JP2004254796A - ゴルフクラブ測定装置 - Google Patents

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JP2004254796A
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golf club
grip
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JP2003046716A
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Masafumi Fujii
雅文 藤井
Hidenori Fukuoka
英則 福岡
Junichiro Mikawa
純一郎 美川
Eiji Hishinuma
英司 菱沼
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Sailor Pen Co Ltd
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Sailor Pen Co Ltd
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Abstract

【課題】1つの装置でゴルフクラブの重量とスイングウエイトおよび固有振動数を測定することが可能なゴルフクラブ特性測定装置を提供する。
【解決手段】測定台2に、シャフト支持部4と、第2ロードセルを内蔵し、グリップ支持部5を配置し、測定台を第1ロードセルを内蔵した保持台8を介して基台1に固定する。動的ひずみ計を内蔵し、グリップをクランプするクランパー6を基台に配置する。ゴルフクラブをシャフト支持部とグリップ支持部で保持し、第1ロードセルと第2ロードセルの出力信号によりゴルフクラブの重量とスイングウエイトを計測する。クランパーでグリップ部をクランプし、ゴルフクラブに振動を与えることにより動的ひずみ計の出力信号によりゴルフクラブの固有振動数を計測する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゴルフクラブの特性値を測定する装置に関し、更には、ゴルフクラブの重量、スイングウエイト、および固有振動数を同時に測定することが可能な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフクラブはシャフトの先端部にヘッドを取り付けるとともに基部にグリップを取り付けてなるが、ゴルフクラブの特性としては、その重量、グリップを握ったときに手首などに感じるクラブの重さ(スイングウエイト)などがあり、また、シャフトは硬いシャフトや柔らかいシャフトなどと表現されるが、シャフトの硬さを表すものとしてクラブを振ったときのシャフトの振動(固有振動数)などの特性値も重要である。硬いシャフトは小さな振幅で振動するので大きな固有振動数を示し、柔らかいシャフトはこの逆である。
【0003】
スイングウエイトは、前記のとおり、グリップを握ったときに手首などに感じるクラブの重さを表すものであり、14インチ測定法が国際規格により統一されている。つまり、クラブのグリップ端から重心位置までの距離をX(インチ)、重量をW(オンス)とすると、スイングウエイトK(インチオンス)は、K=(X−14)×Wで求められる。つまり、スイングウエイトは重心位置と重量より容易に求められる。そして、Kの値を軽い方からA〜Fに大分類し、各大分類をさらに細かく0〜9に10分類し、グリップを握ったときに手首などに感じるクラブの重さを例えばD5のように表示している。そして、ユーザはこの表示に基づいて自分のパワーに応じて最適のスイングウエイトのゴルフクラブを選らべるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、これらの特性値はゴルフクラブを設計する上で重要なファクターとなるので、これらの特性を測定する装置がいろいろと提案され、また実用化されている。そして、ゴルフクラブの重量とスイングウエイトは、基本的には重量を計量することにより求められるので、通常は1つの測定装置で両者を測定できることが多い。一方、固有振動数は、クラブの一端を保持してシャフトに振動を与え、光電管やストロボスコープなどにより測定しているので、装置が大型化するとともに、固有振動数測定用の専用の装置となることが多い。したがって、ゴルフクラブの重量とスイングウエイトおよび固有振動数を測定するには2つの測定装置を必要としていた。
【0005】
そこで本発明は、構造が簡単であって、1つの装置でゴルフクラブの重量とスイングウエイトおよび固有振動数を測定することが可能なゴルフクラブ特性測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明のゴルフクラブ特性測定装置は、基台上に配置された測定台に、水平に配置されたゴルフクラブのシャフトの基準位置、例えばグリップ端から14インチ(約356mm)の位置を支持するシャフト支持部と、第2ロードセルを内蔵し、ゴルフクラブのグリップの端部を上方から抑えるグリップ支持部を配置し、この測定台を第1ロードセルを内蔵した保持台を介して基台に固定し、動的ひずみ計を内蔵し、グリップをクランプするクランパーを基台に配置し、クランパーがアンクランプの状態において、ゴルフクラブをシャフト支持部とグリップ支持部で保持し、第1ロードセルおよび第2ロードセルの出力信号によりゴルフクラブの重量とスイングウエイトを計測し、クランパーでグリップ部をクランプすると、ゴルフクラブはシャフト支持部とグリップ支持部による保持が解除され、ゴルフクラブに振動を与えることにより動的ひずみ計の出力信号によりゴルフクラブの固有振動数を計測する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づいて本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1は重量とスイングウエイトを測定している状態を示し、図2は固有振動数を測定している状態を示す。図1および図2において、測定台2は保持台8を介して基台1に取り付けられている。そして、測定台2には、クラブGCのシャフトSの基準位置を支持するシャフト支持部4およびグリップGの端部を抑える抑え部51を有するグリップ支持部5が配置されている。グリップ支持部5には第2ロードセル(図示せず)が内蔵されている。スイングウエイトを14インチ測定法で測定するときは、グリップ支持部5の抑え部51とシャフト支持部4との距離は14インチ(約356mm)である。そして、保持台8には第1ロードセル(図示せず)が内蔵されている。従って、測定台2および測定台2に荷重がかかる物体のトータルの重量が第1ロードセルにより計測される。
【0008】
基台1には保持壁7が立設され、保持壁7にグリップGをクランプするクランパー6が配置されている。クランパー6は、2個ずつ対向して配置された合計4個の把持片61、対向する把持片61を開閉するためのカム63、およびカム63を回転させるレバー62からなり、レバー62を左右に回動することにより対向する把持片61が開閉し、把持片61が閉じることによりグリップGをクランプする。把持片61には動的ひずみ計(図示せず)が内蔵されている。動的ひずみ計は、高分子材料からなるピエゾフィルムを圧電素子とするものであり、発生する電位はひずみの大きさに比例し、その極性はひずみの方向に対応する。そして、グリップGをクランプすると、図2に示すように、クラブGCはやや傾き、シャフト支持部4およびグリップ支持部5による保持から解放されるようになっている。
基台1上には制御ボックス3が配置されており、ロードセルおよび動的ひずみ計の出力信号により各特性値を演算するが、計測された特性値は制御ボックス3の表示器31に表示される。
【0009】
しかして、クラブGCの重量とスイングウエイトを測定するときは、図1に示すように、クランパー6をアンクランプ状態にし、クラブGCをシャフト支持部4とグリップ支持部5で保持する。これにより、測定台2を介して第1ロードセルにかかる荷重がクラブGCの重量だけ増加するので、クラブGCの重量を求めることができる。
また、クラブGCの重心位置は、支点であるシャフト支持部4よりも先端側(反グリップ支持部5側)に位置するので、グリップ支持部5は下から上に向かって反力を受けるが、クラブGCの重量が求められているので、この反力を第2ロードセルで計測することによりスイングウエイトを求めることができる。すなわち、グリップ端から重心位置までの距離をX、既知であるクラブGCの重量をWおよび第2ロードセルで計測された反力をFとするとき、(X−14)/(W−F)=14/Fであり、この式からXが求められ、したがって、スイングウエイトを求めることができる。
実際には、事前にスイングウエイトが既知のクラブを数十本準備し、その反力Fを第2ロードセルで計測して反力Fとスイングウエイトの関係式を求めておくと、容易にスイングウエイトを求めることができる。
【0010】
次に固有振動数を求めるときは、図2に示すように、レバー62を右側に回動されると、グリップGがクランパー6によりクランプされる。このとき、前述のとおり、クラブGCはやや傾き、シャフト支持部4およびグリップ支持部5による保持から解放される。
そして、クラブGCの先端を手にて10cm程度下側に偏位させて手を離すとシャフトSは単振動するが、この振動に基づいて把持片61に内蔵された動的ひずみ計に電位が発生する。この電位を縦軸、時間を横軸にとると動的ひがみ計の出力信号は正弦曲線を描く。そして、この正弦曲線を電位の絶対値が所定の値、例えば2.5mV以上になるとONとなり、2.5mV以下であればOFFとなるパルス信号に変換すると、単位時間内のパルスの数から固有振動数を求めることができるが、実際には、所定のパルス数が発生する時間を測定して固有振動数を求める。。
【0011】
このように、1つの装置でクラブGCの重量、スイングウエイトおよび固有振動数を迅速に求めることが可能になる。また、動的ひずみ計の回路基板はロードセルの回路基板と共通化することができ、つまり、3つの特性値を測定するにもかかわらず一つの回路基板でよいことになり、部品点数が少なくてコストダウンを図ることができる。また、固有振動数を光電管やストロボスコープを利用せずに動的ひずみ計を利用して求めるので、小型化が可能であるとともに低コストで製造できる。そして、従来、光電管やストロボスコープはシャフトやヘッドにおいて固有振動数を測定するが、本発明はグリップをクランプするクランパーに動的ひずみ計を内蔵させるので、得られた特性値は実際にクラブを握った時の感覚に近いものが得られる利点がある。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のゴルフクラブ測定装置は、基台上に配置された測定台に、水平に配置されたゴルフクラブのシャフトの基準位置を支持するシャフト支持部と、第2ロードセルを内蔵し、ゴルフクラブのグリップの端部を上方から抑えるグリップ支持部を配置し、この測定台を第1ロードセルを内蔵した保持台を介して基台に取り付け、動的ひずみ計を内蔵し、グリップをクランプするクランパーを基台に配置し、クランパーがアンクランプの状態において、ゴルフクラブをシャフト支持部とグリップ支持部で保持し、第1ロードセルおよび第2ロードセルの出力信号によりゴルフクラブの重量とスイングウエイトを計測し、クランパーでグリップ部をクランプすると、ゴルフクラブはシャフト支持部とグリップ支持部による保持が解除され、ゴルフクラブに振動を与えることにより動的ひずみ計の出力信号によりゴルフクラブの固有振動数を計測するので、構造が簡単であって、1つの装置でゴルフクラブの重量とスイングウエイトおよび固有振動数を測定することが可能なゴルフクラブ特性測定装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】重量とスイングウエイトを測定している状態を示す説明図である。
【図2】固有振動数を測定している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基台
2 測定台
3 制御ボックス
4 シャフト支持部
5 グリップ支持部
51 抑え部
6 クランパー
61 把持片
62 レバー
63 カム
7 保持壁
8 保持台

Claims (1)

  1. 基台上に配置された測定台に、水平に配置されたゴルフクラブのシャフトの基準位置を支持するシャフト支持部と、第2ロードセルを内蔵し、ゴルフクラブのグリップの端部を上方から抑えるグリップ支持部が配置され、該測定台は第1ロードセルを内蔵した保持台を介して基台に取り付けられ、
    動的ひずみ計を内蔵し、グリップをクランプするクランパーが該基台に配置され、
    前記クランパーがアンクランプの状態では、ゴルフクラブは該シャフト支持部とグリップ支持部で保持され、該第1ロードセルおよび該第2ロードセルの出力信号によりゴルフクラブの重量とスイングウエイトが計測され、
    前記クランパーでグリップ部をクランプすると、ゴルフクラブは該シャフト支持部とグリップ支持部による保持が解除され、ゴルフクラブに振動を与えることにより該動的ひずみ計の出力信号によりゴルフクラブの固有振動数が計測されることを特徴とするゴルフクラブ測定装置。
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