JP2004254140A - ネットワークサービス表示方法、ネットワークサービス表示システム、ネットワークサービス可視化装置、ネットワークサービス可視化プログラム、およびそのプログラムを記録した記憶媒体。 - Google Patents
ネットワークサービス表示方法、ネットワークサービス表示システム、ネットワークサービス可視化装置、ネットワークサービス可視化プログラム、およびそのプログラムを記録した記憶媒体。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ネットワークサービスの利用者が、サービスの内容やネットワーク環境を直感的に把握しながら、サービスを選択し、サービスへアクセスできるようにする。
【解決手段】ネットワークサービスの利用者の端末装置40と、このサービスを提供するサービス提供サーバ20と、このサービスの利用者の端末装置40とサービスを提供するサーバ20とを接続するネットワーク50と、このネットワーク50における通信回線の帯域およびトラフィック状況と、をオブジェクトとして表示し、前記通信回線の帯域が広いほど、この帯域を示すオブジェクトの幅を広く表示し、回線が混み合う場所にトラフィック状況を示すオブジェクトを多く表示する構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワークサービスの利用者の端末装置40と、このサービスを提供するサービス提供サーバ20と、このサービスの利用者の端末装置40とサービスを提供するサーバ20とを接続するネットワーク50と、このネットワーク50における通信回線の帯域およびトラフィック状況と、をオブジェクトとして表示し、前記通信回線の帯域が広いほど、この帯域を示すオブジェクトの幅を広く表示し、回線が混み合う場所にトラフィック状況を示すオブジェクトを多く表示する構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークサービス表示方法、ネットワークサービス表示システム、ネットワークサービス可視化装置、ネットワークサービス可視化プログラム、およびそのプログラムを記録した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワーク上で提供されるサービスや、サービスを受ける利用者を3次元空間で表現したり、作成した空間を集めてネットワーク上の仮想的なコミュニティ空間(街や村)として表現したりする技術がある(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
【0003】
【非特許文献1】
「多人数参加型環境を実現した3次元サイバースペース・インタースペース(R)のアーキテクチャ」日本バーチャルリアリティ学会 第1回サイバースペースと仮想都市研究会、1997年6月、P43〜48
【非特許文献2】
「WWWと強調仮想空間を統合した個人発信型仮想空間 Palm Plaza」日本バーチャルリアリティ学会研究報告、2000年6月、第40巻、第3号、P13〜18
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来技術では、サービスの内容(コンテンツ)を可視化して表示するのみであり、そのコンテンツを提供しているサーバの接続回線がどの程度の帯域を有するか、また現在そのサーバにどの程度のアクセスが集中しているか、そして利用者の端末装置の接続回線が、どの程度の帯域を有するかは表示されない。
【0005】
即ち、サービスの利用者がどのサービスを利用するか(どのサイトにアクセスするか)を選択する際に、そのサービスが広帯域向けか狭帯域向けかといった情報や、ネットワークの混み具合に関する情報が得られず、利用者がより快適に利用できるサービスを選択することが困難であるという課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、前記課題に鑑み、自己の端末装置が接続されているネットワークの環境(ネットワーク環境)や、サービスを提供しているサーバが接続されているネットワーク環境に関する情報を利用者へ提供することにより、そのサービスの利用者が、サービスの内容やネットワーク環境を直感的に把握しながら、サービスを選択し、サービスへアクセスできるようにすることを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(ネットワークサービス表示方法)
前記課題を解決した本発明(請求項1)は、複数の端末装置が接続されたネットワークにおいて、ネットワーク上で提供されるサービスを、このサービスの特徴に基づいたオブジェクトにより表示するネットワークサービス表示方法である。そして、このサービスの利用者の端末装置と、このサービスを提供するサービス提供サーバと、このサービスの利用者の端末装置とサービスを提供するサーバとを接続するネットワークの環境と、このネットワークにおける通信回線の帯域をオブジェクトとして表示し、前記通信回線の帯域が広いほど、この帯域を示すオブジェクトの幅を広く表示することすることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、利用者の端末装置、サービス提供サーバ、ネットワークの環境と、前記ネットワークにおける通信回線の帯域は、オブジェクトとして視覚的に表示される。そして、帯域の幅が、帯域を示すオブジェクトの幅として表示される。利用者は、帯域の幅を感覚的に確認してサービスの提供を受けることができる。なお、サービスの内容をオブジェクトに反映してもよい。つまり、オブジェクトを見ることにより、感覚的にサービスの内容が理解されるようにしてもよい。また、サービスの規模をオブジェクトに反映してもよい。つまり、オブジェクトを見ることにより、感覚的にサービスの規模が理解されるようにしてもよい。これにより、利用者のサービス選択が容易になる。
【0009】
また、本発明(請求項2)は、請求項1の構成において、前記ネットワークのトラフィック状況を、前記帯域を表示するオブジェクト上に配置したトラフィックオブジェクトにより表示することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、トラフィック状況は、ネットワークの通信回線の混雑状況を示す。この構成によれば、ネットワークの通信回線の混雑状況を示す感覚的に把握してサービスの提供を受けることができる。
【0011】
また、本発明(請求項3)は、請求項1または請求項2の構成において、前記トラフィックオブジェクトが乗り物を示すオブジェクトであり、このオブジェクトを、前記ネットワークにおいてトラフィックが多い場所に多く配置することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、より感覚的に混雑状況が把握できるようになる。なお、乗り物は種々のものがあるが、陸上の乗り物としては自動車、オートバイ、自転車等が知られている。
【0013】
また、本発明(請求項4)は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の構成において、前記帯域を表示するオブジェクトに、前記オブジェクトが上りの帯域を示すものか下りの帯域を示すものかを表示する方向表示オブジェクトを配置することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、例えばトラフィックがない場合にも、その帯域が上りか下りかを把握することができる。
【0015】
(ネットワークサービス表示システム)
また、前記課題を解決した本発明(請求項5)は、請求項1に対応したネットワークサービス表示システムである。このネットワークサービス表示システムの構成によれば、利用者の端末装置、サービス提供サーバ、ネットワークの環境、ネットワークにおける通信回線の帯域は、オブジェクトとして視覚的に表示される。そして、帯域の幅が、帯域を示すオブジェクトの幅として表示される。利用者は、帯域の幅を感覚的に把握してサービスの提供を受けることができる。
【0016】
(ネットワークサービス可視化装置)
また、前記課題を解決した本発明(請求項6)は、ネットワーク上において提供されるサービスを利用する利用者の端末装置と、前記サービスを提供するサービス提供者のサービス提供者端末装置とがネットワークを介して接続された環境において、前記利用者と前記サービス提供者の情報に基づいて構築した仮想都市を前記利用者の端末装置の画面上に表示するネットワークサービス可視化装置である。そして、このネットワークサービス可視化装置は、前記サービス提供者が提供するサービスの内容、登録利用者数、ネットワークの環境を含むサービス属性を、ネットワークを介して受け付ける手段、前記受け付けたサービス属性を、データベースに分類整理して登録する手段、前記利用者の登録しているサービス、ネットワークの環境を含む利用者登録情報を、ネットワークを介して受け付ける手段、前記受け付けた利用者登録情報を、データベースに分類整理して登録する手段、データベースに記憶された道路図形データに基づいて、前記仮想都市に道路図形を作成する手段、データベースに記憶された建物図形データに基づいて、前記仮想都市に建物図形を作成する手段、前記作成した道路図形および建物図形を含む仮想都市を、ネットワークを介して送信する手段、を有することを特徴とする。
【0017】
この構成においては、ネットワークサービス可視化装置は、サービス提供者(サービス提供サーバ)の情報としてのサービス属性と、利用者(利用者端末装置)の情報としての利用者登録情報を受け付けてデータベースに登録する。そして、受け付けた情報はデータベースに分類整理して登録される。
ここで、分類整理とは、データベースのフィールドに項目に分けて登録されることをいう。また、登録情報は、サービス提供者や利用者から直接送信等された情報に限定されない。仮想都市は、このデータベースに記憶された建物図形データや道路図形データに基づいて作成される。
なお、サービス属性と利用者登録情報の内容によっては、道路図形データや建物図形データを新規に作成したり更新したりする必要が生じる。後記する実施形態では、ネットワークサービス可視化サーバの利用者・サービス登録部が、ネットワークサービス可視化サーバの記憶部へ道路図形データや建物図形データの登録データ(更新データ)を送信し、記憶部はこの登録データをデータベースとして保有する。
【0018】
(ネットワークサービス可視化プログラム/記憶媒体)
また、前記課題を解決した本発明(請求項7)は、請求項6の発明に対応したネットワークサービス可視化プログラムである。また、前記課題を解決した本発明(請求項8)は、請求項7の発明に対応した記憶媒体である。
【0019】
この構成によれば、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
≪第1実施形態≫
まず、本発明の第1実施形態を説明する。この実施形態に係る表示方法は、ネットワークサービス可視化サーバ(請求項5ないし請求項7におけるネットワークサービス可視化装置)が、ネットワーク上において提供されるサービスや、サービスの提供を受けるサービス利用者自身の端末装置(利用者端末装置)をオブジェクト(建物)として表現(作成)し、この作成したオブジェクト(建物)を集めて、利用者が各サービス提供サーバへアクセスする際の窓口となるネットワーク上の仮想都市として表示する方法であり、このサービスの利用者の端末装置とサービスを提供するサーバ(サービス提供サーバ)とを接続するネットワークの通信回線の帯域や、通信回線の混み具合(ネットワーク環境)もオブジェクト(道路)として表示することを特徴とする。
【0022】
図1は、第1実施形態の表示方法が行われるネットワークサービス表示システムの全体構成図である。この図1に示されるように、第1実施形態のネットワークサービス表示システムは、ネットワークサービス可視化サーバ10と、サービス提供サーバ20(20A、20B)と、サービス提供者のサービス提供端末装置30と、サービス利用者の利用者端末装置40(40A〜40D)とを含んで構成される。なお、「サービス利用者」は、適宜「利用者」と略称する。
【0023】
まず、ネットワークサービス可視化サーバ10は、本システムを利用する利用者(利用者端末装置40(40A〜40D))およびサービス提供者(サービス提供サーバ20(20A、20B))の登録を受け付ける機能を有する。また、利用者端末装置40(40A〜40D)をオブジェクト化(例えば、住宅として表現)し、サービス提供サーバ20が提供するサービス(コンテンツ)の内容や規模をオブジェクト化(例えば、店舗や工場等の建物として表現)し、利用者端末装置40(40A〜40D)とサービス提供サーバ20(20A、20B)とを接続するネットワーク50をオブジェクト化(例えば、道路として表現)する機能を有する。
【0024】
ネットワーク環境をオブジェクト化する機能には、ネットワーク50の接続回線の帯域が広いほど、この帯域を示すオブジェクトの幅を広く表示する機能と、ネットワーク50の混み具合であるトラフィック状況(通信速度の動的な実行値)を、前記帯域を表示するオブジェクト上に、回線が混み合っているほど、トラフィックオブジェクト(例えば、自動車などの乗り物)を多数配置して表示する機能とが含まれる。
【0025】
従って、ネットワークサービス可視化サーバ10は、図2に示されるように、利用者端末装置40やサービス提供サーバ20のサービス登録処理を行う利用者・サービス登録処理部11と、利用者端末装置40とサービス提供サーバ20とネットワーク環境とをオブジェクト化し可視化する仮想都市構築処理部12と、ネットワーク50の混み具合を監視するトラフィック状況監視部13と、ネットワークサービス可視化サーバ10へのアクセスを登録した利用者や登録したサービス提供者に制限する制御部14と、可視化した仮想都市のデータと建物図形データと道路図形データとトラフィックオブジェクト図形データとを記憶する記憶部15と、各種データの送受信を行う通信部16と、を含んで構成される。
【0026】
なお、仮想都市構築処理部12は、利用者が見たい視点に応じて、仮想都市のデータ(画像データ)を変化させる機能を有していてもよい。
【0027】
次に、サービス提供サーバ20は、登録利用者が仮想都市を経由して、サービス提供サーバ20へアクセス(ログイン)してきた場合に、サービス内容(コンテンツ)データを各利用者端末装置40(40A〜40D)へ送信する機能を有する。
【0028】
従って、サービス提供サーバ20は、図2に示すように、コンテンツデータを記憶する記憶部21と、サービス提供サーバ20へのアクセスを登録利用者のみに制限する制御部22と、各種データの送受信を行う通信部23とを含んで構成される。なお、第1実施形態では、サービス提供サーバ20(20A、20B)へのアクセスを登録利用者のみに制限するものとしたが、登録利用者以外からのアクセスも受け付けるようにしてもよい。即ち、サービス提供サーバ20(20A、20B)へのアクセスは、仮想都市のサイトを経由したアクセスでもよいし、仮想都市のサイトを経由しないアクセスでもよい。
【0029】
また、第1実施形態(図1、図2)では、サービス提供サーバ20は、ネットワークサービス可視化サーバ10と分離した状態で描かれているが、ネットワークサービス可視化サーバ10がサービス提供サーバ20を内蔵するものであってもよい。即ち、サービス内容(コンテンツ)データをネットワークサービス可視化サーバ10の記憶部15で保有するものであってもよい。
【0030】
また、第1実施形態では、サービス提供サーバ20(20A、20B)が接続されているネットワーク50の混み具合は、トラフィック状況監視部13が監視するが、サービス提供サーバ20(20A、20B)自身でトラフィック状況監視プログラム等を保有し、このプログラムにより自分の端末装置が接続されているネットワーク50の混み具合(トラフィック状況)を監視し、このトラフィック状況を通信部23からネットワークサービス可視化サーバ10へ送信してもよい。
【0031】
利用者端末装置40(40A〜40D)は、利用者が利用したいサービスに関する情報や自分の端末装置が接続されているネットワーク環境に関する情報(利用者情報)をネットワーク50を介してネットワークサービス可視化サーバ10へ登録し、ネットワークサービス可視化サーバ10で提供されるサービスをブラウザ等で閲覧できる機能を有する。
【0032】
従って、利用者端末装置40(40A〜40D)は、前記利用者情報をネットワークサービス可視化サーバ10の記憶部15へ登録し、ネットワークサービス可視化サーバ10やサービス提供サーバ20(20A、20B)で提供されるサービスを表示させるプログラム(ブラウザ等)を有する処理部41と、前記サービスを表示させる表示部42と、キーボードやマウスなどの入力を受け付ける入力部43と、各種データの送受信を行う通信部44と、を含んで構成されている。
【0033】
また、本実施形態では、利用者端末装置40(40A〜40D)が接続されているネットワーク50の混み具合は、ネットワークサービス可視化サーバ10のトラフィック状況監視部13が監視するが、利用者端末装置40の処理部41でトラフィック状況監視プログラム等を保有し、このプログラムにより自分の端末装置40が接続されているネットワーク50の混み具合(トラフィック状況)を監視して、このトラフィック状況を通信部44からネットワークサービス可視化サーバ10へ送信してもよい。
【0034】
通信部44は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の所定のプロトコルにより、利用者が利用したいサービスや自分の端末装置40が接続されているネットワーク環境に関するデータを送信したり、ブラウザ等で、ネットワークサービス可視化サーバ10で提供される仮想都市のデータやサービス提供サーバ20(20A、20B)で提供されるコンテンツを受信したりする機能を有する。
【0035】
図3は、第1実施形態において、利用者端末装置40Aに表示される仮想都市の画面例を示したものである。
【0036】
図3のメインストリート110はネットワーク50のバックボーンネットワークを示す。そして、メインストリート110から伸びる道は、各サービス提供サーバ20のネットワーク50への接続環境や、利用者端末装置40のネットワーク50への接続環境を示す。
【0037】
サービス利用者オブジェクト100は、利用者端末装置40Aを示し、サービス利用者オブジェクト100とメインストリート110とを繋ぐ道路オブジェクト70Aや道路オブジェクト70Bは、それぞれバックボーンネットワークへの上り方向の接続回線と下り方向の接続回線とを示し、前記道路の幅は回線の帯域を示す。
【0038】
ここで、図3の道路70Aと道路オブジェクト70Bとの場合、道路オブジェクト70Aの幅と、道路オブジェクト70Bの幅とが異なる。これは、利用者端末装置40Aのネットワーク50への接続回線の帯域が上り方向の回線と下り方向の回線とで異なる(例えば、接続回線がADSLである)ことを示す。
【0039】
また、標識オブジェクト80Aや標識オブジェクト80Bはそれぞれの接続回線の方向を示す。即ち、標識オブジェクト80Aは上り方向を示し、標識オブジェクト80Bは下り方向を示す。なお、上り方向とは利用者端末装置40からバックボーンネットワークへの方向であり、下り方向とはバックボーンネットワークから利用者端末装置40への方向である。
【0040】
また、サービスオブジェクト60A〜60Cは、各サービス提供サーバ20の提供するサービスを示し、前記オブジェクトの大きさは前記サービスの規模が利用者に視覚的に解るように示している。ちなみに、サービスオブジェクト60Aは前記サービスが小規模なサービスであることを示し、サービスオブジェクト60Bは中規模のサービスであることを示し、サービスオブジェクト60Cは大規模なサービスであることを示す。なお、サービスの規模は、前記サービスの登録利用者数を示すが、前記サービスへの1日あたりの利用者のアクセス数や、サーバの処理能力を示すものであってもよい。また、サービスオブジェクト60A〜60Cのデザインは、サービスの内容を表示するものであってもよい。
【0041】
トラフィックオブジェクト120は、ネットワークのトラフィック状況を示すオブジェクトであり、ネットワークが混み合っているほど、多数のトラフィックオブジェクトが配置される。即ち、領域90Aのネットワークは混み合っていないが、多数のトラフィックオブジェクトが配置されている領域90Bのネットワークは混み合っていることを示す。
【0042】
以上、利用者端末装置40Aに表示される仮想都市の画面例について説明した。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる。
【0043】
次に、利用者がネットワークサービス可視化サーバ10のサービスを利用する際のフロー(サービス利用フロー)を説明する。図4は、本発明の第1実施形態のサービス利用フローを例示した図である。以下、サービス利用フローを、図4に沿って説明する。
【0044】
まず、ステップS11では、利用者は利用者端末装置40Aを操作してネットワークサービス可視化サーバ10にログイン(アクセス)するための情報を入力し、ステップS12に進む。
【0045】
ステップS12では、ネットワークサービス可視化サーバ10の制御部14が利用者のログイン情報を受信後、ログインの処理を行い、ステップS13へ進む。
【0046】
ステップS13では、ネットワークサービス可視化サーバ10のトラフィック状況監視部13が利用者端末装置40Aのトラフィック状況の検出処理を行い、ステップS14へ進む。
【0047】
ステップS14では、ネットワークサービス可視化サーバ10の仮想都市構築処理部12が、利用者端末装置40Aのトラフィック状況の検出処理結果と、記憶部15のトラフィックオブジェクト図形データと、に基づきトラフィックオブジェクトの図形作成処理を行い、ステップS15へ進む。
【0048】
ステップS15では、ネットワークサービス可視化サーバ10は、ステップS14で作成したトラフィックオブジェクトの図形データと、記憶部15の仮想都市データとに基づき、トラフィックオブジェクトを配置した仮想都市データを作成し、このデータを記憶部15へ送信し、利用者端末装置40Aはトラフィックオブジェクトの配置された仮想都市データを受信する。このトラフィックオブジェクトの配置された仮想都市データは、トラフィックの状況により逐次変化するものであり、ネットワークサービス可視化サーバ10は、利用者端末装置40が仮想都市の建物(サービス提供サーバ20)にアクセス(ログイン)するまで、ステップS13からステップS15までのステップを繰り返す。
【0049】
利用者は、利用者端末装置40Aを介してトラフィックオブジェクトの配置された仮想都市を閲覧し、仮想都市の建物(サービス提供サーバ20A)にアクセス(ログイン)すると、ステップS17へ進む(ステップS16)。
【0050】
ステップS17では、サービス提供サーバ20Aは利用者端末装置40Aからのサービス提供サーバ20Aへのログイン情報を受信後、ログインの処理を行う。そして、利用者端末装置40Aへサービスデータの送信等を行い、本フローを終了する。
【0051】
以上、本システムにおける利用者のサービス利用フローを、図4に沿って説明した。
【0052】
次に、本発明の第1実施形態において、利用者が自己の端末装置を本システムへ登録し、サービス提供者が自己のサービス提供サーバを本システムへ登録する際のフロー(登録フロー)を説明する。図5は、本発明の第1実施形態における登録フローを例示した図である。以下、図5の登録フローに沿って説明する。
【0053】
まず、ステップS21では、サービス提供者はサービス提供端末装置30に、サービス提供サーバ20で提供するサービス提供者名、サービスの内容(プロフィール)、サービスの規模(登録利用者数)、サービス提供サーバ20のネットワーク50への接続環境といったサービス提供サーバ20(サービス提供者)の登録情報を入力し、ステップS22へ進む。ネットワーク50への接続環境とは、例えば、ADSL/光ファイバ/ISDN/アナログといった接続回線の種別や64Kbps、128Kbps、1.5Mbps、8Mbps、12Mbps、100Mbps…といった接続回線の帯域に関する情報である。
【0054】
ステップS22では、サービス提供端末装置30から入力されたサービス提供サーバ20の登録情報をサービス提供端末装置30から利用者・サービス登録処理部11へ送信し、ステップS23へ進む。
【0055】
一方、利用者端末装置40Aにおいても、ステップS23で、利用者は、利用者端末装置40Aの利用者名や登録したいサービス名や、利用者端末装置40Aのネットワーク50への接続環境といった利用者端末装置40Aの登録情報を入力し、ステップ24へ進む。
【0056】
ステップS24では、利用者端末装置40Aから利用者・サービス登録処理部11へ、利用者端末装置40Aの登録情報を送信し、ステップS25へ進む。
【0057】
ステップS25では、利用者・サービス登録処理部11が、ステップS22で送信されたサービス提供サーバ20のサービス内容およびサービス規模に関する情報と、ステップS25で送信された利用者端末装置40Aの登録情報とを記憶部15へ送信する。記憶部15は、このデータを後記の建物図形データのデータベースとして格納し、ステップS26へ進む。
【0058】
ステップS26では、利用者・サービス登録処理部11が、ステップS24で送信された利用者のネットワーク50への接続環境と、ステップS22で送信されたサービス提供サーバ20のネットワーク50への接続環境とを記憶部15へ送信する。このデータを後記の道路図形データのデータベースとして格納し、登録フローを終了する。
【0059】
以上、本システムにおける、利用者およびサービス提供者の登録フローを図5に沿って説明した。
【0060】
次に、仮想都市の構築処理における道路作成処理と、建物作成処理について説明する。まず、仮想都市において、ネットワーク50は、帯域の広さを反映した道路として作成される。この際、道路は、次の表1に一例として示す道路図形データに基づいて仮想都市上に作成される。
【0061】
【表1】
【0062】
この表1において、1) ノード情報は、仮想都市における交差点情報であり、各ノード(交差点)には仮想都市における座標が付与されている。また、各ノードには、ノード#1、ノード#2・・といった固有の番号が付与されている。
2) リンク情報は、どのノードとノードとが結ばれるかを示す情報である。換言すると、リンク#1は、ノード#1とノード#2を結ぶ道路であるといった情報を示す。
3) 表1において、道路Aは、ノード#1、ノード#2、ノード#3、ノード#4、…を、リンク#1、リンク#2、リンク#3…で結ぶ道路であることを示している。なお、各リンクは道幅に相当する帯域情報(56Kbps、64Kpbs、…、1.5Mbps、…、12Mbps、100Mbps)が紐付けされている。
4) サービス提供者の店舗が増えると、当該新店舗用のノードとリンクを新たに作成・登録する(上り用/下り用)。
5) 利用者については、利用者の数が増えても、基本的にはノードおよびリンクの新たな作成・登録はしない。この第1実施形態の仮想都市において、利用者に必要な情報は、サービス提供サーバ20により具現化されるサービスの内容だからである。
【0063】
次に、仮想都市において、サービス(サービス提供サーバ20)および利用者(利用者端末装置40)は、建物(サービスオブジェクト60A〜C、サービス利用者オブジェクト100)として表現(作成)される。この際、建物は、次の表2(a)(b)に一例として示す建物図形データに基づいて仮想都市上に作成される。
【0064】
【表2】
【0065】
以上、本発明の第1実施形態について説明した。この第1実施形態によれば、サービス提供サーバが提供するサービスの内容(コンテンツ)やそのサービスの規模や、前記サーバの接続回線の帯域や、利用者端末装置の接続回線の帯域や、ネットワークのトラフィック状況を、利用者にとって感覚的に解り易く表示することができる。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、各サービスにアクセスすることができる。
【0066】
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る表示方法は、ネットワークサービス可視化サーバが、利用者自身の端末装置のオブジェクトのみならず、他の利用者の端末装置のオブジェクトと、他の利用者の端末装置のネットワーク環境のオブジェクトとを表示する機能を有することを特徴とする。なお、前記第1実施形態と同様の構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0067】
第2実施形態では前記の機能を有するため、記憶部15の利用者ごとの建物図形データ(表2(b)参照)は、仮想都市にアクセスした際に表示させる利用者(メンバー)の情報を含んで構成される。
【0068】
表示させるメンバーは、個別に指定し登録してもよいし、利用者の属性(例えば、端末装置に接続されている通信回線の帯域が1.5Mbps以上)を指定して登録してもよい。
【0069】
次に、第2実施形態において、利用者端末装置40Aに表示される画面例を図6に示す。図6の破線の領域Aに示されるように、仮想都市には自分の利用者端末装置40Aの端末装置のオブジェクト(建物)と利用者端末装置40Aが接続されるネットワーク50のオブジェクト(道路)と利用者端末装置40Aが接続されるネットワーク50のトラフィックのトラフィックオブジェクト(自動車)のみならず、他の利用者端末装置40Bの端末装置のオブジェクト(建物)と利用者端末装置40Bが接続されるネットワーク50のオブジェクト(道路)と利用者端末装置40Bが接続されるネットワーク50のトラフィックのトラフィックオブジェクト(自動車)が表示される。
前記の画面表示により、利用者は他の利用者の端末装置の接続回線の帯域や、トラフィック状況を感覚的に把握することができる。
【0070】
以上、本発明の第2実施形態について説明した。この第2実施形態によれば、利用者端末装置40Aから利用者端末装置40Bへデータの送信を行う際に利用者端末装置40Bのネットワーク環境を考慮して、データの容量の選択あるいはデータ送信をするか否かの判断をすることができる。
【0071】
なお、利用者端末装置40Bへ送信するデータは、利用者端末装置40Aが独自に入手(作成)したものでもよいし、本システムのサービス提供サーバ20から入手したものでもよい。これにより、登録利用者同士がネットワーク環境を感覚的に把握した上で、データの送受信をすることができ、利用者がデータの送受信をする際に便宜となる。
【0072】
以上、本発明の好適な実施形態の一例を示したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、第1実施形態のネットワークサービス可視化サーバの記憶部で、トラフィック状況情報を蓄積しておき、利用者が利用者端末装置の画面上に表示される仮想都市の道路オブジェクトをクリックすると、その場所の経時的なトラフィック状況情報を表示するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
請求項1および請求項5ないし請求項8に係る発明によれば、サービス提供サーバが提供するサービスの内容や規模や、前記サーバの接続回線の帯域や、利用者の端末装置の接続回線の帯域を、利用者にとって視覚的に解り易く表示することができる。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる。
【0074】
請求項2および請求項3に係る発明によれば、前記の接続回線の帯域の他に、前記接続回線のトラフィック状況を視覚的に解り易く表示することができる。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる。
【0075】
請求項4に係る発明によれば、前記帯域が上り方向のものであるか、下り方向のものであるかが、視覚的に解り易く表示される。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】…本発明の第1実施形態の表示方法が行われるネットワークサービス表示システムの全体構成図である。
【図2】…図1のネットワークサービス表示システムの、ネットワークサービス可視化サーバ、サービス提供サーバ、利用者端末装置の構成図である。
【図3】…本発明の第1実施形態において、利用者端末装置に表示される仮想都市の画面例を示したものである。
【図4】…本発明の第1実施形態において、利用者がネットワークサービス可視化サーバのサービスを利用する際のフロー(サービス利用フロー)を例示した図である。
【図5】…本発明の第1実施形態において、利用者またはサービス提供者が自己の端末装置や自己のサービスを本システムへ登録する際のフロー(登録フロー)を例示した図である。
【図6】…本発明の第2実施形態において、利用者端末装置40に表示される画面例である。
【符号の説明】
10…ネットワークサービス可視化サーバ(ネットワークサービス可視化装置)
20…サービス提供サーバ
30…サービス提供者端末
40…利用者端末装置
50…ネットワーク
70…道路オブジェクト(利用者端末装置用)
90…道路オブジェクト(サービス提供サーバ用)
110…道路オブジェクト(バックボーンネットワーク用)
120…トラフィックオブジェクト
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークサービス表示方法、ネットワークサービス表示システム、ネットワークサービス可視化装置、ネットワークサービス可視化プログラム、およびそのプログラムを記録した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワーク上で提供されるサービスや、サービスを受ける利用者を3次元空間で表現したり、作成した空間を集めてネットワーク上の仮想的なコミュニティ空間(街や村)として表現したりする技術がある(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
【0003】
【非特許文献1】
「多人数参加型環境を実現した3次元サイバースペース・インタースペース(R)のアーキテクチャ」日本バーチャルリアリティ学会 第1回サイバースペースと仮想都市研究会、1997年6月、P43〜48
【非特許文献2】
「WWWと強調仮想空間を統合した個人発信型仮想空間 Palm Plaza」日本バーチャルリアリティ学会研究報告、2000年6月、第40巻、第3号、P13〜18
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来技術では、サービスの内容(コンテンツ)を可視化して表示するのみであり、そのコンテンツを提供しているサーバの接続回線がどの程度の帯域を有するか、また現在そのサーバにどの程度のアクセスが集中しているか、そして利用者の端末装置の接続回線が、どの程度の帯域を有するかは表示されない。
【0005】
即ち、サービスの利用者がどのサービスを利用するか(どのサイトにアクセスするか)を選択する際に、そのサービスが広帯域向けか狭帯域向けかといった情報や、ネットワークの混み具合に関する情報が得られず、利用者がより快適に利用できるサービスを選択することが困難であるという課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、前記課題に鑑み、自己の端末装置が接続されているネットワークの環境(ネットワーク環境)や、サービスを提供しているサーバが接続されているネットワーク環境に関する情報を利用者へ提供することにより、そのサービスの利用者が、サービスの内容やネットワーク環境を直感的に把握しながら、サービスを選択し、サービスへアクセスできるようにすることを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(ネットワークサービス表示方法)
前記課題を解決した本発明(請求項1)は、複数の端末装置が接続されたネットワークにおいて、ネットワーク上で提供されるサービスを、このサービスの特徴に基づいたオブジェクトにより表示するネットワークサービス表示方法である。そして、このサービスの利用者の端末装置と、このサービスを提供するサービス提供サーバと、このサービスの利用者の端末装置とサービスを提供するサーバとを接続するネットワークの環境と、このネットワークにおける通信回線の帯域をオブジェクトとして表示し、前記通信回線の帯域が広いほど、この帯域を示すオブジェクトの幅を広く表示することすることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、利用者の端末装置、サービス提供サーバ、ネットワークの環境と、前記ネットワークにおける通信回線の帯域は、オブジェクトとして視覚的に表示される。そして、帯域の幅が、帯域を示すオブジェクトの幅として表示される。利用者は、帯域の幅を感覚的に確認してサービスの提供を受けることができる。なお、サービスの内容をオブジェクトに反映してもよい。つまり、オブジェクトを見ることにより、感覚的にサービスの内容が理解されるようにしてもよい。また、サービスの規模をオブジェクトに反映してもよい。つまり、オブジェクトを見ることにより、感覚的にサービスの規模が理解されるようにしてもよい。これにより、利用者のサービス選択が容易になる。
【0009】
また、本発明(請求項2)は、請求項1の構成において、前記ネットワークのトラフィック状況を、前記帯域を表示するオブジェクト上に配置したトラフィックオブジェクトにより表示することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、トラフィック状況は、ネットワークの通信回線の混雑状況を示す。この構成によれば、ネットワークの通信回線の混雑状況を示す感覚的に把握してサービスの提供を受けることができる。
【0011】
また、本発明(請求項3)は、請求項1または請求項2の構成において、前記トラフィックオブジェクトが乗り物を示すオブジェクトであり、このオブジェクトを、前記ネットワークにおいてトラフィックが多い場所に多く配置することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、より感覚的に混雑状況が把握できるようになる。なお、乗り物は種々のものがあるが、陸上の乗り物としては自動車、オートバイ、自転車等が知られている。
【0013】
また、本発明(請求項4)は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の構成において、前記帯域を表示するオブジェクトに、前記オブジェクトが上りの帯域を示すものか下りの帯域を示すものかを表示する方向表示オブジェクトを配置することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、例えばトラフィックがない場合にも、その帯域が上りか下りかを把握することができる。
【0015】
(ネットワークサービス表示システム)
また、前記課題を解決した本発明(請求項5)は、請求項1に対応したネットワークサービス表示システムである。このネットワークサービス表示システムの構成によれば、利用者の端末装置、サービス提供サーバ、ネットワークの環境、ネットワークにおける通信回線の帯域は、オブジェクトとして視覚的に表示される。そして、帯域の幅が、帯域を示すオブジェクトの幅として表示される。利用者は、帯域の幅を感覚的に把握してサービスの提供を受けることができる。
【0016】
(ネットワークサービス可視化装置)
また、前記課題を解決した本発明(請求項6)は、ネットワーク上において提供されるサービスを利用する利用者の端末装置と、前記サービスを提供するサービス提供者のサービス提供者端末装置とがネットワークを介して接続された環境において、前記利用者と前記サービス提供者の情報に基づいて構築した仮想都市を前記利用者の端末装置の画面上に表示するネットワークサービス可視化装置である。そして、このネットワークサービス可視化装置は、前記サービス提供者が提供するサービスの内容、登録利用者数、ネットワークの環境を含むサービス属性を、ネットワークを介して受け付ける手段、前記受け付けたサービス属性を、データベースに分類整理して登録する手段、前記利用者の登録しているサービス、ネットワークの環境を含む利用者登録情報を、ネットワークを介して受け付ける手段、前記受け付けた利用者登録情報を、データベースに分類整理して登録する手段、データベースに記憶された道路図形データに基づいて、前記仮想都市に道路図形を作成する手段、データベースに記憶された建物図形データに基づいて、前記仮想都市に建物図形を作成する手段、前記作成した道路図形および建物図形を含む仮想都市を、ネットワークを介して送信する手段、を有することを特徴とする。
【0017】
この構成においては、ネットワークサービス可視化装置は、サービス提供者(サービス提供サーバ)の情報としてのサービス属性と、利用者(利用者端末装置)の情報としての利用者登録情報を受け付けてデータベースに登録する。そして、受け付けた情報はデータベースに分類整理して登録される。
ここで、分類整理とは、データベースのフィールドに項目に分けて登録されることをいう。また、登録情報は、サービス提供者や利用者から直接送信等された情報に限定されない。仮想都市は、このデータベースに記憶された建物図形データや道路図形データに基づいて作成される。
なお、サービス属性と利用者登録情報の内容によっては、道路図形データや建物図形データを新規に作成したり更新したりする必要が生じる。後記する実施形態では、ネットワークサービス可視化サーバの利用者・サービス登録部が、ネットワークサービス可視化サーバの記憶部へ道路図形データや建物図形データの登録データ(更新データ)を送信し、記憶部はこの登録データをデータベースとして保有する。
【0018】
(ネットワークサービス可視化プログラム/記憶媒体)
また、前記課題を解決した本発明(請求項7)は、請求項6の発明に対応したネットワークサービス可視化プログラムである。また、前記課題を解決した本発明(請求項8)は、請求項7の発明に対応した記憶媒体である。
【0019】
この構成によれば、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
≪第1実施形態≫
まず、本発明の第1実施形態を説明する。この実施形態に係る表示方法は、ネットワークサービス可視化サーバ(請求項5ないし請求項7におけるネットワークサービス可視化装置)が、ネットワーク上において提供されるサービスや、サービスの提供を受けるサービス利用者自身の端末装置(利用者端末装置)をオブジェクト(建物)として表現(作成)し、この作成したオブジェクト(建物)を集めて、利用者が各サービス提供サーバへアクセスする際の窓口となるネットワーク上の仮想都市として表示する方法であり、このサービスの利用者の端末装置とサービスを提供するサーバ(サービス提供サーバ)とを接続するネットワークの通信回線の帯域や、通信回線の混み具合(ネットワーク環境)もオブジェクト(道路)として表示することを特徴とする。
【0022】
図1は、第1実施形態の表示方法が行われるネットワークサービス表示システムの全体構成図である。この図1に示されるように、第1実施形態のネットワークサービス表示システムは、ネットワークサービス可視化サーバ10と、サービス提供サーバ20(20A、20B)と、サービス提供者のサービス提供端末装置30と、サービス利用者の利用者端末装置40(40A〜40D)とを含んで構成される。なお、「サービス利用者」は、適宜「利用者」と略称する。
【0023】
まず、ネットワークサービス可視化サーバ10は、本システムを利用する利用者(利用者端末装置40(40A〜40D))およびサービス提供者(サービス提供サーバ20(20A、20B))の登録を受け付ける機能を有する。また、利用者端末装置40(40A〜40D)をオブジェクト化(例えば、住宅として表現)し、サービス提供サーバ20が提供するサービス(コンテンツ)の内容や規模をオブジェクト化(例えば、店舗や工場等の建物として表現)し、利用者端末装置40(40A〜40D)とサービス提供サーバ20(20A、20B)とを接続するネットワーク50をオブジェクト化(例えば、道路として表現)する機能を有する。
【0024】
ネットワーク環境をオブジェクト化する機能には、ネットワーク50の接続回線の帯域が広いほど、この帯域を示すオブジェクトの幅を広く表示する機能と、ネットワーク50の混み具合であるトラフィック状況(通信速度の動的な実行値)を、前記帯域を表示するオブジェクト上に、回線が混み合っているほど、トラフィックオブジェクト(例えば、自動車などの乗り物)を多数配置して表示する機能とが含まれる。
【0025】
従って、ネットワークサービス可視化サーバ10は、図2に示されるように、利用者端末装置40やサービス提供サーバ20のサービス登録処理を行う利用者・サービス登録処理部11と、利用者端末装置40とサービス提供サーバ20とネットワーク環境とをオブジェクト化し可視化する仮想都市構築処理部12と、ネットワーク50の混み具合を監視するトラフィック状況監視部13と、ネットワークサービス可視化サーバ10へのアクセスを登録した利用者や登録したサービス提供者に制限する制御部14と、可視化した仮想都市のデータと建物図形データと道路図形データとトラフィックオブジェクト図形データとを記憶する記憶部15と、各種データの送受信を行う通信部16と、を含んで構成される。
【0026】
なお、仮想都市構築処理部12は、利用者が見たい視点に応じて、仮想都市のデータ(画像データ)を変化させる機能を有していてもよい。
【0027】
次に、サービス提供サーバ20は、登録利用者が仮想都市を経由して、サービス提供サーバ20へアクセス(ログイン)してきた場合に、サービス内容(コンテンツ)データを各利用者端末装置40(40A〜40D)へ送信する機能を有する。
【0028】
従って、サービス提供サーバ20は、図2に示すように、コンテンツデータを記憶する記憶部21と、サービス提供サーバ20へのアクセスを登録利用者のみに制限する制御部22と、各種データの送受信を行う通信部23とを含んで構成される。なお、第1実施形態では、サービス提供サーバ20(20A、20B)へのアクセスを登録利用者のみに制限するものとしたが、登録利用者以外からのアクセスも受け付けるようにしてもよい。即ち、サービス提供サーバ20(20A、20B)へのアクセスは、仮想都市のサイトを経由したアクセスでもよいし、仮想都市のサイトを経由しないアクセスでもよい。
【0029】
また、第1実施形態(図1、図2)では、サービス提供サーバ20は、ネットワークサービス可視化サーバ10と分離した状態で描かれているが、ネットワークサービス可視化サーバ10がサービス提供サーバ20を内蔵するものであってもよい。即ち、サービス内容(コンテンツ)データをネットワークサービス可視化サーバ10の記憶部15で保有するものであってもよい。
【0030】
また、第1実施形態では、サービス提供サーバ20(20A、20B)が接続されているネットワーク50の混み具合は、トラフィック状況監視部13が監視するが、サービス提供サーバ20(20A、20B)自身でトラフィック状況監視プログラム等を保有し、このプログラムにより自分の端末装置が接続されているネットワーク50の混み具合(トラフィック状況)を監視し、このトラフィック状況を通信部23からネットワークサービス可視化サーバ10へ送信してもよい。
【0031】
利用者端末装置40(40A〜40D)は、利用者が利用したいサービスに関する情報や自分の端末装置が接続されているネットワーク環境に関する情報(利用者情報)をネットワーク50を介してネットワークサービス可視化サーバ10へ登録し、ネットワークサービス可視化サーバ10で提供されるサービスをブラウザ等で閲覧できる機能を有する。
【0032】
従って、利用者端末装置40(40A〜40D)は、前記利用者情報をネットワークサービス可視化サーバ10の記憶部15へ登録し、ネットワークサービス可視化サーバ10やサービス提供サーバ20(20A、20B)で提供されるサービスを表示させるプログラム(ブラウザ等)を有する処理部41と、前記サービスを表示させる表示部42と、キーボードやマウスなどの入力を受け付ける入力部43と、各種データの送受信を行う通信部44と、を含んで構成されている。
【0033】
また、本実施形態では、利用者端末装置40(40A〜40D)が接続されているネットワーク50の混み具合は、ネットワークサービス可視化サーバ10のトラフィック状況監視部13が監視するが、利用者端末装置40の処理部41でトラフィック状況監視プログラム等を保有し、このプログラムにより自分の端末装置40が接続されているネットワーク50の混み具合(トラフィック状況)を監視して、このトラフィック状況を通信部44からネットワークサービス可視化サーバ10へ送信してもよい。
【0034】
通信部44は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の所定のプロトコルにより、利用者が利用したいサービスや自分の端末装置40が接続されているネットワーク環境に関するデータを送信したり、ブラウザ等で、ネットワークサービス可視化サーバ10で提供される仮想都市のデータやサービス提供サーバ20(20A、20B)で提供されるコンテンツを受信したりする機能を有する。
【0035】
図3は、第1実施形態において、利用者端末装置40Aに表示される仮想都市の画面例を示したものである。
【0036】
図3のメインストリート110はネットワーク50のバックボーンネットワークを示す。そして、メインストリート110から伸びる道は、各サービス提供サーバ20のネットワーク50への接続環境や、利用者端末装置40のネットワーク50への接続環境を示す。
【0037】
サービス利用者オブジェクト100は、利用者端末装置40Aを示し、サービス利用者オブジェクト100とメインストリート110とを繋ぐ道路オブジェクト70Aや道路オブジェクト70Bは、それぞれバックボーンネットワークへの上り方向の接続回線と下り方向の接続回線とを示し、前記道路の幅は回線の帯域を示す。
【0038】
ここで、図3の道路70Aと道路オブジェクト70Bとの場合、道路オブジェクト70Aの幅と、道路オブジェクト70Bの幅とが異なる。これは、利用者端末装置40Aのネットワーク50への接続回線の帯域が上り方向の回線と下り方向の回線とで異なる(例えば、接続回線がADSLである)ことを示す。
【0039】
また、標識オブジェクト80Aや標識オブジェクト80Bはそれぞれの接続回線の方向を示す。即ち、標識オブジェクト80Aは上り方向を示し、標識オブジェクト80Bは下り方向を示す。なお、上り方向とは利用者端末装置40からバックボーンネットワークへの方向であり、下り方向とはバックボーンネットワークから利用者端末装置40への方向である。
【0040】
また、サービスオブジェクト60A〜60Cは、各サービス提供サーバ20の提供するサービスを示し、前記オブジェクトの大きさは前記サービスの規模が利用者に視覚的に解るように示している。ちなみに、サービスオブジェクト60Aは前記サービスが小規模なサービスであることを示し、サービスオブジェクト60Bは中規模のサービスであることを示し、サービスオブジェクト60Cは大規模なサービスであることを示す。なお、サービスの規模は、前記サービスの登録利用者数を示すが、前記サービスへの1日あたりの利用者のアクセス数や、サーバの処理能力を示すものであってもよい。また、サービスオブジェクト60A〜60Cのデザインは、サービスの内容を表示するものであってもよい。
【0041】
トラフィックオブジェクト120は、ネットワークのトラフィック状況を示すオブジェクトであり、ネットワークが混み合っているほど、多数のトラフィックオブジェクトが配置される。即ち、領域90Aのネットワークは混み合っていないが、多数のトラフィックオブジェクトが配置されている領域90Bのネットワークは混み合っていることを示す。
【0042】
以上、利用者端末装置40Aに表示される仮想都市の画面例について説明した。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる。
【0043】
次に、利用者がネットワークサービス可視化サーバ10のサービスを利用する際のフロー(サービス利用フロー)を説明する。図4は、本発明の第1実施形態のサービス利用フローを例示した図である。以下、サービス利用フローを、図4に沿って説明する。
【0044】
まず、ステップS11では、利用者は利用者端末装置40Aを操作してネットワークサービス可視化サーバ10にログイン(アクセス)するための情報を入力し、ステップS12に進む。
【0045】
ステップS12では、ネットワークサービス可視化サーバ10の制御部14が利用者のログイン情報を受信後、ログインの処理を行い、ステップS13へ進む。
【0046】
ステップS13では、ネットワークサービス可視化サーバ10のトラフィック状況監視部13が利用者端末装置40Aのトラフィック状況の検出処理を行い、ステップS14へ進む。
【0047】
ステップS14では、ネットワークサービス可視化サーバ10の仮想都市構築処理部12が、利用者端末装置40Aのトラフィック状況の検出処理結果と、記憶部15のトラフィックオブジェクト図形データと、に基づきトラフィックオブジェクトの図形作成処理を行い、ステップS15へ進む。
【0048】
ステップS15では、ネットワークサービス可視化サーバ10は、ステップS14で作成したトラフィックオブジェクトの図形データと、記憶部15の仮想都市データとに基づき、トラフィックオブジェクトを配置した仮想都市データを作成し、このデータを記憶部15へ送信し、利用者端末装置40Aはトラフィックオブジェクトの配置された仮想都市データを受信する。このトラフィックオブジェクトの配置された仮想都市データは、トラフィックの状況により逐次変化するものであり、ネットワークサービス可視化サーバ10は、利用者端末装置40が仮想都市の建物(サービス提供サーバ20)にアクセス(ログイン)するまで、ステップS13からステップS15までのステップを繰り返す。
【0049】
利用者は、利用者端末装置40Aを介してトラフィックオブジェクトの配置された仮想都市を閲覧し、仮想都市の建物(サービス提供サーバ20A)にアクセス(ログイン)すると、ステップS17へ進む(ステップS16)。
【0050】
ステップS17では、サービス提供サーバ20Aは利用者端末装置40Aからのサービス提供サーバ20Aへのログイン情報を受信後、ログインの処理を行う。そして、利用者端末装置40Aへサービスデータの送信等を行い、本フローを終了する。
【0051】
以上、本システムにおける利用者のサービス利用フローを、図4に沿って説明した。
【0052】
次に、本発明の第1実施形態において、利用者が自己の端末装置を本システムへ登録し、サービス提供者が自己のサービス提供サーバを本システムへ登録する際のフロー(登録フロー)を説明する。図5は、本発明の第1実施形態における登録フローを例示した図である。以下、図5の登録フローに沿って説明する。
【0053】
まず、ステップS21では、サービス提供者はサービス提供端末装置30に、サービス提供サーバ20で提供するサービス提供者名、サービスの内容(プロフィール)、サービスの規模(登録利用者数)、サービス提供サーバ20のネットワーク50への接続環境といったサービス提供サーバ20(サービス提供者)の登録情報を入力し、ステップS22へ進む。ネットワーク50への接続環境とは、例えば、ADSL/光ファイバ/ISDN/アナログといった接続回線の種別や64Kbps、128Kbps、1.5Mbps、8Mbps、12Mbps、100Mbps…といった接続回線の帯域に関する情報である。
【0054】
ステップS22では、サービス提供端末装置30から入力されたサービス提供サーバ20の登録情報をサービス提供端末装置30から利用者・サービス登録処理部11へ送信し、ステップS23へ進む。
【0055】
一方、利用者端末装置40Aにおいても、ステップS23で、利用者は、利用者端末装置40Aの利用者名や登録したいサービス名や、利用者端末装置40Aのネットワーク50への接続環境といった利用者端末装置40Aの登録情報を入力し、ステップ24へ進む。
【0056】
ステップS24では、利用者端末装置40Aから利用者・サービス登録処理部11へ、利用者端末装置40Aの登録情報を送信し、ステップS25へ進む。
【0057】
ステップS25では、利用者・サービス登録処理部11が、ステップS22で送信されたサービス提供サーバ20のサービス内容およびサービス規模に関する情報と、ステップS25で送信された利用者端末装置40Aの登録情報とを記憶部15へ送信する。記憶部15は、このデータを後記の建物図形データのデータベースとして格納し、ステップS26へ進む。
【0058】
ステップS26では、利用者・サービス登録処理部11が、ステップS24で送信された利用者のネットワーク50への接続環境と、ステップS22で送信されたサービス提供サーバ20のネットワーク50への接続環境とを記憶部15へ送信する。このデータを後記の道路図形データのデータベースとして格納し、登録フローを終了する。
【0059】
以上、本システムにおける、利用者およびサービス提供者の登録フローを図5に沿って説明した。
【0060】
次に、仮想都市の構築処理における道路作成処理と、建物作成処理について説明する。まず、仮想都市において、ネットワーク50は、帯域の広さを反映した道路として作成される。この際、道路は、次の表1に一例として示す道路図形データに基づいて仮想都市上に作成される。
【0061】
【表1】
【0062】
この表1において、1) ノード情報は、仮想都市における交差点情報であり、各ノード(交差点)には仮想都市における座標が付与されている。また、各ノードには、ノード#1、ノード#2・・といった固有の番号が付与されている。
2) リンク情報は、どのノードとノードとが結ばれるかを示す情報である。換言すると、リンク#1は、ノード#1とノード#2を結ぶ道路であるといった情報を示す。
3) 表1において、道路Aは、ノード#1、ノード#2、ノード#3、ノード#4、…を、リンク#1、リンク#2、リンク#3…で結ぶ道路であることを示している。なお、各リンクは道幅に相当する帯域情報(56Kbps、64Kpbs、…、1.5Mbps、…、12Mbps、100Mbps)が紐付けされている。
4) サービス提供者の店舗が増えると、当該新店舗用のノードとリンクを新たに作成・登録する(上り用/下り用)。
5) 利用者については、利用者の数が増えても、基本的にはノードおよびリンクの新たな作成・登録はしない。この第1実施形態の仮想都市において、利用者に必要な情報は、サービス提供サーバ20により具現化されるサービスの内容だからである。
【0063】
次に、仮想都市において、サービス(サービス提供サーバ20)および利用者(利用者端末装置40)は、建物(サービスオブジェクト60A〜C、サービス利用者オブジェクト100)として表現(作成)される。この際、建物は、次の表2(a)(b)に一例として示す建物図形データに基づいて仮想都市上に作成される。
【0064】
【表2】
【0065】
以上、本発明の第1実施形態について説明した。この第1実施形態によれば、サービス提供サーバが提供するサービスの内容(コンテンツ)やそのサービスの規模や、前記サーバの接続回線の帯域や、利用者端末装置の接続回線の帯域や、ネットワークのトラフィック状況を、利用者にとって感覚的に解り易く表示することができる。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、各サービスにアクセスすることができる。
【0066】
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る表示方法は、ネットワークサービス可視化サーバが、利用者自身の端末装置のオブジェクトのみならず、他の利用者の端末装置のオブジェクトと、他の利用者の端末装置のネットワーク環境のオブジェクトとを表示する機能を有することを特徴とする。なお、前記第1実施形態と同様の構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0067】
第2実施形態では前記の機能を有するため、記憶部15の利用者ごとの建物図形データ(表2(b)参照)は、仮想都市にアクセスした際に表示させる利用者(メンバー)の情報を含んで構成される。
【0068】
表示させるメンバーは、個別に指定し登録してもよいし、利用者の属性(例えば、端末装置に接続されている通信回線の帯域が1.5Mbps以上)を指定して登録してもよい。
【0069】
次に、第2実施形態において、利用者端末装置40Aに表示される画面例を図6に示す。図6の破線の領域Aに示されるように、仮想都市には自分の利用者端末装置40Aの端末装置のオブジェクト(建物)と利用者端末装置40Aが接続されるネットワーク50のオブジェクト(道路)と利用者端末装置40Aが接続されるネットワーク50のトラフィックのトラフィックオブジェクト(自動車)のみならず、他の利用者端末装置40Bの端末装置のオブジェクト(建物)と利用者端末装置40Bが接続されるネットワーク50のオブジェクト(道路)と利用者端末装置40Bが接続されるネットワーク50のトラフィックのトラフィックオブジェクト(自動車)が表示される。
前記の画面表示により、利用者は他の利用者の端末装置の接続回線の帯域や、トラフィック状況を感覚的に把握することができる。
【0070】
以上、本発明の第2実施形態について説明した。この第2実施形態によれば、利用者端末装置40Aから利用者端末装置40Bへデータの送信を行う際に利用者端末装置40Bのネットワーク環境を考慮して、データの容量の選択あるいはデータ送信をするか否かの判断をすることができる。
【0071】
なお、利用者端末装置40Bへ送信するデータは、利用者端末装置40Aが独自に入手(作成)したものでもよいし、本システムのサービス提供サーバ20から入手したものでもよい。これにより、登録利用者同士がネットワーク環境を感覚的に把握した上で、データの送受信をすることができ、利用者がデータの送受信をする際に便宜となる。
【0072】
以上、本発明の好適な実施形態の一例を示したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、第1実施形態のネットワークサービス可視化サーバの記憶部で、トラフィック状況情報を蓄積しておき、利用者が利用者端末装置の画面上に表示される仮想都市の道路オブジェクトをクリックすると、その場所の経時的なトラフィック状況情報を表示するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
請求項1および請求項5ないし請求項8に係る発明によれば、サービス提供サーバが提供するサービスの内容や規模や、前記サーバの接続回線の帯域や、利用者の端末装置の接続回線の帯域を、利用者にとって視覚的に解り易く表示することができる。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる。
【0074】
請求項2および請求項3に係る発明によれば、前記の接続回線の帯域の他に、前記接続回線のトラフィック状況を視覚的に解り易く表示することができる。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる。
【0075】
請求項4に係る発明によれば、前記帯域が上り方向のものであるか、下り方向のものであるかが、視覚的に解り易く表示される。この表示方法により、利用者はサービス内容やネットワーク環境を感覚的に把握しながらサービスを選択し、アクセスすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】…本発明の第1実施形態の表示方法が行われるネットワークサービス表示システムの全体構成図である。
【図2】…図1のネットワークサービス表示システムの、ネットワークサービス可視化サーバ、サービス提供サーバ、利用者端末装置の構成図である。
【図3】…本発明の第1実施形態において、利用者端末装置に表示される仮想都市の画面例を示したものである。
【図4】…本発明の第1実施形態において、利用者がネットワークサービス可視化サーバのサービスを利用する際のフロー(サービス利用フロー)を例示した図である。
【図5】…本発明の第1実施形態において、利用者またはサービス提供者が自己の端末装置や自己のサービスを本システムへ登録する際のフロー(登録フロー)を例示した図である。
【図6】…本発明の第2実施形態において、利用者端末装置40に表示される画面例である。
【符号の説明】
10…ネットワークサービス可視化サーバ(ネットワークサービス可視化装置)
20…サービス提供サーバ
30…サービス提供者端末
40…利用者端末装置
50…ネットワーク
70…道路オブジェクト(利用者端末装置用)
90…道路オブジェクト(サービス提供サーバ用)
110…道路オブジェクト(バックボーンネットワーク用)
120…トラフィックオブジェクト
Claims (8)
- 複数の端末装置が接続されたネットワークにおいて、ネットワーク上で提供されるサービスを、このサービスの特徴に基づいたオブジェクトにより表示するネットワークサービス表示方法であって、
このサービスの利用者の端末装置と、このサービスを提供するサービス提供サーバと、このサービスの利用者の端末装置とサービスを提供するサーバとを接続するネットワークの環境と、このネットワークにおける通信回線の帯域をオブジェクトとして表示し、
前記通信回線の帯域が広いほど、この帯域を示すオブジェクトの幅を広く表示すること、
を特徴とするネットワークサービス表示方法。 - 前記ネットワークのトラフィック状況を、前記帯域を表示するオブジェクト上に配置したトラフィックオブジェクトにより表示することを特徴とする請求項1に記載のネットワークサービス表示方法。
- 前記トラフィックオブジェクトが乗り物を示すオブジェクトであり、このオブジェクトを、前記ネットワークにおいてトラフィックが多い場所に多く配置すること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のネットワークサービス表示方法。 - 前記帯域を表示するオブジェクトに、前記オブジェクトが上りの帯域を示すものか下りの帯域を示すものかを表示する方向表示オブジェクトを配置することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のネットワークサービス表示方法。
- 利用者に対してネットワーク上においてサービスを提供する1以上のサービス提供サーバと、ネットワーク上において前記サービスの提供を受ける1以上の利用者の端末装置と、前記サービス提供サーバと前記端末装置とを接続するネットワークの環境と、ネットワーク上で提供される前記サービスをこのサービスの特徴に基づいたオブジェクトにより表示するネットワークサービス可視化装置と、を含んで構成されるネットワークサービス表示システムであって、
ネットワークサービス可視化装置は、前記サービスを利用する利用者の端末装置と、前記サービスを提供するサービス提供サーバと、前記ネットワークの環境と、前記ネットワークにおける通信回線の帯域をオブジェクトとして表示する手段と、前記通信回線の帯域が広いほどこの帯域を示すオブジェクトの幅を広く表示する手段と、を有すること、
を特徴とするネットワークサービス表示システム。 - ネットワーク上において提供されるサービスを利用する利用者の端末装置と、前記サービスを提供するサービス提供者のサービス提供者の端末装置とがネットワークを介して接続された環境において、前記利用者と前記サービス提供者の情報に基づいて構築した仮想都市を前記利用者の端末装置の画面上に表示するネットワークサービス可視化装置であって、
前記サービス提供者が提供するサービスの内容、登録利用者数、ネットワークの環境を含むサービス属性を、ネットワークを介して受け付ける手段、
前記受け付けたサービス属性を、データベースに分類整理して登録する手段、
前記利用者の登録しているサービス、ネットワークの環境を含む利用者登録情報を、ネットワークを介して受け付ける手段、
前記受け付けた利用者登録情報を、データベースに分類整理して登録する手段、
データベースに記憶された道路図形データに基づいて、前記仮想都市に道路図形を作成する手段、
データベースに記憶された建物図形データに基づいて、前記仮想都市に建物図形を作成する手段、
前記作成した道路図形および建物図形を含む仮想都市を、ネットワークを介して送信する手段、
を有することを特徴とするネットワークサービス可視化装置。 - ネットワーク上において提供されるサービスを利用する利用者の利用者端末装置と、前記サービスを提供するサービス提供者のサービス提供者端末装置とがネットワークを介して接続された環境において、前記利用者と前記サービス提供者の情報に基づいて構築した仮想都市を前記利用者端末装置の画面上に表示するネットワークサービス可視化装置を構築するため、
コンピュータを、
前記サービス提供者が提供するサービスの内容、登録利用者数、ネットワークの環境を含むサービス属性を、ネットワークを介して受け付ける手段、
前記受け付けたサービス属性を、データベースに分類整理して登録する手段、
前記サービス利用者の登録しているサービス、ネットワークの環境を含む利用者登録情報を、ネットワークを介して受け付ける手段、
前記受け付けた利用者登録情報を、データベースに分類整理して登録する手段、
データベースに記憶された道路図形データに基づいて、前記仮想都市に道路図形を作成する手段、
データベースに記憶された建物図形データに基づいて、前記仮想都市に建物図形を作成する手段、
前記作成した道路図形および建物図形を含む仮想都市を、ネットワークを介して送信する手段、
として機能させることを特徴とするネットワークサービス可視化プログラム。 - 請求項7に記載のネットワークサービス可視化プログラムを記録したことを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003043351A JP2004254140A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | ネットワークサービス表示方法、ネットワークサービス表示システム、ネットワークサービス可視化装置、ネットワークサービス可視化プログラム、およびそのプログラムを記録した記憶媒体。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003043351A JP2004254140A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | ネットワークサービス表示方法、ネットワークサービス表示システム、ネットワークサービス可視化装置、ネットワークサービス可視化プログラム、およびそのプログラムを記録した記憶媒体。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004254140A true JP2004254140A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33026379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003043351A Pending JP2004254140A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | ネットワークサービス表示方法、ネットワークサービス表示システム、ネットワークサービス可視化装置、ネットワークサービス可視化プログラム、およびそのプログラムを記録した記憶媒体。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004254140A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009049477A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 可視光を利用した光信号伝送装置及び光通信システム |
JP2014230041A (ja) * | 2013-05-21 | 2014-12-08 | 独立行政法人情報通信研究機構 | ネットワークの構成及び動作の可視化装置 |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003043351A patent/JP2004254140A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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