JP2004244935A - 路面用融雪装置 - Google Patents
路面用融雪装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004244935A JP2004244935A JP2003036391A JP2003036391A JP2004244935A JP 2004244935 A JP2004244935 A JP 2004244935A JP 2003036391 A JP2003036391 A JP 2003036391A JP 2003036391 A JP2003036391 A JP 2003036391A JP 2004244935 A JP2004244935 A JP 2004244935A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- snow melting
- road surface
- snow
- panel body
- melting panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cleaning Of Streets, Tracks, Or Beaches (AREA)
Abstract
【課題】敷設工事が小スペース内でも簡単且つ短時間で行え、路面の広範囲を温めて短時間に積雪を融かして排水用側溝から排水できるようにする。
【解決手段】路面F一端側に配した排水用側溝Qの上側開口部から路面F上に架けて配置し且つ路面F沿道方向に沿って接合連結状に敷設可能とした複数の融雪パネル本体1を備えた接合ユニット式敷設パネル構造とする。路面用融雪装置の融雪パネル本体1は、当該融雪パネル本体1内に蛇行状に配線した融雪用の熱線2、隣接配置した他の融雪パネル本体1の熱線2に対し直列もしくは並列に電気接続するよう当該融雪パネル本体1の熱線2両端部に接続した防水コンセント部3それぞれを備えた発熱ユニットRと、排水用側溝Qの上側開口部位置に対応し且つ熱線2部分を避けるようにして穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】路面F一端側に配した排水用側溝Qの上側開口部から路面F上に架けて配置し且つ路面F沿道方向に沿って接合連結状に敷設可能とした複数の融雪パネル本体1を備えた接合ユニット式敷設パネル構造とする。路面用融雪装置の融雪パネル本体1は、当該融雪パネル本体1内に蛇行状に配線した融雪用の熱線2、隣接配置した他の融雪パネル本体1の熱線2に対し直列もしくは並列に電気接続するよう当該融雪パネル本体1の熱線2両端部に接続した防水コンセント部3それぞれを備えた発熱ユニットRと、排水用側溝Qの上側開口部位置に対応し且つ熱線2部分を避けるようにして穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として歩道用の路面上に敷設されることで、路面上に降り積もった雪を融かして排水用側溝に落下させて排水処理するための路面用融雪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の路面融雪装置としては、燃料に灯油または都市ガスを使用してボイラーにて不凍液を加熱し、パイプ内へ循環させ融雪を行う燃焼方式や、温泉水の場合では貯湯槽にて不凍液と熱交換してパイプ内に循環させたり、地下水の場合ではヒートポンプにて熱交換して低温水を高温水に変換し循環させたりする熱交換方式がある。
【0003】
また具体的な熱交換方式による路面融雪装置としては、貯湯槽を高温室、中温室、低温室の三段の貯湯室に仕切り、高温室から低温室まで温水ができるだけ長い流路を経て流れるように各温室を接続連通させると共に、高温室にヒートポンプから高温水を流入させ、高温室からこの高温水を融雪パイプに送り、融雪パイプからの低温水を低温室へ送り、低温室からこの低温水をヒートポンプへ戻すという流路系を形成する。このとき高温室および低温室での温水温度は実質的に独立しており、このためヒートポンプにおける高温水と低温水との温度差が大きくとれて熱効率が上がるような構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平07−150511号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の路面融雪装置において、燃焼方式による場合では、燃料に灯油を使用しているため、燃料の補給が煩わしくなりしかも燃料貯蔵とボイラー設置に大きなスペースを必要とする。また不凍液の管理を要し、事故時の二次災害の危険性も大きく、さらにボイラーやポンプ等の機械部品が多くあるためメンテナンスを要すし、特に十年前後でボイラー等の交換を必要とする。しかも手引き舗装のため夏場の舗装流動による発熱体破損の虞れもある等の問題点を有していた。
【0006】
また、熱交換方式による場合では、自然エネルギーの活用であるものの、設備費が高くなってしまい、しかもシステム自体が比較的に複雑であるため多大なメンテナンスを要し、且つ不凍液の管理も必要となる。例えば地下水利用の場合には、路盤沈下の危険性が常に伴い、また揚水井と注入井との二本の井戸が必要となり、さらに排水のバイパス回路も必要となる。しかも手引き舗装のため夏場の舗装流動による発熱体破損の可能性も生じる。また上記した従来の両方式では、加熱された不凍液を循環させるパイプ自体を舗装工事と同様に現場にて手作業で埋め込む方式であるため設置作業が非常に煩雑なものとなり、かなりの労働力が必要とされ、しかも設置に要する作業時間もかなり長くなってしまう等の諸々の問題点を有していた。
【0007】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、敷設工事が小スペース内でも簡単でしかも短時間に行えると共に、省エネ電力によって路面の広範囲を温めて短時間に積雪を融かして路面一端側の排水用側溝内に導入させて排水することができ、しかも上方からの荷重によっても発熱ユニットが損傷するのを防止でき、通行上も安全であるものとした路面用融雪装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、路面F一端側に配した排水用側溝Qの上側開口部から路面F上に架けて配置され且つ路面F沿道方向に沿って接合連結可能となるよう隣接状に敷設される複数の融雪パネル本体1を備えた接合ユニット式敷設パネル構造の路面用融雪装置であって、融雪パネル本体1には、当該融雪パネル本体1内に蛇行状に配線された融雪用の熱線2、隣接配置された他の融雪パネル本体1の熱線2に対し直列もしくは並列に電気接続されるよう当該融雪パネル本体1の熱線2両端部に接続された防水コンセント部3それぞれを備えた発熱ユニットRと、排水用側溝Qの上側開口部位置に対応し且つ熱線2部分を避けるようにして穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6とを有するものである。
発熱ユニットRにおける防水コンセント部3を収容させるよう排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5と、防水コンセント部3を前記熱線2に接続させるよう融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4とを備えているものとできる。
融雪パネル本体1は、基材となるセメント材と、珪砂、反応性微粉末を使用した無機系複合材料と、鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせて形成されているものとできる。
融雪排水孔部6は、各孔の内径が約5〜10mm程度に形成されているものとできる。
【0009】
以上のように構成された本発明に係る路面用融雪装置において、融雪パネル本体1が路面F沿道方向に沿って接合連結状態となって敷設された際に、隣接する融雪パネル本体1の融雪用の熱線2同士を防水コンセント部3によって直列もしくは並列となって電気的に接続させる。そして融雪パネル本体1上の積雪は、融雪用の熱線2によって融解され、当該融雪パネル本体1に穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6から排水用側溝Q内に落下し排出処理される。
発熱ユニットRにおける防水コンセント部3は、排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5に収容配置され、融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4は、防水コンセント部3を前記熱線2に対して頑丈な状態に接続させる。
セメント材と、珪砂、反応性微粉末を使用した無機系複合材料と、鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせて形成されている融雪パネル本体1は、従来のコンクリート系材料に比較して超高強度性を可能にさせ、当該融雪パネル本体1上方からの荷重でも内部の発熱ユニットRが損傷するのを未然に防止させる。
融雪排水孔部6は、女性用履物である例えばハイヒールのヒール部分の嵌入を阻止させ、しかもゴミ等の目詰り等を防止させる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図に示される符号1は、接合ユニット式敷設パネル構造の路面用融雪装置を形成する、例えば長さ2000mm、幅員1000mm程度の矩形薄板状の融雪パネル本体である。この融雪パネル本体1は、図2に示すように、この融雪パネル本体1の複数で、例えば歩道の路面F一端側における地中Gに底部側が埋設された状態の断面略U字形状を呈する排水用側溝Qの上側開口部から路面F上に架けて配置させ、且つ路面F沿道方向に沿って接合連結可能となるよう互いに隣接状となって敷設配置されるものとしてある。
【0011】
融雪パネル本体1には、図1に示すように、この上に降り積もった雪を融解するための発熱ユニットRが内設されている。すなわちこの発熱ユニットRは、当該融雪パネル本体1内に例えば150mm間隔毎に折り返されて全体的に蛇行状となって配線された例えばニクロム線ヒーター等による融雪用の熱線2と、隣接配置された他の融雪パネル本体1の熱線2に対し直列もしくは並列に電気接続されるよう当該融雪パネル本体1の熱線2両端部に接続された防水コンセント部3とを備えている。また、発熱ユニットRには排水用側溝Qの上側開口部位置に対応し且つ熱線2部分を避けるようにして各孔の内径が例えば約5〜10mm程度の範囲内となるように穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6を配列してある。
【0012】
また、地中Gに埋設された排水用側溝Qに対向して路面F他端側には蓋付きの配線収納用防水トラス5が地中Gに配置されており、この内部に発熱ユニットRにおける防水コンセント部3を収容させてから蓋体9で閉蓋することで防水コンセント部3自体を、配線収納用防水トラス5内部に配線収納されているリードケーブル8に接続可能となるようにしてある。このとき複数の融雪パネル本体1を路面F沿道方向に沿って接合連結した状態では、互いに隣接する防水コンセント部3同士が電気的に導通接続するようにしてあり、しかもこの防水コンセント部3自体は、排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5に収容配置されて蓋体9で閉蓋するものとしてある。
【0013】
さらに融雪パネル本体1には耐熱性ケーブル接続材料4を内設し、この耐熱性ケーブル接続材料4を介して、防水コンセント部3をリード線7によって前記熱線2に接続させるものとしてある。このとき耐熱性ケーブル接続材料4を介して接続される防水コンセント部3のリード線7を配線収納用防水トラス5の側部に穿設した孔部に防水用のゴムパッキン10を介して嵌挿配置されるものとしてある。具体的に耐熱性ケーブル接続材料4としては、熱線2である例えば縦溝付きもしくは縦溝無しのヒーテイングケーブルと、後述する受電設備Pに接続されているリードケーブル8との接続構造として設けられており、このとき耐熱性ケーブル接続材料4は、ヒーテイングケーブルの端部と、リードケーブル8の端部とを重ね合わせて接続子を介して溶接接合し、その周囲に自己融着テープを被着し、さらにその外側に防水防食テープを被着した後、全体を粘着ビニルテープで被覆して形成してある。
【0014】
受電設備Pは、図5に示すように、電力設備Uにおける電力幹線からの引込線12を、引込柱11に設けられた電磁開閉器S、普通電力計WHM、過電流遮断機Bそれぞれに直列に接続されて成り、この電磁開閉器SにはタイムスイッチTSによって電力供給の制御をリアルタイムで行えるようにしてある。例えば、タイムスイッチTS自体は、路面温度センサー、路面水分センサー、外気温度センサー、降雪センサー等の各種センサーと電気的に接続され、これらセンサーの監視下で常時タイムスイッチTSを駆動させて電磁開閉器Sの閉成乃至開成を自動的に行えるようにしてある。そして図3に示すように、路面F上において熱線2の直列式接続状態となって隣接配置された融雪パネル本体1の例えば10枚毎の防水コンセント部3側を前記リードケーブル8を介して過電流遮断機Bに接続してある。
【0015】
また、融雪パネル本体1同士の熱線2を並列に接続する場合には、図4に示すように、融雪パネル本体1の熱線2の両端側を互いにケーブル接続されている防水コンセント部3に耐熱性ケーブル接続材料4を介して接続される所謂並列式T/Y分岐による並列式接続状態となって各融雪パネル本体1が路面F上に隣接配置され、融雪パネル本体1の例えば10枚毎の防水コンセント部3側を前記リードケーブル8を介して過電流遮断機Bに接続してある。
【0016】
融雪パネル本体1は、セメント材を基材としてこれに珪砂、反応性微粉末を使用して製造した無機系複合材料である複合セメント材(太平洋セメント株式会社製造のダクタル(登録商標)プレミックス)と、これに鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせることにより、薄型化で且つ軽量化が可能となるように形成される。このダクタル(登録商標)は極低水比であるにもかかわらず高い流動性を有し、しかも各種微細粒子により構成されていることから従来のコンクリート系材料に比較して転写性も大幅に改善され、またその緻密性ゆえ、超高強度であり、凍結融解抵抗性、中性化、耐塩害性に対しても高い性能を有し、超長期の高耐久性が期待でき、しかも超高強度に加え、専用の鋼繊維もしくは有機繊維を用いることで高靭性をも実現できるものである。
【0017】
次に以上のように構成された実施の形態についての使用、組立の一例を説明するに、図3に示すように、複数の融雪パネル本体1を路面F沿道方向に沿って接合連結状態となって敷設する。このとき隣接する融雪パネル本体1の融雪用の熱線2同士は防水コンセント部3に対して直列もしくは並列となって電気的に接続されており、複数の融雪パネル本体1が路面F沿道方向に沿って接合連結した際には互いに隣接する防水コンセント部3同士が導通接続するものとなる。この防水コンセント部3自体を、排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5に収容配置して蓋体9で閉蓋する。このとき防水コンセント部3のリード線7は配線収納用防水トラス5の側部に穿設した孔部に防水用のゴムパッキン10を介して嵌挿配置されている。こうして防水コンセント部3は、融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4を介して前記熱線2に接続される。
【0018】
路面F上において熱線2の直列式接続状態となって隣接配置された融雪パネル本体1の例えば10枚毎の防水コンセント部3側をリードケーブル8を介して受電設備Pの過電流遮断機Bに接続する。すなわち、図5に示すように電力設備Uにおける電力幹線からの引込線12を、引込柱11に設けられた受電設備Pである電磁開閉器S、普通電力計WHM、過電流遮断機Bそれぞれに直列に接続し、この電磁開閉器Sに配したタイムスイッチTSによって電力供給の制御をリアルタイムで行うのである。例えば、タイムスイッチTS自体は、路面温度センサー、路面水分センサー、外気温度センサー、降雪センサー等と電気的に接続されており、これらセンサーの監視下で常時タイムスイッチTSを駆動させて電磁開閉器Sの閉成乃至開成を自動的に行うものである。これによって融雪パネル本体1上の積雪は、融雪用の熱線2によって融解され、当該融雪パネル本体1に穿設した融雪排水孔部6から排水用側溝Q内に落下し排出処理される。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているために、敷設工事が小スペース内でも簡単でしかも短時間に行えると共に、省エネ電力によって路面Fの広範囲を温めて短時間に積雪を融かして路面F一端側の排水用側溝Q内に導入させて排水することができ、しかも上方からの荷重によって発熱ユニットRが損傷するのを防止することができる。
【0020】
すなわちこれは本発明が、路面F一端側に配した排水用側溝Qの上側開口部から路面F上に架けて配置され且つ路面F沿道方向に沿って接合連結可能となるよう隣接状に敷設される複数の融雪パネル本体1を備えた接合ユニット式敷設パネル構造としたからであり、これによって、複数の融雪パネル本体1を歩道の路面F沿道方向に沿って接合連接した状態で配置するだけで敷設工事が簡単でしかも短時間に行えるのであり、また必要とする範囲内でユニット数を選択して敷設すれば良く、しかも施工後でのメンテナンスも容易で、その増減にも簡単に対応できる。
【0021】
また路面用融雪装置の融雪パネル本体1は、当該融雪パネル本体1内を蛇行状に配線された融雪用の熱線2、隣接配置された他の融雪パネル本体1の熱線2に対し直列もしくは並列に電気接続されるよう当該融雪パネル本体1の熱線2両端部に接続された防水コンセント部3それぞれを備えた発熱ユニットRと、排水用側溝Qの上側開口部位置に対応し且つ熱線2部分を避けるようにして穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6とを有するから、これにより発熱ユニットRの熱線2でもって短時間に積雪を融かして融雪排水孔部6から路面F一端側の排水用側溝Q内に落下排水することができる。
【0022】
発熱ユニットRにおける防水コンセント部3を収容させるよう排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5と、防水コンセント部3を前記熱線2に接続させるよう融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4とを備えているので、路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5に収容配置されている防水コンセント部3を、融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4を介して前記熱線2に確実且つ強固な状態で接続することができ、電力設備Uに対する配線接続の施工が容易に行える。
【0023】
融雪パネル本体1は、基材となるセメント材と、珪砂、反応性微粉末を使用した無機系複合材料と、鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせて形成されているので、薄型化で且つ軽量化が可能となって、しかも従来のコンクリート系材料に比較して融雪パネル本体1自体に対し超高強度性を付与することができ、これにより当該融雪パネル本体1上方からの荷重でもって内部の発熱ユニットRが損傷するのを未然に防止できるものとなる。
【0024】
融雪排水孔部6は、各孔の内径が約5〜10mm程度に形成されているので、女性用履物である例えばハイヒール等の尖端なヒール部分の嵌入を阻止でき、しかもゴミ等の目詰り等も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における一部切欠状態の平面図である。
【図2】図1におけるX−X部分の断面図である。
【図3】融雪パネル本体の敷設に際し、熱線を直列に接続した状態の防水コンセント部を示す配線状態を示す平面図である。
【図4】融雪パネル本体の敷設に際し、熱線を並列に接続した状態の防水コンセント部を示す配線状態を示す平面図である。
【図5】融雪用の熱線の電力設備に対する配線状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
P…受電設備 Q…排水用側溝
R…発熱ユニット G…地中
F…路面 B…過電流遮断機
S…電磁開閉器 TS…タイムスイッチ
WHM…普通電力計 U…電力設備
1…融雪パネル本体 2…熱線
3…防水コンセント部 4…耐熱性ケーブル接続材料
5…配線収納用防水トラス 6…融雪排水孔部
7…リード線 8…リードケーブル
9…蓋体 10…ゴムパッキン
11…引込柱 12…引込線
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として歩道用の路面上に敷設されることで、路面上に降り積もった雪を融かして排水用側溝に落下させて排水処理するための路面用融雪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の路面融雪装置としては、燃料に灯油または都市ガスを使用してボイラーにて不凍液を加熱し、パイプ内へ循環させ融雪を行う燃焼方式や、温泉水の場合では貯湯槽にて不凍液と熱交換してパイプ内に循環させたり、地下水の場合ではヒートポンプにて熱交換して低温水を高温水に変換し循環させたりする熱交換方式がある。
【0003】
また具体的な熱交換方式による路面融雪装置としては、貯湯槽を高温室、中温室、低温室の三段の貯湯室に仕切り、高温室から低温室まで温水ができるだけ長い流路を経て流れるように各温室を接続連通させると共に、高温室にヒートポンプから高温水を流入させ、高温室からこの高温水を融雪パイプに送り、融雪パイプからの低温水を低温室へ送り、低温室からこの低温水をヒートポンプへ戻すという流路系を形成する。このとき高温室および低温室での温水温度は実質的に独立しており、このためヒートポンプにおける高温水と低温水との温度差が大きくとれて熱効率が上がるような構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平07−150511号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の路面融雪装置において、燃焼方式による場合では、燃料に灯油を使用しているため、燃料の補給が煩わしくなりしかも燃料貯蔵とボイラー設置に大きなスペースを必要とする。また不凍液の管理を要し、事故時の二次災害の危険性も大きく、さらにボイラーやポンプ等の機械部品が多くあるためメンテナンスを要すし、特に十年前後でボイラー等の交換を必要とする。しかも手引き舗装のため夏場の舗装流動による発熱体破損の虞れもある等の問題点を有していた。
【0006】
また、熱交換方式による場合では、自然エネルギーの活用であるものの、設備費が高くなってしまい、しかもシステム自体が比較的に複雑であるため多大なメンテナンスを要し、且つ不凍液の管理も必要となる。例えば地下水利用の場合には、路盤沈下の危険性が常に伴い、また揚水井と注入井との二本の井戸が必要となり、さらに排水のバイパス回路も必要となる。しかも手引き舗装のため夏場の舗装流動による発熱体破損の可能性も生じる。また上記した従来の両方式では、加熱された不凍液を循環させるパイプ自体を舗装工事と同様に現場にて手作業で埋め込む方式であるため設置作業が非常に煩雑なものとなり、かなりの労働力が必要とされ、しかも設置に要する作業時間もかなり長くなってしまう等の諸々の問題点を有していた。
【0007】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、敷設工事が小スペース内でも簡単でしかも短時間に行えると共に、省エネ電力によって路面の広範囲を温めて短時間に積雪を融かして路面一端側の排水用側溝内に導入させて排水することができ、しかも上方からの荷重によっても発熱ユニットが損傷するのを防止でき、通行上も安全であるものとした路面用融雪装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、路面F一端側に配した排水用側溝Qの上側開口部から路面F上に架けて配置され且つ路面F沿道方向に沿って接合連結可能となるよう隣接状に敷設される複数の融雪パネル本体1を備えた接合ユニット式敷設パネル構造の路面用融雪装置であって、融雪パネル本体1には、当該融雪パネル本体1内に蛇行状に配線された融雪用の熱線2、隣接配置された他の融雪パネル本体1の熱線2に対し直列もしくは並列に電気接続されるよう当該融雪パネル本体1の熱線2両端部に接続された防水コンセント部3それぞれを備えた発熱ユニットRと、排水用側溝Qの上側開口部位置に対応し且つ熱線2部分を避けるようにして穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6とを有するものである。
発熱ユニットRにおける防水コンセント部3を収容させるよう排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5と、防水コンセント部3を前記熱線2に接続させるよう融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4とを備えているものとできる。
融雪パネル本体1は、基材となるセメント材と、珪砂、反応性微粉末を使用した無機系複合材料と、鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせて形成されているものとできる。
融雪排水孔部6は、各孔の内径が約5〜10mm程度に形成されているものとできる。
【0009】
以上のように構成された本発明に係る路面用融雪装置において、融雪パネル本体1が路面F沿道方向に沿って接合連結状態となって敷設された際に、隣接する融雪パネル本体1の融雪用の熱線2同士を防水コンセント部3によって直列もしくは並列となって電気的に接続させる。そして融雪パネル本体1上の積雪は、融雪用の熱線2によって融解され、当該融雪パネル本体1に穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6から排水用側溝Q内に落下し排出処理される。
発熱ユニットRにおける防水コンセント部3は、排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5に収容配置され、融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4は、防水コンセント部3を前記熱線2に対して頑丈な状態に接続させる。
セメント材と、珪砂、反応性微粉末を使用した無機系複合材料と、鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせて形成されている融雪パネル本体1は、従来のコンクリート系材料に比較して超高強度性を可能にさせ、当該融雪パネル本体1上方からの荷重でも内部の発熱ユニットRが損傷するのを未然に防止させる。
融雪排水孔部6は、女性用履物である例えばハイヒールのヒール部分の嵌入を阻止させ、しかもゴミ等の目詰り等を防止させる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図に示される符号1は、接合ユニット式敷設パネル構造の路面用融雪装置を形成する、例えば長さ2000mm、幅員1000mm程度の矩形薄板状の融雪パネル本体である。この融雪パネル本体1は、図2に示すように、この融雪パネル本体1の複数で、例えば歩道の路面F一端側における地中Gに底部側が埋設された状態の断面略U字形状を呈する排水用側溝Qの上側開口部から路面F上に架けて配置させ、且つ路面F沿道方向に沿って接合連結可能となるよう互いに隣接状となって敷設配置されるものとしてある。
【0011】
融雪パネル本体1には、図1に示すように、この上に降り積もった雪を融解するための発熱ユニットRが内設されている。すなわちこの発熱ユニットRは、当該融雪パネル本体1内に例えば150mm間隔毎に折り返されて全体的に蛇行状となって配線された例えばニクロム線ヒーター等による融雪用の熱線2と、隣接配置された他の融雪パネル本体1の熱線2に対し直列もしくは並列に電気接続されるよう当該融雪パネル本体1の熱線2両端部に接続された防水コンセント部3とを備えている。また、発熱ユニットRには排水用側溝Qの上側開口部位置に対応し且つ熱線2部分を避けるようにして各孔の内径が例えば約5〜10mm程度の範囲内となるように穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6を配列してある。
【0012】
また、地中Gに埋設された排水用側溝Qに対向して路面F他端側には蓋付きの配線収納用防水トラス5が地中Gに配置されており、この内部に発熱ユニットRにおける防水コンセント部3を収容させてから蓋体9で閉蓋することで防水コンセント部3自体を、配線収納用防水トラス5内部に配線収納されているリードケーブル8に接続可能となるようにしてある。このとき複数の融雪パネル本体1を路面F沿道方向に沿って接合連結した状態では、互いに隣接する防水コンセント部3同士が電気的に導通接続するようにしてあり、しかもこの防水コンセント部3自体は、排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5に収容配置されて蓋体9で閉蓋するものとしてある。
【0013】
さらに融雪パネル本体1には耐熱性ケーブル接続材料4を内設し、この耐熱性ケーブル接続材料4を介して、防水コンセント部3をリード線7によって前記熱線2に接続させるものとしてある。このとき耐熱性ケーブル接続材料4を介して接続される防水コンセント部3のリード線7を配線収納用防水トラス5の側部に穿設した孔部に防水用のゴムパッキン10を介して嵌挿配置されるものとしてある。具体的に耐熱性ケーブル接続材料4としては、熱線2である例えば縦溝付きもしくは縦溝無しのヒーテイングケーブルと、後述する受電設備Pに接続されているリードケーブル8との接続構造として設けられており、このとき耐熱性ケーブル接続材料4は、ヒーテイングケーブルの端部と、リードケーブル8の端部とを重ね合わせて接続子を介して溶接接合し、その周囲に自己融着テープを被着し、さらにその外側に防水防食テープを被着した後、全体を粘着ビニルテープで被覆して形成してある。
【0014】
受電設備Pは、図5に示すように、電力設備Uにおける電力幹線からの引込線12を、引込柱11に設けられた電磁開閉器S、普通電力計WHM、過電流遮断機Bそれぞれに直列に接続されて成り、この電磁開閉器SにはタイムスイッチTSによって電力供給の制御をリアルタイムで行えるようにしてある。例えば、タイムスイッチTS自体は、路面温度センサー、路面水分センサー、外気温度センサー、降雪センサー等の各種センサーと電気的に接続され、これらセンサーの監視下で常時タイムスイッチTSを駆動させて電磁開閉器Sの閉成乃至開成を自動的に行えるようにしてある。そして図3に示すように、路面F上において熱線2の直列式接続状態となって隣接配置された融雪パネル本体1の例えば10枚毎の防水コンセント部3側を前記リードケーブル8を介して過電流遮断機Bに接続してある。
【0015】
また、融雪パネル本体1同士の熱線2を並列に接続する場合には、図4に示すように、融雪パネル本体1の熱線2の両端側を互いにケーブル接続されている防水コンセント部3に耐熱性ケーブル接続材料4を介して接続される所謂並列式T/Y分岐による並列式接続状態となって各融雪パネル本体1が路面F上に隣接配置され、融雪パネル本体1の例えば10枚毎の防水コンセント部3側を前記リードケーブル8を介して過電流遮断機Bに接続してある。
【0016】
融雪パネル本体1は、セメント材を基材としてこれに珪砂、反応性微粉末を使用して製造した無機系複合材料である複合セメント材(太平洋セメント株式会社製造のダクタル(登録商標)プレミックス)と、これに鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせることにより、薄型化で且つ軽量化が可能となるように形成される。このダクタル(登録商標)は極低水比であるにもかかわらず高い流動性を有し、しかも各種微細粒子により構成されていることから従来のコンクリート系材料に比較して転写性も大幅に改善され、またその緻密性ゆえ、超高強度であり、凍結融解抵抗性、中性化、耐塩害性に対しても高い性能を有し、超長期の高耐久性が期待でき、しかも超高強度に加え、専用の鋼繊維もしくは有機繊維を用いることで高靭性をも実現できるものである。
【0017】
次に以上のように構成された実施の形態についての使用、組立の一例を説明するに、図3に示すように、複数の融雪パネル本体1を路面F沿道方向に沿って接合連結状態となって敷設する。このとき隣接する融雪パネル本体1の融雪用の熱線2同士は防水コンセント部3に対して直列もしくは並列となって電気的に接続されており、複数の融雪パネル本体1が路面F沿道方向に沿って接合連結した際には互いに隣接する防水コンセント部3同士が導通接続するものとなる。この防水コンセント部3自体を、排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5に収容配置して蓋体9で閉蓋する。このとき防水コンセント部3のリード線7は配線収納用防水トラス5の側部に穿設した孔部に防水用のゴムパッキン10を介して嵌挿配置されている。こうして防水コンセント部3は、融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4を介して前記熱線2に接続される。
【0018】
路面F上において熱線2の直列式接続状態となって隣接配置された融雪パネル本体1の例えば10枚毎の防水コンセント部3側をリードケーブル8を介して受電設備Pの過電流遮断機Bに接続する。すなわち、図5に示すように電力設備Uにおける電力幹線からの引込線12を、引込柱11に設けられた受電設備Pである電磁開閉器S、普通電力計WHM、過電流遮断機Bそれぞれに直列に接続し、この電磁開閉器Sに配したタイムスイッチTSによって電力供給の制御をリアルタイムで行うのである。例えば、タイムスイッチTS自体は、路面温度センサー、路面水分センサー、外気温度センサー、降雪センサー等と電気的に接続されており、これらセンサーの監視下で常時タイムスイッチTSを駆動させて電磁開閉器Sの閉成乃至開成を自動的に行うものである。これによって融雪パネル本体1上の積雪は、融雪用の熱線2によって融解され、当該融雪パネル本体1に穿設した融雪排水孔部6から排水用側溝Q内に落下し排出処理される。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているために、敷設工事が小スペース内でも簡単でしかも短時間に行えると共に、省エネ電力によって路面Fの広範囲を温めて短時間に積雪を融かして路面F一端側の排水用側溝Q内に導入させて排水することができ、しかも上方からの荷重によって発熱ユニットRが損傷するのを防止することができる。
【0020】
すなわちこれは本発明が、路面F一端側に配した排水用側溝Qの上側開口部から路面F上に架けて配置され且つ路面F沿道方向に沿って接合連結可能となるよう隣接状に敷設される複数の融雪パネル本体1を備えた接合ユニット式敷設パネル構造としたからであり、これによって、複数の融雪パネル本体1を歩道の路面F沿道方向に沿って接合連接した状態で配置するだけで敷設工事が簡単でしかも短時間に行えるのであり、また必要とする範囲内でユニット数を選択して敷設すれば良く、しかも施工後でのメンテナンスも容易で、その増減にも簡単に対応できる。
【0021】
また路面用融雪装置の融雪パネル本体1は、当該融雪パネル本体1内を蛇行状に配線された融雪用の熱線2、隣接配置された他の融雪パネル本体1の熱線2に対し直列もしくは並列に電気接続されるよう当該融雪パネル本体1の熱線2両端部に接続された防水コンセント部3それぞれを備えた発熱ユニットRと、排水用側溝Qの上側開口部位置に対応し且つ熱線2部分を避けるようにして穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部6とを有するから、これにより発熱ユニットRの熱線2でもって短時間に積雪を融かして融雪排水孔部6から路面F一端側の排水用側溝Q内に落下排水することができる。
【0022】
発熱ユニットRにおける防水コンセント部3を収容させるよう排水用側溝Qに対向すべく路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5と、防水コンセント部3を前記熱線2に接続させるよう融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4とを備えているので、路面F他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラス5に収容配置されている防水コンセント部3を、融雪パネル本体1に内設した耐熱性ケーブル接続材料4を介して前記熱線2に確実且つ強固な状態で接続することができ、電力設備Uに対する配線接続の施工が容易に行える。
【0023】
融雪パネル本体1は、基材となるセメント材と、珪砂、反応性微粉末を使用した無機系複合材料と、鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせて形成されているので、薄型化で且つ軽量化が可能となって、しかも従来のコンクリート系材料に比較して融雪パネル本体1自体に対し超高強度性を付与することができ、これにより当該融雪パネル本体1上方からの荷重でもって内部の発熱ユニットRが損傷するのを未然に防止できるものとなる。
【0024】
融雪排水孔部6は、各孔の内径が約5〜10mm程度に形成されているので、女性用履物である例えばハイヒール等の尖端なヒール部分の嵌入を阻止でき、しかもゴミ等の目詰り等も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における一部切欠状態の平面図である。
【図2】図1におけるX−X部分の断面図である。
【図3】融雪パネル本体の敷設に際し、熱線を直列に接続した状態の防水コンセント部を示す配線状態を示す平面図である。
【図4】融雪パネル本体の敷設に際し、熱線を並列に接続した状態の防水コンセント部を示す配線状態を示す平面図である。
【図5】融雪用の熱線の電力設備に対する配線状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
P…受電設備 Q…排水用側溝
R…発熱ユニット G…地中
F…路面 B…過電流遮断機
S…電磁開閉器 TS…タイムスイッチ
WHM…普通電力計 U…電力設備
1…融雪パネル本体 2…熱線
3…防水コンセント部 4…耐熱性ケーブル接続材料
5…配線収納用防水トラス 6…融雪排水孔部
7…リード線 8…リードケーブル
9…蓋体 10…ゴムパッキン
11…引込柱 12…引込線
Claims (4)
- 路面一端側に配した排水用側溝の上側開口部から路面上に架けて配置され且つ路面沿道方向に沿って接合連結可能となるよう隣接状に敷設される複数の融雪パネル本体を備えた接合ユニット式敷設パネル構造の路面用融雪装置であって、融雪パネル本体には、当該融雪パネル本体内に蛇行状に配線された融雪用の熱線、隣接配置された他の融雪パネル本体の熱線に対し直列もしくは並列に電気接続されるよう当該融雪パネル本体の熱線両端部に接続された防水コンセント部それぞれを備えた発熱ユニットと、排水用側溝の上側開口部位置に対応し且つ熱線部分を避けるようにして穿設した貫通小孔状の複数の融雪排水孔部とを有することを特徴とする路面用融雪装置。
- 発熱ユニットにおける防水コンセント部を収容させるよう排水用側溝に対向すべく路面他端側に配した蓋付きの配線収納用防水トラスと、防水コンセント部を前記熱線に接続させるよう融雪パネル本体に内設した耐熱性ケーブル接続材料とを備えている請求項1記載の路面用融雪装置。
- 融雪パネル本体は、基材となるセメント材と、珪砂、反応性微粉末を使用した無機系複合材料と、鋼繊維もしくは有機繊維と、減水剤とを組み合わせて形成されている請求項1または2記載の路面用融雪装置。
- 融雪排水孔部は、各孔の内径が約5〜10mm程度に形成されている請求項1乃至3のいずれか記載の路面用融雪装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003036391A JP2004244935A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 路面用融雪装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003036391A JP2004244935A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 路面用融雪装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004244935A true JP2004244935A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33021485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003036391A Pending JP2004244935A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 路面用融雪装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004244935A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013023906A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Kiyota Railway Engineering Co Ltd | 融雪機能付き舗装ブロック |
CN111998536A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-11-27 | 西北农林科技大学 | 一种寒冷地区渠道防冰冻电加热散热桥 |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003036391A patent/JP2004244935A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013023906A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Kiyota Railway Engineering Co Ltd | 融雪機能付き舗装ブロック |
CN111998536A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-11-27 | 西北农林科技大学 | 一种寒冷地区渠道防冰冻电加热散热桥 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6109248B2 (ja) | 太陽熱地中蓄熱融雪システム、およびその制御方法。 | |
JP3823022B2 (ja) | 発熱用ブロック及びその製造方法並びに融雪装置 | |
Lund | Reconstruction of a pavement geothermal deicing system | |
KR101087477B1 (ko) | 건물 기초 슬래브를 이용한 지열 냉난방시스템 | |
JP6327648B2 (ja) | 水道熱融雪装置、水道熱融雪システム、および、それらの制御方法 | |
WO2014143687A9 (en) | Premeable paving system | |
JP2004244935A (ja) | 路面用融雪装置 | |
JP2541368B2 (ja) | 橋梁用プレキャストコンクリ―ト床版 | |
JP2007291737A (ja) | 融雪舗装構造とこれに用いる透水性コンクリート版 | |
JP4052630B2 (ja) | 融雪屋根構造 | |
CN113005840A (zh) | 生态园林道路及其快速施工方法 | |
RU2289649C2 (ru) | Дорожное покрытие | |
JPS62237249A (ja) | 地下熱を利用した融雪方法 | |
JP2000303407A (ja) | 道路融雪システム | |
CN108486990A (zh) | 基于压电元件的桥梁振动能量收集防结冰系统 | |
JP3870222B2 (ja) | 融雪装置、およびそれ用の配管ユニットブロック | |
JPS636299Y2 (ja) | ||
JP2004084464A (ja) | パネル型融雪ユニット | |
JP2003301571A (ja) | 融雪屋根構造 | |
JPH01190801A (ja) | 融雪路床面の施工方法 | |
JP2002242118A (ja) | 融雪用ブロックヒータ | |
JP2000129618A (ja) | 融雪舗装体 | |
JP2005042341A (ja) | ロードヒーティング用ブロック | |
WO2001025540A1 (en) | The construction method of no freezing system for road | |
Winters et al. | Pavement heating |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070403 |