JP2004253044A - 光アシスト磁気記録ディスク装置および光アシスト磁気記録ディスク - Google Patents

光アシスト磁気記録ディスク装置および光アシスト磁気記録ディスク Download PDF

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Kiichi Kamiyanagi
喜一 上柳
Yukio Adachi
幸男 足立
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Abstract

【課題】ヘッドの記録部と再生部をそれぞれ独立して目的の記録トラックにトラッキングさせることができ、これにより光アシスト磁気記録における高密度化を可能とした光アシスト磁気記録ディスク装置および光アシスト磁気記録ディスクを提供する。
【解決手段】記録時には、ヘッド1の記録部により記録トラックのアドレスマークおよびトラッキングマークを検出し、再生時には、ヘッド1の再生部により記録トラックのアドレスマークおよびトラッキングマークを検出する。信号処理回路27はそれらの検出信号からアドレス信号およびトラッキング位置誤差信号を生成し、制御回路28はヘッド1の記録部および再生部をそれぞれ独立して目的の記録トラックにトラッキングさせる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光アシスト磁気記録ディスク装置および光アシスト磁気記録ディスクに関し、特に、ヘッドの記録部と再生部をそれぞれ独立して目的の記録トラックにトラッキングさせることができ、これにより光アシスト磁気記録における高密度化を可能とした光アシスト磁気記録ディスク装置および光アシスト磁気記録ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク記録装置においては、近年、年率100%の速度で高密度化され、市販品としては、面記録密度40Gbpsi(Gbit/(inch))、実験レベルでは2001年に100Gbpsiが達成されるに至っている。
【0003】
しかし、その後の伸びは鈍化しており、その一番の原因は記録磁化の熱緩和現象、すなわち、熱的な擾乱により磁化の方向が反転し、記録が失われて行く現象である。この熱的緩和現象は、磁気異方性と磁化の体積に比例する。従って、高密度化に伴い記録磁化のサイズが小さくなるにつれて、熱的緩和減少が起こりやすくなる。また、熱緩和を防ぐには、異方性の強い磁性膜を記録媒体として用いることが考えられるが、その膜に記録を行うには、より強い記録磁界が必要とされる。しかし、現在使用されている薄膜磁気ヘッドのポールにはすでに自然界に存在し得る最大の飽和磁束(2.4テスラ)の材料が使用されており、今後大幅な改良は望めない。
【0004】
これを解決する方式として、光アシスト磁気記録方式が提案されている。この方式では、記録時に記録位置に微小サイズのレーザ光を照射してその部分をキューリー温度近くまで加熱することにより、抗磁力を低下させて記録を行う。これにより、室温においてより磁気異方性が高く、抗磁力の強い、従って室温において熱的に安定な磁気記録媒体に記録することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この特許文献1に記載された従来の光アシスト磁気記録ディスク装置のヘッドは、浮上スライダの後方に、半導体レーザ、薄膜磁気トランスデューサ、およびGMRセンサが順次積層された構造を有する。通常の磁気ヘッドでは、GMRセンサ、薄膜磁気トランスデューサの順に積層されているが、このヘッドでは、半導体レーザの出力光と薄膜磁気トランスデューサの磁気ポールを近付けるために逆の順に積層している。
【0006】
このように構成された従来の光アシスト磁気記録ディスク装置では、再生部によりアドレスマークとトラッキングマークを読み取り、アドレス信号とトラッキング位置誤差信号を形成し、これらのアドレス信号およびトラッキング位置誤差信号に基づいて、記録部および再生部を記録トラックにトラッキングして記録および再生している。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−45004号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の光アシスト磁気記録ディスク装置によると、ヘッドの記録部と再生部が同一トラック上にあることを前提としているが、微小レーザ光を照射して磁界を印加する記録位置と、GMRセンサの検出位置とは、薄膜磁気トランスデューサの厚さ分、約数μm隔てて配置されているため、再生部をトラッキングさせたときに記録部に位置ずれが生じることから、光アシスト磁気記録ディスクの高記録密度化に限界があるという問題がある。
【0009】
すなわち、記録部と再生部との記録トラックに対しするトラッキング精度は、記録トラック幅の数分の一とする必要がある。数十Gbpsiの記録密度の場合、トラック幅は0.4μm程度であり、トラッキング精度としては、0.1μm程度でよく、ヘッドの角度精度としては、20ミリラジアン(約1度)程度が許容されるため、ヘッドをスイングアームに取り付ける時の機械的な位置合わせが一応可能な範囲となる。しかし、1Tbpsiの場合、1ビットの占める面積は600平方nm程度となるため、トラック幅は少なくとも60nm以下にしなければならない。この時のトラッキング精度は10nm以下が要求される。その場合、許容角度は100Gbpsiの場合よりも一桁小さくなり、2ミリラジアン(0.1度)以下が必要となり、機械的な位置合わせのみでは極めて困難となる。
【0010】
また、光アシスト磁気記録用のヘッドとして、半導体レーザの出力位置やソリッドイマージョンレンズの集光位置の周りにコイルを配置して磁界を発生する方式が考案されているが、これらの場合はソリッドイマージョンレンズの半径長以上、記録部と再生部を離さざるを得ないため、さらに両者の距離が長くなり、両者の位置合わせはますます困難となる。
【0011】
従って、本発明の目的は、ヘッドの記録部と再生部をそれぞれ独立して目的の記録トラックにトラッキングさせることができ、これにより光アシスト磁気記録における高密度化を可能とした光アシスト磁気記録ディスク装置および光アシスト磁気記録ディスクを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を解決するため、ディスク上に形成された記録トラックの記録部分を加熱し、その記録部分に情報を磁気的に記録する記録部と、前記記録部分から前記情報を磁気的に再生する再生部とを有するヘッドを用いて記録および再生を行う光アシスト磁気記録ディスク装置において、前記記録部および前記再生部のそれぞれにより前記記録トラックのアドレスマークおよびトラッキングマークを検出し、得られた検出信号からアドレス信号およびトラッキング位置誤差信号を生成する信号処理手段と、前記記録の際に、前記記録部の検出に基づく前記アドレス信号および前記トラッキング位置誤差信号を用いて前記記録部を前記記録トラック上にトラッキングさせ、前記再生の際に、前記再生部の検出に基づく前記アドレス信号および前記トラッキング位置誤差信号を用いて前記再生部を前記記録トラック上にトラッキングさせる、トラッキング手段とを備えたことを特徴とする光アシスト磁気記録ディスク装置を提供する。
この構成によれば、記録時には、ヘッドの記録部により記録トラックのアドレスマークおよびトラッキングマークを検出し、信号処理手段はそれらの検出信号からアドレス信号およびトラッキング位置誤差信号を生成し、トラッキング手段はヘッドの記録部を目的の記録トラックにトラッキングさせる。ヘッドの記録部は目的の記録トラックに情報を磁気的に記録する。再生時には、ヘッドの再生部により記録トラックのアドレスマークおよびトラッキングマークを検出し、信号処理手段はそれらの検出信号からアドレス信号およびトラッキング位置誤差信号を生成し、トラッキング手段はヘッドの再生部を目的の記録トラックにトラッキングさせる。ヘッドの再生部は、目的の記録トラックから情報を磁気的に再生する。
【0013】
本発明は、上記目的を達成するため、光学的、又は光学的および磁気的に検出可能なアドレスマークおよびトラッキングマークを備えたことを特徴とする光アシスト磁気記録ディスクを提供する。
この構成によれば、ヘッドの記録部に用いる半導体レーザあるいは薄膜磁気トランスデューサによりアドレスマークおよびトラッキングマークを検出することができ、ヘッドの再生部に用いる磁気センサあるいは磁気抵抗センサによりアドレスマークおよびトラッキングマークを検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ディスク装置の概略構成を示す。この光アシスト磁気記録ディスク装置20は、基板22上に磁気記録層23としてCoCrPtからなる垂直磁気記録媒体を形成した光アシスト磁気記録ディスク21と、その光アシスト磁気記録ディスク21を回転させるモータ24と、磁気記録層23上を浮上走行して、磁気記録膜23に光アシスト磁気を行う記録部と信号再生を行う再生部とを有する光アシスト磁気記録ヘッド1と、光アシスト磁気記録ヘッド1を支えるスイングアーム25と、スイングアーム25を走査するためのボイスコイルモータ26と、所定の信号を処理する信号処理回路27と、記録・再生時に信号処理回路27からの制御信号に基づいて、モータ24およびボイスコイルモータ26を制御する制御回路28とを有して構成されている。
【0015】
信号処理回路27は、記録時には記録情報信号を処理して光アシスト磁気記録ヘッド1の記録部の薄膜磁気トランスデューサと半導体レーザに印加する電流を変調し、磁気記録層23に光アシスト磁気記録を行い、再生時には再生部のGMRセンサからの磁界変調信号を用いて記録情報を再生するものである。
【0016】
図2は、光アシスト磁気記録ヘッド1を示し、(a)は断面図、(b)は底面図である。この光アシスト磁気記録ヘッド1は、浮上スライダ2の後方に、半導体レーザ3および薄膜磁気トランスデューサ4からなる記録部と、GMRセンサ5からなる再生部を積層した構造を有する。
【0017】
半導体レーザ3は、GaAs系のn型半導体6の上に、GaAlAsの活性層7、GaAs系のp型半導体8、キャップ層、電極(図略)等が積層されており、さらにその出力面には、微小開口16aを有する金属膜16が被着され、そこから発振波長780nmの微小レーザ光17を磁気記録層23の記録部分に照射して加熱することにより、その部分の抗磁力を低下させる。
【0018】
薄膜磁気トランスデューサ4は、上下のヨーク9,10に薄膜コイル11が挟まれ、薄膜コイル11の内側で上下のヨーク9,10が接続されて磁気回路を構成し、下側のヨーク9に磁気ポール9’が接続されており、微小レーザ光17に近接して磁界を発生し、半導体レーザ3からの微小レーザ光17の照射によって抗磁力が低下した記録部分に磁界を印加する。
【0019】
GMRセンサ5は、磁気シールド膜を兼ねる上側ヨーク10と上側磁気シールド膜15に挟まれたスピンバルブ膜12と、スピンバルブ膜12に電流を供給する一対の電極13と、薄膜コイル11およびスピンバルブ膜12を支える誘電体膜からなるスペーサ14とを有して構成され、記録部分の漏れ磁界から信号を磁気的に再生する。
【0020】
図3は、光アシスト磁気記録ディスク21の一記録トラックを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。この光アシスト磁気記録ディスク21の記録トラック40は、クロックマーク43と千鳥状の一対のトラッキングマーク44からなるトラッキング部41と、アドレスマーク45からなるアドレス部42とを有する。これらのマーク43,44,45は、いずれも基板22上にエンボス型(凹型)で形成されており、これらの凹部の上に磁気記録層23が形成されている。
【0021】
クロックマーク43は、記録トラック40からの再生信号やトラッキング位置誤差信号の同期を取るために使用される。
【0022】
一対のトラッキングマーク44は、従来の光ディスクのトラッキングにおいて提案されているサンプルサーボ方式における千鳥マークと同様のものであり、記録トラック40に対してトラックピッチの1/4程度左右に位置をずらして配置されている。このトラッキングマーク44上を微小レーザ光17やGMRセンサ5のスピンバルブ膜12が走行することにより、記録部および再生部のトラッキング用のトラッキング位置誤差信号が形成される。深さは、波長の1/8〜1/6程度(波長780nmの場合、100〜130nm)としており、それによってトラッキングマーク44による反射光の変調度は最大となる。
【0023】
これらのクロックマーク43およびトラッキングマーク44の検出は、記録トラック40からの反射光が半導体レーザ3のインピーダンスを変調する、所謂SCOOP効果を用いて行う。すなわち、マーク43,44の有無により、半導体レーザ3に入射する光強度が変調を受けることによって、半導体レーザ3の活性層内のキャリア数が変調を受け、それによるインピーダンス変化から信号検出が可能となる。一対のトラッキングマーク44と微小レーザ光17との相対位置がずれることにより、それぞれのマーク44からの信号強度が異なるため、その差信号を形成することによりトラック位置誤差信号を形成することができる。また、GMRセンサ5によるマーク検出も同様に可能となる。即ち、凹部であるマーク43,44は、平坦部に比べて100nm程度スピンバルブ膜12から離れるため、この部分の磁界は殆どスピンバルブ膜12には到達しないため、磁気再生信号強度が平坦部に比べて非常に小さくなる。このため、GMRセンサ5によっても微小レーザ光17の場合と同様にマーク43,44を検出することができる。
【0024】
アドレスマーク45は、トラッキングマーク44と同様の深さで記録トラック40の中央に形成されており、トラッキングマーク44と同様に微小レーザ光17とGMRセンサ5により読み取られる。
【0025】
次に、この第1の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ディスク装置20の動作を説明する。記録時は、信号処理回路27が、制御回路28の制御の下に、記録情報信号を処理して光アシスト磁気記録ヘッド1の記録部の薄膜磁気トランスデューサ4と半導体レーザ3に印加する電流を変調し、磁気記録層23に光アシスト磁気記録を行う。微小レーザ光17が記録トラック40上を走行することによって、信号処理回路27は、アドレスマーク45からのアドレス信号を生成し、一対のトラッキングマーク44からトラッキング位置誤差信号を生成する。制御回路28は、アドレス信号およびトラッキング位置誤差信号に基づいてボイスコイルモータ26を駆動制御し、スイングアーム25を走査させてヘッド1の記録部を所定の記録トラック上にトラッキングさせて記録する。
【0026】
再生時は、このときGMRセンサ5によりアドレスマーク45およびトラッキングマーク44から信号を検出し、信号処理回路27は、GMRセンサ5の信号検出によりアドレス信号およびトラッキング位置誤差信号を生成する。制御回路28は、アドレス信号およびトラッキング位置誤差信号に基づいてボイスコイルモータ26を駆動制御し、スイングアーム25を走査させて再生部を所定の記録トラック上にトラッキングさせる。光アシスト磁気記録ヘッド1の再生部のGMRセンサ5からの磁界変調信号を用いて記録情報を再生する。
【0027】
このような第1の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ディスク装置20によれば、光アシスト磁気記録ヘッド1の記録部と再生部により独立にアドレス信号とトラッキング位置誤差信号を形成できるため、記録部と再生部が離れていても、それぞれを独立にトラッキング制御することが可能となる。これによって、記録密度の向上を図ることができる。
【0028】
なお、薄膜磁気トランスデューサ4とGMRセンサ5との間に、別の半導体レーザを搭載することにより、レーザ光のみを用いて、アドレスマークとトラッキングマークを検出することも可能である。この場合、再生時にも記録層を加熱することが可能となるので、TbFeCoなどのフェリ磁性媒体を光アシスト磁気記録ディスク21の記録層に用いた場合、加熱によって磁化を増大させることができ、再生感度を上げることができる。また、これによって、目的のトラックの磁化のみを増大させることができるので、隣接トラックからのクロストークを防げ、GMRセンサの幅をトラック幅よりも大きくできるという利点がある。
【0029】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ディスクの一記録トラックを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。この光アシスト磁気記録ディスクは、基板上の磁気記録層23を磁化することにより、トラッキング部51と、アドレスマーク55からなるアドレス部52を形成したものである。トラッキング部51は、左右で空間周波数(ピッチ)が異なる一対のトラッキングマーク53からなる。これにより、再生時にバンドパスフィルターを用いて両者の信号を分離することにより、トラッキング位置誤差信号を形成することができる。
【0030】
再生部での信号形成には、GMRセンサ5を用いる。記録部での信号形成には、薄膜磁気トランスデューサ4を用いる。すなわち、磁気記録層23からの漏れ磁界によって生じる薄膜磁気トランスデューサ4の電磁誘導を用いて信号を形成する。しかし、電磁誘導による検出感度はGMRセンサ5に比べて1桁以上小さいため、トラッキングマーク53およびアドレスマーク55のマーク長を情報記録のマーク長よりも長くする(望ましくは3倍以上)ことにより、信号強度を増大させる。
【0031】
この第2の実施の形態によれば、ヘッドの記録部と再生部が離れていても、第1の実施の形態と同様に、記録部と再生部をそれぞれ独立してトラッキングさせることができるので、高記録密度のディスク上の目的のトラックに記録を行うことができる。なお、トラッキングマーク53は千鳥状に配置してゲート信号を用いて時間的に分離してもよい。
【0032】
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ディスクのトラックを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。この第3の実施の形態における光アシスト磁気記録ヘッドは、複数の記録部と、複数の再生部を並列に集積したものを用いる。
【0033】
光アシスト磁気記録ディスクは、記録トラック40の間にトラッキング用溝56が設けられており、その両側に2つの微小レーザ光57を走行させることにより、両者の再生信号の差信号からトラッキング位置誤差信号を生成する。2つの並列されたGMRセンサにより同様のトラック位置誤差信号を生成できることは言うまでもない。
【0034】
この第3の実施の形態によれば、トラッキングマーク部を記録トラック上に別に設ける必要がなくなり、高密度化が可能となる。また、連続してトラッキング位置誤差信号が得られるので、信号処理が簡単となり、また安定して信号が得られる。また、1本のトラッキング溝で2本の記録トラックを追従させられるため、トラッキング溝の数は、記録トラックの半分でよく、トラック溝の形成が容易となるため、より高密度化に適する。
【0035】
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドを示す。この光アシスト磁気記録ヘッドの記録部は、光アシスト磁気記録ディスク21に平行にレーザ光65を出射する半導体レーザ64と、半導体レーザ64の出力光65を平行ビームに整形するコリメータレンズ66と、コリメータレンズ66からのレーザ光を半回転放物面型の外側に設けた反射層61aにより反射して底面67に微小レーザ光62を形成するソリッドイマージョンミラー(SIM)61と、SIM61の集光位置周辺に取り付けられた薄膜磁気コイル63とを有する。また、この光アシスト磁気記録ヘッドの再生部は、SIM61の頂点付近に取り付けたGMRセンサ5を有する。また、この光アシスト磁気記録ヘッドは、SIM61、GMRセンサ5、コリメータレンズ66を支えるホルダー68と、半導体レーザ64をホルダー68に取り付けるスペーサ69とを有する。
【0036】
この第4の実施の形態によれば、SIM61により、高効率微細な近接光形成が可能となる。また、SIMを用いた場合、SIMの頂点67から集光位置まで約100μmと大きく離れており、従って微小レーザ光62とスピンバルブ膜12とはそれ以上離れているが、本発明のヘッドの記録部と再生部をそれぞれ独立して目的のトラックにトラッキングさせる機能を用いることにより、目標のトラックに記録・再生することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、記録部と再生部のそれぞれによりアドレス信号とトラッキング位置誤差信号を生成できるので、ヘッドの記録部と再生部をそれぞれ独立して目的の記録トラックにトラッキングさせることができ、これにより光アシスト磁気記録における高密度化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ディスク装置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドを示し、(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ディスクの一記録トラックを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る光アシスト磁気ディスクの一記録トラックをを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ディスクのトラックを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る光アシスト磁気記録ヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1 光アシスト磁気記録ヘッド
2 浮上スライダ
3 半導体レーザ
4 薄膜磁気トランスデューサ
5 GMRセンサ
6 n型半導体
7 活性層
8 p型半導体
9,10 ヨーク
9’ 磁気ポール
11 薄膜コイル
12 スピンバルブ膜
13 電極
14 スペーサ
15 磁気シールド膜
16 金属膜
16a 微小開口
17 微小レーザ光
20 光アシスト磁気記録ディスク装置
21 光アシスト磁気記録ディスク
22 基板
23 磁気記録層
24 モータ
25 スイングアーム
26 ボイスコイルモータ
40 記録トラック
41 トラッキングマーク部
42 アドレス部
43 クロックマーク
44 トラッキングマーク
45 アドレスマーク
51 トラッキングマーク部
52 アドレス部
53 トラッキングマーク
55 アドレスマーク
60 光アシスト磁気記録ヘッド
61 ソリッドイマージョンミラー
62 微小レーザ光
63 薄膜磁気コイル
64 半導体レーザ
65 出力光
66 コリメータレンズ
67 頂点
68 ホルダー
69 スペーサ

Claims (13)

  1. ディスク上に形成された記録トラックの記録部分を加熱し、その記録部分に情報を磁気的に記録する記録部と、前記記録部分から前記情報を磁気的に再生する再生部とを有するヘッドを用いて記録および再生を行う光アシスト磁気記録ディスク装置において、
    前記記録部および前記再生部のそれぞれにより前記記録トラックのアドレスマークおよびトラッキングマークを検出して得られた検出信号からアドレス信号およびトラッキング位置誤差信号を生成する信号処理手段と、
    前記記録の際に、前記記録部の検出に基づく前記アドレス信号および前記トラッキング位置誤差信号を用いて前記記録部を前記記録トラック上にトラッキングさせ、前記再生の際に、前記再生部の検出に基づく前記アドレス信号および前記トラッキング位置誤差信号を用いて前記再生部を前記記録トラック上にトラッキングさせるトラッキング手段とを備えたことを特徴とする光アシスト磁気記録ディスク装置。
  2. 前記ヘッドの前記記録部は、前記記録部分に微小レーザ光を照射して加熱する半導体レーザと、前記記録部分に磁界を印加して前記情報を磁気的に記録する薄膜磁気トランスデューサとを備え、
    前記ヘッドの前記再生部は、前記情報を磁気的に再生する磁気抵抗センサを備えたことを特徴とする請求項1記載の光アシスト磁気記録ディスク装置。
  3. 前記ディスクの前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークは、光学的および磁気的に検出可能であり、
    前記ヘッドの前記記録部は、前記半導体レーザからの前記微小レーザ光によって前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークを光学的に検出し、
    前記ヘッドの前記再生部は、前記磁気抵抗センサによって前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークを磁気的に検出することを特徴とする請求項2記載の光アシスト磁気記録ディスク装置。
  4. 前記ディスクの前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークは、凹状あるいは凸状に形成されていることを特徴する請求項3記載の光アシスト磁気記録ディスク装置。
  5. 前記ディスクの前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークは、磁気的に形成されており、
    前記ヘッドの前記記録部は、前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークからの漏れ磁界を、前記薄膜磁気トランスデューサにより電磁誘導的に検出し、
    前記ヘッドの前記再生部は、前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークからの漏れ磁界を、前記磁気抵抗センサの抵抗変化として検出することを特徴とする請求項2記載の光アシスト磁気記録装置。
  6. 前記ディスクの前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークは、前記ディスクの情報記録マークの空間周波数よりも低いことを特徴とする請求項3、4又は5記載の光アシスト磁気記録ディスク装置。
  7. 前記ヘッドは、前記半導体レーザに、前記薄膜磁気トランスデューサおよび前記磁気抵抗センサがこの順で積層されていることを特徴とする請求項2記載の光アシスト磁気記録ディスク装置。
  8. 前記ヘッドの前記薄膜磁気トランスデューサは、前記半導体レーザの前記微小レーザ光の出射位置近傍に、前記磁界を印加する磁気ポールを備えたことを特徴とする請求項2記載の光アシスト磁気記録ディスク装置。
  9. 前記ヘッドの前記記録部は、前記微小レーザ光を近接場光として出射する近接場光出射手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の光アシスト磁気記録ディスク装置。
  10. 前記ヘッドの前記再生部は、第2の半導体レーザを備え、前記第2の半導体レーザからの微小レーザ光によって前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークを光学的に検出することを特徴とする請求項2記載の光アシスト磁気記録ディスク装置。
  11. 光学的に検出可能なアドレスマークおよびトラッキングマークを備えたことを特徴とする光アシスト磁気記録ディスク。
  12. 光学的および磁気的に検出可能なアドレスマークおよびトラッキングマークを備えたことを特徴とする光アシスト磁気記録ディスク。
  13. 前記アドレスマークおよび前記トラッキングマークは、凹状あるいは凸状に形成されていることを特徴とする請求項11又は12記載の光アシスト磁気記録ディスク。
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JP2003041528A Pending JP2004253044A (ja) 2003-02-19 2003-02-19 光アシスト磁気記録ディスク装置および光アシスト磁気記録ディスク

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008130187A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Samsung Electronics Co Ltd 磁気記録装置および磁気記録方法
JP2009301602A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Konica Minolta Opto Inc 光学素子、光記録ヘッド及び光記録装置

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