JP2004229921A - Walking aid - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a walking aid allowing a person capable of using a single hand alone, the disabled, and the elderly with feasible arms and hands to change over an non-slip member between states projecting from and stored in the distal end of a walking aid using fingers grasping the walking aid without regrasping it by providing an operating means near the grip member and operating it with a light force. <P>SOLUTION: The operating means 5 is provided with a turning lever 5b turnably supported around a central shaft approximately perpendicular to the longitudinal direction of a hollow rod member 3 and having its distal end part positioned near the grip member 2, an interlocking member 5c interlocked with the turning lever 5b, a pressing movement member 5g connecting its end part to the interlocking member 5c and a distal end changeover means, an energizing member 5h energizing the turning lever 5b to an initial position and an initial position stopper stopping the turning lever 5b in the initial position. The turning lever 5b is supported to turn within the trajectory range wherein the turning trajectory of the distal end part of the interlocking member 5c is approximately agreed with the longitudinal direction of the hollow rod member 3. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自立歩行が困難な歩行者が使用する歩行補助具に関し、特に、高齢者や下肢などを怪我した人、片麻痺等の障害者が冬季の氷雪路面や雨天時の滑り易い路面と通常の路面とを歩行する場合に、片手だけで歩行補助具の先端から滑り止め具を任意に出し入れすることにより兼用するのに好適な歩行補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高齢者や足を怪我した人、片麻痺等の身体障害者は、歩行の際にステッキや松葉杖等を歩行補助具として使用している。そのような杖の先端には、通常、ゴム製の石突きと呼ばれるカバーが装着されており、杖の先端を保護するとともに、滑らないように工夫されている。
【0003】
しかしながら、ゴム製の石突きが先端に装着された杖は、乾いた路面や床面で使用する際に滑ることはないが、冬季の氷雪路面や雨天時の濡れた路面および床面を歩行する際には大変滑り易く、危険である。杖を使用して歩行する際、歩行者は片足の代わりに杖を支えにして体重をかけているため、もし杖の先端が滑ってしまえばバランスを崩して簡単に転倒してしまう。特に、北国で降雪の多い地域では、冬季の屋外路面は氷雪に覆われるため、通常の杖では外出することができない。
【0004】
このような問題を解決するために、実用新案登録第3048843号公報には、滑り易い路面でも使用できるようにすることを目的として、滑り止めピンを杖の先端から出し入れ自在にすることにより、先端の滑りを防止するステッキが提案されており、実際に販売されている(特許文献1参照)。この考案に係るステッキは、ステッキ本体内の先端側に滑り止めピンを付勢ばねに付勢させながら収容し、この滑り止めピンに、手でつまんで上下に動かすためのガイド軸が横方向に突設されている。また、ステッキ本体には、前記ガイド軸を案内するための略L字形状のガイド溝が形成されている。そして、滑り止めピンを突出させるには、まず、ガイド軸をガイド溝に沿って下方に手動で押し下げてステッキ本体の先端から前記滑り止めピンを突出させ、次に、L字の横溝に沿って右方向に移動させて突出させた滑り止めピンが上方に戻らないように保持する。これにより、通常時には滑り止めピンを収納しておき、滑り易い路面を歩行するときには、ガイド軸を手で摘んで付勢ばねの付勢力に抗して押し下げ、滑り止めピンを先端から突出させて使用することができるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第3048843号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来技術に記載された発明においては、滑り止めピンの突出状態と収納状態とを切り換える場合、ガイド軸が杖の下方にあり、かつ、付勢ばねの付勢力に直接的に対向させて押し下げなければならず、しかも杖の円周方向に形成されたL字の横溝に沿ってガイド軸を移動操作しなければならなかったため、両手を使用しなければならなかった。したがって、片麻痺者や怪我により片手しか使用できない人にとっては、簡単に切り換え操作ができないため、大変不便であった。また、腕や手の力が衰えた高齢者の方や怪我をしている人にとっては、もっと力を入れなくても操作できるものが欲しかった。
【0007】
さらに、両手を使える人にとっても、前述した杖では、普通に杖を立てて使用しながら切り換え操作することができなかったため、一旦、杖の先端を持ち上げて切り換え操作することになり、滑りやすい路面上では大変危険であった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、操作手段を握り部材の近傍に設けるとともに軽い力で操作し得るようにして、片手しか使えない人や障害者、腕や手の力の弱い高齢者であっても歩行補助具を握り直すことなく握った指を使って滑り止め部材を歩行補助具の先端から突出および収納させる切り換え操作が可能な歩行補助具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る歩行補助具の特徴は、歩行者が手で把持するための握り部材と、歩行者を支えてその歩行を補助する中空棒状部材と、この中空棒状部材の先端側に収容されて滑り止め部材を前記中空棒状部材の先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える先端切換手段と、この先端切換手段による切り換え動作を行わせる操作手段とを備えた歩行補助具であって、前記操作手段は、前記中空棒状部材の長手方向に対して略垂直方向の中心軸回りに回動自在に支持されているとともにその先端部を前記握り部材の近傍に位置させた回動レバーと、この回動レバーの中心軸から所定の距離を離れるように先端部を位置させるとともに前記回動レバーに連動して回動するように設けられた連動部材と、この連動部材の先端部に一端部を連結させているとともに他端部を前記中空棒状部材の中に挿入させて前記先端切換手段に連結させた長尺細線状の伝達部材と、回動された前記回動レバーを所定の初期位置へ戻すように付勢する付勢部材と、この付勢部材により付勢方向へ戻される前記回動レバーを初期位置で停止させる初期位置ストッパーとを有しており、前記回動レバーは、前記連動部材の先端部の回動軌跡が前記中空棒状部材の長手方向とほぼ一致する軌跡の範囲で回動するように支持されており、前記先端切換手段は、前記伝達部材により動力が伝達される度に切り換え動作を交互に行うようになっている点にある。
【0010】
そして、このような構成を採用したことにより、歩行者は歩行補助具の握り部材を握ったまま回動レバーを回動させると、この回動レバーの中心軸から先端までの長さに比例した強さの回転力を連動部材に付与する。この連動部材は、中空棒状部材の長手方向に沿って上下動し、連結されている伝達部材を下方へ移動させることで、先端切換手段を切り換え操作する。また、前記連動部材は、中心軸から所定の距離を離して設けられており、回動レバーが僅かな距離しか操作されなくても、伝達部材を充分に押し込める変位量を確保する。
【0011】
また、本発明において、前記握り部材と前記中空棒状部材とが直交するようにして連結されているT字型杖やロフストランドクラッチ等の歩行補助具である場合、前記回動レバーを前記中空棒状部材の正面側に軸支させ、把持する指の把持スペースを確保しつつ前記回動レバーの先端部が前記握り部材の正面に位置される形状に形成することが好ましい。これにより、回動レバーの先端部が最も指が届きやすい握り部材の正面に設けられているため、歩行者は、握り部材を握ったままで親指を伸ばして回動操作する。また、その回動レバーの操作は、握り部材の長手方向に対して垂直な方向に回動すればよいだけなので、前記握り部材を把持した親指や人差し指が最も動かし易い左右方向と一致する。
【0012】
さらに、本発明において、前記回動レバーの先端部が前記握り部材の正面位置から背面方向に折り曲げられて前記握り部材の上面位置にまで延出されることが好ましい。これにより、歩行者は、握り部材をしっかり握ったまま親指または人差し指を軽く立てて操作することができ、より回動レバーに指が届きやすくなる。
【0013】
また、本発明において、前記連動部材を前記回動レバーの基端部から延出するように一体的に形成し、前記付勢部材としてキックばねを使用して前記回動レバーの中心軸に巻回し、前記キックばねの一端を前記連動部材に係止するとともに他端を前記初期位置ストッパー若しくは前記中空棒状部材に係止することが好ましい。これにより、キックばねが、回動レバーを操作方向と逆方向に戻す付勢力を付与して、回転操作された回動レバーを速やかに初期位置に戻らせて操作性を向上させる。
【0014】
さらに、本発明において、前記初期位置ストッパーを初期位置における前記回動レバーの操作方向と反対側の側面に沿わせて前記中空棒状部材に固定してもよい。これにより、操作された回動レバーがキックばねによって戻された場合、初期位置ストッパーが前記回動レバーの側面に当接して停止させ、戻りすぎるのを規制する。
【0015】
また、本発明において、前記連動部材と前記伝達部材との間に前記連動部材にスペーサを挟んで両者を連結し、回動レバーが初期位置に戻ったときに前記スペーサが前記初期位置ストッパーに当接して停止するように前記初期位置ストッパーを設けるようにしてもよい。これにより、操作された回動レバーがキックばねによって戻された場合、初期位置ストッパーがスペーサに当接して操作手段を停止させ、回動レバーは初期位置で停止されて戻りすぎるのが規制される。
【0016】
また、本発明において、前記操作レバーと前記連動部材との長さ比を2:1以上となるように形成されていることが好ましい。これにより、連動部材との長さ比が2:1の範囲にある回動レバーは、指によって軽い力でわずかに回転されるだけで、連動部材の先端を大きく下方に移動させられ、伝達部材を介して容易に先端切換手段を切り換え操作できる。
【0017】
さらに、本発明において、前記中空棒状部が少なくとも前後2本の側弓によって狭持された松葉杖やカナディアンクラッチ等の歩行補助具である場合、前記回動レバーを前方側の前記側弓の外側位置で回動するように軸支させ、前記回動レバーの先端部を前記握り部材の外側前方位置にまで延出するように形成することが好ましい。これにより、回動レバーが側弓の外側位置で回動するようになっているため、歩行者が松葉杖等を使用する場合、体側に近い位置で使用しても回動レバーに体をぶつけてしまうこともなく、誤作動を防止する。また、回動レバーの先端部が握り部材の外側前方位置にまで延出された形状とされているため、滑り止め部材を進退させる場合、歩行者は前記握り部材を握ったままで人差し指により押したり、あるいは引くことで回動レバーが回動し、中空棒状部材の先端から滑り止め部材を進退させられる。
【0018】
また、本発明に係る歩行補助具の特徴は、歩行者が手で把持するための握り部材と、歩行者を支えてその歩行を補助する中空棒状部材と、この中空棒状部材の先端側に収容されて滑り止め部材を前記中空棒状部材の先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える先端切換手段と、この先端切換手段による切り換え動作を行わせる操作手段とを備えた歩行補助具であって、前記操作手段は、前記握り部材の幅方向に水平に支持された揺動支持軸と、この揺動支持軸に揺動可能に軸支され、その一端にある操作端部を前記握り部の下方に位置させるとともに他端の揺動端部を前記握り部内における前記中空棒状部の上方に位置にさせた揺動レバーと、前記中空棒状部内に挿入されて一端を前記揺動レバーの前記揺動端部に連結させるとともに他端を前記先端切換手段に連結させて上下動自在に保持された伝達部材と、前記揺動レバーを所定の初期位置へ戻すように付勢する付勢部材とを有しており、前記先端切換手段は、前記伝達部材により動力が伝達される度に切り換え動作を交互に行うようになっている点にある。
【0019】
そして、このような構成を採用したことにより、揺動レバーが握り部材の下方に位置されているため、歩行者が握り部材を把持したまま揺動レバーを揺動支持軸周りに揺動させられ、揺動支持軸からの長さに比例した大きさの回転力を伝達部材に付与する。また、伝達部材は、揺動レバーの揺動端部と係合しているので、揺動レバーの回転力を、鉛直方向下側への押圧力として先端切換手段に伝達し、先端切換手段によって滑り止め部材の進退動作を行う。
【0020】
また、本発明において、前記握り部材と前記中空棒状部材とが直交するようにして連結されているT字型杖やロフストランドクラッチ等の歩行補助具である場合、前記握り部材には、前記揺動レバーを収容するためのレバー収容溝が、前記握り部材の下面から内部の前記中空棒状部材の上方まで至るように形成されており、そのレバー収容溝には、前記揺動レバーが、前記握り部材の下面を把持する指がかからない位置にその操作端部を延出させるように支持されていることが好ましい。これにより、歩行者は、歩行時に揺動レバーを握ってしまうことなく握り部材をしっかり握ることができ、揺動レバーを操作する場合に、揺動レバーの操作端部にまで指を伸ばして握り操作を行えばよい。
【0021】
また、本発明に係る歩行補助具の特徴は、歩行者が手で把持するための握り部材と、歩行者を支えてその歩行を補助する中空棒状部材と、この中空棒状部材の先端側に収容されて滑り止め部材を前記中空棒状部材の先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える先端切換手段と、この先端切換手段による切り換え動作を行わせる操作手段とを備えた歩行補助具であって、前記操作手段は、前記握り部材の表面から前記中空棒状部内にまで連通する連通孔と、この連通孔にその基端部を挿入して前記握り部に進退可能に取り付けた操作ボタンと、前記中空棒状部材内に上下動自在に設けられて前記先端切換手段に連結された伝達部材と、前記連通孔の湾曲形状部内に遊嵌されて、その一端を前記操作ボタンに連結するとともに他端を前記伝達部材に連結した軟性伝達部材とを有し、前記先端切換手段は、前記伝達部材により動力が伝達される度に切り換え動作を交互に行うようになっている点にある。
【0022】
そして、このような構成を採用したことにより、歩行者は、握り部材を把持したまま把持した指によって操作ボタンを押し込み、その押圧力が軟性伝達部材に伝達され、この軟性伝達部材が連通孔の湾曲形状部内の形状に合わせて自在に変形しながら移動する。この移動により、軟性伝達部材に連結された伝達部材が下方に移動して先端切換手段を切り換え操作する。これにより、操作ボタンから付与された押圧力を無駄なく効率的に伝達部材へ伝達し、先端切換手段における滑り止め部材の切り換え動作を行う。
【0023】
また、本発明において、前記連通孔は、前記握り部材の正面から穿孔されており、この正面部分に前記操作ボタンが進退自在に嵌め込まれていることが好ましい。これにより、操作ボタンが、歩行補助具を把持した状態で最も動かし易い親指や人差し指により操作できる範囲に配置され、その操作は、握り部材の長手方向に対して垂直な方向に押し込めばよいだけなので、親指や人差し指により力を加え易い方向と一致しており、より一層操作しやすい。
【0024】
また、本発明に係る歩行補助具の特徴は、歩行者が手で把持するための握り部材と、歩行者を支えてその歩行を補助する中空棒状部材と、この中空棒状部材の先端側に収容されて滑り止め部材を前記中空棒状部材の先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える先端切換手段と、この先端切換手段による切り換え動作を行わせる操作手段とを備えた歩行補助具であって、前記操作手段は、前記握り部材に前記中空棒状部材の長手方向に対して略垂直方向に支持されたダイヤル支持軸と、このダイヤル支持軸に回動自在に軸支されるとともに、その外周部の少なくとも一部を前記握り部材の外に露出させた操作ダイヤルと、この操作ダイヤルの外周部にその一端を固定するとともに他端を前記握り部材に固定した付勢部材と、前記中空棒状部材内に上下動自在に設けられて前記先端切換手段に連結する伝達部材と、前記操作ダイヤルの外周部にその一端を連結するとともに他端を前記伝達部材に連結して前記操作ダイヤルの回動に応じて変形可能な軟性伝達部材とを有し、前記先端切換手段は、前記伝達部材により動力が伝達される度に切り換え動作を交互に行うようになっている点にある。
【0025】
そして、このような構成を採用したことにより、操作ダイヤルが握り部材の上面に露出しているため、歩行者は握り部材を把持したままで前記操作ダイヤルを回転させて伝達部材を下方に移動させられる。また、前記伝達部材の変位によって軟性伝達部材が自在に変形して伝達部材を上下動し、操作ダイヤルから付与された回転力を下方向への押圧力として確実に先端切換手段へ伝達する。これにより、先端切換手段が滑り止め部材の切り換え動作を行う。
【0026】
また、本発明において、前記操作ダイヤルは、前記握り部材の正面側に内蔵されており、前記握り部材には、前記操作ダイヤルの収容部と前記中空棒状部材の中空部とを連通させる連通孔が形成され、この連通孔に前記軟性伝達部材が収容されていることが好ましい。これにより、軟性伝達部材が、操作ダイヤルの回動を受けて連通孔の湾曲形状部内の形状に合わせて自在に変形しながら移動する。この移動により、軟性伝達部材に連結された伝達部材が下方に移動して先端切換手段を操作する。これにより、操作ダイヤルから付与された押圧力を無駄なく効率的に伝達部材へ伝達し、先端切換手段における滑り止め部材の切り換え動作を行う。
【0027】
さらに、本発明において、前記操作ダイヤルは、前記握り部材の正面部の上面から外周部の一部を露出させて回動操作されるようになっていることが好ましい。これにより、操作ダイヤルが、歩行補助具を把持した状態で最も動かし易い親指や人差し指により操作できる範囲に配置され、指を軽く立てて操作することができるようになっている。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る歩行補助具の第1の実施形態について図面を用いて説明する。
【0029】
図1は、T字型杖を例にした第1実施形態を示す概略図である。本第1実施形態のT字型杖1Aは、主として、歩行者により把持される握り部材2と、この握り部材2の下面に略垂直方向に延出するようにして連結された中空棒状部材3と、この中空棒状部材3の先端側に収容されて後述する滑り止め部材4hを出没させる先端切換手段4と、この先端切換手段4を動作するための操作手段5とから構成されている。
【0030】
握り部材2は、ゴムや合成樹脂等の滑りにくい材質により形成されている。握り部材2の下面は、使用者が握り易いように掌の握り形状に合わせた形状に形成されている。
【0031】
中空棒状部材3は、使用者の体重を支える本体であり、アルミニウム合金等の軽量で高強度の材質により長尺な中空円筒状に形成されている。図2に示すように、この中空棒状部材3には、その上方側の握り部材2の近傍位置に、固定軸用孔3aが穿孔されており、後述する操作手段5の回動用固定軸5aを貫通させるようになっている。前記固定軸用孔3aには、前記回動用固定軸5aが前記中空棒状部材3の長手方向に対して略垂直方向に回動自在に支持される。
【0032】
また、中空棒状部材3の外周面における固定軸用孔3aより先端側には、操作手段5の伝達ロッド5g2を中空棒状部材3内に導入するためのロッド用挿入穴3bが形成されている。このロッド用挿入穴3bは、伝達ロッド5g2の上下動作を考慮して長手方向に長く形成されている。そして、図3に示すように、中空棒状部材3内には、外部から挿入された伝達ロッド5g2を中空棒状部材3の長手方向に案内するためのガイド筒3cがねじ3c1によって固定されている。前記ガイド筒3cは、ロッド用挿入穴3bのすぐ下から先端切換手段4のすぐ上にまで至る長さに形成されているとともに、その上下端部に大径状のガイド固定部3c2が形成されており、各ガイド固定部3c2がねじ3c1により中空棒状部材3に固定されている。また、中空棒状部材3の先端には、T字型杖1Aの先端を保護するための石突きゴム6が取り付けられている。
【0033】
本第1実施形態における先端切換手段4は、ボールペン等に用いられるノック式切換機構を改良したものを用いている。このノック式切換機構は、例えば特公昭34−7181号公報に記載の筆記具に用いられる機構であって、筆記具の上端部に設けられた押ボタンを押圧操作する度に、ペン先が筆記具の下端部から突出および収納される機構である。
【0034】
以下、本第1実施形態の先端切換手段4について図4を参照つつ簡単に説明する。なお、以下の説明では便宜上、図4における中空棒状部材3の長手方向を上下方向とし、握り部材2側を上、石突きゴム6側を下として説明する。
【0035】
図4に示すように、本第1実施形態の先端切換手段4は、中空棒状部材3内に配置されており、この中空棒状部材3の内壁に沿って上下方向に略円筒状の外筒体4aが挿入され、この外筒体4aの上部の円形状固定部4a1が前記中空棒状部材3と共にボルト4oによって固定されている。前記円形状固定部4a1の中心位置には伝達ロッド5g2が挿通される孔が形成されている。また、前記外筒体4aの内壁には、略円筒状の内筒体4bが挿入されており、その内筒体4bの上端面が前記外筒体4aの内側段部に当接して荷重が受けられるようになっている。さらに、前記内筒体4bの内周面には、幅の細い複数の深溝および浅溝(いずれも図示せず)が交互に周回方向へ無端状に形成されている。深溝は浅溝より外方向に深く形成されており、かつ、浅溝より上方にまで形成されている。このため、深溝は後述する回転突起体4cを浅溝より上方側へ案内する。換言すれば、浅溝は回転突起体4cを深溝よりも下方位置で係止するようになっている。
【0036】
一方、前記内筒体4bの内側には、前記深溝および浅溝に係合する回転突起体4cと押動歯車体4dとが嵌め込まれている。前記回転突起体4cの外周面には、外方向に突出された凸状部4c1が形成されており、この凸状部4c1を深溝内の上下に案内させるとともに、浅溝の下端部にその上端部を当接させて係止されるようになっている。また、回転突起体4cの上端部には、上端歯車4c2が形成されている。
【0037】
また、押動歯車体4dは、前記回転突起体4cの上部に配置されており、その下端部に下端歯車4d1を形成して前記回転突起体4cの上端歯車4c2と噛合させるようになっている。また、押動歯車体4dの外周面には、深溝内および浅溝内に沿って摺動する図示しない突起が形成されており、押動歯車体4dは内筒体4bの内部において上下動のみ行って回転しないようになっている。そして、押動歯車体4dの下端歯車4d1によって回転突起体4cの上端歯車4c2に当接して押し下げるようになっている。また、押動歯車体4dの内部には、凹部が形成されており、回転突起体4cの中央上部を遊嵌させている。
【0038】
これらの構成により、押動歯車体4dが深溝および浅溝に沿って下方へ移動すると、これと共に回転突起体4cが下方へ移動して下限位置において深溝のガイドから解放され、前記押動歯車体4dの下端歯車4d1の傾斜面によって回転突起体4cが回転する。そして、回転突起体4cは、その凸状部4c1の上端歯車4c2を隣の浅溝の下端部に当接させて係止される。つぎに、押動歯車体4dが深溝および浅溝に沿って下降すると、再び回転突起体4cが下方に移動して浅溝の下限位置において押動歯車体4dの下端歯車4d1の傾斜面によって回転させられて隣の深溝へと移動する。
【0039】
また、押動歯車体4dの上端部には、操作手段5の伝達ロッド5g2が連結されたノック部4eが取り付けられている。このノック部4eによって押動歯車体4dを下方に押動するようになっている。
【0040】
一方、回転突起体4cの内側には、長手方向に延在される先端押圧棒4fが嵌入されている。この先端押圧棒4fは、回転突起体4cの上下動に連動して上下動するようになっている。ただし、回転突起体4cの回転動作には連動しない。また、前記先端押圧棒4fの先端側には、先端基部4gが固着されており、この先端基部4gには、滑り止め部材4hが支持されている。さらに、前記先端押圧棒4fの下部には、係止ピン4iが直径方向に貫通されており、外筒体4aおよび内筒体4bの下端部に当接できるようになっている。また、前記係止ピン4iの下方には、略ドーナツ状の第1ストッパー4kがボルト4oによって中空棒状部材3に固定されている。そして、前記係止ピン4iと前記第1ストッパー4kとの間にスプリング4jが挿入されており、先端押圧棒4fを上方に付勢している。このとき、前記係止ピン4iは、外筒体4aおよび内筒体4bの下端面に当接して先端押圧棒4fの上方移動を規制している。
【0041】
また、第1ストッパー4kの下方には、先端基部4gの上端を規制する略ドーナツ状の第2ストッパー4lがボルト4oによって固定されている。また、中空棒状部材3の下端面には、中空棒状部材3の先端によって石突きゴム6が傷付けられないようにするゴム保護円板4mが石突きゴム6内に嵌められている。このゴム保護円板4mには滑り止め部材4hを先端から出し入れさせるための出入用孔4m1が形成されている。
【0042】
なお、外筒体4aおよび内筒体4bを1つの部材として一体的に形成してもよい。また、回転突起体4c、先端押圧棒4f、先端基部4g、滑り止め部材4hおよび係止ピン4iは上下方向に一体的に動作するようになっている。そして、スプリング4jが係止ピン4iを介して先端押圧棒4fを上方に付勢し、常に滑り止め部材4hを収納する方向に付勢している。
【0043】
以上の構成により、伝達ロッド5g2から下方向の押圧力が付与されると、ノック部4eに連結された押動歯車体4dが下降する。この押動歯車体4dの下降によって押動歯車体4dの下端歯車4d1に当接されていた回転突起体4cがその外周面の凸状部4c1を深溝あるいは浅溝に案内されながらスプリング4jの付勢力に対抗して押し下げられ、前記押動歯車体4dの下端歯車4d1の傾斜面により回転させられる。したがって、スプリング4jにより上方向に付勢されている回転突起体4cの凸状部4c1は、内筒体4bの深溝および浅溝と順次交互に係合する。すなわち、回転突起体4cは、深溝および浅溝に応じて上方位置と下方位置とを交互に変位させる。これにより、回転突起体4cと一体的に上下動する滑り止め部材4hも上方位置と下方位置とに交互に変位する。ここで、滑り止め部材4hは、上方位置に保持されたときは、T字型杖1Aの内部に収納されてその先端が石突きゴム6内に収納された状態に設定され、下方位置に保持されたときは、T字型杖1Aの先端から突出された状態に設定されている。
【0044】
なお、本第1実施形態では、滑り止め部材4hは複数本の針状部材で構成されている。その鋭角な先端が雪道、氷道、雨道およびタイル路面などの滑り易い路面、あるいは坂道、凸凹道、砂利道および砂道などの歩きにくい路面に突き刺さって、T字型杖1Aの先端が滑るのを防止するようになっている。また、滑り止め部材4hの材質は、軽量で耐久性に優れたアルミニウム合金を使用しているが、鉄や強化プラスチック等を使用してもよい。また、滑り止め部材4hの形状も針状に限らず、先端の尖った平板形状、円錐形状、あるいは下面に複数の突起が形成された円盤形状など、滑り止め効果を発揮するような形状であれば適宜変更してもよい。
【0045】
つぎに、操作手段5について説明する。図2および図3に示すように、操作手段5は、中空棒状部材3の握り部材2の近傍に設けられている。この操作手段5は、主として、中空棒状部材3にこの中空棒状部材3の長手方向に対して略垂直方向に支持された回動用固定軸5aと、この回動用固定軸5aの先端側に回動自在に支持され、その自由端部を握り部材2の正面位置にまで延出させた回動レバー5bと、この回動レバー5bの基端部から略90度方向に延出するように形成された第1連動部材5cと、前記回動用固定軸5aに回動自在に支持されるとともに前記第1連動部材5cに連結された第2連動部材5dと、この第2連動部材5dの自由端部に一端部を連結しているとともに他端部を前記中空棒状部材3内に挿入されて先端切換手段4に連結した伝達部材5gと、前記回動レバー5bを操作方向と逆方向に戻す付勢力を付与するキックばね5hと、このキックばね5hによって戻される前記回動レバー5bを初期位置で停止させる初期位置ストッパー5iとから構成されている。
【0046】
回動用固定軸5aは、前述した中空棒状部材3に形成した固定軸用孔3aに軸用ボルト5a1を貫通させて、その端部に形成された雄ねじ部に軸用ナット5a2を螺合させることにより前記中空棒状部材3に対して垂直に固定している。軸用ボルト5a1は、中空棒状部材3の外径よりも長尺に形成されており、その頭部側に回動レバー5bが固定軸用スペーサ8aを介して回動自在に軸支されている。
【0047】
回動レバー5bは、歩行者が握り部材2を把持しつつ操作できるようにするため、その先端部を握り部材2の図1および図2に示すように、その先端部を基端部から正面側へ斜め上方(図2の左上方)に延出させ、さらに鉛直上方に屈曲させている。これにより、回動レバー5bの先端部は握り部材2の正面に位置するため、歩行者は握り部材2を握ったまま親指または人差し指を伸ばして、回動レバー5bを操作できるようになっている。さらに、指が届きやすくするため、図2に示すように、回動レバー5bの先端部は、握り部材2の正面位置から背面方向(図2の右側)に折り返されて前記握り部材2の上面にまで延出され、操作用延出部5b1が形成されている。これにより、歩行者は握り部材2をしっかり握ったまま親指または人差し指を軽く立てて前記操作用延出部5b1を操作することができるようになっている。また、回動レバー5bの回動方向は、握り部材2の長手方向に対して横方向になっており、握り部材2を把持した状態での親指や人差し指が最も動かし易く、誤操作しにくい方向に設定されている。
【0048】
一方、図1および図2に示すように、握り部材2の下面と、回動用固定軸5aおよび回動レバー5bとの間には、握り部材2を把持するための指の把持スペースが確保されている。換言すれば、握り部材2を把持するための指の把持スペースを確保するように、回動用固定軸5aの取り付け位置を決定し、かつ、回動レバー5bの取り付け位置および形状を特定している。
【0049】
また、本第1実施形態では、第1連動部材5cは、回動レバー5bに対して図3の右側方向に略90度の角度を成して延出されている。そして、図2に示すように、第2連動部材5dが、中空棒状部材3にほぼ接するようにして第1連動部材5cと平行に連結ボルト5eおよび連結ナット5fによって連結されている。前記第2連動部材5dを連結する連結ボルト5eには、背面側に延出された先端部にスペーサを介して伝達部材5gが連結されている。
【0050】
さらに、本第1実施形態では、上述した回動レバー5bと第1連動部材5cとの長さ比が約2:1以上となるように形成されており、歩行者が小さい力で前記回動レバー5bを回動させられるとともに、第1連動部材5cを介して先端切換手段4を動作させられるようになっている。本1実施形態では、回動レバー5bの長さを60mm、第1連動部材5cの長さを23mmに設定している。これにより先端切換手段4を作動させるのに必要な力は、約2N(200g重)と極めて軽い力で済むようになる。これは、現在市販されている前述した特許文献1に記載のステッキでは、滑り止めピンを突出させるのに要する力が約8N(800g重)であるから、操作に必要な力は約1/4にまで軽減できる。
【0051】
また、キックばね5hは、回動レバー5bを初期位置方向へ戻す作用を奏することができる位置であればどこに配置してもよい。本第1実施形態におけるキックばね5hは、図2および図3に示すように、そのコイル部を回動用固定軸5aに巻回させ、その一端部を初期位置ストッパー5iに係止させ、他端部を第1連動部材5cに係止させている。
【0052】
図3および図5に示すように、初期位置ストッパー5iは、初期位置にある回動レバー5bの回動操作方向と反対側の面に沿って配置され、固定ピン5jにより中空棒状部材3に固定されている。その初期位置ストッパー5iの形状は、回動レバー5bの側面形状に合わせて形成されている。
【0053】
伝達部材5gは、針金やステンレス線等で構成される伝達ロッド5g2と、この一端部に取り付けられたリング状の連結金具5g1とにより構成されている。その連結金具5g1のリング穴には、連結ボルト5eが挿通されており、伝達部材5gが回動自在に支持されている。また、伝達ロッド5g2の他端は、ロッド用挿入穴3bから中空棒状部材3内のガイド筒3cに挿入され、先端切換手段4のノック部4eに連結されている。伝達ロッド5g2はガイド筒3cによって上下方向に案内されるようになっている。
【0054】
つぎに、本第1実施形態におけるT字型杖1Aの作用について説明する。
【0055】
歩行者が、滑り易い路面を歩行する場合、回動レバー5bを図3の右側方向に動かす。このとき、回動レバー5bの先端には、握り部材2の上面にまで延出した操作用延出部5b1が形成されているため、歩行者は、T字型杖1Aを握ったまま親指を横へ動かすだけで、前記回動レバー5bを操作できる。この操作により、回動レバー5bは、キックばね5hの付勢力に対抗して操作方向に回転する。これとともに第1連動部材5cが同方向へ回転し、これに連結されている第2連動部材5dも追従する。第1連動部材5cおよび第2連動部材5dは、円周上の回動軌道のうち下方向へ移動する範囲において支持されているため、回動する先端部はほぼ真下に下降し、伝達ロッド5g2を下方へ移動させる。
【0056】
伝達ロッド5g2は、ガイド筒3cによって真っ直ぐ下方へ案内され、ノック部4eを押動する。このノック部4eが押動されると押動歯車体4dが下方に移動し、この押動歯車体4dの下端歯車4d1に押されて回転突起体4cがスプリング4jの付勢力に抗して下降する。このとき、回転突起体4cは、前記押動歯車体4dの下端歯車4d1の傾斜部に沿うようにして回転し、その凸状部4c1を深溝に噛合している状態から浅溝に噛合する状態へ移行する。これにより、回転突起体4cが下方位置に保持されることになり、この回転突起体4cの内側に嵌入されている先端押圧棒4fが下方位置に保持される結果、その先端押圧棒4fの先端側に取り付けられている滑り止め部材4hがT字型杖1Aの先端から突出した状態となる。これにより、歩行者は、T字型杖1Aの先端から突出させた滑り止め部材4hを雪面等の滑りやすい路面に突き刺して歩行する。
【0057】
一方、滑り止め部材4hをT字型杖1Aの内部に収容したい場合には、前述と同様に、回動レバー5bを回転操作し、第1連動部材5cおよび第2連動部材5dを介して伝達ロッド5g2を押し下げ、この押圧力によってノック部4eを下方に押す。これにより押動歯車体4dが下降すると、その下端歯車4d1に押されて回転突起体4cの凸状部4c1が浅溝から外れて回転し、隣の深溝と噛合する。このとき、先端押圧棒4fが係止ピン4iを介してスプリング4jの付勢力を受けて上方へ移動し、回転突起体4cを上方位置に保持する結果、滑り止め部材4hがT字型杖1Aの先端内部に収納される。これにより、歩行者はT字型杖1Aの石突きゴム6によって普通路面を歩行する。
【0058】
このようにして操作手段5の回動レバー5bを回転操作する度に先端切換手段4による切り換え操作が実行され、滑り止め部材4hをT字型杖1Aの先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える。
【0059】
以上より、本第1実施形態によれば、T字型杖1Aの先端から滑り止め部材4hを進退させる場合に、握り部材2を把持した状態でその把持した指により回動レバー5bを回動操作できる。このため、歩行者が滑り止め部材4の出入切り換え操作の際に体勢を崩して転倒したりすることを未然に防ぐことができる。また、回動レバー5bは、軽い力で、かつ、僅かな回動距離だけ動かせばよく、高齢者や怪我人等の力の弱い人や障害者にとっても簡単に切り換え操作ができる。
【0060】
つぎに、本第1実施形態で示したT字型杖1A以外に、同様な特徴を備えた歩行補助具につき、実施例を挙げてそれぞれ説明する。
【0061】
図6に示すように、本第1実施形態の実施例2として、ロフストランドクラッチ1Aaに前述の操作手段5を取り付けた歩行補助具を示す。ロフストランドクラッチ1Aaは、支柱に相当する中空棒状部材3の上端部から垂直方向に握り部材2が延出されているとともに、前腕を支えるための前腕支え部12が斜め上方に延出されている。実施例2のロフストランドクラッチ1Aaでは、前述したT字型杖1Aとほぼ同様に、中空棒状部材3と握り部材2とが直交されている。このため、回動レバー5bの取り付け位置もT字型杖1Aと同様に、ロフストランドクラッチ1Aaの中空棒状部材3の正面側に回動自在に取り付けられる。そして、回動レバー5bは、握り部材2の正面位置へと延ばされていると共に、さらに折り返されて上面位置に配置される。但し、本実施例2のロフストランドクラッチ1Aaは、T字型杖1Aに比べて中空棒状部材3から握り部材2の先端部までの長さが長いので、第1連動部材5cと第2連動部材5dとの距離がT字型杖1Aよりも長く形成されている。
【0062】
つぎに、本実施例2の作用について説明する。歩行者がロフストランドクラッチ1Aaを使用して滑り易い路面や凹凸状の歩きにくい路面を歩行する場合、回動レバー5bを図6の手前方向に動かす。このとき、回動レバー5bは、握り部材2の先端上面にまで延出された操作用延出部5b1を備えているため、歩行者は、ロフストランドクラッチ1Aaを握ったまま親指を横へ動かすだけで、前記回動レバー5bを操作できる。
【0063】
以上の操作により、前述した先端切換手段4の作用が行われ、滑り止め部材4hがロフストランドクラッチ1Aaの先端から突出された状態となる。したがって、歩行者は滑り止め部材4hを先端から突出させたロフストランドクラッチ1Aaを滑りやすい路面に突き刺して歩行することができる。一方、滑り止め部材4hを収容したい場合には、前述と同様に再度、回動レバー5bを回転操作すれば、スプリング4jの付勢力によって滑り止め部材4hをロフストランドクラッチ1Aaの先端内部に収納させられる。
【0064】
したがって、実施例2のロフストランドクラッチ1Aaによれば、前腕支え部12に支えられながら、かつ、握り部材2を把持しつつその把持する指によって回動レバー5bの操作を行うことができるため、安全であり、小さな力で滑り止め部材4hの切り換え操作が可能であり極めて便利である。
【0065】
つぎに、本第1実施形態の実施例3として、図7に示す4脚の歩行器1Abに前述の操作手段5を取り付けた歩行補助具を示す。歩行器1Abは、脚に相当する4本の中空棒状部材3を備えており、左右の中空棒状部材3の上端部を繋ぐようにして握り部材2が設けられている。この実施例3の歩行器1Abでは、4本の中空棒状部材3のうち、前側の2本の中空棒状部材3の正面位置に回動レバー5bが回動自在に取り付けられる。そして、左右の回動レバー5bは、それぞれ外側に回動することによって先端部の切り換えが行われるように第1連動部材5cが設けられており、伝達ロッド5gが直接繋げられている。また、歩行器1Abは、握り部材2が前方へ延出されていないため、各回動レバー5bは、中空棒状部材3に沿って上方に向けられ、前記回動レバー5bの操作用延出部5b1が握り部材2の正面位置から背面方向に折り曲げられてその握り部材2の正面側の上面に位置するようになっている。なお、本実施例3の歩行器1Abは、中空棒状部材3が4本の構成とされているため、少なくとも前側2本に操作手段5および先端切換手段4が取り付けられているが、それらの手段を後方側の2本も含めて全ての中空棒状部材3に設けるようにしてもよい。
【0066】
つぎに、本実施例3の作用について説明する。歩行者が歩行器1Abを使用して滑り易い路面や凹凸状の歩きにくい路面を歩行する場合、後の脚を支点にして前側の脚を軽く浮かせ、各回動レバー5bを図7の左右外側方向に回動する。このとき、回動レバー5bの先端には、握り部材2の正面位置の上面側にまで延出された操作用延出部5b1が形成されているため、歩行者は、握り部材2を握ったままその把持した手の親指を横へ動かすだけで前記回動レバー5bを操作する。
【0067】
この操作により、伝達ロッド5g2を介して先端切換手段4が切り換えられ、滑り止め部材4hが歩行器1Abの先端から突出された状態になる。これにより歩行者は、その滑り止め部材4hを滑りやすい路面に突き刺して歩行する。一方、滑り止め部材4hを収容する場合、前述と同様に、前脚を軽く浮かせて把持した指によって回動レバー5bを回転させると、先端切換手段4による切り換え動作が行われ、スプリング4jの付勢力により滑り止め部材4hが上方へ移動され、歩行器1Abの先端に収納される。
【0068】
したがって、実施例3によれば、歩行器1Abを使用する場合に、握り部材2を握ったままその把持した手の指を使って回動レバー5bを操作することができ、安全性に優れており、しかも軽い力で滑り止め部材4hの切り換え操作が行える。このため、歩行障害を有する障害者であっても歩行器1Abを使って滑りやすい路面を歩行することが可能となる。
【0069】
つぎに、本第1実施形態における操作手段5を松葉杖1Acに適用した場合の実施例4について、図8を参照しつつ説明する。前述した各歩行補助具が前記操作手段5を中空棒状部材3に取り付けているのに対して、本実施例4の松葉杖1Acは、側弓13に取り付けるようにしている点で異なる。図8は歩行者が左側で使用する松葉杖1Acを外側方向から見た図である。まず、松葉杖1Acの構造について説明すると、図8に示すように、松葉杖1Acは、支柱となる中空棒状部材3を湾曲状の前後2本の側弓13によって狭持し、図示しないボルトとナットにより固定されている。前記2本の側弓13間における縦方向のほぼ中間位置には、握り部材2が水平に狭持されて固定されている。また、前記側弓13の上端部には、軟らかい脇当て等が取り付けられている。このような構成により、歩行者が松葉杖1Acを使用する場合、脇の下で脇当てを挟むとともに、手で握り部材2を握って支え、体側に近い位置を通過させるようにして使用する。また、このような使用方法であるため、本第1実施形態における回動レバー5bを体側の方向へ突出するように取り付けてしまうと、体にぶつかって危険であるし、誤作動させやすい。
【0070】
そこで、本実施例4では、図8に示すように、回動用固定軸5aが、2本の側弓13のうち、前方側の側弓13に外側方向へ延出されるように軸受14により支持されている。一般に、前記側弓13は断面半円形状に形成されており、その平面部分が中心線側に向けられている。つまり、前方側の側弓13であれば、背面側に半円の平面部分が向けられている。そこで、この平面部分に回動用固定軸5aを支持するための軸受14を取り付ける。そして、回動レバー5bを前記側弓13の外側において回動するように回動用固定軸5aによって軸支させる。前記回動レバー5bは、厚さ約2mm程度に形成されており、その操作される操作用延出部5b1を握り部材2の外側前方位置にまで延出させている。また、回動レバー5bの基端部から松葉杖1Acの中心線側に略水平方向へ第1連動部材5cが延出されており、前記回動レバー5bと一体的に回動するようになっている。そして、前記第1連動部材5cの回動端部には、伝達ロッド5g2が連結されており、その他端によって先端切換手段4のノック部4eを上下動するようになっている。
【0071】
また、軸受14には、初期位置ストッパー5iが前記第1連動部材5cに当接可能に取り付けられている。そして、回動用固定軸5aには、キックばね5hが巻回されているとともに、その一端が回動レバー5bに固定され、他端が初期位置ストッパー5iあるいは軸受14に固定されている。前記初期位置ストッパー5iは、回動レバー5bがキックばね5hの付勢力によって戻された場合に、初期位置で第1連動部材5cに当接することにより前記回動レバー5bを停止させる。
【0072】
このような松葉杖1Acの実施例4によれば、歩行者は松葉杖1Acの握り部材2を握りながらその把持した手の人差し指を使って握り部材2の外側前方に位置する回動レバー5bを図8の時計回り方向に回す。この回転動作に伴って第1連動部材5cが回転すると、その先端に連結された伝達ロッド5g2が下方に押し込まれ、ノック部4eが押圧される結果、先端切換手段4が切り換え動作を行い、松葉杖1Acの先端から滑り止め部材4hを突出させる。これにより、先端に鋭い滑り止め部材4hを突出させた松葉杖1Acとして使用可能となる。突出操作後の回動レバー5bは、キックばね5hの付勢力により初期位置に戻されて、初期位置ストッパー5iによって停止される。滑り止め部材4hを収納するには、再び回動レバー5bを時計回り方向に回転させればよい。
【0073】
したがって、本実施例4の松葉杖1Acによれば、松葉杖1Acの握り部材2を握ったまま回動レバー5bを操作できるため、安全な姿勢・体勢で滑り止め部材4hの進退操作を行うことができる。また、松葉杖1Acの支柱の長さを変える場合には、伝達ロッド5g2の長さを調整すればよく、簡単に調整できる。なお、より長さ調整をし易くするために、伝達ロッド5g2に代えて自転車のブレーキ等に使われるワイヤーケーブルを使用するようにしてもよい。
【0074】
なお、本第1実施形態のT字型杖1Aにおける操作手段5には、第1連動部材5cおよび第2連動部材5dの両方が設けられているが、これに限る必要はない。たとえば、図9に示すように、回動レバー5bの基端部が中空棒状部材3の近傍で軸支されるようにし、第2連動部材5dを設けずに第1連動部材5cに伝達部材5gを連結するようにしてもよい。このような場合にも、握り部材2を握る指の把持スペースが確保されるように、回動レバー5bの支持位置や形状が決定されるようになっている。この構成によれば、操作手段5の構成部材を減らして洗練されたデザインにすることができるし、製造コストが下げられる。
【0075】
また、前述した第1実施形態では、初期位置ストッパー5iを図5に示すように回動レバー5bの側面に沿って形成したが、これに限る必要はない。たとえば、図9に示すように、初期位置ストッパー5iを第1連動部材5cと伝達部材5gとの間に挟んだスペーサ8bの上方位置において中空棒状部材3に固定し、前記スペーサ8bが当接するようにしても良い。この構成であれば、初期位置ストッパー5iをよりコンパクトに形成できる。
【0076】
また、本第1実施形態では、回動用固定軸5aが回動する構成にされていないが、これに限らず、前記回動用固定軸5aを軸受を使って中空棒状部材3に回動自在に支持し、その回動用固定軸5aに回動レバー5bを固定し、この回動レバー5bを操作すると回動用固定軸5aと一体的に回動するようにしてもよい。
【0077】
つぎに、本発明に係る歩行補助具の第2の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本第2実施形態の構成のうち第1実施形態で説明した構成と同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0078】
図10および図11は、T字型杖を例にした本第2実施形態を示す概略図である。本第2実施形態のT字型杖1Bの特徴は、操作手段9を横方向へ回動させるのではなく、握り部材2の下面で握る操作により滑り止め部材4hを進退させる点にある。すなわち、本第2実施形態における操作手段9は、握り操作式になっており、握り部材2の幅方向に水平に支持された揺動支持軸9aと、この揺動支持軸9aによりその略中間部を上下に揺動自在に軸支された揺動レバー9bと、この揺動レバー9bの揺動端部9b2に連結されているとともに前記中空棒状部材3内に挿入されて先端切換手段4に押圧力を伝達する伝達部材たる伝達ロッド9cと、前記揺動レバー9bを初期位置へ戻すように付勢する圧縮コイルばね9dとから構成されている。
【0079】
握り部材2の下面には、前記揺動レバー9bを収容するためのレバー収容溝2aが形成されている。このレバー収容溝2aは、前記揺動レバー9bが収容可能な大きさに形成されるとともに、前記握り部材2の背面側(図10の右側)の下面から前記中空棒状部材3の上方まで至るように形成されている。前記レバー収容溝2a内には、揺動支持軸9aが幅方向に固定支持されており、この揺動支持軸9aに揺動レバー9bが揺動自在に軸支されている。そして、歩行者がT字型杖1Bの使用中に握り部材2を把持する指が誤って揺動レバー9bを操作してしまわないようにするため、前記揺動レバー9bの操作端部9b1は、中空棒状部材3から離間された位置、つまり、握り部材2の背面側下方に延出している。
【0080】
一方、揺動レバー9bの揺動端部9b2は、握り部材2内であって中空棒状部材3の上方に位置されている。前記揺動端部9b2の形状は、図11に示すように、幅方向に二股に分かれた形状に形成されている。さらに、その二股部分には、図10に示すように、長手方向にガイド穴9b3が形成されている。一方、前記揺動端部9b2に連結される伝達ロッド9cは、中空棒状部材3内に上下動自在に配置されており、その上端部に連結ピン9c1が貫通されている。そして、この連結ピン9c1が前記ガイド穴9b3に摺動自在に嵌められることにより、前記揺動レバー9bの揺動端部9b2と前記伝達ロッド9cの上端部とが連結される。また、揺動レバー9bが円周軌道において揺動動作をすると、連結ピン9c1がガイド穴9b3内を移動し、伝達ロッド9cを常に鉛直方向に上下動できるようにしている。
【0081】
図10に示すように、圧縮コイルばね9dは、伝達ロッド9cの上部に巻回されている。また、中空棒状部材3の上方部の内側には、ばねストッパー9eが設けられており、このばねストッパー9eと揺動レバー9bの揺動端部9b2との間に、前記圧縮コイルばね9dが嵌められている。これにより、圧縮コイルばね9dが揺動端部9b2を常に上方向に付勢し、揺動レバー9bを初期位置へ戻すようになっている。
【0082】
つぎに、本第2実施形態の作用について説明する。
【0083】
歩行者が本第2実施形態のT字型杖1Bを使用して雪道等の滑り易い路面を歩行する場合、揺動レバー9bの操作端部9b1を小指や薬指によって自転車のブレーキをかける要領で握る。このとき、T字型杖1B自体は残りの指と掌でしっかり握ったまま操作できるので、歩行者がバランスを崩したりする危険性もなく全く不便はない。そして、揺動レバー9bがレバー収容溝2a内の揺動支持軸9aを中心として回転すると、揺動端部9b2が下がり、連結ピン9c1を介して伝達ロッド9cが下降する。このとき、揺動端部9b2の回動に合わせて連結ピン9c1がガイド穴9b3を摺動するので、伝達ロッド9cは鉛直方向に沿って下降する。
【0084】
そして、伝達ロッド9cは下方向の押圧力を先端切換手段4のノック部4eに伝達し、前述した第1実施形態の先端切換手段4と同様の動作により、滑り止め部材4hをT字型杖1Bの先端から突出させる。これら一連の動作後、揺動レバー9bは、圧縮コイルばね9dの付勢力によって初期位置に戻される。このとき、揺動レバー9bは、その揺動端部9b2を握り部材2のレバー収容溝2aに当接させて所定の初期位置で停止する。
【0085】
以上より、本第2実施形態によれば、滑りやすい路面や歩きにくい路面をT字型杖1Bを使用して歩行する場合、握り部材2を把持したままでその把持した指によって操作手段9を握ればよいので、操作の際に、歩行者が体勢を崩して転倒してしまう危険がない。また、握り式の操作手段9は、てこの原理とクランク機構により上方への回転力を下方への押圧力として伝達ロッド9cに伝えるので、わずかな力で滑り止め部材4hをT字型杖1Bの先端から突出させたり収納させることができ、上肢の筋力が弱い人でも容易に操作することができる。
【0086】
つぎに、本第2実施形態における歩行補助具の実施例2として、図12に示すロフストランドクラッチ1Baに前述の操作手段9を取り付けた歩行補助具を示す。この実施例2のロフストランドクラッチ1Baでは、T字型杖1Bと同様に、揺動レバー9bが、ロフストランドクラッチ1Baの握り部材2の下面に揺動自在に取り付けられている。但し、T字型杖1Bは、握り部材2のうち中空棒状部材3のほぼ真上の位置を掌で握るようになっているが、ロフストランドクラッチ1Baでは中空棒状部材3には触れずにその前方に突出した握り部材2を握るように使用する。したがって、揺動レバー9bは、握り手の邪魔にならない程度に握り部材2の正面側(図12の左側)に配置されるようになっている。実際には、揺動レバー9bの操作端部9b1が、握り部材2の正面側下部であって、中空棒状部材3から離れた位置に延出されている。
【0087】
つぎに、本実施例2の作用について説明する。歩行者がロフストランドクラッチ1Baを使用して滑り易い路面や凹凸状の歩きにくい路面を歩行する場合、揺動レバー9bの操作端部9b1を人指し指等によって自転車のブレーキをかける要領で握る。これにより、中空棒状部材3の上方に位置している揺動端部9b2が下降して伝達ロッド9cを下方に押動し、先端切換手段4を切り換え動作させることによりロフストランドクラッチ1Baの先端から滑り止め部材4hを突出させる。このとき、ロフストランドクラッチ1Ba自体は残りの指と掌でしっかり握ったまま操作できるので、歩行者がバランスを崩したりする危険性がなく安全である。歩行者は突出させた滑り止め部材4hを滑りやすい路面に突き刺すようにして歩行する。一方、滑り止め部材4hを収容する場合には、揺動レバー9bを揺動操作することで同様な作用が生じ、先端切換手段4の切り換え動作により滑り止め部材4hをロフストランドクラッチ1Baの内部に収納する。
【0088】
したがって、本第2実施形態の実施例2によれば、ロフストランドクラッチ1Baの握り部材2を把持しながらその把持した指によって揺動レバー9bを操作することができ、簡単かつ安全にロフストランドクラッチ1Baの先端から滑り止め部材4hを突出および収納させることができる。
【0089】
つぎに、本第2実施形態における歩行補助具の実施例3として、図13に示すように、前述の操作手段9を取り付けた歩行器1Bbを示す。この実施例3の歩行器1Bbでは、脚となる4本の中空棒状部材3のうち、前側の2本に先端切換手段4が設けられており、この先端切換手段4を操作するための揺動レバー9bが握り部材2の前方側下部に配置されている。歩行器1Bbは、歩行者によって握り部材2のほぼ中央部分が把持される。このため、握る手の邪魔にならないように、前記揺動レバー9bの操作端部9b1は、握り部材2の前側の下方から延出されている。なお、本実施例3の歩行器1Bbは、少なくとも前側の2本に操作手段9を取り付け、先端部から滑り止め部材4hを進退させるようにしているが、後方側の2本も含めて全ての中空棒状部材3に滑り止め部材4hを取り付けて歩行器1Bbの先端から進退させるようにしてもよい。
【0090】
つぎに、本実施例3の作用について説明する。歩行者が歩行器1Bbを使用して滑り易い路面や凹凸状の歩きにくい路面を歩行する場合、前側の脚を軽く浮かせて握り部材2の中央部分を握ったまま揺動レバー9bを人差し指等によって握る。この握り動作により、揺動端部9b2が下降して伝達ロッド9cを下方に移動させる。これらの動作により先端切換手段4が切り換え動作を行って歩行器1Bbの先端から滑り止め部材4hが突出される。これにより、先端に滑り止め部材4hを突出させた歩行器1Bbを使って滑りやすい路面等を安心して歩行する。一方、滑り止め部材4hを収容する場合には、前述と同様に、揺動レバー9bを揺動操作し、先端切換手段4を切り換え動作させて滑り止め部材4hを歩行器1Bbの内部に収納する。
【0091】
したがって、本第2実施形態における実施例3によれば、歩行器1Bbの握り部材2をしっかり握ったまま揺動レバー9bを揺動操作することができて安全であるし、軽い力で歩行器1Bbの先端から滑り止め部材4hを突出させたり収納させたりすることができる。このため、歩行障害を有する障害者であっても容易に操作できて雪面等を歩行することが可能となる。
【0092】
つぎに、本発明に係る歩行補助具の第3の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本第3実施形態の構成のうち前述した第1実施形態および第2実施形態で説明した構成と同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0093】
図14および図15は、T字型杖を例にした本第3実施形態を示す概略図である。本第3実施形態のT字型杖1Cの特徴は、滑り止め部材4hをT字型杖1Cの先端から出し入れするための操作手段10をボタン式にした点にある。つまり、ボタン式の操作手段10は、握り部材2の表面から中空棒状部材3内にまで連通する連通孔2bと、この連通孔2bにその基端部を挿入して前記握り部材2に進退可能に取り付けた操作ボタン10aと、前記中空棒状部材3内に上下動自在に設けられて先端切換手段4に連結された伝達ロッド10bと、前記連通孔2b内の湾曲形状部分に遊嵌され、操作ボタン10aに連結棒10a1を介してその一端部を連結するとともに他端部を伝達ロッド10bに連結した軟性伝達部材10cとから構成されている点にある。
【0094】
ここで前記操作ボタン10aは、握り部材2の任意の位置に設けることが可能であるが、T字型杖1Cを握るのに邪魔にならず、かつ、T字型杖1Cを握ったまま操作しやすい位置が好ましい。そこで、本第3実施形態では、図14に示すように、握り部材2の正面に操作ボタン10aが取り付けられている。つまり、握り部材2の正面から穿孔された連通孔2bが、前記握り部材2の内部で湾曲状に形成されて中空棒状部材3の上部に至っている。また、正面位置の連通孔2bは、内径が大きいボタン穴2cに形成されており、このボタン穴2cに操作ボタン10aが嵌め込まれている。
【0095】
また、操作ボタン10aの背面には、短い連結棒10a1が固定されており、この連結棒10a1に軟性伝達部材10cが連結され、さらに、その軟性伝達部材10cに伝達ロッド10bが連結されている。これら連結棒10a1と軟性伝達部材10c、およびこの軟性伝達部材10cと伝達ロッド10bとの連結部分は、図15に示すように、前記連結棒10a1および前記伝達ロッド10bの端部に形成した穴に、前記軟性伝達部材10cが嵌入されて接着材によって連結されている。軟性伝達部材10cは、カーボンファイバやステンレス線、光ファイバ等のフレキシブルで変形自在な材料により形成されている。
【0096】
また、図14に示すように、握り部材2の正面には、操作ボタン10aの側面を囲むようにしてボタンカバー10a3が取り付けられている。操作ボタン10aは、前記ボタンカバー10a3の中央位置から突出されている。また、前記ボタンカバー10a3の内側に位置する操作ボタン10aの周面には、径方向にフランジ部10a2が延出されている。前記操作ボタン10aには、前記フランジ部10a2と握り部材2の正面との間に圧縮コイルばね10dが巻回されている。これにより、操作ボタン10aは圧縮コイルばね10dによって常にボタンカバー10a3から突出する方向に付勢されている。なお、フランジ部10a2に代えて、操作ボタン10aの直径方向にピンを貫通させて圧縮コイルばね10dの付勢力を受けるようにしてもよい。
【0097】
つぎに、本第3実施形態の作用について説明する。歩行者がT字型杖1Cを使用して滑り易い路面や歩きにくい路面を歩行する場合、操作手段10の操作ボタン10aを圧縮コイルばね10dの付勢力に対抗して握り部材2内に押し込む。このとき、歩行者は握り部材2を把持するのに操作ボタン10aはなんら邪魔にならない。また、押し込み操作する場合には、T字型杖1Cを握ったまま親指を伸ばすだけで操作ボタン10aに指が届き、操作ボタン10aを押すことができる。操作ボタン10aが押し込まれると、連結棒10a1を介して軟性伝達部材10cが連通孔2bの湾曲形状に沿って移動し、伝達ロッド10bを下方へ押動する。
【0098】
この押動により伝達ロッド10bは下方向の押圧力を先端切換手段4のノック部4eに伝達し、前記先端切換手段4に切り換え動作を行わせてT字型杖1Cの先端から滑り止め部材4hを突出させる。また、操作後の操作ボタン10aは、圧縮コイルばね10dの付勢力によって押し戻され、ボタンカバー10a3から突出した初期位置に戻る。
【0099】
以上より、本第3実施形態によれば、操作ボタン10aを押し込むという極めて簡単な動作によって、滑り止め部材4hをT字型杖1Cの先端から突出させたり、退避させることができるため、高齢者や怪我をした人にとって扱いやすく便利である。特に、握り部材2の正面に操作ボタン10aを取り付けた場合、T字型杖1Cを普通に握ったまま把持状態に影響が少なく、かつ、動作範囲の広い親指を伸ばして操作できるので、滑り止め部材4hの進退操作のために歩行者がバランスを崩すようなことはなく、安全であり安心して使用できる。
【0100】
つぎに、本第3実施形態についてT字型杖1C以外の歩行補助具に適用した例を示す。図16には、ロフストランドクラッチ1Caに前述の操作手段10を取り付けた実施例2の歩行補助具を示す。この実施例2のロフストランドクラッチ1Caでは、T字型杖1Cと同様に、操作ボタン10aが握り部材2の正面において進退自在に取り付けられている。但し、本実施例2のロフストランドクラッチ1Caは、中空棒状部材3の長さを調節して使用する場合が多いので、連結棒10a1の端部には、軟性伝達部材10cおよび伝達ロッド10bに代えて、長さの調整がしやすい図示しない蛇管を連結しており、この蛇管によって操作ボタン10aから付与された押圧力をノック部4eへ伝達するようになっている。
【0101】
つぎに、実施例2の作用について説明する。歩行者がロフストランドクラッチ1Caを使用して滑り易い路面や凹凸状の歩きにくい路面を歩行する場合、握り部材2の正面に配置した操作手段10の操作ボタン10aを圧縮コイルばね10dの付勢力に対抗して握り部材2内に押し込む。このとき、歩行者は握り部材2のほぼ中央部を把持しているため、把持する際に操作ボタン10aはなんら邪魔にならない。また、操作ボタン10aを押し込み操作する場合には、ロフストランドクラッチ1Caを握ったまま親指を伸ばすだけで操作ボタン10aに指が届く。操作ボタン10aが押し込まれると、連結棒10a1を介して蛇管によって動力が伝達され先端切換手段4のノック部4eを押動する。これにより先端切換手段4は切り換え動作を行い、ロフストランドクラッチ1Caの先端から滑り止め部材4hを突出させる。
【0102】
したがって、歩行者は滑り止め部材4hを滑りやすい路面に突き刺して歩行することができる。一方、滑り止め部材4hを収容する場合には、前述と同様に再度、操作ボタン10aを押し、蛇管を介して先端切換手段4を切り換え動作させ滑り止め部材4hをロフストランドクラッチ1Caの内部に収納させる。
【0103】
したがって、第3実施形態の実施例2によれば、前述したT字型杖1Cの効果と同様、ロフストランドクラッチ1Caを使用しながら操作ボタン10aを軽く押すだけで先端から滑り止め部材4hを突出させることができ、滑りやすい路面を安心して歩くことができるという効果を奏する。
【0104】
つぎに、本第3実施形態の実施例3として、図17に示す歩行器1Cbに前述の操作手段10を取り付けた歩行補助具を示す。この実施例3の歩行器1Cbでは、T字型杖1Cと異なり、操作ボタン10aが、握り部材2の前方側の上面あるいは前方内側面に配置されている。これは、通常、歩行者は握り部材2のほぼ中央位置を把持するため、前述した歩行補助具のように握り部材2の正面側に操作ボタン10aを設けたのでは、把持した指を使って押し込み操作することができないためである。そこで、本実施例3では、歩行器1Cbの場合に握り部材2を握りながら容易に押し込み操作できる場所として、図17に示すように操作ボタン10aを握り部材2の前方上面、あるいは前方内側面に設けている。なお、本実施例3の歩行器1Cbは、少なくとも前側2本に操作手段10を取り付けて先端から滑り止め部材4hを突出させるようにしているが、後方側の2本も含めて全ての脚から滑り止め部材4hを突出させるようにしてもよい。
【0105】
そして、本実施例3の歩行器1Cbを使用して滑り易い路面や凹凸状の歩きにくい路面を歩行する場合、操作ボタン10aを人指し指や親指によって圧縮コイルばね10dの付勢力に対抗しながら握り部材2内に押し込む。この押し込み動作により軟性伝達部材10cが湾曲形状内に沿って下方へ移動し、これに連結されている伝達ロッド10bが下方へ押動される。これにより、先端切換手段4を押圧操作し、先端から滑り止め部材4hを突出させる。一方、滑り止め部材4hを収容する場合には、前述と同様に再度、操作ボタン10aを押し込み操作して先端切換手段4に切り換え動作させて滑り止め部材4hを歩行器1Cbの内部に収納する。
【0106】
したがって、本第3実施形態の実施例3によれば、歩行器1Cbを使用しながら握り部材2の上面に設けられた操作ボタン10aを単に押すだけで歩行器1Cbの先端から滑り止め部材4hを突出させたり収納させたりすることができ、歩行障害を有する障害者であっても簡単に扱うことができる。
【0107】
つぎに、本発明に係る歩行補助具の第4の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本第4実施形態の構成のうち第1実施形態から第3実施形態において説明した構成と同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0108】
図18および図19は、T字型杖を例にした本第4実施形態を示す概略図である。本第4実施形態のT字型杖1D特徴は、滑り止め部材4hをT字型杖1Dの先端から出し入れするための操作手段11をダイヤル式にした点にある。つまり、本第4実施形態における操作手段11は、前記握り部材2に中空棒状部材3の長手方向に対して略垂直方向に支持されたダイヤル支持軸11aと、このダイヤル支持軸11aに回動自在に軸支されるとともに、その外周部の一部を前記握り部材2の上面に露出した操作ダイヤル11bと、この操作ダイヤル11bの外周部にその一端を固定するとともに他端を握り部材2に固定したキックばね11cと、前記中空棒状部材3内に上下動自在に設けられて先端切換手段4に連結する伝達ロッド11eと、前記操作ダイヤル11bの外周部に連結部材11dを介して一端を連結するとともに、他端を前記伝達ロッド11eに連結して前記操作ダイヤル11bの回動に応じて変形可能な軟性伝達部材11fとから構成されている。
【0109】
図18および図19に示すように、握り部材2の長手方向における正面側には、操作ダイヤル11bを内蔵するためのダイヤル収容部2dが形成されている。また、前記ダイヤル収容部2dと中空棒状部材3の中空部とを連通させる連通孔2eが形成され、この連通孔2eに軟性伝達部材11fが収容されている。そして、ダイヤル支持軸11aは、前記ダイヤル収容部2dに水平に支持されており、操作ダイヤル11bの中心を軸支している。操作ダイヤル11bは、円盤状に形成されており、握り部材2の上面から外周部の一部が露出するように配置されている。この操作ダイヤル11bの外周部には、滑り止め用の図示しない溝が形成されている。
【0110】
また、キックばね11cは、ダイヤル支持軸11aに巻回され、操作ダイヤル11bを初期位置に戻す方向へ付勢するように取り付けられている。そして、ダイヤル収容部2dには、キックばね11cにより戻される操作ダイヤル11bを初期位置で停止させるための段部状の初期位置ストッパー2fが形成されている。図18に示すように、前記初期位置ストッパー2fに連結部材11dの一端面が当接することにより前記操作ダイヤル11bが停止するようになっている。さらに、ダイヤル収容部2dには、連結部材11dの可動範囲を確保する空間が設けられており、前記連結部材11dが操作ダイヤル11bの回動に伴って往復動作できるようにされている。なお、軟性伝達部材11fは、カーボンファイバ等のフレキシブルな材料により形成されていて、前記連結部材11dの動作に応じて変形するようになっている。また、連結部材11dと軟性伝達部材11fとの結合部やこの軟性伝達部材11fと伝達ロッド11eとの結合部は、図15で説明した第3実施形態での結合方法により行っている。
【0111】
つぎに、本第4実施形態の作用について説明する。歩行者がT字型杖1Dを使用して滑り易い路面や凹凸状の歩きにくい路面を歩行する場合、握り部材2を把持した手の親指を前方に動かして操作ダイヤル11bを図18の反時計回り方向に回転させる。この回転により、連結部材11dが外周部の回動とともに右側方向へ移動され、この移動に合わせて軟性伝達部材11fは変形しつつ、下方側の端部を中空棒状部材3の中に挿入する。これにより、伝達ロッド11eが下方へ移動し、先端切換手段4のノック部4eを押圧する。そして、前述した先端切換手段4の切り換え動作がなされ、滑り止め部材4hがT字型杖1Dの先端から突出される。これにより、滑り止め部材4hを使った歩行が可能となる。一方、操作後の操作ダイヤル11bは、キックばね11cの付勢力により初期位置方向へ戻され、連結部材11dの端面が初期位置ストッパー2fに当接することによって前記操作ダイヤル11bは初期位置にて停止する。
【0112】
したがって、本第4実施形態によれば、握り部材2を把持したままでその把持した手の親指によって操作ダイヤル11bを回転させて滑り止め部材4hの突出および収納を行うことができるため、高齢者や怪我をした人であっても操作が簡単であるし、操作する際に転倒してしまうような危険を防止できる。また、操作ダイヤル11bは、握り部材2の正面側の上面に外周部の一部のみを露出させているのでT字型杖1Dを持つ手の邪魔にならず、誤動作することもない。しかも親指を前方へ伸ばすという極めて簡単な動作により操作ダイヤル11bを操作できる等の効果を奏する。
【0113】
なお、本第4実施形態の操作手段11も、前述した実施形態と同様に、ロフストランドクラッチ、歩行器および松葉杖に適宜適用することができる。
【0114】
なお、本発明に係る歩行補助具は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
【0115】
例えば、上述した各実施形態では、歩行者の指の力により操作手段を回転させたり押動させていたが、これに限らず、歩行補助具の内部に電動モータを内蔵させ、この電動モータをオンおよびオフするスイッチを握り部材2の近傍に設けるようにしてもよい。そして、そのスイッチをタッチセンサ等により構成すれば軽く触れるだけで滑り止め部材4hを突出させたり収納させることができる。
【0116】
また、第1実施形態における操作手段5は、伝達ロッド5g2を押し下げることにより先端切換手段4のノック部4eを直接的に押し下げるようになっているが、これに限らず、前記伝達ロッド5g2と前記ノック部4eとの間に揺動部材などを介在させ、前記伝達ロッド5g2を引き上げることにより前記揺動部材を介して前記ノック部4eを押し下げるような構成にしてもよい。
【0117】
また、第3実施形態および第4実施形態では、軟性伝達部材10c,11fとしてカーボンファイバーを用いているが、これに限らず、細いステンレス線を縒ったワイヤーや光ファイバーを用いてもよい。
【0118】
さらに、各実施形態では、T字型杖、松葉杖、ロフストランドクラッチおよび歩行器を例として説明したが、必要に応じて3点杖や4点杖、あるいはウォーカーケイン等の他の歩行補助具にも適用することができる。この場合、操作手段5を各歩行補助具に応じて最も操作しやすく、安全な位置に設けることが好ましい。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、歩行補助具を把持しながらその把持した指を使って滑り止め部材の突出と収納との切り換え操作を安全に行えるとともに、片手だけでしかも軽い力で操作できるようにして片手しか使えない人や高齢者、障害者であっても簡単に先端部の切り換え操作ができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歩行補助具の第1実施形態の概略側面図である。
【図2】本第1実施形態における操作手段を拡大した右側面図である。
【図3】本第1実施形態における操作手段を拡大した正面図である。
【図4】本第1実施形態における先端切換手段を示す断面図である。
【図5】本第1実施形態における操作手段を拡大した左側面図である。
【図6】本第1実施形態の実施例2を示す右側面図である。
【図7】本第1実施形態の実施例3を示す斜視図である。
【図8】本第1実施形態の実施例4を示す右側面図である。
【図9】本第1実施形態における操作手段の他の例を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る歩行補助具の第2実施形態における操作手段の概略断面図である。
【図11】本第2実施形態における操作手段を示す平面断面図である。
【図12】本第2実施形態の実施例2を示す右側面図である。
【図13】本第2実施形態の実施例3を示す斜視図である。
【図14】本発明に係る歩行補助具の第3実施形態における操作手段の断面図である。
【図15】本第3実施形態における軟性伝達部材の接着方法を示す模式図である。
【図16】本第3実施形態の実施例2を示す右側面図である。
【図17】本第3実施形態の実施例3を示す斜視図である。
【図18】本発明に係る歩行補助具の第4実施形態における操作手段の右側断面図である。
【図19】本第4実施形態における操作ダイヤルを操作したときの状態を示す右側断面図である。
【符号の説明】
1A,1Aa,1Ab,1Ac 歩行補助具(第1実施形態)
1B,1Ba,1Bb 歩行補助具(第2実施形態)
1C,1Ca,1Cb 歩行補助具(第3実施形態)
1D 歩行補助具(第4実施形態)
2 握り部材
2a レバー収容溝
2b 連通孔
2c ボタン穴
2d ダイヤル収容部
2e 連通孔
2f 初期位置ストッパー
3 中空棒状部材
3a 固定軸用孔
3b ロッド用挿入穴
3c ガイド筒
3c1 ねじ
3c2 ガイド固定部
4 先端切換手段
4a 外筒体
4a1 円形状固定部
4b 内筒体
4c 回転突起体
4c1 凸状部
4c2 上端歯車
4d 押動歯車体
4d1 下端歯車
4e ノック部
4f 先端押圧棒
4g 先端基部
4h 滑り止め部材
4i 係止ピン
4j スプリング
4k 第1ストッパー
4l 第2ストッパー
4m ゴム保護円板
4m1 出入用孔
4o ボルト
5 操作手段
5a 回動用固定軸
5a1 軸用ボルト
5a2 軸用ナット
5b 回動レバー
5b1 操作用延出部
5c 第1連動部材
5d 第2連動部材
5e 連結ボルト
5f 連結ナット
5g 伝達部材
5g1 連結金具
5g2 伝達ロッド
5h キックばね
5i 初期位置ストッパー
5j 固定ピン
6 石突きゴム
8a 固定軸用スペーサ
8b スペーサ
9 操作手段
9a 揺動支持軸
9b 揺動レバー
9b1 操作端部
9b2 揺動端部
9b3 ガイド穴
9c 伝達ロッド
9c1 連結ピン
9d 圧縮コイルばね
9e ばねストッパー
10 操作手段
10a 操作ボタン
10a1 連結棒
10a2 フランジ部
10a3 ボタンカバー
10b 伝達ロッド
10c 軟性伝達部材
10d 圧縮コイルばね
11 操作手段
11a ダイヤル支持軸
11b 操作ダイヤル
11c キックばね
11d 連結部材
11e 伝達ロッド
11f 軟性伝達部材
12 前腕支え部
13 側弓
14 軸受
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to walking aids used by pedestrians who have difficulty walking independently, and in particular, elderly people, people with injuries to the lower limbs, hemiplegia, etc. The present invention relates to a walking aid that is suitable for dual use by arbitrarily inserting and removing a slip stopper from the tip of the walking aid with only one hand when walking on a normal road surface.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, elderly people, persons with injured feet, hemiplegia, and the like have used walking sticks and crutches as walking aids when walking. The tip of such a cane is usually provided with a rubber cover, called a ram, to protect the tip of the cane and prevent it from slipping.
[0003]
However, a stick with a rubber foot at the end does not slide when used on dry or floor surfaces, but walks on ice and snow surfaces in winter or on wet surfaces and floors in rainy weather. Sometimes it is very slippery and dangerous. When walking with a cane, the pedestrian supports the cane instead of one leg and puts weight on it, so if the tip of the cane slips, it loses balance and falls easily. In particular, in areas where there is much snowfall in the northern country, the outdoor road surface in winter is covered with ice and snow, so it is impossible to go out with a normal walking stick.
[0004]
In order to solve such a problem, Japanese Utility Model Registration No. 3048843 discloses that a non-slip pin can be freely inserted and removed from the tip of a cane for the purpose of enabling use on slippery road surfaces. A stick for preventing slippage has been proposed and is actually sold (see Patent Document 1). The stick according to the present invention accommodates a non-slip pin on the tip end side of the stick body while urging the non-slip pin with an urging spring, and a guide shaft for picking up and moving the anti-slip pin in the lateral direction is provided in the non-slip pin. It is protruding. A substantially L-shaped guide groove for guiding the guide shaft is formed in the walking stick body. Then, in order to protrude the non-slip pin, first, the guide shaft is manually pushed down along the guide groove so that the non-slip pin protrudes from the tip of the walking stick body, and then, along the L-shaped lateral groove. The anti-slip pin, which has been moved rightward and protruded, is held so as not to return upward. With this, the non-slip pin is normally stored, and when walking on a slippery road surface, the guide shaft is gripped by hand and pressed down against the biasing force of the biasing spring, and the non-slip pin is projected from the tip. It can be used.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Registration No. 3048843
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the invention described in the prior art described above, when switching between the projected state and the stored state of the non-slip pin, the guide shaft is located below the cane and directly opposes the urging force of the urging spring. The guide shaft had to be moved down along the L-shaped lateral groove formed in the circumferential direction of the cane, and both hands had to be used. Therefore, it is very inconvenient for a hemiplegic person or a person who can use only one hand due to an injury because the switching operation cannot be easily performed. Elderly people with weakened arms and hands and those with injuries wanted something that could be operated with less effort.
[0007]
Furthermore, even for a person who can use both hands, the above-mentioned cane could not be switched while using the cane in a normal position. Above was very dangerous.
[0008]
The present invention has been made in order to solve such problems, provided that the operating means is provided in the vicinity of the grip member and can be operated with a light force, a person or a disabled person who can use only one hand, A walking aid that can be switched so that even elderly people with weak arms and hands can use a finger grasped without re-holding the walking aid to project and retract the non-slip member from the tip of the walking aid. It is intended to provide.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The features of the walking aid according to the present invention include a gripping member for a pedestrian to grip with a hand, a hollow bar-shaped member for supporting the pedestrian and assisting the walking, and a hollow bar-shaped member accommodated at the distal end side of the hollow bar-shaped member. A walking aid comprising a tip switching means for switching between a state in which the anti-slip member protrudes from the tip of the hollow rod-shaped member and a state in which it is housed, and operating means for performing a switching operation by the tip switching means. A rotating lever that is rotatably supported around a central axis substantially perpendicular to the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member and that has a distal end positioned near the gripping member; An interlocking member provided so that the tip end is located at a predetermined distance from the center axis of the pivoting lever, and is pivotally linked with the pivoting lever; Department And the other end is inserted into the hollow rod-shaped member, and the long and thin linear transmission member connected to the tip switching means and the pivoted rotating lever are returned to a predetermined initial position. A biasing member, and an initial position stopper for stopping the rotating lever returned in the biasing direction by the biasing member at an initial position, wherein the rotating lever includes the interlocking member. Are supported such that the rotation trajectory of the distal end of the rod is rotated within a range of a trajectory substantially coinciding with the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member, and the distal end switching means is provided each time power is transmitted by the transmission member. The point is that the switching operation is performed alternately.
[0010]
By adopting such a configuration, when the pedestrian turns the rotation lever while holding the gripping member of the walking aid, the pedestrian is proportional to the length from the center axis to the tip of the rotation lever. A strong rotational force is applied to the interlocking member. The interlocking member moves up and down along the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member, and switches the distal end switching means by moving the connected transmission member downward. Further, the interlocking member is provided at a predetermined distance from the central axis, and secures a displacement amount that can sufficiently push the transmission member even if the rotation lever is operated only for a short distance.
[0011]
Further, in the present invention, when the gripping member and the hollow rod-shaped member are walking aids such as a T-shaped cane and a loft-strand clutch which are connected so as to be orthogonal to each other, the rotating lever may be the hollow rod-shaped member. It is preferable that the rotating lever is formed in a shape in which the tip of the rotating lever is positioned in front of the gripping member, while being pivotally supported on the front side of the member and securing a gripping space for a gripping finger. Thus, since the distal end portion of the rotating lever is provided in front of the gripping member where the finger can be easily reached, the pedestrian extends the thumb while rotating the gripping member and performs the rotating operation. Further, since the operation of the rotating lever only needs to be rotated in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the gripping member, it coincides with the left and right direction in which the thumb or forefinger holding the gripping member is most likely to move.
[0012]
Further, in the present invention, it is preferable that a tip portion of the rotating lever is bent in a rearward direction from a front position of the grip member and extends to an upper surface position of the grip member. Accordingly, the pedestrian can operate the thumb or the index finger while holding the grip member firmly with the thumb or forefinger upright, and the finger can more easily reach the rotating lever.
[0013]
Further, in the present invention, the interlocking member is integrally formed so as to extend from a base end portion of the rotating lever, and is wound around a central axis of the rotating lever using a kick spring as the urging member. It is preferable that one end of the kick spring be locked to the interlocking member and the other end be locked to the initial position stopper or the hollow bar-shaped member. As a result, the kick spring applies an urging force for returning the rotating lever in the direction opposite to the operation direction, thereby promptly returning the rotated rotating lever to the initial position, thereby improving operability.
[0014]
Further, in the present invention, the initial position stopper may be fixed to the hollow rod-shaped member along a side surface opposite to an operation direction of the rotating lever in an initial position. Thus, when the operated rotating lever is returned by the kick spring, the initial position stopper comes into contact with the side surface of the rotating lever to stop, and restricts excessive return.
[0015]
Further, in the present invention, the spacer is interposed between the interlocking member and the transmission member with a spacer interposed therebetween, and when the rotating lever returns to the initial position, the spacer abuts on the initial position stopper. The initial position stopper may be provided so as to contact and stop. Thus, when the operated rotary lever is returned by the kick spring, the initial position stopper comes into contact with the spacer to stop the operation means, and the rotary lever is stopped at the initial position and is prevented from returning too much. .
[0016]
In the present invention, it is preferable that a length ratio between the operation lever and the interlocking member is set to be 2: 1 or more. Thus, the rotating lever whose length ratio with the interlocking member is in the range of 2: 1, the tip of the interlocking member can be largely moved downward just by being slightly rotated with a light force by a finger, and , The tip switching means can be easily switched.
[0017]
Further, in the present invention, when the hollow rod-shaped portion is a walking aid such as a crutch or a Canadian clutch held by at least two front and rear side bows, the rotation lever is moved to a front position outside the side bow. It is preferable that the end portion of the rotating lever is formed to extend to a position outside and forward of the gripping member. As a result, the rotating lever is rotated at a position outside the side bow. It does not happen and prevents malfunction. In addition, since the tip of the rotating lever is formed to extend to a position outside and forward of the gripping member, when moving the non-slip member forward or backward, a pedestrian may push with the index finger while holding the gripping member. Or, by pulling, the rotation lever is rotated, and the non-slip member is advanced and retracted from the tip of the hollow rod-shaped member.
[0018]
Further, the features of the walking aid according to the present invention include a gripping member for a pedestrian to hold by hand, a hollow bar-shaped member for supporting the pedestrian and assisting the walking, and a hollow bar-shaped member accommodated at the distal end side of the hollow bar-shaped member. A walking aid provided with tip switching means for switching between a state in which the anti-slip member protrudes from the tip of the hollow rod-shaped member and a state in which the non-slip member is housed, and operating means for performing a switching operation by the tip switching means. The operating means includes a swinging support shaft horizontally supported in the width direction of the gripping member, a swingably supported pivotally supported by the swinging support shaft, and gripping the operating end at one end thereof. A rocking lever whose lower end is located above the hollow rod portion in the grip portion and a swinging end of the other end is positioned above the hollow rod portion in the grip portion; When connected to the swing end A transmission member having the other end connected to the tip switching means and held movably up and down, and a biasing member for biasing the swing lever to return to a predetermined initial position, The tip switching means alternately performs a switching operation every time power is transmitted by the transmission member.
[0019]
And by adopting such a configuration, since the swing lever is located below the gripping member, the pedestrian can swing the swing lever around the swing support shaft while holding the gripping member. In addition, a rotational force having a magnitude proportional to the length from the swing support shaft is applied to the transmission member. Further, since the transmission member is engaged with the swing end of the swing lever, the rotation force of the swing lever is transmitted to the tip switching means as a vertical downward pressing force, and the tip switching means The anti-slip member moves forward and backward.
[0020]
In the present invention, when the gripping member and the hollow bar-shaped member are walking aids such as a T-shaped cane and a loft strand clutch connected so as to be orthogonal to each other, the gripping member includes the swinging member. A lever accommodating groove for accommodating a moving lever is formed so as to extend from a lower surface of the gripping member to above the hollow rod-shaped member inside, and the swing lever is provided in the lever accommodating groove. It is preferable that the operating end is supported so as to extend to a position where a finger holding the lower surface of the member does not cover. This allows the pedestrian to grip the gripping member firmly without having to grip the swinging lever during walking.When operating the swinging lever, extend the finger to the operating end of the swinging lever and hold it. You just need to do the operation.
[0021]
Further, the features of the walking aid according to the present invention include a gripping member for a pedestrian to hold by hand, a hollow bar-shaped member for supporting the pedestrian and assisting the walking, and a hollow bar-shaped member accommodated at the distal end side of the hollow bar-shaped member. A walking aid provided with tip switching means for switching between a state in which the anti-slip member protrudes from the tip of the hollow rod-shaped member and a state in which the non-slip member is housed, and operating means for performing a switching operation by the tip switching means. The operating means includes a communication hole communicating from the surface of the gripping member to the inside of the hollow bar, an operation button having a base end inserted into the communication hole and attached to the gripping portion so as to be able to advance and retreat. A transmission member provided movably up and down in the hollow rod-shaped member and connected to the tip switching means; and a loosely fitted inside the curved portion of the communication hole, one end of which is connected to the operation button and the other. The end And a flexible transmission member which is connected to the serial transmission member, the tip switching means is that the power is adapted to alternately perform operation switching every time it is transmitted by the transmission member.
[0022]
Then, by adopting such a configuration, the pedestrian pushes the operation button with the finger gripped while holding the gripping member, and the pressing force is transmitted to the flexible transmission member, and the flexible transmission member is connected to the communication hole. It moves while freely deforming according to the shape in the curved shape part. Due to this movement, the transmission member connected to the flexible transmission member moves downward and switches the tip switching means. Thereby, the pressing force applied from the operation button is efficiently transmitted to the transmission member without waste, and the switching operation of the non-slip member by the tip switching means is performed.
[0023]
In the present invention, it is preferable that the communication hole is perforated from the front of the grip member, and the operation button is fitted into the front portion so as to be able to move forward and backward. Thereby, the operation button is arranged in a range that can be operated with the thumb or the index finger that is most easily moved while holding the walking aid, and the operation only needs to be pushed in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the gripping member, And the direction in which force is easily applied by the thumb or forefinger, making operation easier.
[0024]
Further, the features of the walking aid according to the present invention include a gripping member for a pedestrian to hold by hand, a hollow bar-shaped member for supporting the pedestrian and assisting the walking, and a hollow bar-shaped member accommodated at the distal end side of the hollow bar-shaped member. A walking aid provided with tip switching means for switching between a state in which the anti-slip member protrudes from the tip of the hollow rod-shaped member and a state in which the non-slip member is housed, and operating means for performing a switching operation by the tip switching means. The operating means includes a dial support shaft supported by the gripping member in a direction substantially perpendicular to a longitudinal direction of the hollow rod member, and a rotatably supported by the dial support shaft. An operation dial having at least a part of an outer peripheral portion exposed outside the gripping member, a biasing member having one end fixed to the outer peripheral portion of the operation dial and the other end fixed to the gripping member; A transmission member movably provided in the bar-shaped member and connected to the tip switching means; and a rotation end of the operation dial having one end connected to the outer peripheral portion of the operation dial and the other end connected to the transmission member. A flexible transmission member that can be deformed in response to movement, wherein the tip switching means alternately performs a switching operation each time power is transmitted by the transmission member.
[0025]
And, by adopting such a configuration, since the operation dial is exposed on the upper surface of the gripping member, the pedestrian rotates the operation dial while holding the gripping member to move the transmission member downward. Can be In addition, the flexible transmission member is freely deformed by the displacement of the transmission member to move the transmission member up and down, so that the rotational force applied from the operation dial is reliably transmitted as downward pressing force to the tip switching means. Thereby, the tip switching means performs the switching operation of the non-slip member.
[0026]
Further, in the present invention, the operation dial is built in the front side of the gripping member, and the gripping member has a communication hole for communicating a housing portion of the operation dial and a hollow portion of the hollow rod-shaped member. It is preferable that the flexible transmission member is formed in the communication hole. Thus, the flexible transmission member moves while receiving the rotation of the operation dial while freely deforming according to the shape in the curved portion of the communication hole. With this movement, the transmission member connected to the flexible transmission member moves downward to operate the tip switching means. Thus, the pressing force applied from the operation dial is efficiently transmitted to the transmission member without waste, and the switching operation of the non-slip member by the tip switching means is performed.
[0027]
Further, in the present invention, it is preferable that the operation dial is rotated so as to expose a part of an outer peripheral portion from an upper surface of a front portion of the grip member. Thus, the operation dial is arranged in a range that can be operated by the thumb or the index finger, which is most easily moved while holding the walking aid, so that the finger can be operated with the finger gently raised.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of a walking aid according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0029]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a first embodiment in which a T-shaped cane is used as an example. The T-shaped cane 1A of the first embodiment mainly includes a gripping member 2 gripped by a pedestrian and a hollow rod-shaped member 3 connected to a lower surface of the gripping member 2 so as to extend in a substantially vertical direction. And a tip switching means 4 housed on the tip end side of the hollow rod-shaped member 3 to cause a non-slip member 4h described later to protrude and retract, and an operating means 5 for operating the tip switching means 4.
[0030]
The grip member 2 is formed of a non-slip material such as rubber or synthetic resin. The lower surface of the grip member 2 is formed in a shape that matches the grip shape of the palm so that the user can easily grip it.
[0031]
The hollow rod-shaped member 3 is a main body that supports the weight of the user, and is formed in a long hollow cylindrical shape from a lightweight and high-strength material such as an aluminum alloy. As shown in FIG. 2, a fixed shaft hole 3a is formed in the hollow rod-shaped member 3 at a position near the grip member 2 on the upper side thereof. It is designed to penetrate. In the hole 3a for fixed shaft, the fixed shaft 5a for rotation is supported rotatably in a direction substantially perpendicular to the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member 3.
[0032]
Further, a rod insertion hole 3b for introducing the transmission rod 5g2 of the operating means 5 into the hollow rod-shaped member 3 is formed on the outer peripheral surface of the hollow rod-shaped member 3 at a position more distal than the fixed shaft hole 3a. The rod insertion hole 3b is formed long in the longitudinal direction in consideration of the vertical movement of the transmission rod 5g2. As shown in FIG. 3, a guide cylinder 3c for guiding the transmission rod 5g2 inserted from the outside in the longitudinal direction of the hollow rod member 3 is fixed in the hollow rod member 3 with screws 3c1. The guide cylinder 3c is formed to have a length from just below the rod insertion hole 3b to just above the tip switching means 4, and has a large-diameter guide fixing portion 3c2 at the upper and lower ends. Each guide fixing portion 3c2 is fixed to the hollow rod-shaped member 3 by a screw 3c1. Further, a rubbing rubber 6 for protecting the tip of the T-shaped cane 1A is attached to the tip of the hollow rod-shaped member 3.
[0033]
As the tip switching means 4 in the first embodiment, an improved knock type switching mechanism used for a ball-point pen or the like is used. This knock-type switching mechanism is a mechanism used for a writing implement described in, for example, Japanese Patent Publication No. 34-7181, and every time a push button provided on the upper end of the writing implement is pressed, the pen tip is moved to the lower end of the writing implement. It is a mechanism that protrudes from the part and is stored.
[0034]
Hereinafter, the tip switching means 4 of the first embodiment will be briefly described with reference to FIG. In the following description, for the sake of convenience, the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member 3 in FIG.
[0035]
As shown in FIG. 4, the tip switching means 4 of the first embodiment is disposed in the hollow rod-shaped member 3, and has a substantially cylindrical outer cylindrical body along the inner wall of the hollow rod-shaped member 3. 4a is inserted, and a circular fixing portion 4a1 on the upper portion of the outer cylindrical body 4a is fixed together with the hollow rod-shaped member 3 by bolts 4o. A hole through which the transmission rod 5g2 is inserted is formed at the center of the circular fixing portion 4a1. A substantially cylindrical inner cylinder 4b is inserted into the inner wall of the outer cylinder 4a, and the upper end surface of the inner cylinder 4b comes into contact with the inner step of the outer cylinder 4a to apply a load. You can receive it. Further, on the inner peripheral surface of the inner cylindrical body 4b, a plurality of narrow and deep grooves (both not shown) having a small width are alternately formed in an endless manner in a circumferential direction. The deep groove is formed deeper outward than the shallow groove, and is formed above the shallow groove. For this reason, the deep groove guides a rotating projection 4c, which will be described later, upward from the shallow groove. In other words, the shallow groove locks the rotary projection 4c at a position below the deep groove.
[0036]
On the other hand, a rotary projection 4c and a push gear 4d that engage with the deep groove and the shallow groove are fitted inside the inner cylinder 4b. A convex portion 4c1 protruding outward is formed on the outer peripheral surface of the rotary protrusion 4c. The convex portion 4c1 is guided up and down in the deep groove, and the upper end is provided at the lower end of the shallow groove. The parts are brought into contact and locked. Further, an upper gear 4c2 is formed at the upper end of the rotating projection 4c.
[0037]
The pushing gear 4d is disposed above the rotary protrusion 4c, and has a lower gear 4d1 formed at the lower end thereof so as to mesh with the upper gear 4c2 of the rotary protrusion 4c. . A projection (not shown) that slides along the inside of the deep groove and the inside of the shallow groove is formed on the outer peripheral surface of the pushing gear body 4d, and the pushing gear body 4d only moves up and down inside the inner cylindrical body 4b. Go and do not rotate. The lower gear 4d1 of the push gear 4d abuts on the upper gear 4c2 of the rotary projection 4c to push it down. Further, a concave portion is formed inside the pushing gear body 4d, and the upper central portion of the rotating protrusion 4c is loosely fitted.
[0038]
With these configurations, when the push gear 4d moves downward along the deep groove and the shallow groove, the rotary projection 4c moves downward together with the push gear 4d, and is released from the guide of the deep groove at the lower limit position. The rotating projection 4c is rotated by the inclined surface of the lower gear 4d1 of 4d. Then, the rotating protrusion 4c is locked by bringing the upper gear 4c2 of the convex portion 4c1 into contact with the lower end of the adjacent shallow groove. Next, when the pushing gear body 4d descends along the deep groove and the shallow groove, the rotating protrusion 4c moves downward again, and rotates at the lower limit position of the shallow groove by the inclined surface of the lower gear 4d1 of the pushing gear body 4d. It is made to move to the next deep groove.
[0039]
Further, a knock portion 4e to which the transmission rod 5g2 of the operating means 5 is connected is attached to the upper end of the pushing gear 4d. The knock gear 4e pushes the push gear 4d downward.
[0040]
On the other hand, a tip pressing rod 4f extending in the longitudinal direction is fitted inside the rotating projection 4c. The tip pressing rod 4f moves up and down in conjunction with the up and down movement of the rotating projection 4c. However, it does not interlock with the rotating operation of the rotating projection 4c. A tip base 4g is fixed to the tip of the tip pressing rod 4f, and a non-slip member 4h is supported on the tip base 4g. Further, a locking pin 4i is diametrically penetrated below the distal end pressing rod 4f so as to be able to contact the lower end portions of the outer cylinder 4a and the inner cylinder 4b. Below the locking pin 4i, a substantially donut-shaped first stopper 4k is fixed to the hollow bar member 3 by a bolt 4o. A spring 4j is inserted between the locking pin 4i and the first stopper 4k, and urges the tip pressing rod 4f upward. At this time, the locking pin 4i is in contact with the lower end surfaces of the outer cylinder 4a and the inner cylinder 4b to regulate the upward movement of the tip pressing rod 4f.
[0041]
Below the first stopper 4k, a substantially donut-shaped second stopper 41 that regulates the upper end of the tip base 4g is fixed by a bolt 4o. A rubber protection disk 4m is fitted on the lower end surface of the hollow rod-shaped member 3 so as to prevent the tip of the hollow rod-shaped member 3 from damaging the stoned rubber 6. The rubber protective disk 4m is formed with an access hole 4m1 for allowing the anti-slip member 4h to enter and exit from the tip.
[0042]
Note that the outer cylinder 4a and the inner cylinder 4b may be integrally formed as one member. In addition, the rotating projection 4c, the tip pressing rod 4f, the tip base 4g, the non-slip member 4h, and the locking pin 4i are integrally operated in the vertical direction. Then, the spring 4j urges the tip pressing rod 4f upward through the locking pin 4i, and always urges in the direction in which the non-slip member 4h is stored.
[0043]
With the above configuration, when a downward pressing force is applied from the transmission rod 5g2, the pressing gear body 4d connected to the knock portion 4e moves down. By the lowering of the push gear 4d, the rotary projection 4c, which has been in contact with the lower gear 4d1 of the push gear 4d, is provided with a spring 4j while guiding the convex portion 4c1 on the outer peripheral surface thereof into a deep groove or a shallow groove. It is pushed down against the force and is rotated by the inclined surface of the lower gear 4d1 of the pushing gear body 4d. Therefore, the convex portion 4c1 of the rotating projection 4c urged upward by the spring 4j sequentially and alternately engages with the deep groove and the shallow groove of the inner cylinder 4b. That is, the rotating protrusion 4c alternately displaces the upper position and the lower position according to the deep groove and the shallow groove. Thereby, the non-slip member 4h, which moves up and down integrally with the rotary projection 4c, is alternately displaced between the upper position and the lower position. Here, when the non-slip member 4h is held at the upper position, the non-slip member 4h is stored in the inside of the T-shaped cane 1A, and the tip is stored in the rubbing rubber 6, and held at the lower position. When it is done, it is set in a state of protruding from the tip of the T-shaped cane 1A.
[0044]
In the first embodiment, the non-slip member 4h is configured by a plurality of needle-like members. The tip of the T-shaped cane 1A pierces a slippery road surface such as a snowy road, an icy road, a rainy road, and a tiled road, or a difficult-to-walk road such as a slope, a bumpy road, a gravel road, and a sandy road. It is designed to prevent slipping. The material of the non-slip member 4h is an aluminum alloy that is lightweight and has excellent durability, but iron or reinforced plastic may be used. The shape of the non-slip member 4h is not limited to a needle shape, but may be any shape that exhibits a non-slip effect, such as a flat plate having a sharp tip, a conical shape, or a disk shape having a plurality of protrusions formed on the lower surface. It may be changed as appropriate.
[0045]
Next, the operation means 5 will be described. As shown in FIGS. 2 and 3, the operating means 5 is provided near the gripping member 2 of the hollow rod-shaped member 3. The operating means 5 mainly includes a rotating fixed shaft 5a supported by the hollow rod-shaped member 3 in a direction substantially perpendicular to the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member 3, and a rotating end provided on the distal end side of the rotating fixed shaft 5a. A pivoting lever 5b that is freely supported and has its free end extending to the front position of the gripping member 2, and is formed to extend in a direction substantially 90 degrees from the base end of the pivoting lever 5b. A first interlocking member 5c, a second interlocking member 5d rotatably supported by the turning fixed shaft 5a and connected to the first interlocking member 5c, and a free end of the second interlocking member 5d. And a biasing force for returning the rotating lever 5b in the direction opposite to the operation direction, with a transmission member 5g having one end connected to the hollow rod-shaped member 3 and the other end connected to the tip switching means 4. And the kick spring 5h for imparting And a initial position stopper 5i stopping the rotation lever 5b returned I in the initial position.
[0046]
The rotating fixed shaft 5a is formed by passing the shaft bolt 5a1 through the fixed shaft hole 3a formed in the hollow rod member 3 and screwing the shaft nut 5a2 into the male screw portion formed at the end thereof. , And is vertically fixed to the hollow rod-shaped member 3. The shaft bolt 5a1 is formed to be longer than the outer diameter of the hollow rod-shaped member 3, and the rotating lever 5b is rotatably supported on the head side via a fixed shaft spacer 8a. .
[0047]
In order to allow a pedestrian to operate the gripping member 2 while gripping the same, the rotating lever 5b has its distal end as shown in FIGS. It extends diagonally upward (upper left in FIG. 2) to the side, and is further bent vertically upward. As a result, the distal end of the rotating lever 5b is located in front of the gripping member 2, so that a pedestrian can operate the rotating lever 5b by extending the thumb or index finger while holding the gripping member 2. . Further, in order to make it easier for the finger to reach, as shown in FIG. 2, the tip of the rotating lever 5b is folded back from the front position of the grip member 2 to the rear (to the right in FIG. 2) to form an upper surface of the grip member 2. To form an operation extension 5b1. Thus, the pedestrian can operate the operation extending portion 5b1 with the thumb or forefinger gently raised while holding the grip member 2 firmly. Further, the rotating direction of the rotating lever 5b is transverse to the longitudinal direction of the gripping member 2, and the thumb or the index finger in the state where the gripping member 2 is gripped is most easily moved, and is in a direction in which erroneous operation is difficult. Is set.
[0048]
On the other hand, as shown in FIGS. 1 and 2, a finger holding space for holding the grip member 2 is secured between the lower surface of the grip member 2 and the rotation fixed shaft 5 a and the rotation lever 5 b. ing. In other words, the mounting position of the rotation fixed shaft 5a is determined and the mounting position and shape of the rotation lever 5b are specified so as to secure a space for holding the finger for gripping the grip member 2. .
[0049]
In the first embodiment, the first interlocking member 5c extends at an angle of about 90 degrees to the right in FIG. 3 with respect to the rotating lever 5b. Then, as shown in FIG. 2, the second interlocking member 5d is connected to the hollow bar-shaped member 3 in parallel with the first interlocking member 5c by the connection bolt 5e and the connection nut 5f. A transmission member 5g is connected to a connection bolt 5e connecting the second interlocking member 5d via a spacer at a distal end extending to the rear side.
[0050]
Further, in the first embodiment, the length ratio between the above-described turning lever 5b and the first interlocking member 5c is formed to be about 2: 1 or more, and the pedestrian can turn with a small force. The lever 5b can be rotated, and the tip switching means 4 can be operated via the first interlocking member 5c. In the first embodiment, the length of the rotating lever 5b is set to 60 mm, and the length of the first interlocking member 5c is set to 23 mm. As a result, the force required to operate the tip switching means 4 can be extremely light, about 2N (200 g weight). This is because the force required to protrude the anti-slip pin is about 8 N (800 g weight) in the cane described in Patent Document 1 which is currently commercially available, so that the force required for operation is about 1/4. Can be reduced to
[0051]
In addition, the kick spring 5h may be arranged at any position as long as the kick spring 5h can return the rotating lever 5b toward the initial position. As shown in FIGS. 2 and 3, the kick spring 5h according to the first embodiment has its coil portion wound around the rotation fixed shaft 5a, one end portion of which is engaged with the initial position stopper 5i, and the other end portion. The part is locked to the first interlocking member 5c.
[0052]
As shown in FIGS. 3 and 5, the initial position stopper 5i is disposed along the surface opposite to the rotation operation direction of the rotation lever 5b at the initial position, and is fixed to the hollow rod-shaped member 3 by the fixing pin 5j. Have been. The shape of the initial position stopper 5i is formed according to the side surface shape of the rotating lever 5b.
[0053]
The transmission member 5g is composed of a transmission rod 5g2 composed of a wire, a stainless steel wire or the like, and a ring-shaped connection fitting 5g1 attached to one end of the transmission rod. A connection bolt 5e is inserted into a ring hole of the connection fitting 5g1, and a transmission member 5g is rotatably supported. The other end of the transmission rod 5g2 is inserted through the rod insertion hole 3b into the guide cylinder 3c in the hollow rod-shaped member 3, and is connected to the knock portion 4e of the tip switching means 4. The transmission rod 5g2 is vertically guided by the guide cylinder 3c.
[0054]
Next, the operation of the T-shaped cane 1A in the first embodiment will be described.
[0055]
When the pedestrian walks on a slippery road surface, the turning lever 5b is moved rightward in FIG. At this time, since the operation extending portion 5b1 extending to the upper surface of the grip member 2 is formed at the tip of the rotating lever 5b, the pedestrian holds the T-shaped cane 1A while holding the thumb. The swivel lever 5b can be operated simply by moving it to the side. By this operation, the rotation lever 5b rotates in the operation direction against the urging force of the kick spring 5h. At the same time, the first interlocking member 5c rotates in the same direction, and the second interlocking member 5d connected thereto also follows. Since the first interlocking member 5c and the second interlocking member 5d are supported in the range of moving downward in the rotation trajectory on the circumference, the rotating distal end descends almost directly below and the transmission rod 5g2 Is moved downward.
[0056]
The transmission rod 5g2 is guided straight down by the guide cylinder 3c, and pushes the knock portion 4e. When the knock portion 4e is pushed, the pushing gear 4d moves downward, and is pushed by the lower gear 4d1 of the pushing gear 4d, so that the rotating projection 4c descends against the urging force of the spring 4j. I do. At this time, the rotating projection 4c rotates along the inclined portion of the lower gear 4d1 of the pushing gear 4d, and the projection 4c1 meshes with the shallow groove from the state of being meshed with the deep groove. Move to. As a result, the rotation projection 4c is held at the lower position, and the tip pressing rod 4f fitted inside the rotation projection 4c is held at the lower position, so that the tip of the tip pressing rod 4f is held. The non-slip member 4h attached to the side projects from the tip of the T-shaped cane 1A. As a result, the pedestrian walks by piercing the non-slip member 4h protruding from the tip of the T-shaped cane 1A into a slippery road surface such as a snow surface.
[0057]
On the other hand, when it is desired to store the non-slip member 4h inside the T-shaped cane 1A, the rotation lever 5b is rotated and transmitted via the first interlocking member 5c and the second interlocking member 5d as described above. The rod 5g2 is pushed down, and the knocking part 4e is pushed downward by this pushing force. As a result, when the push gear 4d descends, it is pushed by the lower gear 4d1, and the protruding portion 4c1 of the rotary projection 4c rotates out of the shallow groove and meshes with the adjacent deep groove. At this time, the tip pressing rod 4f moves upward by receiving the urging force of the spring 4j via the locking pin 4i, and holds the rotating projection 4c at the upper position. As a result, the non-slip member 4h becomes the T-shaped cane 1A. Is housed inside the tip. As a result, the pedestrian walks on the ordinary road surface with the stone foot rubber 6 of the T-shaped cane 1A.
[0058]
In this way, every time the rotating lever 5b of the operating means 5 is rotated, the switching operation by the tip switching means 4 is executed, and the non-slip member 4h is stored in a state of protruding from the tip of the T-shaped cane 1A. Switch to state.
[0059]
As described above, according to the first embodiment, when the non-slip member 4h is advanced or retracted from the tip of the T-shaped cane 1A, the rotating lever 5b is rotated by the grasped finger while the grasping member 2 is grasped. Can operate. For this reason, it is possible to prevent the pedestrian from losing his posture and falling over during the switching operation of the non-slip member 4. Further, the turning lever 5b may be moved with a small force and a small turning distance, and the switching operation can be easily performed even by a weak person such as an elderly person or an injured person or a disabled person.
[0060]
Next, in addition to the T-shaped cane 1A shown in the first embodiment, walking aids having similar features will be described by way of examples.
[0061]
As shown in FIG. 6, as a second example of the first embodiment, a walking assist device in which the above-described operating means 5 is attached to the loft strand clutch 1Aa is shown. In the loft strand clutch 1Aa, the gripping member 2 extends vertically from the upper end of a hollow rod-shaped member 3 corresponding to a support, and a forearm support portion 12 for supporting a forearm extends obliquely upward. . In the loft strand clutch 1Aa according to the second embodiment, the hollow bar-shaped member 3 and the gripping member 2 are orthogonal to each other, almost similarly to the T-shaped cane 1A described above. For this reason, similarly to the T-shaped cane 1A, the mounting position of the rotating lever 5b is rotatably mounted on the front side of the hollow rod-shaped member 3 of the loft strand clutch 1Aa. The rotating lever 5b is extended to the front position of the grip member 2 and further folded back to be disposed at the upper surface position. However, since the length of the loft strand clutch 1Aa of the second embodiment is longer than the T-shaped cane 1A from the hollow rod-shaped member 3 to the tip of the gripping member 2, the first interlocking member 5c and the second interlocking member The distance from 5d is longer than that of the T-shaped stick 1A.
[0062]
Next, the operation of the second embodiment will be described. When the pedestrian walks on a slippery road surface or a bumpy road surface that is difficult to walk using the loft strand clutch 1Aa, the rotating lever 5b is moved toward the front in FIG. At this time, since the rotation lever 5b has the operation extension portion 5b1 extended to the upper surface of the distal end of the grip member 2, the pedestrian moves his thumb to the side while gripping the loft strand clutch 1Aa. The rotation lever 5b can be operated only by this.
[0063]
By the above operation, the operation of the tip switching means 4 described above is performed, and the non-slip member 4h projects from the tip of the loaf strand clutch 1Aa. Therefore, the pedestrian can walk by piercing the slippery road surface of the lofland clutch 1Aa with the anti-slip member 4h protruding from the tip. On the other hand, when the non-slip member 4h is desired to be accommodated, by rotating the rotation lever 5b again in the same manner as described above, the non-slip member 4h is housed inside the distal end of the loft strand clutch 1Aa by the urging force of the spring 4j. Can be
[0064]
Therefore, according to the loft strand clutch 1Aa of the second embodiment, the rotating lever 5b can be operated by the fingers gripping the gripping member 2 while being supported by the forearm support portion 12, and It is safe and the switching operation of the non-slip member 4h can be performed with a small force, which is extremely convenient.
[0065]
Next, as a third example of the first embodiment, a walking assist tool in which the above-described operating means 5 is attached to the four-legged walker 1Ab shown in FIG. 7 is shown. The walker 1Ab includes four hollow bar members 3 corresponding to legs, and a grip member 2 is provided so as to connect upper end portions of the left and right hollow bar members 3. In the walker 1Ab of the third embodiment, a rotating lever 5b is rotatably attached to a front position of two hollow rod members 3 on the front side among the four hollow rod members 3. The left and right rotating levers 5b are provided with a first interlocking member 5c so that the tip portions are switched by rotating outward, respectively, and the transmission rod 5g is directly connected thereto. In the walker 1Ab, since the gripping member 2 is not extended forward, each of the rotating levers 5b is directed upward along the hollow rod-shaped member 3, and the operation extending portion 5b1 of the rotating lever 5b is operated. Is bent rearward from the front position of the grip member 2 so as to be located on the front upper surface of the grip member 2. Note that the walker 1Ab of the third embodiment has four hollow rod-shaped members 3, and thus the operating means 5 and the tip switching means 4 are attached to at least two front members. May be provided on all the hollow rod members 3 including the two on the rear side.
[0066]
Next, the operation of the third embodiment will be described. When a pedestrian uses the walker 1Ab to walk on a slippery road surface or a bumpy road surface that is difficult to walk, the rear leg is used as a fulcrum and the front leg is lightly lifted, and each of the rotating levers 5b is moved in the left and right outward direction in FIG. To rotate. At this time, a pedestrian grasps the gripping member 2 because the operation extending portion 5b1 extending to the upper surface side of the front position of the gripping member 2 is formed at the tip of the rotating lever 5b. The pivotal lever 5b is operated only by moving the thumb of the grasped hand sideways.
[0067]
By this operation, the tip switching means 4 is switched via the transmission rod 5g2, and the non-slip member 4h is in a state of protruding from the tip of the walker 1Ab. Thereby, the pedestrian walks by piercing the slip-resistant member 4h on a slippery road surface. On the other hand, when the non-slip member 4h is accommodated, as described above, when the turning lever 5b is rotated with the finger held by lightly lifting the front leg, the switching operation by the tip switching means 4 is performed, and the urging force of the spring 4j is applied. As a result, the non-slip member 4h is moved upward, and is stored at the tip of the walker 1Ab.
[0068]
Therefore, according to the third embodiment, when the walker 1Ab is used, the rotating lever 5b can be operated using the fingers of the grasped hand while holding the grasping member 2, which is excellent in safety. In addition, the switching operation of the non-slip member 4h can be performed with a light force. For this reason, even a handicapped person having a walking disorder can walk on a slippery road surface using the walker 1Ab.
[0069]
Next, a fourth embodiment in which the operating means 5 in the first embodiment is applied to the crutch 1Ac will be described with reference to FIG. Each of the walking aids described above attaches the operating means 5 to the hollow rod-shaped member 3, whereas the crutch 1Ac of the fourth embodiment is different in that it is attached to the side bow 13. FIG. 8 is a diagram of the crutch 1Ac used by the pedestrian on the left side as viewed from the outside. First, the structure of the crutch 1Ac will be described. As shown in FIG. 8, the crutch 1Ac holds a hollow rod-shaped member 3 serving as a support by two curved front and rear side bows 13 and uses bolts and nuts (not shown). Fixed. The grip member 2 is horizontally held and fixed at a substantially middle position in the vertical direction between the two side bows 13. Further, a soft armrest or the like is attached to the upper end of the side bow 13. With such a configuration, when the pedestrian uses the crutch 1Ac, the pedestrian is used while holding the armpit under the armpit, supporting the gripping member 2 with the hand, and passing through a position close to the body side. In addition, because of such a usage method, if the rotating lever 5b in the first embodiment is mounted so as to protrude toward the body side, the rotating lever 5b may hit the body and be dangerous, and may easily malfunction.
[0070]
Therefore, in the fourth embodiment, as shown in FIG. 8, the rotation fixed shaft 5 a is supported by the bearing 14 so as to extend outward to the front side bow 13 of the two side bows 13. Have been. Generally, the side bow 13 is formed in a semicircular cross section, and its plane portion is directed toward the center line. That is, in the case of the side bow 13 on the front side, the semicircular plane portion is directed to the back side. Therefore, a bearing 14 for supporting the rotation fixed shaft 5a is attached to this flat portion. Then, the rotation lever 5b is pivotally supported by the rotation fixed shaft 5a so as to rotate outside the side bow 13. The rotating lever 5b is formed to have a thickness of about 2 mm, and extends the operated extending portion 5b1 to a position outside and forward of the grip member 2. A first interlocking member 5c extends in a substantially horizontal direction from the base end of the rotating lever 5b to the center line side of the crutch 1Ac, and rotates integrally with the rotating lever 5b. I have. A transmission rod 5g2 is connected to the rotating end of the first interlocking member 5c, and the knock end 4e of the tip switching means 4 is moved up and down by the other end.
[0071]
An initial position stopper 5i is attached to the bearing 14 so as to be able to contact the first interlocking member 5c. A kick spring 5h is wound around the rotation fixed shaft 5a, and one end thereof is fixed to the rotation lever 5b, and the other end is fixed to the initial position stopper 5i or the bearing 14. The initial position stopper 5i stops the rotary lever 5b by abutting on the first interlocking member 5c at the initial position when the rotary lever 5b is returned by the urging force of the kick spring 5h.
[0072]
According to the fourth embodiment of such a crutch 1Ac, the pedestrian uses the forefinger of the grasped hand while holding the grasping member 2 of the crutch 1Ac, and moves the turning lever 5b located outside and forward of the grasping member 2 in FIG. Turn clockwise. When the first interlocking member 5c rotates with this rotation operation, the transmission rod 5g2 connected to the distal end thereof is pushed downward, and the knock portion 4e is pressed. As a result, the distal end switching means 4 performs a switching operation, and the crutch The anti-slip member 4h protrudes from the tip of 1Ac. Thereby, it can be used as a crutch 1Ac having a sharp non-slip member 4h protruding at the tip. After the projecting operation, the rotating lever 5b is returned to the initial position by the urging force of the kick spring 5h and is stopped by the initial position stopper 5i. In order to store the non-slip member 4h, the rotation lever 5b may be rotated clockwise again.
[0073]
Therefore, according to the crutch 1Ac of the fourth embodiment, the rotation lever 5b can be operated while holding the grip member 2 of the crutch 1Ac, so that the anti-slip member 4h can be advanced and retracted in a safe posture and posture. . In addition, when changing the length of the post of the crutch 1Ac, the length of the transmission rod 5g2 may be adjusted, and the adjustment can be easily performed. In order to make the length adjustment easier, a wire cable used for a bicycle brake or the like may be used instead of the transmission rod 5g2.
[0074]
The operating means 5 of the T-shaped cane 1A of the first embodiment is provided with both the first interlocking member 5c and the second interlocking member 5d, but is not limited thereto. For example, as shown in FIG. 9, the base end of the rotating lever 5 b is pivotally supported near the hollow rod-shaped member 3, and the transmission member 5 g is transmitted to the first interlocking member 5 c without the second interlocking member 5 d. May be connected. Also in such a case, the supporting position and the shape of the rotating lever 5b are determined so that a holding space for the finger holding the gripping member 2 is secured. According to this configuration, the number of constituent members of the operation means 5 can be reduced to achieve a sophisticated design, and the manufacturing cost can be reduced.
[0075]
Further, in the above-described first embodiment, the initial position stopper 5i is formed along the side surface of the rotating lever 5b as shown in FIG. 5, but the invention is not limited to this. For example, as shown in FIG. 9, the initial position stopper 5i is fixed to the hollow rod-shaped member 3 at a position above the spacer 8b sandwiched between the first interlocking member 5c and the transmission member 5g, so that the spacer 8b comes into contact with the hollow rod-shaped member 3. You may do it. With this configuration, the initial position stopper 5i can be formed more compactly.
[0076]
Further, in the first embodiment, the rotation fixed shaft 5a is not configured to rotate. However, the present invention is not limited to this. The rotation fixed shaft 5a is rotatable to the hollow rod-shaped member 3 using a bearing. Alternatively, the rotating lever 5b may be fixed to the rotating fixed shaft 5a, and when the rotating lever 5b is operated, the rotating lever 5b may be integrally rotated with the rotating fixed shaft 5a.
[0077]
Next, a second embodiment of the walking aid according to the present invention will be described with reference to the drawings. Note that, of the configuration of the second embodiment, components that are the same as or correspond to the configurations described in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will not be repeated.
[0078]
FIG. 10 and FIG. 11 are schematic views showing the second embodiment in which a T-shaped cane is used as an example. The feature of the T-shaped cane 1B of the second embodiment is that the anti-slip member 4h is advanced and retracted by an operation of gripping the lower surface of the grip member 2 instead of rotating the operation means 9 in the lateral direction. That is, the operating means 9 in the second embodiment is of a grip operation type, and a swing support shaft 9a horizontally supported in the width direction of the grip member 2 and a substantially intermediate portion between the swing support shaft 9a. A swinging lever 9b whose part is pivotally movable up and down, and connected to a swinging end 9b2 of the swinging lever 9b and inserted into the hollow rod-shaped member 3 to be connected to the tip switching means 4. It comprises a transmission rod 9c as a transmission member for transmitting the pressing force, and a compression coil spring 9d for urging the swing lever 9b to return to the initial position.
[0079]
On the lower surface of the gripping member 2, a lever accommodating groove 2a for accommodating the swing lever 9b is formed. The lever accommodating groove 2a is formed to have a size capable of accommodating the swing lever 9b and extends from the lower surface on the back side (the right side in FIG. 10) of the gripping member 2 to above the hollow rod-shaped member 3. Is formed. A swing support shaft 9a is fixedly supported in the width direction in the lever accommodating groove 2a, and a swing lever 9b is swingably supported on the swing support shaft 9a. The operating end 9b1 of the swinging lever 9b is provided so that a finger holding the gripping member 2 does not accidentally operate the swinging lever 9b while the pedestrian is using the T-shaped cane 1B. , And extends downward from the hollow rod-shaped member 3, that is, downward on the back side of the gripping member 2.
[0080]
On the other hand, the swinging end 9b2 of the swinging lever 9b is located inside the gripping member 2 and above the hollow rod-shaped member 3. As shown in FIG. 11, the swing end 9b2 is formed in a shape that is bifurcated in the width direction. Further, a guide hole 9b3 is formed in the forked portion in the longitudinal direction as shown in FIG. On the other hand, the transmission rod 9c connected to the swinging end 9b2 is disposed so as to be vertically movable within the hollow rod-shaped member 3, and a connecting pin 9c1 is penetrated at the upper end thereof. When the connecting pin 9c1 is slidably fitted in the guide hole 9b3, the swing end 9b2 of the swing lever 9b and the upper end of the transmission rod 9c are connected. When the swing lever 9b swings in a circumferential orbit, the connecting pin 9c1 moves in the guide hole 9b3, so that the transmission rod 9c can always move up and down in the vertical direction.
[0081]
As shown in FIG. 10, the compression coil spring 9d is wound around the upper part of the transmission rod 9c. A spring stopper 9e is provided inside the upper part of the hollow rod-shaped member 3, and the compression coil spring 9d is fitted between the spring stopper 9e and the swing end 9b2 of the swing lever 9b. Has been. Thus, the compression coil spring 9d always urges the swing end 9b2 upward, and returns the swing lever 9b to the initial position.
[0082]
Next, the operation of the second embodiment will be described.
[0083]
When a pedestrian walks on a slippery road surface such as a snowy road using the T-shaped cane 1B of the second embodiment, a procedure for braking the bicycle with the little finger or ring finger on the operation end 9b1 of the swing lever 9b Hold with. At this time, since the T-shaped cane 1B itself can be operated while firmly grasping it with the remaining fingers and palm, there is no danger that the pedestrian will lose balance and there is no inconvenience. When the swing lever 9b rotates about the swing support shaft 9a in the lever accommodating groove 2a, the swing end 9b2 is lowered, and the transmission rod 9c is lowered via the connecting pin 9c1. At this time, the connecting pin 9c1 slides in the guide hole 9b3 in accordance with the rotation of the swing end 9b2, so that the transmission rod 9c descends in the vertical direction.
[0084]
Then, the transmission rod 9c transmits the downward pressing force to the knocking portion 4e of the tip switching means 4, and by the same operation as the tip switching means 4 of the first embodiment, the non-slip member 4h is moved to the T-shaped cane. 1B. After these series of operations, the swing lever 9b is returned to the initial position by the urging force of the compression coil spring 9d. At this time, the swinging lever 9b stops its swinging end portion 9b2 at a predetermined initial position by contacting the swinging end 9b2 with the lever housing groove 2a of the grip member 2.
[0085]
As described above, according to the present second embodiment, when walking on a slippery road surface or a hard-to-walk road surface using the T-shaped cane 1B, the operating unit 9 is held by the gripped finger while holding the grip member 2. Since it is sufficient to hold the pedestrian, there is no danger that the pedestrian will lose his or her posture and fall down during the operation. Further, the grip-type operating means 9 transmits the upward rotation force to the transmission rod 9c as downward pressing force by the principle of leverage and the crank mechanism. Can be protruded from the tip of the upper limb or stored, so that even a person with weak upper limb muscles can easily operate.
[0086]
Next, as a second example of the walking aid in the second embodiment, a walking aid in which the above-described operating means 9 is attached to the loft strand clutch 1Ba shown in FIG. 12 will be described. In the loft strand clutch 1Ba of the second embodiment, similarly to the T-shaped cane 1B, the swing lever 9b is swingably attached to the lower surface of the grip member 2 of the loft strand clutch 1Ba. However, the T-shaped cane 1B is designed so that the palm of the gripping member 2 is located almost directly above the hollow rod-shaped member 3, but the loft strand clutch 1Ba does not touch the hollow rod-shaped member 3 without touching it. It is used so as to grip the grip member 2 protruding forward. Therefore, the swing lever 9b is arranged on the front side (the left side in FIG. 12) of the gripping member 2 so as not to interfere with the gripping hand. Actually, the operation end 9 b 1 of the swing lever 9 b extends to a position below the front side of the grip member 2 and away from the hollow rod-shaped member 3.
[0087]
Next, the operation of the second embodiment will be described. When a pedestrian walks on a slippery road surface or an uneven road surface that is difficult to walk using the loft strand clutch 1Ba, the operating end 9b1 of the swing lever 9b is grasped in a manner of applying a brake to the bicycle with a pointing finger or the like. As a result, the swinging end 9b2 located above the hollow rod-shaped member 3 descends and pushes the transmission rod 9c downward, causing the tip switching means 4 to perform a switching operation. The non-slip member 4h is projected. At this time, since the loft strand clutch 1Ba itself can be operated while firmly grasping it with the remaining fingers and palms, there is no danger that the pedestrian will lose balance and it is safe. The pedestrian walks by piercing the projected non-slip member 4h on a slippery road surface. On the other hand, when accommodating the non-slip member 4h, a similar operation occurs by swinging the swing lever 9b, and the non-slip member 4h is moved into the inside of the loft strand clutch 1Ba by the switching operation of the tip switching means 4. To store.
[0088]
Therefore, according to the second embodiment of the second embodiment, the rocking lever 9b can be operated by the grasped finger while grasping the grip member 2 of the lofland clutch 1Ba, and the lofland clutch 1 can be easily and safely secured. The anti-slip member 4h can be protruded from the tip of 1Ba and housed.
[0089]
Next, as a third example of the walking aid according to the second embodiment, as shown in FIG. 13, a walker 1Bb to which the above-described operation means 9 is attached is shown. In the walker 1Bb of the third embodiment, the tip switching means 4 is provided on the front two of the four hollow rod-shaped members 3 serving as legs, and the swing for operating the tip switching means 4 is provided. The lever 9 b is arranged at a lower part on the front side of the grip member 2. In the walker 1Bb, a substantially central portion of the gripping member 2 is gripped by a pedestrian. For this reason, the operating end 9b1 of the swing lever 9b extends from below the front side of the gripping member 2 so as not to disturb the gripping hand. In the walker 1Bb of the third embodiment, the operating means 9 is attached to at least two front members, and the non-slip member 4h is advanced and retracted from the front end. A non-slip member 4h may be attached to the hollow bar-shaped member 3 so as to advance and retreat from the tip of the walker 1Bb.
[0090]
Next, the operation of the third embodiment will be described. When the pedestrian uses the walker 1Bb to walk on a slippery road surface or an uneven road surface which is difficult to walk, the swinging lever 9b is moved with the index finger or the like while the front leg is lightly lifted and the center portion of the gripping member 2 is held. Hold. By this gripping operation, the swing end 9b2 moves down to move the transmission rod 9c downward. By these operations, the tip switching means 4 performs a switching operation, and the non-slip member 4h projects from the tip of the walker 1Bb. As a result, the walker 1Bb having the anti-slip member 4h protruding at the tip can be used to walk on a slippery road surface or the like with ease. On the other hand, in the case where the non-slip member 4h is housed, the swing lever 9b is swung and the tip switching means 4 is switched to store the non-slip member 4h inside the walker 1Bb as described above. .
[0091]
Therefore, according to Example 3 of the second embodiment, the swinging lever 9b can be swingably operated while the gripping member 2 of the walker 1Bb is firmly gripped, and the walker is safe and light. The non-slip member 4h can be made to protrude from the tip of 1Bb or housed. For this reason, even a disabled person with a walking disorder can easily operate and walk on a snowy surface or the like.
[0092]
Next, a third embodiment of the walking aid according to the present invention will be described with reference to the drawings. In the third embodiment, the same or corresponding components as those described in the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals, and the description thereof will not be repeated.
[0093]
FIG. 14 and FIG. 15 are schematic diagrams showing a third embodiment in which a T-shaped cane is used as an example. A feature of the T-shaped cane 1C of the third embodiment is that the operation means 10 for inserting and removing the non-slip member 4h from the tip of the T-shaped cane 1C is a button type. In other words, the button-type operation means 10 can communicate with the gripping member 2 from the surface of the gripping member 2 to the inside of the hollow rod-shaped member 3, and the base end can be inserted into the communication hole 2 b to advance and retreat to the gripping member 2. , An operation button 10a attached to the front end, a transmission rod 10b provided in the hollow rod-shaped member 3 so as to be vertically movable and connected to the tip switching means 4, and a loosely fitted operation in a curved portion in the communication hole 2b. The flexible transmission member 10c has one end connected to the button 10a via the connection rod 10a1 and the other end connected to the transmission rod 10b.
[0094]
Here, the operation button 10a can be provided at an arbitrary position of the gripping member 2. However, the operation button 10a does not hinder the gripping of the T-shaped cane 1C, and can be operated while holding the T-shaped cane 1C. A position that is easy to perform is preferable. Therefore, in the third embodiment, as shown in FIG. 14, an operation button 10a is attached to the front of the grip member 2. In other words, a communication hole 2b drilled from the front of the gripping member 2 is formed in a curved shape inside the gripping member 2 and reaches the upper portion of the hollow rod-shaped member 3. The communication hole 2b at the front position is formed in a button hole 2c having a large inner diameter, and the operation button 10a is fitted into the button hole 2c.
[0095]
A short connecting rod 10a1 is fixed to the back surface of the operation button 10a, a flexible transmitting member 10c is connected to the connecting rod 10a1, and a transmitting rod 10b is connected to the flexible transmitting member 10c. As shown in FIG. 15, the connecting portion between the connecting rod 10a1 and the soft transmitting member 10c and the connecting portion between the soft transmitting member 10c and the transmitting rod 10b are formed in holes formed at the ends of the connecting rod 10a1 and the transmitting rod 10b. The flexible transmission member 10c is fitted and connected by an adhesive. The flexible transmission member 10c is formed of a flexible and deformable material such as a carbon fiber, a stainless steel wire, and an optical fiber.
[0096]
As shown in FIG. 14, a button cover 10a3 is attached to the front of the grip member 2 so as to surround the side surface of the operation button 10a. The operation button 10a protrudes from the center position of the button cover 10a3. A flange portion 10a2 extends radially on the peripheral surface of the operation button 10a located inside the button cover 10a3. A compression coil spring 10d is wound around the operation button 10a between the flange portion 10a2 and the front surface of the grip member 2. As a result, the operation button 10a is constantly urged by the compression coil spring 10d in a direction to protrude from the button cover 10a3. Instead of the flange portion 10a2, a pin may be penetrated in the diameter direction of the operation button 10a to receive the urging force of the compression coil spring 10d.
[0097]
Next, the operation of the third embodiment will be described. When the pedestrian walks on a slippery road surface or a hard-to-walk road surface using the T-shaped cane 1C, the operation button 10a of the operation means 10 is pushed into the grip member 2 against the urging force of the compression coil spring 10d. At this time, the operation button 10a does not hinder the pedestrian from gripping the gripping member 2. Further, when performing the pushing operation, the finger can reach the operation button 10a simply by extending the thumb while holding the T-shaped cane 1C, and the operation button 10a can be pressed. When the operation button 10a is pressed, the flexible transmission member 10c moves along the curved shape of the communication hole 2b via the connection rod 10a1, and pushes the transmission rod 10b downward.
[0098]
By this pushing, the transmission rod 10b transmits the downward pressing force to the knocking portion 4e of the tip switching means 4 and causes the tip switching means 4 to perform the switching operation, thereby preventing the slipping member 4h from the tip of the T-shaped cane 1C. To protrude. After the operation, the operation button 10a is pushed back by the urging force of the compression coil spring 10d, and returns to the initial position protruding from the button cover 10a3.
[0099]
As described above, according to the third embodiment, the non-slip member 4h can be protruded from the tip of the T-shaped cane 1C or retracted by a very simple operation of pressing the operation button 10a. It is easy to handle and convenient for people who have been injured. In particular, when the operation button 10a is attached to the front of the gripping member 2, the gripping state is less affected while the T-shaped cane 1C is normally gripped, and the operation can be performed by extending the thumb with a wide operating range, so that the slip can be prevented. Pedestrians do not lose their balance due to the forward / backward operation of the member 4h, and can be used safely and safely.
[0100]
Next, an example in which the third embodiment is applied to a walking aid other than the T-shaped cane 1C will be described. FIG. 16 shows a walking aid according to the second embodiment in which the above-mentioned operating means 10 is attached to the loft strand clutch 1Ca. In the loft strand clutch 1Ca according to the second embodiment, the operation button 10a is attached to the front of the grip member 2 so as to be able to move forward and backward similarly to the T-shaped cane 1C. However, since the loft strand clutch 1Ca of the second embodiment is often used by adjusting the length of the hollow rod-shaped member 3, the end of the connecting rod 10a1 is replaced with the flexible transmission member 10c and the transmission rod 10b. Thus, a flexible tube (not shown) whose length can be easily adjusted is connected, and the pressing force applied from the operation button 10a is transmitted to the knock portion 4e by the flexible tube.
[0101]
Next, the operation of the second embodiment will be described. When a pedestrian walks on a slippery road surface or an unevenly hard-to-walk road surface using the lof-strand clutch 1Ca, the operation button 10a of the operation means 10 disposed in front of the grip member 2 is pressed against the urging force of the compression coil spring 10d. It is pushed into the grip member 2 in opposition. At this time, since the pedestrian is gripping the substantially central portion of the grip member 2, the operation button 10a does not hinder the grip at all. When the operation button 10a is pushed in, the finger can reach the operation button 10a simply by extending the thumb while holding the loft strand clutch 1Ca. When the operation button 10a is depressed, power is transmitted by a flexible tube via the connecting rod 10a1 to push the knock portion 4e of the tip switching means 4. As a result, the tip switching means 4 performs a switching operation, and causes the non-slip member 4h to protrude from the tip of the loft strand clutch 1Ca.
[0102]
Therefore, the pedestrian can walk by piercing the non-slip member 4h on the slippery road surface. On the other hand, when the non-slip member 4h is to be stored, the operation button 10a is pressed again as described above, and the tip switching means 4 is switched via the flexible tube to store the non-slip member 4h inside the loft strand clutch 1Ca. Let it.
[0103]
Therefore, according to Example 2 of the third embodiment, similarly to the effect of the T-shaped cane 1C described above, the light-slip member 4h protrudes from the distal end only by lightly pressing the operation button 10a while using the loft strand clutch 1Ca. This makes it possible to walk on a slippery road surface with ease.
[0104]
Next, as a third example of the third embodiment, a walking aid in which the above-described operating means 10 is attached to the walker 1Cb shown in FIG. 17 will be described. In the walker 1Cb according to the third embodiment, unlike the T-shaped cane 1C, the operation buttons 10a are disposed on the front upper surface or the front inner surface of the grip member 2. This is because the pedestrian usually grips the substantially central position of the gripping member 2, and therefore, if the operation button 10a is provided on the front side of the gripping member 2 as in the above-described walking aid, the gripped finger is used. This is because the push operation cannot be performed. Therefore, in the third embodiment, as shown in FIG. 17, the operation button 10a is provided on the front upper surface or the front inner surface of the grip member 2 as a place where the push button 1a can be easily pushed in while the grip member 2 is used in the case of the walker 1Cb. Provided. In the walker 1Cb of the third embodiment, the operating means 10 is attached to at least two front sides so that the anti-slip member 4h protrudes from the tip, but from all legs including the two rear sides. The non-slip member 4h may be made to protrude.
[0105]
When the walker 1Cb according to the third embodiment is used to walk on a slippery road surface or an uneven road surface that is difficult to walk, the operating button 10a is gripped by the index finger or thumb while opposing the urging force of the compression coil spring 10d. Press into 2. By this pushing operation, the flexible transmission member 10c moves downward along the inside of the curved shape, and the transmission rod 10b connected thereto is pushed downward. As a result, the tip switching means 4 is pressed and the non-slip member 4h projects from the tip. On the other hand, when the non-slip member 4h is accommodated, the operation button 10a is pushed again to switch the tip switching means 4 to operate to store the non-slip member 4h inside the walker 1Cb as described above.
[0106]
Therefore, according to Example 3 of the third embodiment, simply by pressing the operation button 10a provided on the upper surface of the gripping member 2 while using the walker 1Cb, the non-slip member 4h is moved from the tip of the walker 1Cb. It can be made to protrude or be stored, and even a handicapped person with a walking disorder can easily handle it.
[0107]
Next, a fourth embodiment of the walking aid according to the present invention will be described with reference to the drawings. In the fourth embodiment, the same or corresponding components as those described in the first to third embodiments are denoted by the same reference numerals, and the description thereof will not be repeated.
[0108]
FIGS. 18 and 19 are schematic diagrams showing the fourth embodiment in which a T-shaped cane is used as an example. A feature of the T-shaped cane 1D of the fourth embodiment is that the operating means 11 for inserting and removing the non-slip member 4h from the tip of the T-shaped cane 1D is a dial type. That is, the operating means 11 in the fourth embodiment includes a dial support shaft 11a supported by the gripping member 2 in a direction substantially perpendicular to the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member 3, and the dial support shaft 11a is rotatable. And an operation dial 11b having a part of its outer periphery exposed on the upper surface of the gripping member 2 and one end fixed to the outer periphery of the operation dial 11b and the other end fixed to the gripping member 2. One end is connected to the outer periphery of the operation dial 11b via a connection member 11d, and a transmission rod 11e provided vertically movably in the hollow rod-shaped member 3 and connected to the tip switching means 4; And a flexible transmission member 11f whose other end is connected to the transmission rod 11e and can be deformed according to the rotation of the operation dial 11b.
[0109]
As shown in FIGS. 18 and 19, a dial housing 2d for housing the operation dial 11b is formed on the front side in the longitudinal direction of the grip member 2. In addition, a communication hole 2e for communicating the dial housing portion 2d and the hollow portion of the hollow rod-shaped member 3 is formed, and a soft transmission member 11f is housed in the communication hole 2e. The dial support shaft 11a is horizontally supported by the dial housing 2d, and pivotally supports the center of the operation dial 11b. The operation dial 11b is formed in a disk shape, and is arranged so that a part of the outer peripheral portion is exposed from the upper surface of the grip member 2. A groove (not shown) for preventing slippage is formed on an outer peripheral portion of the operation dial 11b.
[0110]
The kick spring 11c is wound around the dial support shaft 11a and is mounted so as to bias the operation dial 11b in a direction to return to the initial position. The dial housing 2d is provided with a stepped initial position stopper 2f for stopping the operation dial 11b returned by the kick spring 11c at the initial position. As shown in FIG. 18, the operation dial 11b stops when one end surface of the connecting member 11d comes into contact with the initial position stopper 2f. Further, the dial housing 2d is provided with a space for securing a movable range of the connecting member 11d, so that the connecting member 11d can reciprocate with the rotation of the operation dial 11b. The soft transmitting member 11f is formed of a flexible material such as carbon fiber, and is deformed in accordance with the operation of the connecting member 11d. The connection between the connecting member 11d and the flexible transmission member 11f and the connection between the flexible transmission member 11f and the transmission rod 11e are performed by the coupling method in the third embodiment described with reference to FIG.
[0111]
Next, the operation of the fourth embodiment will be described. When the pedestrian uses the T-shaped walking stick 1D to walk on a slippery road surface or an uneven road surface that is difficult to walk, the thumb of the hand holding the gripping member 2 is moved forward and the operation dial 11b is turned counterclockwise in FIG. Rotate around. By this rotation, the connecting member 11d is moved rightward along with the rotation of the outer peripheral portion, and the lower end is inserted into the hollow rod-shaped member 3 while deforming the soft transmitting member 11f in accordance with this movement. As a result, the transmission rod 11e moves downward and presses the knock portion 4e of the tip switching means 4. Then, the switching operation of the tip switching means 4 described above is performed, and the non-slip member 4h is projected from the tip of the T-shaped cane 1D. This enables walking using the non-slip member 4h. On the other hand, the operation dial 11b after the operation is returned to the initial position direction by the urging force of the kick spring 11c, and the operation dial 11b stops at the initial position by the end face of the connecting member 11d abutting the initial position stopper 2f. .
[0112]
Therefore, according to the fourth embodiment, it is possible to rotate the operation dial 11b with the thumb of the gripped hand while holding the gripping member 2 to project and store the non-slip member 4h. Even if a person is injured or injured, the operation is easy, and it is possible to prevent a danger of falling over during operation. Further, since the operation dial 11b exposes only a part of the outer peripheral portion on the upper surface on the front side of the grip member 2, it does not hinder the hand holding the T-shaped cane 1D and does not malfunction. Moreover, there is an effect that the operation dial 11b can be operated by a very simple operation of extending the thumb forward.
[0113]
The operating means 11 of the fourth embodiment can be applied to a loft strand clutch, a walker, and a crutch, as in the above-described embodiments.
[0114]
Note that the walking aid according to the present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be appropriately changed.
[0115]
For example, in each of the above-described embodiments, the operating means is rotated or pushed by the force of the pedestrian's finger. However, the present invention is not limited to this. A switch for turning on and off may be provided near the grip member 2. If the switch is constituted by a touch sensor or the like, the anti-slip member 4h can be protruded or housed by a light touch.
[0116]
Further, the operating means 5 in the first embodiment is configured to directly push down the knock portion 4e of the tip switching means 4 by pushing down the transmission rod 5g2, but the present invention is not limited to this. A configuration may be adopted in which a rocking member or the like is interposed between the knocking portion 4e and the knocking portion 4e is pushed down via the rocking member by lifting the transmission rod 5g2.
[0117]
In the third and fourth embodiments, carbon fibers are used as the flexible transmission members 10c and 11f. However, the present invention is not limited to this, and wires or optical fibers in which a thin stainless steel wire is twisted may be used.
[0118]
Furthermore, in each embodiment, the T-shaped cane, the crutch, the loft strand clutch, and the walker have been described as examples. However, as needed, a 3-point cane, a 4-point cane, or other walking aids such as a walker cane may be used. Can also be applied. In this case, it is preferable to provide the operating means 5 at a safe position that is most easily operated according to each walking aid.
[0119]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to safely perform the switching operation between the protrusion and the storage of the non-slip member using the grasped finger while grasping the walking aid, and operate with only one hand and with a light force. As a result, it is possible to easily switch the tip portion even for a person who can use only one hand, an elderly person, or a disabled person.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view of a first embodiment of a walking aid according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged right side view of the operation unit according to the first embodiment.
FIG. 3 is an enlarged front view of the operation means in the first embodiment.
FIG. 4 is a sectional view showing a tip switching means in the first embodiment.
FIG. 5 is an enlarged left side view of the operation means in the first embodiment.
FIG. 6 is a right side view showing Example 2 of the first embodiment.
FIG. 7 is a perspective view showing Example 3 of the first embodiment.
FIG. 8 is a right side view showing Example 4 of the first embodiment.
FIG. 9 is a perspective view showing another example of the operation means in the first embodiment.
FIG. 10 is a schematic sectional view of an operation means in a second embodiment of the walking aid according to the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional plan view showing an operation unit according to the second embodiment.
FIG. 12 is a right side view showing Example 2 of the second embodiment.
FIG. 13 is a perspective view showing Example 3 of the second embodiment.
FIG. 14 is a cross-sectional view of operating means in a third embodiment of the walking aid according to the present invention.
FIG. 15 is a schematic view illustrating a method of bonding a flexible transmission member according to the third embodiment.
FIG. 16 is a right side view showing Example 2 of the third embodiment.
FIG. 17 is a perspective view showing Example 3 of the third embodiment.
FIG. 18 is a right side sectional view of an operation means in a fourth embodiment of the walking aid according to the present invention.
FIG. 19 is a right side sectional view showing a state when an operation dial is operated in the fourth embodiment.
[Explanation of symbols]
1A, 1Aa, 1Ab, 1Ac Walking aid (first embodiment)
1B, 1Ba, 1Bb Walking aid (second embodiment)
1C, 1Ca, 1Cb Walking aid (third embodiment)
1D walking aid (fourth embodiment)
2 grip members
2a Lever accommodation groove
2b Communication hole
2c Button hole
2d dial housing
2e communication hole
2f Initial position stopper
3 Hollow bar member
3a Fixed shaft hole
3b Insertion hole for rod
3c guide tube
3c1 screw
3c2 Guide fixing part
4 Tip switching means
4a outer cylinder
4a1 Circular fixing part
4b Inner cylinder
4c Rotating projection
4c1 convex part
4c2 Top gear
4d push gear body
4d1 Lower gear
4e Knock part
4f Tip pressing rod
4g tip base
4h Non-slip member
4i Lock pin
4j spring
4k 1st stopper
4l second stopper
4m rubber protection disc
4m1 access hole
4o bolt
5 Operating means
5a Fixed shaft for rotation
5a1 Shaft bolt
5a2 Nut for shaft
5b Rotating lever
5b1 Operation extension
5c First interlocking member
5d Second interlocking member
5e Connecting bolt
5f Connection nut
5g transmission member
5g1 Connecting bracket
5g2 transmission rod
5h kick spring
5i Initial position stopper
5j Fixed pin
6 Ishibushi rubber
8a Spacer for fixed shaft
8b spacer
9 Operating means
9a Swing support shaft
9b Swing lever
9b1 Operation end
9b2 Swing end
9b3 Guide hole
9c Transmission rod
9c1 Connecting pin
9d compression coil spring
9e Spring stopper
10 operation means
10a Operation button
10a1 Connecting rod
10a2 Flange part
10a3 Button cover
10b Transmission rod
10c Flexible transmission member
10d compression coil spring
11 operation means
11a Dial support shaft
11b Operation dial
11c kick spring
11d connecting member
11e Transmission rod
11f Flexible transmission member
12 Forearm support
13 Side bow
14 Bearing

Claims (15)

歩行者が手で把持するための握り部材と、歩行者を支えてその歩行を補助する中空棒状部材と、この中空棒状部材の先端側に収容されて滑り止め部材を前記中空棒状部材の先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える先端切換手段と、この先端切換手段による切り換え動作を行わせる操作手段とを備えた歩行補助具であって、
前記操作手段は、前記中空棒状部材の長手方向に対して略垂直方向の中心軸回りに回動自在に支持されているとともにその先端部を前記握り部材の近傍に位置させた回動レバーと、この回動レバーの中心軸から所定の距離を離れるように先端部を位置させるとともに前記回動レバーに連動して回動するように設けられた連動部材と、この連動部材の先端部に一端部を連結させているとともに他端部を前記中空棒状部材の中に挿入させて前記先端切換手段に連結させた長尺細線状の伝達部材と、回動された前記回動レバーを所定の初期位置へ戻すように付勢する付勢部材と、この付勢部材により付勢方向へ戻される前記回動レバーを初期位置で停止させる初期位置ストッパーとを有しており、
前記回動レバーは、前記連動部材の先端部の回動軌跡が前記中空棒状部材の長手方向とほぼ一致する軌跡の範囲で回動するように支持されており、
前記先端切換手段は、前記伝達部材により動力が伝達される度に切り換え動作を交互に行うようになっていることを特徴とする歩行補助具。
A gripping member for a pedestrian to grasp by hand, a hollow rod-shaped member supporting the pedestrian and assisting the walking thereof, and a non-slip member housed at the distal end side of the hollow rod-shaped member from the distal end of the hollow rod-shaped member. A walking aid including a tip switching means for switching between a protruded state and a stored state, and operating means for performing a switching operation by the tip switching means,
A rotating lever that is rotatably supported around a central axis substantially perpendicular to the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member and has a distal end positioned near the gripping member; An interlocking member provided so as to be positioned at a predetermined distance from a center axis of the pivoting lever and to rotate in conjunction with the pivoting lever; And a long and thin linear transmission member connected to the tip switching means by inserting the other end into the hollow rod-shaped member, and rotating the rotated lever to a predetermined initial position. A biasing member for biasing the rotating lever returned to the biasing direction by the biasing member, and an initial position stopper for stopping the rotating lever returned to the biasing direction at the initial position,
The rotation lever is supported so that the rotation trajectory of the distal end portion of the interlocking member rotates in a range of a trajectory substantially coinciding with the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member,
The walking aid according to claim 1, wherein the tip switching means alternately performs a switching operation each time power is transmitted by the transmission member.
請求項1において、前記握り部材と前記中空棒状部材とが直交するようにして連結されているT字型杖やロフストランドクラッチ等の歩行補助具である場合、前記回動レバーを前記中空棒状部材の正面側に軸支させ、把持する指の把持スペースを確保しつつ前記回動レバーの先端部が前記握り部材の正面に位置されるように形成したことを特徴とする歩行補助具。2. In the case of a walking aid such as a T-shaped cane or a loft-strand clutch in which the gripping member and the hollow rod-shaped member are connected so as to be orthogonal to each other, the rotating lever is moved to the hollow rod-shaped member. A walking assisting device which is pivotally supported on the front side of the robot and is formed such that a tip end of the rotating lever is located in front of the gripping member while securing a gripping space for fingers to be gripped. 請求項2において、さらに、前記回動レバーの先端部が前記握り部材の正面位置から背面方向に折り曲げられてその握り部材の上面位置にまで延出されるように形成したことを特徴とする歩行補助具。3. The walking aid according to claim 2, wherein a tip portion of the rotary lever is further formed so as to be bent rearward from a front position of the grip member and extend to an upper surface position of the grip member. Utensils. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、前記連動部材を前記回動レバーの基端部から延出するように一体的に形成し、前記付勢部材としてキックばねを使用して前記回動レバーの中心軸に巻回し、前記キックばねの一端を前記連動部材に係止するとともに他端を前記初期位置ストッパー若しくは中空棒状部材に係止したことを特徴とする歩行補助具。The rotation member according to any one of claims 1 to 3, wherein the interlocking member is integrally formed so as to extend from a base end of the rotation lever, and a kick spring is used as the urging member. A walking assisting device wound around a central axis of a lever, wherein one end of the kick spring is locked to the interlocking member and the other end is locked to the initial position stopper or the hollow rod-shaped member. 請求項4において、前記初期位置ストッパーを初期位置における前記回動レバーの操作方向と反対側の側面に沿わせて前記中空棒状部材に固定したことを特徴とする歩行補助具。5. The walking aid according to claim 4, wherein the initial position stopper is fixed to the hollow rod-shaped member along a side surface of the initial position opposite to the operation direction of the rotating lever. 請求項4において、前記伝達部材と前記連動部材との間にスペーサを挟んで両者を連結し、前記回動レバーが初期位置に戻ったときに前記スペーサが前記初期位置ストッパーに当接して停止するように前記初期位置ストッパーを設けたことを特徴とする歩行補助具。5. The device according to claim 4, wherein a spacer is interposed between the transmission member and the interlocking member to connect the transmission member and the interlocking member, and the spacer comes into contact with the initial position stopper and stops when the rotating lever returns to the initial position. A walking aid provided with the initial position stopper as described above. 請求項1から請求項6のいずれかにおいて、前記回動レバーと前記連動部材との長さ比を2:1以上となるように形成されていることを特徴とする歩行補助具。The walking aid according to any one of claims 1 to 6, wherein a length ratio between the rotating lever and the interlocking member is 2: 1 or more. 請求項1において、前記中空棒状部が少なくとも前後2本の側弓によって狭持された松葉杖やカナディアンクラッチ等の歩行補助具である場合、前記回動レバーを前方側の前記側弓の外側位置で回動するように軸支させ、前記回動レバーの先端部を前記握り部材の外側前方位置にまで延出するように形成したことを特徴とする歩行補助具。In claim 1, when the hollow rod-shaped portion is a walking aid such as a crutch or a Canadian clutch held by at least two front and rear side bows, the rotating lever is moved to a front position outside the side bow. A walking assist device, which is pivotally supported so as to rotate, and is formed so that a tip portion of the rotating lever extends to a position outside and forward of the gripping member. 歩行者が手で把持するための握り部材と、歩行者を支えてその歩行を補助する中空棒状部材と、この中空棒状部材の先端側に収容されて滑り止め部材を前記中空棒状部材の先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える先端切換手段と、この先端切換手段による切り換え動作を行わせる操作手段とを備えた歩行補助具であって、
前記操作手段は、前記握り部材の幅方向に水平に支持された揺動支持軸と、この揺動支持軸に揺動可能に軸支され、その一端にある操作端部を前記握り部の下方に位置させるとともに他端の揺動端部を前記握り部内における前記中空棒状部の上方に位置にさせた揺動レバーと、前記中空棒状部内に挿入されて一端を前記揺動レバーの前記揺動端部に連結させるとともに他端を前記先端切換手段に連結させて上下動自在に保持された伝達部材と、前記揺動レバーを所定の初期位置へ戻すように付勢する付勢部材とを有しており、
前記先端切換手段は、前記伝達部材により動力が伝達される度に切り換え動作を交互に行うようになっていることを特徴とする歩行補助具。
A gripping member for a pedestrian to grasp by hand, a hollow rod-shaped member supporting the pedestrian and assisting the walking thereof, and a non-slip member housed at the distal end side of the hollow rod-shaped member from the distal end of the hollow rod-shaped member. A walking aid including a tip switching means for switching between a protruded state and a stored state, and operating means for performing a switching operation by the tip switching means,
The operating means includes a swinging support shaft horizontally supported in the width direction of the gripping member, and is pivotally supported by the swinging support shaft, and has an operating end at one end below the gripping portion. And a swing lever having a swing end at the other end positioned above the hollow rod portion in the grip portion, and one end of the swing lever inserted into the hollow rod portion and having one end inserted therein. A transmission member that is connected to the end and the other end is connected to the tip switching means and held up and down freely, and a biasing member that biases the swing lever to return to a predetermined initial position. And
The walking aid according to claim 1, wherein the tip switching means alternately performs a switching operation each time power is transmitted by the transmission member.
請求項9において、前記握り部材と前記中空棒状部材とが直交するようにして連結されているT字型杖やロフストランドクラッチ等の歩行補助具である場合、前記握り部材には、前記揺動レバーを収容するためのレバー収容溝が、前記握り部材の下面から内部の前記中空棒状部材の上方まで至るように形成されており、そのレバー収容溝には、前記揺動レバーが、前記握り部材の下面を把持する指がかからない位置にその操作端部を延出させるように支持されていることを特徴とする歩行補助具。10. In the case of a walking aid such as a T-shaped cane or a loft-strand clutch in which the gripping member and the hollow bar-shaped member are connected so as to be perpendicular to each other, the gripping member includes the swinging member. A lever accommodating groove for accommodating a lever is formed so as to extend from a lower surface of the gripping member to a position above the hollow rod-shaped member inside. A walking aid, wherein the operation end is supported so as to extend to a position where a finger gripping a lower surface of the device does not cover. 歩行者が手で把持するための握り部材と、歩行者を支えてその歩行を補助する中空棒状部材と、この中空棒状部材の先端側に収容されて滑り止め部材を前記中空棒状部材の先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える先端切換手段と、この先端切換手段による切り換え動作を行わせる操作手段とを備えた歩行補助具であって、
前記操作手段は、前記握り部材の表面から前記中空棒状部内にまで連通する連通孔と、この連通孔にその基端部を挿入して前記握り部に進退可能に取り付けた操作ボタンと、前記中空棒状部材内に上下動自在に設けられて前記先端切換手段に連結された伝達部材と、前記連通孔の湾曲形状部内に遊嵌されて、その一端を前記操作ボタンに連結するとともに他端を前記伝達部材に連結した軟性伝達部材とを有し、
前記先端切換手段は、前記伝達部材により動力が伝達される度に切り換え動作を交互に行うようになっていることを特徴とする歩行補助具。
A gripping member for a pedestrian to grasp by hand, a hollow rod-shaped member supporting the pedestrian and assisting the walking thereof, and a non-slip member housed at the distal end side of the hollow rod-shaped member from the distal end of the hollow rod-shaped member. A walking aid including a tip switching means for switching between a protruded state and a stored state, and operating means for performing a switching operation by the tip switching means,
The operating means includes a communication hole communicating from the surface of the gripping member to the inside of the hollow rod portion, an operation button having a base end inserted into the communication hole and attached to the gripping portion so as to be able to advance and retreat, and A transmission member provided vertically movable within the rod-shaped member and connected to the tip switching means, and is loosely fitted in the curved portion of the communication hole, and has one end connected to the operation button and the other end connected to the operation button. A flexible transmission member connected to the transmission member,
The walking aid according to claim 1, wherein the tip switching means alternately performs a switching operation each time power is transmitted by the transmission member.
請求項11において、前記連通孔は、前記握り部材の正面から穿孔されており、この正面部分に前記操作ボタンが進退自在に嵌め込まれていることを特徴とする歩行補助具。12. The walking aid according to claim 11, wherein the communication hole is perforated from the front of the grip member, and the operation button is fitted into the front portion so as to be able to advance and retreat. 歩行者が手で把持するための握り部材と、歩行者を支えてその歩行を補助する中空棒状部材と、この中空棒状部材の先端側に収容されて滑り止め部材を前記中空棒状部材の先端から突出させた状態と収納させた状態とに切り換える先端切換手段と、この先端切換手段による切り換え動作を行わせる操作手段とを備えた歩行補助具であって、
前記操作手段は、前記握り部材に前記中空棒状部材の長手方向に対して略垂直方向に支持されたダイヤル支持軸と、このダイヤル支持軸に回動自在に軸支されるとともに、その外周部の少なくとも一部を前記握り部材の外に露出させた操作ダイヤルと、この操作ダイヤルの外周部にその一端を固定するとともに他端を前記握り部材に固定した付勢部材と、前記中空棒状部材内に上下動自在に設けられて前記先端切換手段に連結する伝達部材と、前記操作ダイヤルの外周部にその一端を連結するとともに他端を前記伝達部材に連結して前記操作ダイヤルの回動に応じて変形可能な軟性伝達部材とを有し、
前記先端切換手段は、前記伝達部材により動力が伝達される度に切り換え動作を交互に行うようになっていることを特徴とする歩行補助具。
A gripping member for a pedestrian to grasp by hand, a hollow rod-shaped member supporting the pedestrian and assisting the walking thereof, and a non-slip member housed at the distal end side of the hollow rod-shaped member from the distal end of the hollow rod-shaped member. A walking aid including a tip switching means for switching between a protruded state and a stored state, and operating means for performing a switching operation by the tip switching means,
The operating means is a dial support shaft supported by the gripping member in a direction substantially perpendicular to the longitudinal direction of the hollow rod-shaped member, and is rotatably supported by the dial support shaft and has an outer peripheral portion thereof. An operation dial having at least a part exposed outside the gripping member, a biasing member having one end fixed to the outer peripheral portion of the operation dial and the other end fixed to the gripping member, and the hollow rod-shaped member. A transmission member movably provided up and down and connected to the tip switching means, and one end connected to the outer periphery of the operation dial and the other end connected to the transmission member in accordance with the rotation of the operation dial Having a deformable soft transmission member,
The walking aid according to claim 1, wherein the tip switching means alternately performs a switching operation each time power is transmitted by the transmission member.
請求項13において、前記操作ダイヤルは、前記握り部材の正面側に内蔵されており、前記握り部材には、前記操作ダイヤルの収容部と前記中空棒状部材の中空部とを連通させる連通孔が形成され、この連通孔に前記軟性伝達部材が収容されていることを特徴とする歩行補助具。14. The operation dial according to claim 13, wherein the operation dial is built in a front side of the grip member, and the grip member has a communication hole that communicates a housing portion of the operation dial with a hollow portion of the hollow rod-shaped member. A walking aid, wherein the communication hole accommodates the flexible transmission member. 請求項14において、前記操作ダイヤルは、前記握り部材の正面部の上面から外周部の一部を露出させて回動操作されるようになっていることを特徴とする歩行補助具。15. The walking aid according to claim 14, wherein the operation dial is rotated by exposing a part of an outer peripheral portion from an upper surface of a front portion of the grip member.
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CN109771133A (en) * 2019-03-07 2019-05-21 刘庆淮 A kind of contact lens receiver applied to vitrectomy
JP2021013709A (en) * 2019-07-11 2021-02-12 和秀 上森 Cane having shaft extended by worm gear in fall

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