JP2004235290A - 分布型増幅器実装装置 - Google Patents

分布型増幅器実装装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分布型増幅器実装装置に関し、広帯域特性劣化の問題点を解決し、80GHzを超える広帯域を実現する。
【解決手段】半導体チップ2からなりコプレーナ線路を用いた分布型増幅器1をコプレーナ線路で配線が形成された実装基板6にフリップチップ実装する際に、分布型増幅器1を構成するトランジスタセル間に設けられるとともに外部接地導体層43と電気的に接続されている接地導体層3の各々に少なくとも一個の突起状接続導体5を設け、且つ、突起状接続導体5を実装基板6に設けられた接地導体層7と接続する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は分布型増幅器実装装置に関するものであり、特に、コプレーナ線路を用いた分布型増幅器モジュールにおいて、帯域幅が90GHzを超える広帯域を実現するための接地導体の接続構造に特徴のある分布型増幅器実装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のインターネットの進展に伴って、1チャネル当たり40Gbps以上の光通信用システムの開発が盛んに行われており、今後、さらなる高速化が見込まれ、80GHz以上の周波数で動作するICが期待されている。
【0003】
この様な高速動作ICとして分布型増幅器が知られているが、この分布型増幅器は送信用増幅器および受信用増幅器として用いられる。
【0004】
従来の分布型増幅器においてははコプレーナ線路が用いられ、帯域幅90GHzまでの分布型増幅器が報告されている(例えば、非特許文献1参照)ので、ここで、図11乃至図13を参照して従来の分布型増幅器の一例を説明する。
【0005】
図11(a)及び(b)参照
図11(a)は、従来のコプレーナ線路を用いた分布型増幅器の概略的平面図であり、図11(b)は図11(a)におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った概略的断面図である。
なお、図示を簡単にするために断面図においてはトランジスタの素子構造は省略している。
【0006】
図に示すように、半絶縁性GaAs基板上に多層ヘテロ接合エピタキシャル成長させた多層構造を設けた半導体チップ51にソース・ドレイン領域を形成するとともに、ソース・ドレイン領域間にゲート電極を設けたトランジスタをカスコード接続したトランジスタセル52を周期的に配置し、各トランジスタセル52の間にセル間接地導体53を設ける。
【0007】
また、各トランジスタセル52のゲート引出線54はゲートバスライン55に接続され、また、各トランジスタセル52のドレイン引出線56はドレインバスライン57に接続される。
【0008】
また、ゲートバスライン55及びドレインバスライン57の外側には接地導体58が設けられており、セル間接地導体53とはエアブリッジ構造の接続用配線59によって接続されている。
【0009】
図12参照
図12は、図11に示した分布型増幅器の等価回路図であり、カスコード型トランジスタはソース接地トランジスタ60とゲート接地トランジスタ61で構成され、ゲート接地トランジスタ61のゲート端子には高周波における接地を行うためキャパシタ62が付加されている。
このカスコード型トラジスタを用いることにより高周波において負性抵抗を発生させることができ、分布型増幅器の帯域幅を増大することができる。
【0010】
なお、図に示すようにゲートバスライン55、ドレインバスライン57、及び、ドレイン引出線56には分布定数線路63が接続された状態となる。
また、Vg2に対するゲートバスラインは図11においては図示を省略しているが、実際には、多層配線構造によって電源端子に引き出されている。
【0011】
図13参照
図13は、図11に示した分布型増幅器の実装状態を示す概略的断面図であり、分布型増幅器はコプレーナ配線(図示せず)及び接地導体72を形成したポリイミドからなる実装基板71上にピラー64を介して電気的に接続するとともに実装したものである。
なお、ピラー64は、分布型増幅器のチップ周辺部にフォトリソグラフィー工程を利用してAuメッキによって形成したものである。
【0012】
【非特許文献1】
IEEE Trans.Microwave Theory Tech.,vol.44,pp.1688−1693,1996
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コプレーナ配線構造では、配線特性の周波数に対する変化量が大きく、80GHzを超える広帯域な回路設計が困難になる問題がある。
即ち、高周波領域では、接続用配線59のインダクタンス成分が無視できなくなり、セル間接地導体53は理想的な接地導体よりも高インピーダンスとなる。
【0014】
その結果、分布型増幅器を構成するゲートバスライン55やドレインバスライン57といった信号配線特性は理想的なコプレーナ線路よりも特性インピーダンスが大きくなり高インピーダンス線路となってしまう。
そのため、周波数によって配線特性が変化してしまい、広帯域回路設計か困難となっているので、その様子を図14を参照して説明する。
【0015】
図14参照
図14は、図13に示した実装構造において、分布型増幅器内の配線特性の周波数依存性を電磁界シミュレータで計算したときの結果を示したもので、計算した配線領域は図13中の点線で囲った領域であり、計算においては、ピラー64の直径を40μmとし、高さを20μmとしている。
このとき、接続用配線59のインダクタンスの影響を調べるため、接続用配線59の幅Wを5μmにした場合と、20μmにした場合の両方の結果を示している。
【0016】
図に示すように、W=5μmの場合、80GHz付近より配線損失が急激に増大している。
また、W=20μmとしても、やはり配線損失増大は回避できず、80GHzを超える広帯域回路設計が困難であることがわかる。
【0017】
したがって、本発明は、広帯域特性劣化の問題点を解決し、80GHzを超える広帯域を実現することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理的構成の説明図であり、この図1を参照して本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記の目的を達成するため、本発明は、半導体チップ2からなりコプレーナ線路を用いた分布型増幅器1をコプレーナ線路で配線が形成された実装基板6にフリップチップ実装した分布型増幅器1実装装置において、前記分布型増幅器1を構成するトランジスタセル間に設けられるとともに外部接地導体層43と電気的に接続されている接地導体層3の各々に少なくとも一個の突起状接続導体5が設けられ、且つ、前記突起状接続導体5が前記実装基板6に設けられた接地導体層7と接続していることを特徴とする。
【0019】
このように、トランジスタセル間にある接地導体層3が接地強化用のピラーあるいはバンプ等の突起状接続導体5により実装基板6上の接地導体7と接続しているので、トランジスタセル間にある接地導体層3は高周波でも安定した接地を確保でき、それによって、分布型増幅器1内のコプレーナ配線特性の高周波領域での損失増大を回避することができる。
【0020】
この場合、分布型増幅器1を構成するトランジスタセルは、カスコード型トランジスタで構成することが望ましく、カスコード型トランジスタにより高周波で負性抵抗を発生させることができるため、単体のトランジスタを用いた場合よりも分布型増幅器1の帯域幅を伸ばすことができる。
【0021】
また、分布型増幅器1としては、半導体チップ2上に層間絶縁膜を介して積層された多層配線を有し、且つ、多層配線を用いてコプレーナ線路を形成したものが望ましく、配線を多層化することによって半導体チップ2を小型化することができる。
【0022】
この場合の層間絶縁膜は無機材料でも良いが、より低誘電率、低誘電体損失の材料であるポリイミド或いはベンゾシクロブテン(BCB)のいずれかが望ましく、半導体チップ2上に直接或いはパッシベーション用の薄いSiN膜を介して配線を設けた場合に比べて配線容量による配線遅延時間を短縮し、より高速・高周波回路を集積化することができる。
【0023】
また、半導体チップ2を構成する半導体基板としては、Siを用いても良いが、Siより電子移動度の大きなGaAs或いはInPのいずれかが望ましく、それによって、高性能な高周波集積回路を実現することができる。
【0024】
また、分布型増幅器1を構成する半導体チップ2と実装基板6との間に樹脂8を充填することが望ましく、それによって、半導体チップ2と実装基板6間の熱膨張率差およびトランジスタセル間に突起状接続導体5を配置したことによる膨張率の面内バラツキ増大に起因する接続信頼性劣化を回避することができる。
【0025】
また、実装基板6はポリイミドからなることが望ましく、ポリイミドは50μm程度の薄い基板が形成できるため、放熱性に優れていると同時に、高周波信号を実装基板6の裏面に取り出す際の貫通導体部、即ち、スルーホール部による反射特性劣化の影響を低減することができ、それによって、高出力でかつ高周波向け半導体集積回路モジュールを実現できる。
【0026】
また、半導体チップ2を覆うようにモールドを施し、半導体チップ2に設けられた高周波信号配線及び電源配線を前記実装基板6に設けた貫通導体を介して実装基板6の裏面端子に接続し、裏面端子上に設けたはんだボールを介してプリント配線基板等の配線回路基板と接続することが望ましい。
【0027】
このような構成によって、ワイヤボンデイングに比べ短い接続長で分布型増幅器モジュールとプリント配線板を接続することができるため、高周波においてもこの接続部の反射特性劣化が少なく、より高周波のシステムに向けた高周波半導体分布型増幅器搭載モジュールを実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
ここで、図2乃至図4を参照して、本発明の第1の実施の形態の分布型増幅器モジュールを説明する。
図2(a)及び(b)参照
図2(a)は、本発明の第1の実施の形態のコプレーナ線路を用いた分布型増幅器の概略的平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った概略的断面図である。
なお、図示を簡単にするために断面図においてはトランジスタの素子構造は省略しているが、具体的な等価回路は上記図12に示した従来の等価回路と実質的に同様である。
【0029】
図に示すように、半絶縁性GaAs基板上に多層ヘテロ接合エピタキシャル成長させた多層構造を設けた半導体チップ11にソース・ドレイン領域を形成するとともに、ソース・ドレイン領域間にゲート電極を設けたトランジスタをカスコード接続したトランジスタセル12を周期的に配置し、各トランジスタセル12の間にセル間接地導体13を設ける。
【0030】
また、各トランジスタセル12のゲート引出線14はゲートバスライン15に接続され、また、各トランジスタセル12のドレイン引出線16はドレインバスライン17に接続される。
【0031】
また、ゲートバスライン15及びドレインバスライン17の外側には接地導体18が設けられており、セル間接地導体13とはエアブリッジ構造の接続用配線19によって接続されている。
【0032】
また、セル間接地導体13には、図示しない外側の接地導体18に設ける接続用ピラー21と同時に接地強化用ピラー20をウェハプロセスを利用したAuメッキによって形成する。
なお、この場合の接地強化用ピラー20の直径は、例えば、40μmとする。
【0033】
図3参照
図3は、図2に示した分布型増幅器の実装状態を示す概略的断面図であり、分布型増幅器はコプレーナ配線(図示せず)及び接地導体32を形成したポリイミドからなる実装基板31上に接続用ピラー21及び接地強化用ピラー20を介して電気的に接続するとともにフリップチップ実装する。
この場合、接地強化用ピラー20は実装基板31上の接地導体32と接続されており、セル間接地導体13は高周波においても安定した接地を確保している。
【0034】
図4参照
図4は、接地強化用ピラー20の効果を確認するために、分布型増幅器内の配線特性を電磁界シミュレータにより計算した結果であり、計算は図3において点線で囲んだ領域の配線特性を計算したものであり、ここでは接地強化用ピラー20を直径40μm、高さ20μmとして計算した。
なお、図においては、図14に示した従来構造の場合も点線で合わせて示している。
【0035】
図から明らかなように、従来構造では80GHz付近から配線損失が急激に増大しているが、本発明の第1の実施の形態の構造では160GHzまで概ね単調に配線損失が増大する素直な特性となっており、80GHzを超える帯域幅を有する分布型増幅器を設計するのに適していることがわかり、接地強化用ピラー20の有効性を確認できる。
【0036】
次に、図5を参照して、分布型増幅器を構成する半導体チップにおける配線構造に関する第2の実施の形態を説明する。
図5参照
図5は、本発明の第2の実施の形態の分布型増幅器の概略的断面図であり、ここでも、図示を簡単にするためにトランジスタの内部構造の図示は省略する。
【0037】
この第2の実施の形態においては、BCBからなる有機層間絶縁膜22,23を介して多層配線構造によってゲートバスライン15及びドレインバスライン17を表面に取り出したものであり、全体の導体配置構造は図2(a)に示した導体配置構造と同様である。
なお、符号24は、多層配線構造を構成する中間配線である。
【0038】
この有機層間絶縁膜22,23を構成するBCBは半導体チップ11に比べて比誘電率が小さいため、より高周波な回路を実現できる。
【0039】
次に、図6を参照して、分布型増幅器を構成する半導体チップにおける配線構造に関する第3の実施の形態を説明する。
図6参照
図6は、本発明の第3の実施の形態の分布型増幅器の概略的断面図であり、ここでも、図示を簡単にするためにトランジスタの内部構造の図示は省略する。
【0040】
この第3の実施の形態においては、BCBからなる有機層間絶縁膜22,23を介して多層配線構造によってゲートバスライン15及びドレインバスライン17を表面に取り出するともに、半導体チップ11に接するように接地導体25を設けたものである。
【0041】
この場合の接地導体25は、半導体チップ11の表面にパッシベーションとなる薄いSiN膜を介して設けられているとともに、ゲート引出電極或いはドレイン引出電極等を引き出すための開口が設けられている。
また、全体の導体配置構造は図2(a)に示した導体配置構造と同様である。
【0042】
この第3の実施の形態においては接地導体25により、半導体チップ11が電磁界的に遮蔽されるため、より小さな実装誘電率を有する配線が形成でき、より高周波の回路を実現できる。
【0043】
次に、図7を参照して、分布型増幅器を構成する半導体チップにおける配線構造に関する第4の実施の形態を説明する。
図7参照
図7は、本発明の第4の実施の形態の分布型増幅器の概略的断面図であり、ここでも、図示を簡単にするためにトランジスタの内部構造の図示は省略する。
【0044】
この第4の実施の形態においては、BCBからなる有機層間絶縁膜22,23を介して多層配線構造によってゲートバスライン15及びドレインバスライン17を表面に取り出するともに、半導体チップ11に接するように接地導体25を設け、この接地導体25をビア26,28及び中間配線27を介して表面に設けた接地導体18及びセル間接地導体13と電気的に接続したものである。
【0045】
この場合も、接地導体25は、半導体チップ11の表面にパッシベーションとなる薄いSiN膜を介して設けられているとともに、ゲート引出電極或いはドレイン引出電極等を引き出すための開口が設けられている。
また、全体の導体配置構造は図2(a)に示した導体配置構造と同様である。
【0046】
この第4の実施の形態においてはビア26,28により有機層間絶縁膜23の表面に形成した接地導体18及びセル間接地導体13と接地導体25との電位を高周波においても一定に保つことができるため、高周波における信号の漏洩を抑制することができる。
【0047】
次に、図8を参照して、本発明の第5の実施の形態の分布型増幅器モジュールの実装構造を説明する。
図8参照
図8は、本発明の第5の実施の形態の分布型増幅器モジュールの実装構造を示す概略的断面図であり、基本的構成は上記の図2に示した分布型増幅器の実装構造と同じであるが、この第5の実施の形態においては、半導体チップ11と実装基板31との間に、半導体チップ11をフリップチップ実装したのちエポキシ系樹脂からなる樹脂33をアンダーフィルしたものである。
【0048】
この第5の実施の形態においては、樹脂33をアンダーフィルしているので、半導体チップ11と実装基板31との間の熱膨張率差およびトランジスタセル間に接続強化用ピラー20を配置したことによる膨張率の面内バラツキ増大に起因する接続信頼性劣化を回避することができる。
なお、この場合には、図示は省略しているが、実装基板31に複数の高周波半導体チップを搭載したMCM(Multi Chip Module)を構成することができる。
【0049】
次に、図9を参照して、実装基板をインターボーザとした場合の分布型増幅器搭載モジュールに関する本発明の第6の実施の形態を説明する。
図9参照
図9は、本発明の第6の実施の形態の分布型増幅器搭載モジュールの概略的断面図であり、この場合の実装基板31は、表面側に設けられたコプレーナ構造の信号配線(図示を省略)と接地導体32とが貫通ビア34を介して裏面に設けたパッド35と接続されたインターポーザとなっている。
なお、図においては、接地導体32と接続するビアのみを示している。
なお、この場合には、半導体チップ11はモールド樹脂36を、例えば、モールド金型を用いて、温度170℃の条件でプレス硬化することによって封止されている。
【0050】
この実装基板31に設けたパッド35には予めはんだボール37が形成され、このはんだボール37によって、プリント配線基板41に設けた配線層42に接続される。
なお、この場合、配線層42は便宜上接地用の配線のみを図示しており、また、はんだの流れ出しを防止するために、配線層42上にはソルダレジスト43を設けておく。
【0051】
次に、図10を参照して、実装基板をインターボーザとした場合の分布型増幅器搭載モジュールに関する本発明の第7の実施の形態を説明する。
図10参照
図10は、本発明の第7の実施の形態の分布型増幅器搭載モジュールの概略的断面図であり、基本的構成は上記の第6の実施の形態の分布型増幅器搭載モジュールと同様であるが、この第7の実施の形態においては、実装基板31の裏面にも接地用配線38を設けたものである。
【0052】
この接地用配線38の表面にははんだ流れ出し防止用のソルダレジスト39が設けられており、このソルダレジスト39にはんだボール搭載用の開口部を形成し、この開口部にはんだボール37を設けたものである。
【0053】
この第7の実施の形態においては、実装基板31の裏面にもベタ状の接地用配線38が設けられているので、グランドの接地を高周波においても良好に取ることができ、また、熱伝導性が高まるので放熱特性を良好にすることができる。
【0054】
以上、本発明の各実施の形態を説明してきたが、本発明は各実施の形態に記載した構成に限られるものではなく、各種の変更が可能である。
例えば、上記の各実施の形態の説明においては、セル間接地導体13と外周部に設けた接地導体18とをエアブリッジ構造の接続用配線19を用いて接続しているが、エアブリッジ構造に限られるものではなく、層間絶縁膜を介して設けた接続配線を用いて接続しても良いものである。
【0055】
また、上記の各実施の形態においては、各ピラーを金メッキ法によりウエハプロセスで形成しているが、ウエハプロセス終了後、金スタッドバンピングによりバンプとして形成しても良いものである。
【0056】
また、上記の各実施の形態においては、接続用配線19をセル間接続導体13の端部に2本づつ配置した構成になっているが、この様な構成に限られるものではなく、接続用配線19が外部接地導体18とセル間接地導体13とを電気的に接続していれば良く、例えば、1本で接続しても良いものである。
なお、接続用配線19の幅を太くしすぎると、ゲートバスライン15及びドレインバスライン17とのオーバーラップ部の増大によって寄生容量が増大する。
【0057】
また、上記の第2乃至第4の実施の形態においては、層間絶縁膜を2層構造で説明しているが、層間絶縁膜の層数に制限はない。
【0058】
また、上記の第2乃至第4の実施の形態においては、有機層間絶縁膜22,23をBCBで構成しているが、BCBに限られるものではなく、ポリイミドを用いても良いものであり、さらには、有機系絶縁膜ではなく、無機系絶縁膜を用いても良いものである。
【0059】
また、上記の第5の実施の形態においては、樹脂33をアンダーフィルしているが、アンダーフィルに限られるものではなく、実装基板31のチップ搭載領域に樹脂をポッティングしたり、或いは、樹脂フィルムを貼り付け、その後、チップ11をフリップチップ実装しても良いものである。
【0060】
また、上記の各実施の形態においては、フリップチップ実装の具体的方法を説明していないが、熱圧着工法、超音波工法、導電性樹脂や非導電性樹脂を用いた圧接工法のいずれによりフリップチップ実装しても良いものである。
【0061】
また、上記の第6及び第7の実施の形態においては、はんだボール37の素材については言及していないが、SnPb系、Sn−Zn系、或いは、Sn−Ag系の各種のはんだを用いることができる。
【0062】
また、上記の各実施の形態においては、実装基板31に設ける接地導体32等の配線材料については言及していないが、配線表面をはんだ実装に適した例えばNi/Auメッキを施すことが望ましく、Ni/Auメッキを施していればAu配線でもCu配線でも良い。
【0063】
また、上記の各実施の形態においては、実装基板31をポリイミドを用いており、それによって、基板厚を50μm以下に薄くできるため、放熱性が良く高出力デバイスを実現でき、かつ、基板裏面へ信号を取り出すためのスルーホール部による反射特性劣化による高周波信号損失を低減できるため、高周波に対応した半導体集積回路モジュールの実現を可能にしている。
【0064】
しかし、実装基板31はポリイミドに限られるものではなく、アルミナセラミック、ガラスセラミックでも良く、さらには、有機系基板のエポキシ基板を用いても良いものである。
【0065】
また、上記の各実施の形態においては、半導体チップ11を構成する半導体基板をGaAsとして説明しているが、GaAsに限られるものではなく、InP或いはSiを用いても良いものである。
【0066】
Siを用いた場合には、高周波特性はGaAsやInPに比べて劣るものの、従来のSiテクノロジーをそのまま用いることができ、また、配線構造としても上述の図6或いは図7に示した構造を用いることによって、基板の低抵抗性に起因する高周波損失を電磁シールドとして機能する接地導体25によって低減することができる。
【0067】
また、上記の各実施の形態においては、接地強化用ピラー20を各セル間接地導体13に1個設けているが、1個に限られるものではなく、各セル間接地導体13に複数個設けても良いものである。
【0068】
また、上記の第6及び第7の実施の形態においては、プリント配線基板41との接続においてはんだボール37を用いているが、はんだボール37に限られるものではなく、ワイヤボンダーを利用して形成したはんだバンプ等を用いても良いものである。
【0069】
ここで、再び、図1を参照して、改めて本発明の詳細な特徴を説明する。
再び、図1参照
(付記1) 半導体チップ2からなりコプレーナ線路を用いた分布型増幅器1をコプレーナ線路で配線が形成された実装基板6にフリップチップ実装した分布型増幅器実装装置において、前記分布型増幅器1を構成するトランジスタセル間に設けられるとともに外部接地導体層4と電気的に接続されている接地導体層3の各々に少なくとも一個の突起状接続導体5が設けられ、且つ、前記突起状接続導体5が前記実装基板6に設けられた接地導体層7と接続していることを特徴とする分布型増幅器実装装置。
(付記2) 上記分布型増幅器1を構成するトランジスタセルが、カスコード型トランジスタからなることを特徴とする付記1記載の分布型増幅器実装装置。
(付記3) 上記分布型増幅器1が半導体チップ2上に層間絶縁膜を介して積層された多層配線を有し、且つ、前記多層配線を用いてコプレーナ線路を形成したことを特徴とする付記1または2に記載の分布型増幅器実装装置。
(付記4) 上記層間絶縁膜が、ポリイミド或いはベンゾシクロブテンのいずれかからなることを特徴とする付記3記載の分布型増幅器実装装置。
(付記5) 上記半導体チップ2を構成する半導体基板が、GaAs或いはInPのいずれかからなることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の分布型増幅器実装装置。
(付記6) 上記分布型増幅器1を構成する半導体チップ2と上記実装基板6との間に樹脂8が充填されていることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の分布型増幅器実装装置。
(付記7) 上記実装基板6が、ポリイミドからなることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1に記載の分布型増幅器実装装置。
(付記8) 上記半導体チップ2を覆うようにモールドが施され、前記半導体チップ2に設けられた高周波信号配線及び電源配線が前記実装基板6に設けた貫通導体を介して実装基板6の裏面端子に接続されており、前記裏面端子上にははんだボールが搭載されており、前記はんだボールを介して配線回路基板と接続されていることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1に記載の分布型増幅器実装装置。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、トランジスタセル間に設けるセル間接地導体に接地強化用ピラーを設けているので、高周波でも安定した接地を確保でき、それによって、80GHz以上の帯域幅を有する広帯域な分布型増幅器モジュールを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の分布型増幅器の構造説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の分布型増幅器の実装状態を示す概略的断面図である。
【図4】分布型増幅器内の配線特性のシミュレーション結果の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の分布型増幅器の概略的断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の分布型増幅器の概略的断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の分布型増幅器の概略的断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態の分布型増幅器の実装状態を示す概略的断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態の分布型増幅器搭載モジュールの概略的断面図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態の分布型増幅器搭載モジュールの概略的断面図である。
【図11】従来の分布型増幅器の構造説明図である。
【図12】従来の分布型増幅器の等価回路図である。
【図13】従来の分布型増幅器の実装状態を示す概略的断面図である。
【図14】従来の分布型増幅器内の配線特性のシミュレーション結果の説明図である。
【符号の説明】
1 分布型増幅器
2 半導体チップ
3 接地導体層
4 外部接地導体
5 突起状接続導体
6 実装基板
7 接地導体
8 樹脂
11 半導体チップ
12 トランジスタセル
13 セル間接地導体
14 ゲート引出線
15 ゲートバスライン
16 ドレイン引出線
17 ドレインバスライン
18 接地導体
19 接続用配線
20 接地強化用ピラー
21 接続用ピラー
22 有機層間絶縁膜
23 有機層間絶縁膜
24 中間配線
25 接地導体
26 ビア
27 中間配線
28 ビア
31 実装基板
32 接地導体
33 樹脂
34 貫通ビア
35 パッド
36 モールド樹脂
37 はんだボール
38 接地用配線
39 ソルダレジスト
41 プリント配線基板
42 配線層
43 ソルダレジスト
51 半導体チップ
52 トランジスタセル
53 セル間接地導体
54 ゲート引出線
55 ゲートバスライン
56 ドレイン引出線
57 ドレインバスライン
58 接地導体
59 接続用配線
60 ソース接地トランジスタ
61 ゲート接地トランジスタ
62 キャパシタ
63 分布定数線路
64 ピラー
71 実装基板
72 接地導体

Claims (5)

  1. 半導体チップからなり、コプレーナ線路を用いた分布型増幅器をコプレーナ線路で配線が形成された実装基板にフリップチップ実装した分布型増幅器実装装置において、前記分布型増幅器を構成するトランジスタセル間に設けられるとともに外部接地導体層と電気的に接続されている接地導体層の各々に少なくとも一個の突起状接続導体が設けられ、且つ、前記突起状接続導体が前記実装基板に設けられた接地導体層と接続していることを特徴とする分布型増幅器実装装置。
  2. 上記分布型増幅器を構成するトランジスタセルが、カスコード型トランジスタからなることを特徴とする請求項1記載の分布型増幅器実装装置。
  3. 上記分布型増幅器が半導体チップ上に層間絶縁膜を介して積層された多層配線を有し、且つ、前記多層配線を用いてコプレーナ線路を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の分布型増幅器実装装置。
  4. 上記分布型増幅器を構成する半導体チップと上記実装基板との間に樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の分布型増幅器実装装置。
  5. 上記半導体チップを覆うようにモールドが施され、前記半導体チップに設けられた高周波信号配線及び電源配線が前記実装基板に設けた貫通導体を介して実装基板の裏面端子に接続されており、前記裏面端子上にははんだボールが搭載されており、前記はんだボールを介して配線回路基板と接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の分布型増幅器実装装置。
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