値加算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報を前記管理装置に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、
前記精算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置に送信する精算処理情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記識別情報と、実施された処理が価値加算処理または精算処理であるかを示す処理種別と、各処理に供される遊技用価値の大きさと、処理種別が精算処理であるときには前記撮像装置から送信される当該精算処理における撮像画像とを含む遊技用記録媒体の処理履歴を管理する処理履歴管理手段と、
該処理履歴に基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、
該使用価値算出手段にて算出された差が予め定められた所定値以下である精算処理に対応して前記処理履歴管理手段にて管理されている撮像画像を抽出する低額使用精算者画像抽出手段と、を有することを特徴としている。
この特徴によれば、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者の画像が、前記処理履歴記憶手段に記憶されている撮像画像の中から前記低額使用精算者画像抽出手段により抽出されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0009】
本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報より特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算処理を行う価値加算装置と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置と、
前記価値加算装置並びに前記精算装置と通信可能であって、前記価値加算処理並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記精算装置の操作者を、精算処理の都度撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、を備え、
前記価値加算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および価値加算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報を前記管理装置に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、
前記精算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置に送信する精算処理情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記識別情報と、前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段と、
該価値加算処理履歴および前記精算処理情報送信手段から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、
該使用価値算出手段にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、前記撮像装置から送信されてきた当該精算処理における撮像画像を記憶する低額使用精算者画像記憶手段と、を有することを特徴としている。
この特徴によれば、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者の画像のみが前記低額使用精算者画像記憶手段に記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0010】
本発明の遊技用システムの前記管理装置は、前記所定値を設定変更するための設定手段を有することが好ましい。
このようにすれば、遊技場毎の不正判断の方針に合わせて、前記所定値を設定変更できる。
【0011】
本発明の遊技用システムは、前記管理装置と前記記憶装置とを一体に構成して成ることが好ましい。
このようにすれば、前記管理装置と前記記憶装置とを一体とすることで、前記管理装置と前記記憶装置とを個別に設ける場合に比較して、システム構成を簡素化できる。
【0012】
本発明の遊技用システムの前記管理装置は、前記精算処理情報送信手段から送信されてきた精算処理情報に基づいて、該精算処理情報に含まれる識別情報と精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む遊技用記録媒体の精算処理履歴を管理する精算処理履歴管理手段を有し、
前記使用価値算出手段は、前記価値加算処理履歴管理手段に管理されている価値加算履歴と前記精算処理履歴管理手段に管理されている精算履歴とに基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供された遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供された遊技用価値の大きさとの差を算出することが好ましい。
このようにすれば、前記精算処理履歴管理手段に精算処理履歴が管理されていることで、前記管理装置は、前記使用価値算出手段による価値加算処理に供された遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供された遊技用価値の大きさとの差の算出処理を、精算処理時において迅速に実施する必要がないことから、これらの処理に伴う処理負荷を低減できる。
【0013】
本発明の遊技用システムの前記管理装置は、前記撮像画像を、当該撮像画像の撮像時に前記精算装置が受付けた遊技用記録媒体の前記識別情報に対応付けて記憶し、前記識別情報毎に前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差の平均を算出する平均使用価値算出手段と、該平均使用価値算出手段にて算出された平均使用価値が予め設定された所定の平均使用価値以下の識別情報を抽出する抽出手段と、該抽出手段にて抽出された識別情報に対応する撮像画像の記憶が存在するときに、当該撮像画像を前記抽出手段による抽出結果とともに出力する出力手段と、を有することが好ましい。
このようにすれば、不正な入金・精算に使用された可能性の高い遊技用記録媒体の前記識別情報を絞り込むことができ、当該遊技用記録媒体の発行を受けている遊技者の特定作業が容易となる。
【0014】
本発明の遊技用システムの前記平均使用価値算出手段は、前記精算処理履歴管理手段に管理されている最新の精算履歴から所定回数遡った精算履歴の範囲に関して前記平均使用価値を算出することが好ましい。
このようにすれば、最新の精算履歴から所定回数遡った精算履歴の範囲の精算において、前記使用価値算出手段にて算出された差である使用価値の少ない精算に繰返し使用された遊技用記録媒体の前記識別情報をより効率良く絞り込むことができ、集中的な不正な入金・精算の発生を迅速に把握できるようになる。
【0015】
本発明の遊技用システムの前記管理装置は、前記撮像画像を、当該撮像画像の撮像時に前記精算装置が受付けた遊技用記録媒体の前記識別情報に対応付けて記憶し、前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が予め定められた所定値以下である回数を、遊技用記録媒体の前記識別情報毎に集計する低額使用精算回数集計手段と、該低額使用精算回数集計手段にて集計された回数が、予め定められた所定条件を満たす遊技用記録媒体の前記識別情報を抽出する条件到達遊技用記録媒体抽出手段とを有し、該条件到達遊技用記録媒体抽出手段にて抽出された識別情報に対応する撮像画像を出力することが好ましい。
このようにすれば、不正な入金・精算に使用された可能性の高い遊技用記録媒体の識別情報を絞り込むことができ、当該遊技用記録媒体の発行を受けている遊技者の特定作業が容易となる。
【0016】
本発明の遊技用システムの前記所定条件は、所定期間内における前記低額使用精算回数集計手段にて集計された回数が所定回数に達することであることが好ましい。
このようにすれば、前記所定期間内に前記使用価値算出手段にて算出された差である使用価値の少ない精算に、所定回数以上使用された遊技用記録媒体の前記識別情報をより効率良く絞り込むことができ、集中的な不正な入金・精算の発生を的確に把握できるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、遊技機として遊技媒体であるパチンコ玉が払い出される通常のパチンコ機を用いた例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、遊技媒体としてコインやパチンコ玉を使用するスロットマシン、更には完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機においても適用可能である。
【0018】
尚、本発明の請求項1は実施例1に対応し、本発明の請求項2は実施例2に対応し、本発明の請求項3は実施例3に、請求項4は実施例4対応している。
【0019】
(実施例1)
図1は、本実施例1における管理装置としてのシステムコントローラ100と、遊技用記録媒体である会員カード37に関する情報を管理する会員管理コンピュータ(CP)120と、該会員カード37およびビジターカード38への価値加算処理である入金処理機能を有する価値加算装置としてのカードユニット3並びに入金装置21と、ビジターカード38を発行する価値加算装置であるビジターカード発行装置23と、これら会員カード37並びにビジターカード38の精算を行う精算装置22と、を有する遊技用システムの構成を示す図である。
【0020】
この本実施例1の遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置される前記価値加算装置であるカードユニット3と、遊技場内の所定箇所に設置され、前記カードユニット3にて使用される遊技用記録媒体である後述の会員カード37及びビジターカード38に対し、受付けた貨幣金額に該当する遊技用価値の大きさである度数を付与する入金処理を行う価値加算装置である入金装置21と、会員カード37を所持しない一般の遊技者にプリペイドカードであるビジターカード38を発行する価値加算装置であるビジターカード発行装置23と、該ビジターカード38や前記会員カード37に残存する遊技用価値である度数を現金に精算する精算処理を行う精算装置22と、前記カードユニット3が不良となった際に、該不良のカードユニット3と交換するための予備のカードユニット3を収納されたカードユニットストッカ20と、前記カードユニット3にて使用される後述の会員カード37並びにビジターカード38の管理等を行う管理装置としてのシステムコントローラ100と、前記会員カード37を所持する会員遊技者に関する情報を管理する会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、前記システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120、カードユニット3、カードユニットストッカ20、ビジターカード発行装置23、入金装置21並びに精算装置22とはハブ(HUB)7並びに中継器6並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。また、前記システムコントローラ100と会員管理コンピュータ120とは個別の通信ケーブル10を介して比較的高速のデータ通信を実施可能に接続されている。
【0021】
また、前記システムコントローラ100は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、カード管理会社は、該管理サーバ12にて各遊技場の会員カード37並びにビジターカード38による売上や、システムコントローラ100並びにカードユニット3のエラー状況等を把握できるようになっている。
【0022】
初めに、本実施例1にて前記遊技用記録媒体である会員カード37、並びにビジターカード38に用いた各記録媒体について説明すると、本実施例では図2(a)(b)に示すように、予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カード37と、会員カード37を所持しない遊技者に発行されるビジターカード38と、の2種類のICカードを用いている。
【0023】
まず、本実施例1に用いた会員カード37について説明すると、該会員カード37には、図2(a)に示すように、略長方形のカード型に形成されているとともに、その中央位置に、非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための円形状とされたアンテナコイル83と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)84とが設けられており、これら会員カード37は、前記カードユニット3内に設けられている後述するカードリーダライタ327に挿入されることで、該カードリーダライタ327から出力される電磁波が前記アンテナコイル83に誘導起電力を生じさせて前記集積回路84が動作可能に付勢されるとともに、前記アンテナコイル83を介して前記カードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
【0024】
また、これら会員カード37における集積回路84の内部メモリには、各会員カード37を個別に識別可能なカードIDや、各会員を識別可能な遊技者特定情報としての会員ID、当該会員カード37が発行された発行店等の情報が書き換え不可に記録されているとともに、前記カードリーダライタ327とのデータ通信により、後述する入金処理の際に付与される遊技用価値特定情報としてのプリペイドIDや度数データや、最後に入金処理がなされたカードユニット3(入金装置)の装置ID、当該会員カード37を所持する会員の氏名(名字及び名前)や性別、年齢、誕生日、職業等、当該会員カードを所持する会員遊技者に関する会員帰属情報等の情報が書き換え可能に記録されている。
【0025】
この本実施例1の会員カード37の一面には、図2(a)に示すように、バーコード85が印刷されており、該バーコード85に前記会員IDが記録されていて、該バーコード85を読み取ることで、前記集積回路84との通信を行うことなく、会員IDを自動的に読み取ることができるようになっている。
【0026】
次いで、本実施例1にて用いたビジターカード38について説明すると、該ビジターカード38には、図2(b)に示すように、前記会員カード37と同一の大きさのカード状とされており、その略中央部には、前記会員カード37におけるアンテナコイル83並びに集積回路84と同一構成とされたアンテナコイル91並びに集積回路92が設けられた非接触ICカードを使用しており、前記会員カード37同様にカードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされているが、前記会員カード37に設けられている会員IDが記録されたバーコード85が設けられていない構成とされている。
【0027】
また、これらビジターカード38における集積回路92の内部メモリには、各ビジターカード38を個別に識別可能なシリアル番号やカードID並びに当該ビジターカード38が使用される使用店等が書き換え不可に記録されているとともに、前記ビジターカード発行装置23における発行処理時やカードユニット3(入金装置)における入金処理時に付与される遊技用価値特定情報としてのプリペイドカードIDや度数データや、該ビジターカード発行装置23の装置ID、並びに書き換え回数情報等の情報等が書き換え可能に記録される。
【0028】
次いで、本実施例1に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図3に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられている。
【0029】
このパチンコ機2が設置される遊技島内には、該遊技島の下部位置に各パチンコ機2より排出されたパチンコ球を収集可能となるように遊技島を横断するように配置された下部タンク(図示略)と、遊技島上部位置に該遊技島に並設された各パチンコ機2へパチンコ球を供給可能となるように遊技島を横断するように配置された供給樋(図示略)と、前記下部タンクに収集、貯留されているパチンコ球を下部タンクより供給樋へと揚送する揚送装置(図示略)と、が設けられているとともに、図3に示すように、遊技島の前記パチンコ機2の上方位置には、パチンコ機2の裏面上部位置に設けられている上部タンク(図示略)に前記供給樋により供給されたパチンコ球を補給するための分流樋23が設けられ、且つ前記遊技島内の該パチンコ機2の下方位置には、該パチンコ機2にて遊技に使用されたパチンコ球が排出され、該排出されたパチンコ球が前記下部タンクへと排出されるアウト球タンク25が設けられていて、前記分流樋23よりパチンコ球が供給されてパチンコ機2において賞球や貸出球に使用されるとともに、遊技に使用されたパチンコ球が前記アウト球タンク25を通じて下部タンクに排出されて収集され、再度遊技島上部の前記供給樋に揚送されて循環使用されるようになっている。
【0030】
前記分流樋23にはパチンコ機2に補給されるパチンコ球(補給球数)を計数するための補給球計数器24が設けられているとともに、前記アウト球タンク25から下部タンクへの排出流路にはパチンコ機2より排出されたアウト球を計数するためのアウト球計数器26が設けられていて、これら補給球計数器24並びにアウト球計数器26は、前記カードユニット3内に内蔵されている後述する制御ユニット328に接続されており、補給球計数器24並びにアウト球計数器26より出力された計数信号が前記制御ユニット328に入力することで、制御ユニット328にて対応するパチンコ機2への補給球数並びに遊技に使用されたアウト球数を計数することができるようになっている。
【0031】
前記操作部14の上面には、図4に示すように、前記カードユニット3において前記会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数が表示される度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチンコ機2より実施される貸出ボタン16と、遊技の終了時にて前記カードユニット3に受付中の会員カード37を返却させるための返却ボタン15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0032】
前記ガラス扉枠202の後方には、図3に示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口226が形成されている。
【0033】
前記打球操作ノブ205の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0034】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0035】
可変表示装置210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
【0036】
また、始動入賞口214にパチンコ玉が入賞すると、可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置216に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0037】
また、前記可変表示部209で可変表示された左、中、右の特別図柄が同じ図柄の種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示部209が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。例えば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部209による可変表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。更にリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがある。このようなリーチをスーパーリーチという。更にリーチの中には、相当な低確率ではあるが、それが出現すると、ほぼ確実に大当りが発生するものがある。このようなリーチをプレミアムリーチといい、これらプレミアムリーチの発生に伴って該発生が後述するように外部に出力される。
【0038】
これらパチンコ機2の構成を図6に基づいて説明すると、該パチンコ機2には、前記可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231から出力される賞球信号並びにカードユニット3より入出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行う賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235と、スピーカから出力される音声の制御を行う音声制御基板270と、前記打球操作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御基板291と、これら各部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられており、これらは図6に示すように接続され、前述の打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0039】
また、前記賞球制御基板237は、前記カードユニット3の制御ユニット328(図6参照)に信号ケーブル9を介して接続されており、後述の台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)が前記カードユニット3の制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3の制御ユニット328より出力される後述のカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0040】
また、前記遊技制御基板231は、パチンコ機2における遊技情報を外部出力するための情報出力部298に接続されており、該遊技制御基板231より出力された大当り信号や始動信号、前述したプレミアムリーチが発生した場合に出力されるプレミアムリーチ発生信号等の入力に基づく大当り情報や始動情報、プレミアム発生情報等の各種遊技情報を、前記情報出力部298を介して前記カードユニット3に出力するようになっている。
【0041】
また、前記操作基板18は、前述の賞球制御基板237並びに信号ケーブル9を介してカードユニット3に接続されており、前記貸出ボタン16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタン15が操作された場合に出力される返却入力信号が、前記カードユニット3の制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、該制御ユニット328より出力される前記度数表示部17の度数表示信号が入力されることで該度数表示部17に該度数表示信号に基づく度数が表示されるようになっている。
【0042】
次に、本実施例1の価値加算装置としてのカードユニット3について説明すると、該カードユニット3の前面には、図3に示すように、その最上部位置に該カードユニット3の動作やシステムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120との通信状態を点灯色の違いにより報知する動作ランプ301が設けられており、遊技場の係員等がカードユニット3内部やシステムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120との通信状態の不具合の発生を知覚できるようになっている。
【0043】
具体的には、本実施例1では前記動作ランプ301内部に3原色であるRGB光の各色の発光が可能なLEDモジュールを内在しており、これらRGB光の発光を制御することで、前記動作ランプ301の発光色を可変できるようになっていて、本実施例1では、前記システムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120との通信状態がオンラインである場合には白色点灯状態となり、システムコントローラ100との通信状況がオフライン状態である場合には、赤色の点灯状態となり、システムコントローラ100との通信状況がオフライン状態である場合には、青色の点灯状態となるように点灯制御される。
【0044】
この動作ランプ301の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302と、硬貨が投入可能とされた硬貨投入口303と、投入した硬貨の返却を実施する硬貨返却ボタン304とが設けられていて、遊技者は貨幣として硬貨並びに紙幣を投入できるようになっている。
【0045】
これら各投入口302,303並びに返却ボタン304の下方位置には、後述するオフライン時における会員カード37並びにビジターカード38の受付けが不可であることを報知するためのカード利用可ランプ305と、前記貸出単位を変更するための貸出単位変更ボタン306と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部307と、後述の度数表示部309の表示内容を度数の端数表示等に変更表示させるための端数ボタン308と、前記会員カード37やビジターカード38から読み出された度数等が表示される度数表示部309と、対応する遊技機の機種を点灯により示す機種設定ランプ310と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ311と、後述するカードリーダライタ327に会員カード37或いはビジターカード38が挿入中である旨を示す挿入中ランプ312と、挿入された会員カード37を所持する会員がイベント対象者である旨を点灯により報知するイベント対象者ランプ335と、を有する操作パネルが設けられており、遊技者が各種操作を実施可能とされている。
【0046】
この操作パネルの下部位置には、前記硬貨返却ボタン304が操作された場合等に硬貨が返却される硬貨返却口313並びに該硬貨返却口313を下方から覆うように突設形成され、該硬貨返却口313より排出された硬貨の落下を防止する受部313’が設けられている。
【0047】
この硬貨返却口313の更に下方位置には、受付中の会員カード37から特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数等が表示される会員カード用表示部314と、暗証番号等の入力を行うテンキー315と、該テンキー315にて入力した暗証番号を決定する場合や前記貯蓄玉数のうちの所定の玉数払戻を実施するためのエンターキー317と、会員カード37を受付け時において該会員カードに記録された度数を用いて遊技を実施するか、若しくは該会員カード37の会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技を実施するかを選択するプレイ選択ボタン316とが設けられた会員操作パネルが設けられており、会員遊技者が会員カード37を挿入することで操作を実施できるようになっている。
【0048】
また、該会員操作パネルの下方には、前記会員カード37並びにビジターカード38を挿入するカード挿入口319が設けられている。
【0049】
この本実施例1に用いたカードユニット3の構成を図5並びに図6に基づいて説明すると、該カードユニット3には、最上部前面位置に設けられている前記動作ランプ301が接続されるとともに、前記カード利用可ランプ305や貸出単位変更ボタン306、貸出単位表示部307、端数ボタン308、度数表示部309、機種設定ランプ310、方向指示ランプ311、挿入中ランプ312、イベント対象者ランプ335、前記貸出単位表示部307や度数表示部309の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と後述する制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる第1操作基板320と、前記会員カード用表示部314やテンキー315、プレイ選択ボタン316、エンターキー317、前記会員カード用表示部314の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と前記制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる第2操作基板321とが、設けられており、これら第1操作基板320並びに第2操作基板321は、カードユニット3の前面パネルに沿って配置されている。
【0050】
また、装置内の上部位置には、前記紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置中央部に設けられている後述の制御ユニット328に出力する貨幣識別手段としての紙幣識別ユニット322が設けられているとともに、その下方位置には、前記硬貨投入口303に硬貨投入路323を介して連設され、該硬貨投入口303より投入された硬貨(本実施例1では100円硬貨と500円硬貨)の真贋並びに硬貨種別の識別を実施し、その識別結果を後述の制御ユニット328に出力する貨幣識別手段としての硬貨識別ユニット324とが設けられており、これら両識別ユニット322、324を内在することにより、各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)並びに各種硬貨(100円硬貨、500円硬貨)の受付が可能とされている。
【0051】
また、カードユニット3の下方位置には、前記カード挿入口319に連設するように配置され、これらカード挿入口319に挿入されて受付けた会員カード37やビジターカード38の前記集積回路(IC)84,92に記録されている記録情報の読み出し並びに書き込み等を行うカードリーダライタ327が設けられている。
【0052】
このカードリーダライタ327の内部には、前記会員カード37並びにビジターカード38とのデータ送受を行う通信基板327aと、該カードリーダライタ327の制御を行うコントローラ等が実装された制御基板327bと、が設けられており、図6に示すように、前記制御基板327bは、ハブ7並びに通信ケーブル8を介して前記システムコントローラ100に接続され、システムコントローラ100とのデータ通信を実施可能とされている。
【0053】
また、前記制御基板327bは、カードリーダライタ327が搭載されたカードユニット3の制御ユニット328にも接続されており、該制御ユニット328との各種データの送受が実施可能とされている。
【0054】
また、カードユニット3の略中央部位置には、貨幣識別手段である前記紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324や、カードリーダライタ327に接続され、これら紙幣識別ユニット322並びに硬貨識別ユニット324との各種信号の入出力を行うI/Oポート332aや、前記カードリーダライタ327に接続され、該カードユニット3との各種データの送受を行うためのI/Oポート332d、前記第1操作基板320並びに前記第2操作基板321に接続されて各種信号の入出力を行うI/Oポート332b、前記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の入出力を行うI/Oポート332c、前記ハブ7並びに通信ケーブル8を介して会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行うための通信部334、対応するパチンコ機2の上方位置に設置された外部機器としての呼出ランプ4(図3参照)に接続され、該呼出ランプ4に対して該呼出ランプ4を点灯させるための点灯指示信号を出力するとともに、前記補給球計数器24並びにアウト球計数器26より出力された計数信号や前記パチンコ機2の情報出力部298から出力される大当り情報やプレミアム発生情報等の各種遊技情報(オプション情報)の出力を受付けるデータ入出力部336、これらカードユニット3を構成する各部の制御や前記操作基板18に実装された度数表示部17の制御等を実施するMPU329、ワークメモリ等として使用されるRAM330、前記MPU329が実行する制御内容が記述された制御プログラム等が記憶されたROM331等が設けられた制御ユニット328を内蔵しており、これら各部は図6に示すように接続されていて、前記MPU329が実行する制御プログラムにより、カードユニット3を構成する各部の動作が制御される。
【0055】
本実施例1のカードユニット3は、図5に示すように、カードユニット3本体とその上下位置に形成されたユニットホルダ31’にて係合し、該カードユニット3本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニットホルダ31を介して遊技島に設置されており、カードユニット3の前面下部位置には、シリンダ錠(図示略)が設けられていて、係員等が所持する解錠キーにより施錠を解除することでカードユニット3が引き出しできるようになっている。また、該ユニットホルダ31には、各種接続ケーブルを中継するためのコネクタが設けられており、前記カードリーダライタ327とシステムコントローラ100とを接続するケーブルや、前記制御ユニット328と会員管理コンピュータ120とを接続するケーブルも、該ユニットホルダ31を介して中継接続されていて、これらケーブルが前記カードユニット3本体の引き出し時に絡まって、カードユニット3本体が引き出せなくなってしまうことがないように工夫されている。
【0056】
また、本実施例1に用いた紙幣識別ユニット322は、その後端側(紙幣挿入先端側)が紙幣回収路(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設された紙幣搬送路(図示略)に連結されている。該紙幣識別ユニット322は、会員カード37またはビジターカード38が受付中であって、読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)において、紙幣の挿入を受付け、該受付けた紙幣を識別するように前記制御ユニット328にて制御される。この識別により受付けた紙幣が正規の紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であると識別した場合には、該識別結果を前記制御ユニット328に出力するとともに、該識別した紙幣を前記紙幣搬送路に送り出し、正規の紙幣ではないと識別した場合には受付けた紙幣を返却するとともに、該識別エラーが発生したことを前記制御ユニット328に出力するようになっている。また、本実施例1において前記紙幣識別ユニット322は、カードユニット3(カードリーダライタ327)とシステムコントローラ100とが通信接続されていないオフライン時の場合において、1000円紙幣のみを受付け、それ以外の紙幣を返却して受付けないように前記制御ユニット328にて制御されているとともに、会員カード37またはビジターカード38が受付中であって、該会員カード37またはビジターカード38により特定される度数が残存する場合には、いずれの紙幣も受付けないように制御ユニット328にて制御されている。
【0057】
また、本実施例1に用いた前記硬貨識別ユニット324は、図5に示すように、硬貨返却路325を介して前記硬貨返却口313に連設されているとともに、硬貨回収路326並びに硬貨回収樋(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設されたコイン搬送路(図示略)に連結されている。該硬貨識別ユニット324は、会員カード37或いはビジターカード38が受付中であって、読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)において、硬貨の投入を受付け、該受付けた硬貨を識別するように前記制御ユニット328にて制御される。この識別により受付けた硬貨が正規の硬貨(100円硬貨、500円硬貨)であると識別した場合には、該識別結果を制御ユニット328に出力するとともに、該識別した硬貨を前記コイン搬送路に排出し、正規の硬貨ではないと識別した場合には硬貨返却口313より返却する。また、前記硬貨識別ユニット324は、会員カード37或いはビジターカード38が受付中であって、該会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数が残存する場合には、前記紙幣の場合と同様に硬貨を受付けないように制御ユニット328にて制御されている。
【0058】
また、前記RAM330内の所定アドレスには、挿入されている会員カード37の会員ID並びにカードIDが記憶される会員IDレジスタや、挿入されているビジターカード38のカードIDが記憶されるカードIDレジスタや、貯蓄玉数が記憶される貯蓄玉数レジスタや、暗証番号レジスタや、度数が記憶される度数レジスタに加えて、制御ユニット328に接続されている前記補給球計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号の入力に基づく営業開始時点からの補給球総数並びにアウト球総数が記憶される補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタと、会員カード37が挿入中における補給球計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号に基づく会員遊技者の遊技における補給球総数並びにアウト球総数が記憶される会員補給球数(IN)レジスタや会員アウト球数(OUT)レジスタ、前記情報出力部298から出力される大当り情報に基づく大当り回数が加算記憶される特賞回数レジスタ、会員カード37の挿入中における大当り回数が加算記憶される会員特賞回数レジスタとが設けられており、前記補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタの営業開始時点からの補給球総数とアウト球総数が前記会員管理コンピュータ120へ送信され、且つ会員カードの返却時において該会員カード挿入時からの前記会員補給球数(IN)レジスタ並びに会員アウト球数(OUT)レジスタに記憶されている会員遊技者の遊技に伴う補給球数(IN)とアウト球数(OUT)と会員特賞回数レジスタに記憶されている会員特賞回数とが前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、パチンコ機2の営業開始時点からの収支とともに、各会員遊技者の収支を会員管理コンピュータ120が把握できるようになっている。
【0059】
また、前記RAM330内の所定アドレスには、前記システムコントローラ100とのオフライン時において遊技に使用されたカードID及びプリペイドID及び度数が加算更新記憶される履歴記憶領域が設けられており、該履歴記憶領域に記憶されているオフライン時において遊技に使用された度数が、オンライン状態に復旧した際に、前記システムコントローラ100に送信されることで、システムコントローラ100にて管理されている会員カード37或いはビジターカード38の度数の整合性が保たれるようになっている。
【0060】
また、前記特賞回数レジスタのデータは、営業終了時の締め処理において会員管理コンピュータ120へ送信されることで、各パチンコ機2にて営業中に発生した大当り総回数を会員管理コンピュータ120が把握することができるようになっているとともに、会員カード37の返却時に該会員カード37の挿入時からの前記会員特賞回数レジスタに記憶されている会員特賞回数が会員管理コンピュータ120へ送信されることで、各会員の遊技中に発生した大当り回数も会員管理コンピュータ120が把握することができるようになっている。
【0061】
次いで、本実施例1の前記カードストッカ20について簡潔に説明すると、該カードストッカ20は、その内部に所定台数(本実施例1では最大5台)の予備のカードユニット3が収納可能な箱状の装置であって、該カードストッカ20内部に収納されている予備のカードユニット3も、遊技島に設置されて使用されているカードユニット3と同様に前記LANを介してシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続されており、これら予備のカードユニット3の存在や状態をシステムコントローラ100が通信により把握できるようになっているとともに、カードユニット3交換が実施された場合には、台番号に対応するカードユニットの装置IDに該当する装置テーブル等の更新処理を実施するとともに、これら交換の履歴を登録、管理するようになっている。
【0062】
また、本実施例1では、前述のように、会員カード37並びにビジターカード38への入金を実施するための価値加算装置である入金装置21を遊技場内の所定位置に設けている。この入金装置21には、前記カードユニット3に設けられている貨幣識別手段である硬貨識別ユニット324や紙幣識別ユニット322並びに前記カードリーダライタ327とほぼ同様の硬貨識別ユニットや紙幣識別ユニット並びに前記カードリーダライタや各種操作ボタン等が設けられており、各遊技者は、自分が所有する会員カード37或いはビジターカード38に残存する度数が「0」である場合において、該カードに1万円を上限として入金を実施し、該入金した会員カード37或いはビジターカード38を前記カードユニット3に挿入することで、該入金に相当する度数を遊技に使用することができるようになっている。
【0063】
これら会員カード37並びにビジターカード38への入金においては、前記システムコントローラ100に対し、会員カード37或いはビジターカード38に記録されているカードIDと入金金種と数量とが送信されることで、該システムコントローラ100にて新たにプリペイドIDが生成され、該生成されたプリペイドIDと入金額に相当する度数の大きさが、入金度数として該カードのカードIDに対応付けて前記カードマスターテーブルに登録されるとともに、該プリペイドIDと入金額とともに、該入金処理内容がその時点の時間と入金処理に使用された会員カード37のカードIDとが会員カードの使用履歴として対応付けて登録される。また、該生成されたプリペイドIDは入金装置21に返信され、これらプリペイドIDと入金額に相当する度数とが会員カード37或いはビジターカード38に記録されて返却される。
【0064】
尚、この入金に際してシステムコントローラ100は、入金装置21より送信されてきたカードIDが、システムコントローラ100に登録されているか、若しくは登録されていても使用不可(無効)に設定されていないかを確認する入金可否判定処理を実施し、該入金可否判定処理において問題ない場合において前記プリペイドIDを生成して入金装置21に返信するようになっており、システムコントローラ100に登録されていない会員カード37やビジターカード38、並びに後述する無効識別情報であるブラックリストやあみかけリストに該当する会員カード37への入金が実施できないようになっている。
【0065】
また、この入金処理された会員カード37並びにビジターカード38をカードユニット3にて使用する場合には、前記にて会員カード37或いはビジターカード38に記録されたプリペイドIDと度数、カードIDと、挿入されたカードが会員カード37である場合には会員IDが、カードリーダライタ327により読み出され、該読み出された情報の内、カードIDとプリペイドID並びに度数とが該カードリーダライタ327の制御基板327bからシステムコントローラ100に送信されて前記カードマスターテーブルにおける登録情報との比較、照合による会員カード37或いはビジターカード38の使用の可否を判定する貸出可否判定処理が実施され、これら照合が一致した場合においてのみ、該度数の大きさが制御ユニット328を通じて前記操作基板18上の度数表示部17に表示されることで、遊技に使用することができるようになっていて、該度数が使用された場合には、該使用度数が前記システムコントローラ100に送信されて該当するプリペイドIDに対応して登録されている度数の大きさが更新されるようになっている。(図8参照)
【0066】
また、本実施例1においては、前述のように、ビジターカード38を発行するためのビジターカード発行装置23を遊技場内の所定位置に設けている。このビジターカード発行装置23には、前記カードユニット3に設けられている貨幣識別手段である硬貨識別ユニット324や紙幣識別ユニット322並びに前記カードリーダライタ327とほぼ同様の硬貨識別ユニットや紙幣識別ユニット並びに前記カードリーダライタや各種操作ボタン等が設けられており、全ての遊技者は、貨幣を投入して、該投入金額の範囲内の所定額を発行金額としたビジターカード38の発行を受けられるようになっている。つまり、ビジターカード発行装置23は、装置内にストックされたビジターカード38及び投入貨幣を受付けて、受付け貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを加算する価値加算処理を行うものであり、本発明における価値加算装置を構成するものである。
【0067】
また、本実施例1の遊技用システムにおいては会員カード37或いはビジターカード38に度数が残存している場合において、これら度数を現金に交換できるようにするための精算装置22を設けている。
【0068】
この、本実施例1に用いた精算装置22を図20並びに図21に基づき説明すると、該精算装置22は、前記遊技島の端部位置等の遊技場内の所定位置に配置され、その外観形状は図20に示すようになっており、その前面に、精算が可能であることを遊技者に報知するための動作表示部401と、精算する会員カード37或いはビジターカード38が挿入可能とされているカード挿入口402と、該カード挿入口402に会員カード37或いはビジターカード38が受付け中であることを点滅により報知するカードインジケータ403と、前記カード発行口402に挿入された会員カード37並びにビジターカード38の記録情報より特定される遊技用価値である度数に相当する精算金額を表示するための金額表示部407と、前記金額表示部407に表示されている精算金額の精算を実施する際に入力操作される精算ボタン410と、該精算処理を中断する際に入力操作される中止ボタン409と、精算に伴い払い出される硬貨が排出されるコイン排出口411と、該コイン排出口411からの硬貨の排出を点滅により報知するコインインジケータ412と、精算に伴い払い出される紙幣が排出される紙幣排出口413と、該紙幣排出口413からの紙幣の排出を点滅により報知する紙幣インジケータ414と、が設けられている。
【0069】
また、本実施例1の精算装置22には、図20に示すように、その前面の上部位置並びに下部位置に撮像装置であるCCDカメラ425,426が設けられており、精算を行う操作者の内、予め前記システムコントローラ100に設定された撮像条件である低額使用精算に精算内容が合致する場合に、これらCCDカメラ425,426に撮像指示がシステムコントローラ100から送信されて撮像が実施され、該撮像された画像がシステムコントローラ100に送信されるようになっている。
【0070】
この精算装置22の構成について説明すると、該精算装置22は、前記動作表示部401や、金額表示部407や、精算ボタン410や、中止ボタン409や、カードインジケータ403や、紙幣インジケータ414や、コインインジケータ412に加えて、図21に示すように、前記カード挿入口402に連設され、会員カード37およびビジターカード38の記録情報の読み出し並びに書き込み、消去等を行うICカードリーダライタ415と、前記コイン排出口411に連設され、硬貨の払い出しを実施する硬貨払出ユニット418と、前記紙幣排出口413に連設され、紙幣の払い出しを実施する紙幣払出ユニット419と、前記金額表示部407の表示動作の制御を行う表示ドライバ420と、前記したCCDカメラ425,426と、前記会員カード37より読み出された各種データ等が記憶されるとともに、後述するMPU423の制御内容が記述された制御プログラムや装置ID等が記憶された記憶部421と、通信ケーブルを介して前記システムコントローラ100とデータ通信を行うための通信部422と、これら各部の制御等を行うマイクロプロセッシングユニット(MPU)423と、を具備し、これら各部は図21に示すように接続されている。
【0071】
このように、本実施例1においては、撮像装置であるCCDカメラ425,426を精算装置22に設けるようにしており、このようにすることは、遊技場内に既設された監視カメラにて操作者を撮像する場合等に比べ、撮像象者を正面から確実かつ鮮明に撮像できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら撮像装置を遊技場内に既設された監視カメラにて実施したり、これら精算装置の機能をカードユニット3が有する場合等にあっては、遊技島内やカードユニット3が対応する遊技機であるパチンコ機2内に設置するようにしても良い。
【0072】
この本実施例1の精算装置22に会員カード37或いはビジターカード38を挿入することで、図22に示すように、挿入された該会員カード37或いはビジターカード38に記録されているカードIDとプリペイドIDと度数とがICカードリーダライタ415により読み出されて、システムコントローラ100に対し、該精算装置22に固有に付与された装置IDと精算許諾要求とともに送信される。つまりカードID、プリペイドID、度数、装置IDおよび精算許諾要求とを含む精算情報(精算処理情報)が、システムコントローラ100に対して送信される。
【0073】
システムコントローラ100は、該送信されてきたプリペイドIDに対応する登録に残度数が存在するかを確認した後、該会員カード37或いはビジターカード38のカードIDが無効カードとして登録されていないか否かを確認するとともに、該カードが無効で無い場合において前記プリペイドIDに対応して登録されている度数と前記会員カード37或いはビジターカード38に記録されていた度数とを照合し、該照合が一致した場合において精算許諾とを返信する。
【0074】
更に、システムコントローラ100は、当該精算内容が図24に示す後述する撮像条件設定画面にて定義された低額使用精算に該当するか否かを、該精算に使用される会員カード37或いはビジターカード38のカードIDと同一のカードIDが記録された最も最近の入金履歴或いは発行履歴を前記カード使用履歴から特定し、該特定した入金履歴或いは発行履歴における入金度数或いは発行度数から、前記精算情報(精算処理情報)に含まれる度数(精算度数)を減算して差度数(使用度数)を算出し、該算出した差度数(使用度数)を前記撮像条件設定画面にて定義された設定度数(本実施例1では10度数)と比較して、該設定度数以下である場合に低額使用精算に該当すると判定し、低額使用精算に該当する場合においては、精算装置22に撮像指示を送信する。
【0075】
該返信された精算許諾の受信に基づいて精算装置22は、前記受付けた会員カード37或いはビジターカード38から読み出された度数に対応する精算金額を前記金額表示部407に表示するとともに、システムコントローラ100から送信された撮像指示の受信がある場合には、前記CCDカメラ425,426により精算操作者の画像を撮像して一時記憶するとともに、前記精算ボタン410の操作に基づき、前記金額表示部407に表示した精算金額に対応する貨幣を払い出して精算を実施した後、会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドIDを消去し、受付けたカードが会員カード37である場合には、該会員カード37を返却し、受付けたカードがビジターカード38である場合には、該ビジターカード38を回収する。
【0076】
また、これら精算においても前記ブラックリストやあみかけリストに該当する会員カード37の精算は、システムコントローラ100により許諾されないようになっている。
【0077】
更に、システムコントローラ100は、精算装置22から前記精算情報(精算処理情報)を受信したときに、図24に示す後述する撮像条件設定画面にて設定されている低額使用精算に当該精算の精算内容が合致しているか否かを判定し、合致している場合には精算装置22に対して撮像指示を返信することで、前記CCDカメラ425,426による撮像が実施され、精算完了に基づいて、精算装置22から精算完了の旨とともに、精算に供された会員カード37並びにビジターカード38のカードIDと装置IDと、撮像指示に基づいて撮像された画像データが存在する場合においては撮像データが、システムコントローラ100に送信されることで、該システムコントローラ100のカード使用履歴テーブル(図9参照)にこれら精算の履歴に対応付けて撮像データが登録、管理されるようになっている。
【0078】
ここで、本実施例1に用いた管理装置および記憶装置としての該システムコントローラ100について説明すると、該システムコントローラ100は、図7に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、入金処理に供される入金金額に相当する度数と精算処理に供される精算金額に相当する度数との差である使用価値を算出する処理や、該算出した使用価値が、予め定められた所定差以下である低額使用精算に該当するかの判断処理の実施や、該判断結果が合致する場合において撮像指示を精算装置22に返信する処理や、該低額使用精算に該当すると判断された回数を各会員カード別に集計する処理や、前記算出した使用価値の平均を算出する処理や、後述する抽出条件設定画面に設定されている抽出条件に合致する会員カードを抽出する抽出処理を行うとともに、後述するカードマスターテーブルやカードユニット別データテーブル並びにカード使用履歴テーブルや遊技履歴テーブル等の各種データベースの更新処理等を行う使用価値算出手段、撮像画像送信指示手段、抽出手段、低額使用精算者画像抽出手段、平均使用価値算出手段、低額使用精算回数集計手段、条件到達遊技用記録媒体抽出手段としてのCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、前記会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行う第1通信部109、前記カードユニット3(カードリーダライタ327)とのデータ通信を行う第2通信部110、前記カード会社に設けられた管理サーバと電話回線を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
【0079】
また、前記記憶装置105には、該システムコントローラ100の処理を実施するための処理プログラムに加えて、図8(a)〜(c)並びに図9、図10に示すような各種テーブル(データベース)が登録されている。
【0080】
まず、図8(a)の会員属性情報テーブル(会員データベース)は、会員カード37の会員ID毎に、当該会員カード37を所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所からなる会員遊技者の会員帰属情報と、当該会員カード37に記録されている会員情報の更新の有無(会員カード37に記録されている会員情報が最新のものに更新されている場合には「更新済」が登録され、会員情報が記録されていない場合や最新のものに更新されていない場合には未更新が登録される)と、が対応付けて登録されており、これら会員属性情報テーブル(会員データベース)の登録情報は会員管理コンピュータ120に登録されている会員情報テーブル(図16参照)の登録内容と同一となるように起動時や変更発生時において逐次更新される。
【0081】
また、図8(b)に示すカードマスターテーブルには、会員カード37またはビジターカード38のカードID毎に、会員カード37の場合には会員IDと、前記入金装置21或いはカードユニット3における後述の入金処理や、前記発行装置23における発行処理が実施される毎に付与されるプリペイドIDと、プリペイドIDに該当する入金処理或いは発行処理が実施された入金装置21或いはカードユニット3或いは発行装置23の装置IDと、該入金処理或いは発行処理に供された入金額或いは発行額に相当する入金度数と、該入金度数から後述の貸出処理に使用された使用度数と、前記入金度数のうち未だ貸出処理に使用されていない残存度数と、カードが会員カード37である場合に、該会員カード37の精算における入金度数と精算度数との差である使用度数の最近10回の精算における平均である平均使用度数と、そのカードが前記カード会社の管理サーバから配信される後述する運用情報に含まれるブラックリスト或いはあみかけリスト或いは後述するグレー会員リストにおける無効設定、または前記会員管理コンピュータ120で会員登録抹消処理が行われることで該システムコントローラ100に送信されてくる抹消情報に基づき、その会員カード37或いはビジターカード38が使用不可であるかを示す使用不可情報と、が対応付けて登録されていて、これらカードマスターテーブルに登録されている残存度数と対応する会員カード37或いはビジターカード38に記録されている残存度数とが一致するように登録、管理されているとともに、前記ブラックリスト或いはあみかけリスト並びにグレー会員リストにおける無効設定に該当する会員カード37またはビジターカード38の使用不可情報(フラグ)が使用不可「1」として登録されることで、該会員カード37或いはビジターカード38の使用が禁止されるようになっている。
【0082】
また、図8(c)に示すカードユニット別データテーブルには、前記カードユニット3の装置ID毎に、当該カードユニット3が設置されている遊技島の島番号と、その通信状況(オンラインかオフラインか)と、対応するパチンコ機2の機種名である対応機種と、後述の貸出処理に使用された度数の累計である総使用度数と、該総使用度数のうちビジターカード38から使用された度数であるVカード使用度数と、会員カード37から使用された度数である会員カード使用度数と、当該カードユニット3にて入金された入金総額である会員カード入金金額並びに該入金のために受付けた現金の各金種毎の数量である10000円、5000円、2000円、1000円、500円、100円とが登録されており、これらカード管理DBにおける登録データ並びに前記カードマスターテーブルに登録されている残存度数等の各種データは、前記カードユニット3からその都度送信される各種情報に基づき更新されるようになっている。
【0083】
また、本実施例1の管理データベース(DB)内には図9に示すように、各会員カード37並びにビジターカード38が前記カードユニット3や入金装置21、発行装置23並びに精算装置22にて使用された時刻(厳密には入金装置21、発行装置23並びに精算装置22から入金、発行或いは精算の完了の旨を受信した時刻)に対応付けて、使用された会員カード37或いはビジターカード38のカードIDと処理種別(発行、入金、精算)、低額精算回数、処理度数、受付金種、並びに該処理を実施した装置の装置IDと、撮像指示に基づいて精算装置22から送信されてきた撮像画像データへのパスデータ、各処理の処理状況、が登録、管理されるようになっており、これら会員カード37およびビジターカード38の使用履歴と精算装置22から送信されてくる前記精算情報(精算処理情報)に基づいて、不正が疑われる精算操作である入金度数と精算度数との差度数である使用度数が所定値以下である低額使用精算を判定できるようになっており、該低額使用精算であると判断された場合には、該精算に使用された会員カード37の当日における低額精算回数が、前記低額精算回数の記録内容から特定されて、当該精算履歴に対応付けて該特定された低額精算回数が登録されることで、当該営業日における低額精算回数が集計されるようになっている。
【0084】
また、本実施例1の管理データベース(DB)内には図10に示すように、営業当日の会員の遊技履歴が登録される会員遊技履歴テーブルが設けられており、各会員遊技者が前記カードユニット3に自己の会員カード37を挿入して、玉貸操作を実施することで、該玉貸が実施されたカードユニット3の装置IDと該カードユニット3にて玉貸に使用された使用度数とが、会員ID並びにカードIDに対応付けて1遊技履歴として登録されるようになっており、これら会員遊技履歴テーブルに登録されている使用度数のデータが、遊技終了時においてカードユニット3から会員カード37が返却されたことに基づき、前記会員管理コンピュータ120から出力される使用度数照会において、該当する使用度数が会員管理コンピュータ120に返信されるようになっている。
【0085】
また、本実施例1のシステムコントローラ100においては、図11に示すように、前記各テーブル並びにデータベースに基づき、各種カード管理、カードユニット管理並びに売り上げに関する種々の情報を、本日はもとより前日以前の過去のデータも出力可能とされている。
【0086】
具体的には、図12に示す機能選択画面において、表示されている各選択項目から所望する項目並びに出力させたい日付を選択或いは入力することで、図11の項目(1)〜(7)に示すように、(1)日計表、(2)島別売上表、(3)個別売上、(4)個別詳細情報、(5)時間別売上、(6)帳票管理、(7)機器交換履歴の各項目を、例えば図13に示す前記(3)個別売上のように表示或いはプリント出力することができるようになっている。
【0087】
本実施例1のシステムコントローラ100では、前記(1)日計表として、選択された日付の店舗全体の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カード37への入金総額、会員カード37の精算総額等の情報が表示される店舗日計表や、選択された日付の前記カードユニット毎の会員並びにビジターの各売上や総売上金額等の情報が表示されるサンド日計表や、選択された日付における各会員カードの処理履歴等の情報が表示されるカード個別日計表や、選択された日付の前記入金装置21による入金回数や入金総額等が表示される入金機日計表や、選択された日付の前記精算装置22における精算回数や精算金額が表示される精算機日計表と、が表示されるようになっている。
【0088】
また、前記(2)島別売上表を選択した場合には、選択された日付の前記島毎の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カードへの入金総額等の情報が表示され、(3)個別売上を選択した場合には、図13に示すように、選択された日付の各カードユニット(CU)3毎の会員並びにビジターの売上(消費)や会員カードへの入金総額等の各情報が表示され、前記(4)個別詳細情報を選択すると、選択された日付の各機器の売上、受付金種別の受付数、通信状態や会員カード挿入の有無等の各機器の詳細情報が表示され、前記(5)時間別売上を選択した場合には、選択された日付の各時間帯における店舗全体の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カードへの入金総額や精算総額等の情報が表示される。
【0089】
また、前記(6)帳票管理を選択した場合には、選択した帳票を印刷することができ、前記(7)機器交換履歴を選択した場合には、選択した日付において前記カードユニットストッカ20内の予備用カードユニットとの交換があった場合に、その交換された時間や交換された機器の情報が表示されるようになっている。
【0090】
また、前記(1)〜(7)の日付選択する項目以外に、項目(8)〜(13)の日付選択を必要としない表示項目(メニュー)が設けられており、項目(8)の仮締め情報を選択することで、通信がオフライン状態或いは何らかの障害により正規の締め処理がなされずに仮締め処理がなされたカードユニット3とその売上等の情報が表示され、項目(9)のエラー情報管理を選択すると、各接続機器のエラー発見日時、復旧日時、エラー名などのエラー情報が検索して表示され、項目(10)の操作履歴を選択すると、各カードユニット3や前記入金装置21並びに精算装置22が操作された日時や時間内容などの操作履歴(通信履歴)が表示され、項目(11)の営業状態を選択した場合には、各接続機器の通信接続や会員カードの受付状況等の状態が表示され、項目(12)の営業定数を選択すると、締め処理において自動印刷される帳票の種別設定を行う画面が表示され、項目(13)のビジターカード情報を選択することで、ビジターカードの書き込み回数情報等が表示されるようになっていて、該システムコントローラ100において、各カード並びにカードユニット3や入金装置21や発行装置23並びに精算装置22の管理が実施されるようになっている。
【0091】
また、これら売上(消費)に関する情報や入金並びに発行に関する情報、会員カード37並びにビジターカード38の残金情報や後述するグレー会員の情報は、営業の終了時に実施される締め処理にて前記カード会社の管理サーバ12へ送信されるとともに、前記図13に示す個別売上のように、各カードユニット3毎の消費金額や入金金額等の情報並びに店舗全体の消費総額や入金総額の情報が前記会員管理コンピュータ120へ出力されることで、該会員管理コンピュータ120にても、会員カード並びにビジターカードによる売り上げを管理できるようになっているとともに、これら売り上げ情報が会員の遊技動向の分析やイベント効果等のデータ並びに不正な会員遊技者を特定するためのデータとして活用されるようになっている。
【0092】
また、会員カード37の返却が前記カードユニット3にて発生した場合においては、前述のように、その返却時において会員管理コンピュータ120からの当該会員カード37のカードID並びにカードユニット3の装置IDを含む使用度数照会の送信に基づき、照会されたカードIDに該当する会員遊技者が照会されたカードユニット3にて遊技に使用した消費金額が売上金額として会員管理コンピュータ120に返信されることで、該会員管理コンピュータ120では、図17(c)に示すように、その会員遊技者の来店履歴の売上金額として登録される。
【0093】
ここで、本実施例1に用いたシステムコントローラ100と前記カード会社に設置されている管理サーバ12との連携について図14に基づき説明する。まず、システムコントローラ100は、図示しない無停電電源装置(UPS)に接続されていて、該UPSに設定されている営業日の所定時間において自動的に起動されるようになっている。該UPSによる電源投入(起動)が実施されると、自動的に前記記憶装置105に記憶されている処理プログラム(P)が起動されて、記憶装置105に記憶されている各ファイルの異常を、誤り訂正符号(CRC)に基づきチェックするとともに、接続されているカードユニット3や入金装置21並びに精算装置22等の接続機器に異常がないかを確認し、異常があれば異常内容を前記管理サーバ12に通知し、異常がなければチェック完了を管理サーバ12に通知する。
【0094】
該チェック完了の送信を受けて管理サーバ12は、前日(前回の営業日)の締め時においてシステムコントローラ100から送信を受けて登録してある会員残金を読み出してシステムコントローラ100に送信する。該送信を受けて、システムコントローラ100は、送信されてきた会員残金と自己に登録されている前回の締め時の会員残金との照合を実施し、該照合が一致しない場合には、不正なデータ操作があったものと判断して残金異常通知を管理サーバ12へ通知する。
【0095】
この会員残金の照合が一致した場合には、前回締め時に管理サーバ12より配信された運用情報に含まれている新規発行可能な会員カード37のカードIDやビジターカード38のカードIDと、ブラックリストやあみかけリストを受信した場合は、該ブラックリスト並びにあみかけリストに登録されている会員カード37或いはビジターカード38が、前記カードマスターテーブルに登録されている場合において、該会員カード37或いはビジターカード38の使用不可情報(フラグ)を使用不可「1」として登録することで、その会員カードの使用を不可とするとともに、該ブラックリストやあみかけリストに該当する会員カード37のカードIDと会員IDとを会員管理コンピュータ120へ送信する。これら新規発行可能な会員カードのカードIDと会員IDの送信を受けて会員管理コンピュータ120は、これら受信したカードIDと会員IDを図16(a)に示すように、後述する会員情報テーブルに新規発行可能な未発行カードとして登録する。
【0096】
前記会員管理コンピュータ120への新規発行可能な会員カード37のカードIDと会員IDの送信の後、システムコントローラ100は、営業の開始通知を前記管理サーバ12へ送信して、該管理サーバ12より開始許諾を受信することで、営業を開始して営業中処理へ移行する。
【0097】
該営業中において、前記会員管理コンピュータ120にて、新規会員の属性情報の登録による新規会員登録がなされ、該新規会員への会員ID並びにカードIDの割り当てや、既存会員の会員帰属情報の変更並びに不正な会員遊技者と判定されて会員登録の抹消があった場合には、新規発行情報又は更新情報(抹消情報)が会員管理コンピュータ120からシステムコントローラ100に送信され、該新規発行情報又は更新情報(抹消情報)に基づき図8(a)に示す会員属性情報テーブルに新規会員の登録或いは会員情報の更新が実施され、これら更新(登録、変更)が実施された場合には、更新の項目に未更新が登録されて、該当する会員カード37が使用された場合に、該更新或いは新規登録された会員属性情報が、会員カード37が使用されたカードユニット3に送信されて、会員カード37に記録されるようになっている。
【0098】
また、この営業処理中において前記管理サーバ12は、所定期間毎にシステムコントローラ100に対し、稼働を確認するためのヘルスチェックデータを送信し、該ヘルスチェックデータに対する応答に基づいて、システムコントローラ100が正常に動作しているかを確認するようになっているとともに、システムコントローラ100も各カードユニット3並びに発行装置21並びに精算装置22に対して、前記LAN上に通信接続確認用のブロードパケットを所定時間毎、例えば5秒毎に送信することで、該ブロードパケットの受信の有無により、各カードユニット3中の前記カードリーダライタ327に設けられている前記制御基板327bが、オンライン/オフラインの通信状態の確認を実施できるようになっている。
【0099】
また、営業処理中において接続機器やカードの残額異常等の不正を検出した場合においてシステムコントローラ100は、管理サーバ12に対して不正検知或いは異常検知を通知することで、管理サーバ12が設置されているカード会社において、これら異常や不正を把握できるようになっている。
【0100】
営業時間が終了した後においてシステムコントローラ100は、締め処理を実施する。この締め処理においては、その営業日における店舗全体の売上が集計された日計売上や、各カードユニット3毎や会員カード37毎の売上等を含む個別売上や、各会員カード37に残存する遊技用価値である度数に相当する残金の情報を含む会員残金等の各情報を含む集計データが管理サーバ12へ送信されるとともに、該管理サーバ12は、その遊技場が該当する店舗情報と運用情報とを配信するとともに、最後に前記のヘルスチェックデータによる動作確認を実施し、該動作確認の後、システムコントローラ100の電源が前記UPSにより遮断される。
【0101】
この管理サーバ12より配信される前記運用情報には、その遊技場からの発注に基づき発送された会員カード37のカードIDと会員ID並びにビジターカード38のシリアル番号とカードIDとともに、カード会社が使用を禁止した会員カードのカードIDと会員IDが記述されたブラックリストや、カード会社から遊技場への配送途中に紛失や盗難、或いは製造不良であると判明した会員カード37やビジターカード38のカードIDと(会員カードの場合には)会員IDが記述されたあみかけリストが含まれており、該ブラックリスト並びにあみかけリストに登録されている会員カード37或いはビジターカード38に該当するカードが前記カードマスターテーブルに登録されている場合において、該会員カード37或いはビジターカード38の使用不可情報(フラグ)が使用不可「1」として登録されて、そのカードの使用が不可とされるようになっている。
【0102】
次いで、本実施例1の会員管理コンピュータ120について説明すると、該会員管理コンピュータ120は、図15に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、該会員管理コンピュータ120が実施する会員の帰属情報を受付けて会員IDに対応付けて登録管理するとともに、これら会員カードの使用に基づく各情報に基づいてイベント評価等の各種の分析処理や後述の会員管理DBの更新処理並びに前記システムコントローラ100からの売上情報に基づく売上集計等の各種データの集計処理等を行うCPU122、ワークメモリ等として使用されるRAM123、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC124、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置125、新規会員に関する個人情報等の会員帰属情報等の各種情報を受付けるためのキーボードやマウス等の入力装置126、機能選択を実施することで、例えば新規会員の登録画面や売上情報並びに未発行の会員カードの会員IDや枚数等の情報を出力するための表示装置127並びにプリンタ128、前記システムコントローラ100とのデータ通信を行う第1通信部129や前記カードユニット3(制御ユニット328)とのデータ通信を行う第2通信部130、が接続された通常のコンピュータである。
【0103】
また、前記記憶装置125には、該会員管理コンピュータ120が処理を実施するための各種処理プログラムに加えて、図16(a)に示すように、会員カード37の会員ID並びにカードID毎に、その時点の貯蓄玉数と、本人確認のための暗証番号と、来店回数と、来店ポイントと、最後の来店日と、これら来店回数や収支金額等に基づく会員ランクと、会員登録日、並びに当該会員カード37を所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、郵便番号、住所、電話番号、携帯電話番号等の個人情報や、交通手段、趣味、記念日、電子メールアドレス並びにダイレクトメールの送付の可否等からなる会員遊技者の帰属情報と、当該会員カード37を所持する会員遊技者が本日イベント対象者であるか否かを示すイベント対象者フラグ(本日のイベント対象者である場合には「Yes」が登録され、イベント対象者ではない場合には「No」が登録される)と、後述する会員登録/変更画面において新規登録または登録変更が実施された場合に登録される更新状況(新規登録または登録変更が実施された場合には「Yes」が登録され、これら新規登録または登録変更に基づく登録内容が、前記システムコントローラ100の前記会員属性情報テーブルに反映された時点で「No」が登録される)と、新規会員の帰属情報等の各種情報の登録がなされた際に「未」から「既」が登録される発行状況と、が登録される会員情報テーブル(遊技者データベース)が記憶されており、前記発行状況には、前記システムコントローラ100から送信されてきた新規発行可能な会員ID並びにカードIDが登録された際に、「未」が登録されて、該発行状況を確認することで、その時点にて未発行でかつ発行可能な会員カード37を選出できるようになっている。
【0104】
また、本実施例1の前記記憶装置125には、前記会員情報テーブル(遊技者データベース)に加えて図16(b)に示すように、入力装置126の操作により前記表示装置127に表示されるイベント登録画面(図示略)にて登録された登録内容であるイベント名と、実施期間と、実施時間と、対象条件(全会員、女性会員、来店回数50回以上の会員等)と、対象となるカードユニット3の範囲(全ユニット、〜番島、対象となるカードユニット3の個別の装置ID等)と、対象者に対する特典(無制限、粗品進呈、等価交換等)と、対象となるカードユニット3において対象者である旨を報知する際の報知条件(遊技開始時、使用額〜円以上、遊技開始〜分後等)と、対象となるカードユニット3での事前報知の実施の有無(実施する場合には「Yes」が登録され、実施しない場合には「No」が登録される)と、イベント効果の比較において比較データとして用いるデータの集計期間(日数)と、が各イベント毎に付与されたイベントNo.毎に登録されるイベントテーブルが記憶されている。
【0105】
更に、前記記憶装置125には、図17(c)に示すように、各会員遊技者の遊技履歴として、遊技(来店)日、遊技した台番号、遊技開始時間並びに終了時間と特賞回数と遊技時間、会員遊技者が遊技に消費した金額である売上金額、会員遊技者が遊技にて獲得することで遊技場が該会員遊技者に対して提供する景品と等価な金額である支出金額(最小数は100円単位)、これら売上金額から支出金額を差し引いた収支金額と遊技場の勝敗、とが各会員遊技者毎に登録されている会員来店履歴データベース(DB)が記憶されている。
【0106】
また、前記記憶装置125には、図17(d)に示すように、前記締め処理に基づきシステムコントローラ100から出力される各カードユニット3毎の会員並びにビジターの各売上並びに総売上情報とともに、前記カードユニット3から出力される前記補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタに記憶されている営業開始時点からの補給球総数とアウト球総数の差球に基づき算出されるパチンコ機2の支出金額や、収支金額、並びに前記アウト球総数をパチンコ機2において単位時間(1分間)に打ち出させる平均打出数で除することで得られる稼働時間(分)や営業時間に占める稼働時間(分)の割合である稼働率とが、各台番号とその台タイプ並びに機種と島番号とともに登録される台別履歴データベース(DB)が記憶されており、これら各データベースに登録されている情報に基づいて、後述する各種情報の出力やイベント効果の集計が実施されるようになっている。尚、本実施例1において支出金額の算出方法としては、前記補給球総数(補給球数(IN))からアウト球総数(アウト球数(OUT))を差し引いた差球数に特殊景品との交換率を乗じて支出金額を算出している。
【0107】
以下、本実施例1の遊技用システムにおける各部の処理状況並びにデータの授受について説明する。
【0108】
本実施例1のカードユニット3は、前記カード挿入口319に挿入された会員カード37或いはビジターカード38の使用の可/不可を判別する受付処理と、この受付処理において受付けられた会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数をパチンコ玉の貸出に使用するための貸出処理と、前記会員カード37或いはビジターカード38が受付中でかつ残存する度数が0度の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、該識別された金額に相当する度数(識別金額を100で除算した値)を、受付けられている会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数である「0」に加算する入金処理と、以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を再度遊技に使用することのできる払戻処理と、を行うようになっている。
【0109】
まず、前記会員カード37或いはビジターカード38に残存する遊技用価値である度数を使用する使用処理について説明すると、前記カード挿入口319に会員カード37或いはビジターカード38が挿入された場合には、図18に示す受付け処理が実施される。これら会員カード37またはビジターカード38が挿入されると、カードリーダライタ327は、該挿入された会員カード37或いはビジターカード38からカードIDと会員ID(会員カードのみ)並びにプリペイドIDと度数とを読み出して、使用許諾要求と読み出したカードID並びにプリペイドIDと度数とを各カードユニット3に個別に付与された装置IDとともに前記システムコントローラ100に送信する。
【0110】
これら使用許諾要求並びにカードID、プリペイドID、度数、装置IDを受信したシステムコントローラ100は、図8(b)に示す前記カードマスターテーブルにおいて受信したカードID並びにプリペイドIDとに対応して登録されている残存度数と使用不可情報(フラグ)とを抽出し、前記カードユニット3より受信した度数と前記抽出した残存度数とを照合するとともに使用不可情報(フラグ)を確認して会員カード37或いはビジターカード38の使用の可否を判定する可否判定処理を行い、照合が一致するとともに使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされていない場合において、会員カード37またはビジターカード38を使用可能と判断して使用許諾を送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。また、前記照合において度数が一致しない場合には、カードユニット3(カードリーダライタ327)から受信した度数が、前記カードマスターテーブルに登録されている残存度数未満であるかを判別し、残存度数未満である場合には、該カードマスターテーブルの残存度数を、オフライン時における使用があったものと判断して前記受信した少ない方の度数に更新するとともに、使用許諾を送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。
【0111】
また、前記カードマスターテーブルに該当するプリペイドIDが存在しない場合や受信した度数がカードマスターテーブルの残存度数を超える場合、並びに前記使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされている場合には、使用不可を送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。
【0112】
前記カードユニット3(カードリーダライタ327)が使用許諾を受信した場合には、挿入された会員カード37或いはビジターカード38を使用可能とし、前記読み出した会員ID(会員カード37のみ)と度数とをカード取込通知とともに制御ユニット328に出力する。尚、システムコントローラ100から使用不可を受信した場合には、会員カード37或いはビジターカード38を返却せずにエラーを表示して、係員のエラー解除(またはユニット交換)があるまでエラー状態で待機する。
【0113】
該出力を受けて制御ユニット328は、度数データを度数レジスタに記憶するととともに、会員IDデータの出力があった場合には、挿入されたカードが会員カード37であると判断して、該出力された会員IDデータを会員IDレジスタに記憶するととともに、会員管理コンピュータ120に対して会員IDと装置IDとを含む会員カード取込要求を送信する。
【0114】
該送信を受けて会員管理コンピュータ120は、送信されてきた会員IDから会員を特定し、前記会員来店履歴データベース(DB)の該会員の来店履歴に遊技開始時刻並びに受信した装置IDに対応する遊技機の台番号を登録するとともに、受信した会員IDに対応して登録されている来店日の日付が本日の日付であるかを判別し、来店日が本日の日付でない場合には、来店日の項目を本日の日付に更新するとともに、前記会員情報テーブルの来店回数に1を加算する。また、会員ポイント並びに貯蓄玉数と暗証番号とを前記会員情報テーブルから抽出して該会員ポイントに来店ポイント100を付与加算更新し、新たな会員ポイントと貯蓄玉数と暗証番号とを含む会員カード取込応答を送信元の制御ユニット328に返信する。
【0115】
該会員カード取込応答の返信に基づき、制御ユニット328は、受信した貯蓄玉数と暗証番号とを貯蓄玉数レジスタ並びに暗証番号レジスタに記憶するとともに、前記貯蓄玉数が存在する場合であって該球数が所定の払出数に達している場合において、その再プレイ可能回数を前記会員カード用表示部314し、プレイ選択ボタン316又はエンターキー317からの入力待ち状態となる。
【0116】
この段階で、エンターキー317が選択された場合には1回の再プレイに相当する数のパチンコ球の払出指示がパチンコ機2へ出力されることに基づき、パチンコ機2の玉払出装置297からパチンコ球が払い出され、前記再プレイ可能回数から1が減算されて前記会員管理コンピュータ120へ使用通知が送信されることで貯蓄玉数のデータが減算更新される。また、プレイ選択ボタン316が選択された場合には、前記度数レジスタに記憶されている度数を前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部17に表示し、貸出処理を行なうことで会員遊技者は前記度数を使用して遊技を実施できるようになる。尚、挿入されたカードがビジターカード38である場合には、前述の会員管理コンピュータ120とのやりとりは省略されて、前記度数レジスタに記憶されている度数を前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部17に表示し、貸出処理を行なうようになっている。
【0117】
また、本実施例1のカードユニット3は、システムコントローラ100との通信ができない状態(オフライン状態)であっても既に受付けている会員カード37或いはビジターカード38に残存する度数を使用できるようになっている。
【0118】
また、前記カードユニット3においては、前記会員カード37或いはビジターカード38が受付けられ、前記RAM330に記憶されている度数が残存する場合、すなわち前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部17に度数が残存する場合に前記貸出ボタン16が入力されることで、該度数を使用しての貸出処理が実施される。
【0119】
この貸出処理の制御状況を図19に基づき説明すると、前記パチンコ機2の賞球制御基板237は、前記カードユニット3の制御ユニット328と接続されて通信が可能な状態であるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLOWとする(S1)。
【0120】
このようにPRDYが出力されている状態において前記貸出ボタン16が操作されると、制御ユニット328は、前記BRDYをLOWとし(S2)、この状態において、更に前記BRQをLOWとする(S3)。
【0121】
次いで、前記賞球制御基板237は、前記BRDYのLOWを検出した状態においてBRQのLOWを検出すると、パチンコ玉の払い出しが可能であるか確認し、可能である場合には、前記EXSをLOWとする(S4)。
【0122】
該EXSのLOWを検出した制御ユニット328は、前記BRQをHIGHとし(S5)、該BRQのHIGHを検出した賞球制御基板237は、玉払出装置297に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当する玉数(本実施例1では25玉)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをHIGHとする(S6)。
【0123】
該EXSのHIGHを検出した制御ユニット328は、前記度数レジスタに記憶している度数から1度を減算するとともに、前記度数表示部17に表示されている度数から1度を減算して表示更新する。
【0124】
制御ユニット328は、これら(S3)〜(S6)の信号制御並びに度数の減算更新制御、前記貸出単位変更ボタン306にて設置された貸出度数分繰返し実施し、これら制御が終了した後、BRDYをHIGHとして(S7)、貸出処理を終了する。
【0125】
このようにカードユニット3の制御ユニット328から出力されるBRQのHIGHの検出回数に基づき、前記賞球制御基板237は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
【0126】
尚、本実施例1においては、前記S6が終了した段階で1度を減算するようにしているが、前記S3〜S6の処理を貸出度数分(例えば5度分の貸出であれば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸出度数分のパチンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例えば5度分の貸出であれば5度)を減算するようにしても良い。
【0127】
この会員カード37或いはビジターカード38による貸出処理の終了時に制御ユニット328は、カードリーダライタ327に、玉貸通知と該貸出処理により使用された使用度数を出力する。これに基づきカードリーダライタ327は、受付中の会員カード37或いはビジターカード38に記録されている度数を、前記制御ユニット328より受信した使用度数分減算した度数に更新記録するとともに、図18に示すように、会員カード37或いはビジターカード38による貸出処理がなされたことを示す貸出度数のデータを含む貸出完了通知と挿入されている会員カード37或いはビジターカード38のカードIDとプリペイドIDと前記制御ユニット328より受信した使用度数並びに装置IDとをシステムコントローラ100に対して送信する。尚、システムコントローラ100との通信が不能な状態(オフライン)である場合には、前記RAM330に前記度数使用履歴を記憶し、該度数使用履歴をシステムコントローラ100との通信が可能(オンライン)となった際に送信する。
【0128】
また、これら貸出完了通知並びにカードID、プリペイドID、使用度数、装置IDを受信したシステムコントローラ100では、前記送信に基づいて該会員カード37の使用履歴を前記カード使用履歴テーブルに登録するとともに、前記カードマスターテーブルにおいて該当するプリペイドIDの残存度数から前記受信した使用度数を減算更新し、使用度数に対して前記受信した使用度数を加算更新するとともに、前記カードユニット別データテーブルの前記受信した装置IDに該当する総使用度数並びに該当するカードの使用度数に対して前記受信した使用度数を加算更新する。
【0129】
更に、カードIDから特定されるカード種別が会員カード37である場合には、前記図10に示す会員遊技履歴テーブルに、前記貸出完了通知とともに受信した会員カード37のカードIDの登録があるかを確認し、該登録が無い場合には該カードIDと、前記カードマスターテーブルにより該カードIDにて特定される会員IDと、装置ID並びに前記使用度数とを登録する。尚、既に会員遊技履歴テーブルに受信したカードIDの登録がある場合においては、受信した装置IDの登録があるかを確認し、登録がある場合にはその使用度数に受信した使用度数を加算更新し、受信した装置IDの登録がない場合には個別の遊技と判断して新たな遊技として装置IDと使用度数とを登録する。
【0130】
また、本実施例1のカードユニット3においては、前記度数を使用しての遊技を選択した後において、前記エンターキー317を選択することで、該受付中の会員カード37の会員IDにより特定される貯蓄玉数の払戻を行う払戻処理を実施できるようになっている。
【0131】
この払戻処理を図18に基づき説明すると、前記会員カード37が受付けられ、制御ユニット328の会員IDレジスタに前記受付中の会員カード37から読み出された会員IDと度数レジスタに度数とが記憶されている場合に、プレイ選択ボタン316の選択操作により「貯蓄」が選択されると、暗証番号の入力待ちの状態となる。
【0132】
この状態で暗証番号が入力されると、制御ユニット328は、前述のように、会員カード挿入時に会員管理コンピュータ120より受信した会員カード取込応答に基づき暗証番号レジスタに記憶されている暗証番号と入力された暗証番号とを照合する。この照合において暗証番号が一致した場合には、前記貯蓄玉数レジスタに記憶されている貯蓄玉数に基づいて算出した再プレイ可能回数を会員カード用表示部314に表示し、これら表示されている再プレイ可能回数が残存する場合において貯蓄玉数の払戻が可能な状態となる。
【0133】
この状態において、エンターキー317が入力されると、前述の貸出処理とほぼ同様の要領でパチンコ機2における所定玉数の払出が実施される。
【0134】
この際、前記制御ユニット328は、記憶されている貯蓄玉数から払い出された玉数を減算更新し、会員カード用表示部314に表示されている再プレイ可能回数を1回分減算更新する。また、図18に示すように、前記制御ユニット328は、貯蓄玉数の払戻がなされた旨を示す払戻完了通知と払戻玉数と受付中の会員カード37の会員IDと装置IDとを会員管理コンピュータ120に対して送信するようになっている。
【0135】
また、これら払戻完了通知並びに払戻玉数、会員ID、装置IDを受信した会員管理コンピュータ120では、会員管理DBの会員情報テーブルにおいて前記受信した会員IDに該当する貯蓄玉数から、前記受信した払出玉数を減算更新するようになっている。
【0136】
次いで、前記入金処理を図18に基づき説明すると、会員カード37或いはビジターカード38が受付中で、該会員カード37或いはビジターカード38より読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)に、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識別ユニット322または硬貨識別ユニット324において挿入された紙幣または投入された硬貨の金額が識別され、識別金額が前記制御ユニット328に出力される。
【0137】
該出力を受けた制御ユニット328は出力された識別金額を度数(識別金額を100で除算した値)に変換し、該変換した度数(入金度数)と入金金種と数量とを入金金種情報としてカードリーダライタ327に出力する。
【0138】
入金度数の出力を受けたカードリーダライタ327は、入金がなされた旨を示す入金通知と前記入金金種情報と入金度数と受付中の会員カード37或いはビジターカード38のカードIDと装置IDとを含む入金情報(価値加算処理情報)をシステムコントローラ100に送信する。
【0139】
これら入金通知並びに入金金種情報、入金度数、カードID、装置IDとを含む入金情報(価値加算処理情報)を受信したシステムコントローラ100では、プリペイドIDを生成し、該生成したプリペイドIDと、前記受信した入金装置であるカードユニット3の装置IDと、前記受信した入金度数と、残存度数とを前記受信したカードIDに対応付けてカードマスターテーブルに更新登録するとともに、図9に示すように、入金時刻、カードID、処理種別(入金)、処理(入金)度数、受付け金種、処理(入金)装置IDを該入金履歴として前記カード使用履歴テーブルに登録した後、前記生成したプリペイドIDを送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。この際、システムコントローラ100は、前記カードユニット別データテーブルのビジターカード入金額或いは会員カード入金金額に、該入金度数に対応する金額を加算更新登録するとともに、前記入金金種情報に基づく入金金種の加算を該カードユニット別データテーブルの該当金種への加算登録を実施する。
【0140】
システムコントローラ100よりプリペイドIDの返信を受けたカードリーダライタ327においては、受付中の会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドID並びに度数、入金装置の装置IDを、前記システムコントローラ100より受信したプリペイドID並びに入金度数、当該カードユニット3の装置IDに各々更新記録するとともに、更新完了を制御ユニット328に送信する。
【0141】
カードリーダライタ327より更新完了を受信した制御ユニット328では、前記RAM330に記憶されている度数を前記変換した入金度数に更新し、該更新した度数を前記度数表示部309並びに度数表示部17に表示することで、遊技者は更新された度数に基づく前記貸出処理の実施が行えるようになる。
【0142】
尚、本実施例1に用いた前記入金装置21における入金処理も前記したカードユニット3における入金処理と同様に処理され、前記システムコントローラ100に新たに発行されたプリペイドIDに対応付けて入金金額に相当する度数が登録されるようになっている。但し、この場合において入金された装置の項目には、入金装置21を示す固有のIDが登録されるようになっている。
【0143】
また、前記入金された度数を使用して会員遊技者が遊技を実施している場合においてパチンコ機2にて大当りやプレミアムリーチが発生した場合には、前記情報出力部298より前述のように大当り情報やプレミアム発生情報が出力され、該出力情報に基づき、制御ユニット328は図23に示すように、これら大当りやプレミアムリーチが発生したことを、識別可能な形態であるオプション信号情報通知として会員管理コンピュータ120へ送信して通知し、該大当りやプレミアムリーチの終了時にも大当りやプレミアムリーチが終了したことを、オプション信号情報通知にて会員管理コンピュータ120へ通知することで、該会員管理コンピュータ120は、現時点においてどの遊技機にて大当り或いはプレミアムリーチが発生しているかを把握できるようになっており、これら大当り或いはプレミアムリーチの発生に伴ってボーナスポイント等を付与できるようになっている。
【0144】
また、本実施例1のカードユニット3においては、前記返却ボタン15が入力されると、該操作が前記制御ユニット328により検出され、該制御ユニット328は前記カードリーダライタ327へカード排出指示を出力し、カードリーダライタ327によるカード挿入口319からの会員カード37或いはビジターカード38の排出を実施させて会員カード37或いはビジターカード38を遊技者に返却するようになっている。
【0145】
また、この返却時においては、挿入中のカードが会員カード37である場合に、前記制御ユニット328は会員管理コンピュータ120へ、前記会員補給球数(IN)レジスタ並びに会員アウト球数(OUT)レジスタの情報並びに前記会員特賞回数レジスタに記憶されている補給球数(IN)と打ち込み球数(OUT)と大当り回数の各データと、返却される会員カードの会員ID並びに装置IDとを含む会員カード抜き取り通知を送信する。この会員カード抜き取り通知を受信することにより、会員管理コンピュータ120は、該会員カードの挿入時において前記会員来店履歴データベース(DB)に登録した前記遊技開始時刻に対応する遊技終了時刻にその時点の時間を登録してこれら開始並びに終了時間から遊技時間を算出して登録するとともに、前記受信した大当り回数を登録する。
【0146】
また、前記にて受信した前記補給球数(IN)と打ち込み球数(OUT)との差数から該会員遊技者の遊技における遊技場側の支出を算出し、前記会員来店履歴データベース(DB)に登録した後、前記システムコントローラ100に対して該会員遊技者の会員IDと装置IDとを送信して使用度数照会を実施することで、前記会員遊技履歴テーブルに登録されている該当する使用度数を入手して、該入手した使用度数に基づきその会員遊技者が該遊技にて使用した消費(売上)金額を特定して前記会員来店履歴データベース(DB)の売上金額に登録し、この売上金額と前記の支出金額より収支金額を算出登録するとともに、その遊技場から見た勝ち負けを登録することで、各会員遊技者の遊技履歴の情報が収集されて前記会員来店履歴データベース(DB)に登録、管理されるようになっており、これら各会員の収支等の情報が個人履歴画面(図示略)にて表示される。
【0147】
また、前記会員カード37或いはビジターカード38に度数が余ってしまった場合には、入金或いは発行後の所定期間(本実施例1では3日間以内)であれば、前記精算装置22に会員カード37或いはビジターカード38を挿入することで、これら会員カード37或いはビジターカード38に残存する度数に相当する現金が払い出される精算を実施できるようになっている。
【0148】
これら精算装置22における精算の流れを図22に基づいて説明すると、遊技者が精算を実施したい会員カード37或いはビジターカード38をカード挿入口402に挿入することで、該挿入された該会員カード37或いはビジターカード38に記録されているカードIDとプリペイドIDと度数とがICカードリーダライタ415により読み出され、これら読み出されたカードIDとプリペイドIDと度数とともに、該精算装置22に固有に付与された装置IDと精算許諾要求とを含む精算情報(精算処理情報)が、システムコントローラ100に対して送信される。
【0149】
システムコントローラ100は該送信されてきたプリペイドIDに対応する登録に残度数が存在するかを確認した後、該会員カード37或いはビジターカード38のカードIDが無効カードとして登録されていないか否かを確認するとともに、該カードが無効で無い場合において前記プリペイドIDに対応して登録されている度数と前記会員カード37或いはビジターカード38に記録されていた度数とを照合し、該照合が一致した場合において精算許諾とを返信する。
【0150】
更に、システムコントローラ100は、精算情報(精算処理情報)に含まれるカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴或いは発行履歴の内、最も最近の入金履歴或いは発行履歴を前記カード使用履歴テーブルから抽出し、該入金履歴或いは発行履歴における処理度数(入金度数または発行度数)を特定し、該特定した処理度数(入金度数または発行度数)と精算情報(精算処理情報)に含まれる精算処理に供される度数(精算度数)との差である使用度数を算出し、該算出した使用度数が図24に示す撮像条件設定画面の低額使用精算の定義内容に設定されている所定差である1000円に相当する10度数以下である場合において低額使用精算であると判定し、低額使用精算に合致する精算内容である場合には、撮像指示を精算装置22に返信する撮像指示処理を実施する。
【0151】
該返信された精算許諾の受信に基づいて精算装置22は、前記受付けた会員カード37或いはビジターカード38から読み出された度数に対応する精算金額を前記金額表示部407に表示するとともに、前記撮像指示の受信がある場合には、前記精算ボタン410の操作に基づき、前記CCDカメラ425,426により該精算操作者の画像を撮像して一時記憶し、前記金額表示部407に表示した精算金額の払い出しによる精算を実施した後、会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドIDを消去し、受付けたカードが会員カード37である場合には、該会員カード37を返却し、受付けたカードがビジターカード38である場合には、該ビジターカード38を回収する。
【0152】
更に、前記撮像指示の受信がある場合においては、これら精算処理の完了に基づいて、前記精算ボタン410の操作時において前記CCDカメラ425,426により撮像した該精算操作者の画像データが、該精算に使用されたカードIDと装置IDと精算完了の旨とともに、システムコントローラ100に送信されることで、該システムコントローラ100の前記カード使用履歴テーブルに、該送信データの受信時刻が使用時刻として記録されるとともに、精算装置22から送信されてきたカードIDが「カードID」の項目に、「処理種別」の項目には精算が、「処理度数」には前記精算情報(精算処理情報)に含まれる精算度数が、「処理装置」には装置IDが、精算完了の旨の受信に基づいて処理状況には「正常」が記憶されるとともに、精算装置22から送信されてきた画像データへのパスデータが「撮像画像」の項目に記憶されることで、前記精算装置22にて撮像された撮像データと精算履歴とが対応付けて記憶、管理されるようになっている。
【0153】
尚、撮像指示の受信がない場合には、前記精算ボタン410の操作時における撮像が実施されないことから、これら画像データを含まないカードIDと装置IDと精算完了の旨のみがシステムコントローラ100に送信されることで、該精算履歴がカード使用履歴テーブルに記憶されるようになっている。
【0154】
更にシステムコントローラ100は、画像データの記憶が伴う精算履歴の記憶を実施した場合には、当該精算履歴の精算が既に低額使用精算と判定されているものと断定し、該精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが登録されている精算履歴に対応して前記カード使用履歴テーブルに記憶されている「低額精算回数」の数値を検索して特定し、該特定した低額精算回数の数値(検索の結果、登録が無い場合には数値は「0」とする)に1を加えた数値を「低額精算回数」に記憶することで、図25に示す抽出条件設定画面にて設定された所定期間である1日の営業日中において各会員カード37の低額使用精算に該当する精算が実施された回数が、該「低額精算回数」の数値にて集計、管理されるようになっている。
【0155】
本実施例1においては、低額使用精算回数の集計対象期間が1営業日と設定されていることから、本日分のカード使用履歴テーブルを検索して低額使用精算回数を集計しているが、例えば集計対象期間が3営業日に設定されていれば、本日を含む最近3日分のカード使用履歴テーブルを検索して集計を行い、また、集計期間として6時間が設定されていれば、本日分のカード使用履歴テーブルのうち、最近6時間の履歴に基づいて集計を行う。
【0156】
更にシステムコントローラ100は、前記精算完了の旨の受信に基づいて新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴の内、最も最近の入金履歴を前記カード使用履歴テーブルから抽出し、該入金履歴における入金度数を特定し、該特定した入金度数と新たに記憶した精算履歴における処理度数(精算度数)との差である使用度数の大きさを算出するとともに、この新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが記憶された精算履歴の内、図25に示す抽出条件設定画面の平均使用度数抽出に設定されている使用度数の平均を算出する精算回数、具体的には最近10回が平均使用度数を算出する精算回数に設定されている場合には、新たに記憶した精算履歴を含まない最も最近の精算履歴から数えて10回前の精算履歴における処理度数(精算度数)と、当該10回前の精算履歴の登録以前において同一のカードIDが記憶された最も最近の入金履歴における処理度数(入金度数)とを、本日のカード使用テーブル或いは前日以前のカード使用テーブル(図示略)から特定し、該特定した入金履歴における処理度数(入金度数)と精算履歴における処理度数(精算度数)との差である当該10回前の精算における使用度数を算出する。
【0157】
そして、前記カードマスターテーブル(図8(b)参照)において新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDに対応して「平均使用度数(最近10回)」の項目に記憶されている平均値を10倍した値から前記にて算出した10回前の精算における使用度数を減算した後、前記にて算出した新たに記憶した精算履歴における使用度数を加算した合計値を、平均対象とする精算回数である10にて除して新たな最近10回の精算における使用度数の平均値を算出し、該算出した値を前記カードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」の項目に更新記憶することで、カードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」の項目には、各会員カード37における最近10回の精算における使用度数の平均値が記憶、管理されるようになっている。
【0158】
この本実施例1における前記撮像指示処理についてより詳細に説明すると、本実施例1では、前述したように、図24に示すシステムコントローラ100の撮像条件設定画面において、撮像対象となる低額使用精算の定義内容を、例えば10度数、20度数、30度数等に設定変更できるようになっている。
【0159】
これら低額使用精算の定義内容は、図24に示すように、不正な遊技者は、入金或いは発行を受けた度数を遊技にほぼ使用せずに精算を行うことが想定されることから、そのカードの最も最近の発行履歴における発行度数或いは入金履歴における入金度数と精算度数との差を、例えば1000円に対応する10度数と設定することで、入金度数と精算度数との差が10度数に相当する1000円以下の場合には低額使用精算であると判定されるようになっている。
【0160】
尚、本実施例1では、低額使用精算の設定を入金度数と精算度数との差の度数として設定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金度数と精算度数との差を、入金度数が相当する入金金額と精算度数が相当する精算金額との差額として設定するようにしても良い。
【0161】
また、本実施例1の撮像条件設定画面の下部には、「閲覧可能期間」の設定項目が設けられており、該項目において、前記精算装置22にて撮像された画像を再生可能に記憶、保持しておく期間を設定することができるようになっている。
【0162】
これらの設定内容に基づいてシステムコントローラ100は、精算装置22における精算処理に伴い、その精算内容が前記撮像条件設定画面にて設定された低額使用精算に該当するかを判定する。
【0163】
具体的には、低額使用精算に該当するか否かは、精算装置22からの精算情報(精算処理情報)に含まれるカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴或いは発行履歴の内、最も最近の入金履歴或いは発行履歴を前記カード使用履歴テーブルから抽出し、該入金履歴或いは発行履歴における処理度数(入金度数または発行度数)を特定し、該特定した処理度数(入金度数または発行度数)と精算情報(精算処理情報)に含まれる精算処理に供される度数(精算度数)との差である使用度数を算出し、該算出した使用度数が図24に示す撮像条件設定画面の低額使用精算の定義内容に設定されている所定差である1000円に相当する10度数以下である場合において低額使用精算であると判定し、低額使用精算である場合には、図22並びに図23に示すように、精算装置22に対して撮像指令を返信することで、前記CCDカメラ425,426による撮像が実施され、精算完了に基づいて該撮像画像のデータがシステムコントローラ100に送信されることで、該システムコントローラ100に撮像画像が記憶され、前記「閲覧可能期間」の設定項目にて設定された期間において、閲覧可能に保持されるようになっている。
【0164】
また、前記撮像条件設定画面にて設定された低額使用精算に該当する精算が実施され、前記CCDカメラ425,426による撮像画像が精算装置22から送信されてきた場合には、システムコントローラ100の表示装置107には、図26に示すように、送信されてきた撮像画像が現在画像として表示されるとともに、その撮像時間が、該撮像画像の右側領域に表示される撮像画像表示画面が自動的に表示されるようになっている。
【0165】
このように、撮像画像の受信に伴って撮像画像表示画面を自動的に表示することは、店員等が不正に入金・精算を行った可能性のある人物が、遊技場内に存在すること、並びにその人物の顔をリアルタイムにて把握することで、迅速な対応が可能となることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら撮像画像表示画面の自動表示を実施しない構成としても良い。
【0166】
また、本実施例1の撮像画像表示画面の下方領域には、図26に示すように、現在画像の以前であって、閲覧可能期間に撮像された撮像画像が時間順にスクロール表示させられる保持画像表示ウインドが設けられており、これら保持画像表示ウインドの各旧撮像画像と現在画像とを比較することで、例えば同一の人物が旧撮像画像にも撮像されていないかを、簡便に照合できるようになっている。
【0167】
このように、受信した現在画像と、過去における閲覧可能期間内の旧撮像画像を表示することは、店員等が現在の撮像画像と過去の旧撮像画像とを対比させて確認することができ、閲覧可能期間内に複数回撮像されている要注意人物を容易に特定できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら過去における旧撮像画像を表示しない構成としても良い。
【0168】
尚、本実施例1の撮像画像表示画面には、前記CCDカメラ425,426のいずれの画像を表示させるかを選択するための、「カメラ1」と「カメラ2」との選択部が設けられており、該選択部にて表示する画像を適宜に変更できるようになっている。
【0169】
また、本実施例1では、図27に示すように、前記撮像条件設定画面にて設定された低額使用精算に基づく撮像結果を、精算内容とともに表示装置107に表示させて確認できるとともに、プリンタ108にて印刷出力できるようになっていて、これら撮像結果に表示された各精算内容毎に対応する「画像」の表示を選択入力することで、その精算時に撮像された画像を簡便に表示させることができるようになっている。
【0170】
また、本実施例1では、図25に示す抽出条件設定画面において、図8(b)に示すカードマスターテーブルの前記平均使用度数に集計、登録される平均使用度数に基づく抽出を実施するか否かや、所定期間(本実施例では1営業日)内において同一の会員カード37において低額使用精算と判断された回数に基づく抽出を実施するか否かを設定できるようになっている。
【0171】
また、本実施例1の抽出条件設定画面には、図25に示すように、前記平均使用度数に基づく抽出を実施する際に必要となる図8(b)に示すカードマスターテーブルに登録された前記平均使用度数に集計、登録される平均使用度数の算出対象とする精算回数(例えば5回、10回、20回等)や、抽出対象とする平均使用度数の値(例えば5度、10度、20度等)を設定変更できるとともに、前記低額使用精算と判断された回数に基づく抽出を実施する際に必要となる集計対象とする所定期間(例えば1営業日、3営業日、5営業日等)や、抽出対象とする低額使用精算と判断された回数の値(例えば3回、5回、10回等)を設定変更できるようになっており、前記カード使用履歴テーブルの使用履歴に基づいて、前記算出対象とする精算回数に該当する精算における当該精算に対し最も最近の入金との差度数の平均が、各会員カード毎に算出されて前記カードマスターテーブルに登録されるようになっている。
【0172】
これら抽出条件設定画面にて平均使用度数抽出と低額精算回数抽出を「する」に設定し、各設定値に所望する値を設定しておき、システムコントローラ100において図示しない「平均使用度数抽出ボタン」または「低額精算回数抽出ボタン」が選択操作されることに基づいて、図28並びに図29に示すように、該設定内容に該当する会員カード37のカードIDと該会員カード37の最も最近の精算履歴内容と、撮像画像(記憶がある場合のみ)が抽出されて、前記表示装置107に一覧表示されるようになっており、使用度数の比較的少ない精算を繰返し実施している危険会員や、所定期間内に低額精算を繰返し実施した危険会員を簡便に特定できるようになっている。
【0173】
この前記「低額精算回数抽出ボタン」の選択操作に基づいて実施される平均使用度数抽出の処理について具体的に説明すると、システムコントローラ100は、その時点における前記カード使用履歴テーブルの「低額精算回数」に記憶されている数値と、図25の抽出条件設定画面の低額精算回数抽出に設定されている低額使用精算回数の設定値(本実施例1では3回)とを比較し、該低額精算回数抽出に設定されている低額使用精算回数以上の精算履歴と該精算履歴に対応して登録されている画像を全て抽出して表示するとともに、抽出した各精算履歴のカードIDに対応する精算回数を前記カード使用履歴から特定して抽出した各精算履歴の精算回数として表示し、更に、抽出した各精算履歴が低額使用精算と特定される対象となった入金履歴(具体的には抽出した精算履歴記憶されているカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴の内、該抽出した精算履歴に対して最も最近の入金履歴)の入金時刻を特定して表示することで、図29に示すように、前記抽出条件設定画面の低額精算回数抽出に設定された内容である所定期間としての1営業日中に所定回数である3回以上の低額使用精算に該当する精算に使用された会員カード37の情報が一覧表示されるようになっている。
【0174】
また前記「平均使用度数抽出ボタン」の選択操作に基づいて実施される平均使用度数抽出の処理について具体的に説明すると、システムコントローラ100は、その時点における前記カードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」に記憶されている数値と、図25の抽出条件設定画面の平均使用度数抽出に設定されている平均使用度数の数値とを比較し、該平均使用度数抽出に設定されている平均使用度数の数値よりも登録されている平均使用度数の数値が低い会員カードのカードIDと会員IDとを抽出、特定するとともに、該抽出した各カードIDの当該営業日における精算回数をカード使用履歴テーブルの記録データから集計し、更に、該抽出した各カードIDの当該営業日における最新の精算履歴と最新の入金履歴とを特定し、その精算履歴と入金履歴に時刻情報と、該最新の精算履歴に対応して画像データが登録されている場合には該画像データを抽出して表示することで、図28に示すように、前記抽出条件設定画面の平均使用度数抽出に設定された内容である最近10回の精算における平均使用度数が所定値ある20度数以下に該当する会員カード37の情報が一覧表示されるようになっている。
【0175】
また、本実施例1では、図28に示す平均使用度数に基づく抽出結果と、図29に示す低額精算回数に基づく抽出結果の双方に抽出された会員カード37のリストを作成できるようになっており、これら双方に抽出された会員カード37が図30に示すようにグレー会員リストとして登録、管理される。
【0176】
これら登録されている各グレー会員に関して、その会員カード37の使用を禁止したい場合には、図30に示すように、前記表示装置107に前記登録されたグレー会員のリストを表示させるとともに、該リストとともに表示される各会員カード37に対応付けて設けられた無効設定において「する」を選択することで、該会員カード37の前記会員マスターテーブルの使用不可項目に不可登録が登録されることで、該会員カードの使用を禁止できるようになっている。
【0177】
以上説明したように、本実施例1の遊技用システムを用いることで、同一の遊技用記録媒体である会員カード37やビジターカード38における価値加算処理である発行処理や入金処理に供される遊技用価値である度数の大きさと、当該発行処理や入金処理後における精算処理に供される遊技用価値である度数の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者が撮像されて前記記憶装置としてのシステムコントローラ100に記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定できるようになる。
【0178】
(実施例2)
次に、本発明の請求項2に対応する実施例2について説明する。尚、本実施例2の遊技用システムは、前記実施例1の遊技用システムと、その構成は同一であることから、遊技用システムを構成する各機器等の構成に関しては、その説明を省略するものとし、前記実施例1と異なる点、特に、管理装置であるシステムコントローラ100と精算装置22との間における処理内容と、システムコントローラ100におけるデータの管理状況について詳述する。
【0179】
尚、本実施例2の精算装置22においては、前記実施例1の精算装置22が、管理装置であるシステムコントローラ100からの撮像指示に基づいてCCDカメラ425,426による撮像を実施して、該撮像画像をシステムコントローラ100に送信していたのに対し、本実施例2の精算装置22では、精算の都度、CCDカメラ425,426により撮像を行ない、当該撮像した画像データを、管理装置であるシステムコントローラ100からの送信の指示に基づいて、該システムコントローラ100に送信するようになっている。
【0180】
また、前記実施例1では、図24に示す撮像条件設定画面において、精算装置22において撮像を実施させるための撮像指示を送信する条件である低額使用精算の内容を定義できるようになっているが、本実施例2では、前記したように、精算装置22が精算の都度、操作者の撮像を実施して一時記憶するようにしていることから、前記撮像条件設定画面に代えて、精算装置22にこれら一時記憶されている撮像画像の送信を指示する条件である低額使用精算の内容を、図33に示す送信条件設定画面にて定義できるようになっており、精算装置22における精算内容が、該送信条件設定画面にて定義されている低額使用精算に該当する場合に、精算装置22に対し、一時記憶した撮像画像の送信が指示されるようになっている。
【0181】
これら本実施例2のシステムコントローラ100と精算装置22との間における処理内容について、図32を用いて説明すると、本実施例2の精算装置22に会員カード37或いはビジターカード38を挿入すると、該挿入された該会員カード37或いはビジターカード38に記録されているカードIDとプリペイドIDと度数とがICカードリーダライタ415により読み出されて、システムコントローラ100に対し、該精算装置22に固有に付与された装置IDと精算許諾要求とともに送信される。つまりカードID、プリペイドID、度数、装置IDおよび精算許諾要求とを含む精算情報(精算処理情報)が、システムコントローラ100に対して送信される。
【0182】
システムコントローラ100は該送信されてきたプリペイドIDに対応する登録に残度数が存在するかを確認した後、該会員カード37或いはビジターカード38のカードIDが無効カードとして登録されていないか否かを確認するとともに、該カードが無効で無い場合において前記プリペイドIDに対応して登録されている度数と前記会員カード37或いはビジターカード38に記録されていた度数とを照合し、該照合が一致するかを判定する場合においては精算許諾を返信する。
【0183】
更に、システムコントローラ100は、当該精算内容が前記送信条件設定画面にて定義された低額使用精算に該当するか否かを、精算情報(精算処理情報)に含まれるカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴の内、最も最近の入金履歴を図31に示すカード使用履歴テーブルから特定し、該特定した入金履歴或いは発行履歴における処理度数(入金度数或いは発行度数)から受信した精算情報(精算処理情報)に含まれる精算度数を減算して差度数(使用度数)を算出し、該算出した差度数(使用度数)と前記送信条件設定画面にて定義された設定度数(本実施例2では10度数)と比較して、該設定度数以下である場合に低額使用精算に該当すると判定し、低額使用精算に該当する場合においては、前記精算許諾とともに撮像画像の送信指示を返信する。
【0184】
該返信された精算許諾の受信に基づいて精算装置22は、前記受付けた会員カード37或いはビジターカード38から読み出された度数に対応する精算金額を前記金額表示部407に表示するとともに、前記精算ボタン410の操作に基づき、前記CCDカメラ425,426により該精算操作者の画像を撮像して一時記憶し、前記金額表示部407に表示した精算金額の精算を実施した後、会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドIDを消去し、受付けたカードが会員カード37である場合には、該会員カード37を返却し、受付けたカードがビジターカード38である場合には、該ビジターカード38を回収する。
【0185】
更に、これら精算処理の完了に基づいて、前記精算ボタン410の操作時において前記CCDカメラ425,426により撮像された該精算操作者の画像データが、送信指示の受信がある場合において、該精算に使用されたカードIDと装置IDと精算完了の旨とともに、システムコントローラ100に送信されることで、図31に示す前記実施例1のカード使用履歴テーブル(図9参照)と同様とされたカード使用履歴テーブルに、該送信データの受信時刻が使用時刻として記録されるとともに、精算装置22から送信されてきたカードIDが「カードID」の項目に、「処理種別」の項目には精算が、「処理度数」には前記精算情報(精算処理情報)に含まれる精算度数が、「処理装置」には装置IDが、精算完了の旨の受信に基づいて処理状況には「正常」が記憶されるとともに、精算装置22から送信されてきた画像データへのパスデータが「撮像画像」の項目に記憶されることで、前記精算装置22にて撮像された撮像データと精算履歴とが対応付けて記憶、管理されるようになっている。
【0186】
尚、送信指示の受信がない場合には、これら画像データを含まないカードIDと装置IDと精算完了の旨のみがシステムコントローラ100に送信されることで、該精算履歴がカード使用履歴テーブルに記憶されるようになっている。
【0187】
更にシステムコントローラ100は、画像データを含む精算完了の受信による該画像データの記憶が伴う精算履歴の記憶を実施した場合には、当該精算履歴の精算が既に低額使用精算と判定されているものと断定し、該精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが登録されている精算履歴に対応して前記カード使用履歴テーブルに記憶されている「低額精算回数」の数値を検索して特定し、該特定した低額精算回数の数値(検索の結果、登録が無い場合には数値は「0」とする)に1を加えた数値を「低額精算回数」に記憶することで、図25に示す抽出条件設定画面と同様の抽出条件設定画面にて設定された所定期間である1日の営業日中において各会員カード37の低額使用精算に該当する精算が実施された回数が、該「低額精算回数」の数値にて集計、管理されるようになっている。
【0188】
本実施例2においては、低額使用精算回数の集計対象期間が1営業日と設定されていることから、本日分のカード使用履歴テーブルを検索して低額使用精算回数を集計しているが、例えば集計対象期間が3営業日に設定されていれば、本日を含む最近3日分のカード使用履歴テーブルを検索して集計を行い、また、集計期間として6時間が設定されていれば、本日分のカード使用履歴テーブルのうち、最近6時間の履歴に基づいて集計を行う。
【0189】
更にシステムコントローラ100は、前記精算完了の旨の受信に基づいて新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴の内、最も最近の入金履歴を前記カード使用履歴テーブルから抽出し、該入金履歴における入金度数を特定し、該特定した入金度数と新たに記憶した精算履歴における処理度数(精算度数)との差である使用度数の大きさを算出するとともに、この新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが記憶された精算履歴の内、前記実施例1の図25に示す抽出条件設定画面と同一の抽出条件設定画面(図示略)の平均使用度数抽出に設定されている使用度数の平均を算出する精算回数、具体的には最近10回が平均使用度数を算出する精算回数に設定されている場合には、新たに記憶した精算履歴を含まない最も最近の精算履歴から数えて10回前の精算履歴における処理度数(精算度数)と、当該10回前の精算履歴の登録以前において同一のカードIDが記憶された最も最近の入金履歴における処理度数(入金度数)とを、本日のカード使用履歴テーブル或いは本日以前のカード使用履歴テーブル(図示略)から特定し、該特定した入金履歴における処理度数(入金度数)と精算履歴における処理度数(精算度数)との差である当該10回前の精算における使用度数を算出する。
【0190】
そして、前記カードマスターテーブル(図8(b)参照)において新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDに対応して「平均使用度数(最近10回)」の項目に記憶されている平均値を10倍した値から前記にて算出した10回前の精算における使用度数を減算した後、前記にて算出した新たに記憶した精算履歴における使用度数を加算した合計値を、平均対象とする精算回数である10にて除して新たな最近10回の精算における使用度数の平均値を算出し、該算出した値を前記カードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」の項目に更新記憶することで、カードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」の項目には、各会員カード37における最近10回の精算における使用度数の平均値が記憶、管理されるようになっている。
【0191】
このように、本実施例2においても前記実施例1と同様に低額使用精算に該当する精算が実施された回数が、カード使用履歴テーブルの「低額精算回数」の数値にて集計、管理されるとともに、最近10回の精算における使用度数の平均値が算出されてカードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」の項目に記憶、管理されていることで、前記実施例1と同様に図示しない「平均使用度数抽出ボタン」または「低額精算回数抽出ボタン」が選択操作されることに基づいて、前記実施例1の平均使用度数抽出処理、並びに平均使用度数抽出処理と同一の処理が実施されて、実施例1の図28並びに図29に示す抽出結果画面と同様の抽出結果画面が表示されるようになっている。
【0192】
また、前記システムコントローラ100に送信されて記憶された撮像画像は、図34に示す受信結果画面に示すように、各精算履歴の精算内容とともに表示装置107に一覧表示されることで、低額使用精算に該当する全履歴を容易に確認できるとともに、プリンタ108にて印刷出力できるようになっていて、これら各精算履歴毎に対応する「画像」の表示を選択することで、その精算時に撮像された画像を簡便に表示させることができるようになっている。
【0193】
以上説明したように、本実施例2の遊技用システムを用いることで、低額使用精算を実施した操作者の画像が、記憶装置としてのシステムコントローラ100に送信されて記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定できるようになる。
【0194】
また、本実施例2においては、低額使用精算であるか否かの判定と、該判定に必要な入金度数或いは発行度数と精算度数との差度数の算出を、精算装置22から受信した精算情報と、カード使用履歴テーブルに登録された入金履歴(発行履歴)に基づいて実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら精算情報に基づいて精算履歴を前記カード使用履歴テーブルに一旦登録しておき、これら精算処理の処理後に当該記憶した精算履歴と、該精算履歴の精算に使用された会員カード37或いはビジターカード38の最も最近の入金履歴或いは発行履歴に基づいて、当該精算処理が低額使用精算に該当するかを判定し、該判定結果が低額使用精算に該当する場合において、該低額使用精算と判定した精算における撮像画像の送信指示を、前記精算装置22に送信するようにして、管理装置であるシステムコントローラ100における処理負荷を低減できるようにしても良い。
【0195】
尚、本実施例2においては実施していないが、前記低額使用精算であるとの判断に基づいて精算装置22に送信される送信指示により、精算装置22から送信されてきた撮像画像のデータを受信した場合に、前記実施例1における撮像画像表示画面(図26参照)と同様に、当該記憶する撮像画像が表示された撮像画像表示画面を表示することで、高額精算を実施した精算操作者の画像を、迅速且つ簡便に確認できるようにしても良い。
【0196】
(実施例3)
次に、本発明の請求項3に対応する実施例3について説明する。尚、本実施例2の遊技用システムは、前記実施例1の遊技用システムと、その構成は同一であることから、遊技用システムを構成する各機器等の構成に関しては、その説明を省略するものとし、前記実施例1と異なる点、特に、管理装置であるシステムコントローラ100と精算装置22との間における処理内容と、システムコントローラ100におけるデータの管理状況について詳述する。
【0197】
尚、本実施例3の精算装置22においては、前記実施例1の精算装置22が、管理装置であるシステムコントローラ100からの撮像指示に基づいてCCDカメラ425,426による撮像を実施して、該撮像画像をシステムコントローラ100に送信していたのに対し、本実施例2の精算装置22では、CCDカメラ425,426により精算の都度撮像を実施し、該撮像した画像データを、管理装置であるシステムコントローラ100に、撮像の都度、つまり精算の都度、一義的に送信するようになっている。
【0198】
また、前記実施例1では、図24に示す撮像条件設定画面において、精算装置22において撮像を実施させるための撮像指示を送信する条件である低額使用精算の内容を定義できるようになっているが、本実施例3では、前記したように、精算装置22が精算の都度、操作者の撮像を実施して一時記憶するとともに、該撮像した全ての画像を管理装置であるシステムコントローラ100に送信し、該システムコントローラ100にて全ての精算における撮像画像を記憶、管理するようにしていることから、前記撮像条件設定画面に代えて、これらシステムコントローラ100にて記憶、管理している精算操作者の撮像画像から、不正な入金・精算を実施した可能性が高い低額使用精算に該当する精算のみを抽出するための低額使用精算と判断する精算内容を、図37に示す抽出条件設定画面にて定義できるようになっており、該抽出条件設定画面にて定義されている低額使用精算に該当する精算履歴と該精算履歴に対応して記憶、管理されている画像が抽出されるようになっている。
【0199】
尚、本実施例3の抽出条件設定画面には、前記実施例1における抽出条件設定画面(図25参照)において設けられていた平均使用度数抽出と低額使用精算回数抽出の設定項目が設けられておらず、これら平均使用度数の算出、登録や、低額使用精算回数の集計を実施しない構成とされており、これに伴い、本実施例3に用いたカードマスターテーブルには平均使用度数の項目が削除されているとともに(図示略)、本実施例3に用いたカード使用履歴テーブルには、図35に示すように、前記実施例1において設けられていた低額精算回数の項目が削除された構成とされている。
【0200】
これら本実施例3のシステムコントローラ100と精算装置22との間における処理内容について、図36を用いて説明すると、本実施例3の精算装置22に会員カード37或いはビジターカード38を挿入すると、該挿入された該会員カード37或いはビジターカード38に記録されているカードIDとプリペイドIDと度数とがICカードリーダライタ415により読み出されて、システムコントローラ100に対し、該精算装置22に固有に付与された装置IDと精算許諾要求とともに送信される。つまりカードID、プリペイドID、度数、装置IDおよび精算許諾要求とを含む精算情報(精算処理情報)が、システムコントローラ100に対して送信される。
【0201】
システムコントローラ100は該送信されてきたプリペイドIDに対応する登録に残度数が存在するかを確認した後、該会員カード37或いはビジターカード38のカードIDが無効カードとして登録されていないか否かを確認するとともに、該カードが無効で無い場合において前記プリペイドIDに対応して登録されている度数と前記会員カード37或いはビジターカード38に記録されていた度数とを照合し、該照合が一致した場合において精算許諾を返信することで、前記受付けた会員カード37或いはビジターカード38から読み出された度数に対応する精算金額が前記金額表示部407に表示されるとともに、精算装置22にて前記精算ボタン410の操作に基づき、前記CCDカメラ425,426により該精算操作者の画像が撮像されて一時記憶される。
【0202】
また、前記精算ボタン410の操作に基づいて、前記金額表示部407に表示された精算金額の払い出しによる精算が実施されるとともに、会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドIDを消去し、受付けたカードが会員カード37である場合には、該会員カード37を返却し、受付けたカードがビジターカード38である場合には、該ビジターカード38を回収する。
【0203】
更に、これら精算処理の完了に基づいて、前記精算ボタン410の操作時において前記CCDカメラ425,426により撮像された該精算操作者の画像データが、該精算に使用されたカードIDと装置IDと精算完了の旨とともに、システムコントローラ100に送信されることで、該システムコントローラ100の前記カード使用履歴テーブル(図35参照)に、該送信データの受信時刻が使用時刻として記録されるとともに、精算装置22から送信されてきたカードIDが「カードID」の項目に、「処理種別」の項目には精算が、「処理度数」には前記精算情報(精算処理情報)に含まれる精算度数が、「処理装置」には装置IDが、精算完了の旨の受信に基づいて処理状況には「正常」が記憶されるとともに、精算装置22から送信されてきた画像データへのパスデータが「撮像画像」の項目に記憶されることで、前記精算装置22にて撮像された撮像データと精算履歴とが対応付けて記憶、管理されるようになっている。
【0204】
これら、カード使用履歴テーブルの各精算履歴に対応して記憶、管理された精算操作者の画像データは、該画像データに対応する精算履歴の精算内容が、前記実施例1の撮像条件設定画面と同様とされた図37に示す抽出条件設定画面にて設定された抽出条件である低額使用精算に該当するか否かを、図35に示すカード使用履歴テーブルの各精算履歴に記憶されたカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴或いは発行履歴のうち、該精算履歴に最も最近の入金履歴或いは発行履歴を前記カード使用履歴テーブルから特定し、該特定した入金履歴或いは発行履歴における入金度数或いは発行度数から該精算履歴の精算における精算度数を減算した差度数である使用度数を算出し、該算出した差度数(使用度数)を前記抽出設定画面にて低額使用精算として定義された設定度数(本実施例3においては10度数)と比較して、該設定度数以下である場合に低額使用精算に該当すると判定し、低額使用精算に該当する場合においては、該精算履歴と該精算履歴に対応して記憶している撮像画像を抽出することで、該低額使用精算に該当する全ての精算履歴と撮像画像とが、図38の抽出結果画面に示すように、表示装置107に表示されるようになっている。
【0205】
尚、本実施例3においても前記実施例1や前記実施例2と同様に、前記図38に示す抽出結果画面において、各精算履歴に対応する「画像」の表示を選択することで、その精算時である精算ボタン410の操作時に撮像された画像が、表示装置107に表示されるようになっていて、これら抽出された各精算履歴における画像を簡便に表示させることができるようになっている。
【0206】
以上説明したように、本実施例3の遊技用システムを用いることで、低額使用精算を実施した操作者の画像が、前記処理履歴管理手段である前記カード使用履歴テーブルに記憶されている全精算操作者の撮像画像の中から、前記CPU102が前記低額使用精算画像抽出手段として機能することによって抽出されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0207】
また、本実施例3の遊技用システムによれば、システムコントローラ100は、精算装置22における精算処理時に際して、精算装置22から送信される撮像画像データを一義的に記憶するのみで良く、これら精算が低額使用精算に該当するか否かの判定処理を、精算処理時にカード使用履歴の全データを検索して実施する必要がなく、カードユニット100の精算処理時における処理負荷を低減できることから、精算装置22を多数配置するようなシステム構成とする場合においても、対応できるようになる。
【0208】
(実施例4)
次に、本発明の請求項4に対応する実施例4について説明する。尚、本実施例4の遊技用システムは、前記実施例1の遊技用システムと、その構成は同一であることから、遊技用システムを構成する各機器等の構成に関しては、その説明を省略するものとし、前記実施例1と異なる点、特に、管理装置であるシステムコントローラ100と精算装置22との間における処理内容と、システムコントローラ100におけるデータの管理状況について詳述する。
【0209】
尚、本実施例4の精算装置22においては、前記実施例1の精算装置22が、管理装置であるシステムコントローラ100からの撮像指示に基づいてCCDカメラ425,426による撮像を実施して、該撮像画像をシステムコントローラ100に送信していたのに対し、本実施例2の精算装置22では、前記実施例3の精算装置22と同様に、CCDカメラ425,426により精算の都度撮像を実施し、該撮像した画像データを、管理装置であるシステムコントローラ100に、撮像の都度、つまり精算の都度、一義的に送信するようになっている。
【0210】
また、前記実施例1では、図24に示す撮像条件設定画面において、精算装置22において撮像を実施させるための撮像指示を送信する条件である低額使用精算の内容を定義できるようになっているが、本実施例4では、前記したように、精算装置22が精算の都度、操作者の撮像を実施して一時記憶するとともに、該撮像した全ての画像を管理装置であるシステムコントローラ100に送信するようにしていることから、前記撮像条件設定画面に代えて、これらシステムコントローラ100にて受信した精算操作者の撮像画像から、不正な入金・精算を実施した可能性が高い低額使用精算に該当する精算において撮像された画像のみを記憶、管理するための低額使用精算と判断する精算差度数(例えば5度、10度、20度等)を、図41に示す記憶条件設定画面にて定義できるようになっており、該記憶条件設定画面にて定義されている低額使用精算に該当する精算である場合において、該精算において撮像された画像が、当該精算履歴に対応して記憶、管理されるようになっている(図39参照)。
【0211】
これら本実施例4のシステムコントローラ100と精算装置22との間における処理内容について、図40を用いて説明すると、本実施例4の精算装置22に会員カード37或いはビジターカード38を挿入すると、該挿入された該会員カード37或いはビジターカード38に記録されているカードIDとプリペイドIDと度数とがICカードリーダライタ415により読み出されて、システムコントローラ100に対し、該精算装置22に固有に付与された装置IDと精算許諾要求とともに送信される。つまりカードID、プリペイドID、度数、装置IDおよび精算許諾要求とを含む精算情報(精算処理情報)が、システムコントローラ100に対して送信される。
【0212】
システムコントローラ100は該送信されてきたプリペイドIDに対応する登録に残度数が存在するかを確認した後、該会員カード37或いはビジターカード38のカードIDが無効カードとして登録されていないか否かを確認するとともに、該カードが無効で無い場合において前記プリペイドIDに対応して登録されている度数と前記会員カード37或いはビジターカード38に記録されていた度数とを照合し、該照合が一致した場合において精算許諾を返信することで、前記受付けた会員カード37或いはビジターカード38から読み出された度数に対応する精算金額が前記金額表示部407に表示されるとともに、精算装置22にて前記精算ボタン410の操作に基づき、前記CCDカメラ425,426により該精算操作者の画像が撮像されて一時記憶される。
【0213】
また、前記精算ボタン410の操作に基づいて、前記金額表示部407に表示された精算金額の払い出しによる精算が実施されるとともに、会員カード37或いはビジターカード38に記録されているプリペイドIDを消去し、受付けたカードが会員カード37である場合には、該会員カード37を返却し、受付けたカードがビジターカード38である場合には、該ビジターカード38を回収する。
【0214】
更に、これら精算処理の完了に基づいて、前記精算ボタン410の操作時において前記CCDカメラ425,426により撮像された該精算操作者の画像データが、該精算に使用されたカードIDと装置IDと精算完了の旨とともに、システムコントローラ100に送信される。
【0215】
該送信に基づいてシステムコントローラ100は、図39に示すように、該システムコントローラ100の前記カード使用履歴テーブルに、該送信データの受信時刻を使用時刻として記録するとともに、精算装置22から送信されてきたカードIDを「カードID」の項目に、「処理種別」の項目には精算を、「処理度数」には前記精算情報(精算処理情報)に含まれる度数を、「処理装置」には装置IDを、精算完了の旨の受信に基づいて処理状況には「正常」を記憶するとともに、該登録した精算履歴の内容が、前記実施例1の送信条件設定画面と同様とされた図40に示す記録条件設定画面にて定義された記録条件である低額使用精算に該当するか否かを、新たに記憶した該精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが記録された入金履歴の内、最も最近の入金履歴をカード使用履歴テーブルから抽出し、該抽出した入金履歴における処理度数(入金度数)を特定し、該特定した処理度数(入金度数)と新たに記憶した該精算履歴に記憶されている処理度数(精算度数)との度数差(使用度数)を算出し、該算出した差度数(使用度数)を、前記実施例1の撮像条件設定画面と同様とされた図41に示す記録条件設定画面にて定義された設定度数(本実施例4では10度数)と比較して、該設定度数(本実施例4では10度数)以下である場合に低額使用精算に該当すると判定し、低額使用精算に該当する場合においては、前記精算装置22から送信されてきた精算操作者の画像データを、精算履歴に対応付けて記憶することで、前記精算装置22にて撮像された撮像データの内、低額使用精算に該当する精算における画像データと精算履歴とが対応付けて記憶、管理されるようになっている。
【0216】
更にシステムコントローラ100は、これら画像データの記憶を精算履歴に対応付けて実施した場合には、当該精算履歴の精算が既に低額使用精算と判定されているものと断定し、該精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが登録されている精算履歴に対応して前記カード使用履歴テーブルに記憶されている「低額精算回数」の数値を検索して特定し、該特定した低額精算回数の数値(検索の結果、登録が無い場合には数値は「0」とする)に1を加えた数値を「低額精算回数」に記憶することで、図25に示す抽出条件設定画面と同様の抽出条件設定画面にて設定された所定期間である1日の営業日中において各会員カード37の低額使用精算に該当する精算が実施された回数が、該「低額精算回数」の数値にて集計、管理されるようになっている。
【0217】
本実施例4においては、低額使用精算回数の集計対象期間が1営業日と設定されていることから、本日分のカード使用履歴テーブルを検索して低額使用精算回数を集計しているが、例えば集計対象期間が3営業日に設定されていれば、本日を含む最近3日分のカード使用履歴テーブルを検索して集計を行い、また、集計期間として6時間が設定されていれば、本日分のカード使用履歴テーブルのうち、最近6時間の履歴に基づいて集計を行う。
【0218】
更にシステムコントローラ100は、前記カード使用履歴テーブルに新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴の内、最も最近の入金履歴を前記カード使用履歴テーブルから抽出し、該入金履歴における入金度数を特定し、該特定した入金度数と新たに記憶した精算履歴における処理度数(精算度数)との差である使用度数の大きさを算出するとともに、この新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDが記憶された精算履歴の内、前記実施例1の図25に示す抽出条件設定画面と同一の抽出条件設定画面(図示略)の平均使用度数抽出に設定されている使用度数の平均を算出する精算回数、具体的には最近10回が平均使用度数を算出する精算回数に設定されている場合には、新たに記憶した精算履歴を含まない最も最近の精算履歴から数えて10回前の精算履歴における処理度数(精算度数)と、当該10回前の精算履歴の登録以前において同一のカードIDが記憶された最も最近の入金履歴における処理度数(入金度数)とを、本日のカード使用履歴テーブル或いは本日以前のカード使用履歴テーブル(図示略)から特定し、該特定した入金履歴における処理度数(入金度数)と精算履歴における処理度数(精算度数)との差である当該10回前の精算における使用度数を算出する。
【0219】
そして、前記カードマスターテーブル(図8(b)参照)において新たに記憶した精算履歴に記憶されているカードIDと同一のカードIDに対応して「平均使用度数(最近10回)」の項目に記憶されている平均値を10倍した値から前記にて算出した10回前の精算における使用度数を減算した後、前記にて算出した新たに記憶した精算履歴における使用度数を加算した合計値を、平均対象とする精算回数である10にて除して新たな最近10回の精算における使用度数の平均値を算出し、該算出した値を前記カードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」の項目に更新記憶することで、カードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」の項目には、各会員カード37における最近10回の精算における使用度数の平均値が記憶、管理されるようになっている。
【0220】
このように、本実施例4においても前記実施例1と同様に低額使用精算に該当する精算が実施された回数が、カード使用履歴テーブルの「低額精算回数」の数値にて集計、管理されるとともに、最近10回の精算における使用度数の平均値が算出されてカードマスターテーブルの「平均使用度数(最近10回)」の項目に記憶、管理されていることで、前記実施例1と同様に図示しない「平均使用度数抽出ボタン」または「低額精算回数抽出ボタン」が選択操作されることに基づいて、前記実施例1の平均使用度数抽出処理、並びに平均使用度数抽出処理と同一の処理が実施されて、実施例1の図28並びに図29に示す抽出結果画面と同様の抽出結果画面が表示されるようになっている。
【0221】
また、図39のカード使用履歴テーブルの各精算履歴に対応して記憶、管理された精算操作者の撮像画像は、該撮像画像が記憶されている低額使用精算と判断された精算履歴とともに抽出されて、図42に示す抽出結果画面のように、その精算内容とともに表示装置107に一覧表示されるようになっている。
【0222】
尚、本実施例4においても前記実施例1や前記実施例2や前記実施例3と同様に、前記図42に示す抽出結果画面において、各精算履歴に対応する「画像」の表示を選択することで、その精算時である精算ボタン410の操作時に撮像された画像が、表示装置107に表示されるようになっていて、これら抽出された各精算履歴における画像を簡便に表示させることができるようになっている。
【0223】
尚、本実施例4においては実施していないが、前記低額使用精算であるとの判断に基づいて精算操作者の画像データを、精算履歴に対応付けて記憶する際に、前記実施例1における撮像画像表示画面(図26参照)と同様に、当該記憶する撮像画像が表示された撮像画像表示画面を表示することで、高額精算を実施した精算操作者の画像を、迅速且つ簡便に確認できるようにしても良い。
【0224】
以上説明したように、本実施例4の遊技用システムを用いることで、低額使用精算を実施した操作者の画像のみが前記低額使用精算者画像記憶手段であるカード使用履歴テーブルに記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0225】
また、本実施例4の遊技用システムによれば、前記カード使用履歴テーブルに記憶される画像データは、低額使用精算と判定された精算において撮像された画像データのみとなることから、これら記憶する画像データによる記憶容量の消費を、最小限に留めることができ、同一の記憶容量の記憶装置を用いた場合においては、より長期に亘って画像データを記憶、保持きるようになる。
【0226】
また、本実施例4においては、低額使用精算であるか否かの判定、並びに該判定に必要な入金度数或いは発行度数と精算度数との差度数の算出を、精算装置22から送信される精算情報(精算処理情報)並びに精算完了の旨の受信に基づいて精算履歴を前記カード使用履歴テーブルに一旦登録しておき、これら精算処理の処理後に当該記憶した精算履歴と、該精算履歴の精算に使用された会員カード37或いはビジターカード38の最も最近の入金履歴或いは発行履歴に基づいて、当該精算処理が記録条件設定画面において定義されている低額使用精算に該当するかを判定し、該判定結果が低額使用精算に該当する場合において、該低額使用精算と判定した精算における撮像画像を該低額使用精算と判定した精算履歴に対応付けて記憶するようにしており、このようにすることは、精算処理における管理装置であるシステムコントローラ100における処理負荷を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記低額使用精算であるか否かの判定、並びに該判定に必要な入金度数或いは発行度数と精算度数との差度数の算出を、精算装置22から送信される精算情報(精算処理情報)と、前記カード使用履歴テーブルに記憶されている当該精算情報(精算処理情報)に含まれるカードIDと同一のカードIDが記憶された入金履歴或いは発行履歴とに基づいて、精算処理時において実施するようにしても良い。
【0227】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを前記遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の遊技用価値特定情報(プリペイドID)より特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算する価値加算処理(入金・発行処理)を行う価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)と、前記遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の遊技用価値特定情報(プリペイドID)から特定される遊技用価値(度数)の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値(度数)に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置(22)と、前記価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)並びに前記精算装置(22)と通信可能であって、前記価値加算処理(入金・発行処理)並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置(システムコントローラ100)と、前記精算装置(22)の操作者を撮像するための撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)と、該撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)により撮像された撮像画像を記憶する記憶装置(システムコントローラ100)と、を備え、前記価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)は、受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を特定可能な識別情報(カードID)および価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報を含む価値加算処理情報(入金・発行情報)を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する価値加算処理情報送信手段(制御基板327b)を有し、前記精算装置(22)は、受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を特定可能な識別情報(カードID)および精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する精算処理情報送信手段(通信部422)を有し、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記識別情報(カードID)と、前記価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)と、該価値加算処理履歴および前記精算処理情報送信手段(通信部422)から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)における価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさとの差を算出する使用価値算出手段(CPU102)と、該使用価値算出手段(CPU102)にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、前記撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)に対して撮像を行うよう指令を出力する撮像指令出力手段(第2通信部110)と、を有し、前記撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)は、前記撮像指令出力手段(第2通信部110)からの指令に基づいて撮像を行い、該撮像した画像を前記記憶装置(システムコントローラ100)に送信する。
【0228】
本発明の請求項2は、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを前記遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の遊技用価値特定情報(プリペイドID)より特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算する価値加算処理(入金・発行処理)を行う価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)と、前記遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の遊技用価値特定情報(プリペイドID)から特定される遊技用価値(度数)の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値(度数)に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置(22)と、前記価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)並びに前記精算装置(22)と通信可能であって、前記価値加算処理(入金・発行処理)並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置(システムコントローラ100)と、前記精算装置(22)の操作者を、精算処理の都度撮像するための撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)と、該撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)により撮像された撮像画像を記憶する記憶装置(システムコントローラ100)と、を備え、前記価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)は、受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を特定可能な識別情報(カードID)および価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報を含む価値加算処理情報(入金・発行情報)を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する価値加算処理情報送信手段(制御基板327b)を有し、前記精算装置(22)は、受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を特定可能な識別情報(カードID)および精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する
精算処理情報送信手段(通信部422)を有し、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記識別情報(カードID)と、前記価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)と、該処理履歴および前記精算処理情報送信手段(通信部422)から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)における価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさとの差を算出する使用価値算出手段(CPU102)と、該使用価値算出手段(CPU102)にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、当該精算処理における撮像画像の送信を、前記撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)に対して指示する撮像画像送信指示手段(CPU102,第2通信部110)と、を有し、前記記憶装置(システムコントローラ100)は、前記撮像画像送信指示手段(CPU102,第2通信部110)からの指示に基づいて前記撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)から送信されてきた撮像画像を記憶する。
【0229】
本発明の請求項3は、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを前記遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の遊技用価値特定情報(プリペイドID)より特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算する価値加算処理(入金・発行処理)を行う価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)と、前記遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の遊技用価値特定情報(プリペイドID)から特定される遊技用価値(度数)の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値(度数)に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置(22)と、前記価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)並びに前記精算装置(22)と通信可能であって、前記価値加算処理(入金・発行処理)並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置(システムコントローラ100)と、前記精算装置(22)の操作者を、精算処理の都度撮像し、該撮像画像を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)と、を備え、前記価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)は、受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を特定可能な識別情報(カードID)および価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報(入金情報)を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する価値加算処理情報送信手段(制御基板327b)を有し、前記精算装置(22)は、受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を特定可能な識別情報(カードID)および精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する精算処理情報送信手段(通信部422)を有し、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記識別情報(カードID)と、実施された処理が価値加算処理(入金・発行処理)または精算処理であるかを示す処理種別と、各処理に供される遊技用価値(度数)の大きさと、処理種別が精算処理であるときには前記撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)から送信される当該精算処理における撮像画像とを含む遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の処理履歴を管理する処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)と、該処理履歴に基づいて、同一の遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)における価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさと当該価値加算処理(入金・発行処理)後における精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさとの差を算出する使用価値算出手段(CPU102)と、該使用価値算出手段(CPU102)にて算出された差が予め定められた所定値以下である精算処理に対応して前記処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)にて管理されている撮像画像を抽出する低額使用精算者画像抽出手段(CPU102)と、を有する。
【0230】
本発明の請求項4は、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値(度数)の大きさを前記遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の遊技用価値特定情報(プリペイドID)より特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算する価値加算処理(入金・発行処理)を行う価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)と、前記遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の遊技用価値特定情報(プリペイドID)から特定される遊技用価値(度数)の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値(度数)に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置(22)と、前記価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)並びに前記精算装置(22)と通信可能であって、前記価値加算処理(入金・発行処理)並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置(システムコントローラ100)と、前記精算装置(22)の操作者を、精算処理の都度撮像し、該撮像画像を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)と、を備え、前記価値加算装置(カードユニット3、入金装置21、ビジターカード発行装置23)は、受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を特定可能な識別情報(カードID)および価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報を含む価値加算処理情報(入金・発行情報)を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する価値加算処理情報送信手段(制御基板327b)を有し、前記精算装置(22)は、受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を特定可能な識別情報(カードID)および精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置(システムコントローラ100)に送信する精算処理情報送信手段(通信部422)を有し、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記識別情報(カードID)と、前記価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)と、該価値加算処理履歴および前記精算処理情報送信手段(通信部422)から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)における価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさとの差を算出する使用価値算出手段(CPU102)と、該使用価値算出手段(CPU102)にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、前記撮像装置(CCDカメラ425、426、精算装置22)から送信されてきた当該精算処理における撮像画像を記憶する低額使用精算者画像記憶手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)と、を有する。
【0231】
本発明の請求項5は、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記所定値を設定変更するための設定手段(撮像条件設定画面、送信条件設定画面、抽出条件設定画面、記憶条件設定画面、入力装置106)を有する。
【0232】
本発明の請求項6は、前記管理装置(システムコントローラ100)と前記記憶装置(システムコントローラ100)とを一体に構成して成る。
【0233】
本発明の請求項7は、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記精算処理情報送信手段(通信部422)から送信されてきた精算処理情報に基づいて、該精算処理情報に含まれる識別情報(カードID)と精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む遊技用記録媒体の精算処理履歴を管理する精算処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)を有し、前記使用価値算出手段(CPU102)は、前記価値加算処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)に管理されている価値加算履歴と前記精算処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)に管理されている精算履歴とに基づいて、同一の遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)における価値加算処理(入金・発行処理)に供された遊技用価値(度数)の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供された遊技用価値(度数)の大きさとの差を算出する。
【0234】
本発明の請求項8は、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記撮像画像を、当該撮像画像の撮像時に前記精算装置(22)が受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の前記識別情報(カードID)に対応付けて記憶し、前記識別情報(カードID)毎に前記価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさとの差の平均を算出する平均使用価値算出手段(CPU102)と、該平均使用価値算出手段(CPU102)にて算出された平均使用価値が予め設定された所定の平均使用価値以下の識別情報(カードID)を抽出する抽出手段(CPU102)と、該抽出手段(CPU102)にて抽出された識別情報(カードID)に対応する撮像画像の記憶が存在するときに、当該撮像画像を前記抽出手段(CPU102)による抽出結果とともに出力する出力手段(表示装置107)と、を有する。
【0235】
本発明の請求項9は、前記平均使用価値算出手段(CPU102)は、前記精算処理履歴管理手段(記憶装置105;カード使用履歴テーブル)に管理されている最新の精算履歴から所定回数遡った精算履歴の範囲に関して前記使用価値平均を算出する。
【0236】
本発明の請求項10は、前記管理装置(システムコントローラ100)は、前記撮像画像を、当該撮像画像の撮像時に前記精算装置(22)が受付けた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の前記識別情報(カードID)に対応付けて記憶し、前記価値加算処理(入金・発行処理)に供される遊技用価値(度数)の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値(度数)の大きさとの差が予め定められた所定値以下である回数を、遊技用記録媒体(会員カード37)の前記識別情報(会員カードID)毎に集計する低額使用精算回数集計手段(CPU102、記憶装置105;カード使用履歴テーブル)と、該低額使用精算回数集計手段(CPU102、記憶装置105;カード使用履歴テーブル)にて集計された回数が、予め定められた所定条件を満たす遊技用記録媒体(会員カード37)の前記識別情報(会員カードID)を抽出する条件到達遊技用記録媒体抽出手段(CPU102)とを有し、該条件到達遊技用記録媒体抽出手段(CPU102)にて抽出された識別情報(会員カードID)に対応する撮像画像を出力する。
【0237】
本発明の請求項11は、前記所定条件は、所定期間(1営業日)内における前記低額使用精算回数集計手段(CPU102、記憶装置105;カード使用履歴テーブル)にて集計された回数が所定回数(3回)に達することである。
【0238】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0239】
例えば、前記各実施例では、管理装置であるシステムコントローラ100に撮像画像を記憶するようにして、管理装置と記憶装置とをシステムコントローラ100によって一体に構成しており、このようにすることは、前記管理装置と前記記憶装置とを一体とすることで、前記管理装置と前記記憶装置とを個別に設ける場合に比較して、システム構成を簡素化できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、図43に示すように、これら撮像画像を記憶するための撮像画像用コンピュータ140を個別に設けるようにしても良い。
【0240】
また、前記実施例1では、管理装置であるシステムコントローラ100において、図28、図29に示す双方の抽出結果に共通して抽出された会員カード37をグレー会員リストに登録するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらグレー会員リストへの登録を実施しない構成としても良い。
【0241】
また、前記各実施例では、撮像条件、送信条件、抽出条件または記憶条件の変更を管理装置であるシステムコントローラ100にて実施できるようにしており、このようにすることは、遊技場毎の不正判断の方針に合わせて、低額使用精算と判断する入金または発行度数と精算度数との差の所定値を適宜に設定変更できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金または発行度数と精算度数との差の所定値を変更不可とした構成としても良く、更には、これら所定値の変更を前記管理サーバ12や会員管理コンピュータ120にて実施できるようにしても良い。
【0242】
また、前記実施例1、実施例2、実施例4においては、抽出条件設定画面において設定された平均使用度数抽出と低額精算回数抽出を実施できるようにしており、このようにすることは、不正な入金・精算に使用された可能性の高い会員カードの識別情報である会員カードIDを絞り込むことができ、当該会員カードの発行を受けている遊技者の特定作業が容易となることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら平均使用度数抽出と低額精算回数抽出の双方の機能、或いはいずれか一方の機能を有しない構成としても良い。
【0243】
また、前記実施例1、実施例2、実施例4においては、抽出条件設定画面において平均使用度数を算出する対象となる精算を最新の精算履歴から所定回数遡った精算履歴の範囲とするように設定変更できるようになっており、このようにすることは、最新の精算履歴から所定回数遡った精算履歴の範囲の精算において、低額使用精算に繰返し使用された会員カード37の会員カードIDをより効率良く絞り込むことができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら平均使用度数を算出する対象となる精算の範囲設定の方法は適宜に選択すれば良い。
【0244】
また、前記実施例1、実施例2、実施例4においては、抽出条件設定画面において低額使用精算回数抽出における抽出条件を、所定期間である1営業日内における低額使用精算回数が所定回数である3回に達することとしており、このようにすることは、所定期間である1営業日内に低額使用精算に、所定回数以上使用された会員カード37の会員カードIDをより効率良く絞り込むことができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら低額使用精算回数抽出における抽出条件の設定方法は適宜に選択すれば良い。
【0245】
また、前記各実施例では、前記カード会社の管理サーバ12から通信回線を介してブラックリストやあみかけリストを前記システムコントローラ100が受付けて該リストに登録されている会員カード37の使用を不可とするようにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。また、これらブラックリストやあみかけリストに該当する会員カード37の使用があった場合において、該使用を前記管理サーバ12に送信すること等は任意とされる。
【0246】
また、前記実施例1では、図30に示すように、前記危険会員として抽出されたグレー会員に関して、該会員カード37の使用を無効にするための無効設定を受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら無効設定を受付けないような構成としても良い。
【0247】
また、前記各実施例の遊技用システムでは、価値加算装置としてカードユニット3と入金装置21とを設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、価値加算装置を入金装置21としてカードユニット3から入金機能を省いた構成としても良いし、或いは、入金装置21を省いた構成としても良い。
【0248】
また、前記各実施例では、発行装置23を使用しているが、これらビジターカード38の発行を、カードユニット3にて実施できるようにしても良い。
【0249】
また、前記各実施例では、会員管理コンピュータ120が会員の貯蓄玉数を管理し、前記カードユニット3にてプレイ選択ボタンを選択することで、貯蓄玉数による遊技を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯蓄玉数による遊技を実施できないものであっても良い。
【0250】
また、前記各実施例の遊技用システムでは、システムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120と各カードユニット3とを有線のLANにて接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの通信形態は無線でも赤外線であっても電源ケーブルを用いたものであっても良く、双方向のデータ通信が可能なものであれば適用可能なことは言うまでもない。
【0251】
また、前記各実施例では、精算装置22に2つのCCDカメラ425,426を上下位置に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら撮像装置であるCCDカメラの個数や配置位置等は適宜に選択すれば良く、例えばこれら撮像装置を遊技場内に既設された監視カメラにて実施したり、これら精算装置の機能をカードユニット3が有する場合等にあっては、遊技島内やカードユニット3が対応する遊技機であるパチンコ機2内に設置するようにしても良い。
【0252】
また、前記各実施例においては、遊技用価値である度数の大きさを特定可能な情報である遊技用価値特定情報として会員カード37およびビジターカード38にプリペイドIDとともに度数も記録するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値特定情報としては、前記したプリペイドID及び度数のいずれか一方としても良い。また、これらプリペイドIDを前記会員IDやカードIDにて代用するようにして、該会員IDやカードIDを遊技用価値特定情報として用いるようにしても良い。
【0253】
また、前記各実施例のカードユニット3では、会員カード37により特定される貯蓄玉数を再プレイに使用する際に、暗証番号の入力を受付けて本人確認を実施するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特に暗証番号を受付けずに貯蓄玉数を再プレイに使用できるようにしても良いし、会員カード37を受付けた際に暗証番号を受付けるようにしても良い。
【0254】
また、前記各実施例のカードユニット3では、1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣、100円硬貨、500円硬貨を受付け、会員カード37およびビジターカード38への入金処理が実施できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、紙幣のみまたは硬貨のみを受付けてこれら入金処理ができるようになっていても良いし、1回の入金処理において複数の貨幣を受付けて追加入金できるようにしてもよいし、単一金種の硬貨または紙幣を受付けて入金処理ができるようになっていても良い。尚、本発明における遊技用装置としては、これら会員カード37またはビジターカード38への追加入金機能が付与されていない構成のものも含まれる。
【0255】
また、前記各実施例の遊技用システムでは、会員カード37或いはビジターカード38により特定される遊技用価値としての度数が該会員カード37或いはビジターカード38とシステムコントローラ100との双方に記録または登録され、どちらの情報からも度数を特定できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カード37或いはビジターカード38のみに度数を記録するようにしても良いし、システムコントローラ100または前記管理サーバ12にのみ度数を登録し、前記会員カード37或いはビジターカード38の会員ID或いはカードID等の識別情報を読み出すことにより、前記登録されている度数を特定するようにしても良い。
【0256】
また、前記各実施例では、会員カード37により特定される遊技用価値としての度数が入金処理毎に付与されるプリペイドIDに対応付けて度数を登録し、管理されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら遊技用価値としての度数が、会員カード37の会員IDに対応付けてシステムコントローラ100に登録され、管理されるようになっていても良い。
【0257】
また、前記各実施例では、遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)として非接触型のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、更には識別符号を用いて記録情報を特定できる場合等には、遊技用記録媒体を特定可能な識別符号等の情報を少なくとも読み取り可能に記録できるものであれば良く、例えばバーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
【0258】
また、前記各実施例に用いた遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0259】
また、前記各実施例に用いた会員カード37並びにビジターカード38は、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技場において使用可能とされた共通会員カードとして使用するようにしても良い。
【0260】
また、前記各実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0261】
また前記各実施例では、遊技機であるパチンコ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0262】
また前記各実施例においては、遊技機として、カードユニット3のカードを使用して自らパチンコ玉の払出を実施するカードリーダ式パチンコ機2を用いているが、本発明はこれらカードリーダ式パチンコ機2のみならず、前述のカード式玉貸ユニット等からパチンコ玉の供給を受けて遊技を実施可能なパチンコ機や、コインを用いて遊技を行うスロットマシンやパチンコ玉を用いて遊技を行うパチロット遊技機や、パチンコ玉やコインが外部に排出されることなく遊技可能な封入式のパチンコ機や完全クレジット式のスロットマシン、さらにはこれら遊技媒体を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機や、遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機や、リールが画像にて表示される画像式のスロットマシンやパチロットにも適用可能であることはいうまでもなく、これら遊技機が限定されるものではない。
【0263】
尚、前記実施例においては、主に入金度数と精算度数との差度数に基づいて撮像指示や送信指示の送信や、撮像画像の抽出や記憶を実施するように説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記ビジターカード発行装置23におけるビジターカード38の発行度数と、該ビジターカード38の精算度数との差度数に基づいて撮像を行うようにしても良い。
【0264】
尚、前記実施例においては、入金処理を会員カード37並びにビジターカード38の残度数が「0」の場合において、入金処理を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金を例えば、残度数が1000円に相当する10度数以下の場合に入金可能したり、入金後の上限に定めて、残度数に拘わらず入金可能としても良い。
【0265】
また、前記各実施例においては、精算処理において挿入した会員カード37またはビジターカード38に残存する遊技用価値である度数の全てを精算するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば精算金額や精算度数を選択或いは入力するための入力部を設け、これら精算に際して、会員カード37またはビジターカード38に残存する遊技用価値である度数の内の一部のみを部分精算できるようにしても良い。
【0266】
また、前記各実施例においては、前記カードユニット3の入金において受付け貨幣金額の全部を入金するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受付け貨幣金額の一部を入金できるようにしても良い。
【0267】
また、前記精算装置22における撮像タイミングに関しては、前記実施例1〜4に限定されるものではなく、当該精算処理における操作者を撮像できるタイミングであれば良い。
【0268】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者が撮像されて前記記憶装置に記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0269】
(b)請求項2の発明によれば、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者の画像が、前記記憶装置に記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0270】
(c)請求項3の発明によれば、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者の画像が、前記処理履歴記憶手段に記憶されている撮像画像の中から前記低額使用精算者画像抽出手段により抽出されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0271】
(d)請求項4の発明によれば、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が所定値以下である精算操作を実施した操作者の画像のみが前記低額使用精算者画像記憶手段に記憶されるので、通常の使用状況と異なる不正に入金・精算を行った可能性のある人物を特定することができる。
【0272】
(e)請求項5の発明によれば、遊技場毎の不正判断の方針に合わせて、前記所定値を設定変更できる。
【0273】
(f)請求項6の発明によれば、前記管理装置と前記記憶装置とを一体とすることで、前記管理装置と前記記憶装置とを個別に設ける場合に比較して、システム構成を簡素化できる。
【0274】
(g)請求項7の発明によれば、前記精算処理履歴管理手段に精算処理履歴が管理されていることで、前記管理装置は、前記使用価値算出手段による価値加算処理に供された遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供された遊技用価値の大きさとの差の算出処理を、精算処理時において迅速に実施する必要がないことから、これらの処理に伴う処理負荷を低減できる。
【0275】
(h)請求項8の発明によれば、不正な入金・精算に使用された可能性の高い遊技用記録媒体の前記識別情報を絞り込むことができ、当該遊技用記録媒体の発行を受けている遊技者の特定作業が容易となる。
【0276】
(i)請求項9の発明によれば、最新の精算履歴から所定回数遡った精算履歴の範囲の精算において、前記使用価値算出手段にて算出された差である使用価値の少ない精算に繰返し使用された遊技用記録媒体の前記識別情報をより効率良く絞り込むことができ、集中的な不正な入金・精算の発生を迅速に把握できるようになる。
【0277】
(j)請求項10の発明によれば、不正な入金・精算に使用された可能性の高い遊技用記録媒体の識別情報を絞り込むことができ、当該遊技用記録媒体の発行を受けている遊技者の特定作業が容易となる。
【0278】
(k)請求項11の発明によれば、前記所定期間内に前記使用価値算出手段にて算出された差である使用価値の少ない精算に、所定回数以上使用された遊技用記録媒体の前記識別情報をより効率良く絞り込むことができ、集中的な不正な入金・精算の発生を的確に把握できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】(a)は、本発明の実施例1に用いた会員カードを示す正面図であり、(b)は、ビジターカードを示す正面図である。
【図3】本発明の実施例1において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図4】本発明の実施例1におけるパチンコ機の操作部を示す平面図である。
【図5】(a)は、本発明の実施例1におけるカードユニットの一部破断側面図並びに背面図である。
【図6】本発明の実施例1におけるカードユニット並びにパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例1におけるシステムコントローラの構成を示すブロック図である。
【図8】(a)(b)(c)は、本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおけるカード管理DBを構成する会員属性情報テーブル、カードマスターテーブル、カードユニット別データテーブルの登録状況を示す図である。
【図9】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおけるカード使用履歴テーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおける会員遊技履歴テーブルを示す図である。
【図11】本発明の実施例1におけるシステムコントローラにおける各種機能の説明図である。
【図12】本発明の実施例1におけるシステムコントローラにおける各種機能の選択において表示される機能選択画面を示す図である。
【図13】本発明の実施例1におけるシステムコントローラにおける出力例である各カードユニット毎の個別売上画面である。
【図14】本発明の実施例1における会員管理コンピュータとシステムコントローラと管理サーバとの連携の状況を示す説明図である。
【図15】本発明の実施例1における会員管理コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図16】(a)、(b)は、本発明の実施例1に用いた会員管理コンピュータにおける会員管理DBを構成する会員情報テーブル、イベントテーブルの登録状況を示す図である。
【図17】(c)は、本発明の実施例1に用いた会員管理コンピュータにおける来店履歴データベースを、(d)は、本発明の実施例1に用いた会員管理コンピュータにおける台別履歴データベースの構成を示す図である。
【図18】本発明の実施例1に用いた遊技用システムを構成する各機器の処理状況(カード受付け時)を示す図である。
【図19】本発明の実施例1におけるパチンコ機の賞球制御基板とカードユニットから出力される各信号の出力状況を示す図である。
【図20】本発明の実施例1に用いた精算装置を示す外観斜視図である。
【図21】本発明の実施例1に用いた精算装置の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の実施例1の遊技用システムにおける精算装置とシステムコントローラとの精算処理における処理状況を示す説明図である。
【図23】本発明の実施例1に用いた遊技用システムにおける各種情報の流れを説明する図である。
【図24】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される撮像条件設定画面を示す図である。
【図25】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される抽出条件設定画面を示す図である。
【図26】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される撮像画像表示画面を示す図である。
【図27】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される撮像結果画面を示す図である。
【図28】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される抽出結果(平均使用度数)画面を示す図である。
【図29】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される抽出結果(低額使用精算回数)画面を示す図である。
【図30】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの表示装置に表示されるグレー会員リスト画面を示す図である。
【図31】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラにおけるカード使用履歴テーブルを示す図である。
【図32】本発明の実施例2の遊技用システムにおける精算装置とシステムコントローラとの精算処理における処理状況を示す説明図である。
【図33】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される送信条件設定画面を示す図である。
【図34】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される受信画面を示す図である。
【図35】本発明の実施例3に用いたシステムコントローラにおけるカード使用履歴テーブルを示す図である。
【図36】本発明の実施例3の遊技用システムにおける精算装置とシステムコントローラとの精算処理における処理状況を示す説明図である。
【図37】本発明の実施例3に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される抽出条件設定画面を示す図である。
【図38】本発明の実施例3に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される抽出結果画面を示す図である。
【図39】本発明の実施例4に用いたシステムコントローラにおけるカード使用履歴テーブルを示す図である。
【図40】本発明の実施例4の遊技用システムにおける精算装置とシステムコントローラとの精算処理における処理状況を示す説明図である。
【図41】本発明の実施例4に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される記憶条件設定画面を示す図である。
【図42】本発明の実施例4に用いたシステムコントローラの表示装置に表示される抽出結果画面を示す図である。
【図43】その他の形態の遊技用システムの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 カードユニット
21 入金装置
22 精算装置
23 ビジターカード発行装置
37 会員カード
38 ビジターカード
100 システムコントローラ
105 記憶装置
110 通信部
327b 制御基板
422 通信部
425 CCDカメラ
426 CCDカメラ
Claims (11)
- 遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報より特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算処理を行う価値加算装置と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置と、
前記価値加算装置並びに前記精算装置と通信可能であって、前記価値加算処理並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記精算装置の操作者を撮像するための撮像装置と、
該撮像装置により撮像された画像を記憶する記憶装置と、を備え、
前記価値加算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および価値加算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報を前記管理装置に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、
前記精算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置に送信する精算処理情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記識別情報と、前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段と、
該価値加算処理履歴および前記精算処理情報送信手段から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、
該使用価値算出手段にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、前記撮像装置に対して撮像を行うよう指令を出力する撮像指令出力手段と、を有し、
前記撮像装置は、前記撮像指令出力手段からの指令に基づいて撮像を行い、該撮像した画像を前記記憶装置に送信することを特徴とする遊技用システム。 - 遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報より特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算処理を行う価値加算装置と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置と、
前記価値加算装置並びに前記精算装置と通信可能であって、前記価値加算処理並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記精算装置の操作者を、精算処理の都度撮像するための撮像装置と、
該撮像装置により撮像された撮像画像を記憶する記憶装置と、を備え、
前記価値加算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および価値加算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報を前記管理装置に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、
前記精算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置に送信する精算処理情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記識別情報と、前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段と、
該価値加算処理履歴および前記精算処理情報送信手段から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、
該使用価値算出手段にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、当該精算処理における撮像画像の送信を前記撮像装置に対して指示する撮像画像送信指示手段と、を有し、
前記記憶装置は、前記撮像画像送信指示手段からの指示に基づいて前記撮像装置から送信されてきた撮像画像を記憶することを特徴とする遊技用システム。 - 遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報より特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算処理を行う価値加算装置と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置と、
前記価値加算装置並びに前記精算装置と通信可能であって、前記価値加算処理並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記精算装置の操作者を、精算処理の都度撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、を備え、
前記価値加算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および価値加算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報を前記管理装置に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、
前記精算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置に送信する精算処理情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記識別情報と、実施された処理が価値加算処理または精算処理であるかを示す処理種別と、各処理に供される遊技用価値の大きさと、処理種別が精算処理であるときには前記撮像装置から送信される当該精算処理における撮像画像とを含む遊技用記録媒体の処理履歴を管理する処理履歴管理手段と、
該処理履歴に基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、
該使用価値算出手段にて算出された差が予め定められた所定値以下である精算処理に対応して前記処理履歴管理手段にて管理されている撮像画像を抽出する低額使用精算者画像抽出手段と、を有することを特徴とする遊技用システム。 - 遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報より特定される遊技用価値の大きさに加算する価値加算処理を行う価値加算装置と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用価値に相当する金額の貨幣を払出す精算処理を行う精算装置と、
前記価値加算装置並びに前記精算装置と通信可能であって、前記価値加算処理並びに精算処理に関する情報を収集・管理する管理装置と、
前記精算装置の操作者を、精算処理の都度撮像し、該撮像画像を前記管理装置に送信する撮像装置と、を備え、
前記価値加算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および価値加算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む価値加算処理情報を前記管理装置に送信する価値加算処理情報送信手段を有し、
前記精算装置は、受付けた遊技用記録媒体を特定可能な識別情報および精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む精算処理情報を前記管理装置に送信する精算処理情報送信手段を有し、
前記管理装置は、
前記識別情報と、前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと、を含む遊技用記録媒体の価値加算処理履歴を管理する価値加算処理履歴管理手段と、
該価値加算処理履歴および前記精算処理情報送信手段から送信されてきた精算処理情報に基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差を算出する使用価値算出手段と、
該使用価値算出手段にて算出された差が予め定められた所定値以下であるときに、前記撮像装置から送信されてきた当該精算処理における撮像画像を記憶する低額使用精算者画像記憶手段と、を有することを特徴とする遊技用システム。 - 前記管理装置は、前記所定値を設定変更するための設定手段を有する請求項1〜4のいずれかに記載の遊技用システム。
- 前記管理装置と前記記憶装置とを一体に構成して成る請求項1または2に記載の遊技用システム。
- 前記管理装置は、前記精算処理情報送信手段から送信されてきた精算処理情報に基づいて、該精算処理情報に含まれる識別情報と精算処理に供される遊技用価値の大きさを特定可能な情報とを含む遊技用記録媒体の精算処理履歴を管理する精算処理履歴管理手段を有し、
前記使用価値算出手段は、前記価値加算処理履歴管理手段に管理されている価値加算履歴と前記精算処理履歴管理手段に管理されている精算履歴とに基づいて、同一の遊技用記録媒体における価値加算処理に供された遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供された遊技用価値の大きさとの差を算出する請求項4または6に記載の遊技用システム。 - 前記管理装置は、前記撮像画像を、当該撮像画像の撮像時に前記精算装置が受付けた遊技用記録媒体の前記識別情報に対応付けて記憶し、前記識別情報毎に前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差の平均を算出する平均使用価値算出手段と、該平均使用価値算出手段にて算出された平均使用価値が予め設定された所定の平均使用価値以下の識別情報を抽出する抽出手段と、該抽出手段にて抽出された識別情報に対応する撮像画像の記憶が存在するときに、当該撮像画像を前記抽出手段による抽出結果とともに出力する出力手段と、を有する請求項7に記載の遊技用システム。
- 前記平均使用価値算出手段は、前記精算処理履歴管理手段に管理されている最新の精算履歴から所定回数遡った精算履歴の範囲に関して前記平均使用価値を算出する請求項8に記載の遊技用システム。
- 前記管理装置は、前記撮像画像を、当該撮像画像の撮像時に前記精算装置が受付けた遊技用記録媒体の前記識別情報に対応付けて記憶し、前記価値加算処理に供される遊技用価値の大きさと当該価値加算処理後における精算処理に供される遊技用価値の大きさとの差が予め定められた所定値以下である回数を、遊技用記録媒体の前記識別情報毎に集計する低額使用精算回数集計手段と、該低額使用精算回数集計手段にて集計された回数が、予め定められた所定条件を満たす遊技用記録媒体の前記識別情報を抽出する条件到達遊技用記録媒体抽出手段とを有し、該条件到達遊技用記録媒体抽出手段にて抽出された識別情報に対応する撮像画像を出力する請求項7〜9のいずれかに記載の遊技用システム。
- 前記所定条件は、所定期間内における前記低額使用精算回数集計手段にて集計された回数が所定回数に達することである請求項10に記載の遊技用システム。
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