JP2004219092A - リアルタイム分光画像分析装置及び分析方法 - Google Patents

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孝之 宗田
Katsuo Aizawa
勝夫 會沢
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仲信 林
Shinya Otsubo
真也 大坪
Fumihiko Ichikawa
文彦 市川
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Abstract

【課題】サンプルの2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することのできるリアルタイム分光画像分析装置及び分析方法を提供する。
【解決手段】サンプルSを載置する可動ステージ1と、サンプルSの表面に白色光を照射する光源2と、白色光がサンプルSの表面に反射して生じた反射光の1ライン上の領域を1度に分光する分光器4と、分光器4によって反射光から分光された分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として1フレームに取り込む白黒CCDカメラ5と、白黒CCDカメラ5で取り込まれた1次元位置情報と波長情報を記憶,解析,画像処理するとともに白黒CCDカメラ5のフレーム単位で前記可動ステージ1を1軸動作させるコンピュータ6とを備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、癌などの生体サンプルの分光スペクトルをリアルタイムで分光画像として測定するリアルタイム分光画像分析装置及び分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、癌などの疾患の診断においては、内視鏡画像を用いて肉眼で観察し、疾患の疑いのある生体組織を採取して、その組織を病理学的に分析を行うのが主要な手段となっている。しかし、癌の場合、採取による診断はその手技によっては転移の虞があり、好ましくない。また、肉眼による観察は、疾患箇所の見落としや、診断者の経験、熟練度によって診断結果が左右される虞があるなどの問題があった。さらに、癌などの疾患は、早期に発見し適切な治療を施せば高い治癒率が得られることから、確実な早期診断と分析が求められている。
【0003】
そこで、これらの問題を解決するための手法として、生体組織の採取を行わずに、分光画像測定装置を用いた分光画像測定法が候補に挙げられる。しかし、従来の診断用の分光画像測定法は、表示された画像中の1点の分光スペクトルのみしか採取できず、診断に十分な情報を得ることができないといった問題があった。
【0004】
また、特開2000−356552号公報などに開示されているような、印刷面の色彩・濃度を測定するための装置を診断用に用いることが考えられる。この装置は、印刷面に線状の光を照射して、その反射光を1ライン上で分割した微小領域について同時に分光し、得られた分光データから1ライン上の色彩・濃度を同時に求めることのできるものである。しかしながら、この装置は、測定範囲が1ライン上に限られているため、診断用に用いるには測定範囲が狭すぎるといった問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−356552号公報
【特許文献2】
特開2000−314612号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題を解決することであり、サンプルの2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することのできるリアルタイム分光画像分析装置及び分析方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のリアルタイム分光画像分析装置は、サンプルを載置する可動ステージと、前記サンプルの表面に白色光を照射する光源と、前記白色光が前記サンプルの表面に反射して生じた反射光の1ライン上の領域を1度に分光する分光器と、この分光器によって前記反射光から分光された分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として1フレームに取り込む白黒CCDカメラと、この白黒CCDカメラで取り込まれた前記1次元位置情報と前記波長情報を記憶,解析,画像処理するとともに前記白黒CCDカメラのフレーム単位で前記可動ステージを1軸動作させるコンピュータとを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、サンプルの2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。
【0009】
本発明の請求項2記載のリアルタイム分光画像分析方法は、サンプル表面の1ライン上の領域をそれぞれ1度に分光した分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として取り込み、1軸位置移動したこれら1次元位置情報と波長情報から2次元位置情報と波長情報を得ることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、サンプルの2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。
【0011】
本発明の請求項3記載のリアルタイム分光画像分析方法は、前記サンプルは蛍光標識された生体分子であることを特徴とする。
【0012】
上記構成に加えて蛍光標識に対応した励起光を用いれば、蛍光標識された生体分子の2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。はじめに図1〜図4に基づき、本発明のリアルタイム分光画像分析装置について説明する。図1において、1はサンプルを載置する可動ステージである。また、2は光源であり、可動ステージ1に載置されたサンプルSに均一な白色光を照射するものである。光源2としては白色光を照射できるものであればどのようなものを用いてもよく、例えば、ハロゲンランプで構成することができる。また、蛍光標識に対応した励起光を用いれば、蛍光標識された生体分子の2次元の位置情報と波長情報を観測する事もできる。
【0014】
可動ステージ1の上方には、スリット3を一体に備えた分光器4が設けられている。このスリット3は、光源2の白色光がサンプルSの表面に反射して生じた反射光の1ライン上の微小な領域のみを分光器4内に透過させるものである。この分光器4は、透過型グレーティングを搭載したイメージング分光器であって、スリット3を透過した反射光の1ライン上の1次元位置情報を保持しながら同時に分光して分光スペクトルを得ることができるように構成されている。そして、分光器4によって分光された分光スペクトルの1次元位置情報と波長情報は、分光像として白黒CCDカメラ5の1フレームに取り込まれるように構成されている。
【0015】
図2を参照して、分光器4の基本構成をさらに詳細に説明すると、スリット3はスリット本体3aとレンズ3bを備え、レンズ3bは、サンプルSの1ライン上たる直線A−B上の反射光をスリット本体3aに集めるように構成されている。また、分光器4は、2枚のレンズ4a,4cと、PGPというプリズム4bを備えている。そして、スリット本体3aを透過したサンプルSの直線A−B上の反射光は、レンズ4a,4cとプリズム4bによって、直線A−B上の位置関係を保持したまま分光され、白黒CCDカメラ5に取り込まれるようになっている。つまり、サンプルSの直線A−B上の領域が、その位置関係を保持したまま1度に分光され、白黒CCDカメラ5の1フレームに取り込まれるように構成されている。そして、白黒CCDカメラ5は、サンプルSの直線A−Bの分光スペクトルの1次元位置情報をX軸に、波長情報をY軸に取得するようになっている。
【0016】
なお、上記分光器4としては、フィンランドのSpectral Imaging Ltd社の「ImSpecter」(分光範囲:380〜780nm,波長分解能:2nm)が好適に用いられる。また、本実施例の白黒CCDカメラ5には、光電子倍増管5a(Image Intensifier)(輝度利得(Luminance gain):25000,感度:20μlux,波長帯域380〜850nm,波長分解能2nm)が搭載されており、微弱な光を増幅して白黒CCDカメラ5に取得できるようになっている。
【0017】
6は、白黒CCDカメラ5で取り込まれた1次元位置情報と波長情報を記憶,解析,画像処理するコンピュータである。また、可動ステージ1は1軸動作するように構成されており、可動ステージ1には1軸動作の速度などを調節する調節手段7が設けられている。そして、コンピュータ6は、白黒CCDカメラ5のフレーム単位ごとに一定の距離を可動ステージ1が1軸動作するように、調節手段7を制御するように構成されている。
【0018】
そして、可動ステージ1を1軸動作させることによって、コンピュータ6に記憶されたサンプルSの個々の1次元位置情報と波長情報から、サンプルSの2次元位置情報と波長情報が得られるようになっている。これらの情報をもとに、コンピュータ6によって解析,画像処理することにより、例えば、分光スペクトルの波長5nmごとの強度から色彩値R,G,Bを求め、サンプルSの表面の様子をカラーRGB画像として表示したり、サンプルS上の任意の点の分光スペクトル、さらには任意の2点の分光スペクトルと差スペクトルの同時表示、または、生データ,反射率(透過率)などを表示したり、サンプルSの表面を任意の波長の分光スペクトル強度をモノクロ階調画像(グレースケール)で表示することができるように構成されている。
【0019】
つぎに作用について説明する。まず、可動ステージ1に測定対象となるサンプルSを載置し、光源2によりサンプルSの表面に白色光を照射する。サンプルSの表面の1ライン上の微小な領域の反射光のみがスリット3を透過し、スリット3を透過した反射光は1ライン上の1次元位置情報を保持しながら分光器4で分光されて分光スペクトルとなり、この分光スペクトルの1次元位置情報と波長情報は、分光像として白黒CCDカメラ5の1フレームに取り込まれる。より詳細には、レンズ3bによって、サンプルSの直線A−B上の反射光がスリット本体3aに集められ、スリット本体3aを透過したサンプルSの直線A−B上の反射光がレンズ4a,4cとプリズム4bによって直線A−B上の位置関係を保持したまま分光され、光電子倍増管5aで増幅されて白黒CCDカメラ5に取り込まれる。そして、白黒CCDカメラ5は、サンプルSの直線A−Bの分光スペクトルの1次元位置情報をX軸に、波長情報をY軸に、分光像として取得する。この分光像の例を図3に示す。この図3は、縦軸(X軸)が位置情報、横軸(Y軸)が波長情報となっている。白黒CCDカメラ5によって取得された1次元位置情報と波長情報は、コンピュータ6によって記憶される。
【0020】
一方、コンピュータ6は、白黒CCDカメラ5のフレーム単位ごとに一定の距離を可動ステージ1が1軸動作するように、調節手段7を制御する。この1軸動作を連続して行うことにより、サンプルSの表面の多数の1次元位置情報と波長情報を採取し、これら多数の1次元位置情報と波長情報をコンピュータ6に記憶し蓄積することにより、サンプルSの表面の2次元位置情報と波長情報が測定される。例えば、上記の測定において、1ラインあたりの測定時間は0.1〜2.1秒とすると、サンプルSの大きさにもよるが、サンプルSの表面全体について30秒程度で測定することができる。
【0021】
その後、これらの2次元位置情報と波長情報情報を基に、コンピュータ6によって解析,画像処理し、必要に応じ、分光スペクトルの波長5nmごとの強度から色彩値R,G,Bを求めたり、サンプルSの表面の様子をカラーRGB画像として表示したり、サンプルS上の任意の点の分光スペクトル、さらには任意の2点の分光スペクトルと差スペクトルを同時表示、または、生データ,反射率(透過率)などを表示したり、サンプルSの表面を任意の波長の分光スペクトル強度をモノクロ階調画像(グレースケール)で表示する。例として、サンプルSの任意の点の分光スペクトルを図4に示す。この図4は横軸に波長,縦軸に強度を表している。
【0022】
つぎに、実際の測定例をもとに、より具体的に説明する。なお、本発明はこれらの測定例に限定されるものではない。
【0023】
[測定例1] 実験動物として、BALA/c系マウス雄性5週齢(三協ラボ東京)を用いた。BALA/cマウス雄性5週齢の右大腿部皮下に1×10個の腫瘍(Meth−A fibrosarcoma)細胞を移植すると、1週間後に腫瘍の径が約1cmの担癌マウスが得られた。この担癌マウスを麻酔死させた後、腫瘍を採取し、採取した腫瘍を10%の中性ホルマリンで固定した。その後、腫瘍をエタノール系列の溶剤を用いて脱水し、パラフィン包埋後、厚さ10μmの切片を作成した。上記切片をキシレン・エタノール系列の溶剤を用いて脱パラフィンし、ヘマトキシン・エオジン(HE)染色を行い、これをサンプルSとして本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いて観察した。
【0024】
ヘマトキシン・エオジン染色したサンプルSを可動ステージ1上に載置し、この可動ステージ1を1mm/分で駆動させ、白黒CCDカメラ5と同期を取ってサンプルSの表面の2次元位置情報と波長情報を採取した。このとき、対物レンズたるレンズ3bは、10倍のものを用いた。
【0025】
採取した2次元位置情報と波長情報としての分光スペクトルをもとに、コンピュータ6によって解析,画像処理してRGBを算出し、サンプルSの表面をカラーRGB画像で表示したものを図5に示す。この図5の画像は、カラーカメラにより撮影した画像と完全に一致していることが確認された。
【0026】
図5に示すA〜Eの各点は、Aは癌組織が存在していない部位、Bは細胞質においてエオジン染色の強い部位、Cはエオジン染色の弱い部位、Dは組織周辺の染色性の少ない橙色の部位、Eは核の部位でヘマトキシンとエオジン染色部位を示すものである。
【0027】
図5で示したA〜Eそれぞれの点における分光スペクトルを本発明のリアルタイム分光画像分析装置に記録されている分光スペクトルの情報、ずなわち画像分光情報より、瞬時に画像処理したものを図6に示す。この図6に示す分光スペクトルは、ハロゲン光源を使用して測定した分光スペクトルであるため、生情報である。そのため400nm付近では強度が弱くなっている。そこで、図6におけるAのデータを透過率1としてAに対するB,C,D,Eそれぞれのデータ値を換算し、データの補正を行い図7に示した。エオジン染色部位であるB及びCでの吸収波長は、535nmにピークと500nmに肩を持つ分光スペクトルが観測された。一方、ヘマトキシンとエオジン染色部位であるEの吸収波長はエオジンのみで染色されたB,Cと同様に535nmにピークと500nmに肩を持ち、さらに560〜600nmにかけて肩を持つ分光スペクトルが観測された。橙色の部位Dは吸収が弱いものの、エオジン染色部位と同一の波長におけるピークに加え、420〜460nmにピークを持っていた。
【0028】
つぎに、画像分光データから指定されたそれぞれの波長における画像を取り出し表示した。図8は波長425nm,図9は波長505nm,図10は波長535nm,図11は波長600nmでのサンプルSの画像である。図8に示されるように、波長425nmの画像では癌組織周辺に濃い部分が見られる。これは図5におけるD部位の橙色の吸収帯420〜460nmのピーク部位に対応していた。また、図9,図10に示されるように、波長500nm及び535nmでの画像は、細胞質のエオジン染色部位を濃く表していた。また、図11に示されるように、600nmでの画像では、細胞質より核が明確に観測され、560〜600nmに吸収帯を持つヘマトキシンに依存する画像となっていることが明確に確認できた。
【0029】
以上のとおり、本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いることによって、瞬時に分光スペクトルの各波長において図8〜図11のような強度分布図を作成することが可能になり、染色されたサンプルS上の物質の分布を明確に観測することができた。
【0030】
[測定例2] 測定例1と同様に、本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いて癌細胞組織の観測を行った。癌細胞組織のサンプルSから得られた2次元位置情報と波長情報からコンピュータ6を用いて、各点の5nmごとの分光スペクトル強度を用いて色彩値R,G,Bを求め、カラーRGB画像として表示したものを図12に示す。この図12の画像は、カラーカメラにより撮影した画像と完全に一致していることが確認できた。
【0031】
図12に示すA〜Cの各点は、Aは癌組織が存在していない部位、Bは細胞質においてエオジン染色の強い部位、Cは核の部位でヘマトキシンとエオジン染色部位を示すものである。
【0032】
図12で示したA〜Cそれぞれの点における分光スペクトルを本発明のリアルタイム分光画像分析装置に記録されている画像分光情報より、背景であるAの分光スペクトルを基準にして、A,B,Cそれぞれの点における分光スペクトル瞬時に画像処理したものをそれぞれ図13〜図15に示す。エオジン染色部位であるBでは、560nmにピークと600nmに肩を持つ分光スペクトルが観測された。一方、ヘマトキシンとエオジン染色部位であるCの吸収波長はエオジンのみで染色されたBと同様な560nmのピークに加え、600〜700nmにかけて肩を持つ分光スペクトルが観測された。
【0033】
つぎに、画像分光データから指定されたそれぞれの波長における画像を取り出し表示した。図16は波長460nmでの癌細胞組織の画像である。図17は波長500nm、図18は波長560nm、図19は波長600nm、図20は波長650nm、図21は波長700nmでの癌細胞組織の画像である。図16に示されるように、単一波長460nmの画像では癌組織周辺に濃い部分が見られる。図18,図19に示されるように、560nm及び600nmの画像では細胞質のエオジン染色部位が濃く表されていた。また、図21に示されるように、700nmの画像では、細胞質より核が明確に観測され、600〜700nmにかけて吸収帯を持つヘマトキシンに依存する画像となっていることが明確に確認できた。
【0034】
以上のとおり、本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いることによって、各波長における分光スペクトルの強度分布図を作成し、染色されたサンプル組織における疾患部位の分布状態が観測できた。
【0035】
[測定例3] 日本白色ウサギ生後2年4ヶ月前後(日本医科学動物資材研究所 東京)に、高コレステロールの餌(0.5%コレステロール含有)を連続して25週間投与すると、高脂血症ウサギが得られた。この高脂血症ウサギには、動脈血管内壁硬化部位が充分に形成されていた。この高脂血症ウサギの静脈内に、体重1kgあたり5mgの割合でNPe6(Mono−L−aspartyl chlorine e6)を投与し、投与から6時間後にネブタール麻酔死させ、動脈硬化部位を含む血管を摘出した。
【0036】
つぎに、摘出した血管を素早く−80℃に凍結し、大動脈弓部を横断面としてクリオスタットで10μmの厚さに切断し、これをスライドグラス上に張付けてサンプルSとした。そして、このサンプルSを可動ステージ1上に載置し、この可動ステージ1を1mm/分で駆動させ、白黒CCDカメラ5と同期を取ってサンプルSの表面の2次元位置情報と波長情報を採取した。このとき、対物レンズたるレンズ3bは、10倍のものを用いた。
【0037】
なお、Npe6は、テトラピロール環のD環にある2重結合が1つ開裂したクロリン環の炭素17位にアミド結合によりアスパラギン酸塩を1つ側鎖に付けた構造を有する分子量799の光感受性物質で、腫瘍や動脈硬化部位などの病態組織に集積される一方、正常組織からはすぐに排泄される特性を有している。また、NPe6はpH7.4のリン酸緩衝液中でSoret帯(398nm)とQ帯(502,530,620,654nm)にそれぞれ吸収のピークを持っており、これら吸収のピークは腫瘍や動脈硬化部位などの生体構成要素に取り込まれると10nmほど長波長側へ移動する。
【0038】
採取した2次元位置情報と波長情報としての分光スペクトルをもとに、コンピュータ6によって解析,画像処理してRGBを算出し、サンプルSの表面をカラーRGB画像で表示した。また、本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いたことで、コンピュータ6による画像処理を利用してサンプルS上の任意の点の分光スペクトルを瞬時に表示することができ、これら分光スペクトルの吸収波長とNPe6を比較することで、動脈硬化部位が存在している部位の診断を迅速に行うことができた。さらに、NPe6の吸収波長における単一波長の画像もコンピュータ6を用いて瞬時に表示することができ、動脈硬化部位が存在している部位を一目で確認することができた。
【0039】
[測定例4] ヒトの腕をきつく締め上げ、動脈を圧迫し、30秒後に圧迫を解く作業を行った。このときの手の甲をサンプルSとして、本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いて、動脈圧迫時から動脈圧迫解放時までの血液中酸素量の変化を計時的に観測した。血液中に含まれるヘモグロビンは、動脈圧迫時には、酸素と結合できずにデオキシヘモグロビンとなり、動脈圧迫解放時には、鮮血が一気に供給されるため、血液中に含まれる酸素と結合しオキシヘモグロビンとなる。
【0040】
サンプルSを可動ステージ1上に載置し、この可動ステージを1mm/分で移動させ、白黒CCDカメラ5と同期を取ってサンプルSの表面の2次元位置情報と波長情報を採取した。このとき、対物レンズたるレンズ3bは、10倍のものを用いた。
【0041】
なお、血液中に含まれるヘモグロビンは、酸素と結合したオキシヘモグロビン(oxyhemoglobin)は577,540nmの2本の吸収帯を持ち、酸素が外れたデオキシヘモグロビン(deoxyhemoglobin)は555nmに1本の吸収帯を持っている。
【0042】
採取した2次元位置情報と波長情報としての分光スペクトルをもとに、コンピュータ6によって解析,画像処理してRGBを算出し、サンプルSの表面をカラーRGB画像で表示したものを図22に示す。
【0043】
図22に示すA,Bの各点は、Aはデオキシヘモグロビン量が多い動脈圧迫時、Bはオキシヘモグロビン量が多い動脈圧迫解放時を示すものである。
【0044】
図22で示したA,B各点における分光スペクトルを本発明のリアルタイム分光画像分析装置に記録されている画像分光情報より、瞬時に画像処理したものを図23に示す。動脈圧迫時であるAの吸収波長は、555nmにピークを持つ分光スペクトルが観測された。一方、動脈圧迫解放時であるBの吸収波長は、540,577nmにピークを持つ分光スペクトルが観測された。この図23の分光スペクトルは、デオキシヘモグロビン,オキシヘモグロビンの吸収帯と一致していることが確認できた。
【0045】
以上のとおり、本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いて、オキシヘモグロビン,デオキシヘモグロビンの吸収波長を比較することで、血液中酸素量の変化を判断することができ、赤血球が存在している部位の診断を迅速に行うことができた。さらに、オキシヘモグロビン,デオキシヘモグロビンの吸収波長における単一波長の画像もコンピュータ6を用いて瞬時に表示することができ、赤血球が存在している部位を一目で確認することができた。
【0046】
[実施例5] 本発明のリアルタイム分光画像装置を用いてDNAの分析を行った。DNA合成機上で蛍光色素を直接オリゴヌクレオチドの5′末端にカップリングさせる蛍光アミドダイトを用いる方法により、蛍光色素をDNA各塩基(アデニン, チミン,シトシン, グアニン)のプライマーに付加させた。蛍光色素は、FAM(5′−カルボキシフルオレセイン)、HEX(5′−ヘキサクロロフルオレセイン)、TET(5′−テトラクロロフルオレセイン)、NED(4−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン)を用いた。塩基ごとにこれらの異なる蛍光色素で標識されたDNAサンプルをカバーガラス上にのせ、これをサンプルSとして本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いて観測した。
【0047】
塩基ごとに異なる蛍光色素で標識されたDNAサンプルSを可動ステージ1上に載置し、この可動ステージ1を1mm/分で駆動させ、白黒CCDカメラ5と同期を取ってサンプルSの表面の2次元位置情報と波長情報を採取した。
【0048】
なお、蛍光色素のFAMは525nmに、HEXは556nmに、TETは536nmに、NEDは560nmにそれぞれ吸収のピークを持っている。
【0049】
サンプルSから得られた2次元位置情報と波長情報としての分光スペクトルをもとに、コンピュータ6によって解析,画像処理してRGBを算出し、サンプルSの表面をカラーRGB画像で表示した。また、本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いたことで、コンピュータ6による画像処理を利用してサンプルS上の分光スペクトルを瞬時に表示することができた。FAM,HEX,TET,NEDの蛍光色素で標識されたそれぞれのDNAサンプルSにおける、分光スペクトルを画像処理したものをそれぞれ図24〜図28に示す。図24は蛍光色素FAMで標識されたDNAサンプルの分光スペクトル,図25は蛍光色素HEXで標識されたDNAサンプルの分光スペクトル,図26は蛍光色素TETで標識されたDNAサンプルの分光スペクトル,図27は蛍光色素NEDで標識されたDNAサンプルの分光スペクトルを示した図である。図28は、異なる蛍光色素で標識されたDNAサンプルのそれぞれの分光スペクトルと、4種の蛍光色素を混合したDNAサンプルの分光スペクトルを示した図である。これらの分光スペクトルは、各蛍光色素の吸収波長と完全に一致していることが確認できた。
【0050】
以上のとおり、本発明のリアルタイム分光画像分析装置を用いることによって、複数種の蛍光標識されたDNAを観測することができた。
【0051】
また、本発明は蛍光標識されたDNAの分析のみならず、タンパク質の分析にも同様に適応することができる。
【0052】
以上のように、本発明のリアルタイム分光画像分析装置は、サンプルSを載置する可動ステージ1と、前記サンプルSの表面に白色光を照射する光源2と、前記白色光が前記サンプルSの表面に反射して生じた反射光の1ライン上の領域を1度に分光する分光器4と、この分光器4によって前記反射光から分光された分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として1フレームに取り込む白黒CCDカメラ5と、この白黒CCDカメラ5で取り込まれた前記1次元位置情報と前記波長情報を記憶,解析,画像処理するとともに前記白黒CCDカメラ5のフレーム単位で前記可動ステージ1を1軸動作させるコンピュータ6とを備えたものである。
【0053】
上記構成によれば、サンプルSの2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。また、癌組織部位や動脈硬化部位などの疾患部位の分析観測に用いることにより、全面的な疾患部位の分布状態をリアルタイムで測定することができる。また、RGBのフィルタを用いることなく、生の波長で瞬時にスペクトル分布データを得ることができるので、従来のカラーセンサーなどとは異なり、正確な分光情報を得ることができる。
【0054】
本発明のリアルタイム分光画像分析方法は、サンプルSの表面の複数の1ライン上の領域をそれぞれ1度に分光した分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として取り込み、これら1次元位置情報と波長情報から2次元位置情報と波長情報を得るものである。
【0055】
上記構成によれば、サンプルSの2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。
【0056】
また、本発明のリアルタイム分光画像分析方法は、前記サンプルSは蛍光標識された生体分子たるDNAや蛋白質であることを特徴とする。
【0057】
上記構成によれば、蛍光標識されたDNAや蛋白質の2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。
【0058】
また、光電倍増管5aを用いることにより、光の照度が暗いサンプルであっても鮮明な分光画像を得ることができる。
【0059】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、診断以外にも色彩や化学組成などに関連する画像認識など、多様な用途にも用いることができる。また、診断用の内視鏡に本発明のリアルタイム分光画像分析装置を組み込んでもよい。
【0060】
【発明の効果】
本発明のリアルタイム分光画像分析装置は、サンプルを載置する可動ステージと、前記サンプルの表面に白色光を照射する光源と、前記白色光が前記サンプルの表面に反射して生じた反射光の1ライン上の領域を1度に分光する分光器と、この分光器によって前記反射光から分光された分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として1フレームに取り込む白黒CCDカメラと、この白黒CCDカメラで取り込まれた前記1次元位置情報と前記波長情報を記憶,解析,画像処理するとともに前記白黒CCDカメラのフレーム単位で前記可動ステージを1軸動作させるコンピュータとを備えたものであり、サンプルの2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。また、癌組織部位や動脈硬化部位などの疾患部位の分析観測に用いることにより、全面的な疾患部位の分布状態をリアルタイムで測定することができる。また、RGBのフィルタを用いることなく、生の波長で瞬時にスペクトル分布データを得ることができるので、正確な分光情報を得ることができる。
【0061】
本発明のリアルタイム分光画像分析方法は、サンプルの表面の1ライン上の領域をそれぞれ1度に分光した分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として取り込み、1軸位置移動したこれら1次元位置情報と波長情報から2次元位置情報と波長情報を得るものであり、サンプルの2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。
【0062】
本発明のリアルタイム分光画像分析方法は、前記サンプルは蛍光標識された生体分子であり、蛍光標識された生体分子の2次元の位置情報と波長情報を同時にかつリアルタイムに分光画像として測定することができ、確実かつ迅速な診断用の測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリアルタイム分光画像分析装置の一実施例を示す概略図である。
【図2】同上、分光器の基本構成を示す説明図である。
【図3】同上、1ラインの分光像の例である。
【図4】同上、分光スペクトルの例である。
【図5】同上、マウスの癌組織の測定例においてサンプルの表面を示す画像である。
【図6】同上、サンプル上の複数の点の分光スペクトルを示すグラフである。
【図7】同上、図6のAのデータを透過率1として補正したグラフである。
【図8】同上、波長425nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図9】同上、波長505nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図10】同上、波長535nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図11】同上、波長600nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図12】同上、別の癌組織の測定例においてサンプルの表面を示す画像である。
【図13】同上、図12のA点の分光スペクトルを示すグラフである。
【図14】同上、図12のA点の分光スペクトルを基準にしたB点の分光スペクトルを示すグラフである。
【図15】同上、図12のA点の分光スペクトルを基準にしたC点の分光スペクトルを示すグラフである。
【図16】同上、波長460nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図17】同上、波長500nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図18】同上、波長560nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図19】同上、波長600nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図20】同上、波長650nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図21】同上、波長700nmでのサンプルの表面を示す画像である。
【図22】同上、手の甲のヘモグロビン変化の測定例においてサンプルの表面を示す画像である。
【図23】同上、図22の分光スペクトルを示すグラフである。
【図24】同上、蛍光色素FAMで標識されたDNAサンプルの分光スペクトルを示すグラフである。
【図25】同上、蛍光色素HEXで標識されたDNAサンプルの分光スペクトルを示すグラフである。
【図26】同上、蛍光色素TETで標識されたDNAサンプルの分光スペクトルを示すグラフである。
【図27】同上、蛍光色素NEDで標識されたDNAサンプルの分光スペクトルを示すグラフである。
【図28】同上、異なる蛍光色素で標識されたDNAサンプルのそれぞれの分光スペクトルと、4種の蛍光色素を混合したDNAサンプルの分光スペクトルを示した図である。
【符号の説明】
1 可動ステージ
2 光源
4 分光器
5 白黒CCDカメラ
6 コンピュータ
S サンプル

Claims (3)

  1. サンプルを載置する可動ステージと、前記サンプルの表面に白色光を照射する光源と、前記白色光が前記サンプルの表面に反射して生じた反射光の1ライン上の領域を1度に分光する分光器と、この分光器によって前記反射光から分光された分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として1フレームに取り込む白黒CCDカメラと、この白黒CCDカメラで取り込まれた前記1次元位置情報と前記波長情報を記憶,解析,画像処理するとともに前記白黒CCDカメラのフレーム単位で前記可動ステージを1軸動作させるコンピュータとを備えたことを特徴とするリアルタイム分光画像分析装置。
  2. サンプル表面の1ライン上の領域をそれぞれ1度に分光した分光スペクトルを1次元位置情報と波長情報として取り込み、1軸位置移動したこれら1次元位置情報と波長情報から2次元位置情報と波長情報を得ることを特徴とするリアルタイム分光画像分析方法。
  3. 前記サンプルは蛍光標識された生体分子であることを特徴とする請求項2記載のリアルタイム分光画像分析方法。
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