JP2004254807A - 内視鏡の管路洗浄装置及び管路洗浄方法 - Google Patents

内視鏡の管路洗浄装置及び管路洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ブラッシング洗浄可能な内視鏡管路洗浄装置及び方法を得る。
【解決手段】可撓軸21の一端側にブラシ部22を備えた可撓ブラシ線条体20;可撓ブラシ線条体20を可撓軸21の他端側から巻き取る巻取ドラム350、巻取ドラム350を回転駆動する電動巻取器30を備え、巻取ドラム350が、メインドラム351と、ドラムカバー352とを備える管路洗浄装置を用いて内視鏡管路を洗浄する。手動により、可撓ブラシ線条体20を一端部側から内視鏡管路に挿通して管路からブラシ部22をすべて突出させる。次に電動巻取器30をオンする。電動巻取器30によって可撓ブラシ線条体20がブラシ挿入方向とは逆方向に引き抜かれる。管路内を通過するブラシ部22により該内視鏡管路がブラッシング洗浄される。巻取完了後に巻取ドラム350をメインドラム351とドラムカバー352とに分離させ可撓ブラシ線条体20を巻取ドラム350から取り外す。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、可撓ブラシ線条体を用いる内視鏡の管路洗浄装置及び管路洗浄方法に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
内視鏡内部には、処置具挿通チャンネルや吸引管路等の管路が設けられている。各種管路は、被検者の体液や薬液等により汚染されるため、内視鏡使用後にブラッシング洗浄を行ない、清潔に保つ必要がある。従来のブラッシング洗浄では、洗浄ブラシを管路の一端部から他端部に挿通させた後、挿入方向に対して逆方向に手で引き抜く作業を何度も繰り返すことで、管路内壁を何回も洗浄ブラシで擦って汚物を除去している。また最近では、洗浄ブラシの挿通回数を減らすため、従来の洗浄ブラシに替えて、図7に示すような可撓ブラシ線条体200を用いることが提案されている。この可撓ブラシ線条体200は、可撓軸210と、該可撓軸210の一端側に間隔をあけて設けた複数のブラシ部220とを備えている(特許文献参照)。
【0003】
しかしながら、可撓ブラシ線条体200は管路全長よりも長くなければならず、一般的にその長さ寸法は1m以上となっていることから、手動では可撓ブラシ線条体200を引き抜きづらく、ブラッシング洗浄に時間及び手間が掛かっていた。
【0004】
【特許文献】
特開2002−563号公報
【0005】
【発明の目的】
本発明は、管路内を容易かつ確実にブラッシング洗浄可能な内視鏡の管路洗浄装置及び管路洗浄方法を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、可撓ブラシ線条体を引き抜く際に電動力を利用すれば操作者の手間を減らせることに着目してなされたもので、特に、使用済みの可撓ブラシ線条体を容易に処理(破棄)できるように利便性を求めたものである。
【0007】
すなわち、本発明は、可撓軸の一端側にブラシ部を備えた可撓ブラシ線条体;及びこの可撓ブラシ線条体をその可撓軸の他端部側から巻き取る巻取ドラムと、この巻取ドラムを回転駆動する電動巻取機構とを有する電動巻取器;を備えた内視鏡の管路洗浄装置であって、上記巻取ドラムは、一端フランジ部及び巻取胴部を有するメインドラムと、一端フランジ部と対をなす他端フランジ部を有し、メインドラムの巻取胴部に接離可能なドラムカバーとを備えていることを特徴としている。
【0008】
上記構成によれば、ドラムカバーをメインドラムの巻取胴部から離すと、巻取ドラムがメインドラムとドラムカバーとに分離されるので、巻取ドラムを回転させることなく、可撓ブラシ線条体を取り外すことができる。つまり、使用済みの可撓ブラシ線条体を電動巻取器から容易に回収することができる。また、電動巻取器によって可撓ブラシ線条体が巻き取られるので、ブラシ引抜作業にかかる手間及び時間が大幅に削減され、内視鏡管路内を容易かつ確実にブラッシング洗浄することができる。
【0009】
ドラムカバーは、メインドラムの巻取胴部に接合されたとき、メインドラムと一体に回動するように設ける。具体的には、電動巻取器に、電動巻取機構を収納する固定ケースと、この固定ケースに対して開閉自在な開閉ケースとを備える。そして、メインドラム及びドラムカバーの一方を固定ケースに軸支し、他方を開閉ケースに軸支する。この構成によれば、開閉ケースの開閉動作に伴って、メインドラムの巻取胴部とドラムカバーとが接離可能である。すなわち、開閉ケースを閉じれば、メインドラムの巻取胴部とドラムカバーが接合し、一体の巻取ドラムになる。逆に、開閉ケースを開ければ、メインドラムの巻取胴部とドラムカバーの接合がはずれ、巻取ドラムがメインドラムとドラムカバーとに分離される。よって、使用者の手で直接的にメインドラムとドラムカバーを接合したり分離させたりする必要がなく、手間が省けると共に衛生的である。
【0010】
上記メインドラムの巻取胴部とドラムカバーには、互いに対向する面に、それぞれを接合させるジョイント部を設ける。このジョイント部は、例えば、対をなす凹凸部を放射線状に配置して形成することができる。また、可撓ブラシ線条体は、メインドラムによって保持されることが実際的である。
【0011】
可撓ブラシ線条体のブラシ部は、前記可撓軸の軸線方向に間隔をあけて複数設けられていることが好ましい。この可撓ブラシ線条体を用いれば、内視鏡管路に対して1回のブラシ挿脱作業を行なうと、ブラシ部の数に等しい回数のブラッシング洗浄を行った場合と同じ洗浄効果が得られ、ブラッシング洗浄に要する手間と時間を大幅に削減できる。
【0012】
本発明は、管路洗浄方法の態様によれば、可撓軸の一端側に少なくとも1以上のブラシ部を備えた可撓ブラシ線条体;及び可撓ブラシ線条体をその可撓軸の他端部側から巻き取る巻取ドラムと、この巻取ドラムを回転駆動する電動巻取機構とを有する電動巻取器;を備え、巻取ドラムは、一端フランジ部及び巻取胴部を有するメインドラムと、一端フランジ部と対をなす他端フランジ部を有し、メインドラムの巻取胴部に接離可能なドラムカバーとを備える内視鏡の管路洗浄装置を用いた管路洗浄方法であって、可撓ブラシ線条体を、該可撓軸の一端側から内視鏡管路の一端部に挿入し、該内視鏡管路の他端部から外方へ突出させるステップ;電動巻取器を動作させて、可撓ブラシ線条体を該可撓軸の他端部側から巻取ドラムの巻取胴部に巻き取るステップ;可撓ブラシ線条体の巻取完了後、メインドラムとドラムカバーを分離するステップ;及びこのドラムカバーを分離させた状態で、メインドラムから可撓ブラシ線条体を取り外すステップ;を含むことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した内視鏡の管路洗浄装置10を示している。本管路洗浄装置10は、可撓ブラシ線条体20と、可撓ブラシ線条体20とは別体に設けた電動巻取器30とから構成され、内視鏡管路内に挿入した可撓ブラシ線条体20を電動巻取器30の電動力により引き抜くことで内視鏡管路をブラッシング洗浄する装置である。
【0014】
可撓ブラシ線条体20は、例えば樹脂によって形成されるディスポタイプ(使い捨てタイプ)である。この可撓ブラシ線条体20は、細長い可撓軸21と、可撓軸21の一端部側に間隔をおいて複数(図示例では3つ)が備えられたブラシ部22と、該可撓ブラシ線条体20を使用者が手で保持できるようにブラシ部22に取り付けられたグリップ部23とを有している。可撓軸21は、複数のブラシ部22の間が短い可撓軸21Sと、残部が長い可撓軸21Lとからなっている。上記可撓ブラシ線条体20はブラシ部22にて最も大径となっており、可撓ブラシ線条体20を内視鏡管路内に挿入すると、各ブラシ部22が管路内壁に当てつき、良好なブラッシング洗浄が可能である。ブラシ部22の径は、使用対象となる内視鏡管路に応じて適宜設定されている。本実施形態においてブラシ部22は、例えば1〜5cm程度の間隔をあけて3ヶ所に設けられているが、使用対象となる内視鏡の種類等に合わせた適宜の間隔で例えば2〜10ヶ所程度に設けることが好ましい。
【0015】
電動巻取器30は、図2及び図3に示すように本体ケース310を有し、この本体ケース310から外方に突出した状態で巻取スイッチ320が設けられている。巻取スイッチ320は、図2の突出位置と本体ケース310内に押し込まれた押込位置とに変位可能であり、本実施形態では突出位置でオフ状態、押込位置でオン状態に切り替わる。
【0016】
本体ケース310は、電動モータ331、モータドライバ332及びバッテリ333等の電子部品を収納する固定ケース311と、軸313により固定ケース311に対して開閉自在に取り付けられた開閉ケース312とから構成され、この固定ケース311と開閉ケース312との間に生じる空間に、巻取ドラム350を収納している。固定ケース311には、電動モータ331の回転駆動軸331aを挿通させる軸穴311aと、可撓ブラシ線条体20を挿通させるブラシ挿通口311bが形成されている。ブラシ挿通口311bの径は、本実施形態では可撓軸21及びブラシ部22の両方を挿通可能な大きさに設定してあるが、可撓軸21を挿通させてブラシ部22を挿通させない大きさとしてもよい。
【0017】
電動モータ331は、その回転駆動軸331aが固定ケース311の軸穴311aから突出した状態で固定ケース311に保持されている。モータドライバ332は、バッテリ333からの電力供給を受けて動作し、巻取スイッチ320のオン状態で電動モータ331を駆動させ、巻取スイッチ320のオフ状態で電動モータ331を駆動停止させる。バッテリ333は、固定ケース311に対して着脱可能である。巻取ドラム350は、電動モータ331によって回転され、該回転により可撓ブラシ線条体20を可撓軸21L側から巻き取る。
【0018】
以上の全体構成を有する管路洗浄装置10において、巻取ドラム350は、図3(a)、(b)に示すように、固定ケース311側のメインドラム351と、開閉ケース312側のドラムカバー352とが分離可能に設けられている。以下では、図3〜図5を参照し、本実施形態の特徴部分である巻取ドラム350についてより詳細に説明する。
【0019】
巻取ドラム350は、一端フランジ部351a及び巻取胴部351bを有するメインドラム351と、一端フランジ部351aと対をなす他端フランジ部352aを有し、メインドラム351の巻取胴部351bに接離可能なドラムカバー352とを備えている。メインドラム351は、上記一端フランジ部351a及び巻取胴部351bのほかに、固定ケース311の軸穴311aから突出した電動モータ311の回転駆動軸311aを挿入する軸穴351cと、可撓ブラシ線条体20の可撓軸21Lの他端を嵌合するブラシ嵌合溝351dとを有し、電動モータ311の回転駆動軸311aを介して固定ケース311に軸支されている。一方、ドラムカバー352は、上記他端フランジ部352aのほかに、開閉ケース312に設けられた回転軸314を挿入する軸穴352aを有しており、この回転軸314を介して開閉ケース312に軸支されている。
【0020】
メインドラム351の巻取胴部351bとドラムカバー352には、その互いに対向する面に形成されたジョイント部353を介して接離可能となっている。ジョイント部353は、図4及び図5にそれぞれ示すように、対をなす凹凸部353a、353bを放射線状に配置して形成されており、これら凹凸部353a、353bが互いに係合してメインドラム351の巻取胴部351cとドラムカバー352を接合させる。この凹凸部353a、353bは、例えば樹脂などの弾性材料によって形成されていることが好ましい。図4及び図5では、凹凸部353a、353bの凹んでいる部分を黒く塗りつぶしてある。
【0021】
巻取ドラム350は、図3(a)に示すように開閉ケース312を閉じると、開閉ケース312によってドラムカバー352がメインドラム351に当て付く方向に押され、これにより一対のジョイント部353a、353bが結合し、ドラムカバー352とメインドラム351が連結される。この連結状態において電動モータ331が駆動すると、電動モータ331の回転駆動軸331aによってメインドラム351が回転され、このメインドラム351の回転に連動してドラムカバー352が回転する。すなわち、メインドラム351とドラムカバー352が一体に回転する。一方、図3(b)に示すように開閉ケース312を開けると、開閉ケース312の回動に伴って一対のジョイント部353a、353bの結合が外れ、巻取ドラム350はドラムカバー352とメインドラム351とに分離される。可撓ブラシ線条体20の巻取途中または巻取完了後に開閉ケース312を開いた場合、巻き取られた可撓ブラシ線条体20は、巻取胴部351bを有するメインドラム351側で保持される。なお、図3〜図5では、便宜上、可撓ブラシ線条体20の図示を省略してある。
【0022】
図6は、上記管路洗浄装置10を用いて内視鏡管路をブラッシング洗浄している状態を示している。図6に示す内視鏡40は、患者の体内に挿入される挿入部41と、挿入部41の基端に連結された操作部42と、操作部42から延設されたユニバーサルチューブ43と、ユニバーサルチューブ43の先端に設けたコネクタ部44から構成されており、コネクタ部44に、内視鏡内部の吸引管路45に連通する吸引口金46を設けてある。吸引管路45は、挿入部先端41aに開口する第1吸引管路45aと、吸引口金46に開口する第2吸引管路45bと、この第1吸引管路45aと第2吸引管路45bを中継する吸引シリンダ45cからなる。吸引シリンダ45cは、操作部42に設けた吸引ボタンに連結されている。不図示であるが、内視鏡40の内部には副送水管路や処置具挿通チャンネル等の管路も備えられている。
【0023】
以下では、内視鏡管路として吸引管路45を洗浄する場合の、管路洗浄方法の一実施形態について説明する。
【0024】
先ず、電動巻取器30の開閉ケース312を開き、図3(a)に示すように巻取ドラム350をメインドラム351とドラムカバー352とに分離させた状態で、巻取ドラム350に可撓ブラシ線条体20を取り付ける。可撓ブラシ線条体20の取り付けは、可撓ブラシ線条体20を後端側から固定ケース311のブラシ挿通口311bに挿入し、該可撓ブラシ線条体20の後端をメインドラム351のブラシ嵌合溝351bに嵌め込むことで、行なわれる。可撓ブラシ線条体20の取り付けが完了したら、開閉ケース312を閉める。これにより、図3(b)に示すようにメインドラム351とドラムカバー352が連結して一体の巻取ドラム350となり、電動巻取器30による可撓ブラシ線条体20の巻取作業が可能な状態となる。
【0025】
続いて、内視鏡40の操作部42に、可撓ブラシ線条体20の挿通口となる吸引シリンダ45cの開口部を露出させる。続いて、可撓ブラシ線条体20を挿入部先端41aの吸引口から第1吸引管路45aに挿入していき、全ブラシ部22を吸引シリンダ45cの開口部から外方へ突出させる(図6の状態)。あるいは、可撓ブラシ線条体20を吸引シリンダ45cの開口部から第1吸引管路45aに挿入していき、全ブラシ部22を挿入部先端41aの吸引口から外方へ突出させる。
【0026】
そして、電動巻取器30の巻取スイッチ320をオンする。すると、モータドライバ332によって電動モータ331が駆動され、電動モータ331の回転駆動軸331aを介して巻取ドラム350が回転し始める。巻取ドラム350が回転すると、該回転力により、可撓ブラシ線条体20が他端側(可撓軸21L側)から引っ張られ、第1吸引管路45aから引き抜かれていく。引き抜かれた可撓ブラシ線条体20は、ブラシ挿通口311bから本体ケース310内に引き込まれ、巻取ドラム350の巻取胴部351bに巻き取られる。図6の矢印方向は可撓ブラシ線条体20の引抜(巻取)方向である。このブラシ引抜(巻取)中、複数のブラシ部22が順番に第1吸引管路45aを通過することにより、第1吸引管路45aの内壁がブラッシング洗浄される。可撓ブラシ線条体20にはブラシ部22が3ヶ所設けられているので、可撓ブラシ線条体20を1回挿通させると、3回ブラッシング洗浄を行なった場合と同様の洗浄効果が得られる。電動巻取器30内に可撓ブラシ線条体20をすべて巻き取ったら、電動巻取器30の巻取スイッチ32をオフする。
【0027】
巻取完了後は、電動巻取器30の開閉ケース312を開けて、巻取ドラム350から使用済みの可撓ブラシ線条体20を外す。開閉ケース312を開けた状態では、図3(b)に示すように、巻取ドラム350がメインドラム351とドラムカバー352とに分離しており、巻き取られた可撓ブラシ線条体20はメインドラム351の巻取胴部351bに巻き付いた状態となっている。よって、可撓ブラシ線条体20をメインドラム351のジョイント部353a側へスライドさせてメインドラム351から外した後、可撓ブラシ線条体20の他端をブラシ嵌合溝351dから抜き取れば、可撓ブラシ線条体20を電動巻取器30から取り外すことができる。この際、巻取ドラム350を回転させる必要はない。すなわち、従来のような、ブラシ巻取方向と逆方向に巻取ドラムを回転させながら可撓ブラシ線条体を巻取ドラムから外す作業は不要となり、容易に可撓ブラシ線条体を外すことができる。本実施形態では、ディスポタイプの可撓ブラシ線条体20を用いているので、メインドラム351から外した可撓ブラシ線条体20は、そのまま破棄する。なお、ディスポタイプでない可撓ブラシ線条体を用いる場合には、メインドラム351から外した後に、洗浄及び減菌処理等を施す。
【0028】
以上の方法で可撓ブラシ線条体20の引抜作業を1回(または数回)実行することにより、第1吸引管路45aの内壁に付着した汚物を除去することができる。同様にして、第2吸引管路45bにもブラッシング洗浄を施す。なお、第2吸引管路45bと第1吸引管路45aの洗浄順は逆であっても差し支えない。
【0029】
以上のように本実施形態では、電動巻取器30の開閉ケース312を開閉することにより、メインドラム351の巻取胴部351bに接離可能なドラムカバー352を設けたので、開閉ケース312を開けると巻取ドラム350がメインドラム351とドラムカバー352とに分離され、巻取ドラム350を回転させることなく、使用済みの可撓ブラシ線条体20を巻取ドラム350から容易に外すことができる。これにより、装置の利便性が高められる。
【0030】
また本実施形態では、電動巻取器30によって可撓ブラシ線条体20が巻き取られるので、使用者は電動巻取器30の巻取スイッチ32をオンするだけで可撓ブラシ線条体20を内視鏡管路(図6では吸引管路45)から容易に引き抜くことができ、可撓ブラシ線条体20の引抜作業にかかる手間及び時間が大幅に削減される。
【0031】
さらに本実施形態では、複数のブラシ部22を備えた可撓ブラシ線条体20を用いるので、1回のブラシ挿脱作業でブラシ部22の数に等しい回数のブラッシング洗浄を行った場合と同じ洗浄効果が得られる。
【0032】
本実施形態では、電動巻取器30の固定ケース311によってメインドラム351を軸支し、固定ケース311によってドラムカバー352を軸支しているが、逆に、開閉ケース312によってメインドラム351を軸支し、固定ケース311によってドラムカバー352を軸支してもよい。また、ドラムカバー352は、電動巻取器30の本体ケース310(固定ケース311、固定ケース311)とは一体に設けず、別個に独立して設けてもよい。あるいは、メインドラム351を電動モータ331の回転駆動軸331aに着脱可能に設け、且つ、メインドラム351をディスポタイプとすることも可能である。メインドラム351をディスポタイプ且つ着脱可能に設けた場合には、ブラシ巻取完了後に、メインドラム351を可撓ブラシ線条体20ごと電動巻取器30から外して破棄することができ、より利便性が高まる。この際、ドラムカバー352は破棄せずにメインドラム351のみを破棄するので、巻取ドラム350全体を破棄してしまう場合よりもコストが押さえられる。
【0033】
また本実施形態では、ブラシ嵌合溝351dを介して巻取ドラム350に可撓ブラシ線条体20を取り付けているが、このブラシ嵌合溝351dの替わりに、可撓ブラシ線条体20を着脱可能に保持する着脱保持機構を設ける態様でもよい。この着脱保持機構は、本体ケース310のブラシ挿通口311bに可撓ブラシ線条体20を挿入したとき可撓ブラシ線条体20と巻取ドラム350を接続し、可撓ブラシ線条体20を引き抜いたとき可撓ブラシ線条体20と巻取ドラム350の接続が外れるように構成する。可撓ブラシ線条体20の着脱が可能であれば、各内視鏡管路に合わせた可撓ブラシ線条体を用いてブラッシング洗浄することが可能になる。
【0034】
以上では、吸引管路45をブラッシング洗浄する実施形態について説明したが、本管路洗浄装置10は、処置具挿通チャンネルや副送水管路など内視鏡内部に設けられた各種管路に対して使用することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、巻取ドラムがメインドラムとドラムカバーとに分離自在であるので、可撓ブラシ線条体を巻取ドラムから容易に外すことができる。また本発明によれば、電動巻取器によって可撓ブラシ線条体を内視鏡管路から引き抜くので、ブラシ引抜作業にかかる手間及び時間が大幅に削減され、内視鏡管路内を容易かつ確実にブラッシング洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内視鏡の管路洗浄装置の一実施形態を示す側面図であり、可撓ブラシ線条体を電動巻取器に取り付けてある状態を示している。
【図2】図1に示す電動巻取器の正面図である。
【図3】図1に示す電動巻取器の断面図であって、(a)巻取ドラムを外した状態、(b)巻取ドラムを取り付けた状態を示している。
【図4】図3のIV矢視図であり、メインドラムに設けられたジョイント部を示している。
【図5】図3のV矢視図であり、ドラムカバーに設けられたジョイントを示している。
【図6】図1に示す管路洗浄装置を用いて内視鏡管路をブラッシング洗浄している状態を示す側面図である。
【図7】従来の管路洗浄装置を用いて内視鏡管路をブラッシング洗浄している状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 管路洗浄装置
20 可撓ブラシ線条体
21 可撓軸
22 ブラシ部
23 グリップ部
30 電動巻取器
40 内視鏡
45 吸引管路
310 本体ケース
311 固定ケース
311a 軸穴
311b ブラシ挿通口
312 開閉ケース
313 軸
314 回転軸
320 巻取スイッチ
331 電動モータ
331a 回転駆動軸
332 モータドライバ
333 バッテリ
350 巻取ドラム
351 メインドラム
351a 一端フランジ部
351b 巻取胴部
351c 軸穴
351d ブラシ嵌合溝
352 ドラムカバー
352a 他端フランジ部
352b 軸穴
353 ジョイント部
353a 凹凸部
353b 凹凸部

Claims (7)

  1. 可撓軸の一端側にブラシ部を備えた可撓ブラシ線条体;及びこの可撓ブラシ線条体をその可撓軸の他端部側から巻き取る巻取ドラムと、この巻取ドラムを回転駆動する電動巻取機構とを有する電動巻取器;を備えた内視鏡の管路洗浄装置であって、
    前記巻取ドラムは、
    一端フランジ部及び巻取胴部を有するメインドラムと、
    前記一端フランジ部と対をなす他端フランジ部を有し、前記メインドラムの巻取胴部に接離可能なドラムカバーと、
    を備えていることを特徴とする内視鏡の管路洗浄装置。
  2. 請求項1記載の内視鏡の管路洗浄装置において、前記ドラムカバーは、前記メインドラムの巻取胴部に接合されているとき、前記メインドラムと一体に回動可能に支持される内視鏡の管路洗浄装置。
  3. 請求項1または2記載の内視鏡の管路洗浄装置において、前記電動巻取器は、前記電動巻取機構を収納する固定ケースと、この固定ケースに対して開閉自在な開閉ケースとを備えていて、
    前記メインドラム及び前記ドラムカバーは、一方が前記固定ケースに軸支され、他方が前記開閉ケースに軸支されている内視鏡の管路洗浄装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の内視鏡の管路洗浄装置において、前記メインドラムの巻取胴部と前記ドラムカバーは、互いに対向する面に、それぞれを接離可能に保持するジョイント部を有し、このジョイント部が対をなす凹凸部を放射線状に配置して形成されている内視鏡の管路洗浄装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の内視鏡の管路洗浄装置において、前記可撓ブラシ線条体は、前記メインドラムによって保持される内視鏡の管路洗浄装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の内視鏡の管路洗浄装置において、前記ブラシ部は、前記可撓軸の軸線方向に間隔をあけて複数設けられている内視鏡の管路洗浄装置。
  7. 可撓軸の一端側に少なくとも1以上のブラシ部を備えた可撓ブラシ線条体;及び可撓ブラシ線条体をその可撓軸の他端部側から巻き取る巻取ドラムと、この巻取ドラムを回転駆動する電動巻取機構とを有する電動巻取器;を備え、さらに前記巻取ドラムが、一端フランジ部及び巻取胴部を有するメインドラムと、前記一端フランジ部と対をなす他端フランジ部を有し、前記メインドラムの巻取胴部に接離可能なドラムカバーとを備える内視鏡の管路洗浄装置を用いた管路洗浄方法であって、
    前記可撓ブラシ線条体を、該可撓軸の一端側から内視鏡管路の一端部に挿入し、該内視鏡管路の他端部から外方へ突出させるステップ;
    前記電動巻取器を動作させて、前記可撓ブラシ線条体を該可撓軸の他端部側から前記巻取ドラムの巻取胴部に巻き取るステップ;
    前記可撓ブラシ線条体の巻取完了後、前記メインドラムと前記ドラムカバーを分離するステップ;及び
    このドラムカバーを分離させた状態で、前記メインドラムから前記可撓ブラシ線条体を取り外すステップ;
    を含むことを特徴とする内視鏡の管路洗浄方法。
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