JP2004225676A - 往復動複列型容積ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動可能な部品の数を少なくして低費用で運転可能にする。
【解決手段】互いに平行に配置されていて往復運動可能なピストンをそれぞれ内包する一対の圧送シリンダと、圧送シリンダのヘッド側においてピストンの運動方向に対して垂直に往復運動可能な一つの吸込用弁軸と、吸込用弁軸上において対面した一対の搬送物吸込口と、搬送物吸込口を交互に開閉させるために吸込用弁軸に取付けられた一対の吸込用弁体と、搬送物を吐出するための一対の搬送物吐出口とを具備し、一対の吸込用弁体の間の距離は搬送物吸込口の間の距離よりも大きくなっており、吸込用弁軸の一方の吸込用弁体が一方の搬送物吸込口を開放していて他方の吸込用弁体が他方の搬送物吸込口を閉鎖するときに、搬送物が一方の搬送物吸込口から一方の搬送シリンダ内に吸込まれると共に他方の搬送シリンダ内の搬送物が搬送物吐出口から吐出される往復動複列型容積ポンプを提供する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高粘度物質、例えばスラリまたは汚泥を搬送するための往復動複列型容積ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高粘度物質、例えば浚渫されたスラリまたは汚泥処理場で処理される汚泥を搬送する際には、往復動複列型容積ポンプが広範に使用されている。図5(a)は例えば特開平5−302568号公報に開示されるような従来技術の往復動複列型容積ポンプの頂面図であり、図5(b)は図5(a)の線A−Aに沿ってみた従来技術の往復動複列型容積ポンプの部分縦断面図である。
【0003】
図5(a)に示されるように、従来技術の往復動複列型容積ポンプ100は互いに平行に配置された一対の同容積の圧送シリンダ111、111’を具備しており、図5(b)に示されるようにこれら圧送シリンダ111、111’は圧送ピストン115、115’をそれぞれ内包している。圧送ピストン115、115’は駆動シリンダ118、118’内のピストン(図示しない)に連結されているので、圧送シリンダ111、111’内を往復運動できる。
【0004】
図5(b)に示されるように圧送シリンダ111のシリンダヘッド側には吸込弁室129が形成されている。さらに、吸込弁室129の上方には吸込口112が形成されている。吸込口112の上方には通常はホッパ(図示しない)が位置決めされており、ホッパ内に投入された搬送物、例えばスラリまたは汚泥が往復動複列型容積ポンプ100内に投入される。図5(b)に示されるように吸込弁室129には吸込用バルブシリンダ120が接続されている。吸込用バルブシリンダ120内のピストン(図示しない)は、弁体122を備えた弁軸121を駆動させる。これにより吸込口112を開閉することができる。
【0005】
同様に圧送ピストン115から吸込弁室129よりもさらに遠方には吐出弁室149が形成されている。図5(b)に示されるように、吐出弁室149には吐出用バルブシリンダ140が接続されている。吐出用バルブシリンダ140内のピストン(図示しない)は、弁体142を備えた弁軸141を駆動させる。これにより往復動複列型容積ポンプ100の吐出口148を開閉することができる。
【0006】
往復動複列型容積ポンプ100の圧送シリンダ111’側も圧送シリンダ111側と同様の構成になっている。従って、図5(a)および図5(b)に示す従来技術の往復動複列型容積ポンプは吸込口112を吸込用弁体122により開放しつつ圧送ピストン115を引き込むことにより一方の圧送シリンダ111に搬送物を吸込み、同時に吐出口149を吐出口用弁体142により閉鎖しつつ圧送ピストン115’を押込むことにより他方の圧送シリンダ111’内の搬送物を吐出する。この吸込押込動作を一対の圧送シリンダ111、111’において交互に繰り返すことにより、搬送物を連続的に搬送することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平5−302568号公報に開示されるような従来技術の往復動複列型容積ポンプは一対の吸込用バルブシリンダ120、120’およびこれらに含まれるピストン(図示しない)ならびに一対の弁軸121、121’および吸込用弁体122、122’を有しているので比較的多数の部品を有していることとなり、結果的に往復動複列型容積ポンプ全体の値段が向上する。
【0008】
また弁軸121、121’および吸込用弁体122、122’のような駆動可能な部品が比較的多数であるために、運転費用が増すと共に破損の可能性も高まる。さらに、比較的多数の駆動部品を有することによって、往復動複列型容積ポンプ100の修理・点検時間も増すこととなる。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、駆動可能な部品の数を少なくして低費用で運転可能である往復動複列型容積ポンプを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために請求項1に記載の発明によれば、互いに平行に配置されていて往復運動可能なピストンをそれぞれ内包する一対の圧送シリンダと、該圧送シリンダのシリンダヘッド側において前記ピストンの往復運動方向に対して垂直に往復運動可能な一つの吸込用弁軸と、前記吸込用弁軸上において対面した一対の搬送物吸込口と、該搬送物吸込口を交互に開閉させるために前記吸込用弁軸に取り付けられた一対の吸込用弁体と、前記搬送物を吐出するための一対の搬送物吐出口とを具備し、前記一対の吸込用弁体の間の距離は前記対面した搬送物吸込口の間の距離よりも大きくなっており、前記吸込用弁軸の一方の吸込用弁体が一方の前記搬送物吸込口を開放していて他方の吸込用弁体が他方の搬送物吸込口を閉鎖するときに、前記搬送物が前記一方の搬送物吸込口から一方の搬送シリンダ内に吸い込まれると共に他方の搬送シリンダ内の搬送物が前記搬送物吐出口から吐出される往復動複列型容積ポンプが提供される。
【0011】
すなわち請求項1に記載の発明によって、一つの弁軸に二つの弁体を設置しているため駆動可能な部品の数を少なくすることができるので、低費用で運転可能であると共に修理・点検に要する時間も少なくすることができる。なお、一方の吸込用弁体が一方の吸込口閉鎖時に、他方の吸込用弁体は他方の吸込口を完全に開放する必要はなく、他方の吸込口が少なくとも部分的に開放していれば足りる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、さらに、前記一対の搬送物吐出口を開閉するために一対の吐出用弁軸にそれぞれ取り付けられた吐出用弁体を具備する。
すなわち請求項2に記載の発明によって、搬送物が逆流等することなしに搬送物を確実に吸込・吐出することができる。当然のことながら、吐出用弁体は圧送シリンダ内のピストンの運動に対応している。すなわち吐出用弁体は対応する圧送シリンダのピストン引込時に吐出口を閉鎖していて、この圧送シリンダのピストン押出時に開放する。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、前記一方の吸込用弁体の閉鎖時に他方の吸込用弁体とこれに対応する吸込口との間の距離が該吸込口の内径の約1/2以下である。
すなわち請求項3に記載の発明によって、運転効率を最適に維持することができる。例えば吸込口の内径が約200mmであり、吸込用弁体とこれに対応する吸込口との間の距離が約100mmであるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同一の部材には同一の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づく往復動複列型容積ポンプの頂面図である。図1に示されるように往復動複列型容積ポンプ10は互いに平行に配置された一対の同容積の圧送シリンダ11、11’を含んでいる。後述するようにこれら圧送シリンダ11、11’は往復運動可能な圧送ピストン15、15’を含んでいる。さらに、圧送シリンダ11、11’はこれら圧送シリンダ11、11’のピストンロッド側において水室14を介して圧油で駆動される駆動シリンダ18、18’に連結されている。圧送シリンダ11、11’のシリンダヘッド側には吸込弁室29、29’がそれぞれ形成されている。図1に示されるようにこれら吸込弁室29、29’の間には供給口12を備えた供給室36が形成されている。往復動複列型容積ポンプ10の上方にはホッパ91(点線で示す)が設置されている。ホッパ91内には搬送物である高粘度物質、例えば浚渫されたスラリまたは汚泥処理場で処理される汚泥が投入される。ホッパの底部に形成された孔は供給室36の上方に形成された供給口12に連通しており、ホッパ内の搬送物が供給口12を通って供給室36内に供給される。
【0015】
さらに圧送シリンダ11、11’内の圧送ピストン15、15’から見て吸込弁室29よりも遠方には吐出弁室49が形成されている。操作シリンダ40、40’が吐出弁室49に接続されており、図1においてはこれら操作シリンダ40、40’は前述した圧送シリンダ11、11’と同一直線上に位置している。
【0016】
図2は本発明に基づく往復動複列型容積ポンプの縦断面図であり、図3は本発明に基づく往復動複列型容積ポンプの部分拡大図である。図2および図3に示されるように圧送シリンダ11、11’内の各圧送ピストン15、15’はピストンロッド16、16’によって駆動シリンダ18、18’内の駆動ピストン19、19’に連結されている。前述した水室14には水源(図示しない)からの水が供給されており、圧送シリンダ11、11’はピストンロッド側の水室14において互いに連通している。また水室14と圧送シリンダ18、18’とは互いに連通していない。
【0017】
図3に示されるように供給室36と吸込弁室29、29’との間には吸込口38、38’が鉛直方向に形成されており、これら吸引口38、38’を開閉するための吸込用弁体24、24’が設けられている。図2に示されるように、吸込用弁体24、24’は弁軸21上に固定されており、弁軸21は水平方向に位置すると共に圧送ピストン15、15’の往復運動方向に対して垂直に配置されている。弁軸21の一端は往復動複列型容積ポンプ10の一方の吸込弁室29’に設けられた操作シリンダ20内のピストンに連結されている。さらに吸込弁室29’に対面する吸込弁室29には弁軸21の他端を受容するための軸受を兼ねた弁軸収容部50が設けられている。当然のことながら、弁軸収容部50の代わりに別の操作シリンダを設けるようにしても良い。操作シリンダ20内のピストンによって、弁軸21は往復運動する。弁軸21の往復運動時に吸込用弁体24は吸込弁室29内のみを移動し、吸込用弁体24’は吸込弁室29’内のみを移動する。すなわちこれら吸込用弁体24、24’は供給室36内には進入しない。
【0018】
図3に示されるように一方の吸込用弁体24がこの吸込用弁体24に対応する吸込口38を閉鎖するときに、他方の吸込用弁体24’はこの吸込用弁体24’に対応する吸込口38’を少なくとも部分的に開放するようになっている。すなわち一方の吸込用弁体24の閉鎖時に他方の吸込用弁体24’が吸込弁室29’の内壁に接触する必要はない。好ましい実施形態においては一方の吸込用弁体24の閉鎖時に他方の吸込用弁体24’とこれに対応する吸込口38’との間の距離は吸込口の内径の約1/2になっている。この場合に運転効率を最適に維持することができる。例えば吸込口38、38’の内径が約200mmであると共に、一方の吸込用弁体24の閉鎖時に他方の吸込用弁体24’と吸込口38’との間の距離が約100mmである。
【0019】
さらに圧送ピストン15から見て吸込弁室29、29’の遠方には吐出弁室49が形成されている。図2および図3から分かるように吐出弁室49と吸込弁室29、29’との間には吐出口48、48’が形成されており、これら吐出口48、48’を開閉するための吐出用弁体42、42’がそれぞれ設けられている。これらの吐出口は、一つの共通の共通吐出口90となって二次側の配管に適宜接続されるようになっている。図2に示されるように、吐出用弁体42、42’は弁軸41、41’に取り付けられていて操作シリンダ40、40’によって往復運動できる。これら吐出用弁体42、42’および前述した吸込用弁体24、24’が閉鎖する吐出口48、48’および吸込口38、38’の周囲にはシール部(図示しない)が設けられているのが好ましく、これにより、搬送物が吸込口および吐出口から漏れるのを妨げることができる。
【0020】
往復動複列型容積ポンプ10は圧送シリンダ11、11’内の圧送ピストン15、15’を往復運動させるための一対の駆動シリンダ18、18’と、その内部に往復動自在に設けられている駆動ピストン19、19’とを含んでいる。これら駆動シリンダ18、18’は、ロッド側において管路17により相互に連通可能である。駆動ピストン19、19’のロッド16、16′は、前述した圧送ピストン15、15’のロッド16、16′と共通になっている。駆動シリンダ18、18’の押し行程端部位置と引き行程端部位置との両方には、チェック弁51、52および53、54がそれぞれ設けられている。さらに往復動複列型容積ポンプ10は二方向切替弁(図示しない)も有している。
【0021】
図4は、本発明に基づく往復動複列型容積ポンプの全体図である。図4に示されるように二方向切替弁(図示しない)から延びる二つの管路61、61’のうちの一方の管路61は分岐部79において管路62と管路65とに分岐しており、管路62はさらに分岐部78において管路63と管路64とに分岐している。
同様に管路61’は分岐部79’において管路62’と管路65’とに分岐しており、管路62’は分岐部78’において管路63’と管路64’とに分岐している。管路64は吐出弁を開閉するための操作シリンダ40’のシリンダヘッド側に接続され、管路64’は操作シリンダ40’のピストンロッド側に接続されている。同様に管路63’は操作シリンダ40のシリンダヘッド側に接続され、管路63は操作シリンダ40のピストンロッド側に接続されている。さらに、操作シリンダ20に延びる管路64’が操作シリンダ20のシリンダヘッド側に接続され、管路64が操作シリンダ20のピストンロッド側に接続されている。これら操作シリンダ20、40、40’のピストンロッド側にはフローコントロール弁73、71、72’がそれぞれ設けられると共に、シリンダヘッド側にはフローコントロール弁73’、71’、72がそれぞれ設けられている。
【0022】
さらに、管路65、65’はシーケンス弁74、74’を介して駆動シリンダ18、18’のシリンダヘッド側にそれぞれ接続されている。前述した二方向切替弁(図示しない)にはタンク、油圧源などが接続されているが簡単にするために図示を省略する。
【0023】
次いで本発明に基づく往復動複列型容積ポンプ10の動作を説明する。油圧源(図示しない)から供給された圧油は、管路61’に圧送される。このとき管路61はタンク(図示しない)に接続されているので圧力は生じない。従って、管路61’からの圧油が管路64’、管路63’を通って操作シリンダ20、40、40’に供給され、これにより吸込用弁体24’と吐出用弁体42とが閉鎖すると共に、吸込用弁体24と吐出用弁体42’が開放するようになる。本発明においては操作シリンダ20によって吸込用弁体24、24’の両方を動作させているので、駆動可能な部品の数を少なくすることができる。従って、本発明の往復動複列型容積ポンプ10を低費用で運転可能であると共に修理・点検に要する時間も少なくすることができる。
【0024】
油圧源から供給された管路61’内の駆動用圧油は、シーケンス弁74’を通って駆動シリンダ18’のシリンダヘッド側に供給される。このとき、駆動シリンダ18のシリンダヘッド側には圧は生じない。従って、駆動ピストン19’は図4において左方に移動する押し行程となる。それゆえロッド16’により直結されている圧送ピストン15’も左方に移動する押し行程となり、それにより圧送シリンダ11’内の搬送物、例えばスラリまたは汚泥が吐出口48’を通って共通吐出口90から吐出される。駆動ピストン19’が左行することにより圧油が管路17を通って駆動シリンダ18のロッド側に供給され、これにより駆動ピストン19が右方に移動するようになる。すなわち駆動ピストン19は右方に移動する引き行程となる。従って、ロッド16により駆動ピストン19に連結された圧送ピストン15も右方に移動するので、圧送されるべき搬送物が吸込口38を通って圧送シリンダ11内に吸込まれる。駆動ピストン19が駆動シリンダ18の右端に到達するときは、チェック弁52の作用により到達時の衝撃が吸収される。他のチェック弁51、53、54も同様に駆動ピストン19または駆動ピストン19’のシリンダ端部到達時における衝撃を吸収する役目を果たす。
【0025】
駆動ピストン19’が左端に到達すると、油圧源(図示しない)は管路61に接続するように切り替わる。次いで管路61内の圧油が管路64、管路63を通って操作シリンダ20、40のピストンロッド側に供給されると共に、管路64を通って操作シリンダ40’のシリンダヘッド側に供給される。これにより吸込用弁体24’と吐出用弁体42が開放して吸込用弁体24と吐出用弁体42’とが閉鎖するようになる。さらに管路61の圧油はシーケンス弁74を通って、駆動シリンダ18のシリンダヘッド側に供給される。従って、駆動ピストン19およびこれに連結された圧送ピストン15は図4の左方に移動し、これにより、圧送シリンダ11内の搬送物が吐出口48を通って共通吐出口90から吐出される。圧送ピストン15が左方に移動する際に圧油が管路17を介して圧送シリンダ11’のロッド側に供給されるので、ピストン19’が右方に移動するようになる。これにより、ピストン19’に連結された圧送ピストン15’も右方に移動するので、圧送シリンダ11’内に次に圧送されるべき搬送物が吸い込まれる。
【0026】
本発明に基づく往復動複列型容積ポンプ10は吸込口38を吸込用弁体24により開放しつつ圧送ピストン15を引き込むことにより一方の圧送シリンダ11に搬送物を吸込み、同時に吐出口48を吐出口用弁体42により閉鎖しつつ圧送ピストン15’を押込むことにより他方の圧送シリンダ11’内の搬送物を吐出する。この吸込押出動作を一対の圧送シリンダ11、11’により交互に繰り返すことにより、搬送物を共通吐出口90から連続的に吐出することができる。本発明においては単一の操作シリンダ20により二つの吸込用弁体24、24’を動作させているので、往復動複列型容積ポンプ10を低費用で運転することができる。
【0027】
本発明においては吐出用弁体42、42’およびこれらに対応した操作シリンダ40、40’を備えているので搬送物が逆流等することなしに搬送物を確実に吸込・吐出することができる。さらに、前述したように例えば吐出用弁体42が開放するときに操作シリンダ40内のピストンがシリンダヘッド側に移動する。これによりシーケンス弁74’内の圧力が高まるのでシーケンス弁74’内のスプール(図示しない)が移動し、それにより、圧油が駆動シリンダ18’のシリンダヘッド側に供給されるようになる。次いで、駆動シリンダ18’内の駆動ピストン19’が左方に移動し、圧送シリンダ11’内の搬送物が圧送ピストン15’によって吐出される。すなわちシーケンス弁74’が存在することにより吐出用弁体42’の開放作用の後に圧送ピストン15’による圧送作用が起きるようになっている。シーケンス弁74も同様に機能するので、本発明においては吐出用弁体42が開放した後に圧送ピストン15が左方に移動すると共に、吐出用弁体42が閉鎖した後に圧送ピストン15が右方に移動するようになる。従って、本発明の往復動複列型容積ポンプ10においては搬送物がポンプ内で逆流することはない。
【0028】
また、図3に示すように圧送ピストン15の運動方向に対して平行な供給室36の縦方向寸法は吸込口38の寸法、例えば直径よりも大きいのが好ましく、圧送シリンダ11内に吸い込まれる搬送物の量を確保することにより搬送物をシリンダ内に吸い込ませるのを容易にすることができる。従って、供給室36内の容積は各圧送シリンダ11、11’の吸込可能量よりも大きいのが好ましい。
【0029】
さらに、本発明においては可動部品の数を少なくすることができるので、往復動複列型容積ポンプ10の修理・点検に要する時間を短くできるのは明らかである。当然のことながら、ホッパ底部から延びる二つのチューブが二つの吸込口38、38’に直接的に接続されている場合も本発明の範囲に含まれる。
【0030】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明によれば、一つの弁軸に二つの弁体を設置しているため駆動可能な部品点数を少なくすることができるので、低費用で運転可能であると共に修理・点検に要する時間も少なくすることができるという共通の効果を奏しうる。
【0031】
さらに、請求項2に記載の発明によれば、搬送物が逆流等することなしに搬送物を確実に吸込・吐出することができるという効果を奏しうる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、運転効率を最適に維持することができるという効果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく往復動複列型容積ポンプの頂面図である。
【図2】本発明に基づく往復動複列型容積ポンプの縦断面図である。
【図3】本発明に基づく往復動複列型容積ポンプの部分拡大図である。
【図4】本発明に基づく往復動複列型容積ポンプの全体図である。
【図5】(a)従来技術の往復動複列型容積ポンプの頂面図である。
(b)図5(a)の線A−Aに沿ってみた従来技術の往復動複列型容積ポンプの部分縦断面図である。
【符号の説明】
10…往復動複列型容積ポンプ
11、11’…圧送シリンダ
12…供給口
14…水室
15、15’…圧送ピストン
16、16’…ロッド
17…管路
18、18’…駆動シリンダ
19、19’…駆動ピストン
20…操作シリンダ
21…弁軸
24、24’…吸込用弁体
29、29…吸込弁室
36…供給室
38、38’…吸引口
40、40’…操作シリンダ
41、41’…弁軸
42、42’…吐出用弁体
48、48’…吐出口
49…吐出弁室
50…弁軸収容部
61、61’…管路
62、62’…管路
63、63’…管路
64、64’…管路
65、65’…管路
74、74’…シーケンス弁
78、78’…分岐部
79、79’…分岐部
90…共通吐出口
91…ホッパ

Claims (3)

  1. 互いに平行に配置されていて、往復運動可能なピストンをそれぞれ内包する一対の圧送シリンダと、
    該圧送シリンダのシリンダヘッド側において前記ピストンの往復運動方向に対して垂直に往復運動可能な一つの吸込用弁軸と、
    前記吸込用弁軸上において対面した一対の搬送物吸込口と、
    該搬送物吸込口を交互に開閉させるために前記吸込用弁軸に取り付けられた一対の吸込用弁体と、
    前記搬送物を吐出するための一対の搬送物吐出口とを具備し、
    前記一対の吸込用弁体の間の距離は前記対面した搬送物吸込口の間の距離よりも大きくなっており、前記吸込用弁軸の一方の吸込用弁体が一方の前記搬送物吸込口を開放していて他方の吸込用弁体が他方の搬送物吸込口を閉鎖するときに、前記搬送物が前記一方の搬送物吸込口から一方の搬送シリンダ内に吸い込まれると共に他方の搬送シリンダ内の搬送物が前記搬送物吐出口から吐出される往復動複列型容積ポンプ。
  2. さらに、前記一対の搬送物吐出口を開閉するために一対の吐出用弁軸にそれぞれ取り付けられた吐出用弁体を具備する請求項1に記載の往復動複列型容積ポンプ。
  3. 前記一方の吸込用弁体の閉鎖時に他方の吸込用弁体とこれに対応する吸込口との間の距離が該吸込口の内径の約1/2以下である請求項1または2に記載の往復動複列型容積ポンプ。
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CN102619743A (zh) * 2012-04-17 2012-08-01 三一重工股份有限公司 一种分配阀、泵送系统及工程机械
CN107407266A (zh) * 2015-03-09 2017-11-28 韦尔矿物荷兰有限公司 用于处理泥浆介质的液压泵系统

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