JP2004235936A - ダイオードクリップ回路 - Google Patents

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JP2004235936A
JP2004235936A JP2003021625A JP2003021625A JP2004235936A JP 2004235936 A JP2004235936 A JP 2004235936A JP 2003021625 A JP2003021625 A JP 2003021625A JP 2003021625 A JP2003021625 A JP 2003021625A JP 2004235936 A JP2004235936 A JP 2004235936A
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Shinji Kobayashi
信治 小林
Kenji Uchida
賢治 内田
Katsutoshi Sakakibara
勝利 榊原
Ikuo Aoki
生朗 青木
Kosuke Doi
孝介 土居
Kentaro Tezuka
賢太郎 手塚
Akira Miura
明 三浦
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

【課題】ダイオードの接合容量が問題となる周波数領域においても、理想的なクリップ波形が得られるダイオードクリップ回路を実現する。
【解決手段】負荷インピーダンスと出力インピーダンスが整合する回路であって、入力電圧の上下限の少なくとも一方をカットするように前記負荷インピーダンスに対して並列に接続されたダイオードを有するダイオードクリップ回路において、前記ダイオードの並列容量を前記負荷インピーダンと前記ダイオードの間及び前記ダイオードと出力インピーダンの間又はそれらの内の少なくとも一方に直列に挿入したインダクタンスで保障し、前記ダイオードの並列容量に起因する出力波形の立ち上がりの緩みを除去した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速応答化するためのダイオードクリップ回路に関し、出力インピーダンスより出力された電圧を負荷インピーダンスに並列に配置したダイオードにより負荷端での電圧を制限したクリップ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7はダイオードa,bを用いた従来のクリップ回路を示すもので、出力インピーダンスRから出力された電圧Vを負荷インピーダンスrに並列に接続したダイオードを用い、負荷端での電圧を制限したダイオードクリップ回路である。
この回路の出力インピーダンスRおよび負荷インピーダンスrは例えば50オームとされる。なお、ダイオードa,bは上限および下限の制限をした場合を示しているが一方だけの場合もある。c,dは可変電圧源でクリップする電圧の高さを制御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図8(a)はこのような回路に正弦波を入力した場合の出力波形を示すもので、イは入力波形、ロはクリップ電圧を示している。図7に示す従来の回路では、比較的に低速な動作では入力波形イが点線ロ部分でカットされて図8(b)に示すように所期のクリップ目的を達成し、理想的なクリップ波形となる。
【0004】
しかし、この回路を高速動作させるとダイオードの応答限界以前に、デバイスの持つ並列容量(接合容量)のために図8(a)の点線ニに示すように、立ち上がり速度が鈍ってしまい入力波形の不要部分だけ切り取るという本来の目的が達成できないという問題があった。本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、立ち上がり速度の低下を招かずにダイオードクリップが可能な回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような問題点を解決するために、請求項1においては、ダイオードクリップ回路において、
負荷インピーダンスと出力インピーダンスが整合する回路であって、入力電圧の上下限の少なくとも一方をカットするように前記負荷インピーダンスに対して並列に接続されたダイオードを有するダイオードクリップ回路において、前記ダイオードの並列容量を前記負荷インピーダンと前記ダイオードの間及び前記ダイオードと出力インピーダンの間又はそれらの内の少なくとも一方に直列に挿入したインダクタンスで保障し、前記ダイオードの並列容量に起因する出力波形の立ち上がりの緩みを除去したことを特徴とする。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載のダイオードクリップ回路において、
前記ダイオードクリップ回路は特性インピーダンスを有する線路として取り扱えるようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載のダイオードクリップ回路において、
直列の直列の伝送線路(或いはインダクタンス)と並列のダイオードを一組のユニットとし、このユニットを複数直列接続するとともに前記ダイオードの並列容量とラインインダクタンスで構成される特性インピーダンス(=(L/C) /2)を負荷インピーダンスrに合せたことを特徴とする。
【0008】
請求項4においては、請求項1乃至3記載のいずれかのダイオードクリップ回路において、分布型アンプの出力回路に適用したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態の一例を示す構成図である。なお、図7と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0010】
図1において、インダクタンス10(Z〜Z)は例えば直列の伝送線路(或いはインダクタンス)のようなインダクタンスであり、直列に接続された伝送線路11とこれに並列に接続されたダイオードa,bを一組のユニット12とし、このユニットを複数直列接続した後に負荷インピーダンスrに接続する(個々のユニットは同じ定数である必要はない。即ち、(L/C) /2が負荷インピーダンスrに等しければLとCの組み合わせは無限である)。
この際、ダイオードが有する並列容量13とラインインダクタンスで構成される特性インピーダンス(=(L/C)1/2を負荷インピーダンスr(例えば50Ω))に合せる。
【0011】
上述の構成によれば、ユニット12が負荷インピーダンスの値にマッチングした特性インピーダンスとなっているため並列容量13に起因する伝送途中での波形劣化を生じない。この結果、波形が鈍らずにクリップが掛かりダイオードの接合によって発生する並列容量13が問題となる周波数領域においても、理想的なクリップ波形が得られる。なお、この回路の動作限界は、デバイスの真性領域の応答速度或いはLC積で決まる遮断周波数の何れか低い値で決まる。
【0012】
図2,図3は図1に示すダイオードクリップ回路のインダクタンス10(Z1)を1段として40Gbps(Giga bit per second)のPRBS(擬似ランダム信号 pseudo−random bit stream)を入力し、クリップ回路の動作レベル(ダイオードに印加するバイアス)を変えてクリップしない状態と動作する状態とした場合の波形の状態を示すもので、図2はクリップ前の状態、図3はクリップ後の状態を示している。
【0013】
この例ではデバイスの抵抗が大きいので、十分なクリップ動作は得られていない。しかし、デバイスの動作抵抗を低くすれば一段でも有効となる(立上がり時間は図2に示す11.33psが図3に示す10.22psに改善され、S/Nは図2に示す8.16から図3に示す8.40に改善されている)。
【0014】
図4,図5は図1に示すダイオードクリップ回路のインダクタンス10(Z1)を7段として40GbpsのPRBSを入力し、クリップ回路の動作レベルを変えてクリップしない状態と動作する状態とした場合の波形の状態を示すものである。図4はクリップ前の状態、図5はクリップ後の状態を示している。
クリップ後の図5はクリップ前の図4に比較して立上がり時間(Rise time)とS/Nが向上していることが分かる。
【0015】
この例では立上がり時間は、図4に示す10.00psが図5に示す7.77psに改善され、S/Nは図4に示す8.07から図5に示す18.64に改善されている。
また、オーバーシュート(図4のSで示す部分)もなくなり図4に示すA,Bのノイズを含んだ部分が図5に示すA’,B’のように小さくなり、帯域不足で振り切れていない波形も解消していることが分かる。
【0016】
図6は図1に示す単純クリップ回路を分布型アンプの出力回路に適用した例を示すもので、インダクタンス10(Z〜Z)の接続点のそれぞれに分布アンプ14を接続したものである (この場合は、ダイオードのみではなくTrなどの容量の合計を補償するようにラインインダクタンスを設定する)。このような回路によればリミットアンプを容易に構成することができる。
【0017】
本発明の以上の説明は、説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明はその本質から逸脱せずに多くの変更、変形をなし得ることは当業者に明らかである。実施例ではインダクタンス10を複数個接続した例を示したが一つでもよい。特許請求の範囲の欄の記載により定義される本発明の範囲は、その範囲内の変更、変形を包含するものとする。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、負荷インピーダンスと出力インピーダンスが整合する回路であって、入力電圧の上下限の少なくとも一方をカットするように前記負荷インピーダンスに対して並列に接続されたダイオードを有するダイオードクリップ回路において、前記ダイオードの並列容量を前記負荷インピーダンと前記ダイオードの間及び前記ダイオードと出力インピーダンの間又はそれらの内の少なくとも一方に直列に挿入したインダクタンスで保障し、前記ダイオードの並列容量に起因する出力波形の立ち上がりの緩みを除去したので、ダイオードの接合容量が問題となる周波数領域においても、理想的なクリップ波形が得られるダイオードクリップ回路を実現することができる。
【0019】
このようなダイオードクリップ回路は40Gbpsなどの光通信において、ランダムロジックや光変調器の駆動回路或いは、それら用の測定器に付加することで波形整形してS/Nの向上をはかったり、出力振幅を可変として被駆動回路の入力振幅に合せたり、クロスポイントを可変として入力波形、非駆動回路の歪補正或いは、歪耐量の測定が可能となる。
また、一般的な回路応用としては、帯域不足の回路に適用して動作周波数範囲を広げる効果が期待できる。また、入力保護回路にも適用可能である。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイオードクリップ回路の説明図である。
【図2】本発明のダイオードクリップ回路のインダクタンスを1段として40GbpsのPRBSを入力し、クリップしない状態での波形を示している。
【図3】本発明のダイオードクリップ回路のインダクタンスを1段として40GbpsのPRBSを入力し、クリップした状態での波形を示している。
【図4】本発明のダイオードクリップ回路のインダクタンスを7段として40GbpsのPRBSを入力し、クリップしない状態での波形を示している。
【図5】本発明のダイオードクリップ回路のインダクタンスを7段として40GbpsのPRBSを入力し、クリップした状態での波形を示している。
【図6】他の実施例を示す図である。
【図7】従来のダイオードクリップ回路の説明図である。
【図8】従来のダイオードクリップ回路の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
R 出力インピーダンス
r 負荷インピーダンス
a,b ダイオード
10 インピーダンス
11 伝送線路
12 ユニット
13 並列容量

Claims (4)

  1. 負荷インピーダンスと出力インピーダンスが整合する回路であって、入力電圧の上下限の少なくとも一方をカットするように前記負荷インピーダンスに対して並列に接続されたダイオードを有するダイオードクリップ回路において、前記ダイオードの並列容量を前記負荷インピーダンと前記ダイオードの間及び前記ダイオードと出力インピーダンの間又はそれらの内の少なくとも一方に直列に挿入したインダクタンスで保障し、前記ダイオードの並列容量に起因する出力波形の立ち上がりの緩みを除去したことを特徴とするダイオードクリップ回路。
  2. 前記ダイオードクリップ回路は特性インピーダンスを有する線路として取り扱えるようにしたことを特徴とする請求項1記載のダイオードクリップ回路。
  3. 直列の伝送線路(或いはインダクタンス)と並列のダイオードを一組のユニットとし、このユニットを複数直列接続するとともに前記ダイオードの並列容量とラインインダクタンスで構成される特性インピーダンス(=(L/C) /2)を負荷インピーダンスrに合せたことを特徴とする請求項1記載のダイオードクリップ回路。
  4. 分布型アンプの出力回路に適用したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のダイオードクリップ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020061620A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 株式会社東芝 リミッタ回路

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