JP2004238957A - 屋外用サッシ下枠構造 - Google Patents

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Shinsaku Masuyama
新作 増山
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Tateyama Aluminum Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】建築物の屋外開口部に取り付けられる屋外用サッシ構造において、水密、気密、操作性等の品質の作り込みのための現地施工性に優れ、障子の開閉操作性が良く、下枠の清掃がしやすい下枠構造の提供を目的とする。
【解決手段】建築物の屋外開口部に備えられた引き違い障子からなるサッシ構造において、外障子は下框の室内側よりから垂下片を設け、内障子は下框の室外側よりから垂下片を設け、下枠上面に上記外障子下框垂下片が嵌入する細い条状の外障子スライド溝及び、上記内障子下框垂下片が嵌入する細い条状の内障子スライド溝が設けられるとともに、下枠上面を略フラット面に形成し、外障子スライド溝と内障子スライド溝との間の下枠上面幅が、最小幅になるように外障子下框垂下片と内障子下框垂下片を近接させた。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物において、室内と屋外との間の開口部に備えられている2枚又は4枚等の引き違い障子からなるサッシ構造に関し、特に下枠上面のフラット化が容易になり、バリアフリー性を向上させるのに効果的な屋外用サッシの下枠構造に係る。
【0002】
【従来の技術】
建築物の通行口等の屋外開口部のバリアフリー化を図るのに、障子下框から垂下片を下方向へ垂下させ、この垂下片を下枠上面に設けたスライド溝に嵌入させる構造のものが公知となっている。
【0003】
例えば、実開平3−68285号公報には、外障子及び内障子の両方ともに垂下片が下框室外側より垂下させたものが開示されている。
しかし、このように外障子下框垂下片と内障子下框垂下片との両方とも同じ室外側あるいは室内側から垂下させると、外障子下框垂下片と内障子下框垂下片の間の下枠上面部の幅が広くなる。
引き違い障子においては、外障子と内障子の召合框に煙返し部を設けるとともに、両方の召合框の間に縦タイト材を配設し、召合部分の下框底部と下枠上面の間及び召合框下部と下枠上面の間の隙間等の水密、気密性を確保することが特に重要となる。
そこで下枠の、この召合部に対応させてモヘア状のシール部材等が取り付けられることになる。
この場合に、召合部における外障子下框垂下片と内障子下框垂下片の間の幅(距離)が大きくなればなる程、下枠上面と召合部下框底部との水平度が確保しにくくなり、サッシの現地施工時にて水密、気密性等の品質の作り込みが困難になりやすい。
召合部下部と下枠との間のシール部材の浮き上がりや沈み込みにより、障子との当たりが強すぎると障子の開閉操作力が大きくなり、障子スライド性能が低下することになり、障子との当たりが弱すぎると水漏れ等が発生することになる。
【0004】
特開2002−38839号公報には、外障子下框垂下片が室内側で、内障子垂下片が室外側のものが開示されているが、従来のレール式の下枠に上方支持部材を取り付けただけの構造になっているので、召合部の下枠上面の幅が従来の突条レールのときと同じであり狭くはなっていないために、上記と同様に施工時の品質の作り込みが困難であった。
また、下枠上面から従来の突条レール式におけるレール立ち上げ部を無くしたバリアフリー化を図る場合においても、下枠上面を障子戸車が走行する際の走行性の確保や、下枠内部の清掃性を確保することも重要となる。
【0005】
【特許文献1】
実開平3−68285号公報
【特許文献2】
特開2002−38839号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術に有する技術的課題に鑑みて、建築物の屋外開口部に取り付けられる屋外用サッシ構造において、水密、気密、操作性等の品質の作り込みのための現地施工性に優れ、障子の開閉操作性が良く、下枠の清掃がしやすい下枠構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、建築物の屋外開口部に備えられた引き違い障子からなるサッシ構造において、外障子は下框の室内側よりから垂下片を設け、内障子は下框の室外側よりから垂下片を設け、下枠上面に上記外障子下框垂下片が嵌入する細い条状の外障子スライド溝及び、上記内障子下框垂下片が嵌入する細い条状の内障子スライド溝が設けられるとともに、下枠上面を略フラット面に形成し、外障子スライド溝と内障子スライド溝との間の下枠上面幅が、最小幅になるように外障子下框垂下片と内障子下框垂下片を近接させた。
【0008】
このように外障子下框には、室内側よりから垂下片を垂下させ、内障子下框には室外側よりから垂下片を垂下させたので、これらの垂下片を嵌入させる下枠上面のスライド溝を最接近させて設けることが出来ることになり、外障子召合框と内障子召合框との下枠上面幅が狭くなり、この部分にシール部材を取り付ける場合に下框底部、下枠上面、召合框に設けた召合框タイト材等との相互の位置関係及び水平度の確保が容易になる。
なお、外障子召合框室内側と内障子召合框室外側に相互にかみ合う煙返し部を設けることにより建付け性が安定する。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の下枠構造に加えて、下枠上面に形成された外障子スライド溝及び内障子スライド溝の下にそれぞれ下枠凹部を形成し、当該下枠凹部側壁と、外障子及び内障子の下框垂下片室内側との間にタイト材を配設した。
【0010】
このように、下枠上面に形成したスライド溝に下框から垂下させた垂下片を嵌入させ、下框垂下片室内側と下枠凹部との間にタイト材を配設したので風圧等により障子が室内側に押されるとその風圧により下框垂下片が室内側に押され、タイト材が押されるように作用し、風圧が強くなればなる程タイト材のシール圧が高くなる。
その一方で垂下片が室内側に押されると、この垂下片の室外側に設けられたスライド溝壁との間の隙間が大きくなるように作用し、下枠上面に流れ込んできた雨水等がより下枠凹部へ流れやすくなる。
即ち、風圧がなく、障子戸を開く際には下框垂下片の室外側にはタイト材がなく、所定の小さな隙間を設けるだけで障子戸の開閉操作力が小さくなり、風雨の時のように障子框と下枠とのシール性が要求される時には風圧等に押されて、垂下片の室内側でシール圧が高くなり、この垂下片の室外側の隙間が大きくなり排水性が高くなる。
【0011】
請求項3記載の発明は、下枠を外、内障子下框に備えられた戸車が走行する下枠ベース部材と、戸車の走行部から独立しこの下枠ベース部材に着脱自在に取り付けられた下枠カバー部材にて構成した。
【0012】
このように下枠を戸車が走行する下枠ベース部材と戸車の走行部から独立した下枠カバー部材に分離したことにより次のように作用する。
例えば、2枚戸からなる引き違い障子等においては、障子を取り外すことなく、片側に交互に寄せて下枠カバー部材を取り外して清掃が出来るようにするには、この下枠カバー部材を左右と中央部の3分割にする必要がある。
その場合に、下枠カバー部材を戸車の走行部から独立させたので、下枠カバー部材の分割に関係なく戸車走行部である下枠ベース部材をアルミ押出形材等で下枠全長にわたって一体的に成形できることになる。
即ち、下枠カバー部材を分割しても戸車走行部から独立させたので、戸車が下枠カバー部材のつなぎ目を走行することは無いので、仮に組立て誤差等により目違いが発生しても戸車の走行性には全く影響がないことになる。
【0013】
また、請求項4記載の発明のように、下枠カバー部材にて外障子下框垂下片を嵌入する外障子スライド溝及び外障子用下枠凹部を形成するとともに、内障子スライド溝を形成するようにすると、外障子と内障子の間の下枠カバー部材を取り外すだけで、外障子用下枠凹部と内障子用下枠凹部の両方の清掃ができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、下枠ベース部材に形成した障子戸車走行部の形状を、障子戸車のタイヤ外周中央部に設けた凹部形状に対向させた条状の微小突起からなる擬似レールとした。
ここで擬似レールとは、突起高さが約1〜2mm以下の条状の微小突起をいう。
下枠上面を略フラットに形成した場合に、戸車走行用レールをフラット面から突条状に飛び出させるとその高さが約3mm以上になると実際の車椅子の走行時や歩行時に障害を感じる。
逆に屋内建具等に用いられているVレール形式にすると、その部分に砂などが溜まりやすく戸車の間にかみ込むと下枠の塗膜等が剥がれるという問題があった。
そこで本発明は、下枠の戸車走行部に砂等が溜まることなく、通行時に全く違和感がない範囲にて下枠上面に戸車走行用擬似レールを設けたものである。
【0015】
請求項6記載の発明は、障子戸車が走行する擬似レールの両脇に微小段差部を設け、障子戸車のタイヤ外周両端が上記微小段差部近傍に沿って走行するようにした。
これにより、微小突起の先端が両脇の微小段差部により低くおさえられるので、下枠上面の微小突起の影響を小さくおさえることができるとともに、戸車のタイヤ外周中央部の凹部溝に擬似レールが確実に当たるように作用する。
【0016】
請求項7記載の発明は、外障子と内障子が閉じた際に、外障子召合框と内障子召合框との間に備えた召合框タイト材の下端と当接して、召合部をシールする召合シール部材を下枠に備えたもので、これにより引き違い障子の召合部の気密、水密性を確保したものであり、請求項1又は請求項2記載の構成と組み合わせたことにより現地施工性が向上する。
【0017】
請求項8記載の発明は、外障子と内障子との召合部であって障子と下枠との間のシール部材の構造に関し、召合シール部材が基底ブロック部とその上にモヘア部を形成した構造からなり、基底ブロックの障子スライド方向両端に突部を形成し、当該突部を下枠カバー部材断面に設けた凹部に嵌合させて召合シール部材を固定した。
【0018】
外障子は下框の室内側よりから垂下片を垂下させ、内障子は下框の室外側よりから垂下片を垂下させて下枠上面に形成した外障子用スライド溝及び内障子用スライド溝に嵌入させたことにより、下枠上面の外障子用スライド溝と内障子用スライド溝との間の幅が狭くなり、気密、水密性開閉操作力等に対しては召合部へのシール部材取り付け調整が容易になったが、その反面このシール部材の強度が弱くなり、障子の建て込み時に垂下片等が当たり、倒れ込む恐れが出てきた。
そこで、請求項8に記載の発明のように、召合シール部材の基底ブロック部に突部を形成し、この突部を下枠カバー部材断面に設けた凹部に差し込むようにした。
これにより、召合シール部材を両側の下枠カバー部材で支えるように作用し、召合シール部材が安定して下枠に固定でき、建て込み時に障子垂下片でこのシール部材が破損する心配もなくなった。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係るサッシ構造の縦断面図を図1に示し、その横断面図を図2に示す。
また、下枠部分の拡大図を図3に示す。
建築物の躯体開口部に下枠10、上枠20及び室内から室外側に向かって右縦枠30、左縦枠40にて略方形の枠体を形成し、その開口部に室外側から順に、網戸70、外障子50、内障子60がスライド開閉可能に取り付けられている。
なお、網戸は必要に応じて取り付けられるものである。
また、図に示した引き違い障子の場合には、外障子と内障子の2枚戸であるが、本発明は4枚戸等の引き違い障子等にも適用される。
【0020】
上枠20は、強度が確保しやすいアルミ押出材等の金属製からなる上枠ベース部材20aと20cを樹脂材等の断熱部材20dで連結し、断熱と意匠性を考慮して上枠室内部材20bをその室内側に配設した構造になっている。
【0021】
右縦枠30及び左縦枠40は、それぞれ金属製の縦枠ベース部材30a、40a、の室内側に樹脂製等の縦枠室内部材30b、40bを連結した断熱構造になっている。
【0022】
図3の拡大図に基づいて下枠構造を説明する。
下枠10の下枠ベース部は、室外側下枠ベース部材11と室内側下枠ベース部材12を断熱部材16にて連結して形成されている。
下枠ベース部材には、外障子50の戸車51c及び内障子60の戸車61cが走行する小さな条状突起からなる擬似レール19a、19bが形成されている。
この擬似レール部分とは、独立して分離出来るように下枠カバー部材15が下枠ベース部に着脱自在に取り付けられている。
下枠カバー部材15を下枠ベース部に取り付けることにより、外障子50の下框51の室内側よりから垂下させた垂下片51eがスライドする外障子用スライド溝13aが形成され、その下に排水用の外障子用下枠凹部14aが形成される。
また、この下枠カバー部材15にて外障子下框の垂下片51eの室内側に取り付けたタイト材51fの摺接壁を形成するとともに、内障子60の下框61の室外側よりから垂下させた垂下61eがスライドする内障子用スライド溝13bの室外側部を形成し、その下に排水用の内障子用下枠凹部14bが形成される。
なお、障子構造についての詳細は後で述べる。
このように下枠カバー部材15が障子の戸車走行部より独立しているので、下枠カバー部材15を引き違い障子の開閉に対して左右の開口部と中央部に分割して取り付けると、障子が一方に寄せて交互に下枠カバー部材を取り外すことができる。
この場合に中央部の下枠カバー部材は、障子召合部に対応した長さにするのがよい。
また、後述する召合せシール部材80の長さを障子召合部の長さに対応させると中央部に下枠カバー部材が不要になる。
【0023】
下枠カバー部材にて形成された外障子下框垂下片51eと内障子下框垂下片61eの間の下枠上面は、図2に示す外障子召合框54と内障子召合框64が干渉しない範囲にて最接近させたことにより、その下枠上面幅が最小になっている。
また、この下枠カバー部材で形成した外障子下框垂下片と内障子下框垂下片の間の下枠上面にはホルダー部を設けて樹脂材等の断熱部材15aが配設されていて、この部分から熱伝導や結露の発生を防止している。
【0024】
また、下枠10の室内側よりの上面には、意匠性と断熱性を考慮して断熱室内部材17が取り付けられ、下枠上面には全体として略フラットに形成されている。
下枠10には下枠内部から室内(屋外)に雨水等を排水する排水穴18及び逆止弁18aが設けられている。
【0025】
外障子は、外障子下框51、外障子上框52、及び外障子戸当り框53と外障子召合框54にて略方形の枠を形成し、内側にガラス55等が装着されている。
なお、図1、図2に示す例では、二重のペアガラスタイプになっている。
また、上記下框、上框、戸当り框は、それぞれ金属製のベース部材51a、52a、53aの室内側に樹脂材等の断熱材からなる室内部材51b、52b、53bが連結されたフラットサッシ構造となっている。
【0026】
外障子下框構造を図3にて説明する。
外障子の下框51の室外側よりから外障子下框垂下片51eが垂下され、下枠上面に形成した外障子用スライド溝13aに嵌入するようになっている。
外障子下框垂下片51eの室内側には、タイト材51fが取り付けられ、下枠のスライド溝側壁(下枠凹部)との間をシールする。
また、外障子下框の底部と下枠上面との間にタイト材51gを取り付けてもよい。
外障子下框底部には戸車51cが取り付けられ、戸車のタイヤの外周中央部は凹部形状51dになっていて、擬似レール19aと当接回転するようになっている。
【0027】
内障子60は、内障子下框61、上框62、戸当り框63、召合框64で略方形の枠を形成され、ガラス65等が取り付けられている。
なお、図1、図2に示す例では、二重のペアガラスタイプになっている。
また、上記下框、上框、戸当り框、召合框は、それぞれ金属製のベース部材61a、62a、63a、64aの室内側に樹脂材等の断熱材からなる室内部材61b、62b、63b、64bが連結されたクラッドサッシ構造となっている。
【0028】
内障子の下框61の室外側よりから内障子下框垂下片61eが垂下され、下枠上面に形成した内障子用スライド溝13bに嵌入ようになっている。
本発明においては、外障子下框の垂下片が室内側よりから垂下され、内障子がその逆に内障子下框の室外側よりから垂下片を垂下させた構造になっている。
内障子下框垂下片61eの室内側にはタイト材61fが取り付けられ、下枠のスライド溝側壁(下枠凹部)との間をシールする。
内障子下框底部には戸車61cが取り付けられ、戸車のタイヤの外周中央部は凹部形状61dになっていて、擬似レール19bと当接回転するようになっている。
【0029】
網戸70は、下框71、下框72、左右の縦框73、74にて略方形の枠を形成し、枠内に網75が張設されている。
網戸の下框には室内側よりから垂下片が垂下され、下枠のスライド溝に嵌入し、この垂下片と下枠のスライド溝にて虫押えラインを形成している。
【0030】
図4に示すように外障子と内障子の召合部に対応して、下枠に召合シール部材80が設けられていて、この部分から雨水が室内側に浸入するのを防止している。
召合シール部材80は基底ブロック部81とその上にモヘア部82a、82b、82cを形成した構造になっている。
【0031】
外障子下框垂下片と内障子下框垂下片の間に位置する下枠上面部に配設されるモヘア部82a及びその取付基底部の幅が小さいので、この部分が障子の建て込み時に垂下片等に当たり、倒れやすいのを防止するために基底ブロック部81の両サイド(障子スライド方向に沿って)に突部83a、83bを形成し、下枠カバー部材15の断面に設けた凹部15bに嵌合させた。
また、召合部には図2に示すように、外障子煙返し部54cと内障子煙返し部64cが障子を閉じた際に嵌合するようになっていて、外障子又は内障子の少なくともどちらか一方に取り付けた召合タイト材54dにて召合框間をシールすると同時に、召合タイト材の下部が召合シール部材80のモヘア部82aと当接するようになっている。
【0032】
図5及び図6には本発明に係る下枠構造をクラッドサッシ構造等の断熱サッシ以外に適用した例である。
下枠110の下枠ベース部111は、アルミ押出材等の金属材料にて一体的に押出成形されている。
下枠ベース部111に下枠カバー部材115を取り付けて、外障子用スライド溝113a、内障子用スライド溝113bをそれぞれ形成し、その直下に外障子用下枠凹部114a、内障子用下枠凹部114bが形成されている。
また、障子戸車走行用の擬似レール119a、119bが下枠上面に形成されている。
【0033】
このようなサッシ構造の場合には、下枠110の対応してアルミ押出材等で形成した上枠120、及び右縦枠130、左縦枠140にて略方形の開口部を形成し、その開口部内に下框151、上框152、戸当り框153、召合框154からなる外障子150、及び下框161、上框162、戸当り框163、召合框164からなる内障子160が取り付けられている。
【0034】
図7には、外障子戸車走行用疑似レール19aの近傍に微小段差部19c、19dを設けた例を示す。
微小段差部19cは下枠ベース部に設けた例で、19dは下枠カバー部材と下枠ベース部材の組み合わせにて形成した例である。
同様に、内障子戸車走行用疑似レール19bの近傍に微小段差部19eが設けられている。
【0035】
【発明の効果】
本発明においては、外障子下框からは室内側よりに垂下片を設け、内障子下框からは室外側よりに垂下片を設け、下枠上面に形成した細い条状のスライド溝にこの垂下片を嵌入させる構造にしたので、障子の建て込みにおいて、気密、水密性、障子操作性等の品質の作り込みが重要となる召合部の下枠上面幅が最小に出来る。
【0036】
下枠を下枠ベース部材と下枠カバー部材にて分離して構成し、下枠カバー部材を戸車走行部より独立させたので、下枠カバー部材を戸車の走行性とは無関係に下枠長手方向に分割して取り付けることができる。
【0037】
下枠カバー部材で外障子スライド溝及び内障子スライド溝の室外側を形成するように構成すると、一列の下枠カバー部材を取り外すだけで外障子及び内障子用の両方の下枠凹部の清掃ができる。
【0038】
下枠上面に形成した戸車走行部を微小高さの擬似レールとしたことにより、完全なフラット化が図られるとともに、戸車の走行性が確保できる。
この場合に、擬似レールの両側に微小段差部を設けると、更に擬似レールの最上端が下枠上面より突出するのを極くわずかに抑えることができる。
【0039】
障子召合部と下枠上面との間のシール性を確保するためにシール部材を下枠に取り付ける際に、召合シール部材の下枠長手方向両サイド部に突部を形成し、下枠カバー部材又は下枠ベース部材の断面に凹部を設けて嵌合させると召合シール部材が下枠に安定して取り付けられ、障子建て込み時に破損したり倒れ込むのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサッシ構造の縦断面図を示す。
【図2】本発明に係るサッシ構造の横断面図を示す。
【図3】下枠付近の拡大図を示す。
【図4】召合シール部の構造例を示す。
【図5】本発明に係るサッシ構造の他の例の縦断面図を示す。
【図6】本発明に係るサッシ構造の他の例の横断面図を示す。
【図7】下枠の疑似レールの近傍に微小段差部を形成した例を示す。
【符号の説明】
10 下枠
11 室外側下枠ベース部材
12 室内側下枠ベース部材
13a 外障子用スライド溝
13b 内障子用スライド溝
14a 外障子用下枠凹部
14b 内障子用下枠凹部
15 下枠カバー部材
15a 断熱部材
15b 下枠カバー部材の凹部
16 断熱部材
17 断熱室内部材
18 下枠排水穴
18a 逆止弁
19a、19b 擬似レール
19c、19d、19e 疑似レール近傍の段差部
20 上枠
20a、20c 上枠ベース部材
20b 上枠室内部材
20d 断熱部材
30 右縦枠
30a 右縦枠ベース部材
30b 右縦枠室内部材
40 左縦枠
40a 左縦枠ベース部材
40b 左縦枠室内部材
50 外障子
51 外障子下框
51a 外障子下框ベース部材
51b 外障子下框断熱室内部材
51c 外障子戸車
51d 外障子戸車凹部
51e 外障子下框垂下片
51f 外障子下框タイト材
60 内障子
61 内障子下框
61a 内障子下框ベース部材
61b 内障子下框断熱室内部材
61c 内障子戸車
61d 内障子戸車凹部
61e 内障子下框垂下片
61f 内障子下框タイト材
70 網戸
80 召合シール部材
81 召合基底ブロック部
82a、82b、82c モヘア部
83a、83b 突部

Claims (8)

  1. 建築物の屋外開口部に備えられた引き違い障子からなるサッシ構造において、外障子は下框の室内側よりから垂下片を設け、内障子は下框の室外側よりから垂下片を設け、下枠上面に上記外障子下框垂下片が嵌入する細い条状の外障子スライド溝及び、上記内障子下框垂下片が嵌入する細い条状の内障子スライド溝が設けられるとともに、下枠上面を略フラット面に形成し、外障子スライド溝と内障子スライド溝との間の下枠上面幅が、最小幅になるように外障子下框垂下片と内障子下框垂下片を近接させたことを特徴とする屋外用サッシの下枠構造。
  2. 下枠上面に形成された外障子スライド溝及び内障子スライド溝の下にそれぞれ下枠凹部を形成し、当該下枠凹部側壁と、外障子及び内障子の下框垂下片室内側との間にタイト材を配設したことを特徴とする請求項1記載の屋外用サッシの下枠構造。
  3. 下枠を外、内障子下框に備えられた戸車が走行する下枠ベース部材と、戸車の走行部から独立しこの下枠ベース部材に着脱自在に取り付けられた下枠カバー部材にて構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の屋外用サッシの下枠構造。
  4. 下枠カバー部材にて外障子下框垂下片を嵌入する外障子スライド溝及び外障子用下枠凹部を形成するとともに、内障子スライド溝を形成するようにしたことを特徴とする請求項3記載の屋外用サッシの下枠構造。
  5. 下枠ベース部材に形成した障子戸車走行部の形状を、障子戸車のタイヤ外周中央部に設けた凹部形状に対向させた条状の微小突起からなる擬似レールとしたことを特徴とする請求項3記載の屋外用サッシの下枠構造。
  6. 障子戸車が走行する擬似レールの両脇に微小段差部を設け、障子戸車のタイヤ外周両端が上記微小段差部近傍に沿って走行するようにしたことを特徴とする請求項5記載の屋外用サッシの下枠構造。
  7. 外障子と内障子が閉じた際に、外障子召合框と内障子召合框との間に備えた召合框タイト材の下端と当接して、召合部をシールする召合シール部材を下枠に備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の屋外用サッシの下枠構造。
  8. 召合シール部材が基底ブロック部とその上にモヘア部を形成した構造からなり、基底ブロックの障子スライド方向両端に突部を形成し、当該突部を下枠カバー部材断面に設けた凹部に嵌合させて召合シール部材を固定したことを特徴とする請求項7記載の屋外用サッシの下枠構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101010298B1 (ko) * 2008-04-17 2011-01-25 주식회사 효성금속 미닫이 창문

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