JP2004252716A - 防犯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】犯人に該当すると予想される行動不審者のみに対して、鍵部が破壊されたりドアを開かれる前に、断続的に威嚇して心理的圧力を加え、犯行を断念させることによって、これらの犯行を未然に防ぎ、被害を最小限に留めることである。
【解決手段】犯行現場に犯人が侵入したことを検出して、この犯行を断念させる防犯システムであって、犯人が犯行に及ぶと想定される検知エリアFに侵入すると検知信号を出力する防犯センサである例えば赤外線センサ11と、繰返し周期Tの検出単位時間を有するパルス信号Eを発信しながら、前記検知信号の入力に対して比較演算した結果、不審行動とみなされる場合には、威嚇信号を出力する威嚇処理Pを行う防犯制御装置Aと、該威嚇信号の入力に応じて犯人を威嚇する威嚇装置Cとを備えている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家屋へ不法侵入したり、金品が窃盗されたりする犯罪を防止する防犯システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばたばこ等の自動販売機において、夜間の販売停止時間中に、その内部に設置された投入金の収金部分が窃盗されたり、又は留守中の個人の家屋や事務所等において不法に侵入されて金品が窃盗される被害が増加傾向にある。そして、これらの犯行を防止するため、犯行に及ぶと想定されるエリアに防犯センサを取り付け、信号線及び防犯制御装置を介して警報装置に接続し、防犯センサによる検知信号を基に警報装置により警報を発しながら外部に通報する防犯システムがある。
【0003】
しかしながら従来の防犯システムにおいては、防犯センサを使用して、例えば自動販売機や家屋等のドアが破錠されて開いた状態や、異常と認められる振動を検知して初めてその検知信号が防犯制御装置に入力され、警報が発せられるシステムとなっていたので、犯行への対応が遅れ、犯行による被害を防ぎきれないという問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、犯人に該当すると予想される行動不審者のみに対して、鍵部が破壊されたりドアが開かれたりする前に、断続的に威嚇して犯行を断念させることにより、これらの犯行を未然に防ぎ、又被害を最小限に留めることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために請求項1の発明は、検知エリアに犯人が侵入したことを検出して、この犯行を断念させるシステムであって、警戒状態において、この侵入者の検知エリアでの行動が正常行動か不審行動かを識別し、不審行動の場合には、威嚇することにより犯人に心理的圧力を加えるために、犯人が犯行に及ぶと想定される検知エリアに侵入すると検知信号を出力する防犯センサと、所定の検出単位時間を有する検出単位信号を周期的に発信しながら、前記検知信号の入力に対して比較演算した結果、不審行動とみなされる場合には、威嚇信号を出力する威嚇処理を行う防犯制御装置と、該威嚇信号の入力に応じて犯人を威嚇する威嚇装置とを備えており、待機状態の前記防犯制御装置において、防犯センサの最初の検知信号が入力されると共に警戒状態に移行して前記検出単位信号をカウントするカウント処理を開始し、所定の終了条件に至らない限りは、前記威嚇処理において、各種の犯行の特徴に応じた特定の検出カウント数の検出単位信号が発信されているか判定し、検出カウント数の検出単位信号が発信されている時には、その間に前記防犯センサの検知信号の入力があるかその都度に検出し、検知信号の入力が検出される時には、威嚇信号をその都度出力し、前記威嚇装置によって犯人を断続的に威嚇し、これにより犯行を断念させて未然に防止することを特徴としている。
【0006】
請求項1の発明によれば、待機状態の防犯制御装置において、防犯センサからの最初の検知信号(以下の説明において、第1検知信号と記す)が入力された後に警戒状態に移行して、最初の威嚇信号(以下の説明において、第1威嚇信号と記す)を出力し、威嚇装置によって最初に侵入者を威嚇するまでの時間は、検出単位信号の検出単位時間を基にして、最初の検出カウウント数(以下の説明において、第1検出カウント数と記す)から容易に求められ、正当行為者が防犯センサの検知エリアを通過する通常の最大時間よりも長く設定されている。従って、検知エリアへの侵入者が正当行為者である場合には、第1検知信号が入力されてから第1検出カウント数の検出単位信号に至るまでの時間内に、侵入者が検知エリアを離れているので、威嚇処理を終了すべく警戒状態から再び待機状態に移行し、侵入者への威嚇は行われない。一方、侵入者が犯行を目論んでいる者の場合には、前記第1検出カウント数に至る時間を経過してもなお検知エリアに留まっているので、第1威嚇信号の出力に応じた威嚇が行われ、これにより犯人は検知エリアを離れる。或いは、犯人が、なお検知エリアに留まっていたとしても、更に第2以降の検出カウント数の検出単位信号が発信される度に威嚇信号が出力され、断続的に犯人を威嚇することにより、犯人がドアを開けたり鍵部を破壊して犯行に及ぼうとする前にその犯行意欲を減少させられる。このように、侵入者が犯行可能な検知エリアに継続して存在するか否かを検出しながら、犯人に該当すると予想される行動不審者のみに対して断続的に威嚇して心理的圧迫を加え、犯行を断念させてこれらの犯行を未然に防ぐことができる。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、断続的に威嚇した後にもなお検知エリアに留まる犯人による犯行を防止するために、各種の犯行の特徴に応じた特定の移行カウント数の検出単位信号が発信されているか判定し、移行カウント数の検出単位信号が発信されている時には、威嚇処理を終了して警報処理に移行し、所定の終了条件に至らない限りは、警報処理において、前記防犯センサの検知信号の入力があるか検出し、検知信号の入力が検出される時には、警報信号を出力して、警報装置により犯人に対して警報を発することを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用効果に加えて、断続的に威嚇するのみでは犯行を断念させられないと判断される場合に警報処理を行い、例えば警報装置である警報ベルを連続して鳴り響かせたり、又は外部に通報したりすることによって、犯行の被害を最小に留めれる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記防犯センサは、複数個使用されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明の作用効果に加えて、1つの前記検出単位信号に対して、各防犯センサの複数の検知信号を入力できるので、侵入者の存在の検出精度が向上し、防犯システムの信頼性を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る各実施形態について、更に詳細に説明する。本発明に係る防犯システムは、検知エリアへの侵入者が、正当行為者か、又は威嚇してもなお検知エリアに留まる犯人かを見極め、犯人とみなされる場合にのみ威嚇し、更に警報を発するシステムであって、第1の実施形態は、該防犯システムをたばこ自動販売機31に応用した例である。図1は、第1実施形態の防犯システムに係る防犯装置が設置された状態のたばこ自動販売機31の外観と赤外線センサ11による検知エリアFとを示す斜視図であって、図2は、第1実施形態の前記防犯装置の電気的な構成を中心に示した図である。図示されるとおり、前記防犯システムを稼動する防犯装置は、防犯システム全体を制御する防犯制御装置Aと、犯行可能な検知エリアFへの侵入者を検知する防犯センサBと、前記侵入者を威嚇する威嚇装置Cと、同じく前記侵入者に警報を発する警報装置Dとを備えている。防犯制御装置Aは、防犯センサBからの検知信号の入力に応じて、後述する手順に沿って威嚇及び警報の各信号を出力し、威嚇及び警報の各装置C,Dを制御する箱体形状の装置である。第1実施形態の場合には、前記防犯センサBは、検知エリアF内に人が侵入すると、人体から放射される赤外線(熱源)を感知して検知信号を出力する赤外線センサ11(この業界では「人体センサ」と表現することもある)であって、威嚇装置Cは、点滅ランプ21と警報ベル22である。該警報ベル22は、鳴る時間の違いに応じて威嚇又は警報の両装置C,Dとして使用され、連続して鳴ることによって警報装置Dとして動作し、短時間のみ鳴る場合は威嚇装置Cとなる。そして、前記赤外線センサ11、点滅ランプ21、警報ベル22が、防犯制御装置Aの外周面に取り付けられて、各装置が一体ユニットとなった防犯装置が、たばこ自動販売機の頂部に設置されている。
【0012】
防犯制御装置Aは、タイマー1の機能を有しており、メモリ2等を使用してCPU3において各種の演算を実行するコンピュータであって、その外部に取り付けられた前記赤外線センサ11、点滅ランプ21、警報ベル22との間の各信号や、システムを稼動する主電源を切換えたり、作動時間等を設定する各種操作スイッチ4や、これらの設定項目を目視確認等する表示画面5との間の各信号を、入出力インターフェイス6を介してCPU3との間で入出力可能である。また、防犯制御装置Aは、パルス信号発信部7において、その繰返し周期Tは3秒であってパルス幅Tは2. 9秒の方形波のパルス列よりなるパルス信号Eを発信する機能を有している。該パルス信号Eは、そのパルス波形の繰返し周期Tに相当する時間を検出単位時間として、後述する手順に沿って、この時間(3秒)毎に赤外線センサ11の検知信号を検出するために発信される検出単位信号である。
【0013】
また、前記赤外線センサ11は、図1に示されるように、その検知エリアFが広範囲に及ぶセンサであって、自動販売機31の幅方向中央部の上方を頂点として、ここから地面Gに向けてその検知エリアFが円錐状に広がるように、防犯制御装置Aの本体頂部のブラケット32を介して取り付けられている。よって、検知エリアFへの侵入者が、自動販売機31の前面の扉パネル33に近づき、収金部分に係る現金収納カバー34の鍵部34aに触れる前にこれを検知して検知信号を出力するようになっている。なお、図1において、Wは壁体を示し、たばこ自動販売機31の背面と対向しており、35,36a,36b,37は、たばこの陳列ウインドウ、貨幣及び紙幣の投入口、たばこ取出口である。
【0014】
次に、たばこ自動販売機31における防犯システムの稼動例について説明する。図3及び図4は、侵入者が犯人及び正当行為者の場合の防犯システムの稼動例を防犯制御装置Aにおける各種信号の入出力を中心に示したタイムチャートであって、図5ないし図8は、防犯制御装置Aでの処理手順を示すフローチャートである。上述した防犯装置は、夜間のたばこの販売停止時間帯において防犯システムが稼動するように、たばこの販売終了時刻と販売再開時刻とが設定されており、たばこの販売終了時刻になると、自動的に防犯制御装置Aが作動して防犯システムが稼動開始し(ステップS)、たばこの販売再開時刻になると、稼動終了する(ステップS)。防犯制御装置Aが作動している間には、大別すると2種類の作動状態があって、前記検知エリアFへの侵入者があるかどうかを単に検出する待機状態Rと、該待機状態Rにおいて前記検知エリアFへの侵入者を最初に検知した後に、この侵入者が正当行為者か犯人かを見極めながら、犯行を防止するための各処理を行う警戒状態Rとである。
【0015】
防犯システムが稼動開始した(ステップS)直後には、防犯制御装置Aの前記パルス信号発信部7において、繰返し周期T及びパルス幅Tがそれぞれ3秒及び2. 9秒のパルス列よりなる前記パルス信号Eが発信され、このパルス信号Eは、防犯制御装置Aが作動している間に連続して発信され続ける(ステップS)。この次に、防犯制御装置Aは、前記待機状態Rに入り、稼動終了設定時刻に至らない限りは〔ステップS(No)〕、赤外線センサ11からの検知信号の入力があるか否かを常に検出(ステップS)し、赤外線センサ11から入力される第1検知信号E21を検出した後には、待機状態Rから前記警戒状態Rに移行する。
【0016】
警戒状態Rにおいては、以下の3つの処理を行いながら検知エリアFへの侵入者が犯人か否かを見極め、必要な場合には警報を発する。まず最初に、前記パルス信号Eのカウント処理Pが実行される。カウント処理Pは、前記パルス信号Eのパルス波形の数を、前記繰返し周期T毎にカウントし、このカウント数Mをメモリ2に記憶する処理である。また、威嚇処理Pは、異なるカウント数M毎に実行される処理であって、カウント数Mが、検知エリアFへの侵入者を威嚇すべきタイミングである検出カウント数に該当するか否かを判断し、該当する場合には、赤外線センサ11からの検知信号があるのを確認した後に威嚇信号を出力するための処理である。更に、威嚇しながら一定時間が経過し、特定のカウント数である移行カウント数Msに至ってもなお、侵入者が検知エリアF内に留まり、犯行の恐れが大きい時には、警報処理Pに移行するべく判断を行う処理である。最後に、警報処理Pにおいては、犯行を断念させるべく、警報ベル22を作動する警報信号が出力される。
【0017】
まず、第1実施形態の警戒状態Rにおいて、検知エリアFへの侵入者が犯人であって、犯行が防止される例について以下に説明する。待機状態Rにおいて前記赤外線センサ11の第1検知信号E21が入力されると同時に警戒状態Rに移行し、まず最初に、カウント処理Pにおいて、その時発信されているパルス信号Eのカウント数Mを初期化して「1」とし(ステップS11)、前記メモリ2に記録する(ステップS12)。カウント処理Pは、方形のパルス波形の立上がり信号を検出した瞬間に、カウント数Mを「1」だけ増す処理であるが、前記第1検知信号E21は、必ずしもカウント数M=1のパルス波形の立ち上がり時に入力されるとは限らないので、このパルス波形が立ち下がるまでの時間が経過して、この次の波形の立ち上がりが検出された瞬間に〔ステップS13a(Yes)〕、カウント数Mを「1」だけ増して「2」とする(ステップS14)。以降は、パルス信号Eの繰返し周期Tにほぼ等しい3秒間の検出単位時間が経過して、同様に立ち上がりの波形が検出された瞬間毎に(ステップS13b)、カウント数Mを「1」だけ増して、「3」, 「4」…「n」と順にカウントする(ステップS14)(但し、「n」は最終のカウント数Mであって、警戒状態Rの終了時のカウント数である)。
【0018】
そして、カウント数Mが「1」増える毎に威嚇処理Pが実行される。威嚇処理Pは、カウント数Mが、検知エリアFへの侵入者を威嚇すべきタイミングである検出カウント数に該当するか否かを判断し、該当する場合には〔ステップS21(Yes)〕、更にこの検出カウント数のパルス波形が発信されている間に検知信号の入力があるか否かを確認し、検知信号の入力があった場合には〔ステップS22(Yes)〕、警報ベル22及び点滅ランプ21に威嚇信号を出力する(ステップS23,S24)ための処理である。ここで、第1実施形態のたばこ自動販売機31の防犯システムの場合には、上記検出カウント数は、第1ないし第3の各検出カウント数Mf,Mf,Mfの3つであって、それぞれ「3」, 「5」, 「7」である。図3のタイムチャートに図示されるとおり、カウント数M=3の第1検出カウント数Mfのパルス波形E11の立上がり時においては、前記第1検知信号E21が、引き続き入力されており、この場合には、点滅ランプ21の電気接点をオンするランプ用威嚇信号Eが出力されて点滅ランプ21が点灯し、同時に、警報ベル22の電気接点をオンするベル用第1威嚇信号E31が出力される。警報ベル22は、威嚇装置Cとして作動する場合には、1秒間だけ鳴り響く。防犯システムが稼動するたばこの販売停止時間帯は、通常夜間なので、このように点滅ランプ21が点灯することによって、たばこ自動販売機31の周囲が明るく照射され、更に警報ベル22の警報音が短時間ではあるものの鳴り響くことにより、検知エリアFへの侵入者を嚇すことができる。なお、威嚇装置Cとしての警報ベル22の作動時間は1秒間だが、これに対して点滅ランプ21は、一度点灯した後には、警戒状態Rが終了するまで点灯し続ける。
【0019】
そして、上記したようにランプ用威嚇信号E及びベル用第1威嚇信号E31を出力した後には、再びカウント処理Pを行う。図3のタイムチャートに示されるとおり、カウント数M=4のパルス波形が発信されている間には、侵入者は、威嚇されたことによってたばこ自動販売機31の近辺を一時的に離れて、検知エリアFの外部に出るが、このカウント数M=4は、検出カウント数に該当しないので〔ステップS21( No)〕、再びカウント処理Pが実行される(ステップS12)。そして、次の威嚇処理Pにて、カウント数Mが、第2検出カウント数Mfである「5」に等しいと判断されると〔ステップS21( Yes)〕、同様に検知信号の入力が確認される(ステップS22)。ここで、図3に図示されるとおり、第2検出カウント数Mfのパルス波形E12の立上がり時には、赤外線センサ11からの検知信号が入力されていないが〔ステップS22( No)〕、この検知信号の入力確認(ステップS22)は、該パルス波形E12が立下がらない限りは実行される(ステップS25)ので、犯行を実行するために再び検知エリアFに侵入する犯人による第2検知信号E22の入力が検出され〔ステップS22( Yes)〕、第1検出カウント数Mfの場合と同様に、警報ベル22の電気接点をオンするベル用第2威嚇信号E32が出力され(ステップS23)、検知エリアFへの侵入者を、再度嚇すことができる。
【0020】
次に、上記したのと同様に再びカウント処理P及び威嚇処理Pが実行され、威嚇処理Pにて、カウント数Mが、第3検出カウント数Mfである「7」に等しいと判断された場合にも〔ステップS21( Yes)〕、この時のパルス波形E13が発信されている間に、赤外線センサ11からの第2検知信号E22の入力が検出される(ステップS22)。侵入者は、引き続き検知エリアFに留まっており、前記第1及び第2の各検出カウント数Mf,Mfの場合と同様に、ベル用第3威嚇信号E33が出力され(ステップS23)、警報ベル22が1秒間鳴り響く。
【0021】
このように、侵入者が犯人である場合には、検知エリアFに侵入してから、第1検出カウント数Mfのパルス波形E11が発信されるまでの時間が経過しても、その場に継続して留まっているので、警報ベル22及び点滅ランプ21による侵入者への威嚇が行われる。そして、犯人がなお検知エリアFに留まる場合に、更に第2及び第3の各検出カウント数Mf,Mfのパルス波形E12,E13が発信される毎に、第2及び第3の各ベル用威嚇信号E32,E33を出力して警報ベル22を鳴り響かせ、断続的に威嚇することよって、犯行意欲を減少させる。犯人がたばこ自動販売機31の鍵部34aを破壊して犯行に及ぼうとする前に、犯行可能な検知エリアFに継続して存在することを検出しながら威嚇するので、うまくいけば、たばこ自動販売機31に接近した段階で犯行を断念させ、犯行を未然に防ぐことができる。仮に、第2又は第3の各検出カウント数Mf,Mfのパルス波形E12,E13が発信されている間に、赤外線センサ11からの検知信号の入力がない場合には〔ステップS22(No)、ステップS25(Yes)〕、威嚇されたことによって犯人が検知エリアFを離れたとみなし、カウント処理Pを終了して(ステップS26)再び待機状態Rに移行する(ステップS)。
【0022】
そして、威嚇しながら一定時間が経過してもなお侵入者が検知エリアF内に留まる場合には、犯行実行の恐れが大きいので、警戒状態Rを継続し、侵入者に警報を発するべく、特定のカウント数である移行カウント数Msにおいて、威嚇処理Pから警報処理Pに移行する。警報処理Pは、威嚇処理Pにて、前記カウント数Mが、移行カウント数Msに該当すると判断された場合に〔ステップS27(Yes)〕実行される処理であって、該移行カウント数Msにおいてもなお検知信号の入力があった場合には〔ステップS31(Yes)〕、警報信号Eを出力し(ステップS32)、警報ベル22を連続して鳴らすための処理である。ここで、第1実施形態のたばこ自動販売機31の防犯システムの場合には、上記移行カウント数Msは、「9」である。移行カウント数Msのパルス波形Esが立ち上がった後には、赤外線センサ11の第2検知信号E22の入力が確認される限り、警報ベル22が連続して鳴り響く。これにより、検知エリアFへの侵入者、即ち犯行の発覚を恐れる犯人は、図示されるとおり、この警報が発せられる間にたばこ自動販売機31の近辺を離れ、第2検知信号E22の入力がなくなる〔ステップS31(No)〕。この時には、既に前記パルス波形Esが立下がり、その検出単位時間を経過しており〔ステップS33(Yes)〕、よって、警報ベル22を更に3秒間鳴らした後にその警報信号Eの出力を停止し(ステップS34)、点滅ランプ21を点灯するランプ用威嚇信号Eの出力も停止し(ステップS35)、カウント処理Pを終了して(ステップS36)、待機状態Rに移行する(ステップS)。
【0023】
このようにして、威嚇処理Pによる威嚇のみでは犯行を断念させられない場合には警報処理Pに移行し、警報ベル22を連続して鳴らすことによって、威嚇処理Pの効果も相俟って、より一層犯行意欲を減少させられる。即ち、犯行の発覚を恐れる犯人による被害を最小限に留めれる。懲りずに、犯人がたばこ自動販売機31の近辺に再度近づき、検知エリアFへの侵入が検知された場合には再び警戒状態Rに移行して、上記した各処理が実行される。
【0024】
次に、第1実施形態の警戒状態Rにおいて、検知エリアFへの侵入者が正当行為者である例について、図4のタイムチャートを使用して説明する。図示されるとおり、待機状態Rにおいて正当行為者が検知エリアFに侵入する場合にも、前記赤外線センサ11の第1検知信号E21が入力されると同時に、前述したのと同様に、警戒状態Rに移行してカウント処理Pが実行されるが、カウント数M=3の第1検出カウント数Mfのパルス波形E11が発信されている間に、検知信号が検出されないので、カウント処理Pを終了して再び待機状態Rに移行する。ここで、赤外線センサ11の第1検知信号E21が防犯制御装置Aに入力されて立上がってから、前記パルス波形E11が立上がるまでの時間は、第1検知信号E21の立上がりが、この時に発信されているカウント数M=1のパルス波形のどちらの端部(立上がりか又は立下り)に偏っているかで変化するが、約3秒間(最短時)から6秒間(最長時)の間である。この時間は、検知エリアFへの侵入者が正当行為者である場合には、この間に侵入者が検知エリアFを離れていると想定される時間である。正当行為者が、仮に3秒間以上検知エリアFに留まって威嚇されたとしても、この場合には、最初の威嚇によって、販売停止中のたばこ自動販売機31の近辺である検知エリアFを、容易に離れると推察できる。このようにして、本発明に係る防犯システムによれば、侵入者が犯行可能な検知エリアに継続して侵入する時間を測りながら、その継続侵入時間の長さを、自動販売機の収金窃盗による一般的な犯行類型に関連付けて、犯人に該当するかどうか見極めることができる。犯人と予想される行動不審者のみに対して効果的に威嚇して心理的な圧迫を加えることによって、犯行が実行される前に未然に防止し易くなる。
【0025】
なお、上記した第1実施形態防犯システムにおいて、たばこ自動販売機31の検知エリアFは、赤外線センサ11の取付けを調整する等の方法によって可能である。このたばこ自動販売機31が、たばこ以外の24時間稼動する例えば飲料水の自動販売機と隣接して設置される場合には、隣接する自動販売機に検知エリアFが及ばないように衝立等を設置して調節することができる。
【0026】
また、前記パルス信号Eは、防犯システムが稼動開始した(ステップS)直後に、必ずしも発信される必要はない。例えば待機状態Rにおいて赤外線センサ11からの第1検知信号の入力を検出すると共に立上がり、各パルス波形のカウント数Mが、前記検出及び移行のカウント数に該当するか確認するために、少なくとも威嚇処理Pの間に発信される方法でも構わない。即ち、侵入者の検知エリアFへの侵入時間を測れればそれで構わず、検出単位時間を有する周期的な信号であれば代替でき、パルス信号に限定されない。
【0027】
次に第2実施形態の防犯システムについて説明する。第2の実施形態は、発明に係る防犯システムを「ピッキング」(マンション等において、玄関ドアを外側からこじ開けて不法侵入する犯罪に対して使用される用語)による犯行防止に応用した例である。図9は、第2実施形態に係る防犯装置が設置された状態のマンションの玄関ドア41の部分の断面を示す概略図である。図9に示されるとおり、第2実施形態の防犯装置においては、前記防犯センサBは、第1実施形態と同じく赤外線センサ11であって、但し、検知範囲の狭いものが使用されている。また、威嚇装置C及び警報装置Dは、警報ベル22のみであって、第1実施形態と同じく、鳴り響く時間の違いに応じて使い分けられ、防犯制御装置Aの電気的な構成は、第1実施形態とほぼ同様であって、前記パルス信号Eを発信可能である。そして、上記した赤外線センサ11及び警報ベル22が、取付枠43を介して玄関ドア41の外側Oの上方に取付けられ、玄関ドア41の内側Iに設置された防犯制御装置Aと電気的に接続している。また、前記赤外線センサ11は、特に玄関ドアの外側Oのドアノブ42近辺における人体から発せられる赤外線を検知するように、この部分に焦点を合わせながら、玄関ドア41の外側O上方から床面Gに向けてその検知エリアFが延長している。これは、玄関ドア41の外側には接近するものの、ドアノブ42には触らないであろう通常の来訪者をも検知して、防犯システムが稼動するのを避けるためである。
【0028】
次に、「ピッキング」に対する防犯システムの稼動例について、第1実施形態と異なる部分を中心にして説明する。「ピッキング」用の防犯装置は、居住者の外出時間帯において防犯システムが稼動するように、防犯制御装置Aを作動するスイッチ(図示せず)が、玄関ドア41の内側Iに設置されており、外出時にスイッチを操作することによって防犯システムが稼動開始し、帰宅時にスイッチ操作することによって、稼動終了する。防犯制御装置Aが作動している間には、待機状態Rと警戒状態Rの両作動状態があって、警戒状態Rにおいて、カウント、威嚇、警報の各処理P,P,Pが、前記した手順に沿って同様に実行される。
【0029】
そして、第1実施形態とは、威嚇処理Pにおける検出カウント数及び移行カウント数Msとなるべきカウント数Mが異なっている。即ち、第2実施形態においては、第1カウント数Mfは、「5」であり、移行カウント数Msは、「8」である。これにより、待機状態Rにおいて赤外線センサ11がその検知エリアFでの赤外線を検知してから、第1検出カウント数Mfのパルス波形E11が立ち上がるまでの約9〜12秒が経過した後に、前記パルス波形E11が立ち下がるまでの3秒が経過する間にも第1検知信号の入力が検出される場合には、ベル用第1威嚇信号が出力されて警報ベル22が2秒間鳴り響き、侵入者を威嚇する。そして、前記パルス波形E11が立ち上がってから9秒が経過して移行カウント数Msのパルス波形Esが立ち上がり、3秒が経過する間にもなお赤外線センサ11からの検知信号の入力がある時には、警報信号が出力されて警報ベル22が連続して鳴り響き、犯人が検知エリアFから離れるまで続くので、これにより犯行を断念させることができる。なお、侵入者を検出するためのセンサは、振動、タッチ、レーザー等のその他のセンサも使用可能であって、これらの取付場所は、それぞれの状況に応じて異なる場合がある。
【0030】
次に第3実施形態の防犯システムについて説明する。第3の実施形態は、発明に係る防犯システムを、各種事務所の内部の金庫に保管された金品等が窃盗される犯行の防止に応用した例である。図10は、第3実施形態に係る防犯装置が設置された事務所の内部を中心に、平面視において示した概略図である。図10に示されるとおり、第3実施形態の防犯システムは、侵入者を検知すべきエリアとして、事務所の出入口ドア51の外側Oと内側I、及び金品が収納される金庫52周辺の合計3箇所の検知エリアF31, F32, F33を定めている。また、防犯制御装置Aは1台であって、前記各検知エリアF31, F32, F33への侵入者を個別の防犯センサBにて検知し、それぞれのエリアに対応して防犯システムを稼動するために、各検知エリアF31, F32, F33での各検知信号に個別に対応するパルス信号Eが、合計3本発信されるように構成されている。また、各検知エリアF31, F32, F33に対応する威嚇及び警報の各装置C,Dは、点滅ランプ21、警報ベル22、無線発信機23の各装置であって、前記防犯制御装置Aからの出力信号に応じて作動するように、部分的に兼用されながら、電気的に接続されている。
【0031】
次に、第3実施形態の防犯システムの稼動例について、他の実施形態と異なる部分を補足しながら、侵入者を検知すべき前記各検知エリアF31, F32, F33毎に説明する。まず、事務所の前記出入口ドア51の外側Oより事務所の内部Iに侵入する犯行を防止するシステムについて説明する。外側Oの出入口ドア51の上方には、検知エリアF31に接近する侵入者を検知する赤外線センサ11と、点滅ランプ21及び警報ベル22が取り付けられており、これらの赤外線センサ11及び各装置21,22は、事務所の内部Iに設置された防犯制御装置Aと電気的に接続している。防犯制御装置Aには、無線発信機23が突設されており、防犯制御装置Aからの警報信号の出力に応じて事務所の所有者又は警備会社に、無線電話連絡可能になっている。
【0032】
そして、この検知エリアF31に係る防犯システムの場合には、前記威嚇処理Pにおける第1及び第2の各検出カウント数Mf,Mfとなるカウント数Mは、「3」と「5」であり、移行カウント数Msとなるカウント数Mは、「8」である。これにより、赤外線センサ11がその検知エリアF31において侵入者を検知してから、第1検出カウント数Mfのパルス波形E11が立ち上がるまでの約3〜6秒が経過した後に、3秒間経過する間にも検知信号が入力される場合には、第1威嚇信号が出力されて警報ベル22が1秒間鳴り響き、点滅ランプ21が点灯して侵入者を威嚇する。そして、前記パルス波形E11が立ち上がってから6〜9秒間経過する間にも、赤外線センサ11からの検知信号が入力される時には、ベル用第2威嚇信号を出力して同様の威嚇を行う。更に、前記パルス波形E11が立ち上がってから15秒経過して移行カウント数Msのパルス波形Esが立ち上がり、3秒が経過する間にもなお赤外線センサ11からの検知信号の入力がある時には、警報ベル22が連続して鳴り響き、事務所の検知エリアF31を退かない侵入者が居る旨が、前記無線発信機23を介して、事務所の所有者や警備会社等に無線電話連絡される。
【0033】
次に、事務所の出入口ドア51の外側O以外の経路から事務所の内部Iに侵入し、金庫52の中の金品を窃盗する犯行を想定した防犯システムについて説明する。金庫52の周辺の検知エリアF33においては、金庫52の全周面に接近する侵入者を検知するために、赤外線センサ11a、11b、11cが3箇所に取り付けられており、部分的に重複するそれぞれの検知エリアF33a, F33b, F33cを有している。そして、この3つ赤外線センサ11a、11b、11cによる検知信号は、電気的に並列に接続され、合成された状態で防犯制御装置Aに入力される点においてのみ、前述の防犯システムと異なっており、前記検知エリアF33は、これら検知エリアF33a, F33b, F33cの論理和で構成される。このように、最も大切な金庫52の周辺に、複数の赤外線センサ11a、11b、11cを取り付けることによって、侵入者の検知精度を向上でき、防犯システムの信頼性が向上する。なお、この検知エリアF33に係る防犯システムの前記威嚇処理Pでの検出カウント数及び移行カウント数Msは、前記検知エリアF31に係る防犯システムと同様である。また、赤外線センサ11の取付個数は、3個に限定されず、防犯の重要度に応じて、必要個数のものを取付け可能である。
【0034】
そして、上記したように、事務所の出入口ドア51の外側O以外の経路から事務所の内部Iに侵入し、金庫52の中の金品を強引に窃盗した後には、犯人は、内側Iの前記出入口ドア51の検知エリアF32に接近して、ここから事務所の外部Oに逃走する犯行が予想される。ここで、内側Iの出入口ドア51の上方には、その外側Oと同様に、赤外線センサ11が、取り付けられている。この検知エリアF32に対応する防犯システムは、上記したような切羽詰った状況に対応するために、前記威嚇処理Pにおける第1検出カウント数Mfは、「1」であり、移行カウント数Msは、「3」である。即ち、これにより、検知エリアFへの侵入者を検知すると同時に威嚇信号が出力されて警報ベル22が1秒間鳴り響き、第1検出カウント数Mfのパルス波形E11が立ち下がってから約3秒が経過した後に、3秒間経過する間にも検知信号が入力される場合には、前述したのと同様の警報が発せられ、被害を最小限に留めるようになっている。
【0035】
また、上述した第1ないし第3の各実施形態において、防犯センサBは、前記赤外線センサ11の例を示したが、本発明に係る防犯センサBは、これに限定されず、例えば検知エリアへの侵入者による振動を感知する振動センサ等の使用も可能である。威嚇及び警報の各装置C,Dについても同様であって、各実施形態に記載した装置に限定されない。
【0036】
また、上述した第1ないし第3の各実施形態において、検出単位信号であるパルス信号Eにおいて、検出単位時間に相当する繰返し周期Tは、3秒である場合を示したが、これは、犯行の特徴に応じて個別に設定することが可能である。即ち、一般的な犯行遂行時間に応じて設定すれば構わず、この検出単位時間を短く設定する程、犯行遂行時間の短い犯行への防犯精度が高まる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、検出単位時間を有する検出単位信号をカウントして侵入者が犯行可能な検知エリアに継続して侵入する時間を測りながら、その継続侵入時間の長さを、自動販売機の収金窃盗による一般的な犯行類型に関連付けて、犯人に該当するかどうか見極めながら、犯人に該当すると予想される行動不審者のみに対して断続的に威嚇するので、ドアが開いたり鍵部が破壊される前に犯行を断念させ、これらの犯行を未然に防ぎ、被害を最小限に留めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の防犯システムに係る防犯装置が設置された状態のたばこ自動販売機31の外観と赤外線センサ11による検知エリアFとを示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の防犯装置の電気的な構成を中心に示した図である。
【図3】侵入者が犯人の場合の防犯システムの稼動例を防犯制御装置Aにおける各種信号の入出力を中心に示したタイムチャートである。
【図4】同じく、侵入者が正当行為者の場合の防犯システムの稼動例を示した図3と同様のタイムチャートである。
【図5】防犯制御装置Aでの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】同じく、防犯制御装置Aでのカウント処理Pの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】同じく、防犯制御装置Aでの威嚇処理Pの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】同じく、防犯制御装置Aでの警報処理Pの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態に係る防犯装置が設置された状態のマンションの玄関ドア41の部分の断面を示す概略図である。
【図10】第3実施形態に係る防犯装置が設置された事務所の内部を中心に、平面視において示した概略図である。
【符号の説明】
〜A:防犯制御装置
,F,F31〜F33:検知エリア
:パルス信号(検出単位信号)
21,E22:第1及び第2の各検知信号
31〜E33:第1ないし第3の各ベル用威嚇信号(威嚇信号)
:カウント処理
:威嚇処理
:警報処理
:待機状態
:繰返し周期(検出単位時間)
11, 11a〜11c:赤外線センサ(防犯センサ)
22:警報ベル(威嚇装置)
23:無線発信機(警報装置)

Claims (3)

  1. 検知エリアに犯人が侵入したことを検出して、この犯行を断念させるシステムであって、
    警戒状態において、この侵入者の検知エリアでの行動が正常行動か不審行動かを識別し、不審行動の場合には、威嚇することにより犯人に心理的圧力を加えるために、
    犯人が犯行に及ぶと想定される検知エリアに侵入すると検知信号を出力する防犯センサと、所定の検出単位時間を有する検出単位信号を周期的に発信しながら、前記検知信号の入力に対して比較演算した結果、不審行動とみなされる場合には、威嚇信号を出力する威嚇処理を行う防犯制御装置と、該威嚇信号の入力に応じて犯人を威嚇する威嚇装置とを備えており、
    待機状態の前記防犯制御装置において、防犯センサの最初の検知信号が入力されると共に警戒状態に移行して前記検出単位信号をカウントするカウント処理を開始し、
    所定の終了条件に至らない限りは、前記威嚇処理において、各種の犯行の特徴に応じた特定の検出カウント数の検出単位信号が発信されているか判定し、
    検出カウント数の検出単位信号が発信されている時には、その間に前記防犯センサの検知信号の入力があるかその都度検出し、
    検知信号の入力が検出される時には、威嚇信号をその都度に出力し、前記威嚇装置によって犯人を断続的に威嚇し、これにより犯行を断念させて未然に防止することを特徴とする防犯システム。
  2. 断続的に威嚇した後にもなお検知エリアに留まる犯人による犯行を防止するために、
    各種の犯行の特徴に応じた特定の移行カウント数の検出単位信号が発信されているか判定し、
    移行カウント数の検出単位信号が発信されている時には、威嚇処理を終了して警報処理に移行し、
    所定の終了条件に至らない限りは、警報処理において、前記防犯センサの検知信号の入力があるか検出し、
    検知信号の入力が検出される時には、警報信号を出力して、警報装置により犯人に対して警報を発することを特徴とする請求項1に記載の防犯システム。
  3. 前記防犯センサは、複数個使用されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防犯システム。
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