JP2004222819A - 点字を施した加熱調理用容器 - Google Patents

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Tetsuo Suzuki
鈴木徹男
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Abstract

【課題】電磁調理器に使用可能な材質の鍋を、視覚障害者が独自に識別できるものにして提供することを目的とする。
【解決手段】鍋本体1の側面に鍋の材質を点字にて表示したプレート3を溶接あるいは接着処理し、視覚障害者が点訳にてその材質を識別出来るようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍋などに代表される加熱調理用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
鍋などの加熱調理用容器の材質が、アルミ、銅、耐熱ガラス、陶磁器などの場合、その容器は電磁誘導加熱機能の調理機器、いわゆる電磁調理器では使用出来ない。それは、容器本体の材質が電磁誘導加熱に適さないためである。
【0003】
このため、例えば特許文献1に示されるように、調理開始時に調理用容器の材質チェックを行い、材質が適正であればそのまま加熱動作を継続し、不適正と判定された場合には加熱を行わないように構成された電磁調理器や、あるいは特許文献2に示されるように、負荷鍋の材質や大きさ等が、誘導加熱に適しているかどうかを複数段階に判定する判定モードを実行するように構成することで、負荷鍋に水等の負荷を入れることなく、比較的簡単な操作で負荷鍋がどの程度誘導加熱に適しているか否かをチェックする機能を具備した電磁調理器などが考え出されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−87043
【特許文献2】
特開2002−299025
しかし、これらの電磁調理器本体に具備された機能は、視覚障害者にとっての利便性の向上に寄与するものではない。
【0005】
更にまた、従来の鍋などの容器に施されたその材質表示の形態は、目視表示による文字や記号等に限られていたため、視覚障害者がこうした容器の中から電磁調理器に使用出来る材質のものを識別することは、言うまでもなく大変困難な状況にあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電磁調理器の使用において、視覚障害者の利便性、快適性を向上させることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鍋などの容器本体の適当な箇所に、視覚障害者が最も認識しやすい文字、いわゆる点字による材質表示を施すものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1および図2に基づき説明すると、3は鍋本体1の表面に接着処理したプレートで、その表面には点字が刻字されている。なお、その点字を表示したプレートは、刻まれた文字の凸部分が摩耗しにくい硬質な金属、たとえばステンレス鋼板などを使用したものとする。
【0009】
さらにプレートの貼り付け位置に関しては、衝撃等による文字の劣化を少しでも避けるべく取っ手2の下部などの場所を選ぶ。
【0010】
なお、4に示した点字の点訳は、ステンレス製と読むものである。
【0011】
【発明の効果】
本発明の構成によると、視覚障害者は、鍋などの加熱調理用容器を電磁調理器に載せる前に、自らの手法でその容器の材質が電磁誘導加熱調理に適しているか否かを簡単に識別することが出来る。このため、従来のように同容器の材質が電磁誘導加熱調理に不適正と判明した時点で、再度適正な材質の容器を準備し、もとの容器内の被調理物の入れ替えなどを行っていた不便さを解消することが出来る。
【0012】
また、プレートには材質名の他に、電磁調理器がいわゆるITヒーターと呼ばれることから、電磁誘導加熱調理に適している材質の容器に関しては、そのITの文字を点字と同様に刻印表示することで、更に視覚障害者の利便性を高めることも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例を示す斜視図である。
【図2】同じく点字表示プレートの実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 鍋本体
2 取っ手
3 点字を表示するプレート
4 3に表示した点字

Claims (1)

  1. 点字にて容器の材質表示を施した加熱調理用容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112377956A (zh) * 2020-11-16 2021-02-19 浙江博德无障碍设备有限公司 一种盲人专用电磁炉

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