JP2004237643A - Method for manufacturing automotive interior trim - Google Patents
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車内装材の製造方法に関する。更に詳しくは、耐候性、生産性、初期接着性に優れた自動車内装材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車内装材の製造方法の一つとして、多孔質基材と表層材とを接着剤を用いて積層させて得られる方法が知られており、得られた内装材はドアトリムや天井材等に用いられている。具体的製造方法としては、例えば特許文献1には、軟質ウレタンフォームや硬質ウレタンフォームにイソシアネートを含浸し、その上へ水とウレタン化触媒を加え、両面をガラスマットで補強した成形品が提案されている。また、特許文献2には、連続気泡の常温成型しうるポリウレタンフォームを接着剤が施されている2枚のガラスマットの間に挟み込み熱成形した成形品が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭58−5346号公報
【特許文献2】
特開平4−211416号公報
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
そして、これらの接着剤は、強度や硬化性等の面から、芳香族系のポリイソシアネートを用いる場合が多い。しかし、芳香族系ポリイソシアネートは経時により黄変するという欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本出願人は、上記欠点を改善するべく検討した結果、特願2002−127122、特願2002−313600、特願2002−313603、特願2002−31360において、外観に優れた無黄変ポリイソシアネートを介して積層接着して得られる自動車内装材の製造方法を既に報告している。
【0006】
本発明者等は前記発明を更に改良し、より優れた自動車内装材の製造方法を得るべく研究検討した結果、すぐれた特定の無黄変イソシアネート及び特定の触媒の組み合わせにより、生産性、初期接着性に優れ、かつ外観上優れた自動車内装材が得られる製造方法を見いだし、本発明に到達した。
【0007】
すなわち本発明は、多孔質基材と表層材を触媒水溶液(B)の存在下、有機ポリイソシアネート(A)を介して積層接着して得られる自動車内装材の製造方法において、該有機ポリイソシアネート(A)が脂肪族ジイソシアネートのアロファネート変性体(A1)及び脂肪族ジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(A2)を含有するものであって、その質量混合比が(A1):(A2)=20:80〜80:20であり、かつ、触媒水溶液(B)が1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7のフェノール塩の水溶液であることを特徴とする自動車内装材の製造方法である。
【0008】
本発明は、(A)の25℃における粘度が800mPa・s以下であることを特徴とする自動車内装材の製造方法である。
【0009】
本発明は、前記(A1)がヘキサメチレンジイソシアネートと炭素数1〜5のアルキルアルコールから得られるものであることを特徴とする自動車内装材の製造方法である。
【0010】
本発明は、前記(A2)がヘキサメチレンジイソシアネート、及び/又はヘキサメチレンジイソシアネートと炭素数1〜10のアルキレングリコールから得られるものであることを特徴とする自動車内装材の製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる有機ポリイソシアネート(A)は、脂肪族ジイソシアネートのアロファネート変性体(A1)及び脂肪族ジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(A2)であって、その質量混合比が(A1):(A2)=20:80〜80:20(好ましくは40:60〜80:20)である。(A1)が多すぎると、接着剤層の剛性が低くなり、ひいては接着強度が低下しやすい。また、(A1)少なすぎると接着剤の粘度が高くなり、多孔質基材への含浸性が低下し、ひいては接着強度が低下しやすい。
【0012】
また、(A)の25℃の粘度が800mPa・s以下が好ましく、特に50〜600mPa・sが好ましい。また、(A)のイソシアネート含量は、10〜30質量%が好ましく、15〜25質量%が特に好ましい。
【0013】
本発明に用いられるアロファネート変性ポリイソシアネート(A1)及びイソシアヌレート変性ポリイソシアネート(A2)における脂肪族ジイソシアネートとしては、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリエチレングリコールジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。本発明では、前記変性ポリイソシアネートを得る際の反応性、自動車内装材の製造時における生産性等を考慮すると、ヘキサメチレンジイソシアネートが好ましい。
【0014】
本発明に用いられるアロファネート変性ポリイソシアネート(A1)は、前記有機ジイソシアネートとアルコール化合物を、アロファネート化触媒の存在下、アロファネート化反応させて得られるものである。このアルコール化合物としては、メタノール、エタノール、プロパノール(各種異性体をを含む)、ブタノール(各種異性体をを含む)、ペンタノール(各種異性体をを含む)、ヘキサノール(各種異性体をを含む)等の脂肪族モノアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール(各種異性体をを含む)、ブタンジオール(各種異性体をを含む)、ペンタンジオール(各種異性体をを含む)、ヘキサンジオール(各種異性体をを含む)、ヘプタンジオール(各種異性体をを含む)、オクタンジオール(各種異性体をを含む)、ノナンジオール(各種異性体をを含む)等の脂肪族グリコール類、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の脂肪族ポリオール類等が挙げられる。本発明では、得られる(A1)の粘度等を考慮すると炭素数1〜5の脂肪族モノアルコール類が好ましい。
【0015】
(A1)の25℃の粘度は500mPa・s以下が好ましく、特に50〜300mPa・sが好ましい。また、(A1)のイソシアネート含量は10〜30質量%が好ましく、特に15〜25質量%が好ましい。
【0016】
本発明に用いられるイソシアヌレート変性ポリイソシアネート(A2)は、脂肪族ジイソシアネート、及び/又は脂肪族ジイソシアネートとアルコール化合物を、イソシアヌレート化触媒の存在下、イソシアヌレート化反応させて得られるものである。(A2)における脂肪族ジイソシアネート及びアルコール化合物は、前述の(A1)を得るのに用いられるものと同じである。アルコール化合物は、接着強度等を考慮すると、炭素数1〜0の脂肪族グリコールが好ましい
【0017】
(A1)の製造方法は、脂肪族ジイソシアネートの一部をアルコール化合物でウレタン変性した後、アロファネート化触媒の存在下でアロファネート化反応を行い、所定の反応率又はウレタン基が消失した時点で触媒毒を添加して触媒を失活させるという逐次反応法、脂肪族ジイソシアネートとアルコール化合物とを、アロファネート化触媒の存在下、ウレタン化反応とアロファネート化反応を同時に行う同時反応法等が挙げられる。
【0018】
(A2)の25℃の粘度は1,000〜3,000mPa・sが好ましく、特に1,200〜2,800mPa・sが好ましい。また、(A2)のイソシアネート含量は10〜30質量%が好ましく、特に15〜25質量%が好ましい。
【0019】
(A2)の製造方法は、脂肪族ジイソシアネート、及び/又は脂肪族ジイソシアネートをアルコール化合物でウレタン変性したイソシアネート基末端プレポリマーを、イソシアヌレート化触媒の存在下でイソシアヌレート化反応を行い、所定の反応率に達した時点で触媒毒を添加してイソシアヌレート化反応を停止するという方法等が挙げられる。
【0020】
なお、いずれの場合も、反応停止後に未反応の脂肪族ジイソシアネートを薄膜蒸留等により、未反応脂肪族ジイソシアネート含有量1%以下になるまで除去すると、内装材製造時において刺激臭がほとんどないので好ましい。
【0021】
本発明では、必要に応じて(A1)、(A2)以外の有機ポリイソシアネートを併用してもよい。(A1)、(A2)以外の有機ポリイソシアネートとしては、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリエチレングリコールジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート(モノマー)、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、水素添加トルエンジイソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、テトラメチル水素添加キシレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、キシレン−1,4−ジイソシアネート、キシレン−1,3−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートの他、その重合体やそのポリメリック体、ウレタン変性体、ウレア変性体、ビウレット変性体、カルボジイミド変性体、ウレトンイミン変性体、ウレトジオン変性体、イソシアヌレート変性体、脂肪族ジイソシアネート以外のアロファネート変性体、更にこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0022】
また、本発明に用いる有機ポリイソシアネート(A)には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、可塑剤、顔料・染料、抗菌剤・抗カビ剤等の公知の各種添加剤や助剤を添加することもできる。
【0023】
本発明に用いられる触媒水溶液(B)は、1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(以下DBUと略称する)のフェノール塩の水溶液である。DBUフェノール塩は、トリエチレンジアミンのような従来の3級アミンと比較すると、反応性が高いため自動車内装材の生産性が向上する。本発明に用いられる触媒水のDBUフェノール塩の濃度(=溶質と溶液の質量比)は、1〜20%が好ましく、特に好ましくは3〜18%である。
【0024】
本発明ではDBUフェノール塩以外の触媒を併用してもよい。この触媒としては、例えばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン、ジメチルベンジルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N′,N′,N″−ペンタメチルジエチレントリアミン、ビス−(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、トリエチレンジアミン、DBUそのもの、1−ブチル−2−メチルイミダゾール等の三級アミン、又はこれらの有機酸塩(DBUフェノール塩以外)、スタナスオクトエート、ジブチルチンジラウレート、ナフテン酸亜鉛等の有機金属化合物が挙げられる。更には、2,4,6,−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、N,N′,N″−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロートリアジン、オクチル酸カリウムとジエチレングリコールの混合物、3級アミンとオクチル酸カリウムとジエチレングリコールの混合物、カリウムフェノラート、ナトリウムメトキシド等のフェノラート、アルコラート、更に特に有効な2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4−ビス(ジメミルアミノメチル)フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノトリメチルシランフェノール、トリエチルアミン、ジアザビシクロウンデセン、ナフテン酸鉛、オクテン酸鉛等のイソシアヌレート化触媒が挙げられる。
【0025】
本発明の自動車内装材の具体的な製造方法は、以下に示す方法が挙げられる。
1)有機ポリイソシアネート(A)を、多孔質基材及び/又は表層材の片面あるいは両面に含浸又は塗布した後、触媒水溶液(B)をイソシアネート塗布面に噴霧して、積層する。
2)有機ポリイソシアネート(A)の触媒水(B)に乳化・分散させた分散液を、多孔質基材及び/又は表層材の片面あるいは両面に含浸又は塗布して、積層する。
3)多孔質基材及び/又は表層材の片面あるいは両面に、触媒水溶液(B)を噴霧した後、有機ポリイソシアネート(A)を、多孔質基材及び/又は表層材の片面あるいは両面に含浸又は塗布して、積層する。
4)多孔質基材及び/又は表層材の一方の面に有機ポリイソシアネート(A)を含浸又は塗布し、他方の面に触媒水溶液(B)を噴霧し、その後積層する。
なお積層後又は同時に、熱成形することが好ましい。
【0026】
本発明に用いられる多孔質基材は、内装材の芯材に用いられるものであり、イソシアネートを塗布又は含浸させ、熱成形することにより成形性を有するものであれば何でもよく、例えば、布、紙、フェルト、ウール、樹脂繊維、硬質発泡プラスチック、軟質発泡プラスチック、フォームチップを固めたリボンデッドフォーム等が挙げられる。本発明において特に好ましい多孔質基材は、ウレタンフォームである。更に内装材の強度付与等のため、表層材と多孔質基材の間にガラス繊維等の強化材を用いるのが好ましい。
【0027】
また、表層材とは、表皮材や裏面材といった内装材の最外部に用いられる部材の総称である。この表層材としては、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアミド系等のシート、不織布、トリコット等が挙げられる。
【0028】
DBUのフェノール塩の水溶液の使用量は、有機ポリイソシアネートに対して2〜80質量%が好ましい。
【0029】
なお、接着強度向上等の目的で、水以外の活性水素基含有化合物を併用することもできる。この活性水素基含有化合物としては、(A1)や(A2)を得るのに用いられる脂肪族モノアルコール類、脂肪族グリコール類、脂肪族ポリオール類、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン等のポリアミン類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアミノアルコール類等が挙げられる。
【0030】
熱成形する場合の条件は、金型温度:85〜150℃、時間:10〜150秒が好ましく、特に、金型温度:90〜140℃、時間:20〜120秒が好ましい。なお、圧力は0.1〜10MPa、特に0.2〜5MPaが好ましい。
【0031】
なお、85℃未満の金型温度(例えば80℃)で熱成形した直後は、十分に接着していない場合が多いが、更に30〜70℃で0.5〜48時間熟成することによって強度をアップさせることが可能である。しかし、低温での熱成形は、このような熟成工程が必要となり、生産性に劣るものであるため好ましくない。
【0032】
このようにして得られる自動車内装材の単位体積当たりの全見掛け密度は、100〜150kg/m3 が好ましい。単位面積当たりの全見掛け密度は0.5〜1kg/m2 が好ましい。また、内装材の厚さは3〜7mmが好ましい。
【0033】
【発明の効果】
本発明により、長期に渡り変色のない自動車内装材が効率よく得られる。なお、本発明によって得られた自動車内装材は、軽量で生産性に優れ、成形天井用として好適である。なお本発明は、船舶用内装材や建築材料(複合パネル)等の分野にも応用できるものである。
【0034】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。例における「%」は、断りのない限り「質量%」である。
【0035】
〔アロファネート変性ポリイソシアネートの合成〕
合成例1
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量:1Lの反応器内を窒素置換した後、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を975g、メタノールを25g仕込み、90℃で2時間ウレタン化反応を行った。反応生成物をFT−IRにて分析したところ、水酸基は消失していた。次に2−エチルヘキサン酸ジルコニウムを0.2g仕込み、90℃にて3時間反応させた。反応生成物をFT−IR及び13C−NMRにて分析したところ、ウレタン基は消失していた。次いで、リン酸を0.1g仕込み50℃で1時間停止反応を行った。停止反応後の反応生成物のイソシアネート含量は42.1%であった。この反応生成物を130℃・0.04kPaにて薄膜蒸留を行い、イソシアネート含量が21.1%、25℃の粘度が120mPa・s、遊離のHDI含有量が0.1%、色数が20APHA、平均官能基数が2のポリイソシアネートAを得た。ポリイソシアネートAをFT−IR、13C−NMRにて分析したところ、ウレタン基はその存在が認められず、アロファネート基の存在が確認された。また、ウレトジオン基及びイソシアヌレート基は痕跡程度認められた。
【0036】
合成例2
合成例1と同様な反応器内を窒素置換した後、HDIを950g、イソプロパノールを50g仕込み、90℃で2時間ウレタン化反応を行った。反応生成物をFT−IRにて分析したところ、水酸基は消失していた。次に2−エチルヘキサン酸ジルコニウムを0.2g仕込み、90℃にて3時間反応させた。反応生成物をFT−IR及び13C−NMRにて分析したところ、ウレタン基は消失していた。次いで、リン酸を0.1g仕込み50℃で1時間停止反応を行った。停止反応後の反応生成物のイソシアネート含量は40.5%であった。この反応生成物を130℃・0.04kPaにて薄膜蒸留を行い、イソシアネート含量が19.4%、25℃の粘度が100mPa・s、未反応のHDI含有量が0.2%、色数が20APHA、平均官能基数が2のポリイソシアネートBを得た。ポリイソシアネートBをFT−IR、13C−NMRにて分析したところ、ウレタン基はその存在が認められず、アロファネート基の存在が確認された。また、ウレトジオン基及びイソシアヌレート基は痕跡程度認められた。
【0037】
〔イソシアヌレート変性ポリイソシアネートの合成〕
合成例3
合成例1と同様な反応器内を窒素置換した後、HDIを600g、1,3−ブタンジオールを4.8gを仕込み、撹拌しながら80℃で2時間ウレタン化反応させた。反応液のイソシアネート含量を測定したところ、48.8%であった。次に、触媒としてカプリン酸カリウム0.12g、助触媒としてフェノール0.6gを加え、60℃で4.5時間イソシアヌレート化反応を行った。この反応液に停止剤としてリン酸を0.084g加え、60℃で1時間撹拌後、この反応生成物を130℃・0.04kPaにて薄膜蒸留を行い、淡黄色透明液体で、イソシアネート含量が21.1%、25℃の粘度が2,200mPa・s、遊離HDI含有量が0.4%、色数が20APHA、平均官能基数が3.8のポリイソシアネートCを得た。ポリイソシアネートCをFT−IR、13C−NMRにて分析したところ、イソシアヌレート基及びウレタン基の存在が確認された。また、ウレトジオン基は痕跡程度認められ、アロファネート基は確認されなかった。
【0038】
合成例4
合成例1と同様な反応器に、HDIを600g仕込んだ後、該反応器内を窒素置換して、カプリン酸カリウム0.12g、フェノ−ル0.6gを加え、60℃で6時間イソシアヌレート化反応を行った。この反応液にリン酸を0.084g加え、反応温度で1時間攪拌後、この反応生成物を130℃・0.04kPaにて薄膜蒸留を行い、淡黄色透明液体で、イソシアネート含量が23.5%、25℃の粘度が1,500mPa・s、遊離HDI含有量が0.2%、色数が20APHA、平均官能基数が3.7のポリイソシアネートDを得た。ポリイソシアネートDをFT−IR、13C−NMRにて分析したところ、イソシアヌレート基の存在が確認された。また、ウレトジオン基は痕跡程度認められ、ウレタン基及びアロファネート基は確認されなかった。
【0039】
〔内装材の製造〕
実施例1〜7、比較例1〜6
熱成形可能な硬質ウレタンフォーム(密度=35kg/m3 、長さ=170mm、幅=100mm、厚み=5.5mm)に表1、2に示すイソシアネートを片面当たり60g/m2 塗布し、表1、2に示す触媒の濃度7%水溶液を18g/m2 噴霧し、ガラスマット、ポリエステル不織布を上下面に順次積層し、120℃に加熱した金型で2.8MPaで15秒成形して、厚さ7mmの成形品を得た。なお、内装材の構成は、不織布/ガラスマット/硬質ウレタンフォーム/ガラスマット/不織布である。結果を表1、2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
実施例1〜7、比較例1〜6、表1、2において、ポリイソシアネートA〜D以外に用いたポリイソシアネートを以下に示す。
コロネート1130:
ポリメリックMDI
日本ポリウレタン工業(株)製品
イソシアネート含量=31.3%
25℃の粘度 =120mPa・s
DBU:
1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7のフェノール塩
TEDA:
トリエチレンジアミン
※「コロネート」は日本ポリウレタン工業(株)の登録商標である。
※MDI:ジフェニルメタンジイソシアネート
※コロネート1130は、アニリンとホルムアルデヒドとの縮合反応で得られたポリアミンを、ホスゲンと反応させて得られる低粘度ポリイソシアネートであ
る。
【0043】
評価方法
<接着外観>
脱型から10分後に、サンプルを2cm幅にカットし、ピーリング試験を行った。
<初期硬度>
脱型直後の表面硬度(C硬度)を測定した。
○;70以上
△;50〜70未満
×;50未満
<耐候性>
成形した翌日から、屋内のやや日の当たる場所に一ヶ月間放置し、黄変の度合いを比較した。
○;変化なし。
△;わずかに黄変する。
×;明らかに黄変する。
【0044】
表1から示されるように、本発明によって得られた内装材は、軽量であり、良好な接着性や耐候性を示した。一方、表2のポリメリックMDIを用いた比較例1は耐候性が悪いものであった。比較例2は、触媒活性が低いため成形時間が15秒では不十分であるものと思われる。比較例3、5は、低官能ポリイソシアネートが多いため、接着層の強度不足になったと思われる。比較例4、6は粘度が高すぎて、多孔質基材への含浸が不十分なため強度不足になったと思われる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing an automobile interior material. More specifically, the present invention relates to a method for producing an automobile interior material having excellent weather resistance, productivity, and initial adhesion.
[0002]
[Prior art]
As one of manufacturing methods of automobile interior materials, a method is known in which a porous base material and a surface layer material are laminated using an adhesive, and the obtained interior material is used for door trim, ceiling material, and the like. Has been. As a specific production method, for example, Patent Document 1 proposes a molded product in which isocyanate is impregnated in a soft urethane foam or a hard urethane foam, water and a urethanization catalyst are added thereon, and both sides are reinforced with a glass mat. ing. Further, Patent Document 2 proposes a molded product obtained by sandwiching a polyurethane foam that can be molded at room temperature with open cells between two glass mats provided with an adhesive and thermoforming.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-58-5346 [Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 4-21416
[Problems to be solved by the present invention]
These adhesives often use an aromatic polyisocyanate in terms of strength, curability, and the like. However, aromatic polyisocyanates have a drawback that they turn yellow over time.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of studying to improve the above-mentioned drawbacks, the present applicant has found in Japanese Patent Application Nos. 2002-127122, 2002-313600, 2002-313603, and 2002-31360 a non-yellowing polyisocyanate having excellent appearance. A method for producing an automotive interior material obtained by laminating and bonding via a substrate has already been reported.
[0006]
The present inventors have further improved the above-mentioned invention and studied and studied to obtain a more excellent method for producing an automobile interior material. As a result, the combination of a specific non-yellowing isocyanate and a specific catalyst excellent in productivity and initial adhesion. The present inventors have found a production method capable of obtaining an automobile interior material having excellent properties and excellent appearance, and have reached the present invention.
[0007]
That is, the present invention relates to a method for producing an automotive interior material obtained by laminating and bonding a porous base material and a surface layer material via an organic polyisocyanate (A) in the presence of an aqueous catalyst solution (B). A) contains an allophanate-modified aliphatic diisocyanate (A1) and an isocyanurate-modified aliphatic diisocyanate (A2), and the mass mixing ratio thereof is (A1) :( A2) = 20: 80- 80:20, and wherein the aqueous catalyst solution (B) is an aqueous solution of 1,8-diaza-bicyclo (5,4,0) undecene-7 phenol salt. is there.
[0008]
The present invention is a method for producing an automobile interior material, wherein the viscosity at 25 ° C. of (A) is 800 mPa · s or less.
[0009]
The present invention is a method for producing an automobile interior material, wherein (A1) is obtained from hexamethylene diisocyanate and an alkyl alcohol having 1 to 5 carbon atoms.
[0010]
The present invention is a method for producing an automobile interior material, wherein (A2) is obtained from hexamethylene diisocyanate and / or hexamethylene diisocyanate and an alkylene glycol having 1 to 10 carbon atoms.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The organic polyisocyanate (A) used in the present invention is a modified allophanate of aliphatic diisocyanate (A1) and a modified isocyanurate of aliphatic diisocyanate (A2), and their mass mixing ratio is (A1) :( A2 ) = 20: 80 to 80:20 (preferably 40:60 to 80:20). When the content of (A1) is too large, the rigidity of the adhesive layer is reduced, and the adhesive strength is apt to be reduced. On the other hand, if (A1) is too small, the viscosity of the adhesive becomes high, so that the impregnation property of the porous base material is reduced, and the adhesive strength tends to be reduced.
[0012]
Further, the viscosity at 25 ° C. of (A) is preferably 800 mPa · s or less, particularly preferably 50 to 600 mPa · s. Further, the isocyanate content of (A) is preferably from 10 to 30% by mass, and particularly preferably from 15 to 25% by mass.
[0013]
Examples of the aliphatic diisocyanate in the allophanate-modified polyisocyanate (A1) and the isocyanurate-modified polyisocyanate (A2) used in the present invention include tetramethylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, decamethylene diisocyanate, lysine diisocyanate, triethylene glycol diisocyanate, and trimethyl hexaisocyanate. Methylene diisocyanate and the like can be mentioned. In the present invention, hexamethylene diisocyanate is preferred in consideration of the reactivity at the time of obtaining the modified polyisocyanate, the productivity at the time of manufacturing an automobile interior material, and the like.
[0014]
The allophanate-modified polyisocyanate (A1) used in the present invention is obtained by subjecting the organic diisocyanate and an alcohol compound to an allophanate-forming reaction in the presence of an allophanate-forming catalyst. Examples of the alcohol compound include methanol, ethanol, propanol (including various isomers), butanol (including various isomers), pentanol (including various isomers), and hexanol (including various isomers). Such as aliphatic monoalcohols, ethylene glycol, propylene glycol (including various isomers), butanediol (including various isomers), pentanediol (including various isomers), hexanediol (various isomers) ), Heptanediol (including various isomers), octanediol (including various isomers), nonanediol (including various isomers), such as aliphatic glycols, glycerin, trimethylolpropane, And aliphatic polyols such as pentaerythritol. In the present invention, aliphatic monoalcohols having 1 to 5 carbon atoms are preferable in consideration of the viscosity of the obtained (A1) and the like.
[0015]
The viscosity at 25 ° C. of (A1) is preferably 500 mPa · s or less, particularly preferably 50 to 300 mPa · s. Further, the isocyanate content of (A1) is preferably from 10 to 30% by mass, particularly preferably from 15 to 25% by mass.
[0016]
The isocyanurate-modified polyisocyanate (A2) used in the present invention is obtained by subjecting an aliphatic diisocyanate and / or an aliphatic diisocyanate to an alcohol compound to an isocyanurate-forming reaction in the presence of an isocyanurate-forming catalyst. The aliphatic diisocyanate and the alcohol compound in (A2) are the same as those used for obtaining the above (A1). The alcohol compound is preferably an aliphatic glycol having 1 to 0 carbon atoms in consideration of the adhesive strength and the like.
The production method of (A1) is that, after a part of the aliphatic diisocyanate is urethane-modified with an alcohol compound, an allophanate-forming reaction is performed in the presence of an allophanate-forming catalyst. And a simultaneous reaction method in which an aliphatic diisocyanate and an alcohol compound are simultaneously subjected to a urethane-forming reaction and an allophanate-forming reaction in the presence of an allophanate-forming catalyst.
[0018]
The viscosity at 25 ° C of (A2) is preferably from 1,000 to 3,000 mPa · s, particularly preferably from 1,200 to 2,800 mPa · s. Further, the isocyanate content of (A2) is preferably from 10 to 30% by mass, particularly preferably from 15 to 25% by mass.
[0019]
In the production method (A2), an aliphatic diisocyanate and / or an isocyanate-terminated prepolymer obtained by modifying an aliphatic diisocyanate with an urethane compound by an urethane compound is subjected to an isocyanurate-forming reaction in the presence of an isocyanurate-forming catalyst. When the rate reaches the rate, a method of adding a catalyst poison to stop the isocyanurate-forming reaction may be used.
[0020]
In any case, it is preferable to remove the unreacted aliphatic diisocyanate after the reaction is stopped by thin-film distillation or the like until the unreacted aliphatic diisocyanate content becomes 1% or less, since there is almost no pungent odor during the production of interior materials, which is preferable. .
[0021]
In the present invention, if necessary, an organic polyisocyanate other than (A1) and (A2) may be used in combination. Examples of the organic polyisocyanate other than (A1) and (A2) include aliphatic diisocyanates (monomers) such as tetramethylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, decamethylene diisocyanate, lysine diisocyanate, triethylene glycol diisocyanate, and trimethylhexamethylene diisocyanate, and isophorone diisocyanate. Cycloaliphatic diisocyanates such as cyclohexyl diisocyanate, dicyclohexyl methane diisocyanate, hydrogenated toluene diisocyanate, hydrogenated xylene diisocyanate, tetramethyl hydrogenated xylene diisocyanate, 2,4-toluene diisocyanate, 2,6-toluene diisocyanate, xylene-1,4 -Diisocyanate, xylene-1,3-diisocyanate Acid, tetramethyl xylene diisocyanate, 4,4'-diphenylmethane diisocyanate, 2,4'-diphenylmethane diisocyanate, 4,4'-diphenyl ether diisocyanate, 2-nitrodiphenyl-4,4'-diisocyanate, 2,2'-diphenyl Propane-4,4'-diisocyanate, 3,3'-dimethyldiphenylmethane-4,4'-diisocyanate, 4,4'-diphenylpropane diisocyanate, m-phenylene diisocyanate, p-phenylene diisocyanate, naphthalene-1,4-diisocyanate , Naphthalene-1,5-diisocyanate, aromatic diisocyanates such as 3,3'-dimethoxydiphenyl-4,4'-diisocyanate, as well as polymers, polymers and urethanes thereof Modified products, urea modified products, biuret modified products, carbodiimide-modified products, uretonimine modified product, uretdione modified product, an isocyanurate modified product, an allophanate modified product other than aliphatic diisocyanate are also mixtures of two or more thereof.
[0022]
In addition, various known additives such as antioxidants, ultraviolet absorbers, flame retardants, plasticizers, pigments / dyes, antibacterial agents and antifungal agents are added to the organic polyisocyanate (A) used in the present invention, if necessary. Agents and auxiliaries can also be added.
[0023]
The aqueous catalyst solution (B) used in the present invention is an aqueous solution of a phenol salt of 1,8-diaza-bicyclo (5,4,0) undecene-7 (hereinafter abbreviated as DBU). The DBU phenol salt has a higher reactivity as compared with a conventional tertiary amine such as triethylenediamine, so that the productivity of an automobile interior material is improved. The concentration of the DBU phenol salt of the catalyst water used in the present invention (= mass ratio of solute and solution) is preferably 1 to 20%, particularly preferably 3 to 18%.
[0024]
In the present invention, a catalyst other than the DBU phenol salt may be used in combination. Examples of the catalyst include triethylamine, tripropylamine, tributylamine, N-methylmorpholine, dimethylbenzylamine, N, N, N ', N'-tetramethylhexamethylenediamine, N, N, N', N ', N "-pentamethyldiethylenetriamine, bis- (2-dimethylaminoethyl) ether, triethylenediamine, DBU itself, tertiary amines such as 1-butyl-2-methylimidazole, or their organic acid salts (other than DBU phenol salts) And organic metal compounds such as stannas octoate, dibutyltin dilaurate, zinc naphthenate, etc. Further, 2,4,6, -tris (dimethylaminomethyl) phenol, N, N ', N "-tris ( Dimethylaminopropyl) hexahydro-triazine, potassium octylate Mixture of tertiary amine, potassium octylate and diethylene glycol, phenolate such as potassium phenolate and sodium methoxide, alcoholate, and 2,4,6-tris (dimethylaminomethyl) phenol which is particularly effective. Isocyanuration of 2,4-bis (dimemylaminomethyl) phenol, 2,6-di-t-butyl-4-dimethylaminotrimethylsilanephenol, triethylamine, diazabicycloundecene, lead naphthenate, lead octenoate, etc. Catalysts.
[0025]
A specific method for producing the automotive interior material of the present invention includes the following method.
1) After impregnating or applying the organic polyisocyanate (A) on one or both surfaces of the porous substrate and / or the surface layer material, the catalyst aqueous solution (B) is sprayed on the isocyanate-coated surface and laminated.
2) A dispersion obtained by emulsifying and dispersing the organic polyisocyanate (A) in the catalyst water (B) is impregnated or applied to one or both surfaces of the porous substrate and / or the surface layer material, and laminated.
3) After the catalyst aqueous solution (B) is sprayed on one or both surfaces of the porous substrate and / or the surface material, the organic polyisocyanate (A) is impregnated on one or both surfaces of the porous substrate and / or the surface material. Alternatively, they are applied and laminated.
4) One surface of the porous substrate and / or the surface layer material is impregnated or coated with the organic polyisocyanate (A), and the other surface is sprayed with the catalyst aqueous solution (B), and then laminated.
It is preferable to perform thermoforming after or simultaneously with lamination.
[0026]
The porous substrate used in the present invention is used for the core material of the interior material, and may be any material having formability by applying or impregnating isocyanate and thermoforming, for example, cloth, Examples thereof include paper, felt, wool, resin fiber, hard foamed plastic, soft foamed plastic, and ribbon dead foam in which a foam chip is solidified. A particularly preferred porous substrate in the present invention is urethane foam. Further, it is preferable to use a reinforcing material such as glass fiber between the surface layer material and the porous substrate in order to impart strength to the interior material.
[0027]
The surface material is a general term for members used as the outermost of the interior material such as a skin material and a back surface material. Examples of the surface material include polyester-based, polyolefin-based, polyvinyl chloride-based, and polyamide-based sheets, nonwoven fabrics, and tricots.
[0028]
The amount of the aqueous solution of DBU phenol salt used is preferably from 2 to 80% by mass based on the organic polyisocyanate.
[0029]
In addition, an active hydrogen group-containing compound other than water can be used in combination for the purpose of improving the adhesive strength. Examples of the active hydrogen group-containing compound include aliphatic monoalcohols, aliphatic glycols, aliphatic polyols, polyamines such as ethylenediamine, hexamethylenediamine, and isophoronediamine used for obtaining (A1) and (A2). And amino alcohols such as monoethanolamine and diethanolamine.
[0030]
The conditions for thermoforming are preferably mold temperature: 85 to 150 ° C and time: 10 to 150 seconds, and particularly preferably mold temperature: 90 to 140 ° C and time: 20 to 120 seconds. The pressure is preferably 0.1 to 10 MPa, particularly preferably 0.2 to 5 MPa.
[0031]
Immediately after thermoforming at a mold temperature of less than 85 ° C. (for example, 80 ° C.), the adhesive is often not sufficiently bonded, but the strength is further increased by aging at 30 to 70 ° C. for 0.5 to 48 hours. It is possible to raise. However, thermoforming at a low temperature is not preferable because such an aging step is required and productivity is poor.
[0032]
All the apparent density per unit volume of an automobile interior material obtained in this manner is preferably 100~150kg / m 3. The total apparent density per unit area is preferably 0.5 to 1 kg / m 2 . The thickness of the interior material is preferably 3 to 7 mm.
[0033]
【The invention's effect】
According to the present invention, an automobile interior material without discoloration for a long time can be efficiently obtained. The automotive interior material obtained by the present invention is lightweight and excellent in productivity, and is suitable for molded ceilings. The present invention is also applicable to fields such as ship interior materials and building materials (composite panels).
[0034]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited thereto. “%” In the examples is “% by mass” unless otherwise specified.
[0035]
(Synthesis of allophanate-modified polyisocyanate)
Synthesis Example 1
A 1-liter reactor equipped with a stirrer, a thermometer, a cooler, and a nitrogen gas inlet tube was purged with nitrogen. Then, 975 g of hexamethylene diisocyanate (HDI) and 25 g of methanol were charged, and the urethane reaction was performed at 90 ° C. for 2 hours. Was done. When the reaction product was analyzed by FT-IR, the hydroxyl group had disappeared. Next, 0.2 g of zirconium 2-ethylhexanoate was charged and reacted at 90 ° C. for 3 hours. When the reaction product was analyzed by FT-IR and 13 C-NMR, the urethane group had disappeared. Next, 0.1 g of phosphoric acid was charged and a termination reaction was performed at 50 ° C. for 1 hour. The isocyanate content of the reaction product after the termination reaction was 42.1%. This reaction product was subjected to thin-film distillation at 130 ° C. and 0.04 kPa to have an isocyanate content of 21.1%, a viscosity at 25 ° C. of 120 mPa · s, a free HDI content of 0.1%, and a color number of 20 APHA. Thus, polyisocyanate A having an average number of functional groups of 2 was obtained. When the polyisocyanate A was analyzed by FT-IR and 13 C-NMR, the presence of a urethane group was not recognized, and the presence of an allophanate group was confirmed. Also, traces of uretdione groups and isocyanurate groups were observed.
[0036]
Synthesis Example 2
After replacing the inside of the same reactor as in Synthesis Example 1 with nitrogen, 950 g of HDI and 50 g of isopropanol were charged, and a urethanization reaction was performed at 90 ° C. for 2 hours. When the reaction product was analyzed by FT-IR, the hydroxyl group had disappeared. Next, 0.2 g of zirconium 2-ethylhexanoate was charged and reacted at 90 ° C. for 3 hours. When the reaction product was analyzed by FT-IR and 13 C-NMR, the urethane group had disappeared. Next, 0.1 g of phosphoric acid was charged and a termination reaction was performed at 50 ° C. for 1 hour. The isocyanate content of the reaction product after the termination reaction was 40.5%. The reaction product was subjected to thin-film distillation at 130 ° C. and 0.04 kPa, and the isocyanate content was 19.4%, the viscosity at 25 ° C. was 100 mPa · s, the unreacted HDI content was 0.2%, and the color number was Polyisocyanate B having 20 APHA and an average number of functional groups of 2 was obtained. When polyisocyanate B was analyzed by FT-IR and 13 C-NMR, the presence of urethane groups was not recognized, and the presence of allophanate groups was confirmed. Also, traces of uretdione groups and isocyanurate groups were observed.
[0037]
(Synthesis of isocyanurate-modified polyisocyanate)
Synthesis Example 3
After replacing the inside of the reactor with nitrogen in the same manner as in Synthesis Example 1, 600 g of HDI and 4.8 g of 1,3-butanediol were charged and subjected to a urethanization reaction at 80 ° C. for 2 hours with stirring. The measured isocyanate content of the reaction solution was 48.8%. Next, 0.12 g of potassium caprate as a catalyst and 0.6 g of phenol as a cocatalyst were added, and an isocyanurate-forming reaction was performed at 60 ° C. for 4.5 hours. After adding 0.084 g of phosphoric acid as a terminator to the reaction solution and stirring at 60 ° C. for 1 hour, the reaction product was subjected to thin-film distillation at 130 ° C. and 0.04 kPa to obtain a pale yellow transparent liquid having an isocyanate content. Polyisocyanate C having 21.1%, a viscosity at 25 ° C of 2,200 mPa · s, a free HDI content of 0.4%, a color number of 20 APHA, and an average functional group number of 3.8 was obtained. When polyisocyanate C was analyzed by FT-IR and 13 C-NMR, the presence of an isocyanurate group and a urethane group was confirmed. Also, traces of uretdione groups were recognized, and allophanate groups were not confirmed.
[0038]
Synthesis Example 4
After 600 g of HDI was charged into the same reactor as in Synthesis Example 1, the inside of the reactor was replaced with nitrogen, 0.12 g of potassium caprate and 0.6 g of phenol were added, and isocyanurate was added at 60 ° C. for 6 hours. The reaction was carried out. After adding 0.084 g of phosphoric acid to the reaction solution and stirring at the reaction temperature for 1 hour, the reaction product was subjected to thin-film distillation at 130 ° C. and 0.04 kPa to obtain a pale yellow transparent liquid having an isocyanate content of 23.5. %, A viscosity at 25 ° C. of 1,500 mPa · s, a free HDI content of 0.2%, a color number of 20 APHA and an average functional group number of 3.7 were obtained. When polyisocyanate D was analyzed by FT-IR and 13 C-NMR, the presence of an isocyanurate group was confirmed. Also, traces of uretdione groups were observed, and neither urethane groups nor allophanate groups were found.
[0039]
[Manufacture of interior materials]
Examples 1 to 7, Comparative Examples 1 to 6
The isocyanate shown in Tables 1 and 2 was applied at 60 g / m 2 per side to a thermoformable rigid urethane foam (density = 35 kg / m 3 , length = 170 mm, width = 100 mm, thickness = 5.5 mm). 18 g / m 2 of a 7% concentration aqueous solution of the catalyst shown in 2 was sprayed, and a glass mat and a polyester nonwoven fabric were sequentially laminated on the upper and lower surfaces. A molded product having a length of 7 mm was obtained. The structure of the interior material is nonwoven fabric / glass mat / hard urethane foam / glass mat / nonwoven fabric. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0040]
[Table 1]
[0041]
[Table 2]
[0042]
In Examples 1 to 7, Comparative Examples 1 to 6, and Tables 1 and 2, polyisocyanates used in addition to polyisocyanates A to D are shown below.
Coronate 1130:
Polymeric MDI
Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd. product isocyanate content = 31.3%
Viscosity at 25 ° C = 120 mPa · s
DBU:
Phenol salt TEDA of 1,8-diaza-bicyclo (5,4,0) undecene-7:
Triethylenediamine * "Coronate" is a registered trademark of Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd.
* MDI: diphenylmethane diisocyanate * Coronate 1130 is a low-viscosity polyisocyanate obtained by reacting a polyamine obtained by a condensation reaction between aniline and formaldehyde with phosgene.
[0043]
Evaluation method <Adhesive appearance>
Ten minutes after demolding, the sample was cut into a width of 2 cm and a peeling test was performed.
<Initial hardness>
The surface hardness (C hardness) immediately after demolding was measured.
;; 70 or more Δ; 50 to less than 70 ×; less than 50 <weather resistance>
From the day after the molding, it was left for a month in a slightly sunny place indoors, and the degree of yellowing was compared.
;: No change.
Δ: slight yellowing.
X: Obviously yellowing.
[0044]
As shown in Table 1, the interior material obtained by the present invention was lightweight, and showed good adhesiveness and weather resistance. On the other hand, Comparative Example 1 using the polymeric MDI shown in Table 2 had poor weather resistance. In Comparative Example 2, a molding time of 15 seconds is considered to be insufficient due to low catalytic activity. In Comparative Examples 3 and 5, it is considered that the strength of the adhesive layer was insufficient due to the large amount of the low-functional polyisocyanate. It is considered that Comparative Examples 4 and 6 had too high a viscosity and insufficient strength due to insufficient impregnation into the porous substrate.
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