JP2004254968A - マイクロポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】手指によって支持自在な本体と、ポンプ対象内に挿入自在な状態で本体の先端部2に装備される針状筒体3と、この針状筒体3の内部に回転自在に収容される吸引又は送出用のスクリュー4と、このスクリュー4を駆動回転させるための駆動部とを有するマイクロポンプにおいて、スクリュー4を、断面形状が矩形を呈する螺旋体によって形成し、先端側パイプ34とこれよりも太い根元側パイプ33の嵌合で成る針状筒体3を、長さ方法の中央部分で約20度曲げる。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の吸引や送出を行うマイクロポンプに係り、詳しくは、耳鼻科、歯科、脳神経科等の医科用(医療用)として、或いは、理化学実験用、マイクロポンプ等の工業用等においても使用可能なマイクロポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、中耳炎の治療のひとつとして、中耳に溜まった中耳滲出液を抜く手術がある。以前は、メスで鼓膜を最小限に切開してから、吸引ポンプの吸込みパイプを挿入して吸い出すか、或いは逆にパイプに正圧を作用させて液体を押し出すかしていたが、これでは鼓膜の傷が大きく、術後の回復に時間が掛かるとともに、手術時における患者の負担も大きいものであった。特に、膿等の高粘度の中耳滲出液である場合には、パイプを太くせざるを得ず、鼓膜の切開量が増大するとか、膿の吸引箇所が限定される等の不利が大きかった。
【0003】
そこで、中耳の手術における前述の不利を軽減すべく、注射針のような細管内に小径のスクリューを回転自在に収容させ、そのスクリューを高速回転させることにより、鼓膜に開ける孔を小さくしながら高粘度の膿も効率良く吸出せるマイクロポンプが開発された。このような従来例としては、例えば、特許文献1に示すマイクロポンプが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−70438号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
マイクロポンプの開発により、鼓膜の切開量を少なくしながら吸出し箇所の限定少なく高粘度の膿も吸引できるようになり、確かに、中耳滲出液の除去手術は大きく進歩したのではあるが、前述の特許文献1に示されたマイクロポンプでは、下記▲1▼〜▲5▼のような問題点のあることが判ってきたのである。
【0006】
▲1▼ 2本のワイヤーを撚り合わせてスクリューとしていたので、細管内におけるワイヤーの体積比率が大きく、ポンプ対象(液体)の搬送効率はあまり芳しいものではない。
▲2▼ 2本のワイヤーを接着によって一体化させているので、スクリューとしての生産工程が多くなるとともに、接着による強度のばらつきが生じ易い。
▲3▼ 回転時(特に吸引回転時)に、回転抵抗によって撚りが戻る傾向にあり、スクリューとしての径が肥大化してさらに抵抗が増す。場合によっては、ワイヤーが破断するおそれがある。
【0007】
▲4▼ スクリュー全体としての固有振動数が低く、単位時間当たりの回転数が変化する回転始動時及び回転終了時にその固有振動数を通るため、生体内に挿入される細管先端部に無視できない「振れ」が生じる。これは、中耳から膿を出すような場合には、生体内(鼓膜内)でスクリューの回転始動や回転停止を行った場合、耳小骨にスクリュー又は細管の先端部が接触し易い危険性に繋がってしまう。そのため、スクリューの回転始動及び回転停止は体外にてせざるを得ず、術式を制限することとなり、使い易さの点で課題が残る。
▲5▼ 細管の基端に、駆動体を内装する径の大きな筒体が一体的に装備されているので、細管を外耳道に挿入した状態では、その大径の筒体が視界の妨げとなって、鼓膜付近を良く見通し難い。
【0008】
以上述べたように、マイクロポンプには未だ種々の改善の余地が残されているものである。これらの実情を鑑みることにより、本発明は、a.一定の品質が得られ、かつ、搬送効率に優れるスクリューの実現、b.スクリュー回転始動時及び回転終了時における細管先端部の振れ改善、c.耳の手術における鼓膜部位が良く見える等、奥まった箇所におけるポンプ使用時における術部の視界確保、を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の構成は、マイクロポンプにおいて、手指によって支持自在な本体と、ポンプ対象内に挿入自在な状態で本体の先端部に装備される針状筒体と、この針状筒体の内部に回転自在に収容される吸引又は送出用のスクリューと、このスクリューを駆動回転させるための駆動部とを有するとともに、
スクリューを、断面形状が矩形を呈する螺旋体によって形成してあることを特徴とする。
【0010】
請求項1の構成によれば、断面が矩形の螺旋体でスクリューを形成してあるから、互いに撚られた2本のワイヤーで成る従来のスクリューに比べて、スクリュー径に対する断面積の割合を小さく、換言すればスクリュー径に対する空間部、即ち液体等のポンプ対象の移送体積を大にすることができ、ポンプ対象の搬送効率を改善することが可能になる。そして、帯鋼を捩じる等、1個の部材からスクリューを形成できるので、従来のように2部品の接着工程が不要で、かつ、その接着の良否による品質のばらつきも解消できるものとなる。また、スクリューが1個の部材から構成できるので、回転に伴ってスクリュー径が大きくなり、回転抵抗が増すとか破断する等の不都合も生じない。
【0011】
その結果、断面形状が矩形の螺旋体によってスクリューを形成することにより、スクリューの回転時に回転抵抗が増大せず、かつ、スクリュー強度のばらつきも無いようにしながら、ポンプ対象(液体)の搬送効率が改善されたマイクロポンプを提供することができた。
【0012】
請求項2の構成は、マイクロポンプにおいて、手指によって支持自在な本体と、ポンプ対象内に挿入自在な状態で本体の先端部に装備される針状筒体と、この針状筒体の内部に回転自在に収容される吸引又は送出用のスクリューと、このスクリューを駆動回転させるための駆動部とを有するとともに、
針状筒体を、その長手方向途中において曲げてあることを特徴とするものである。
【0013】
請求項2の構成によれば、スクリューを収容する針状筒体をその長手方向の途中で曲げてあることにより、その曲げられた針状筒体における先端側部分の延長線上には本体が位置しないようにすることができる。これにより、例えば、手術において針状筒体の生体内への挿入方向と目線とを同一線上に設定できて、正確な位置合せができる等、針状筒体の作用箇所に関する視認性を改善することができ、マイクロポンプの使い勝手が向上する。
【0014】
その結果、針状筒体を長手方向途中において曲げることにより、針状筒体先端部の作用箇所を、本体に邪魔されずに見通すことが可能になり、使い勝手の向上するマイクロポンプを提供することができた。
【0015】
請求項3の構成は、請求項2において、針状筒体の曲げ角度を15度〜25度に設定してあることを特徴とするものである。
【0016】
請求項3の構成によれば、針状筒体を極端には曲げていないので、本体の手指操作における針状筒体先端の位置合せ操作が行い易いようにしながら、ポンプ対象を見通す場合に本体が妨げにならないようにすることができるので、例えば、中耳炎の治療において、針状筒体の存在する外耳道の内奥部分を、本体に邪魔されずに見通すことが可能になる等、奥まった箇所でのマイクロポンプの使い勝手を向上させることができる。
【0017】
請求項4の構成は、マイクロポンプにおいて、手指によって支持自在な本体と、ポンプ対象内に挿入自在な状態で本体の先端部に装備される針状筒体と、この針状筒体の内部に回転自在に収容される吸引又は送出用のスクリューと、このスクリューを駆動回転させるための駆動部とを有するとともに、
針状筒体を、その根元側の曲げモーメントを先端側の曲げモーメントよりも大となる状態に形成してあることを特徴とする。
【0018】
物体の有する固有振動数を大きくするには、その強度や剛性を増すことが効果的であり、簡単なのは針状筒体の径を大きくすれば良い。しかしながら、径を大きくすれば、ポンプ対象に挿入するための孔も大きくなり、得策ではない。そこで、請求項4の構成によれば、針状筒体の根元側の曲げモーメントを先端側よりも大にしたので、例えば、針状筒体の根元側の径を先端側よりも太く形成すること(請求項5)等により、針状筒体の先端部を太くすることなく、針状筒体の固有振動数を大きくして、スクリューの回転始動時並びに回転終了時において、針状筒体先端部の共振現象を軽減又は解消させて、先端部が振れないようにすることが可能になる。従って、針状筒体の先端部を、鼓膜を越して内耳に挿通した状態で回転始動、或いは回転終了させても、筒体先端部の振れによって耳小骨を傷付けてしまうことが回避できる等、術式の制限が解かれて、使い易さが向上する。
【0019】
その結果、針状筒体の根元側の曲げモーメントを先端側の曲げモーメントよりも大きくすることにより、スクリューの回転始動時や回転終了時における針先の振れを抑制又は解消でき、術式の制限が少なく治療用として好適な扱いやすいマイクロポンプを実現することができた。
【0020】
請求項6の構成は、請求項5において、針状筒体を、根元側パイプと、この根元側パイプに内嵌される先端側パイプとから構成してあることを特徴とするものである。
【0021】
請求項6の構成によれば、根元側パイプと、これに内嵌する先端側パイプとの2種の径のパイプの直結によって針状筒体を形成したので、パイプの径を拡張又は縮小する特別な加工が不要であり、かつ、中間連結パイプ等の連結のための専用部品も不要としながら、先端側よりも根元側の強度・剛性が大きな針状筒体を構成することができる。
【0022】
請求項7の構成は、請求項5又は6において、先端側パイプの根元側端を、根元側パイプの根元側端よりも突出させてあることを特徴とする。
【0023】
請求項7の構成によれば、根元側パイプが、その全長に亘って内装される先端側パイプによって補強されるので、根元側の強度・剛性を大きくアップさせることができるとともに、スクリューを回転自在に収容する先端側パイプが、根元側パイプ部分を超えて存在するから、スクリューをほぼ全長に亘って回転自在に支持できるようになり、根元側パイプの大径化に拘わらずに、良好な軸受機能を発揮させることが可能になる。
【0024】
請求項8の構成は、請求項5又は6において、スクリューの径を、その先端側よりも根元側を太く形成してあることを特徴とするものである。
【0025】
請求項8の構成によれば、根元側パイプが先端側パイプよりも大径であるので、スクリュー根元側の強度・剛性を先端側より大きくして、スクリューの固有振動数も増大できて、前述した針状筒体の先端部の振れ防止機能を強化することが可能になる。加えて、単位時間当たりの吸引量又は送出量を、スクリュー先端側より根元側を大きくできるので、実質的に吸引又は送出効率を向上させることが可能になる。
【0026】
請求項9の構成は、請求項1〜8のいずれかにおいて、スクリューの根元側端を、針状筒体の根元側端よりも突出させてあることを特徴とするものである。
【0027】
請求項9の構成によれば、スクリューが針状筒体の根元側端よりも突出するまで延びているので、針状筒体の根元側端内でスクリューが終わっている場合に比べて、ポンプ対象の吸引又は送出作用を強化することができ、ポンプ効率を改善させることができる。
【0028】
請求項10の構成は、請求項1〜9のいずれかにおいて、スクリューの螺旋ピッチを、スクリュー先端側よりもスクリュー根元側の方を大きくしてあることを特徴とする。
【0029】
請求項10の構成によれば、スクリューの螺旋ピッチを、スクリュー先端側よりもスクリュー根元側の方を大きくしてあるので、スクリュー径を変えることなく、単位時間当たりの吸引量又は送出量を、スクリュー先端側より根元側を大きくできるので、実質的に吸引又は送出効率を向上させることが可能になる。
【0030】
請求項11の構成は、請求項1〜10のいずれかにおいて、針状筒体が固定支持された先端部を、本体に対して着脱自在に支持してあることを特徴とするものである。
【0031】
請求項11の構成によれば、ポンプ対象に挿入される針状筒体を有するとともに、液体等のポンプ対象の移動経路を含んでいる先端部が本体に対して着脱自在であるから、汚れ易い先端部のみ外してその洗浄やメンテナンスが簡単に行えるようになる。例えば、医療用の場合には、1回の使用毎に先端部を交換して、衛生上好ましいものとするという使い方が可能になる。
【0032】
請求項12の構成は、請求項11において、本体を、駆動部を有する基端部と、駆動部からの回転動力を変速してスクリューに伝達するための変速機構を有した中間握り部とを着脱自在に連結して構成するとともに、先端部を中間握り部に対して着脱自在に支持してあることを特徴とするものである。
【0033】
請求項12の構成によれば、本体が、駆動部を有する基端部と、駆動部からの回転動力を変速してスクリューに伝達するための変速機構を有した中間握り部とに分離自在であるから、基端部並びに中間握り部夫々を個々にメンテナンスし易いとともに、汚れた場合の掃除も楽に行えるようになる。
【0034】
請求項13の構成は、請求項12において、先端部が中間握り部に装着された状態では、変速機構の出力部とスクリューとが連動連結され、かつ、先端部が中間握り部から離脱された状態では、出力部とスクリューとの連動連結が解除されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0035】
請求項13の構成によれば、先端部と中間握り部との着脱に伴ってそれら両者間の伝動系も着脱されるとともに、基端部と中間握り部との着脱に伴ってそれら両者間の伝動系も着脱されるので、伝動系の着脱操作が不要となって簡単便利に着脱操作が行えるようになる。
【0036】
請求項14の構成は、請求項1〜13のいずれかにおいて、スクリューを可撓性を有した材料から形成してあることを特徴とするものである。
【0037】
請求項14の構成によれば、スクリューが可撓性を有した材料で形成してあるので、自在継手等の特別な伝動連結構造無く、途中で屈曲した針状筒体に回転自在に収容させることができる等、針状筒体の形状に対応できる融通性が備わった便利なスクリューとすることができる。
【0038】
請求項15の構成は、請求項1〜14のマイクロポンプが耳鼻科用であることを特徴とするものである。
【0039】
請求項15の構成によれば、手指操作できて手軽に用いることができるマイクロポンプを、中耳滲出液等のポンプ対象の搬送効率が改善されるか、針状筒体先端部の振れが解消されるか、或いは外耳道内が見通せてポンプ使用が行い易い改善された便利な耳鼻科用ポンプを提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、補器を含む本発明によるマイクロポンプの全体図が、図2には3つに分離した状態のマイクロポンプAが、図3には概略の伝動系が、そして図4には先端部の内部構造が夫々示されている。このマイクロポンプAは、主に耳鼻科用(医療用)として作成されており、補器として、コントロールボックスBと、フートスイッチCとがある。
【0041】
マイクロポンプAは、手指によって支持自在な本体1と、鼓膜内に挿入自在な状態で本体1の先端部2に装備される針状筒体3と、この針状筒体3の内部に回転自在に収容される吸引又は送出用のスクリュー4と、このスクリュー4を駆動回転させるための駆動部5とを有して構成されている。先端部2は、本体1に対して着脱自在に支持されており、その本体1は、駆動部5を有する基端部1Aと、駆動部5からの回転動力を変速してスクリュー4に伝達するための変速機構6を有した中間握り部1Bとを着脱自在に連結して構成されている。
【0042】
基端部(モーター部)1Aは、図2、図3に示すように、コントロールボックスBに接続されるリード線7と、駆動部5としてのブラシレスモータを備えており、中間握り部(ハンドピース部)1Bに内嵌される円筒状の挿入部1aを有している。挿入部1aには、ブラシレスモータ5の出力軸(図示省略)に直結された筒状軸8が、回転自在な状態で内装されている。
【0043】
中間握り部1Bは、図2、図3に示すように、第1及び第2増速機構(変速機構6の一例)6A,6Bを有している。第1増速機構6Aは、筒状軸8に内嵌される入力軸9の先端に形成された大径の内歯ギヤ10と、この内歯ギヤ10に噛合うピニオンギヤ11とで構成されており、単位時間当たりの回転数を約1:2の比率で増速させる。そして、ピニオンギヤ11を根元側に有する中間軸12の先端に形成された駆動ギヤ13と、出力軸(出力部の一例)14に形成された受動ギヤ15とにより、単位時間当たりの回転数を約1:1.5に増速させる第2増速機構6Bが構成されている。
【0044】
第2増速機構6Bには、かさ歯車を用いることで中間軸12と出力軸14とを約20度傾けてあり、これによって中間握り部1Bを緩やかに湾曲した形状として、手指で持ち易いようにしてある。また、中間握り部1Bの表面には多数のディンプル加工を施してあり、握り易く、かつ、ずれ動き難くしてある。因みに、ブラシレスモータ5は可変速であって最高定格回転数が4万rpmであり、増速比約1:3の変速機構6により、スクリュー4は最高約12万rpm(120000回転/分)という高速で回転するように構成されている。
【0045】
基端部1Aと中間握り部1Bとを密着嵌合させて連結すべく、挿入部1aを中間握り部1Bの凹入部1bに入れ込むと、凹入部1b内において突出している中間軸9が挿入部1aの筒状軸8内に入り込み、中間軸9に装備されているピン9aが、筒状軸8の切欠き部8aに嵌り込む。これにより、基端部1Aと中間握り部1Bとの連結に伴って筒状軸8と中間軸9とが連動連結され、基端部1Aと中間握り部1Bとの連結解除に伴って筒状軸8と中間軸9との連動連結も解除されるように構成されている。尚、基端部1Aと中間握り部1Bとは、例えば、嵌合後に互いに回動方向に若干捻り操作することで嵌合抜け出しがロックされる構造を有している。
【0046】
先端部2は、図2〜図4に示すように、先端が斜めカットされて注射針にように形成された針状筒体3を固定支持する裁頭三角錐状のヘッド35と、このヘッド35を螺着自在な中間筒部材16と、この中間筒部材16の根元側内部に螺着自在な先端部本体17、中間筒部材16に外嵌装備される透明筒22、中間筒部材16を覆う下カバー20、先端部本体17を覆う中間カバー21等を有して構成されている。先端部本体17における中間筒部材16との螺着部の内側には、出力軸14に連結自在な連動軸18に対する軸受19が内嵌支持されているとともに、連動軸18の先端部と、スクリュー4の根元側端部を内嵌してカシメ(加締め)装着するチャック部材23とが螺着連結されている。
【0047】
ヘッド35には、針状筒体4を密着内嵌する嵌装部材24をリングパッキン25を介して内嵌装備してあり、中間筒部材16の段差壁16aとヘッド35との間に、ガラスや合成樹脂で成る透明筒22を一対のリングパッキン30を用いて密封状に介装してある。透明筒22が外嵌される径の細い部分の中間筒部材16には、内部見通し用の長円孔16bが4箇所形成してあり、中間筒部材16内を流れる中耳滲出液等のポンプ対象を、透明筒22部分からいずれかの長円孔16bを通して視認できるようにしてある。
【0048】
スクリュー4による液体等の吸引物は、図4に示す矢印の経路のように、中間筒部材16の内側から、複数の横向き孔25、中間筒部材16と下カバー20との間の環状経路26、先端部本体17に形成された専用の移送経路27を通って、移送経路27の出口部分を形成する取出し筒28に嵌着された合成樹脂製のチューブ29を用いて外部に排出できるように構成してある。
【0049】
出力軸14の先端側には、連動軸18の根元側端を一体回転状態に連結(スプライン嵌合、三角歯セレーション、ピン連結等)自在とするための連結回転体31を設けてある。従って、出力軸14の軸支部材32の先端部を先端部本体17の根元側に嵌め入れることで、先端部2が中間握り部1Bに装着された状態では、出力軸14(変速機構6の出力部の一例)と連動軸18、即ちスクリュー4とが連動連結され、かつ、軸支部材32を先端部本体17から抜き出して、先端部2が中間握り部1Bから離脱された状態では、出力軸14と連動軸18との連動連結が解除されるように構成されている。
【0050】
針状筒体3は、図4、図6に示すように、ヘッド35に支持される根元側パイプ33と、この根元側パイプ33に圧入内嵌される先端側パイプ34とから成る2段パイプ構造に構成してあるとともに、根元側パイプ33をその先端側部分において約20度曲げてある。先端側パイプ34の先端は、生体等に軽い力で挿入できるために、鋭く尖る状態に斜めカットして注射針状に形成してあり、そのカット面より内側にスクリュー4の終端が位置するように設定してある。
【0051】
スクリュー4は、図6〜図8に示すように、断面形状が矩形(長方形)を呈するバネ鋼等の可撓性を有した材料から成る単一の螺旋体によって成り、根元側の大径部4Aと、先端側の小径部4Bとを有した段付き形状に形成されている。可撓性を有しているので、途中で屈曲された針状筒体3に無理なく収容されて回転できるものとなっている。因みに、大径部4A及び小径部4Bの夫々の外径は0.48、0.28mmに設定され、根元側パイプ33の内径及び外径の夫々は0.5mm、0.7mmに、かつ、先端側パイプ34の内径及び外径の夫々は0.3mm、0.5mmに設定されているが、これらの数値には限らない。
【0052】
この2段パイプ構造により、針状筒体を、その根元側の曲げモーメントを先端側の曲げモーメントよりも大となる状態に形成されて、共振周波数を高いものとしてある。これにより、超高速回転するスクリュー4の回転始動時、及び回転終了時に、一瞬、針状筒体3が共振してその先端が大きく振れる現象(即ち従来の欠点)が生じないようになっている。尚、図6や図7では、構造の理解を容易にするため、実際よりも太く描いてある。
【0053】
本体1と先端部2とが、図2に示すように、分離自在であるから、患者に接触し、中耳内より排出された滲出液が通過する部分である先端部2を、各患者毎に交換するとか、オートクレーブ(洗浄)して清潔さを維持することが容易である。また、中間握り部1Bも単独に分離自在であるから、この術者が接触する部分もオートクレーブすることが容易である。
【0054】
このマイクロポンプAの使用例を図5に示す。即ち、図5は、中耳炎の治療として、針状筒体4の先端を鼓膜41内に挿入し、中耳42に溜まった高粘度の中耳滲出液(膿)を吸い出している状態を示しており、針状筒体3を20度曲げてあることにより、針状筒体3を無理なく外耳道43に挿通しながら、術者の目Eによって、本体1が邪魔になること無く術部である鼓膜41部分を良好に見通すことができる。尚、図5において、44は外被弁(耳たぶ)、45は耳小骨、46は耳管、47は内耳、48は蝸牛、49は半規管、50は聴神経であり、耳小骨45は、鼓膜41の内側に接する槌骨45a、砧骨45bおよび鐙骨45cから成っている。
【0055】
図9に、本発明によるスクリュー4及び針状筒体3を有したマイクロポンプAと、従来のスクリュー(2本のワイヤー撚り)を用いたマイクロポンプによる吸引実験データを示してある。グラフにおいて、実線は本発明品を、破線は従来品を夫々示し、四角マークは水を、丸マークは低粘度の液体を、そして三角マークは高粘度の液体を夫々吸引したときを示している。この図9のグラフから、いずれの粘度であっても、本発明によるマイクロポンプの吸引効率が、従来のものより明確に上回っていることが理解できる。
【0056】
針状筒体3が直管で補強されていない従来のマイクロポンプでは、スクリュー4の回転始動時(又は回転終了時)に、共振によって針先が最大で3.7mmという大きな振れが生じていた。この「振れ」は、回転数が上昇(下降)していく途中において複数回生じることもある。これに対して、根元側の曲げモーメントが補強された針状筒体3を有する本発明によるマイクロポンプAでは、回転始動時も回転終了時も「振れ」は観察されなかった。
【0057】
次に、断面が矩形のスクリュー4を用いて実験を行った結果、針状筒体3に補強が有る場合は、最大でも0.5mm(6300rpm時)の振れに収まり、針状筒体3に補強を設け、かつ、約20度曲げた状態では、振れの最大が0.2mm(65600rpm時)に軽減されている。
【0058】
〔別実施形態〕
ポンプ対象とは、中耳滲出液(膿)、脳水(髄液)、胸水、歯槽膿漏によって歯茎内に溜まった膿、副鼻腔に溜まった膿(蓄膿)等の耳鼻科、歯科及び医療に関する液体の他、マイクロマシンの工学材料、理化学実験用の材料、又はホイップクリーム、調味料等の料理用の液体、絵の具、水性ラッカー等の絵画用液体といった具合に、種々のものが可能であり、マイクロポンプAは、それら液体の吸引又は送出用として利用することができる。
【0059】
針状筒体3は、図10に示すように、その根元側パイプ33が根元広がりとなるテーパ状に径が大きくなる構造(単一のパイプも、図6に示すような嵌合連結による大小2つ以上の複数パイプでも可)や、図11に示すように、先端側パイプ34の根元側端34aを、根元側パイプ33の根元側端33aよりも突出させて、針状筒体3の強度・剛性をより向上させる構造を採用しても良い。また、パイプの拡径加工(又は縮径加工)により、単一部品としながら根元側程径が大きくなる段差状の針状筒体4を構成することも可能である。
【0060】
針状筒体の根元側の曲げモーメントを、先端側の曲げモーメントよりも大とする手段としては、根元側パイプ33を先端側パイプよりも高張力の材料で形成するとか、肉厚を太くする等、径の大小以外にも種々のものが可能である。又、スクリュー4の螺旋ピッチP(図7参照)を、スクリュー先端側よりもスクリュー根元側の方を大きくすることにより、径を変えなくても根元側程単位時間当たりの搬送量を大きくすることが可能である。
【0061】
途中で曲げられた径が一定のパイプで成る針状筒体3や、全体として直線状であるが、途中から根元側の径が太い針状筒体3、或いは、径が一定で断面形状が矩形のスクリュー4等を備えたマイクロポンプAも本発明の一例である。また、先端部2が本体1に一体的に装備された構造や、本体1とは別に構成された駆動部5から、連動軸やワイヤー等の動力伝達手段を介してスクリュー4を駆動回転させる構造を採るマイクロポンプAも可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のマイクロポンプでは、断面が矩形の螺旋体でスクリューを形成してあるから、互いに撚られた2本のワイヤーで成る従来のスクリューに比べて、スクリュー径に対する断面積の割合を小さく、換言すればスクリュー径に対する空間部、即ち液体等のポンプ対象の移送面積を大にすることができ、ポンプ対象の搬送効率を改善することが可能になる。そして、帯鋼を捩じる等、1個の部材からスクリューを形成できるので、従来のように2部品の接着工程が不要で、かつ、その接着の良否による品質のばらつきも解消できるものとなる。また、スクリューが1個の部材から構成できるので、回転に伴ってスクリュー径が大きくなり、回転抵抗が増すとか破断する等の不都合も生じない。その結果、断面形状が矩形の螺旋体によってスクリューを形成することにより、スクリューの回転時に回転抵抗が増大せず、かつ、スクリュー強度のばらつきも無いようにしながら、ポンプ対象(液体)の搬送効率が改善されたマイクロポンプを提供することができた。
【0063】
請求項2のマイクロポンプでは、スクリューを収容する針状筒体をその長手方向の途中で曲げてあることにより、その曲げられた針状筒体における先端側部分の延長線上には本体が位置しないようにすることができる。これにより、例えば、手術において針状筒体の生体内への挿入方向と目線とを同一線上に設定できて、正確な位置合せができる等、針状筒体の作用箇所に関する視認性を改善することができ、マイクロポンプの使い勝手が向上する。その結果、針状筒体を長手方向途中において曲げることにより、針状筒体先端部の作用箇所を、本体に邪魔されずに見通すことが可能になり、使い勝手の向上するマイクロポンプを提供することができた。
【0064】
請求項3のマイクロポンプでは、針状筒体を極端には曲げていないので、本体の手指操作における針状筒体先端の位置合せ操作が行い易いようにしながら、ポンプ対象を見通す場合に本体が妨げにならないようにすることができるので、例えば、中耳炎の治療において、針状筒体の存在する外耳道の内奥部分を、本体に邪魔されずに見通すことが可能になる等、奥まった箇所でのマイクロポンプの使い勝手を向上させることができる。
【0065】
請求項4及び5のマイクロポンプでは、針状筒体の根元側の曲げモーメントを先端側よりも大にしたので、例えば、針状筒体の根元側の径を先端側よりも太く形成すること(請求項5)等により、針状筒体の先端部を太くすることなく、針状筒体の固有振動数を大きくして、スクリューの回転始動時並びに回転終了時において、針状筒体先端部の共振現象を解消させて、先端部が振れないようにすることが可能になる。従って、針状筒体の先端部を、鼓膜を越して内耳に挿通した状態で回転始動、或いは回転終了させても、筒体先端部の振れによって耳小骨を傷付けてしまうことが回避できる等、術式の制限が解かれて、使い易さが向上する。その結果、針状筒体の根元側の曲げモーメントを先端側の曲げモーメントよりも大きくすることにより、スクリューの回転始動時や回転終了時における針先の振れを抑制又は解消でき、術式の制限が少なく治療用として好適な扱いやすいマイクロポンプを実現することができた。
【0066】
請求項6のマイクロポンプでは、根元側パイプと、これに内嵌する先端側パイプとの2種の径のパイプの直結によって針状筒体を形成したので、パイプの径を拡張又は縮小する特別な加工が不要であり、かつ、中間連結パイプ等の連結のための専用部品も不要としながら、先端側よりも根元側の強度・剛性が大きな針状筒体を構成することができる。
【0067】
請求項7のマイクロポンプでは、根元側パイプが、その全長に亘って内装される先端側パイプによって補強されるので、根元側の強度・剛性を大きくアップさせることができるとともに、スクリューを回転自在に収容する先端側パイプが、根元側パイプ部分を超えて存在するから、スクリューをほぼ全長に亘って回転自在に支持できるようになり、根元側パイプの大径化に拘わらずに、良好な軸受機能を発揮させることが可能になる。
【0068】
請求項8のマイクロポンプでは、根元側パイプが先端側パイプよりも大径であるので、スクリュー根元側の強度・剛性を先端側より大きくして、スクリューの固有振動数も増大できて、前述した針状筒体の先端部の振れ防止機能を強化することが可能になる。加えて、単位時間当たりの吸引量又は送出量を、スクリュー先端側より根元側を大きくできるので、実質的に吸引又は送出効率を向上させることが可能になる。
【0069】
請求項9のマイクロポンプでは、スクリューが針状筒体の根元側端よりも突出するまで延びているので、針状筒体の根元側端内でスクリューが終わっている場合に比べて、ポンプ対象の吸引又は送出作用を強化することができ、ポンプ効率を改善させることができる。
【0070】
請求項10のマイクロポンプでは、スクリューの螺旋ピッチを、スクリュー先端側よりもスクリュー根元側の方を大きくしてあるので、スクリュー径を変えることなく、単位時間当たりの吸引量又は送出量を、スクリュー先端側より根元側を大きくできるので、実質的に吸引又は送出効率を向上させることが可能になる。
【0071】
請求項11のマイクロポンプでは、ポンプ対象に挿入される針状筒体を有するとともに、液体等のポンプ対象の移動経路を含んでいる先端部が本体に対して着脱自在であるから、汚れ易い先端部のみ外してその洗浄やメンテナンスが簡単に行えるようになる。例えば、医療用の場合には、1回の使用毎に先端部を交換して、衛生上好ましいものとするという使い方が可能になる。
【0072】
請求項12のマイクロポンプでは、本体が、駆動部を有する基端部と、駆動部からの回転動力を変速してスクリューに伝達するための変速機構を有した中間握り部とに分離自在であるから、基端部並びに中間握り部夫々を個々にメンテナンスし易いとともに、汚れた場合の掃除も楽に行えるようになる。
【0073】
請求項13のマイクロポンプでは、先端部と中間握り部との着脱に伴ってそれら両者間の伝動系も着脱されるとともに、基端部と中間握り部との着脱に伴ってそれら両者間の伝動系も着脱されるので、伝動系の着脱操作が不要となって簡単便利に着脱操作が行えるようになる。
【0074】
請求項14のマイクロポンプでは、スクリューが可撓性を有した材料で形成してあるので、自在継手等の特別な伝動連結構造無く、途中で屈曲した針状筒体に回転自在に収容させることができる等、針状筒体の形状に対応できる融通性が備わった便利なスクリューとすることができる。
【0075】
請求項15のマイクロポンプでは、手指操作できて手軽に用いることができるマイクロポンプを、中耳滲出液等のポンプ対象の搬送効率が改善されるか、針状筒体先端部の振れが解消されるか、或いは外耳道内が見通せてポンプ使用が行い易い改善された便利な耳鼻科用ポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耳鼻科用マイクロスクリューポンプの全体図
【図2】図1に示すポンプを3つに分離した状態を示す分解図
【図3】図1に示すポンプの概略の駆動構造を示す断面図
【図4】先端部の概略の内部構造を示す断面図
【図5】中耳炎治療としての使用例を示す作用図
【図6】スクリュー及び針状筒体の構造を示す一部切欠きの側面図
【図7】スクリュー及び針状筒体の段差形状を示す部分拡大図
【図8】スクリューの断面形状を示す断面図
【図9】スクリューの回転数に対する吸引量の関係グラフを示す図
【図10】針状筒体の別構造を示す部分図
【図11】針状筒体の他の別構造を示す部分図
【符号の説明】
1 本体
1A 基端部
1B 中間握り部
2 先端部
3 針状筒体
3a 根元側端
4 スクリュー
4a 根元側端
5 駆動部
6 変速機構
14 出力部
33 根元側パイプ
33a 根元側端
34 先端側パイプ
34a 根元側端
Claims (15)
- 手指によって支持自在な本体と、ポンプ対象内に挿入自在な状態で前記本体の先端部に装備される針状筒体と、この針状筒体の内部に回転自在に収容される吸引又は送出用のスクリューと、このスクリューを駆動回転させるための駆動部とを有するとともに、
前記スクリューを、断面形状が矩形を呈する螺旋体によって形成してあるマイクロポンプ。 - 手指によって支持自在な本体と、ポンプ対象内に挿入自在な状態で前記本体の先端部に装備される針状筒体と、この針状筒体の内部に回転自在に収容される吸引又は送出用のスクリューと、このスクリューを駆動回転させるための駆動部とを有するとともに、
前記針状筒体を、その長手方向途中において曲げてあるマイクロポンプ。 - 請求項2において、
前記針状筒体の曲げ角度を15度〜25度に設定してあるマイクロポンプ。 - 手指によって支持自在な本体と、ポンプ対象内に挿入自在な状態で前記本体の先端部に装備される針状筒体と、この針状筒体の内部に回転自在に収容される吸引又は送出用のスクリューと、このスクリューを駆動回転させるための駆動部とを有するとともに、
前記針状筒体を、その根元側の曲げモーメントを先端側の曲げモーメントよりも大となる状態に形成してあるマイクロポンプ。 - 請求項4において、
前記針状筒体の径を、その先端側よりも根元側を太く形成してあるマイクロポンプ。 - 請求項5において、
前記針状筒体を、根元側パイプと、この根元側パイプに内嵌される先端側パイプとから構成してあるマイクロポンプ。 - 請求項5又は6において、
前記先端側パイプの根元側端を、前記根元側パイプの根元側端よりも突出させてあるマイクロポンプ。 - 請求項5又は6において、
前記スクリューの径を、その先端側よりも根元側を太く形成してあるマイクロポンプ。 - 請求項1〜8のいずれかにおいて、
前記スクリューの根元側端を、前記針状筒体の根元側端よりも突出させてあるマイクロポンプ。 - 請求項1〜9のいずれかにおいて、
前記スクリューの螺旋ピッチを、スクリュー先端側よりもスクリュー根元側の方を大きくしてあるマイクロポンプ。 - 請求項1〜10のいずれかにおいて、
前記針状筒体が固定支持された前記先端部を、前記本体に対して着脱自在に支持してあるマイクロポンプ。 - 請求項11において、
前記本体を、前記駆動部を有する基端部と、前記駆動部からの回転動力を変速して前記スクリューに伝達するための変速機構を有した中間握り部とを着脱自在に連結して構成するとともに、前記先端部を前記中間握り部に対して着脱自在に支持してあるマイクロポンプ。 - 請求項12において、
前記先端部が前記中間握り部に装着された状態では、前記変速機構の出力部と前記スクリューとが連動連結され、かつ、前記先端部が前記中間握り部から離脱された状態では、前記出力部と前記スクリューとの連動連結が解除されるように構成されているマイクロポンプ。 - 請求項1〜13のいずれかにおいて、
前記スクリューを可撓性を有した材料から形成してあるマイクロポンプ。 - 請求項1〜14のマイクロポンプが耳鼻科用であるマイクロポンプ。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5813193B1 (ja) * | 2014-09-02 | 2015-11-17 | 株式会社モリタ製作所 | 医療用小型吸引装置 |
CN113631215A (zh) * | 2019-03-29 | 2021-11-09 | 凸版印刷株式会社 | 生物体用移送装置 |
JP2022132408A (ja) * | 2016-06-22 | 2022-09-08 | ザ チャールズ スターク ドレイパー ラボラトリー, インク. | 経正円窓膜注入による内耳薬物送達用のシステム |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003049998A patent/JP2004254968A/ja active Pending
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