JP2004238534A

JP2004238534A - Amorphous polyethylene terephthalate resin composition and resin sheet

Info

Publication number: JP2004238534A
Application number: JP2003029975A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Takeoka; 真一竹岡; Akiko Ishihara; 暁子石原
Original assignee: Achilles Corp
Current assignee: Achilles Corp
Priority date: 2003-02-06
Filing date: 2003-02-06
Publication date: 2004-08-26
Anticipated expiration: 2023-02-06
Also published as: JP4156395B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an amorphous polyethylene terephthalate resin composition capable of producing a resin sheet excellent in rolling lubricity and an anti-plateout property in calendering and excellent in printability. <P>SOLUTION: The amorphous polyethylene terephthalate resin composition is obtained by compounding 100 pts. wt. resin consisting mainly of an amorphous polyethylene terephthalate with 0.1-4 pts. wt. lubricant containing an olefin-based wax, a fatty acid ester and a calcium salt of the fatty acid ester, and the olefin-based wax is compounded in an amount of 0.01-1 pt. wt. and the fatty acid ester is compounded in an amount of 0.01-0.5 pt. wt. and the calcium salt of the fatty acid ester is compounded in an amount of 0.01-2.5 pts. wt. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はカレンダー加工用の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物、並びにその樹脂組成物からなる樹脂シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレートシートは、食品や医薬品等の包装材、建築や家電等の積層用シート等、様々な用途に使用されている。このような用途に使用されているポリエチレンテレフタレートシートは、従来から一般的に押出成形法や射出成形法により成形されている。しかしながら、これらの成形方法では、成形シートに局部的に厚さの異なる部分が発生しやすく、均一な厚さのシートを得ることが困難であり、得られるシートは印刷、各種ラミネート、コーティング等の加工に必ずしも適切なものではなかった。これらの成形方法に対して、一般的にポリ塩化ビニル等のシート成形方法として用いられているカレンダー加工法は、溶融樹脂を加熱された金属ロールで圧延して所望の厚さのシートにする方法であり、均一な厚さのシートを製造することが可能である。しかしながら、カレンダー加工において、材料に非結晶性ポリエチレンテレフタレートを用いた場合、金属ロールからの剥離性が悪く、シート成形が困難であるという問題を有していた。
【０００３】
そのため、滑剤を配合することによってカレンダー加工におけるロール滑性（ロール剥離性）を向上する方法が検討されており、特開２００２−２１２３９９号公報（特許文献１）には、熱可塑性ポリエステル系樹脂にヒドロキシ脂肪酸オリゴエステル又はその金属塩を配合することが記載されている。また、特開平１１−３４３３５３号公報（特許文献２）には、非結晶性ポリエチレンテレフタレートに脂肪酸エステル系滑剤を配合することが記載されている。更に、特開２０００−１８６１９１号公報（特許文献３）には、非結晶性ポリエチレンテレフタレートに有機リン酸エステル類又は有機リン酸エステル類と脂肪酸エステル類を配合することが記載されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−２１２３９９号公報
【０００５】
【特許文献２】
特開平１１−３４３３５３号公報
【０００６】
【特許文献３】
特開２０００−１８６１９１号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各公報に記載された滑剤を用いた場合には、ロール表面に配合成分の一部が分離付着する、いわゆるプレートアウトが発生してしまい、長時間カレンダー加工を行った場合に金属ロールが汚染されてしまうという問題があった。更に、得られた樹脂シートに印刷加工を施した場合、経時的に印刷適性（密着性）が低下してしまい、印刷加工を必要とする用途に適したシートが得られないという問題があった。すなわち、上記各公報に記載された滑剤では、非結晶性ポリエチレンテレフタレートをカレンダー加工する際、ロール滑性と抗プレートアウト性、並びに、樹脂シートの印刷適性の全てをバランス良く向上することが困難であった。
【０００８】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、カレンダー加工におけるロール滑性及び抗プレートアウト性に優れ、且つ、印刷適性に優れた樹脂シートを製造することが可能な非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物、並びにその樹脂組成物からなる樹脂シートを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂に、オレフィン系ワックスと脂肪酸エステルと脂肪酸エステルのカルシウム塩とがそれぞれ特定量配合された滑剤を所定量配合することによって、カレンダー加工におけるロール滑性及び抗プレートアウト性に優れ、且つ、印刷適性に優れた樹脂シートを製造することが可能な非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１０】
すなわち、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物は、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂１００重量部に対し、オレフィン系ワックスと、脂肪酸エステルと、脂肪酸エステルのカルシウム塩と、を含有する滑剤０．１〜４重量部を配合してなる非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物であって、前記オレフィン系ワックスの配合量が０．０１〜１重量部であり、前記脂肪酸エステルの配合量が０．０１〜０．５重量部であり、前記脂肪酸エステルのカルシウム塩の配合量が０．０１〜２．５重量部であることを特徴とするものである。
【００１１】
また、本発明の樹脂シートは、上述のような本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物からなる樹脂シートである。
【００１２】
本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物及び樹脂シートにおいては、前記オレフィン系ワックスが、数平均分子量５０，０００以下のポリオレフィンワックスであることが好ましく、更に、前記ポリオレフィンワックスが酸価１０以上のポリオレフィン変性ワックスであることがより好ましい。
【００１３】
また、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物及び樹脂シートにおいては、前記脂肪酸エステル及び前記脂肪酸エステルのカルシウム塩を構成する脂肪酸が、炭素数２０〜３０の飽和脂肪酸であることが好ましい。
【００１４】
更に、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物及び樹脂シートにおいては、前記非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂が、非結晶性ポリエチレンテレフタレート４０〜８５重量％とアクリル系軟質樹脂１５〜６０重量％とからなるものであることが好ましい。
【００１５】
なお、本発明における「シート」とは、シート及びフィルムを含むものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
【００１７】
先ず、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物について説明する。
【００１８】
本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物は、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂１００重量部に対し、オレフィン系ワックスと、脂肪酸エステルと、脂肪酸エステルのカルシウム塩と、を含有する滑剤０．１〜４重量部を配合してなる非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物であって、前記オレフィン系ワックスの配合量が０．０１〜１重量部であり、前記脂肪酸エステルの配合量が０．０１〜０．５重量部であり、前記脂肪酸エステルのカルシウム塩の配合量が０．０１〜２．５重量部であることを特徴とするものである。
【００１９】
本発明にかかる非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂は、非結晶性ポリエチレンテレフタレート単独からなるものであってもよいが、非結晶性ポリエチレンテレフタレートと他の樹脂とからなるものであってもよい。他の樹脂としては特に制限されないが、例えば、アクリル系軟質樹脂が挙げられる。このように他の樹脂を混合する場合は、樹脂全量中に非結晶性ポリエチレンテレフタレートを４０重量％以上含んでいることが好ましい。このような本発明にかかる非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂としては、非結晶性ポリエチレンテレフタレート４０〜８５重量％とアクリル系軟質樹脂１５〜６０重量％とからなるものであることがより好ましく、非結晶性ポリエチレンテレフタレート６０〜８０重量％とアクリル系軟質樹脂２０〜４０重量％とからなるものであることが更に好ましい。
【００２０】
このような非結晶性ポリエチレンテレフタレートとしては、テレフタル酸１００モル％からなるジカルボン酸成分と、エチレングリコール６０〜８０モル％及び１，４−シクロヘキサンジメタノール２０〜４０モル％からなるグリコール成分との共重合体であることが、ロール滑性等のカレンダー加工性の点で好ましい。
【００２１】
また、上記アクリル系軟質樹脂は、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、不飽和単量体、多官能架橋性単量体、多官能グラフト単量体等を含む単量体混合物を重合してなる多層構造重合体であり、例えば、メタクリル酸メチル単量体、不飽和単量体及び多官能架橋性単量体からなる単量体混合物を重合してなる一層の重合体層に、アクリル酸エステル単量体及び不飽和単量体からなる単量体混合物を重合してなる一層の重合体層を外層とした多層構造重合体、並びに、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、不飽和単量体、多官能架橋性単量体及び多官能グラフト単量体からなる単量体混合物を重合してなる一層の重合体層に、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル及び不飽和単量体からなる単量体混合物を重合してなる一層の重合体層を外層とした多層構造重合体等が挙げられる。更に、上記アクリル系軟質樹脂は、Ｔｇが５０℃以下であることが好ましく、Ｔｇが３０℃以下であることがより好ましい。このようなアクリル系軟質樹脂を非結晶性ポリエチレンテレフタレートと共に用いることにより、得られる樹脂シートの諸物性（強度や柔軟性等）が向上する傾向にある。
【００２２】
本発明にかかる滑剤は、オレフィン系ワックスと、脂肪酸エステルと、脂肪酸エステルのカルシウム塩と、を含有するものである。
【００２３】
上記オレフィン系ワックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリブチレンワックス等が挙げられるが、ロール滑性等のカレンダー加工性の点から、数平均分子量が５０，０００以下のポリオレフィンワックスであることが好ましく、数平均分子量が３０，０００以下のポリオレフィンワックスであることがより好ましい。また、上記ポリオレフィンワックスの中でも、酸化等の方法によって分子中にカルボン酸基、水酸基を含有させたり、マレイン酸やエポキシ基含有化合物等を反応させて不飽和基を含有させたりしたポリオレフィン変性ワックスが好ましく、ＪＩＳＫ５９０２に記載の測定法による酸価が１０以上であることがより好ましい。このようなオレフィン系ワックスを用いることにより、ロール滑性が向上する傾向にある。また、本発明においては、このようなオレフィン系ワックスを単独若しくは２種類以上を組み合わせて用いることができる。
【００２４】
また、上記脂肪酸エステルとしては、脂肪酸と脂肪族アルコールとのエステルからなる合成ワックス、又は天然ワックス等が挙げられるが、上記脂肪酸は炭素数２０〜３０の飽和脂肪酸であることが好ましく、例えば、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸等が挙げられる。本発明においては、中でもモンタン酸であることが好ましい。このような脂肪酸を用いることにより、ロール滑性が向上する傾向にある。また、上記脂肪族アルコールは、炭素数２〜３５の脂肪族飽和アルコールであることが好ましく、例えば、オクチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、エチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。このような脂肪酸と脂肪族アルコールとからなる脂肪酸エステルとしては、例えば、ベヘン酸オクチルエステル、ベヘン酸ステアリルエステル、ベヘン酸ラウリルエステル、セロチン酸セリルエステル、モンタン酸グリコールエステル等の合成ワックス、モンタンワックス、カルナウバワックス、ミツロウ等の天然ワックス等が挙げられる。本発明においては、中でもモンタン酸グリコールエステル、モンタンワックスを用いることが好ましい。このような脂肪酸エステルを用いることにより、樹脂との混練操作が容易となる傾向にある。また、本発明においては、このような脂肪酸エステルを単独若しくは２種類以上を組み合わせて用いることができる。
【００２５】
また、上記脂肪酸エステルのカルシウム塩としては、上述したような脂肪酸エステルとカルシウムとの塩が挙げられ、上述したような炭素数２０〜３０の飽和脂肪酸及び炭素数２〜３５の脂肪族飽和アルコールからなる脂肪酸エステルとカルシウムとの塩であることが好ましい。本発明においては、中でもモンタン酸グリコールエステルのカルシウム塩を用いることが好ましい。このような脂肪酸エステルのカルシウム塩を用いることにより、得られる樹脂シートの外観や諸物性等を良好なものとすることができるとともに、ロール滑性が向上する傾向にある。また、本発明においては、このような脂肪酸エステルのカルシウム塩を単独若しくは２種類以上を組み合わせて用いることができる。
【００２６】
本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物は、上述したような３種類の成分を含有する滑剤を、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂１００重量部に対して０．１〜４重量部配合することが必要であり、０．５〜２重量部配合することがより好ましい。滑剤の配合量が０．１重量部未満の場合には、ロール滑性の向上が十分ではなく、４重量部を超える場合には、プレートアウトの発生や印刷適性の低下が生じてしまう。
【００２７】
また、上記オレフィン系ワックスの配合量は、上記滑剤全量としての配合量の範囲内で、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂１００重量部に対して０．０１〜１重量部であることが必要であり、０．１〜０．５重量部であることがより好ましい。配合量が０．０１重量部未満の場合には、ロール滑性の向上が十分ではなく、１重量部を超える場合には、プレートアウトの発生が生じてしまう。
【００２８】
また、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物における脂肪酸エステルの配合量は、上記滑剤全量としての配合量の範囲内で、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂１００重量部に対して０．０１〜０．５重量部であることが必要であり、０．１〜０．４重量部であることがより好ましい。配合量が０．０１重量部未満の場合には、ロール滑性の向上が十分ではなく、０．５重量部を超える場合には、印刷適性の低下が生じてしまう。
【００２９】
また、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物における脂肪酸エステルのカルシウム塩の配合量は、上記滑剤全量としての配合量の範囲内で、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂１００重量部に対して０．０１〜２．５重量部であることが必要であり、０．１〜１重量部であることがより好ましい。配合量が０．０１重量部未満の場合には、ロール滑性の向上が十分ではなく、２．５重量部を超える場合には、プレートアウトの発生が生じてしまう。
【００３０】
本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物は、滑剤全体としての配合量及び各成分の配合量を上述したような範囲にすることによって、カレンダー加工におけるロール滑性と抗プレートアウト性、並びに、樹脂シートの印刷適性の全てがバランス良く優れたものとすることができる。例えば、オレフィン系ワックス及び脂肪酸エステルのカルシウム塩をそれぞれ単独で用いた場合には、優れたロール滑性が得られず、脂肪酸エステルを単独で用いた場合には、優れた印刷適性が得られない。また、３種類の成分を全て用いたとしても、オレフィン系ワックス及び脂肪酸エステルのカルシウム塩の配合量が上記範囲の上限値を超えた場合には、優れた抗プレートアウト性が得られず、脂肪酸エステルの配合量が上記範囲の上限値を超えた場合には、優れた印刷適性が得られない。すなわち、本発明における滑剤全体としての配合量及び各成分の配合量によってのみ、ロール滑性、抗プレートアウト性及び印刷適性の全てがバランス良く優れたものとすることができる。
【００３１】
また、本発明にかかる滑剤としては、上記３種類以外の他の一般的な滑剤を含有していてもよく、その場合、他の滑剤の配合量としては、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂１００重量部に対して１．５重量部以下であることが好ましい。
【００３２】
更に、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物には、上記各成分に加えて、必要に応じて、酸化防止剤、耐候剤、帯電防止剤、加工助剤、シリコーンオイル、染料や顔料等の着色剤、炭酸カルシウム等の充填剤、難燃剤等の添加剤を、カレンダー加工におけるロール滑性と抗プレートアウト性、並びに、樹脂シートの印刷適性を阻害しない範囲で添加することができる。このような添加剤の配合量としては、非結晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂１００重量部に対して３０重量部以下であることが好ましい。
【００３３】
次に、本発明の樹脂シートについて説明する。
【００３４】
本発明の樹脂シートは、上述したような本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物からなる樹脂シートである。
【００３５】
このような樹脂シートの製造方法としては特に制限されないが、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物は優れたカレンダー加工性を有するものであることから、カレンダー加工法によって製造することが好ましい。この製造方法としては、例えば、上記非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物を、カレンダー加工機を用いて混練し、シート状に加工することによって行われる。なお、上記非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物を予めヘンシェルミキサー等で混合してから、カレンダー加工機を用いて混練及びカレンダー加工を行ってもよい。また、カレンダー加工機としては、２本以上の金属ロールを備えるカレンダー加工機であればよく、ロール表面温度としては、１７０〜１９０℃でカレンダー加工することが好ましい。
【００３６】
また、このようにして得られた樹脂シートの使用方法は特に制限されず、従来のポリエチレンテレフタレートシートや、ポリ塩化ビニルシートと同様、食品や医薬品等の包装材、建築や家電等の積層用シート、ステッカー用のシート等として使用することができる。
【００３７】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【００３８】
（実施例１〜３、比較例１〜１２）
表１及び表２に示す諸成分を同表に示す量（重量部）で配合し、これらをバンバリーミキサーにて９０〜１６０℃の温度範囲で約１０分間溶融混練し、次いでカレンダー加工機を用いてロール表面温度１８５℃にてカレンダー加工を行い、厚さ０．１ｍｍ、幅１，２００ｍｍの樹脂シートを得た。
【００３９】
なお、表１及び表２に示す諸成分としては、具体的には以下のものを使用した。
非結晶性ポリエチレンテレフタレート：ＴＳＵＮＡＭＩＧＳ−２（イーストマンケミカル社製、ジカルボン酸成分：テレフタル酸１００モル％、グリコール成分：エチレングリコール７０モル％、１，４−シクロヘキサンジメタノール３０モル％）；
アクリル系軟質樹脂：パラペットＳＡ１０００−Ｆ１０（クラレ社製）；
オレフィン系ワックス：ポリエチレン酸化型ワックス；
脂肪酸エステルのカルシウム塩：モンタン酸エチレングリコールエステルカルシウム塩；
脂肪酸エステル：モンタン酸エチレングリコールエステル。
【００４０】
［ロール滑性試験］
実施例１〜３及び比較例１〜１２において、非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物をカレンダー加工した際のロール滑性を下記の評価基準に基づいて評価した。得られた結果を表１及び表２に示す。
ロール滑性評価基準：
○：ロール取られ（シートがロールに粘着すること）がない；
△：ロール取られはややあるが、作業上問題ない；
×：大きなロール取られがあり、シート成形不可能。
【００４１】
［ロール持続滑性試験］
実施例１〜３及び比較例１〜１２の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物を、ロール表面温度１９０℃、ロール間隔０．２ｍｍに調整された８インチ、２本ロールで１時間溶融混練することにより耐熱促進させて、滑剤の持続滑性を下記の評価基準に基づいて評価した。その結果を表１及び表２に示す。
ロール持続滑性評価基準：
○：１時間混練前後において、ロール滑性に差が見られない；
△：１時間混練後、ロール滑性の低下が見られたが、作業上問題なく、シート成形可能；
×：１時間混練後、ロール滑性が大きく低下し、作業性が悪く、シート成形が極めて困難。
【００４２】
［抗プレートアウト性試験］
実施例１〜３及び比較例１〜１２の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物について、上記ロール持続滑性試験と同様の試験を行い、１時間溶融混練後のロールの汚染状態を下記の評価基準に基づいて目視にて評価した。その結果を表１及び表２に示す。
抗プレートアウト性評価基準：
○：プレートアウトなし；
△：ややプレートアウトが発生し、ロール表面に曇りが生じる；
×：激しくプレートアウトが発生する。
【００４３】
［印刷適性試験］
実施例１〜３及び比較例１〜１２で得られた樹脂シートを、温度７０℃、湿度９５％にて１週間経時促進させた後、ＰＶＣシート用印刷インク（永瀬スクリーン印刷研究所製、ビニエイト（目盛り用）を溶剤（トルエン／ＭＩＢＫ＝１／１）で希釈し、１８℃における動粘度が４９０ｍＰａ・Ｓとなるように調製したもの）を、メイヤバーＮｏ．１２を用いて厚さ約１０μｍで塗工し、室温にて２４時間乾燥することで溶剤を除去して塗膜を作製した。その後、ＪＩＳＫ５６００に規定されるクロスカット法に準拠して、塗膜上に碁盤目状の切り傷を付け、この上に粘着テープを貼り、当該粘着テープを剥がした後の塗膜の付着状態及び欠損部面積を下記の評価基準に基づいて評価した。その結果を表１及び表２に示す。
印刷適性評価基準：
○：密着性良好（欠損部面積が前正方形面積の１５％未満）；
△：密着性やや悪い（欠損部面積が前正方形面積の１５％〜３５％）；
×：密着性悪い（欠損部面積が前正方形面積の３５％を超える）。
【００４４】
【表１】

【００４５】
【表２】

以上の結果から明らかなように、本発明の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物（実施例１〜３）は、比較例１〜１２の非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物と比較して、ロール滑性、ロール持続滑性、抗プレートアウト性及び印刷適性の全てがバランス良く優れていることが確認された。
【００４６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カレンダー加工におけるロール滑性と抗プレートアウト性に優れ、且つ、印刷適性に優れた樹脂シートを製造することが可能な非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物、並びにその樹脂組成物からなる樹脂シートを得ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition for calendering, and a resin sheet comprising the resin composition.
[0002]
[Prior art]
Polyethylene terephthalate sheets are used for various purposes, such as packaging materials for foods and pharmaceuticals, and sheets for lamination in buildings and home appliances. The polyethylene terephthalate sheet used for such a purpose has conventionally been generally formed by an extrusion molding method or an injection molding method. However, in these forming methods, a portion having a locally different thickness is easily generated in a formed sheet, and it is difficult to obtain a sheet having a uniform thickness. It was not always suitable for processing. In contrast to these forming methods, a calendering method generally used as a sheet forming method for polyvinyl chloride or the like is a method in which a molten resin is rolled by a heated metal roll to form a sheet having a desired thickness. Therefore, it is possible to manufacture a sheet having a uniform thickness. However, when non-crystalline polyethylene terephthalate is used as a material in calendering, there has been a problem that releasability from a metal roll is poor and sheet forming is difficult.
[0003]
For this reason, a method for improving the roll lubricity (roll releasability) in calendering by blending a lubricant has been studied. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-212399 (Patent Document 1) discloses a method in which a thermoplastic polyester resin is used. It is described that a hydroxy fatty acid oligoester or a metal salt thereof is blended. Further, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-343353 (Patent Document 2) describes that a fatty acid ester-based lubricant is mixed with amorphous polyethylene terephthalate. Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-186191 (Patent Document 3) describes that an organic phosphate ester or an organic phosphate ester and a fatty acid ester are blended in non-crystalline polyethylene terephthalate.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-212399 [0005]
[Patent Document 2]
JP-A-11-343353
[Patent Document 3]
JP 2000-186191 A
[Problems to be solved by the invention]
However, when the lubricant described in each of the above publications is used, a so-called plate-out occurs in which some of the components are separated and adhered to the roll surface. However, there is a problem in that the water is contaminated. Furthermore, when the obtained resin sheet is subjected to printing, the printability (adhesion) decreases with time, and there is a problem that a sheet suitable for an application requiring printing is not obtained. . That is, in the lubricant described in each of the above publications, when calendering amorphous polyethylene terephthalate, it is difficult to improve all the rollability and anti-plate-out properties, and the printability of the resin sheet in a well-balanced manner. there were.
[0008]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the related art, and is excellent in roll lubricity and anti-plate-out property in calendering, and is capable of producing a resin sheet excellent in printability. An object of the present invention is to provide a crystalline polyethylene terephthalate resin composition and a resin sheet made of the resin composition.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to achieve the above object, and as a result, a specific amount of an olefin wax, a fatty acid ester, and a calcium salt of a fatty acid ester were blended into a resin containing amorphous polyethylene terephthalate as a main component. By blending a predetermined amount of the lubricant, excellent non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition capable of producing a resin sheet having excellent roll lubricity and anti-plate-out property in calendering, and excellent printability. The inventors have found that they can be obtained, and have completed the present invention.
[0010]
That is, the non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition of the present invention contains an olefin-based wax, a fatty acid ester, and a calcium salt of a fatty acid ester with respect to 100 parts by weight of a resin containing non-crystalline polyethylene terephthalate as a main component. A non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition containing 0.1 to 4 parts by weight of a lubricant, wherein the compounding amount of the olefinic wax is 0.01 to 1 part by weight, and the compounding amount of the fatty acid ester is Is 0.01 to 0.5 parts by weight, and the compounding amount of the calcium salt of the fatty acid ester is 0.01 to 2.5 parts by weight.
[0011]
Further, the resin sheet of the present invention is a resin sheet made of the above-described amorphous polyethylene terephthalate resin composition of the present invention.
[0012]
In the amorphous polyethylene terephthalate resin composition and resin sheet of the present invention, the olefin-based wax is preferably a polyolefin wax having a number average molecular weight of 50,000 or less, and further, the polyolefin wax has an acid value of 10 or more. More preferably, it is a polyolefin-modified wax.
[0013]
In the amorphous polyethylene terephthalate resin composition and the resin sheet of the present invention, the fatty acid constituting the fatty acid ester and the calcium salt of the fatty acid ester is preferably a saturated fatty acid having 20 to 30 carbon atoms.
[0014]
Further, in the non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition and the resin sheet of the present invention, the resin containing the non-crystalline polyethylene terephthalate as a main component is composed of 40 to 85% by weight of the non-crystalline polyethylene terephthalate and 15 to 50% by weight of the acrylic soft resin. Preferably, it is composed of 60% by weight.
[0015]
The “sheet” in the present invention includes a sheet and a film.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to preferred embodiments.
[0017]
First, the amorphous polyethylene terephthalate resin composition of the present invention will be described.
[0018]
The non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition of the present invention is a lubricant containing an olefin wax, a fatty acid ester, and a calcium salt of a fatty acid ester, based on 100 parts by weight of a resin containing non-crystalline polyethylene terephthalate as a main component. A non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition comprising 0.1 to 4 parts by weight, wherein the compounding amount of the olefin wax is 0.01 to 1 part by weight and the compounding amount of the fatty acid ester is 0. 0.01 to 0.5 parts by weight, and the compounding amount of the calcium salt of the fatty acid ester is 0.01 to 2.5 parts by weight.
[0019]
The resin containing amorphous polyethylene terephthalate as a main component according to the present invention may be composed of amorphous polyethylene terephthalate alone or may be composed of amorphous polyethylene terephthalate and another resin. Good. The other resin is not particularly limited, and examples thereof include an acrylic soft resin. When other resins are mixed as described above, it is preferable that amorphous polyethylene terephthalate contains 40% by weight or more in the total amount of the resins. Such a resin containing amorphous polyethylene terephthalate according to the present invention as a main component is preferably composed of 40 to 85% by weight of amorphous polyethylene terephthalate and 15 to 60% by weight of an acrylic soft resin. More preferably, it is composed of 60 to 80% by weight of amorphous polyethylene terephthalate and 20 to 40% by weight of an acrylic soft resin.
[0020]
As such non-crystalline polyethylene terephthalate, a dicarboxylic acid component composed of 100 mol% of terephthalic acid and a glycol component composed of 60 to 80 mol% of ethylene glycol and 20 to 40 mol% of 1,4-cyclohexanedimethanol are used. The polymer is preferred in view of calendering properties such as roll lubricity.
[0021]
Further, the acrylic soft resin is obtained by polymerizing a monomer mixture containing an alkyl acrylate, an alkyl methacrylate, an unsaturated monomer, a polyfunctional crosslinkable monomer, a polyfunctional graft monomer, and the like. A multi-layered polymer, for example, methyl methacrylate monomer, an unsaturated monomer and a polyfunctional cross-linkable monomer, a single polymer layer obtained by polymerizing a monomer mixture, acrylic acid A multilayer polymer having a single polymer layer formed by polymerizing a monomer mixture composed of an ester monomer and an unsaturated monomer as an outer layer; an alkyl acrylate, an alkyl methacrylate; Monomer, a polyfunctional crosslinkable monomer and a monomer mixture comprising a polyfunctional graft monomer. Beauty unsaturated monomer multilayer structure polymer to further polymer layer a monomer mixture formed by polymerizing and an outer layer made of material, and the like. Further, the acrylic soft resin preferably has a Tg of 50 ° C or lower, more preferably a Tg of 30 ° C or lower. By using such an acrylic soft resin together with non-crystalline polyethylene terephthalate, various physical properties (such as strength and flexibility) of the obtained resin sheet tend to be improved.
[0022]
The lubricant according to the present invention contains an olefin wax, a fatty acid ester, and a calcium salt of the fatty acid ester.
[0023]
Examples of the olefin wax include polyethylene wax, polypropylene wax, polybutylene wax, and the like. From the viewpoint of calendering properties such as roll lubricity, a polyolefin wax having a number average molecular weight of 50,000 or less should be used. And a polyolefin wax having a number average molecular weight of 30,000 or less is more preferable. Also, among the above-mentioned polyolefin waxes, polyolefin-modified waxes containing a carboxylic acid group or a hydroxyl group in the molecule by a method such as oxidation, or containing an unsaturated group by reacting a maleic acid or an epoxy group-containing compound are included. More preferably, the acid value according to the measuring method described in JIS K 5902 is 10 or more. By using such an olefin-based wax, roll lubricity tends to be improved. In the present invention, such olefin waxes can be used alone or in combination of two or more.
[0024]
Examples of the fatty acid ester include a synthetic wax composed of an ester of a fatty acid and an aliphatic alcohol, a natural wax, and the like. The fatty acid is preferably a saturated fatty acid having 20 to 30 carbon atoms. Acids, lignoceric acid, serotinic acid, heptacosanoic acid, montanic acid, melicic acid and the like. In the present invention, montanic acid is particularly preferred. By using such a fatty acid, the roll lubricity tends to be improved. Further, the aliphatic alcohol is preferably an aliphatic saturated alcohol having 2 to 35 carbon atoms, and examples thereof include octyl alcohol, stearyl alcohol, lauryl alcohol, ethylene glycol, and glycerin. Examples of fatty acid esters composed of such fatty acids and aliphatic alcohols include, for example, synthetic waxes such as octyl behenate, stearyl behenate, lauryl behenate, ceryl citrate, glycol glycol montanate, montan wax, And natural waxes such as carnauba wax and beeswax. In the present invention, it is particularly preferable to use montanic acid glycol ester and montan wax. The use of such a fatty acid ester tends to facilitate the kneading operation with a resin. In the present invention, such fatty acid esters can be used alone or in combination of two or more.
[0025]
Examples of the calcium salt of the fatty acid ester include salts of the fatty acid ester and calcium as described above, and include the saturated fatty acids having 20 to 30 carbon atoms and the aliphatic saturated alcohols having 2 to 35 carbon atoms as described above. Is preferably a salt of a fatty acid ester and calcium. In the present invention, it is particularly preferable to use the calcium salt of montanic acid glycol ester. By using such a calcium salt of a fatty acid ester, the appearance and various physical properties of the obtained resin sheet can be improved, and the roll lubricity tends to be improved. In the present invention, such a calcium salt of a fatty acid ester can be used alone or in combination of two or more.
[0026]
The amorphous polyethylene terephthalate resin composition of the present invention is prepared by adding 0.1 to 4 parts by weight of a lubricant containing the above three components to 100 parts by weight of the resin containing amorphous polyethylene terephthalate as a main component. And 0.5 to 2 parts by weight are more preferable. When the blending amount of the lubricant is less than 0.1 part by weight, the improvement in roll lubricity is not sufficient, and when it exceeds 4 parts by weight, plate-out occurs and printability deteriorates.
[0027]
The amount of the olefin wax is 0.01 to 1 part by weight based on 100 parts by weight of the resin containing amorphous polyethylene terephthalate as a main component within the range of the amount of the lubricant as a whole. Is required, and it is more preferably 0.1 to 0.5 part by weight. When the amount is less than 0.01 part by weight, the improvement in roll lubricity is not sufficient, and when the amount exceeds 1 part by weight, plate-out occurs.
[0028]
The compounding amount of the fatty acid ester in the non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition of the present invention is within the range of the compounding amount as the total amount of the lubricant, and is based on 100 parts by weight of the resin having non-crystalline polyethylene terephthalate as a main component. It is necessary to be 0.01 to 0.5 part by weight, and more preferably 0.1 to 0.4 part by weight. When the amount is less than 0.01 part by weight, the improvement in roll lubricity is not sufficient, and when the amount exceeds 0.5 part by weight, the printability deteriorates.
[0029]
The amount of the calcium salt of the fatty acid ester in the non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition of the present invention is within the range of the total amount of the lubricant, and 100 parts by weight of the resin containing the non-crystalline polyethylene terephthalate as a main component. Is required to be 0.01 to 2.5 parts by weight, and more preferably 0.1 to 1 part by weight. When the amount is less than 0.01 part by weight, the improvement in roll lubricity is not sufficient, and when the amount exceeds 2.5 parts by weight, plate-out occurs.
[0030]
Amorphous polyethylene terephthalate resin composition of the present invention, by setting the blending amount of the lubricant as a whole and the blending amount of each component as described above, roll lubrication and anti-plate-out property in calendering, and All of the printability of the resin sheet can be excellent in a well-balanced manner. For example, when an olefin wax and a calcium salt of a fatty acid ester are used alone, excellent roll lubricity is not obtained, and when a fatty acid ester is used alone, excellent printability is not obtained. . Further, even if all three types of components are used, if the compounding amount of the olefin wax and the calcium salt of the fatty acid ester exceeds the upper limit of the above range, excellent anti-plate-out properties cannot be obtained, and If the amount of the ester exceeds the upper limit of the above range, excellent printability cannot be obtained. That is, roll lubricity, anti-plate-out property, and printability can all be well balanced and excellent only by the compounding amount of the lubricant as a whole and the compounding amount of each component in the present invention.
[0031]
Further, the lubricant according to the present invention may contain other general lubricants other than the above three types. In that case, the blending amount of the other lubricant is mainly composed of amorphous polyethylene terephthalate. It is preferably 1.5 parts by weight or less based on 100 parts by weight of the resin to be used.
[0032]
Further, in addition to the above components, the non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition of the present invention may further include, if necessary, an antioxidant, a weathering agent, an antistatic agent, a processing aid, a silicone oil, a dye, a pigment, and the like. , A filler such as calcium carbonate, and an additive such as a flame retardant can be added within a range that does not impair the roll lubricity and anti-plate-out property in calendering and the printability of the resin sheet. The amount of such additives is preferably 30 parts by weight or less based on 100 parts by weight of the resin containing amorphous polyethylene terephthalate as a main component.
[0033]
Next, the resin sheet of the present invention will be described.
[0034]
The resin sheet of the present invention is a resin sheet made of the non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition of the present invention as described above.
[0035]
The method for producing such a resin sheet is not particularly limited. However, since the amorphous polyethylene terephthalate resin composition of the present invention has excellent calendering properties, it is preferably produced by a calendering method. This production method is carried out, for example, by kneading the above-mentioned amorphous polyethylene terephthalate resin composition using a calendering machine and processing it into a sheet. The amorphous polyethylene terephthalate resin composition may be previously mixed with a Henschel mixer or the like, and then kneaded and calendered using a calender. Further, the calendering machine may be any calendering machine provided with two or more metal rolls, and calendering is preferably performed at a roll surface temperature of 170 to 190 ° C.
[0036]
The method of using the resin sheet obtained in this manner is not particularly limited, and like conventional polyethylene terephthalate sheets and polyvinyl chloride sheets, packaging materials for foods and pharmaceuticals, and sheets for lamination in buildings and home appliances. , Can be used as a sheet for stickers, etc.
[0037]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically based on Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to the following Examples.
[0038]
(Examples 1 to 3, Comparative Examples 1 to 12)
The components shown in Tables 1 and 2 were blended in the amounts (parts by weight) shown in the same table, and these were melt-kneaded in a Banbury mixer at a temperature range of 90 to 160 ° C. for about 10 minutes, and then using a calendering machine. Then, calendering was performed at a roll surface temperature of 185 ° C. to obtain a resin sheet having a thickness of 0.1 mm and a width of 1,200 mm.
[0039]
In addition, as the components shown in Tables 1 and 2, the following were specifically used.
Non-crystalline polyethylene terephthalate: TSUNAMI GS-2 (manufactured by Eastman Chemical Company, dicarboxylic acid component: terephthalic acid 100 mol%, glycol component: ethylene glycol 70 mol%, 1,4-cyclohexanedimethanol 30 mol%);
Acrylic soft resin: Parapet SA1000-F10 (manufactured by Kuraray);
Olefin wax: polyethylene oxidation wax;
Calcium salts of fatty acid esters: montanic acid ethylene glycol ester calcium salt;
Fatty acid ester: montanic acid ethylene glycol ester.
[0040]
[Roll slip test]
In Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 12, the roll lubricity when the amorphous polyethylene terephthalate resin composition was calendered was evaluated based on the following evaluation criteria. The obtained results are shown in Tables 1 and 2.
Roll lubricity evaluation criteria:
：: no roll is removed (the sheet does not stick to the roll);
Δ: Rolled slightly, but no problem in operation;
X: A large roll was removed and sheet molding was impossible.
[0041]
[Roll sustained slip test]
Melting and kneading the non-crystalline polyethylene terephthalate resin compositions of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 12 with a roll having a roll surface temperature of 190 ° C and a roll interval of 0.2 mm for 8 inches and two rolls for 1 hour. , And the sustained lubricity of the lubricant was evaluated based on the following evaluation criteria. The results are shown in Tables 1 and 2.
Roll sustainability evaluation criteria:
：１: no difference in roll lubricity before and after kneading for 1 hour;
△: After kneading for one hour, a decrease in roll lubricity was observed, but there was no problem in work, and sheet molding was possible;
×: After kneading for 1 hour, roll lubricity is greatly reduced, workability is poor, and sheet forming is extremely difficult.
[0042]
[Anti-plate-out test]
With respect to the amorphous polyethylene terephthalate resin compositions of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 12, the same test as the above-mentioned roll continuous lubrication test was carried out, and the contamination state of the roll after melt-kneading for 1 hour was evaluated as follows. And evaluated visually. The results are shown in Tables 1 and 2.
Anti-plate-out evaluation criteria:
○: No plate out;
Δ: Slight plate-out occurs and fogging occurs on the roll surface;
X: Plate-out occurs violently.
[0043]
[Printability test]
After accelerating the resin sheets obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 12 at a temperature of 70 ° C. and a humidity of 95% for 1 week, a printing ink for PVC sheet (Vinate, manufactured by Nagase Screen Printing Laboratory) (For graduation) was diluted with a solvent (toluene / MIBK = 1/1) and adjusted to have a kinematic viscosity at 18 ° C. of 490 mPa · S). Coating No. 12 was applied at a thickness of about 10 μm, and dried at room temperature for 24 hours to remove the solvent to prepare a coating film. Then, in accordance with the cross-cut method defined in JIS K 5600, a checkered cut is made on the coating film, an adhesive tape is applied thereon, and the adhesion state of the coating film after the adhesive tape is removed. And the area of the defective part was evaluated based on the following evaluation criteria. The results are shown in Tables 1 and 2.
Printability evaluation criteria:
：: good adhesion (the area of the defect is less than 15% of the area of the front square);
Δ: Adhesion is slightly poor (the area of the defective portion is 15% to 35% of the area of the front square);
X: Poor adhesion (the area of the defective portion exceeds 35% of the area of the front square).
[0044]
[Table 1]

[0045]
[Table 2]

As is clear from the above results, the non-crystalline polyethylene terephthalate resin compositions of the present invention (Examples 1 to 3) were more likely to be roll-slid than the non-crystalline polyethylene terephthalate resin compositions of Comparative Examples 1 to 12. It was confirmed that all of the properties, roll sustainability, anti-plate-out property and printability were all well-balanced and excellent.
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition capable of producing a resin sheet excellent in roll lubricity and anti-plate-out property in calendering and excellent in printability And a resin sheet comprising the resin composition.

Claims

0.1 to 4 parts by weight of a lubricant containing an olefin wax, a fatty acid ester, and a calcium salt of a fatty acid ester is blended with 100 parts by weight of a resin containing amorphous polyethylene terephthalate as a main component. A crystalline polyethylene terephthalate resin composition, wherein the compounding amount of the olefin-based wax is 0.01 to 1 part by weight, the compounding amount of the fatty acid ester is 0.01 to 0.5 part by weight, A non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition comprising a calcium salt of an ester in an amount of 0.01 to 2.5 parts by weight.

The amorphous polyethylene terephthalate resin composition according to claim 1, wherein the olefin wax is a polyolefin wax having a number average molecular weight of 50,000 or less.

3. The non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition according to claim 2, wherein the polyolefin wax is a polyolefin-modified wax having an acid value of 10 or more.

The non-crystalline polyethylene according to any one of claims 1 to 3, wherein the fatty acid constituting the fatty acid ester and the calcium salt of the fatty acid ester is a saturated fatty acid having 20 to 30 carbon atoms. Terephthalate resin composition.

The resin comprising amorphous polyethylene terephthalate as a main component is composed of 40 to 85% by weight of amorphous polyethylene terephthalate and 15 to 60% by weight of an acrylic soft resin. The amorphous polyethylene terephthalate resin composition according to any one of the above.

A resin sheet comprising the non-crystalline polyethylene terephthalate resin composition according to claim 1.