JP2004235970A - 配信コンテンツサイズ選択方法および装置、ならびにそのプログラム - Google Patents

配信コンテンツサイズ選択方法および装置、ならびにそのプログラム Download PDF

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達哉 松川
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Abstract

【課題】ユーザは品質の良いコンテンツのみを選択でき、特に、モバイル環境における位置情報配信サービスの向上を図る。
【解決手段】サーバ200からコンテンツを受信するコンテンツ受信部106と、受信したコンテンツから該端末100の位置、移動先および移動速度の情報を収集する情報収集部101と、配信の制約時間を算出する制約時間算出部102と、データ受信装置の受信能力に関する特性情報を取得する特性取得部103と、サーバ送信装置とユーザ受信装置間の通信品質を測定する測定部104と、制約時間内に基準となる確率以上の確率で送信可能なコンテンツサイズを選択するコンテンツサイズ選択部105と、選択されたコンテンツサイズをリクエストとして該サーバに送信する送信部107とを具備する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置情報配信において、データ転送遅延時間から配信コンテンツの選択を行う配信コンテンツサイズ選択方法および装置、ならびにそのプログラムに関し、詳しくは、移動中のユーザに対してコンテンツ配信を行う場合の品質をコンテンツサイズに着目し、適切なコンテンツサイズを選択する配信コンテンツサイズ選択方法、装置ならびにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ユーザの位置に基づいて情報を配信する位置情報配信サービスが注目され、移動体通信サービスやテレマティクスサービスなど、モバイル環境でのサービスにおいて、特に注目が集まっている。それを実現する技術の一つとして、携帯電話におけるプッシュ技術がある(例えば、服部他、ワイヤレス・ブロードバンド教科書,IDG情報通信シリーズ,2002.非特許文献4参照)。プッシュ技術は、ユーザのアクションなしに、グライアント端末に情報を伝達することが可能であり、移動中のユーザへの負荷を軽減するとともに、サーバ主導のサービスを実現する有力な技術と考えられている。
【0003】
図5は、一般のプッシュの構成図である。
プッシュは、ユーザのアクションなしにサーバ10からクライアント20に情報を伝える手段であって、図4に示すように、PPG(Push Proxy Gateway)31がPI(Push Initiator)11からの要求に従ってクライアント端末21にコンテンツをプッシュする。PI11からPPG31に対する要求(Push発行依頼)は、PAP(Push AccessProtocol)と呼ばれる、リクエスト・レスポンス型のプロトコルを用いて行われる。また、PPG31からPI11への結果の通知も、PAPを用いて行われる。PAPは、PAP制御情報を含むPAPヘッダと、プッシュ・メッセージ・ヘッダおよびプッシュ・メッセージ・ボティを含むPAPボディからなり、このうちPAP制御情報をPPG31が利用する。
【0004】
PPG31からクライアント端末21へのコンテンツのプッシュは、PushOTA(Over The Air)プロトコルが使用される。PPG31により追加されたOTA−HTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)ヘッダとOTA−HTTPボディが、クライアント端末21とPPG31間に送信される。OTA−HTTP(WAP2.0)はコネクション型とコネクションレス型の2形式があり、OTA−WSP(WAP1)はコネクション型の1形式である(WSP(Wireless Session Protocol))。ここで、OTAプロトコルは無線区間である。
【0005】
また、位置情報を配信する上で、個人の嗜好や特性に応じた情報を提供するために、個人の位置や管理情報を用いる技術が注目されている。個人の位置を利用する技術としては、GPSを用いた技術や、携帯電話網の基地局を用いた技術がある(例えば、野田他,“メッシュ方式による情報配信システムの開発”,信学技報ITS2001−82,IE2001−221.非特許文献1参照)。上記非特許文献1では、予めサービス提供エリアを設定し、ユーザが登録する個人の嗜好と位置に関する情報を基に配信するコンテンツを決定する技術を提案している。
【0006】
(情報配信において、サービス品質の向上を実現する技術)
情報配信サービスにおいて、レスポンスタイムを削減し、ユーザに対するサービス品質の向上を実現する技術としては、ユーザIDを用い、サーバ側で品質を向上させる技術がある。インターネットサービスプロバイダにおいても、WCCP等、HTTPリクエストをキャッシュサーバにリダイレクトすることにより、レスポンスを向上させる技術がある(例えば、葛西重夫,HTTPプロトコル,SOFTBANKPublishing,2002.非特許文献3参照)。
また、近年のECサイトにおいては、高精細な画像をユーザに提供しているが、狭いアクセス網を利用するユーザに対してレスポンスを向上させるために、あらかじめユーザにコンテンツを選択させることにより、サービス品質の劣化を防ぐ方法も用いられている。
【0007】
(位置情報配信におけるサービス品質評価技術)
ユーザの位置に基づいた情報を配信する際のサービス品質を評価する技術としては、ユーザが情報を受け取った際のユーザの満足度にもとづく主観的な品質を評価する方法と、ユーザに対して適切な時刻や場所で情報を受け取れたか否かという客観的な品質の評価にもとづく方法がある。
サービスを提供する側としては、ユーザのサービス品質を評価することにより、品質を改善し再度設計を行う必要があるが、ユーザの位置に応じたコンテンツを配信するサービスでは、ユーザの現在位置や行き先に応じた情報をその時利用できることが必要であるため、ユーザに対して適切な時刻に配信されることが一番重要な条件となる。コンテンツ提供側としては、ユーザのサービス品質そのものを評価することが困難な場合に、あらかじめ配信するコンテンツを管理して、ユーザへの転送遅延時間を推定することで、客観的な品質を評価する。
【0008】
データ転送遅延時間を推定する方法の一つとして、あらかじめトラフィックモデルを仮定して、遅延時間を推定する方法があるが、TCP(Transmission Control Protocol)にもとづくアプリケーションや無線区間を伴う複雑なシステムをモデル化して評価する際には、困難な点があることが指摘されている(例えば、A.Veras and Boda,“Thechaotic nature of TCP congestion control”,IEEE INFOCOM 2000,April 2000.非特許文献2参照)。また、インターネット等の不確定要素が多いネットワークをモデル化する際には、ユーザへの品質として最も良い場合や平均的な性能を評価することに加えて、品質として悪い、あるいは良くない場合がどれくらい起こり得るのか、ということを評価することが必要である(例えば、Kirk L.Johnson,“The measured performance ofcontent distribution networks”In Proceedings of the 5th International Web Cashing and Content Delivery Workshop,2000.非特許文献5参照)。
【0009】
【非特許文献1】
野田他,“メッシュ方式による情報配信システムの開発”,信学技報ITS2001−82,IE2001−221.
【非特許文献2】
A.Veras and Boda,“The chaotic nature of TCP congestion control”,IEEE INFOCOM 2000,April 2000.
【非特許文献3】
葛西重夫,HTTPプロトコル,SOFTBANKPublishing,2002.
【非特許文献4】
服部他、ワイヤレス・ブロードバンド教科書,IDG情報通信シリーズ,2002.
【非特許文献5】
Kirk L.Johnson,“The measured performance of content distribution networks”In Proceedings of the 5th International Web Cashing and Content Delivery Workshop,2000.
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来における位置情報を配信するサービスは、無線を用いた移動中のサービス利用であって、フェージングや干渉によるビット誤りがバースト的に生じるため、結果的にパケットの損失や遅延が頻繁に起こり得る。ユーザがサービスを利用している最中、あるいは利用毎に通信品質が変動する可能性があるため、データ転送に関する遅延時間からユーザに対する品質という観点で評価することは容易ではない。また、エンド・エンドの測定結果から遅延時間を推定してサービス品質の良否を判定する上でも、遅延時間に関して得られたデータのばらつきを考慮し、品質評価を行う必要がある。位置情報をコンテンツとして配信するサービスにおいては、どれだけの情報が詰め込みれているかということが、サービスを多様化させるためにも重要であるが、データサイズは転送遅延時間を決定する大きな要因となる。従って、データサイズを考慮した品質設計を行うことで、ユーザのサービス品質を向上させることが必要である。
そこで、各コンテンツのデータサイズに対する遅延時間から、ユーザに対する品質という観点で評価することが可能であれば、ユーザの品質を向上させることが可能となり、ユーザに対して適切にコンテンツを選択して配信することができる。
【0011】
(目的)
そこで、本発明の目的は、従来の課題を解決し、各コンテンツのデータサイズに対する遅延時間から、ユーザに対する品質という観点で評価することにより、ユーザの品質を向上させることが可能で、適切にコンテンツを選択して配信することができる配信コンテンツサイズ選択方法および装置、ならびにそのプログラムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の配信コンテンツサイズ選択方法は、ユーザ端末の位置に基づいて情報を配信する位置情報配信サービスにおける配信コンテンツサイズ選択方法であって、ユーザ端末は、該ユーザ端末の移動速度およびサービスエリアの大きさに基づいて配信に関する制約時間を予め決定し、配信されたコンテンツに対する遅延時間の累積分布を推定し、配信されるコンテンツはサイズの異なる複数のコンテンツを含むとき、前記制約時間内に予定する遅延時間累積分布が得られるか否かで品質の判定を行い、その結果に基づいて、配信コンテンツサイズを選択することを特徴としている。
【0013】
さらに詳細には、移動中のユーザ位置、移動先および移動速度の情報を収集し、収集率が予定値以上あれば、前記情報に基づいて配信の制約時間を算出し、算出結果が得られたならば、データ受信能力の特性情報を取得し、取得結果が満足するものであれば、データ送信装置とデータ受信装置間の通信品質を測定し、測定結果が満足するものであれば、取得した各情報に基づいて、制約時間内に基準となる確率以上の確率で送信可能なコンテンツサイズを選択することを特徴としている。
【0014】
本発明の配信コンテンツサイズ選択装置は、ユーザ端末の位置に基づいて情報を配信する位置情報配信サービスにおける配信コンテンツサイズ選択装置であって、サーバからコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、受信したコンテンツから該端末の位置、移動先および移動速度の情報を収集する情報収集部と、配信の制約時間を算出する制約時間算出部と、データ受信装置の受信能力に関する特性情報を取得する特性取得部と、サーバ送信装置とユーザ受信装置間の通信品質を測定する測定部と、制約時間内に基準となる確率以上の確率で送信可能なコンテンツサイズを選択するコンテンツサイズ選択部と、選択されたコンテンツサイズをリクエストとして該サーバに送信する送信部とを具備することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の原理および実施例について、図面により詳細に説明する。
(原理)
本発明では、下記前提のもとで、データの転送遅延時間の分布から品質を評価し、適切なサイズのコンテンツを選択する方法を提案する。
前提1:ユーザの移動速度やサービスエリアの大きさから配信に関する制約時間があらかじめ決定されており、ユーザ端末によるアクセスから制約時間内に配信し終える必要があるとする。
前提2:NW(ネットワーク)における輻輳の状況やNW構成、無線品質の劣化状況は観測可能であり、NWにおけるパケットの損失率や遅延の大きさ、遅延の変動が既知のものとする。また、このとき各コンテンツに対する遅延時間の累積分布が推定可能であるとする。
前提3:ユーザに提供するコンテンツがあらかじめ管理されており、一種類のコンテンツに対してサイズの異なる複数のコンテンツが存在する。また、コンテンツの個数は有限個であるとする。
【0016】
まず、品質の良否を決定する判定法についての概要を説明する。データの転送遅延時間が品質を決定する尺度となるため、データの転送遅延時間がサービスを提供する上での制約時間に収まっているか否かで、ユーザに対して一定の品質を満たすことができるか否かを判定する。そこで、遅延時間累積分布に関してあらかじめ基準とする確率(α)を設定する。この確率(α)の値は、サービスを提供する側によってあらかじめ決定する。次に、遅延時間累積分布と確率(α)より、累積分布の確率(α)を満たす点、α%(具体的には遅延時間の値)を求める。そして、このα%点が制約時間内に収まっているか否かによって、品質の良否を判定する。例えば、制約時間が6秒、設定する確率が90%とするとき、遅延累積分布の90%点が6秒以内であれば品質として良いと判断し、そうでないときには品質として良くないと判定する。このとき、確率90%の解釈としては、ユーザの90%以上に対して十分な品質を提供できる、あるいはコンテンツの配信要求の90%以上に対して制約時間内に配信を完了できることを意味している。確率の値が大きいほど、要求する基準が高いことを意味する。
【0017】
以上の判定法から、コンテンツの選択法を構築する。ここで述べるコンテンツの選択とは、ある一種類のコンテンツに関して、サイズの異なるコンテンツの中から一つを選択することを意味している。コンテンツの種類が異なるという意味は、中にある情報自体が異なっており、受信する者に対して伝える目的が異なることを意味している。種類の異なる複数のコンテンツに対して、まず一種類のコンテンツを対象とし、一種類のコンテンツに関するサイズの異なる複数のコンテンツに対して判定を行う。一種類のコンテンツに関して判定が終われば、次のコンテンツについて判定を行い、これをすべての種類のコンテンツに関して繰り返すことによってコンテンツの選択を終了する。
【0018】
図1は、本発明によるデータ転送遅延時間分布を用いた品質の判定法の概念図である。
横軸にデータ転送遅延時間累積分布をとり、縦軸に確率(α)%をとる。分布Aは、α%値の時点でα%に達成している。一方、分布Bはそれより早い時点でα%に達成している。いま、制約時間が分布Aと分布Bのα%達成時点の中間であったときには、分布Bの場合が品質として良いと判定され、分布Aの場合は品質として悪いと判定される。
【0019】
次に、ある一つの種類のコンテンツに関する選択法について述べる。ある一種類のコンテンツに関して、サイズの異なるコンテンツの中から一つのコンテンツを選択するものとする。ここで、次のように記号を定める。
:コンテンツAの集合、
:(ユーザがサービスを利用する上での)制約時間、
T:データ転送遅延時間の確率変数、
α:品質の良否を決める上で基準とする確率、
P:データ転送遅延時間分布P(t≦T)、
α:分布のα%点(遅延時間累積分布において確率αを満たす値)、
【0020】
以下に、コンテンツを選択するアルゴリズムを記述する。
1.Sの集合の要素をデータサイズの大きい順に並べる。
2.Sからデータサイズの一番大きいものを選び、データ転送遅延時間分布を推定する。
3.分布のα%点、Tαを求める。
4.Tα≦Tのときは、コンテンツの提供が可能と判断する。Tα>Tのときは、Sから候補となるサイズが小さいものを選び、1.へ戻る。このとき、繰り返しによって候補となるもの全てに関して判定が終了し、条件を満たすものが存在しない場合には、αを小さく設定し、1.へ戻ってアルゴリズムを繰り返す。
なお、αを小さくする幅は、あらかじめ決定されていものとする。
【0021】
以上のアルゴリズムによって、ユーザに対する品質を遅延時間の観点で評価し、適切なコンテンツを選択することができる。位置情報配信においては、遅延時間に関する制約が非常に強いため、ユーザの品質を一定以上に保ちたい場合、つまり一定以上の確率でユーザに対する品質を保ちたい場合には、遅延時間が制約時間内に収まるか否かの判定が大変有効である。さらに、ユーザに対する品質の観点で、配信するコンテンツが、圧縮技術の適用可能なテキストベースのデータの場合には、サイズの異なるデータに関して提案するアルゴリズムを適用することにより、適用すべき圧縮率を選択することが可能となる。また、画像を含むデータの場合については、解像度の異なるコンテンツに対して提案するアルゴリズムを適用することにより、解像度の変換率を選択することが可能となる。
【0022】
(装置構成)
図3は、本発明におけるユーザの配信コンテンツ選択装置の構成図である。
(a)はコンテンツ選択装置の概略機能を示しており、(b)はコンテンツ選択装置の機能構成を示している。
図3(a)に示すように、移動中のユーザが所持するデータ受信装置100に、ユーザが要望するデータ送信サービスにおける利用可能な送信データを選択する機能を具備する。受信装置100に具備する機能としては、▲1▼移動中のユーザの位置、移動先、移動速度の情報を収集する機能、▲2▼▲1▼の情報に基づいて配信における制約時間を算出する機能、▲3▼ユーザの所持しているデータ受信装置100のデータ受信能力に関する特性情報を取得する機能、▲4▼サービス提供者のデータ送信装置200とユーザの所持するデータ受信装置100間の通信品質を測定する機能、▲5▼上記▲1▼〜▲4▼の情報に基づいて、制約時間内にα以上の確率で送信可能なコンテンツを選択する機能である。
サービス提供者のデータ送信装置200には、制約時間内にα以上の確率でコンテンツを送信する機能を具備する。
【0023】
データ受信装置100の具備的な構成としては、図3(b)に示すように、コンテンツ受信部106、リクエスト送信部107、受信制御部108の他に、本発明に関係する機能部、例えばプログラムで構成された機能部101〜105が内蔵される。すなわち、位置、移動先および移動速度の情報収集用プログラム101、配信の制約時間を算出するプログラム102、データ受信装置の受信能力に関する特性情報を取得するプログラム103、送信装置と受信装置間の通信品質を測定するプログラム104、および制約時間内にα以上の確率で送信可能なコンテンツを選択するプログラム105である。これらの各プログラム101〜105は、受信制御部108の制御により、起動されて、動作結果が取得された後、受信部106で受信したコンテンツの中から、送信部107によりコンテンツサイズを選択して、リクエストを送信する。
【0024】
(動作フロー)
図4は、本発明によるコンテンツ選択方法を示す動作フローチャートである。
まず、移動中のユーザ位置、移動先および移動速度の情報を収集する(ステップ301)。収集率が予定値以上あれば(ステップ302)、次にステップ301の情報に基づいて配信の制約時間を算出する(ステップ303)。算出結果が得られたならば(ステップ304)、次にデータ受信能力の特性情報を取得する(ステップ305)。取得結果が満足するものであれば(ステップ306)、次にデータ送信装置とデータ受信装置間の通信品質を測定する(ステップ307)。測定結果が満足するものであれば(ステップ308)、次にステップ301〜308に基づいて、制約時間内にα以上の確率で送信可能なコンテンツを選択する(ステップ309)。
【0025】
(実施例)
以下、実際に適用した場合の実施例について説明する。
図2は、本実施例における二種類のデータサイズについての遅延時間の累積分布図である。
ここでは、クライアントが同条件のNW環境において、HTTPサーバの20kbitesデータにアクセスした際と、16kbitesデータにアクセスした際のレスポンスタイムをシミュレーションした例を示す。
NW環境は、HTTPサーバ、クライアント、擬似的なNW(片道遅延時間50msec)とアクセスリンク(PPPリンク)によって構成される。無線環境での伝送路の品質劣化を模擬するために、アクセスリンク(片道遅延時間25msec)として伝送速度100kbytes(パケット損失率10%)と75kbps(パケット損失率5%)の二種類を用意し、ユーザが二つのアクセスリンクを交互に使ってHTTPサーバにアクセスするものとした。リクエストの間隔は60秒とし、シミュレーション時間を12時間に設定した。各データサイズについての遅延時間の結果から、累積分布を作成すると、図2に示すようになった。
【0026】
図2において、横軸に遅延時間(秒)、縦軸に累積分布をとる。Xが20kbitesデータ、Yが16kbitesデータである。
図2に示す結果では、二つのデータサイズについての90%値から95%値に大きく差が生じている。このとき制約時間として設定している値が、二つのデータの確率値よりも大きい場合には(例えば、95%値を基準とし、制約時間が9秒)条件を満たしていると判定されるが、もし制約時間が二つの確率値の間にある場合には、制約時間を満たす方のデータサイズのコンテンツを選択することになる。
【0027】
(プログラムと記録媒体)
図4に示すフローをプログラムに変換したものを、CD−ROM等の記録媒体に格納しておけば、ソフトウェアの売買のときに便利であり、また、その記録媒体をクライアント端末に装着することにより、プログラムをインストールして実行させれば、その端末を使用するユーザは本発明を容易に実現できるという効果がある。
【0028】
本発明は、従来におけるプッシュ技術のコンテンツを選択する方法に適用することができるのは勿論である。なお、図5では携帯電話のプッシュのアーキテクチャの説明をしているが、携帯電話に限定することなく、その他にも例えば無線のデータ通信カードへの適用を想定している。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動中のユーザに対してコンテンツを配信する際に、品質をコンテンツサイズに着目することで、適切なコンテンツサイズを選択することができ、ユーザは品質の良いコンテンツのみを選択できるようになるので、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
特に、モバイル環境における位置情報配信サービスに対して顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータ転送遅延時間分布を用いた品質の判定法の概念図である。
【図2】二種類のデータサイズについての遅延時間の累積分布図である。
【図3】本発明によるユーザの配信コンテンツ選択装置の構成図である。
【図4】本発明の一実施例を示すコンテンツサイズ選択方法の動作フローチャートである。
【図5】一般のプッシュのアーキテクチャを示す説明図である。
【符号の説明】
10…サーバ、20…クライアント、30…ゲートウェイ(プロキシー)、
11…PI(Push Initiator)、21…端末、
31…PPG(Push Proxy Gateway)、
100…ユーザデータ受信装置、200…サービス提供者のデータ送信装置、
101…位置、移動先、移動速度の情報収集部、
102…配信制約時間算出部、103…データ受信装置の受信能力取得部、
104…送受信装靴間の通信品質測定部、105…コンテンツサイズ選択部、
106…データ受信部、107…リクエスト送信部、108…受信制御部、
200…サービス提供者のデータ送信装置(サーバ)。

Claims (6)

  1. ユーザ端末の位置に基づいて情報を配信する位置情報配信サービスにおける配信コンテンツサイズ選択方法であって、
    ユーザ端末は、該ユーザ端末の移動速度およびサービスエリアの大きさに基づいて配信に関する制約時間を決定し、配信されたコンテンツに対する遅延時間の累積分布を推定し、配信されるコンテンツはサイズの異なる複数のコンテンツを含むとき、前記制約時間内に予定する遅延時間累積分布が得られるか否かで品質の判定を行い、その結果に基づいて、配信コンテンツサイズを選択することを特徴とする配信コンテンツサイズ選択方法。
  2. ユーザ端末の位置に基づいて情報を配信する位置情報配信サービスにおける配信コンテンツサイズ選択方法であって、
    移動中のユーザ位置、移動先および移動速度の情報を収集し、
    収集率が予定値以上あれば、前記情報に基づいて配信の制約時間を算出し、
    算出結果が得られたならば、データ受信能力の特性情報を取得し、
    取得結果が満足するものであれば、データ送信装置とデータ受信装置間の通信品質を測定し、測定結果が満足するものであれば、取得した各情報に基づいて、制約時間内に基準となる確率以上の確率で送信可能なコンテンツサイズを選択することを特徴とする配信コンテンツサイズ選択方法。
  3. 請求項1または2に記載の配信コンテンツサイズ選択方法において、
    前記配信されるコンテンツは、プッシュ技術のコンテンツであることを特徴とする配信コンテンツサイズ選択方法。
  4. ユーザ端末の位置に基づいて情報を配信する位置情報配信サービスにおける配信コンテンツサイズ選択装置であって、
    サーバからコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、受信したコンテンツから該端末の位置、移動先および移動速度の情報を収集する情報収集部と、配信の制約時間を算出する制約時間算出部と、データ受信装置の受信能力に関する特性情報を取得する特性取得部と、サーバ送信装置とユーザ受信装置間の通信品質を測定する測定部と、制約時間内に基準となる確率以上の確率で送信可能なコンテンツサイズを選択するコンテンツサイズ選択部と、選択されたコンテンツサイズをリクエストとして該サーバに送信する送信部とを具備することを特徴とする配信コンテンツサイズ選択装置。
  5. ユーザ端末が位置情報配信サービスにおける配信コンテンツサイズを選択するプログラムであって、
    ユーザ端末のコンピュータに、移動中のユーザ位置、移動先および移動速度の情報を収集する手順、収集率が予定値以上あれば、前記情報に基づいて配信の制約時間を算出する手順、算出結果が得られたならば、データ受信能力の特性情報を取得する手順、取得結果が満足するものであれば、データ送信装置とデータ受信装置間の通信品質を測定する手順、測定結果が満足するものであれば、取得した各情報に基づいて、制約時間内に基準となる確率以上の確率で送信可能なコンテンツサイズを選択する手順を、実行させるための配信コンテンツサイズ選択用プログラム。
  6. 請求項5に記載の配信コンテンツサイズ選択用プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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