JP2004228980A - 送受信装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の送受信装置100は、回線品質に基づいて通信を行う複数のユーザ信号を複数のグループに分けるグループ分け部112と、前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てる時間帯割当部114と、を具備する。本発明の送受信装置は、ガードタイムの長さを前記回線品質に基づいて前記グループごとに決め、かつ、前記複数のユーザ信号ごとに独立して前記ガードタイムを挿入する時間帯割当部を有するように構成してもよい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信信号のフレームにおける複数のユーザ信号の時間帯を割り当てる送受信装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、送受信装置として、図12に示すものが知られている。図12に示すように、従来の送受信装置10は、送信装置20及び受信装置30を具備している。送信装置20は、送信バッファ部21、タイミング生成部22、時間帯割当部23、無線送信部24及びアンテナ25を具備している。受信装置30は、アンテナ31、無線受信部32、受信バッファ部33及び受信レベル検出部34を具備している。
【0003】
送信装置20においては、送信バッファ部21は送信信号を受けて一時的に記憶する。タイミング生成部22は、タイミング情報を生成して時間帯割当部23に与える。時間帯割当部23は、送信バッファ部21が記憶している送信信号が有している複数のユーザ信号のフレームにおける時間帯を割り当てて、タイミング情報に応じて送信バッファ部21が記憶している送信信号(フレーム)を送出させる。
【0004】
無線送信部24は、送信バッファ部21からの送信信号の周波数変換をして周波数変換された送信信号をアンテナ25を介して無線送信信号として相手方の送受信装置(図示せず)に送信する。
【0005】
一方、受信装置30においては、アンテナ31は、相手方の送受信装置からの無線送信信号を受けて受信信号を生成して無線受信部32に与える。無線受信部32は、アンテナ31からの受信信号の周波数変換をして周波数変換後の受信信号を受信バッファ部33及び受信レベル検出部34に与える。受信バッファ部33は、無線受信部32からの受信信号を一時的に記憶した後に出力する。また、受信レベル検出部34は、無線受信部32からの受信信号のレベルを検出する。
【0006】
この従来の送受信装置10は、図13に示すフレームフォーマットのフレームからなるユーザ信号を用いている。このフレームは、一般に、先頭の時間帯に報知チャネルを有し、この報知チャネルの後の時間帯に下り回線のデータを有し、かつ、前記下り回線のデータの後の時間帯に上り回線のデータを有するものである(非特許文献1参照)。このフレームフォーマットは、MMAC及びBRANのフレームフォーマットである。
【0007】
帯域割当方式として、タイナミックチャネル割当方式が検討されているが、複数のユーザ信号を配置する順番は回線品質とは無関係に決められる。
【0008】
【非特許文献1】
ETSI TS 101 761−1 V1.2.1A(2000−04)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の送受信装置においては、複数のユーザ信号を配置する順番が回線品質とは無関係に決められるため、ユーザ信号ごとに自動利得制御(AGC)の引き込みに使用されるAGC利得情報をメモリ装置に格納しておく必要があるから、特にユーザ信号の数が多い場合にはメモリ装置のメモリ容量が非常に多くなるという問題がある。
【0010】
また、従来の送受信装置においては、ユーザ信号ごとにAGCの引き込みに使用される初期値を差し替える必要があるため、AGC制御が非常に複雑になる問題がある。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、AGC利得を格納するためのメモリ装置のメモリ容量を削減し、かつ、AGC制御を容易にすることができる送受信装置及び方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の送受信装置は、回線品質に基づいて通信を行う複数のユーザ信号を複数のグループに分けるグループ分け手段と、前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てる時間帯割当手段と、を具備する構成を採る。
【0013】
この構成によれば、AGC利得の数がユーザ信号のグループの数のみでよいため、AGC利得を格納するためのメモリ装置のメモリ容量を削減し、かつ、AGC制御を容易にすることができる。
【0014】
本発明の送受信装置は、前記構成において、前記グループ分け手段が、上り回線についてのみ前記複数のユーザ信号を前記複数のグループに分ける構成を採る。
【0015】
この構成によれば、AGC利得の数がユーザ信号のグループの数のみでよいため、AGC利得を格納するためのメモリ装置のメモリ容量を削減し、かつ、AGC制御を容易にすることができる。
【0016】
本発明の送受信装置は、前記構成において、前記時間帯割当手段が、ガードタイムの長さを前記回線品質に基づいて前記グループごとに決め、かつ、前記複数のユーザ信号ごとに独立して前記ガードタイムを挿入するガードタイム挿入手段を具備する構成を採る。
【0017】
この構成によれば、前記効果に加えて、回線品質に基づいてユーザ信号に独立にガードタイムを設定するため、伝送効率を向上することができる。
【0018】
本発明の送受信装置は、前記構成において、前記時間帯割当手段が、前記グループの境界にガードタイムを挿入するガードタイム挿入手段を具備する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、前記効果に加えて、回線品質に基づいてグループごとにフレーム信号の時間帯を割り当て、グループの境界にガードタイムを挿入するため、伝送効率を向上することができる。
【0020】
本発明の送受信装置は、前記構成において、前記時間帯割当手段が、回線品質が悪い前記グループを前記フレームの前部の時間帯に配置し、回線品質が良い前記グループを前記フレームの後部の時間帯に配置する構成を採る。
【0021】
この構成によれば、AGC利得の数がユーザ信号のグループの数のみでよいため、AGC利得を格納するためのメモリ装置のメモリ容量を削減し、かつ、AGC制御を容易にすることができる。
【0022】
本発明の送受信装置は、前記構成において、前記時間帯割当手段が、回線品質が良い前記グループを前記フレームの前部の時間帯に配置し、回線品質が悪い前記グループを前記フレームの後部の時間帯に配置する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、前記効果に加えて、回線品質の良いユーザ信号を前部に配置し、かつ、回線品質の悪いユーザ信号を後部に配置するため、AGCの応答は速くなるから、さらにAGC引き込み精度を向上させることができる。
【0024】
本発明の送受信装置は、前記構成において、前記グループ分け手段が、複数のユーザ信号を用いる複数の通信端末装置の移動速度情報に基づいて前記複数のユーザ信号を前記複数のグループに分ける手段と、高速の前記通信端末装置の前記グループに属する前記ユーザ信号に固定的なガードタイムを設定するガードタイム設定手段と、を具備する構成を採る。
【0025】
この構成によれば、前記効果に加えて、通信端末装置の移動速度に応じてガードタイムを変化させる度合を少なくすることができる。
【0026】
本発明の送受信方法は、回線品質に基づいて通信を行う複数のユーザ信号を複数のグループに分けるグループ分けステップと、前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てる時間帯割当ステップと、を具備するようにした。
【0027】
この方法によれば、AGC利得の数がユーザ信号のグループの数のみでよいため、AGC利得を格納するためのメモリ装置のメモリ容量を削減し、かつ、AGC制御を容易にすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、回線品質に基づいて通信を行う複数のユーザ信号を複数のグループに分け、前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てることである。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。
【0030】
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100は、送信装置110及び受信装置120を具備している。送信装置110は、送信バッファ部111、グループ分け部112、タイミング生成113、時間帯割当部114、無線送信部115及びアンテナ116を具備している。
【0031】
受信装置120は、アンテナ121、無線受信部122、受信バッファ部123及び受信レベル検出部124を具備している。
【0032】
送信バッファ部111及びグループ分け部112の入力端子は、送信信号生成部(図示せず)の出力端子に接続されている。また、グループ分け部112の入力端子は、受信レベル検出部124の出力端子に接続されている。時間帯割当部114の入力端子は、グループ分け部112及びタイミング生成部113の出力端子に接続されている。時間帯割当部114の出力端子は、送信バッファ部111の制御端子に接続されている。無線送信部115の入力端子は、送信バッファ部111の出力端子に接続されている。アンテナ116の入力端子は、無線送信部115の出力端子に接続されている。
【0033】
無線受信部122の入力端子は、アンテナ121の出力端子に接続されている。受信バッファ部123及び受信レベル検出部124の入力端子は、無線受信部122の出力端子に接続されている。
【0034】
送信装置110においては、送信バッファ部111は複数のユーザ信号からなる送信信号を受けて一時的に記憶する。グループ分け部112は、複数のユーザ信号を有する送信信号及び受信レベル検出部124からの受信レベルを受ける。そして、グループ分け部112は、受信レベル検出部124からの受信レベルに基づいて、送信バッファ部111が記憶している送信信号が有している複数のユーザ信号を複数のグループに分けてグループ分け情報及び受信レベルを時間帯割当部114に与える。
【0035】
タイミング生成部113は、送信タイミングを示すタイミング情報を生成して時間帯割当部114に与える。時間帯割当部114は、グループ分け部112からのグループ分け情報及び受信レベルに基づいて前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てる。次に、時間帯割当部114は、タイミング生成部113からのタイミング情報に応じて送信バッファ部111が記憶している送信信号(フレーム)を送出させる。
【0036】
ここで、制御を容易にするため、前記時間帯割当は、上り回線についてのみ行なうものとする。下り回線について前記時間帯割当を行なっても、通信端末装置は自分のバーストのみ受信するだけであるため、制御が複雑になるだけで利点が少ない。
【0037】
無線送信部115は、送信バッファ部111からのユーザ信号(送信信号)の周波数変換をして周波数変換された送信信号をアンテナを介して無線送信信号として相手方の送受信装置(図示せず)に送信する。
【0038】
一方、受信装置120においては、アンテナ121は、相手方の送受信装置からの無線送信信号を受けて受信信号を生成して無線受信部122に与える。無線受信部122は、アンテナ121からの受信信号の周波数変換をして周波数変換後の受信信号を受信バッファ部123及び受信レベル検出部124に与える。受信バッファ部123は、無線受信部122からの受信信号を一時的に記憶した後に制御信号を受けて受信信号を出力する。また、受信レベル検出部124は、無線受信部122からの受信信号のレベルを検出して受信レベルを生成して時間帯割当部114に与える。
【0039】
なお、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100は、受信レベル検出部124からの受信レベルの代わりに信号対干渉比、搬送波対雑音比又は希望波対不要信号比などの回線品質を用いてもよい。この場合には、グループ分け部112は、前記回線品質に基づいて送信バッファ部111が記憶している送信信号が有している複数のユーザ信号を複数のグループに分けてグループ分け情報を生成して時間帯割当部114に与える。
【0040】
次に、グループ分け部112及び時間帯割当部114の動作について、図2に基づいて具体的に説明する。
【0041】
例えば、グループ分け部112は、回線品質に基づいて、送信バッファ部111が記憶している送信信号が有している複数のユーザ信号を2つのグループに分けてグループ分け情報を生成してグループ分け情報及び回線品質を時間帯割当部114に与える。時間帯割当部114は、グループ分け部112からのグループ分け情報及び回線品質に基づいて、前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てる。
【0042】
ここで、上り回線で通信を行なうユーザ信号として7つのユーザ信号が存在し、ユーザ信号1、3、7は回線品質が悪いものであり、かつ、ユーザ信号2、4、5、6は回線品質が良いものであるとする。この場合に、フレームにおける上り回線の前部の時間帯に回線品質が悪いユーザ信号であるユーザ1、3、7を配置し、かつ、フレームにおける上り回線の後部の時間帯に回線品質が良いユーザ信号であるユーザ信号2、4、5、6を配置する。
【0043】
各グループに割当てられたユーザ信号の間の回線品質の差は少ないため、当然AGC利得の差も小さい。したがって、全ユーザ信号分のAGC利得をメモリ装置に格納し、ユーザ信号ごとに差し替えなくても、AGC引き込み誤差は小さくなる。例えば、回線品質が悪い場合のAGC利得と回線品質が良い場合のAGC利得のみをメモリ装置に格納しておき、割当てられたグループによってメモリ装置の2つのAGC利得のいずれかを選択すれば良い。
【0044】
なお、本発明の実施の形態1においては、時間帯割当部114は、受信レベル検出部124からの受信レベルに基づいて、送信バッファ部111が記憶している送信信号が有している複数のユーザ信号を3以上のグループに分けて、前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てる構成してもよい。
【0045】
このように、本発明の実施の形態1によれば、AGC利得の数がユーザ信号のグループの数のみでよいため、AGC利得を格納するためのメモリ装置のメモリ容量を削減し、かつ、AGC制御を容易にすることができる。
【0046】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態2においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されて、その説明が省略される。
【0047】
図3に示すように、本発明の実施の形態2に係る送受信装置300は、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100において、送信装置110の代わりに送信装置310を具備し、送信装置310が時間帯割当部114の代わりに時間帯割当部311を有している。
【0048】
すなわち、送受信装置300は、送信装置310及び受信装置120を具備している。送信装置310は、送信バッファ部111、グループ分け部112、タイミング生成113、時間帯割当部311、無線送信部115及びアンテナ116を具備している。
【0049】
時間帯割当部311の入力端子は、グループ分け部112及びタイミング生成部113の出力端子に接続されている。時間帯割当部311の出力端子は、送信バッファ部111の制御端子に接続されている。
【0050】
次に、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100と異なる本発明の実施の形態2に係る送受信装置300の動作について、説明する。
【0051】
時間帯割当部311は、グループ分け部112からのグループ分け情報及び受信レベル(回線品質)に基づいてグループごとにフレーム信号の時間帯を割り当て、ガードタイムの長さを受信レベル(回線品質)に基づいてグループごとに決め、かつ、複数のユーザ信号ごとに独立してガードタイムを挿入する。
【0052】
回線品質の良いユーザ信号は基地局装置(通信装置)との通信距離が短いユーザ信号であるため、当然伝搬遅延も少ない。したがって、回線品質の良いユーザ信号はガードタイムを短くすることができる。
【0053】
従来のように、回線品質を考慮しないで各ユーザ信号をランダムに配置した場合に、すべてのユーザ信号について最大伝搬遅延分だけガードタイムを設定する必要がある。これは、1バースト前で送信しているユーザの伝搬遅延時間が最大に近い値であるとすると、最大伝搬遅延分だけガードタイムを設定しないと衝突が生じる危険があるからである。
【0054】
しかし、本発明の実施の形態1においては、伝搬遅延時間が少ないユーザ信号の1バースト前で送信しているユーザ信号の伝搬遅延時間も少ないため、ガードタイムを短くしても衝突は生じない。
【0055】
ここで、ガードタイムは、例えば、回線品質が悪いユーザ信号について図4のように1シンボル分設定し、回線品質が良いユーザ信号について図5のように1/2シンボル分設定するとする。なお、これは、1例であって、ガードタイムの長さは、任意の値に設定可能である。また、ガードタイムの種類も、任意に設定可能である。
【0056】
このように、本発明の実施の形態2によれば、本発明の実施の形態1の効果に加えて、回線品質に基づいてユーザ信号に独立にガードタイムを設定するため、伝送効率を向上することができる。
【0057】
なお、本発明の実施の形態2においては、時間帯割当部311は、グループ分け部112からのグループ分け情報及び受信レベル(回線品質)に基づいてグループごとにフレーム信号の時間帯を割り当てる動作を実行しなくてもよい。
【0058】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図面を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態3に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態3においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されて、その説明が省略される。
【0059】
図6に示すように、本発明の実施の形態3に係る送受信装置600は、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100において、送信装置110の代わりに送信装置610を具備し、送信装置610が時間帯割当部114の代わりに時間帯割当部611を有している。
【0060】
すなわち、送受信装置600は、送信装置610及び受信装置120を具備している。送信装置610は、送信バッファ部111、グループ分け部112、タイミング生成113、時間帯割当部611、無線送信部115及びアンテナ116を具備している。
【0061】
時間帯割当部611の入力端子は、グループ分け部112及びタイミング生成部113の出力端子に接続されている。時間帯割当部611の出力端子は、送信バッファ部111の制御端子に接続されている。
【0062】
次に、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100と異なる本発明の実施の形態3に係る送受信装置600の動作について、説明する。
【0063】
時間帯割当部611は、グループ分け部112からのグループ分け情報及び受信レベル(回線品質)に基づいてグループごとにフレーム信号の時間帯を割り当て、図7に示すように、グループの境界にガードタイムを挿入する。
【0064】
品質の悪いユーザ信号は基地局装置(通信装置)との距離が長いため、伝搬遅延も当然大きい。しかし、回線品質の良いユーザ信号はガードタイムを少なくしているため、品質の悪いグループの最後に配置されたユーザ信号と品質の良いグループの最初に配置されたユーザ信号との間で、衝突が生じる場合がある。
【0065】
そこで、本発明の実施の形態3に係る送受信装置600においては、複数に分けられたグループの界にガードタイムを挿入することにより、前記衝突が生じることを防止している。
【0066】
このように、本発明の実施の形態3によれば、本発明の実施の形態1の効果に加えて、回線品質に基づいてグループごとにフレーム信号の時間帯を割り当て、グループの境界にガードタイムを挿入するため、伝送効率を向上することができる。
【0067】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図面を参照して詳細に説明する。図8は、本発明の実施の形態4に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態4においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されて、その説明が省略される。
【0068】
図8に示すように、本発明の実施の形態4に係る送受信装置800は、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100において、送信装置110の代わりに送信装置810を具備し、送信装置810が時間帯割当部114の代わりに時間帯割当部811を有している。
【0069】
すなわち、送受信装置800は、送信装置810及び受信装置120を具備している。送信装置810は、送信バッファ部111、グループ分け部112、タイミング生成113、時間帯割当部811、無線送信部115及びアンテナ116を具備している。
【0070】
時間帯割当部811の入力端子は、グループ分け部112及びタイミング生成部113の出力端子に接続されている。時間帯割当部811の出力端子は、送信バッファ部111の制御端子に接続されている。
【0071】
次に、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100と異なる本発明の実施の形態4に係る送受信装置800の動作について、説明する。
【0072】
時間帯割当部811は、グループ分け部112からのグループ分け情報及び回線品質に基づいて、回線品質が良い前記グループをフレームの前部の時間帯に配置し、回線品質が悪いグループをフレームの後部の時間帯に配置する。
【0073】
ここで、図9に示すように、上り回線で通信を行なうユーザ信号として7つのユーザ信号が存在し、ユーザ信号2、4、5、6は回線品質が良いものであり、ユーザ信号1、3、7は回線品質が悪いものであるとする。この場合に、時間帯割当部811は、フレームにおける上り回線の前部の時間帯に回線品質が良いユーザ信号であるユーザ信号2、4、5、6を配置し、かつ、フレームにおける上り回線の後部の時間帯に回線品質が悪いユーザ信号であるユーザ1、3、7を配置する。
【0074】
各グループに割当てられたユーザ信号の間の回線品質の差は少ないため、当然AGC利得の差も小さい。したがって、全ユーザ信号分のAGC利得をメモリ装置に格納し、ユーザ信号ごとに差し替えなくても、AGC引き込み誤差は小さくなる。例えば、回線品質が悪い場合のAGC利得と回線品質が良い場合のAGC利得のみをメモリ装置に格納しておき、割当てられたグループによってメモリ装置の2つのAGC利得のいずれかを選択すれば良い。
【0075】
回線品質の良いユーザ信号の場合にはAGC利得は当然小さい値となり、回線品質の悪いユーザ信号の場合にはAGC利得は当然大きい値となる。ここで、AGCの動作だが、一般にAGC利得を大きくしていく方が、AGC利得を小さくしていく方に比較すると、応答が早い。
【0076】
したがって、回線品質の良いユーザ信号を前部に配置し、かつ、回線品質の悪いユーザ信号を後部に配置する方がAGCの応答は速くなり、さらにAGC引き込み精度を向上させることができる。
【0077】
なお、本発明の実施の形態4においては、時間帯割当部811は、回線品質に基づいて、送信バッファ部111が記憶している送信信号が有している複数のユーザ信号を3以上のグループに分けて、回線品質が良いグループから順次に配置するように構成してもよい。
【0078】
また、本発明の実施の形態4は、本発明の実施の形態2、3に適用することができる。
【0079】
このように、本発明の実施の形態4によれば、AGC利得の数がユーザ信号のグループの数のみでよいため、AGC利得を格納するためのメモリ装置のメモリ容量を削減し、かつ、AGC制御を容易にすることができる。また、本発明の実施の形態4によれば、回線品質の良いユーザ信号を前部に配置し、かつ、回線品質の悪いユーザ信号を後部に配置するため、AGCの応答は速くなるから、さらにAGC引き込み精度を向上させることができる。
【0080】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について、図面を参照して詳細に説明する。図10は、本発明の実施の形態5に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態5においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されて、その説明が省略される。
【0081】
図10に示すように、本発明の実施の形態5に係る送受信装置1000は、本発明の実施の形態1に係る送受信装置100において、送信装置110の代わりに送信装置1010を具備し、送信装置1010がグループ分け部112及び時間帯割当部114の代わりにグループ分け部1011及び時間帯割当部1012を有している。
【0082】
すなわち、送受信装置1000は、送信装置1010及び受信装置120を具備している。送信装置1010は、送信バッファ部111、グループ分け部1011、タイミング生成113、時間帯割当部1012、無線送信部115及びアンテナ116を具備している。
【0083】
時間帯割当部1012の入力端子は、グループ分け部1011及びタイミング生成部113の出力端子に接続されている。時間帯割当部1012の出力端子は、送信バッファ部111の制御端子に接続されている。
【0084】
グループ分け部1011は、複数のユーザ信号を有する送信信号及び受信レベル検出部124からの受信レベル(回線品質)を受ける。また、グループ分け部1011は、複数のユーザ信号を用いる通信端末装置の移動速度を検出する移動速度を検出装置(図示せず)からの移動速度情報を受ける。
【0085】
そして、グループ分け部1011は、受信レベル(回線品質)及び移動速度情報に基づいて、送信バッファ部111が記憶している送信信号が有している複数のユーザ信号を複数のグループに分けてグループ分け情報、受信レベル及び移動速度情報を時間帯割当部1012に与える。
【0086】
時間帯割当部1012は、グループ分け部1011からのグループ分け情報、受信レベル及び移動速度情報に基づいて複数のユーザ信号を複数のグループに分け、かつ、高速の通信端末装置のグループに属するユーザ信号に固定的なガードタイムを設定する。
【0087】
この場合に、時間帯割当部1012は、図11に示すように、高速の通信端末装置のグループを前記フレームの最後部の時間帯に配置することが望ましい。
【0088】
本発明の実施の形態5は、本発明の実施の形態2〜4のいずれかに適用することができる。
【0089】
このように、本発明の実施の形態5によれば、本発明の実施の形態1〜4のいずれかの効果に加えて、通信端末装置の移動速度に応じてガードタイムを変化させる度合を少なくすることができる。
【0090】
なお、本発明は、CDMA方式、OFDM方式又はシングルキャリア方式などの任意の通信方式に適用可能である。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、AGC利得の数がユーザ信号のグループの数のみでよいため、AGC利得を格納するためのメモリ装置のメモリ容量を削減し、かつ、AGC制御を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る送受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る送受信装置に用いる送信信号の1例を説明するための図
【図3】本発明の実施の形態2に係る送受信装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る送受信装置に用いる送信信号の1例を説明するための図
【図5】本発明の実施の形態2に係る送受信装置に用いる送信信号の他の例を説明するための図
【図6】本発明の実施の形態3に係る送受信装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係る送受信装置に用いる送信信号の1例を説明するための図
【図8】本発明の実施の形態4に係る送受信装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態4に係る送受信装置に用いる送信信号の1例を説明するための図
【図10】本発明の実施の形態5に係る送受信装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態5に係る送受信装置に用いる送信信号の1例を説明するための図
【図12】従来の送受信装置の構成を示すブロック図
【図13】従来の送受信装置に用いる送信信号の1例を説明するための図
【符号の説明】
100、300、600、800、1000 送受信装置
110、310、1010 送信装置
120 受信装置
111 送信バッファ部
112、1011 グループ分け部
113 タイミング生成
114、311、611、811、1012 時間帯割当部
115 無線送信部
116、121 アンテナ
122 無線受信部
123 受信バッファ部
124 受信レベル検出部
Claims (8)
- 回線品質に基づいて通信を行う複数のユーザ信号を複数のグループに分けるグループ分け手段と、前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てる時間帯割当手段と、を具備することを特徴とする送受信装置。
- 前記グループ分け手段は、上り回線についてのみ前記複数のユーザ信号を前記複数のグループに分けることを特徴とする請求項1記載の送受信装置。
- 前記時間帯割当手段は、ガードタイムの長さを前記回線品質に基づいて前記グループごとに決め、かつ、前記複数のユーザ信号ごとに独立して前記ガードタイムを挿入するガードタイム挿入手段を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の送受信装置。
- 前記時間帯割当手段は、前記グループの境界にガードタイムを挿入するガードタイム挿入手段を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の送受信装置。
- 前記時間帯割当手段は、回線品質が悪い前記グループを前記フレームの前部の時間帯に配置し、回線品質が良い前記グループを前記フレームの後部の時間帯に配置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の送受信装置。
- 前記時間帯割当手段は、回線品質が良い前記グループを前記フレームの前部の時間帯に配置し、回線品質が悪い前記グループを前記フレームの後部の時間帯に配置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の送受信装置。
- 前記グループ分け手段は、複数のユーザ信号を用いる複数の通信端末装置の移動速度情報に基づいて前記複数のユーザ信号を前記複数のグループに分ける手段と、高速の前記通信端末装置の前記グループに属する前記ユーザ信号に固定的なガードタイムを設定するガードタイム設定手段と、を具備することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の送受信装置。
- 回線品質に基づいて通信を行う複数のユーザ信号を複数のグループに分けるグループ分けステップと、前記グループごとにフレームの時間帯を割り当てる時間帯割当ステップと、を具備することを特徴とする送受信方法。
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JP2009538032A (ja) * | 2006-05-19 | 2009-10-29 | エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド | 無線通信システムにおける効果的で効率的な送信のために無線資源を構成する方法 |
-
2003
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