JP2004250049A - 容器形成用合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリエチレンテレフタレート等の廃品回収合成樹脂材で作られた再生シートの表面にバージンシートを積層した積層シート材を使用して資源再利用を図るものでありながら、RFIDタグを積層シート材の間に組み込むことにより流通過程における商品管理の便益を図ることのできる容器形成用合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器を提供する。
【解決手段】廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート1の表面にバージンシート2を積層した積層シート材であって、該積層シート材を用いて膨出成形されるべき容器Bに必ず一つ入るようにRFIDタグ3が、前記再生シート1とバージンシート2との間に配置されている構造。
【選択図】 図2
【解決手段】廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート1の表面にバージンシート2を積層した積層シート材であって、該積層シート材を用いて膨出成形されるべき容器Bに必ず一つ入るようにRFIDタグ3が、前記再生シート1とバージンシート2との間に配置されている構造。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、鶏卵や食品等を収納する容器を圧空成形や真空成形手段によって膨出成形するための合成樹脂シート材、並びに該シート材によって成形された容器に関するものである。殊に本発明は、ポリエチレンテレフタレート等の廃品回収合成樹脂材で作られた再生シートの表面にバージンシートを積層した積層シート材を利用すると共に、後述する「RFIDタグ」を組み込んだ新規な合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、バーコードに代わる新技術として無線通信を使う識別技術「RFID」(Radio Frequency IDentification)が注目されている。このRFIDタグはデーターを記憶するシリコンチップと、このデーターを無線で送信できるアンテナからなっており、全体で砂粒くらいの大きさで形成されている。従来のバーコードは手作業でスキャンし、一つずつ読みとる必要があるのに対し、RFIDタグでは何百ものタグを無線で自動的に読みとることができる。従って、RFIDタグに価格や製品番号等の必要なデーターを記憶させて置けば、レジ通過の際に購入商品の合計価格を瞬時に且つ自動的に表示させることができ、レジでの混雑を解消することができると共に、販売会社のコンピュータにデーターが自動入力されて商品をトータル管理することが可能となる。
【0003】
また一方において、ペットボトルや鶏卵包装用の樹脂容器等の多くはゴミとして捨てられていて環境汚染や資源の面から問題となっており、これら廃品回収材の再利用の試みが各分野で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、ポリエチレンテレフタレート等の廃品回収合成樹脂材で作られた再生シートの表面、即ち表裏両面若しくは少なくとも片面に、バージンシートを積層した積層シート材を使用して資源の再利用を図るものでありながら、前記したRFIDタグを積層シート材の間に組み込むことにより、流通過程における商品管理の便益を図ることができる容器形成用合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器を提供することを主たる目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する為に本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発明に係る合成樹脂シート材Aにあっては、廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート1の表面にバージンシート2を積層した積層シート材であって、該積層シート材を用いて膨出成形されるべき容器Bに必ず一つ入るようにRFIDタグ3が、前記再生シート1とバージンシート2との間に配置されている構造とした。
【0006】
従って、この合成樹脂シート材Aから膨出成形された容器BにはRFIDタグ3が装着されているので、このRFIDタグ3に予め商品価格や商品番号、生産者、生産日、生産地、使用農薬の種類や無農薬生産品である等の必要なデーターを入力しておくことにより、レジ通過の際に購入商品の合計価格を無線で瞬時に且つ自動的に表示させることができ、レジでの混雑を解消することができると共に、販売会社のコンピュータにデーターが自動入力されて商品をトータル管理することができる。また、合成樹脂シート材Aの一部に廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート1を使用することにより資源の再利用と環境汚染の解消に寄与することができる。
【0007】
上記合成樹脂シート材Aは再生シート材1とバージンシート2の二層で形成するのが好ましいが、再生シート材1の表裏にバージンシート2、2を積層した三層で形成してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の詳細を図1〜図5で示した実施例に基き説明する。図1は本発明に係る合成樹脂シート材Aを示すものであり、図2はシート材A上に鶏卵容器Bが成形されて切断される前の工程を示すものであり、図3は成形された鶏卵容器Bを示すものである。前記合成樹脂シート材Aは、ポリエチレンテレフタレート等の廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート1の表面に新品素材からなる薄いバージンシート2を積層して形成されている。バージンシート2は図4に示すように再生シート材1の片面だけに積層させた2層構造であってもよく、図5に示すように表裏両面に積層させた三層構造であってもよい。いずれにしても、このバージンシート2によって廃品再生シート1の機械的強度の劣化を補うと共に、バージンシート2を商品収納側に向くように成形することにより再生シート2が商品に接することをなくし、新品素材使用と同様の衛生面を確保している。
【0009】
更に本発明の合成樹脂シート材Aにあっては、図1並びに図2に示すように膨出成形されるべき鶏卵容器Bに必ず一つ入るようにRFIDタグ3が、前記再生シート1とバージンシート2との間に配置装着されている。このRFIDタグ3は、識別技術「RFID」(Radio Frequency IDentifica−ion)を利用したものであって、データーを記憶するシリコンチップと、このデーターを無線で送信できるアンテナからなっており、全体で砂粒くらいの大きさで形成されている。
【0010】
この合成樹脂シート材Aから膨出成形された鶏卵容器BにはRFIDタグ3が装着されているので、このRFIDタグ3に予め商品価格や商品番号、生産者、生産日、生産地等の必要なデーターを入力しておくことにより、レジ通過の際に購入商品の合計価格を無線で瞬時に且つ自動的に表示させることができ、レジでの混雑を解消することができると共に、販売会社のコンピュータにデーターが自動入力されて商品をトータル管理することができる。またRFIDタグ3は再生シート1とバージンシート2との間に装着されているので、外表面が保護されて損傷によるエラー表示を未然に防止することができる。
【0011】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものではない。例えば成形される容器Bは鶏卵容器に限らず、弁当等の各種食品を収納する展示販売用の容器に応用することが可能である。その他本発明ではその構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の合成樹脂シート材から膨出成形された容器にはRFIDタグが装着されているので、このRFIDタグに予め商品価格や商品番号、生産者、生産日、生産地、使用農薬の種類や無農薬生産品等の必要なデーターを入力しておくことにより、レジ通過の際に購入商品の合計価格を無線で瞬時に且つ自動的に表示させることができ、レジでの混雑を解消することができると共に、販売会社のコンピュータにデーターが自動入力されて商品をトータル的に管理することができ、合成樹脂シート材の一部に廃品回収合成樹脂材で作られた再生シートを使用することにより資源の再利用を図ることができ、加えて、RFIDタグは再生シートとバージンシートとの間に装着されているので、外表面が保護されて損傷によるエラー表示を未然に防止することができるといった種々顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成樹脂シート材を示す一部切欠斜視図。
【図2】上記合成樹脂シート材上に容器が成形されて切断される前の工程を示す一部切欠斜視図。
【図3】成形された容器を示す斜視図。
【図4】上記合成樹脂シート材の拡大断面図。
【図5】上記合成樹脂シート材の別の実施例を示す拡大断面図。
【符号の説明】
A 合成樹脂シート材
B 容器
1 再生シート材
2 バージンシート
3 RFIDタグ
【発明が属する技術分野】
本発明は、鶏卵や食品等を収納する容器を圧空成形や真空成形手段によって膨出成形するための合成樹脂シート材、並びに該シート材によって成形された容器に関するものである。殊に本発明は、ポリエチレンテレフタレート等の廃品回収合成樹脂材で作られた再生シートの表面にバージンシートを積層した積層シート材を利用すると共に、後述する「RFIDタグ」を組み込んだ新規な合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、バーコードに代わる新技術として無線通信を使う識別技術「RFID」(Radio Frequency IDentification)が注目されている。このRFIDタグはデーターを記憶するシリコンチップと、このデーターを無線で送信できるアンテナからなっており、全体で砂粒くらいの大きさで形成されている。従来のバーコードは手作業でスキャンし、一つずつ読みとる必要があるのに対し、RFIDタグでは何百ものタグを無線で自動的に読みとることができる。従って、RFIDタグに価格や製品番号等の必要なデーターを記憶させて置けば、レジ通過の際に購入商品の合計価格を瞬時に且つ自動的に表示させることができ、レジでの混雑を解消することができると共に、販売会社のコンピュータにデーターが自動入力されて商品をトータル管理することが可能となる。
【0003】
また一方において、ペットボトルや鶏卵包装用の樹脂容器等の多くはゴミとして捨てられていて環境汚染や資源の面から問題となっており、これら廃品回収材の再利用の試みが各分野で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、ポリエチレンテレフタレート等の廃品回収合成樹脂材で作られた再生シートの表面、即ち表裏両面若しくは少なくとも片面に、バージンシートを積層した積層シート材を使用して資源の再利用を図るものでありながら、前記したRFIDタグを積層シート材の間に組み込むことにより、流通過程における商品管理の便益を図ることができる容器形成用合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器を提供することを主たる目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する為に本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発明に係る合成樹脂シート材Aにあっては、廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート1の表面にバージンシート2を積層した積層シート材であって、該積層シート材を用いて膨出成形されるべき容器Bに必ず一つ入るようにRFIDタグ3が、前記再生シート1とバージンシート2との間に配置されている構造とした。
【0006】
従って、この合成樹脂シート材Aから膨出成形された容器BにはRFIDタグ3が装着されているので、このRFIDタグ3に予め商品価格や商品番号、生産者、生産日、生産地、使用農薬の種類や無農薬生産品である等の必要なデーターを入力しておくことにより、レジ通過の際に購入商品の合計価格を無線で瞬時に且つ自動的に表示させることができ、レジでの混雑を解消することができると共に、販売会社のコンピュータにデーターが自動入力されて商品をトータル管理することができる。また、合成樹脂シート材Aの一部に廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート1を使用することにより資源の再利用と環境汚染の解消に寄与することができる。
【0007】
上記合成樹脂シート材Aは再生シート材1とバージンシート2の二層で形成するのが好ましいが、再生シート材1の表裏にバージンシート2、2を積層した三層で形成してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の詳細を図1〜図5で示した実施例に基き説明する。図1は本発明に係る合成樹脂シート材Aを示すものであり、図2はシート材A上に鶏卵容器Bが成形されて切断される前の工程を示すものであり、図3は成形された鶏卵容器Bを示すものである。前記合成樹脂シート材Aは、ポリエチレンテレフタレート等の廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート1の表面に新品素材からなる薄いバージンシート2を積層して形成されている。バージンシート2は図4に示すように再生シート材1の片面だけに積層させた2層構造であってもよく、図5に示すように表裏両面に積層させた三層構造であってもよい。いずれにしても、このバージンシート2によって廃品再生シート1の機械的強度の劣化を補うと共に、バージンシート2を商品収納側に向くように成形することにより再生シート2が商品に接することをなくし、新品素材使用と同様の衛生面を確保している。
【0009】
更に本発明の合成樹脂シート材Aにあっては、図1並びに図2に示すように膨出成形されるべき鶏卵容器Bに必ず一つ入るようにRFIDタグ3が、前記再生シート1とバージンシート2との間に配置装着されている。このRFIDタグ3は、識別技術「RFID」(Radio Frequency IDentifica−ion)を利用したものであって、データーを記憶するシリコンチップと、このデーターを無線で送信できるアンテナからなっており、全体で砂粒くらいの大きさで形成されている。
【0010】
この合成樹脂シート材Aから膨出成形された鶏卵容器BにはRFIDタグ3が装着されているので、このRFIDタグ3に予め商品価格や商品番号、生産者、生産日、生産地等の必要なデーターを入力しておくことにより、レジ通過の際に購入商品の合計価格を無線で瞬時に且つ自動的に表示させることができ、レジでの混雑を解消することができると共に、販売会社のコンピュータにデーターが自動入力されて商品をトータル管理することができる。またRFIDタグ3は再生シート1とバージンシート2との間に装着されているので、外表面が保護されて損傷によるエラー表示を未然に防止することができる。
【0011】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものではない。例えば成形される容器Bは鶏卵容器に限らず、弁当等の各種食品を収納する展示販売用の容器に応用することが可能である。その他本発明ではその構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の合成樹脂シート材から膨出成形された容器にはRFIDタグが装着されているので、このRFIDタグに予め商品価格や商品番号、生産者、生産日、生産地、使用農薬の種類や無農薬生産品等の必要なデーターを入力しておくことにより、レジ通過の際に購入商品の合計価格を無線で瞬時に且つ自動的に表示させることができ、レジでの混雑を解消することができると共に、販売会社のコンピュータにデーターが自動入力されて商品をトータル的に管理することができ、合成樹脂シート材の一部に廃品回収合成樹脂材で作られた再生シートを使用することにより資源の再利用を図ることができ、加えて、RFIDタグは再生シートとバージンシートとの間に装着されているので、外表面が保護されて損傷によるエラー表示を未然に防止することができるといった種々顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成樹脂シート材を示す一部切欠斜視図。
【図2】上記合成樹脂シート材上に容器が成形されて切断される前の工程を示す一部切欠斜視図。
【図3】成形された容器を示す斜視図。
【図4】上記合成樹脂シート材の拡大断面図。
【図5】上記合成樹脂シート材の別の実施例を示す拡大断面図。
【符号の説明】
A 合成樹脂シート材
B 容器
1 再生シート材
2 バージンシート
3 RFIDタグ
Claims (2)
- 廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート(1)の表面にバージンシート(2)を積層した積層シート材であって、該積層シート材を用いて膨出成形されるべき容器(B)に必ず一つ入るようにRFIDタグ(3)が、前記再生シート(1)とバージンシート(2)との間に装着されている容器形成用合成樹脂シート材。
- 廃品回収合成樹脂材で作られた再生シート(1)の表面にバージンシート(2)を積層した積層シート材であって、該積層シート材を用いて膨出成形されるべき容器(B)に必ず一つ入るようにRFIDタグ(3)が、前記再生シート(1)とバージンシート(2)との間に装着されている容器形成用合成樹脂シート材(A)を、前記バージンシート(2)が商品収納側に向くようにして膨出成形され、前記RFIDタグ(3)が個々の容器壁内に備えられている容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003042360A JP2004250049A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 容器形成用合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003042360A JP2004250049A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 容器形成用合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004250049A true JP2004250049A (ja) | 2004-09-09 |
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Family Applications (1)
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JP2003042360A Pending JP2004250049A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 容器形成用合成樹脂シート材と該シート材によって成形された容器 |
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JP (1) | JP2004250049A (ja) |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003042360A patent/JP2004250049A/ja active Pending
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