JP2004248097A - カラー受像管検査方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】TVカメラを1台のみ使用する遠隔撮像方式のカメラシステムであっても、測定精度を落とすことなくフォーカス状態を測定することができるカラー受像管検査方法を提供する。
【解決手段】画像検査パターンを、TVカメラにおけるCCD素子の1画素分に相当するスクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンの幅に対して、任意の整数分の1だけ縦方向あるいは横方向に画像検査パターンを移動させ、各移動時点におけるスクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンを撮像してメモリに記録し、画像検査パターンの移動と記録を順次、複数回繰り返し、メモリに記録されている全ての画像検査パターンを、移動量に応じて補正した上で合成し、合成された画像に基づいてカラー受像管の画像状態を計算する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラー受像管検査方法及び装置に関する。特に、TVカメラを用いて画像状態の良否判定をするカラー受像管検査方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー受像管の画像状態を検査する場合、通常はカラー受像管のスクリーン面に所定の画像検査パターンを映し出し、映し出された画像検査パターンのフォーカス状態を測定することによって、画像状態の良否を判定する。
【0003】
従来、かかる方法を用いた画像状態の検査方法としては、(特許文献1)に開示されている方法が良く知られている。すなわち、当該方法においては、ビームスポットを1/3ピッチずつ水平方向に移動させながら、映し出されたドットパターンをTVカメラで撮像して保存する。そして、ビームスポットの移動前に撮像しておいたブラックマトリックスが塗布された部分に隠れてビームスポットが表示されていない非画像表示位置に、ビームスポットを移動させた後に撮像されて保存されている画像データを補正して合成することによって、合成された画像に基づいてフォーカス状態を測定するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−14936号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような検査方法においては、蛍光体が塗布されたドットパターンの1/3ピッチずつビームスポットを移動させた場合に映し出される画像状態をTVカメラで測定しているが、ブラックマトリックスが塗布された部分によってビームスポットが隠される境界であるエッジ部分を必ずTVカメラで認識しておく必要がある。
【0006】
そのため、複数台のカメラをカラー受像管に近接させ、カラー受像管の一部のみを拡大撮影する近接撮像方式のカメラシステムにおいては、小さな画像の移動量についても容易に検出することができるので、本検査方法を実行することができるものの、1台のカメラのみでカラー受像管全体を撮像する遠隔撮像方式のカメラシステムにおいては、ドットパターンの1/3ピッチという小さな画像の移動量を認識することができないことから、ビームスポットを移動させながら数回撮像した場合であっても、それぞれの画像データが同じ様に撮像されてしまい区別がつかなくなってしまう。
【0007】
したがって、遠隔撮像方式のカメラシステムにおいては、ビームスポットの移動に伴う画像データの変化を検出することができず、フォーカス状態を精度良く測定することができないという問題点があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するために、TVカメラを1台のみ使用する遠隔撮像方式のカメラシステムであっても、測定精度を落とすことなくフォーカス状態を測定することができるカラー受像管検査方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にかかるカラー受像管検査方法は、カラー受像管の蛍光体が塗布されたスクリーン面に映し出された画像検査パターンをTVカメラで撮像し、撮像された画像検査パターンに基づいてカラー受像管におけるフォーカス状態を計算し、カラー受像管の画質状態の良否を判定するカラー受像管検査方法であって、画像検査パターンを、TVカメラにおけるCCD素子の1画素分に相当するスクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンの幅に対して、任意の整数分の1だけ縦方向あるいは横方向に画像検査パターンを移動させる工程と、各移動時点におけるスクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンを撮像し、画像データとしてメモリに記録する工程と、画像検査パターンの移動と記録を順次、複数回繰り返す工程と、メモリに記録されている全ての画像データを、移動量に応じて補正した上で合成する工程と、合成された画像データに基づいてカラー受像管の画像状態を計算する工程を含むことを特徴とする。
【0010】
かかる構成により、TVカメラ1台のみ使用する遠隔撮像方式のカメラシステムであっても、CCD素子の間を補間することにより、画像測定時における輝度データの有効数を増加させてカラー受像管の画像検査を実施することができ、高精度な画像検査が可能となる。
【0011】
また、本発明にかかるカラー受像管検査方法は、画像検査パターンの移動と記録を複数回繰り返す工程において、任意の整数から1を減じた回数だけ順次、画像検査パターンの移動と記録を繰り返すことが好ましい。遠隔撮像方式のカメラシステムであっても、実際に画像が撮影されたCCD素子における画素の位置と、画像移動量分だけ画像検査パターンを移動させた移動量との相対位置のズレ量を漏れなく補正することができ、測定精度を落とすことがないからである。
【0012】
次に、上記目的を達成するために本発明にかかるカラー受像管検査装置は、カラー受像管の蛍光体が塗布されたスクリーン面に映し出された画像検査パターンをTVカメラで撮像し、撮像された画像検査パターンに基づいてカラー受像管におけるフォーカス状態を計算し、カラー受像管の画質状態の良否を判定するカラー受像管検査装置であって、画像検査パターンを、TVカメラにおけるCCD素子の1画素分に相当するスクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンの幅に対して、任意の整数分の1だけ縦方向あるいは横方向に画像検査パターンを移動させる手段と、各移動時点におけるスクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンを撮像し、画像データとしてメモリに記録する手段と、画像検査パターンの移動と記録を順次、複数回繰り返す手段と、メモリに記録されている全ての画像データを、移動量に応じて補正した上で合成する手段と、合成された画像データに基づいてカラー受像管の画像状態を計算する手段を含むことを特徴とする。
【0013】
かかる構成により、TVカメラ1台のみ使用する遠隔撮像方式のカメラシステムであっても、CCD素子の間を補間することにより、画像測定時における輝度データの有効数を増加させてカラー受像管の画像検査を実施することができ、高精度な画像検査が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかるカラー受像管検査方法について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態にかかるカラー受像管検査方法を具現化する検査装置の概略構成図である。
【0015】
図1において、カラー受像管1を設置するカラー受像管保持装置4に、検査の対象となるカラー受像管1を設置し、当該カラー受像管1の蛍光体が塗布されたスクリーン面2を撮像することができるように、例えばCCD素子を使用したTVカメラ11をスクリーン面2に対向して設ける。
【0016】
当該TVカメラ11には、撮像される画像の倍率や焦点を調整できる機能を有するカメラレンズ12が取り付けられており、サイズの異なるカラー受像管1を用いた場合であっても、カメラレンズ12において倍率調整あるいは焦点調整等行うことによって、TVカメラ11で画像を撮像する状態を調整することができる。なお、倍率調整や焦点調整等は、カメラレンズ12を用いて行うことに限定されるものではない。
【0017】
TVカメラ11には、画像検査部21が接続されている。画像検査部21は、画像データを記憶するメモリ22を有する。メモリ22には、TVカメラ11で撮像された画像が、例えば水平512列、垂直478行であるマトリックス上に8ビットの画像データとして記憶される。また、それに加えて、TVカメラ11で撮像する検査対象となるカラー受像管1に映し出された画像検査パターンの表示位置を移動させた場合においても、移動位置それぞれに対応した記憶アドレスに当該画像データを記憶することができる。そして、画像合成処理回路23によって、画像検査パターンの移動位置に対応する各々の画像データを1つに合成することができる。
【0018】
また、画像位置検出回路24では、メモリ22に記憶されているスクリーン面2に映し出された画像データ上で指定された任意の位置を中心とする所定の範囲内で検出された輝度データに基づいて、画像データのフォーカス状態を検出する。
【0019】
輝度データとしては、様々なデータ形式が考えられる。例えば、図2の破線で囲まれている部分に表示されている画像検査パターン35におけるコントラストデータに基づいて、図3に示すような画像データの輝度分布37を求めるのが一般的である。また、輝度分布37のみならず、輝度的な重心点を考慮して、当該輝度的な重心点における輝度の検出を行っても良いし、あるいは画像データのノイズ成分を除去するために低輝度レベルである部分をカットするべく、ある一定輝度レベルより輝度値が高くなっている連続部分、すなわち画像検査パターン35の輝線幅36を求めるものであっても良い。
【0020】
次に、画像検査回路25においては、カラー受像管1の検査項目であるスクリーン面2上の指定位置におけるミスコンバージェンスや、ミスコンバージェンスの測定位置の周辺部における画像歪み、あるいはミスコンバージェンスの測定位置における縦方向中心を含む水平部分の2端におけるヨーク回転等について、それぞれの値を測定したり、測定値の良否を検査することになる。
【0021】
また、画像検査部21内における画像位置検出回路24等の各回路や、カラー受像管1へ画像検査パターン35を表示させたり表示位置を調整するカラー受像管駆動部31内に位置する偏向電源32をコントロールする画像表示位置調整回路26等を連続的に動作させるために、各回路は例えばマイクロコンピュータ27により一括制御される。また、動作させるために必要な各種データ、例えば各カラー受像管1の種類ごとの検査位置データや画像位置の制御データ等は、データメモリ28に記録されている。
【0022】
画像検査部21に接続されているモニタ29は、TVカメラ11で撮像された画像がそのまま表示できる。したがって、検査対象となるカラー受像管1の大きさが変わり、映像としてTVカメラ11の視野内におけるカラー受像管1の大きさ等が変更になった場合、あるいはTVカメラ11の取り付け位置のズレにより発生するTVカメラ11で撮像された画像位置のズレやカメラレンズ12による画像焦点のズレが発生した場合には、モニタ29に表示される画像を見ながら、カラー受像管1のスクリーン面2がTVカメラ11の画像視野内に収まるように、あるいは中心位置が一致するように、さらには画像焦点が検査対象となるカラー受像管1のスクリーン面2と一致するように、TVカメラ11の設置位置やカメラレンズ12の倍率や焦点を調整する。また、モニタ29は、TVカメラ11で撮像された画像データを、CCD素子中の指定した位置における1画素単位の輝度データ、例えば8ビットの数値として表示することもできる。
【0023】
一方、検査対象となるカラー受像管1には、カラー受像管駆動部31が接続されている。カラー受像管駆動部31に、画像検査パターンを生成するパターン発生器34が含まれている。
【0024】
パターン発生器34では、撮影された画像上で水平あるいは垂直方向に、それぞれ又は同時に、コントラストデータに基づいて作成された輝度分布上で、輝度的な重心点を考慮した輝度重心部分や、ある一定レベルより輝度が高い連続部分があるような画像検査パターン35を生成することができる。
【0025】
パターン発生器34は、スクリーン面2上に画像を表示することができる偏向電源32に接続され、カラー受像管駆動電源33もカラー受像管1に接続することによって、検査対象となるカラー受像管1に画像検査パターン35を映し出すことができる。当該画像検査パターン35は、画像表示位置調整回路26によって偏向電源32を制御することができ、検査対象となるカラー受像管1への表示位置を上下あるいは左右方向へと移動することができる。
【0026】
また、マイクロコンピュータ27によって、画像検査パターン35の表示位置の移動に伴って同期を取りながら、TVカメラ11がスクリーン面2に映し出された画像検査パターン35の画像を撮像するよう制御する。かかる画像検査パターン35の表示位置の移動とTVカメラ11による撮像を数回繰り返すことによって、各移動位置に対応して撮像された画像データは、画像位置検出回路24内に記憶される。
【0027】
画像位置検出回路24においては、画像データとメモリアドレス位置を対応させて記憶している。そして、実際の画像表示位置の移動に対して、撮影された画像データが移動された移動量との相対位置のズレ量を、メモリアドレス位置を指定することによって補正する。
【0028】
そして、全ての画像の移動と撮像が完了すると、画像位置検出回路22によって記憶されている全ての画像データが合成される。合成された画像データは画像検査回路23に送られ、当該画像データに基づいて、カラー受像管1に表示されている画像検査パターン35の輝線幅36の良否によって画像のフォーカス状態を判定することになる。
【0029】
次に、上記構成によるカラー受像管検査装置を用いて画像検査を行う手法について説明する。まず、自動検査を行う前段階における準備作業について説明する。
【0030】
検査対象となるカラー受像管1と同じサイズかつ同じタイプであるカラー受像管1をカラー受像管保持装置4に設置し、カラー受像管表示機構31によりカラー受像管1のスクリーン面2に所定の画像検査パターン35を映し出す。
【0031】
そして、カラー受像管1のスクリーン面2に対向して設けられているTVカメラ11により画像検査パターン35を撮像し、画像検査部21のメモリ22に記録する。メモリ22に記録された画像検査パターン35の画像データをモニタ29に表示させ、TVカメラ11におけるカメラレンズ12によって画像検査パターン35を撮像している撮影状態を調整する。
【0032】
さらに、TVカメラ11により撮像された輝度データ43に対して、CCD素子41の1つ1つの画素が得た輝度レベルデータについても、同時にモニタ27に表示させる。例えば図4(a)における51a等の輝度レベルデータについても、同時にモニタ27に表示することになる。そして、当該輝度レベルデータ51a等の中から、画像検査パターン35を撮像しているある一つのCCD画素51のみに対応する輝度レベルデータ51aを確認する。
【0033】
確認された輝度レベルデータ51aを基準として、カラー受像管1に画像を表示している偏向電源32を画像表示位置調整回路26によりコントロールして、画像検査パターン35をまず横方向に少しずつ移動させ、図4(a)における輝度レベル43が、記録された1つのCCD画素51に対して、図4(b)に示す当該画像検査パターン35を移動させる方向の一つ横隣に位置する画素であるCCD画素52の輝度レベルデータ52bが、記録されているCCD画素51の輝度レベルデータ51aと同一輝度レベルになるまで画像検査パターン35の表示位置を移動させる。輝度レベルが一致するまで移動させることで、CCD素子41の1画素分の移動に対応するスクリーン面2上の実際の距離に対して、画像検査パターン35を横方向に移動させたことになる。
【0034】
こうして求まったCCD素子41の1画素分の移動に対する画像検査パターン35の横方向の移動量を画像横方向移動基準量とする。そして、当該画像横方向移動基準量の例えば1/4の移動量を画像横方向移動量として、データメモリ25に記録する。かかる画像横方向移動基準量とは、当該検査準備段階におけるCCD素子41の1画素分を実際にスクリーン面上で画像検査パターン35を横方向に移動させるために画像表示位置調整回路26が偏向電源33をコントロールする量を示しており、画像横方向移動量とは、画像検査時において画像検査パターン35を横方向に1回移動させるために画像表示位置調整回路26が偏向電源33をコントロールする量を示している。また、縦方向に対しても上記と同様にして、画像縦方向移動基準量と画像縦方向移動量を求め、データメモリ25に記録する。
【0035】
さらに、スクリーン面2に対して、フォーカス画像を検査する位置となる画像検査パターン35の位置38の位置データや、当該位置データを基準として画像を測定するエリアの幅39のエリア幅データ、またフォーカス状態の良否を判定する輝線幅36の閾値等についてもデータメモリ25に記録する。
【0036】
なお、フォーカス状態の良否を判定する輝線幅36の閾値については、例えばCCD画素数単位で良否を判定する場合には、本実施例においては、データ補間することによってCCD画素数が見かけ上4倍になることから、実際のCCD画素数の4倍に設定することになる。
【0037】
次に、上記構成によるカラー受像管検査装置を用いて実際に画像検査を行う手法について説明する。
【0038】
上述した準備作業と同様に、検査対象となるカラー受像管1をカラー受像管保持装置4に設置し、カラー受像管表示機構31によりカラー受像管1のスクリーン面2に所定の画像検査パターン35を映し出させる。
【0039】
カラー受像管1のスクリーン面2に対向して設けられているTVカメラ11により、画像検査パターン35を撮像して、データメモリ28に記録されている画像検査位置の測定エリアに対応する撮像された画像データを画像検査部21内のメモリ22に記録する。
【0040】
そのとき、元来の画像データが表示されていた位置に対して、撮像された画像データの輝度レベルデータをメモリ22へ記録する。例えば図4(a)における51aについて説明する。
【0041】
まず上述した準備作業によって、メモリ22のデータアドレス42について、画像横方向及び画像縦方向の移動量を求めたが、当該横方向移動量として横方向移動基準量から除算した分、例えば移動量をCCD1画素の1/4分とした場合には、各CCD素子41に対してデータアドレス42を4ステップごとに対応する画像データを記録させる。例えば、アドレス1=61、アドレス5=65、アドレス9=69、...というように、それぞれのアドレスに対応する画像データを順に記録することになる。
【0042】
そして、画像データを記録した後、前記準備作業で求めた画像横方向移動量分だけ、検査機構内のマイクロコンピュータ27から画像表示位置調整回路26により偏向電源32をコントロールして、画像検査パターン35を横方向に移動させる。画像検査パターン35の表示位置を移動させた後に、再度TVカメラ11で移動後の画像検査パターン35を撮像し、撮像された画像データの輝度レベルデータをメモリ22に記録する。例えば図5(a)では、輝度レベルデータ51bを対応する輝度レベルデータとしてメモリ22に記録する。さらに、基準となる画像データが記録されているデータアドレスを基準にして、データアドレス42を1ステップ移動させて、例えばアドレス2=62、アドレス6=66、アドレス10=、...というアドレス順で画像データを記録する。
【0043】
このように、画像検査パターン35を移動させつつ撮像し、メモリ22に画像データとして記録するという手順を、{(画像横方向移動基準量/画像横方向移動量)−1}回、すなわち本実施例においては3回繰り返す。それぞれのアドレスに対応する輝度レベルデータを図5(b)及び(c)に示す。
【0044】
こうして、3回繰り返して画像検査パターン35を移動して撮影した後、アドレス1=61である輝度レベルデータ51aから順に、アドレス2=62の輝度レベルデータ51b、アドレス3=63の輝度レベルデータ51c、と各輝度レベルデータを合成し、見かけ上高密度化された輝度データ42’を作成する。このようにすることで、図6に示すように、実際に画像の輝度が撮影されたCCD素子41の画素の位置と、画像横方向移動量分だけ画像検査パターン35を移動させた移動量との相対位置のズレ量を補正した状態となる。
【0045】
また、縦方向に対しても、上述した横方向と同様の処理を繰り返し行うことによって、画像検査パターン35を撮像する。こうすることによって、CCD画素の数に対して、本実施例においては4倍の補間データを作成することができ、画像検査パターン35における輝度データの取得密度を高めることができる。なお、補間データの倍密度は4倍に限定されるものでないことは言うまでもない。
【0046】
このようにしてCCD画素間を補間した画像の輝度データ42’に基づいて、画像検査パターン35の輝度データ上の指定した位置におけるフォーカス状態を測定する。すなわち、画像検査部21内の画像位置検出回路23により、指定された画像位置における画像検査パターン35の輝線幅36を、合成された画像データから得られるコントラストデータから作成される輝度分布37のデータに基づいて算出する。例えば、ある一定レベルより輝度が高い部分が連続している部分の幅を計算して、当該画像検査パターン35の輝線幅36としてデータメモリ28に記録する。
【0047】
そして、画像状態に関するデータを画像検査回路23に送り、当該データに基づいて、カラー受像管1に表示されている画像のフォーカス状態を示す画像検査パターン35の輝線幅36の良否を判定する。
【0048】
以上のように本実施の形態によれば、TVカメラ1台のみ使用する遠隔撮像方式のカメラシステムでも、CCD素子の間を補間することにより、画像測定時の輝度データの有効数を増加させてカラー受像管の画像検査を実施することができ、高精度な画像検査を可能とすることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明にかかるカラー受像管検査方法によれば、TVカメラ1台のみ使用する遠隔撮像方式のカメラシステムでも、CCD素子の間を補間することにより、画像測定時の輝度データの有効数を増加させてカラー受像管の画像検査を実施することができ、高精度な画像検査が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるカラー受像管検査方法を具現化する検査装置のブロック構成図
【図2】カラー受像管に画像検査パターンを映し出させた状態を示す図
【図3】画像検査パターンの拡大図
【図4】画像検査パターンの撮影状態の説明図
【図5】TVカメラ移動時における画像検査パターンの撮影状態の説明図
【図6】画像検査パターンの合成状態の説明図
【符号の説明】
1 カラー受像管
2 スクリーン面
3 画像偏向部
4 カラー受像管保持装置
11 CCDカメラ
12 カメラレンズ
21 画像検査部
22 メモリ
23 画像合成処理回路
24 画像位置検出回路
25 画像検査回路
26 画像表示位置調整回路
27 マイクロコンピュータ
28 データメモリ
29 モニタ
31 カラー受像管表示機構
32 偏向電源
33 カラー受像管駆動電源
34 検査パターン発生器
35 画像検査パターン
36 輝線幅
37 TVカメラで撮影された輝度データ
38 画像検査位置
39 画像測定エリア
41 画像メモリアドレス
42 データ合成後の画像メモリアドレス
43 画像検査パターンの輝度データ
51、52 CCD素子の1画素
51a、51b、51c、51d、52a CCD素子の1画素で測定された輝度データ
52b CCD素子の1画素分の距離だけ画像を移動させた時の輝度データ

Claims (3)

  1. カラー受像管の蛍光体が塗布されたスクリーン面に映し出された画像検査パターンをTVカメラで撮像し、撮像された前記画像検査パターンに基づいて前記カラー受像管におけるフォーカス状態を計算し、前記カラー受像管の画質状態の良否を判定するカラー受像管検査方法であって、
    前記画像検査パターンを、前記TVカメラにおけるCCD素子の1画素分に相当する前記スクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンの幅に対して、任意の整数分の1だけ縦方向あるいは横方向に前記画像検査パターンを移動させる工程と、
    各移動時点における前記スクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンを撮像し、画像データとしてメモリに記録する工程と、
    前記画像検査パターンの移動と記録を順次、複数回繰り返す工程と、
    前記メモリに記録されている全ての前記画像データを、前記移動量に応じて補正した上で合成する工程と、
    合成された前記画像データに基づいて前記カラー受像管の画像状態を計算する工程を含むことを特徴とするカラー受像管検査方法。
  2. 前記画像検査パターンの移動と記録を複数回繰り返す工程において、前記任意の整数から1を減じた回数だけ順次、前記画像検査パターンの移動と記録を繰り返す請求項1に記載のカラー受像管検査方法。
  3. カラー受像管の蛍光体が塗布されたスクリーン面に映し出された画像検査パターンをTVカメラで撮像し、撮像された前記画像検査パターンに基づいて前記カラー受像管におけるフォーカス状態を計算し、前記カラー受像管の画質状態の良否を判定するカラー受像管検査装置であって、
    前記画像検査パターンを、前記TVカメラにおけるCCD素子の1画素分に相当する前記スクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンの幅に対して、任意の整数分の1だけ縦方向あるいは横方向に前記画像検査パターンを移動させる手段と、
    各移動時点における前記スクリーン面に映し出された実際の画像検査パターンを撮像し、画像データとしてメモリに記録する手段と、
    前記画像検査パターンの移動と記録を順次、複数回繰り返す手段と、
    前記メモリに記録されている全ての前記画像データを、前記移動量に応じて補正した上で合成する手段と、
    合成された前記画像データに基づいて前記カラー受像管の画像状態を計算する手段を含むことを特徴とするカラー受像管検査装置。
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