JP2004248069A - 映像通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】インターネット上に流通しているカメラサーバからの映像情報を、アクセス制御やカメラ制御権を含めて、携帯電話端末向けに適切に配信可能な映像通信システムを提供する。
【解決手段】映像取得部411は、カメラサーバ101の配信する映像データを取得する。映像変換部412は、携帯電話端末601の属性情報と映像取得部411の取得した映像データとを基に携帯電話端末601において再生可能な携帯用映像データを生成する。映像送信部413は、映像変換部412が生成した携帯用映像データを携帯電話端末601へ送信する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信によって映像データの配信などを行う映像通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関係する既存の技術は、以下の通りである。
[ライブ映像通信システム]
動画用カメラで撮影したライブ映像を、動画用カメラを具備するカメラサーバよりインターネットなどの通信インフラストラクチャを使ってPC(パーソナルコンピュータ)へ配信するとともに、PCから撮影のためのカメラ設定やカメラ操作などをカメラサーバ経由で動画用カメラへ指示する技術が確立され、製品が提供されている。例えば、複数の上述したカメラサーバおよびPCがネットワークで接続された映像通信システムにおいて、カメラサーバからPCへの映像配信に加えて、カメラサーバの備える動画用カメラに対してパン、チルト、ズーム、逆光補正といったカメラ制御を、PCよりネットワークを介して行うことが可能なシステムが提供されている。また、上述した映像通信システムは、アクセス制御機能を備え、利用者のアクセス権限に応じて、カメラ制御や映像配信の制限を行うことができる。
【0003】
また、本出願人によってコンピュータネットワークなどを介して撮影した映像情報などを配信する映像情報配信システムであって、配送サーバと映像サーバとの間で可逆もしくは画像情報の劣化が少ない画像圧縮方式を採用することにより、配送サーバによって画像の伸長と再圧縮を施す場合、より画質の劣化が少ない美しい映像を配送もしくは蓄積することができる映像情報配信システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
更に、上述した映像通信システムにおいて、カメラ制御によって撮像される領域に関してもPCより制限することが可能になっている。例えば、PCの利用者が特権ユーザである場合は、動画用カメラに備わるズーム機能のすべてを利用できるが、PCの利用者が通常ユーザである場合は、ズーム機能の一部(たとえば、テレ端を使い切れない)のみ利用可能とするような制限である。また、パン機能やチルト機能についても同様に制御可能である。
【0005】
[第三世代携帯電話技術]
また、近年において、第二世代の携帯電話サービスよりも高い電波利用効率と通信帯域を備えた携帯電話サービスとして、第三世代(3G)の携帯電話サービスが提供されるようになっている。例えば、第三世代(3G)の携帯電話端末では、電話通話しながらインターネットアクセスなどのデータ通信が可能となっている。それは、マルチアクセスと呼ばれる接続形態を用意しており、これを利用することで、ウェブブラウジングなどのデータ通信を行いながら、電話通話を可能にしている。
【0006】
さらに、第三世代の携帯電話端末では、携帯電話端末自体の処理能力も強化されており、これまでPC(パーソナルコンピュータ)などで行っていた作業を携帯電話端末で処理可能になっている。例えば、電子メールやウェブブラウジングおよび映像送受信などの機能を実装している携帯電話端末が提供されている。また、第三世代の携帯電話サービスでは、映像配信のサービスも行われている。
【0007】
[MPEG−4コーデック]
移動体通信網に接続する携帯情報端末から広帯域インターネットに接続するPCまでの映像送受信端末の広がりを受けて、数十kpbsから数十Mbpsの広いビットレートをカバーする高圧縮符号化効率、および、無線やインターネットなどの伝送路誤りに対する強い耐性などを備えた動画像圧縮符号化方式として、ISOで1999年にMPEG−4という規格が制定されている。
また、MPEG−4を用いた映像配信サービスが、個人情報端末(PDA)や携帯電話端末向けに提供されている。例えば、第三世代(3G)携帯電話サービスでは、携帯電話端末(ビジュアル端末)間でMPEG−4を用いて相互に映像を送受信するサービスを提供している。
【0008】
[携帯電話向けMPEG−4クリップ技術]
携帯電話端末に映像クリップ(映像ファイル)を表示する技術が提供されている。例えば、これらのサービスでは、MPEG−4コーデックなどで圧縮符号化された映像データ(映像クリップあるいは映像ファイル)をサーバに保存し、携帯電話端末に内蔵するデータ通信機能を使ってサーバからダウンロードした上で、同じく携帯電話端末に内蔵するデコーダを使って映像を携帯電話端末の画面に表示する。
【0009】
また、これらの映像クリップのデータフォーマットは、マイクロソフト(登録商標)社のASF(Advanced Streaming Format)形式や、ISO標準のMP4形式(ISO/IEC14496−1 Amd1 MPEG−4システム Version2)など、インターネットに接続可能なPCなどで広く普及している形式に準拠している。また、これらのサービスでは、いずれも映像クリップの上限が決められており、例えば、240kbytesが上限となっている。
【0010】
[映像クリップへのリンクやコマンドの関連付け技術]
上述したASF形式やQuickTime File Formatなどでは、映像クリップにURLなどのハイパーリンク機能を関連付けることができる。また、ASF形式では、“Script Command Object”を定義することが可能であり、このオブジェクト内に、ASFファイル再生時のタイムラインに同期するように設定したリンク情報をリストできる。さらに、ASF形式では、Script Command Objectを利用して、リンク情報ばかりでなく、スクリプトなどのコマンド情報も記述可能となっている。
【0011】
また、映像クリップにハイパーリンク機能付きのテキストテロップ(字幕)を追加する機能が備わっている。このテロップ記述言語には、STML(Synchronous Telop Mark−up Language)を利用する。この機能により、ユーザは、音声通話やメール送信やホームページリンクなどを、映像クリップと関連付けることができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2000−59776号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようにインターネット上でサービスされているカメラサーバに蓄積された映像を携帯電話端末へ配信するサービスを行う場合に、カメラサーバに装備されたアクセス制御機能やカメラ制御権を携帯電話端末から適切に利用できないという問題があった。あるいは、PC上などで実行される専用表示ソフトウェアによるカメラ制御権の利用に比べて、携帯電話端末では、アクセス制御に関する情報が適切に表現されないという問題があった。
【0014】
この発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、インターネット上に流通しているカメラサーバからの映像情報を、アクセス制御やカメラ制御権を含めて、携帯電話端末向けに適切に配信可能な映像通信システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した課題を解決すべくなされたもので、本発明による映像通信システムにおいては、ネットワークに接続可能で映像再生可能な端末と、映像データを配信するカメラサーバとを少なくとも具備する映像通信システムであって、カメラサーバの配信する映像データを取得する映像取得手段と、端末の属性情報と映像取得手段の取得した映像データとを基に端末において再生可能な端末用映像データを生成する映像変換手段と、映像変換手段が生成した端末用映像データを端末へ送信する映像送信手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
これにより、本発明の映像通信システムにおいては、インターネット上に流通しているカメラサーバからの映像情報を、端末の属性情報に応じてその端末向けに適切に配信することができる。例えば、携帯電話端末の属性情報が、カメラサーバへのアクセス制御やカメラ制御権に関する情報である場合は、インターネット上に流通しているカメラサーバからの映像情報を、アクセス制御やカメラ制御権に応じて携帯電話端末向けに適切に配信することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態として、ネットワーク上に配置された複数のカメラサーバから取得したライブ映像を、携帯電話端末向けの映像データ(以下、映像クリップとする)に変換して送信する映像通信システムについて説明する。この中で、ライブ映像を変換して映像クリップを生成する機能を有する映像変換サーバが、カメラサーバに設定されたアクセス制御情報に応じて、適切な映像クリップを生成する例についても説明する。特に、本実施例の映像変換サーバでは、設定されたアクセス制御情報に応じて、特別なアクセス制御権を有する利用者(以下、特権ユーザとする)によるアクセスと、通常のアクセス制御権を有する利用者(以下、通常ユーザとする)によるアクセスとで、生成される映像クリップ内容を変更する点に特徴がある。
【0018】
尚、本実施形態においては、アクセス制御情報の一例として、カメラ制御によって撮像される領域に関する制限、すなわち、撮像領域制限について説明する。また、撮像領域制限によって撮像を禁止している領域を、禁止エリアと呼ぶ。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施形態における映像通信システムの概略構成を示す図である。図1において、101および102は、カメラサーバであり、ライブ映像を撮像可能な動画用カメラを具備し、その動画用カメラによるライブ映像をネットワーク経由で提供する。200は、ビューワであり、カメラサーバ101、102よりネットワーク経由で提供されるライブ映像を表示可能なソフトウェアをインストールしており、ネットワークに接続可能なコンピュータ端末である。
【0020】
以上の構成により、ビューワ200よりネットワークを介してライブ映像の表示要求(以下、リクエストとする)がカメラサーバ101、102へ送られ、これが受け入れられるとカメラサーバ101、102からビューワ200へ映像データが配送され、ビューワ200で受信した映像データを再生することでライブ映像を表示することが可能となる。またビューワ200からカメラ制御コマンドがカメラサーバ101または102へ送られると、カメラサーバ101または102が具備する動画用カメラに対してズーム、パン、チルトなどの制御操作が可能となる。さらに、ネットワーク上には、中継サーバ300が置かれビューワ200とカメラサーバ101、102との通信を中継することがある。
【0021】
また、400は、映像変換サーバであり、カメラサーバ101、102が提供する映像データを携帯電話端末向けの映像クリップ(携帯用映像データ)に変換した上で、携帯電話向けに配信する。また、500は、ゲートウェイであり、ネットワークと携帯電話回線網とを仲介する。601および602は、携帯電話端末であり、ゲートウェイ500を介してネットワークに接続する機能や、映像変換サーバ400が変換した映像クリップを表示するビューワ機能を搭載している。以上の構成により、携帯電話端末601、602は、ゲートウェイ500を介してネットワークに接続された機器と通信可能となる。
【0022】
尚、携帯電話端末601、602において、ビューワ機能はビューワプログラムが実行されることで実現されるが、このビューワプログラムは、典型的には、工場出荷時にインストールされるが、例えばJava(R)プログラムのように実行時(利用時)にネットワーク経由でダウンロードされて実行される形態であっても良い。また、図1のネットワークは企業あるいは組織内で運用されるイントラネットであってもよく、広く世界をつないでいるインターネットであってもよい。また、中継サーバ300や映像変換サーバ400は、典型的には、インターネットイクスチェンジやデータセンタ(IDC:Internet Data
Center)に配置され、通信負荷の軽減を図るよう設計される。
【0023】
次に、図1に示した映像変換サーバ400や、カメラサーバ101、102や、携帯電話端末601、602のハードウェア構成例について図を用いて説明する。
図2は、図1に示した映像変換サーバ400のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、映像変換サーバ400は、サーバ向けコンピュータであり、より詳細には、プログラムやデータを格納する記憶装置や、ネットワークと接続するためのネットワークI/F(インターフェース)43や、プログラムによる各種の処理を実行するCPU(中央演算装置)41などから構成されるコンピュータである。また、映像変換サーバ400は、記憶装置として、図1に示すように主記憶装置となるメモリ42や、フラッシュメモリやHD(ハードディスク)装置45などからなる二次記憶装置、および、プログラムを媒体からロードするためのFD(フレキシブルディスク)装置44などを具備する。
【0024】
図3は、図1に示したカメラサーバ101、102のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、カメラサーバ101、102は、実際にライブ映像の撮像を行うカメラ装置11と、カメラ装置11の出力する映像を処理するコンピュータ10から構成される。また、図3に示すようにコンピュータ10は、プログラムやデータを格納する記憶装置と、映像データを取り込むための映像キャプチャボード15と、カメラ装置11にコマンドを送るためのシリアルI/F(インターフェース)16と、ネットワークと接続するためのネットワークI/F14と、プログラムによる各種の処理を実行するCPU12とを具備する。ここで、記憶装置とは、図3に示すように主記憶装置となるメモリ13や、フラッシュメモリやHD装置18などからなる二次記憶装置、および、プログラムを媒体からロードするためのFD装置17などである。
【0025】
尚、図示していないが、カメラサーバ101、102および映像変換サーバ400は、各種設定などを行うための入出力装置を備える場合もある。具体的には、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイなどの表示装置やキーボードやマウスなどの入力装置などを具備する。すなわち、カメラサーバ101、102および映像変換サーバ400は、表示装置を制御したり、キーボードやマウスからの入力信号を処理したりするインターフェース機能を具備する。また、カメラサーバ101の構成は上述した限りではなく、カメラ装置とコンピュータとが一体化されたサーバ内蔵型ネットワークカメラ等であっても良い。
【0026】
図4は、図1に示した携帯電話端末601、602のハードウェア構成の一例を示す図である。また、上述したように携帯電話端末601、602には、ビューワ機能を実現するプログラムが格納されている。図4に示すように携帯電話端末601、602は、端末内の制御や無線通信により受信するデータの処理などを行うデータ処理部60と、例えば液晶ディスプレイであるディスプレイ装置63などの周辺装置とを具備する。データ処理部60は、プログラムやデータを格納する記憶装置68と、携帯電話網と接続するための無線通信I/F(インターフェース)69と、プログラムによる各種の処理を実行するCPU67と、周辺装置を制御する周辺コントローラ65と、ディスプレイ装置63を制御する表示コントローラ66とを具備する。上述した記憶装置68とは、例えばCPU67の主記憶装置となるメモリや、各種データを保持するフラッシュメモリなどである。また、上述した周辺装置とは、図4に示すように携帯電話端末601、602上に配置されたボタン類62やスイッチ類61などの入力装置や、例えばマイクロフォンやスピーカなどである音声入出力装置64である。
【0027】
図5は、図1に示した映像通信システムにおけるカメラサーバ101や、映像変換サーバ400や、携帯電話端末601の機能構成の概略を示す図である。尚、カメラサーバ102や携帯電話端末602もカメラサーバ101や携帯電話端末601と同様の機能を有する。また、本実施形態においては図5に示す各機能は、上述した各装置が内蔵する上記CPU41、12、67が各機能を実現するためのプログラムを実行することで実現するが、この限りではなく、機能の一部の処理を専用のハードウェアにより処理してもよい。
【0028】
図5に示すように、カメラサーバ101は、カメラ装置11の制御を行うカメラ制御サーバ110と映像の配送を行う映像サーバ111の2つの機能モジュールを具備する。また、携帯電話端末601は、カメラ制御コマンドの発行やカメラ状態通知に対応するカメラ制御入力部610と、受信した映像クリップを基に図4に示した表示コントローラ66を制御してディスプレイ装置63に映像を表示する表示処理を行う映像表示部611とを具備する。
【0029】
また、映像変換サーバ400には、以下に示す機能モジュールが具備される。カメラ制御部410は、携帯電話端末601のカメラ制御入力部610が発行するカメラ制御コマンド列(以下、PTZ(パン・チルト・ズーム)シーケンスと呼ぶ)を解釈し、カメラサーバにカメラ制御命令を発行する。映像取得部411は、カメラサーバ101の映像サーバ111から映像を取得する。映像変換部412は、映像取得部411が取得した映像を携帯電話端末601に表示可能なデータ形式に変換し、変換後の映像を携帯電話網向け映像クリップに編集する。映像送信部413は、映像変換部412が生成した映像クリップをネットワーク経由で携帯電話端末601へ送信する。これにより、携帯電話端末601の映像表示部611は、受信した映像クリップをディスプレイ装置63に表示する。
【0030】
次に、図5に示した映像通信システムにおける携帯電話端末601の動作について説明する。
図6は、図5に示した映像通信システムにおける携帯電話端末601の動作を示すフロー図である。尚、図6には、携帯電話端末601が映像クリップをダウンロードして再生表示するまでの動作を示している。
【0031】
図6に示すように、ステップS601で、まず、映像表示部611は、映像変換サーバ400を特定する識別子(以下、変換サーバ識別子とする)を取得する。この取得方法は、例えば携帯電話端末601の利用者がスイッチ類61やボタン類62のキー操作により上記変換サーバ識別子を入力する方法でも良いし、電子メールやウェブページに含まれる変換サーバ識別子を選択する方法であっても良い。また、この場合の変換サーバ識別子は、典型的には、映像変換サーバ400を識別するURL(Uniform Resource Locator)である。
【0032】
次に、ステップS602において、映像表示部611は、映像変換サーバ400が接続すべきカメラサーバ101を識別するためのカメラサーバ識別子と、そのカメラサーバ101にカメラ装置11の制御を指示するカメラ制御用のPTZシーケンスと、利用者を識別するためのユーザ識別子およびパスワードなどを含むアクセス制御用のユーザ識別情報とを取得する。この取得方法は、例えばカメラサーバ識別子やPTZシーケンスについては、利用者が上述したようなキー操作によりカメラ制御コマンドを構成するよう入力する方法でも良いし、電子メールやウェブページに含まれるカメラサーバ識別子やPTZシーケンスを選択する方法であっても良い。
【0033】
尚、映像表示部611は、必ずしもPTZシーケンスを取得しなくてもよい。この場合、映像表示部611は、カメラサーバ識別子で指定したカメラサーバ101からカメラ制御せずに撮影した映像クリップを受信することになる。また、ユーザ識別情報は、通常、利用者のキー操作により入力するが、本実施形態においては、特権ユーザ以外はユーザ識別情報を入力しなくてもよい。この場合、通常ユーザとして携帯電話端末601からカメラサーバ101へ接続することを意味する。
【0034】
次に、ステップS603において、映像表示部611は、ステップS601で取得した映像変換サーバ400を特定する変換サーバ識別子に基づき携帯電話回線網とゲートウェイ500とネットワークを経由して映像変換サーバ400の映像送信部413に接続する。
【0035】
次に、ステップS604において、携帯電話端末601は、映像変換サーバ400に映像クリップを要求(リクエスト)する。このリクエストは、要求する映像クリップの作成方法の指定などを含み、典型的には、HTTPプロトコルを利用して送信される。この際、PTZシーケンスを入手している場合には、そのPTZシーケンスを映像変換サーバ400に送信する。このリクエストおよびPTZシーケンスの送信は、HTTP接続のGETメソッドでURLに組み込んでも良いし、HTTP接続のPOSTメソッドで送信されても良い。ここでは、映像クリップのリクエストとしてHTTP接続のPOSTメソッドを用いる場合について説明する。例えば、本実施形態における映像クリップのリクエスト例は以下の通りである。尚、実際には、URLエンコードが適用されるが、以下では、説明の都合上URLエンコードを適用していない部分もある。
【0036】
Figure 2004248069
【0037】
上述したHTTPのリクエスト例について詳細を説明する。『videoencodeparam=』に続く部分は、映像変換サーバ400がカメラサーバ101から受け取ったソース映像を携帯電話端末601向けにエンコードする際のパラメータ情報を指示するものである。また、『cameraservers=』に続く部分は、映像変換サーバ400が接続するカメラサーバ101を指定している(カメラサーバ識別子)。また、『PTZ=』に続く部分は、映像変換サーバ400がカメラサーバ101に関して実行すべきカメラ制御のコマンドを並べたPTZシーケンスを指定している。また、『moviesizemax=』に続く部分は、携帯電話端末601あるいは携帯電話網が規定する映像クリップの最大サイズを指定している。また、『notifyto=』に続く部分は、映像クリップ作成時に通知すべき連絡先である。典型的には、携帯電話端末601の利用者の電子メールアドレスを指定する。また、『userid=』と『userpw=』とに続く部分は、それぞれ、ユーザ識別子とパスワードである。
【0038】
また、上述したPTZシーケンスの構成要素は、以下のような意味を持つ。nは、数値データ(正負あり)である。
Pn パン(水平方向カメラ制御)指定。
Tn チルト(垂直方向カメラ制御)指定。
Zn ズーム指定。
Bn 逆光補正。逆光補正のON/OFF。
H ホームポジション指定。
Sn プリセット位置指定。n番目のプリセット位置。
Cn カメラサーバ接続切換え指定。n番目のカメラサーバ。
Kn カメラサーバ内カメラ切換え指定。n番目のカメラ。
_n 時間経過を指定。0.1秒単位。
【0039】
次に、ステップS605において、携帯電話端末601は、ステップS604で送信した映像クリップのリクエストに対する映像変換サーバ400からのレスポンスを待つ。ここで、映像変換サーバ400が上述した映像クリップのリクエストに応じてカメラサーバ101のカメラ装置11を制御して撮影した映像を取得可能であるか否かについて携帯電話端末601へ返信(以下、レスポンスとする)したとする。
【0040】
次に、ステップS606において、映像表示部611は、映像変換サーバ400から受信したレスポンスを基に携帯電話端末601のディスプレイ装置63に例えば、図10(a)に示すようなレスポンス結果を表示する。図10(a)は、携帯電話端末に表示されるレスポンスの画面例を示す図である。図10(a)の63aは、ディスプレイ装置63の画面であり、文字や映像を表示する。尚、図10(a)においては、すぐに映像クリップを送信できない旨のレスポンスであるが、この限りではなく、すぐに映像クリップを送信できる場合は、その旨を伝えるレスポンス結果が画面63aに表示される。
【0041】
次に、映像変換サーバ400からのレスポンスが、何らかの理由からすぐに映像クリップを生成できないことを示す内容であった場合(ステップS607のNo)には、ステップS608に進む。反対に、映像をすぐに生成できたことを示す内容であった場合(ステップS607のYes)には、ステップS609に進む。
【0042】
次に、ステップS608においては、携帯電話端末601は、映像変換サーバ400からのメール通知を待ち受ける。メール通知は、例えば、SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)によるが、SMS(Short Message Service)であってもよい。メール通知を受け取った場合(ステップS608のYes)には、そのメール内容を映像変換サーバ400からのレスポンスとして画面63aに例えば図10(b)に示すように表示し、ステップS609に進む。図10(b)は、携帯電話端末601においてメール通知を表示した画面例を示す図である。また、図10(b)において、63bは、映像クリップ一覧であり、4つの映像クリップが1〜4までの番号を付与されて選択肢として表示されている。
【0043】
ここで、図10(b)に示した映像クリップ一覧63bより利用者が任意の一つを選択したとする。これにより、ステップS609において、映像表示部611は、選択された映像クリップを映像変換サーバ400よりダウンロードしてディスプレイ装置63に図10(c)に示すように再生表示する。図10(c)は、携帯電話端末601において映像クリップを再生表示した画面例を示す図である。図10(c)において、63cは、映像表示エリアであり、再生された映像クリップが表示されるエリアである。63dは、前(上述した番号で一つ前)の映像クリップを再生表示させるためのリンクである。63eは、次(上述した番号で次)の映像クリップを再生表示させるためのリンクである。
【0044】
尚、本実施形態では、映像クリップをダウンロードしてから再生しているが、この限りではなく、映像クリップの再生表示処理は、ダウンロードの終了を待たずに、ダウンロードしながら映像クリップを再生表示処理しても良い。
【0045】
次に、図5に示した映像通信システムにおけるカメラサーバ101内のカメラ制御サーバ110の動作について説明する。
図7は、図5に示したカメラサーバ101内のカメラ制御サーバ110の動作を示すフロー図である。尚、図7には、カメラサーバ101内のカメラ制御サーバ110が起動して、クライアントからの接続を受け付け、クライアントからのコマンドに応じたカメラ制御を行い、カメラ制御の状態をクライアントである携帯電話端末601などへ通知し、クライアントからの接続が終了するまでの動作を示している。
【0046】
図7に示すように、ステップS700において、カメラ制御サーバ110は、起動時に特定のファイル(カメラ制御サーバ110のOS(オペレーティング システム)によってはレジストリなどのシステムデータベース)からカメラ制御サーバ110の動作設定情報を読み出して、それに基づき動作を開始する。次に、ステップS701において、カメラ制御サーバ110は、クライアントであるビューワプログラム(例えば携帯電話端末601に内蔵されるプログラム)や映像変換サーバ400からのリクエスト(接続リクエストや操作コマンドリクエストなど)を受け付けるポートを開き、リクエスト受付状態に入る。
【0047】
次に、ステップS702において、カメラ制御サーバ110は、例えば映像変換サーバ400から接続リクエストを受け付ける。次に、ステップS703において、カメラ制御サーバ110は、受け付けた接続リクエストに応じて映像変換サーバ400に対する接続の可否の判定を行う。ここで接続許可が否である場合(ステップS703のNo)には、接続拒否のエラーコードを返して、ステップS701に戻る。また、接続許可が可である場合(ステップS703のYes)には、ステップS704へ進み、カメラ制御サーバ110は接続処理を行う。この接続処理の具体例を示すと、カメラ制御サーバ110は、クライアントからのコマンドの受付処理を行うスレッドを生成し、クライアントの登録を行い、ステップS701に戻る。また、ステップS707において、カメラ制御サーバ110は、各スレッドに対応するクライアントからのコマンドを受け付ける。
【0048】
上述したカメラ制御サーバ110が接続処理において生成したスレッドは、ステップS707で対応するクライアント(登録したクライアント)から受け付けたコマンド(本実施形態においては操作コマンド)を、操作コマンドリクエストとして受け付ける処理を行う。すなわち、ステップS701において、カメラ制御サーバ110は、操作コマンドリクエストを受け付けると、それに含まれる操作コマンドをカメラ操作用(カメラ制御用)の主プログラムへ受け渡す。
【0049】
これにより、ステップS701において、カメラ操作用の主プログラムは操作コマンドを受けて、ステップS705へ進み、カメラ制御サーバ110は、操作コマンドを発行したスレッドが接続しているクライアントの権限に応じてカメラ操作を行う。この時、カメラ制御サーバ110は、カメラ操作の結果(操作が成功か失敗かを示すコードなど)についてカメラの操作コマンドを受け付けたクライアント対応のスレッドへ伝える。これにより、カメラ操作の結果を伝えられたクライアント対応のスレッドは、ステップS708において、そのカメラ操作の結果をクライアントへ通達する。
【0050】
次に、ステップS706において、カメラ制御サーバ110のカメラ操作用の主プログラム部分では、カメラの操作により変化した状態(たとえば、パン・チルト・ズームの値、および、禁止エリア検出の有無などを含むカメラ状態情報など)をすべてのクライアント対応のスレッドに伝える。これにより、各クライアント対応のスレッドは、ステップS709において、カメラ制御状態の変化をクライアントへ通達する。次に、クライアント対応のスレッドはクライアントから接続終了のコマンドを受け付けると、それを主プログラムへ通達し、さらにステップS710で自身のスレッドを終了する。
【0051】
尚、カメラを操作するための操作コマンドの扱いにおいては、具体的な操作コマンドの発行の前に、利用者別のカメラ操作権の割り当て要求を必要とすることも可能である。これにより、複数の利用者がカメラの操作を要求するような状況での混乱を無くすことができる。具体的には、まず、クライアントからはカメラ操作権取得の要求コマンドが発行され、これに対して、カメラ制御サーバ110は現在のカメラ制御権の割り当て状態から、拒絶・割り当て・順番待ちのいずれかを選択してクライアントへ返答する。尚、カメラ制御権は前もって定められた特定の時間か、クライアントが接続を終了するまでの短いほうの時間で剥奪され、次の順番待ちの人に割り当てられる。順番待ち人数はやはり前もって定められた人数(たとえば5人)に制限され、それ以上の接続リクエストは拒絶される。
【0052】
また、上述したクライアントはカメラ制御権が取得されてから剥奪されるまでの間だけ、上記操作コマンドをカメラ制御サーバ110へ発行する。また、カメラ制御サーバ110はカメラ制御権が付与されているクライアントからの操作コマンドのみを受け付ける。また、特権ユーザからの接続に関しては、優先的にカメラ操作権を割り当てることができる。また、特権ユーザからの操作コマンドは、禁止エリアを含む撮像領域へのカメラ制御であっても許可される。但し、通常ユーザには、接続の優先や禁止エリアを含むカメラ制御の許可を与えないとする。
【0053】
次に、図5に示した映像通信システムにおけるカメラサーバ101内の映像サーバ111の動作について説明する。
図8は、図5に示したカメラサーバ101内の映像サーバ111の動作を示すフロー図である。尚、図8には、カメラサーバ101内の映像サーバ111が起動して、クライアントからの接続を受け付け、クライアントからのコマンドに応じたクライアントである携帯電話端末601などへの映像配信を行い、クライアントからの接続が終了するまでの動作を示している。
【0054】
図8に示すように、ステップS800において、映像サーバ111は、起動時に特定のファイル(映像サーバ111のOSによってはレジストリなどのシステムデータベース)から映像サーバ111の動作設定情報を読み出して、それに基づき動作を開始する。次に、ステップS801において、映像サーバ111は、カメラ制御サーバ110より映像データを取得し符号化し蓄積するためのスレッドを生成し(最初このスレッドは休止状態)、クライアントであるビューワプログラム(例えば、携帯電話端末601に内蔵するプログラム)や映像変換サーバ400からのリクエスト(接続リクエストや操作コマンドリクエストや映像処理コマンドリクエストなど)を受け付けるポートを開くことで、リクエスト受付状態に入る。
【0055】
次に、映像サーバ111は、接続リクエストならばステップS802に進み、これを受け付ける。次に、ステップS803において、映像サーバ111は、接続リクエストに応じて接続を許すか否かの判定を行う。ここで、接続許可が否である場合(ステップS803のNo)には、映像サーバ111は、クライアントへ接続拒否のエラーコードを返し、ステップS801に戻る。また、接続許可が可である場合(ステップS803のYes)には、映像サーバ111は、ステップS804に進み、接続処理を行い、ステップS801に戻る。その接続処理とは具体的には、映像サーバ111が、クライアントごとのセッションを識別するためのセッション識別子を生成し、クライアントからのコマンドの受付処理を行うスレッドを生成し、接続リクエストを発行したクライアントのアクセス権情報などに則してクライアントの登録(映像の配送先としての登録でもある)を行う処理である。
【0056】
尚、接続リクエスト内容がライブ映像を提供するポートへの接続要求であり、かつ、上述した映像データを取得し符号化し蓄積するためのスレッドが休止状態ならば、映像サーバ111は、ステップS801の処理に戻る前に、該スレッドの動作開始を指示する。また、ステップS808において映像サーバ111は、各スレッドに対応するクライアントからのコマンドを受け付ける。
【0057】
上述したステップS804の接続処理により生成されたクライアント対応のスレッドは、ステップS808で対応するクライアント(登録したクライアント)から受け付けたコマンド(本実施形態においては映像処理コマンド)を、映像処理コマンドリクエストとして受け付ける処理を行う。すなわち、ステップS801において、映像サーバ111は、映像処理コマンドリクエストを受け付けると、それに含まれる映像処理コマンドを映像処理用の主プログラムへ受け渡す。
【0058】
また、ステップS801において操作コマンドリクエストを受け付けた場合には、映像処理用の主プログラムは、操作コマンドに対してはステップS805へ進み、映像データの取得や符号化・送信などに関する設定の変更操作を行う。また、映像サーバ111は、変更操作の結果(操作の成功か失敗を示すコード)についてコマンド要求を受け付けたクライアント対応のスレッドへ伝える。これにより、変更操作の結果を伝えられたクライアント対応のスレッドは、ステップS809において、その変更操作の結果をクライアントへ通達する。
【0059】
また、上述したように映像データの取得と符号化を行うスレッドへの動作開始の指示を出した後に映像処理コマンドが受け渡された映像処理の主プログラム部分は、ステップS806に進み、前もって設定された時間間隔で映像データを映像キャプチャボード15を使って取得し、取得した映像データを符号化などにより圧縮処理して圧縮データを生成する。次に、映像サーバ111は、生成した圧縮データを、ライブ映像用のポートに接続しているすべてのクライアント対応している各スレッドに伝える。これにより、各クライアント対応のスレッドは、ステップS810において、クライアントからの次映像フレーム送信要求の有無を判定し、要求があるならば、圧縮データをクライアントへ配送する。
【0060】
尚、上述したように圧縮データをクライアントへ配送する際に、禁止エリアが検出されている場合には、登録されているクライアント情報に照らして、映像サーバ111は、例えば特権ユーザの接続以外には、禁止エリアに該当しているため圧縮データを配信できない旨(禁止エリア検出通知)を該当するクライアントへ通知する。そして、ライブ映像用のポートに接続しているクライアント対応のスレッドが、クライアントからの次映像フレーム送信要求(これはクライアントでの圧縮映像データの受け取り完了に対して、送り返されるのが一般的である)を受け取った場合には、映像サーバ111は、映像フレーム送信要求のフラグを設定する。すなわち、ステップS810において次映像フレームの送信要求の有無の判定はこのフラグを参照することで行う。また、クライアントから接続終了のコマンドを受けたならば、それを主プログラムへ通達し、さらにステップS811で自身のスレッドを終了する。
【0061】
次に、図5に示した映像通信システムの携帯電話端末601におけるPTZシーケンスの作成例について説明する。
図9は、図5に示した映像通信システムの携帯電話端末601におけるPTZシーケンスを作成する画面例およびキーの割当例を示す図である。図9に示すように、PTZシーケンスを作成する際には、携帯電話端末601の画面63aに映像表示エリア63cとPTZシーケンス表示エリア63fとが表示される。この時、各キー(ボタン類62)に図示のように、パン(カメラの横振り)、チルト(カメラの縦振り)、ズーム(拡大倍率変更)、逆光補正などの機能が割り当てられる。尚、本実施形態の携帯電話端末601は、ボタン類62として、上下左右の矢印キーと、数字・記号キーを具備する。
【0062】
図9においては、↑キーにはチルトアップ、←キーにはパン左、→キーにはパン右、↓キーにはチルトダウン、1キーにはズームイン、2キーにはズームアウト、3キーにはホームポジション指定、4キーには逆光補正トグル、5キーにはプリセット指定、6キーには時間経過指定、7キーにはカメラサーバ内カメラ切換え指定、*キーにはPTZシーケンス末に追加、#キーにはPTZシーケンス末を削除、0キーにはビューワ終了が割り当てられている。
【0063】
なお、図9に示した画面例は、図6の処理において説明したPTZシーケンスの入力操作を行うためのユーザインタフェース例を示すものであり、これにより作成されたPTZシーケンスは、図6に示したステップS602で利用される。また、上述した画面63aの表示制御は映像表示部611が行う。
【0064】
次に、図6に示したステップS602においてPTZシーケンスを作成する処理について説明する。
図11は、携帯電話端末601においてPTZシーケンスを作成する処理を示す図である。図11に示すように、まず、ステップS901において、携帯電話端末601のカメラ制御入力部610は、図6のステップS602において取得したカメラサーバ101の識別子を使って、カメラサーバ101のカメラ制御によって可視範囲に入る画像を合成したパノラマ画像データと、事前にカメラサーバ101に設定されているカメラ制御情報(プリセット情報)と、現在のカメラ状態パラメータ(パン角、チルト角、ズーム値など)とを、カメラサーバ101から取得する。
【0065】
次に、ステップS902において、カメラ制御入力部610は、PTZシーケンスの初期値として空データを設定し、また、表示用カメラ状態パラメータおよび設定用カメラ状態パラメータとして取得した現在のカメラ状態パラメータを設定する。
【0066】
次に、ステップS903において、カメラ制御入力部610は、ステップS902で設定した表示用カメラ状態パラメータに応じて、可視領域を計算し、可視領域に相当する画像をパノラマ画像データから切り出して携帯電話端末601の画面63aに表示する。
【0067】
次に、ステップS904において、カメラ制御入力部610は、利用者からのキー入力を受け取る。尚、このキー入力は、図9に示したような機能が割り当てられている。ここでステップS904における利用者のキー入力が、カーソルキー(矢印キー)による可視領域の変更、あるいは、プリセット位置への移動の指示であった場合(ステップS905のYes)には、ステップS906に進み、表示用カメラ状態パラメータを変更して、ステップS903に戻る。また、ステップS904における利用者のキー入力が、カーソルキー(矢印キー)による可視領域の変更や、プリセット位置への移動の指示ではない場合(ステップS905のNo)には、ステップS907へ進む。
【0068】
次に、ステップS904における利用者のキー入力が、PTZシーケンスを追加/修正などの編集指示であった場合(ステップS907のYes)には、ステップS908に進み、カメラ制御入力部610は、PTZシーケンスの値を変更し、ステップS903に戻る。具体的には、PTZシーケンス追加の場合には、カメラ制御入力部610は、その時点の表示用カメラ状態パラメータと設定用カメラ状態パラメータとの差分から制御すべきカメラ制御値を計算し、計算したカメラ制御値をPTZシーケンスに追加する。そして、カメラ制御入力部610は、表示用カメラ状態パラメータを設定用カメラ状態パラメータの新しい値とする。また、ステップS904における利用者のキー入力が、PTZシーケンスを追加/修正などの編集指示でない場合(ステップS907のNo)には、ステップS909へ進む。
【0069】
次に、ステップS904における利用者のキー入力が、PTZシーケンス作成の終了を指示する場合(ステップS909のYes)には、カメラ制御入力部610は、ステップS910に進み、上述した可視領域の変更や編集指示に応じたPTZシーケンスの追加/修正に対して決定かキャンセルかを判定し、決定である場合には、追加/修正後のPTZシーケンスをステップS602の処理を行うプログラムへ渡して、PTZシーケンスの作成処理を終了する。
【0070】
次に、カメラサーバ101が図7のステップS700で用いる設定値の設定方法について一例を示し説明する。
図12は、カメラサーバ101が図7のステップS700で用いる設定値を設定する際の画面例を示す図である。尚、図12に示す設定画面は、カメラサーバ101が具備するカメラサーバ設定プログラムの処理によりカメラサーバ101の具備する表示装置の画面19に表示され、カメラ制御サーバ110や映像サーバ111が読み出す動作設定情報を特定のファイル(OSによってはレジストリなどのシステムデータベース)に設定するための画面である。
【0071】
図12に示すように、カメラサーバ101の画面19に表示された設定画面において、カメラ制御サーバ設定画面1A、映像サーバ設定画面1B、動画品質設定画面1C、接続制限設定画面1Dのいずれかを選択して各種のパラメータを設定できる。尚、図12で示しているのは、カメラ制御サーバ設定画面1Aを選択してパラメータを設定中の画面である。図12に示すようにカメラ制御サーバ設定画面1Aで設定できる事項は、TCPポート設定欄1Aaにてカメラ制御の通信用のTCPポート番号の設定ができ、COMポート設定欄1Abにてカメラと接続するCOM(シリアル)ポートの設定ができ、シャッター速度設定欄1Acにてシャッター速度の設定ができ、ログ設定欄1Adにてカメラ制御関連のログ情報を取るか否かおよびログファイル名の指定ができる。また、OKボタン1Aeを押下すると設定した値が特定のファイルあるいはレジストリに書き込まれる。また、キャンセルボタン1Afを押下すると設定した値は書き込まれずに終了する。
【0072】
尚、上述した映像サーバ設定画面1Bにおいては、例えば映像をキャプチャする時間間隔を規定するフレームレートなどを設定する。また、上述した動画品質設定画面1Cにおいては、例えば圧縮の品質を決めるQ−Factorや、圧縮の元データの画面サイズなどを設定する。また、上述した接続制限設定画面1Dにおいては、例えば1つのクライアントビューワの最大接続時間や、カメラ制御に関する制御権の順番待ち人数や、1つのビューワの制御権保持占有時間や、映像とカメラ制御に関する接続可能な最大クライアント数などを設定する。
【0073】
次に、図12に示した設定画面を用いてカメラサーバ設定プログラムの動作について説明する。図13は、図12に示した設定画面を表示するカメラサーバ101のカメラサーバ設定プログラムの動作を示すフロー図である。尚、図13に示す動作は、カメラサーバ101が起動してから設定処理を終了するまでの動作である。
【0074】
図13に示すように、ステップS1100において、カメラサーバ設定プログラムは、起動時にカメラ制御サーバ110および映像サーバ111に関する設定情報を格納した特定のファイル(OSによってはレジストリなどのシステムデータベース)から設定情報を読み出し、図12に示すような画面を表示する。次に、利用者からの操作入力がある場合(ステップS1101のYes)には、それを受け取り次のステップ(ステップS1102またはステップS1105)へ進む。また、利用者からの操作入力がない場合(ステップS1101のNo)には、利用者からの操作入力を待ち受けるループに入る。
【0075】
次に、ステップS1102において、カメラサーバ設定プログラムは、入力された値が適正範囲内であるか否かを判定する。データが適正でない場合(ステップS1102のNo)には、カメラサーバ設定プログラムは、ステップS1103に進み、エラーメッセージを出力して、利用者が変更しようとした値を元に戻して、ステップS1101へ戻る。また、データが適正範囲内である場合(ステップS1102のYes)には、カメラサーバ設定プログラムは、ステップS1104に進み、内部データを更新して、ステップS1101に戻る。以上のステップS1101〜S1104に示す、利用者の操作入力を受け取り、内部データを更新する処理のループを、利用者からの操作入力に応じて繰り返す。
【0076】
次に、利用者の操作入力として、例えば、図12のOKボタン1Aeを押下した場合(ステップS1101のYes)には、ステップS1105に進み、更新された内部データをカメラ制御サーバ110および映像サーバ111に関する設定情報を格納する特定のファイルなどへ書き出す。次に、ステップS1106に進み、変更を反映するためにカメラサーバ101を再起動するか否かを利用者に尋ねるパネルを表示する。
【0077】
ここで、利用者の選択により再起動する場合(ステップS1107のYes)には、ステップS1108に進み、カメラ制御サーバ110や映像サーバ111などを再起動する。次に、再起動が終るとステップS1109に進み、カメラサーバ設定プログラムを終了する。また、利用者の選択により再起動しない場合(ステップs1107のNo)には、ステップS1109に進み、カメラサーバ設定プログラムを終了する。また、ステップS1101で利用者の操作入力として、例えば、図12のキャンセルボタン1Afを押下した場合(ステップS1101のYes)には、ステップS1109に進み、カメラサーバ設定プログラムを終了する。
【0078】
次に、図5に示した映像通信システムにおける映像変換サーバ400の動作について説明する。
図14は、図5に示した映像通信システムの映像変換サーバ400における映像データの大まかな流れを模式化した図である。図14において、420は、カメラサーバ用通信スタック(通信階層)であり、TCP/IPおよびWebView映像の階層より構成されている。421は、JPEGデコーダであり、Motion JPEG形式の映像データをデコードする。422は、MPEG−4エンコーダであり、JPEGデコーダ421がデコードした映像データをMPEG−4形式の映像データへエンコードする。423は、携帯電話用通信スタックであり、HTTPおよびTCP/IPの階層より構成されている。
【0079】
以上の構成により、図14の矢印線に示すように、カメラサーバ101より受信したソース映像データ(本実施形態ではMotion JPEG、QVGAサイズ320×240とする)は、映像変換サーバ400のカメラサーバ用通信スタック420を経由して受信され、JPEGデコーダ421に渡されデコードされ、携帯電話端末601向けに設定されたMPEG−4エンコーダ422に渡され、携帯電話端末601向けの映像データ(MPEG−4 simpleprofile、QCIFサイズ176×144、64Kbps)に加工された上で、映像クリップとして、携帯電話網向けの携帯電話用通信スタック423を経由して、携帯電話端末601へと送信される。
【0080】
次に、映像変換サーバ400のより詳細な動作について説明する。
図15は、図5に示した映像通信システムにおける映像変換サーバ400の動作を示したフロー図である。尚、図15に示す処理は、映像変換サーバ400における起動から携帯電話端末601と接続する接続処理が終了するまでの処理である。
【0081】
図15に示すように、ステップS1300において、映像変換サーバ400は、起動時に特定のファイル(OSによってはレジストリなどのシステムデータベース)から映像変換サーバ400の動作設定情報を読み出して、それに基づき動作を開始する。次に、ステップS1301において、映像変換サーバ400は、クライアントである携帯電話ビューワプログラム(携帯電話端末601に内蔵されるプログラム)からのリクエスト(HTTPリクエストのメッセージなど)を受け付けるポートを開き、リクエスト受付状態に入る。
【0082】
次に、ステップS1302において、映像変換サーバ400は、例えば携帯電話端末601からHTTPリクエストを受け付ける。次に、ステップS1303において、映像変換サーバ400は、受け付けたHTTPリクエストに応じて携帯電話端末601に対する接続の可否の判定を行う。ここで接続許可が否である場合(ステップS1303のNo)には、接続拒否のエラーコードを返して、ステップS1301に戻る。また、接続許可が可である場合(ステップS1303のYes)には、ステップS1304へ進み、映像変換サーバ400は、接続処理を行う。この接続処理の具体例を示すと、映像変換サーバ400は、クライアントとの情報の受渡しを行うクライアント対応スレッドを生成し、クライアントの登録を行い、ステップS1301に戻る。
【0083】
次に、上述した映像変換サーバ400が接続処理において生成したクライアント対応スレッドの処理について説明する。上述したクライアント対応スレッドでは、ステップS1311において、対応するクライアントからのHTTPリクエストを読み込み、内容を解析する。尚、携帯電話端末601からのリクエストは、本実施形態においてはHTTPリクエストとして、映像変換サーバ400に渡されるがこの限りではなく、種々のリクエストを用いてよい。また、HTTPリクエストには、上述したPOSTメソッドが使われる場合もあり、GETメソッドが利用される場合もある。
【0084】
次に、ステップS1312において、映像変換サーバ400は、リクエスト内容から、エンコードパラメータ情報(映像変換パラメータ)、カメラサーバ101への接続情報(ソース映像情報)、PTZシーケンス、映像クリップの最大サイズ(映像クリップ上限値)、通知先情報(通知先アドレス)、および、ユーザ識別子やパスワードなどユーザ識別情報などの属性情報を取り出す。これらは、上述したHTTPのリクエスト例(POSTメソッドの場合)に示すように『videoencodeparam=』、『cameraservers=』、『PTZ=』、『moviesizemax=』、『notifyto=』、『userid=』、『userpw=』の値として指示されている。
【0085】
『videoencodeparam=』で指示される映像変換パラメータは、映像変換サーバ400が変換を行う際の変換用コーデックの選択やそのコーデックへのパラメータ、および、コーデック入力用/出力用のデータ形式などを記述している。『cameraservers=』で指示されるソース映像情報とは、例えば、ライブ映像を提供するカメラサーバ101のネットワークアドレスとポート番号などの通信属性情報である。『notifyto=』で指示される通知先アドレスとは、典型的には、利用者の携帯電話端末601を指定した電子メールアドレスである。
【0086】
次に、ステップS1313において、映像変換サーバ400は、HTTPリクエストに対するHTTPレスポンスを携帯電話端末601へ返信する。具体的には、映像変換サーバ400は、映像クリップ生成に所定の時間を要する場合には、『すぐに映像を生成できないので、しばらくしてメール連絡します』との旨を示す情報を携帯電話端末601へ返信する。次に、ステップS1314において、映像変換サーバ400は、HTTPリクエストより取り出した属性情報であるソース映像情報およびユーザ識別情報に応じて、映像取得部411を初期化する。具体的には、ソース映像を提供するカメラサーバ101に接続し、映像取得部411にソース映像取得を開始させる。
【0087】
次に、ステップS1315に進み、映像変換サーバ400は、HTTPリクエストより取り出した属性情報である映像変換パラメータに応じて映像変換部412を初期化する。この映像変換部412は、図14に示したMPEG−4エンコーダ422などから構成される。
【0088】
次に、ステップS1316に進み、映像変換サーバ400は、映像送信部413を初期化する。この際、映像変換サーバ400は、HTTPリクエストより取り出した属性情報を基に、映像送信部413に映像クリップ上限値、および、通知先アドレスを指示する。
【0089】
次に、ステップS1317に進み、映像変換サーバ400は、映像取得部411から映像変換部412へ、映像変換部412から映像送信部413へとそれぞれの処理データが受渡しされるように相互の関連付けを行う。同時に、映像変換サーバ400のカメラ制御部410が、HTTPリクエストより取得した属性情報であるPTZシーケンスに従って制御指示をカメラサーバ101のカメラ制御サーバ110へ伝える。これにより、カメラサーバ101において上記PTZシーケンスに応じたカメラ制御が行われる。
【0090】
次に、ステップS1318に進み、映像変換サーバ400は、映像取得部411、映像変換部412、映像送信部413の後処理を行う。次に、ステップS1319に進み、映像変換サーバ400は、クライアント対応スレッドを終了する。以上により、映像変換サーバ400は、カメラサーバ101より映像データを取得し、携帯電話端末601用の映像クリップを生成する処理を行うことができる。
【0091】
次に、映像変換サーバ400の中で機能している映像取得部411、映像変換部412、映像送信部413、カメラ制御部410の詳細な動作について順次説明する。
まず、映像取得部411の初期化の動作について説明する。映像取得部411は、まず、初期化時に受け取ったソース映像情報およびユーザ識別情報に従って、ライブ映像を提供するカメラサーバ101に接続する。次に、映像取得部411は、カメラサーバ101から映像データを取得し、取得時のタイムスタンプを付与して映像データを映像変換部412へ渡す。尚、本実施形態におけるカメラサーバ101は、映像データをモーションJPEG形式で提供するので、タイムスタンプが付与されるのは、個々のJPEGデータに対してである。また、カメラサーバ101から禁止エリア検出を通知された場合には、映像取得部411は、映像データに代えて禁止エリア検出通知を映像変換部412へ渡す。
【0092】
次に、映像変換部412の初期化の動作について説明する。映像変換部412は、まず、初期化時に受け取ったコーデックへのパラメータ、および、コーデック入力用/出力用のデータ形式などをMPEG−4エンコーダ422に設定する。そして、映像取得部411から受け取ったソース映像データを、コーデック入力用のデータ形式および画像サイズに整えてからMPEG−4エンコーダ422に入力し、その処理結果を、映像送信部413へ渡す。尚、本実施形態における映像変換部412は、JPEG形式のソース映像データを、予め、JPEGデコーダ421によりQCIFサイズかつYUV411形式に整えてからMPEG−4エンコーダ422へ入力し、生成されたMPEG−4データ(I−frameまたはP−frame)を映像送信部413へ受け渡す。この際、映像取得部411で付与されたタイムスタンプも併せてMPEG−4エンコーダ422へ入力される。
【0093】
尚、映像取得部411から禁止エリア検出が通知されている場合には、映像変換部412は、カメラ制御を制限された領域であって映像を表示できない旨を示す合成画面の映像データ(代替映像データ)を、ソース映像データに代えて、MPEG−4エンコーダ422へ入力することで、合成画面のMPEG−4データを生成し映像送信部413へ渡す。次に、映像送信部413は生成された合成画面のMPEG−4データ(携帯用代替映像データ)を、携帯電話端末601へ送信する。これにより、携帯電話端末601の画面63aには、図16に示すような映像を表示できない旨を示す合成画面が表示される。
【0094】
次に、映像送信部413の動作について説明する。映像送信部413は、まず、初期化時に受け取った映像クリップ上限値に応じたメモリ領域を確保する。そして、映像変換部412が生成した携帯電話向け映像データを受け取り、確保したメモリ領域に保持する。また、映像送信部413は、禁止エリア検出通知を受け取った時点で、メモリ領域の利用率をも加味した上で、映像クリップの分割点を決定する。そして、分割点と判断した場合には、携帯電話端末601向け映像クリップのデータフォーマットに準拠したヘッダー情報を前置して、メモリ領域に保持している映像データをファイルとして保存し、メモリ領域を再利用する。これによって、映像クリップが複数のファイルに分割保存される。
【0095】
次に、映像送信部413は、カメラ制御部410からPTZシーケンスの終了を通知された時点で、メモリ領域に保持している映像データの残りを同様にファイルとして保存した上で、それまでに保存している複数の映像クリップへのリンク情報を埋め込んだ携帯電話端末601への通知情報を作成し、初期化時に受け取った通知先アドレスへ通知する。これによって、通知情報を受け取った携帯電話端末601において、利用者がリンク情報を選択することで、各映像クリップへのダウンロード要求を可能とする。尚、通知画面例は図10(b)に示した通りである。また、映像送信部413は、HTTPサーバ機能を備えており、携帯電話端末601からのHTTP利用の映像クリップのダウンロード要求に対応することができる。
【0096】
次に、カメラ制御部410の動作について説明する。カメラ制御部410は、PTZシーケンスを解釈して、カメラサーバ101に送るべきカメラ制御コマンドを作成し、PTZシーケンスに指示されたタイミングで作成したカメラ制御コマンドをカメラサーバ101に送信する。これにより、カメラサーバ101のカメラ制御サーバ110は、受信したカメラ制御コマンドに応じたカメラ制御を行う。そして、カメラ制御部410は、PTZシーケンスを解釈し終えた時点で、PTZシーケンスの終了を映像送信部413に通知する。
【0097】
以上に示した映像変換サーバ400の構成により、携帯電話端末601上に実装された映像クリップビューワを使う利用者は、映像変換サーバ400に映像クリップを要求することができる。そして、映像変換サーバ400の機能により、カメラサーバ101に設定された禁止エリアの映像を特権ユーザのみに限定して提供することが可能であり、一方で、通常ユーザには、禁止エリアの存在を認識させることが可能である。
【0098】
以上に示すように本実施形態における映像通信システムは、ネットワーク上に配置されたカメラサーバ101から送られるライブ映像を、携帯電話端末601向け映像クリップに変換して利用者に提供する事ができる。特に、本実施形態の映像変換サーバ400は、カメラサーバ101に設定された禁止エリアを反映した映像クリップを生成する点に特徴がある。これにより、カメラサーバ101に装備されたアクセス制御機能やカメラ制御権を適切に反映して映像クリップを生成する事ができ、例えば禁止エリア(カメラ制御を制限された領域)の映像を保護しつつ、利用者の利便性を向上させた映像配信が可能となる。
【0099】
尚、上述した本実施形態においては、図1に示すように携帯電話網とネットワークとを結ぶゲートウェイ500とは独立に、ネットワーク上に映像変換サーバ400が実装される例について説明しているが、この限りではなく、映像変換サーバ400の機能が、ゲートウェイ500の一部の機能として実装されても良い。また、図1の映像変換サーバ400とゲートウェイ500とが、VPN(Virtual Private Network)などの専用線で接続されるような接続形態であってもよい。
【0100】
また、上述した本実施形態においては、HTTP通信を用いて、携帯電話端末601、602と映像変換サーバ400とが通信する例について説明しているが、この限りではなく、この通信は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いた通信など、セッション指向の通信方法を用いて好適である。また、携帯電話端末601、602と映像変換サーバ400とのHTTP通信やSMTP通信は、例えばSSL(Secure Socket Layer)などの併用により、安全な通信を行うことができる。
【0101】
また、上述した本実施形態では、携帯電話端末601、602が、カメラ制御コマンド列(PTZシーケンス)を発行するので、カメラ制御を行う利用者と映像クリップ要求する利用者とが同一であるが、この限りではなく、カメラ制御コマンドを発行する利用者は、映像クリップを要求する利用者と別の利用者であっても良い。例えば、ある利用者がビューワ200などを利用してカメラ制御を行っている際に、別の利用者が携帯電話端末601から映像クリップを要求するような利用形態である。
【0102】
さらに、SMTP通信などを利用して映像クリップを要求する場合には、映像クリップを要求する利用者端末と映像クリップを受信する利用者端末とが異なっていることも考えられる。この場合には、映像クリップを要求する利用者端末の利用者に与えられたアクセス権限と映像クリップを受信する利用者端末の利用者に与えられたアクセス権限との一方あるいは両方を評価して、映像クリップ生成に反映することが考えられる。尚、上述した利用者端末とは、例えば携帯電話端末601、602やビューワ200などである。
【0103】
また、上述した本実施形態においては、特権ユーザのアクセス権の識別に携帯電話端末601、602側でのパスワード入力を用いる例について説明しているが、この限りではなく、利用者の契約状況や課金の有無や、携帯電話端末601、602の個体番号や性能などに応じて、異なったアクセス権を設定するように映像変換サーバ400を設計しても良い。
【0104】
また、上述した本実施形態においては、携帯電話端末601、602から指定されたユーザ識別子を使ってカメラサーバ101、102に接続し、禁止エリア判定をカメラサーバ101、102側で行う例について説明しているが、この限りではなく、映像変換サーバ400が、常に特権ユーザ権限でカメラサーバ101、102に接続し、禁止エリア判定を映像変換サーバ400で行っても良い。この場合には、事前に各カメラサーバ101、102に設定されている撮像領域制限情報およびアクセス制御情報(ユーザ識別情報を含む)を、映像変換サーバ400側に共有する事で本実施形態と同様に実施可能である。
【0105】
例えば、映像変換サーバ400がカメラサーバ101、102との接続を確立したタイミングで、撮像領域制限情報およびアクセス制御情報(登録されているユーザ情報)を共有する。次に、映像変換サーバ400が、カメラサーバ101、102から提示されるカメラ制御の状態情報と携帯電話端末601、602から指定されたユーザ識別情報とを判断して、禁止エリア検出を行う事により、その状況を本実施形態と同様に映像クリップに反映する事が可能となる。
【0106】
また、本実施形態では、禁止エリア検出の時点で、禁止エリア検出を表示する画面を合成し、かつ、映像クリップを分割する例について説明しているが、この限りではなく、禁止エリア検出の時点では、その一方のみを実施する形態でもよい。すなわち、単純に禁止エリア検出を表現する画面を挿入するのみで、映像クリップを分割しないように映像変換サーバ400を設計しても良い。また、反対に、映像クリップを分割するのみで、禁止エリア検出を表現する画面を挿入しないように映像変換サーバ400を設計しても良い。
【0107】
また、本実施形態では、カメラサーバ101、102から取得した映像を携帯電話向け映像クリップに変換して送信する例について説明したが、この限りではなく、映像クリップの形式は、携帯電話向け映像クリップ以外の映像クリップであってもよい。例えば、ネットワークに接続可能なコンピュータ端末に、映像クリップの再生ソフトウェアAがインストールされており、この再生ソフトウェアAが標準のMPEG−4にも対応する場合の変換方法について説明する。この場合、本実施形態の映像送信部413が映像クリップを生成する時点で、再生ソフトウェアAで処理可能なデータ形式に準拠したデータフォーマットに整形し、かつ、そのフォーマットの中でMPEG−4コーデックを指定して変換を行う。これにより、コンピュータ端末において再生ソフトウェアAでの映像クリップの再生が可能となる。同様にして、例えば上述したコンピュータ端末とOSの異なるコンピュータ端末用の再生ソフトウェアBに対しては、再生ソフトウェアBに準拠するデータフォーマットに整形することで対応可能である。
【0108】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態として、特権ユーザへのアクセス許可依頼を禁止エリア表示画面に組み込むことができる映像通信システムについて説明する。第2の実施形態の映像通信システムにおいてシステム構成や各装置のハードウェア構成や機能構成は、図1〜図5や図14に示した第1の実施形態と同様であるので、説明を簡略に行う。すなわち、第2の実施形態の映像通信システムは、インターネット上に配置されたカメラサーバ101、102から取得したライブ映像を、携帯電話端末601、602向け映像クリップに変換して送信することができる。特に、第2の実施形態において第1の実施形態と異なる点は、映像変換サーバ400が、禁止エリア検出を示す合成画面を挿入した際に、その合成画面部分に特権ユーザへのアクセス許可依頼を組み込む機能を有する点であり、その点に本実施形態の特徴がある。
【0109】
上述したように第2の実施形態では、ネットワークの接続形態やハードウェア構成、および、各ソフトウェアの動作の多くは、第1の実施形態で説明した通りである。ただし、第1の実施形態において図15で示した映像変換サーバ400の一部の動作が異なるので、その異なる部分を中心に第2の実施形態における映像通信システムの動作を説明する。
具体的には、第2の実施形態における映像変換サーバ400の映像変換部412と映像送信部413とが、第1の実施形態の映像変換部412とは、禁止エリア検出時の動作が異なっており、第1の実施形態の映像送信部413とは、映像クリップ生成時の動作に追加の処理がある点が異なっている。尚、以下の説明において、第2の実施形態の映像変換部412と第2の実施形態の映像送信部413を単に映像変換部412と映像送信部413と呼ぶ。
【0110】
映像変換部412は、まず、初期化時に受け取ったコーデックへのパラメータ、および、コーデック入力用/出力用のデータ形式などをMPEG−4エンコーダ422に設定する。そして、映像取得部411から受け取ったソース映像データを、JPEGデコーダ421などによりコーデック入力用のデータ形式および画像サイズに整えてからMPEG−4エンコーダ422に入力し、その処理結果を、映像送信部413へ渡す。本実施形態における映像変換部412では、JPEG形式のソース映像データを、JPEGデコーダ421で、予め、QCIFサイズかつYUV411形式に整えてからMPEG−4エンコーダ422へ入力し、生成されたMPEG−4データ(I−frameまたはP−frame)を映像送信部へ受け渡す。この際、映像取得部で付与されたタイムスタンプも併せてMPEG−4エンコーダ422へ入力される。
【0111】
尚、映像取得部411から禁止エリア検出が通知されている場合には、「カメラ制御を制限された領域であって映像を表示できないので管理者(特権ユーザ)へ映像クリップへのアクセス許可を依頼する」という旨を示す管理者へのアクセス許可依頼を組み込んだ合成画面を、ソース映像データに代えて、MPEG−4エンコーダ422へ入力することで、合成画面のMPEG−4データを生成し映像送信部413へ渡す。次に、映像送信部413は生成された合成画面のMPEG−4データを、携帯電話端末601へ送信する。これにより、携帯電話端末601の画面63aには、図17に示すような「カメラサーバ管理者に映像クリップの発行を依頼します」というアクセス許可依頼を組み込んだ合成画面が表示される。
【0112】
次に、映像クリップのタイムライン上での合成画面のポイント(クリップ開始時点からの経過時間)を記録し、このポイントと、特権ユーザへのアクセス許可依頼を行うURLとからなるタプルを、映像クリップのコマンドリストに追加する。この結果作成される映像クリップのコマンドリストは、例えば、次のような内容となる。なお、本実施形態では、映像クリップのタイムラインをミリ秒単位で記述するものとする。また、特権ユーザへのアクセス許可依頼は、映像変換サーバ400経由で依頼する。
但し、下記のwvclipper.x.co.jpは、映像変換サーバ400を示すネットワーク上の識別子である。
【0113】
[経過時間] 6900ms
[URL]HTTP://wvclipper.x.co.jp/svc/ask_for_f.cgi?userid=33xxx、notifyto=mailto:riyousha3@xx.xx.co.jp,cameraservers=webview://vb_X.co.jp,PTZ=P−16T32Z15,time=JST2002sep25_100658

[経過時間] 13200ms
[URL]HTTP://wvclipper.x.co.jp/svc/ask_for_f.cgi?userid=33xxx,notifyto=mailto:riyousha3@xx.xx.co.jp,cameraservers=webview://vb_X.co.jp,PTZ=P0T0Z120,time=JST2002sep25_100704

【0114】
次に、映像送信部413は、第1の実施形態における映像送信部413の処理に加えて、映像変換部412が生成したコマンドリストを映像クリップに組み入れる処理を行う。例えば、ASF形式に準拠した映像クリップである場合には、ASF形式の映像クリップの“script command object”として、コマンドリストを組み入れる。
【0115】
次に、映像変換サーバ400が上記URLで示された特権ユーザへのアクセス許可依頼を受け取った際の動作について説明する。
図18は、映像変換サーバ400が、上記URLで示された特権ユーザへのアクセス許可依頼を受け取った際の処理を示すフロー図である。尚、図18に示す処理は、図15で説明したステップS1311において映像変換サーバ400が解析したリクエスト内容が、特権ユーザへのアクセス許可依頼である場合に実行される。
【0116】
まず、ステップS1831において、映像変換サーバ400は、HTTPリクエストに含まれるクライアントのユーザ識別情報(userid)、カメラ識別情報(cameraservers)、カメラ制御情報(PTZ)などを取り出す。本実施形態の場合、映像変換サーバ400が受け取るHTTPリクエストが、上記コマンドリストの第一のURL(経過時間が6900ミリ秒のURL)であるとすると、次のような内容を取得する。
【0117】
Figure 2004248069
【0118】
次に、ステップS1832で、映像変換サーバ400は、ユーザ識別情報からユーザ名称を取得する。ユーザ名称情報は、映像変換サーバ400が独自に管理しているデータベースに保存してあっても、ネットワーク上のユーザ名称データベースに問い合わせても良い。本実施形態では、ユーザ識別子が“33xxx”である利用者のユーザ名称 “利用者3” が取得されたとして説明する。
【0119】
次に、ステップS1833において、映像変換サーバ400は、対象となっているカメラサーバ101に接続し、カメラ識別情報とカメラ制御情報とから、アクセス許可を求められているカメラ制御に相当する画像データ(指定画像データ)を取得する。次に、ステップS1834において、映像変換サーバ400は、カメラサーバ101より取得した画像データを添付した上で、取得したユーザ名称の利用者がアクセス許可を求めている旨のメッセージのメールを、特権ユーザに送信する。この時、メッセージ内容は、例えば、以下の通りである。
【0120】
「あなたが管理しているカメラサーバ(の禁止エリア)へ下記のようなアクセス許可依頼が来ています。御回答願います。」
カメラ: webview://vb_X.co.jp
エリア: Pan=−16,Tilt=32,Zoom=15
日時等:2002 Sep 25 10:06:58 JST
利用者:“利用者3”
返答先:mailto:riyousha3@xx.xx.co.jp
【0121】
本実施形態では、合成画像に関連付けた特権ユーザへのアクセス許可依頼を、映像変換サーバ400経由で処理する例について説明しているが、この限りではなく、このアクセス許可依頼の処理は、映像変換サーバ400を経由しない処理方法であっても良い。例えば、次のようなURLを関連付けることによって、特権ユーザに電子メール送信あるいは電話(インターネット電話を含む)による音声通話する方法も考えられる。
mailto:superuser1@xx.xx.co.jp
phoneto:050−xx58−xx11
【0122】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態として、ファイル生成してWWWサーバのファイルアクセス情報を生成する映像通信システムについて説明する。
第3の実施形態の映像通信システムにおいてシステム構成や各装置のハードウェア構成や機能構成は、図1〜図5や図14に示した第1の実施形態とほぼ同様であるので、異なる構成を主に説明する。すなわち、第3の実施形態の映像通信システムは、インターネット上に配置されたカメラサーバ101、102から取得したライブ映像を、携帯電話端末601、602向け映像クリップに変換して送信することができる。特に、第3の実施形態において第1の実施形態と異なる点は、広く普及しているHTTPサーバを利用して、携帯電話端末601、602への送信を実施する点に特徴がある。
【0123】
上述したように本実施形態では、ネットワークの接続形態やハードウェア構成、および、各ソフトウェアの動作の多くは、第1の実施形態で説明した通りである。ただし、第3の実施形態における映像通信システムは、図5に示した第1の実施形態における映像通信システムと構成の異なる部分がある。図19は、第3の実施形態における映像通信システムの接続構成および機能構成の概略を示す図である。図19に示すように、図5に示した映像通信システムと比べて、映像変換サーバ400と携帯電話端末601の間にWWWサーバ(本実施形態ではHTTPサーバ)700が接続されている点が異なる。この、HTTPサーバ700は、例えば、Apacheなどのプログラムにより実現される。
【0124】
また、第3の実施形態の映像通信システムにおいては、第1の実施形態の映像通信システムと、図15で示した映像変換サーバ400の一部の動作が異なる。具体的には、映像変換サーバ400は、携帯電話端末601から発行された映像クリップ要求を、HTTPサーバ700から受け取る。HTTPサーバ700は、受け取ったHTTPリクエストのうち、映像クリップに関するリクエストを映像変換サーバ400へリダイレクトする。
【0125】
この時、本実施形態の映像変換サーバ400の映像送信部413は、第1の実施形態の映像送信部413とは、映像クリップ生成時の手順が以下のように異なる。第3の実施形態の映像送信部413は、まず、初期化時に受け取った映像クリップ上限値にしたがってメモリ領域を確保する。次に、映像変換部412が生成した携帯電話向け映像データを受け取り、確保したメモリ領域に保持する。次に、映像送信部413は、禁止エリア検出通知を受け取った時点で、メモリ領域の利用率をも加味した上で、映像クリップの分割点を決定する。この時、映像送信部413は、映像クリップの分割点と判断した場合には、携帯電話向け映像クリップのデータフォーマットに準拠したヘッダー情報を前置して、メモリ領域に保持している映像データをファイルとして保存し、メモリ領域を再利用する。また、保存するファイルは、HTTPサーバ700からアクセス可能な領域に配置される。例えば、映像変換サーバ400とHTTPサーバ700との共有ファイルシステム上である。
【0126】
次に、カメラ制御部410からPTZシーケンスの終了を通知された時点で、映像送信部413は、メモリ領域に保持している映像データの残りを同様にファイルとして保存した上で、それまでに保存している複数の映像クリップへのリンク情報を埋め込んだ携帯電話端末601への通知情報を作成し、初期化時に受け取った通知先アドレスへ通知する。これによって、通知情報を受け取った携帯電話端末601において、利用者がリンク情報を選択することにより、HTTPサーバ700を介して各映像クリップをダウンロードすることができる。
【0127】
次に、本実施形態における禁止エリアを含む映像クリップへのアクセス制限について説明する。本実施例では、Apache相当のHTTPサーバ700を利用して、ファイルとして生成された映像クリップへのアクセス制限を行う例について説明する。
本実施例の説明では、“.htaccess”ファイルと“.htpasswd”ファイルとを使ってディレクトリ単位でアクセス制限する。まず、携帯電話端末601などを利用して映像クリップにアクセスする利用者別の権限に応じてグループ分けし、パスワード情報を“.htpasswd”ファイルに登録する。登録には、例えば、Apacheに付属するhtpasswdコマンドを用いる。そして、禁止エリアを含まない映像クリップをファイルとして生成するディレクトリの“.htaccess”ファイルの内容に次のような情報を記述する。
【0128】
AuthType Basic
AuthName “nospecial camera control group”
AuthUserFile /etc/.htpasswd
<LIMIT GET>
require valid−user
</LIMIT>
【0129】
一方で、禁止エリアを含む映像クリップをファイルとして生成するディレクトリの“.htaccess”ファイルの内容に次のような情報を記述する。ただし、superuser1、superuser2、superuser3は、特権ユーザのユーザ識別子であるとする。
【0130】
AuthType Basic
AuthName “camera control privileged
group”
AuthUserFile /etc/.htpasswd
<LIMIT GET>
require user superuser1 superuser2 superuser3
</LIMIT>
【0131】
尚、本実施形態では、ディレクトリ毎にアクセス制限を適用する例について説明しているが、この限りではなく、別途ユーザ単位のアクセス制限を可能とするデータベースシステムを併用して映像クリップを管理してもよい。
【0132】
また、本実施形態では、ユーザ単位の認証を行う例について説明しているが、この限りではなく、複数の特権ユーザをグループ登録しておくことにより、グループ単位の認証であってもよい。
【0133】
また、本実施形態では、携帯電話端末601からの映像クリップ要求に応じて、映像クリップを生成する例について説明しているが、映像クリップの生成方法は、この限りではない。例えば、生成すべき映像クリップのカメラ情報、カメラ制御情報、生成スケジュールなどを、事前に映像変換サーバ400に設定しておき、映像変換サーバ400は、設定されたスケジュールに従い定期的に映像クリップを生成し、HTTPサーバ700からアクセス可能な領域に配置してもよい。
【0134】
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態として、映像変換サーバと一体型のカメラサーバを備える映像通信システムについて説明する。
第4の実施形態の映像通信システムにおいてシステム構成や各装置のハードウェア構成や機能構成は、図1〜図5に示した第1の実施形態とほぼ同様であるので、異なる構成を主に説明する。すなわち、第4の実施形態の映像通信システムは、インターネット上に配置された映像変換サーバと一体型のカメラサーバ101およびカメラサーバ102から取得したライブ映像を、携帯電話端末601、602向け映像クリップに変換して送信することができる。特に、第4の実施形態において第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態における映像変換サーバ400とカメラサーバ101とが一体化したカメラサーバ101aを具備する点である。
【0135】
上述したように、本実施形態では、ネットワークの接続形態やハードウェア構成、および、各ソフトウェアの動作の多くは、第1の実施形態で説明した通りである。ただし、第4の実施形態における映像通信システムは、図1や図5に示した第1の実施形態における映像通信システムと構成の異なる部分がある。図20は、第4の実施形態における映像通信システムの接続構成の概略を示す図である。図20に示すように、図1および図5に示した第1の実施形態における映像通信システムと比べて、映像変換サーバと一体化したカメラサーバ101aがネットワークに接続されている点が異なる。また、カメラサーバ101aと一体化された映像変換サーバは、第1の実施形態の映像変換サーバ400と同様の機能を有する。以上より、以下の説明において映像変換サーバ400とは、カメラサーバ101と一体化されたものであるとする。
【0136】
また、第3の実施形態の映像通信システムにおいては、第1の実施形態の映像通信システムと、図15で示した映像変換サーバ400の一部の動作(本実施形態においてはカメラサーバ101aの一部の動作)が異なる。本実施形態では、カメラサーバ101aに映像変換サーバ400が一体化しているため、以下のような動作を行う。
【0137】
まず、映像変換サーバ400の映像取得部411は、図8に示した映像サーバ111のステップS806と同様に、ハードウェア構成の映像キャプチャボード15を利用して映像データをカメラ制御サーバ110より取得する。尚、本実施形態では、映像変換サーバ400が、ハードウェア構成の映像キャプチャボード15を使って映像データを取得する例について説明したが、この限りではなく、カメラサーバ101aと一体化した映像変換サーバ400であっても、第1の実施形態と同様に、他のカメラサーバ102の映像サーバ111からも映像データを取得できるよう設計することもできる。これにより、カメラサーバ101aのエンコード処理の負荷分散、映像データの配送処理の負荷分散、および、ネットワーク通信インフラにおける輻輳防止などの効果がある。
【0138】
[第5の実施形態]
本発明の第5の実施形態として、禁止エリア映像に代えて説明文を合成することができる映像通信システムについて説明する。
第5の実施形態の映像通信システムにおいてシステム構成や各装置のハードウェア構成や機能構成は、図1〜図5や図14に示した第1の実施形態とほぼ同様であるので、異なる構成を主に説明する。すなわち、第5の実施形態の映像通信システムは、インターネット上に配置されたカメラサーバ101、102から取得したライブ映像を、携帯電話端末601、602向け映像クリップに変換して送信することができる。特に、第5の実施形態において第1の実施形態と異なる点は、映像変換サーバ400が、禁止エリア検出を画面合成する際に、禁止エリアの属性を、その合成画面に盛り込み、一般ユーザに提供する点である。
【0139】
上述したように本実施形態では、ネットワークの接続形態やハードウェア構成、および、各ソフトウェアの動作の多くは、第1の実施形態で説明した通りである。ただし、第5の実施形態の映像通信システムにおいては、第1の実施形態の映像通信システムと、図15で示した映像変換サーバ400の一部の動作が異なる。具体的には、映像変換サーバ400の映像変換部412が、第1の実施形態の映像変換部412とは、禁止エリア検出時に挿入する合成画面の合成方法において異なっている。尚、以下の説明において、第5の実施形態の映像変換部412を単に映像変換部412と呼ぶ。
【0140】
図21は、第5の実施形態における映像変換部412の禁止エリア検出時に挿入する合成画面の生成処理を示すフロー図である。尚、図21に示す映像変換部412の処理は、映像変換サーバ400の映像変換部412における処理の一部であって、映像変換サーバ400の映像変換部412が、映像取得部411から禁止エリア検出を通知された場合に実行される処理である。
【0141】
図21に示すように、まず、ステップS2161において、映像変換部412は、現在のカメラ制御状態情報(パン、チルト、ズームの状態を示す数値情報など)を取得する。次に、ステップS2162において、映像変換部412は、カメラサーバ101が接続するカメラ装置11の機種情報から、現在のカメラ制御状態が、カメラ装置11の全視野に占める位置を計算する。
【0142】
次に、ステップS2163において、映像変換部412は、カメラ装置11の全視野に占める位置の計算結果、日時情報、および、カメラ制御状態情報などを反映して、禁止エリアを示す画面を合成する。次に、ステップS2164において、映像変換部412は、合成画面を、ソース映像データに代えて、MPEG−4エンコーダ422へ入力する。次に、ステップS2165において、映像変換部412は、MPEG−4エンコーダ422の処理結果を、映像送信部413へ渡す。次に、映像送信部413は生成された合成画面のMPEG−4データを、携帯電話端末601へ送信する。これにより、携帯電話端末601の画面63aには、図22に示すような禁止エリア63gを示す合成画面が表示される。また、カメラ制御状態情報表示エリア63hには、現在のカメラ制御状態情報が表示されている。
【0143】
尚、上述した実施形態では、現在のカメラ制御状態情報を、禁止エリア検出画面に合成する例について説明したが、禁止エリア検出画面に合成する情報は、これに限定されない。例えば、この映像クリップ要求を発行した利用者(つまり、カメラ制御を制限された利用者)の情報、特権ユーザへの連絡先情報(メールアドレスや携帯電話番号など)、あるいは、映像変換サーバ400に保持される類似映像クリップの有無などの情報を合成することが考えられる。また、上述した実施形態では、携帯電話端末を用いた映像通信システムを示したが、この限りではなく、PDAなどのネットワークに接続可能な携帯端末であってもよい。
【0144】
また、図5、図14、図19に示した各処理部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部はメモリおよびCPUにより構成され、各処理部の機能を実現する為のプログラムをメモリに読み込んで実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上記メモリは、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0145】
また、図5、図14、図19において各種処理を行う処理部の機能を実現する為のプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各処理を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0146】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0147】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現する為のものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0148】
また、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等のプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体およびプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0149】
また、本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0150】
[実施態様1] ネットワークに接続可能で映像再生可能な端末と、映像データを配信するカメラサーバとを少なくとも具備する映像通信システムであって、
前記カメラサーバの配信する前記映像データを取得する映像取得手段と、
前記端末の属性情報と前記映像取得手段の取得した前記映像データとを基に前記端末において再生可能な端末用映像データを生成する映像変換手段と、
前記映像変換手段が生成した前記端末用映像データを前記端末へ送信する映像送信手段と
を具備することを特徴とする映像通信システム。
【0151】
[実施態様2] 前記映像変換手段は、前記映像データに前記属性情報に応じた情報を合成して前記端末用映像データを生成することを特徴とする実施態様1に記載の映像通信システム。
【0152】
[実施態様3] 前記カメラサーバが、被写体の映像を撮像する撮像装置を具備し、前記ネットワークを介して前記撮像装置で撮像した映像データを配信する場合に、前記ネットワーク経由で前記端末より前記撮像装置を制御するためのカメラ制御情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記カメラ制御情報を基に、前記撮像装置を制御する撮像装置制御手段と
を更に具備することを特徴とする実施態様1または実施態様2に記載の映像通信システム。
【0153】
[実施態様4] 前記カメラサーバが、被写体の映像を連続して撮像する撮像装置を具備し、前記ネットワークを介して前記撮像装置で連続して撮像した映像データを配信する場合に、前記映像取得手段は、前記映像データを連続して取得することを特徴とする実施態様1または実施態様2に記載の映像通信システム。
【0154】
[実施態様5] 前記端末の前記属性情報は、前記端末を利用する利用者に関する情報である利用者属性情報を含む情報であり、前記映像変換手段は、更に前記利用者属性情報に応じて前記端末用映像データの内容を変更して生成することを特徴とする実施態様2に記載の映像通信システム。
【0155】
[実施態様6] 前記利用者属性情報に応じて前記撮像装置における撮像エリアが限定されている場合に、前記映像変換手段は、前記利用者属性情報に応じた撮像エリアの映像データであるか否かを判定し、前記判定の結果を含む端末用映像データを生成することを特徴とする実施態様5に記載の映像通信システム。
【0156】
[実施態様7] 前記利用者属性情報に応じて前記撮像装置における撮像エリアが限定されている場合に、前記映像変換手段は、前記利用者属性情報に応じて前記限定された撮像エリア内の映像データであるか否かにより、連続する前記映像データを分割して前記端末用映像データを生成することを特徴とする実施態様4に記載の映像通信システム。
【0157】
[実施態様8] 前記映像変換手段は、前記利用者属性情報に応じて前記限定された撮像エリア外の部分を含む映像データと判断した場合に、前記映像データに替えて前記撮像エリア外の部分を含まない代替映像データを合成して、合成した前記代替映像データを変換することで端末用代替映像データを生成することを特徴とする実施態様7に記載の映像通信システム。
【0158】
[実施態様9] 前記映像変換手段は、前記利用者属性情報に応じて前記限定された撮像エリア外の部分を含む映像データと判断した場合に、前記限定された撮像エリア外の部分を含む旨を伝える情報を含む前記代替映像データを合成して、合成した前記代替映像データを変換することで端末用代替映像データを生成することを特徴とする実施態様8に記載の映像通信システム。
【0159】
[実施態様10] 前記映像変換手段は、前記利用者属性情報に応じて前記限定された撮像エリア外の部分を含む映像データと判断した場合に、前記映像データを撮影した際の前記撮像装置の制御情報を含む前記代替映像データを合成して、合成した前記代替映像データを変換することで端末用代替映像データを生成することを特徴とする実施態様8に記載の映像通信システム。
【0160】
[実施態様11] 前記映像変換手段は、前記利用者属性情報に応じて前記限定された撮像エリア外の部分を含む映像データと判断した場合に、前記映像データを取得するための映像データ取得手段を含む前記代替映像データを合成して、合成した前記代替映像データを変換することで端末用代替映像データを生成することを特徴とする実施態様8に記載の映像通信システム。
【0161】
[実施態様12] 前記映像データ取得手段は、前記映像データの取得を許可する権限を持つ権限者へ映像データ取得依頼を行うよう前記利用者へ促すことを特徴とする実施態様11に記載の映像通信システム。
【0162】
[実施態様13] 前記映像データ取得依頼は、Webページ、電子メール、電話の何れかの対話手段により前記権限者へ依頼するよう前記利用者へ促すことを特徴とする実施態様12に記載の映像通信システム。
【0163】
[実施態様14] 前記映像送信手段は、セッション指向の通信方法で通信を行うことを特徴とする実施態様1に記載の映像通信システム。
【0164】
[実施態様15] 前記映像送信手段は、配信依頼を行った利用者に関する情報である利用者属性情報に応じて前記端末への前記端末用映像データの配信を制御することを特徴とする実施態様1に記載の映像通信システム。
【0165】
[実施態様16] 前記映像送信手段は、配信先の端末を利用する利用者に関する情報である利用者属性情報に応じて前記端末への前記端末用映像データの配信を制御することを特徴とする実施態様1に記載の映像通信システム。
【0166】
[実施態様17] 前記映像送信手段は、前記映像変換手段と前記端末用映像データのメモリ領域を共有することを特徴とする実施態様1に記載の映像通信システム。
【0167】
[実施態様18] 前記映像送信手段が、HTTPサーバ機能を有する場合に、前記映像変換手段は、前記端末用映像データの生成と同時に前記HTTPサーバでアクセス制御を行うためのアクセス制御情報を更に生成することを特徴とする実施態様1に記載の映像通信システム。
【0168】
[実施態様19] ネットワークに接続可能で映像再生可能な端末と、映像データを配信するカメラサーバとを少なくとも具備する映像通信システムを用いた映像通信方法であって、
前記カメラサーバの配信する前記映像データを取得する第一のステップと、
前記端末の属性情報と前記第一のステップで取得した前記映像データとを基に前記端末において再生可能な端末用映像データを生成する第二のステップと、
前記第二のステップで生成した前記端末用映像データを前記端末へ送信する第三のステップとを有することを特徴とする映像通信方法。
【0169】
[実施態様20] ネットワークに接続可能で映像再生可能な端末と、映像データを配信するカメラサーバとを少なくとも具備する映像通信システム用のプログラムを記録した記録媒体であって、
前記カメラサーバの配信する前記映像データを取得する第一のステップと、
前記端末の属性情報と前記第一のステップで取得した前記映像データとを基に前記端末において再生可能な端末用映像データを生成する第二のステップと、
前記第二のステップで生成した前記端末用映像データを前記端末へ送信する第三のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0170】
[実施態様21] ネットワークに接続可能で映像再生可能な端末と、映像データを配信するカメラサーバとを少なくとも具備する映像通信システム用のプログラムであって、
前記カメラサーバの配信する前記映像データを取得する第一のステップと、
前記端末の属性情報と前記第一のステップで取得した前記映像データとを基に前記端末において再生可能な端末用映像データを生成する第二のステップと、
前記第二のステップで生成した前記端末用映像データを前記端末へ送信する第三のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0171】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の映像通信システムにおいては、インターネット上に流通しているカメラサーバからの映像情報を、ある端末の属性情報に応じてその端末向けに適切に配信することができる。例えば、端末の属性情報が、カメラサーバへのアクセス制御やカメラ制御権に関する情報である場合は、インターネット上に流通しているカメラサーバからの映像情報を、アクセス制御やカメラ制御権に応じて携帯電話端末向けに適切に配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における映像通信システムの概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した映像変換サーバ400のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】図1に示したカメラサーバ101、102のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】図1に示した携帯電話端末601、602のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】図1に示した映像通信システムにおけるカメラサーバ101や、映像変換サーバ400や、携帯電話端末601の機能構成の概略を示す図である。
【図6】図5に示した映像通信システムにおける携帯電話端末601の動作を示すフロー図である。
【図7】図5に示したカメラサーバ101内のカメラ制御サーバ110の動作を示すフロー図である。
【図8】図5に示したカメラサーバ101内の映像サーバ111の動作を示すフロー図である。
【図9】図5に示した映像通信システムの携帯電話端末601におけるPTZシーケンスを作成する画面例およびキーの割当例を示す図である。
【図10】携帯電話端末601においてレスポンス、メール通知、映像クリップの再生表示を表示した3つの画面例を示す図である。
【図11】携帯電話端末601においてPTZシーケンスを作成する処理を示す図である。
【図12】カメラサーバ101が図7のステップS700で用いる設定値を設定する際の画面例を示す図である。
【図13】図12に示した設定画面を表示するカメラサーバ101のカメラサーバ設定プログラムの動作を示すフロー図である。
【図14】図5に示した映像通信システムの映像変換サーバ400における映像データの大まかな流れを模式化した図である。
【図15】図5に示した映像通信システムにおける映像変換サーバ400の動作を示したフロー図である。
【図16】携帯電話端末601の画面63aに表示される合成画面例を示す図である。
【図17】携帯電話端末601の画面63aに表示されるアクセス許可依頼を組み込んだ合成画面例を示す図である。
【図18】映像変換サーバ400が、URLで示された特権ユーザへのアクセス許可依頼を受け取った際の処理を示すフロー図である。
【図19】第3の実施形態における映像通信システムの接続構成および機能構成の概略を示す図である。
【図20】第4の実施形態における映像通信システムの接続構成の概略を示す図である。
【図21】第5の実施形態における映像変換部412の禁止エリア検出時に挿入する合成画面の生成処理を示すフロー図である。
【図22】携帯電話端末601の画面63aに表示される禁止エリア63gを含む合成画面例を示す図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ
11 カメラ装置
61 スイッチ類
62 ボタン類
63 ディスプレイ装置
101、102 カメラサーバ
101a カメラサーバ(映像変換サーバを含む)
110 カメラ制御サーバ
111 映像サーバ
200 ビューワ
300 中継サーバ
400 映像変換サーバ
410 カメラ制御部
411 映像取得部
412 映像変換部
413 映像送信部
500 ゲートウェイ
601、602 携帯電話端末
610 カメラ制御入力部
611 映像表示部
700 HTTPサーバ

Claims (1)

  1. ネットワークに接続可能で映像再生可能な端末と、映像データを配信するカメラサーバとを少なくとも具備する映像通信システムであって、
    前記カメラサーバの配信する前記映像データを取得する映像取得手段と、
    前記端末の属性情報と前記映像取得手段の取得した前記映像データとを基に前記端末において再生可能な端末用映像データを生成する映像変換手段と、
    前記映像変換手段が生成した前記端末用映像データを前記端末へ送信する映像送信手段と
    を具備することを特徴とする映像通信システム。
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