JP2004242891A - データ記憶装置 - Google Patents
データ記憶装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004242891A JP2004242891A JP2003036028A JP2003036028A JP2004242891A JP 2004242891 A JP2004242891 A JP 2004242891A JP 2003036028 A JP2003036028 A JP 2003036028A JP 2003036028 A JP2003036028 A JP 2003036028A JP 2004242891 A JP2004242891 A JP 2004242891A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- hard disk
- writing
- storage device
- disk device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、データの書換えを禁止状態とすることを可能とし、書換えをしたくない重要なデータを保護することができるデータ記憶装置を提供する。
【解決手段】パチンコ機の画像表示制御基板10aに実装されたハードディスク装置30におけるデータの書込みを、ハードディスク装置30の外部に配置された書込み禁止設定部32によって強制的に禁止可能とした。
【選択図】 図1
【解決手段】パチンコ機の画像表示制御基板10aに実装されたハードディスク装置30におけるデータの書込みを、ハードディスク装置30の外部に配置された書込み禁止設定部32によって強制的に禁止可能とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やゲーム機に代表される遊技機などの電子機器に適用され、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能なデータ記憶装置に関し、特に、書換えをしたくない重要なデータが記憶されている場合に、そのデータの書き換えを禁止することが可能なデータ記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ記憶装置に重要なデータを記憶する従来例として、パチンコ機における変動パターンデータの記憶がある。この変動パターンデータは、例えば図3に示すような遊技盤100において、遊技球を発射し、遊技盤面上の始動入賞口への入賞を基に、「777」などの表示による変動を開始する場合に用いられる。
【0003】
遊技盤100のほぼ中央部には、3つ(左、中、右)の表示エリアが設けられており、各表示エリアにおいて、独立して数字やキャラクタによる図柄で構成される識別情報を、横一列の配列パターンで変動表示可能な特別図柄表示装置101が配設されている。この装置100の真下には、特別図柄始動口104が配設されており、この特別図柄始動口104の両側には、普通図柄作動ゲート102,102が配設されている。また、一対の開閉部材120,120が特別図柄始動口104を形成するように離間して開閉可能に設けられている。
【0004】
さらに、特別図柄始動口104の下方には、大入賞口106と、普通図柄表示装置108と、アウト口114とがこの順で配設されており、さらに、特別図柄始動口104の両斜め上方には、ランプ表示装置110,110が配設されるとともに、遊技盤10の両側端部近傍にもランプ表示装置(より具体的には、LED装置)112,112が配設されている。
【0005】
そして、特別図柄始動口104に遊技球が入賞して乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当り値であるときには、各表示エリアにおいて少なくとも1つの識別情報の変動表示が開始される。その後、所定パターン(例えば、「777」)の表示が特別図柄表示装置101によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り遊技状態となる。
【0006】
また、普通図柄作動ゲート102が遊技球の通過を検出すると、乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が小当り値であるときには、普通図柄表示装置108の表示部を所定パターン(例えば、「7」や「3」)に表示させる。その後に、開閉部材120が開状態となって遊技球が特別図柄始動口104に入賞した場合にも、同様に乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当り値であるときには、各表示エリアにおける変動表示が開始され、その後、所定表示パターン(例えば、「777」)の表示が特別図柄表示装置101によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り状態となる。一方、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球は、アウト口114を介して排出される。
【0007】
上記のような変動表示などの画像表示制御を行うために、パチンコ機には、図4に示すような画像表示制御基板10が設けられている。この画像表示制御基板10は、CPU(Central Processing Unit)12と、VDP(Video Display Processor)14と、制御ROM(Read Only Memory)16と、RAM(Random Access Memory)18と、ワークRAM20と、データメモリ(データ記憶装置)22とを備えて構成されている。
【0008】
このような構成において、パチンコ機の遊技制御を行う主制御基板(図示せず)からCPU12には、種々の画像表示制御を行うための各種のコマンドが入力されるようになっている。ここで、主制御基板から変動表示制御を行うためのコマンドがCPU12に入力されると、CPU12は、そのコマンドに応じたプログラムデータを制御ROM16から読み出してRAM18に記憶した後、この記憶プログラムに応じてVDP14への制御指示を行う。VDP14は、その制御指示に応じたコマンドアクセスによってデータメモリ22から変動パターンデータを読出し、このデータに応じて特別図柄表示装置101の変動表示を制御することが可能となっている。
【0009】
このようにデータ記憶装置に画像表示用のデータを記憶して表示制御を行う他の従来例として、特許文献1に記載のゲーム機がある。このゲーム機は、ゲーム表示情報を表示するモニタと、このモニタに表示するゲーム表示情報を生成するためのゲーム回路基板と、そのゲーム表示情報を生成するための基礎データとしてのゲーム情報をハードディスク装置(データ記憶装置)に記憶し、このハードディスクを密閉したハードディスクモジュールを備えており、そのハードディスクモジュールをゲーム基板回路に対して容易に着脱可能に構成したものである。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−70547号公報(要約)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特許文献1に記載のゲーム機には、データ記憶装置としてハードディスク装置を用いているが、ハードディスク装置は、ROMやフラッシュメモリなどにおける制御側からアドレスを直接指定し、データバスからデータを読み出すアクセス方法と異なり、コマンドによってデータの書込み/読出しを行うので、制御側からハードディスク装置に記憶されたデータを自由に書換えすることができる。この場合、ハードディスク装置の記憶データが書換えをしたくない重要なものである場合、その記憶データを書換え禁止状態に保護することができないという問題がある。
【0012】
特に、上述したパチンコ機のデータメモリ22に、ハードディスク装置が用いられている場合、パチンコ機では変動パターンデータなどのセキュリティの重要なデータが存在するが、このようなデータを書換え禁止状態に保護することができなくなるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、データの書換えを禁止状態とすることを可能とし、書換えをしたくない重要なデータを保護することができるデータ記憶装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によるデータ記憶装置は、内部に設けられた記憶媒体にデータを記憶している記憶ユニットに対して、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しの制御が行われるデータ記憶装置において、
前記データの書込み制御を禁止とする設定を行う設定手段を、前記記憶ユニットの外部に配置して構成したことを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、ハードディスク装置等の記憶ユニットの内部に設けられた記憶媒体へのデータの書込みを、その記憶ユニットの外部に配置された設定手段によって強制的に禁止することができるので、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、書換えをしたくない重要なデータを保護することができる。
【0015】
また、本発明の請求項2によるデータ記憶装置は、遊技球の入賞口への入賞を契機とする抽選結果に基づき、抽選内容を演出表示する遊技機に搭載され、前記遊技機における各種制御に用いられるデータを、内部に設けられた記憶媒体に記憶している記憶ユニットに対して、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しの制御が行われるデータ記憶装置において、前記データの書込み制御を禁止とする設定を行う設定手段を、前記記憶ユニットの外部に配置して構成したことを特徴としている。
この構成によれば、遊技機における変動パターンデータなどのセキュリティが重要なデータや、音声制御などの制御を行う重要なデータを書換え禁止として保護することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るデータメモリが実装されたパチンコ機の画像表示制御基板の構成を示す図である。但し、図1に示す本実施の形態において、図4に示した従来例の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0017】
この図1に示す画像表示制御基板10aは、CPU12と、VDP14と、制御ROM16と、RAM18と、ワークRAM20と、データメモリ(記憶ユニット)30と、書込み禁止設定部(設定手段)32とを備えて構成されている。
データメモリ30は、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な記憶ユニットであり、本実施の形態では、図2に示すハードディスク装置30であるとする。このハードディスク装置30は、互いに内蔵されたI/F(インタフェース)部34,35を介してVDP14と接続されているものとする。
【0018】
I/F部34,35は、上記のコマンドアクセスによるデータの書込み/読出しを可能とするための回路であり、ATA(AT Attachment)[IDE(Integrated Drive Electronics)、EIDE(Enhanced Integrated Drive Electronics)]、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)、USB(Universal Serial Bus)などが用いられる。従って、データメモリ30は、ハードディスク装置の他に、CD−RW(Compact Disk Re−Writable)、DVD(Digital Versatile Disk)、コンパクトフラッシュ(登録商標)などの記憶ユニットであってもよい。
【0019】
また、ハードディスク装置30は、図2に示すように、I/F部35に接続されたR/W(Read/Write)制御部37と、複数の磁気ディスクを有するディスク部(記憶媒体)39とを備え、さらに、R/W制御部37にリードライン41によって書込み禁止設定部32が接続されて構成されている。
書込み禁止設定部32は、ハードディスク装置30の外側に、人為的に操作できる位置に配置されていることを前提とする。ここでは、画像表示制御基板10aの上に実装されているものとする。また、図2に破線枠で囲んで示すように、ハードディスク装置30と書込み禁止設定部32とで、データ記憶装置50を構成している。
【0020】
R/W制御部37は、ディスク部39における磁気ディスクへのデータの書込み/読出しを制御するものである。書込み禁止設定部32は、そのR/W制御部37による書込み(消去を含む)の制御を禁止するための設定を行う設定手段であり、ディップスイッチなどのオン/オフスイッチが適用されている。例えば、書込み禁止設定部32にオフが設定されている場合は、R/W制御部37は書込み/読出しの双方の制御を行うことができ、オンが設定されている場合は、書込みのみができない状態(書込み禁止状態)となる。
【0021】
このような構成において、パチンコ機の遊技制御を行う主制御基板(図示せず)から変動表示制御を行うためのコマンドが図1に示すCPU12に入力されると、CPU12は、そのコマンドに応じたプログラムデータを制御ROM16から読み出してRAM18に記憶した後、この記憶プログラムに応じてVDP14への制御指示を行う。
【0022】
ここで、書込み禁止設定部32にオン/オフの何れが設定されていても、VDP14は、その制御指示に応じたコマンドアクセスによってハードディスク装置30から変動パターンデータを読出し、このデータに応じて、従来例で説明済みの図3に示した特別図柄表示装置101の変動表示を制御する。また、この場合は、ハードディスク装置30に記憶された変動パターンデータをコマンドアクセスによって書き換えることもできる。
【0023】
一方、書込み禁止設定部32に書込を禁止とするオンが設定されている場合は、R/W制御部37の書込み制御は強制的に禁止状態となるので、コマンドアクセスによって変動パターンデータを書き換えることはできない。
このような本実施の形態によれば、画像表示制御基板10aに実装されたハードディスク装置30におけるデータの書込みを、ハードディスク装置30の外部に配置された書込み禁止設定部32によって強制的に禁止可能とした。従って、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、書換えをしたくない重要なデータ、すなわち、変動パターンデータなどのセキュリティが重要なデータを書換え禁止として保護することができる。
【0024】
また、上記実施の形態においては、画像表示制御の場合に用いられるデータを対象としたが、音声制御など他の制御を行うデータで、且つ書換えをしたくない重要なデータであれば、何れのデータでも書込み禁止状態として保護することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、ハードディスク装置等の記憶ユニットの内部に設けられた記憶媒体へのデータの書込みを、その記憶ユニットの外部に配置された設定手段によって強制的に禁止することができるようにした。従って、データ記憶装置が、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、データの書換えを禁止状態とすることを可能とし、書換えをしたくない重要なデータを保護することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデータメモリが実装されたパチンコ機の画像表示制御基板の構成を示す図である。
【図2】上記実施の形態に係るデータメモリであるハードディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図3】パチンコ機における遊技盤面の正面部分の特徴箇所を模式的に示した図である。
【図4】従来のデータメモリであるハードディスク装置が実装されたパチンコ機の画像表示制御基板の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,10a 画像表示制御基板
12 CPU
14 VDP(Video Display Processor)
16 制御ROM
18 RAM
20 ワークRAM
30 データメモリ
32 書込み禁止設定部
34,35 I/F(インタフェース)部
37 R/W(Read/Write)制御部
39 ディスク部
41 リードライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やゲーム機に代表される遊技機などの電子機器に適用され、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能なデータ記憶装置に関し、特に、書換えをしたくない重要なデータが記憶されている場合に、そのデータの書き換えを禁止することが可能なデータ記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ記憶装置に重要なデータを記憶する従来例として、パチンコ機における変動パターンデータの記憶がある。この変動パターンデータは、例えば図3に示すような遊技盤100において、遊技球を発射し、遊技盤面上の始動入賞口への入賞を基に、「777」などの表示による変動を開始する場合に用いられる。
【0003】
遊技盤100のほぼ中央部には、3つ(左、中、右)の表示エリアが設けられており、各表示エリアにおいて、独立して数字やキャラクタによる図柄で構成される識別情報を、横一列の配列パターンで変動表示可能な特別図柄表示装置101が配設されている。この装置100の真下には、特別図柄始動口104が配設されており、この特別図柄始動口104の両側には、普通図柄作動ゲート102,102が配設されている。また、一対の開閉部材120,120が特別図柄始動口104を形成するように離間して開閉可能に設けられている。
【0004】
さらに、特別図柄始動口104の下方には、大入賞口106と、普通図柄表示装置108と、アウト口114とがこの順で配設されており、さらに、特別図柄始動口104の両斜め上方には、ランプ表示装置110,110が配設されるとともに、遊技盤10の両側端部近傍にもランプ表示装置(より具体的には、LED装置)112,112が配設されている。
【0005】
そして、特別図柄始動口104に遊技球が入賞して乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当り値であるときには、各表示エリアにおいて少なくとも1つの識別情報の変動表示が開始される。その後、所定パターン(例えば、「777」)の表示が特別図柄表示装置101によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り遊技状態となる。
【0006】
また、普通図柄作動ゲート102が遊技球の通過を検出すると、乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が小当り値であるときには、普通図柄表示装置108の表示部を所定パターン(例えば、「7」や「3」)に表示させる。その後に、開閉部材120が開状態となって遊技球が特別図柄始動口104に入賞した場合にも、同様に乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当り値であるときには、各表示エリアにおける変動表示が開始され、その後、所定表示パターン(例えば、「777」)の表示が特別図柄表示装置101によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り状態となる。一方、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球は、アウト口114を介して排出される。
【0007】
上記のような変動表示などの画像表示制御を行うために、パチンコ機には、図4に示すような画像表示制御基板10が設けられている。この画像表示制御基板10は、CPU(Central Processing Unit)12と、VDP(Video Display Processor)14と、制御ROM(Read Only Memory)16と、RAM(Random Access Memory)18と、ワークRAM20と、データメモリ(データ記憶装置)22とを備えて構成されている。
【0008】
このような構成において、パチンコ機の遊技制御を行う主制御基板(図示せず)からCPU12には、種々の画像表示制御を行うための各種のコマンドが入力されるようになっている。ここで、主制御基板から変動表示制御を行うためのコマンドがCPU12に入力されると、CPU12は、そのコマンドに応じたプログラムデータを制御ROM16から読み出してRAM18に記憶した後、この記憶プログラムに応じてVDP14への制御指示を行う。VDP14は、その制御指示に応じたコマンドアクセスによってデータメモリ22から変動パターンデータを読出し、このデータに応じて特別図柄表示装置101の変動表示を制御することが可能となっている。
【0009】
このようにデータ記憶装置に画像表示用のデータを記憶して表示制御を行う他の従来例として、特許文献1に記載のゲーム機がある。このゲーム機は、ゲーム表示情報を表示するモニタと、このモニタに表示するゲーム表示情報を生成するためのゲーム回路基板と、そのゲーム表示情報を生成するための基礎データとしてのゲーム情報をハードディスク装置(データ記憶装置)に記憶し、このハードディスクを密閉したハードディスクモジュールを備えており、そのハードディスクモジュールをゲーム基板回路に対して容易に着脱可能に構成したものである。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−70547号公報(要約)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特許文献1に記載のゲーム機には、データ記憶装置としてハードディスク装置を用いているが、ハードディスク装置は、ROMやフラッシュメモリなどにおける制御側からアドレスを直接指定し、データバスからデータを読み出すアクセス方法と異なり、コマンドによってデータの書込み/読出しを行うので、制御側からハードディスク装置に記憶されたデータを自由に書換えすることができる。この場合、ハードディスク装置の記憶データが書換えをしたくない重要なものである場合、その記憶データを書換え禁止状態に保護することができないという問題がある。
【0012】
特に、上述したパチンコ機のデータメモリ22に、ハードディスク装置が用いられている場合、パチンコ機では変動パターンデータなどのセキュリティの重要なデータが存在するが、このようなデータを書換え禁止状態に保護することができなくなるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、データの書換えを禁止状態とすることを可能とし、書換えをしたくない重要なデータを保護することができるデータ記憶装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によるデータ記憶装置は、内部に設けられた記憶媒体にデータを記憶している記憶ユニットに対して、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しの制御が行われるデータ記憶装置において、
前記データの書込み制御を禁止とする設定を行う設定手段を、前記記憶ユニットの外部に配置して構成したことを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、ハードディスク装置等の記憶ユニットの内部に設けられた記憶媒体へのデータの書込みを、その記憶ユニットの外部に配置された設定手段によって強制的に禁止することができるので、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、書換えをしたくない重要なデータを保護することができる。
【0015】
また、本発明の請求項2によるデータ記憶装置は、遊技球の入賞口への入賞を契機とする抽選結果に基づき、抽選内容を演出表示する遊技機に搭載され、前記遊技機における各種制御に用いられるデータを、内部に設けられた記憶媒体に記憶している記憶ユニットに対して、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しの制御が行われるデータ記憶装置において、前記データの書込み制御を禁止とする設定を行う設定手段を、前記記憶ユニットの外部に配置して構成したことを特徴としている。
この構成によれば、遊技機における変動パターンデータなどのセキュリティが重要なデータや、音声制御などの制御を行う重要なデータを書換え禁止として保護することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るデータメモリが実装されたパチンコ機の画像表示制御基板の構成を示す図である。但し、図1に示す本実施の形態において、図4に示した従来例の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0017】
この図1に示す画像表示制御基板10aは、CPU12と、VDP14と、制御ROM16と、RAM18と、ワークRAM20と、データメモリ(記憶ユニット)30と、書込み禁止設定部(設定手段)32とを備えて構成されている。
データメモリ30は、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な記憶ユニットであり、本実施の形態では、図2に示すハードディスク装置30であるとする。このハードディスク装置30は、互いに内蔵されたI/F(インタフェース)部34,35を介してVDP14と接続されているものとする。
【0018】
I/F部34,35は、上記のコマンドアクセスによるデータの書込み/読出しを可能とするための回路であり、ATA(AT Attachment)[IDE(Integrated Drive Electronics)、EIDE(Enhanced Integrated Drive Electronics)]、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)、USB(Universal Serial Bus)などが用いられる。従って、データメモリ30は、ハードディスク装置の他に、CD−RW(Compact Disk Re−Writable)、DVD(Digital Versatile Disk)、コンパクトフラッシュ(登録商標)などの記憶ユニットであってもよい。
【0019】
また、ハードディスク装置30は、図2に示すように、I/F部35に接続されたR/W(Read/Write)制御部37と、複数の磁気ディスクを有するディスク部(記憶媒体)39とを備え、さらに、R/W制御部37にリードライン41によって書込み禁止設定部32が接続されて構成されている。
書込み禁止設定部32は、ハードディスク装置30の外側に、人為的に操作できる位置に配置されていることを前提とする。ここでは、画像表示制御基板10aの上に実装されているものとする。また、図2に破線枠で囲んで示すように、ハードディスク装置30と書込み禁止設定部32とで、データ記憶装置50を構成している。
【0020】
R/W制御部37は、ディスク部39における磁気ディスクへのデータの書込み/読出しを制御するものである。書込み禁止設定部32は、そのR/W制御部37による書込み(消去を含む)の制御を禁止するための設定を行う設定手段であり、ディップスイッチなどのオン/オフスイッチが適用されている。例えば、書込み禁止設定部32にオフが設定されている場合は、R/W制御部37は書込み/読出しの双方の制御を行うことができ、オンが設定されている場合は、書込みのみができない状態(書込み禁止状態)となる。
【0021】
このような構成において、パチンコ機の遊技制御を行う主制御基板(図示せず)から変動表示制御を行うためのコマンドが図1に示すCPU12に入力されると、CPU12は、そのコマンドに応じたプログラムデータを制御ROM16から読み出してRAM18に記憶した後、この記憶プログラムに応じてVDP14への制御指示を行う。
【0022】
ここで、書込み禁止設定部32にオン/オフの何れが設定されていても、VDP14は、その制御指示に応じたコマンドアクセスによってハードディスク装置30から変動パターンデータを読出し、このデータに応じて、従来例で説明済みの図3に示した特別図柄表示装置101の変動表示を制御する。また、この場合は、ハードディスク装置30に記憶された変動パターンデータをコマンドアクセスによって書き換えることもできる。
【0023】
一方、書込み禁止設定部32に書込を禁止とするオンが設定されている場合は、R/W制御部37の書込み制御は強制的に禁止状態となるので、コマンドアクセスによって変動パターンデータを書き換えることはできない。
このような本実施の形態によれば、画像表示制御基板10aに実装されたハードディスク装置30におけるデータの書込みを、ハードディスク装置30の外部に配置された書込み禁止設定部32によって強制的に禁止可能とした。従って、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、書換えをしたくない重要なデータ、すなわち、変動パターンデータなどのセキュリティが重要なデータを書換え禁止として保護することができる。
【0024】
また、上記実施の形態においては、画像表示制御の場合に用いられるデータを対象としたが、音声制御など他の制御を行うデータで、且つ書換えをしたくない重要なデータであれば、何れのデータでも書込み禁止状態として保護することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、ハードディスク装置等の記憶ユニットの内部に設けられた記憶媒体へのデータの書込みを、その記憶ユニットの外部に配置された設定手段によって強制的に禁止することができるようにした。従って、データ記憶装置が、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しが可能な機能を有する場合でも、データの書換えを禁止状態とすることを可能とし、書換えをしたくない重要なデータを保護することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデータメモリが実装されたパチンコ機の画像表示制御基板の構成を示す図である。
【図2】上記実施の形態に係るデータメモリであるハードディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図3】パチンコ機における遊技盤面の正面部分の特徴箇所を模式的に示した図である。
【図4】従来のデータメモリであるハードディスク装置が実装されたパチンコ機の画像表示制御基板の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,10a 画像表示制御基板
12 CPU
14 VDP(Video Display Processor)
16 制御ROM
18 RAM
20 ワークRAM
30 データメモリ
32 書込み禁止設定部
34,35 I/F(インタフェース)部
37 R/W(Read/Write)制御部
39 ディスク部
41 リードライン
Claims (2)
- 内部に設けられた記憶媒体にデータを記憶している記憶ユニットに対して、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しの制御が行われるデータ記憶装置において、
前記データの書込み制御を禁止とする設定を行う設定手段を、前記記憶ユニットの外部に配置して構成した
ことを特徴とするデータ記憶装置。 - 遊技球の入賞口への入賞を契機とする抽選結果に基づき、抽選内容を演出表示する遊技機に搭載され、前記遊技機における各種制御に用いられるデータを、内部に設けられた記憶媒体に記憶している記憶ユニットに対して、コマンドアクセスによるデータの書込み/読出しの制御が行われるデータ記憶装置において、
前記データの書込み制御を禁止とする設定を行う設定手段を、前記記憶ユニットの外部に配置して構成した
ことを特徴とするデータ記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003036028A JP2004242891A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | データ記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003036028A JP2004242891A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | データ記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004242891A true JP2004242891A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33021240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003036028A Pending JP2004242891A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | データ記憶装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004242891A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7433260B2 (en) | 2004-12-14 | 2008-10-07 | Seiko Epson Corporation | Memory device and print recording material receptacle providing memory device |
US7522470B2 (en) | 2005-05-30 | 2009-04-21 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor memory device |
JP2014033686A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003036028A patent/JP2004242891A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7433260B2 (en) | 2004-12-14 | 2008-10-07 | Seiko Epson Corporation | Memory device and print recording material receptacle providing memory device |
US7522470B2 (en) | 2005-05-30 | 2009-04-21 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor memory device |
US7791979B2 (en) | 2005-05-30 | 2010-09-07 | Seiko Epson Corporation | Semiconductor memory device |
JP2014033686A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7137893B2 (en) | Method and apparatus for write protecting a gaming storage medium | |
EP0420994A1 (en) | Memory cartridge | |
JP5669469B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2004258441A (ja) | 画像表示制御装置 | |
JP2012232198A (ja) | 遊技機 | |
JP2004242891A (ja) | データ記憶装置 | |
JP2002253755A (ja) | 遊技機 | |
JPH02210562A (ja) | 外部メモリユニットのコピー防止システム | |
JP5589173B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7141491B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2022140750A (ja) | 遊技機 | |
US7089427B1 (en) | Security system method and apparatus for preventing application program unauthorized use | |
JP4053245B2 (ja) | 不正利用を防止できる半導体記憶装置 | |
JP4267219B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2011050770A (ja) | 遊技機 | |
JP3006613B2 (ja) | 遊技機器の制御装置 | |
JP2009233198A (ja) | 遊技機及びその制御プログラム | |
JP2004236983A (ja) | 遊技機 | |
JP2004254990A (ja) | 遊技機の画像表示制御装置 | |
JP7290363B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7290362B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7307973B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7307974B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5996622B2 (ja) | 遊技機 | |
JP3006612B2 (ja) | 遊技機器の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090210 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090616 |