JP2004242914A - 義眼部材を備えた人形頭及び該人形頭を頭部に装着した人形玩具 - Google Patents

義眼部材を備えた人形頭及び該人形頭を頭部に装着した人形玩具 Download PDF

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Abstract

【課題】人形頭のサイズや作業の熟練度にかかわらず、義眼部材の着脱や目線の調節を容易に行うことができる義眼部材を備えた人形頭及び該人形頭を装着した人形玩具を提供する。
【解決手段】眼の位置に開口部が形成された中空状頭部と該中空状頭部の開口部から瞳を覗かせた状態で該中空状頭部内部に配置される義眼部材と該義眼部材を支持するように該中空状頭部内部に固定手段を介して固定される義眼支持部材とからなる義眼部材を備えた人形頭において、前記中空状頭部が前記開口部を含む顔面を備えた顔部と後頭部とに二分割し、前記固定手段を介して固定された状態の前記義眼支持部材における該顔部の開口部と対向する位置に貫通口を設け、前記義眼部材を該顔部内壁側から前記開口部縁端に密着させた状態で該義眼支持部材を該顔部内壁に固定することにより該貫通口を囲む周縁部が該義眼部材を該開口部縁端へ付勢した状態で支持する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、目線を調節することができる義眼部材を備えた人形頭及び該人形頭を頭部に装着した人形玩具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、近年、ベースとなる市販の人形玩具を購入し、該人形玩具の各構成部品を別途市販されている異なる着色や成型が施された構成部品と交換したり、該人形玩具に装着させる衣裳や装飾品を自作して、自己の好みに合ったオリジナルの人形玩具に改造(カスタム)することがホビーの一つとして定着している。
【0003】
前記人形玩具において人形頭は、喜怒哀楽の表情を作り出す最も重要な構成部品であると共に、観者に対して最も強い印象を与える構成部品であるため、該人形頭に対しては従来からリアルな表情を作り出すための様々な工夫が凝らされており、義眼部材を備えた人形頭としては、例えば、特開昭61−293490号公報に開示された日本人形頭があり、かかる日本人形頭は、頭部内側から削取して形成された眼球配置凹部に眼球が固着されたものである。
【0004】
ところで、本出願人は、前記人形頭においてリアルな表情を作り出すために欠かすことのできない構成部分の一つである眼に注目して開発を行った結果、義眼部材を容易に着脱することができると共に、装着した該義眼部材を回動させて目線を自由に調節することができる義眼部材を備えた人形頭を完成し、既に出願(特願2001−237950)を行っている。
【0005】
なお、前記特願2001−237950に係る人形頭は、人体頭部の眼に当たる位置に開口部が形成されている中空状頭部と該開口部から瞳が覗いている状態にて該中空状頭部内部に配置される義眼部材とからなる人形頭において、前記中空状頭部が前記開口部及び人体の顔面に当たる部分を含む顔部と頭髪が植毛される頭髪部とに二分割されていると共に、該顔部の上端部と該頭髪部の下端部とが互いに嵌合する形状に形成されており、前記義眼部材を前記開口部の縁端部内壁に当接させた状態で該義眼部材と該顔部内壁との間隙部並びにその近傍に常温可塑性を有する合成樹脂系粘着材が充填されて該義眼部材が該顔部内壁に対して摺動・着脱可能に粘着される構成となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭61−293490号公報(第1頁、第6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特願2001−237950に係る人形頭においては、人形頭のサイズが小さい場合に、義眼部材と顔部内壁との間隙部が狭くなるので、合成樹脂系粘着材を該間隙部に充填することが非常に困難となることがあり、また、合成樹脂系粘着材の充填量を誤ると、顔部の開口部から顔面側に該合成樹脂系粘着材が溢れだすことがあるため、取扱いに当たってある程度熟練した技術を必要としていた。
【0008】
そこで、本発明は、人形頭のサイズや作業の熟練度にかかわらず、義眼部材の着脱や目線の調節を容易に行うことができる義眼部材を備えた人形頭を得ることを技術的課題として、その具現化をはかるべく研究・実験を重ねた結果、眼の位置に開口部が形成された中空状頭部と該中空状頭部の開口部から瞳を覗かせた状態で該中空状頭部内部に配置される義眼部材と該義眼部材を支持するように該中空状頭部内部に固定される義眼支持部材とからなる義眼部材を備えた人形頭において、前記中空状頭部を前記開口部を含む顔面を備えた顔部と後頭部とに二分割し、前記義眼支持部材を該顔部内壁に固定手段を介して固定すると共に、該固定手段を介して固定した状態の該義眼支持部材における該顔部の開口部と対向する位置に貫通口を設け、前記義眼部材を該顔部内壁側から前記開口部縁端に密着させた状態で該義眼支持部材を該顔部内壁に固定することにより該貫通口を囲む周縁部で該義眼部材を該開口部縁端へ付勢した状態で支持すればよいという刮目すべき知見を得、前記技術的課題を達成したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
【0010】
即ち、本発明に係る義眼部材を備えた人形頭は、眼の位置に開口部が形成された中空状頭部と該中空状頭部の開口部から瞳を覗かせた状態で該中空状頭部内部に配置される義眼部材と該義眼部材を支持するように該中空状頭部内部に固定される義眼支持部材とからなる義眼部材を備えた人形頭であって、前記中空状頭部が前記開口部を含む顔面を備えた顔部と後頭部とに二分割されており、前記義眼支持部材が該顔部内壁に固定手段を介して固定されると共に、該固定手段を介して固定された状態の該義眼支持部材における該顔部の開口部と対向する位置に貫通口が設けられており、前記義眼部材を該顔部内壁側から前記開口部縁端に密着させた状態で該義眼支持部材を該顔部内壁に固定することにより該貫通口を囲む周縁部が該義眼部材を該開口部縁端へ付勢した状態で支持するものである。
【0011】
また、本発明は、前記義眼部材を備えた人形頭において、義眼支持部材が顔部内壁に固定手段を介して着脱可能に固定されるものである。
【0012】
また、本発明は、前記いずれかの義眼部材を備えた人形頭において、義眼支持部材が曲げ弾性を有する合成樹脂により形成されているものである。
【0013】
また、本発明は、前記いずれかの義眼部材を備えた人形頭において、義眼部材が瞳を有する眼球部と該眼球部の瞳が形成された位置の裏側位置に設けられた目線調節部とからなるものである。
【0014】
また、本発明に係る人形玩具は、前記いずれかの義眼部材を備えた人形頭を頭部に装着したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0016】
実施の形態1.
【0017】
図1は本実施の形態に係る人形頭を示した斜視図である。図2は図1に示す人形頭の分解斜視図であり、図2の(a)は人形頭を後頭部側から目視した図を示しており、図2の(b)は人形頭を顔部側から目視した図を示している。図3は図1に示す人形頭の開口部を通るように切断した縦断面図である。図4は図1に示す人形頭の顔部に固定された義眼支持部材を示した説明図である。図5は図1に示す人形頭が頭部に装着された人形玩具を示した斜視図であり、図5の(a)は図1に示す人形頭を頭部に装着した人形玩具を示した斜視図であり、図5の(b)は人形胴部の変形例を示した斜視図である。これらの図において、1は、人体の眼に当たる部分に瞼状開口部2,2が形成された中空状頭部3と、中空状頭部3の開口部2,2から瞳4,4を覗かせた状態で中空状頭部3内部に配置される義眼部材5,5と、義眼部材5,5を支持するように中空状頭部3内部に固定される義眼支持部材6(図2参照)とからなる義眼部材を備えた人形頭(以下、単に「人形頭」ともいう。)である。そして、中空状頭部3は、開口部2,2を含む人体の顔面に当たる部分を備えた顔部7と、後頭部8とに二分割されている。
【0018】
顔部7には、図2の(a)に示すように、後頭部8と接合する面に一対の接合凹部9が設けられている。また、顔部7内壁には、人体の額に当たる部分の裏側に位置する部分に義眼支持部材6を固定するための結合凹部10(固定手段)が形成されており、開口部2の裏側に位置する部分に該開口部2と繋がる義眼収納凹部11が形成されており、人体の首付け根に当たる部分に矩形孔12が形成されている。そして、義眼収納凹部11は、義眼部材5が収まる大きさになっていると共に、内面が略半球面状に形成されている。
【0019】
後頭部8には、図2の(b)に示すように、顔部7と接合する面を残して迫り出した内壁からなる段差部13が形成されており、段差部13の外周形状は、顔部の内周形状と一致している。また、後頭部8の顔部7と接合する面には、顔部7における接合凹部9に嵌まる形状の一対の接合凸部14が設けられている。
【0020】
義眼部材5は、瞳4を有する球状眼球部15と、眼球部15における瞳4が形成された位置の裏側に当たる部分から突出した略三角錐状の目線調節凸部16とからなる。そして、義眼部材5は、顔部7内壁の義眼収納凹部11に収められた状態において眼球部15の一部分が義眼収納凹部11から露出する大きさに形成されている。
【0021】
義眼支持部材6は、顔部7内壁と対向する面に該顔部7内壁に設けられた結合凹部10に嵌まる形状の結合凸部17(固定手段)が形成された略T字形状の固定部18と、固定部18の下方へ突出した突片19の両側に一体形成された貫通口20,20を囲むリング状周縁部21,21とから構成されている。そして、貫通口20を囲む周縁部21内壁は、図3に示すように、顔部7内壁に対向する面に向けて広がるテーパー状に形成されている。なお、貫通口20は、義眼支持部材6の結合凸部17を顔部7内壁の結合凹部10に固定した状態において顔部7の開口部2と対向するように位置付けられている。
【0022】
義眼支持部材6は、曲げ弾性を有する合成樹脂で形成すればよく、例えば、ポリ塩化ビニルやポリウレタン等の各種エラストマー又はウレタンゴムなどを用いて成型すればよい。なお、合成樹脂は、JIS K−7215に基づくデュロメータA硬さが20〜90 HDAのものが好ましく、具体的には、デュロメータA硬さが90HDA である塩化ビニル樹脂(品番:FK−2823 ・近藤化学工業株式会社製)を使用すればよい。なお、曲げ弾性とは、力を加えると曲がり、該力を取り除くと元の状態に戻る性質をいう。
【0023】
また、中空状頭部3は、ABS樹脂、スチロール樹脂、硬質塩化ビニル樹脂又は硬質ウレタン樹脂などの合成樹脂を用いて成型すればよく、また、石塑粘土や陶器粘土などの粘土を用いて彫塑成型してもよい。
【0024】
また、義眼部材5は、瞳4をアクリル、ウレタン、スチロール、ポリエステル又はシリコーンなどの透明合成樹脂又は透明ガラスを用いて成型し、眼球部15をアクリル、ウレタン、スチロール、ポリエステル又はシリコーンなどの着色合成樹脂又は着色ガラスを用いて成型した後、眼球部15に瞳4を接着すればよい。また、瞳4を前記いずれかの材料を用いて成型した後、瞳4に眼球部15を前記いずれかの着色合成樹脂を用いてインサート成型してもよい。
【0025】
次に、本実施の形態に係る人形頭の組み立て方法について説明する。
【0026】
先ず、中空状頭部3を構成する顔部7から後頭部8を取り外し、図4に示すように、顔部7内壁に形成された義眼収納凹部11へ義眼部材5を収納する。この時、義眼部材5における眼球部15の一部分と目線調節凸部16とを義眼収納凹部11から露出させると共に、瞳4を顔部7の開口部2から覗かせた状態で義眼部材5を顔部7の開口部2縁端に密着させる。
【0027】
次に、義眼支持部材6の貫通口20に目線調節凸部16を通した後、貫通口20を囲む周縁部21内壁を眼球部15の義眼収納凹部11から露出した部分に密着させる(図3参照)。そして、義眼支持部材6の結合凸部17を顔部7内壁の結合凹部10に嵌めて固定する。これにより、眼球部15の義眼収納凹部11から露出した部分に密着した周縁部21が顔部7内壁に固定された固定部18よりも後頭部8側に押されて義眼支持部材6が周縁部21と固定部18との境界部分で屈曲した状態となる。この時、曲げ弾性を有する合成樹脂によって形成された義眼支持部材6が元の形状に戻ろうとするため、それに伴って義眼部材5が周縁部21によって顔部7の開口部2縁端へ付勢された状態で支持される。
【0028】
続いて、顔部7を顔面側から目視して義眼支持部材6の貫通口20に通された目線調節凸部16を操作することにより、義眼支持部材6の周縁部21内壁と顔部7内壁の開口部2縁端との間に挟まれた状態の義眼部材5を摺動状態で回動させて開口部2における瞳4の位置を定める。
【0029】
最後に、図3に示すように、顔部7の接合凹部9,9に後頭部8の接合凸部14,14を嵌め込むと共に、顔部7内壁に後頭部8の段差部13を嵌め込むことにより、顔部7と後頭部8とを接合する。
【0030】
なお、図5の(a)に示すように、顔部7に形成された矩形孔12に、人形胴部22の首部23から上方へ突出した固定片24を差し込むことによって人形玩具25の頭部に人形頭1を装着することができる。
【0031】
人形胴部22の固定片24は、顔部7の矩形孔12に差し込むことができる形状のものであればよく、図4の(b)に示すように、剣先状のものであってもよい。なお、剣先形状の固定片24は、首部23に対して回転できるようになっている。
【0032】
義眼部材5における眼球部15の形状は、球状に限定されることなく、楕円球状や半球状であってもよい。この場合には、顔部7内壁に形成される義眼収納凹部11の内面を当該眼球部15が収まる形状に形成する必要がある。
【0033】
また、義眼部材5の大きさは、顔部7内壁に義眼支持部材6を固定した状態で義眼収納凹部11から露出した眼球部15により義眼支持部材6の周縁部21が後頭部8側に押される程度に眼球部15が義眼収納凹部11から露出する大きさであればよい。
【0034】
実施の形態2.
【0035】
本実施の形態は前記実施の形態1の変形例であり、図6は本実施の形態に係る義眼支持部材の一変形例を示した斜視図である。図7は図6に示す義眼支持部材が固定された顔部を示した説明図であり、図7の(a)は顔部を側面から目視した図を示しており、図7の(b)は顔部を頭頂部側から目視した図を示している。図8は本実施の形態に係る義眼支持部材の他の変形例を示した斜視図であり、図9は図8に示す義眼支持部材が固定された顔部を示した説明図であり、図9の(a)は顔部を側面から目視した図を示しており、図9の(b)は顔部を頭頂部側から目視した図を示している。これらの図において、図1〜図5と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0036】
変形例1:図6に示す義眼支持部材26は、上下の幅広部分に結合孔部27,27(固定手段)が形成された略I字状固定部18と、固定部18の中間部両側に一体形成された貫通口20を囲む周縁部21とから構成されている。そして、周縁部21内壁には、四つの支持片28が等間隔に形成されている。
【0037】
図7の(a)に示すように、顔部7内壁には、人体の額に当たる部分の裏側に位置する部分及び人体の鼻先に当たる部分の裏側に位置する部分に義眼支持部材26の結合孔部27に嵌まる形状の結合凸部29,29(固定手段)が形成されており、開口部2の裏側に位置する部分に該開口部2に達する義眼収納凹部11が形成されている。
【0038】
義眼部材5は、球状に形成されており、瞳4が形成された位置の裏側に当たる部分に目線調節凹部30が形成されている。
【0039】
本変形例に係る義眼支持部材26を顔部7内壁に固定する場合には、図7の(a)に示すように、先ず、義眼部材5を義眼収納凹部11に収める。この時、義眼部材5の目線調節凹部30が形成された部分を義眼収納凹部11から露出させる。次に、義眼部材5の目線調節凹部30を義眼支持部材26の貫通口20から覗かせた状態で周縁部21内壁及び該内壁に形成された各支持片28を義眼部材5の義眼収納凹部11から露出した部分に密接させる。そして、義眼支持部材26の結合孔部27,27に顔部7内壁の結合凸部29,29を嵌めて固定する。これにより、図7の(b)に示すように、義眼支持部材26が周縁部21と固定部18との境界部分で屈曲した状態となり、これに伴って義眼部材5が周縁部21によって顔部7の開口部2縁端へ付勢された状態で支持される。
【0040】
なお、義眼部材5の目線を変更する場合には、目線調節凹部30に別途用意した棒状部材(図示せず。)先端を差し込んで該棒状部材により義眼部材5を操作することにより変更できる。
【0041】
本変形例によれば、義眼支持部材を顔部内壁に固定する固定手段を二つ有しているため、顔部内壁に対して義眼支持部材をより強固に固定することができる。また、周縁部内壁に支持片を形成したので、義眼支持部材に対する義眼部材のぐらつきを確実に防止することができる。
【0042】
変形例2:図8に示す義眼支持部材31は、上部が後頭部側に折れ曲がった側面視逆L字状の固定部18と、固定部18の下方へ突出した突片19の両側に形成された貫通口20を囲む周縁部21とから構成されており、固定部18の後頭部側に折れ曲がった上部からは上向きに結合凸部17(固定手段)が突出している。そして、周縁部21の顔部7内壁と対向する面は、固定部18から僅かに迫り出していると共に、顔部7内壁に向かって湾曲した曲面となっている(図9の(b)参照)。
【0043】
図9の(a)に示すように、顔部7内壁には、人体の頭頂に当たる部分の裏側に位置する部分に義眼支持部材31の結合凸部17が嵌まる形状の結合凹部10(固定手段)が形成されており、開口部2の裏側に位置する部分に該開口部2に達する義眼収納凹部11が形成されている。
【0044】
義眼部材5は、半球状に形成されており、顔部7内壁の義眼収納凹部11に収められた状態で、義眼収納凹部11から露出しない大きさに形成されている。
【0045】
本変形例に係る義眼支持部材31を顔部7内壁に固定する場合には、図9の(a)に示すように、先ず、義眼部材5を義眼収納凹部11に収める。次に、義眼支持部材31の結合凸部17を顔部7内壁の結合凹部10に嵌めて固定し、義眼支持部材31における周縁部21の固定部18から迫り出した部分を義眼収納凹部11に僅かに差し込んだ状態で義眼部材5の平滑面に密接させる。これにより、義眼支持部材31における固定部18の折れ曲がった部分が更に深く折れ曲がった状態となり、これに伴って義眼部材5が周縁部21により顔部7の開口部2縁端へ付勢された状態で支持される。
【0046】
なお、図9の(b)に示すように、義眼支持部材31における周縁部21の顔面7内壁と対向する面は、曲面を形成しているため、義眼部材5の平滑面全体と密接しておらず、別途用意した棒状部材(図示せず。)を貫通口20から通して義眼部材5を突き動かすことにより、周縁部21の曲面と義眼部材5の平滑面との接点が移動し、義眼部材5の目線を変更することができる。
【0047】
本実施例によれば、義眼支持部材における周縁部の顔部内壁に対向する面を固定部から迫り出すように形成したので、義眼収納凹部に収められた義眼部材が該義眼収納凹部から露出しない場合においても、周縁部の固定部より迫り出した部分を義眼収納凹部に差し込むことにより義眼部材を支持することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、顔部内壁に固定手段を介して固定される義眼支持部材によって義眼部材を中空状頭部内部に支持する構成を採ったので、人形頭のサイズや作業の熟練度にかかわらず、中空状頭部に対して義眼部材の着脱を容易に行うことができる。
【0049】
また、義眼部材を顔部内壁側から開口部縁端に密着させた状態で義眼支持部材を顔部内壁に固定することにより、該義眼支持部材が該顔部内壁に固定された部分を支点として後頭部側へ屈曲し、該義眼支持部材の貫通口を囲む周縁部が該義眼部材を該開口部縁端へ付勢した状態で支持するので、義眼部材が中空状頭部内部に固定されずに義眼支持部材の周縁部と顔部の開口部縁端との間で回動可能な状態で支持され、義眼部材を回動させることで目線を自由に変更することができる。
【0050】
従って、本発明の産業上利用性は非常に高いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る人形頭を示した斜視図である。
【図2】図1に示す人形頭の分解斜視図である。
【図3】図1に示す人形頭の開口部を通るように切断した縦断面図である。
【図4】図1に示す人形頭の顔部に固定された義眼支持部材を示した説明図である。
【図5】図1に示す人形頭が頭部に装着される人形玩具を示した斜視図である。
【図6】実施の形態2に係る義眼支持部材の一変形例を示した斜視図である。
【図7】図6に示す義眼支持部材が固定された顔部を示した説明図である。
【図8】実施の形態2に係る義眼支持部材の他の変形例を示した斜視図である。
【図9】図8に示す義眼支持部材が固定された顔部を示した説明図である。
【符号の説明】
1 人形頭
2 開口部
3 中空状頭部
4 瞳
5 義眼部材
6 義眼支持部材
7 顔部
8 後頭部
9 接合凹部
10 結合凹部
11,25,31 義眼収納凹部
12 矩形孔
13 段差部
14 接合凸部
15 眼球部
16 目線調節凸部
17 結合凸部
18 固定部
19 突片
20 貫通口
21 周縁部
22 人形胴部
23 首部
24 固定片
25 人形玩具
27 結合孔部
28 支持片
29 結合凸部
30 目線調節凹部

Claims (5)

  1. 眼の位置に開口部が形成された中空状頭部と該中空状頭部の開口部から瞳を覗かせた状態で該中空状頭部内部に配置される義眼部材と該義眼部材を支持するように該中空状頭部内部に固定される義眼支持部材とからなる義眼部材を備えた人形頭であって、前記中空状頭部が前記開口部を含む顔面を備えた顔部と後頭部とに二分割されており、前記義眼支持部材が該顔部内壁に固定手段を介して固定されると共に、該固定手段を介して固定された状態の該義眼支持部材における該顔部の開口部と対向する位置に貫通口が設けられており、前記義眼部材を該顔部内壁側から前記開口部縁端に密着させた状態で該義眼支持部材を該顔部内壁に固定することにより該貫通口を囲む周縁部が該義眼部材を該開口部縁端へ付勢した状態で支持することを特徴とする義眼部材を備えた人形頭。
  2. 義眼支持部材が顔部内壁に固定手段を介して着脱可能に固定される請求項1記載の義眼部材を備えた人形頭。
  3. 義眼支持部材が曲げ弾性を有する合成樹脂により形成されている請求項1又は2記載の義眼部材を備えた人形頭。
  4. 義眼部材が瞳を有する眼球部と該眼球部の瞳が形成された位置の裏側位置に設けられた目線調節部とからなる請求項1乃至3記載の義眼部材を備えた人形頭。
  5. 請求項1乃至4記載の義眼部材を備えた人形頭を頭部に装着したことを特徴とする人形玩具。
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