JP2004240867A - インターネットマンションにおける既設lanを利用した自動検針方法 - Google Patents

インターネットマンションにおける既設lanを利用した自動検針方法 Download PDF

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Hiroki Matsui
宏樹 松井
Akira Tono
彰 東野
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

【課題】LAN設備を備える集合住宅において生活消費財のメータ自動検針を確実性高く且つ簡便に行なう。
【解決手段】信号を送受信する消費財メータと、既設のLANと、
ネットワーク機器と、通信回線と、サーバとを含み、上記既設のLANのネットワーク内に上記消費財メータが接続し、上記既設のLANと上記通信回線は、上記ネットワーク機器を介して接続し、上記サーバは、上記通信回線、上記ネットワーク機器及び上記既設のLANを経由して、上記消費財メータと信号送受信して検針を行なうことを特徴とする遠隔自動検針システムを、提供する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ガス等の生活消費財の自動検針システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ガス等の生活消費財の個別供給ポイント(例えば、個別の住居など)での使用量(のデータ)を計測し一括収集する技術として、公衆回線を介してメータ検針値データを収集拠点(例えば、「検針センタ」と称される拠点)へ伝送する構成のものが、従来開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
下記特許文献1は、公衆回線に親機を接続するとともに消費財メータに子機を設け、親機と子機との間で無線によりデータを授受する技術を示す。公衆回線と各メータとの間に直接に配線を設置するのは非常に煩雑であることから、設置の容易性ゆえ上記技術は注目されている。
【0004】
しかし、上記技術は、無線の電波伝播の不良地域ではすんなりと適用できない。その場合、親機の設置個所を増やしたり、無線の出力を上げたりする等の対応が不可欠となる。そうするとコスト面での問題が発生する。
【0005】
更に、親機は比較的地表面に近い高度に設けられることが多く、そのため高層マンション等の高層ビルの上層階の消費財メータまで親機からの電波が届かないことも多い。そうすると、特殊な装置の設置を検討しなければならないか、さもなくば上記技術による自動検針の対象外とするか、という別の問題も生じる。
【0006】
しかも、平常の条件下では無線による自動検針が可能な地域であっても、天候の影響や大型建築物の建設等周辺環境の変化により、無線による自動検針の通信成功率が低下する等の問題も生じる可能性がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−286991号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、集合住宅、特にLAN設備を備える集合住宅において、都市ガス等の生活消費財のメータ自動検針を、確実性高く且つ簡便に行なうことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するためになされたものである。本発明に係る請求項1に記載の遠隔自動検針システムは。
信号を送受信する消費財メータと、
既設のLANと、
ネットワーク機器と、
通信回線と、
サーバとを含み、
上記既設のLANのネットワーク内に上記消費財メータが接続し、
上記既設のLANと上記通信回線は、上記ネットワーク機器を介して接続し、
上記サーバは、上記通信回線、上記ネットワーク機器及び上記既設のLANを経由して、上記消費財メータと信号送受信して検針を行なうことを特徴とする遠隔自動検針システムである。
【0010】
本発明に係る請求項2に記載の遠隔自動検針システムは、
消費財メータと、
アダプタと、
既設のLANと、
ネットワーク機器と、
通信回線と、
サーバとを含み、
上記アダプタは上記消費財メータを備え上記消費財メータの顕示値データを中継して外部と信号を送受信し、
上記既設のLANのネットワーク内に上記アダプタ及び上記消費財メータが接続し、
上記既設のLANと上記通信回線は、上記ネットワーク機器を介して接続し、
上記サーバは、上記通信回線、上記ネットワーク機器及び上記既設のLANを経由して、上記アダプタと信号送受信して顕示値データの収集を行なうことを特徴とする遠隔自動検針システムである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る好適な実施の形態を説明する。
【0012】
図3は、LAN(Local Area Network)を敷設する集合住宅に係る、ネットワーク2の概略ブロック図である。
【0013】
この「LANを敷設する集合住宅」4は、最近急増しつつある形態の集合住宅である。「LANを敷設する集合住宅」4は、外部ネットワーク(特に、インターネット6)との通信設備を建物全体に関して一体式に備え、内部にはLANが構築され各住戸8には各種端末機(PC;Personal Computer〔パソコン〕)10が備わる。さらに建物に備わる通信設備(図中のNW〔Net Work;ネットワーク〕機器12)が外部のインターネット6との通信を一括して行なう。
【0014】
本発明では、上記のLAN回線を用いる自動検針の技術を検討している。
【0015】
まず、集合住宅の新築時から自動検針の仕組みを組み込む場合を想定する。この場合、新たな集合住宅内にネットワーク及びその関連設備を設置する際に、ネットワーク及びその関連設備が自動検針をなせるように、調整すればよい(図2参照)。
【0016】
つまり、図2の概略のブロック図に示すように、アダプタを含むメータ16を端末機の一種としてLANに接続すればよい。このアダプタは、メータ16に取り付けて該メータを通信可能とする機器である。メータ16がLANに繋がれば、LAN―――アクセス回線16―――インターネット6を介して、検針センタ18からのメータ自動検針が可能である。また、このような接続及びそれに係る設定は既存の技術である。
【0017】
但し、上記接続を実現するには、概略以下の条件を満たさなければならない。(条件1)メータ16(つまりアダプタ)は、LAN固有の接続条件に合致するように設定しなければならない。
(条件2)NW機器12は、自動検針ができるように設定しなければならない。
【0018】
条件1を考える。メータ設置とLAN構築とを並行して行なう集合住宅新築時には、この条件1を満たすようにすることは困難ではない。しかし、メータ設置とLAN構築とを、夫々独立して完成させた後に満たすようにすることは、煩雑且つ困難な作業である。しかもその際、メータ設置者は、LAN固有の接続条件を知ることができないのが通常であるから、現実には不可能な作業ともいえる。
【0019】
条件2を考える。この条件2も、やはり、メータ設置とLAN構築とを、夫々独立して完成させた後に満たすようにすることは、煩雑且つ困難な作業である。しかも、メータ設置者(所有者)とNW機器管理者(所有者)とは全く異なることが通常であるから、メータ設置者が、NW機器12の設定を調整することは現実には不可能である。
【0020】
従って、集合住宅にそもそも既設LANが備わっておりその集合住宅において、LAN回線が用いられる自動検針の技術を実現するには、更なる構成要素が組み込まれる必要がある。
【0021】
そこで、図1は、本発明に係る好適な実施形態である、LANが既に敷設されている集合住宅に係るネットワーク52の概略ブロック図である。
【0022】
図1の好適な実施形態は、図2の形態の構成要素を基本的に全て備える。即ち、集合住宅4内には既にLANが敷設されている。LANと外部ネットワーク(インターネット6)との中継機器として、NW(ネットワーク)機器12が1台設置されている。LANと外部ネットワーク(インターネット6)とは、一本のアクセス回線14が接続する。各住戸8には、PCなどの端末機10と、メータ16とが備わる。端末機10は、LANの端末として機能する。
【0023】
メータ16は、LANに物理的に接続するが、NW機器12に対応した調整・設定は為されていない。同様にNW機器12は、夫々のメータ16に対応した調整・設定は為されていない。
【0024】
図1の好適な実施形態では、新たに、第2のNW機器20が設置される。この第2のNW機器20は、LANと第2の外部ネットワーク22との中継機器として1台設置されるが、メータ16のみの通信に関わる。第2の外部ネットワーク22は、検針センタ18に繋がる。
【0025】
メータ16は、第2のNW機器20に対応した調整・設定が為されている。同様に第2のNW機器20は、夫々のメータ16に対応した調整・設定が為されている。
【0026】
即ち、既にLANが構築されている集合住宅において、第2のネットワーク22、検針センタ18を背後に携える第2のNW機器20がLANに新たに接続する。LANにおいて、第2のNW機器20は、メータ16とのみ信号をやり取りする。つまり、第2のNW機器20(ひいては検針センタ18のサーバ)は、メータ16とのみ信号をやり取りするため、既設のLANの回線のみを利用することになる。
【0027】
第2の外部ネットワーク22は、特に限定されない。独自網でもPHS網やインターネット網などでもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明を利用することにより、以下のような効果を得ることができる。
【0029】
本発明ではメータ(若しくはアダプタ)を相手方とする通信において有線回線を用いるため、無線通信が介入する場合に比べて、通信成功率を向上させることができる。また、高速な通信も実現できる。
【0030】
第2のNW機器として、イーサネットワーク用の汎用機器を利用することができる。そうすると、汎用機器ゆえに機器コストを削減できる。
【0031】
既設LANの設備を利用するため新たな配線の必要はない。その分のコストを削減できる。
【0032】
親機子機の無線通信を利用する従来技術に比べて、自動検針の可能な地域が拡大する。即ち、例えば、高層ビルや地下施設等においても自動検針を実施できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好適な実施形態である、LANを既に敷設する集合住宅に係るネットワークの概略ブロック図である。
【図2】メータが備わる、LANを敷設する集合住宅に係るネットワークの概略ブロック図である。
【図3】LANを敷設する集合住宅に係るネットワークの概略ブロック図である。
【符号の説明】
2、52・・・ネットワーク、4・・・集合住宅、6・・・インターネット、8・・・住戸、10・・・端末機、12・・・NW(ネットワーク)機器、14・・・アクセス回線、16・・・メータ、18・・・検針センタ、22・・・第2のネットワーク。

Claims (2)

  1. 信号を送受信する消費財メータと、
    既設のLANと、
    ネットワーク機器と、
    通信回線と、
    サーバとを含み、
    上記既設のLANのネットワーク内に上記消費財メータが接続し、
    上記既設のLANと上記通信回線は、上記ネットワーク機器を介して接続し、
    上記サーバは、上記通信回線、上記ネットワーク機器及び上記既設のLANを経由して、上記消費財メータと信号送受信して検針を行なうことを特徴とする遠隔自動検針システム。
  2. 消費財メータと、
    アダプタと、
    既設のLANと、
    ネットワーク機器と、
    通信回線と、
    サーバとを含み、
    上記アダプタは上記消費財メータを備え上記消費財メータの顕示値データを中継して外部と信号を送受信し、
    上記既設のLANのネットワーク内に上記アダプタ及び上記消費財メータが接続し、
    上記既設のLANと上記通信回線は、上記ネットワーク機器を介して接続し、
    上記サーバは、上記通信回線、上記ネットワーク機器及び上記既設のLANを経由して、上記アダプタと信号送受信して顕示値データの収集を行なうことを特徴とする遠隔自動検針システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012039314A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Panasonic Electric Works Co Ltd 遠隔検針システム、情報端末

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