【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＩＣカード等の記憶媒体を利用した電子交通チケット及び、位置、時間に応じた個人への情報提供システムに関するものであり、駅構内における、情報配信を利用者位置に応じて提供する機能を有するシステムである。
【０００２】
【従来の技術】
駅構内における情報サービスにおいては案内板や電光掲示板を用いた駅利用者全体に対する情報を提供するだけでなく、キオスク端末、モバイル端末を用いて個人の要求に対する情報提供を行うことも可能としている。個人に対応した情報サービスには、店舗探索サービスやナビゲーション、乗車予定列車の発車時刻通知等がある。これらのサービスは駅構内地図情報、ダイヤ情報を利用し、利用者の要求に応じるものである。この種の技術を示す文献として例えば特開２００１−１３８９１７号がある。
【０００３】
【特許文献１】特開２００１−１３８９１７号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
現段階では、上記サービスを利用者へと提供するにあたっては、利用者の位置を取得していないため、利用者の要求に対する配信内容は駅のどの場所においても同様なものとなっている。例えば、店舗探索サービスにおいて喫茶店を探索した際、現在位置から移動時間１分の喫茶店も、移動時間１０分の喫茶店も同等な価値を持つ検索結果として提供される。また、発車時刻通知においてはホーム付近にて情報配信を受けるときも、ホームから遠く離れた場所にて情報配信を受けるときも同様の内容の発車時刻通知を受ける。ここで、利用者の位置情報を取得していれば、移動時間１分の喫茶店を第一候補として提示し、近い位置にあるほど候補度が高いものとして情報を提供することが可能となる。また、ホーム付近の利用者には発車３分前に通知をし、遠ければ１０分前といった通知をすることが可能となる。本発明の目的は、利用者の位置を取得し、位置に応じた情報を提供することにより、利用価値の高い情報配信方法を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、駅構内をメッシュ分割し、各メッシュに対してＩＤ（以下、位置ＩＤとする）の振り分けを行い、情報端末、店舗、ホームの位置を上記ＩＤにより管理しているデータを格納したＤＢと、各ＩＤ間での移動時間を格納したＤＢを参照することで、利用者の使用している情報端末の位置ＩＤより利用者の現在位置を取得し、利用者の望む検索範囲（例えばここから５分で到達できる範囲）を情報端末の入力装置を用いて入力させ、利用者の位置ＩＤと任意の位置ＩＤ間の移動時間を参照しながら要求に合う駅内における領域を取得し、左記領域内において店舗の検索を実行することで、利用者の要求に対し、位置に応じた情報配信を行う。
【０００６】
また、本発明においては利用者の持つ乗車券情報を情報端末の乗車券読取装置を用いて取得することで、乗車までの時間、乗車する路線、座席位置についての情報をもとに、座席に最も簡単に座ることが可能なホームにおける位置ＩＤを取得し、左記ＩＤと情報端末にアクセスしている利用者の位置、つまり、情報端末の位置ＩＤより、現在位置から乗車のためのポイントへの移動に要する時間を取得し、乗車までの待合時間のうち、左記移動時間を差分した時間（猶予時間と呼ぶ）をもとに、「あと何分後（猶予時間を意味する）にはホームへ向かってください」という形式の発車時刻案内を情報端末を用いて利用者に行う。また、上記２点の情報配信を組み合わせ、現在位置、検索範囲要求により検索された店舗に対し、現在位置から店舗までの移動時間を取得し、さらに乗車券情報により乗車口を取得し、店舗から乗車口までの移動時間を取得し、左記２つの移動時間を待合時間から差し引いた猶予時間を求め、店舗について、店舗までの移動時間、猶予時間、店舗からホームへの移動時間の情報配信を情報端末を用いて行う。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下では、駅構内におけるユーザー位置対応の情報配信サービスシステムの実施例について図１から図１２を用いて詳細に説明する。図１に本発明の実施例の構成図を示す。図１において、情報端末０１１０は駅構内に配置される。配置場所としては、改札前、券売機付近や駅入り口付近等の駅利用者が多く集まる場所を想定している。情報端末０１１０は駅構内ローカルネットワーク０１２０を介し中央装置０１３００と接続している。情報端末０１１０はユーザーの持つＩＣカード乗車券より情報を取得する乗車券読取装置０１１１、ユーザーからの入力を受け付ける情報入力装置０１１２、ユーザーへの出力を与える情報提示装置０１１３、アクセスの行われている時刻を取得する時間管理装置０１１４を持つ。
【０００８】
乗車券読取装置０１１１はＩＣカードのカードリーダー機能を備えたものを想定している。また、ＩＣカード乗車券をもたない利用者のために手入力により乗車列車を指定するための入力装置となるものを備えてもよい。
【０００９】
情報入力装置０１１２はタッチパネルを想定しているが、キーボードやマウスを用いてもよいし、それらを組み合わせて用いても、またどれか１つでもよい。
【００１０】
情報提示装置０１１３はグラフィックディスプレイを想定しているが、ほかの出力装置を用いてもよいし、それらを組み合わせて用いても、またどれか１つでもよい。
【００１１】
時間管理装置０１１４は時計として現在時刻を測定できるものであればよい。中央装置０１３００は配信サーバ処理部０１３１０、ＤＢ格納部０１３２０を持つ。配信処理部０１３１０は、情報配信の対象となる駅構内の空間的範囲を決定する検索範囲取得手段０１３１１、情報配信の対象となる店舗を決定する店舗情報取得手段０１３１２を有する。
【００１２】
ＤＢ格納部０１３２０には情報端末の配置データを格納している端末ＤＢ ０１３２１、駅構内をメッシュ化し、各メッシュに振り分けたＩＤ及びＩＤ間での移動時間に関する情報を格納している構内位置ＤＢ ０１３２２、路線情報を格納している路線ＤＢ ０１３２３、駅構内の店舗に関する情報を格納している店舗ＤＢ ０１３２４、店舗の詳細情報や駅構内地図情報を格納している店舗詳細ＤＢ ０１３２５をもつ。
【００１３】
図２に本実施における処理過程を示す。まず、ステップ０２０２において、情報端末０１１０は乗車券読取装置０１１１を用いて利用者の持つ乗車券より乗車券データを読み取る。読み取りはＩＣカード乗車券を乗車券読取装置０１１１に備えられたカードリーダーによって行う。
【００１４】
乗車券データのデータ構造は図３に示すように、左から列車名０３００、路線番号０３０１、発車時刻０３０２、自由席（Ｙ ｏｒ Ｎ）０３０３、指定席（Ｙ ｏｒ Ｎ）０３０４、座席位置０３０５となる。図３に表示されるデータは路線番号１の路線の１４時５０分発の列車に乗車予定、座席は指定席、座席番号は５Ｄであることを示している。ステップ０２０３において時間管理装置０１１４を用いて現在時刻の取得を行う。ステップ０２０４においてステップ０２０２において取得した乗車券データ内の発車時刻０３０２とステップ０２０３にて取得した現在時刻より、乗車列車の待ち時間を算出する。ステップ０２０５において利用者の店舗探索範囲要求を入力するための画面提示を情報提示装置０１１３を用いて行う。
【００１５】
ここで入力画面、図４について説明する。入力画面にはステップ０２０４より取得した乗車列車の待ち時間０４０１、ステップ０２０２より取得した発車時刻０４０２、ステップ０２０３により取得した現在時刻０４０４、ユーザー入力値提示画面０４０３、端末ＩＤ０４０５、送信ボタン０４０６が描画される。ユーザーは情報入力装置０１１２を用いて端末を操作し、情報配信条件を入力する。図４では１４時２０分に、端末Ａを用いて発車時刻が１４時５０分の乗車券を読み込ませ、待合時間３０分における情報検索の要求についての例を表している。送信ボタン０４０６を押すと、要求を決定したことを意味し、入力画面終了となる。ユーザー入力０２０６は現在位置から探索対象となる店舗までの到達時間の上限を入力する。図４では５分の入力がなされているので、５分以内で辿り着くことが可能な領域を店舗探索範囲として要求していることを示している。
【００１６】
図２に戻り、処理過程の説明を続ける。ユーザーが入力を決定した後、０２０７において入力内容（到達時間の上限）、乗車券情報、端末ＩＤ、現在時刻、乗車列車の待ち時間が駅構内ネットワーク０１２０を介して中央装置０１３００へと送信される。
【００１７】
中央装置０１３００では送信された情報をもとに、店舗検索範囲を決定する。決定はステップ０２１０検索範囲取得方法によりおこなう。この方法は端末ＤＢ ０１３２１、構内位置ＤＢ ０１３２２、路線ＤＢ ０１３２３を参照する。
【００１８】
図６に構内位置ＤＢ ０１３２２のデータ構造、図７に端末ＤＢ １３２２１のデータ構造、図９に路線ＤＢ ０１３２３のデータ構造を示す。構内位置ＤＢ ０１３２２は図５のように駅構内を改札内、改札外にかかわらず網羅するようにメッシュ化し、各メッシュに対しＩＤの振り分けを行い（以後振り分けられたＩＤを位置ＩＤと呼ぶ）、各位置ＩＤ間を移動するのに要する時間を示したものである。データ構造は２次元配列となっている。例えば位置ＩＤがＡ０の地点から位置ＩＤＢ０の地点への所要時間を得るのであれば（Ａ０、Ｂ０）となるセル、もしくは（Ｂ０、Ａ０）となるセルを参照すればよい。この場合の移動時間は１４分と読み取ることができる。端末ＤＢ０１３２１は各端末の配置されている場所がどの位置ＩＤに当たるのかを示したものである。０７１０が端末ＩＤ、０７２０が位置ＩＤを示している。この図では端末Ａは位置Ａ１に、端末Ｂは位置Ｄ３に配置されていることを示す。路線ＤＢ ０１３２３は路線番号０９１０と該当路線が使用するホームにおける基準となる位置、例えばＸ両目乗車口等の位置ＩＤ０９２０を格納している。そして、基準位置ＩＤを参照することで、構内位置ＤＢ０１３２２より、各車両における乗降口の位置ＩＤを取得することができる。
【００１９】
検索範囲取得方法０２０９の概要について図８を用いて説明する。まず、ステップ０８０１において、情報端末０１１０より送信された端末ＩＤ、乗車券情報、入力内容（到達時間上限）、ステップ０２０４において算出された乗車列車の待ち時間を取得する。ステップ０８０２において端末ＤＢ０１３２１にアクセスし、ステップ０８０３にて取得した端末ＩＤの位置を示す位置ＩＤを取得する。ステップ０８０４において構内位置ＤＢ ０１３２２へアクセスし、端末ＩＤとその他のすべての位置ＩＤとの所要時間を取得する。ステップ０８０５において任意の位置ＩＤを選択し、ステップ０８０６において端末ＩＤとの所要時間を参照する。ステップ０８０７において取得した所要時間が入力内容に適合するか、つまり所要時間が到達時間上限内であるのかの判定を行い、到達時間上限内であれば、ステップ０８０８へと進み、上限外であればステップ０８０５へと戻り、未選択のＩＤを選択し同様の処理を行う。また、乗車列車の待ち時間より所要時間を引いた時間を猶予時間として記録する。ステップ０８０８において路線ＤＢ ０１３２３ へとアクセスする。ステップ０８０９では路線ＤＢ ０１３２３を参照し、ステップ０８１０において乗車券情報に含まれる列車名０３００、路線番号０３０１、自由席（Ｙ ｏｒ Ｎ）０３０３、指定席（Ｙ ｏｒ Ｎ）０３０４、座席番号０３０５より、ユーザーが乗車に適したホームの場所を選択し、その場所における位置ＩＤを取得する。例えば、自由席であるなら、自由席車両の乗降口の位置ＩＤを、指定席であれば、座席の配置された車両の乗降口の位置ＩＤを取得する。ステップ０８１１において、ステップ０８０５において選択された位置ＩＤと、乗降口の位置ＩＤとの所要時間を参照し、所要時間が猶予時間内であるかを判定する。猶予時間内であればステップ０８１２へと進み、位置ＩＤ、猶予時間から位置ＩＤと乗降口の位置ＩＤとの所要時間を引いた時間（以下、有効時間とする）、現在位置から位置ＩＤまでの所要時間、位置ＩＤから乗降の位置ＩＤまでの所要時間を記録する。なおここで記録された位置ＩＤが検索範囲の位置を示す位置ＩＤ（以下、検索範囲位置ＩＤとする）となる。時間外であればステップ０８０５へと戻り、未選択のＩＤを選択し同様の処理を行う。ステップ０８１３においてすべての位置ＩＤに対し、同様の処理が行われたかを判別し、処理が完了していたらプロセス終了となる。もし選択されていない位置ＩＤが存在すればステップ０８０５へと戻る。
【００２０】
再び図２処理過程の説明に戻る。検索範囲取得方法０２０９により検索範囲の決定後、配信対象店舗の決定をおこなう。決定は店舗情報取得方法０２１０によりおこなう。この方法では店舗ＤＢ ０１３２４を参照する。
【００２１】
店舗情報取得方法０２１０の概要について図１１を用いて説明する。まず、ステップ１１０１において検索範囲取得方法０２０９によって決定し、ステップ０８１２において記録した検索範囲位置ＩＤ、有効時間、ステップ０２０３において取得したアクセス時間を取得する。ステップ１１０２において店舗ＤＢ ０１３２４へのアクセスを行ない、ステップ１１０３において店舗ＤＢ ０１３２４より任意に１レコードを選択し、そのレコード情報を取得する。図１０に店舗ＤＢ ０１３２４のデータ構造を示す。１レコードが１つの店舗情報に対応しており、項目は、左から店名１００１、位置ＩＤ １００２、営業時間１００３、業種１００４を表している。図１０ の１レコード目１００５の店舗情報は、店名がＡ、位置ＩＤがａ２、営業時間が１０時から１９時、業種がドラッグストアである。ステップ１１０４において取得したレコードの位置ＩＤが検索範囲位置ＩＤに含まれるかを判別する。含まれている場合にはステップ１１０５へと処理を進め、含まれていない場合にはステップ１１０３へと戻る。ステップ１１０５においてレコードの営業時間１００３にアクセス時刻が含まれるかを判別する。含まれている場合にはステップ１１０６へと処理を進め、含まれていない場合にはステップ１１０３へと戻る。ステップ１１０６において有効時間が店舗滞在時間内であるかを判定する。店舗滞在時間は最低限、店舗に滞在する時間であり、この時間はユーザー入力において決定する手法でも、あらかじめシステム側で準備しておく手法でもよい。１１０７においてレコード情報を記録する。ステップ１１０８において店舗ＤＢ０１３２４のすべてのレコードに対して処理がなされたかを判別し、未処理のレコードが存在する場合はステップ１１０３へと戻り、すべてのレコードが選択されるようにする。
【００２２】
図２に戻り処理過程の説明を行う。店舗情報を取得した後、配信情報の作成を行う。配信情報項目は店舗情報の「店名」１００１、「業種」１００４データ、店舗詳細ＤＢ ０１３２５を参照して得られる対象店舗の「詳細、地図データ」、現在地から店舗までの所要時間、店舗からホームまでの所要時間、店舗への「有効時間」である。１レコードに１配信情報、つまり１店舗分の情報を格納する。
【００２３】
以上の３つの処理（検索範囲取得、店舗情報取得、配信情報作成）を中央装置０１３００で行った後、作成した配信情報を情報端末０１１０へと伝送し、情報端末０１１０においては情報提示装置０１１３を用いて利用者へと提示する。
【００２４】
情報提示画面の例を図１２に示す。図１２の表示画面には乗車列車の待ち時間１２１０、乗車時刻１２２０、そして現在時刻１２３０、詳細情報表示ボタン１２４６が描画される。配信内容は店名１２４１、現在地から店舗への移動時間１２４２、業種１２４３、店舗への滞在時間１２４４、店舗からホーム乗車位置への時間１２４５を表示する。ユーザーは詳細情報表示ボタン１２４６を押すことで、店舗ＤＢ（詳細、地図）０１３２５を参照することで店舗それぞれの詳細情報、構内地図を得ることができる。複数の店舗の情報を表示する際、優先度順に並び替えることもできる。例えば移動時間が短いものほど上位にすることは可能とする。
【００２５】
【発明の効果】
本発明によれば、駅構内において、駅案内や発車案内などのサービスを提供するにあたり、駅構内をメッシュ分割し、位置ごとにＩＤを振り、構内の位置情報を管理することで、利用者の位置、検索対象となる店舗、乗車口の位置に応じた情報を利用者に応じて提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】位置対応の情報配信サービスシステムの実施例の全体構成図。
【図２】処理の流れを示す図。
【図３】乗車券情報のデータ構造を示す図。
【図４】図１の情報提示装置の初期画面を示す図。
【図５】図１の構内位置ＤＢにおけるＩＤ振り分けを説明する図。
【図６】図１の構内位置ＤＢのデータ構造を表す図。
【図７】図１の端末ＤＢのデータ構造を表す図。
【図８】図１の検索範囲取得手段の処理フローを表す図。
【図９】図１の路線ＤＢのデータ構造を表す図。
【図１０】図１の店舗情報ＤＢのデータ構造を表す図。
【図１１】図１の店舗情報取得手段の処理フローを表す図。
【図１２】図１の情報提示装置による情報出力画面を示す図。
【符号の説明】
０１１０…情報端末、０１１１…乗車券読取装置、０１１２…情報入力装置、０１１３…情報提示装置、０１１４…時間管理装置、０１２０…ネットワーク、０１３００…中央装置、０１３２１…端末ＤＢ、０１３２２…構内位置ＤＢ、０１３２３…路線ＤＢ、０１３２４…店舗ＤＢ、０１３２５…店舗（詳細）ＤＢ。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic traffic ticket using a storage medium such as an IC card and an information providing system for individuals according to position and time, and provides information distribution in a station yard according to a user position. It is a system with functions.
[0002]
[Prior art]
In the information service in the station premises, it is possible not only to provide information to the entire station users using information boards and electronic bulletin boards, but also to provide information for individual requests using kiosk terminals and mobile terminals. Information services for individuals include a store search service, navigation, and notification of the departure time of a scheduled train. These services are based on station premises map information and schedule information and respond to user requests. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-138917 is known as a document showing this kind of technology.
[0003]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-138917
[Problems to be solved by the invention]
At the present stage, in providing the above service to the user, since the position of the user has not been obtained, the distribution contents in response to the user's request are the same at any place of the station. For example, when a coffee shop is searched for in the shop search service, a coffee shop with a travel time of 1 minute from a current position and a coffee shop with a travel time of 10 minutes are provided as search results having equivalent values. In the departure time notification, the same departure time notification is received both when receiving information distribution near the home and when receiving information distribution far away from the home. Here, if the position information of the user has been acquired, a coffee shop with a travel time of one minute can be presented as a first candidate, and the information can be provided as a candidate having a higher degree of candidate at a closer position. In addition, it is possible to notify a user near the platform three minutes before departure, and to notify a user ten minutes before departure. An object of the present invention is to provide a highly useful information distribution method by acquiring the position of a user and providing information according to the position.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention divides the station premises into meshes, assigns IDs (hereinafter, referred to as position IDs) to the respective meshes, and determines the positions of information terminals, stores, and homes using the IDs. By referring to the DB storing the managed data and the DB storing the travel time between each ID, the current position of the user is obtained from the position ID of the information terminal used by the user, A search range desired by the user (for example, a range that can be reached in 5 minutes from here) is input using the input device of the information terminal, and the request is met while referring to the travel time between the user's position ID and an arbitrary position ID. By acquiring an area in the station and performing a store search in the area on the left, information distribution according to the position is performed in response to a user request.
[0006]
Also, in the present invention, by acquiring the ticket information possessed by the user using the ticket reader of the information terminal, based on the information about the time to board, the boarding route, the seat position, the seat The position ID at the home where the user can sit most easily is acquired, and the position of the user accessing the information terminal and the position ID of the information terminal, that is, the position ID of the information terminal, is used to obtain a point for the ride from the current position. Obtain the time required for the movement, and, based on the time obtained by subtracting the movement time from the left of the waiting time before boarding (called the grace time), go to the home after a few minutes (meaning the grace time). Departure time guidance of the form "Please go" is provided to the user using the information terminal. Also, by combining the above two information distributions, the current position, for the store searched by the search range request, obtain the travel time from the current position to the store, and further obtain the boarding gate from the ticket information, from the store Obtain the travel time to the boarding gate, calculate the grace time by subtracting the two travel times shown on the left from the waiting time, and provide information on the distribution of the travel time to the store, the grace time, and the travel time from the store to the home for the store. This is performed using a terminal.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an information distribution service system corresponding to a user position in a station yard will be described in detail with reference to FIGS. FIG. 1 shows a configuration diagram of an embodiment of the present invention. In FIG. 1, an information terminal 0110 is arranged in a station yard. The location is assumed to be a place where many station users gather, such as before a ticket gate, near a ticket vending machine, or near a station entrance. The information terminal 0110 is connected to the central device 01300 via the station premises local network 0120. The information terminal 0110 is a ticket reading device 0111 that acquires information from an IC card ticket possessed by the user, an information input device 0112 that accepts input from the user, an information presentation device 0113 that provides output to the user, and access is being performed. It has a time management device 0114 for acquiring time.
[0008]
It is assumed that the ticket reading device 0111 has a card reader function of an IC card. In addition, a device that serves as an input device for designating a boarding train by manual input for a user who does not have an IC card ticket may be provided.
[0009]
Although the information input device 0112 is assumed to be a touch panel, a keyboard or a mouse may be used, or a combination thereof may be used, or any one of them may be used.
[0010]
Although the information presentation device 0113 is assumed to be a graphic display, other output devices may be used, or a combination of them may be used, or any one of them may be used.
[0011]
The time management device 0114 may be any device that can measure the current time as a clock. The central device 01300 has a distribution server processing unit 01310 and a DB storage unit 01320. The distribution processing unit 01310 includes a search range acquiring unit 01311 for determining a spatial range in a station yard to which information is to be distributed, and a store information acquiring unit 01312 for determining a store to which information is to be distributed.
[0012]
A terminal DB 01321 storing arrangement data of information terminals is stored in the DB storage unit 01320, and a premises position DB 01322 storing information relating to IDs assigned to the respective meshes, travel times between IDs, and meshes of the station premises. , A route DB 01323 that stores route information, a store DB 01324 that stores information about stores in the station premises, and a store detail DB 01325 that stores detailed information of stores and map information in the station premises.
[0013]
FIG. 2 shows the processing steps in this embodiment. First, in step 0202, the information terminal 0110 reads the ticket data from the ticket possessed by the user using the ticket reading device 0111. Reading is performed by an IC card ticket by a card reader provided in the ticket reading device 0111.
[0014]
As shown in FIG. 3, the data structure of the ticket data includes, from the left, train name 0300, line number 0301, departure time 0302, unreserved seat (Y or N) 0303, designated seat (Y or N) 0304, and seat position 0305. Become. The data displayed in FIG. 3 indicates that the train starting at 14:50 on the route with route number 1 is to be boarded, the seat is reserved, and the seat number is 5D. In step 0203, the current time is obtained using the time management device 0114. In step 0204, the waiting time of the boarding train is calculated from the departure time 0302 in the ticket data acquired in step 0202 and the current time acquired in step 0203. In step 0205, a screen for inputting a user's store search range request is presented using the information presentation device 0113.
[0015]
Here, the input screen, that is, FIG. 4 will be described. On the input screen, the waiting time 0401 of the boarding train obtained from step 0204, the departure time 0402 obtained from step 0202, the current time 0404 obtained in step 0203, the user input value presentation screen 0403, the terminal ID 0405, and the send button 0406 are drawn. You. The user operates the terminal using the information input device 0112 to input information distribution conditions. FIG. 4 illustrates an example of a request for information retrieval at a waiting time of 30 minutes, in which a terminal A reads a ticket at 14:50 using terminal A at 14:20. Pressing a send button 0406 means that the request has been determined, and the input screen ends. The user input 0206 is used to input the upper limit of the arrival time from the current position to the store to be searched. In FIG. 4, since a 5-minute input has been made, it indicates that an area that can be reached within 5 minutes is requested as the store search range.
[0016]
Returning to FIG. 2, the description of the process will be continued. After the user determines the input, the input contents (upper limit of arrival time), the ticket information, the terminal ID, the current time, and the waiting time of the boarding train are transmitted to the central unit 01300 via the station network 0120 at 0207. .
[0017]
Central apparatus 01300 determines a store search range based on the transmitted information. The determination is made by the search range acquisition method in step 0210. This method refers to the terminal DB 01321, the local location DB 01322, and the route DB 01323.
[0018]
FIG. 6 shows the data structure of the local location DB 01322, FIG. 7 shows the data structure of the terminal DB 13221, and FIG. 9 shows the data structure of the route DB 01323. The premises position DB 01322 forms a mesh so as to cover the station premises regardless of whether inside or outside the ticket gate as shown in FIG. 5, and assigns IDs to each mesh (hereinafter, the assigned IDs are referred to as position IDs). It shows the time required to move between the position IDs. The data structure is a two-dimensional array. For example, in order to obtain the required time from the point at the position ID A0 to the point at the position IDB0, the cell at (A0, B0) or the cell at (B0, A0) may be referred to. The movement time in this case can be read as 14 minutes. The terminal DB 01321 indicates which position ID the location where each terminal is located corresponds to. 0710 indicates a terminal ID, and 0720 indicates a position ID. In this figure, terminal A is located at position A1 and terminal B is located at position D3. The route DB 01323 stores a route number 0910 and a reference position in a platform used by the corresponding route, for example, a position ID 0920 of an X-double-sided entrance. Then, by referring to the reference position ID, the position ID of the entrance of each vehicle can be obtained from the premises position DB 01322.
[0019]
The outline of the search range acquisition method 0209 will be described with reference to FIG. First, in step 0801, the terminal ID, ticket information, input contents (upper limit of arrival time) transmitted from the information terminal 0110, and the waiting time of the boarding train calculated in step 0204 are acquired. In step 0802, the terminal DB01321 is accessed, and a position ID indicating the position of the terminal ID obtained in step 0803 is obtained. In step 0804, access is made to the local location DB 01322 to obtain the required time between the terminal ID and all other location IDs. In step 0805, an arbitrary position ID is selected, and in step 0806, the required time with the terminal ID is referred to. It is determined whether the required time acquired in step 0807 matches the input content, that is, whether the required time is within the upper limit of the arrival time. If it is within the upper limit of the arrival time, the process proceeds to step 0808; Returning to step 0805, an unselected ID is selected and the same processing is performed. Also, the time obtained by subtracting the required time from the waiting time of the boarding train is recorded as a grace time. In step 0808, access is made to the route DB 01323. In step 0809, the route DB 01323 is referred to. In step 0810, the train name 0300, route number 0301, unreserved seat (Y or N) 0303, reserved seat (Y or N) 0304, and seat number 0305 included in the ticket information are The user selects a home location suitable for boarding, and acquires a location ID at that location. For example, if the seat is an unreserved seat, the position ID of the entrance of the unreserved vehicle is acquired, and if the seat is a designated seat, the position ID of the entrance of the vehicle on which the seat is arranged is acquired. In step 0811, it is determined whether the required time is within the grace time by referring to the required time between the position ID selected in step 0805 and the entrance / exit position ID. If it is within the grace time, the process proceeds to step 0812, where the position ID, the time obtained by subtracting the required time between the position ID and the position ID of the entrance / exit from the grace time (hereinafter referred to as a valid time), The required time and the required time from the position ID to the position ID of getting on and off are recorded. The position ID recorded here is a position ID indicating the position of the search range (hereinafter, referred to as a search range position ID). If it is out of time, the process returns to step 0805 to select an unselected ID and perform the same processing. In step 0813, it is determined whether the same processing has been performed for all position IDs. If the processing has been completed, the process ends. If there is an unselected position ID, the process returns to step 0805.
[0020]
Returning to the description of the processing steps in FIG. After the search range is determined by the search range acquisition method 0209, the distribution target store is determined. The determination is made by the store information acquisition method 0210. In this method, the store DB 01324 is referred to.
[0021]
The outline of the store information acquisition method 0210 will be described with reference to FIG. First, in step 1101, the search range is determined by the search range acquisition method 0209, and the search range position ID, effective time, and access time acquired in step 0203 recorded in step 0812 are acquired. In step 1102, access is made to the store DB 01324, and in step 1103, one record is arbitrarily selected from the store DB 01324, and the record information is obtained. FIG. 10 shows the data structure of the store DB 01324. One record corresponds to one store information, and the items represent a store name 1001, a position ID 1002, a business hours 1003, and a business type 1004 from the left. In the store information of the first record 1005 in FIG. 10, the store name is A, the position ID is a2, the business hours are from 10:00 to 19:00, and the business type is the drug store. It is determined whether or not the position ID of the record acquired in step 1104 is included in the search range position ID. If it is included, the process proceeds to step 1105; otherwise, the process returns to step 1103. In step 1105, it is determined whether or not the access time is included in the business hours 1003 of the record. If it is included, the process proceeds to step 1106. If it is not included, the process returns to step 1103. In step 1106, it is determined whether the valid time is within the store stay time. The store stay time is a minimum time for staying in the store, and this time may be a method determined by user input or a method prepared in advance by the system. At 1107, record information is recorded. In step 1108, it is determined whether or not all records in the store DB01324 have been processed. If there is an unprocessed record, the process returns to step 1103 to select all records.
[0022]
Returning to FIG. 2, the process will be described. After acquiring the store information, the distribution information is created. The distribution information items are “store name” 1001 and “business type” 1004 data of store information, “details and map data” of the target store obtained by referring to the store detail DB 01325, the required time from the current location to the store, and the store to home. And the "effective time" for the store. One record stores one distribution information, that is, information for one store.
[0023]
After performing the above three processes (search range acquisition, store information acquisition, distribution information creation) in the central device 01300, the created distribution information is transmitted to the information terminal 0110, and the information presentation device 0113 is transmitted to the information terminal 0110. And present it to the user.
[0024]
FIG. 12 shows an example of the information presentation screen. On the display screen of FIG. 12, a waiting time 1210 of a boarding train, a boarding time 1220, a current time 1230, and a detailed information display button 1246 are drawn. The distribution content displays a store name 1241, a travel time 1242 from the current location to the store, an industry 1243, a stay time 1244 at the store, and a time 1245 from the store to the home boarding position. By pressing the detailed information display button 1246, the user can obtain detailed information and a premises map of each store by referring to the store DB (details, map) 01325. When displaying information of a plurality of stores, the information can be sorted in order of priority. For example, the higher the moving time, the higher the ranking.
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, when providing services such as station guidance and departure guidance on a station premises, the station premises are divided into meshes, IDs are assigned to respective positions, and location information on the premises is managed, so that the Information corresponding to the position, the store to be searched, and the position of the entrance can be provided according to the user.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of an embodiment of a location-based information distribution service system.
FIG. 2 is a diagram showing a processing flow.
FIG. 3 is a diagram showing a data structure of ticket information.
FIG. 4 is a view showing an initial screen of the information presentation device of FIG. 1;
FIG. 5 is a view for explaining ID distribution in a premises position DB of FIG. 1;
FIG. 6 is a diagram showing a data structure of a premises position DB in FIG. 1;
FIG. 7 is a diagram illustrating a data structure of a terminal DB in FIG. 1;
FIG. 8 is a diagram showing a processing flow of a search range acquisition unit in FIG. 1;
FIG. 9 is a diagram illustrating a data structure of a route DB in FIG. 1;
FIG. 10 is a diagram showing a data structure of a store information DB of FIG. 1;
FIG. 11 is a diagram showing a processing flow of a store information acquisition unit in FIG. 1;
FIG. 12 is a view showing an information output screen by the information presentation device of FIG. 1;
[Explanation of symbols]
0110: Information terminal, 0111: Ticket reading device, 0112: Information input device, 0113: Information presentation device, 0114: Time management device, 0120: Network, 01300: Central device, 01321: Terminal DB, 01322: Local location DB, 01323: Route DB, 01324: Store DB, 01325: Store (detail) DB.
