JP2004248995A - Slot machine using game ball - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ球等の遊技球を使用してゲームを行うことが可能なスロットマシンに関わり、特に遊技の操作に使用されるストップボタンやスタートレバー等のゲーム用操作手段の点検やメンテナンス作業等を容易に行うことが出来る遊技球を用いたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンとしては、例えば遊技の操作に使用されるストップボタンやスタートレバー等のゲーム用操作手段が配置された操作ユニット基板を、遊技機の前面に設けられる操作台に形成した開口部に着脱自在に装着することが出来るように構成したもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−177440号公報(第3−5頁、第1−2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載のスロットマシンにあっては、機種変更時や故障が発生してゲーム用操作手段の交換が必要となった場合における交換作業等は容易になるが、例えば通常時におけるゲーム用操作手段の点検やメンテナンス作業等を行う場合に、前記操作ユニット基板とともにゲーム用操作手段を操作台から取外さなければならないため作業性が悪いといった問題があるばかりか、着脱を繰り返すことにより操作ユニット基板の取付強度が低下して、ゲーム用操作手段の操作に支障をきたす恐れがあった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、ゲームを進行するために操作されるゲーム用操作手段の操作性に支障をきたすことなく、点検やメンテナンス作業等を容易に行うことが出来る遊技球を用いたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、遊技球を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能な遊技球を用いたスロットマシンにおいて、
前記遊技球を用いたスロットマシンの前面には、前方に向けて膨出するように形成され、前記賭数の設定に使用する遊技球を貯留するための遊技球貯留部と、前記ゲームを進行するために操作されるゲーム用操作手段と、が設けられた膨出部が設けられ、
前記膨出部における前記ゲーム用操作手段の配置位置近傍表面には、前記膨出部の内部に連通し、前記膨出部の内部から前記ゲーム用操作手段をメンテナンスするためのメンテナンス用開口部が形成されるとともに、該メンテナンス用開口部は閉塞部材により閉塞されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ゲーム用操作手段の配置位置の近傍にメンテナンス用開口部が形成されていることで、該メンテナンス用開口部を介して膨出部の内部からゲーム用操作手段の点検やメンテナンス作業等を容易に行うことが出来るとともに、作業の度にゲーム用操作手段を膨出部から取外す必要がないのでゲーム用操作手段の操作性に支障をきたす恐れがないばかりか、メンテナンス用開口部は閉塞部材により閉塞されるため、膨出部の内部に針金等の異物を進入させることによる不正行為を防止することが出来る。
【0007】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、少なくとも前記膨出部と本体部とから構成され、
前記膨出部は、前記本体部の前面に対して開閉自在に設けられていることが好ましい。
このようにすれば、膨出部を本体部の前面に対して開放させることで、ゲーム用操作手段の点検やメンテナンス作業等を膨出部の後面側から行うことが出来るばかりか、膨出部により被覆されていた本体部の前面を開放することが出来るため、本体部側に設けられる種々の装置等のメンテナンス作業をスロットマシンの前面側から容易に行うことが出来る。
【0008】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記膨出部の後面は、後面板により閉塞されていることが好ましい。
このようにすれば、メンテナンス用開口部から針金等の異物が進入されても、進入した針金は膨出部内部で後面板により遮断されて本体部まで進入しにくくなるので、本体部側に設けられる種々の装置に対する不正行為を極力防止することが出来る。
【0009】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記閉塞部材は、前記膨出部の後面側からのみ取外し可能であって、
前記後面板には、前記閉塞部材を取外すための工具を挿入する工具挿入用開口部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、閉塞部材が膨出部の前面側から容易に取外されることがないので不正行為を防止出来るばかりか、後面板を取外さなくても、ドライバー等の工具を挿入するために最低限必要な大きさの開口部を形成するだけで、前記工具を工具挿入用開口部に挿入して膨出部の後面側から閉塞部材を取外すことが出来る。
【0010】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記後面板には、前記ゲーム用操作手段から延設される配線を前記後面板の後面に延出させるための配線挿通用開口部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、後面板を取外さなくても、配線を外部に挿通させるために最低限必要な大きさの開口部を形成するだけで、ゲーム用操作手段の配線作業を容易に行うことが出来る。
【0011】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記閉塞部材は、ローレット加工が施された透明部材にて構成されていることが好ましい。
このようにすれば、ローレット加工により透明な閉塞部材に装飾性を持たせることが出来るばかりか、閉塞部材を透して膨出部の内部や本体部等が視認されることが防止される。
【0012】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、少なくとも前記膨出部と本体部とから構成され、
前記本体部は、複数の機種間で共通に使用される機構ユニットを含み、
前記遊技球を用いたスロットマシンは、
前記機構ユニットに設けられた設置部に設置され、機種固有に使用される前記可変表示装置を含む可変表示ユニットと、
前記可変表示ユニットの前面に対して開閉自在に前記可変表示ユニットの前側に設置されるとともに、機種固有の装飾が施される装飾パネルユニットと、
前記装飾パネルユニットを前記可変表示ユニットの前面を被覆した状態で該可変表示ユニットに係止するための手段であって、前記装飾パネルユニットを開放可能な係止解除状態と、開放不可能な係止状態と、に切替可能な係止手段と、
前記係止手段を前記係止状態としたまま、前記可変表示ユニットを前記設置部に取付けるための取付手段と、を備え、
前記可変表示ユニットが前記設置部に取付けられた状態で、所定の操作により前記係止手段を前記係止状態から前記係止解除状態へ切替え、前記可変表示ユニットの前面に対して前記装飾パネルユニットを開放可能に構成されていることが好ましい。
このようにすれば、係止手段を介して装飾パネルユニットを係止したまま可変表示ユニットを設置部に対して取付け、取外し出来るため、機種変更時等における装飾パネルユニットや可変表示装置の交換作業効率が向上するばかりか、可変表示ユニットが設置部に取付けられた状態で、係止手段による装飾パネルユニットの係止状態を解除して可変表示ユニットの前面を容易に開放することが出来るため、可変表示装置のメンテナンス性が効果的に向上する。
【0013】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、前記可変表示ユニットが前記設置部に取付けられていない状態で、前記係止手段を前記係止状態から前記係止解除状態に切替わらないように規制する係止解除規制手段を備え、
該係止解除規制手段は、前記可変表示ユニットの前記設置部への取付けに連動して規制を解除することが好ましい。
このようにすれば、可変表示ユニットが設置部に取付けられていない状態での装飾パネルユニットの開放が防止されるので、取付作業時に装飾パネルユニットがむやみに開放せず作業が容易となるばかりか、可変表示ユニットを設置部に取付けることで係止解除規制手段による規制が解除されるため、装飾パネルユニットの開放の利便性を妨げない。
【0014】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記係止手段の状態を切替操作するための係止操作手段は、前記機構ユニットに設けられていることが好ましい。
このようにすれば、係止操作手段を機種変更の度に交換することなく、複数の機種間で共通して使用することが出来るので、係止操作手段の製造コスト及び機種変更時にかかるコストを低減することが出来る。
【0015】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記所定の操作は、特定の鍵を用いた操作であることが好ましい。
このようにすれば、特定の鍵を使用しない限り係止操作手段による切替操作を行うことは出来ないため、装飾パネルユニットを容易に開放出来ず、スロットマシンの内部に対しての不正行為を防止出来る。
【0016】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記装飾パネルユニットは、遊技に関連する演出を行うための演出装置を配置するための取付部材と、前記取付部材に対して交換可能に設けられ、機種固有の装飾が施された装飾部材と、から構成されていることが好ましい。
このようにすれば、機種変更等に伴う前面装飾を変更する際には装飾部材のみを交換するだけで済み、演出装置が配置される取付部材は複数種の機種間で共通して使用することが出来るため、機種変更時等にかかるコストを効果的に低減することが出来る。
【0017】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、前記機構ユニットに対して前記可変表示ユニットを交換不能に連結する連結手段を備え、
該連結手段は、連結に関連する連結関連部位を破壊しない限り前記可変表示ユニットと前記機構ユニットとの連結状態を解除することが出来ない連結手段にて構成されていることが好ましい。
このようにすれば、連結手段による連結が解除され、ゲームの進行を左右する可変表示装置を有する可変表示ユニットが機構ユニットから不正に取外されて交換されたときにはその痕跡が残ることになり、早期のうちに不正を発見することが出来るため、不正行為を極力防止することが出来る。
【0018】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記膨出部には、前記遊技球貯留部に貯留された遊技球を前記賭数を設定するために取込む取込装置が設けられ、
前記取込装置は、所定の開始条件の成立により、前記遊技球貯留部に遊技球が貯留されているか否かに関わらず取込動作を開始するとともに、所定の停止条件の成立により取込動作を停止することが好ましい。
このようにすれば、所定の開始条件が成立した場合には、遊技球貯留部に遊技球が貯留されているか否かに関わらず取込装置による遊技球の取込動作が開始されるようになるため、遊技球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができるとともに、所定の停止条件が成立することで取込動作が停止されるため、余計な取込動作が行われるのを防止することが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
まず、本発明の実施例を図面を用いて説明すると、図1は、本発明が適用された遊技機の一例である遊技球を用いたスロットマシン1並びに該スロットマシン1に並設されて使用されるカードユニット800の正面図が示されている。スロットマシン1は、図2に示されるように、遊技島Yの繕板Z(図5参照)の上面に設置固定するための四角枠状に形成された基枠900に、一側辺を中心に回動自在に枢支された機構ユニット901と、この機構ユニット901に対して分離自在に設置される可変表示ユニット903と、可変表示ユニット903の前面を被覆するように配置される装飾パネルユニット904と、から主に構成されている。
【0021】
装飾パネルユニット904の前面上部には、遊技効果LED部41、役構成等が印刷された入賞図柄説明表示部5がそれぞれ設けられているとともに、入賞図柄説明パネル5の中央部には演出用表示部15が設けられており、該演出用表示部15には、後述する液晶表示器135(図8参照)により表示された表示内容が表示される。
【0022】
前面左右側には、上下方向に延びる遊技効果LED部42が設けられているとともに、この左右の遊技効果LED部42の上部には、内部に設けられる高音用のスピーカ136a、136b(図8参照)から出力される音を放音する放音部12a、12bがそれぞれ設けられているとともに、下部右側には、内部に設けられる低音用のスピーカ137(図8参照)から出力される音を放音する放音部13が設けられており、これら放音部12a、12b、13からは、各スピーカ136a、136b、137から出力される演出効果を高めるための効果音が放音されるようになっている。
【0023】
前面中央部には、後述する各ベルト51を透視可能な透視窓14と、透視窓14の左側に位置する1BET賭け表示部21、2BET賭け表示部22、23、3BET賭け表示部24、25と、透視窓14の右側に位置するリプレイ表示部27、ウェイト表示部28、スタート表示部29、BET指示表示部30と、透視窓14の下側に位置するクレジット表示部31、ゲーム回数表示部32、ペイアウト表示部33と、がそれぞれ設けられている。
【0024】
リプレイ表示部27は、後述のリプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED119(図8参照)が点灯する。
【0025】
スタート表示部29は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED118(図8参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。
【0026】
BET指示表示部30は、賭数を設定可能な状態である場合に、その内部に内蔵されたBET指示LED111(図8参照)が点滅し、賭数を設定不可能な状態である場合に消灯する。
【0027】
ウェイト表示部28は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED139(図8参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にベルトが始動するように設定されている。
【0028】
クレジット表示部31は、内部に設けられたクレジット表示器109(図8参照)の該当するセグメントが点灯してクレジットが表示される表示部である。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているパチンコ球数に相当するBET数(1BET(最小単位の賭数設定に必要なパチンコ球数)=クレジットとして記憶されているパチンコ球数/5)である。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大で50BET分(250球分)とされており、の上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越える分のパチンコ球が上皿7に払い出される。
【0029】
ゲーム回数表示部32は、後述するビッグボーナス(BB)中に提供されるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)の残回数や、後述するレギュラーボーナス(RB)の残回数等が表示される。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示する報知手段であるエラー表示器としても機能する。
【0030】
ペイアウト表示部33は、内部に設けられたペイアウト表示器110(図8参照)の該当するセグメントが点灯することで、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与される賞球数に相当するBET数が表示される表示部である。ペイアウト表示部33の表示は入賞に基づいて賞球が付与される毎に表示更新される。
【0031】
装飾パネルユニット904の下方前面には、ゲームに使用する遊技球としてのパチンコ球を貯留可能な遊技球貯留部としての上皿8が形成される上段膨出部7が前方に膨出するように設けられており、この上段膨出部7の上面7a並びに前面7bには、各種操作ボタン36a、36b、37、40L、40C、40R、18、19並びにスタートレバー38、度数表示部17等が設けられている。上段膨出部7の下方には、上皿8からオーバーフローして払出口9より排出されるパチンコ球を貯留可能な遊技球返却部としての下皿11が形成される下段膨出部912が、前記機構ユニット901の前面下部から前方に膨出するように形成されており、この下段膨出部912の前面には、該下皿11に貯留されたパチンコ球を外部に排出するための返却レバー16が設けられている。
【0032】
1BETボタン36aは、クレジット、または上皿8に貯留されているパチンコ球から最小単位の賭数である1BET分(5球分)をゲームに賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例では3BET分(15球分))をクレジット、または上皿7に載置されているパチンコ球の範囲内でゲームに賭ける際に押圧するボタンに押圧するボタンである。1BETボタン36aの内部にはBETボタンLED121aが、また、MAXBETボタン36bの内部にはBETボタンLED121bがそれぞれ内蔵されており(図8参照)、これらのBETボタンLED121a、121bは、対応するBETボタンの操作が有効である場合に点灯し、無効である場合に消灯する。
【0033】
精算ボタン37は、クレジット並びに上皿8に載置されているパチンコ球の精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット分のパチンコ球が上皿8に払い出されるようになっている。また、上皿7にパチンコ球が載置されている場合には、クレジット分のパチンコ球の払出が終了した後、これら上皿8に貯留されているパチンコ球が一度後述の取込装置700に取り込まれて下皿11に排出されるようになっている。
【0034】
上段膨出部7の前面7bには、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、度数表示部17、球貸ボタン18、返却ボタン19がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することにより各ベルト51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0035】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後に各ベルト51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、ストップボタン40Lの内部には操作有効LED122Lが、ストップボタン40Cの内部には操作有効LED122Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効LED122Rが内蔵されている(図8参照)。これら操作有効LED122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。
【0036】
度数表示部17は、内部に設けられた度数表示器813(図8参照)の該当するセグメントが点灯することで、並設されるカードユニット800に挿入されたプリペイドカードから読み出された度数が表示される表示部である。球貸ボタン18は、度数表示部17に表示された度数、すなわち遊技用有価価値としての度数を使用してパチンコ球の球貸を行う際に押圧するボタンであり、返却ボタン19は、カードユニット800に挿入中のプリペイドカードを返却する際に押圧操作されるボタンである。
【0037】
また、上段膨出部7の内部における上皿8の鉛直下方位置には、賭数の設定に使用するパチンコ球を内部に取り込むための取込装置700が設けられており、クレジットが残存しない状態で1BETボタン36aまたはMAXBETボタン36bが操作されることで、上皿8に貯留されたパチンコ球から該当するBET分のパチンコ球が、取込装置700によりスロットマシン1の内部に取り込まれるようになっている。
【0038】
この取込装置700は、内部に取込モータ701(図8参照)が設けられており、この取込モータ701の回転により上皿8から供給されたパチンコ球が1球ずつ内部に取り込まれるようになっている。また、取込装置700内には、取り込んだパチンコ球の流路を選択的に切替可能とする流路振分弁(図示略)を駆動する振分ソレノイド702(図8参照)が設けられており、通常時において振分ソレノイド702は励磁されていない状態とされており、この状態において取り込まれたパチンコ球は、取込球検出スイッチ704(図8参照)により検出された後、後述する取込球流下通路510に排出されるようになっている。また、精算時等において上皿8のパチンコ球が返却される場合には、振分ソレノイド702は励磁された状態とされ、この状態において取り込まれたパチンコ球は、返却球検出スイッチ705(図8参照)により検出された後、返却球流下通路509を介して下皿11に返却されるようになっている。
【0039】
機構ユニット901の後面には、パチンコ球の流路やパチンコ球の払出を行う後述の払出装置600等が設けられた機構板500(図3参照)が一体的に組み付けられているとともに、この機構板500の後面には、取込装置700が行うパチンコ球の取込制御や払出装置600が行うパチンコ球の払出制御等を行う取込及び払出制御基板400(図8参照)が図示しない収納ケースに収納された状態で取付けられているとともに、電源基板202が内蔵された電源ユニット64と、後述する共通情報出力基板205と、が取付けられている(図8参照)。
【0040】
電源ユニット64には、特に図示はしないがメイン電源をon/offするメインスイッチ部と、エラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットするための第2リセットボタンと、入賞確率を変更可能とする設定ボタンと、自動精算機能をon/offする自動精算選択スイッチ部と、自動打止め機能をon/offする打止め選択スイッチ部と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入可能な設定キー挿入部と、が配設されている。
【0041】
本実施例では、前記設定キー挿入部に特定のキーを挿入して時計回りに90度回転した状態、すなわちonの状態で電源投入を行う操作により、後述する設定キースイッチ82(図8参照)のonが検出され、遊技状態の初期化が実行されるとともに、前記設定ボタンの操作が有効となり、この設定ボタンの操作により入賞確率、すなわち出玉率の変更が実行可能となる。
【0042】
図1及び図5に示すように、機構板500の上部位置には、スロットマシン1が設置される遊技島の補給装置(図示略)から補給されるパチンコ球が貯留される球貯留タンク501が設けられているとともに、この球貯留タンク501の下方には側方に向かって架設される誘導樋502が連設されており、球貯留タンク501に貯留されているパチンコ球が前記払出装置600に向かって誘導されるようになっている。
【0043】
この誘導樋502の下流側終端部には、図示しないカーブ樋や球供給樋を介して2条の球供給通路504が連設されているとともに、この球供給通路504の下端部が、入賞の発生等により付与された賞球の払出や精算操作によるクレジット球の払出を行い、上皿8に排出させるための払出装置600に連設されており、誘導樋502を流下するパチンコ球は、誘導樋502にて2条に分流された後、カーブ樋516により左右方向から下方へ流下方向が変換されて払出装置600に供給されるようになっている。なお、機構板500には、球貯留タンク501に貯留されたパチンコ球を前述した遊技島のアウト球タンクに排出させるための球抜弁及び球抜通路(図示略)が設けられている。
【0044】
払出装置600には、2条に分流されたパチンコ球が供給されるようになっているとともに、各条に対応して供給球検出スイッチ505(図8参照)が設けられており、この供給球検出スイッチ505により球供給通路504におけるパチンコ球の有無が検出されるようになっている。
【0045】
払出装置600には、払出モータ601(図8参照)が設けられており、この払出モータ601の回転により球供給通路504から供給されたパチンコ球が1球ずつ払い出されるようになっている。また、払出装置600には、払い出されたパチンコ球の検出経路を選択的に切替可能とする流路切替弁(図示略)を駆動する振分ソレノイド602(図5参照)が設けられており、賞球としてパチンコ球の払出が行われる場合には振分ソレノイド602は励磁されていない状態とされており、この状態において払い出されたパチンコ球は、賞球の払出を検出するための賞球検出スイッチ604(図8参照)により検出された後、球流下樋506に排出されるようになっている。また、貸球としてパチンコ球の払出が行われる場合には、振分ソレノイド602は励磁された状態とされ、この状態において払い出されたパチンコ球は、貸球の払出を検出するための貸球検出スイッチ603(図8参照)により検出された後、前記球流下樋506に排出されるようになっている。
【0046】
払出装置600から払い出されたパチンコ球は、上皿8に連通する払出穴10を通って上皿8に払い出されて貯留されるようになっている。また、この払出穴10の側方には、最下端部が払出口9を介して下皿11に連通する余剰球通路(図示略)に連設されており、上皿8に載置されたパチンコ球が満タンの状態であるために払出穴10から溢れたパチンコ球が、この余剰球通路を流下して下皿11に払い出されるようになっている。なお、この余剰球通路内には、下皿11及び該余剰球通路の下部がパチンコ球で満タンとなっている状態を検出する満タンスイッチ503が設けられている(図8参照)。
【0047】
前記装飾パネルユニット904における透視窓14の後方位置には、図2に示されるように、可変表示装置であるベルト51L、51C、51Rを有する可変表示ユニット903が配設されている。ベルト51L、51C、51Rは、複数種の図柄が印刷された無端状のベルトを複数配置されたローラの外周に掛け回され、前記ローラのうちの駆動ローラを回動させることにより、図柄が可変表示されるようになっている。駆動ローラはベルトモータ54(図8参照)により回転(駆動)及び停止がなされるようになっている。また、各ベルト51L、51C、51R内には、各ベルト51の初期位置を検出するためのベルトセンサ56(図8参照)と、ベルト51の特定の領域を裏面から照射可能なベルトランプ55(図8参照)と、が一体に組み付けられており、それぞれベルト体としてユニット化された状態で、可変表示ユニット903内に組み付けられている。
【0048】
各ベルト51L、51C、51Rは、各々独立して縦方向に回転、停止するように構成されており、各ベルト51L、51C、51Rが回転することにより透視窓14には各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。すなわち、これら各ベルト51L、51C、51Rは、本発明における可変表示装置として機能する。なお、本実施例においては可変表示装置としてこのようなベルト式の可変表示装置が適用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数種の図柄が印刷された帯状のベルトシートが環状の保持枠の外周に巻回されたリールであってもよい。また、可変表示ユニット903には、後述する遊技制御基板200及び演出制御基板201が内設されている。
【0049】
透視窓14から視認できる各ベルト51L、51C、51Rの領域を、各ベルト51L、51C、51Rに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。この各可変表示部からは、各ベルト51L、51C、51Rに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示される。
【0050】
次に、スロットマシン1に並設されて使用されるカードユニット800の前面には、図1に示すように、動作ランプ801や方向指示ランプ802、カード受付中ランプ803、カード挿入口804が設けられている。
【0051】
動作ランプ801は、カードユニット800が使用できる状態である旨を点灯により報知するランプであり、方向指示ランプ802はカードユニット800が連結されているスロットマシン1の方向を点灯により報知するランプであり、カード受付中ランプ803は、カード挿入口804にプリペイドカードが受付中である旨を点灯により報知するランプである。
【0052】
また、カード挿入口804は、パチンコ球の貸出の対価として使用される遊技用有価価値としての度数が記録されたプリペイドカードを挿入可能な挿入口であり、このカード挿入口804にプリペイドカードが挿入されることで、該挿入されたプリペイドカードが後述するカードリーダライタに取り込まれて記録情報が読み出されるようになっている。
【0053】
カードユニット800の内部には、特に図示しないが前述のようにカード挿入口804に挿入されたプリペイドカードの記録情報の読み取り並びに書き換え等を行うカードリーダライタが、カード挿入口804に連設されて設けられているとともに、カードリーダライタの制御並びに前述した動作ランプ801や方向指示ランプ802、カード受付中ランプ803の点灯制御等を行う制御ユニット等が設けられている。
【0054】
また、図2に示すように、カードユニット800の制御ユニットと、並設されるスロットマシン1の取込及び払出制御基板400とは信号ケーブル814を介して接続されており、これらカードユニット800の制御ユニットと取込及び払出制御基板400との間において各種の信号の送受が実施され、プリペイドカードに記録された度数に基づくパチンコ球の貸出をスロットマシン1に行わせるための処理が制御ユニットにより行われるようになっている。
【0055】
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、この操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0056】
ゲームを開始する場合は、クレジットやパチンコ球を用いて所望の大きさの賭数を設定する。賭数を設定するにはMAXBETボタン36b、または1BETボタン36aを押圧すれば良く、クレジット表示部31に表示されているクレジットが0である場合に、MAXBETボタン36bが押圧されると上皿8に載置されたパチンコ球から、本実施例で1ゲームにおいて許容される賭数の最大数に該当する3BET分(15球)のパチンコ球が取込装置700により内部に取り込まれて3BET分の賭数が設定され、また、1BETボタン36aが押圧されると上皿8に載置されたパチンコ球から、1BET分(5球)のパチンコ球が取り込まれて1BET分の賭数が設定される。
【0057】
本実施例のパチンコ球を用いたスロットマシン1は、所定の開始条件が成立した場合(MAXBETボタン36bまたは1BETボタン36aの操作が検出された場合)には、上皿7にパチンコ球が待機しているか否かに関わらず取込装置700によるパチンコ球の取込動作が開始されるようになるため、従来のパチンコ球を用いたスロットマシンに比較してパチンコ球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。
【0058】
また、取込装置700内にパチンコ球が1球も供給されていない場合でも取込装置700の取込動作が開始されるようになっているが、例えば、取込可能なパチンコ球が1球以上あるかを検出する遊技球検出手段としての取込可能球検出スイッチを取込装置700に設け、この取込可能球検出スイッチにより取込可能なパチンコ球が1球以上検出していることを条件に取込装置700の取込動作を開始させるようにしても良く、このようにすることで取込可能な遊技球が1球も存在しない場合には取込動作を行わないようにできるため、余計な取込動作が行われることを防止できる。
【0059】
尚、本実施例ではMAXBETボタン36bが操作された場合には、最大賭数を設定するのに必要な15球のパチンコ球が取り込まれるとともに、1BETを設定するのに必要な5球のパチンコ球が取り込まれる毎に賭数が1BET設定されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、指定された賭数を設定するのに必要なパチンコ球が全て取り込まれた時点で該当する賭数を設定するようにしても良い。
【0060】
また、本実施例のパチンコ球を用いたスロットマシン1は、MAXBETボタン36bまたは1BETボタン36aの操作に応じた賭数を設定するのに必要なパチンコ球が取り込まれることで取込装置700によるパチンコ球の取込動作が一旦停止されるようになっており、余計な取込動作が行われることを防止できるようになっている。
【0061】
また、本実施例のパチンコ球を用いたスロットマシン1は、パチンコ球の取込によりクレジット球数を加算するためにMAXBETボタン36bまたは1BETボタン36aの操作が検出されることで、取込装置700によるパチンコ球の取込動作が開始され、取り込まれたパチンコ球数に応じてクレジット球数が加算されるとともに、指定された取込球数が取り込まれるか、或いはクレジット球数が上限値である250球となることで取込動作が停止されるため、余計な取込動作が行われることを防止できるようになっている。
【0062】
このように、MAXBETボタン36bや1BETボタン36aの操作に基づいて賭数の設定がなされるようになっており、この設定された賭数に基づいてゲームが行われるようになっている。また、最大賭数が設定されている状態においてMAXBETボタン36bや1BETボタン36aが操作されることで、上皿8に載置されているパチンコ球から該当する球数が取り込まれてクレジット球カウンタのクレジット球数に加算されるようになっている。
【0063】
尚、MAXBETボタン36bや1BETボタン36aの操作に基づいて賭数が設定される場合には、クレジット球カウンタに記憶されているクレジット球数を優先して使用するようになっており、クレジット球数が不足した場合に上皿7に載置されているパチンコ球が賭数の設定に使用されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上皿8に載置されているパチンコ球を優先的に賭数の設定に使用し、上皿8に載置されているパチンコ球が不足した場合にクレジット球カウンタに記憶されているクレジット球数を賭数の設定に使用するようにしても良い。
【0064】
遊技者により賭数が「1」に設定されると入賞ラインL1が有効となり、賭数が「2」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、賭数が「3」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となる。そして少なくとも「1」の賭数が設定された時点で、スタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
【0065】
なお、このような賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数も任意に設定変更可能である。
【0066】
ゲームが開始可能な状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、各ベルト51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。各ベルト51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、この状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応するベルト51L、51C、51Rの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。
【0067】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、一定時間が経過した時点、例えば約32秒で自動的にベルト51L、51C、51Rの回転が順次停止する。
【0068】
全てのベルト51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は入賞となり、入賞内容に対応して予め定められた賞球が遊技者に対して付与され、賞球数に応じてクレジットが加算される。また、クレジットが上限値に達した場合には、賞球が直接上皿8へ払い出される。
【0069】
また、特に予め定められた特別図柄の組み合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあっては、賞球が遊技者に対して付与されるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量の賞球を獲得できる特別遊技状態が発生し、後述するようなビッグボーナスやレギュラーボーナスが遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0070】
図8は、スロットマシン1に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。
【0071】
可変表示ユニット903には、遊技制御基板200、演出制御基板201、表示制御基板203、メイン情報出力基板306、サブ情報出力基板307、集合基板308、が設けられている。また、機構ユニット901には、集合基板311が設けられており、取込及び払出制御基板400、電源基板202、共通情報出力基板205、メイン中継基板313、サブ中継基板314が設けられている。
【0072】
また、可変表示ユニット903の集合基板308からは、先端にコネクタ310が設けられたケーブルが延設されているとともに、機構ユニット901側の集合基板311からは、コネクタ310と接続されるコネクタ312が先端に設けられたケーブルが延設されており、これらコネクタ310、312が接続されることにより、集合基板308により集線されて接続された遊技制御基板200並びに演出制御基板201からの配線と、集合基板311により集線された取込及び払出制御基板400、電源基板202、共通情報出力基板205、メイン中継基板313、サブ中継基板314からの配線と、が電気的に接続されるようになっている。
【0073】
可変表示ユニット903に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板200によって主に遊技状態が制御され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出制御等が実施され、表示制御基板203によって液晶表示器135の表示制御が行われる。また、機構ユニット901に設けられた電源基板202にはスロットマシン1の外部から電源が供給され、この供給された電源により生成した個別の電源が各部に供給される。この電源基板202には、外部電源の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッチ80とが接続されている。
【0074】
遊技制御基板200は、演出制御基板201、集合基板308、メイン情報出力基板306と配線接続されているとともに、遊技制御基板200から集合基板308に接続された4系統の配線(取込及び払出制御基板ライン、メイン中継基板ライン、電源基板ライン、共通情報出力ライン)は、演出制御基板201から配線接続された配線とともに1本にまとめられて集合基板308に接続されており、この集合基板308に接続された集合基板311を介して、それぞれ取込及び払出制御基板400、電源基板202、メイン中継基板313、共通情報出力基板205に接続されている。
【0075】
遊技制御基板200には、各種のスイッチ、センサ、LED、及び表示器等、各種部品からの配線が接続されているとともに、各ベルトモータ54、及びベルトセンサ56が配線接続されており、各ベルトセンサ56の検出信号は、遊技制御基板200に入力される。
【0076】
電源基板202に配線接続された設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセットスイッチ81は、電源基板202並びに集合基板308、311等によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチの検出信号は、遊技制御基板200に入力される。
【0077】
また、メイン中継基板313に配線接続されたスイッチ、LED、表示器は、メイン中継基板313並びに集合基板308、311等によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチの検出信号は、遊技制御基板200に入力される。
【0078】
メイン中継基板313に配線接続されたスイッチのうち、1BETスイッチ100は1BETボタン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ105は、施錠装置の鍵穴918aに挿入したキーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッチである。
【0079】
また、これらメイン中継基板313に配線接続されたスイッチのうち、特に左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、メイン中継基板313にて集合基板311側の配線から分岐して共通情報出力基板205に配線接続されている。
【0080】
メイン中継基板313に配線接続された表示器のうち、ゲーム回数表示器109はゲーム回数表示部32を構成する表示器である。
【0081】
また、メイン中継基板313には、前述した1BET賭けLED112、2BET賭けLED113、3BET賭けLED115、リプレイLED119、スタートLED118、ウェイトLED139、BET指示LED111、BETボタンLED121a、BETボタンLED121b、操作有効LED122L、122C、122R等の各種電気部品が配線接続されており、メイン中継基板313並びに集合基板308、311等によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されている。
【0082】
電源基板202あるいはメイン中継基板313や集合基板308、311等を介して、あるいはこれらの基板を介することなく遊技制御基板200に配線接続された各種LED及び表示器、モータ等の電気部品は、遊技制御基板200によって制御される。また、遊技制御基板200は、遊技制御基板200に接続された、または、電源基板202あるいはメイン中継基板313等を介して遊技制御基板200に接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0083】
遊技制御基板200から演出制御基板201へは、バッファ回路(図示略)を介して遊技制御基板200が制御する遊技状態を特定可能な各種コマンドが出力される。バッファ回路は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板201との間において、遊技制御基板200から演出制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0084】
演出制御基板201は、表示制御基板203、集合基板308、サブ情報出力基板307と配線接続されているとともに、演出制御基板201から集合基板308に接続された配線は、遊技制御基板200から接続された配線とともに1本にまとめられ、前述の集合基板308に接続されており、この集合基板308に接続された集合基板311を介して、サブ中継基板314に接続されている。
【0085】
演出制御基板201には、各ベルトLED55からの配線が接続されているとともに、機構ユニット901側のサブ中継基板314に接続された遊技効果LED130〜133と、スピーカ136a、136b、137と、各ベルト51L、51C、51Rを上方から照らす各蛍光灯138と、がそれぞれサブ中継基板314並びに集合基板308、311等によって中継されて演出制御基板201と配線接続されている。
【0086】
演出制御基板201は、サブ中継基板314や集合基板308、311等を介して、あるいはこれらの基板を介することなく演出制御基板201に配線接続された各種LED、ランプ及びスピーカ等の電気部品を、遊技制御基板200から送信される各種コマンドに応じて制御する。
【0087】
演出制御基板201によって制御される各遊技効果LED130〜133、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、ベルトLED55は、遊技制御基板200によって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた演出手段である。このため、たとえ、演出制御基板201に故障が発生したとしても、遊技者に不利な状況が提供されてしまうことはないばかりか、遊技制御基板200の制御の負荷が軽減される。
【0088】
演出制御基板201から表示制御基板203へは、バッファ回路(図示略)を介して液晶表示器135の表示制御を指示する旨の表示制御コマンドが出力される。バッファ回路は、演出制御基板201の内部から外部への信号の出力を許容するが演出制御基板201の外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。
【0089】
表示制御基板203には、液晶表示器135が接続されており、表示制御基板203は、演出制御基板201から送信された表示制御コマンドに応じて液晶表示器135の表示制御を行う。
【0090】
遊技制御基板200から取込及び払出制御基板400へは、出力回路(図示略)を介してパチンコ球の取込の指示とその際の取込球数を示す取込制御コマンドやパチンコ球の払出の指示とその際の払出球数を示す払出制御コマンドが出力される。一方、取込及び払出制御基板400から遊技制御基板200に対しては、取込が完了した旨を示す取込完了コマンドや払出が完了した旨を示す払出完了コマンドが、入力回路(図示略)を介して入力される。
【0091】
取込及び払出制御基板400には、各種のスイッチや表示器からの配線が接続されている。取込及び払出制御基板400に接続された供給球検出スイッチ505や満タンスイッチ508の検出信号は、取込及び払出制御基板400に入力される。
【0092】
また、取込及び払出制御基板400に接続された表示器のうち、クレジット表示器109はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペイアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成する表示器である。これら表示器は、取込及び払出制御基板400によって制御される。
【0093】
また、取込及び払出制御基板400には、取込装置700を構成する取込モータ701、振分ソレノイド702、取込球検出スイッチ704、返却球検出スイッチ705が配線接続されており、これら取込装置700の各スイッチからの検出信号は取込及び払出制御基板400に入力されるとともに、取込モータ701や振分ソレノイド702の駆動制御が取込及び払出制御基板400により行われる。
【0094】
また、取込及び払出制御基板400には、払出装置600を構成する払出モータ601、振分ソレノイド602、貸球検出スイッチ603、賞球検出スイッチ604が配線接続されており、これら払出装置の各スイッチからの検出信号が取込及び払出制御基板400に入力されるとともに、払出モータ601や振分ソレノイド602の駆動制御が取込及び払出制御基板400により行われる。
【0095】
また、取込及び払出制御基板400には、操作基板810に実装された度数表示器813、球貸スイッチ811、返却スイッチ812が配線接続されているとともに、前述のように信号ケーブルを介して並設して使用されるカードユニット800の制御ユニットと各種信号を送受可能に接続されている。
【0096】
度数表示器813は、度数表示部17に内蔵される表示器であり、球貸スイッチ811は、球貸ボタン18の操作を検知するスイッチであり、返却スイッチ812は、返却ボタン19の操作を検知するスイッチである。
【0097】
これら度数表示器813、球貸スイッチ811、返却スイッチ812は、取込及び払出制御基板400並びに信号ケーブル814を介してカードユニット800の制御ユニットに接続されており、球貸スイッチ811や返却スイッチ812の検出信号がカードユニット800の制御ユニットに入力されるとともに、カードユニット800の制御ユニットから出力された表示制御信号が度数表示器813に入力されることで、該度数表示器813の表示制御が行われるようになっている。
【0098】
取込及び払出制御基板400は、遊技制御基板200から取込制御コマンドを受信することで、クレジットの減算処理や取込装置700を制御してパチンコ球を取り込むための取込処理を行うとともに、払出制御コマンドを受信することで、クレジットの加算処理や払出装置600を制御してパチンコ球を払い出すための払出処理を行う。
【0099】
また、取込及び払出制御基板400は、前述したクレジットの減算処理やパチンコ球の取込処理に際して、減算されたクレジットに相当する球数または取り込まれた球数、すなわち賭数を設定するために用いられた球数を示す球IN信号を1パルス1球として共通情報出力基板205に出力するための外部出力制御を行う。また、前述したクレジットの加算処理やパチンコ球の払出処理に際して、加算されたクレジットに相当する球数または払い出された球数、すなわち入賞の発生により遊技者に付与された球数を示す球OUT信号を1パルス1球として共通情報出力基板205に出力するための外部出力制御を行う。
【0100】
尚、本実施例では、1パルス1球として出力される球IN信号並びに球OUT信号によりパチンコ球の取込球数並びに払出球数を特定可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、5球につき1パルスとしたり、10球につき1パルスとする等、所定球数毎に1パルスの球IN信号や球OUT信号を出力するようにしても良く、このようにすることで、外部出力制御に要する制御負荷を軽減することができる。また、前述のように球IN信号や球OUT信号を5球1パルスとすることで、従来のメダルを使用したスロットマシンのメダル1枚の価値と等しくなるため、従来のスロットマシン用のホールコンピュータをスロットマシン1に適用することも可能となる。
【0101】
また、取込及び払出制御基板400は、カードユニット800の制御ユニットと接続されているとともに、この制御ユニットとの間で各種信号の入出力を行うことにより、払出装置600を制御してパチンコ球の貸出を行うための球貸処理を行う。
【0102】
可変表示ユニット903に設けられたメイン情報出力基板306には、3種類の信号が出力される出力端子が設けられており、これら出力端子からは、遊技制御基板200の制御状態を示す3種類のメインオプション(OP)信号が出力される。このメインOP信号としては、例えば、遊技制御基板200の制御によって発生する遊技者にとって有利な遊技状態であるRB(レギュラーボーナス)、BB(ビッグボーナス)、CT(チャレンジタイム)、RT(リプレイタイム)の発生を示すRB中信号や、BB中信号、CT中信号、RT中信号等、機種によって搭載されているものと搭載されていないものとがある機種固有の制御状態を示す信号が出力される。尚、機種によっては、3種の信号を出力する必要のない機種もあり、このような場合には、例えば、特定の図柄が揃うことによって前ゲームと同一の賭数にてゲームを行うことが可能なリプレイゲームの発生を示すリプレイ信号を出力する等、何らかの制御状態を示す信号が出力されるようになっており、空き端子が形成されないようになっている。
【0103】
また、サブ情報出力基板307には、メイン情報出力基板306と同様に3種類の信号が出力される出力端子が設けられており、これら出力端子からは、演出制御基板201の制御状態を示す3種類のサブオプション(OP)信号が出力される。このサブOP信号としては、例えば、演出制御基板201の制御によって発生する遊技者にとって有利な遊技状態であるAT(アシストタイム)やスーパーBB(スーパービッグボーナス)である旨を示すAT中信号や、スーパーBB中信号等、機種によって搭載されているものと搭載されていないものとがある機種固有の制御状態を示す信号が出力される。尚、機種によっては、3種の信号を出力する必要のない機種もあり、このような場合には、例えば、遊技制御基板200からコマンドを受信した旨を示すコマンド受信信号を出力する等、何らかの制御状態を示す信号が出力されるようになっており、空き端子が形成されないようになっている。
【0104】
これらメイン情報出力基板306並びにサブ情報出力基板307から出力される信号は、例えば、ホールコンピュータ等の外部機器にてスロットマシン1の情報を収集する場合に利用可能である。
【0105】
また、機構ユニット901側に設けられた共通情報出力基板205には、4種類の信号が出力される出力端子が設けられており、これら出力端子からは、複数の機種において共通に出力される機種共通信号が出力される。この共通信号としては、賭数を設定するために用いられたパチンコ球数を示す球IN信号、入賞の発生により払出されたパチンコ球数を示す球OUT信号、ストップスイッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号、各ベルト体に設けられたベルトモータ54の駆動状態を示すベルト制御信号が出力される。この共通出力信号のうち、球IN信号並びに球OUT信号は、取込及び払出制御基板400から出力される信号であり、ストップスイッチ信号は、ストップスイッチ103L、103C、103Rから直接出力された信号であり、ベルト制御信号は、各ベルトモータ54を制御するための制御信号(モータ位相信号)そのものである。
【0106】
これら共通情報出力基板205から出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。
【0107】
クレジットが残存する状態で1BETスイッチ100またはMAXBETスイッチ101が検出された場合には、遊技制御基板200から該当する賭数を設定するのに必要な球数の取込を指示する旨の取込制御コマンドを取込及び払出制御基板400に対して送信する。これに基づき取込及び払出制御基板400は、指示された取込数分のクレジットが残存するか否かを確認し、クレジットが残存する場合には指示された取込球数分のクレジットを減算し、取込完了コマンドを遊技制御基板200に対して返信する。また、これに伴い、取込球数を示す球IN信号の外部出力制御を行う。一方、取込完了コマンドの返信を受けた遊技制御基板200では、取込が正常になされたことを確認し、該当する賭数を設定する。
【0108】
また、指示された取込数分のクレジットが残存しない場合には、指示された取込球数分の取込処理を実行する。具体的には、取込装置700に対して取込指示信号を出力し、指示された取込球数分のパチンコ球の取込を実行させるとともに、取込装置700から出力される取込球検出信号、すなわち取込球検出スイッチ704の検出信号により、指示した球数分のパチンコ球の取込が確認された時点で、取込完了コマンドを遊技制御基板200に対して返信する。また、これに伴い、取込球数を示す球IN信号の外部出力制御を行う。一方、取込完了コマンドの返信を受けた遊技制御基板200では、取込が正常になされたことを確認し、該当する賭数を設定する。
【0109】
尚、クレジットが残存するが、指示された取込球数分のクレジットが残存しない場合には、残存するクレジットを減算した後、更に必要な球数分のパチンコ球の取込処理を実行する。
【0110】
また、賞球が発生した場合には、遊技制御基板200から該当する賞球数の払出を指示する旨の払出制御コマンドを取込及び払出制御基板400に対して送信する。これに基づき取込及び払出制御基板400は、賞球数分のクレジットを加算することでクレジットが上限に到達するか否かを確認し、クレジットが上限に到達しない場合には、賞球数分のクレジットを加算し、払出完了コマンドを遊技制御基板200に対して返信する。また、これに伴い、賞球球数を示す球OUT信号の外部出力制御を行う。一方、払出完了コマンドの返信を受けた遊技制御基板200では、払出が正常になされたことを確認し、その後の処理に移行する。
【0111】
また、賞球数分のクレジットを加算することでクレジットが上限に到達する場合には、上限に到達するまではクレジットに加算した後、クレジットに加算できない賞球数分の払出処理を実行する。具体的には、払出装置600に対して払出指示信号を出力し、パチンコ球の払出を実行させるとともに、払出装置600から出力される賞球検出信号、すなわち賞球検出スイッチ604の検出信号により、指示した球数分のパチンコ球の払出が確認された時点で、払出完了コマンドを遊技制御基板200に対して返信する。また、これに伴い、賞球球数を示す球OUT信号の外部出力制御を行う。一方、払出完了コマンドの返信を受けた遊技制御基板200では、払出が正常になされたことを確認し、その後の処理に移行する。
【0112】
このように本実施例では、パチンコ球の取込制御並びに払出制御が取込及び払出制御基板400により行われるため、制御負荷が取込及び払出制御基板400に分散されることとなり、遊技制御基板200の制御負荷を軽減することができる。
【0113】
特にステッピングモータの制御等、比較的処理能力を要するパチンコ球の取込制御や払出制御を遊技制御基板200以外の基板にて行うことで、これらパチンコ球の取込制御や払出制御による処理負荷が、遊技制御基板200が制御する遊技状態の制御に影響を及ぼすことがなく、その分、ゲーム性を多様化させることが可能となる。
【0114】
また、本実施例では、パチンコ球の取込制御とパチンコ球の払出制御とが同一の取込及び払出制御基板400により行われるため、新たに制御手段を設ける必要がないことから基板が多くなりすぎることもなく、機器構成を簡素化することができる。
【0115】
次に、本実施例におけるスロットマシン1の構造を図2〜図7に基づいて説明する。スロットマシン1は、図2に示されるように、遊技島Yの膳板Z(図5参照)の上面に設置固定するために四角枠状に形成された基枠900の開口を閉塞するように前面側に配置される機構ユニット901と、機構ユニット901に形成された設置用開口部902に分離自在に設置される可変表示ユニット903と、可変表示ユニット903の前面を閉塞するように配置される装飾パネルユニット904と、から主に構成されている。
【0116】
機構ユニット901は、図示しないヒンジ装置を介して基枠900の左側辺に回動自在に枢支されており、遊技島Yに設置固定された基枠900の開口を開閉出来るようになっている。この機構ユニット901は、詳しくは前記設置用開口部902が形成された合成樹脂製の板部材からなる本体部を構成する本体板905と、該本体板905の前面下部に開閉自在に枢着されるとともに、前記上段膨出部7を形成するカバー体906と、本体板905の後面側に一体的に組み付けられる前記機構板500(本体部)と、から構成されている。
【0117】
本体板905の上半部には、後方に膨出する凹部908が形成されており、該凹部908の後壁上部には、可変表示ユニット903の上部が嵌合される横長の配線挿通用開口部907が形成されているとともに、その下方には前記設置用開口部902が開設されている。凹部908における左右の側壁908aの内面には、後述するように可変表示ユニット903を取付けるための取付手段である取付装置909がそれぞれ設けられている。
【0118】
本体板905における凹部908の下部左側には、図3に示されるように、後面側に組み付けられた機構板500の払出装置600から払い出されたパチンコ球を上皿8に導くための払出球連通路910が設けられているとともに、払出球連通路910の下部には、カバー体906から延出されるケーブルやコード類を本体板905の後面側に挿通させるための配線挿通用穴911’が形成されている。また、本体板905の下端部には、前方に膨出する下段膨出部912が一体的に形成されており、該下段膨出部912の上面には前記下皿11が形成されている。
【0119】
前記カバー体906は、特に図3に示されるように、左側辺部に設けられたヒンジ装置913を中心に回動自在に枢着されており、機構板500の前面側に配置される本体板905の前面下部を開放または閉塞出来るようになっている。カバー体906は、図5に示されるように、内部に各種ボタンや取込装置700等を配設可能な空間部が形成されるように、合成樹脂材により前面及び側面を覆うように形成されているとともに、その後面開口は後面板914により閉塞されている。
【0120】
カバー体906の上面906aには、前述したように、図2に示されるように前記上皿8が凹設されているとともに、度数表示部17、球貸ボタン18、返却ボタン19、1BETボタン36a、MAXBETボタン36b、貯留球返却ボタン39が配設されているとともに、前面906bには、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、精算ボタン37が並設されているとともに、精算ボタン37の側方には、これらカバー体に配設された各種ボタン18、19、36a、36b、39、40L、40C、40Rやレバー38等のゲーム用操作手段をメンテナンスするためのメンテナンス用開口部920が開設されている。
【0121】
メンテナンス用開口部920は、カバー体906に配設されている前記各種ボタンやレバー等、ゲームを進行するために操作されるゲーム用操作手段に対してメンテナンス可能にアクセス出来る大きさに形成されて、本実施例においては精算ボタン37の側方近傍位置に配設されているとともに、通常時においては閉塞部材としての閉塞パネル922により閉塞されている。
【0122】
閉塞パネル922は、透明な合成樹脂材により形成されており、その後面全域には、図7(c)に示されるように、従来公知の技術であるローレット加工によって隠蔽部としての凹凸部が形成されており、該凹凸部により、カバー体906の外部から閉塞パネル922を透してカバー体内部を視認することが出来ないように構成されている。また、後面における左右側からは、弾性変形自在に構成された係止片923が後向きに突設されているとともに、係止片923の先端には、閉塞パネル922をメンテナンス用開口部920に取付けた状態に保持するための外向きの係止爪923aが形成されている。
【0123】
一方、図7(a)(b)に示されるように、メンテナンス用開口部920の左右側縁からは、前記係止爪923aを係止させるための係合片924が後向きに突設されている。また、メンテナンス用開口部920の前面周縁部には、閉塞パネル922の周縁部を収容するための凹溝925が環状に凹設されている。
【0124】
このように構成された閉塞パネル922は、カバー体906の前面側からメンテナンス用開口部920に嵌め込むことで、その周縁部後面が凹溝925の後壁面に当接すると同時に、前記係止爪923aが係止片923の弾性復帰力により係合片924の後端に係止されてメンテナンス用開口部920に保持され、メンテナンス用開口部920が閉塞されることになる。この閉塞状態において、閉塞パネル922の周縁部が凹溝925内に嵌合され、閉塞パネル922とメンテナンス用開口部920との間に隙間が生じにくくなるため、隙間から針金等の異物を進入することによる不正行為が効果的に防止されることになる。
【0125】
また、メンテナンス用開口部920が閉塞パネル922により閉塞された状態では、係止爪923aと係合片924との係止状態はカバー体906の前面側から解除することは出来ないため、メンテナンス用開口部920を開放するためには、後述するように後面側の工具挿入穴921からドライバー等の工具を差し込んで係止状態を解除し、閉塞パネル922を取り外すことになる。
【0126】
このように、メンテナンス用開口部920は、カバー体906の上段膨出部7の前面7aにおける、上皿8及び各種ゲーム用操作手段の配置位置以外の箇所であって、かつ、各種ゲーム用操作手段の配置位置近傍に形成されているため、メンテナンス用開口部920を介してカバー体906の内部から前記各種ゲーム用操作手段の点検やメンテナンス作業等を容易に行うことが出来るとともに、作業の度に前記ゲーム用操作手段をカバー体から取外す必要がないので前記ゲーム用操作手段の操作性に支障をきたす恐れがない。また、メンテナンス用開口部902は閉塞パネル922により閉塞されるため、カバー体906の内部に針金等の異物を進入させることによる不正行為を防止することが出来る。
【0127】
また、閉塞パネル922は、カバー体906の後面側からのみ取外し可能なように構成されているため、カバー体906の前面側から容易に取外されることがないので不正行為を防止出来るばかりか、後面板914に形成された工具挿入穴921からドライバー等の工具を差し込んで、カバー体906の内部で係止爪923aと係合片924との係止状態を解除することが出来るため、後面板914をカバー体906から取外さなくてもカバー体906の後面側から閉塞パネル922を簡単に取外すことが出来る。
【0128】
また、カバー体906は、機構板500が後面側に配置された本体板905の前面に対して開閉自在に設けられているため、カバー体906を本体板905の前面に対して開放させることで、前記各種ゲーム用操作手段の点検やメンテナンス作業等をカバー体906の後面側から容易に行うことが出来るばかりか、カバー体906により被覆されていた本体板905の前面を開放することが出来るため、本体板905の前面またはその後面側に配置される機構板500に設けられる種々の装置等のメンテナンス作業をスロットマシン1の前面側から容易に行うことが出来る。
【0129】
さらに、中空状に形成されたカバー体906の後面は後面板914により閉塞されていることで、例えばメンテナンス用開口部920からカバー体906の内部に針金等の異物を進入しても、進入した針金はカバー体906内部で後面板914により遮断されて本体板905の後面側に配置される機構板500まで進入しにくくなるので、カバー体906の後方に配置される本体板905や、遊技者に対してパチンコ球の払出しを行う払出装置600やこの払出装置600の駆動制御等を行う取込及び払出制御基板400等、遊技者に対する価値の付与に関連する払出関連装置等、種々の装置が設けられた機構板500に対する不正行為を極力防止することが出来る。
【0130】
図3に戻って、後面板914における前記ヒンジ装置913と反対側の端部には、前記本体板905における右側辺部に設けられた下向きの係止爪915aが係脱される縦長の係止穴916a、916bが形成されており、該係止穴916a、916bに係止爪915aが係止されることにより、カバー体906は本体板905の下部前面を閉塞した状態で開放不能に係止されるようになっている。
【0131】
係止爪915aは、本体板905の内側面に上下方向に移動自在に支持される上下方向を向く移動部材917の上下端部それぞれから前方に向けて突設されている。移動部材917は、本体板905の前面に設けられた施錠装置918に連係されており、施錠装置918のシリンダ錠の前面に形成された鍵穴918aに挿入した所定のキーを、上下方向を向く基準位置から時計回りに約90度回動操作することにより上昇し、反時計回りに回動操作することにより下降するようになっている。よって、図1に示されるように、装飾パネルユニット904及びカバー体906を開放することなくスロットマシン1の前面側から操作可能に設けられた鍵穴918aに挿入した所定のキーを操作することで、カバー体906を本体板905に対して施解錠出来るようになっている。
【0132】
なお、本実施例における施錠装置918は、鍵穴918aが上下方向を向く位置から所定のキーを挿入して反時計回りに回動させることで、施錠装置918に設けられた前記第1リセットスイッチ105(図8参照)によりリセットがなされるようになっている。
【0133】
後面板914における前記取込装置700の配置位置に対応する箇所には、前記取込装置700を後面側に露呈させるための切欠部919が形成されており、取込装置700内において球詰まりが発生したり、あるいは故障したり清掃等が必要になった場合等において、取込装置700のメンテナンス作業を後面板914を取外すことなく行うことが出来るようになっている。
【0134】
また、切欠部919の上方における前記メンテナンス用開口部920に対応する箇所には、ドライバー等の工具を挿入可能な工具挿通用開口部としての工具挿入穴921が形成されている。この工具挿入穴921は、図7(a)に示されるように、前記係止爪923aと係合片924との係止状態を解除するために、メンテナンス用開口部920を閉塞する閉塞パネル922を開放させるべくドライバー等の工具を挿入させるための開口部である。開口部の大きさは、ドライバー等の工具を挿入することが出来る程度であり、指等を差し込んで各種ボタン等に触れることは困難な大きさに形成されている。
【0135】
この工具挿入穴921は、カバー体906を本体板905に対して開放することにより開口されることになるため、前記メンテナンス用開口部920からメンテナンスを行う場合には、図7(a)に示されるように、カバー体906を開放して工具挿入穴921からドライバー等の工具を挿入して閉塞パネル922を取外すことになる。また、通常時においては、カバー体906が本体板905に閉塞された状態で施錠装置918により施錠されているので、工具挿入穴921が外部に露呈することがないため、工具挿入穴921から針金等の異物を進入させることによる不正行為が防止されることになる。
【0136】
図3に戻って、後面板914には、本体板905の前面を閉塞した状態において前記配線挿通用穴911’に対向する箇所に、配線挿通用開口部としての配線挿通用穴911が形成されているとともに、払出球連通路910に対応する箇所には、払出球連通路910を上皿8に連通させるための払出穴10が形成されている。配線挿通用穴911は、カバー体906に配設される前記各種ボタンやレバー、取込装置700等から延設されるコードやケーブル等の配線をまとめて外部に挿通させるための開口部であり、外部に挿通した配線は、配線挿通用穴911’を介して本体板905の後面側に挿通させ、本体板905の後面側に配設される機構板500に設けられる集合基板311に接続されることになる。
【0137】
なお、この配線挿通用穴911は、カバー体906の回動中心部となるヒンジ装置913の近傍に形成されているため、カバー体906の開閉時に配線が邪魔になることがない。
【0138】
図1、図3及び図5に示されるように、取込装置700は、カバー体906の内部おける上皿8の下流側端部の略鉛直下方位置に配置されている。取込装置700と上皿8との間には、上皿8内に貯留されているパチンコ球を取込装置700内に導くための取込球供給通路512が配設されており、上皿8内に貯留されているパチンコ球は取込球供給通路512を介して取込装置700内に取り込まれるようになっている。
【0139】
下段膨出部912における下皿11の右側方近傍には、取込装置700の下面から下方に向けて延設された取込球流下通路510aを流下してきた取込球を、本体板905の後面側に配設されるアウト球タンク926(図5参照)に導く取込球流下通路510bと、取込装置700の下面から下方に向けて延設された返却球流下通路509aを流下してきた返却球を下皿11内に導く返却球流下通路509bと、が配設されている。
【0140】
取込球流下通路510bは、本体板905を貫通して前後方向に延びるように配設されている。前端部はカバー体906が閉塞された状態において取込球流下通路510aの鉛直下方に位置するとともに、取込球流下通路510aの下端開口に連通する開口が上面に形成されている。通路底面は後端部に向かうに従い下方に傾斜するように、かつ、下流側に向けて本体板905の中央部に向けて屈曲するように形成され、後端部はアウト球タンク926の上方位置まで延設されており、通路内を流下してきた取込球をアウト球タンク926内に排出するための開口が形成されている。
【0141】
返却流下通路509bは、取込球流下通路510bの側方位置から下皿11の側壁11aに形成された返却口511に向けて左右方向に延びるように配設されている。上端部は、カバー体906が閉塞された状態において返却球流下通路509aの鉛直下方に位置するとともに、返却球流下通路510aの下端開口に連通する開口が上面に形成されている。
【0142】
すなわち、賭数を設定するために取込装置700に取り込まれたパチンコ球は、取込球検出スイッチ704にて検出されて計数された後、取込球流下通路510a、510bを流下して本体板905の後面側まで導かれ、さらにアウト球タンク926内に排出されて遊技島Yに返却されるようになっている。また、賭数を設定することなく遊技者に返却するために取込装置700に取り込まれたパチンコ球は、返却球検出スイッチ705にて検出されて計数された後、返却球流下通路509a、509bを流下して、本体板905の後面側に導かれることなく、そのまま返却口511を介して下皿11内に排出されて遊技者に返却されるようになっている。
【0143】
このように、取込装置700が本体板905の前面側に配設されることにより、取込装置700により取り込まれたパチンコ球は、取込球流下通路510a、510bを介して本体板510の後面側まで導かれた後にスロットマシン1の外部に排出される。また、取込装置700は返却機構としての流路切替弁(図示略)及び該流路切替弁を駆動するための振分ソレノイド702を有しているため、返却球は本体板905の後面側に導かれることなく、そのまま返却口511を介して下皿11内に排出されて遊技者に返却されることになる。よって、これら流下通路の形状が複雑化することがないため、本体板905を容易に製造することが出来るばかりか、球詰まり等の発生を極力防止することが出来る。
【0144】
次に、可変表示ユニット903の詳細を説明する。可変表示ユニット903は、図2に示されるように、前述した可変表示装置を構成する各ベルト51L、51C、51R及びベルトセンサ56、ベルトLED55、ベルトモータ54等からなるベルト体や、図8に示されるように、ゲームの進行を制御する遊技制御基板200や演出装置を制御する演出制御基板201等を組み付けるためのパネル部材930から構成される。
【0145】
パネル部材930は、合成樹脂材から板状に形成されるとともに、板状部の中央部には、前記各ベルト体及び遊技制御基板200や演出制御基板201等を組み付けるための組付け部931が後方に向けて膨出するように凹設されている。また、組付け部931の上部には、前面に配置される装飾パネルユニット904のスピーカ136a、136bや液晶表示器135等との干渉を避けるために後方に向けて膨出する凹部932が形成されているとともに、凹部932の後壁には、スピーカ136a、136bや液晶表示器135等からの配線を後面側に挿通させるための配線挿通用開口933が形成されている。
【0146】
板状部の左右側辺部には、本体板905に設けられた取付装置909の固定及び固定解除操作を行うために手を挿入可能な操作用開口部934がそれぞれ形成されている。左右それぞれの操作用開口部934の開口端縁外側には、図6(a)に示されるように取付装置909の取付フックを係止させるための取付用係止片935が後面側に固着されているとともに、一方の操作用開口部934(例えば左側)の開口端縁内側には、連結手段としての結束バンド927を係止するための連結用リング部939が一体成型されている。
【0147】
ここで、取付装置909及び結束バンド927の詳細を説明する。まず取付装置909は、図6(a)(b)に示されるように、従来公知の構造をなすフック装置であり、本体板905に固着された固着板950に対して、回転軸951を介して一方の端部が回動自在に軸着された操作部材952と、操作部材952の側面から延設された取付フック953と、から主に構成されている。取付フック953の一部にはバネ部953aが2箇所に形成されているとともに、両バネ部953a間には、取付用係止片935に係止される直線状の係止部935bが形成されている。
【0148】
このように構成された取付装置909により、可変表示ユニット903を本体板905に取付けるには、まず操作部材952を図6(a)中2点鎖線で示されるように前方に位置させた状態で取付フック953の係止部953bを取付用係止片935に係止させ、操作部材952を図6(a)中実線で示される位置に向けて回動する。これにより取付フック953はバネ部953aを介して伸張するため、操作部材952を図6(a)中実線で示される位置まで回転させることが可能となるとともに、図中実線で示される取付位置にて保持される。このように取付られた状態において、取付用係止片935は取付フック953のバネ部953aによる付勢力により後方に引っ張られた状態となり、すなわち、本体板905に設置された可変表示ユニット903が、本体板905から逸脱しないように取付けられることになる。
【0149】
なお、本実施例においては、本体板905から可変表示ユニット903を取付けるための取付手段として、フック式の取付装置909が使用されていたが、可変表示ユニット903を取付ける取付け状態と、取外し自在とする取付解除状態と、に切替操作可能な取付手段であれば、上記のようなフック式の取付手段に限定されるものではなく、例えばネジや、あるいは前記係止爪937aのように係脱自在に操作可能に構成された係止爪や、周知のラッチ装置等、種々の手段を適用することが可能である。また、このような取付手段は、取付及び取付の解除操作を、ドライバー等の工具等を用いることなく操作することが可能な操作部を有する取付手段を適用すれば、作業性が向上するので好ましい。
【0150】
次いで、本実施例における連結手段としての結束バンド927には、いわゆる周知の結束バンドが使用されている。結束バンド927について簡単に説明すると、ナイロン樹脂やポリプロピレン樹脂等にて帯状に形成された非伸縮性のバンドであり、一方の端部には、バンドの他方の端部を挿通可能とする挿通孔が形成されている。この挿通孔の内周面には、帯状のバンドの一面側に形成された凹凸部に噛合する凹凸部が形成されており、一旦前記挿通孔にバンドの他端部側を挿通して環状にした状態で結束すると、結束バンド927の一部を破断する等しない限り、挿通孔に挿通したバンドを2度と挿通孔から抜き出すことは出来ないように構成されている。
【0151】
このように構成された結束バンド927は、本体板905から可変表示ユニット903を分離して持ち出されて不正に交換されるのを防止するために使用される。具体的には、可変表示ユニット903を本体板905に設置して前記取付装置909にて取付けた状態で、図6(a)に示されるように、パネル部材930側に形成された連結用リング部939と、本体板905側に形成された連結用リング部954とを連結するように、バンドに緩みが生じないように張設した状態で結束する。これにより、例え取付装置909による取付状態が解除されても、本体板905とパネル部材930とは結束バンド927を介して連結されているため、本体板905から分離することは出来ても、持ち出されることは防止されることになる。
【0152】
また、この結束バンド927による連結状態を解除するためには、その連結に関連する連結関連部位である結束バンド927の一部を破断するか、あるいは連結用リング部939、954等を破壊しない限り、結束バンド927による連結状態を解除することは出来ないため、不正行為を行う際に極力手間をかけさせることが出来るばかりか、万が一、連結関連部位(結束バンド927、連結用リング部939、954等)を破壊して連結状態が解除されて不正行為が行われた場合にはその痕跡が残ることになるため、不正行為が行われたことを直ちに発見することが出来ることになる。
【0153】
なお、本実施例においては、本体板905から遊技制御基板200等が搭載される可変表示ユニット903を取外し不能に連結するための連結手段として結束バンドが使用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、連結状態を解除することにより痕跡が残り得るような連結手段であれば、例えば本体板905と可変表示ユニット903とを従来公知のワンウェイネジ等、種々の手段を適用することが可能である。
【0154】
また、本実施例においては、連結手段としての結束バンド927は、本体板905に設置された可変表示ユニット903を取付ける取付手段である取付装置909とは別の部位を連結するように設けられていたが、例えば取付装置909における操作部材952の解除操作が不能となるように結束バンド等を用いて固定してしまうことにより、本体板905と可変表示ユニット903とを連結するようにしてもよく、この場合には実際に可変表示ユニット903と機構ユニット901とを取付けている取付装置909と、該取付装置909の取付状態から取付解除状態への切替操作が不能となるように結束する結束バンド927と、により連結手段が構成されることになる。
【0155】
図2に戻って、板状部における正面から見て左側の側辺部には、前面に配置される装飾パネルユニット904を開閉自在とするためのヒンジ装置936が上下所定箇所にそれぞれ取付けられており、装飾パネルユニット904が一側辺部を中心として開閉自在に枢着されている。
【0156】
一方、板状部における正面から見て右側の側辺部内面には、開閉自在に枢着された装飾パネルユニット904を開放不能に係止するための下向きに屈曲する係止爪937aが設けられている。係止爪937aは、側辺部内面に上下方向に移動自在に支持される上下方向を向く移動部材937の上下端部それぞれから前方に向けて突設されている。移動部材937は、図示しない付勢手段としてのコイルバネ等により常時下方(係止方向)に向けて付勢されているとともに、その下端は、可変表示ユニット903が後述するように本体板905に設置された状態において、カバー体906の後面に隠蔽されるように下方に延設されており、その下端には移動部材937を付勢方向に対して逆向きとなる上方に移動させて、係止爪937aによる係止を解除するために操作する操作レバー938が内向きに連設されている。
【0157】
ヒンジ装置936を介して可変表示ユニット903に対して回動自在に枢着される装飾パネルユニット904は、可変表示ユニット903の前面全域を閉塞可能な大きさをなすパネル状に形成されており、詳しくは、スピーカ136a、136bや液晶表示器135や、前述したように透視窓14の周辺に配置される各種LEDやランプ等の演出装置を配設するための取付部材としての取付パネル940と、この取付けパネル940の前面に着脱自在に装着される装飾部材としての装飾パネル941と、から構成されている。
【0158】
取付パネル940は、不透明な合成樹脂材により板状に形成されており、中央部には前記透視窓14を形成する透視用開口942が形成されているとともに、その後面側には、スピーカ136a、136bや液晶表示器135や、前述したように透視窓14の周辺に配置される各種LEDやランプ等の演出装置を装着出来るようになっている。また、ヒンジ装置936の反対側の側辺部には、前記係止爪937aが係脱される係止穴943が、上下の係止爪937aに対応する箇所にそれぞれ形成されている。
【0159】
装飾パネル941は、透明な合成樹脂材によりパネル状に形成されており、特に図示しないが、後向きに突設された係止片を介して取付パネル940の前面に着脱自在に装着出来るようになっており、該装飾パネル941の裏面には、図1に示されるように、透視窓14及び各種表示部を表す機種固有の装飾(絵柄等)が印刷形成された印刷シート(図示略)が貼着されており、これによりスロットマシン1の前面が装飾されている。よって、機種変更等に伴い前面装飾を変更する場合、装飾パネル941を取付パネル940から取外し、前記装飾が施された印刷シートを剥離して新規な印刷シートを貼着して再び装飾パネル941を取付パネル940に取付けるだけで、前面装飾を容易に変更することが出来るとともに、装飾の変更を装飾パネル941の交換のみで行うことが出来るようになっている。
【0160】
なお、本実施例においては、装飾パネル941が透明部材にて構成され、その後面に印刷シート等が貼着されることにより前面装飾が施されるようになっているため、装飾パネル941を取付パネル940から取外しさえすれば、印刷シートを剥離して印刷シートを交換することで、装飾パネル941も複数種の機種間で共通に使用することが出来るため、廃棄処理等の負担が軽減されることが好ましいが、例えば機種固有の装飾が直接施された装飾パネルを機種変更ごとに交換するようにしてもよい。
【0161】
次に、このように構成されたスロットマシン1において、機種変更等により可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904を交換するための作業工程を説明する。
【0162】
まず、図1に示されるように、全てのユニットが遊技可能に組み付けられた状態において、遊技ゲームの進行を制御する遊技制御基板200が設けられた可変表示ユニット903と、機種固有の装飾が施された装飾パネル941が設けられた装飾パネルユニット904とを交換するために、図4に示されるように本体板905から分離するには、図1に示される鍵穴918aに所定のキーを差し込んで、図3に示されるようにカバー体906を本体板905から開放する。
【0163】
なお、この状態において、可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904と機構ユニット901との間の全ての配線接続を解除しておく。詳しくは、図8に示されるコネクタ310、312との接続を解除すれば、機構ユニット901側と可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904側との全ての配線接続が解除されることになる。
【0164】
カバー体906の開放により、カバー体906の後面と本体板905の前面との間に隠蔽されていた操作レバー938が外部に露呈して操作可能になるため、該操作レバー938を上昇させて係止穴943と係止爪937aとの係止状態を解除し、可変表示ユニット903の前面を閉塞するように配置されている装飾パネルユニット904を、ヒンジ装置936を中心として開放させる。この状態で、操作用開口部934内に手を挿入して、パネル部材930の後面側にある取付装置909による可変表示ユニット903の取付状態を前述した方法により解除する。
【0165】
取付装置909による取付けを解除した後、再度装飾パネルユニット904により可変表示ユニット903の前面を閉塞する。この閉塞により係止爪937aが図示しない付勢手段にて自動的に係止穴943に係止される係止状態に切替るため、装飾パネルユニット904は、この係止爪937aによる係止作用及びヒンジ装置936により開放不能な状態で可変表示ユニット903に一体的に取付けられることになる。
【0166】
このように互いに一体化された可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904は、図4に示されるように、本体板905から互いに一体的に係止した状態で一度に取外すことが出来る。よって、機種変更時等において、装飾パネルユニット904や、可変表示ユニット903に組み付けられたベルト51L、51C、51R、及び遊技制御基板200、演出制御基板201の交換作業を効率よく行うことが出来るばかりか、これら作業を本体板905から離れた場所で行うことが出来る。あるいは、新機種に対応した新規な可変表示ユニット及び装飾パネルユニットを予め製造して遊技場に搬送しておけば、遊技場において、機種変更等に伴う交換作業を容易に、かつ、迅速に行うことができる。
【0167】
本体板905から分離した状態で装飾や遊技制御基板200等が交換された新規な可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904を、再度本体板905に組み付けるには、カバー体906を開放した状態で、図2に示されるように、可変表示ユニット903の組付け部931を設置用開口部902内に嵌め込むようにして可変表示ユニット903を本体板905に設置した後、前記取付装置909により取付ければよい。また、必要に応じて結束バンド927により両ユニットを連結しておくことが好ましい。
【0168】
装飾パネルユニット904を有する可変表示ユニット903を本体板905に設置して取付た後は、カバー体906を閉塞して施錠すれば、通常時における使用状態となる。この通常状態では、カバー体906を解錠しない限り装飾パネルユニット904を開放することは出来ないため、装飾パネルユニット904が不正に開放されて不正行為が行われることが防止される。
【0169】
また、カバー体906を解錠して開放することで、操作レバー938が外部に露呈することになるため、図3に示されるように可変表示ユニット903が取付装置909を介して本体板905に取付られている状態でも、装飾パネルユニット904を開放して可変表示ユニット903の前面を開放することが出来るため、例えば通常時における可変表示ユニット903に組み込まれた各種部品や装置の点検やメンテナンス、及びベルト51L、51C、51Rの図柄合わせ等の作業等を、可変表示ユニット903全体を本体板905から分離することなく、装飾パネルユニット904を開放させるだけの簡単な操作で行うことが出来るため、通常時における可変表示装置等のメンテナンス性が効果的に向上する。
【0170】
また、装飾パネルユニット904は、ヒンジ装置936を介して可変表示ユニット903に対して回動自在に枢着されているため、可変表示ユニット903を本体板905の設置用開口部902に設置して取付けた状態で、係止爪937aによる係止状態を解除して可変表示ユニット903の前面を開放しても、ヒンジ装置936を介して一側辺が枢支されているため、可変表示ユニット903から装飾パネルユニット904が逸脱することはないため、装飾パネルユニット904の開閉操作を容易に行うことが出来る。
【0171】
なお、本実施例においては、上記のように装飾パネルユニット904は可変表示ユニット903に対して回動自在に枢支されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示ユニット903が本体板905に設置した状態において、可変表示ユニット903の前面を開放することが出来るようになっていれば、例えば本体板905に枢支されるように構成されていてもよいし、あるいは可変表示ユニット903及び本体板905から分離することで開放出来るように構成されていてもよい。
【0172】
次に、可変表示ユニット903を機構ユニット901に取付けるための取付手段の変形例を図9に基づいて説明する。なお、本変形例において、機構ユニット901、可変表示ユニット903、装飾パネルユニット904の構造はほぼ同一であるため、前述の実施例と同様の部位や構成部分等に関しては、同一の符号を付すことによりここでの詳細な説明は省略することする。
【0173】
本変形例における取付手段は、可変表示ユニット903の側方に昇降自在に設けられた移動部材937の上方に設けられた取付ピン960により構成されている。具体的に説明すると、取付ピン960は、その外側の先端部がパネル部材930の側面に形成された貫通穴965に挿通されるように、パネル部材930の内面に固着されたケース部材961内に摺動自在に設けられており、ケース部材961内に設けられたコイルバネ962により外側方に向けて常時付勢されている。この取付ピン960の内側端部にはフランジ部960aが形成されており、該フランジ部960aがケース部材961の内面に内向きに突設されたストッパ片961aに当接されることで、ケース部材960からの逸脱が防止されている。
【0174】
取付ピン960の所定箇所には、後述するようにケース部材960内に退避した退避位置において、移動部材970の上端部を挿通可能とする断面略半月状の切欠溝964が形成されているとともに、その外側の先端部は中央部に向かうに従い膨出する球面状に形成されており、本体板905の内側面に形成された球面状の凹部963内に嵌合されるようになっている。
【0175】
取付ピン960は、図9(b)のF−F断面図に示されるように、係止爪937aが係止穴943に係止されている状態、すなわち、移動部材937が下限位置に位置しているときにおいて、その下端部に、ケース部材961に形成された切欠部を介してケース部材960内に挿通される移動部材937の上端部が近接するように設けられている。
【0176】
ここで、このように構成された取付ピン960と係止爪937aとの作用を説明すると、図9(a)に示されるように、可変表示ユニット903が機構ユニット901に設置されている状態においては、取付ピン960の先端部が凹部963内に嵌合されることにより、可変表示ユニット903が機構ユニット901に取付られた取付状態となる。詳しくは、この取付状態においてコイルバネ962の付勢力により取付ピン960の先端部が凹部963の内面に押圧された状態で嵌合されるため、可変表示ユニット903を手前(図中下側)に向けて強く引っ張らない限り凹部963内から取付ピン960の先端部が逸脱することはなく、すなわち、可変表示ユニット903は、取付ピン960の先端部が凹部963内に嵌合されることにより機構ユニット901に取付けられている。
【0177】
また、このように取付ピン960の先端部が凹部936内に嵌合されている取付状態において、取付ピン960はケース部材961内に退避する退避位置に位置し、この退避位置において切欠溝964が移動部材937の直上に位置するようになっている。この状態において移動部材937は、E−E断面図に示されるように取付ピン960に当接規制されることがない昇降自在な状態、すなわち、係止爪937aが係止穴934に対して係脱自在な状態となる。よって、可変表示ユニット903が機構ユニット901に設置され、取付ピン960にて取付けられた取付状態において、係止爪937aを係止穴934に係脱させることが出来、装飾パネルユニット904により可変表示ユニット903の前面を開放または閉塞することが出来る。
【0178】
また、図9(a)に示されるように、可変表示ユニット903の前面に装飾パネルユニット904が係止され、かつ、可変表示ユニット903が機構ユニット901に取付けられている取付状態から、図9(b)に示されるように可変表示ユニット903を手前(図中下側)に向けて強く引っ張ると、取付ピン960がコイルバネ962の付勢力に抗してケース部材961内に退避して凹部963から逸脱されて取付状態が解除され、装飾パネルユニット904及び可変表示ユニット903が機構ユニット901から取外されることになる。
【0179】
このように装飾パネルユニット904及び可変表示ユニット903を機構ユニット901から取外すと、それまで機構ユニット901の内側面に当接されてケース部材960内に退避していた取付ピン960は、コイルバネ962の付勢力によりフランジ部960aがストッパ片961aに当接する突出位置まで移動することになる。取付ピン960が突出位置に位置した状態では、退避位置にあるときに移動部材937の直上に位置していた切欠溝964が側方に移動されるため、F−F断面図に示されるように、移動部材937の上昇が取付ピン960に当接規制されることになる。
【0180】
すなわち、係止爪937aが係止穴934に係止された係止状態の解除、すなわち、係止解除状態への切替が規制されることになるため、可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904を機構ユニット901から取外した状態での装飾パネルユニット904の開放が防止されるため、可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904を一体的に係止した状態で、機構ユニット901から安全に取外すことが出来る。
【0181】
また、可変表示ユニット903を機構ユニット901に取付ける場合において、可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904が一体的に係止されているため、安全に取付けることが出来る。さらに、可変表示ユニット903を機構ユニット901の設置部に押し込むように設置することで、取付ピン960がコイルバネ962の付勢力によって凹部963内に嵌合されて、可変表示ユニット903が機構ユニット901に取付けられるとともに、この取付動作に連動して、取付ピン960が前記退避位置まで退避して切欠溝964が移動部材937の直上に位置し、係止爪937aと係止穴943との係止状態の規制が解除され、装飾パネルユニット904が開放自在になる。
【0182】
このように、取付ピン960による取付動作に連動して係止爪937aによる係止状態の規制が解除されるとともに、取付ピン960による取付けが解除される取付解除動作に連動して係止爪937aによる係止状態の解除が規制されるようになっていることで、取付ピン960による取付け、取外し作業及び係止爪937aによる係止及び係止解除作業が簡素化されるため、機種変更に伴う可変表示ユニット903及び装飾パネルユニット904の交換作業が容易になる。
【0183】
次に、図10には、前記実施例におけるスロットマシン1の他の変形例が示されている。前記実施例においては、可変表示ユニット903を機構ユニット901に取付けた状態において、移動部材937を昇降させて係止爪937aを係止穴934に対して係脱させる操作、すなわち、係止爪937aの係止状態から係止解除状態及び係止解除状態から係止状態への切替操作を行うための操作レバー938が、カバー体906を本体板905に閉塞することによりカバー体906により隠蔽されるようになっていたため、係止爪937aの係脱操作はカバー体906を開放しない限り行うことが出来なかったが、以下に説明する変形例のように、スロットマシン1の前面に設けた施錠装置971を利用して、可変表示ユニット903の前面に装飾パネルユニット904を係止する係止爪937aを係止穴934に対して係脱操作出来るようにしてもよい。
【0184】
具体的に説明すると、図10に示されるように、可変表示ユニット903の側方には、装飾パネルユニット904を係止する係止手段としての係止爪937aが上下端部に形成された移動部材937が昇降自在に設けられており、該移動部材937を昇降させることで係止爪937aを装飾パネルユニット904に設けられた係止穴943に係脱させることが出来るようになっているとともに、移動部材937の下端には操作レバー938が設けられている。
【0185】
一方、機構ユニット901側には、カバー体906を閉塞状態で係止することが出来る係止爪915aが上下端部に形成された移動部材917が昇降自在に設けられており、移動部材917は、図10(a)に示されるように、施錠装置917のシリンダ錠の鍵穴971aに所定のキーを差し込み、上下方向を向く位置を基準位置として反時計周りに回動させることで上昇し、前記基準位置まで逆回転させることで下降するようになっている。
【0186】
また、施錠装置971のシリンダ錠をキー操作することにより昇降し、上昇時において操作レバー938に連係して操作レバー938を上昇させる正面視略逆L字状のリンク部材970が設けられている。このリンク部材970は、鍵穴971aに所定のキーを差し込み、前記基準位置から時計周りに回動させることで、図10(b)中2点鎖線で示される位置から実線で示される位置まで上昇し、前記基準位置まで逆回転させることで下降するようになっている。
【0187】
ここで、施錠装置971の操作に伴う各部材の作用を説明すると、まず図10(a)に示されるように、例えば店員等の特定の者が所有する所定のキーを鍵穴971aに差し込んで前記基準位置から反時計周りに回動させると、カバー体906を係止する係止爪915aを有する移動部材917が上昇するため、カバー体906を開放させることが出来、前記キーを前記基準位置まで逆回転させることで移動部材917が下降するため、カバー体906を閉塞状態に係止することが出来るようになっている。
【0188】
また、キーを鍵穴971aに差し込んで前記基準位置から時計周りに回動させると、リンク部材970が上昇する。この操作によりリンク部材970が若干上昇すると、該リンク部材970が操作レバー938の下面に当接して連係し、操作レバー938が上昇されることになる。この操作レバー938の上昇により、移動部材937及び係止爪937aが上昇することになるため、図示しない装飾パネルユニット904の係止穴934に対する係止状態が解除されることになる。すなわち、装飾パネルユニット904を開放させることが可能となる。
【0189】
この状態から前記キーを前記基準位置まで逆回転させると、リンク部材970の下降に伴い操作レバー938及び移動部材917が図示しない付勢手段にて下方に向けて付勢されて下降するため、係止爪937aが係止穴934に係止されて、装飾パネルユニット904を開放させることが出来るようになる。
【0190】
以上説明したように、装飾パネルユニット904を係止する係止爪937aを係止穴934に対して係止または係止解除された状態に切替操作する係止操作手段としてのリンク部材970、施錠装置971が機構ユニット901側に設けられているため、機種変更等に伴う装飾パネルユニット904及び可変表示ユニット903の交換時において、前記リンク部材970や施錠装置971等を交換しなくて済むため、機種変更時にかかるコストを低減することが出来る。
【0191】
また、係止爪937aを係止穴934に対して係止または係止解除された状態に切替操作する係止操作手段として、店員等の特定の者が所有するキーを用いて回転操作するといった特定の操作を行わない限り、前記係止爪937aの切替操作をすることが出来ない施錠装置971(シリンダ錠)を有しているため、例えば通常の使用状態において、装飾パネルユニット904を容易に開放して内部の可変表示装置等に不正な改造等を施すといった不正行為を効果的に防止することが出来る。
【0192】
なお、本変形例においては、係止爪937aの切替操作を特定の操作により行うようにするための一例として、特定のキーをシリンダ錠の鍵穴に差込んで回動させることで係止爪937aの切替操作を行うことが出来る施錠装置971が適用されていたが、例えば暗証番号を入力することにより操作のロック状態が解除されて前記切替操作が可能となるような施錠装置等を適用することも可能である。
【0193】
すなわち、係止爪937aの切替操作を行うための操作部(操作レバー938、シリンダ錠等)を、特定の操作を行うことにより操作可能な操作状態または操作できない操作不能状態とするような装置(施錠装置等)が設けられていれば、装飾パネルユニット904を容易に開放して内部の可変表示装置等に不正な改造等を施すといった不正行為を効果的に防止することが出来る。
【0194】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0195】
本発明の請求項1は、遊技球(パチンコ球)を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(ベルト51L、51C、51R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能な遊技球を用いたスロットマシン(1)において、
前記遊技球を用いたスロットマシン(1)の前面には、前方に向けて膨出するように形成され、前記賭数の設定に使用する遊技球を貯留するための遊技球貯留部(上皿8)と、前記ゲームを進行するために操作されるゲーム用操作手段(ストップボタン40L、40C、40R、スタートレバー38、1BETボタン36a、MAXBETボタン36b、精算ボタン37)と、が設けられた膨出部(カバー体906にて形成される上段膨出部7)が設けられ、
前記膨出部における前記ゲーム用操作手段の配置位置近傍表面には、前記膨出部の内部に連通し、前記膨出部の内部から前記ゲーム用操作手段をメンテナンスするためのメンテナンス用開口部(920)が形成されるとともに、該メンテナンス用開口部は閉塞部材(閉塞パネル922)により閉塞されている。
【0196】
本発明の請求項2は、前記遊技球を用いたスロットマシン(1)は、少なくとも前記膨出部(カバー体906にて形成される上段膨出部7)と本体部(機構ユニット901)とから構成され、
前記膨出部は、前記本体部の前面に対して開閉自在に設けられている。
【0197】
本発明の請求項3は、前記膨出部(上段膨出部7)の後面は、後面板(914)により閉塞されている。
【0198】
本発明の請求項4は、前記閉塞部材(閉塞パネル922)は、前記膨出部(カバー体906にて形成される上段膨出部7)の後面側からのみ取外し可能であって、
前記後面板(914)には、前記閉塞部材を取外すための工具(ドライバー等)を挿入する工具挿入用開口部(工具挿入穴921)が形成されている。
【0199】
本発明の請求項5は、前記後面板(914)には、前記ゲーム用操作手段(ストップボタン40L、40C、40R、スタートレバー38、1BETボタン36a、MAXBETボタン36b、精算ボタン37)から延設される配線を前記後面板(914)の後面に延出させるための配線挿通用開口部(配線挿通用穴911)が形成されている。
【0200】
本発明の請求項6は、前記閉塞部材(閉塞パネル922)は、ローレット加工が施された透明部材にて構成されている。
【0201】
本発明の請求項7は、前記遊技球を用いたスロットマシン(1)は、少なくとも前記膨出部(カバー体906にて形成される上段膨出部7)と本体部(機構ユニット901)とから構成され、
前記本体部は、前記機構ユニット(901(本体板905))を含み、
前記遊技球(パチンコ球)を用いたスロットマシン(1)は、
前記機構ユニットに設けられた設置部(設置用開口部902)に設置され、機種固有に使用される前記可変表示装置を含む可変表示ユニット(903(パネル部材930))と、
前記可変表示ユニットの前面に対して開閉自在に前記可変表示ユニットの前側に設置されるとともに、機種固有の装飾が施される装飾パネルユニット(904(取付パネル940、装飾パネル941))と、
前記装飾パネルユニットを前記可変表示ユニットの前面を被覆した状態で該可変表示ユニットに係止するための手段であって、前記装飾パネルユニットを開放可能な係止解除状態と、開放不可能な係止状態と、に切替可能な係止手段(係止爪937a、係止穴943)と、
前記係止手段を前記係止状態としたまま、前記可変表示ユニットを前記設置部に取付けるための取付手段(取付装置909、取付用係止片935)と、を備え、
前記可変表示ユニットが前記設置部に取付けられた状態で、所定の操作(操作レバー938の操作)により前記係止手段を前記係止状態から前記係止解除状態へ切替え、前記可変表示ユニットの前面に対して前記装飾パネルユニットを開放可能に構成されている。
【0202】
本発明の請求項8は、前記可変表示ユニット(903(パネル部材930))が前記設置部(設置用開口部902)に取付けられていない状態で、前記係止手段(係止爪937a、係止穴943)を前記係止状態から前記係止解除状態に切替わらないように規制する係止解除規制手段(取付ピン960)を備え、
該係止解除規制手段は、前記可変表示ユニットの前記設置部への取付けに連動して規制を解除する。
【0203】
本発明の請求項9は、前記係止手段(係止爪937a、係止穴943)の状態を切替操作するための係止操作手段(リンク部材970、施錠装置971)は、前記機構ユニット(901(本体板905))に設けられている。
【0204】
本発明の請求項10は、前記所定の操作は、特定の鍵を用いた操作(施錠装置971のシリンダ錠へ差し込んだキーの回動操作)である。
【0205】
本発明の請求項11は、前記装飾パネルユニット(904(取付パネル940、装飾パネル941))は、遊技に関連する演出を行うための演出装置(液晶表示器135、スピーカ136a、136b等)を配置するための取付部材(取付パネル940)と、前記取付部材に対して交換可能に設けられ、機種固有の装飾が施された装飾部材(装飾パネル941)と、から構成されている。
【0206】
本発明の請求項12は、前記機構ユニット(901(本体板905))に対して前記可変表示ユニット(903(パネル部材930))を交換不能に連結する連結手段(結束バンド927)を備え、
該連結手段は、連結に関連する連結関連部位(連結用リング部939、954、結束バンド927等)を破壊しない限り前記可変表示ユニットと前記機構ユニットとの連結状態を解除することが出来ない連結手段にて構成されている。
【0207】
本発明の請求項13は、前記膨出部(カバー体906にて形成される上段膨出部7)には、前記遊技球貯留部(上皿8)に貯留された遊技球(パチンコ球)を前記賭数を設定するために取込む取込装置(取込装置700)が設けられ、
前記取込装置は、所定の開始条件の成立(1BETスイッチ100またはMAXBETスイッチ101の検出)により、前記遊技球貯留部に遊技球が貯留されているか否かに関わらず取込動作を開始するとともに、所定の停止条件の成立(指定された取込球数が取り込まれるか、或いはクレジット球数が上限値(250球)となること)により取込動作を停止する。
【0208】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら各実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0209】
例えば、上記実施例においては、メンテナンス用開口部920は、カバー体906により形成される上段膨出部7の前面7bにおける各種ボタンやレバー等の配置位置近傍に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上段膨出部7における上皿8や各種ボタンやレバー等のゲーム用操作手段の配置位置近傍であれば、例えば上面7aの所定箇所に形成されていてもよい。
【0210】
なお、各種ボタンやレバー等のゲーム用操作手段の配置位置近傍とは、所定の各種ゲーム用操作手段に対するメンテナンス作業等をカバー体906の内部から行うことが可能な範囲である。
【0211】
また、メンテナンス用開口部920の大きさや形状等は任意であり、種々に変形可能であるとともに、1箇所以外に形成されるものに限定されるものではなく、例えばゲーム用操作手段の配置数や配置位置に応じて複数箇所に形成してもよい。
【0212】
また、メンテナンス用開口部920を開閉自在に閉塞する閉塞パネル922は、係止爪923aを介してメンテナンス用開口部920に対して着脱自在に設けられており、取り外すことでメンテナンス用開口部920を開放することが出来るように設けられていたが、閉塞部材としての閉塞パネル922は、メンテナンス用開口部920を開閉自在とすることが出来るように設けられていれば、例えば左右方向にスライド移動することによりメンテナンス用開口部920を開閉できるようにカバー体906に設けられていたり、あるいは一側辺を中心に回動することによりメンテナンス用開口部920を開閉できるようにカバー体906に枢着されていてもよい。
【0213】
また、閉塞パネル922は、カバー体906の後面側からのみ開放することが出来るように構成されていたが、例えば閉塞パネル922を閉塞状態で保持するための施錠装置等をカバー体906に設け、カバー体906の前面側から開閉出来るように構成してもよい。
【0214】
また、上記実施例においては、上段膨出部7を形成するカバー体906は本体部としての機構ユニット901(本体板905、機構板500)の前面に対して開閉自在に設けられていたため、前述したようにメンテナンス用開口部922からの不正行為を防止するためにカバー体906(上段膨出部7)の後面を後面板914により閉塞していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば上段膨出部7を形成するカバー体906が本体部としての本体板905の前面に対して開放不能に設けられている場合においては、本体板905がカバー体906(上段膨出部7)の後面を閉塞する後面板として機能することになるため、本体板905をカバー体906(上段膨出部7)の後面を閉塞する後面板として適用してもよい。
【0215】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0216】
(a)請求項1項の発明によれば、ゲーム用操作手段の配置位置の近傍にメンテナンス用開口部が形成されていることで、該メンテナンス用開口部を介して膨出部の内部からゲーム用操作手段の点検やメンテナンス作業等を容易に行うことが出来るとともに、作業の度にゲーム用操作手段を膨出部から取外す必要がないのでゲーム用操作手段の操作性に支障をきたす恐れがないばかりか、メンテナンス用開口部は閉塞部材により閉塞されるため、膨出部の内部に針金等の異物を進入させることによる不正行為を防止することが出来る。
【0217】
(b)請求項2項の発明によれば、膨出部を本体部の前面に対して開放させることで、ゲーム用操作手段の点検やメンテナンス作業等を膨出部の後面側から行うことが出来るばかりか、膨出部により被覆されていた本体部の前面を開放することが出来るため、本体部側に設けられる種々の装置等のメンテナンス作業をスロットマシンの前面側から容易に行うことが出来る。
【0218】
(c)請求項3項の発明によれば、メンテナンス用開口部から針金等の異物が進入されても、進入した針金は膨出部内部で後面板により遮断されて本体部まで進入しにくくなるので、本体部側に設けられる種々の装置に対する不正行為を極力防止することが出来る。
【0219】
(d)請求項4項の発明によれば、閉塞部材が膨出部の前面側から容易に取外されることがないので不正行為を防止出来るばかりか、後面板を取外さなくても、ドライバー等の工具を挿入するために最低限必要な大きさの開口部を形成するだけで、前記工具を工具挿入用開口部に挿入して膨出部の後面側から閉塞部材を取外すことが出来る。
【0220】
(e)請求項5項の発明によれば、後面板を取外さなくても、配線を外部に挿通させるために最低限必要な大きさの開口部を形成するだけで、ゲーム用操作手段の配線作業を容易に行うことが出来る。
【0221】
(f)請求項6項の発明によれば、ローレット加工により透明な閉塞部材に装飾性を持たせることが出来るばかりか、閉塞部材を透して膨出部の内部や本体部等が視認されることが防止される。
【0222】
(g)請求項7項の発明によれば、係止手段を介して装飾パネルユニットを係止したまま可変表示ユニットを設置部に対して取付け、取外し出来るため、機種変更時等における装飾パネルユニットや可変表示装置の交換作業効率が向上するばかりか、可変表示ユニットが設置部に取付けられた状態で、係止手段による装飾パネルユニットの係止状態を解除して可変表示ユニットの前面を容易に開放することが出来るため、可変表示装置のメンテナンス性が効果的に向上する。
【0223】
(h)請求項8項の発明によれば、可変表示ユニットが設置部に取付けられていない状態での装飾パネルユニットの開放が防止されるので、取付作業時に装飾パネルユニットがむやみに開放せず作業が容易となるばかりか、可変表示ユニットを設置部に取付けることで係止解除規制手段による規制が解除されるため、装飾パネルユニットの開放の利便性を妨げない。
【0224】
(i)請求項9項の発明によれば、係止操作手段を機種変更の度に交換することなく、複数の機種間で共通して使用することが出来るので、係止操作手段の製造コスト及び機種変更時にかかるコストを低減することが出来る。
【0225】
(j)請求項10項の発明によれば、特定の鍵を使用しない限り係止操作手段による切替操作を行うことは出来ないため、装飾パネルユニットを容易に開放出来ず、スロットマシンの内部に対しての不正行為を防止出来る。
【0226】
(k)請求項11項の発明によれば、機種変更等に伴う前面装飾を変更する際には装飾部材のみを交換するだけで済み、演出装置が配置される取付部材は複数種の機種間で共通して使用することが出来るため、機種変更時等にかかるコストを効果的に低減することが出来る。
【0227】
(l)請求項12項の発明によれば、連結手段による連結が解除され、ゲームの進行を左右する可変表示装置を有する可変表示ユニットが機構ユニットから不正に取外されて交換されたときにはその痕跡が残ることになり、早期のうちに不正を発見することが出来るため、不正行為を極力防止することが出来る。
【0228】
(m)請求項13項の発明によれば、所定の開始条件が成立した場合には、遊技球貯留部に遊技球が貯留されているか否かに関わらず取込装置による遊技球の取込動作が開始されるようになるため、遊技球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができるとともに、所定の停止条件が成立することで取込動作が停止されるため、余計な取込動作が行われるのを防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のパチンコ球を使用したスロットマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの構造を示す分解斜視図である。
【図3】図1のスロットマシンの構造を示す斜視図である。
【図4】可変表示ユニット及び装飾パネルユニットが本体板から分離された状態を示す斜視図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】(a)は図3のB−B断面図であり、(b)は(a)のC−C断面図である。
【図7】(a)はカバー体の横断面図であり、(b)は(a)のD−D断面図であり、(c)は閉塞パネルの後面構造を示す斜視図である。
【図8】本実施例のスロットマシンの全体構成を示すブロック図である。
【図9】(a)は変形例としての取付手段の取付状態を示す要部拡大断面図であり、(b)は変形例としての取付手段の取付解除状態を示す要部拡大断面図である。
【図10】本発明の変形例としてのスロットマシンを示す概略構造図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
7 上段膨出部
8 上皿
38 スタートレバー
40L、40C、40R ストップボタン
51L、51C、51R ベルト
906 カバー体
914 後面板
920 メンテナンス用開口部
921 工具挿入穴
922 閉塞パネル
923a 係止爪[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a slot machine capable of playing a game using a game ball such as a pachinko ball or the like, and particularly to checking and maintaining game operation means such as a stop button and a start lever used for game operation. The present invention relates to a slot machine using a game ball, which can easily perform such operations.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a slot machine of this type, for example, an operation unit substrate on which game operation means such as a stop button and a start lever used for operation of a game are arranged is formed on an operation table provided on a front surface of the game machine. There is one configured so that it can be detachably attached to the opening (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-177440 (page 3-5, FIG. 1-2)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the slot machine described in
[0005]
The present invention has been made in view of such problems, and facilitates inspection and maintenance work without impairing the operability of the game operating means operated to progress the game. It is an object of the present invention to provide a slot machine using a game ball that can be played.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, a slot machine using a game ball of the present invention allows a game to be started by setting a bet amount for one game using the game ball, and changes a display state. One game is ended by the display result of the variable display device capable of being derived and displayed, and in a slot machine using a game ball capable of generating a predetermined prize according to the display result of the variable display device,
On the front surface of the slot machine using the game balls, a game ball storage section formed to bulge forward and store the game balls used for setting the bet number, and the game progresses. A swelling portion provided with a game operating means operated to perform
On the surface near the arrangement position of the game operating means in the bulging portion, a maintenance opening for communicating with the inside of the bulging portion and for maintaining the game operating means from inside the bulging portion is provided. And the maintenance opening is closed by a closing member.
According to this feature, since the maintenance opening is formed in the vicinity of the arrangement position of the game operation means, the inspection and maintenance of the game operation means can be performed from the inside of the bulging portion through the maintenance opening. Work and the like can be performed easily, and there is no need to remove the game operation means from the bulging portion each time work is performed, so there is no risk of impairing the operability of the game operation means, and the maintenance opening section Is closed by the closing member, it is possible to prevent a fraudulent act caused by a foreign substance such as a wire entering the inside of the bulging portion.
[0007]
A slot machine using the game ball of the present invention is composed of at least the bulging portion and a main body,
It is preferable that the bulging portion is provided to be freely openable and closable with respect to a front surface of the main body.
With this configuration, by opening the bulging portion to the front surface of the main body portion, it is possible not only to perform inspection and maintenance work on the game operating means from the rear surface side of the bulging portion, but also to perform the operation. Since the front surface of the main body portion covered by the main body portion can be opened, maintenance work of various devices provided on the main body portion side can be easily performed from the front side of the slot machine.
[0008]
The rear surface of the bulging portion of the slot machine using the game ball of the present invention is preferably closed by a rear plate.
In this way, even if foreign matter such as wire enters from the maintenance opening, the entered wire is blocked by the rear plate inside the bulging portion and it is difficult to enter the main body, so it is provided on the main body side. It is possible to prevent the wrongdoing of various devices.
[0009]
The closing member of the slot machine using the game ball of the present invention is removable only from the rear side of the bulging portion,
It is preferable that a tool insertion opening for inserting a tool for removing the closing member is formed in the rear plate.
With this configuration, since the closing member is not easily removed from the front side of the bulging portion, it is possible not only to prevent fraud, but also to insert a tool such as a screwdriver without removing the rear face plate. Therefore, the tool can be inserted into the tool insertion opening and the closing member can be removed from the rear surface side of the bulging portion only by forming an opening having a minimum required size.
[0010]
In the rear plate of the slot machine using the game ball of the present invention, a wiring insertion opening for extending wiring extended from the game operation means to the rear surface of the rear plate is formed. Is preferred.
In this way, even if the rear plate is not removed, the wiring operation of the game operating means can be easily performed by simply forming an opening having a minimum size required for inserting the wiring outside. Can be done.
[0011]
It is preferable that the closing member of the slot machine using the game ball of the present invention is formed of a knurled transparent member.
With this configuration, not only can the transparent closing member be given decorativeness by knurling, but also the inside of the bulging portion and the main body portion can be prevented from being visually recognized through the closing member.
[0012]
A slot machine using the game ball of the present invention is composed of at least the bulging portion and a main body,
The main body includes a mechanism unit commonly used between a plurality of models,
The slot machine using the game ball,
A variable display unit that is installed in an installation unit provided in the mechanism unit and includes the variable display device that is used uniquely for each model,
A decorative panel unit that is installed on the front side of the variable display unit so as to be openable and closable with respect to the front surface of the variable display unit, and that is decorated with a model-specific decoration.
Means for locking the decorative panel unit to the variable display unit with the front surface of the variable display unit being covered, wherein the decorative panel unit is in an unlocked state in which the decorative panel unit can be opened; Locking means, which can be switched to a stop state,
Mounting means for mounting the variable display unit to the installation portion while the locking means is in the locked state,
In a state in which the variable display unit is attached to the installation portion, the locking means is switched from the locked state to the unlocked state by a predetermined operation, and the decorative panel unit is positioned on the front of the variable display unit. Is preferably configured to be openable.
With this configuration, since the variable display unit can be attached to and removed from the installation portion while the decorative panel unit is locked via the locking means, the replacement work of the decorative panel unit and the variable display device when changing the model or the like. In addition to improving the efficiency, the state in which the decorative panel unit is locked by the locking means can be released with the variable display unit attached to the installation portion, and the front surface of the variable display unit can be easily opened. The maintainability of the variable display device is effectively improved.
[0013]
In the slot machine using the game ball of the present invention, the locking means is restricted from switching from the locked state to the unlocked state when the variable display unit is not attached to the installation portion. Lock release restricting means,
It is preferable that the lock release restricting means releases the restriction in conjunction with the attachment of the variable display unit to the installation portion.
This prevents the decorative panel unit from being opened when the variable display unit is not attached to the installation portion, so that the decorative panel unit does not open unnecessarily at the time of mounting work, which facilitates the work. By attaching the variable display unit to the installation portion, the restriction by the lock release restricting means is released, so that the convenience of opening the decorative panel unit is not hindered.
[0014]
It is preferable that the locking operation means for switching the state of the locking means of the slot machine using the game ball of the present invention be provided in the mechanism unit.
With this configuration, it is possible to use the locking operation means in common among a plurality of models without replacing the locking operation means each time the model is changed. Can be reduced.
[0015]
It is preferable that the predetermined operation of the slot machine using the game ball of the present invention is an operation using a specific key.
In this case, the switching operation by the locking operation means cannot be performed unless a specific key is used, so that the decorative panel unit cannot be easily opened, thereby preventing an illegal act inside the slot machine. I can do it.
[0016]
The decorative panel unit of the slot machine using the game ball of the present invention is provided with a mounting member for arranging a rendering device for performing a performance related to a game, and is replaceably provided with respect to the mounting member. And a decorative member provided with a unique decoration.
In this way, when changing the front decoration due to the model change, etc., only the decoration member needs to be exchanged, and the mounting member on which the rendering device is arranged is commonly used between plural types of models. Therefore, the cost for changing the model can be effectively reduced.
[0017]
The slot machine using the game ball of the present invention includes a connection unit that irreplaceably connects the variable display unit to the mechanism unit,
It is preferable that the connection means is constituted by a connection means which cannot release the connection state between the variable display unit and the mechanism unit unless a connection-related portion related to connection is destroyed.
In this way, the connection by the connecting means is released, and when the variable display unit having the variable display device that affects the progress of the game is incorrectly removed from the mechanism unit and replaced, the trace remains, Since fraud can be detected at an early stage, fraud can be prevented as much as possible.
[0018]
In the bulging portion of the slot machine using the game ball of the present invention, a capture device for capturing the game balls stored in the game ball storage portion to set the number of bets is provided,
The capture device starts a capture operation regardless of whether game balls are stored in the game ball storage section when a predetermined start condition is satisfied, and performs a capture operation when a predetermined stop condition is satisfied. Is preferably stopped.
With this configuration, when the predetermined start condition is satisfied, the operation of capturing the game ball by the capture device is started regardless of whether the game ball is stored in the game ball storage unit. As a result, the game balls can be quickly taken in, the game can proceed smoothly, and the taking operation is stopped when a predetermined stop condition is satisfied. The operation can be prevented from being performed.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0020]
First, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a
[0021]
At the upper part of the front of the
[0022]
A game
[0023]
In the center of the front surface, a see-through
[0024]
When a replay winning, which will be described later, occurs in the
[0025]
When the start operation can be performed by setting the bet amount, the
[0026]
The BET
[0027]
When the start operation is detected during the wait time, the weight display section 28 turns on the wait LED 139 (see FIG. 8) incorporated therein, and turns off after the wait time has elapsed. The wait time is a game progress regulation period set to regulate the game from progressing too fast.If a start operation is detected during the wait time, the belt will be rotated after the wait time has elapsed. It is set to start.
[0028]
The
[0029]
The number-of-
[0030]
The
[0031]
On the lower front surface of the
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
A
[0035]
Each
[0036]
The
[0037]
Further, a
[0038]
The
[0039]
A mechanism plate 500 (see FIG. 3) provided with a pachinko ball flow path and a
[0040]
The
[0041]
In the present embodiment, a setting key switch 82 (see FIG. 8) described later is operated by inserting a specific key into the setting key insertion section and turning on the power in a state where the key is turned clockwise by 90 degrees, that is, in an on state. Is detected, the initialization of the game state is executed, and the operation of the setting button is enabled. By operating this setting button, the winning probability, that is, the payout rate can be changed.
[0042]
As shown in FIGS. 1 and 5, a
[0043]
At the downstream end of the
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
The pachinko balls dispensed from the
[0047]
As shown in FIG. 2, a
[0048]
Each of the
[0049]
The regions of the
[0050]
Next, as shown in FIG. 1, an
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
Inside the
[0054]
As shown in FIG. 2, the control unit of the
[0055]
Next, an operation for a player to perform a game (game) and an operation state of various devices associated with the operation will be described.
[0056]
When starting the game, a bet amount of a desired size is set using credits and pachinko balls. To set the number of bets, the
[0057]
In the
[0058]
In addition, even when no pachinko ball is supplied into the
[0059]
In this embodiment, when the
[0060]
In the
[0061]
Further, in the
[0062]
As described above, the bet amount is set based on the operation of the
[0063]
When the number of bets is set based on the operation of the
[0064]
When the bet amount is set to "1" by the player, the pay line L1 is activated, and when the bet amount is set to "2", the pay lines L1, L2, L2 'are activated, and the bet amount is "3". Is set, the pay lines L1, L2, L2 ', L3, L3' become valid. Then, at a point in time when the bet amount of at least “1” is set, a state in which the operation of the
[0065]
The number, shape, and the like of the winning lines activated according to the bet amount can be arbitrarily changed, and are not limited to the embodiment. Also, the number of winning lines activated according to the bet amount can be arbitrarily set and changed.
[0066]
If the
[0067]
If the player does not press the
[0068]
When all the
[0069]
In addition, particularly when a predetermined combination of special symbols is displayed and a jackpot is won, etc., a prize ball is given to the player, which is different from the normal playing state, and is advantageous to the player. In other words, a special game state in which a large amount of prize balls can be acquired occurs, and a big bonus or a regular bonus, which will be described later, is given to a player as a game value.
[0070]
FIG. 8 is a block diagram for explaining a connection state between various boards provided in the
[0071]
The
[0072]
A cable provided with a
[0073]
Of the various substrates provided in the
[0074]
The
[0075]
Wiring from various components such as various switches, sensors, LEDs, and indicators are connected to the
[0076]
The setting
[0077]
Further, the switches, LEDs, and indicators wired and connected to the
[0078]
Among the switches wired and connected to the
[0079]
Among the switches connected to the
[0080]
Among the displays connected to the
[0081]
Also, on the
[0082]
Electric components such as various LEDs, displays, and motors, which are wired and connected to the
[0083]
From the
[0084]
The
[0085]
Wiring from each
[0086]
The
[0087]
Each of the game effect LEDs 130 to 133, each of the
[0088]
A display control command for instructing display control of the
[0089]
A
[0090]
From the
[0091]
Wiring from various switches and indicators is connected to the loading and unloading
[0092]
Further, among the displays connected to the take-in and
[0093]
In addition, a take-in
[0094]
A payout motor 601, a
[0095]
A
[0096]
The
[0097]
The
[0098]
The capture and
[0099]
In addition, the take-in and pay-out
[0100]
In this embodiment, the number of balls taken in and the number of paid-out pachinko balls can be specified by the ball IN signal and the ball OUT signal output as one ball per pulse, but the present invention is not limited to this. Instead, a pulse IN signal or a ball OUT signal of one pulse may be output for each predetermined number of balls, such as one pulse for five balls or one pulse for ten balls. By doing so, the control load required for external output control can be reduced. Further, by setting the ball IN signal and the ball OUT signal to one pulse of five balls as described above, the value of one medal of a conventional slot machine using a medal is equal to that of a conventional slot machine. Can be applied to the
[0101]
The take-in and pay-out
[0102]
The main
[0103]
The sub information output board 307 is provided with output terminals to which three types of signals are output in the same manner as the main
[0104]
The signals output from the main
[0105]
Further, the common
[0106]
The signals output from the common
[0107]
When the
[0108]
If there is no remaining credit for the instructed take-in number, the incorporation processing for the instructed take-in ball number is executed. More specifically, a capturing instruction signal is output to the
[0109]
If credits remain but credits for the designated number of captured balls do not remain, the remaining credits are subtracted and pachinko ball capturing processing for the required number of balls is further executed.
[0110]
When a prize ball is generated, a payout control command for instructing the payout of the corresponding number of prize balls is sent from the
[0111]
When the credit reaches the upper limit by adding the credits for the number of prize balls, the payout processing for the number of prize balls that cannot be added to the credits is performed after the credits are added until the upper limit is reached. Specifically, a payout instruction signal is output to the
[0112]
As described above, in the present embodiment, since the control for taking in the pachinko balls and the control for paying out the pachinko balls are performed by the
[0113]
In particular, by performing control of taking in and paying out pachinko balls requiring relatively processing capacity, such as control of a stepping motor, on a board other than the
[0114]
Further, in the present embodiment, the pachinko ball capture control and the pachinko ball payout control are performed by the same capture and
[0115]
Next, the structure of the
[0116]
The
[0117]
A
[0118]
On the lower left side of the
[0119]
As shown in FIG. 3, the
[0120]
As described above, the
[0121]
The
[0122]
The
[0123]
On the other hand, as shown in FIGS. 7A and 7B, an
[0124]
The
[0125]
Further, when the
[0126]
As described above, the
[0127]
In addition, since the
[0128]
Also, since the
[0129]
Furthermore, since the rear surface of the
[0130]
Returning to FIG. 3, a vertical locking hook is provided at an end of the
[0131]
The locking
[0132]
Note that the
[0133]
A
[0134]
Further, a
[0135]
Since the
[0136]
Returning to FIG. 3, a
[0137]
Since the
[0138]
As shown in FIGS. 1, 3, and 5, the
[0139]
Near the right side of the
[0140]
The intake ball flow-
[0141]
The
[0142]
That is, the pachinko balls taken into the catching
[0143]
As described above, the pachinko balls captured by the
[0144]
Next, details of the
[0145]
The
[0146]
On the left and right sides of the plate-shaped portion,
[0147]
Here, details of the
[0148]
In order to attach the
[0149]
In this embodiment, the hook-
[0150]
Next, a so-called well-known binding band is used as the
[0151]
The
[0152]
Further, in order to release the connection state by the
[0153]
In the present embodiment, a binding band is used as a connecting means for unremovably connecting the
[0154]
Further, in the present embodiment, the binding
[0155]
Returning to FIG. 2,
[0156]
On the other hand, a locking
[0157]
The
[0158]
The mounting
[0159]
The
[0160]
In the present embodiment, the
[0161]
Next, an operation process for replacing the
[0162]
First, as shown in FIG. 1, in a state in which all units are mounted so as to be able to play a game, a
[0163]
In this state, all wiring connections between the
[0164]
When the
[0165]
After the attachment by the
[0166]
As shown in FIG. 4, the
[0167]
In order to reassemble the new
[0168]
After the
[0169]
Further, when the
[0170]
Further, since the
[0171]
In this embodiment, the
[0172]
Next, a modification of the attaching means for attaching the
[0173]
The mounting means in the present modification is configured by a mounting
[0174]
At a predetermined position of the mounting
[0175]
The mounting
[0176]
Here, the operation of the mounting
[0177]
Further, in the mounting state in which the distal end portion of the mounting
[0178]
9A, the
[0179]
When the
[0180]
That is, since the release of the locked state in which the
[0181]
Further, when the
[0182]
As described above, the restriction of the locking state by the locking
[0183]
Next, FIG. 10 shows another modification of the
[0184]
More specifically, as shown in FIG. 10, a
[0185]
On the other hand, on the
[0186]
Further, a
[0187]
Here, the operation of each member associated with the operation of the
[0188]
When the key is inserted into the
[0189]
When the key is reversely rotated from this state to the reference position, the operating
[0190]
As described above, the locking
[0191]
Further, as a locking operation means for switching the locking
[0192]
In this modification, as an example for performing the switching operation of the locking
[0193]
That is, a device that sets an operation unit (
[0194]
Each element in the above embodiment corresponds to the present invention as follows.
[0195]
On the front surface of the slot machine (1) using the game balls, a game ball storage section (upper plate) formed so as to bulge forward and store the game balls used for setting the number of bets. 8) and a game operation means (stop
On the surface of the bulging portion in the vicinity of the arrangement position of the game operating means, a maintenance opening () for communicating with the inside of the bulging portion and maintaining the game operating means from inside the bulging portion ( 920) is formed, and the maintenance opening is closed by a closing member (blocking panel 922).
[0196]
According to a second aspect of the present invention, in the slot machine (1) using the game ball, at least the bulging portion (the upper bulging
The bulging portion is provided to be openable and closable with respect to a front surface of the main body.
[0197]
According to a third aspect of the present invention, the rear surface of the bulging portion (upper bulging portion 7) is closed by a rear plate (914).
[0198]
According to a fourth aspect of the present invention, the closing member (the closing panel 922) can be removed only from the rear surface side of the bulging portion (the upper bulging
The rear plate (914) has a tool insertion opening (tool insertion hole 921) for inserting a tool (driver or the like) for removing the closing member.
[0199]
According to a fifth aspect of the present invention, the rear panel (914) is provided with the game operating means (stop
[0200]
According to a sixth aspect of the present invention, the closing member (the closing panel 922) is formed of a transparent member subjected to knurling.
[0201]
According to a seventh aspect of the present invention, in the slot machine (1) using the game ball, at least the bulging portion (the upper bulging
The main body includes the mechanism unit (901 (main body plate 905)),
The slot machine (1) using the game ball (pachinko ball)
A variable display unit (903 (panel member 930)) including the variable display device, which is installed in an installation section (installation opening 902) provided in the mechanism unit and used uniquely for each model;
A decorative panel unit (904 (mounting
Means for locking the decorative panel unit to the variable display unit with the front surface of the variable display unit being covered, wherein the decorative panel unit is in an unlocked state in which the decorative panel unit can be opened; Locking means (locking
Mounting means (mounting
When the variable display unit is attached to the installation portion, the locking means is switched from the locked state to the unlocked state by a predetermined operation (operation of the operation lever 938), and the front of the variable display unit is , The decorative panel unit can be opened.
[0202]
According to an eighth aspect of the present invention, when the variable display unit (903 (panel member 930)) is not attached to the installation portion (installation opening 902), the locking means (locking
The lock release restriction means releases the restriction in conjunction with the attachment of the variable display unit to the installation portion.
[0203]
According to a ninth aspect of the present invention, a locking operation means (link
[0204]
According to a tenth aspect of the present invention, the predetermined operation is an operation using a specific key (rotating operation of a key inserted into a cylinder lock of the locking device 971).
[0205]
According to an eleventh aspect of the present invention, the decorative panel unit (904 (the mounting
[0206]
A twelfth aspect of the present invention includes a connecting means (bundling band 927) for irreplaceably connecting the variable display unit (903 (panel member 930)) to the mechanism unit (901 (body plate 905)).
The connection means cannot release the connection state between the variable display unit and the mechanism unit unless the connection-related parts (
[0207]
A thirteenth aspect of the present invention is a game ball (pachinko ball) stored in the game ball storage part (upper plate 8) in the bulge (the
The capture device starts the capture operation regardless of whether or not a game ball is stored in the game ball storage unit, when a predetermined start condition is satisfied (detection of the 1-
[0208]
As described above, the embodiments of the present invention have been described in the above embodiments with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to these embodiments, and may be modified or added without departing from the gist of the present invention. Needless to say, this is also included in the present invention.
[0209]
For example, in the above embodiment, the
[0210]
Note that the vicinity of the arrangement position of the game operation means such as various buttons and levers is a range in which maintenance work or the like for predetermined various game operation means can be performed from inside the
[0211]
Further, the size, shape, and the like of the
[0212]
Further, a
[0213]
Further, although the
[0214]
Further, in the above embodiment, the
[0215]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
[0216]
(A) According to the first aspect of the present invention, since the maintenance opening is formed in the vicinity of the arrangement position of the game operation means, the game is opened from the inside of the bulging portion through the maintenance opening. Inspection and maintenance work of the game operation means can be easily performed, and there is no need to remove the game operation means from the bulging portion every time the work is performed, so that there is no possibility that the operability of the game operation means is disturbed. In addition, since the maintenance opening is closed by the closing member, it is possible to prevent improper operation due to foreign matter such as wire entering the bulging portion.
[0219]
(B) According to the second aspect of the present invention, the swelling portion is opened to the front surface of the main body, so that inspection and maintenance work of the game operating means can be performed from the rear surface side of the swelling portion. In addition, since the front surface of the main body portion covered with the bulging portion can be opened, maintenance work of various devices provided on the main body side can be easily performed from the front side of the slot machine. .
[0218]
(C) According to the third aspect of the present invention, even if a foreign matter such as a wire enters from the maintenance opening, the entered wire is blocked by the rear plate inside the bulging portion, and it is difficult to enter the main body. Therefore, fraudulent acts on various devices provided on the main body can be prevented as much as possible.
[0219]
(D) According to the invention of claim 4, since the closing member is not easily removed from the front side of the bulging portion, it is possible not only to prevent fraud, but also to remove the rear panel without removing the rear panel. Only by forming an opening having a minimum size required for inserting a tool such as a screwdriver, the closing tool can be removed from the rear surface side of the bulging portion by inserting the tool into the tool inserting opening. .
[0220]
(E) According to the fifth aspect of the present invention, without removing the rear face plate, it is only necessary to form an opening having a minimum size necessary for allowing the wiring to pass through to the outside. Wiring work can be performed easily.
[0221]
(F) According to the invention of claim 6, not only can the transparent closing member be imparted with decorativeness by knurling, but also the inside of the bulging portion and the main body portion can be visually recognized through the closing member. Is prevented.
[0222]
(G) According to the invention of
[0223]
(H) According to the invention of
[0224]
(I) According to the ninth aspect of the present invention, the locking operation means can be used in common among a plurality of models without changing the locking operation means every time the model is changed, so that the manufacturing cost of the locking operation means In addition, it is possible to reduce the cost required when changing the model.
[0225]
(J) According to the invention of
[0226]
(K) According to the invention of
[0227]
(L) According to the twelfth aspect of the present invention, when the connection by the connection means is released and the variable display unit having the variable display device which affects the progress of the game is incorrectly removed from the mechanism unit and replaced, Traces will remain, and fraud can be found early, so that fraudulent acts can be prevented as much as possible.
[0228]
(M) According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a slot machine using a pachinko ball according to an embodiment to which the present invention is applied.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing the structure of the slot machine of FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing a structure of the slot machine of FIG.
FIG. 4 is a perspective view showing a state where a variable display unit and a decorative panel unit are separated from a main body plate.
FIG. 5 is a sectional view taken along line AA of FIG. 4;
6A is a sectional view taken along line BB of FIG. 3, and FIG. 6B is a sectional view taken along line CC of FIG.
7A is a cross-sectional view of the cover body, FIG. 7B is a cross-sectional view taken along line DD of FIG. 7A, and FIG. 7C is a perspective view showing a rear structure of the closing panel.
FIG. 8 is a block diagram showing the overall configuration of the slot machine of the embodiment.
9A is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a mounting state of a mounting means as a modified example, and FIG. 9B is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a released state of mounting of the mounting means as a modified example. .
FIG. 10 is a schematic structural view showing a slot machine as a modification of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 slot machine
7 Upper bulge
8 Upper plate
38 Start lever
40L, 40C, 40R Stop button
51L, 51C, 51R belt
906 cover body
914 rear panel
920 Maintenance opening
921 Tool insertion hole
922 closure panel
923a locking claw
Claims (13)
前記遊技球を用いたスロットマシンの前面には、前方に向けて膨出するように形成され、前記賭数の設定に使用する遊技球を貯留するための遊技球貯留部と、前記ゲームを進行するために操作されるゲーム用操作手段と、が設けられた膨出部が設けられ、
前記膨出部における前記ゲーム用操作手段の配置位置近傍表面には、前記膨出部の内部に連通し、前記膨出部の内部から前記ゲーム用操作手段をメンテナンスするためのメンテナンス用開口部が形成されるとともに、該メンテナンス用開口部は閉塞部材により閉塞されていることを特徴とする遊技球を用いたスロットマシン。The game can be started by setting the bet amount for one game using the game ball, and the display result of the variable display device capable of changing the display state is derived and displayed, so that one game can be started. Ending, in a slot machine using a game ball capable of generating a predetermined prize according to the display result of the variable display device,
On the front surface of the slot machine using the game balls, a game ball storage section formed to bulge forward and store the game balls used for setting the bet number, and the game progresses. A swelling portion provided with a game operating means operated to perform
On the surface near the arrangement position of the game operating means in the bulging portion, a maintenance opening for communicating with the inside of the bulging portion and for maintaining the game operating means from inside the bulging portion is provided. A slot machine using gaming balls, wherein the slot is formed and the maintenance opening is closed by a closing member.
前記膨出部は、前記本体部の前面に対して開閉自在に設けられている請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシン。The slot machine using the game ball is composed of at least the bulging portion and a main body,
The slot machine according to claim 1, wherein the bulging portion is provided so as to be openable and closable with respect to a front surface of the main body.
前記後面板には、前記閉塞部材を取外すための工具を挿入する工具挿入用開口部が形成されている請求項3に記載の遊技球を用いたスロットマシン。The closing member is removable only from the rear side of the bulging portion,
The slot machine using a game ball according to claim 3, wherein a tool insertion opening for inserting a tool for removing the closing member is formed in the rear plate.
前記本体部は、複数の機種間で共通に使用される機構ユニットを含み、
前記遊技球を用いたスロットマシンは、
前記機構ユニットに設けられた設置部に設置され、機種固有に使用される前記可変表示装置を含む可変表示ユニットと、
前記可変表示ユニットの前面に対して開閉自在に前記可変表示ユニットの前側に設置されるとともに、機種固有の装飾が施される装飾パネルユニットと、
前記装飾パネルユニットを前記可変表示ユニットの前面を被覆した状態で該可変表示ユニットに係止するための手段であって、前記装飾パネルユニットを開放可能な係止解除状態と、開放不可能な係止状態と、に切替可能な係止手段と、
前記係止手段を前記係止状態としたまま、前記可変表示ユニットを前記設置部に取付けるための取付手段と、を備え、
前記可変表示ユニットが前記設置部に取付けられた状態で、所定の操作により前記係止手段を前記係止状態から前記係止解除状態へ切替え、前記可変表示ユニットの前面に対して前記装飾パネルユニットを開放可能に構成されている請求項1〜6のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。The slot machine using the game ball is composed of at least the bulging portion and a main body,
The main body includes a mechanism unit commonly used between a plurality of models,
The slot machine using the game ball,
A variable display unit that is installed in an installation unit provided in the mechanism unit and includes the variable display device that is used uniquely for each model,
A decorative panel unit that is installed on the front side of the variable display unit so as to be openable and closable with respect to the front surface of the variable display unit, and that is decorated with a model-specific decoration.
Means for locking the decorative panel unit to the variable display unit with the front surface of the variable display unit being covered, wherein the decorative panel unit is in an unlocked state in which the decorative panel unit can be opened; Locking means, which can be switched to a stop state,
Mounting means for mounting the variable display unit to the installation portion while the locking means is in the locked state,
In a state in which the variable display unit is attached to the installation portion, the locking means is switched from the locked state to the unlocked state by a predetermined operation, and the decorative panel unit is positioned on the front surface of the variable display unit. A slot machine using the game ball according to any one of claims 1 to 6, wherein the slot is openable.
該係止解除規制手段は、前記可変表示ユニットの前記設置部への取付けに連動して規制を解除する請求項7に記載の遊技球を用いたスロットマシン。In a state in which the variable display unit is not attached to the installation portion, an unlocking restriction unit that restricts the locking unit from switching from the locking state to the unlocking state is provided.
The slot machine using a game ball according to claim 7, wherein the lock release restricting means releases the restriction in conjunction with the attachment of the variable display unit to the installation portion.
該連結手段は、連結に関連する連結関連部位を破壊しない限り前記可変表示ユニットと前記機構ユニットとの連結状態を解除することが出来ない連結手段にて構成されている請求項7〜11のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。Connecting means for irreplaceably connecting the variable display unit to the mechanism unit,
12. The connecting means according to claim 7, wherein said connecting means is a connecting means which cannot release a connection state between said variable display unit and said mechanism unit unless a connection-related portion related to connection is destroyed. A slot machine using the game ball described in Crab.
前記取込装置は、所定の開始条件の成立により、前記遊技球貯留部に遊技球が貯留されているか否かに関わらず取込動作を開始するとともに、所定の停止条件の成立により取込動作を停止する請求項1〜12のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。The bulging portion is provided with a capturing device that captures the game balls stored in the game ball storage portion to set the bet number,
The capture device starts the capture operation regardless of whether or not game balls are stored in the game ball storage section when a predetermined start condition is satisfied, and performs the capture operation when a predetermined stop condition is satisfied. A slot machine using the game ball according to any one of claims 1 to 12.
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