JP2004242539A - 釣り用フラシ - Google Patents

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JP2004242539A JP2003034143A JP2003034143A JP2004242539A JP 2004242539 A JP2004242539 A JP 2004242539A JP 2003034143 A JP2003034143 A JP 2003034143A JP 2003034143 A JP2003034143 A JP 2003034143A JP 2004242539 A JP2004242539 A JP 2004242539A
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Takeshi Nakamura
中村  剛
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Abstract

【課題】フラシ本体の上下方向の寸法を簡易に短くする事を可能とし、収納した魚の一部を取り出し易くしたり、魚を収納したままフラシ本体を移動する事を容易とする。そして、この操作を引き上げロープを引くのみで自動的に上下方向の寸法を短く出来る。
【解決手段】フラシ本体1の投入口4と底部5との間の筒状網部材2に中間リング6を固定する。この中間リング6に引き上げロープ7を固定し、この引き上げロープ7を投入口4に設けた開口リング3方向に引き上げることにより、中間リング6を開口リング3方向に移動可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、釣り上げた魚を収納するためのフラシに係るもので、収納した魚の一部を取り出しやすくしたり、魚を収納したままフラシを移動する際に有効なものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実開昭61−7957号公報
【特許文献2】実用新案登録第3065595号公報
【0003】
従来、釣り上げた魚を収納するためのフラシには種々のものが存在するが、魚を収納した使用状態で上下方向の長さを変更し、魚の一部取り出しや、移動を容易とする事を求められる場合がある。釣りの競技会等では、釣り上げた魚の総重量で順位を決定するものもあるが、資源保護の目的等から、匹数、例えば5匹のみの重量で順位を決定するものもある。この場合6匹以上の魚がフラシ内に収納されていると失格となるため、5匹以上の魚を釣り上げた場合は、小さい魚をフラシから出して放流する必要が生じる。しかし、フラシは多数の魚を傷つけることなく収納できるようにするため、大型で上下方向にも大きな寸法を採って形成されている場合が多い。この大型のフラシから1匹のみを取り出すには多くの手数を要するものであるし、取り出しに手間取れば魚を傷つけたり、次の釣り動作に入るのが遅くなり、競技会では不利な条件となる。また、釣り場所を移動する場合にも、上下方向に長いフラシを持って移動するのは苦労の多いものとなる。
【0004】
特許文献1に記載の考案は、フラシ本体の筒状網部材に一定の間隔を設けてファスナーを配置し、このファスナーを一体に締着することによりフラシ本体の上下方向の長さを短くしようとするものである。
【0005】
また、特許文献2に記載の考案は、フラシに配置したロープを上方に引き上げることによりフラシ本体の開口部を閉止し、この閉止の結果として、フラシ本体の上下方向の寸法を折り畳んで小さくすることが出来るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のフラシ本体は、フラシ本体の上下方向の寸法を短くするには、ファスナーを締着する必要があり、多くの手数を要するものであり、また必要に応じて元の長さに戻す場合もファスナーの締着を解除しなければならず、迅速な操作は困難なものであった。その為、頻繁に魚の出し入れを行う必要が生じる競技会等では、到底使用できないものである。
【0007】
また、特許文献2に記載の考案は、フラシ本体の開口部を閉止した後にフラシ本体の上下方向の寸法を短くする事ができるものであって、フラシ本体の上下方向の寸法を短くした状態で内部の魚を出し入れしたい場合には、使用出来ないものである。
【0008】
本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、フラシ本体の上下方向の寸法を短くする事により、収納した魚の一部を取り出し易くしたり、魚を収納したままフラシ本体を移動する事を可能とする。しかもファスナーの締着等の特別の動作をすることなく、操作用のロープ等を上方に持ち上げるのみで自動的に上下方向の寸法を短くしながら、魚の投入口を閉止することのないフラシ本体を提供することを目的としたものである。また、大型のフラシから迅速に魚を取り出すことにより、魚を傷つける事が少ないと共に釣り競技会に於いても次の釣り動作に迅速に入る事を可能とし、釣果の向上を可能とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の如き課題を解決するため、筒状網部材の上端に開口リングを固定して魚の投入口を開口すると共に下端を底部としたフラシ本体に於いて、投入口と底部との間の筒状網部材に中間リングを固定し、この中間リングに引き上げロープを固定し、引き上げロープを開口リング方向に引き上げることにより、中間リングを開口リング方向に移動可能として成るものである。
【0010】
また、引き上げロープは、両端を中間リングに固定すると共に開口リングの180°方向に一対設けた挿通部に挿通したものであっても良い。
【0011】
また、投入口は、内周に下端を幅狭とする円錐状の内筒網を配置し、フラシ本体内に収納した魚の、投入口からの脱出を防止可能としたものであっても良い。
【0012】
また、内筒網は、上端に開口した開口部の一部を開口リングに固定すると共に上端に開口した開口部の他の部分を、開口リングに回動自在に軸支した半円状の開口バーに固定し、この軸支部から折曲して開口バーを立上可能とし、開口バーを立ち上げた状態で内筒網の半分をフラシ本体の投入口の片側に移動可能としたものであっても良い。
【0013】
また、フラシ本体は、筒状網部材の底部に水収納部を形成したものであっても良い。
【0014】
また、フラシ本体は、筒状網部材の底部を網状とし、水の収納を行わないものとしたものであっても良い。
【0015】
【作用】
本発明は、上述の如く構成したものであり、釣り上げた魚をフラシ本体内に収納するには魚の投入口から投入して行う。そして、釣りの競技会等で、匹数、例えば5匹のみの重量で順位を決定する場合等に於いて、6匹目を釣り上げた時には、この釣り上げた魚よりも小さな魚がフラシ本体内に収納されている場合は、この小さい魚をフラシ本体から出して放流する必要が生じる。大型でしかも上下方向に長く形成したフラシ本体の中から、一匹のみを取り出すのは多くの手数を要するものとなるが、本発明に於いては簡単な取り出しを可能とする。
【0016】
フラシ本体内に収納している魚の一部を取り出そうとする場合は、開口リングを保持した状態で、引き上げロープを中間リング方向から開口リング方向に引き上げることにより行う。この引き上げロープの引き上げにより、中間リングが開口リング方向に移動し、中間リングと開口リングの間の筒状網部材は折り畳まれ、フラシ本体の全長は中間リングと底部の間の長さとなる。このように、フラシ本体の上下方向の長さを短くすることにより、タモ等を魚の投入口から挿入して目的の魚を容易に取り出すことが可能となる。
【0017】
また、引き上げロープを、両端を中間リングに固定すると共に開口リングの180°方向に一対設けた挿通部に挿通して形成すれば、引き上げロープの引っ張り方向は何れの方向でも、挿通部を介して中間リングを開口リング方向に移動することが可能となり、作業性を良好とすることが出来る。
【0018】
また、魚の投入口に、内周に下端を幅狭とする円錐状の内筒網を配置すれば、フラシ本体内に収納した魚が、投入口から脱出しようとしても円錐状の内筒網に引っかかって脱出することが出来ないが、魚の投入には何等支障のないものとなる。
【0019】
しかし、内筒網はタモ等を投入口から挿入して、収納した魚を取り出そうとする場合は邪魔なものとなる。そこで、タモ等をフラシ本体内に挿入して行う一部の魚の取り出し時には、半円状の開口バーを立ち上げて、魚の投入口から内筒網の一部を除去すれば、魚の取り出し作業が容易となる。この内筒網は上端に開口した開口部の一部を開口リングに固定すると共に上端に開口した開口部の他の部分を、開口リングに回動自在に軸支した半円状の開口バーに固定している。そのため、この軸支部から折曲して開口バーは立上可能となり、開口バーを立ち上げれば、内筒網の半分をフラシ本体の投入口の片側に移動可能となり、タモをフラシ本体内へ挿入して魚を取り出す場合に支障がなくなるものである。
【0020】
また、フラシ本体の、筒状網部材の底部に水収納部を形成すれば、釣り場を移動する場合に、魚を傷めることがない。また、この移動の時にもフラシ本体の上下方向の寸法を短くすれば移動が容易となり、釣り人の負担を減少することが可能となる。
【0021】
また、フラシ本体は、筒状網部材の底部を網状とし水の収納を行わないものとしても良いことは当然である。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を説明すれば、(1)はフラシ本体で、筒状網部材(2)の上端に、金属、木材、竹等の硬質材にて開口リング(3)を固定して魚の投入口(4)を開口すると共に、下端を底部(5)としている。また、このフラシ本体(1)は、投入口(4)と底部(5)との間の筒状網部材(2)に、金属、木材、竹等の硬質材にて中間リング(6)を固定している。また、この中間リング(6)に引き上げロープ(7)の両端を固定し、この引き上げロープ(7)を開口リング(3)に設けた挿通部(8)に挿通している。この、引き上げロープ(7)は中間部を投入口(4)の上面に配置すれば、フラシ本体(1)を引き上げる取手としての作用を持たせることが出来る。また、引き上げロープ(7)を長く形成し、フラシ本体(1)の側面に中間部を垂らす方式とすれば、引き上げロープ(7)を側面方向から引っ張ることにより、中間リング(6)を引き上げることが可能となる。
【0023】
また、投入口(4)の内周には、下端を幅狭とする円錐状の内筒網(10)を配置している。この内筒網(10)の下端には、内筒網(10)をフラシ本体(1)内の直径方向の中央部に安定的に配置するため重り(11)を一定間隔で固定している。このように内筒網(10)を投入口(4)の内周に形成することにより、フラシ本体(1)に収納した魚が跳びはね等によって投入口(4)から脱出するのを防止する事が可能となる。
【0024】
また、内筒網(10)は、上端に開口した開口部(12)の約半分、180°程度を開口リング(3)に固定する。また、開口部(12)の他の約半分を、両端の軸支部(13)を介して開口リング(3)に回動自在に軸支した半円状の開口バー(14)に固定している。この開口バー(14)には持ち手(18)を固定接続し、この持ち手(18)を保持して軸支部(13)から折曲し開口バー(14)を立上可能としている。そして、図3に示す如く、この開口バー(14)を立ち上げた状態で、内筒網(10)の半分をフラシ本体(1)の投入口(4)の片側に移動可能としている。
【0025】
また、フラシ本体(1)は、図5に示す如く筒状網部材(2)の底部(5)に、防水布、樹脂材、金属材等により、水中から取り出した後も水を残留させ、魚の生存を確保するための水収納部(15)を形成しても良い。
【0026】
また、フラシ本体(1)は、筒状網部材(2)の底部(5)を網状とし、水の収納を行わないものとしても良い。
【0027】
上述の如く構成したものに於いて、フラシ本体(1)は、釣り座に配置した万力等に従来公知の方法で設置する。そして、釣り上げた魚(16)をフラシ本体(1)内に収納するには、図1に示す如く、フラシ本体(1)を長くのばした状態で、魚の投入口(4)から投入して行う。魚(16)は投入口(4)から内筒網(10)を通過してフラシ本体(1)内に投入される。このフラシ本体(1)の投入口(4)には、下端が幅狭な内筒網(10)を配置しているから、収納された魚(16)が投入口(4)から脱出する虞はない。
【0028】
そして、釣りの競技会等で、数匹、例えば5匹のみの重量で順位を決定する場合等に於いて、6匹目を釣り上げた時には、この釣り上げた魚(16)よりも小さな魚(16)がフラシ本体(1)内に収納されていた場合は、この小さい魚(16)をフラシ本体(1)から出して放流する必要が生じる。フラシ本体(1)内に収納している魚(16)の一部を取り出そうとする場合は、万力等によって釣り座に固定されているフラシ本体(1)の引き上げロープ(7)を、中間リング(6)が開口リング(3)の方向に移動するよう引くことにより行う。この中間リング(6)の開口リング(3)方向への移動は、引き上げロープ(7)を上部方向に引き上げることによって行っても良いが、中間リング(6)に引き上げロープ(7)の両端を固定し、この引き上げロープ(7)を開口リング(3)に設けた挿通部(8)に挿通すれば、引き上げロープ(7)を何れの方向に引いても、中間リング(6)は開口リング(3)の方向に引きつけられて移動する。
【0029】
この引き上げロープ(7)の引き上げにより、引き上げロープ(7)に固定した中間リング(6)が開口リング(3)方向に引き上げられ、中間リング(6)を開口リング(3)方向に移動させる。その為、中間リング(6)と開口リング(3)の間の筒状網部材(2)は図2に示す如く折り畳まれ、フラシ本体(1)の全長は中間リング(6)と底部(5)の間の長さとなる。このように、フラシ本体(1)の上下方向の長さを短くすることにより、タモ(17)等を魚の投入口(4)から挿入して目的の魚(16)を容易に取り出すことが可能となる。
【0030】
また、この魚の取り出しに於いて、内筒網(10)はタモ(17)等を投入口(4)から挿入して、収納した魚(16)を取り出そうとする場合に邪魔なものとなる。そこで、タモ(17)をフラシ本体(1)内に挿入して行う一部の魚(16)の取り出し時には、半円状の開口バー(14)を立ち上げて、魚の投入口(4)から内筒網(10)の一部を除去すれば、魚(16)の取り出し作業が容易となる。この内筒網(10)は、上端に開口した開口部(12)の約180°分を開口リング(3)に固定すると共に上端に開口した開口部(12)の他の部分を、開口リング(3)に回動自在に軸支した半円状の開口バー(14)に固定している。そのため、この軸支部(13)から折曲して開口バー(14)を立ち上げれば、図3に示す如く内筒網(10)の半分をフラシ本体(1)の投入口(4)の片側に移動可能となる。その結果、タモ(17)をフラシ本体(1)内へ挿入して魚を取り出す場合に支障がなくなるものである。
【0031】
また、フラシ本体(1)の、筒状網部材(2)の底部(5)に水収納部(15)を形成すれば、釣り場を移動する場合に、魚を傷めることが少ない。また、この移動の時にもフラシ本体(1)の上下方向の寸法を短くすることができるから移動が容易となり、釣り人の負担を減少することが可能となる。
また、異なる実施例では、フラシ本体(1)は、筒状網部材(2)の底部(5)を網状のままとし、水の収納を行わないものとしても良い。この場合は、へら釣り等で使用するのに好適なものである。
【0032】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したものであるから、フラシ本体の上下方向の寸法を短くする事により、収納した魚の一部を取り出し易くしたり、魚を収納したままフラシ本体を移動する事を容易とする。そして、このフラシ本体の上下方向の寸法を短くするのに、ファスナーの締着等の特別の動作をすることなく、操作用のロープを上方に持ち上げるか、釣り人側に引きつけるのみで自動的に上下方向の寸法を短くすることが出来るものである。また、大型のフラシから迅速に魚を取り出すことにより、魚を傷つける事が少ないと共に釣り競技会に於いても、次の釣り動作に迅速に入る事を可能とし、釣果の向上を可能とするものである。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】フラシ本体の寸法を短くした状態の斜視図。
【図3】開口バーを立ち上げ内筒網を半分移動させた状態の斜視図。
【図4】開口リングに設けた挿通部部分の拡大斜視図。
【図5】水収納部を設けたフラシ本体の斜視図
【符号の説明】
1 フラシ本体
2 筒状網部材
3 開口リング
4 投入口
5 底部
6 中間リング
7 引き上げロープ
8 挿通部
10 内筒網
12 開口部
13 軸支部
14 開口バー
15 水収納部
16 魚

Claims (6)

  1. 筒状網部材の上端に開口リングを固定して魚の投入口を開口すると共に下端を底部としたフラシ本体に於いて、投入口と底部との間の筒状網部材に中間リングを固定し、この中間リングに引き上げロープを固定し、引き上げロープを開口リング方向に引き上げることにより、中間リングを開口リング方向に移動可能としたことを特徴とする釣り用フラシ。
  2. 引き上げロープは、両端を中間リングに固定すると共に開口リングの180°方向に一対設けた挿通部に挿通したものである事を特徴とする請求項1の釣り用フラシ。
  3. 投入口は、内周に下端を幅狭とする円錐状の内筒網を配置し、フラシ本体内に収納した魚の、投入口からの脱出を防止可能としたことを特徴とする請求項1の釣り用フラシ。
  4. 内筒網は、上端に開口した開口部の一部を開口リングに固定すると共に上端に開口した開口部の他の部分を、開口リングに回動自在に軸支した半円状の開口バーに固定し、この軸支部から折曲して開口バーを立上可能とし、開口バーを立ち上げた状態で内筒網の半分をフラシ本体の投入口の片側に移動可能としたことを特徴とする請求項3の釣り用フラシ。
  5. フラシ本体は、筒状網部材の底部に水収納部を形成したことを特徴とする請求項1、2または3の釣り用フラシ。
  6. フラシ本体は、筒状網部材の底部を網状とし、水の収納を行わないものとしたことを特徴とする請求項1、2または3の釣り用フラシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114223626A (zh) * 2021-12-17 2022-03-25 安徽威尔玛渔具科技有限公司 一种防逃鱼的便携式鱼护

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