JP2004221990A - データ処理装置及びカメラ付き電話及びデータ処理方法及び情報伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像素子の解像度が上がり、処理する画像データ量が増えても撮像画像データを高速にメモリに取り込み、画像データを転送している間にも確実に待ち受け処理や着信処理といった携帯電話の機能を提供すると共に、メモリを有効活用できるカメラ付き携帯電話を得る。
【解決手段】この発明に係わるカメラ付き携帯電話は、CPUの制御バス以外に画像転送用のバスを複数設け各バスにメモリを接続するとともに、撮像画像データはCPUを介さずにメモリコントローラにより分割し、少なくとも1つの画像転送用バス経由でメモリに転送するように構成したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明に係わるカメラ付き携帯電話は、CPUの制御バス以外に画像転送用のバスを複数設け各バスにメモリを接続するとともに、撮像画像データはCPUを介さずにメモリコントローラにより分割し、少なくとも1つの画像転送用バス経由でメモリに転送するように構成したものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、データを処理し、伝送するデータ処理装置またはデータ処理方法に関する。また、この発明は、情報伝送装置に関する。また、この発明は、カメラ付き電話に関し、更に詳しくはディジタルスチルビデオカメラと携帯電話を融合したカメラ付き携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルスチルビデオカメラと携帯電話を融合することにより、携帯に便利で画像記録用のメモリカードを複数枚持ち歩く必要のない情報伝送装置を実現することを目的として、以下の手段が公知となっている。光学的画像を電気的画像情報に変換する撮影部及び撮影部で撮影した電気的画像情報をディジタルデータとして記録する記録部を有するディジタルスチルビデオカメラ部と、無線通話機能を有する携帯電話部と、ディジタルスチルビデオカメラ部と携帯電話部が共通接続されるバスと、バスに接続された1つの制御部とを有し、この1つの制御部によって、ディジタルスチルビデオカメラ部の動作制御を行うとともに携帯電話部の動作制御を行い、少なくとも、ディジタルスチルビデオカメラ部で得られた画像情報を携帯電話部から遠隔地に無線伝送する制御を行うように構成する。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−339489号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ディジタルスチルビデオカメラ部と携帯電話部とを1つのバスを介して融合し、1つの制御部でその動作を制御する従来のカメラ付き携帯電話では、デジタルスチルカメラ部と携帯電話部とを単一のバスにより融合する構成となっているため、デジタルスチルカメラ部より画像データをメモリに取り込むために信号処理部がバスを使用している間は、CPU(Central ProcessingUnit)はバスを使用することができない。そのため、撮像素子の解像度があがり画像データ量が多くなると、携帯電話としての処理、例えば、待ち受け処理や着信処理といったことがができなくなるといった問題点があった。また、単一のバスを介して信号処理部のデータとCPUのデータとがやり取りされるため、データ衝突を避けるためのタイミング調整が非常に複雑になり全体の処理能力が低下するという問題点があった。
【0005】
この発明は、処理するデータ量が増えてもCPUの処理を滞らせることなくデータを高速に処理するデータ処理装置を得ることを目的とする。
【0006】
この発明は、処理する情報量が増えてもCPUの処理を滞らせることなく情報を高速に伝送させる情報伝送装置を得ることを目的とする。
【0007】
この発明は、撮像素子の解像度が上がり、処理する画像データ量が増えても画像データを高速にメモリに取り込み、確実に電話の機能を提供すると共に、メモリを有効活用できるカメラ付き電話を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータ処理装置は、データを処理する処理部と、
上記処理部により処理されたデータを出力する出力部と、
所定の制御信号を用いて上記処理部を制御するCPU(Central Processing Unit)と、
上記CPUと上記処理部とを接続し、上記CPUと上記処理部との間で上記制御信号を伝送する第1のバスと、
上記処理部と上記出力部とを接続し、上記処理部により処理されるデータを上記出力部に伝送する、上記CPUとは接続されていない第2のバスと
を備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるカメラ付き携帯電話の構成を示す図である。
【0010】
データ処理装置、又は情報伝送装置の一例としてのカメラ付き携帯電話は、G1バス3(第2のバスの一例である)とG2バス4(第3のバスの一例である)との合計数に対応した数の複数のメモリの一例であるRAMa9、RAMb10を備えている。ここで、図1では、画像転送用に2つのバス(G1バス3とG2バス4)をCバス2(第1のバスの一例である)に追加した例を示したが、更に複数のバスを追加しても同様な効果が得られる。すなわち、カメラ付き携帯電話は、G1バス3(第2のバスの一例である)と少なくとも1つの第3のバス(G2バス4、…)との合計数に対応した数の複数のメモリの一例であるRAMa9、RAMb10、…を備えていても構わない。
処理部は、データを処理する。ここでは、処理部の一例として、デジタルスチルカメラ部7がデータを処理する。ここでは、一例として、データとしてデジタルスチルカメラ部7が撮影した画像のデータについて記載する。上記デジタルスチルカメラ部7は、画像データを生成し、生成された画像データを出力する。上記デジタルスチルカメラ部7は、上記複数のメモリの一例であるRAMa9又は、(或いは、及び)RAMb10を介して上記デジタルスチルカメラ部7より処理されるデータを出力部に伝送する。
出力部は、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されたデータを出力する。ここで、出力部の一例として、出力部51は、表示部13と表示コントローラ14を有している。出力部52は、メモリカード15とメモリカードコントローラ16を有している。
CPU1は、所定の制御信号を用いて上記デジタルスチルカメラ部7を制御する。
Cバス2(第1のバスの一例である)は、上記CPU1と上記デジタルスチルカメラ部7とを接続し、上記CPU1と上記デジタルスチルカメラ部7との間で上記制御信号を伝送する。
上記CPU1とは接続されていないG1バス3或いはG2バス4(第2のバスの一例である)は、上記デジタルスチルカメラ部7と上記出力部51,52とを接続し、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されるデータを上記出力部51,52に伝送する。
上記CPU1とは接続されないG1バス3或いはG2バス4(少なくとも1つの第3のバスの一例である)は、上記デジタルスチルカメラ部7と上記出力部51,52とを接続し、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されるデータを上記出力部51或いは出力部52に伝送する。
伝送部の一例として、メモリコントローラ8は、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されるデータを第2のバスの一例であるG1バス3と上記少なくとも1つの第3のバスの一例であるG2バス4とに伝送させる。上記メモリコントローラ8は、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されるデータを複数のデータに分割し、分割された複数のデータの各データをそれぞれ上記第2のバスの一例であるG1バス3と上記少なくとも1つの第3のバスの一例であるG2バス4との内いずれかに伝送させる。
音声データ通信部の一例として、デジタル携帯電話部6は、音声データを通信する上記CPU1により上記第1のバスの一例であるCバス2を介して制御される。
上記第2のバスの一例であるG1バス3或いはG2バス4は、上記デジタル携帯電話部6による通信を遮断することなく上記デジタルスチルカメラ部7により出力される画像データを伝送する。
【0011】
以下、さらに、具体的に説明する。
図1において、カメラ付き携帯電話には、CPU1がシステムを制御するために使用するマスタバス(Cバス2)と、画像データ転送用のマスタバス2本(G1バス3、G2バス4)の3本のマスタバスが設けられている。Cバス2にはバスマスタとしてのCPU1と、CPU1のプログラムが格納されているROMとCPU1のワーク用のRAMとのROM/RAM5、無線ネットワーク(図示せず)を介して発信、着信、通話、データ通信が可能なデジタル携帯電話部6(電話部の一例である)と、光信号を電気信号に変換して画像データを生成し、生成された画像データを記録可能なデジタルスチルカメラ部7(カメラ部の一例である)とが接続されている。Cバス2は、デジタル携帯電話部6と前記デジタルスチルカメラ部7とを前記CPU1が共通に制御するための制御バスとなっている。G1バス3とG2バス4にはDMA機能を有し画像データの読み出し及び書き込みを制御するバスマスタとしてのメモリコントローラ8が接続されている。G1バス3、G2バス4は、前記デジタルスチルカメラ部7で撮像した画像を転送するための複数の画像転送用バスとなっている。RAMa9及びRAMb10は、それぞれCPU1とメモリコントローラ8からのアクセスを調停するバスI/F(インターフェース)11、12を介してCバス2とG1バス3とG2バス4に接続されている。RAMa9及びRAMb10は、前記画像転送用バスであるG1バス3とG2バス4の数だけ画像データを格納するための複数のメモリとなっている。デジタルスチルカメラ部7で撮像した画像やデジタル携帯電話部6での各種情報を表示する表示部13は、表示部13に適合したフォーマット及びタイミングに変換して出力する表示コントローラ14を介してCバス2とG1バス3とG2バス4に接続されている。画像データを記録するメモリカード15はメモリカード15への情報の書き込みと、読み出しの制御を行うメモリカードコントローラ16を介してCバス2とG1バス3とG2バス4に接続されている。
【0012】
デジタル携帯電話部6はアンテナ17や無線信号の増幅や変復調を行う無線部18と、デジタル信号変復調処理を行うベースバンドモデム部19と、音声符号化等を行うDSP等から構成される音声処理部20と、音声の入出力を行うマイク21とスピーカ22とを有している。デジタルスチルカメラ部7は光学的画像を電気的画像情報に変換する撮像素子23と、撮像素子23からのアナログ画像信号に対してゲイン調整などの処理を行った後デジタルデータに変換するA/D(アナログ/デジタル)変換器24と、A/D変換器24の出力を受けて、フィルタ処理、カラー化処理、色変換処理などの処理を施し原画像データを生成したり、原画像データを例えばJPEG準拠の方法により圧縮したり、圧縮画像データを原画像データに伸長したりする画像処理部25とを有している。
【0013】
図2は、メモリコントローラ8により原画像データを半分に分割して転送する時の概念図である。
図3は、メモリコントローラ8により撮像画像データを半分に分割してリアルタイムに転送する時のタイミングについて示す図である。
図1のように構成されたカメラ付き携帯電話で撮像画像をメモリに取り込む動作について説明する。撮像素子23において撮像された画像データは、A/D変換器24を介してデジタルデータに変換された後、画像処理部25に与えられる。画像処理部25では、フィルタ処理、カラー化処理、色変換処理など所定の画像処理を施して原画像データを生成し、原画像データをメモリコントローラ8に転送する。メモリコントローラ8では原画像データを例えば図2に示す概念図のとおり半分に分割し、かつ図3のタイミング図に示すとおりバスの転送速度を遅くして、分割した一方はG1バス3を経由してバスI/F11を介してRAMa9に格納する。分割したもう片方はG2バス4を経由してバスI/F12を介してRAMb10に格納する。なお、上記動作にかかわるデジタルスチルカメラ部7の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いCPU1が行う。すなわち、カメラ付き携帯電話は、前記複数の画像転送用バスであるG1バス3、G2バス4に接続された少なくとも1つの画像データを格納するためのメモリ(例えば、RAMa9或いは、RAMb10)と、画像データを分割して前記複数の画像転送用バスであるG1バス3、G2バス4を介して上記メモリに転送するメモリコントローラ8を具備している。
【0014】
図2において、原画像25を水平スキャン方向に対して半分に分割し、RAMa9には前半部分、RAMb10には後半部分を格納するようにする。また原画像を表示する時はRAMa9に引き続きRAMb10のデータを読み出すことにより表示部13には原画像を表示することができる。
【0015】
説明を容易にするため撮像画像の1画面を8画素構成とし、1画面目の前半の画素をa11、a12、a13、a14とし、後半の画素をb11、b12、b13、b14とする。2画面目の前半の画素をa21、a22、a23、a24とし、後半の画素をb21、b22、b23、b24とする。図3において画像処理部25からメモリコントローラ8へは、撮像タイミングにて高速な画像処理部転送クロックに同期して1画面ごとにa画素データに引き続きb画素データが転送されてくる。一方、メモリコントローラからG1バス3にはa画素データのみを、G2バス4へはb画素データのみを転送する。このときの撮像画像をリアルタイムにRAMa9またはRAMb10へ転送するための転送速度はG1バス転送クロック及びG2バス転送クロックに示すとおり、画像処理部転送クロックと比べて半分まで落とすことができる。
【0016】
以上のように画像データを分割して複数のバスを使用して転送するためバス転送クロックを遅くすることができ、消費電流を抑えることができる。
言いかえれば、例えば、データ処理部の前後(入力及び出力)にそれぞれ独立のバスを設け、入力データと出力データとを分離するのとは異なり、画像転送用にシステム共通の複数のバスを設けているため、画像処理部の入出力のみならず撮像画像の入力だけに関しても画像データを分割して複数のバスを使用して転送することが可能なためバス転送クロックを遅くすることができ、消費電流を抑えることができる。
【0017】
さらに、アクセス速度の高速なメモリを使用する必要が無くなるのでメモリの選択肢が増え、システムのコストを安価にできる。また、CPU1の使用するCバス2を画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、CPU1の基本機能と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。すなわち、CPUのバスを画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、デジタル携帯電話部6の制御やデジタルスチルカメラ部7の制御などのCPU制御と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。
【0018】
次に撮像画像を外部のメモリカード15に格納する動作について説明する。RAMa9に格納された原画像データの片方はメモリコントローラ8によりバスI/F11を介してG1バス3またはG2バス4経由で取り込まれ画像処理部25に転送される。本実施の形態ではG1バス3経由で取り込むこととする。画像処理部25では、例えばJPEG方式により圧縮符号化され、圧縮符号化されたデータは再びメモリコントローラ8に転送され、圧縮符号化データは原画像データの取り込みに使用していないバス、本実施例ではG2バス4経由でメモリカードコントローラ16を介してメモリカード15に格納される。引き続きRAMb10に格納された原画像データの一方もRAMa9から原画像データを取り込みメモリカード15に格納するのと同様にメモリコントローラ8によってバスI/F12を介してG1バス3経由で取り込まれたあと画像処理部25に転送され、画像処理部25にて例えばJPEG方式により圧縮符号化され圧縮符号化されたデータは再びメモリコントローラ8に転送されG2バス4経由でメモリカードコントローラ16を介してメモリカード15に格納される。RAMa9の原画像を圧縮符号化したデータとRAMb10の原画像を圧縮符号化したデータを合わせて1枚の撮像画像がメモリカード15に格納されることになる。なお、上記動作にかかわるデジタルスチルカメラ部7の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いCPU1が行う。
【0019】
以上のように圧縮符号化前のデータの読み出しと圧縮符号化後のデータの書き込みを異なるバスを使用して転送するので効率よく信号処理を行うことが可能である。また、CPU1の使用するCバス2を画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、CPU1の基本機能と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。
【0020】
次に撮像画像を表示する動作について説明する。RAMa9に格納された原画像データの片方は表示コントローラ14により、バスI/F11を介してG1バス3またはG2バス4経由で読み出され、表示部13に適合したフォーマット及びタイミングで表示部13に出力され表示される。引き続きRAMb10に格納された原画像データの一方も表示コントローラ14により、ラインごとにスキャンされる状態で順にバスI/F12を介してG1バス3またはG2バス4経由で読み出され、表示部13に適合したフォーマット及びタイミングで表示部13に出力され表示される。1枚の撮像画像は例えば図2に示す概念図のとおりRAMa9の原画像に引き続きRAMb10の原画像を表示することにより表示されることとなる。なお、上記動作にかかわるデジタルスチルカメラ部7の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いCPU1が行う。
【0021】
以上のようにCPU1の使用するCバス2を画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、CPU1の基本機能と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。
【0022】
次に外部のメモリカード15に格納された画像を再生する動作について説明する。メモリカード15に格納された圧縮符号化されたデータは、メモリコントローラ8によってメモリカードコントローラ16を介してG1バス3またはG2バス4経由で取り込まれ画像処理部25に転送される。本実施例ではG1バス3経由で取り込むこととする。画像処理部25では、例えばJPEG方式により伸張され、伸張データはメモリカード15から圧縮符号化データを取り込むのに使用していないバス、本実施例ではG2バス4経由でバスI/F11、12を介してRAMa9またはRAMb10に格納する。RAMa9またはRAMb10に格納された伸張データは表示コントローラ14により、バスI/F12を介してG2バス4経由で読み出され、表示部13に適合したフォーマット及びタイミングで表示部13に出力され表示される。なお、上記動作にかかわるデジタルスチルカメラ部7の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いCPU1が行う。
【0023】
以上のように圧縮符号化データの読み出しと伸張後データの書き込みを異なるバスを使用して転送するので効率よく信号処理を行うことが可能である。また、CPU1の使用するCバス2を画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、CPU1の基本機能と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。
【0024】
次に携帯電話の音声通話時の動作について説明する。アンテナ17で受信した基地局(図示せず)からの無線信号は無線部18にて復調されデジタルデータに変換された後、ベースバンドモデム部19に転送される。ベースバンドモデム部19では無線方式に応じたベースバンド信号処理が行われ、分離された音声信号が音声処理部20に引き渡され、音声処理部20で音声復号化が行われ、スピーカ22から音声信号として聞くことができる。一方、マイク21から入力された音声信号は音声処理部20で音声符号化が行われベースバンドモデム部19に引き渡される。ベースバンドモデム部19では無線方式に応じたベースバンド信号処理が行われフレームフォーマットに組立てられた後無線部18に引き渡される。無線部18では無線信号に変調しアンテナ17経由で基地局へ信号を送出する。
【0025】
次に携帯電話でのデータ通信時の動作について説明する。アンテナ17で受信した基地局(図示せず)からの無線信号は無線部18にて復調されデジタルデータに変換された後、ベースバンドモデム部19に転送される。ベースバンドモデム部19では無線方式に応じたベースバンド信号処理が行われ、分離されたデータはCバス2経由でCPU1に引き渡され、受信したデータ内容に従って所望の処理を行う。一方、CPU1から送信するデータはCバス2経由でベースバンドモデムに引き渡される。ベースバンドモデム部19では無線方式に応じたベースバンド信号処理が行われフレームフォーマットに組立てられた後に無線部18に引き渡される。無線部18では無線信号に変調しアンテナ17経由で基地局へ信号を送出する。なお、上記動作にかかわるデジタル携帯電話部6の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いRAM5をワーク用として使用しCPU1が行う。なお、画像データの転送を行っていないときはバスI/F11、12を介してRAMa9およびRAMb10にアクセス可能でありワーク用として使用できる。
【0026】
以上のようにCPU1はCバス2を経由して携帯電話の動作を制御することができるので、撮像画像の取り込み、格納、表示等の画像データを転送している間も、待ち受け、通話、データ通信等を継続することが可能である。すなわち、CPUのバスを画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、デジタル携帯電話部の制御やデジタルスチルカメラ部の制御などのCPU制御と画像データ処理機能との並列処理が可能となり、撮像画像の取り込み、格納、表示等の画像データを転送している間も、待ち受け、通話、データ通信等を継続することが可能となる。また、撮像する画像サイズが大きくなり画像転送量が増えても同様に、待ち受け、通話、データ通信等には影響がない。また、CPU1からCバス2を経由してバスI/F11、12を介してRAMa9及びRAMb10にアクセス可能であるため、メモリを有効活用できる。
【0027】
以上のように、本実施の形態に係わるカメラ付き携帯電話は、CPUの制御バス以外に画像転送用のバスを複数設け各バスにメモリを接続するとともに、撮像画像データはCPUを介さずにメモリコントローラにより分割し、少なくとも1つの画像転送用バス経由でメモリに転送するように構成したものである。
【0028】
実施の形態2.
実施の形態1において原画像データを内部メモリに取り込む場合は、メモリコントローラ8から原画像データを分割して2つのメモリ(RAMa9及びRAMb10)に格納するようにしているが、原画像データを分割して時分割でG1バス3とG2バス4を使用してRAMa9またはRAMb10どちらか1つのメモリに格納するようにしても良い。実施の形態2における各構成は、図1と同様である。
図4は、画像転送用バスのトラフィックを示す図である。
説明を容易にするため撮像画像の1画面を8画素構成とし、1画面目の前半の画素をa11、a12、a13、a14とし、後半の画素をb11、b12、b13、b14とする。2画面目の前半の画素をa21、a22、a23、a24とし、後半の画素をb21、b22、b23、b24とする。図4において画像処理部25からメモリコントローラ8へは、撮像タイミングにて画像処理部転送クロックに同期して1画面ごとにa画素データに引き続きb画素データが転送されてくる。一方、メモリコントローラからG1バス3にはa画素データのみを、G2バス4へはb画素データのみを時分割にてRAMa9またはRAMb10へ転送する。この場合バスの転送クロックレートを下げることはできないがG1バス3上ではb画素を転送している期間が、また、G2バス4ではa画素を転送している期間は転送データがないため画像転送用バスの占有率を下げることが可能であり、この期間はバスを他の処理に使用可能である。
【0029】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、画像転送用に、画像データを分割して、システムに共通な複数のバスを使用して転送するためバス転送クロックを遅くすることができ、消費電流を抑えることができる。また、画像処理部への読み込みと書き出しを異なるバスを使用して転送することができるので効率よく信号処理を行うことが可能である。さらに、画像データの転送を行っていない時にはRAMa9とRAMb10はCPUからアクセス可能であるためメモリを有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるカメラ付き携帯電話の構成を示す図である。
【図2】メモリコントローラ8により原画像データを半分に分割して転送する時の概念図である。
【図3】メモリコントローラ8により撮像画像データを半分に分割してリアルタイムに転送する時のタイミングについて示す図である。
【図4】画像転送用バスのトラフィックを示す図である。
【符号の説明】
1 CPU、2 Cバス、3 G1バス、4 G2バス、5 ROM/RAM、6 デジタル携帯電話部、7 デジタルスチルカメラ部、8 メモリコントローラ、9 RAMa、10 RAMb、11,12 バスI/F、13 表示部、14 表示コントローラ、15 メモリカード、16 メモリカードコントローラ、17 アンテナ、18 無線部、19 ベースバンドモデム部、20 音声処理部、21 マイク、22 スピーカ、23 撮像素子、24 A/D変換器、25 画像処理部、51,52 出力部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、データを処理し、伝送するデータ処理装置またはデータ処理方法に関する。また、この発明は、情報伝送装置に関する。また、この発明は、カメラ付き電話に関し、更に詳しくはディジタルスチルビデオカメラと携帯電話を融合したカメラ付き携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルスチルビデオカメラと携帯電話を融合することにより、携帯に便利で画像記録用のメモリカードを複数枚持ち歩く必要のない情報伝送装置を実現することを目的として、以下の手段が公知となっている。光学的画像を電気的画像情報に変換する撮影部及び撮影部で撮影した電気的画像情報をディジタルデータとして記録する記録部を有するディジタルスチルビデオカメラ部と、無線通話機能を有する携帯電話部と、ディジタルスチルビデオカメラ部と携帯電話部が共通接続されるバスと、バスに接続された1つの制御部とを有し、この1つの制御部によって、ディジタルスチルビデオカメラ部の動作制御を行うとともに携帯電話部の動作制御を行い、少なくとも、ディジタルスチルビデオカメラ部で得られた画像情報を携帯電話部から遠隔地に無線伝送する制御を行うように構成する。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−339489号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ディジタルスチルビデオカメラ部と携帯電話部とを1つのバスを介して融合し、1つの制御部でその動作を制御する従来のカメラ付き携帯電話では、デジタルスチルカメラ部と携帯電話部とを単一のバスにより融合する構成となっているため、デジタルスチルカメラ部より画像データをメモリに取り込むために信号処理部がバスを使用している間は、CPU(Central ProcessingUnit)はバスを使用することができない。そのため、撮像素子の解像度があがり画像データ量が多くなると、携帯電話としての処理、例えば、待ち受け処理や着信処理といったことがができなくなるといった問題点があった。また、単一のバスを介して信号処理部のデータとCPUのデータとがやり取りされるため、データ衝突を避けるためのタイミング調整が非常に複雑になり全体の処理能力が低下するという問題点があった。
【0005】
この発明は、処理するデータ量が増えてもCPUの処理を滞らせることなくデータを高速に処理するデータ処理装置を得ることを目的とする。
【0006】
この発明は、処理する情報量が増えてもCPUの処理を滞らせることなく情報を高速に伝送させる情報伝送装置を得ることを目的とする。
【0007】
この発明は、撮像素子の解像度が上がり、処理する画像データ量が増えても画像データを高速にメモリに取り込み、確実に電話の機能を提供すると共に、メモリを有効活用できるカメラ付き電話を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータ処理装置は、データを処理する処理部と、
上記処理部により処理されたデータを出力する出力部と、
所定の制御信号を用いて上記処理部を制御するCPU(Central Processing Unit)と、
上記CPUと上記処理部とを接続し、上記CPUと上記処理部との間で上記制御信号を伝送する第1のバスと、
上記処理部と上記出力部とを接続し、上記処理部により処理されるデータを上記出力部に伝送する、上記CPUとは接続されていない第2のバスと
を備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるカメラ付き携帯電話の構成を示す図である。
【0010】
データ処理装置、又は情報伝送装置の一例としてのカメラ付き携帯電話は、G1バス3(第2のバスの一例である)とG2バス4(第3のバスの一例である)との合計数に対応した数の複数のメモリの一例であるRAMa9、RAMb10を備えている。ここで、図1では、画像転送用に2つのバス(G1バス3とG2バス4)をCバス2(第1のバスの一例である)に追加した例を示したが、更に複数のバスを追加しても同様な効果が得られる。すなわち、カメラ付き携帯電話は、G1バス3(第2のバスの一例である)と少なくとも1つの第3のバス(G2バス4、…)との合計数に対応した数の複数のメモリの一例であるRAMa9、RAMb10、…を備えていても構わない。
処理部は、データを処理する。ここでは、処理部の一例として、デジタルスチルカメラ部7がデータを処理する。ここでは、一例として、データとしてデジタルスチルカメラ部7が撮影した画像のデータについて記載する。上記デジタルスチルカメラ部7は、画像データを生成し、生成された画像データを出力する。上記デジタルスチルカメラ部7は、上記複数のメモリの一例であるRAMa9又は、(或いは、及び)RAMb10を介して上記デジタルスチルカメラ部7より処理されるデータを出力部に伝送する。
出力部は、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されたデータを出力する。ここで、出力部の一例として、出力部51は、表示部13と表示コントローラ14を有している。出力部52は、メモリカード15とメモリカードコントローラ16を有している。
CPU1は、所定の制御信号を用いて上記デジタルスチルカメラ部7を制御する。
Cバス2(第1のバスの一例である)は、上記CPU1と上記デジタルスチルカメラ部7とを接続し、上記CPU1と上記デジタルスチルカメラ部7との間で上記制御信号を伝送する。
上記CPU1とは接続されていないG1バス3或いはG2バス4(第2のバスの一例である)は、上記デジタルスチルカメラ部7と上記出力部51,52とを接続し、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されるデータを上記出力部51,52に伝送する。
上記CPU1とは接続されないG1バス3或いはG2バス4(少なくとも1つの第3のバスの一例である)は、上記デジタルスチルカメラ部7と上記出力部51,52とを接続し、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されるデータを上記出力部51或いは出力部52に伝送する。
伝送部の一例として、メモリコントローラ8は、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されるデータを第2のバスの一例であるG1バス3と上記少なくとも1つの第3のバスの一例であるG2バス4とに伝送させる。上記メモリコントローラ8は、上記デジタルスチルカメラ部7により処理されるデータを複数のデータに分割し、分割された複数のデータの各データをそれぞれ上記第2のバスの一例であるG1バス3と上記少なくとも1つの第3のバスの一例であるG2バス4との内いずれかに伝送させる。
音声データ通信部の一例として、デジタル携帯電話部6は、音声データを通信する上記CPU1により上記第1のバスの一例であるCバス2を介して制御される。
上記第2のバスの一例であるG1バス3或いはG2バス4は、上記デジタル携帯電話部6による通信を遮断することなく上記デジタルスチルカメラ部7により出力される画像データを伝送する。
【0011】
以下、さらに、具体的に説明する。
図1において、カメラ付き携帯電話には、CPU1がシステムを制御するために使用するマスタバス(Cバス2)と、画像データ転送用のマスタバス2本(G1バス3、G2バス4)の3本のマスタバスが設けられている。Cバス2にはバスマスタとしてのCPU1と、CPU1のプログラムが格納されているROMとCPU1のワーク用のRAMとのROM/RAM5、無線ネットワーク(図示せず)を介して発信、着信、通話、データ通信が可能なデジタル携帯電話部6(電話部の一例である)と、光信号を電気信号に変換して画像データを生成し、生成された画像データを記録可能なデジタルスチルカメラ部7(カメラ部の一例である)とが接続されている。Cバス2は、デジタル携帯電話部6と前記デジタルスチルカメラ部7とを前記CPU1が共通に制御するための制御バスとなっている。G1バス3とG2バス4にはDMA機能を有し画像データの読み出し及び書き込みを制御するバスマスタとしてのメモリコントローラ8が接続されている。G1バス3、G2バス4は、前記デジタルスチルカメラ部7で撮像した画像を転送するための複数の画像転送用バスとなっている。RAMa9及びRAMb10は、それぞれCPU1とメモリコントローラ8からのアクセスを調停するバスI/F(インターフェース)11、12を介してCバス2とG1バス3とG2バス4に接続されている。RAMa9及びRAMb10は、前記画像転送用バスであるG1バス3とG2バス4の数だけ画像データを格納するための複数のメモリとなっている。デジタルスチルカメラ部7で撮像した画像やデジタル携帯電話部6での各種情報を表示する表示部13は、表示部13に適合したフォーマット及びタイミングに変換して出力する表示コントローラ14を介してCバス2とG1バス3とG2バス4に接続されている。画像データを記録するメモリカード15はメモリカード15への情報の書き込みと、読み出しの制御を行うメモリカードコントローラ16を介してCバス2とG1バス3とG2バス4に接続されている。
【0012】
デジタル携帯電話部6はアンテナ17や無線信号の増幅や変復調を行う無線部18と、デジタル信号変復調処理を行うベースバンドモデム部19と、音声符号化等を行うDSP等から構成される音声処理部20と、音声の入出力を行うマイク21とスピーカ22とを有している。デジタルスチルカメラ部7は光学的画像を電気的画像情報に変換する撮像素子23と、撮像素子23からのアナログ画像信号に対してゲイン調整などの処理を行った後デジタルデータに変換するA/D(アナログ/デジタル)変換器24と、A/D変換器24の出力を受けて、フィルタ処理、カラー化処理、色変換処理などの処理を施し原画像データを生成したり、原画像データを例えばJPEG準拠の方法により圧縮したり、圧縮画像データを原画像データに伸長したりする画像処理部25とを有している。
【0013】
図2は、メモリコントローラ8により原画像データを半分に分割して転送する時の概念図である。
図3は、メモリコントローラ8により撮像画像データを半分に分割してリアルタイムに転送する時のタイミングについて示す図である。
図1のように構成されたカメラ付き携帯電話で撮像画像をメモリに取り込む動作について説明する。撮像素子23において撮像された画像データは、A/D変換器24を介してデジタルデータに変換された後、画像処理部25に与えられる。画像処理部25では、フィルタ処理、カラー化処理、色変換処理など所定の画像処理を施して原画像データを生成し、原画像データをメモリコントローラ8に転送する。メモリコントローラ8では原画像データを例えば図2に示す概念図のとおり半分に分割し、かつ図3のタイミング図に示すとおりバスの転送速度を遅くして、分割した一方はG1バス3を経由してバスI/F11を介してRAMa9に格納する。分割したもう片方はG2バス4を経由してバスI/F12を介してRAMb10に格納する。なお、上記動作にかかわるデジタルスチルカメラ部7の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いCPU1が行う。すなわち、カメラ付き携帯電話は、前記複数の画像転送用バスであるG1バス3、G2バス4に接続された少なくとも1つの画像データを格納するためのメモリ(例えば、RAMa9或いは、RAMb10)と、画像データを分割して前記複数の画像転送用バスであるG1バス3、G2バス4を介して上記メモリに転送するメモリコントローラ8を具備している。
【0014】
図2において、原画像25を水平スキャン方向に対して半分に分割し、RAMa9には前半部分、RAMb10には後半部分を格納するようにする。また原画像を表示する時はRAMa9に引き続きRAMb10のデータを読み出すことにより表示部13には原画像を表示することができる。
【0015】
説明を容易にするため撮像画像の1画面を8画素構成とし、1画面目の前半の画素をa11、a12、a13、a14とし、後半の画素をb11、b12、b13、b14とする。2画面目の前半の画素をa21、a22、a23、a24とし、後半の画素をb21、b22、b23、b24とする。図3において画像処理部25からメモリコントローラ8へは、撮像タイミングにて高速な画像処理部転送クロックに同期して1画面ごとにa画素データに引き続きb画素データが転送されてくる。一方、メモリコントローラからG1バス3にはa画素データのみを、G2バス4へはb画素データのみを転送する。このときの撮像画像をリアルタイムにRAMa9またはRAMb10へ転送するための転送速度はG1バス転送クロック及びG2バス転送クロックに示すとおり、画像処理部転送クロックと比べて半分まで落とすことができる。
【0016】
以上のように画像データを分割して複数のバスを使用して転送するためバス転送クロックを遅くすることができ、消費電流を抑えることができる。
言いかえれば、例えば、データ処理部の前後(入力及び出力)にそれぞれ独立のバスを設け、入力データと出力データとを分離するのとは異なり、画像転送用にシステム共通の複数のバスを設けているため、画像処理部の入出力のみならず撮像画像の入力だけに関しても画像データを分割して複数のバスを使用して転送することが可能なためバス転送クロックを遅くすることができ、消費電流を抑えることができる。
【0017】
さらに、アクセス速度の高速なメモリを使用する必要が無くなるのでメモリの選択肢が増え、システムのコストを安価にできる。また、CPU1の使用するCバス2を画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、CPU1の基本機能と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。すなわち、CPUのバスを画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、デジタル携帯電話部6の制御やデジタルスチルカメラ部7の制御などのCPU制御と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。
【0018】
次に撮像画像を外部のメモリカード15に格納する動作について説明する。RAMa9に格納された原画像データの片方はメモリコントローラ8によりバスI/F11を介してG1バス3またはG2バス4経由で取り込まれ画像処理部25に転送される。本実施の形態ではG1バス3経由で取り込むこととする。画像処理部25では、例えばJPEG方式により圧縮符号化され、圧縮符号化されたデータは再びメモリコントローラ8に転送され、圧縮符号化データは原画像データの取り込みに使用していないバス、本実施例ではG2バス4経由でメモリカードコントローラ16を介してメモリカード15に格納される。引き続きRAMb10に格納された原画像データの一方もRAMa9から原画像データを取り込みメモリカード15に格納するのと同様にメモリコントローラ8によってバスI/F12を介してG1バス3経由で取り込まれたあと画像処理部25に転送され、画像処理部25にて例えばJPEG方式により圧縮符号化され圧縮符号化されたデータは再びメモリコントローラ8に転送されG2バス4経由でメモリカードコントローラ16を介してメモリカード15に格納される。RAMa9の原画像を圧縮符号化したデータとRAMb10の原画像を圧縮符号化したデータを合わせて1枚の撮像画像がメモリカード15に格納されることになる。なお、上記動作にかかわるデジタルスチルカメラ部7の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いCPU1が行う。
【0019】
以上のように圧縮符号化前のデータの読み出しと圧縮符号化後のデータの書き込みを異なるバスを使用して転送するので効率よく信号処理を行うことが可能である。また、CPU1の使用するCバス2を画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、CPU1の基本機能と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。
【0020】
次に撮像画像を表示する動作について説明する。RAMa9に格納された原画像データの片方は表示コントローラ14により、バスI/F11を介してG1バス3またはG2バス4経由で読み出され、表示部13に適合したフォーマット及びタイミングで表示部13に出力され表示される。引き続きRAMb10に格納された原画像データの一方も表示コントローラ14により、ラインごとにスキャンされる状態で順にバスI/F12を介してG1バス3またはG2バス4経由で読み出され、表示部13に適合したフォーマット及びタイミングで表示部13に出力され表示される。1枚の撮像画像は例えば図2に示す概念図のとおりRAMa9の原画像に引き続きRAMb10の原画像を表示することにより表示されることとなる。なお、上記動作にかかわるデジタルスチルカメラ部7の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いCPU1が行う。
【0021】
以上のようにCPU1の使用するCバス2を画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、CPU1の基本機能と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。
【0022】
次に外部のメモリカード15に格納された画像を再生する動作について説明する。メモリカード15に格納された圧縮符号化されたデータは、メモリコントローラ8によってメモリカードコントローラ16を介してG1バス3またはG2バス4経由で取り込まれ画像処理部25に転送される。本実施例ではG1バス3経由で取り込むこととする。画像処理部25では、例えばJPEG方式により伸張され、伸張データはメモリカード15から圧縮符号化データを取り込むのに使用していないバス、本実施例ではG2バス4経由でバスI/F11、12を介してRAMa9またはRAMb10に格納する。RAMa9またはRAMb10に格納された伸張データは表示コントローラ14により、バスI/F12を介してG2バス4経由で読み出され、表示部13に適合したフォーマット及びタイミングで表示部13に出力され表示される。なお、上記動作にかかわるデジタルスチルカメラ部7の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いCPU1が行う。
【0023】
以上のように圧縮符号化データの読み出しと伸張後データの書き込みを異なるバスを使用して転送するので効率よく信号処理を行うことが可能である。また、CPU1の使用するCバス2を画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、CPU1の基本機能と画像データ処理機能との並列処理が可能となる。
【0024】
次に携帯電話の音声通話時の動作について説明する。アンテナ17で受信した基地局(図示せず)からの無線信号は無線部18にて復調されデジタルデータに変換された後、ベースバンドモデム部19に転送される。ベースバンドモデム部19では無線方式に応じたベースバンド信号処理が行われ、分離された音声信号が音声処理部20に引き渡され、音声処理部20で音声復号化が行われ、スピーカ22から音声信号として聞くことができる。一方、マイク21から入力された音声信号は音声処理部20で音声符号化が行われベースバンドモデム部19に引き渡される。ベースバンドモデム部19では無線方式に応じたベースバンド信号処理が行われフレームフォーマットに組立てられた後無線部18に引き渡される。無線部18では無線信号に変調しアンテナ17経由で基地局へ信号を送出する。
【0025】
次に携帯電話でのデータ通信時の動作について説明する。アンテナ17で受信した基地局(図示せず)からの無線信号は無線部18にて復調されデジタルデータに変換された後、ベースバンドモデム部19に転送される。ベースバンドモデム部19では無線方式に応じたベースバンド信号処理が行われ、分離されたデータはCバス2経由でCPU1に引き渡され、受信したデータ内容に従って所望の処理を行う。一方、CPU1から送信するデータはCバス2経由でベースバンドモデムに引き渡される。ベースバンドモデム部19では無線方式に応じたベースバンド信号処理が行われフレームフォーマットに組立てられた後に無線部18に引き渡される。無線部18では無線信号に変調しアンテナ17経由で基地局へ信号を送出する。なお、上記動作にかかわるデジタル携帯電話部6の制御はCバス2経由にてROM5に格納されたプログラムに従いRAM5をワーク用として使用しCPU1が行う。なお、画像データの転送を行っていないときはバスI/F11、12を介してRAMa9およびRAMb10にアクセス可能でありワーク用として使用できる。
【0026】
以上のようにCPU1はCバス2を経由して携帯電話の動作を制御することができるので、撮像画像の取り込み、格納、表示等の画像データを転送している間も、待ち受け、通話、データ通信等を継続することが可能である。すなわち、CPUのバスを画像データが占有することがなくなりバス占有率を下げることができるため、デジタル携帯電話部の制御やデジタルスチルカメラ部の制御などのCPU制御と画像データ処理機能との並列処理が可能となり、撮像画像の取り込み、格納、表示等の画像データを転送している間も、待ち受け、通話、データ通信等を継続することが可能となる。また、撮像する画像サイズが大きくなり画像転送量が増えても同様に、待ち受け、通話、データ通信等には影響がない。また、CPU1からCバス2を経由してバスI/F11、12を介してRAMa9及びRAMb10にアクセス可能であるため、メモリを有効活用できる。
【0027】
以上のように、本実施の形態に係わるカメラ付き携帯電話は、CPUの制御バス以外に画像転送用のバスを複数設け各バスにメモリを接続するとともに、撮像画像データはCPUを介さずにメモリコントローラにより分割し、少なくとも1つの画像転送用バス経由でメモリに転送するように構成したものである。
【0028】
実施の形態2.
実施の形態1において原画像データを内部メモリに取り込む場合は、メモリコントローラ8から原画像データを分割して2つのメモリ(RAMa9及びRAMb10)に格納するようにしているが、原画像データを分割して時分割でG1バス3とG2バス4を使用してRAMa9またはRAMb10どちらか1つのメモリに格納するようにしても良い。実施の形態2における各構成は、図1と同様である。
図4は、画像転送用バスのトラフィックを示す図である。
説明を容易にするため撮像画像の1画面を8画素構成とし、1画面目の前半の画素をa11、a12、a13、a14とし、後半の画素をb11、b12、b13、b14とする。2画面目の前半の画素をa21、a22、a23、a24とし、後半の画素をb21、b22、b23、b24とする。図4において画像処理部25からメモリコントローラ8へは、撮像タイミングにて画像処理部転送クロックに同期して1画面ごとにa画素データに引き続きb画素データが転送されてくる。一方、メモリコントローラからG1バス3にはa画素データのみを、G2バス4へはb画素データのみを時分割にてRAMa9またはRAMb10へ転送する。この場合バスの転送クロックレートを下げることはできないがG1バス3上ではb画素を転送している期間が、また、G2バス4ではa画素を転送している期間は転送データがないため画像転送用バスの占有率を下げることが可能であり、この期間はバスを他の処理に使用可能である。
【0029】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、画像転送用に、画像データを分割して、システムに共通な複数のバスを使用して転送するためバス転送クロックを遅くすることができ、消費電流を抑えることができる。また、画像処理部への読み込みと書き出しを異なるバスを使用して転送することができるので効率よく信号処理を行うことが可能である。さらに、画像データの転送を行っていない時にはRAMa9とRAMb10はCPUからアクセス可能であるためメモリを有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるカメラ付き携帯電話の構成を示す図である。
【図2】メモリコントローラ8により原画像データを半分に分割して転送する時の概念図である。
【図3】メモリコントローラ8により撮像画像データを半分に分割してリアルタイムに転送する時のタイミングについて示す図である。
【図4】画像転送用バスのトラフィックを示す図である。
【符号の説明】
1 CPU、2 Cバス、3 G1バス、4 G2バス、5 ROM/RAM、6 デジタル携帯電話部、7 デジタルスチルカメラ部、8 メモリコントローラ、9 RAMa、10 RAMb、11,12 バスI/F、13 表示部、14 表示コントローラ、15 メモリカード、16 メモリカードコントローラ、17 アンテナ、18 無線部、19 ベースバンドモデム部、20 音声処理部、21 マイク、22 スピーカ、23 撮像素子、24 A/D変換器、25 画像処理部、51,52 出力部。
Claims (10)
- データを処理する処理部と、
上記処理部により処理されたデータを出力する出力部と、
所定の制御信号を用いて上記処理部を制御するCPU(Central Processing Unit)と、
上記CPUと上記処理部とを接続し、上記CPUと上記処理部との間で上記制御信号を伝送する第1のバスと、
上記処理部と上記出力部とを接続し、上記処理部により処理されるデータを上記出力部に伝送する、上記CPUとは接続されていない第2のバスと
を備えたことを特徴とするデータ処理装置。 - 上記データ処理装置は、さらに、
上記処理部と上記出力部とを接続し、上記処理部により処理されるデータを上記出力部に伝送する、上記CPUとは接続されない少なくとも1つの第3のバスと、
上記処理部により処理されるデータを上記第2のバスと上記少なくとも1つの第3のバスとに伝送させる伝送部と
を備えたことを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。 - 上記伝送部は、上記処理部により処理されるデータを複数のデータに分割し、分割された複数のデータの各データをそれぞれ上記第2のバスと上記少なくとも1つの第3のバスとの内いずれかに伝送させることを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。
- 上記データ処理装置は、さらに、上記第2のバスと上記少なくとも1つの第3のバスとの合計数に対応した数の複数のメモリを備え、
上記処理部は、上記複数のメモリを介して上記処理部により処理されるデータを上記出力部に伝送することを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。 - 上記処理部は、画像データを生成し、生成された画像データを出力し、
上記データ処理装置は、さらに、音声データを通信する上記CPUにより上記第1のバスを介して制御される音声データ通信部を備え、
上記第2のバスは、上記音声データ通信部による通信を遮断することなく上記処理部により出力される画像データを伝送することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。 - 無線ネットワークを介して発信と着信と通話とデータ通信との少なくとも1つが可能な電話部と、
光信号を電気信号に変換して画像データを生成し、生成された画像データを記録可能なカメラ部と、
前記電話部と前記カメラ部とを共通に制御するCPU(Central Processing Unit)と、
前記電話部と前記カメラ部とを前記CPUが共通に制御するための制御バスと、
前記カメラ部により生成された画像データを転送するための画像転送用バスとを備えたことを特徴とするカメラ付き電話。 - 無線ネットワークを介して発信と着信と通話とデータ通信との少なくとも1つが可能な電話部と、
光信号を電気信号に変換して画像データを生成し、生成された画像データを記録可能なカメラ部と、
前記電話部と前記カメラ部とを共通に制御するCPU(Central Processing Unit)と、
前記電話部と前記カメラ部とを前記CPUが共通に制御するための制御バスと、
前記カメラ部により生成された画像データを転送するための複数の画像転送用バスと、
前記複数の画像転送用バスの数だけ画像データを格納するための複数のメモリと
を備えたことを特徴とするカメラ付き電話。 - 無線ネットワークを介して発信と着信と通話とデータ通信との内少なくとも1つが可能な電話部と、
光信号を電気信号に変換して画像データを生成し、生成された画像データを記録可能なカメラ部と、
前記電話部と前記カメラ部とを共通に制御するCPU(Central Processing Unit)と、
前記電話部と前記カメラ部とを前記CPUが共通に制御するための制御バスと、
前記カメラ部により生成された画像データを転送するための複数の画像転送用バスと、
前記複数の画像転送用バスに接続された少なくとも1つの画像データを格納するためのメモリと、
上記画像データを分割して上記複数の画像転送用バスを介して上記メモリに転送するメモリコントローラと
を備えたことを特徴とするカメラ付き電話。 - 処理部がデータを処理する処理工程と、
上記処理工程により処理されたデータを出力部に出力する出力工程と、
CPU(Central Processing Unit)が所定の制御信号を用いて上記処理工程を制御する制御工程と、
上記CPUと上記処理部とを接続した第1のバスを用いて、上記CPUと上記処理部との間で上記制御信号を伝送する第1の伝送工程と、
上記処理部と上記出力部とを接続し、上記CPUとは接続されていない第2のバスを用いて、上記処理工程により処理されるデータを上記出力部に伝送する第2の伝送工程と
を備えたことを特徴とするデータ処理方法。 - 情報を処理する処理部と、所定の制御信号を用いて上記処理部を制御するCPU(Central Processing Unit)とを接続し、上記CPUと上記処理部との間で上記所定の制御信号を伝送する第1のバスと、
上記処理部と上記処理部により処理された情報を出力する出力部とを接続し、上記処理部により処理される情報を上記出力部に伝送する、上記CPUとは接続されていない第2のバスと
を備えたことを特徴とする情報伝送装置。
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