JP2004252089A - 転写ローラ、転写装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】その端部の破損を防止することができる転写ローラ、該転写ローラを備える転写装置、及び該転写装置を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】端部60aが、軸方向の中央部側から端末側へ連続的に縮径されており、更に、ローラ本体601の軸方向中央部の外径より小さい外径を有するキャップ状の保護部材603が、端部60の端末側を覆うようにして嵌合固定されている転写ローラ60と、感光体ドラム3とを備え、転写ベルト63が、転写ローラ60と感光体ドラム3との間に配置されており、感光体ドラム3に形成されている画像を、転写ベルト63に担持されている記録シートSに転写する。
【選択図】 図3
【解決手段】端部60aが、軸方向の中央部側から端末側へ連続的に縮径されており、更に、ローラ本体601の軸方向中央部の外径より小さい外径を有するキャップ状の保護部材603が、端部60の端末側を覆うようにして嵌合固定されている転写ローラ60と、感光体ドラム3とを備え、転写ベルト63が、転写ローラ60と感光体ドラム3との間に配置されており、感光体ドラム3に形成されている画像を、転写ベルト63に担持されている記録シートSに転写する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置が備える転写ローラ及び転写装置、並びに前記画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、又はファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラムを有する転写装置を備える。画像形成装置は、帯電手段(帯電ローラ又は帯電チャージャ等)を用い静電力を利用して均一に帯電させた感光体ドラムに、入力された画像データに基づいた静電潜像を、光書込み手段にて形成する。次いで、画像形成装置は、形成した静電潜像を、顕像化手段である現像手段によってトナーを用いて現像し、更に、現像したトナー画像を、転写装置によって記録シートに転写する。その後、画像形成装置は、定着手段の熱と圧力によってトナー画像を記録シートに溶融固着させることにより、記録シートに画像を記録する。
【0003】
画像形成装置の転写装置としては、従来、構造が簡単なチャージャ方式の転写装置が一般的に用いられてきた。しかしながら、該転写装置には、転写出力を得るための放電時にオゾンが発生し、不快な臭いと健康上の問題とがある。このため、近年では、接触タイプの転写装置が用いられている。
【0004】
接触タイプの転写装置には、導電性の転写ローラ又はブラシ等を転写電極とし、転写電極を記録シートの一面に直接接触させて、感光体ドラムのような像担持体上に形成されたトナー像を、記録シートの他面に転写させる場合と、感光体ドラムと転写電極との間に、導電性の無端状の転写ベルト又はフィルム等の転写部材を介在させ、転写部材を記録シートの一面に直接接触させて、トナー像を記録シートの他面に転写させる場合とがある。このような接触タイプの転写装置においては、転写電極として機能する転写ローラに、所定の弾力と圧力とを与えることによって、感光体ドラムと転写ローラとによる記録シートの狭持状態が常に安定して充分に得られる。このため、転写ローラは、少なくともその表面部分を、弾性導電材を用いて形成されている。
【0005】
転写部材は、例えば、合成樹脂を用いてなる樹脂フィルム系、又は天然ゴム若しくは合成ゴムを用いてなるゴム系の転写ベルトであり、約0.8mm〜1mmの厚さを有し、樹脂フィルム系である場合は厚みを薄く、ゴム系である場合は厚みを厚く形成される。転写ローラは、転写ベルトが樹脂フィルム系である(厚さが薄い)場合は硬度を低く、ゴム系である(厚さが厚い)場合は硬度を高く形成される。
画像形成装置が、転写部材に記録シートを担持させ、転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ部を通過させて、画像の転写を行なう場合、転写ローラの幅が転写部材の幅より狭くても広くても、後述するように、転写部材の端部によって転写ローラの端部が削れる(破損する)が、該端部の削れをより少なくするために、転写部材の幅より狭い幅を有する転写ローラが一般的に用いられている。
【0006】
従来、帯電ローラによる感光体ドラムの削れを防ぐために、帯電ローラの両端に、リング状に被覆層を形成する場合がある。また、感光体ドラムと帯電ローラとの間のニップ部のニップ幅を規制し、感光体ドラムを均一に帯電させるために、帯電ローラの両端部の内部に高硬度のリングを装着して該帯電ローラが圧縮変形しないようにする場合がある(例えば、特許文献1,2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−271151号公報
【特許文献2】
特開2001−318511号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、弾性導電材を用いて形成された転写ローラ、特に発泡性の弾性導電材を用いて形成された転写ローラは、長期間の使用経過に伴って弾性変形が繰り返されることによって、過度のストレスを加えられ、遊端である端部において弾性導電材の削れ(ちぎれ)が発生するという問題があった。特に、感光体ドラムと転写ローラとの間に転写部材が介在する場合は、転写部材の端部によって転写ローラが扱かれ、転写ローラの端部の削れが発生しやすくなるという問題があった。
また、転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ部において転写部材が平面的に配置されている場合、転写ローラは回転しながら、感光体ドラムに転写部材を圧接するための押圧力を転写部材に加える。
【0009】
一方、転写ローラが、転写部材を張架する支持部材として機能する場合、即ち、転写部材が転写ローラに張架されている場合、転写部材に張力が働き、また、前記ニップ部において転写部材が転写ローラに巻き付くように配置される。このときも、転写ローラは回転しながら、感光体ドラムに転写部材を圧接するための押圧力を転写部材に加える。このため、転写ローラには前記押圧力のみならず転写部材の張力も働き、転写ローラは、転写部材が平面的に配置されている場合よりも、転写部材によって著しく扱かれる。この場合、転写部材の転写ローラへの巻き付き角が大きくなるほど、即ち、転写部材と転写ローラとの接触角度が大きく(接触面積が広く)なるほど、転写ローラに対し押圧力及び張力が働く範囲が広くなり、端部の破損は、より発生しやすくなる。
【0010】
転写ローラが破損して削れた弾性導電材は、粉体となり、転写ローラ又は転写部材の表面に付着して、これらのクリーニング不良を発生させ、画像の品質を低下させてしまうという問題があった。
【0011】
本発明は斯かる問題を解決するためになされたものであり、転写ローラの端部を縮径したり、縮径した端部に保護部材を配置したりすることにより、端部の破損を防止できる転写ローラ、該転写ローラを備える転写装置、及び該転写装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る転写ローラは、円柱状又は円筒状の転写ローラにおいて、軸方向の端部が、軸方向中央部の側から軸方向端末の側へ、連続的又は段階的に減少する外径を有することを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、例えば、感光体ドラムに形成されている画像を記録シートに転写する転写装置に備えられる。転写ローラは、軸方向の端部の外径が、軸方向中央部側から軸方向端末側へ、連続的又は段階的に減少(縮径)するよう、例えば弾性導電材を用いて形成される。
【0014】
このような転写ローラは、軸方向に略一定の外径を有する従来の転写ローラとは異なり、転写ローラの端部が装置の他部又は記録シートから離隔されるため、前記端部が装置の他部又は記録シートに接触することを抑制する。このため、このような転写ローラを用いることによって、その端部が装置の他部又は記録シートに接触することによる前記端部の破損が防止される。また、例えば、記録シートの最大幅に対応した有効画像転写域よりも端末側となる端部のみを縮径する場合は、転写ローラの端部が記録シートに悪影響を与え、該記録シートに転写される画像の画質を劣化させることが防止される。
【0015】
本発明に係る転写ローラは、前記端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、縮径された端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備える。このような転写ローラは、保護部材を備えない転写ローラとは異なり、転写ローラの端部が装置の他部又は記録シートに直接接触しない。このため、このような転写ローラを用いることによって、その端部が装置の他部又は記録シートに接触することによる前記端部の破損が更に防止される。また、例えば、記録シートの最大幅に対応した有効画像転写域よりも端末側となる端部のみに保護部材を備える場合は、保護部材が記録シートに悪影響を与え、該記録シートに転写される画像の画質を劣化させることが防止される。
【0017】
保護部材は、転写ローラの端部に、転写ローラの本体とは別体のキャップ状又はリング状等の部材を被せたものであっても良く、前記端部に、例えば合成樹脂を含浸させて硬化させたものであっても良い。この場合、前記端部の硬度が高くなるため、端部の破損は更に防止される。
【0018】
本発明に係る転写ローラは、前記保護部材は、前記軸方向中央部の外径より小さい外径を有することを特徴とする。
【0019】
本発明にあっては、縮径された端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備え、該保護部材は、転写ローラの中央部の外径より小さい外径を有するよう形成されている。
このような転写ローラは、保護部材が装置の他部又は記録シートから離隔されるため、保護部材が装置の他部又は記録シートに悪影響を与え、該記録シートに転写される画像の画質を劣化させることが防止される。
【0020】
本発明に係る転写装置は、転写ローラ、感光体ドラム、及び、前記転写ローラと前記感光体ドラムとの間に配置された転写部材を備え、前記感光体ドラムに形成されている画像を、前記転写部材に担持されている記録シートに転写する転写装置において、前記転写ローラは、本発明の転写ローラであることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る転写装置は、前記転写部材は、前記転写ローラに張架されていることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、軸方向の端部の外径が、軸方向中央部側から軸方向端末側へ、連続的又は段階的に減少(縮径)されている転写ローラ、又は、縮径された端部が保護部材に覆われている転写ローラを備える。転写ローラは、転写部材を感光体ドラムに圧接すべく、転写部材に押圧力を加える。
【0023】
このような転写ローラは、転写ローラの端部が転写部材から離隔される。保護部材を備える場合は、転写ローラの端部が転写部材に直接接触しない。このため、転写ローラの端部が、転写部材の端部に扱かれるような場合であっても、また、転写ローラに転写部材が張架されており、転写ローラに前記押圧力と転写部材の張力とが働き、転写ローラの端部が、転写部材の端部に更に扱かれるような場合であっても、転写ローラの端部の破損が防止される。
また、保護部材が、転写ローラの中央部の外径より小さい外径を有する場合は、保護部材が転写部材から離隔されるため、保護部材が転写部材に悪影響を与え、記録シートに転写される画像の画質を劣化させることが防止される。
【0024】
本発明に係る画像形成装置は、本発明の転写装置と、該転写装置が備える感光体ドラムに画像を形成する手段と、前記転写装置が備える転写部材へ記録シートを供給する手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、感光体ドラムに画像を形成し、転写部材へ記録シートを供給して転写部材に記録シートを担持させ、該記録シートに転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ部を通過させて画像を転写する。転写ローラは、軸方向の端部の外径が、軸方向中央部側から軸方向端末側へ、連続的又は段階的に減少(縮径)されているため、又は、縮径された端部を保護部材が覆っているため、転写ローラの端部の破損が防止される。
このような画像形成装置は、長期間にわたって良好な画像形成を行なう。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の画像形成装置100の概略的構成を示す正面図であり、画像形成装置100の縦断面図を示している。
画像形成装置100は、転写装置36と、該転写装置36が備える感光体ドラム3に画像を形成する手段(現像ユニット2、帯電部5、及び光走査ユニット11等)と、前記転写装置が備える転写部材へ記録シートを供給する手段(供給トレイ10、レジストローラ14、及びピックアップローラ16等)とを備える。
【0027】
画像形成装置100には、感光体ドラム3を中心に、画像形成プロセスの各機能を担う各プロセスユニットが配置されることによって電子写真方式の画像形成部が構成されており、該画像形成部は、画像形成装置100が備える図示しない画像読取装置にて原稿を読み取って生成した画像データ、又は、外部の装置(例えば、画像処理ソフトをインストールされたパーソナルコンピュータのような画像処理装置)から受信した画像データを、画像として記録シートに記録する。
【0028】
画像形成装置100の下部には、記録シートを収容する記録材収容トレイである供給トレイ10が内蔵されている。供給トレイ10に収容されている記録シートは、ピックアップローラ16により1枚ずつ分離され、転写装置36の下側に配置されているレジストローラ14まで搬送され、制御部110によって、感光体ドラム3に形成された静電潜像とのタイミングが計られてから、レジストローラ14によって、転写装置36が備える転写部6と感光体ドラム3との間のニップ部へ順次供給される。
なお、供給トレイ10への記録シートの補給は、画像形成装置100の正面側(操作側)に、供給トレイ10を引き出して行なう。また、記録シートは用紙であっても良く、プラスチックシートであっても良い。
【0029】
画像形成装置100の下面には、画像形成装置100の図示しない給紙用周辺装置(多段の記録材収容トレイを備えるデスク装置、又は大量の記録シートを収容可能とした大容量記録材供給装置等)から送られてくる記録シートを受け入れ、画像形成部のレジストローラ14へ記録シートを順次供給するための記録シート受口17が設けられている。
【0030】
感光体ドラム3の周囲には、感光体ドラム3の回転方向(矢符方向)に、帯電部5、光走査ユニット11、現像ユニット2、レジストローラ14、転写部6、クリーニングユニット4、及び除電ランプ12等が配置されている。
【0031】
帯電部5は、帯電チャージャを用いてなり、感光体ドラム3の表面を均一に帯電させる。光走査ユニット11は、画像データを用い、帯電部5によって均一に帯電された感光体ドラム3上に光像を走査して画像(静電潜像)を形成する。現像ユニット2は、光走査ユニット11によって感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、現像ユニット2に隣接して配置されている現像剤補給容器7から供給される現像剤(トナー)を用いて顕像化する。転写装置36は、レジストローラ14によって供給された記録シートに、感光体ドラム3上に顕像化された画像を転写部6で転写する。クリーニングユニット4は、感光体ドラム3上に残留した現像剤を除去する。この場合、感光体ドラム3上は、新たな静電潜像を形成できるようになる。除電ランプ12は、感光体ドラム3表面の電荷を除去して、帯電部5によって感光体ドラム3の表面が均一に帯電されるようにする。
なお、帯電部5は、帯電ローラを用いても良い。
【0032】
画像形成装置100の上部には、定着装置8が内蔵されている。定着装置8は、転写装置36の上側に配置されており、画像が転写された記録シートを順次受け入れて、定着装置8が備える定着ローラ81及び加圧ローラ82等により、記録シートに転写された画像を、熱と圧力とによって定着する。
以上のようにして、画像形成装置100は、記録シートに画像を記録する。
画像が記録された記録シートは、搬送ローラ25によって定着装置8の上方へ搬送され、切換えゲート9を通過する。
記録シートの排出トレイが、画像形成装置100に外装された積載トレイ15に設定されている場合、予め両面画像形成又は後処理が指定されていないとき、画像が記録された記録シートは、反転ローラ26により積載トレイ15へ排出される。
【0033】
また、予め両面画像形成又は後処理が指定されているとき、画像が記録された記録シートは、一旦反転ローラ26により積載トレイ15に向けて排出されるが、その際、記録シートは完全に排出されず、後端を反転ローラ26に狭持された状態で停止させられ、その後、反転した反転ローラ26によって、逆方向、即ち両面画像形成のための記録材再供給搬送装置(不図示)が装着されている方向へ反転搬送される。このとき、切換えゲート9は、図1中の実線の状態から破線の状態に切り換えられる。
【0034】
両面画像形成を行なう場合、反転搬送された記録シートは、前記記録材再供給搬送装置を通り、装置下部の拡張記録材受口18を通って、再び画像形成装置100の画像形成部のレジストローラ14へ順次供給される。後処理を行なう場合、反転搬送された記録シートは、記録材再搬送装置から、中継搬送装置(不図示)を介して、後処理のための後処理装置(不図示)へ搬送され、後処理を施される。
光走査ユニット11の上下空間部には、画像形成プロセスを制御する回路基板及び外部機器からの画像データを受け入れるインターフェイス基板等を収容する制御部110、並びに、前記インターフェイス基板及び画像形成部等に対して電力を供給する電源装置111等が配置されている。
【0035】
図2は、画像形成装置100が備える転写装置36の概略的構成を示す正面図である。図3は、転写装置36が備える転写ローラ60の一端部近傍の概略的構成を示す拡大側面図である。転写ローラ60の他端部近傍は、一端部近傍と同様の構成となっている。
図中6は転写部であり、該転写部6は、転写ローラ60、駆動ローラ61、及びテンション機能を有するテンションローラ62と、各ローラ60,61,62によって回転移動可能に支持され張架されている無端状のゴム系の転写ベルト63等を備える。各ローラ60,61,62は、各ローラ60,61,62が有する軸が夫々に対して略平行になるように、正面視において各軸心が三角形の各頂点に配置されている。
【0036】
なお、転写部6を、駆動ローラ及び転写ローラと、無端状の転写ベルトとを用いて構成し、駆動ローラ又は転写ローラの何れかにテンション機能を持たせることによって、2本のローラ部材にて転写ベルトを張架させても良い。
【0037】
転写ベルト63は、ウレタンゴム又はEPDM(エチレンプロピレンジエン共重合ゴム)等のゴム材料を主材料として、押出し成形または遠心成形等によって、約0.5mmの厚さに形成されている。また、転写ベルト63は導電性であり、1011Ωcm〜1012Ωcmの体積抵抗値を有している。
転写ローラ60は、略円筒状で外径約φ18mmのローラ本体601と、ステンレス又は鉄等の棒材を用いてなり、ローラ本体601が嵌合固定されている芯金602とを備える。ローラ本体601は、1層のウレタンゴム又はEPDM等の導電性弾性材で構成されており、体積抵抗値は約106 Ωcmである。なお、ローラ本体601は、複数層で構成されていても良い。
【0038】
軸受65は導電性材料を用いてなり、芯金602を軸支している。また、転写ベルト63を介して転写ローラ60を感光体ドラム3に向かって押圧する圧縮スプリング64は、軸受65を保持するように設けられている。圧縮スプリング64は、例えばステンレス製のバネ用鋼線材にてコイル形状に形成されたものであり、圧縮スプリング64によって、転写ローラ60の端部支持部(軸受部分)である軸受65に約500g〜1.5kgの押圧力(当接力)が与えられる。圧縮スプリング64及び軸受65は転写ローラ60の両端に夫々設けられているため、転写ローラ60には、1kg〜3kgの押圧力(当接力)が与えられる。
【0039】
転写ローラ60には、制御部110に制御された高圧電源67によって、現像剤であるトナーと逆極性の転写バイアスが印加され、20μA〜40μAの転写電流が流れるように定電流駆動される。このとき、記録シートの材質又は環境条件等(例えば転写部6の抵抗値)に応じ、転写ローラ60に印加される電圧が、500V〜4kVに変化する。
前記転写バイアスの供給は、圧縮スプリング64から、導電性の軸受65を介して、転写ローラ60の芯金602に対して行われる。
駆動ローラ61は、ステンレス又はアルミ等の金属材料を用いてなり、転写ベルト63の片寄りを防止するために、若干のクラウン形状に形成されている。
【0040】
また、テンションローラ62は、アルミ、鉄又はステンレス等の金属材料を用いて形成されている。転写装置36を小型化したい場合、テンションローラ62は、例えばステンレスの棒材を加工して形成される。アルミを用いる場合、テンションローラ62の外径は、ステンレスを用いる場合より大きくなる。
テンションローラ62が、約2.4kgの荷重を転写ベルト63に与えることによって、転写ベルト63に張力が働く。
本実施の形態における転写ローラ60は、ローラ本体601の硬度が、30度〜50度(アスカーC)となるよう形成されている。
【0041】
図3中Wpは、記録シートSの最大幅に対応した有効画像転写域の幅を示し、Wrは、転写ローラ60において転写に寄与する部分(以下、転写寄与部という)の幅を示す。該幅Wrは、有効画像転写域の幅Wpよりも大きく、かつ、転写ベルト63の幅Wbよりも小さい。転写ベルト63の幅Wbは、感光体ドラム3の幅Wdよりも小さく、ローラ本体601の幅(軸長方向の長さ)より大きい。
【0042】
図3に示すように、転写ローラ60は、転写ローラ60において転写寄与部より端末側の端部60aにテーパ面を有し、端部60aの外径は、中央部側から端末側へ連続的に減少している。更に、前記テーパ面の端末側の一部を覆うキャップ状の保護部材603が、端部60a及び芯金602に嵌合固定してある。保護部材603は、ローラ本体601の硬度より高い硬度を有し、その外径は、ローラ本体601の外径より小さい。
また、端部60aの外径が連続的に減少しているため、端部60aの周面は滑らかであり、端部60aが転写ベルト63を損傷させることを防止している。
【0043】
本実施の形態においては、保護部材603は、合成樹脂(例えばポリアセタール(POM)樹脂)を用いて形成してあるが、この限りではなく、転写ベルト63と保護部材603とが接触した場合に、保護部材603が極端に破損したり、転写ベルト63が損傷したりすることのない材料を用いれば良い。
【0044】
以上のような転写ローラ60においては、ローラ本体601の硬度(少なくとも端部60aの硬度)が45度以上である場合は、保護部材603を備えない場合であっても、転写ローラ60に端部の削れが発生し難いことが実験からわかっている。
なお、転写ローラ60のローラ本体601の端部60aは、中央部側から端末側へ段階的に減少するよう構成されていても良い。この場合、保護部材603を端部60aに容易に嵌合固定することができる。
【0045】
ここで、特許文献1に開示されている帯電ローラは、帯電ローラの両端に、リング状に被覆層を形成することによって感光体ドラムの帯電ローラによる削れを防ぐものであり、本発明のように転写ベルト63による転写ローラ60の削れを防ぐものではなく、また、リング状の被覆層を形成することによって、帯電ローラの両端部の外径は中央部の外径より大きくなっている。
また、特許文献2に開示されている帯電ローラは、帯電ローラの両端部の内部に高硬度のリングを装着して該帯電ローラが圧縮変形しないようにしてニップ幅を規制し、感光体ドラムを均一に帯電させるものであり、転写ローラ60の削れを防ぐものではなく、また、帯電ローラの外径が、圧縮されると両端部で大きく、中央部で小さくなり、本発明の転写ローラ60とは全く逆の形状となる。
【0046】
以上のような電子写真方式の画像形成装置100は、3本のローラ60,61,62によって転写ベルト63を支持及び張架し、転写ベルト63に記録シートSを担持させて転写ローラ60と感光体ドラム3との間のニップ部を通過させることで、感光体ドラム3に形成されたトナー像を記録シートSに転写する。
転写ベルト63を張架する転写ローラ60のローラ本体601は弾性導電材を用いてなるため、ローラ本体601の幅よりも転写ベルトの幅Wbが小さい場合、転写ベルト63の端部のエッジによって転写ローラ60の端部60aが削れてしまうので、ローラ本体601の幅が転写ベルト63の幅Wbよりも小さく形成されている。
【0047】
転写ローラ60によって、転写ベルト63を感光体ドラム3に対して所定の圧力で当接させて転写ベルト63を回転移動させる場合、転写ローラ60には、感光体ドラム3への押圧力(当接力)と転写ベルト63を張架するための張力とが作用するが、転写ローラ60は、端部60aが、軸方向の中央部側から端末側へ連続的に縮径されており、更に、端部60aの硬度より高い硬度と、ローラ本体601の軸方向中央部の外径より小さい外径とを有するキャップ状の保護部材603が、端部60aの端末側を覆うようにして嵌合固定されているため、記録シートSに転写される画像の画質に悪影響を与えることなく、端部60aの破損を防止して、長期間にわたって良好な画像形成を行なう。
なお、保護部材603はリング状であっても良い。また、端部60aに合成樹脂を含浸させて硬化させてなる保護部材であっても良い。
【0048】
なお、転写ベルトの転写ローラへの巻き付き角度が大きい、即ち転写ベルトとの接触角度が大きい転写ローラは、転写ベルトの張力が転写ローラに働く範囲が広く、転写ベルトが張力によって袋状になるので、転写ローラに弾性変形が生じ易い。特に、2本のローラ(駆動ローラ及び転写ローラ)に転写ベルトを張架する場合は、転写ベルトに接触している転写ローラの周面と転写ベルトに接触していない転写ローラの周面とが略半々となり、転写ローラの端部はきつく扱かれる。以上のような構成の画像形成装置に対しては、本発明の転写ロール又は転写装置が特に効果的である。
【0049】
【発明の効果】
本発明の転写ローラ、転写装置、及び画像形成装置によれば、転写ローラの軸方向の端部が、軸方向中央部側から軸方向端末側へ、連続的又は段階的に減少する外径を有し、前記端部が装置の他部又は記録シートから離隔されることにより、あるいは、縮径された端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備え、前記端部と装置の他部又は記録シートとの直接的な接触が防止されることにより、転写ローラの端部の削れを防止することができるため、転写ローラから削れた粉体が転写ローラ又は転写部材等の表面に付着してクリーニング不良を発生させることを防止して、画像の品質を向上することができる。
【0050】
また、転写ローラの保護部材が、転写ローラの中央部の外径より小さい外径を有するよう形成されている場合、装置の他部又は記録シートから保護部材を離隔することができるため、保護部材が記録シートに転写される画像の画質に悪影響を与えることを防止することができる。
【0051】
このような転写ローラは、転写部材を備え、転写部材の端部によって転写ローラの端部が扱かれてしまうような転写装置、特に転写部材が転写ローラに張架され、転写ローラに加えられる外力が大きく転写ローラの破損が大きくなってしまうような転写装置に好適である。このとき、転写装置は、良好な転写性能を得て、記録シートに転写する画像の画質を向上することができる。
更に、転写ローラの端部の削れを防止することができる画像形成装置によって、長期間にわたって良好な画像形成を行なうことができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略的構成を示す正面図である。
【図2】本発明の画像形成装置が備える転写装置の概略的構成を示す正面図である。
【図3】本発明の画像形成装置が有する転写装置が備える転写ローラの一端部近傍の概略的構成を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
10 供給トレイ
11 光走査ユニット
14 レジストローラ
16 ピックアップローラ
2 現像ユニット
3 感光体ドラム
36 転写装置
5 帯電部
60 転写ローラ
60a 端部
601 ローラ本体
603 保護部材
63 転写ベルト
S 記録シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置が備える転写ローラ及び転写装置、並びに前記画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、又はファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラムを有する転写装置を備える。画像形成装置は、帯電手段(帯電ローラ又は帯電チャージャ等)を用い静電力を利用して均一に帯電させた感光体ドラムに、入力された画像データに基づいた静電潜像を、光書込み手段にて形成する。次いで、画像形成装置は、形成した静電潜像を、顕像化手段である現像手段によってトナーを用いて現像し、更に、現像したトナー画像を、転写装置によって記録シートに転写する。その後、画像形成装置は、定着手段の熱と圧力によってトナー画像を記録シートに溶融固着させることにより、記録シートに画像を記録する。
【0003】
画像形成装置の転写装置としては、従来、構造が簡単なチャージャ方式の転写装置が一般的に用いられてきた。しかしながら、該転写装置には、転写出力を得るための放電時にオゾンが発生し、不快な臭いと健康上の問題とがある。このため、近年では、接触タイプの転写装置が用いられている。
【0004】
接触タイプの転写装置には、導電性の転写ローラ又はブラシ等を転写電極とし、転写電極を記録シートの一面に直接接触させて、感光体ドラムのような像担持体上に形成されたトナー像を、記録シートの他面に転写させる場合と、感光体ドラムと転写電極との間に、導電性の無端状の転写ベルト又はフィルム等の転写部材を介在させ、転写部材を記録シートの一面に直接接触させて、トナー像を記録シートの他面に転写させる場合とがある。このような接触タイプの転写装置においては、転写電極として機能する転写ローラに、所定の弾力と圧力とを与えることによって、感光体ドラムと転写ローラとによる記録シートの狭持状態が常に安定して充分に得られる。このため、転写ローラは、少なくともその表面部分を、弾性導電材を用いて形成されている。
【0005】
転写部材は、例えば、合成樹脂を用いてなる樹脂フィルム系、又は天然ゴム若しくは合成ゴムを用いてなるゴム系の転写ベルトであり、約0.8mm〜1mmの厚さを有し、樹脂フィルム系である場合は厚みを薄く、ゴム系である場合は厚みを厚く形成される。転写ローラは、転写ベルトが樹脂フィルム系である(厚さが薄い)場合は硬度を低く、ゴム系である(厚さが厚い)場合は硬度を高く形成される。
画像形成装置が、転写部材に記録シートを担持させ、転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ部を通過させて、画像の転写を行なう場合、転写ローラの幅が転写部材の幅より狭くても広くても、後述するように、転写部材の端部によって転写ローラの端部が削れる(破損する)が、該端部の削れをより少なくするために、転写部材の幅より狭い幅を有する転写ローラが一般的に用いられている。
【0006】
従来、帯電ローラによる感光体ドラムの削れを防ぐために、帯電ローラの両端に、リング状に被覆層を形成する場合がある。また、感光体ドラムと帯電ローラとの間のニップ部のニップ幅を規制し、感光体ドラムを均一に帯電させるために、帯電ローラの両端部の内部に高硬度のリングを装着して該帯電ローラが圧縮変形しないようにする場合がある(例えば、特許文献1,2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−271151号公報
【特許文献2】
特開2001−318511号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、弾性導電材を用いて形成された転写ローラ、特に発泡性の弾性導電材を用いて形成された転写ローラは、長期間の使用経過に伴って弾性変形が繰り返されることによって、過度のストレスを加えられ、遊端である端部において弾性導電材の削れ(ちぎれ)が発生するという問題があった。特に、感光体ドラムと転写ローラとの間に転写部材が介在する場合は、転写部材の端部によって転写ローラが扱かれ、転写ローラの端部の削れが発生しやすくなるという問題があった。
また、転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ部において転写部材が平面的に配置されている場合、転写ローラは回転しながら、感光体ドラムに転写部材を圧接するための押圧力を転写部材に加える。
【0009】
一方、転写ローラが、転写部材を張架する支持部材として機能する場合、即ち、転写部材が転写ローラに張架されている場合、転写部材に張力が働き、また、前記ニップ部において転写部材が転写ローラに巻き付くように配置される。このときも、転写ローラは回転しながら、感光体ドラムに転写部材を圧接するための押圧力を転写部材に加える。このため、転写ローラには前記押圧力のみならず転写部材の張力も働き、転写ローラは、転写部材が平面的に配置されている場合よりも、転写部材によって著しく扱かれる。この場合、転写部材の転写ローラへの巻き付き角が大きくなるほど、即ち、転写部材と転写ローラとの接触角度が大きく(接触面積が広く)なるほど、転写ローラに対し押圧力及び張力が働く範囲が広くなり、端部の破損は、より発生しやすくなる。
【0010】
転写ローラが破損して削れた弾性導電材は、粉体となり、転写ローラ又は転写部材の表面に付着して、これらのクリーニング不良を発生させ、画像の品質を低下させてしまうという問題があった。
【0011】
本発明は斯かる問題を解決するためになされたものであり、転写ローラの端部を縮径したり、縮径した端部に保護部材を配置したりすることにより、端部の破損を防止できる転写ローラ、該転写ローラを備える転写装置、及び該転写装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る転写ローラは、円柱状又は円筒状の転写ローラにおいて、軸方向の端部が、軸方向中央部の側から軸方向端末の側へ、連続的又は段階的に減少する外径を有することを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、例えば、感光体ドラムに形成されている画像を記録シートに転写する転写装置に備えられる。転写ローラは、軸方向の端部の外径が、軸方向中央部側から軸方向端末側へ、連続的又は段階的に減少(縮径)するよう、例えば弾性導電材を用いて形成される。
【0014】
このような転写ローラは、軸方向に略一定の外径を有する従来の転写ローラとは異なり、転写ローラの端部が装置の他部又は記録シートから離隔されるため、前記端部が装置の他部又は記録シートに接触することを抑制する。このため、このような転写ローラを用いることによって、その端部が装置の他部又は記録シートに接触することによる前記端部の破損が防止される。また、例えば、記録シートの最大幅に対応した有効画像転写域よりも端末側となる端部のみを縮径する場合は、転写ローラの端部が記録シートに悪影響を与え、該記録シートに転写される画像の画質を劣化させることが防止される。
【0015】
本発明に係る転写ローラは、前記端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、縮径された端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備える。このような転写ローラは、保護部材を備えない転写ローラとは異なり、転写ローラの端部が装置の他部又は記録シートに直接接触しない。このため、このような転写ローラを用いることによって、その端部が装置の他部又は記録シートに接触することによる前記端部の破損が更に防止される。また、例えば、記録シートの最大幅に対応した有効画像転写域よりも端末側となる端部のみに保護部材を備える場合は、保護部材が記録シートに悪影響を与え、該記録シートに転写される画像の画質を劣化させることが防止される。
【0017】
保護部材は、転写ローラの端部に、転写ローラの本体とは別体のキャップ状又はリング状等の部材を被せたものであっても良く、前記端部に、例えば合成樹脂を含浸させて硬化させたものであっても良い。この場合、前記端部の硬度が高くなるため、端部の破損は更に防止される。
【0018】
本発明に係る転写ローラは、前記保護部材は、前記軸方向中央部の外径より小さい外径を有することを特徴とする。
【0019】
本発明にあっては、縮径された端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備え、該保護部材は、転写ローラの中央部の外径より小さい外径を有するよう形成されている。
このような転写ローラは、保護部材が装置の他部又は記録シートから離隔されるため、保護部材が装置の他部又は記録シートに悪影響を与え、該記録シートに転写される画像の画質を劣化させることが防止される。
【0020】
本発明に係る転写装置は、転写ローラ、感光体ドラム、及び、前記転写ローラと前記感光体ドラムとの間に配置された転写部材を備え、前記感光体ドラムに形成されている画像を、前記転写部材に担持されている記録シートに転写する転写装置において、前記転写ローラは、本発明の転写ローラであることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る転写装置は、前記転写部材は、前記転写ローラに張架されていることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、軸方向の端部の外径が、軸方向中央部側から軸方向端末側へ、連続的又は段階的に減少(縮径)されている転写ローラ、又は、縮径された端部が保護部材に覆われている転写ローラを備える。転写ローラは、転写部材を感光体ドラムに圧接すべく、転写部材に押圧力を加える。
【0023】
このような転写ローラは、転写ローラの端部が転写部材から離隔される。保護部材を備える場合は、転写ローラの端部が転写部材に直接接触しない。このため、転写ローラの端部が、転写部材の端部に扱かれるような場合であっても、また、転写ローラに転写部材が張架されており、転写ローラに前記押圧力と転写部材の張力とが働き、転写ローラの端部が、転写部材の端部に更に扱かれるような場合であっても、転写ローラの端部の破損が防止される。
また、保護部材が、転写ローラの中央部の外径より小さい外径を有する場合は、保護部材が転写部材から離隔されるため、保護部材が転写部材に悪影響を与え、記録シートに転写される画像の画質を劣化させることが防止される。
【0024】
本発明に係る画像形成装置は、本発明の転写装置と、該転写装置が備える感光体ドラムに画像を形成する手段と、前記転写装置が備える転写部材へ記録シートを供給する手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、感光体ドラムに画像を形成し、転写部材へ記録シートを供給して転写部材に記録シートを担持させ、該記録シートに転写ローラと感光体ドラムとの間のニップ部を通過させて画像を転写する。転写ローラは、軸方向の端部の外径が、軸方向中央部側から軸方向端末側へ、連続的又は段階的に減少(縮径)されているため、又は、縮径された端部を保護部材が覆っているため、転写ローラの端部の破損が防止される。
このような画像形成装置は、長期間にわたって良好な画像形成を行なう。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の画像形成装置100の概略的構成を示す正面図であり、画像形成装置100の縦断面図を示している。
画像形成装置100は、転写装置36と、該転写装置36が備える感光体ドラム3に画像を形成する手段(現像ユニット2、帯電部5、及び光走査ユニット11等)と、前記転写装置が備える転写部材へ記録シートを供給する手段(供給トレイ10、レジストローラ14、及びピックアップローラ16等)とを備える。
【0027】
画像形成装置100には、感光体ドラム3を中心に、画像形成プロセスの各機能を担う各プロセスユニットが配置されることによって電子写真方式の画像形成部が構成されており、該画像形成部は、画像形成装置100が備える図示しない画像読取装置にて原稿を読み取って生成した画像データ、又は、外部の装置(例えば、画像処理ソフトをインストールされたパーソナルコンピュータのような画像処理装置)から受信した画像データを、画像として記録シートに記録する。
【0028】
画像形成装置100の下部には、記録シートを収容する記録材収容トレイである供給トレイ10が内蔵されている。供給トレイ10に収容されている記録シートは、ピックアップローラ16により1枚ずつ分離され、転写装置36の下側に配置されているレジストローラ14まで搬送され、制御部110によって、感光体ドラム3に形成された静電潜像とのタイミングが計られてから、レジストローラ14によって、転写装置36が備える転写部6と感光体ドラム3との間のニップ部へ順次供給される。
なお、供給トレイ10への記録シートの補給は、画像形成装置100の正面側(操作側)に、供給トレイ10を引き出して行なう。また、記録シートは用紙であっても良く、プラスチックシートであっても良い。
【0029】
画像形成装置100の下面には、画像形成装置100の図示しない給紙用周辺装置(多段の記録材収容トレイを備えるデスク装置、又は大量の記録シートを収容可能とした大容量記録材供給装置等)から送られてくる記録シートを受け入れ、画像形成部のレジストローラ14へ記録シートを順次供給するための記録シート受口17が設けられている。
【0030】
感光体ドラム3の周囲には、感光体ドラム3の回転方向(矢符方向)に、帯電部5、光走査ユニット11、現像ユニット2、レジストローラ14、転写部6、クリーニングユニット4、及び除電ランプ12等が配置されている。
【0031】
帯電部5は、帯電チャージャを用いてなり、感光体ドラム3の表面を均一に帯電させる。光走査ユニット11は、画像データを用い、帯電部5によって均一に帯電された感光体ドラム3上に光像を走査して画像(静電潜像)を形成する。現像ユニット2は、光走査ユニット11によって感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、現像ユニット2に隣接して配置されている現像剤補給容器7から供給される現像剤(トナー)を用いて顕像化する。転写装置36は、レジストローラ14によって供給された記録シートに、感光体ドラム3上に顕像化された画像を転写部6で転写する。クリーニングユニット4は、感光体ドラム3上に残留した現像剤を除去する。この場合、感光体ドラム3上は、新たな静電潜像を形成できるようになる。除電ランプ12は、感光体ドラム3表面の電荷を除去して、帯電部5によって感光体ドラム3の表面が均一に帯電されるようにする。
なお、帯電部5は、帯電ローラを用いても良い。
【0032】
画像形成装置100の上部には、定着装置8が内蔵されている。定着装置8は、転写装置36の上側に配置されており、画像が転写された記録シートを順次受け入れて、定着装置8が備える定着ローラ81及び加圧ローラ82等により、記録シートに転写された画像を、熱と圧力とによって定着する。
以上のようにして、画像形成装置100は、記録シートに画像を記録する。
画像が記録された記録シートは、搬送ローラ25によって定着装置8の上方へ搬送され、切換えゲート9を通過する。
記録シートの排出トレイが、画像形成装置100に外装された積載トレイ15に設定されている場合、予め両面画像形成又は後処理が指定されていないとき、画像が記録された記録シートは、反転ローラ26により積載トレイ15へ排出される。
【0033】
また、予め両面画像形成又は後処理が指定されているとき、画像が記録された記録シートは、一旦反転ローラ26により積載トレイ15に向けて排出されるが、その際、記録シートは完全に排出されず、後端を反転ローラ26に狭持された状態で停止させられ、その後、反転した反転ローラ26によって、逆方向、即ち両面画像形成のための記録材再供給搬送装置(不図示)が装着されている方向へ反転搬送される。このとき、切換えゲート9は、図1中の実線の状態から破線の状態に切り換えられる。
【0034】
両面画像形成を行なう場合、反転搬送された記録シートは、前記記録材再供給搬送装置を通り、装置下部の拡張記録材受口18を通って、再び画像形成装置100の画像形成部のレジストローラ14へ順次供給される。後処理を行なう場合、反転搬送された記録シートは、記録材再搬送装置から、中継搬送装置(不図示)を介して、後処理のための後処理装置(不図示)へ搬送され、後処理を施される。
光走査ユニット11の上下空間部には、画像形成プロセスを制御する回路基板及び外部機器からの画像データを受け入れるインターフェイス基板等を収容する制御部110、並びに、前記インターフェイス基板及び画像形成部等に対して電力を供給する電源装置111等が配置されている。
【0035】
図2は、画像形成装置100が備える転写装置36の概略的構成を示す正面図である。図3は、転写装置36が備える転写ローラ60の一端部近傍の概略的構成を示す拡大側面図である。転写ローラ60の他端部近傍は、一端部近傍と同様の構成となっている。
図中6は転写部であり、該転写部6は、転写ローラ60、駆動ローラ61、及びテンション機能を有するテンションローラ62と、各ローラ60,61,62によって回転移動可能に支持され張架されている無端状のゴム系の転写ベルト63等を備える。各ローラ60,61,62は、各ローラ60,61,62が有する軸が夫々に対して略平行になるように、正面視において各軸心が三角形の各頂点に配置されている。
【0036】
なお、転写部6を、駆動ローラ及び転写ローラと、無端状の転写ベルトとを用いて構成し、駆動ローラ又は転写ローラの何れかにテンション機能を持たせることによって、2本のローラ部材にて転写ベルトを張架させても良い。
【0037】
転写ベルト63は、ウレタンゴム又はEPDM(エチレンプロピレンジエン共重合ゴム)等のゴム材料を主材料として、押出し成形または遠心成形等によって、約0.5mmの厚さに形成されている。また、転写ベルト63は導電性であり、1011Ωcm〜1012Ωcmの体積抵抗値を有している。
転写ローラ60は、略円筒状で外径約φ18mmのローラ本体601と、ステンレス又は鉄等の棒材を用いてなり、ローラ本体601が嵌合固定されている芯金602とを備える。ローラ本体601は、1層のウレタンゴム又はEPDM等の導電性弾性材で構成されており、体積抵抗値は約106 Ωcmである。なお、ローラ本体601は、複数層で構成されていても良い。
【0038】
軸受65は導電性材料を用いてなり、芯金602を軸支している。また、転写ベルト63を介して転写ローラ60を感光体ドラム3に向かって押圧する圧縮スプリング64は、軸受65を保持するように設けられている。圧縮スプリング64は、例えばステンレス製のバネ用鋼線材にてコイル形状に形成されたものであり、圧縮スプリング64によって、転写ローラ60の端部支持部(軸受部分)である軸受65に約500g〜1.5kgの押圧力(当接力)が与えられる。圧縮スプリング64及び軸受65は転写ローラ60の両端に夫々設けられているため、転写ローラ60には、1kg〜3kgの押圧力(当接力)が与えられる。
【0039】
転写ローラ60には、制御部110に制御された高圧電源67によって、現像剤であるトナーと逆極性の転写バイアスが印加され、20μA〜40μAの転写電流が流れるように定電流駆動される。このとき、記録シートの材質又は環境条件等(例えば転写部6の抵抗値)に応じ、転写ローラ60に印加される電圧が、500V〜4kVに変化する。
前記転写バイアスの供給は、圧縮スプリング64から、導電性の軸受65を介して、転写ローラ60の芯金602に対して行われる。
駆動ローラ61は、ステンレス又はアルミ等の金属材料を用いてなり、転写ベルト63の片寄りを防止するために、若干のクラウン形状に形成されている。
【0040】
また、テンションローラ62は、アルミ、鉄又はステンレス等の金属材料を用いて形成されている。転写装置36を小型化したい場合、テンションローラ62は、例えばステンレスの棒材を加工して形成される。アルミを用いる場合、テンションローラ62の外径は、ステンレスを用いる場合より大きくなる。
テンションローラ62が、約2.4kgの荷重を転写ベルト63に与えることによって、転写ベルト63に張力が働く。
本実施の形態における転写ローラ60は、ローラ本体601の硬度が、30度〜50度(アスカーC)となるよう形成されている。
【0041】
図3中Wpは、記録シートSの最大幅に対応した有効画像転写域の幅を示し、Wrは、転写ローラ60において転写に寄与する部分(以下、転写寄与部という)の幅を示す。該幅Wrは、有効画像転写域の幅Wpよりも大きく、かつ、転写ベルト63の幅Wbよりも小さい。転写ベルト63の幅Wbは、感光体ドラム3の幅Wdよりも小さく、ローラ本体601の幅(軸長方向の長さ)より大きい。
【0042】
図3に示すように、転写ローラ60は、転写ローラ60において転写寄与部より端末側の端部60aにテーパ面を有し、端部60aの外径は、中央部側から端末側へ連続的に減少している。更に、前記テーパ面の端末側の一部を覆うキャップ状の保護部材603が、端部60a及び芯金602に嵌合固定してある。保護部材603は、ローラ本体601の硬度より高い硬度を有し、その外径は、ローラ本体601の外径より小さい。
また、端部60aの外径が連続的に減少しているため、端部60aの周面は滑らかであり、端部60aが転写ベルト63を損傷させることを防止している。
【0043】
本実施の形態においては、保護部材603は、合成樹脂(例えばポリアセタール(POM)樹脂)を用いて形成してあるが、この限りではなく、転写ベルト63と保護部材603とが接触した場合に、保護部材603が極端に破損したり、転写ベルト63が損傷したりすることのない材料を用いれば良い。
【0044】
以上のような転写ローラ60においては、ローラ本体601の硬度(少なくとも端部60aの硬度)が45度以上である場合は、保護部材603を備えない場合であっても、転写ローラ60に端部の削れが発生し難いことが実験からわかっている。
なお、転写ローラ60のローラ本体601の端部60aは、中央部側から端末側へ段階的に減少するよう構成されていても良い。この場合、保護部材603を端部60aに容易に嵌合固定することができる。
【0045】
ここで、特許文献1に開示されている帯電ローラは、帯電ローラの両端に、リング状に被覆層を形成することによって感光体ドラムの帯電ローラによる削れを防ぐものであり、本発明のように転写ベルト63による転写ローラ60の削れを防ぐものではなく、また、リング状の被覆層を形成することによって、帯電ローラの両端部の外径は中央部の外径より大きくなっている。
また、特許文献2に開示されている帯電ローラは、帯電ローラの両端部の内部に高硬度のリングを装着して該帯電ローラが圧縮変形しないようにしてニップ幅を規制し、感光体ドラムを均一に帯電させるものであり、転写ローラ60の削れを防ぐものではなく、また、帯電ローラの外径が、圧縮されると両端部で大きく、中央部で小さくなり、本発明の転写ローラ60とは全く逆の形状となる。
【0046】
以上のような電子写真方式の画像形成装置100は、3本のローラ60,61,62によって転写ベルト63を支持及び張架し、転写ベルト63に記録シートSを担持させて転写ローラ60と感光体ドラム3との間のニップ部を通過させることで、感光体ドラム3に形成されたトナー像を記録シートSに転写する。
転写ベルト63を張架する転写ローラ60のローラ本体601は弾性導電材を用いてなるため、ローラ本体601の幅よりも転写ベルトの幅Wbが小さい場合、転写ベルト63の端部のエッジによって転写ローラ60の端部60aが削れてしまうので、ローラ本体601の幅が転写ベルト63の幅Wbよりも小さく形成されている。
【0047】
転写ローラ60によって、転写ベルト63を感光体ドラム3に対して所定の圧力で当接させて転写ベルト63を回転移動させる場合、転写ローラ60には、感光体ドラム3への押圧力(当接力)と転写ベルト63を張架するための張力とが作用するが、転写ローラ60は、端部60aが、軸方向の中央部側から端末側へ連続的に縮径されており、更に、端部60aの硬度より高い硬度と、ローラ本体601の軸方向中央部の外径より小さい外径とを有するキャップ状の保護部材603が、端部60aの端末側を覆うようにして嵌合固定されているため、記録シートSに転写される画像の画質に悪影響を与えることなく、端部60aの破損を防止して、長期間にわたって良好な画像形成を行なう。
なお、保護部材603はリング状であっても良い。また、端部60aに合成樹脂を含浸させて硬化させてなる保護部材であっても良い。
【0048】
なお、転写ベルトの転写ローラへの巻き付き角度が大きい、即ち転写ベルトとの接触角度が大きい転写ローラは、転写ベルトの張力が転写ローラに働く範囲が広く、転写ベルトが張力によって袋状になるので、転写ローラに弾性変形が生じ易い。特に、2本のローラ(駆動ローラ及び転写ローラ)に転写ベルトを張架する場合は、転写ベルトに接触している転写ローラの周面と転写ベルトに接触していない転写ローラの周面とが略半々となり、転写ローラの端部はきつく扱かれる。以上のような構成の画像形成装置に対しては、本発明の転写ロール又は転写装置が特に効果的である。
【0049】
【発明の効果】
本発明の転写ローラ、転写装置、及び画像形成装置によれば、転写ローラの軸方向の端部が、軸方向中央部側から軸方向端末側へ、連続的又は段階的に減少する外径を有し、前記端部が装置の他部又は記録シートから離隔されることにより、あるいは、縮径された端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備え、前記端部と装置の他部又は記録シートとの直接的な接触が防止されることにより、転写ローラの端部の削れを防止することができるため、転写ローラから削れた粉体が転写ローラ又は転写部材等の表面に付着してクリーニング不良を発生させることを防止して、画像の品質を向上することができる。
【0050】
また、転写ローラの保護部材が、転写ローラの中央部の外径より小さい外径を有するよう形成されている場合、装置の他部又は記録シートから保護部材を離隔することができるため、保護部材が記録シートに転写される画像の画質に悪影響を与えることを防止することができる。
【0051】
このような転写ローラは、転写部材を備え、転写部材の端部によって転写ローラの端部が扱かれてしまうような転写装置、特に転写部材が転写ローラに張架され、転写ローラに加えられる外力が大きく転写ローラの破損が大きくなってしまうような転写装置に好適である。このとき、転写装置は、良好な転写性能を得て、記録シートに転写する画像の画質を向上することができる。
更に、転写ローラの端部の削れを防止することができる画像形成装置によって、長期間にわたって良好な画像形成を行なうことができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略的構成を示す正面図である。
【図2】本発明の画像形成装置が備える転写装置の概略的構成を示す正面図である。
【図3】本発明の画像形成装置が有する転写装置が備える転写ローラの一端部近傍の概略的構成を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
10 供給トレイ
11 光走査ユニット
14 レジストローラ
16 ピックアップローラ
2 現像ユニット
3 感光体ドラム
36 転写装置
5 帯電部
60 転写ローラ
60a 端部
601 ローラ本体
603 保護部材
63 転写ベルト
S 記録シート
Claims (6)
- 円柱状又は円筒状の転写ローラにおいて、
軸方向の端部が、軸方向中央部の側から軸方向端末の側へ、連続的又は段階的に減少する外径を有することを特徴とする転写ローラ。 - 前記端部に、該端部の一部又は全部を覆う保護部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の転写ローラ。
- 前記保護部材は、前記軸方向中央部の外径より小さい外径を有することを特徴とする請求項2に記載の転写ローラ。
- 転写ローラ、感光体ドラム、及び、前記転写ローラと前記感光体ドラムとの間に配置された転写部材を備え、前記感光体ドラムに形成されている画像を、前記転写部材に担持されている記録シートに転写する転写装置において、
前記転写ローラは、請求項1乃至3の何れかに記載の転写ローラであることを特徴とする転写装置。 - 前記転写部材は、前記転写ローラに張架されていることを特徴とする請求項4に記載の転写装置。
- 請求項4又は5に記載の転写装置と、該転写装置が備える感光体ドラムに画像を形成する手段と、前記転写装置が備える転写部材へ記録シートを供給する手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003041584A JP2004252089A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 転写ローラ、転写装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004252089A true JP2004252089A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33025124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003041584A Pending JP2004252089A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 転写ローラ、転写装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004252089A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010286713A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 帯電装置および画像形成装置 |
JP2012083528A (ja) * | 2010-10-12 | 2012-04-26 | Fuji Xerox Co Ltd | 転写ロール及びこれを用いた画像形成装置 |
US8219000B2 (en) | 2005-12-07 | 2012-07-10 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus capable of effectively performing a maintenance operation |
-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003041584A patent/JP2004252089A/ja active Pending
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JP2010286713A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 帯電装置および画像形成装置 |
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