JP2004237994A - 電子レンジ用紙製包装袋 - Google Patents

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JP2004237994A JP2003026768A JP2003026768A JP2004237994A JP 2004237994 A JP2004237994 A JP 2004237994A JP 2003026768 A JP2003026768 A JP 2003026768A JP 2003026768 A JP2003026768 A JP 2003026768A JP 2004237994 A JP2004237994 A JP 2004237994A
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Akifumi Iwakoshi
昌文 岩越
Munehiro Kariya
宗浩 苅谷
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】冷凍食品を包装容器から取り出し電子レンジ加熱するまでに、手間隙がかからず安全性に優れた電子レンジ用紙製包装袋を提供すること。
【解決手段】紙基材(11)の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層(12)を形成させた紙積層シート(10)に、通気性を有するエンボス模様(13)を形成させ、該エンボス模様(13)を形成させた紙積層シートを袋状にした。紙基材(11)は晒クラフト紙又は上質紙が良く、熱可塑性樹脂層(12)は低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂から構成されたものが良い。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ用の紙製包装袋に関するものであり、特には、肉まん等の冷凍食品を包んで電子レンジ加熱するのに好適な電子レンジ用紙製包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、肉まん、シューマイ等の冷凍食品は、通常、袋から出して皿などの容器に移し、表面を耐熱性のラップフィルムで覆い、電子レンジ加熱している。そのため、取り出しから加熱までに煩雑な動作を行い、手間隙がかかっている。
【0003】
また、電子レンジから取り出す際には、皿などが熱く、火傷する危険性もある。さらに、熱して熱いため手に取って食べにくいという問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、肉まん、シューマイ等の冷凍食品を包装容器から取り出して電子レンジ加熱するまでに生じる以上のような問題点を解決するためになされたもので、手間隙がかからず安全性に優れた電子レンジ用紙製包装袋を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、紙基材の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層を形成させた紙積層シートに、通気性を有するエンボス模様を形成させ、該エンボス模様を形成させた紙積層シートを袋状に製袋したことを特徴とする、電子レンジ用紙製包装袋である。
【0006】
このように請求項1記載の発明によれば、紙基材の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層を形成させた紙積層シートに、通気性を有するエンボス模様を形成させ、該エンボス模様を形成させた紙積層シートを袋状に製袋した構成からなるので、電子レンジで加熱した際に肉まん等の冷凍食品から発生する水分は外に放出され、包装袋が破袋することはないし、エンボス模様が形成されているので、断熱性があり手で持ってもそれほど熱くなく食べ易い。また、包装袋が紙製であるために簡単に開封することができる。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記紙基材が、晒クラフト紙又は上質紙からなることを特徴とする、電子レンジ用紙製包装袋である。
【0008】
このように請求項2の発明によれば、晒クラフト紙又は上質紙からなる紙基材を使用しているので、衛生的で、容易に開封でき、経済的効果も高い。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の電子レンジ用紙製包装袋を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の電子レンジ用紙製包装袋(20)は、例えば図1(a)、(b)に示すように、紙基材(11)の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層(12)を形成させた紙積層シート(10)に、通気性を有するエンボス模様(13)を形成させ、該エンボス模様を形成させた紙積層シートを袋状に製袋したものである。
【0010】
紙基材(11)としては、食品を包装すること、通気性を有するエンボス模様を形成させること等を考慮すると、晒クラフト紙、上質紙が好ましく使用できる。また、経済性から30〜50g/m程度の坪量の紙が好適に使用できる。
【0011】
紙基材(11)の少なくとも片面には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系の熱可塑性樹脂から構成される熱可塑性樹脂層(12)が10〜40μmの厚さで積層されている。
【0012】
熱可塑性樹脂層(12)は、紙基材(11)に熱融着性を与え、耐水性、耐油性等の耐内容物性を付与する。
また、ポリオレフィン系の樹脂を使用しているので、焼却時に有毒ガスを発生することもない。
【0013】
熱可塑性樹脂層(12)は紙基材(11)の両面に設けても良い。また、必要に応じて紙積層シート(10)に印刷層(図示せず)を設けることができる。
【0014】
紙基材(11)に熱可塑性樹脂層(12)を積層する方法は、いろんな方法が可能であるが、紙基材との接着性や生産性を考慮すると溶融押し出しラミネート法が好適に使用できる。
【0015】
このようにして作製した紙積層シート(10)にエンボス模様(13)を施す方法は、雌雄の金型によって常温でエンボス加工を行うこともできるが、熱可塑性樹脂層に使用している熱可塑性樹脂の軟化温度よりもやや低い温度まで加温してエンボスロールを通すことにより凸部と凹部の深い、かつ、安定した品質のエンボス模様(13)を施すことができる。
【0016】
エンボス模様(13)の一実施例を図2(a)、(b)に基づいて詳細に説明する。
すなわち、紙積層シート(10)の表面全体に凸部(4)が千鳥状に配置され、半球状に形成されている。
また、表面全体に形成された凸部(4)と凹部(5)の、凸部(4)は水平方向のピッチ(P)が略5〜8mm程度で千鳥状に形成されている。
さらに、凸部(4)は直径が略4〜6mm程度の半球形状にエンボス模様が施され、その深さは略0.6〜3.5mm程度に形成されている。
【0017】
こうして作製したエンボス模様(13)を施した紙積層シート(10)から、一般的に公知の製袋機を用いて、図1に示すような三方にシール部(21)を有する三方シール袋を作製し、本発明の電子レンジ用紙製包装袋(20)とした。
【0018】
袋の形状は図示した三方シール袋に限定されるものではなく、二方シール袋、四方シール袋、ガゼット袋等任意の形状が適用できる。
【0019】
【実施例】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
〈実施例1〉
紙基材(11)として坪量35g/mの晒クラフト紙を準備した。なお、表面には収容する内容物の品名、絵柄等がデザインされた印刷層がグラビア印刷法により形成されている。
【0020】
この紙基材(11)の印刷層が形成されていない方の面に低密度ポリエチレン樹脂を30μmの厚さで溶融押し出しラミネート法により積層し、熱可塑性樹脂層(12)を形成させ、ロール状の紙積層シート(10)とした。
【0021】
この紙積層シート(10)を紙基材(11)面を上にしてエンボスロールに通して、紙積層シート(10)の全面に直径略2〜3mm程度の半楕円形状の凸部(4)が水平方向のピッチ(P)が略5〜8mm程度で千鳥状に形成され、深さは略0.5〜1mm程度に形成されたエンボス模様(13)を形成させた。
【0022】
つぎにエンボス模様を施したロール状の紙積層シート(10)を適宜の寸法にスリットし、一般的な製袋機を使用して熱可塑性樹脂層(12)を内面にして、縦;175mm、横;155mm、シール幅;10mmの三方シール袋を製袋し、実施例1の電子レンジ用紙製包装袋(20)とした。
なお、包装袋のシール部の端縁に易開封のための切り込みを設けておくと、包装袋を開封する際に、さらに容易に開封することができる。
【0023】
このようにして作製した実施例1の電子レンジ用紙製包装袋に、内容物(30)である直径が約75mm、高さが約40mmの大きさの冷凍肉まんを入れ、開口部分を密封シールして出力500ワットの家庭用電子レンジで1.5分間加熱した。
【0024】
肉まんは十分加温されたが、その間、肉まんから発生する水蒸気は包装袋のエンボス模様の微細な割れ目から外に逃げるため包装袋は破れることがなく、手で取って電子レンジから取り出す際もエンボス模様が形成されているため熱くなく、紙製であるため開封も容易であった。
【0025】
【発明の効果】
上記のように、エンボス模様を施した紙積層シートは紙製なのでそのまま焼却でき、エンボス模様が施されていることにより断熱性、断冷性が高められたシートである。このシートを冷凍食品用の包装袋に使用した本発明の電子レンジレンジ用紙製包装袋は、下記に示すような効果がある。
即ち、食品を個包装することによりそのまま電子レンジで加熱することができる。
温めた後、断熱性が高いため、電子レンジから手に取って取り出すことができる。
紙製であるため簡単に開封でき、食べ易い。
食べる際、熱く温めた食品であっても包装袋に断熱性が高いため、手に取って食べやすい。
食べ終わった後、紙製包装袋なので燃えるごみとして廃棄でき、手間がかからない。
冷凍食品全般に使用可能であるが、特に、肉まん、餡まん、シューマイ、コロッケ、唐揚げなどおやつとして食べられるテイクアウトフードへの使用が最適である。
食品を冷凍庫から出す時、断冷性があるため、冷たさをさほど感じずに(不快感を感じることなく)取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用紙製包装袋の一実施例を示す、(a)は平面説明図であり、(b)は内容物を入れた状態での(a)のA−A’線断面説明図である。
【図2】本発明の電子レンジ用紙製包装袋に使用されるエンボス模様の一実施例を示す、(a)は平面説明図であり、(b)は(a)の部分拡大説明図である。
【符号の説明】
4‥‥凸部
5‥‥凹部
10‥‥紙積層シート
11‥‥紙基材
12‥‥熱可塑性樹脂層
13‥‥エンボス模様
20‥‥紙製包装袋
21‥‥シール部分
30‥‥内容物
P‥‥ピッチ

Claims (2)

  1. 紙基材の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層を形成させた紙積層シートに、通気性を有するエンボス模様を形成させ、該エンボス模様を形成させた紙積層シートを袋状に製袋したことを特徴とする、電子レンジ用紙製包装袋。
  2. 前記紙基材が、晒クラフト紙又は上質紙からなることを特徴とする、請求項1記載の電子レンジ用紙製包装袋。
JP2003026768A 2003-02-04 2003-02-04 電子レンジ用紙製包装袋 Pending JP2004237994A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348436A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Daio Paper Corp 耐油紙
JP2006348435A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Daio Paper Corp 耐油紙
CN112391875A (zh) * 2019-08-19 2021-02-23 佛山市顺德区静燕峰纸业有限公司 一种食品级牛皮纸包装袋及制备方法
JP7508411B2 (ja) 2021-06-04 2024-07-01 東罐興業株式会社 断熱構造、断熱構造の形成方法、及び紙容器

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