JP2004232705A - Front fork unit of motorcycle and the like - Google Patents
Front fork unit of motorcycle and the like Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004232705A JP2004232705A JP2003021139A JP2003021139A JP2004232705A JP 2004232705 A JP2004232705 A JP 2004232705A JP 2003021139 A JP2003021139 A JP 2003021139A JP 2003021139 A JP2003021139 A JP 2003021139A JP 2004232705 A JP2004232705 A JP 2004232705A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- front fork
- side tube
- fork
- axle
- stop means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動二輪車等のフロントフォーク装置に関する。
【従来の技術】
特許文献1に記載の如く、2本のフロントフォークを前輪の左右に設け、一方のフロントフォークに懸架スプリングを内装し、他方のフロントフォークに減衰力発生装置を内装したフロントフォーク装置がある。このようなフロントフォーク装置では、2本のフロントフォークを車体側に取付けた後、両フロントフォークの下端部に車軸を取付けるとき、両フロントフォークの全長がアンバランスになって車軸の取付けが困難になる。
【0002】
そこで、特許文献1では、懸架スプリングを内装した一方のフロントフォークと減衰力発生装置を内装した他方のフロントフォークの両者に、最伸張時のフォーク長を同一長に保持するための伸び切り停止手段を内装している。一方のフロントフォークの伸び切り停止手段は、車軸側チューブに立設した支持杆32の上端のスプリングシート28と、車体側チューブの下端に設けたストッパ29との間に弾性体30を介在させて構成される。他方のフロントフォークの伸び切り停止手段は、車軸側チューブに起立させたダンバシリンダの上部閉塞部材20と、車体側チューブに結合されたピストンロッドのピストン上部との間に金属コイルスプリング22を介在させて構成される。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−74910([0058]、[0059]、図1)
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1は、減衰力発生装置を内装したフロントフォークのチューブ内に伸び切り停止手段を内装するだけでなく、懸架スプリングを内装した一方のフロントフォークのチューブ内にも伸び切り停止手段を内装するものであり、構成複雑で高コストになる。
【0004】
尚、車体側チューブ又は車軸側チューブを構成するインナチューブの内周に沿って内装した懸架スプリングが、最伸張時に、インナチューブの開口端を越えて延長することとなるようなフロントフォークでは、当該フロントフォークの内部で車体側チューブと車軸側チューブとの間に伸び切り停止手段を設けることに困難がある。
【0005】
本発明の課題は、左右のフロントフォークのうち、一方のフロントフォークに懸架スプリングを内装し、他方のフロントフォークに減衰力発生装置を内装したフロントフォーク装置において、簡易な構成により、両フロントフォークの最伸張時のフォーク長を同一長に保持することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、摺動自在に嵌合する車体側チューブと車軸側チューブからなるフロントフォークを、前輪の左右に設けた自動二輪車等のフロントフォーク装置において、左右のフロントフォークのうち、ブレーキキャリパを取付けるキャリパブラケットを設けた一方のフロントフォークにのみ懸架スプリングを内装し、他方のフロントフォークには減衰力発生装置を内装し、減衰力発生装置を内装した他方のフロントフォークに、当該他方のフロントフォークの最伸張時における車体側チューブと車軸側チューブの最小嵌合長を確保する第1の伸び切り停止手段を内装し、懸架スプリングを内装した一方のフロントフォークにおける車体側チューブの外周と車軸側チューブのキャリパブラケットとを、他方のフロントフォークと実質的に同じ最伸張時のフォーク長を保持する可撓線棒状の第2の伸び切り停止手段により連結したものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記第2の伸び切り停止手段が、ケーブルからなり、その一端に車体側チューブの外周に着脱可能なクランプ手段を備え、その他端にキャリパブラケットの孔に着脱自在に挿入可能な挿入部を備えてなるようにしたものである。
【0008】
請求項3の発明は、摺動自在に嵌合する車体側チューブと車軸側チューブからなるフロントフォークを、前輪の左右に設け、ブレーキキャリパを取付けるキャリパブラケットを一方のフロントフォークの車軸側チューブの側に設け、ブレーキキャリパに接続するブレーキホースをガイドするガイド部材を一方のフロントフォークの車体側チューブに設けた自動二輪車等のフロントフォーク装置において、一方のフロントフォークにのみ懸架スプリングを内装し、他方のフロントフォークには減衰力発生装置を内装し、減衰力発生装置を内装した他方のフロントフォークに、当該他方のフロントフォークの最伸張時における車体側チューブと車軸側チューブの最小嵌合長を確保する伸び切り停止手段を内装し、ブレーキホースに、一方のフロントフォークの最伸張時に前記ガイド部材に係止し、当該一方のフロントフォークに他方のフロントフォークと実質的に同じ最伸張時のフォーク長を保持するストッパを設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1はフロントフォーク装置を示す全体断面図、図2は左右一方のフロントフォークを示す断面図、図3は図2の上部拡大断面図、図4は左右他方のフロントフォークを示す断面図、図5は図4の上部拡大断面図、図6は図5の下部拡大断面図、図7は左右一方のフロントフォークを示す断面図、図8は左右一方のフロントフォークに設けた伸び切り停止手段を示す模式図、図9は左右一方のフロントフォークに設けた伸び切り停止手段の他の例を示す模式図である。
【0010】
(第1実施形態)(図1〜図8)
車両のフロントフォーク装置1は、図1に示す如く、自動二輪車、自転車等の車両の左右両側に設けられる左右のフロントフォーク10、20からなる。フロントフォーク装置1は、フロントフォーク10、20を車体側ブラケット9に取付けた状態で、それらの車軸ブラケット111、209の車軸孔aに、前輪2の共通の車軸3の両端部が取付けられる(図7)。フロントフォーク10の車軸ブラケット111は、前輪2に設けたブレーキディスク4のためのブレーキキャリパ5を取付けるキャリパブラケット6を一体に備える(図7)。
【0011】
左右いずれか一方のフロントフォーク10は図2、図3に示す如く構成され、左右いずれか他方のフロントフォーク20は図4〜図6に示す如く構成される。フロントフォーク装置1は、一方のフロントフォーク10に車両が路面から受ける衝撃力を緩衝する懸架スプリング11を内蔵し、他方のフロントフォーク20に懸架スプリング11の伸縮振動を制振する減衰力発生装置21を内蔵する。フロントフォーク装置1は、懸架スプリング11の設置と減衰力発生装置21の設置をフロントフォーク10とフロントフォーク20のそれぞれに分担させ、コスト低減を図るものである。
【0012】
(フロントフォーク10)(図1〜図3)
フロントフォーク10は、図1〜図3に示す如く、車体側に支持されるアウタチューブからなる車体側チューブ101内に、車軸に結合されるインナチューブからなる車軸側チューブ102を摺動自在に嵌合し、両チューブ101、102の間に懸架スプリング11を介装している。尚、車体側チューブ101の下端内周には車軸側チューブ102の外周に摺接するブッシュ101Aが、車軸側チューブ102の上端外周には車体側チューブ101の内周に摺接するブッシュ102Aが設けられる。車体側チューブ101の下端内周には、車軸側チューブ102の外周に摺接する、オイルシール(シール部材)103A、ダストシール103Bも設けられる。
【0013】
フロントフォーク10は、車体側チューブ101と車軸側チューブ102の内部に油室12Aとエア室12Bからなる油溜室12を設けている。
【0014】
車体側チューブ101の上部開口端には、エア室12Bを封止するキャップ104が設けられる。キャップ104はOリングを介して車体側チューブ101の内周に螺着される。キャップ104の中央部には、ばね荷重調整装置を構成するばねアジャスタ105が回転自在かつディテント機構部107を介して係止可能に設けられる。ばねアジャスタ105には筒形フォルダ108を構成する筒状スプリングカラー109が螺着される。スプリングカラー109はばねアジャスタ105に植設されたキー110により回り止めされ、結果としてばねアジャスタ105に設けた操作子106の回転操作によりスプリングカラー109を軸方向に上下移動可能としている。
【0015】
車軸側チューブ102の下端外周には車軸ブラケット111が螺着され、車軸側チューブ102の下端内周にはボトムピース112を液密に係着し、車軸ブラケット111のボルト挿入孔にOリングを介して液密に係着されるボトムボルト113をボトムピース112に螺着することにより、車軸側チューブ102の底部にボトムピース112を固定配置する。111Aは車軸ブラケット111のボルト挿入孔に係着されるカバーである。
【0016】
尚、ボトムピース112は裏面側に軽量化のための肉抜き環状溝112Aを備え、油室12Aからボトムボルト113の螺合部を経て環状溝112Aに侵入した作動油を該油室12Aに戻すための複数の油孔112Bを備える。
【0017】
フロントフォーク10は、スプリングカラー109が構成する筒形フォルダ108に装填したゴム状弾性体115及びプランジャ116に支持させた上スプリングシート117と、ボトムピース112に支持させた下スプリングシート118の間に、前述の懸架スプリング11を介装している。そして、ばねアジャスタ105の回転操作によりスプリングカラー109を上下移動することにより、懸架スプイリング11の初期長さ、ひいては初期ばね荷重を調整可能とする。
【0018】
フロントフォーク10は、懸架スプリング11と、ゴム状弾性体115と、エア室12Bに閉じ込められているエア反力に起因の気体ばねにより、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
【0019】
尚、フロントフォーク10は、激しい伸縮ストロークにより、車体側チューブ101の下端内周に設けたオイルシール103Aのリップを介して油室12B内に侵入して逐次蓄圧されたエアを抜くため、キャップ104に設けた油室12Bに連通するエア通路119にプラグボルト120を螺着している。
【0020】
(フロントフォーク20)(図4〜図6)
フロントフォーク20は、図4、図5に示す如く、車体側に支持されるアウタチューブからなる車体側チューブ201内に、車軸に支持されるインナチューブからなる車軸側チューブ202を摺動自在に嵌合し、単筒形ダンパ204を倒立にして内装している。即ち、ダンパ204は、後に詳述する如く、ダンパシリンダ206とピストンロッド210を有して構成され、ダンパシリンダ206を車体側チューブ201に取付け、ピストンロッド210を車軸側チューブ202に取付けて構成される。尚、車体側チューブ201の下端内周には車軸側チューブ202の外周に摺接するブッシュ201Aが、車軸側チューブ202の上端外周には車体側チューブ201の内周に摺接するブッシュ202Aが設けられる。車体側チューブ201の下端内周には、車軸側チューブ202の外周に摺接する、オイルシール(シール部材)203A、ダストシール203Bも設けられる。
【0021】
車体側チューブ201の上端部にはダンパ204のダンパシリンダ206の上端部がOリングを介して螺着され、ダンパシリンダ206の上部開口端はキャップ205により閉塞される。キャップ205は、Oリングを介してダンパシリンダ206の内周に挿入されて螺着される。
【0022】
車軸側チューブ202の下端底部内周にはオイルロックケース207がOリングを介して液密に嵌装され、このオイルロックケース207をボトムボルト208で車軸ブラケット209にOリングを介して液密に固定してある。209Aは車軸ブラケット209のボルト挿入孔に係着されるカバーである。また、ボトムボルト208にはダンパ204のピストンロッド(中空ロッド)210の基端部が螺着されるとともにロックナット208Aでロックされ、このピストンロッド210の先端部をダンパシリンダ206の軸方向の先端部に設けたオイルロックピース211の先端側から挿入してある。オイルロックピース211は基端筒状部211Aをダンパシリンダ206の先端開口部にOリングを介して液密に螺着して固定される。ピストンロッド210は、オイルロックピース211における筒状部211Aの下部に備えたロッドガイド部212のブッシュ212Aで支持され、シール部材212Bを貫通してダンパシリンダ206の内部に挿入されている。シール部材212Bは、ダンパシリンダ206の後述する油室233Bを密封し、油室233Bの油がダンパシリンダ206の外に逃げ出すのを阻止する一方向性のシール機能をもつ。また、オイルロックピース211における筒状部211Aの内部に設けたスプリング室213の下側端面にはシール押え212Cを介してリバウンドスプリング214が着座されている。リバウンドスプリング214はオイルロックピース211における筒状部211Aの上側内周面に係着した止め輪215により保持される状態で、スプリング室213に納められる。
【0023】
車体側チューブ201と車軸側チューブ202の内部で、ダンパ204の外側には油室221とエア室222とからなる油溜室223が設けられ、油室221とエア室222とは自由界面を介して接触し、エア室222に閉じ込められているエアが気体ばねを構成する。前述したフロントフォーク10における懸架スプリング11、ゴム状弾性体115及びエア室12Bの気体ばねと、フロントフォーク20におけるエア室222の気体ばねが、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
【0024】
ダンパ204は、フロントフォーク20の減衰力発生装置21を構成する、ピストンバルブ装置230と、ベースバルブ装置250とを有している。ダンパ204は、ピストンバルブ装置230とベースバルブ装置250の発生する減衰力により、フロントフォーク10の懸架スプリング11及びゴム状弾性体115と、フロントフォーク10、20の気体ばねによる衝撃力の吸収に伴う、フロントフォーク10のチューブ101、102、フロントフォーク20のチューブ201、201の伸縮振動を抑制する。
【0025】
(ピストンバルブ装置230)
ピストンバルブ装置230は、ピストンロッド210の先端部にピストンホルダ231Aを装着し、このピストンホルダ231Aにナット231B等によりメインピストン232を保持している。メインピストン232は、ダンパシリンダ206の内部をピストンロッド210が収容されないピストン側油室233Aとピストンロッド210が収容されるロッド側油室233Bとに区画し、該ダンパシリンダ206の内部を摺動する。メインピストン232は、上下のピストン232A、232Bの組立体であり、多数枚の板バルブをピラミッド状に積層した伸側板バルブ234Aを備えてピストン側油室233Aとロッド側油室233Bとを連絡可能とする伸側ポート234と、中高速用圧側板バルブ235Aと低速用圧側板バルブ235Bとを備えてピストン側油室233Aとロッド側油室233Bとを連絡可能とする圧側ポート235とを備える。
【0026】
尚、ピストンバルブ装置230は、ピストンホルダ231Aに、バルブストッパ235C、圧側板バルブ235A、235B、メインピストン232(上下のピストン232A、232B)、伸側板バルブ234A、バルブストッパ234Bを挿着し、これらをナット231Bにより保持している。
【0027】
また、ピストンバルブ装置230は、ボトムボルト208に液密に挿着されたアジャスタ236に結合されている減衰力調整ロッド237をピストンロッド210の中空部に通し、アジャスタ236の回転操作により軸方向に進退する減衰力調整ロッド237の先端のニードル237Aにより、ピストンホルダ231Aに設けてあるピストン側油室233Aとロッド側油室233Bとのバイパス路238の流路面積を調整可能とする。239はアジャスタ236に内蔵したディテント機構部であり、ばねにより付勢されたボールをボトムボルト208に設けたディテント凹部に係合させ、アジャスタ236を回転方向の複数位置に節度感をもって順に位置付け可能とする。
【0028】
(ベースバルブ装置250)
ベースバルブ装置250は、ダンパシリンダ206の上端部に螺着されている前述のキャップ205にガイドパイプ251を螺着し、ガイドパイプ251の先端部にハウジングホルダ251Aを螺着し、このハウジングホルダ251Aにナット251B等によりサブピストン252を保持している。ガイドパイプ251の上部は小径部251Cに形成されている。サブピストン252はダンパシリンダ206の内部で前述のメインピストン232に相対するように固定配置され、ダンパシリンダ206の内周部に液密に接し、前述のピストン側油室233Aの上方にベースバルブ室253の油室253Aを区画形成する。サブピストン252は、多数枚の板バルブをピラミッド状に積層した中高速用圧側板バルブ254Aを備えてピストン側油室233Aとベースバルブ室253の油室253Aとを連絡可能とする圧側ポート254と、伸側板バルブ255A(チェックバルブ)を備えてピストン側油室233Aとベースバルブ室253の油室253Aとを連絡可能とする伸側ポート255とを備える。また、ハウジングホルダ251Aは、圧側ポート254と伸側ポート255とをバイパスしてピストン側油室233Aとベースバルブ室253の油室253Aとを連絡可能とするバイパス流路256を備える。
【0029】
尚、ベースバルブ装置250は、ハウジングホルダ251Aに、バルブストッパ254B、圧側板バルブ254A、サブピストン252、伸側板バルブ255A、バルブストッパ255Bを挿着し、これらをナット251Bにより保持している。
【0030】
フォークボルト205に螺合された減衰力調整ロッド258は、アジャスタ259を備えるとともに、ガイドパイプ251に挿入され、アジャスタ259の回転操作により軸方向に進退する先端のニードル258Aによりバイパス流路256の流路面積を調整可能とする。尚、フォークボルト205は頭部端面の中央部にアジャスタ259とそのホルダ259Aを埋込み保持している。260はアジャスタ259に内蔵したディテント機構部であり、ばねにより付勢されたボールをホルダ259Aに設けたディテント凹部に係合させ、アジャスタ259を回転方向の複数位置に節度感を持って順に位置付け可能とする。
【0031】
尚、ハウジングホルダ251Aは、バイパス流路256のニードル258Aにより開閉される流路面積調整部より油室253A側に、分岐流路256Aを設けてある。ハウジングホルダ251Aにおいて分岐流路256Aがベースバルブ室253の油室253Aに開口する部分には低速用圧側板バルブ254Cが設けられる。
【0032】
また、ベースバルブ装置250は、ダンパシリンダ206の内部に、該ダンパシリンダ206とガイドパイプ251に沿ってOリング260A、シール部材260Bを介して液密に摺動するフリーピストン型の可動隔壁部材261を備える。隔壁部材261は、ベースバルブ室253のサブピストン252の側でピストン側油室233Aに連通している油室253Aと、キャップ205の側の体積補償室253Bとを区画する。体積補償室253Bは、内部にエアを封入され、エア室222と連通路263で連通している。キャップ205は、フロントフォーク20の激しい伸縮ストロークによって車体側チューブ201の下端内周に設けたオイルシール203Aのリップを介してエア室222、体積補償室253Bに逐次蓄圧されたエアを抜くため、キャップ205に設けた体積補償室253Bに連通するエア通路264にプラグボルト265を螺着している。尚、スプリング262が、この最大伸張時に僅かな初期荷重を有するように、隔壁部材261とキャップ205との間に介装される。
【0033】
ダンパシリンダ206内にピストンロッド210が進入する圧縮時に、このスプリング262が収縮し、このときのスプリング262のばね荷重分だけ、ダンパシリンダ206内の油室が加圧され、伸張時におけるダンパシリンダ内油室のキャビテーションの発生を防止し、また伸張時に続く圧縮時の減衰力発生の遅れ(さぼり)も回避する。
【0034】
尚、ベースバルブ装置250は、フロントフォーク20のピストンロッド210がストロークする度に、該ピストンロッド210の外周面に付着した油室221の油をロッドガイド部212のシール部材212Bからダンパシリンダ206の内部に持ち込む。これにより、ダンパシリンダ206の内部の油室233A、233B、253Aの作動油が一定量以上になると、可動隔壁部材261がその油圧により上方へ移動し、隔壁部材261の内周のシール部材260Bがガイドパイプ251の小径部251Cに到達したときに、ダンパシリンダ206の余剰油を体積補償室253Bから連通路263、エア室222経由でダンパシリンダ206の外の油室221に排出するブロー機能を有する。
【0035】
従って、フロントフォーク20は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧縮時)
フロントフォーク20の圧縮時には、ピストン速度の極低速時に、ベースバルブ装置250においてサブピストン252のニードル258Aを流れる油により圧側減衰力を生じ、低速時には、ピストンバルブ装置230においてメインピストン232の低速用圧側板バルブ235Bを流れる油により圧側減衰力を生じ、かつベースバルブ装置250においてサブピストン252の低速用圧側板バルブ254Cを流れる油により圧側減衰力を生じ、中高速時に、ピストンバルブ装置230においてメインピストン232の中高速用圧側板バルブ235Aを流れる油により圧側減衰力を生じ、かつベースバルブ装置250においてサブピストン252の圧側板バルブ254Aを流れる油により圧側減衰力を生ずる。
【0036】
(伸張時)
フロントフォーク20の伸張時には、ピストン速度の低速時に、ピストンバルブ装置230においてメインピストン232のニードル237Aを流れる油により伸側減衰力を生じ、中高速時に、ピストンバルブ装置230においてメインピストン232の伸側板バルブ234Aを流れる油により伸側減衰力を生じ、ベースバルブ装置250では殆ど減衰力を生じない。
【0037】
これらの圧側と伸側の減衰力により、フロントフォーク10とフロントフォーク20の伸縮振動が抑制される。
【0038】
尚、フロントフォーク20の最圧縮時には、ダンパシリンダ206の軸方向の先端部に設けたオイルロックピース211が、車輪側チューブ202の底部に設けてあるオイルロックケース207に嵌合し、両者の間に区画形成されるオイルロック油室270において圧縮される油によりオイルロック作用を生ぜしめ、ダンパ204の底つきを防止する。
【0039】
また、フロントフォーク20の最伸張時には、ピストンロッド210に設けているピストンホルダ231Aの下端面が、ダンパシリンダ206の開口部に設けてあるオイルロックピース211のロッドガイド部212に支持されているリバウンドスプリング214に衝合し、伸び切りの緩衝作用を果たす。
【0040】
しかるに、フロントフォーク装置1にあっては、両フロントフォーク10、20の最伸張時のフォーク長を同一長に保持するため、以下の構成を備える。
【0041】
(1)減衰力発生装置21を内装したフロントフォーク20に、当該フロントフォーク20の最伸張時における車体側チューブ201と車軸側チューブ202の必要最小嵌合長を確保する第1の伸び切り停止手段310を内装する。伸び切り停止手段310は、図4に示す如く、車体側チューブ201に取付けたダンバシリンダ206に螺着したオイルロックピース211に設けたリバウンドスプリング214と、車軸側チューブ202に取付けたピストンロッド210の先端部に設けたピストンホルダ231Aとから構成され、フロントフォーク20の最伸張時に、前述の如く、ピストンホルダ231Aの下端面がリバウンドスプリング214に衝合し、最伸張時のフォーク長L2を規定する。
【0042】
(2)懸架スプリング11を内装したフロントフォーク10における車体側チューブ101の外周と、車軸側チューブ102に螺着した車軸ブラケット111に一体化したキャリパブラケット6とを、図8に示す如く、当該フロントフォーク10にフロントフォーク20と実施的に同じ最伸張時のフォーク長L1(L1=L2)(フロントフォーク10の最伸張時における車体側チューブ101と車軸側チューブ102の必要最小嵌合長を確保し得るフォーク長L1)を保持する可撓線棒状の第2の伸び切り停止手段320により連結した。
【0043】
(3)伸び切り停止手段320は、図8に示す如く、ケーブル321からなり、その一端に車体側チューブ101の外周に着脱可能にしたボルト締めリング等のクランプ322(クランプ手段)を備え、その他端にキャリパブラケット6の孔bに着脱自在に挿入できるピン等の挿入部323を備える。
【0044】
ケーブル321は、複数の金属素線を撚ったワイヤケーブル、合成繊維又は天然繊維からなる線状ケーブル、ロープ、紐等、車体側チューブ101と車軸側チューブ102が軸方向に相対移動できるものであれば良い。クランプ322は、C字状リングをボルト締めするものの他、車体側チューブ101に固定したプロテクタガイド(車軸側チューブ前面部を覆う円弧状の泥除けカバーの上端部を案内するプラスティック製のガイド)を用い、ケーブル321の一端をプロテクタガイドに取付けても良い。挿入部323は、ピンに限らず、キャリパブラケット6の孔bに係止できるものであれば良い。ケーブル321の両端にフックを設け、一方のフックを車体側チューブ101の外周の側に着脱自在に係止し、他方のフックをキャリパブラケット6の孔bに着脱自在に係止するものでも良い。
【0045】
本実施形態によれば、以下の作用効果がある。
▲1▼懸架スプリング11を内装した一方のフロントフォーク10に設けられる伸び切り停止手段320は、車体側チューブ101の外周と車軸側チューブ102の側のキャリパブラケット6を連結するものであり、当該フロントフォーク10のチューブ101、102の外部に外装される。フロントフォーク10のチューブ101、102内に伸び切り停止手段320を内装するものでないから、構成を簡易にし、低コスト化できる。
【0046】
▲2▼一方のフロントフォーク10に伸び切り停止手段320を外装し、他方のフロントフォーク20に伸び切り停止手段310を内装し、両フロントフォーク10、20の最伸張時のフォーク長L1、L2を同一長にしたから、前輪2やフロントフォーク10、20の交換時に、両フロントフォーク10、20に対する車軸3の取付作業を迅速容易にできる。
【0047】
▲3▼一方のフロントフォーク10に外装した伸び切り停止手段320が可撓線棒状をなし、屈曲性を有するから、車軸3の取付け時に、前輪2のハブと、左右のフロントフォーク10、20の車軸ブラケット111、209の車軸孔aに車軸3を挿入し、この車軸3にナットを締結するに際し、前輪2を設けた状態で両フロントフォーク10、20を伸縮させることができる。従って、両フロントフォーク10,20で、車体側チューブ101、201に対する車軸側チューブ102、202のこじり等をなくしてから、車軸3にナットを固定することができ、前輪2やフロントフォーク10、20の交換作業性を向上できる。
【0048】
▲4▼伸び切り停止手段320がケーブル321の両端にクランプ322とピン等の挿入部323を備えたものにて構成されるから、伸び切り停止手段320を単一部品化でき、大幅に低コスト化できる。
【0049】
伸び切り停止手段320の下端は車軸側チューブ102の側に設けたプロテクタ(車軸側チューブ前面部を覆う円弧状の泥除けカバー)に連結することもできるが、キャリパブラケット6に連結することにより、伸び切り停止手段320を設けた状態でプロテクタを脱着することも可能になる。
【0050】
(第2実施形態)
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、懸架スプリング11を内装したフロントフォーク10に外装される伸び切り停止手段320の構成にある。第2実施形態では、ブレーキキャリパ5に接続されるブレーキホース7と、このブレーキホース7をガイドするようにフロントフォーク10の車体側チューブ101の側に設けたガイド部材8を利用した。
【0051】
即ち、伸び切り停止手段320は、図9に示す如く、フロントフォーク10の最伸張時にガイド部材8に係止し、当該フロントフォーク10にフロントフォーク20と実質的に同じ最伸張時のフォーク長L1(L1=L2)を保持するストッパ331をブレーキホース7に設けることにて構成される。即ち、フロントフォーク装置1の左右のフロントフォーク10、20の車体側チューブ101、201を保持する車体側ブラケット9にガイド部材8を固定し、ガイド部材8のガイド孔にブレーキホース7を相対移動自在に遊挿している。ブレーキホース7におけるガイド部材8を挟んでブレーキキャリパ5の側と反対側の適宜位置(フロントフォーク10の最伸張時のフォーク長L1を上述の如くに規定する位置)にストッパ331を固定する。ストッパ331は、図9(B)に示す如く、ブレーキホース7を挟む2つ割りリング332A、332Bをボルト333により締結し、ブレーキホース7に固定される。フロントフォーク10の最伸張時に車軸側チューブ102が下動するとき、これに伴なって移動するブレーキホース7に固定のストッパ331が車体側チューブ111の側のガイド部材8に係止し、最伸張時のフォーク長L1を規定する。
【0052】
本実施形態によれば、以下の作用効果がある。
▲1▼懸架スプリング11を内装した一方のフロントフォーク10に設けられる伸び切り停止手段320は、ブレーキホース7に設けたストッパ331を、車体側チューブ101の側に設けたブレーキホース用ガイド部材8に係止させるものであり、当該フロントフォーク10のチューブ101、102の外部に外装される。フロントフォーク10のチューブ101、102の内部に伸び切り停止手段320を内装するものでないから、構成を簡易にし、低コスト化できる。
【0053】
▲2▼一方のフロントフォーク10に伸び切り停止手段320を外装し、他方のフロントフォーク20に伸び切り停止手段310を内装し、両フロントフォーク10、20の最伸張時のフォーク長L1、L2を同一長にしたから、前輪2やフロントフォーク10、20の交換時に、両フロントフォーク10、20に対する車軸3の取付け作業を迅速容易にできる。
【0054】
▲3▼一方のフロントフォーク10に外装した伸び切り停止手段320がブレーキホース7を利用してなり、屈曲性を有するから、車軸3の取付け時に、前輪2のハブと、左右のフロントフォーク10、20の車軸ブラケット111、209の車軸孔aに車軸3を挿入し、この車軸3にナットを締結するに際し、前輪2を設けた状態で両フロントフォーク10、20を伸縮させることができる。従って、両フロントフォーク10、20で、車体側チューブ101、201に対する車軸側チューブ102、202のこじり等をなくしてから、車軸3にナットを固定することができ、前輪2やフロントフォーク10、20の交換作業性を向上できる。
【0055】
▲4▼伸び切り停止手段320が既存のブレーキホース7を利用して構成されるから、大幅に低コスト化できる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明のフロントフォーク装置の左右のフロントフォークでは、車体側チューブをインナチューブにて構成し、車軸側チューブをアウタチューブにて構成するものでも良い。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、左右のフロントフォークのうち、一方のフロントフォークに懸架スプリングを内装し、他方のフロントフォークに減衰力発生装置を内装したフロントフォーク装置において、簡易な構成により、両フロントフォークの最伸張時のフォーク長を同一長に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はフロントフォーク装置を示す全体断面図である。
【図2】図2は左右一方のフロントフォークを示す断面図である。
【図3】図3は図2の上部拡大断面図である。
【図4】図4は左右他方のフロントフォークを示す断面図である。
【図5】図5は図4の上部拡大断面図である。
【図6】図6は図5の下部拡大断面図である。
【図7】図7は左右一方のフロントフォークを示す断面図である。
【図8】図8は左右一方のフロントフォークに設けた伸び切り停止手段を示す模式図である。
【図9】図9は左右一方のフロントフォークに設けた伸び切り停止手段の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 フロントフォーク装置
2 前輪
5 ブレーキキャリパ
6 キャリパブラケット
7 ブレーキホース
8 ガイド部材
11 懸架スプリング
21 減衰力発生装置
10、20 フロントフォーク
101、201 車体側チューブ
102、202 車軸側チューブ
310 第1の伸び切り停止手段
320 第2の伸び切り停止手段
321 ケーブル
322 クランプ(クランプ手段)
323 挿入部
331 ストッパ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a front fork device for a motorcycle or the like.
[Prior art]
As described in
[0002]
Therefore, in Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-163, the extension stop means for maintaining the same fork length at the maximum extension time on both the front fork with the suspension spring and the other front fork with the damping force generator. The interior is decorated. An extension stop means of one front fork is provided by interposing an elastic body 30 between a spring seat 28 at an upper end of a support rod 32 erected on an axle-side tube and a stopper 29 provided at a lower end of a body-side tube. Be composed. The extension stop means of the other front fork is provided by interposing a metal coil spring 22 between the
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-8-74910 ([0058], [0059], FIG. 1)
[Problems to be solved by the invention]
[0004]
In the case of a front fork in which the suspension spring provided along the inner periphery of the inner tube constituting the body-side tube or the axle-side tube extends beyond the opening end of the inner tube at the time of the maximum extension, It is difficult to provide the extension stop means between the vehicle body side tube and the axle side tube inside the front fork.
[0005]
An object of the present invention is to provide a front fork device in which a suspension spring is mounted on one of the left and right front forks and a damping force generator is mounted on the other front fork. The purpose is to keep the fork length at the maximum extension at the same length.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the second extension stop means comprises a cable, one end of which is provided with a detachable clamp means on the outer periphery of the vehicle body side tube, and the other end of which is a caliper. An insertion portion which can be removably inserted into a hole of the bracket is provided.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, a front fork comprising a vehicle body side tube and an axle side tube which are slidably fitted is provided on the left and right sides of the front wheel, and a caliper bracket for mounting a brake caliper is provided on one a fork side of the axle side tube. In a front fork device such as a motorcycle in which a guide member for guiding a brake hose connected to a brake caliper is provided on a vehicle body side tube of one front fork, a suspension spring is provided only on one front fork, and the other is provided with a suspension spring. The front fork is provided with a damping force generator, and the other front fork with the damping force generator is provided with a minimum fitting length between the vehicle body side tube and the axle side tube when the other front fork is fully extended. Equipped with an extension stop means, and use one fluorocarbon Locked to the guide member when the uppermost extension of the fork, is provided with a stopper for holding the fork length when the other front fork substantially the same top-stretched to the one of the front fork.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 is an overall sectional view showing a front fork device, FIG. 2 is a sectional view showing one of the left and right front forks, FIG. 3 is an enlarged sectional view showing the upper part of FIG. 2, and FIG. 5 is an enlarged sectional view of the upper part of FIG. 4, FIG. 6 is an enlarged sectional view of the lower part of FIG. 5, FIG. 7 is a sectional view of one of the left and right front forks, and FIG. FIG. 9 is a schematic view showing another example of the extension stop means provided on one of the left and right front forks.
[0010]
(1st Embodiment) (FIGS. 1-8)
As shown in FIG. 1, a vehicle
[0011]
One of the left and
[0012]
(Front fork 10) (FIGS. 1 to 3)
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0013]
The
[0014]
A
[0015]
An
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
In addition, the
[0020]
(Front fork 20) (FIGS. 4 to 6)
As shown in FIGS. 4 and 5, the
[0021]
The upper end of the
[0022]
An
[0023]
Inside the vehicle
[0024]
The
[0025]
(Piston valve device 230)
In the
[0026]
In the
[0027]
Further, the
[0028]
(Base valve device 250)
In the
[0029]
In the
[0030]
The damping
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
When the
[0034]
Each time the
[0035]
Therefore, the
(When compressed)
When the
[0036]
(When extended)
When the
[0037]
By these damping forces on the compression side and the extension side, the expansion and contraction vibration of the
[0038]
When the
[0039]
When the
[0040]
However, the
[0041]
(1) First extension stop means for securing the required minimum fitting length between the vehicle
[0042]
(2) As shown in FIG. 8, the outer periphery of the vehicle
[0043]
(3) As shown in FIG. 8, the extension stop means 320 is composed of a
[0044]
The
[0045]
According to the present embodiment, the following operation and effect can be obtained.
{Circle around (1)} The extension stop means 320 provided on one of the
[0046]
{Circle around (2)} One of the
[0047]
{Circle over (3)} The extension stop means 320 provided on one of the
[0048]
{Circle over (4)} Since the extension / stopping means 320 is composed of a
[0049]
The lower end of the extension stop means 320 can be connected to a protector (an arc-shaped mudguard cover that covers the front part of the axle-side tube) provided on the side of the axle-
[0050]
(2nd Embodiment)
The difference between the second embodiment and the first embodiment lies in the configuration of the extension stop means 320 provided on the
[0051]
That is, as shown in FIG. 9, the extension stop means 320 is locked to the guide member 8 when the
[0052]
According to the present embodiment, the following operation and effect can be obtained.
{Circle around (1)} The extension stop means 320 provided on one of the
[0053]
{Circle around (2)} One of the
[0054]
{Circle over (3)} The extension stop means 320 provided on one of the
[0055]
{Circle around (4)} Since the extension stop means 320 is configured by using the existing brake hose 7, the cost can be significantly reduced.
[0056]
As described above, the embodiments of the present invention have been described in detail with reference to the drawings. However, the specific configuration of the present invention is not limited to the embodiments, and there may be a design change or the like without departing from the gist of the present invention. This is also included in the present invention. For example, in the left and right front forks of the front fork device of the present invention, the vehicle body side tube may be formed by an inner tube, and the axle side tube may be formed by an outer tube.
[0057]
【The invention's effect】
According to the present invention, in a front fork device in which a suspension spring is mounted on one of the left and right front forks and a damping force generating device is mounted on the other front fork, the front forks have a simple configuration. The fork length at the maximum extension can be kept the same.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall sectional view showing a front fork device.
FIG. 2 is a sectional view showing one of left and right front forks.
FIG. 3 is an enlarged sectional view of the upper part of FIG. 2;
FIG. 4 is a cross-sectional view showing the other of the left and right front forks.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of the upper part of FIG.
FIG. 6 is a lower enlarged sectional view of FIG. 5;
FIG. 7 is a cross-sectional view showing one of the left and right front forks.
FIG. 8 is a schematic diagram showing extension stop means provided on one of the left and right front forks.
FIG. 9 is a schematic view showing another example of the extension stop means provided on one of the left and right front forks.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
323
Claims (3)
左右のフロントフォークのうち、ブレーキキャリパを取付けるキャリパブラケットを設けた一方のフロントフォークにのみ懸架スプリングを内装し、他方のフロントフォークには減衰力発生装置を内装し、
減衰力発生装置を内装した他方のフロントフォークに、当該他方のフロントフォークの最伸張時における車体側チューブと車軸側チューブの最小嵌合長を確保する第1の伸び切り停止手段を内装し、
懸架スプリングを内装した一方のフロントフォークにおける車体側チューブの外周と車軸側チューブのキャリパブラケットとを、他方のフロントフォークと実質的に同じ最伸張時のフォーク長を保持する可撓線棒状の第2の伸び切り停止手段により連結したことを特徴とする自動二輪車等のフロントフォーク装置。In a front fork device such as a motorcycle provided with a front fork comprising a body side tube and an axle side tube which are slidably fitted,
Of the left and right front forks, only one of the front forks with the caliper bracket for mounting the brake caliper is equipped with a suspension spring, and the other front fork is equipped with a damping force generator,
On the other front fork in which the damping force generating device is installed, first extension stop means for securing the minimum fitting length between the vehicle body side tube and the axle side tube when the other front fork is fully extended, is installed,
The outer periphery of the body-side tube and the caliper bracket of the axle-side tube of one front fork with a suspension spring mounted therein are connected to the other front fork by a flexible wire rod-shaped second rod which holds substantially the same fork length at the maximum extension. A front fork device for a motorcycle or the like, wherein the front fork device is connected by an extension stop means.
ブレーキキャリパを取付けるキャリパブラケットを一方のフロントフォークの車軸側チューブの側に設け、
ブレーキキャリパに接続するブレーキホースをガイドするガイド部材を一方のフロントフォークの車体側チューブに設けた自動二輪車等のフロントフォーク装置において、
一方のフロントフォークにのみ懸架スプリングを内装し、他方のフロントフォークには減衰力発生装置を内装し、
減衰力発生装置を内装した他方のフロントフォークに、当該他方のフロントフォークの最伸張時における車体側チューブと車軸側チューブの最小嵌合長を確保する伸び切り停止手段を内装し、
ブレーキホースに、一方のフロントフォークの最伸張時に前記ガイド部材に係止し、当該一方のフロントフォークに他方のフロントフォークと実質的に同じ最伸張時のフォーク長を保持するストッパを設けたことを特徴とする自動二輪車等のフロントフォーク装置。Front forks consisting of a body side tube and an axle side tube that are slidably fitted are provided on the left and right of the front wheel,
A caliper bracket for mounting the brake caliper is provided on the axle side tube side of one front fork,
In a front fork device such as a motorcycle provided with a guide member for guiding a brake hose connected to a brake caliper on a body side tube of one of the front forks,
Only one front fork is equipped with a suspension spring, the other front fork is equipped with a damping force generator,
On the other front fork equipped with the damping force generating device, extension stop means for securing the minimum fitting length of the vehicle body side tube and the axle side tube when the other front fork is fully extended, is provided,
The brake hose is provided with a stopper which is engaged with the guide member when one of the front forks is fully extended, and the one front fork is provided with a fork length which is substantially the same as the other front fork in the most extended state. Characteristic front fork device for motorcycles and the like.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021139A JP2004232705A (en) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | Front fork unit of motorcycle and the like |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021139A JP2004232705A (en) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | Front fork unit of motorcycle and the like |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004232705A true JP2004232705A (en) | 2004-08-19 |
Family
ID=32950557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003021139A Withdrawn JP2004232705A (en) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | Front fork unit of motorcycle and the like |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004232705A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010223303A (en) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Honda Motor Co Ltd | Hydraulic shock absorber |
JP2011042270A (en) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Toyota Boshoku Corp | Seat reclining device for vehicle |
JP2013177105A (en) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Showa Corp | Front fork for motorcycle |
WO2018105683A1 (en) * | 2016-12-09 | 2018-06-14 | Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 | Front forks |
-
2003
- 2003-01-29 JP JP2003021139A patent/JP2004232705A/en not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010223303A (en) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Honda Motor Co Ltd | Hydraulic shock absorber |
JP2011042270A (en) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Toyota Boshoku Corp | Seat reclining device for vehicle |
JP2013177105A (en) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Showa Corp | Front fork for motorcycle |
WO2018105683A1 (en) * | 2016-12-09 | 2018-06-14 | Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 | Front forks |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5195766A (en) | Bicycle with front fork suspension | |
JP5240571B2 (en) | Front fork | |
JP5141916B2 (en) | Hydraulic shock absorber | |
US8672096B2 (en) | Methods and apparatus for lubricating suspension components | |
US20140252706A1 (en) | Vehicle shock absorber | |
JP2008057590A (en) | Front fork | |
CN103842697B (en) | Seal arrangement and damper element | |
JP2004232705A (en) | Front fork unit of motorcycle and the like | |
JP2004316725A (en) | Damping force adjusting device for hydraulic buffer | |
JP2009156348A (en) | Hydraulic shock absorber | |
JP3813782B2 (en) | Vehicle shock absorber sealing device | |
JP2004284488A (en) | Front fork device of two-wheel vehicle or the like | |
JP2004224137A (en) | Front fork device for motorcycle or the like | |
JP5150333B2 (en) | Motorcycle front fork | |
JP4137540B2 (en) | Hydraulic shock absorber for vehicle | |
JP4030821B2 (en) | Spring load adjustment device for hydraulic shock absorber | |
JP5456539B2 (en) | Front fork | |
JP4571469B2 (en) | Front forks such as motorcycles | |
JP2005265129A (en) | Front fork of motorcycle or the like | |
JP4408049B2 (en) | Front forks such as motorcycles | |
JP2004278764A (en) | Damping force adjustment device of hydraulic buffer for vehicle | |
JP2004068841A (en) | Vehicular hydraulic damper | |
US20240092451A1 (en) | Bicycle suspension components | |
JP2008298137A (en) | Hydraulic shock absorber | |
JP2008298135A (en) | Hydraulic shock absorber |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |