JP2004240844A - 画像処理装置、roi領域制御方法、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】動画像の任意のフレームで、初期設定処理手段122によりROI領域が初期設定される。そのフレーム以後のフレームにおいて、初期処理手段118により、初期設定されたROI領域の特徴的画像が識別され、その特徴量が保存される。その後のフレームにおいて、ROI領域設定処理手段114により、特徴的画像と特徴量が一致する画像の探索が行われ、探索された画像に追従させるようにROI領域が設定される。特徴量が一致する画像の探索に失敗したフレームでは、現在設定されているROI領域は無効とされ、ROI処理は抑止される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像を処理する各種装置に係り、特に、動画像の高画質化処理されるべき領域(ROI領域)の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像は圧縮された状態で蓄積又は伝送されるのが一般的である。静止画像の圧縮にはJPEGが、動画像の圧縮にはMPEGが広く利用されているが、これに代わる新しい圧縮方式として、JPEG2000(ISO/IEC FCD 15444−1)と、その拡張方式Motion−JPEG2000(ISO/IEC FCD 15444−3)が注目されている。Motion−JPEG2000では、時間的に連続した複数の静止画像それぞれをフレームとして動画像を扱い、個々のフレームをJPEG2000のアルゴリズムにより圧縮する。JPEG2000については例えば非特許文献1に詳しい。
【0003】
JPEG2000には、画像全体の圧縮率を下げることなく、画像の任意の領域の圧縮率を下げる(高画質化する)ための選択的領域画質向上機能(ROI機能)がある。JPEG2000の基本仕様では、ウェーブレット係数のエントロピー符号化前に、高画質化処理されるべき領域(ROI領域)のウェーブレット係数を上位ビット側へシフトし、その領域外のウェーブレット係数を下位ビット側へシフトする Max Shift 方式と呼ばれるROI処理方式が規定されている。
ただし、ウェーブレット係数の量子化段階で、ROI領域の量子化ステップを他領域の量子化ステップより細かくする方法によってもROI領域の高画質化が可能である。同様のROI領域の高画質化は、エントロピー符号化後の符号化データ生成段階で行うことも、また、生成された符号化データを符号状態のままで加工し再構成することにより行うこともできる。
【0004】
このようなROI処理の利用技術に関する公知文献は多いが、例えば特許文献1には、動画像の各フレーム上でROI領域を選択しMax Shift方式でROI処理を行う動画像符号化装置の例が記載されている。特許文献2には、EVF(電子ビューファインダ)画面にガイダンス枠を表示させ、ガイダンス枠内領域をROI領域として処理するデジタルカメラの例が記載されている。特許文献3には、モニタ画面上でROI領域枠の頂点を指定することによりROI領域を設定し、それをROI処理するビデオカメラの例が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−112004号公報
【特許文献2】
特開2001−230947号公報
【特許文献1】
特開2002−64790号公報
【非特許文献1】
野水泰之、「次世代画像符号化方式JPEG2000」、
株式会社トリケップス、2001年2月13日
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
動画像(本明細書においては、一般的な動画像のフレーム周期より長い間隔で連続撮影された静止画像の系列を含む)に対してROI処理を適用する場合、一番の課題は、各フレームにおいて適切なROI領域をいかに設定するかである。
しかし、特許文献1にはROI領域の具体的な設定方法が記載されていない。特許文献2に記載されているROI領域設定方法は、注目被写体が画像内で移動するような動画像に対応することは困難である。特許文献3に記載されているガイダンス枠を利用する方法は、ガイダンス枠に注目する被写体が入るように撮影する必要があるため、フレーミングの自由度がなく、また、カメラのパンやチルトにより注目すべき被写体がROI領域から逸脱する不都合がある。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑み、動画像における注目する被写体の動きに合わせて適切なROI領域を自動的に設定するROI領域制御方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明により提供される動画像を処理する画像処理装置は、請求項1に記載されるように、動画像のROI領域を、任意のフレームにおいて初期設定する手段と、動画像の前記任意のフレーム以後のフレームにおいて、前記初期設定されたROI領域の特徴的画像を識別する初期処理手段と、動画像の前記初期処理手段により特徴的画像が識別されたフレームの後のフレームにおいて、前記初期処理手段で識別された特徴的画像の探索を行い、探索した特徴的画像に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理手段とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項2に記載されるように、請求項1に記載の構成において、前記ROI領域設定処理手段は、各フレームで探索した特徴的画像の特徴量を、次フレームで前記初期処理手段により識別された特徴的画像の特徴量として用いることにある。
【0010】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項3に記載されるように、動画像のROI領域を、任意のフレームにおいて初期設定する手段と、動画像の前記任意のフレーム以後のフレームにおいて、前記初期設定されたROI領域の画像を保存する初期処理手段と、動画像の前記初期処理手段により画像が保存されたフレームの後のフレームにおいて、前記初期処理手段により保存された画像との差分の小さい画像領域の探索を行い、探索した画像領域に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理手段とを有することにある。
【0011】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項4に記載されるように、請求項3に記載の構成において、前記ROI領域設定処理手段は、各フレームで探索した画像領域の画像を、次フレームで前記初期処理手段により保存された画像として用いることにある。
【0012】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項5に記載されるように、動画像のROI領域を、任意のフレームにおいて初期設定する手段と、動画像の前記任意のフレームの後のフレームにおいて、前フレームのROI領域の画像との差分の小さい画像領域の探索を行い、探索した画像領域に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理手段とを有することにある。
【0013】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項6に記載されるように、動画像のフレーム間の比較により動き領域を探索し、探索した動き領域をROI領域として設定するROI領域設定処理手段を有することにある。
【0014】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項7に記載されるように、請求項6に記載の構成において、前記ROI領域設定処理手段は、JPEG2000の圧縮アルゴリズムのコードブロックを最小領域単位としてフレーム間の差分を評価することにある。
【0015】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項8に記載されるように、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の構成において、前記ROI領域設定処理手段における探索が失敗したフレームでROI領域が無効とされることにある。
【0016】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項9に記載されるように、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の構成に加え、動画像を表示する表示手段を有し、ROI領域が前記表示手段により動画像とオーバーラップさせて表示されることにある。
【0017】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項10に記載されるように、請求項9に記載の構成において、前記ROI領域設定処理手段における探索の失敗が前記表示手段により警告されることにある。
【0018】
本発明の画像処理装置のもう1つの特徴は、請求項11に記載されるように、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の構成に加え、動画像を撮影する撮像手段を有し、この撮像手段により撮影された動画像を処理することにある。
【0019】
また、本発明によれば、動画像のROI領域を制御するROI領域制御方法が提供されるが、その特徴は、請求項12に記載されるように、動画像の任意のフレームにおいて、ROI領域を初期設定する初期設定処理と、動画像の前記任意のフレーム以後のフレームにおいて、前記初期設定されたROI領域の特徴的画像を識別する初期処理と、動画像の前記初期処理により特徴的画像が識別されたフレームより後のフレームにおいて、前記初期処理で識別された特徴的画像の探索を行い、探索した特徴的画像に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理とを有することにある。
【0020】
本発明のROI領域制御方法のもう1つの特徴は、請求項13に記載されるように、請求項12に記載の構成において、前記ROI領域設定処理は、各フレームで探索した特徴的画像の特徴量を、次フレームで前記初期処理により識別された特徴的画像の特徴量として用いることにある。
【0021】
本発明のROI領域制御方法のもう1つの特徴は、請求項14に記載されるように、動画像の任意のフレームにおいて、ROI領域を初期設定する初期設定処理と、動画像の前記任意のフレーム以後のフレームにおいて、前記初期設定されたROI領域の画像を保存する初期処理と、動画像の前記初期処理により画像が保存されたフレームの後のフレームにおいて、前記初期処理により保存された画像との差分の小さい画像領域の探索を行い、探索した画像領域に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理とを有することにある。
【0022】
本発明のROI制御方法のもう1つの特徴は、請求項15に記載されるように、請求項14に記載の構成において、前記ROI領域設定処理は、各フレームで探索した画像領域の画像を、次フレームで前記初期処理により保存された画像として用いることにある。
【0023】
本発明のROI領域制御方法のもう1つの特徴は、請求項16に記載されるように、動画像の任意のフレームにおいて、ROI領域を初期設定する初期設定処理と、動画像の前記任意のフレームの後のフレームにおいて、前フレームのROI領域の画像との差分の小さい画像領域の探索を行い、探索した画像領域に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理とを有することにある。
【0024】
本発明のROI領域制御方法のもう1つの特徴は、請求項17に記載されるように、動画像の各フレームにおいて、前フレームとの比較により動き領域を探索し、探索した動き領域をROI領域として設定するROI領域設定処理を有することにある。
【0025】
本発明のROI領域制御方法のもう1つの特徴は、請求項18に記載されるように、請求項12乃至17の構成において、前記ROI領域設定処理における探索が失敗したフレームでは、ROI領域を無効にすることにある。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態を説明するためのブロック図である。この実施の形態に係る画像処理装置は、例えば電子カメラ装置であり、動画像を撮影する撮像部100を有する。ただし、装置自体では撮像部100を備えず、外部の撮像装置から有線又は無線の伝送路もしくはネットワークを通じて動画像を取り込む形態の画像処理装置も、当然に本発明に包含される。
【0028】
撮像部100により撮影された動画像は、フレーム記憶部108に一時的に記憶される。この動画像は圧縮処理部102で圧縮され、その符号化データは画像記憶部104に記憶され、あるいは外部インターフェース部106を介して外部機器へ送られる。
【0029】
この実施の形態においては、圧縮処理部102はJPEG2000の圧縮アルゴリズムにより動画像の各フレームを圧縮するもので、基本仕様のMax shift方式によるROI処理のほか、量子化段階でのROI処理、符号化データ形成段階でのROI処理、符号化データの再構成によるROI処理が可能である。なお、JPEG2000は公知であるので、そのアルゴリズムの詳細については説明を割愛する。
【0030】
操作部110は、ユーザが撮影に関連した操作やROI領域の初期設定に関連した操作を行うための手段である。表示部112は、撮影された動画像や撮影準備中のモニタリング画像の表示、ROI領域の初期設定などに利用される表示手段である。画像処理部114は画像の特徴抽出やフレーム間差分抽出などの処理を行う手段であり、制御部116との協働により初期処理手段118及びROI領域設定処理手段120として機能する。制御部116は前記各部の動作を制御するとともに初期設定処理手段122としても機能する。作業用記憶部124は、制御部116、画像処理部114、圧縮処理部102などの作業用記憶域を提供するRAMなどである。
【0031】
画像処理部114と制御部116は、例えば、共通又は別個のマイクロコンピュータもしくはデジタル信号プロセッサからなり、不図示のROMなどに記憶されたプログラムに従って動作する。
【0032】
この画像処理装置は、ROI領域制御に関連して様々なモードを選ぶことができる。以下、個々のモード毎にROI領域制御に関連した動作を説明する。
【0033】
《モードA1》 このモードにおけるROI領域の初期設定処理及び初期処理を説明するためのフローチャートを図2に、ROI領域設定処理を説明するためのフローチャートを図3にそれぞれ示す。
【0034】
まず図2を参照して説明する。ユーザによりROI領域枠の指定を行う(ステップS100)。具体的には、撮影された動画像(又はモニタリング画像)が表示部112の画面に表示されている状態で、操作部110を操作し、画面上に例えば図9(a)に示すような2つの頂点P1,P2を指定することにより、注目する被写体を囲むROI領域枠Fを指定する。あるいは、制御部116の制御により表示部112の画面に例えば図9(b)に示すような何種類かの枠F1,F2,F3を表示させ、ユーザがその1つをROI領域枠として指定する。なお、デフォルトの1種類のROI領域枠を自動的に指定する態様も含まれる。
【0035】
このようにしてROI領域枠を指定し、その完了指示を動画像の任意のフレームで操作部110より入力すると、制御部116は、指定されたROI領域枠で囲まれた範囲を示すROI領域情報(例えば枠の中心位置と縦横のサイズ、あるいは頂点座標など)を作業用記憶部124のROI領域情報記憶域に書き込む(ステップS102)。このステップS102が、初期設定処理手段122によるROI領域の初期設定処理である。
【0036】
次のステップS104,S106が初期処理手段118による初期処理のステップである。初期処理手段118は、まず、フレーム記憶部108に記憶されているフレーム(ROI領域が初期設定されたフレーム又はその後のフレーム)を参照し、ROI領域情報記憶域に記憶されているROI領域情報で示された領域(初期設定されたROI領域)の内部の特徴的な画像の識別を行う(ステップS104)。特徴的な画像とは、それ以外の部分と識別が可能な形状、コントラスト、明るさ、色、パターンなどの特徴を持つ画像領域である。そして、識別した画像(以下、識別画像)より抽出された特徴量(例えば、主要被写体が人間であれば顔、手足、目鼻口の輪郭、位置関係など)を、作業用記憶部124の識別画像記憶域に書き込む(ステップS106)。
【0037】
次に図3のフローチャートを参照する。ステップS110,S112,S114は、ROI領域設定処理手段120によるROI領域設定処理のステップである。ステップS116は制御部116による処理ステップである。図3に示す処理は、初期処理手段118により初期処理が行われたフレームの次フレーム以降の毎フレーム又は飛び飛びの各フレームで実行される。
【0038】
ROI領域設定処理手段120は、フレーム記憶部108上のフレームを参照し、識別画像記憶域に記憶されている識別画像の特徴量と一致するとみなし得る特徴量を持つ画像(便宜、識別画像と記す)を探索する(ステップS110)。
この画像探索は、直前のフレームで設定されたROI領域(初期処理直後のフレームなら初期設定されたROI領域)を起点として行うのが効率的である。このような識別画像が見つかったならば(ステップS112,Yes)、ROI領域設定処理手段118は、識別画像の重心を計算し、その重心にROI領域の中心を移動し、移動後のROI領域の範囲を示すROI領域情報でROI領域情報記憶域を書き換えることにより、新しいROI領域を設定する(ステップS114)。かくして、識別画像の動きにROI領域が追従する。
【0039】
圧縮処理部102においては、フレーム記憶部108上の各フレームの圧縮処理を実行するが、ROI領域情報記憶域に書き込まれたROI領域情報で示される領域に対してROI処理を行う。このROI処理は、前述の Max shift 方式又は量子化ステップ制御により行われるか、ROI領域を意識せずにエントロピー符号化まで実行し、符号化データを生成する段階で行われ、あるいは、符号化データを生成後の符号加工により行われる。
【0040】
識別画像が見つからないときには(ステップS112,No)、制御部116は、現在設定されているROI領域を無効として圧縮処理部102でのROI処理を抑止する(ステップS116)。また、ROI領域の設定状況をユーザが確認できるようにするため、制御部116の制御により、ROI領域が表示部112の画面に動画像とオーバーラップ表示されるが、ROI領域が無効とされた時には、それを警告するため、画面からROI領域が消されたり、何らかの警告マークなどが表示される(ステップS116)。
【0041】
注目している被写体自体の動きや、ユーザのパン/チルト操作により、注目している被写体が撮影視野から外れた場合には識別画像の探索に失敗する。このような状態で前フレームで設定されたROI領域に対してROI処理を施しても無意味である。また、各フレームの符号量を略一定にするように圧縮処理が行われる場合には、ROI領域をROI処理する分だけ、それ以外の領域の圧縮率を上げることになるため、無意味なROI処理によって逆に全体の画質が低下することにもなる。このような不都合を避けるため、識別画像の探索に失敗したフレームではROI領域を無効にするのが好ましい。また、そのような状態であることをユーザに認知させるため、警告を発するのが好ましい。
【0042】
なお、その被写体が人物の場合に、向きや姿勢が大きく変化し識別画像の特徴量の変動が大きいときにも同様の探索失敗が起きる可能性がある。被写体として人物の顔を重視する場合には、顔画像の集合から頭部の三次元モデルを作成し、そのモデルを回転させて画像とのマッチングをとることにより顔を認識するような手法(「映像検索のための顔画像認識技術」、平成14年度NHK技術研究所公開講演・研究発表会予稿集、pp.40−45)を、識別画像の抽出と探索に利用することもできる。この手法は人の顔以外の被写体に関しても応用可能である。このような手法によれば、注目する人の顔などの被写体の向きが変化しても識別画像の探索の失敗は起こりにくくなる。
【0043】
《モードA2》 ROI領域の初期設定処理と初期処理はモードA1と同様である(図2参照)。ROI領域設定処理の内容がモードA1と一部異なる。
【0044】
図4は、このモードにおけるROI領域設定処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS110〜S116は図3中の対応ステップと同一の処理ステップであり、ステップS118が本モードで追加された処理ステップである。
【0045】
このステップS118において、ROI領域設定処理手段120は、現フレームで探索した識別画像より抽出した特徴量で識別画像記憶域を書き換える。この書き換え後の特徴量が、次フレームでの識別画像の探索に用いられる。
【0046】
このように、各フレームで探索した識別画像の特徴量により識別画像の特徴量を順次更新すると、モードA1で説明したような注目被写体の向きや撮影環境などの変化による識別画像の特徴量変動があっても、識別画像の探索の失敗が起きにくくなる。
【0047】
《モードB1》 このモードにおけるROI領域の初期設定処理及び初期処理を説明するためのフローチャートを図5に、ROI領域設定処理を説明するためのフローチャートを図6にそれぞれ示す。
【0048】
まず図5を参照して説明する。ユーザによりROI領域枠の指定を行う(ステップS200)。この指定方法は図2のステップ100と同様でよい。
【0049】
ROI領域枠を指定し、その完了通知が動画像の任意のフレームで操作部110より入力すると、制御部116は、指定されたROI領域枠で囲まれた範囲を示すROI領域情報を作業用記憶部124のROI領域情報記憶域に書き込む(ステップS202)。このステップS202が、初期設定処理手段122によるROI領域の初期設定処理である。
【0050】
次のステップS204が初期処理手段118による初期処理のステップである。初期処理手段118は、フレーム記憶部108に記憶されているフレーム(ROI領域が初期設定されたフレーム又はその後のフレーム)より、ROI領域情報記憶域に記憶されているROI領域情報で示された領域(初期設定されたROI領域)の画像を単純に切り出し、それを参照画像として作業用記憶部124の参照画像記憶域に書き込む。
【0051】
次に図6のフローチャートを参照する。ステップS210,S212,S214は、ROI領域設定処理手段120によるROI領域設定処理のステップである。ステップS216は制御部116による処理ステップである。図6に示す処理は、初期処理手段118により初期処理が行われたフレームの次フレーム以降の毎フレーム又は飛び飛びの各フレームで実行される。
【0052】
ROI領域設定処理手段120は、フレーム記憶部108上のフレームを参照し、参照画像記憶域に記憶されている参照画像との差分が所定の閾値より小さい画像領域を探索する(ステップS210)。この画像探索は、直前のフレームで設定されたROI領域(初期処理直後のフレームなら初期設定されたROI領域)を起点として行うのが効率的である。このような画像領域が見つかったならば(ステップS212,Yes)、ROI領域設定処理手段118は、その画像領域の重心を計算し、その重心にROI領域の中心を移動し、移動後のROI領域の範囲を示すROI領域情報でROI領域情報記憶域を書き換えることにより、新しいROI領域を設定する(ステップS214)。
【0053】
参照画像との差分の小さい画像領域が見つからないときには(ステップS212,No)、制御部116は、現在設定されているROI領域を無効として圧縮処理部102でのROI処理を抑止し、また表示部112の画面に表示されているROI領域を消したり、何らかの警告マークなどを表示する(ステップS216)。
【0054】
ここまでの説明から理解されるように、このモードでは、初期設定されたROI領域の画像を参照画像として用い、それとの差分の小さい画像領域を探索しROI領域を追従移動させるため、モードA1,A2におけるような識別画像の抽出と探索のための特徴量抽出・照合の処理が不要であるため、処理が簡易になる利点がある。その反面、モードA1,A2に比べると、注目した被写体、背景、明るさなどの撮影環境の変化による影響を受けやすくなる可能性はある。
【0055】
《モードB2》 ROI領域の初期設定処理と初期処理はモードB1と同様である(図5参照)。ROI領域設定処理の内容がモードB1と一部異なる。
【0056】
図7は、このモードにおけるROI領域設定処理のフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS210〜S216は図6中の対応ステップと同一の処理ステップであり、ステップS218が本モードで追加された処理ステップである。
【0057】
このステップS218において、ROI領域設定処理手段120は、現フレームで探索した画像領域の画像を改めて参照画像とし、参照画像記憶域を書き換える。この書き換え後の参照画像との差分の小さい画像領域が次フレームで探索される。このように、各フレームで探索した画像領域の画像を次フレームの参照画像として利用すると、被写体、背景、撮影環境などが変化しても、注目した被写体にROI領域を追従させることができる。その反面、誤って不適切な被写体にROI領域を追従させてしまう危険が増加する可能性はある。
【0058】
《モードB3》 さらに処理が簡略なモードである。処理を図5と図6を援用して説明する。
【0059】
図5に示すように、ROI領域枠を指定し(ステップS200)、その確定入力に応じてROI領域の初期設定処理が行われる(ステップS202)。このモードでは、初期処理手段118による初期処理(ステップS204)は行われない。
【0060】
ROI領域の初期設定処理がなされたフレーム以降のフレームでのROI領域設定処理は図6に示すとおりであるが、ステップS210の処理が異なる。すなわち、ROI領域情報記憶域に記憶されているROI領域情報で示されるROI領域の直前フレーム上の画像を参照画像として、それとの差分の小さい画像領域を現フレームで探索する。これ以降の処理はモードB1と同様である。
【0061】
このモードでは、初期処理を行わないが、各フレームで探索した画像領域の画像を次フレームの参照画像として利用するので、モードB2と同様、被写体、背景、撮影環境などが変化しても、注目した被写体にROI領域を追従させることができる。
【0062】
《モードC》 人の出入りなどの監視のために、比較的高速のシャッタースピードで間欠撮影する定点カメラのような画像処理装置に好適なモードであり、各フレーム中の動きのある領域を自動的にROI領域として設定する。
【0063】
このモードでは、初期設定処理手段122による初期設定処理も初期処理手段118による初期処理も行われない。動画像の毎フレーム又は飛び飛びのフレームで、ROI領域設定手段120により図8に示すようなROI領域設定処理が実行される。
【0064】
ROI領域処理手段120は、フレーム記憶部108上の現フレームと前フレームを比較して差分情報を取得し、この差分情報から動き領域を探索する(ステップS310)。動き領域が見つかったならば(ステップS312,Yes)、その動き領域の範囲を示す情報をROI領域情報記憶域に書き込む(ステップS314)。つまり、動画中の動きのある部分をROI領域として設定する。
【0065】
動き領域が見つからないときには(ステップS312,No)、制御部116は、現在設定されているROI領域を無効として圧縮処理部102でのROI処理を抑止し、また表示部112の画面に表示されているROI領域を消したり、何らかの警告マークなどを表示する(ステップS316)。
【0066】
人の出入りなどを監視する定点カメラなどでは、人のような動きのある被写体の領域が高画質であれば、それ以外の領域は画質をかなり落としても支障はないため、このモードは極めて効果的である。
【0067】
動き領域の探索の際に差分を評価する最小領域単位、換言すれば、動き領域探索の最小領域単位は、JPEG2000の圧縮アルゴリズムにおけるコードブロックとされる。JPEG2000では、画像は複数の領域に分割され、各分割領域が依存関係にない状態で圧縮されるが、その最小の分割領域がコードブロックである。そして、符号化データを構成するパケットは領域、画質、コンポーネント、解像度の各インデックスを持ち、領域、画質、コンポーネント、解像度の各パラメータで符号の取捨選択が可能である。したがって、最小の分割領域であるコードブロックを最小領域単位に選ぶと、符号化データの生成段階でのROI処理あるいは符号化データの符号加工によるROI処理を行う上で好都合である。
ただし、コードブロックより1段階大きい分割領域であるプリシンクトを最小領域単位に選ぶことも可能である。
【0068】
以上、圧縮アルゴリズムとしてJPEG2000を想定して説明したが、これ以外の圧縮方式を用いる画像処理装置においても本発明を適用し得ることは明らかである。また、マイクロコンピュータやデジタル信号プロセッサ、パソコンなどの汎用コンピュータ上で、フローチャートを参照して説明した処理を実行するためのプログラム、換言すれば、初期設定手段、初期処理手段、ROI領域設定処理手段の機能を実現するためのプログラムも本発明に包含される。そのようなプログラムが記録された各種記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、(1)請求項1乃至18に記載の発明によれば、注目した被写体そのものが移動したり、パン操作やチルト操作により被写体が画像内で移動しても、その動きに追従させて適切なROI領域を自動的に設定することができ、また、ROI領域の設定のためにフレーミングの自由度が制約されることもない。(2)請求項2、13に記載の発明によれば、請求項1、12に記載の発明に比べ、注目被写体の向きや撮影環境などの変化による影響を軽減することができる。(3)請求項3、14に記載の発明によれば、請求項2、13に記載の発明に比べ処理を簡易化できる。(4)請求項4、15に記載の発明によれば、請求項3、14に記載の発明に比べ、注目被写体の向きや撮影環境などの変化による影響を軽減することができる。請求項5、16に記載の発明によれば、初期処理が不要で処理が極めて単純になる。(6)請求項6、17に記載の発明によれば、人手による設定操作などを全く必要とせずに、移動する被写体の領域を自動的にROI領域として設定することができるため、人の出入りなどを監視する定点カメラなどで撮影された動画像を処理する場合に極めて効果的である。(7)請求項7に記載の発明によれば、動画像の符号化データの生成段階でのROI処理あるいは符号化データの符号加工によるROI処理に都合の良いROI領域を設定できる。(8)請求項8、18に記載の発明よれば、不適切なROI領域の設定による悪影響を回避できる。(9)請求項9に記載の発明によれば、設定されたROI領域の適否確認が容易になる。(10)請求項10に記載の発明によれば、ROI領域の自動設定が不可能な状態を容易に認知可能になる、等々の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するためのブロック図である。
【図2】モードA1におけるROI領域初期設定処理及び初期処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】モードA1におけるROI領域設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】モードA2におけるROI領域設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】モードB1におけるROI領域初期設定処理及び初期処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】モードB1におけるROI領域設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】モードB2におけるROI領域設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】モードCにおけるROI領域設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】ROI領域枠の指定方法を説明するための図である。
【符号の説明】
100 撮像部
102 圧縮処理部
108 フレーム記憶部
110 操作部
112 表示部
114 画像処理部
116 制御部
118 初期処理手段
120 ROI領域設定処理手段
122 初期設定処理手段
Claims (20)
- 動画像を処理する画像処理装置であって、
動画像の高画質化処理されるべき領域(以下ROI領域)を、任意のフレームにおいて初期設定する手段と、
動画像の前記任意のフレーム以後のフレームにおいて、前記初期設定されたROI領域の特徴的画像を識別する初期処理手段と、
動画像の前記初期処理手段により特徴的画像が識別されたフレームの後のフレームにおいて、前記初期処理手段で識別された特徴的画像の探索を行い、探索した特徴的画像に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記ROI領域設定処理手段は、各フレームで探索した特徴的画像の特徴量を、次フレームで前記初期処理手段により識別された特徴的画像の特徴量として用いることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 動画像を処理する画像処理装置であって、
動画像のROI領域を、任意のフレームにおいて初期設定する手段と、
動画像の前記任意のフレーム以後のフレームにおいて、前記初期設定されたROI領域の画像を保存する初期処理手段と、
動画像の前記初期処理手段により画像が保存されたフレームの後のフレームにおいて、前記初期処理手段により保存された画像との差分の小さい画像領域の探索を行い、探索した画像領域に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記ROI領域設定処理手段において、各フレームで探索した画像領域の画像を、次フレームで前記初期処理手段により保存された画像として用いることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 動画像を処理する画像処理装置であって、
動画像のROI領域を任意のフレームにおいて初期設定する手段と、
動画像の前記任意のフレームの後のフレームにおいて、前フレームのROI領域の画像との差分の小さい画像領域の探索を行い、探索した画像領域に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 動画像を処理する画像処理装置であって、
動画像のフレーム間の比較により動き領域を探索し、探索した動き領域をROI領域として設定するROI領域設定処理手段を有することを特徴する画像処理装置。 - 前記ROI領域設定処理手段は、JPEG2000の圧縮アルゴリズムのコードブロックを最小領域単位としてフレーム間の差分を評価することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記ROI領域設定処理手段における探索が失敗したフレームではROI領域は無効とされることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 動画像を表示する表示手段を有し、ROI領域が前記表示手段により動画像とオーバーラップさせて表示されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記ROI領域設定処理手段における探索の失敗が前記表示手段により警告されることを特徴とする請求項9項に記載の画像処理装置。
- 動画像を撮影する撮像手段を有し、この撮像手段により撮影された動画像を処理することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 動画像のROI領域の制御方法であって、
動画像の任意のフレームにおいてROI領域を初期設定する初期設定処理と、動画像の前記任意のフレーム以後のフレームにおいて、前記初期設定されたROI領域の特徴的画像を識別する初期処理と、
動画像の前記初期処理により特徴的画像が識別されたフレームより後のフレームにおいて、前記初期処理で識別された特徴的画像の探索を行い、探索した特徴的画像に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理とを有することを特徴とするROI領域制御方法。 - 前記ROI領域設定処理において、各フレームで探索した特徴的画像の特徴量を、次フレームで前記初期処理により識別された特徴的画像の特徴量として用いることを特徴とする請求項12に記載のROI領域制御方法。
- 動画像のROI領域の制御方法であって、
動画像の任意のフレームにおいて、高画質化処理されるべき領域(以下ROI領域)を初期設定する初期設定処理と、
動画像の前記任意のフレーム以後のフレームにおいて、前記初期設定されたROI領域の画像を保存する初期処理と、
動画像の前記初期処理により画像が保存されたフレームの後のフレームにおいて、前記初期処理により保存された画像との差分の小さい画像領域の探索を行い、探索した画像領域に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理とを有することを特徴とするROI領域制御方法。 - 前記ROI領域設定処理において、各フレームで探索した画像領域の画像を、次フレームで前記初期処理により保存された画像として用いることを特徴とする請求項14に記載のROI領域制御方法。
- 動画像のROI領域の制御方法であって、
動画像の任意のフレームにおいて、高画質化処理されるべき領域(以下ROI領域)を初期設定する初期設定処理と、
動画像の前記任意のフレームの後のフレームにおいて、前フレームのROI領域の画像との差分の小さい画像領域の探索を行い、探索した画像領域に追従させてROI領域を移動させるROI領域設定処理とを有することを特徴とするROI領域制御方法。 - 動画像のROI領域の制御方法であって、
動画像の各フレームにおいて、前フレームとの比較により動き領域を探索し、探索した動き領域をROI領域として設定するROI領域設定処理を有することを特徴とするROI領域制御方法。 - 前記ROI領域設定処理における探索が失敗したフレームでは、ROI領域を無効にすることを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載のROI領域制御方法。
- 請求項12乃至18のいずれか1項に記載の処理をコンピュータに実行させるプログラム。
- 請求項19に記載のプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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