JP2004237305A - ぶりき原板およびその製造方法 - Google Patents

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清志 立花
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直也 佐藤
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Abstract

【課 題】優れた光沢を有する缶用ぶりき鋼板の素材となる均一な表面粗度を有するぶりき原板と、そのぶりき原板を高い歩留りで安定して製造する方法を提供する。
【解決手段】調質圧延機の出側に設置された光沢度計または色差計を用いて、調質圧延機から排出されるぶりき原板の光沢度または色差を測定し、得られた光沢度または色差の測定値を演算装置に伝送し、演算装置で測定値を入力信号として演算処理を行ない、あらかじめ設定された光沢度または色差の目標値と測定値との差から圧延荷重補正値を算出し、圧延荷重補正値を出力信号として調質圧延機に伝送し、圧延荷重目標値を圧延荷重補正値で補正した数値を新たな圧延荷重目標値として圧延荷重を制御して調質圧延を行なう。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた光沢を有する缶用ぶりき鋼板の素材となるぶりき原板とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
缶用ぶりき鋼板は、その表面に種々の塗装を施して商品となるので、優れた光沢を有する缶用ぶりき鋼板のニーズが高まっている。缶用ぶりき鋼板の光沢を改善するためには、素材となるぶりき原板の表面粗度を均一に維持する必要がある。一般に、ぶりき原板に所定の表面粗度を付与するためには、調質圧延機のワークロールの表面に所定の大きさ,深さの凹凸を形成し、ワークロール表面の凹凸をぶりき原板に転写させる。
【0003】
ところが調質圧延の処理量が増加すると、ワークロール表面の凹凸の形状が乱れて、ぶりき原板の表面粗度が粗くなる。そこで、ワークロール表面の凹凸形状の乱れに応じてワークロールの圧延荷重を調整し、ぶりき原板の表面粗度を均一に維持する技術が種々検討されている。
たとえば、調質圧延を施したぶりき原板から試料を切り出し、その試料の表面粗度を測定する方法がある。この方法は、オフラインで試料の表面粗度を測定して、表面粗度の測定値と目標値とを比較し、その結果に基づいて圧延荷重の目標値を修正して調質圧延を行なうものである。したがって試料の切り出しによる歩留り低下は避けられない。また、表面粗度の測定結果が得られるまでの間に、表面粗度が不均一なぶりき原板が製造される可能性がある。
【0004】
一方、 オンラインの測定機器を使用する方法として、 特許文献1には、溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法が開示されている。この技術は、溶融亜鉛めっき鋼板のスキンパス圧延機の出側に表面粗度測定装置を設置して、得られた表面粗度の測定値をスキンパス圧延機にフィードバックしてスキンパス圧延機の圧下力と張力を制御するものである。ところが特許文献1に開示された技術は、溶融亜鉛めっき鋼板に有効であるものの、錫めっきを施されるぶりき原板には必ずしも有効な技術ではない。
【0005】
また特開文献2には、板圧延における光沢度制御方法が開示されている。この技術は、普通鋼,ステンレス鋼等の冷間圧延において圧延油を用いるとともに、冷間圧延機の出側に光沢度計を設置して、得られた光沢度の測定値を冷間圧延機にフィードバックして圧延油の流量を制御するものである。ところが特開文献2に開示された技術は、圧延油を用いた冷間圧延には有効であるものの、調質圧延を施すぶりき原板、特に乾式調質圧延を施すぶりき原板には適用できない。
【0006】
さらに缶用ぶりき鋼板は、近年、複雑な形状の缶に成形され、かつ種々の塗装を施されるようになり、均一な表面粗度(すなわち優れた光沢)を有する缶用ぶりき鋼板のニーズが著しく増大している。ところが従来の技術で製造したぶりき原板では、このような用途に用いることが可能な優れた光沢を有する缶用ぶりき鋼板を高い歩留りで安定して製造することはできなかった。
【0007】
【特許文献1】
特許第2542467 号公報
【特許文献2】
特開平4−100605号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題を解消し、優れた光沢を有する缶用ぶりき鋼板の素材となる均一な表面粗度を有するぶりき原板と、そのぶりき原板を高い歩留りで安定して製造する方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、調質圧延機の出側に設置された光沢度計または色差計を用いて、調質圧延機から排出されるぶりき原板の光沢度または色差を測定し、得られた光沢度または色差の測定値を演算装置に伝送し、演算装置で測定値を入力信号として演算処理を行ない、あらかじめ設定された光沢度または色差の目標値と測定値との差から圧延荷重補正値を算出し、圧延荷重補正値を出力信号として調質圧延機に伝送し、圧延荷重目標値を圧延荷重補正値で補正した数値を新たな圧延荷重目標値として圧延荷重を制御して調質圧延を行なうぶりき原板の製造方法である。
【0010】
前記したぶりき原板の製造方法の発明においては、好適態様として、ぶりき原板の板幅方向に、光沢度計を2個以上または色差計を2個以上設置することが好ましい。
また本発明は、調質圧延機の出側に設置された光沢度計または色差計を用いて、調質圧延機から排出されるぶりき原板の光沢度または色差を測定し、得られた光沢度または色差の測定値とあらかじめ設定された光沢度または色差の目標値との差から圧延荷重補正値を算出し、圧延荷重目標値を圧延荷重補正値で補正した数値を新たな圧延荷重目標値として圧延荷重を制御して調質圧延を行ない製造したぶりき原板である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用する装置の例を模式的に示す配置図である。図1中の矢印は、ぶりき原板の搬送方向を示す。
ぶりき原板8の調質圧延を行なう際には、図1に示すような2基のロールスタンドを有する乾式調質圧延機1が広く使用されている。乾式調質圧延機1の各ロールスタンドは、ぶりき原板8の調質圧延を行なうワークロール2と、そのワークロール2に圧延荷重を付与するバックアップロール4とを有する。
【0012】
ワークロール2の表面には、所定の大きさ,深さの凹凸が形成されており、調質圧延を行なうことによって、ぶりき原板8にその凹凸が転写される。
乾式調質圧延機1の出側には光沢度計6または色差計7が設置され、その光沢度計6または色差計7を用いて、図1に示すように乾式調質圧延機1で調質圧延を施されたぶりき原板8の表面の光沢度または色差を測定し、得られた測定値を演算装置5に伝送する。
【0013】
演算装置5は、光沢度または色差の測定値を入力信号として演算処理を行なう。つまり光沢度の測定値を入力信号として演算処理を行なう場合は、図2に示すような圧延荷重と光沢度との関係に基づいて、光沢度の測定値と目標値の差に相当する圧延荷重補正値ΔPを算出する。また色差の測定値を入力信号として演算処理を行なう場合は、図3に示すような圧延荷重と色差との関係に基づいて、色差の測定値と目標値の差に相当する圧延荷重補正値ΔPを算出する。この圧延荷重補正値ΔPは、演算装置5から乾式調質圧延機1に伝送される。
【0014】
次に圧延荷重目標値Pを圧延荷重補正値ΔPで補正した数値を新たな圧延荷重目標値として圧延荷重を制御して調質圧延を行なう。圧延荷重の調整は、図1の下バックアップロール4a下部あるいは上バックアップロール4b上部に設置された油圧シリンダー(図示せず)またはスクリュージャッキ(図示せず)で調整する。
【0015】
なお、このようにして圧延荷重を制御するロールスタンドは、2基のロールスタンドのうちの片方のみでも良いし、あるいは両方であっても良い。
このようにして圧延方向に均一な表面粗度を有するぶりき原板8を高い歩留りで製造でき、そのぶりき原板8を素材として優れた光沢を有する缶用ぶりき鋼板が高い歩留りで得られる。
【0016】
また、ぶりき原板8の板幅方向に、光沢度計6を2個以上または色差計7を2個以上設置して、ぶりき原板8の光沢度または色差を測定し、得られた板幅方向の光沢度または色差の測定値を、あらかじめ設定された板幅方向の光沢度または色差の目標値との差から板幅方向の圧延荷重補正値を算出し、圧延補正目標値を圧延荷重補正値で補正した数値を新たな板幅方向の圧延荷重目標値として、図4,5に示す非円筒形状の中間ロール3のシフトにより、板幅方向の圧延荷重を制御して調質圧延を行なうことが好ましい。これにより、板幅方向にも均一な表面粗度を有するぶりき原板8を高い歩留りで製造でき、そのぶりき原板8を素材として、さらに優れた光沢を有する缶用ぶりき鋼板が得られるので好ましい。
【0017】
【実施例】
図1に示す乾式調質圧延機を用いて、色差計7を使用せず、光沢度の目標値を300(GS20°)として、ぶりき原板8の調質圧延を行なった。ワークロール3の表面粗度は、乾式調質圧延機1の入側に位置する第1スタンドが 0.2μm(Ra:算術平均粗さ JISB0601−1994),出側に位置する第1スタンドが 0.1μm(Ra)であった。圧延荷重は、ぶりき原板8の板幅方向1mmあたり 0.3〜1.0ton/mmとした。これを発明例とする。
【0018】
一方、従来は、調質圧延を行なったぶりき原板8から試料を切り出して、その試料の光沢度を測定し、ぶりき原板8の圧延荷重を調整して調質圧延を行なっていた。これを従来例とする。
発明例と従来例について、ぶりき原板8の歩留りを調査したところ、発明例が95.7%,従来例が95%であった。また、得られたぶりき原板8から缶用ぶりき鋼板を製造して、缶用ぶりき鋼板の光沢不良の発生率を調査した。その結果、光沢不良の発生率は、発明例が1%,従来例が3%であった。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた光沢を有する缶用ぶりき鋼板の素材となる均一な表面粗度を有するぶりき原板を高い歩留りで安定して製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する装置の例を模式的に示す配置図である。
【図2】圧延荷重と光沢度との関係を示すグラフである。
【図3】圧延荷重と色差との関係を示すグラフである。
【図4】本発明を適用する装置の他の例を模式的に示す配置図である。
【図5】本発明を適用する乾式調質圧延機のロールスタンドの例を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 乾式調質圧延機
2 ワークロール
3 中間ロール
4 バックアップロール
4a 下バックアップロール
4b 上バックアップロール
5 演算装置
6 光沢度計
7 色差計
8 ぶりき原板

Claims (2)

  1. 調質圧延機の出側に設置された光沢度計または色差計を用いて、前記調質圧延機から排出されるぶりき原板の光沢度または色差を測定し、得られた光沢度または色差の測定値を演算装置に伝送し、前記演算装置で前記測定値を入力信号として演算処理を行ない、あらかじめ設定された光沢度または色差の目標値と前記測定値との差から圧延荷重補正値を算出し、前記圧延荷重補正値を出力信号として前記調質圧延機に伝送し、前記ぶりき原板の圧延荷重目標値を前記圧延荷重補正値で補正した数値を新たな圧延荷重目標値として圧延荷重を制御して調質圧延を行なうことを特徴とするぶりき原板の製造方法。
  2. 調質圧延機の出側に設置された光沢度計または色差計を用いて前記調質圧延機から排出されるぶりき原板の光沢度または色差を測定し、得られた光沢度または色差の測定値とあらかじめ設定された光沢度または色差の目標値との差から圧延荷重補正値を算出し、前記ぶりき原板の圧延荷重目標値を前記圧延荷重補正値で補正した数値を新たな圧延荷重目標値として圧延荷重を制御して調質圧延を行ない製造したことを特徴とするぶりき原板。
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