JP2004252880A - 数値制御装置 - Google Patents

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JP2004252880A JP2003044774A JP2003044774A JP2004252880A JP 2004252880 A JP2004252880 A JP 2004252880A JP 2003044774 A JP2003044774 A JP 2003044774A JP 2003044774 A JP2003044774 A JP 2003044774A JP 2004252880 A JP2004252880 A JP 2004252880A
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林 直 美 小
Ryuji Aono
野 竜 二 青
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Abstract

【課題】表面装飾後の最終の複雑な形状データをCAD機能またはCAM機能を用いて作成する必要無く、表面装飾前の形状データによる形状加工と表面装飾加工とを組み合わせて工作機械で一括に加工することができるような数値制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、ワーク40を加工する工作機械30に接続されて使用される数値制御装置10である。数値制御装置10は、形状データが入力される第1入力部11と、テクスチャデータが入力される第2入力部12と、形状データとテクスチャデータとに基づいて、工作機械30におけるワーク40の送り量を規定する送り量指令と工作機械30におけるワーク40の彫り込み量を規定する彫り込み量指令とを生成するデータ融合部13と、工作機械30に接続され送り量指令と彫り込み量指令とを出力する出力部14と、を備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械を制御してワークに複雑な表面装飾加工を実施できる数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表面装飾加工は、工作機械での形状加工が終了した後に、別個の処理作業によって行われている。従来方法の具体的な手順について、図5を参照して以下に詳細に説明する。
【0003】
図5に示すように、加工対象物(ワーク)の表面装飾前の形状データが、CAD機能またはCAM機能を利用して作成され、数値制御装置(NC)に供給される(STEP51)。
【0004】
工作機械は、当該数値制御装置からの各種指令に基づいて、形状データ通りの形状を実現すべく加工対象物を加工する(STEP52)。
【0005】
そして、工作機械で加工された加工対象物に対して、薬品腐食(エッチング)を利用することによって表面装飾加工が施される(STEP53)。単純な模様付けであれば、薬品の種類及び量を調節することによって実施される。複雑な模様付けであれば、特殊シールを併用して、当該特殊シールによってマスキングしてから薬品腐食を施すことによって実施される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来方法においては、工作機械による形状加工の後で、別工程として表面装飾加工が行われている。このため、全体の加工時間が長く、表面装飾工程の材料(エッチング用の薬品、更にはマスキング用の特殊シール)のコストが必要となっている。また、人件費も、各工程において発生している。
【0007】
また、工作機械による形状加工の詳細な技術(ノウハウ)は有していても、薬品腐食による表面装飾加工の詳細な技術(ノウハウ)を有していないユーザは、表面装飾加工を自前で実施することができない。この場合、当該ユーザは、かかる技術を有する他社に外注依頼したりするが、当然に、より多くの時間及びコストが必要である。
【0008】
一方、表面装飾前の形状データによる形状加工と表面装飾加工とを組み合わせて工作機械で一括に加工するためには、現状のシステムにおいては、表面装飾後の最終の複雑な形状データをCAD機能またはCAM機能を用いて作成する必要がある。当該データの作成作業は、極めて困難な作業であり、現実的でない。
【0009】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、表面装飾後の最終の複雑な形状データをCAD機能またはCAM機能を用いて作成する必要無く、表面装飾前の形状データによる形状加工と表面装飾加工とを組み合わせて工作機械で一括に加工することができるような数値制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ワークを加工する工作機械に接続されて使用される数値制御装置であって、形状データが入力される第1入力部と、テクスチャデータが入力される第2入力部と、形状データとテクスチャデータとに基づいて、工作機械におけるワークの送り量を規定する送り量指令と工作機械におけるワークの彫り込み量を規定する彫り込み量指令とを生成するデータ融合部と、工作機械に接続され、送り量指令と彫り込み量指令とを出力する出力部と、を備えたことを特徴とする数値制御装置である。
【0011】
本発明によれば、形状データとテクスチャデータとに基づいて工作機械におけるワークの彫り込み量を規定する彫り込み量指令が生成されるため、実質的に、表面装飾前の形状データによる形状加工とテクスチャデータによる表面装飾加工とが組み合わさった一体的加工が工作機械によって実現可能となる。
【0012】
従って、当該数値制御装置のユーザは、表面装飾後の最終の複雑な形状データをCAD機能またはCAM機能を用いて作成する必要が無く、また、薬品腐食による表面装飾加工を実施する必要が無いため、全体の加工時間及び各種コストが顕著に低減され得る。
【0013】
好ましくは、第1入力部には、形状データが生成される形状データ生成部が接続されている。この場合、ユーザは、表面装飾前の形状データを当該形状データ生成部において生成したり、適宜修正したりすることができる。
【0014】
この場合、形状データ生成部は、CAD機能またはCAM機能を有していることが好ましい。現在、形状データの生成は、CAD機能またはCAM機能を介して実施されることが一般的であるため、かような態様はユーザの利便性の要求に合致し得るものである。
【0015】
一方、好ましくは、第2入力部には、テクスチャデータが生成されるテクスチャデータ生成部が接続されている。この場合、ユーザは、表面装飾に関するテクスチャデータを当該テクスチャデータ生成部において生成したり、適宜修正したりすることができる。
【0016】
この場合、テクスチャデータ生成部は、複数のテクスチャデータから一つのテクスチャデータを選択するためのテクスチャデータ選択部を有していることが好ましい。つまり、数値制御装置に予め複数のテクスチャデータを記憶させておいて、当該複数のテクスチャデータからユーザが所望のテクスチャデータを選択できるようになっていることが好ましい。例えば、複数種類の木目調のテクスチャデータを予め記憶しておけば、ユーザは所望の種類の木目調のテクスチャデータを単に選択するたけでテクスチャデータを容易に生成することができる。かような態様はユーザの利便性の要求に合致し得るものである。
【0017】
データ処理技術の観点からは、テクスチャデータは、各送り量指令によって送られるワークの各位置に対応する各ビットにおいて凹凸変位量のデータが規定されたビットマップデータであることが好ましい。この場合、各送り量指令に対応してワークが送られる各位置毎に、凹凸の変位量が規定されていることになるため、形状データとテクスチャデータとを融合して彫り込み量指令を生成するためのデータ処理が容易となる。
【0018】
具体的には、データ融合部は、送り量指令を生成する送り量演算部と、形状データとテクスチャデータとを融合して、各送り量指令に伴う彫り込み量指令を生成する彫り込み量演算部と、を有し得る。すなわち、送り量指令が生成された後で、当該送り量指令に伴う彫り込み量指令が、形状データとテクスチャデータとを融合することで生成され得る。送り量指令は、例えば所与の加工プログラムと形状データのみに基づいて生成され得る。
【0019】
更に具体的には、彫り込み量演算部は、次の送り量指令により送られるワークの加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取るテクスチャ読取部と、前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量と前記付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する演算本体部と、を有し得る。
【0020】
好ましくは、彫り込み量演算部は、次の送り量指令により送られるワークの加工位置が、テクスチャデータにより規定されるテクスチャ領域の内部にあるか否かを判別するテクスチャ領域判別部を更に有している。この場合、テクスチャ読取部は、テクスチャ領域判別部によって前記加工位置がテクスチャ領域の内部にあると判別された場合に、当該加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取るようになっている。
【0021】
あるいは、本発明は、ワークを加工する工作機械に送り量指令と彫り込み量指令とを供給して当該工作機械を制御する制御方法であって、送り量指令を生成する送り量指令生成工程と、形状データとテクスチャデータとに基づいて、形状データとテクスチャデータとを融合して、各送り量指令に伴う彫り込み量指令を生成する彫り込み量指令生成工程と、送り量指令と彫り込み量指令とを出力する工程と、を備えたことを特徴とする方法である。
【0022】
好ましくは、彫り込み量指令生成工程は、次の送り量指令により送られるワークの加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取る読取工程と、前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量と前記付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する指令生成工程と、を有する。
【0023】
あるいは、好ましくは、彫り込み量指令生成工程は、次の送り量指令により送られるワークの加工位置がテクスチャデータにより規定されるテクスチャ領域の内部にあるか否かを判別する判別工程と、前記判別工程において前記加工位置がテクスチャ領域の内部にあると判別された場合に、当該加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取る読取工程と、前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量と前記付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する指令生成工程と、を有する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施の形態による数値制御装置が接続された工作機械を示す概略図である。本実施の形態の数値制御装置10は、ワーク40を加工する工作機械30のサーボドライバ用I/F31、32に接続されている。図2は、数値制御装置10の内部構造を示す概略ブロック図である。
【0026】
図1に示すように、数値制御装置10は、(表面装飾前の)形状データが入力される第1入力部11と、テクスチャデータが入力される第2入力部12と、を備えている。また、図2に示すように、数値制御装置10は、形状データとテクスチャデータとに基づいて、工作機械30におけるワーク40の送り量を規定する送り量指令と工作機械30におけるワーク40の彫り込み量を規定する彫り込み量指令とを生成するデータ融合部13を備えている。更に、図1に示すように、数値制御装置10は、工作機械30のサーボドライバ用I/F31に送り量指令(移動量)を出力すると共に、工作機械30のサーボドライバ用I/F32に彫り込み量指令(加工量)を出力する出力部14を備えている。
【0027】
本実施の形態では、図1に示すように、工作機械30はX−Y方向に高精度に移動するX−Yテーブル33を有しており、ワーク40は当該X−Yテーブル33上に載置されている。X−Yテーブル33は、X軸サーボドライバ35a及びY軸サーボドライバ35bに接続されており、当該サーボドライバ35a、35bがサーボドライバ用I/F31に接続されている。従って、ワーク40は、送り量指令に基づいて、X−Y方向に送られるようになっている。
【0028】
また、図1に示すように、工作機械30はZ方向に高精度に移動する加工工具34を有しており、当該加工工具34は、ワーク40の上方に配置されている。加工工具34を支持する部材は、Z軸サーボドライバ35cに接続されており、当該サーボドライバ35cがサーボドライバ用I/F32に接続されている。従って、加工工具34は、彫り込み量指令に基づいて、Z方向に送られるようになっている。
【0029】
第1入力部11には、形状データが生成される形状データ生成部16が接続されている。形状データ生成部16は、CAD機能またはCAM機能を有している。従ってユーザは、形状データ生成部16を利用することによって、形状データを生成したり、適宜に修正したりすることができる。
【0030】
第2入力部12には、テクスチャデータが生成されるテクスチャデータ生成部17が接続されている。従ってユーザは、テクスチャデータ生成部17を利用することによって、表面装飾に関するテクスチャデータを生成したり、適宜に修正したりすることができる。
【0031】
本実施の形態では、テクスチャデータ生成部17は、複数のテクスチャデータを記憶する記憶部17aと、当該記憶部17aに記憶された複数のテクスチャデータから一つのテクスチャデータを選択するためのテクスチャデータ選択部17bと、を有している。
【0032】
この場合、記憶部17aに予め複数のテクスチャデータを記憶させておくことにより、ユーザは所望のテクスチャデータをテクスチャデータ選択部17bを介して単に選択するたけで、テクスチャデータを容易に生成することができる。
【0033】
記憶部17aに用意され得る複数のテクスチャデータは、例えば、各種の木目調のテクスチャデータである。また、本実施の形態におけるテクスチャデータは、ビット位置が各送り量指令によって送られるワーク40の各位置に対応すると共に、各ビットの値が凹凸変位量のデータに対応するビットマップデータとなっている。
【0034】
さて、図2に示すように、本実施の形態の数値制御装置10のデータ融合部13は、所与の加工プログラムと第1入力部11に入力された形状データとに基づいて送り量指令を生成する送り量演算部13aを有している。
【0035】
一方、数値制御装置10のデータ融合部13は、第2入力部12にテクスチャデータが入力されているか否かを判別する入力モード判別部13bを有している。
【0036】
第1入力部11及び入力モード判別部13bには、形状データのみに基づいて彫り込み量指令を生成するテクスチャ非処理部13cが接続されている。テクスチャ非処理部13cは、入力モード判別部13bによって第2入力部12にテクスチャデータが入力されていないことが判別された場合に、所与の加工プログラムと形状データとに基づいて彫り込み量指令を生成するようになっている。
【0037】
一方、送り量演算部13a及び入力モード判別部13bには、形状データとテクスチャデータとを融合して、各送り量指令に伴う彫り込み量指令を生成する彫り込み量演算部13dが接続されている。彫り込み量演算部13dは、入力モード判別部13bによって第2入力部12にテクスチャデータが入力されていることが判別された場合に、形状データとテクスチャデータとに基づいて彫り込み量指令を生成するようになっている。
【0038】
本実施の形態の彫り込み量演算部13dは、次の送り量指令により送られるワーク40の加工位置が、テクスチャデータにより規定されるテクスチャ領域の内部にあるか否かを判別するテクスチャ領域判別部13eと、テクスチャ領域判別部13eによって前記加工位置がテクスチャ領域の内部にあると判別された場合に、当該加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取るテクスチャ読取部13fと、前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量と前記付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する演算本体部13gと、を有している。
【0039】
ここで、本実施の形態におけるテクスチャデータは、前述のように、各送り量指令によって送られるワーク40の各位置に対応する各ビットにおいて凹凸変位量のデータが規定されたビットマップデータとなっている。従って、テクスチャ読取部13fは、付加彫り込み量として、ビットマップデータの各ビットの値をそのまま読み取って利用することができる。
【0040】
テクスチャ領域判別部13eは、テクスチャ非処理部13cに接続されている。
【0041】
テクスチャ非処理部13cは、テクスチャ領域判別部13eによって前記加工位置がテクスチャ領域の内部にないと判別された場合にも、所与の加工プログラムと形状データとに基づいて彫り込み量指令を生成するようになっている。
【0042】
次に、本実施の形態の作用について、更に図3及び図4を参照して説明する。
【0043】
形状加工と表面装飾加工とを所望するユーザは、まず、表面装飾前の形状データを例えば形状データ生成部16にて生成し、当該形状データを第1入力部11に供給する。そして、表面装飾に関するテクスチャデータを、例えばテクスチャデータ選択部17bにて選択し、当該テクスチャデータを第2入力部12に供給する(STEP01)。
【0044】
数値制御装置10の送り量演算部13aは、所与の加工プログラムと第1入力部11に入力された形状データとに基づいて、送り量指令を生成する(STEP02)。
【0045】
一方、数値制御装置10の入力モード判別部13bは、第2入力部12にテクスチャデータが入力されているか否かを判別する(STEP03)。
【0046】
入力モード判別部13bによって第2入力部12にテクスチャデータが入力されていることが判別されると、彫り込み量演算部13dのテクスチャ領域判別部13eが、次の送り量指令により送られるワーク40の加工位置がテクスチャデータにより規定されるテクスチャ領域の内部にあるか否かを判別する(STEP04)。
【0047】
テクスチャ領域判別部13eによって次の送り量指令により送られるワーク40の加工位置がテクスチャデータにより規定されるテクスチャ領域の内部にあることが判別されると、テクスチャ読取部13fが、当該加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取る(STEP05)。
【0048】
そして、彫り込み量演算部13dの演算本体部13gが、前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量とテクスチャ読取部13fにより読み取られた付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する(STEP06)。
【0049】
図4は、表面装飾前の形状データに基づく彫り込み量とテクスチャデータに基づく付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量の一例を示す。
【0050】
なお、入力モード判別部13bによって第2入力部12にテクスチャデータが入力されていないことが判別された場合には、テクスチャ非処理部13cが所与の加工プログラムと形状データとに基づいて彫り込み量指令を生成する(STEP16)。
【0051】
また、テクスチャ領域判別部13eによって前記加工位置がテクスチャ領域の内部にないと判別された場合にも、テクスチャ非処理部13cが所与の加工プログラムと形状データとに基づいて彫り込み量指令を生成する(STEP16)。
【0052】
そして、STEP02にて生成された送り量指令が、出力部14を介して工作機械30のサーボドライバ用I/F31に送られると共に、STEP06またはSTEP16にて生成された彫り込み量指令が、出力部14を介して工作機械30のサーボドライバ用I/F32に送られる(STEP07)。
【0053】
以上により、ワーク40が送り量指令に基づいてX−Y方向に送られる一方、加工工具34が彫り込み量指令に基づいてZ方向に送られて、実質的に、表面装飾前の形状データによる形状加工とテクスチャデータによる表面装飾加工とが組み合わさった一体的加工が、工作機械30の加工工具34によって実現される。
【0054】
従って、当該数値制御装置10のユーザは、表面装飾後の最終の複雑な形状データをCAD機能またはCAM機能を用いて作成する必要無く、更に、薬品腐食による表面装飾加工を実施する必要無く、表面装飾加工を実施することができる。これにより、全体の加工時間及び各種コストが顕著に低減され得る。
【0055】
加工品の例としては、木目模様が施されたプラスチック成型品の金型などを容易に作成することができる。特に、形状が同一で表面装飾が異なるような金型を、多数簡単に作成することができる。
【0056】
なお、以上の実施の形態において、入力モード判別部13bは省略可能である。同様に、テクスチャ領域判別部13eも省略可能である。
【0057】
また、以上の実施の形態において、形状データ生成部16及びテクスチャデータ生成部17は、数値制御装置10とは別体に設けられているが、数値制御装置10に内蔵されて設けられてもよい。
【0058】
なお、本実施の形態の工作機械30は、送り量指令に基づいてX−Yテーブル33を駆動すると共に彫り込み量指令に基づいて加工工具34をZ軸方向に移動させているが、他の態様も可能である。例えば、加工工具34をZ軸に垂直に保持して、X−Y面に垂直なワーク40の面に表面装飾を施すことも可能である。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、形状データとテクスチャデータとに基づいて工作機械におけるワークの彫り込み量を規定する彫り込み量指令が生成されるため、実質的に、表面装飾前の形状データによる形状加工とテクスチャデータによる表面装飾加工とが組み合わさった一体的加工が工作機械によって実現可能となる。従って、当該数値制御装置のユーザは、表面装飾後の最終の複雑な形状データをCAD機能またはCAM機能を用いて作成する必要無く、更に、薬品腐食による表面装飾加工を実施する必要無く、表面装飾加工を実施することができる。これにより、全体の加工時間及び各種コストが顕著に低減され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による数値制御装置が接続された工作機械を示す概略図である。
【図2】図1の数値制御装置の内部構造を示す概略ブロック図である。
【図3】図1の数値制御装置の作用を説明するためのフロー図である。
【図4】表面装飾前の形状データに基づく彫り込み量とテクスチャデータに基づく付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量の一例を示す図である。
【図5】表面装飾加工の従来方法を説明するための図である。
【符号の説明】
10 数値制御装置
11 第1入力部
12 第2入力部
13 データ融合部
13a 送り量演算部
13b 入力モード判別部
13c テクスチャ非処理部
13d 彫り込み量演算部
13e テクスチャ領域判別部
13f テクスチャデータ読取部
13g 演算本体部
14 出力部
16 形状データ生成部
17 テクスチャデータ生成部
17a 記憶部
17b テクスチャデータ選択部
30 工作機械
31 サーボドライバ用I/F
32 サーボドライバ用I/F
33 X−Yテーブル
34 加工工具
35a X軸サーボドライバ
35b Y軸サーボドライバ
35c Z軸サーボドライバ
40 ワーク

Claims (12)

  1. ワークを加工する工作機械に接続されて使用される数値制御装置であって、
    形状データが入力される第1入力部と、
    テクスチャデータが入力される第2入力部と、
    形状データとテクスチャデータとに基づいて、工作機械におけるワークの送り量を規定する送り量指令と工作機械におけるワークの彫り込み量を規定する彫り込み量指令とを生成するデータ融合部と、
    工作機械に接続され、送り量指令と彫り込み量指令とを出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 第1入力部には、形状データが生成される形状データ生成部が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 形状データ生成部は、CAD機能またはCAM機能を有している
    ことを特徴とする請求項2に記載の数値制御装置。
  4. 第2入力部には、テクスチャデータが生成されるテクスチャデータ生成部が接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の数値制御装置。
  5. テクスチャデータ生成部は、複数のテクスチャデータから一つのテクスチャデータを選択するためのテクスチャデータ選択部を有している
    ことを特徴とする請求項4に記載の数値制御装置。
  6. テクスチャデータは、各送り量指令によって送られるワークの各位置に対応する各ビットにおいて、凹凸変位量のデータが規定されたビットマップデータである
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の数値制御装置。
  7. データ融合部は、
    送り量指令を生成する送り量演算部と、
    形状データとテクスチャデータとを融合して、各送り量指令に伴う彫り込み量指令を生成する彫り込み量演算部と、
    を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の数値制御装置。
  8. 彫り込み量演算部は、
    次の送り量指令により送られるワークの加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取るテクスチャ読取部と、
    前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量と前記付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する演算本体部と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の数値制御装置。
  9. 彫り込み量演算部は、
    次の送り量指令により送られるワークの加工位置が、テクスチャデータにより規定されるテクスチャ領域の内部にあるか否かを判別するテクスチャ領域判別部と、
    テクスチャ領域判別部によって前記加工位置がテクスチャ領域の内部にあると判別された場合に、当該加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取るテクスチャ読取部と、
    前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量と前記付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する演算本体部と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の数値制御装置。
  10. ワークを加工する工作機械に送り量指令と彫り込み量指令とを供給して当該工作機械を制御する制御方法であって、
    送り量指令を生成する送り量指令生成工程と、
    形状データとテクスチャデータとに基づいて、形状データとテクスチャデータとを融合して、各送り量指令に伴う彫り込み量指令を生成する彫り込み量指令生成工程と、
    送り量指令と彫り込み量指令とを出力する工程と、
    を備えたことを特徴とする方法。
  11. 彫り込み量指令生成工程は、
    次の送り量指令により送られるワークの加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取る読取工程と、
    前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量と前記付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する指令生成工程と、
    を有することを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 彫り込み量指令生成工程は、
    次の送り量指令により送られるワークの加工位置がテクスチャデータにより規定されるテクスチャ領域の内部にあるか否かを判別する判別工程と、
    前記判別工程において前記加工位置がテクスチャ領域の内部にあると判別された場合に、当該加工位置におけるテクスチャデータに基づく付加彫り込み量を当該テクスチャデータから読み取る読取工程と、
    前記加工位置における形状データに基づく彫り込み量と前記付加彫り込み量とを足し合わせた彫り込み量を実現するような彫り込み量指令を生成する指令生成工程と、
    を有することを特徴とする請求項10に記載の方法。
JP2003044774A 2003-02-21 2003-02-21 数値制御装置 Withdrawn JP2004252880A (ja)

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