JP2004243372A - 多層溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スパッタの少ないマグパルス溶接方法で、10mm以上の脚長を得る多層溶接方法を提供する。
【解決手段】2電極溶接トーチと1電極溶接トーチとにより溶接する多層溶接方法であって、1電極溶接トーチを2電極溶接トーチから予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させ、2電極溶接トーチで溶接することによって溶接ビードによる層を形成しながら、この層と異なる層を1電極溶接トーチで溶接することによって形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】2電極溶接トーチと1電極溶接トーチとにより溶接する多層溶接方法であって、1電極溶接トーチを2電極溶接トーチから予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させ、2電極溶接トーチで溶接することによって溶接ビードによる層を形成しながら、この層と異なる層を1電極溶接トーチで溶接することによって形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消耗電極ガスシールドアーク溶接による多層溶接方法において、特にスパッタの少ない溶接高能率化を図った多層溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、1電極溶接トーチを1度走行させて水平すみ肉溶接を行うとき、溶接ビードにより形成された層の脚長を10mm以上にする方法として、溶接トーチを回転させて溶接を行う回転アーク溶接方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。この脚長とは図4で後述するD3である。この溶接方法を図4を参照して説明する。
【0003】
図4は、従来技術の回転アーク溶接方法を説明する図である。同図において、溶接トーチのノズル1の先端にチップが備えられ、このチップは溶接ワイヤ2が送給される偏心孔を備え、ノズル1がモータ3によって回転される。被溶接物であるすみ肉継手は立板4及び下板5から成り、この被溶接物と溶接ワイヤ2との間に通電されてアーク6が発生し、溶融池7及び溶接ビード8が形成される。また、立板4及び下板5の直交するルート部9から被溶接物と溶接ビード8との交わる点までの距離が脚長D3である。
【0004】
上記の回転アーク溶接方法で、シールドガスとして炭酸ガスを使用し、大電流を通電して、アーク6を埋れアークとして、ノズル1を高速回転させる。この結果、溶融池7の幅を広くすることができるので、脚長D3を長くすることができる。
ここで、上記の埋れアークとは、アークの長さを短く保ち、アーク力で掘られたクレータの中まで溶接ワイヤ先端を突っ込んだような状態にして発生させるアークであり、被溶接物表面以下の位置で発生している。
【0005】
しかし、上述した炭酸ガスを使用した回転アーク溶接方法では、スパッタの発生量が多く、溶接ビード周辺に多量のスパッタが付着することになる。
溶接施工された継手部材を橋梁等に用いる場合、溶接後に防錆を目的とした塗装を行うが、付着したスパッタを除去しないで塗装を行うと、塗装後にスパッタと共に塗装が剥がれることがある。この場合、剥がれた箇所から腐食が生じるために、溶接施工後に後工程としてスパッタ除去を行う必要があり、炭酸ガスを使用した回転アーク溶接方法では、生産効率が悪い。
【0006】
次に、アルゴンが80体積%で炭酸ガスが20体積%のシールドガスを使用するマグ溶接方法では、溶接ワイヤ先端が被溶接物表面よりもわずかに外側に位置するように保持して溶接される、いわゆるオープンアークのプロセスでありスパッタの発生は少ない。しかし、マグ溶接で回転アーク溶接方法を行うと、アーク力が強く溶融池が深いガウジング領域も広いために、溶接トーチを1走行させただけで脚長を10mm以上得ることができず、オーバーラップやアンダカットが発生し易い。
【0007】
また、溶接ワイヤの溶融量を増加させて脚長を長くする方法もあるが、この方法を用いても、表面張力と溶融金属の比重の関係から、等脚長の場合、溶接トーチを1走行さてただけで得られる脚長は、約9mmが限界である。
【0008】
従って通常、マグ溶接方法で12mmの等脚長のすみ肉継手を得るためには、3層の溶接を行う必要がある。図5にその1例を示す。図5は、1電極溶接トーチによるマグ溶接方法によって3層の溶接を行って、12mmの脚長D3を得たときの溶接ビード8の断面図を示す図である。
溶接条件は、直径が1.2mmのソリッドワイヤを用いてパルスマグ溶接方法を行い、3層それぞれの溶接電流、溶接電圧及び溶接速度は次の通りである。1層目は、溶接電流が190A、溶接電圧が27V、溶接速度が45cm/分である。2層目及び3層目の溶接電流は190A、溶接電圧は28V、溶接速度は45cm/分である。
【0009】
上記の1電極溶接トーチによるマグ溶接方法により3層の溶接を行うためには、少なくとも溶接線上を溶接トーチが1往復半する必要があり、例えば、溶接線の長さが4.5mの場合、溶接開始から終了まで最低30分も掛かり、生産効率が悪い。
【0010】
【特許文献1】
特開平5−261549号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、1電極溶接トーチを1度走行させて水平すみ肉溶接を行うとき、溶接ビードにより形成された層の脚長を10mm以上にする方法として、炭酸ガスを使用した回転アーク溶接方法を行う場合、スパッタの発生量が多く、溶接ビード周辺に多量のスパッタが付着する。従って、溶接施工後に後工程としてスパッタ除去を行う必要があり、生産効率が悪い。
【0012】
また、マグ溶接で回転アーク溶接方法を行うと、アーク力が強くガウジング領域も広いために、溶接トーチを1走行させて脚長を10mm以上得ることができず、オーバーラップやアンダカットが発生し易い。
【0013】
また、1電極溶接トーチによるマグ溶接方法により3層の溶接を行うと、少なくとも溶接線上を溶接トーチが1往復半する必要があり、生産効率が悪い。
【0014】
本発明は、スパッタの少ないマグパルス溶接方法で、10mm以上の脚長を得る多層溶接方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを略溶接方向の前後に設けて送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチと、第3ワイヤを送給し、前記第3ワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる1電極溶接トーチとにより溶接する多層溶接方法であって、前記1電極溶接トーチを前記2電極溶接トーチから予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させ、前記2電極溶接トーチで溶接することによって溶接ビードによる層を形成しながら、前記層と異なる層を前記1電極溶接トーチで溶接することによって形成することを特徴とする多層溶接方法である。
【0016】
請求項2に記載の発明は、
前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤの溶接狙い位置と前記第3ワイヤの溶接狙い位置とを溶接線を挟んで左右にずらしたことを特徴とする請求項1記載の多層溶接方法である。
【0017】
請求項3に記載の発明は、
1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチによる多層溶接方法において、前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤを送給及び通電して溶接して溶接ビードによる層を形成した後に、前記層と異なる層を前記第1ワイヤ又は前記第2ワイヤの一方のみを送給及び通電して溶接することにより形成することを特徴とする多層溶接方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の多層溶接方法の2電極溶接トーチ及び1電極溶接トーチの配置を説明するための図である。また、図2は、2電極溶接トーチ及び1電極溶接トーチから送給される溶接ワイヤの溶接狙い位置を示す図である。
図1及び図2において、1電極溶接トーチ11を2電極溶接トーチ10から予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させて、アルゴンが80体積%で炭酸ガスが20体積%のシールドガスを使用するマグ溶接方法で溶接する。
【0019】
2電極溶接トーチ10は、1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ12及び第2ワイヤ13を略溶接方向の前後に設けて送給し、これらのワイヤ12、13と被溶接物との間に溶接電流を通電してアーク14及びアーク15をそれぞれ発生させる。この2電極溶接トーチによって単位長さあたりに多くの溶着金属を溶着することができる。また、1電極溶接トーチ11は、第3ワイヤ16を送給し、この第3ワイヤ16と被溶接物との間に溶接電流を通電してアーク17を発生させる。
2電極溶接トーチ10及び1電極溶接トーチ11は、例えば、溶接ロボットのマニピュレータの手首部に設けて溶接することができる。
【0020】
図2に示すように、まず、2電極溶接トーチ10で溶接することによって、溶接ビードの下板側の脚長を10mmm以上確保する。2電極溶接トーチ10から送給される溶接ワイヤの溶接狙い位置は、図2(A)に示すように、すみ肉継手のルート9より下板側に距離D1離れた位置である。この結果、2電極溶接トーチ10による溶接ビードの脚長は等脚長にはならず、図2(B)に示す立板側の脚長D2は10mm未満になるので、1電極溶接トーチ11によって、図2(B)に示すように、2電極溶接トーチ10によって溶接された溶接ビードの立板側の止端部18のを溶接狙い位置として溶接を行い、図3に示すように、立板側の脚長を10mm以上確保する。図3は、実施の形態1の多層溶接方法によって溶接した溶接ビードの断面図である。
【0021】
[実施例]
実施の形態1の実施例を次に示す。
溶接条件は以下の通りである。2電極溶接トーチ10の第1ワイヤ12を先行電極として、直径が1.4mmのソリッドワイヤを900cm/分で送給し、平均電流を310〜330Aとし、平均電圧を28〜30Vとしてマグパルス溶接を行い、第2ワイヤ13を後行電極として、直径が1.4mmのメタル系フラックス入りワイヤを1300cm/分で送給し、平均電流を380〜400Aとし、平均電圧を34Vとしてマグパルス溶接を行った。また、溶接狙い位置を図2(A)に示したすみ肉継手のルート部9からの下板側の距離D1を1mmとした位置とし、鉛直線L1からの溶接狙い角度θ1を35度とした。
【0022】
また、1電極溶接トーチ11の第3ワイヤ16として直径が1.4mmのメタル系フラックス入りワイヤを1300cm/分で送給し、平均電流を380〜400Aとし、平均電圧を約34Vとしてマグパルス溶接を行った。また、溶接狙い位置を図2(B)に示した溶接ビードの立板側の止端部18からすみ肉継手のルート部9方向に3mm下がった位置とし、鉛直線L2からの溶接狙い角度θ2を35度とした。
2電極溶接トーチ10及び1電極溶接トーチ11の溶接速度を40cm/分とした。
【0023】
12mmの脚長を得る溶接を行うために、従来技術では3層を形成していたために、30分必要とされていた。しかし、上記の溶接条件で溶接を行った結果、この時間を11分30秒程度まで短縮でき、生産効率を倍以上に向上させることができた。
【0024】
なお、被溶接物の上板が厚く、下板が薄いときは、上述した溶接を行うと、溶け落ちが発生する。従って、熱容量を考慮して、2電極溶接トーチ10ですみ肉継手のルート9より上板側を狙い、1電極溶接トーチ11で下板側を狙うと、溶け落ちが発生することがない適切な溶接ビードを形成することができる。
【0025】
また、実施の形態1の多層溶接方法は、2電極溶接トーチ10で溶接した後に、1電極溶接トーチ11で溶接して溶接ビードにより2層を形成する場合に限定することはない。例えば、2電極溶接トーチ10で溶接して複数の層を形成した後に、1電極溶接トーチ11で溶接して1層を形成してもよい。
【0026】
[実施の形態2]
実施の形態2の溶接方法は、1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチのみを使用する多層溶接方法である。
まず、実施の形態1の図2(A)に示した溶接方法と同様に、第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給及び通電して溶接して溶接ビードによる層を形成する。
その後に、実施の形態1では、1電極溶接トーチを使用したが、この1電極溶接トーチの代わりに2電極溶接トーチの第1ワイヤ又は第2ワイヤの一方のみを送給及び通電して溶接する。溶接方法は、図2(B)に示した溶接方法と同様である。
【0027】
12mmの脚長を得る溶接を行うために、上記の実施の形態2の多層溶接方法を行うことによって、従来技術の3層を形成する場合と比較して、生産効率を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の実施の形態1の多層溶接方法は、1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを略溶接方向の前後に設けて送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチと、第3ワイヤを送給し、第3ワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる1電極溶接トーチとにより溶接する多層溶接方法であって、1電極溶接トーチを2電極溶接トーチから予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させ、2電極溶接トーチで溶接することによって溶接ビードによる層を形成しながら、この層と異なる層を1電極溶接トーチで溶接することによって形成する。
この結果、12mmの脚長を得る溶接を行うために、従来技術の3層を形成する溶接と比較して、生産効率を倍以上に向上させることができる。
【0029】
本発明の実施の形態2の多層溶接方法は、1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチによる多層溶接方法において、第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給及び通電して溶接して溶接ビードによる層を形成した後に、この層と異なる層を第1ワイヤ又は第2ワイヤの一方のみを送給及び通電して溶接することにより形成する。
この結果、12mmの脚長を得る溶接を行うために、従来技術の3層を形成する溶接と比較して、生産効率を倍以上に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の多層溶接方法の2電極溶接トーチ及び1電極溶接トーチの配置を説明するための図である。
【図2】本発明の2電極溶接トーチ及び1電極溶接トーチから送給される溶接ワイヤの溶接狙い位置を示す図である。
【図3】実施の形態1の多層溶接方法によって溶接した溶接ビードの断面図である。
【図4】従来技術の回転アーク溶接方法を説明する図である。
【図5】1電極溶接トーチによるマグ溶接方法によって3層の溶接を行って、12mmの脚長D3を得たときの溶接ビード8の断面図を示す図である。
【符号の説明】
1 ノズル
2 溶接ワイヤ
3 モータ
4 立板
5 下板
6 アーク
7 溶融池
8 溶接ビード
9 ルート部
10 2電極溶接トーチ
11 1電極溶接トーチ
12 第1ワイヤ
13 第2ワイヤ
14 アーク
15 アーク
16 第3ワイヤ
17 アーク
18 溶接ビードの立板側の止端部
D1 距離
D2 脚長、距離
D3 脚長
L1 鉛直線
L2 鉛直線
θ1 角度
θ2 角度
【発明の属する技術分野】
本発明は、消耗電極ガスシールドアーク溶接による多層溶接方法において、特にスパッタの少ない溶接高能率化を図った多層溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、1電極溶接トーチを1度走行させて水平すみ肉溶接を行うとき、溶接ビードにより形成された層の脚長を10mm以上にする方法として、溶接トーチを回転させて溶接を行う回転アーク溶接方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。この脚長とは図4で後述するD3である。この溶接方法を図4を参照して説明する。
【0003】
図4は、従来技術の回転アーク溶接方法を説明する図である。同図において、溶接トーチのノズル1の先端にチップが備えられ、このチップは溶接ワイヤ2が送給される偏心孔を備え、ノズル1がモータ3によって回転される。被溶接物であるすみ肉継手は立板4及び下板5から成り、この被溶接物と溶接ワイヤ2との間に通電されてアーク6が発生し、溶融池7及び溶接ビード8が形成される。また、立板4及び下板5の直交するルート部9から被溶接物と溶接ビード8との交わる点までの距離が脚長D3である。
【0004】
上記の回転アーク溶接方法で、シールドガスとして炭酸ガスを使用し、大電流を通電して、アーク6を埋れアークとして、ノズル1を高速回転させる。この結果、溶融池7の幅を広くすることができるので、脚長D3を長くすることができる。
ここで、上記の埋れアークとは、アークの長さを短く保ち、アーク力で掘られたクレータの中まで溶接ワイヤ先端を突っ込んだような状態にして発生させるアークであり、被溶接物表面以下の位置で発生している。
【0005】
しかし、上述した炭酸ガスを使用した回転アーク溶接方法では、スパッタの発生量が多く、溶接ビード周辺に多量のスパッタが付着することになる。
溶接施工された継手部材を橋梁等に用いる場合、溶接後に防錆を目的とした塗装を行うが、付着したスパッタを除去しないで塗装を行うと、塗装後にスパッタと共に塗装が剥がれることがある。この場合、剥がれた箇所から腐食が生じるために、溶接施工後に後工程としてスパッタ除去を行う必要があり、炭酸ガスを使用した回転アーク溶接方法では、生産効率が悪い。
【0006】
次に、アルゴンが80体積%で炭酸ガスが20体積%のシールドガスを使用するマグ溶接方法では、溶接ワイヤ先端が被溶接物表面よりもわずかに外側に位置するように保持して溶接される、いわゆるオープンアークのプロセスでありスパッタの発生は少ない。しかし、マグ溶接で回転アーク溶接方法を行うと、アーク力が強く溶融池が深いガウジング領域も広いために、溶接トーチを1走行させただけで脚長を10mm以上得ることができず、オーバーラップやアンダカットが発生し易い。
【0007】
また、溶接ワイヤの溶融量を増加させて脚長を長くする方法もあるが、この方法を用いても、表面張力と溶融金属の比重の関係から、等脚長の場合、溶接トーチを1走行さてただけで得られる脚長は、約9mmが限界である。
【0008】
従って通常、マグ溶接方法で12mmの等脚長のすみ肉継手を得るためには、3層の溶接を行う必要がある。図5にその1例を示す。図5は、1電極溶接トーチによるマグ溶接方法によって3層の溶接を行って、12mmの脚長D3を得たときの溶接ビード8の断面図を示す図である。
溶接条件は、直径が1.2mmのソリッドワイヤを用いてパルスマグ溶接方法を行い、3層それぞれの溶接電流、溶接電圧及び溶接速度は次の通りである。1層目は、溶接電流が190A、溶接電圧が27V、溶接速度が45cm/分である。2層目及び3層目の溶接電流は190A、溶接電圧は28V、溶接速度は45cm/分である。
【0009】
上記の1電極溶接トーチによるマグ溶接方法により3層の溶接を行うためには、少なくとも溶接線上を溶接トーチが1往復半する必要があり、例えば、溶接線の長さが4.5mの場合、溶接開始から終了まで最低30分も掛かり、生産効率が悪い。
【0010】
【特許文献1】
特開平5−261549号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、1電極溶接トーチを1度走行させて水平すみ肉溶接を行うとき、溶接ビードにより形成された層の脚長を10mm以上にする方法として、炭酸ガスを使用した回転アーク溶接方法を行う場合、スパッタの発生量が多く、溶接ビード周辺に多量のスパッタが付着する。従って、溶接施工後に後工程としてスパッタ除去を行う必要があり、生産効率が悪い。
【0012】
また、マグ溶接で回転アーク溶接方法を行うと、アーク力が強くガウジング領域も広いために、溶接トーチを1走行させて脚長を10mm以上得ることができず、オーバーラップやアンダカットが発生し易い。
【0013】
また、1電極溶接トーチによるマグ溶接方法により3層の溶接を行うと、少なくとも溶接線上を溶接トーチが1往復半する必要があり、生産効率が悪い。
【0014】
本発明は、スパッタの少ないマグパルス溶接方法で、10mm以上の脚長を得る多層溶接方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを略溶接方向の前後に設けて送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチと、第3ワイヤを送給し、前記第3ワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる1電極溶接トーチとにより溶接する多層溶接方法であって、前記1電極溶接トーチを前記2電極溶接トーチから予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させ、前記2電極溶接トーチで溶接することによって溶接ビードによる層を形成しながら、前記層と異なる層を前記1電極溶接トーチで溶接することによって形成することを特徴とする多層溶接方法である。
【0016】
請求項2に記載の発明は、
前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤの溶接狙い位置と前記第3ワイヤの溶接狙い位置とを溶接線を挟んで左右にずらしたことを特徴とする請求項1記載の多層溶接方法である。
【0017】
請求項3に記載の発明は、
1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチによる多層溶接方法において、前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤを送給及び通電して溶接して溶接ビードによる層を形成した後に、前記層と異なる層を前記第1ワイヤ又は前記第2ワイヤの一方のみを送給及び通電して溶接することにより形成することを特徴とする多層溶接方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の多層溶接方法の2電極溶接トーチ及び1電極溶接トーチの配置を説明するための図である。また、図2は、2電極溶接トーチ及び1電極溶接トーチから送給される溶接ワイヤの溶接狙い位置を示す図である。
図1及び図2において、1電極溶接トーチ11を2電極溶接トーチ10から予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させて、アルゴンが80体積%で炭酸ガスが20体積%のシールドガスを使用するマグ溶接方法で溶接する。
【0019】
2電極溶接トーチ10は、1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ12及び第2ワイヤ13を略溶接方向の前後に設けて送給し、これらのワイヤ12、13と被溶接物との間に溶接電流を通電してアーク14及びアーク15をそれぞれ発生させる。この2電極溶接トーチによって単位長さあたりに多くの溶着金属を溶着することができる。また、1電極溶接トーチ11は、第3ワイヤ16を送給し、この第3ワイヤ16と被溶接物との間に溶接電流を通電してアーク17を発生させる。
2電極溶接トーチ10及び1電極溶接トーチ11は、例えば、溶接ロボットのマニピュレータの手首部に設けて溶接することができる。
【0020】
図2に示すように、まず、2電極溶接トーチ10で溶接することによって、溶接ビードの下板側の脚長を10mmm以上確保する。2電極溶接トーチ10から送給される溶接ワイヤの溶接狙い位置は、図2(A)に示すように、すみ肉継手のルート9より下板側に距離D1離れた位置である。この結果、2電極溶接トーチ10による溶接ビードの脚長は等脚長にはならず、図2(B)に示す立板側の脚長D2は10mm未満になるので、1電極溶接トーチ11によって、図2(B)に示すように、2電極溶接トーチ10によって溶接された溶接ビードの立板側の止端部18のを溶接狙い位置として溶接を行い、図3に示すように、立板側の脚長を10mm以上確保する。図3は、実施の形態1の多層溶接方法によって溶接した溶接ビードの断面図である。
【0021】
[実施例]
実施の形態1の実施例を次に示す。
溶接条件は以下の通りである。2電極溶接トーチ10の第1ワイヤ12を先行電極として、直径が1.4mmのソリッドワイヤを900cm/分で送給し、平均電流を310〜330Aとし、平均電圧を28〜30Vとしてマグパルス溶接を行い、第2ワイヤ13を後行電極として、直径が1.4mmのメタル系フラックス入りワイヤを1300cm/分で送給し、平均電流を380〜400Aとし、平均電圧を34Vとしてマグパルス溶接を行った。また、溶接狙い位置を図2(A)に示したすみ肉継手のルート部9からの下板側の距離D1を1mmとした位置とし、鉛直線L1からの溶接狙い角度θ1を35度とした。
【0022】
また、1電極溶接トーチ11の第3ワイヤ16として直径が1.4mmのメタル系フラックス入りワイヤを1300cm/分で送給し、平均電流を380〜400Aとし、平均電圧を約34Vとしてマグパルス溶接を行った。また、溶接狙い位置を図2(B)に示した溶接ビードの立板側の止端部18からすみ肉継手のルート部9方向に3mm下がった位置とし、鉛直線L2からの溶接狙い角度θ2を35度とした。
2電極溶接トーチ10及び1電極溶接トーチ11の溶接速度を40cm/分とした。
【0023】
12mmの脚長を得る溶接を行うために、従来技術では3層を形成していたために、30分必要とされていた。しかし、上記の溶接条件で溶接を行った結果、この時間を11分30秒程度まで短縮でき、生産効率を倍以上に向上させることができた。
【0024】
なお、被溶接物の上板が厚く、下板が薄いときは、上述した溶接を行うと、溶け落ちが発生する。従って、熱容量を考慮して、2電極溶接トーチ10ですみ肉継手のルート9より上板側を狙い、1電極溶接トーチ11で下板側を狙うと、溶け落ちが発生することがない適切な溶接ビードを形成することができる。
【0025】
また、実施の形態1の多層溶接方法は、2電極溶接トーチ10で溶接した後に、1電極溶接トーチ11で溶接して溶接ビードにより2層を形成する場合に限定することはない。例えば、2電極溶接トーチ10で溶接して複数の層を形成した後に、1電極溶接トーチ11で溶接して1層を形成してもよい。
【0026】
[実施の形態2]
実施の形態2の溶接方法は、1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチのみを使用する多層溶接方法である。
まず、実施の形態1の図2(A)に示した溶接方法と同様に、第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給及び通電して溶接して溶接ビードによる層を形成する。
その後に、実施の形態1では、1電極溶接トーチを使用したが、この1電極溶接トーチの代わりに2電極溶接トーチの第1ワイヤ又は第2ワイヤの一方のみを送給及び通電して溶接する。溶接方法は、図2(B)に示した溶接方法と同様である。
【0027】
12mmの脚長を得る溶接を行うために、上記の実施の形態2の多層溶接方法を行うことによって、従来技術の3層を形成する場合と比較して、生産効率を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の実施の形態1の多層溶接方法は、1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを略溶接方向の前後に設けて送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチと、第3ワイヤを送給し、第3ワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる1電極溶接トーチとにより溶接する多層溶接方法であって、1電極溶接トーチを2電極溶接トーチから予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させ、2電極溶接トーチで溶接することによって溶接ビードによる層を形成しながら、この層と異なる層を1電極溶接トーチで溶接することによって形成する。
この結果、12mmの脚長を得る溶接を行うために、従来技術の3層を形成する溶接と比較して、生産効率を倍以上に向上させることができる。
【0029】
本発明の実施の形態2の多層溶接方法は、1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチによる多層溶接方法において、第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給及び通電して溶接して溶接ビードによる層を形成した後に、この層と異なる層を第1ワイヤ又は第2ワイヤの一方のみを送給及び通電して溶接することにより形成する。
この結果、12mmの脚長を得る溶接を行うために、従来技術の3層を形成する溶接と比較して、生産効率を倍以上に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の多層溶接方法の2電極溶接トーチ及び1電極溶接トーチの配置を説明するための図である。
【図2】本発明の2電極溶接トーチ及び1電極溶接トーチから送給される溶接ワイヤの溶接狙い位置を示す図である。
【図3】実施の形態1の多層溶接方法によって溶接した溶接ビードの断面図である。
【図4】従来技術の回転アーク溶接方法を説明する図である。
【図5】1電極溶接トーチによるマグ溶接方法によって3層の溶接を行って、12mmの脚長D3を得たときの溶接ビード8の断面図を示す図である。
【符号の説明】
1 ノズル
2 溶接ワイヤ
3 モータ
4 立板
5 下板
6 アーク
7 溶融池
8 溶接ビード
9 ルート部
10 2電極溶接トーチ
11 1電極溶接トーチ
12 第1ワイヤ
13 第2ワイヤ
14 アーク
15 アーク
16 第3ワイヤ
17 アーク
18 溶接ビードの立板側の止端部
D1 距離
D2 脚長、距離
D3 脚長
L1 鉛直線
L2 鉛直線
θ1 角度
θ2 角度
Claims (3)
- 1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを略溶接方向の前後に設けて送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチと、第3ワイヤを送給し、前記第3ワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる1電極溶接トーチとにより溶接する多層溶接方法であって、前記1電極溶接トーチを前記2電極溶接トーチから予め定めた距離だけ溶接方向に対して後方に設けてこれらのトーチを同時に走行させ、前記2電極溶接トーチで溶接することによって溶接ビードによる層を形成しながら、前記層と異なる層を前記1電極溶接トーチで溶接することによって形成することを特徴とする多層溶接方法。
- 前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤの溶接狙い位置と前記第3ワイヤの溶接狙い位置とを溶接線を挟んで左右にずらしたことを特徴とする請求項1記載の多層溶接方法。
- 1つの溶接トーチから互いに電気的に絶縁された第1ワイヤ及び第2ワイヤを送給し、これらのワイヤと被溶接物との間に溶接電流を通電してアークを発生させる2電極溶接トーチによる多層溶接方法において、前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤを送給及び通電して溶接して溶接ビードによる層を形成した後に、前記層と異なる層を前記第1ワイヤ又は前記第2ワイヤの一方のみを送給及び通電して溶接することにより形成することを特徴とする多層溶接方法。
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