JP2004240157A - 光スイッチング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光スイッチングによって起こる出力ポートからの光出力の変動を抑制するようにした新規の光スイッチング装置を提供すること。
【解決手段】レンズを光軸と平行の方向に移動させるアクチュエータ321を、入力ポート311からの出力光を平行光にするためのコリメートレンズ313に取り付け、どの出力ポート317からの光出力も一定の範囲に収まるように、アクチュエータ321によってコリメートレンズ313の位置を設定する。
【選択図】 図3
【解決手段】レンズを光軸と平行の方向に移動させるアクチュエータ321を、入力ポート311からの出力光を平行光にするためのコリメートレンズ313に取り付け、どの出力ポート317からの光出力も一定の範囲に収まるように、アクチュエータ321によってコリメートレンズ313の位置を設定する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ通信用の光スイッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
世界規模のグローバル化の進展に伴いインターネットの普及は増加の一途をたどると予想される。その理由は、インターネットによる通信手段が双方向コミュニケーションの手段として、速度、容量、使い勝手、及びコスト等で段違いの能力を発揮しており、他に代替技術がないからである。実際、開発途上国を含む世界各国において、特に広帯域(ブロードバンド)のデータの受信が可能なADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)方式のインターネットへの加入者数は爆発的な増加傾向が続いている。
【0003】
そして、このような広帯域の加入者系回線を束ねた長距離伝送の幹線系においては、90年代半ば以来急激に立ち上がった波長多重光ファイバ通信技術が根幹をなしている。この技術による波長多重光通信方式は、長距離、高速、大容量の伝送に適していると共に、高い電磁ノイズ耐性を持ち、しかも高い信頼性を保証している。このため、波長多重光通信方式は、幹線系ばかりでなく、都市内の比較的距離が短いメトロ系や加入者へのFTTH(Fiber To The Home)系への応用も始まり、着実な技術進歩が引き続き期待されている状況にある。
【0004】
波長多重光通信は、一本の光ファイバに波長の異なる多数の光を伝送させ、通信のチャネル数を増やして大容量化を実現する技術である。光ファイバ中を伝播する光の波長に、光ファイバの伝播損失が低い1.3μmや1.5μmが使われ、それぞれに超広帯域の波長領域である伝送のウインド(窓)が定められている。ウインドには、一括増幅可能な光ファイバ増幅技術に由来して、C−band,L−band,S−band等がある。
【0005】
これらのウインドの波長幅は限られているため、隣接するチャネルの間の周波数間隔を狭くし、波長多重によって一本の光ファイバで伝送することができるチャネル数を増やすことが行なわれる。波長多重光通信のシステムにおいては、このようにチャネル数を増加させた光ファイバが多数束ねられ、束ねられた多数のファイバが局から局へと繋がり、更に、局内や建屋内或いはフロア内において、任意のファイバから別の任意のファイバに光スイッチで光伝送路を切り替え、伝送先を要求に応じて変更する光スイッチングが行なわれる(例えば特許文献1参照)。
【0006】
光スイッチには、可動ミラーが用いられることが多い。ミラーによる光反射においては波長分散が発生しないため、波長の多重数に関係なく一括して光の反射方向を変えることが要求される、任意のファイバから別の任意のファイバへの伝送路切り換えに盛んに用いられる。
【0007】
光スイッチ単体としてMEMS(Micro−Electrical Mechanical Switch)が広く知られている(例えば非特許文献1参照)。その基本構造を図11に示す。ミラー901は、ヒンジ902で支えられた一軸回転型であり、駆動部903の水平方向の動きによりミラー901の開閉動作即ちオン・オフ動作が行なわれる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−119123号公報
【非特許文献1】
1998年光ファイバ国際大会(OFC’98)、技術論文集(Technical Digest)、第WH5号、第147頁〜第148頁
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ミラーをアレー状に配置した光スイッチング装置を用いることにより、複数の光伝送路を切り替えることができる。ミラーアレーによる光スイッチング装置は、その基本構成がミラーの二次元配列タイプと三次元配列タイプの2種に大別される。
【0010】
二次元配列タイプは、例えば図1に示すように、一次元のアレー状に並べられた入力ポート111からの発散光を平行光の光ビームにするコリメートレンズ112と、二次元マトリクス状に並べられたミラー113と、ミラー113のいずれかを選んで反射し、残りのミラー113では通過した光ビームを絞り込む集光レンズ115と、集光レンズ115を経た光ビームのスポットを入力する一次元アレー状の出力ポート114とからなる。複数のミラー113によって、例えば一次元のアレー状に配列された一軸回転ミラーの複数の組からなる光スイッチが構成される。
【0011】
また、三次元配列タイプは、例えば図2に示すように、二次元アレー状に並べられた入力ポート211からの発散光を平行光の光ビームにするコリメートレンズ216と、二次元のマトリクス状に配列した二軸回転ミラー212の組213, 214と、各ミラー212での反射を経た光ビームを絞り込む集光レンズ217と、集光レンズ217を経た光ビームのスポットを入力する二次元アレー状の出力ポート215とからなる。組213, 214によって光スイッチが構成される。
【0012】
入力ポート111及び入力ポート211のそれぞれは、波長多重光信号を伝送する光ファイバの端面であり、出力ポート114及び出力ポート215のそれぞれは別の光ファイバの端面である。なお、光ファイバに光導波路が介在する場合には、各ポートは光導波路の端面となる。
【0013】
このような光スイッチング装置では、光の経路によって光路長が変化する。例えば図1の場合には、入力ポート111を構成する光ファイバや光導波路の端面とコリメートレンズ112とが固定され、注目する1個の入力ポート111ではどのミラーを介するかによって、また複数の入力ポート111の内のどの入力ポートであるかによって、入力ポート111側のレンズ112と出力ポート114側の集光レンズ115との距離即ち光路長が変化する。
【0014】
ところが、光ビームは一般に回折現象を起すため、光路長が異なることによって、集光レンズ115の位置でのビーム径がそれぞれ異なると共に、集光レンズによって絞り込まれるスポットの位置が出力ポート114の位置からずれる。また、各々のミラーの面方向にばらつきがある場合には、必ずしも集光レンズ115を通る光ビームの光軸と出力ポート114における光軸即ち受光用の光ファイバ或いは光導波路の光軸とが常に一致するとは限らない。
【0015】
その結果、集光レンズ115による出力ポート114での結合効率が光スイッチングを行なう度に変動して出力ポート114からの光出力が変動し、出力ポート114を端面とする光ファイバ或いは光導波路の後の光中継器や光受信器への光入力信号のレベル変動が許容値を超えるという問題が発生する。この問題は、図2の場合も同じである。
【0016】
本発明の目的は、これらの問題を解決し、光スイッチングによって起こる出力ポートからの光出力の変動を抑制するようにした新規の光スイッチング装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の光スイッチング装置は、レンズを移動させるアクチュエータが、入力ポートからの発散光を平行光の光ビームにするためのコリメートレンズに取り付けられ、上記コリメートレンズからの光ビームがミラーによるスイッチングによってどの出力ポートに入力しても該出力ポートからの光出力が一定の範囲になるように、該コリメートレンズの位置が該アクチュエータによって設定されることを特徴とする。
【0018】
アクチュエータによってコリメートレンズが光軸と水平の方向に移動する場合は、集光レンズの位置での光ビーム径がほぼ同じになり、それによって集光レンズによって絞り込まれる光ビームスポットの強度がほぼ揃うと共に、光ビームスポットの位置が出力ポートとほぼ一致するようになる。
【0019】
また、アクチュエータによってコリメートレンズが光軸と垂直の方向に移動する場合は、アクチュエータによって集光レンズからの光ビームの光軸が出力ポートにおける光軸とほぼ一致して揃うようになる。
【0020】
従って、アクチュエータによってコリメートレンズが光軸と水平及び垂直の両方向に移動する場合は、集光レンズの位置での光ビーム径、絞り込まれた光ビームスポットの強度及び位置、出力ポートにおける光ビームの光軸のいずれも好ましい状態になる。
【0021】
上記目的を達成するための本発明の別の光スイッチング装置は、コリメートレンズから集光レンズに至る光路中に液晶からなる可変位相板を配置し、該可変位相板により、上記光路の長さに応じて光ビームの波面形状を変化させることを特徴とする。集光レンズの位置での光ビーム径がほぼ同じになるように波面形状が設定することが可能になる。
【0022】
上記目的を達成するための本発明の更に別の光スイッチング装置は、出力ポートの光出力を変える光出力調整器を有し、コリメートレンズからの光ビームがスイッチングによってどの出力ポートに入力しても光出力が一定の範囲になるように、光出力調整器の利得が設定されることを特徴とする。光出力調整器として、利得可変の光ファイバ増幅器、利得可変の半導体光増幅器、又は可変光減衰器を用いることが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光スイッチング装置を図面に示した幾つかの発明の実施の形態を参照して更に詳細に説明する。
【0024】
図3に本発明の第一の実施形態を示す。本実施形態は、ミラーが二次元配列タイプの図1におけるコリメートレンズ112に同レンズを光軸方向に動かすアクチエータを取り付けたものである。即ち、アクチエータによる同レンズの移動方向が光軸と平行になる。図3では、入力ポートから出力ポートに至る1本の光路が示される。図3において、311は入力ポート、313はコリメートレンズ、321は、コリメートレンズ313を光軸方向に動かすアクチエータ、318は集光レンズ、317は出力ポートである。なお、コリメートレンズ313と集光レンズ315の間に、例えば図11に示したオン・オフ型のミラーが配置されるが、その図示を省略した。
【0025】
アクチュエータ321は、例えば、スピーカや光ディスクのピックアップなどに使用されている、磁界に置いたボイスコイル状の構造のもので、ボイスコイルに流れる電流を変化させることにより、ボイスコイル状構造の位置が変化し、同構造に取り付けたレンズを動かすことができる。
【0026】
説明のための図3aにおいて、入力ポート311からの発散光312がコリメートレンズ313で光ビーム314とし比較的短い経路を経て集光レンズ315に至り、収束光316となって出力ポート317に光結合する。光ビーム314の径は、集光レンズ315の径とほぼ一致し、集光レンズ318によって絞り込まれたスポット319の位置が光軸上で出力ポート317で一致している。
【0027】
次に、光スイッチングにより、入力ポート311に対してコリメートレンズ313を固定したまま、図1における光スイッチアレーが動作して光路が比較的長くなった場合を参考として図3bに示す。この場合は、光の回折効果によって、光ビーム314は広がりを持って集光レンズ318に至る。このため、集光レンズ318の開口絞りによって光ビームの周辺部が遮られるため光量に損失を伴う。更に、集光レンズ318によって絞り込まれたスポット319の位置が光軸上で出力ポート317に対して前又は後ろにずれる。このため、出力ポート317に結合する光量が減衰する。かくして、光スイッチの動作に伴って異なる長さの経路を経た光ビームが異なる結合光量を持つようになる
本実施形態においては、コリメートレンズ313に取り付けアクチエータ321によってコリメートレンズ313を光軸方向に前後させることにより、集光レンズ318の開口絞りによって遮られる光の量が減り、それによって出力ポート間の光量のばらつきを抑えることが可能になる。また、絞り込みスポット319の位置も補正されてばらつき抑制の効果が高められる。
【0028】
出力ポート間の光量ばらつきが抑制されるため、コリメートレンズ313からの光ビーム314がスイッチングによってどの出力ポート317に入力しても出力ポート317からの光出力が一定の範囲に収まることになる。この一定の範囲は、実際上はプラスマイナス30%程度で良く、厳しい要求に対しては、プラスマイナス10%程度である。
【0029】
なお、アクチエータは、集光レンズ315側にも取り付けることができる(図示せず)。そのようなアクチエータにより、絞り込みスポット319の位置補正をより精密に調整することが可能になる。
【0030】
ここで、本実施形態の光スイッチング装置を用いた光通信システムの構成例を図4に示す。情報信号によって変調を受ける、発振波長が異なる複数の半導体レーザ400からの光出力が光ファイバ401によって伝送され、続いて合波器402において波長多重され、波長多重光信号が生成される。波長多重光信号は、光ファイバ408によって伝送され、光スイッチング装置403に送られる。複数の光ファイバ408の各々の端面が例えば図3における入力ポート311となる。光スイッチング装置403によってスイッチされた波長多重光信号が出力ポート317で例えば光ファイバ404に光結合する。光ファイバ404を伝送した波長多重光信号は、分波器405によって波長毎に分けられ、分波された光信号が光ファイバ406を伝送して各々光検知器を有する光受信器407に至り、光電変換されて情報信号が出力される。光ファイバ408及び光ファイバ406の途中には、長距離伝送の場合に光中継器が配置される。
【0031】
図5に本発明の第二の実施形態を示す。例えば、複数の入力ポートの内の入力ポート411からの光ビームを対象に説明する。今、コリメートレンズ412による光ビームがミラー413で反射され、出力ポート414に正確に光結合されるとする。次に、ミラー413を倒して光ビームを通過させ、ミラー415で反射させるとする。このとき、ミラー415の向きが製作誤差などのためにずれている場合、反射された光ビームは出力ポート416に効率良く光結合されず、光結合効率にばらつきが発生する。
【0032】
本実施形態においては、光軸と垂直方向にコリメートレンズ412の位置を調節するアクチュエータ418が取り付けられる。図示していないが、アクチュエータはコリメートレンズ毎に取り付けられる。コリメートレンズ412の位置調節によって、出力ポート416側の光量のばらつきが低減される。
【0033】
なお、アクチュエータは、集光レンズ417に取り付けても良く、この場合は、アクチュエータ419として示される。更に、アクチュエータ418及びアクチュエータ419の両方が備わるようにしても良い。更に加えて、アクチュエータ418及びアクチュエータ419は、光軸に対してレンズを水平方向へも移動させる可能なアクチュエータとしても良い。レンズは、光軸に対して垂直、水平の両方向に移動することができ、集光レンズの開口絞りによる光の遮蔽の是正、絞り込みスポットの位置補正、光軸のずれによる光量のばらつきの解消のいずれをも行なうことが可能になる。
【0034】
図6に本発明の第三の実施形態を示す。本実施形態は、ミラーが三次元配列タイプの図2におけるコリメートレンズ216及び集光レンズ217に第一及び第二の実施形態で説明したアクチュエータを取り付けたものである。図6において、入力ポート511からの光ビームは、コリメートレンズ512で光ビーム513となる。光ビーム513は、二軸動作の複数のミラー514を二次元マトリクス状に配列したパネル515、516に各々対面し、続いて出力ポート517の前段に配列した集光レンズ519に導かれ、出力ポート517に光結合する。
【0035】
ここで、各々のレンズはアクチュエータ518に搭載されており、図3及び図5を用いて説明した集光レンズの開口絞りによる光の遮蔽の是正、絞り込みスポットの位置補正、光軸のずれによる光量のばらつきの解消のいずれか又はいずれをも行なうことが可能になる。
【0036】
図7及び図8に本発明の第四の実施形態を示す。本実施形態は、第一から第三までの実施形態におけるアクチュエータに代わって液晶からなる可変位相板611を採用したものである。可変位相板611は、コリメートレンズ612又は集光レンズ613の近くに配置される。可変位相板611は、光ビーム614の波面形状を補正し、補正した光ビーム614を出力ポート615に光結合させる。
【0037】
液晶からなる可変位相板611は、図7に示すように、透明な複数の輪帯状の電極617からなり、各々の電極に電圧を印加することにより、液晶の屈折率が輪帯毎に変化する。可変位相板611は、そのような屈折率の変化によって各輪帯を通る光の位相を変化させ、入射ビームの波面形状を発散又は収束波面に補正する働きをする。
【0038】
そのような働きにより、例えば図3に対応する適用において、液晶からなる可変位相板611は、印加する電圧の変化により、光ビーム614の波面形状を変化させ、図8bのようであった光ビーム614を図8cのような光ビーム614の形状にする。それにより、光ビーム614は、集光レンズ613で効率良く集光し、出力ポート615に光結合する。云うまでもないが、光路が短い図8aの場合においては、印加電圧を適切に設定することによって、光ビームが集光レンズで効率良く集光する。
【0039】
図9に本発明の第五の実施形態を示す。本実施形態では、集光レンズ711と出力ポート712との間に光増幅器713が接続され、出力ポート712から分波した光の強度をモニタする出力モニタ714が設けられる。出力モニタ714は、モニタ結果を光増幅器713にフィードバックすることにより、出力ポート712への経路によらず、全ての出力ポートの光出力が一定になるように光増幅器713の利得を調節する。
【0040】
上記のクローズドループによる制御とは別に、光路によって予め決められた利得係数をルックアップテーブルに掲げておき、オープンループによって光増幅器713の利得を定め、常に出力ポートの光量を一定に保つようにすることが可能である。
【0041】
光増幅器713として、光ファイバ増幅器(Optical Fiber Amplifier)又は半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)が用いられる。
【0042】
図10に本発明による第六の実施形態を示す。集光レンズ811と、出力ポート812の間に可変光減衰器(Variable Optical Attenuator:VOA)813が接続される。本実施形態においても、図示していないが前述の出力モニタが配置される。同出力モニタを利用したクローズドループ又はルックアップテーブルを利用したオープンループにより、全ての出力ポートの光出力が一定になるように光出力が制御される。
【0043】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、光スイッチングによる光路の変化にかかわらず、一定の光出力を出力ポートから得ることができ、光通信の信頼性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の課題を考察するための光スイッチング装置を説明するための構成図。
【図2】本発明の課題を考察するための別の光スイッチング装置を説明するための構成図。
【図3】本発明に係る光スイッチング装置の第一の発明の実施の形態を説明するための原理図。
【図4】本発明の光スイッチング装置を用いた光通信システムの例を説明するための構成図。
【図5】本発明の第二の実施の形態を説明するための構成図。
【図6】本発明の第三の実施の形態を説明するための構成図。
【図7】本発明の第四の実施の形態を説明するための図。
【図8】本発明の第四の実施の形態を説明するための原理図。
【図9】本発明の第五の実施の形態を説明するための構成図。
【図10】本発明の第六の実施の形態を説明するための構成図。
【図11】一般的な光スイッチ単体の例を説明するための構造図。
【符号の説明】
111,311,411…入力ポート、112,313,412,612…コリメートレンズ、113,413,415…オン・オフ型ミラー、114,317,414,416,615…出力ポート、115,318,417,613…集光レンズ、212…二軸ミラー、213,214…マトリクス状ミラーアレー、314…光ビーム、321,418,419…アクチュエータ、611…可変位相器。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ通信用の光スイッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
世界規模のグローバル化の進展に伴いインターネットの普及は増加の一途をたどると予想される。その理由は、インターネットによる通信手段が双方向コミュニケーションの手段として、速度、容量、使い勝手、及びコスト等で段違いの能力を発揮しており、他に代替技術がないからである。実際、開発途上国を含む世界各国において、特に広帯域(ブロードバンド)のデータの受信が可能なADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)方式のインターネットへの加入者数は爆発的な増加傾向が続いている。
【0003】
そして、このような広帯域の加入者系回線を束ねた長距離伝送の幹線系においては、90年代半ば以来急激に立ち上がった波長多重光ファイバ通信技術が根幹をなしている。この技術による波長多重光通信方式は、長距離、高速、大容量の伝送に適していると共に、高い電磁ノイズ耐性を持ち、しかも高い信頼性を保証している。このため、波長多重光通信方式は、幹線系ばかりでなく、都市内の比較的距離が短いメトロ系や加入者へのFTTH(Fiber To The Home)系への応用も始まり、着実な技術進歩が引き続き期待されている状況にある。
【0004】
波長多重光通信は、一本の光ファイバに波長の異なる多数の光を伝送させ、通信のチャネル数を増やして大容量化を実現する技術である。光ファイバ中を伝播する光の波長に、光ファイバの伝播損失が低い1.3μmや1.5μmが使われ、それぞれに超広帯域の波長領域である伝送のウインド(窓)が定められている。ウインドには、一括増幅可能な光ファイバ増幅技術に由来して、C−band,L−band,S−band等がある。
【0005】
これらのウインドの波長幅は限られているため、隣接するチャネルの間の周波数間隔を狭くし、波長多重によって一本の光ファイバで伝送することができるチャネル数を増やすことが行なわれる。波長多重光通信のシステムにおいては、このようにチャネル数を増加させた光ファイバが多数束ねられ、束ねられた多数のファイバが局から局へと繋がり、更に、局内や建屋内或いはフロア内において、任意のファイバから別の任意のファイバに光スイッチで光伝送路を切り替え、伝送先を要求に応じて変更する光スイッチングが行なわれる(例えば特許文献1参照)。
【0006】
光スイッチには、可動ミラーが用いられることが多い。ミラーによる光反射においては波長分散が発生しないため、波長の多重数に関係なく一括して光の反射方向を変えることが要求される、任意のファイバから別の任意のファイバへの伝送路切り換えに盛んに用いられる。
【0007】
光スイッチ単体としてMEMS(Micro−Electrical Mechanical Switch)が広く知られている(例えば非特許文献1参照)。その基本構造を図11に示す。ミラー901は、ヒンジ902で支えられた一軸回転型であり、駆動部903の水平方向の動きによりミラー901の開閉動作即ちオン・オフ動作が行なわれる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−119123号公報
【非特許文献1】
1998年光ファイバ国際大会(OFC’98)、技術論文集(Technical Digest)、第WH5号、第147頁〜第148頁
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ミラーをアレー状に配置した光スイッチング装置を用いることにより、複数の光伝送路を切り替えることができる。ミラーアレーによる光スイッチング装置は、その基本構成がミラーの二次元配列タイプと三次元配列タイプの2種に大別される。
【0010】
二次元配列タイプは、例えば図1に示すように、一次元のアレー状に並べられた入力ポート111からの発散光を平行光の光ビームにするコリメートレンズ112と、二次元マトリクス状に並べられたミラー113と、ミラー113のいずれかを選んで反射し、残りのミラー113では通過した光ビームを絞り込む集光レンズ115と、集光レンズ115を経た光ビームのスポットを入力する一次元アレー状の出力ポート114とからなる。複数のミラー113によって、例えば一次元のアレー状に配列された一軸回転ミラーの複数の組からなる光スイッチが構成される。
【0011】
また、三次元配列タイプは、例えば図2に示すように、二次元アレー状に並べられた入力ポート211からの発散光を平行光の光ビームにするコリメートレンズ216と、二次元のマトリクス状に配列した二軸回転ミラー212の組213, 214と、各ミラー212での反射を経た光ビームを絞り込む集光レンズ217と、集光レンズ217を経た光ビームのスポットを入力する二次元アレー状の出力ポート215とからなる。組213, 214によって光スイッチが構成される。
【0012】
入力ポート111及び入力ポート211のそれぞれは、波長多重光信号を伝送する光ファイバの端面であり、出力ポート114及び出力ポート215のそれぞれは別の光ファイバの端面である。なお、光ファイバに光導波路が介在する場合には、各ポートは光導波路の端面となる。
【0013】
このような光スイッチング装置では、光の経路によって光路長が変化する。例えば図1の場合には、入力ポート111を構成する光ファイバや光導波路の端面とコリメートレンズ112とが固定され、注目する1個の入力ポート111ではどのミラーを介するかによって、また複数の入力ポート111の内のどの入力ポートであるかによって、入力ポート111側のレンズ112と出力ポート114側の集光レンズ115との距離即ち光路長が変化する。
【0014】
ところが、光ビームは一般に回折現象を起すため、光路長が異なることによって、集光レンズ115の位置でのビーム径がそれぞれ異なると共に、集光レンズによって絞り込まれるスポットの位置が出力ポート114の位置からずれる。また、各々のミラーの面方向にばらつきがある場合には、必ずしも集光レンズ115を通る光ビームの光軸と出力ポート114における光軸即ち受光用の光ファイバ或いは光導波路の光軸とが常に一致するとは限らない。
【0015】
その結果、集光レンズ115による出力ポート114での結合効率が光スイッチングを行なう度に変動して出力ポート114からの光出力が変動し、出力ポート114を端面とする光ファイバ或いは光導波路の後の光中継器や光受信器への光入力信号のレベル変動が許容値を超えるという問題が発生する。この問題は、図2の場合も同じである。
【0016】
本発明の目的は、これらの問題を解決し、光スイッチングによって起こる出力ポートからの光出力の変動を抑制するようにした新規の光スイッチング装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の光スイッチング装置は、レンズを移動させるアクチュエータが、入力ポートからの発散光を平行光の光ビームにするためのコリメートレンズに取り付けられ、上記コリメートレンズからの光ビームがミラーによるスイッチングによってどの出力ポートに入力しても該出力ポートからの光出力が一定の範囲になるように、該コリメートレンズの位置が該アクチュエータによって設定されることを特徴とする。
【0018】
アクチュエータによってコリメートレンズが光軸と水平の方向に移動する場合は、集光レンズの位置での光ビーム径がほぼ同じになり、それによって集光レンズによって絞り込まれる光ビームスポットの強度がほぼ揃うと共に、光ビームスポットの位置が出力ポートとほぼ一致するようになる。
【0019】
また、アクチュエータによってコリメートレンズが光軸と垂直の方向に移動する場合は、アクチュエータによって集光レンズからの光ビームの光軸が出力ポートにおける光軸とほぼ一致して揃うようになる。
【0020】
従って、アクチュエータによってコリメートレンズが光軸と水平及び垂直の両方向に移動する場合は、集光レンズの位置での光ビーム径、絞り込まれた光ビームスポットの強度及び位置、出力ポートにおける光ビームの光軸のいずれも好ましい状態になる。
【0021】
上記目的を達成するための本発明の別の光スイッチング装置は、コリメートレンズから集光レンズに至る光路中に液晶からなる可変位相板を配置し、該可変位相板により、上記光路の長さに応じて光ビームの波面形状を変化させることを特徴とする。集光レンズの位置での光ビーム径がほぼ同じになるように波面形状が設定することが可能になる。
【0022】
上記目的を達成するための本発明の更に別の光スイッチング装置は、出力ポートの光出力を変える光出力調整器を有し、コリメートレンズからの光ビームがスイッチングによってどの出力ポートに入力しても光出力が一定の範囲になるように、光出力調整器の利得が設定されることを特徴とする。光出力調整器として、利得可変の光ファイバ増幅器、利得可変の半導体光増幅器、又は可変光減衰器を用いることが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光スイッチング装置を図面に示した幾つかの発明の実施の形態を参照して更に詳細に説明する。
【0024】
図3に本発明の第一の実施形態を示す。本実施形態は、ミラーが二次元配列タイプの図1におけるコリメートレンズ112に同レンズを光軸方向に動かすアクチエータを取り付けたものである。即ち、アクチエータによる同レンズの移動方向が光軸と平行になる。図3では、入力ポートから出力ポートに至る1本の光路が示される。図3において、311は入力ポート、313はコリメートレンズ、321は、コリメートレンズ313を光軸方向に動かすアクチエータ、318は集光レンズ、317は出力ポートである。なお、コリメートレンズ313と集光レンズ315の間に、例えば図11に示したオン・オフ型のミラーが配置されるが、その図示を省略した。
【0025】
アクチュエータ321は、例えば、スピーカや光ディスクのピックアップなどに使用されている、磁界に置いたボイスコイル状の構造のもので、ボイスコイルに流れる電流を変化させることにより、ボイスコイル状構造の位置が変化し、同構造に取り付けたレンズを動かすことができる。
【0026】
説明のための図3aにおいて、入力ポート311からの発散光312がコリメートレンズ313で光ビーム314とし比較的短い経路を経て集光レンズ315に至り、収束光316となって出力ポート317に光結合する。光ビーム314の径は、集光レンズ315の径とほぼ一致し、集光レンズ318によって絞り込まれたスポット319の位置が光軸上で出力ポート317で一致している。
【0027】
次に、光スイッチングにより、入力ポート311に対してコリメートレンズ313を固定したまま、図1における光スイッチアレーが動作して光路が比較的長くなった場合を参考として図3bに示す。この場合は、光の回折効果によって、光ビーム314は広がりを持って集光レンズ318に至る。このため、集光レンズ318の開口絞りによって光ビームの周辺部が遮られるため光量に損失を伴う。更に、集光レンズ318によって絞り込まれたスポット319の位置が光軸上で出力ポート317に対して前又は後ろにずれる。このため、出力ポート317に結合する光量が減衰する。かくして、光スイッチの動作に伴って異なる長さの経路を経た光ビームが異なる結合光量を持つようになる
本実施形態においては、コリメートレンズ313に取り付けアクチエータ321によってコリメートレンズ313を光軸方向に前後させることにより、集光レンズ318の開口絞りによって遮られる光の量が減り、それによって出力ポート間の光量のばらつきを抑えることが可能になる。また、絞り込みスポット319の位置も補正されてばらつき抑制の効果が高められる。
【0028】
出力ポート間の光量ばらつきが抑制されるため、コリメートレンズ313からの光ビーム314がスイッチングによってどの出力ポート317に入力しても出力ポート317からの光出力が一定の範囲に収まることになる。この一定の範囲は、実際上はプラスマイナス30%程度で良く、厳しい要求に対しては、プラスマイナス10%程度である。
【0029】
なお、アクチエータは、集光レンズ315側にも取り付けることができる(図示せず)。そのようなアクチエータにより、絞り込みスポット319の位置補正をより精密に調整することが可能になる。
【0030】
ここで、本実施形態の光スイッチング装置を用いた光通信システムの構成例を図4に示す。情報信号によって変調を受ける、発振波長が異なる複数の半導体レーザ400からの光出力が光ファイバ401によって伝送され、続いて合波器402において波長多重され、波長多重光信号が生成される。波長多重光信号は、光ファイバ408によって伝送され、光スイッチング装置403に送られる。複数の光ファイバ408の各々の端面が例えば図3における入力ポート311となる。光スイッチング装置403によってスイッチされた波長多重光信号が出力ポート317で例えば光ファイバ404に光結合する。光ファイバ404を伝送した波長多重光信号は、分波器405によって波長毎に分けられ、分波された光信号が光ファイバ406を伝送して各々光検知器を有する光受信器407に至り、光電変換されて情報信号が出力される。光ファイバ408及び光ファイバ406の途中には、長距離伝送の場合に光中継器が配置される。
【0031】
図5に本発明の第二の実施形態を示す。例えば、複数の入力ポートの内の入力ポート411からの光ビームを対象に説明する。今、コリメートレンズ412による光ビームがミラー413で反射され、出力ポート414に正確に光結合されるとする。次に、ミラー413を倒して光ビームを通過させ、ミラー415で反射させるとする。このとき、ミラー415の向きが製作誤差などのためにずれている場合、反射された光ビームは出力ポート416に効率良く光結合されず、光結合効率にばらつきが発生する。
【0032】
本実施形態においては、光軸と垂直方向にコリメートレンズ412の位置を調節するアクチュエータ418が取り付けられる。図示していないが、アクチュエータはコリメートレンズ毎に取り付けられる。コリメートレンズ412の位置調節によって、出力ポート416側の光量のばらつきが低減される。
【0033】
なお、アクチュエータは、集光レンズ417に取り付けても良く、この場合は、アクチュエータ419として示される。更に、アクチュエータ418及びアクチュエータ419の両方が備わるようにしても良い。更に加えて、アクチュエータ418及びアクチュエータ419は、光軸に対してレンズを水平方向へも移動させる可能なアクチュエータとしても良い。レンズは、光軸に対して垂直、水平の両方向に移動することができ、集光レンズの開口絞りによる光の遮蔽の是正、絞り込みスポットの位置補正、光軸のずれによる光量のばらつきの解消のいずれをも行なうことが可能になる。
【0034】
図6に本発明の第三の実施形態を示す。本実施形態は、ミラーが三次元配列タイプの図2におけるコリメートレンズ216及び集光レンズ217に第一及び第二の実施形態で説明したアクチュエータを取り付けたものである。図6において、入力ポート511からの光ビームは、コリメートレンズ512で光ビーム513となる。光ビーム513は、二軸動作の複数のミラー514を二次元マトリクス状に配列したパネル515、516に各々対面し、続いて出力ポート517の前段に配列した集光レンズ519に導かれ、出力ポート517に光結合する。
【0035】
ここで、各々のレンズはアクチュエータ518に搭載されており、図3及び図5を用いて説明した集光レンズの開口絞りによる光の遮蔽の是正、絞り込みスポットの位置補正、光軸のずれによる光量のばらつきの解消のいずれか又はいずれをも行なうことが可能になる。
【0036】
図7及び図8に本発明の第四の実施形態を示す。本実施形態は、第一から第三までの実施形態におけるアクチュエータに代わって液晶からなる可変位相板611を採用したものである。可変位相板611は、コリメートレンズ612又は集光レンズ613の近くに配置される。可変位相板611は、光ビーム614の波面形状を補正し、補正した光ビーム614を出力ポート615に光結合させる。
【0037】
液晶からなる可変位相板611は、図7に示すように、透明な複数の輪帯状の電極617からなり、各々の電極に電圧を印加することにより、液晶の屈折率が輪帯毎に変化する。可変位相板611は、そのような屈折率の変化によって各輪帯を通る光の位相を変化させ、入射ビームの波面形状を発散又は収束波面に補正する働きをする。
【0038】
そのような働きにより、例えば図3に対応する適用において、液晶からなる可変位相板611は、印加する電圧の変化により、光ビーム614の波面形状を変化させ、図8bのようであった光ビーム614を図8cのような光ビーム614の形状にする。それにより、光ビーム614は、集光レンズ613で効率良く集光し、出力ポート615に光結合する。云うまでもないが、光路が短い図8aの場合においては、印加電圧を適切に設定することによって、光ビームが集光レンズで効率良く集光する。
【0039】
図9に本発明の第五の実施形態を示す。本実施形態では、集光レンズ711と出力ポート712との間に光増幅器713が接続され、出力ポート712から分波した光の強度をモニタする出力モニタ714が設けられる。出力モニタ714は、モニタ結果を光増幅器713にフィードバックすることにより、出力ポート712への経路によらず、全ての出力ポートの光出力が一定になるように光増幅器713の利得を調節する。
【0040】
上記のクローズドループによる制御とは別に、光路によって予め決められた利得係数をルックアップテーブルに掲げておき、オープンループによって光増幅器713の利得を定め、常に出力ポートの光量を一定に保つようにすることが可能である。
【0041】
光増幅器713として、光ファイバ増幅器(Optical Fiber Amplifier)又は半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)が用いられる。
【0042】
図10に本発明による第六の実施形態を示す。集光レンズ811と、出力ポート812の間に可変光減衰器(Variable Optical Attenuator:VOA)813が接続される。本実施形態においても、図示していないが前述の出力モニタが配置される。同出力モニタを利用したクローズドループ又はルックアップテーブルを利用したオープンループにより、全ての出力ポートの光出力が一定になるように光出力が制御される。
【0043】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、光スイッチングによる光路の変化にかかわらず、一定の光出力を出力ポートから得ることができ、光通信の信頼性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の課題を考察するための光スイッチング装置を説明するための構成図。
【図2】本発明の課題を考察するための別の光スイッチング装置を説明するための構成図。
【図3】本発明に係る光スイッチング装置の第一の発明の実施の形態を説明するための原理図。
【図4】本発明の光スイッチング装置を用いた光通信システムの例を説明するための構成図。
【図5】本発明の第二の実施の形態を説明するための構成図。
【図6】本発明の第三の実施の形態を説明するための構成図。
【図7】本発明の第四の実施の形態を説明するための図。
【図8】本発明の第四の実施の形態を説明するための原理図。
【図9】本発明の第五の実施の形態を説明するための構成図。
【図10】本発明の第六の実施の形態を説明するための構成図。
【図11】一般的な光スイッチ単体の例を説明するための構造図。
【符号の説明】
111,311,411…入力ポート、112,313,412,612…コリメートレンズ、113,413,415…オン・オフ型ミラー、114,317,414,416,615…出力ポート、115,318,417,613…集光レンズ、212…二軸ミラー、213,214…マトリクス状ミラーアレー、314…光ビーム、321,418,419…アクチュエータ、611…可変位相器。
Claims (13)
- 発散光を射出する入力ポートと、入力ポートからの発散光を平行光の光ビームにするコリメートレンズと、該光ビームのスイッチングを行なう複数のミラーと、スイッチングによって該複数のミラーの内のいずれかのミラーで反射した光ビームを絞り込む集光レンズと、絞り込まれた該光ビームを入力する出力ポートと、上記コリメートレンズを移動させるアクチュエータとを有し、
上記コリメートレンズからの光ビームがスイッチングによってどの出力ポートに入力しても該出力ポートからの光出力が一定の範囲になるように、該コリメートレンズの位置が該アクチュエータによって設定されることを特徴とする光スイッチング装置。 - 上記アクチュエータによる上記コリメートレンズの移動方向が光軸と平行であることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチング装置。
- 上記アクチュエータによる上記コリメートレンズの移動方向が光軸と平行及び光軸と垂直であることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチング装置。
- 上記集光レンズを移動させる別のアクチュエータを更に有していることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチング装置。
- 上記複数のミラーは、二次元マトリクス状に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチング装置。
- 上記複数のミラーは、一次元のアレー状に配列された一軸の回転ミラーの複数の組からなる光スイッチを構成していることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチング装置。
- 上記複数のミラーは、二次元のマトリクス状に配列された二軸の回転ミラーの複数の組からなる光スイッチを構成していることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチング装置。
- 光信号を発散光として射出する入力ポートと、入力ポートからの発散光を平行光の光ビームにするコリメートレンズと、該光ビームのスイッチングを行なう複数のミラーと、スイッチングによって該複数のミラーの内のいずれかのミラーで反射した光ビームを絞り込む集光レンズと、絞り込まれた該光ビームを入力する出力ポートと、上記コリメートレンズと上記集光レンズの間の光路に配置した液晶からなる可変位相板とを有し、
該可変位相板は、上記光路の長さに応じて光ビームの波面形状を変化させることを特徴とする光スイッチング装置。 - 上記可変位相板の配置位置が、上記コリメートレンズと上記複数のミラーの間にあることを特徴とする請求項8に記載の光スイッチング装置。
- 光信号を発散光として射出する入力ポートと、入力ポートからの発散光を平行光の光ビームにするコリメートレンズと、該光ビームのスイッチングを行なう複数のミラーと、スイッチングによって該複数のミラーの内のいずれかのミラーで反射した光ビームを絞り込む集光レンズと、絞り込まれた該光ビームを入力する出力ポートと、該出力ポートの光出力を変える光出力調整器とを有し、
上記コリメートレンズからの光ビームがスイッチングによってどの出力ポートに入力しても上記光出力が一定の範囲になるように、該光出力調整器の利得が設定されていることを特徴とする光スイッチング装置。 - 上記光出力調整器が利得可変の光ファイバ増幅器であることを特徴とする請求項10に記載の光スイッチング装置。
- 上記光出力調整器が利得可変の半導体光増幅器であることを特徴とする請求項10に記載の光スイッチング装置。
- 上記光出力調整器が可変光減衰器であることを特徴とする請求項10に記載の光スイッチング装置。
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