JP2004228740A - ネットワ−ク管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】リング状に接続された複数のサブネットワークを集約したリングサブネットワークを簡略化した管理モデルに基づいて管理する。
【解決手段】ネットワークを構成する各ノードに対応する全てのレイヤを包含したMLSモデルを作成するノードモデル化手段111と、リング状に接続されている複数のノードからなるネットワークを集約したリングMLSモデルを作成するリングモデル化手段112と、リングMLSモデルとこれに包含されるMLSモデルとの親子関係を表す情報を登録する関連情報登録手段113と、集約された個々のノードのadd/drop側の終端点を、リングMLSに関するadd/drop側の終端点として登録する終端点登録手段114とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の伝送装置(ノード)とこれらを結ぶ伝送路とで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理システムに関し、特に、リング状に接続された複数のノードをまとめて管理する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク管理システムでは、基本的に、各ノードを示すノードアイコンとこれらのノードアイコンを結ぶ線分とによって、ネットワークにおけるノード相互の接続関係を示すトポロジをGUI画面上に表示し、オペレータによる様々なネットワーク管理業務を支援している。このようなネットワーク管理システムでは、オペレータは、GUI画面に表示されたトポロジに基づいて、ネットワークの構成を把握し、その知識の上にたって、パス管理や構成管理、障害管理および性能管理などに代表されるネットワーク管理業務を行っている。
【0003】
一般的なネットワーク管理システムでは、ITU−Tによる勧告M.3100に示された管理モデルに従って、ネットワークを構成する各要素をオブジェクトとして管理し、これらのオブジェクトに関するデータベースを作成している。
上述した勧告M.3100に従う管理モデルにおいては、同期ディジタルハイアラーキに従って構築されたネットワークは、通信速度に対応する複数のレイヤごとに捉えられるので、当然ながら、ネットワークを構成する様々な要素もまた、それぞれのレイヤごとにモデル化される。
【0004】
例えば、図11(a)に示すように、複数のノードがリング状に接続された物理構成は、図11(b)に示すように、各レイヤにおいてそれぞれのノードに対応するサブネットワークや、これらのサブネットワークが持つ終端点および終端点間の接続を表すリンクコネクションなどの要素に対応するオブジェクトからなる管理モデルに置き換えられる。
【0005】
このような基本的なネットワーク管理システムでは、ネットワークの大規模化に伴って、当然ながら、GUI画面上に表示されるノードが膨大な数となるため、GUI画面に基づいて、オペレータがネットワークのトポロジを把握することが困難になってきている。
このような大規模なネットワークに適合するネットワーク管理システムとして、ノードアイコンを地域ごとにまとめてネットワークシステムを階層化し、GUI画面に階層的に表示する技術や、管理地域ごとにネットワーク管理システムを設け、これらのネットワーク管理システムを更に上位のネットワーク管理システムによって統合的に管理することにより、ネットワーク管理システムを階層的に構築する技術が提案されている。
【0006】
上述したネットワークシステムを階層的に表示する技術によれば、膨大な数のノードが複雑に絡み合ったネットワークをオペレータが階層的に把握することを助けることができる。例えば、膨大な数のノードのいずれかに障害が発生した場合に、オペレータは、まず、図12(a)に示すような地域ごとにまとめられたサブネットワークを単位とする上位の階層のトポロジが表示されたGUI画面から障害が発生したノードを含むサブネットワークを見つけ、次に、このサブネットワークのトポロジをGUI画面に表示させるというように(図12(b)参照)、順次に階層を下っていくことにより、管理対象のノードを容易に特定し、適切な管理操作を実行することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、ネットワーク管理システム自体を階層的に構築する技術によれば、下位のネットワーク管理システムそれぞれが管理対象とするノードを、オペレータが十分にトポロジを把握できる程度の数に抑えることにより、下位のネットワーク管理システムをそれぞれ担当するオペレータの作業負担を軽減することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−312342号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のネットワーク管理システムでは、ネットワーク構成の階層的表示を適用したか否かにかかわらず、オペレータの操作対象が個々のノードであることには変わりはない。
例えば、従来のネットワーク管理システムにおいて、図12(a)に示すように、ある地域AのサブネットワークAに属するノードAと、このサブネットワークAに別の地域CのサブネットワークCを介して接続された更に別の地域BのサブネットワークBに属するノードBとを経由するパスを設定する場合は、これらの各サブネットワークのトポロジを順次にGUI画面に表示させた上で、それぞれのサブネットワークにおける経路を設定していく必要がある。
【0010】
当然ながら、多数のサブネットワークを横断してパスを設定する場合には、上述したような手順をそれぞれのサブネットワークについて繰り返す必要があるので、オペレータの作業は非常に煩雑であった。
ところで、上述したようなパスを設定する場合に、パスの基点Aおよび終点Bとなるノードを、それぞれのサブネットワークの中で特定することはもちろん必要である。しかしながら、単にパスの中継地点となるサブネットワークにおいては、そのパスが具体的にサブネットワーク内のどのノードを通って設定されているかは必ずしも重要ではない。
【0011】
例えば、サブネットワークがリング状の構成を備えている場合には、このリング状のサブネットワークに接続されている任意の2つのノード相互を中継するパスとして、必然的に、リングを東回りに回るパスとリングを西回りに回るパスとが考えられる。そして、通常の場合は、これらの2通りのパスのうちどちらを選択しても、パスを設定するという目的を確実に果たすことができる。
【0012】
これらのことから、パスの設定などにかかわるネットワークの管理作業の際に、サブネットワーク単位の操作を可能とすることができれば、ネットワーク管理システムのオペレータの作業負担を大幅に軽減することができると考えられる。もちろん、ネットワークの構成要素からなる論理的な集合をサブネットワークとして定義すること自体は、ITU−Tによる勧告M.3100による管理モデルにおいても規定されている。
【0013】
しかしながら、上述した勧告M.3100に従う管理モデルでは、ネットワークを構成する全ての要素、すなわち、このネットワークを構成する個々のサブネットワークや終端点およびリンクコネクションを、レイヤごとに管理する必要がある。したがって、例えば、図13(a)に示すように、リング状に接続されたあるレイヤにおけるサブネットワークA、B、C、D(図13(a)において、符号A、B、C、Dを付した楕円で示す)をまとめて、図13(b)に示すようなリングサブネットワークを定義する際には、サブネットワークA、B、C、Dとリングの外部のネットワークとの接続点であるadd/drop側の終端点を、そのレイヤにおけるリングサブネットワークに属する終端点として新たに定義しなければならない。一方、個々のノードを制御する管理操作を保証するためには、リングサブネットワークにまとめられたサブネットワークA、B、C、Dそれぞれに関する情報を、リングネットワークに関する情報とともに保持し、更に、このリングサブネットワークとこれを構成するサブネットワークA、B、C、Dとの親子関係を示す情報もまた管理する必要がある。これらのことは、複数のサブネットワークをまとめて更に大きなサブネットワークを定義した場合においても同様である。したがって、上述した勧告M.3100を忠実に適用したネットワーク管理システムでは、レイヤごとに、リングを構成するサブネットワークに関する膨大なオブジェクト群とともにそれらを集約したリングサブネットワークに関する大量のオブジェクト群を持って、これらのオブジェクトとともにその親子関係をも管理する必要がある。更に、各リングサブネットワークに関する親子関係は、それぞれのリングを構成するサブネットワークの追加、変更および削除のたびにその関連を見直す必要がある。
【0014】
このように、従来のネットワーク管理システムでは、複数のサブネットワークを集約した上位のサブネットワークを定義した場合には、ネットワークにかかわるオブジェクトの総数が膨大な数となる上に、元の複数のサブネットワークに関連するオブジェクトと集約によって形成された上位のサブネットワークに関連するオブジェクトとの関係を維持するために、非常に大きな情報量および処理能力が必要である。このことが、従来のネットワーク管理システムにおいて、上述したような論理的な上位のサブネットワークごとに管理することによる効率化を図る上での阻害要因になっている。
【0015】
上述したネットワーク管理処理の困難さは、特にパス管理処理において顕著に表れる。
例えば、図13(a)に示したサブネットワークAのadd/drop側の終端点aEndとサブネットワークCのadd/drop側の終端点zEndとを通るパスとして、サブネットワークA内のコネクションであるサブネットワークコネクションA、サブネットワークAの終端点A―1、この終端点A―1とサブネットワークBとを接続するリンクコネクションA−B、サブネットワークBにおいてリンクコネクションA−Bが接続された終端点B―1、サブネットワークB内のコネクションであるサブネットワークコネクションB、サブネットワークBの別の終端点B―2、この終端点B―2とサブネットワークCとを接続するリンクコネクションB−C、サブネットワークCにおいてリンクコネクションB−Cが接続された終端点C―1およびこの終端点C―1と終端点zEndとを接続するサブネットワーク内のコネクションであるサブネットワークコネクションCからなる経路が設定された場合に、ネットワーク管理システムは、以上に挙げた全ての要素からなる経路を維持しておくとともに、図13(b)に示すように、リングサブネットワークにおいて定義されたadd/drop側の終端点aEndと終端点zEndとを結ぶリングサブネットワーク内のコネクションであるサブネットワークコネクションRを作成し、このサブネットワークコネクションRと上述した実際の経路との関係を管理する必要がある。また一方、このようにして設定されたパスを削除する際には、まず、経路として設定された各サブネットワークA、B、CのサブネットワークコネクションA、B、Cを削除し、その後に、図13(b)に示したリングサブネットワークのサブネットワークコネクションRを削除し、最後にパスを削除するという手順を踏んで、リングサブネットワークにおけるサブネットワークRとこのリングサブネットワークに集約された各サブネットワークにおいて形成された経路との関係を管理する必要がある。
【0016】
つまり、複数のサブネットワークにおける実際の経路を構成するサブネットワークコネクションと、これらのサブネットワークを集約した上位のサブネットワークにおける仮想的な経路であるサブネットワークコネクションとをレイヤごとに2重にモデル化し、これらのモデルに対応するオブジェクトをそれぞれ管理する必要があるところに、従来のネットワーク管理システムにおいて、複数のサブネットワークを集約した上位のサブネットワークを経由するパスを管理する処理を煩雑にしている原因がある。
【0017】
ところで、上述した勧告M.3100は、ネットワークのトポロジがレイヤごとに異なっているような複雑なネットワークをも忠実にモデル化することができるところに利点がある。
しかしながら、例えば、図11(a)に示すように、同等の機能を備えたノードがリング状に接続されて構成されたネットワークでは、全てのレイヤにおいてトポロジが共通している。このような場合に、レイヤごとに、そのレイヤにおけるノードに対応するサブネットワークをリング状に接続したリングサブネットワークを表すモデルを作成し、更に、このリングサブネットワークを論理的な上位のサブネットワークとしてレイヤごとにモデル化すること、そして、これらのモデルに対応するオブジェクトをレイヤごとに管理することは、冗長な作業であると考えられる。
【0018】
したがって、上述したリング状のネットワークのように、所定の条件を満たすネットワークについて、勧告M.3100に従う管理モデルを簡略化した管理モデルを適用することにより、該当するネットワークに関連する管理作業を大幅に効率化することが可能である。
本発明は、リング状に接続された複数のサブネットワークを集約したリングサブネットワークを簡略化した管理モデルに基づいて管理可能なネットワーク管理システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
図1に、本発明にかかわるネットワーク管理システムの原理ブロック図を示す。
請求項1の発明は、複数のノードとこれらのノードを結ぶ伝送路とで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理システムにおいて、ネットワークを構成する各ノードについて、そのノードに対応する全てのレイヤを包含したサブネットワークを示すマルチレイヤサブネットワークモデルを作成するノードモデル化手段111と、ネットワークに含まれるノードであって、互いにリング状に接続されている複数のノードを指定する指定指示の入力に応じて、指定指示で示された複数のノードに対応する全てのレイヤを包含したリングサブネットワークを示すリングマルチレイヤサブネットワークモデルを作成するリングモデル化手段112と、指定指示に基づいて、リングマルチレイヤサブネットワークモデルと、これに包含されるマルチレイヤサブネットワークモデルとの親子関係を表す情報を登録する関連情報登録手段113と、指定指示で示された複数のノードに対応してノードモデル化手段111によってそれぞれ作成されたマルチレイヤサブネットワークモデルに含まれる情報に基づいて、複数のノードに対応するマルチレイヤサブネットワークとリングサブネットワークの外部のノードとの接続点であるadd/drop側の終端点を、リングマルチレイヤサブネットワークに関するadd/drop側の終端点として登録する終端点登録手段114とを備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項1の発明では、ノードモデル化手段111とリングモデル化手段112とによって、複数のマルチレイヤサブネットワークモデルがリング状に接続されたリングマルチレイヤサブネットワークモデルを作成する。このとき、関連情報登録手段113は、各リングマルチレイヤサブネットワークモデルとそれに属するマルチレイヤサブネットワークモデルとの親子関係を示す情報を登録し、また、終端点登録手段114は、各リングマルチレイヤサブネットワークモデルのadd/drop側の終端点として、そのリングサブネットワークに属するサブネットワークのadd/drop側の終端点を登録する。
【0021】
これにより、リング状に接続された複数のノードからなるサブネットワークを、全てのレイヤを包含し、また、これらのノードに関連するadd/drop側の終端点が登録された簡略なモデルによって表し、この簡略なモデルに基づいてリング状のサブネットワークを管理することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のネットワーク管理システムにおいて、ネットワークを構成する全ての要素をレイヤごとにモデル化して得られた管理モデルを構成するオブジェクト群を表す情報を保持する管理用データベース110と、マルチレイヤサブネットワークモデルに対応するオブジェクトおよびリングマルチレイヤサブネットワークモデルに対応するオブジェクトに関する情報を保持する画面用データベース120とを更に備え、ノードモデル化手段111は、管理用データベース110から、モデル化する対象のノードに関連する情報を収集するノード情報収集手段115と、ノード情報収集手段115によって収集された情報に基づいて、ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークモデルを表すマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを作成し、画面用データベース120に登録するノードモデル登録手段116とを備え、リングモデル化手段112は、リングマルチレイヤサブネットワークモデルを表すリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを作成し、画面用データベース120に登録するリングモデル登録手段117を備え、終端点登録手段114は、指定指示に基づいて、管理用データベース110から各ノードのadd/drop側の終端点に関する情報を検索する終端点検索手段118と、終端点検索手段118によって検索された情報に基づいて、リングマルチレイヤサブネットワークのadd/drop側の終端点と各ノードの終端点との関係を示す情報を作成し、画面用データベース120にリングマルチレイヤサブネットワークに関連して登録する終端点情報登録手段119とを備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項2の発明では、この管理モデルからノード情報収集手段115が必要なノードに関する情報を収集し、この情報に基づいて、ノードモデル登録手段116により、マルチレイヤサブネットワークモデルを作成して、画面用データベース120に登録する。また、リングモデル登録手段117により、指定指示で指定された複数のノードからなるリング状のネットワークを表すオブジェクトが作成され、画面用データベース120に登録される際に、終端点検索手段118により、管理用データベース110からリングを構成する各ノードに関連する各レイヤの終端点に関する情報が収集され、この情報に基づいて、終端点情報登録手段119により、リングマルチレイヤサブネットワークモデルのadd/drop側の終端点と上述した各ノードに対応する各レイヤにおけるサブネットワークに関連するadd/drop側の終端点との関係を示す情報が、画面用データベース120に登録される。
【0023】
このようにして、管理用データベース110に保持された管理モデルを基礎として、リングを構成する複数のノードに対応するサブネットワークを集約したリングサブネットワークを、全てのレイヤを包含し、また、これらのノードに関連するadd/drop側の終端点が登録された簡略なモデルによって表し、この簡略なモデルに基づいてリング状のサブネットワークを管理することができる。
【0024】
したがって、例えば、管理用データベース110に、上述した勧告M.3100に従う管理モデルを構成するオブジェクト群を保持しておけば、この標準的な管理モデルに基づいた簡略なモデルを構成するオブジェクト群を作成して画面用データベース120に保持し、この簡略なモデルに基づくGUI画面をオペレータに提供することができる。
【0025】
請求項3の発明は、請求項2に記載のネットワーク管理システムにおいて、関連情報登録手段113は、指定指示で示された各ノードに対応して画面用データベース120に保持された各マルチレイヤサブネットワークオブジェクトに、これらのマルチレイヤサブネットワークを集約したリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを親として示す情報を付加する親情報付加手段121と、画面用データベース120に保持されたリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに、指定指示で示された各ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを子として示す情報からなるリストを付加する子情報付加手段122とを備え、終端点情報登録手段119は、終端点検索手段118によって検索された情報に基づいて、各ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークにそれぞれ備えられた終端点オブジェクトと、リングマルチレイヤサブネットワークに対応して登録するadd/drop側の終端点に対応するオブジェクトとの関係を示すポインタからなるリストを、リングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに終端点を示す情報として付加するリスト付加手段124とを備えたことを特徴とする。
【0026】
請求項3の発明では、親情報付加手段121と子情報付加手段122とによって、集約されるノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトとこれらを集約して生成されるリングネットワークに対応するリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトとに、それぞれ親を示す情報と子を示す情報とを付加することにより、これらのオブジェクト相互の親子関係を明確に示すことができる。また、終端点検索手段118によって検索された情報に基づくポインタからなるリストを、リスト付加手段124によってリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに付加することにより、各ノードの終端点を、これらを集約したリングネットワークの終端点と明確に関連付けることができる。
【0027】
図2に、本発明にかかわるネットワーク管理システムの原理的な構成例を示す。
図2に示すように、請求項3に記載のネットワーク管理システムにおいて、リング状のネットワークに属しているノードのいずれかが削除された旨の削除通知に応じて、削除されたノードに対応して画面用データベース120に保持されたマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに付加された親を示す情報と、この情報によって示されるリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに付加されたリストに含まれている削除されたノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを子として示す情報を削除する関連情報削除手段126とを備えて構成することもできる。
【0028】
このような構成のネットワーク管理システムでは、削除通知に応じて、関連情報削除手段126が、削除対象となったノードを含むリングネットワークに対応するオブジェクトと削除対象のノードに対応するオブジェクトとからそれぞれ関連情報を削除する。これにより、現実のネットワークにおける構成の変更を画面用データベース120に保持された簡略化されたモデルにも反映することができる。
【0029】
また、図2に示すように、請求項3に記載のネットワーク管理システムにおいて、新たなノードが構成済みのリングネットワークに追加された旨の追加通知に応じて、新たなノードに対応して作成されたマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに、リングネットワークに対応するリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを親として示す情報を付加するとともに、リングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに付加されたリストに、新たなノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを子として示す情報を追加する関連情報追加手段128と、追加通知で示された新たなノードに対応して管理用データベース110に保持されたadd/drop側の終端点に関する情報に基づいて、リングマルチレイヤサブネットワークのadd/drop側の終端点と新たなノードの終端点との関係を示す情報を作成し、画面用データベース120に登録する終端点追加手段129とを備えて構成することもできる。
【0030】
このように構成されたネットワーク管理システムでは、ノードの追加に伴って、ノードモデル化手段111により、新たなノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトが作成され、画面用データベースに登録される。その後、追加通知に応じて、関連情報追加手段128が、追加されたノードに対応するオブジェクトおよび追加先のリングネットワークに対応するオブジェクトにそれぞれ適切な関連情報を追加する。また、このとき、終端点追加手段129は、新たなノードに対応して管理用データベース110に保持された終端点に関する情報に基づいて、画面用データベース120に保持されたリングネットワークに対応するオブジェクトに新たなノードに対応する終端点を追加する。
【0031】
このように、追加通知に応じて、対象となるノードが属するリングネットワークとそのノードとの関係を示す情報を、追加されたノードおよびこれを含むリングネットワークにそれぞれ対応するオブジェクトに追加することにより、現実のネットワークにおける構成の変更を画面用データベース120に保持された簡略化されたモデルにおいても反映することができる。
【0032】
更に、図2に示すように、請求項2に記載のネットワーク管理システムにおいて、リング状に接続された複数のサブネットワークを集約して形成されたリングサブネットワークを経由するパスを設定する旨のパス設定指示に応じて、画面用データベース120から該当するリングサブネットワークに対応して登録されたadd/drop側の終端点に関する情報を検索する終端点情報検索手段131と、検索された終端点を示す情報に基づいて、リングサブネットワークに備えられた終端点を表示する終端点表示手段132と、終端点表示手段132によって表示された終端点の中から設定すべきパスの経由点となる終端点を選択する選択指示を受け付ける選択受付手段133と、選択された終端点に関して検索されたリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトについて画面用データベース120に登録された情報に基づいて、これらの終端点を接続するために必要な経路を求める経路決定手段134と、経路決定手段134によって求められた経路を構成する要素に関する情報の変更を管理用データベース110に反映する経路情報反映手段135とを備えて構成することもできる。
【0033】
このように構成されたネットワーク管理システムでは、パス設定指示に応じて、終端点情報検索手段131によって得られた検索結果に基づいて、終端点表示手段132は、画面用データベース120を参照し、該当するリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトについて登録されたadd/drop側の終端点を表示してオペレータにパスの経路に関する選択肢として提供する。選択指示の入力に応じて、選択受付手段133は、オペレータによって選択された終端点を示す情報を経路決定手段134に渡し、この情報と画面用データベース120に保持されている情報とに基づいて、経路決定手段134は、例えば、最短ルート検索アルゴリズムなどに従って適切な経路を決定する。そして、このようにして決定された経路に関する情報は、経路情報反映手段135により、管理用データベース110の内容に反映される。
【0034】
これにより、画面用データベース120に保持されたオブジェクト群から構成される簡略化されたモデルに基づく表示をオペレータに提供しつつ、このモデルに基づくパス設定指示に応じて、適切な経路を構成するために必要な変更を管理用データベース110に対して行うことにより、この経路の設定に伴う変化を管理モデルに反映することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図3に、本発明にかかわるネットワーク管理システムの実施形態を示す。
図3に示したネットワーク管理システムにおいて、ネットワーク制御部201は、通信制御部202を介して監視対象である各ノード200〜200から生成、削除、属性変更、障害などの通知を受け付け、これに応じて、勧告M.3100に準拠する管理モデルの体系に従って必要なインスタンスを作成して、管理用オブジェクト管理部203を介して管理用データベース(DB)110に格納する。また、図3に示した画面制御部210は、ネットワーク制御部201から画面の更新を指示されたとき、あるいは、オペレータが操作するクライアント端末から通信制御部205を介して画面の更新が指示されたときに、これらの指示に応じて、後述する簡略化モデルに基づく適切なインスタンスを作成し、画面オブジェクト管理部206を介して画面用データベース(DB)120に格納する。
【0036】
図4に、画面制御部の詳細構成を示す。また、図5に、勧告M.3100に基づく管理モデルのオブジェクト体系と、本発明にかかわる簡略化モデルとの関係を示す。
図4に示した画面制御部210において、指示解釈部211は、ネットワーク制御部201から受け取った指示あるいは通信制御部205を介してクライアント端末から受け取った指示を解釈し、この解釈結果に基づいて、マルチレイヤサブネットワーク(MLS)処理部212、リングマルチレイヤサブネットワーク(MLS)処理部213、マルチレイヤリンク(MLL)処理部214およびパス設定処理部216に対して必要な処理の実行を指示する。
【0037】
MLS処理部212は、指示解釈部211からの指示に応じて、指定されたノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクト(以下、MLSオブジェクトと称する)を作成する処理など、このMLSオブジェクトに関する処理を行い、画面用オブジェクト管理部206を介して、この処理結果を画面用DB120に反映する。
【0038】
ここで、MLS処理部212において作成されるMLSオブジェクトは、指定されたノードに対応する全てのレイヤを包含したサブネットワークをモデル化したものであり、図5に示した勧告M.3100に基づくレイヤごとのモデル体系の含まれるオブジェクト群とは別に、例えば、アドミニストレイティブドメイン(図5においては、Administrative Domainとして示した)の配下に位置付けられる。
【0039】
また、図4に示したリングMLS処理部213は、指示解釈部211からの指示に応じて、指定された複数のノードから構成されるリングネットワークに対応するリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクト(以下、リングMLSオブジェクトと称する)を作成する処理など、このリングMLSオブジェクトに関する処理を行い、画面用オブジェクト管理部206を介して、その処理結果を画面用DB120に反映する。
【0040】
このリングMLS処理部213によって作成されるリングMLSオブジェクトは、リングを構成する各ノードに対応する全てのレイヤを包含したサブネットワークを集約した論理的なサブネットワークをモデル化したものであり、上述したMLSオブジェクトと同様に、アドミニストレイティブドメインの配下に位置付けられる(図5参照)。
【0041】
また、図4に示したMLL処理部214は、指示解釈部211からの指示に応じて、指定されたノード相互あるいはリング相互の間のリンクに対応するマルチレイヤリンクオブジェクト(以下、MLLオブジェクトと称する)を作成する処理など、このMLLオブジェクトに関する処理を行い、画面用オブジェクト管理部206を介して、その処理結果を画面用DB120に反映する。
【0042】
このMLL処理部214によって作成されるMLLオブジェクトは、指定されたノード相互あるいはリング相互の間に存在する全てのレイヤを包含したリンクをモデル化したものであり、上述したMLSオブジェクトやリングMLSオブジェクトと同様に、アドミニストレイティブドメインの配下に位置付けられる(図5参照)。
【0043】
つまり、画面制御部210は、図5において、アドミニストレイティブドメインの配下に位置付けられたMLSオブジェクト、リングMLSオブジェクトおよびMLLオブジェクトからなる簡略化されたモデルに基づいて、オペレータにGUI画面を提供する役割を果たす。
一方、パス設定処理部216は、指示解釈部211からの指示に応じて後述するパス設定に関する処理を行い、この処理によって得られたパス設定に関する情報をネットワーク制御部201に渡し、ネットワーク制御部201によるパス設定制御処理に供する。また、図4に示した更新制御部215は、MLS処理部212、リングMLS処理部213、MLL処理部214およびパス設定処理部216から画面の更新に関する情報を受け取り、通信制御部205を介してクライアント端末にこの画面の更新に関する情報を渡す。
【0044】
ここで、図3および図4に示した各部と図1あるいは図2に示した各手段との対応関係について説明する。
図4に示したMLS処理部212は、図1に示したノードモデル化手段111に相当する。図4に示したリングMLS処理部213は、図1に示したリングモデル化手段112、関連情報登録手段113および終端点登録手段114の機能を果たす。また、図4に示したパス設定処理部216は、図2に示した終端点情報検索手段131、選択受付手段133および経路決定手段134の機能を果たす。一方、図2に示した終端点表示手段132の機能は、図4に示したパス設定処理部216から受け取った情報に基づいて、更新制御部215が通信制御部205を介して図3に示したクライアント端末の画面の更新を制御することによって果たされる。また、図2に示した経路情報反映手段135の機能は、パス設定処理部216によって得られた情報に基づいて、ネットワーク制御部201が適切なパス設定処理を実行することによって果たされる。
【0045】
以下、本発明にかかわるネットワーク管理システムの動作について説明する。
図3に示したネットワーク制御部201は、例えば、新たなノードやリンクが生成された旨が通信制御部202を介して通知されると、新たなノードやリンクに対応するインスタンスを生成し、管理用オブジェクト管理部203を介して管理用DB110に登録するとともに、生成されたノードやリンクに関する情報を画面制御部210に渡して、GUI画面に関する処理を依頼する。
【0046】
新たなノードに関する画面処理の依頼に応じて、指示解釈部211は、MLS処理部212にネットワーク制御部201から受け取った情報を渡し、上述した簡略化モデルに基づく新たなオブジェクトを画面用DB120に登録するために必要な処理を指示する。
これに応じて、MLS処理部212は、受け取った情報に基づいて、新たに生成されたノードに対応する全てのレイヤを包含するサブネットワークを表すオブジェクトのインスタンスを作成し、画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120に登録する。
【0047】
一方、新たなリンクに関する画面処理の依頼に応じて、指示解釈部211は、MLL処理部214にネットワーク制御部201から受け取った情報を渡し、上述した簡略化モデルに基づく新たなオブジェクトを画面用DB120に登録するために必要な処理を指示する。
これに応じて、MLL処理部214は、受け取った情報に基づいて、新たに生成されたリンクに対応する全てのレイヤを包含するリンクを表すオブジェクトのインスタンスを作成し、画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120に登録する。
【0048】
MLS処理部212およびMLL処理部214は、上述したようにして新たなオブジェクトの登録をしたときなど、GUI画面の更新が必要となったときに、更新制御部215および通信制御部205を介してGUI画面の更新に必要な情報を図3に示したクライアント端末に渡す。このようにして渡された情報に基づいて、クライアント端末は、例えば、図6(a)に示すように、新たなノードに対応するMLSや新たなリンクに対応するMLLを示す適切なアイコンをGUI画面に追加して表示し、オペレータに現時点におけるネットワークのトポロジに関する情報を提供する。
【0049】
次に、図6(a)に示した4つのMLSa、MLSb、MLSc、MLSdからなるリング状のサブネットワークを集約して、リングMLSを形成する動作について、詳細に説明する。
図7に、リングMLS処理部213の詳細構成を示す。
図7に示したリングMLS処理部213において、リング制御部221は、図4に示した指示解釈部211による解釈結果に基づいて、実体管理部222にリングMLSオブジェクトのインスタンスに関する処理の実行を指示し、また、属性管理部223に、指定するオブジェクトの属性に関する処理の実行を指示する。
【0050】
図7に示した属性管理部223において、関連情報作成部224は、リング制御部221からの指示で指定された複数のMLSオブジェクトとこれらを集約したリングMLSオブジェクトとの関連を示す関連情報の作成および変更を行い、この関連情報に基づいて、画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120に登録された各オブジェクトの属性情報を操作する。また、図7に示した終端点情報収集部225は、リング制御部221からの指示に応じて、画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120から、指定されたMLSに対応するノードの終端点に関する情報を収集する。また、この終端点情報収集部225によって収集された情報は、図7に示した終端点リスト管理部226に渡され、リングを構成する個々のMLSのadd/drop側の終端点と、リングMSLのadd/drop側の終端点との関係を示すポインタを、画面用DB120に保持されたリングMLSオブジェクトの属性情報の一部として管理する処理に供される。
【0051】
ここで、図7に示した各部と図1および図2に示した各手段との対応関係について説明する。
図7に示した実体管理部222は、図1に示したリングモデル登録手段117に相当する。図7に示した関連情報管理部224は、図1に示した親情報付加手段121および子情報付加手段122の機能を果たすとともに、図2に示した関連情報削除手段126および関連情報追加手段128の機能を果たす。また、図7に示した終端点情報収集部225は、図1に示した終端点検索手段118に相当する。図7に示した終端点リスト管理部226は、図1に示したリスト付加手段124に相当する。また、図7に示した終端点情報収集部225および終端点リスト管理部226は、図2に示した終端点追加手段129の機能を果たす。
【0052】
例えば、図3に示したクライアント端末から、図6(a)に示したMLSa、MLSb、MLSc、MLSdからなるリング状のサブネットワークを集約する旨を指示された場合に、図4に示した指示解釈部211による解釈結果に基づいて、リング制御部221は、まず、実体管理部222に、上述したリング状のサブネットワークに対応するリングMLSオブジェクトのインスタンスの作成および画面用DB120への登録を指示する。この指示に応じて、実体管理部222は、リングMLSオブジェクトのインスタンスを新たに作成し、画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120に登録する。
【0053】
次に、リング制御部221は、関連情報管理部224に、新たに作成されたリングMLSオブジェクトに対応するリングサブネットワークとこれに集約されたMLSとを指定して、これらに対応するオブジェクト相互の親子関係に関する関連情報の作成および画面用DB120への登録を指示する。
この指示に応じて、関連情報管理部224は、まず、新たに作成されたリングMLSオブジェクトと、これに対応するリングサブネットワークに集約されたMLSに対応するMLSオブジェクトを画面用DB120から検索する。次いで、リングMLSオブジェクトの属性情報の一部として、対応するリングサブネットワークに集約されたMLSに対応するオブジェクトを示す情報からなるリストを付加し、このリングサブネットワークに子として属するMLSを示すとともに、上述したリングサブネットワークに集約された各MLSに対応するMLSオブジェクトの属性情報の一部として、上述したリングMLSオブジェクトを示す情報を付加し、それぞれのMLSを包含している親を示す。
【0054】
これにより、図8に示すように、リングを構成する各MLSとこれらを集約したリングMLSとの親子関係が、各MLSオブジェクトの属性情報として付加された親を示すポインタ(図8において、符号parent Ring MLSを付して示す)と、リングMLSの属性情報として付加された子を示すリスト(図8において、符号Contained MLS Listを付して示す)とによって示される。
【0055】
また、リング制御部221は、終端点情報収集部225に、新たに作成されたリングMLSオブジェクトに対応するリングネットワークに集約された各MLSについて、終端点に関する情報の収集を指示するとともに、終端点リスト管理部226に、収集された情報に基づくポインタの作成および画面用DB120への登録を指示する。
【0056】
この指示に応じて、終端点情報収集部225は、管理用オブジェクト管理部203を介して管理用DB110に保持された情報を参照し、指定されたMLSに対応する各レイヤのサブネットワークに関連するロジカルリンクエンド(LLE)オブジェクトに関する情報の中から、指定された各MLSのadd/drop側の終端点を示す情報を収集して、収集した情報を終端点リスト管理部226に渡す。終端点リスト管理部226は、終端点情報収集部225から受け取った情報で示された各MLSのadd/drop側の終端点それぞれと、リング制御部221からの指示で示されたリングMLSの対応するadd/drop側の終端点とを結ぶポインタからなる終端点リストを作成し、画面用オブジェクト管理部206を介して、このリストを画面用DB120に保持された該当するリングMLSオブジェクトの属性情報の一部として格納する。
【0057】
これにより、図8に示すように、リングMLSのadd/drop側の終端点と、これらの終端点の実体である管理モデルにおけるLLEオブジェクトとの関係が、リングMLSオブジェクトの属性情報として付加された終端点リスト(図8において、符号Contained LLE Listを付して示す)によって示される。
このようにして、MLSa、MLSb、MLSc、MLSdからなるリング状のサブネットワークを集約したリングMLSに対応するリングMLSオブジェクトが画面用DB120に登録された後に、リング制御部221は、更新制御部225に対して、MLSa、MLSb、MLSc、MLSdに対応するリング状のサブネットワークに代えて、このリングMLSをGUI画面に表示する旨を指示し、これに応じて、クライアント端末において、図6(b)に示すように、このリングMLSを示すアイコンをGUI画面に表示するための処理を行う。
【0058】
もちろん、リングMLSとこれに集約された複数のMLSとの関係は、上述したように、リングMLSオブジェクトの属性情報および集約された複数のMLSオブジェクトの属性情報に保存されているので、クライアント端末のオペレータは、適切な指示を入力することにより、リングMLSを示すアイコンに代えて、このリングMLSに集約された複数のMLSを示すアイコンとこれらを接続するマルチリンクを示すアイコンとから構成されるトポロジを随時に参照することができる。
【0059】
また、リングMLSの構成を変更する処理は、図4に示したMLS処理部212およびMLL処理部214が、オペレータからの指示に応じて必要な処理を完了した後に、リング制御部221が属性管理部223の各部に適切な指示を入力することによって実現できる。
例えば、図6(a)に示したリング状のサブネットワークのMLSaとMLSbとの間に新たなMLSを追加する旨がクライアント端末から指示された場合に、図4に示した指示解釈部211は、まず、MLL処理部214に、MLSaとMLSbとの間マルチリンクオブジェクトの削除を指示し、これに応じて、MLL処理部214は、画面用オブジェクト管理部206を介して該当するオブジェクトを画面用DB120から削除する。次いで、指示解釈部211は、MLL処理部214に新たなMLSとMLSaおよびMLSbとを結ぶマルチリンクの生成を指示し、これに応じて、MLL処理部214は、新たなMLSとMLSaとを結ぶマルチリンクに対応するMLLオブジェクトおよび新たなMLSとMLSbとを結ぶマルチリンクに対応するMLLオブジェクトを作成し、画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120にこれらのオブジェクトを登録する。その後、指示解釈部211は、リングMLS処理部213に、新たなMLSをリングMLSに追加する旨を指示し、これに応じて、図7に示したリング制御部221は、関連情報管理部224に親子情報の追加を指示するとともに、終端情報収集部225および終端点リスト管理部226に、それぞれ新たなMLSの終端点に関する情報の収集および収集した情報に基づくポインタリストの追加を指示する。この指示に応じて、関連情報管理部224は、新たなMLSに対応するMLSオブジェクトの属性情報に、リングMLSオブジェクトを親として示す情報を付加するとともに、リングMLSオブジェクトに付加された子を示すリストに上述した新たなMLSに対応するMLSオブジェクトを示すポインタを追加する。また、リング制御部221からの指示に応じて終端点情報収集部225によって収集された新たなMLSに関連するadd/drop側の終端点に関する情報に基づいて、終端点リスト管理部226は、MLSの追加に伴って新たにリングMLSに追加されたadd/drop側の終端点と上述した新たなMLSの終端点とを結ぶポインタを、リングMLSの終端点リストに追加する。
【0060】
一方、図6(a)に示したリング状のサブネットワークからMLSbを削除する旨がクライアント端末から指示された場合に、図4に示した指示解釈部211は、まず、MLL処理部214に、MLSbとMLSaとの間のマルチリンクおよびMLSbとMLScとの間のマルチリンクに対応するMLLオブジェクトの削除を指示し、これに応じて、MLL処理部214は、画面用オブジェクト管理部206を介して該当するオブジェクトを画面用DB120から削除する。次いで、指示解釈部211は、MLL処理部214にMLSaとMLScとを結ぶマルチリンクの生成を指示し、これに応じて、MLL処理部214は、該当するMLLオブジェクトを作成し、画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120にこのオブジェクトを登録する。その後、指示解釈部211は、リングMLS処理部213に、MLSbをリングMLSから削除する旨を指示し、これに応じて、図7に示したリング制御部221は、関連情報管理部224に親子情報の削除を指示するとともに、終端点リスト管理部226に、ポインタリストの更新を指示する。この指示に応じて、関連情報管理部224は、MLSbに対応するMLSオブジェクトの属性情報から、リングMLSオブジェクトを親として示す情報を削除するとともに、リングMLSオブジェクトに付加された子を示すリストからMLSbに対応するMLSオブジェクトを示すポインタを削除する。また、リング制御部221からの指示に応じて、終端点リスト管理部226は、リングMLSオブジェクトに付加された終端点リストから、MLSbに関連するadd/drop側の終端点関連するポインタを削除する。
【0061】
このように、オペレータが予めネットワーク構成の変更スケジュールに関する情報を把握している場合は、オペレータからの指示に応じて、図4に示した画面制御部210の各部が動作することにより、リングサブネットワークの構成の変更を実現することができる。
一方、ネットワーク管理システムにおける慣例に反して、オペレータに事前の通告なしにネットワークの構成が変更された場合や、リングサブネットワークを構成するノードのいずれかに障害が発生した場合などにも、リングサブネットワークとこれに属するMLSとの親子関係を示す情報に基づいて、適切な画面制御を行うことが可能である。
【0062】
例えば、図3に示す通信制御部202を介して、図6(a)に示したリングサブネットワークを構成するMLSのいずれかに対応するノードが削除された旨が通知されたときに、ネットワーク制御部201は、GUI画面の更新が必要であると判断し、上述したノードの削除を画面制御部210に通知する。
図4に示した指示解釈部211は、このような通知に応じて、リングMSL処理部213にリング構成の矛盾を検知する旨を指示し、この指示に応じて、図7に示したリング制御部221は、例えば、関連情報管理部224に、削除されたことが示されたノードに対応するMLSを含むリストが付加されたリングMLSオブジェクトの検索を指示する。関連情報管理部224によって、該当するリングMLSオブジェクトが検索された場合に、リング制御部221は、リング構成に矛盾を検知したと判断し、図4に示した更新制御部215に、該当するリングMLSについて例えば「工事中」であることを示す表示を行う旨を指示する。この指示を、図3に示した通信制御部205を介してクライアント端末に渡し、これに応じて、クライアント端末が、例えば、図6(C)に示すように、該当するリングMLSアイコンの表示属性を変更してGUI画面に表示することにより、オペレータにリング構成の矛盾が検出されたことを示すことができる。
【0063】
また、上述したようなリング構成の矛盾を示すGUI画面の表示に応じて、オペレータによって適切な処置が実行され、リング構成の矛盾が解消された後に、オペレータは、図3に示したクライアント端末から通信制御部205を介して画面制御部210にその旨を通知し、該当するリングMLSに関する「工事中」状態を解除すればよい。
【0064】
次に、リングMLSを経由するパスを設定する方法について説明する。
図9に、図4に示したパス設定処理部216の詳細構成を示す。
図9に示したパス設定処理部216において、設定制御部231は、指示解釈部211からの指示に基づいて、選択肢収集部232および経路算出部233にそれぞれ適切な処理を指示する。図9に示した選択肢収集部232は、設定制御部231からの指示に応じて画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120を参照し、指定されたリングサブネットワークに対応するリングMLSオブジェクトに付加された終端点リストから、オペレータに提供すべき選択肢に関する情報を収集する。収集された情報は、設定制御部231に返され、更新指示部215および図4に示した通信制御部205を介して、図3に示したクライアント端末に渡される。一方、図9に示した経路算出部233は、設定制御部231からの指示に応じて、画面用オブジェクト管理部206を介して画面用DB120を参照し、この画面用DB120に保持された簡略化されたモデルに基づいて、指定された終端点を結ぶリングサブネットワーク内の経路を算出し、得られた経路を示す経路情報を図3に示したネットワーク制御部201に渡して、実体的な経路設定処理に供する。
【0065】
ここで、図9に示した各部と図2に示した各手段との対応関係について説明する。
図9に示した選択肢収集部232が、設定制御部231からの指示に応じて画面用DB120から必要な終端点に関する情報を収集することにより、図2に示した終端点情報検索手段131の機能が果たされる。また、図9に示した設定制御部231が、選択肢収集部232によって収集された終端点に関する情報を、更新制御部215を介してクライアント端末に渡すことにより、図2に示した終端点表示手段132の機能が果たされる。また、図9に示したクライアント端末から通信制御部205を介して受け取った指示の中から、指示解釈部211が、パスの経由点を指定する旨の指示を検出し、設定制御部231に渡すことにより、図2に示した選択受付手段133の機能が果たされる。一方、図9に示した経路算出部233は、図2に示した経路決定手段134に相当する。また、図9に示した経路算出部233によって得られた経路情報をネットワーク制御部201に渡すことにより、図2に示した経路情報反映手段135の機能が果たされる。
【0066】
次に、このように構成されたパス設定処理部216により、リングサブネットワークを経由するパスを設定する動作を説明する。
例えば、図10に示すように、MLSe、MLSf、MLSg、MLShからなるリングサブネットワークを集約したリングMLSが、MLSx、MLSy、MLSzにそれぞれ接続されているadd/drop側の終端点を備えている場合に、MLSxの終端点の一つ(図10において、符号aEnd TTPを付して示す)からリングMLSを経由してMLSyの終端点の一つ(図10において、符号zEnd TTPを付して示す)間でのパスを設定する場合を考える。
【0067】
通信制御部205を介して、オペレータからの指示として、リングMLSの終端点の一つが設定すべきパスの経由点(図10において、符号CTP−2を付して示す)の一つとして指定されたことが示されると、指示解釈部211は、このリングMLSを経由するパスの設定が指示されたと解釈し、パス設定処理部216に経路を設定する処理の開始を指示する。
【0068】
これに応じて、設定制御部231は、まず、選択肢収集部232に、指定されたリングMLSおよび経由点に関する情報を渡し、次の経由点の候補となる終端点に関する情報の収集を指示する。この指示に応じて、選択肢収集部232は、画面用オブジェクト管理部206を介して、画面用DB120内の上述したリングMLSに対応するリングMLSオブジェクトに付加された終端点リストを参照し、上述した経由点以外の要素を選択肢として収集して、設定制御部231に返す。図10に示した例では、このリングMLSには、MLSxに接続された終端点のほかに、2つのadd/drop側の終端点が終端点リストに格納されているので、これらの終端点に関する情報が、選択肢収集部232によって収集され、設定制御部231に返される。そして、これらの終端点に関する情報は、設定制御部231により、更新制御部215および通信制御部205を介してクライアント端末に送られ、これに応じて、これらの終端点が次の経由点の候補としてGUI画面に表示される。
【0069】
このようにして表示された経由点の候補の中から、オペレータによって、例えば、図10に符号CTP−3を付して示した終端点が選択されると、その旨が通信制御部205を介して指示解釈部211に通知される。このようにして通知された終端点に関する情報は、指示解釈部211を介して設定制御部231に渡され、これに応じて、設定制御部231により、先に通知した終端点と新たに通知した終端点との間の経路を算出する旨が、経路算出部233に指示される。
【0070】
この指示に応じて、経路算出部233は、画面用DB120に保持されたリングMLSに対応するモデルに基づいて、例えば、最短ルート検索アルゴリズムを適用した経路計算を実行し、適切な経路を算出する。
図10に示したリングMLSに対応するモデルについて、最短ルート検索アルゴリズムを適用すれば、終端点CTP−2と終端点CTP−3とを結ぶ最短の経路として、MLSeからMLSfを経由してMLSgにいたる経路が算出される。この算出結果に基づいて、経路算出部233は、この経路を構成する全ての要素を表す経路情報を作成し、この経路情報をネットワーク制御部201に渡す。
【0071】
この経路情報は、図12(a)に示したような勧告M.3100に従う管理モデルにおいて上述した経路を表すための全ての要素を表しているので、ネットワーク制御部201は、上述した管理モデルにおいて必要な要素が指定された場合と同等の処理を行うことにより、リングMLSを経由するパスの設定にかかわる処理を行うことができる。
【0072】
このように、画面用の簡略化したモデルにおいて指定したリングMLSの終端点に関する情報に基づいて、画面制御部210内のパス設定処理部216により、上述した管理モデルにおいて必要な要素が指定された場合と同等の経路情報を作成し、ネットワーク制御部201の処理に供することにより、リングMLSを経由するパスを、上述した管理モデルに位置付けられたオブジェクト群のみに基づいて管理することができる。
【0073】
この場合は、リングMLS内部のサブネットワークコネクションに対応するオブジェクトと上述した管理モデルに位置付けられるオブジェクト群とを二重に管理する必要がないので、リングネットワークを経由するパスを管理するために必要となる情報量および処理能力を大幅に削減することができる。
もちろん、上述したように、リングMLSを経由するパスを設定する場合も、個々のMLSを経由するパスを設定する場合と同様に、内部の経路をオペレータが意識する必要はない。したがって、上述した管理モデルにおいて、パスを構成する全ての要素を指定していく従来の手法に比べて、オペレータの手間を格段に軽減することができる。このような効果は、リングを構成するMLSの数が増大するほど大きくなり、また、パスが経由するリングMLSの数が大きいほど、顕著である。
【0074】
以上の説明に関して、更に、以下の各項を開示する。
(付記1) 複数のノードとこれらのノードを結ぶ伝送路とで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理システムにおいて、ネットワークを構成する各ノードについて、そのノードに対応する全てのレイヤを包含したサブネットワークを示すマルチレイヤサブネットワークモデルを作成するノードモデル化手段111と、ネットワークに含まれるノードであって、互いにリング状に接続されている複数のノードを指定する指定指示の入力に応じて、指定指示で示された複数のノードに対応する全てのレイヤを包含したリングサブネットワークを示すリングマルチレイヤサブネットワークモデルを作成するリングモデル化手段112と、指定指示に基づいて、リングマルチレイヤサブネットワークモデルと、これに包含されるマルチレイヤサブネットワークモデルとの親子関係を表す情報を登録する関連情報登録手段113と、指定指示で示された複数のノードに対応してノードモデル化手段111によってそれぞれ作成されたマルチレイヤサブネットワークモデルに含まれる情報に基づいて、複数のノードに対応するマルチレイヤサブネットワークとリングサブネットワークの外部のノードとの接続点であるadd/drop側の終端点を、リングマルチレイヤサブネットワークに関するadd/drop側の終端点として登録する終端点登録手段114とを備えたことを特徴とするネットワーク管理システム。
【0075】
(付記2) 付記1に記載のネットワーク管理システムにおいて、ネットワークを構成する全ての要素をレイヤごとにモデル化して得られた管理モデルを構成するオブジェクト群を表す情報を保持する管理用データベース110と、マルチレイヤサブネットワークモデルに対応するオブジェクトおよびリングマルチレイヤサブネットワークモデルに対応するオブジェクトに関する情報を保持する画面用データベース120と更にを備え、ノードモデル化手段111は、管理用データベース110から、モデル化する対象のノードに関連する情報を収集するノード情報収集手段115と、ノード情報収集手段115によって収集された情報に基づいて、ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークモデルを表すマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを作成し、画面用データベース120に登録するノードモデル登録手段116とを備え、リングモデル化手段112は、リングマルチレイヤサブネットワークモデルを表すリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを作成し、画面用データベース120に登録するリングモデル登録手段117を備え、終端点登録手段114は、指定指示に基づいて、管理用データベース110から各ノードのadd/drop側の終端点に関する情報を検索する終端点検索手段118と、終端点検索手段118によって検索された情報に基づいて、リングマルチレイヤサブネットワークのadd/drop側の終端点と各ノードの終端点との関係を示す情報を作成し、画面用データベース120にリングマルチレイヤサブネットワークに関連して登録する終端点情報登録手段119とを備えたことを特徴とするネットワーク管理システム。
【0076】
(付記3) 付記2に記載のネットワーク管理システムにおいて、関連情報登録手段113は、指定指示で示された各ノードに対応して画面用データベース120に保持された各マルチレイヤサブネットワークオブジェクトに、これらのマルチレイヤサブネットワークを集約したリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを親として示す情報を付加する親情報付加手段121と、画面用データベース120に保持されたリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに、指定指示で示された各ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを子として示す情報からなるリストを付加する子情報付加手段122とを備え、終端点情報登録手段119は、終端点検索手段118によって検索された情報に基づいて、各ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークにそれぞれ備えられた終端点オブジェクトと、リングマルチレイヤサブネットワークに対応して登録するadd/drop側の終端点に対応するオブジェクトとの関係を示すポインタからなるリストを、リングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに終端点を示す情報として付加するリスト付加手段124とを備えたことを特徴とするネットワーク管理システム。
【0077】
(付記4) 付記3に記載のネットワーク管理システムにおいて、リング状のネットワークに属しているノードのいずれかが削除された旨の削除通知に応じて、削除されたノードに対応して画面用データベース120に保持されたマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに付加された親を示す情報と、この情報によって示されるリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに付加されたリストに含まれている削除されたノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを子として示す情報を削除する関連情報削除手段126を備えたことを特徴とするネットワーク管理システム。
【0078】
(付記5) 付記3に記載のネットワーク管理システムにおいて、新たなノードが構成済みのリングネットワークに追加された旨の追加通知に応じて、新たなノードに対応して作成されたマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに、リングネットワークに対応するリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを親として示す情報を付加するとともに、リングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに付加されたリストに、新たなノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを子として示す情報を追加する関連情報追加手段128と、追加通知で示された新たなノードに対応して管理用データベース110に保持されたadd/drop側の終端点に関する情報に基づいて、リングマルチレイヤサブネットワークのadd/drop側の終端点と新たなノードの終端点との関係を示す情報を作成し、画面用データベース120に登録する終端点追加手段129とを備えたことを特徴とするネットワーク管理システム。
【0079】
(付記6) 付記2に記載のネットワーク管理システムにおいて、リング状に接続された複数のサブネットワークを集約して形成されたリングサブネットワークを経由するパスを設定する旨のパス設定指示に応じて、画面用データベース120から該当するリングサブネットワークに対応して登録されたadd/drop側の終端点を検索する終端点情報検索手段131と、検索された終端点を示す情報に基づいて、リングサブネットワークに備えられた終端点を表示する終端点表示手段132と、終端点表示手段132によって表示された終端点の中から設定すべきパスの経由点となる終端点を選択する選択指示を受け付ける選択受付手段133と、選択された終端点に関して検索されたリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトについて画面用データベース120に登録された情報に基づいて、これらの終端点を接続するために必要な経路を求める経路決定手段134と、経路決定手段134によって求められた経路を構成する要素に関する情報の変更を管理用データベース110に反映する経路情報反映手段135とを備えたことを特徴とする付記2に記載のネットワーク管理システム。
【0080】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1のネットワーク管理システムによれば、複数のノードがリング状に接続されたネットワークを、全てのレイヤを包含したリングマルチレイヤサブネットワークに集約し、リング状のネットワークとこれを構成する各ノードとを簡略なモデルに基づいて扱うことができる。
また、請求項2のネットワーク管理システムによれば、一般的な管理モデルと簡略化されたモデルとを関連付けることができるので、例えば、勧告M.3100に基づく管理モデルに、簡略化されたモデルを関連付けることにより、この簡略化されたモデルに位置付けられたオブジェクトの操作に応じて、勧告M.3100に基づく管理モデルに位置付けられたオブジェクトの操作と同等の機能を実現することができる。
【0081】
特に、請求項3のネットワーク管理システムによれば、簡略化されたモデルにおけるリングMLSとこれに集約されたMLSとの関係を簡略に表すとともに、リングMLSのadd/drop側の終端点を直接に勧告M.3100に基づく管理モデルに関連付けることができるので、リングを構成するMLSの追加や削除のようなリング構成の変更の際に、簡略化されたモデルに位置付けられる各オブジェクトを管理するための作業を簡易化することができる。
【0082】
また、このような一般的な管理モデルと簡略化モデルとの関連付けに基づいて、簡略化モデルにおいて指定されたパスの経由点を示す情報から、一般的な管理モデルにおいて同等のパスを構成する全ての要素を示す経路情報を作成することにより、リングMLSを経由するパスの設定および変更を含むパスの管理作業の効率化を図ることもできる。
【0083】
パス管理作業は、ネットワーク管理システムにおいて非常に頻繁に実行される処理であるので、この処理に必要とされる情報量および処理能力は、システム全体のパフォーマンスに大きく影響する。したがって、パス管理処理の効率を向上することにより、ネットワーク管理システム全体の効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるネットワーク管理システムの原理ブロック図である。
【図2】本発明にかかわるネットワーク管理システムの原理的な構成例を示す図である。
【図3】本発明にかかわるネットワーク管理システムの実施形態を示す図である。
【図4】画面制御部の詳細構成を示す図である。
【図5】簡略化モデルの位置付けを説明する図である。
【図6】GUI画面の例を示す図である。
【図7】リングMLS処理部の詳細構成を示す図である。
【図8】リングMLSオブジェクトとMLSオブジェクトとの関係を説明する図である。
【図9】パス設定処理部の詳細構成を示す図である。
【図10】リングMLSを経由するパスを設定する動作を説明する図である。
【図11】レイヤごとの管理モデルを説明する図である。
【図12】ネットワークを階層的に表示する技術を説明する図である。
【図13】一般的な管理モデルを説明する図である。
【符号の説明】
110 管理用データベース(DB)
111 ノードモデル化手段
112 リングモデル化手段
113 関連情報登録手段
114 終端点登録手段
115 ノード情報収集手段
116 ノードモデル登録手段
117 リングモデル登録手段
118 終端点検索手段
119 終端点情報登録手段
120 画面用データベース(DB)
121 親情報付加手段
122 子情報付加手段
123 ポインタ作成手段
124 リスト付加手段
126 関連情報削除手段
128 関連情報追加手段
129 終端点追加手段
131 終端点情報検索手段
132 終端点表示手段
133 選択受付手段
134 経路決定手段
135 経路情報反映手段
200 ノード
201 ネットワーク制御部
202、205 通信制御部
203 管理用オブジェクト管理部
206 画面オブジェクト管理部
210 画面制御部
211 指示解釈部
212 マルチレイヤサブネットワーク(MLS)処理部
213 リングマルチレイヤサブネットワーク(MLS)処理部
214 マルチレイヤリンク(MLL)処理部
215 更新制御部
216 パス設定処理部
221 リング制御部
222 実体管理部
223 属性管理部
224 関連情報作成部
225 終端点情報収集部
226 終端点リスト管理部
231 設定制御部
232 選択肢収集部
233 経路算出部

Claims (3)

  1. 複数のノードとこれらのノードを結ぶ伝送路とで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理システムにおいて、
    前記ネットワークを構成する各ノードについて、そのノードに対応する全てのレイヤを包含したサブネットワークを示すマルチレイヤサブネットワークモデルを作成するノードモデル化手段と、
    前記ネットワークに含まれるノードであって互いにリング状に接続されている複数のノードを指定する指定指示の入力に応じて、前記指定指示で示された複数のノードに対応する全てのレイヤを包含したリングサブネットワークを示すリングマルチレイヤサブネットワークモデルを作成するリングモデル化手段と、
    前記指定指示に基づいて、前記リングマルチレイヤサブネットワークモデルと、これに包含される前記マルチレイヤサブネットワークモデルとの親子関係を表す情報を登録する関連情報登録手段と、
    前記指定指示で示された複数のノードに対応して前記ノードモデル化手段によってそれぞれ作成されたマルチレイヤサブネットワークモデルに含まれる情報に基づいて、前記複数のノードに対応するマルチレイヤサブネットワークと前記リングサブネットワークの外部のノードとの接続点であるadd/drop側の終端点を、前記リングマルチレイヤサブネットワークに関するadd/drop側の終端点として登録する終端点登録手段と
    を備えたことを特徴とするネットワーク管理システム。
  2. 請求項1に記載のネットワーク管理システムにおいて、
    前記ネットワークを構成する全ての要素をレイヤごとにモデル化して得られた管理モデルを構成するオブジェクト群を表す情報を保持する管理用データベースと、
    前記マルチレイヤサブネットワークモデルに対応するオブジェクトおよび前記リングマルチレイヤサブネットワークモデルに対応するオブジェクトに関する情報を保持する画面用データベースとを更に備え、
    前記ノードモデル化手段は、
    前記管理用データベースから、モデル化する対象のノードに関連する情報を収集するノード情報収集手段と、
    前記ノード情報収集手段によって収集された情報に基づいて、前記ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークモデルを表すマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを作成し、前記画面用データベースに登録するノードモデル登録手段とを備え、
    前記リングモデル化手段は、
    前記リングマルチレイヤサブネットワークモデルを表すリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを作成し、前記画面用データベースに登録するリングモデル登録手段を備え、
    前記終端点登録手段は、
    前記指定指示に基づいて、前記管理用データベースから各ノードのadd/drop側の終端点に関する情報を検索する終端点検索手段と、
    前記終端点検索手段によって検索された情報に基づいて、前記リングマルチレイヤサブネットワークのadd/drop側の終端点と前記各ノードの終端点との関係を示す情報を作成し、前記画面用データベースに前記リングマルチレイヤサブネットワークに関連して登録する終端点情報登録手段とを備えた
    ことを特徴とするネットワーク管理システム。
  3. 請求項2に記載のネットワーク管理システムにおいて、
    前記関連情報登録手段は、
    前記指定指示で示された各ノードに対応して前記画面用データベースに保持された各マルチレイヤサブネットワークオブジェクトに、これらのマルチレイヤサブネットワークを集約したリングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを親として示す情報を付加する親情報付加手段と、
    前記画面用データベースに保持された前記リングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに、前記指定指示で示された各ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークオブジェクトを子として示す情報からなるリストを付加する子情報付加手段とを備え、
    前記終端点情報登録手段は、
    前記終端点検索手段によって検索された情報に基づいて、前記各ノードに対応するマルチレイヤサブネットワークにそれぞれ備えられた終端点オブジェクトと、前記リングマルチレイヤサブネットワークに対応して登録するadd/drop側の終端点に対応するオブジェクトとの関係を示すポインタからなるリストを、前記リングマルチレイヤサブネットワークオブジェクトに終端点を示す情報として付加するリスト付加手段とを備えた
    ことを特徴とするネットワーク管理システム。
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