JP2004232582A - 縦軸風車 - Google Patents

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政彦 鈴木
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Abstract

【課題】この発明は、縦軸風車の回転体の重量負荷に対して、軸受に負荷をかけにくい縦軸風車、と併わせて、高速回転時に対する効果的な制動をすることのできる、縦軸風車を提供することを目的としている。
【解決手段】支持ケース3に垂直に支持された主軸2に、水平に装着され、重錘体からなる環縁体43を有する回転体4の周部に、複数の受風羽根5を装着した縦軸風車において、前記支持ケース3に対して、放射方向を向く複数の支持体6aを介して、操作台6が、回転体4の下域に所定の間隔を開けて、環状に配設され、該操作台6の上には、回転体4に対する操作機具9が配設された、縦軸風車1。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、縦軸風車に係り、特に受風羽根を支持する回転体の下域に、支持ケースによって、支持体を介して支持される環状の操作台が配設され、該操作台に、回転体に対する操作機具が配設された、縦軸風車、に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば風力発電機用の風車は、横軸プロペラ式が汎用されている。これに代わるものとして、出願人の開発に係る垂直軸に回転体を装着し、該回転体周部に複数の受風羽根を装着し、該回転体をフライホイルとして構成した風車(例えば特許文献1)がある。
【0003】
【特許文献1】2002−349939号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記、回転体の直径を例えば10m以上、環縁体の重量を500kg以上等に重くすると、回転体の剛性の問題があり、剛性を高めると重量の増加に伴い、回転時に垂直主軸にかかる摩擦抵抗が大きくなり、回転効率が上がりにくい。
また回転体をフライホイルとして構成すると、回転慣性による運動エネルギーの付加に伴い、回転トルクが大きくなるが、台風など高速風が吹くと、過剰高速回転による、発電機の故障が生じる虞があるため、効果的なブレーキ装置が必要となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じた。
すなわち、縦軸風車の、受風羽根を支持する回転体の下域に、所定間隔をあけて、支持ケースに支持体を介して環状の操作台を配設した。
該操作台と回転体のそれぞれの対向面に、操作機具としての、それぞれ相反する磁極を持つ磁石を対面して配設させ、相反する磁力により回転体を浮上させることにより、下軸受にかかる摩擦抵抗を軽減させた。
また、該環状の操作台と、回転体のそれぞれの対向面に、電磁ブレーキ装置と摩擦体を関連対面させて配設した。
ここでいう「操作機具」とは、回転体の運動に対する制動もしくは動作を与える装置器具類をいう。「操作台」とは、「操作機具」を配設するための台をいう。
発明の具体的な内容は次の通りである。
【0006】
(1) 支持ケースに垂直に支持された主軸に、水平に装着された回転体の周部に、複数の受風羽根を装着した縦軸風車において、前記支持ケースに、放射方向を向く複数の支持体を介して、操作台が、回転体の下域に、所定の間隔を開けて配設され、該操作台の上には、回転体に対する操作機具が配設された、縦軸風車。
【0007】
(2) 前記操作機具は、回転体を浮上させるための磁石であり、該操作台の上面と、それに対面する回転体の下面には、それぞれ相反する磁極を有する磁石が、対面して配設され、反発しあう磁力により、回転体が浮上するように構成され、垂直主軸の下端部と、下軸受との摩擦抵抗が、軽減されるように構成されている、前記(1)に記載された縦軸風車。
【0008】
(3) 前記磁石は、電磁石であり、少なくとも上下いずれかの電磁石は、磁極の切換が可能で、対面する電磁石の磁極を、異極に切換えて、ブレーキ作用をするように構成された、前記(2)に記載された縦軸風車。
【0009】
(4) 前記操作台は、支持体上に二重環状に配設され、操作台上には、それぞれ操作機具が配設され、内側の操作機具は、相反する一対の電磁石の一っが配設され、これと対応する電磁石は、回転体に対面して配設され、外側の操作機具としてはブレーキディスクが環状に配設され、これに対面するよう回転体にブレーキライニングが配設され、前記上下一対の電磁石が励磁されているときは、回転体が浮上して、上下のブレーキライニングとブレーキディスクは間隔を開け、上下一対の電磁石が励磁されなくなると、回転体が降下して上のブレーキライニングはブレーキディスクに接触し、回転体の回転を停止させるように構成されている、前記(1)に記載された縦軸風車。
【0010】
(5) 前記操作機具は、ブレーキ装置であり、そのブレーキディスクは、回転体に配設されたブレーキライニングと、適度の間隔を開けて対面させ、ブレーキ装置の作動により、ブレーキディスクをブレーキライニングに圧接可能に構成されている、前記(1)に記載された縦軸風車。
【0011】
(6) 前記操作機具は、電磁石の採用時において、前記ケース体に配設された自動制御装置により、作動が自動制御されるように構成されている、前記(3)〜(5)のいずれかに記載された縦軸風車。
【0012】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態例を、図面を参照して説明する。図1は本発明第1実施例風車の正面図、図2は回転体の底面図、図3は操作台の平面図である。
【0013】
図において風車(1)は、垂直主軸(2)を具備した支持ケース(3)と、垂直主軸(2)に水平に装着された回転体(4)と、該回転体(4)の周部に装着された複数の受風羽根(5)と、支持ケース(3)に回転体(4)の下域に、対面して配設された操作台(6)とで構成されている。
【0014】
支持ケース(3)には、上部中央部に垂直主軸(2)を支持する上部軸受(3a)が配設され、垂直主軸(2)に装着されたカラー(2b)部分が支持されている。該カラー(2b)は、垂直主軸(2)の横振れを抑止するためのものである。
【0015】
垂直主軸(2)の下部に位置して、下軸受(3b)が配設されている。符号(3c)は油壺、(15)はジャッキである。油壺(3c)内には潤滑油が充填されて、下軸受(3b)の潤滑が保持される。ジャッキ(15)は降下作動により、下軸受(3b)を降下させて取換えをすることができる。
【0016】
垂直主軸(2)は、例えば直径15cm、高さ3mで、下端部は10mm以下の細径部(2a)が設定されている。該細径部(2a)は、回転摩擦抵抗を減少させるためで、下軸受(3b)にはスラスト軸受が使用されるが、先尖りとすることができる。
垂直主軸(2)の上縁部には、回転体(4)が水平に配設されている。また錘直主軸(2)の下縁部には、出力ギャ(16)が装着されている。符号(17)は出力軸、(18)は変速機であり、発電部(19)の中には図示しない発電機が配設される。
【0017】
前記回転体(4)は、軸部(41)と、軸部(41)から放射方向へ向いて固定された、複数の支持アーム(42)と、各支持アーム(42)の先端部を連結するように、環状に装着された、重錘体からなる環縁体(43)とから構成されている。
軸部(41)は、例えば直径50cm〜100cmの円盤状の主部(41a)の上部中央部に、高さ50cm〜100cmの立上部(41b)が形成され、該立上部(41b)の上部に冠体(41c)が形成されている。
【0018】
主部(41a)の上面に、支持アーム(42)の複数が、それぞれ放射方向を向いて装着される。冠体(41c)は上被体(44)の上部を固定支持する。
また、図1に示すように、冠体(41c)から支持アーム(42)の長手中間部にかけて、必要に応じて吊ワイヤ(41d)を張設することができる。
【0019】
支持アーム(42)は、環縁体(43)の重量を支持できる強度が必要なので、環縁体(43)の重量に対応して、太さ、本数の設定が為される。例えば高さ7〜10cm、幅20〜30cm。基部においては、高さ30〜50cmで先端方へ傾斜した縦長に高くする。該基端部は、主部(41a)上に図示しないボルトを介して固定される。
【0020】
各支持アーム(42)の先端部には、各支持アーム(42)を連結するように、環縁体(43)が環状に固定される。該環縁体(43)は、その断面形状はL形、コ形、管体その他任意であるが、例えば断面略コ字形状の金属体で、所定の長さの湾曲体を繋ぎ合わせて、全体として環状とする。重量は30kg〜1000kg、それ以上など、板厚や付加物などにより、必要の重量設定をすることができる。
【0021】
上被体(44)は、FRP板で山笠状に組立てられたもので、上端部は前記冠体(41c)に載置し、ネジ止めされる。また下端部は支持アーム(42)の位置で、支持アーム(42)にネジ止めされる。図1において符号(45)は、支持アーム(42)下部に装着された環状の風防である。上被体(44)の上部には、太陽光発電器(10)が配設され、発電された電気は、蓄電池(11)に蓄電される。図中符号(12)は、遠隔操作式自動スイッチである。
【0022】
支持アーム(42)の下面には、図2に回転体(4)の底面図を示すように、環状の取付板(7)が配設されている。該取付板(7)の下には、一対の相反する磁力を持つ磁石(8)(9)の片方(8)が環状に配設される。
前記磁石(8)が電磁石の場合は、蓄電池(11)から導電する。
【0023】
前記取付板(7)の下域に、所定の間隔を開けて、操作台(6)が、支持体(6a)の上に環状に配設されている。図3に示すように、操作台(6)の上には、操作機具として、一対の相反する磁力を持つ磁石(8)(9)の片方(9)が環状に配設される。
前記磁石(9)が電磁石の場合は、支持ケース(3)内に配設された蓄電池(11)から導電する。図中符号(13)は自動制御装置、(14)は回転速度センサである。
【0024】
図4は受風羽根(5)の正面図、図5は平面図、図6は左側面図である。受風羽根(5)は、取付支持体(51)と受風部(52)とで構成され、受風部(52)は中空体に形成されている。また受風部(52)の上下部は、側面で略三角形で、正面で上下端縁部から、それぞれ左側面方向へ、約45度の傾斜角で傾斜している、傾斜部(52a)が形成されている。図6中符号(51a)はネジ孔である。
【0025】
受風部(52)の右側面は、図5に示すように、回転体(4)に装着して回転するときの右側面の、回転トラック(T)の曲面に沿うように設定されている。左側面では、縦中央部が膨出し、傾斜部(52a)の上下方へ次第に薄く設定されている。また平面においては、左側面前部が膨出し、後部へかけて傾斜部(52a)ともども次第に薄く設定されている。
【0026】
受風部(52)の大きさや、羽根(5)の取付枚数は、回転体(4)の大きさ、発電機の回転に必要な軸トルクなどから設定される。受風部(52)は0.6mm前後の薄い板厚の中空体なので、必要に応じて、中リブを使用し、或いは発泡率の高い発泡樹脂を詰装するが、可及的に軽量に形成される。
受風羽根(5)は、取付支持体(51)を回転体(4)の周部に外嵌して、ネジ孔(51a)にボルトネジを挿通して固定される。この場合、図5に示すように、回転体(4)の周面における回転トラック(T)に沿うように配設される。
【0027】
これによって、回転体(4)がA矢示方向へ回転しているとき、受風部(52)の右側面(外側面)は、回転時の風抵抗が少ない。しかし左側面(内側面)は、前部が膨出しているので、回転時の風抵抗を受けるため、外側面を通過する風速よりも内側面に沿う風速が早くなり、内側面前部が負圧になって、外方の常圧の空気が、外から受風部(52)の内側前部方向へ押すことになり、回転推力が生じる。
【0028】
この場合、傾斜部(52a)の正面は、図4でよく判るように、外側面は平坦で内側面は前部が膨出しているので、内側面に沿って通過する風速が早くなり、傾斜部(52a)の内側斜め方向に負圧が生じて、斜め内側に揚力(回転推力)がかかる。 このことは、回転体(4)の回転に伴い、受風羽根(5)にかかる遠心力が相殺されることになり、受風羽根(5)の外反りがなくなり、破損が抑止される。
【0029】
受風部(52)の左側面に追い風を受けた場合、正面図で良く判るように、風は中央部から上下方向へ流れる。同時に傾斜部(52a)の上下から内方へと風が流れる。そのことは傾斜部(52a)があるために、風が一時的に滞ることになり、また回転前方からの風圧により、後方へ流れることから、図5で判るように、受風部(52)の内側の傾斜面を、斜め後に滑って流れて、回転方向へ押す力が強まる。
【0030】
受風部(52)の右側面に、向かい風を受ける場合、図4で良く判るように、傾斜部(52a)の上下方向で、風が斜めに逃げることになり、受風部(52)の上下外で直進する風の速度よりも、傾斜部(52a)の上下方向へ、斜に滑って通過する風の速度が早くなり、図5において、受風部(52)の後部が負圧になることから、外方へ押されて推力が生じる。
【0031】
上記のように構成された、この風車(1)の作用効果について説明する。図1において、操作機具としての、相反発する磁石(8)(9)の反発によって、回転体(4)は浮上する。その結果、下軸受(3b)と垂直主軸(2)の細径部(2a)との摩擦抵抗が軽減される。
前記磁石(8)(9)が電磁石の場合は、回転体(4)の磁石(8)は、太陽光発電器(10)によって発電された電力を使用し、操作台(6)における磁石(9)は、支持ケース(3)内の蓄電池(11)から電力を得る。
【0032】
これによって、垂直主軸(2)の下端部にかかる回転体(4)の重量負荷は無接点状に回転をするので、回転効率が高くなる。
受風羽根(5)に風を受けると、回転体(4)が回転する。回転体(4)の回転に伴ない、回転体(4)の環縁体(43)がフライホイルの作用をして、回転慣性に伴う運動エネルギーが付加されて、回転速度が加速される。
【0033】
前記操作機具としての、磁石(8)(9)が電磁石の場合、上下のいずれかの磁極切換をすることによって、上下の磁石(8)(9)は、互いに引合うことになり、回転体(4)の回転にブレーキ作用をする。すなわち、回転体(4)の回転速度は、回転速度センサ(14)によって検知されて自動制御装置(13)に入力される。
【0034】
台風などによる回転体(4)の回転速度が増加して、あらかじめ設定された回転速度の上限値を越えたときは、回転速度センサ(14)による検知信号により、自動制御装置(13)が、自動スイッチ(12)のプラス・マイナス回路を切換えて、操作機具としての、磁石(9)の磁極を切換える。これによって、互いに反発していた上下の磁石(8)(9)が、互いに磁引しあい、回転体(4)の回転速度が制御され停止する。
【0035】
図7は操作台(6)の第2実施例を示す正面図、図8は操作台(6)の平面図である。前例と同じ部位には同じ符号を付して説明を省略する。この第2実施例においては、支持体(6a)の長さを長くして、操作台(6)が二重の環状に配設されている。外側の操作台(6)の上には、操作機具としての、ブレーキディスク(20)が環状に配設されている。
【0036】
該ブレーキディスク(20)と対面する回転体(4)の下面には、取付板(図示せず)を介してブレーキラィニング(21)が装着されている。該上下のブレーキディスク(20)とブレーキラィニング(21)の対面間隔は、上下の電磁石(8)(9)の対面間隔よりも小さく設定されている。
【0037】
以上の構成により、操作機具としての、上下の電磁石(8)(9)が反発しているときは、上下のブレーキディスク(20)とブレーキラィニング(21)は、接触しないので、回転体(4)は回転しているが、台風などにより危険域の高速回転が生じるときは、前例のように回転速度センサ(14)の速度検知に伴い、自動制御装置(13)の制御により、電磁石(8)(9)への通電が停まり、結果として、回転体(4)は自重で降下する。
その結果、上下で対面するブレーキディスク(20)とブレーキラィニング(21)が接触して、回転体(4)にブレーキをかけて、回転体(4)の回転を停止させる。
【0038】
図9は、操作台(6)の第3実施例を示す正面図であり、図10は要部の拡大正面図である。前例と同じ部位には、同じ符号を付して説明を省略する。
この実施例では、支持体(6a)の長さを長くして、2っの操作台(6)の内の1っは環縁体(43)の近くに配設されている。この第3実施例において、回転体(4)の周端縁下部に、風防(45)が配設されている。該風防(45)の内周面には、ブレーキラィニング(21)が配設されている。
【0039】
前記風防(45)のブレーキラィニング(21)の、対向面に当たる部位の操作台(6)上には、操作機具としての、ブレーキ装置(22)が配設されている。ブレーキ装置(22)は、水平な可動杆(22a)の先端部に、座金(22b)を介してブレーキディスク(22c)が固定されている。可動杆(22a)の後部には、感磁体(22d)が固定され、弾発材(22e)により後方へ弾圧されている。感磁体(22d)の前部には、電磁石(22f)が配設されている。この場合、操作台(6)上の磁石(8)(9)は、永久磁石でかまわない。
【0040】
この風車(1)が回転していて、台風時に回転速度センサ(14)が、あらかじめ設定されている限界回転値を越えた数値を、自動制御装置(13)に入力すると、操作台(6)上のブレーキ装置(22)に通電される。これによって、電磁石(22f)の磁力により感磁体(22d)が前進し、ブレーキディスク(22c)が、前方の風防(45)におけるブレーキラィニング(21)に圧接して、回転体(4)の回転を制動させる。
回転体(4)の直径が10mの場合、その円周長は31.4mなので、垂直主軸(2)の直径が15cmならば、その回転力の75分の1の小さな力で制動させることができる。
【0041】
図11は、操作台(6)の第4実施例を示す正面図である。前例と同じ部位には同じ符号を付して説明を省略する。
この実施例においては、操作台(6)の上に、操作機具としての手動式ブレーキ装置(23)が配設されている。該手動式ブレーキ(23)は、揺動杆(23a)が操作台(6)上に、横軸(23b)を介して揺動自在に枢着され、揺動杆(23a)の上部には、座金(23c)を介してブレーキディスク(23d)が装着されている。
該ブレーキディスク(23d)は、回転体(4)の下面に配設されたブレーキラィニング(21)と、適度の間隔を開けて対面されている。
【0042】
揺動杆(23a)の下端部には、ワイヤ(23e)が連結され、該ワイヤ(23e)は、支持体(6a)の基端部におけるプーリ(23f)に吊られて、下端部は操作杆(23g)に連結されている。
以上の構成において、回転体(4)が回転している時、操作杆(23g)を引下げると、揺動杆(23a)の下部がワイヤ(23e)に引かれて、ブレーキディスク(23d)が、回転体のブレーキラィニング(21)に圧接して、回転体(4)を制動する。
【0043】
この操作機具としての手動式ブレーキ装置(23)は、あらかじめ台風が来ることが判っている時には、あらかじめ回転体(4)に制動をかけておくことができる。また、メンテナンス時に、いつでも制動をかけることができる。ブレーキ装置は1っでも効果があるが、必要によって複数配設することができる。
【0044】
この発明は、前記実施例に限定されるものではなく、目的に沿って適宜設計変更をすることができる。操作機具も、前例の物に限らず、例えば回転体を初動回転させるための回動装置を配設することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は、次のような優れた効果を有している。
【0046】
(1) 請求項1に記載された縦軸風車は、支持ケースの垂直主軸に、水平に装着された回転体の周部に、複数の受風羽根を装着した縦軸風車において、支持ケースに、放射方向を向く複数の支持体を介して、操作台が、回転体の下域に所定の間隔を開けて環状に配設され、該操作台の上には、回転体に対する操作機具が配設されているので、操作部材として回転体浮上用磁石を選択し、或いはブレーキ装置を選択して配設し、磁力で回転体を浮上させ、或いは、ブレーキ装置で効果的な制動をさせることができる効果がある。
【0047】
(2) 請求項2に記載された縦軸風車は、操作機具は、回転体を浮上させるための磁石であり、該操作台の上面とそれに対面する回転体の下面には、それぞれ相反する磁極を有する磁石が、対面して配設され、反発しあう磁力により、回転体が浮上するように構成され、垂直主軸の下端部と下軸受との摩擦抵抗が軽減されるように構成されているので、重量のある回転体による主軸の回転摩擦を軽減させ、効率の良い回転を維持出来る効果がある。
【0048】
(3) 請求項3に記載された縦軸風車は、操作機具としての磁石は、電磁石であり、少なくとも上下いずれかの電磁石は、磁極の切換が可能で、対面する電磁石の磁極を異極に切換えて、ブレーキ作用をするように構成されているので、回転時には電磁石の同極反発により回転体を浮上させ、高速回転時には、異極磁引によりブレーキ作用をさせて、制動をさせることができる効果がある。
【0049】
(4) 請求項4に記載された縦軸風車は、前記操作台は複数が支持体上に二重環状に配設され、操作台上にはそれぞれ操作機具が配設され、内側の操作機具は、相反する一対の電磁石の一つが配設され、これと対応する電磁石は回転体に対面して配設され、外側の操作機具はブレーキディスクが環状に配設され、これに対面するよう回転体にブレーキライニングが配設され、前記上下一対の電磁石が励磁されているときは、回転体が浮上して上下のブレーキライニングとブレーキディスクは間隔を開け、上下一対の電磁石が励磁されなくなると、回転体が降下して、上のブレーキライニングはブレーキディスクに接触し、回転体の回転を停止させるように構成されているので、磁極の切換だけで回転体を浮上させ、また容易に制動させることができるという効果がある。
【0050】
(5) 請求項5に記載された縦軸風車は、操作機具はブレーキ装置であり、そのブレーキディスクは、回転体に配設されたブレーキライニングと、適度の間隔を開けて対面させ、ブレーキ装置の作動によりブレーキディスクをブレーキライニングに圧接可能に構成されているので、ブレーキ装置を自動式、或いは手動式のいずれにすることもでき、台風などによる過高速回転を制御することができる効果がある。
【0051】
(6) 請求項6に記載された縦軸風車は、自動制御装置により、操作機具としての電磁石が制御されるので、回転体の回転が過高速回転する以前に、自動的に回転が制御される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明、縦軸風車の縦断正面図である。
【図2】図1における回転体の底面図である。
【図3】図1における操作台の平面図である。
【図4】本願発明、縦軸風車の受風羽根の正面図である。
【図5】図4における受風羽根の平面図である。
【図6】図4における受風羽根の左側面図である。
【図7】第2実施例を示す縦軸風車の縦断正面図である。
【図8】図8における操作台の平面図である。
【図9】第3実施例を示す縦軸風車の縦断正面図である。
【図10】図9におけるブレーキ装置部分拡大正面図である。
【図11】第4実施例を示す縦軸風車のブレーキ装置部分拡大正面図である。
【符号の説明】
(1)縦軸風車
(2)垂直主軸
(3)支持ケース
(4)回転体
(41)軸部
(41a)主部
(41b)立上部
(41c)笠部
(41d)ワイヤ
(42)支持アーム
(43)環縁体
(44)上被体
(5)受風羽根
(51)取付支持体
(52)受風部
(52a)傾斜部
(6)操作台
(6a)支持体
(7)取付板
(8)(9)操作機具(磁石)
(10)太陽光発電器
(11)蓄電池
(12)自動スイッチ
(13)自動制御装置
(14)回転速度センサ
(15)ジャッキ
(16)出力ギァ
(17)出力軸
(18)変速機
(19)発電部
(20)操作機具(ブレーキディスク)
(21)操作機具(ブレーキラィニング)
(22)操作機具(ブレーキ装置)
(22a)可動杆
(22b)座金
(22c)ブレーキディスク
(22d)感磁体
(22e)弾発材
(22f)電磁石
(23)操作機具(手動ブレーキ)
(23a)揺動杆
(23b)横軸
(23c)座金
(23d)ブレーキディスク
(23e)ワイヤ
(23f)ローラ
(23g)操作杆

Claims (6)

  1. 支持ケースに垂直に支持された主軸に、水平に装着された回転体の周部に、複数の受風羽根を装着した縦軸風車において、前記支持ケースに対して、放射方向を向く複数の支持体を介して、操作台が、回転体の下域に所定の間隔を開けて配設され、該操作台の上には、回転体に対する操作機具が配設されたこと、を特徴とする縦軸風車。
  2. 前記操作機具は、回転体を浮上させるための磁石であり、該操作台の上面と、それに対面する回転体の下面には、それぞれ相反する磁極を有する磁石が、対面して配設され、反発しあう磁力により、回転体が浮上するように構成され、垂直主軸の下端部と下軸受との摩擦抵抗が、軽減されるように構成されていること、を特徴とする請求項1に記載された縦軸風車。
  3. 前記磁石は、電磁石であり、少なくとも上下いずれかの電磁石は、磁極の切換が可能で、対面する電磁石の磁極を異極に切換えて、ブレーキ作用をするように構成されたこと、を特徴とする請求項2に記載された、縦軸風車。
  4. 前記操作台は、支持体上に二重環状に配設され、操作台上にはそれぞれ操作機具が配設され、内側の操作機具としては、相反する一対の電磁石の一つが配設され、これと対応する電磁石は回転体に対面して配設され、外側の操作機具としては、ブレーキディスクが環状に配設され、これに対面するよう回転体にブレーキライニングが配設され、前記上下一対の電磁石が励磁されているときは、回転体が浮上して上下のブレーキライニングとブレーキディスクは間隔を開け、上下一対の電磁石が励磁されなくなると、回転体が降下して上のブレーキライニングは下のブレーキディスクに接触して、回転体の回転を停止させるように構成されていること、を特徴とする請求項1に記載された、縦軸風車。
  5. 前記操作機具は、ブレーキ装置であり、そのブレーキディスクは、回転体に配設されたブレーキライニングと、適度の間隔を開けて対面させ、ブレーキ装置の作動により、ブレーキディスクをブレーキライニングに圧接可能に構成されていること、を特徴とする請求項1に記載された、縦軸風車。
  6. 前記操作機具は、電磁石の採用時において、前記ケース体に配設された自動制御装置により、作動が自動制御されるように構成されていること、を特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載された、縦軸風車。
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