JP2004232587A - 車両のアイドルストップ制御装置 - Google Patents

車両のアイドルストップ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オイルの粘性によって発進性が低下する条件であっても、駆動源を自動的に始動させるときの発進性を低下させることのないアイドルストップ制御を実行できる車両のアイドルストップ制御装置を提供する。
【解決手段】本発明は、アイドルストップ制御によりエンジン10eを自動的に停止させるに際し、ステップ111〜114にて、電動オイルポンプ25が始動してからエンジン10eを停止させ始めるまでのディレイ時間Δtを算出したのち、ステップ115〜117にて、電動オイルポンプ25が始動してからディレイ時間Δtを経過するまでエンジン10eを停止させないようにし、電動オイルポンプ25が始動してからディレイ時間Δtを経過するとエンジン10eの停止を開始する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機を駆動させる駆動源の停止および始動を自動的に制御する車両のアイドルストップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のアイドルストップ制御装置は、走行中のブレーキ操作などによって車両が停止した場合、所定の停止条件下でエンジンを自動的に停止させておき、アクセルペダルの踏み込み操作などがあったときに再びエンジンを所定の始動条件下で始動させるものである。一方、自動変速機は、エンジンで駆動される機械式オイルポンプを有し、この機械式オイルポンプから発生した油圧を利用してクラッチやブレーキなどの各摩擦要素を締結・解放することによって条件に応じた好適な動力を出力する。
【0003】
このため、アイドルストップ制御を実行した場合、エンジンとともに機械式オイルポンプも停止するため、アイドルストップ制御の解除してエンジンを自動的に始動させて車両を発進させるとき、自動変速機内の摩擦要素を締結するのに必要な油圧が不足して油圧の立ち上がり遅れによる締結ショックを発生するという不都合があった。
【0004】
そこで、従来から機械式オイルポンプが作動しない状態を補償するため、機械式オイルポンプ以外の油圧源として、電動オイルポンプを別途設けるのが一般的である(例えば、特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−106380号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、自動変速機内の作動油(以下、ATFという)は温度変化によりその粘性も変化するため、例えば、低油温時にあっては、機械式オイルポンプに代えて電動オイルポンプを用いるとき、この電動オイルポンプから供給される油圧に遅れが生じ、自動変速機における必要油圧を満足できない状態が発生する。この状態中にエンジンが再始動すると、やはり締結ショックを招くことになりかねない。
【0007】
本発明は、こうした事実に鑑みてなされたものであり、駆動源を自動的に始動させるときの発進性を低下させることなく燃料消費率の優れたアイドルストップ制御を実行できる車両のアイドルストップ制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、自動変速機とともに該自動変速機における変速制御に用いる油圧を発生する機械式油圧源を駆動させる駆動源と、この駆動源が所定の条件で停止中に前記機械式油圧源に代わって動作して前記油圧を発生する電動式油圧源とを有し、前記駆動源の停止および始動を自動的に制御する車両のアイドルストップ制御装置において、前記駆動源を自動的に停止させるとき、前記電動式油圧源が始動してから前記駆動源を停止させ始め、前記電動式油圧源を始動してからこの駆動源を停止させるタイミングを可変としてなることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のアイドルストップ制御装置において、自動変速機内の油温を検出し、この油温が低いときほど、前記タイミングが遅くなるようにしてなることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、駆動源を自動的に停止させるとき、駆動源で駆動される機械式油圧源に代えて電動式油圧源を用いるが、このとき、電動式油圧源が始動してから駆動源を停止させ始め、前記電動式油圧源を始動してからこの駆動源を停止させるタイミングを可変とする。かかる構成によれば、電動式油圧源を始動してから駆動源を停止させ始めるから、オイルの粘性が高く電動式油圧源から油圧を迅速に発生しにくい条件であっても、駆動源を自動的に始動させるときの発進性を低下させることなく燃料消費率の優れたアイドルストップ制御を実行することができる。加えて、本発明によれば、駆動源が停止し始めるタイミングを可変にしたことから、オイルの粘性に左右される電動式油圧源が油圧を発生させ始める時間を想定して駆動源が停止し始めるタイミングを適宜設定することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明においては、自動変速機の油温を検出し、この油温が低いときほど、駆動源を停止させるタイミングを遅らせるから、駆動源を自動的に始動させるとき、低温によりオイルの粘度が高く電動式油圧源から迅速に油圧を発生しにくく、駆動源を停止すると一時的に変速制御に用いる油圧に満たない状態となる場合でも、自動変速機における変速制御に用いられるのに必要な油圧を確保することができ、こうした必要圧が不足するという不都合を確実に回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる車両のアイドルストップ制御装置を例示するシステム図である。
【0013】
本実施形態の車両は、駆動源10としてエンジン10eとモータジェネレータ10mとを備え、両者を走行条件に応じて適宜切り換えて使用する、所謂ハイブリッド車であり、エンジン10eとモータジェネレータ10mとの間はベルト等の動力伝達手段11で動力伝達可能に連結されている。
【0014】
エンジン10eは、停車率の高い市街地での走行等での燃費の向上を目的として、エンジンコントロールユニット100からのエンジン駆動信号Eによって停止および再始動を制御する、所謂アイドルストップ制御が行われ、例えば、セレクトレバーをDレンジに選択したまま信号待ち等で車両が停止したときには自動停止し、アクセルペダルの踏み込み等による車両発進時には再始動する。モータジェネレータ10mは、エンジンコントロールユニット100からのMG駆動信号Mによって始動するものであり、エンジン10eを始動させることができると共に、エンジン10eから駆動力により発電機としても機能する。
【0015】
エンジン10eの後段には、自動変速機20が配置されている。自動変速機20は、有段式自動変速機であって、エンジン回転がクランク軸12を介して入力されるトルクコンバータ21と、トルクコンバータ21を介してエンジン10eで駆動され油圧P1を発生する機械式オイルポンプ22と、機械式オイルポンプ22で発生した油圧P1をトランスミッションコントロールユニット200にて算出された油圧制御信号Scを基に走行条件に応じた適切な油圧に制御して自動変速機20に配置されたクラッチやブレーキなどの各摩擦要素に供給するコントロールバルブユニット23と、このコントロールバルブユニット23にて供給された作動油圧で前記各摩擦要素が締結・解放されることによって条件に応じた好適な変速段を選択する遊星歯車機構からなる主変速部24とを備える。
【0016】
これにより自動変速機20は、機械式オイルポンプ22で発生した油圧P1を基に走行条件に応じた好適な変速段を選択して入力されたエンジン回転Neを好適な回転に変速する。なお、主変速部24内に配置した摩擦要素としては、例えば、ロークラッチやハイクラッチなどのクラッチおよびロー・リバースブレーキなどのブレーキが挙げられる。
【0017】
ところで、エンジンコントロールユニット100では、燃費の向上などを考慮して、走行中のブレーキ操作などによって車両が停止した場合、所定の停止条件下でエンジン10eを自動的に停止させておき、運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作などがあったときに再びエンジン10eを所定の始動条件下で始動させる、所謂アイドルストップ制御が実行される。
【0018】
このため、アイドルストップ制御を実行した場合、エンジン10eとともに機械式オイルポンプ22も停止することを考慮して、機械式オイルポンプ22以外の油圧源として、電動オイルポンプ25を別途設け、機械式オイルポンプ22が作動しない状態を補償している。
【0019】
ところが、自動変速機20内の作動油(以下、ATFという)は温度変化によりその粘性も変化するため、例えば、低油温時にあっては、機械式オイルポンプ22に代えて電動オイルポンプ25を用いるとき、電動オイルポンプ25から供給される油圧P2に遅れが生じると、自動変速機20における変速制御にも遅れが生じて発進性が低下するという新たな不都合が生じた。
【0020】
そこで、本実施形態では、エンジンコントロールユニット100およびトランスミッションコントロールユニット200にて、図2のフローチャートに示すエンジン制御を実行する。
【0021】
図2は、アイドルストップ制御が開始されたとき、エンジン10eを停止させ始めるタイミングt1を遅らせるため、エンジンコントロールユニット100およびトランスミッションコントロールユニット200にて実行されるアイドルストップ禁止制御を例示するフローチャートである。
【0022】
図2のフローチャートは、エンジン10eを始動させてから常時実行され、まずエンジンコントロールユニット100がステップ111でエンジン10eを停止させるアイドルストップ制御を開始するための判断条件が成立しているかどうかを判断する。この判断は、例えば、アクセルペダルの釈放でONされるアイドルスイッチ26からの信号、ブレーキペダルの踏み込みでONされるブレーキスイッチ27からの信号および、車速センサ28からの車速信号Vを基に行われ、例えば、アクセルペダルを釈放してブレーキペダルを踏み込んだ車速VSP=0の状態が成立する状態、即ち、運転者が意図する停車状態であるかどうかを判断する。
【0023】
ステップ111にて、アイドルストップ制御を開始するための判断条件が成立していないと判断される場合は、アイドルストップ制御が開始される状態にないとして再び、ステップ111における判断を継続するが、アイドルストップ制御を開始するための判断条件が成立していると判断される場合は、エンジンコントロールユニット100からトランスミッションコントロールユニット200にアイドルストップ制御の開始を指令するアイドルストップ開始信号Iを送信してステップ112に移行する。
【0024】
ステップ112では、トランスミッションコントロールユニット200がアイドルストップ開始信号Iを受け、電動オイルポンプ25が駆動中であるかどうかを判断する。最初に アイドルストップ開始信号Iを受けたときは、電動オイルポンプ25は駆動していないため、トランスミッションコントロールユニット200がステップ113にて、電動オイルポンプ25にオイルポンプ駆動信号Pを送信して始動させたのち、ステップ114に移行する。
【0025】
ステップ114では、トランスミッションコントロールユニット200が油温センサ29から入力された油温信号STにより自動変速機20内に充填されたATFの油温Tを検出し、この油温Tを基に、エンジン10eの停止を遅らせる際のディレイ時間Δtを算出する。ディレイ時間Δtは、例えば、図3に示すような算出テーブルから求めることができる。この算出テーブルでは、ATFの温度Tが低いときほど、ディレイ時間Δtが長くなるように設定し、例えば、ATFの温度T=80〜90℃の場合、ディレイ時間Δtは、Δt=0.2秒となる。また、油温T=90〜100℃の温度領域では、ATFが高温で温度による粘度の影響が少ないとして、ディレイ時間Δt=0(秒)としてエンジン10eの停止が開始されるタイミングt1と、電動オイルポンプ25が始動する時間t2とが同期するように設定している。
【0026】
なお、図3の算出テーブルでは、ATFの温度Tを、上限を100℃にして10℃毎に区切り、10℃毎の複数の温度領域でディレイ時間Δtを設定しているが、温度領域の区切りはこれに限ることなく、少なくとも、2つの温度領域での区切り、例えば、油温T=0〜50℃の温度領域と、油温T=50〜100℃の温度領域との2つの温度領域で区切ればよく、1℃毎の温度領域で区切るなど、適宜変更することができる。また、油温Tの上限やディレイ時間Δtの数値も適宜設定することができる。
【0027】
ステップ114でディレイ時間Δtが算出されると、ステップ115にて、トランスミッションコントロールユニット200がエンジンコントロールユニット100にエンジン10eを自動的に停止させることを禁止するエンジン停止禁止信号を送信する。これにより、エンジンコントロールユニット100は、アイドルストップ制御を開始すべき状態にあっても、エンジン10eに対するエンジン駆動信号Eの送信を継続し、エンジン10eによる駆動状態を維持する。
【0028】
そして再びステップ111およびステップ112にて、アイドルストップ制御を開始するための判断条件が成立して電動オイルポンプ25が駆動中であると判断されると、ステップ116にて、トランスミッションコントロールユニット200がステップ113にて電動オイルポンプ25を始動してからの経過時間tと、ステップ114にて求めたディレイ時間Δtとを比較して、経過時間tがディレイ時間Δtを超えたかどうかを判断する。このとき、経過時間tがディレイ時間Δtを超えなければ、ステップ115に移行して、エンジン10eによる駆動状態を維持して再びステップ111〜116を実行し、経過時間tがディレイ時間Δtを超えたとき始めて、ステップ117にて、トランスミッションコントロールユニット200がエンジンコントロールユニット100にエンジン10eを自動的に停止させることを許可するエンジン停止禁止信号を送信する。これにより、エンジンコントロールユニット100は、実際にアイドルストップ制御を開始すべき状態にあるとして、エンジン10eに対するエンジン駆動信号Eの送信を禁止し、エンジン10eを停止させる。
【0029】
つまり本実施形態では、アイドルストップ制御によりエンジン10eを自動的に停止させるに際し、ステップ111〜114にて、電動オイルポンプ25が始動してからエンジン10eを停止させ始めるまでのディレイ時間Δtを算出したのち、ステップ115〜117にて、電動オイルポンプ25が始動してからディレイ時間Δtを経過するまでエンジン10eを停止させないようにし、電動オイルポンプ25が始動してからディレイ時間Δtを経過するとエンジン10eの停止を開始する。
【0030】
図4(a)〜(c)はそれぞれ、従来技術における作用を高油温および低油温時それぞれで説明するタイムチャートと、図2のフローチャートに従う制御を実行したときの作用を低油温時で説明するタイムチャートである。なお、機械式オイルポンプ22で発生する油圧P1は一点鎖線、電動オイルポンプ25で発生する油圧P2は実線、油圧P1および油圧P2を加えた全体圧Pは破線で示す。
【0031】
従来のアイドルストップ制御装置は、ブレーキペダルの踏み込み操作等のより運転者が意図的に停車する場合、図4(a)に示すように、エンジン10eを自動的に停止させるアイドルストップ制御の開始が判断される(IS開始判断)と、電動オイルポンプ25が始動するとともにエンジン10eが停止し始め、エンジン10eが停止し初めるタイミング、即ち、機械式オイルポンプ22で発生する油圧P1が低下し始めるタイミングt1と、電動オイルポンプ25が始動するタイミングt2とが同期するが、高温によりATFの粘度が低く電動オイルポンプ25から比較的迅速に油圧P2が発生するため、自動変速機20内に供給される全体圧Pとしては、自動変速機20における変速制御で用いられる必要最低限の油圧(以下、必要圧という)Poを上回るほぼ均一な状態を維持することができる。
【0032】
しかしながら、従来のアイドルストップ制御装置は、ATFが低油温である場合も、図4(b)に示すように、アイドルストップ制御の開始が判断される(IS開始判断)と、エンジン10eが停止し初めるタイミングt1と、電動オイルポンプ25が始動するタイミングt2とが同期するが、低温によりATFの粘度が高く電動オイルポンプ25から迅速に油圧P2が発生しにくいため、電動オイルポンプ25で実際に油圧P2が発生するタイミングt3に遅れが生じ、全体圧Pとしては、領域Aに示すように、必要圧Poを下回る油圧不足の状態が発生してしまう。
【0033】
これに対し、本発明にかかるアイドルストップ制御装置は、ATFが低油温である場合、図4(c)に示すように、アイドルストップ制御の開始が判断される(IS開始判断)と、電動オイルポンプ25が始動してからディレイ時間Δtだけ遅れてエンジン10eが停止し始め、エンジン10eが停止し初めるタイミングt1が、電動オイルポンプ25が始動するタイミングt2よりも遅れるから、低温によりATFの粘度が高く電動オイルポンプ25から迅速に油圧P2が発生しにくくても、エンジン10eが停止し初めるタイミングt1が電動オイルポンプ25で実際に油圧P2が発生するタイミングt3と同期もしくはそれよりも遅れるため、全体圧Pとしては、領域Bに示すように、必要圧Poを上回るほぼ均一な状態を維持することができる。
【0034】
以上から明らかなように、本実施形態においては、エンジン10eを自動的に停止させるとき、エンジン10eで駆動される機械式オイルポンプ22に代えて電動オイルポンプ25を用いるが、このとき、電動オイルポンプ25が始動してからディレイ時間Δtだけ遅れてエンジン10eを停止させ始め、このエンジン10eが停止し始めるタイミングt1を、ディレイ時間Δtを適宜変更することにより可変とする。かかる構成によれば、電動オイルポンプ25を始動してからエンジン10eを停止させ始めるから、ATFの粘性が高く電動オイルポンプ25から油圧P2を迅速に発生しにくい条件であっても、エンジン10eを自動的に始動させるときの発進性を低下させることなく燃料消費率の優れたアイドルストップ制御を実行することができる。加えて、エンジン10eが停止し始めるタイミングt1を可変にしたことから、ATFの粘性に左右される電動オイルポンプ25が油圧P2を発生させ始める時間(タイミング)t3を想定してエンジン10eが停止し始めるタイミングt1を適宜設定することができる。
【0035】
特に本実施形態においては、図3の算出テーブルで説明の如く、自動変速機20内の油温Tを検出し、この油温Tが低いときほど、エンジン10eを停止させるタイミングt1を遅らせるから、エンジン10eを自動的に始動させるとき、低温によりATFの粘度が高く電動オイルポンプ25から迅速に油圧P2を発生しにくく、エンジン10eを停止すると一時的に変速制御に用いるのに必要な油圧Pに満たない状態となる場合でも、必要圧Pを確保することができ、必要圧Pが不足するという不都合を確実に回避することができる。
【0036】
上述したところは、本発明の好適な実施形態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、駆動源10は、エンジン10eだけであってもよい。またエンジンコントロールユニット100およびトランスミッションコントロールユニット200も別体であるものに限らず、一体のコントロールユニットとしてもよい。また機械式オイルポンプ22は、トルクコンバータ21との間ではなく、主変速部24の後段に配置して主変速部24の出力回転で駆動させる構成でもよい。
【0037】
さらに主変速部24は、遊星歯車機構からなる有段式に限らず、例えば、入出力プーリ間にベルトを動力伝達可能に掛け渡し、入出力プーリのいずれか一方に機械式オイルポンプからの油圧に基づいた制御圧を供給してプーリ溝幅を変更することにより無段階の変速を行うVベルト式無段変速機構であってもよい。同様に主変速部24は、入出力ディスク間にトラニオンによって回転自在に支持されたパワーローラを動力伝達可能に配置し、トラニオンに機械式オイルポンプからの油圧に基づいた制御圧を供給してこれら入出力ディスクの斜面に沿ってパワーローラを傾転させることにより無段階の変速を行うトロイダル型無段変速機構であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる車両のアイドルストップ制御装置を例示するシステム図である。
【図2】同制御装置において、アイドルストップ制御が開始されたとき、エンジンを停止させ始めるタイミングt1を遅らせるため、エンジンコントロールユニットおよびトランスミッションコントロールユニットにて実行されるアイドルストップ禁止制御を例示するフローチャートである。
【図3】同制御装置において、エンジンの停止を遅らせる際のディレイ時間Δtを算出するための算出テーブルである。
【図4】(a)〜(c)はそれぞれ、従来技術における作用を高油温および低油温時それぞれで説明するタイムチャートと、図2のフローチャートに従う制御を実行したときの作用を低油温時で説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
10 駆動源
10e エンジン
10m モータジェネレータ
11 動力伝達手段
12 クランク軸
20 自動変速機
21 トルクコンバータ
22 機械式オイルポンプ
23 コントロールバルブユニット
24 主変速機
25 電動オイルポンプ
26 アイドルスイッチ
27 ブレーキスイッチ
28 車速センサ
100 エンジンコントロールユニット
200 トランスミッションコントロールユニット

Claims (2)

  1. 自動変速機とともに該自動変速機における変速制御に用いる油圧を発生する機械式油圧源を駆動させる駆動源と、この駆動源が所定の条件で停止中に前記機械式油圧源に代わって動作して前記油圧を発生する電動式油圧源とを有し、前記駆動源の停止および始動を自動的に制御する車両のアイドルストップ制御装置において、
    前記駆動源を自動的に停止させるとき、前記電動式油圧源が始動してから前記駆動源を停止させ始め、前記電動式油圧源を始動してからこの駆動源を停止させるタイミングを可変としてなることを特徴とする、車両のアイドルストップ制御装置。
  2. 自動変速機内の油温を検出し、この油温が低いときほど、前記タイミングが遅くなるようにしてなることを特徴とする、請求項1に記載の車両のアイドルストップ制御装置。
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