JP2004218535A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004218535A
JP2004218535A JP2003006928A JP2003006928A JP2004218535A JP 2004218535 A JP2004218535 A JP 2004218535A JP 2003006928 A JP2003006928 A JP 2003006928A JP 2003006928 A JP2003006928 A JP 2003006928A JP 2004218535 A JP2004218535 A JP 2004218535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
valve
intake
change point
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003006928A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Ito
芳彦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2003006928A priority Critical patent/JP2004218535A/ja
Publication of JP2004218535A publication Critical patent/JP2004218535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

【目的】この発明の目的は、バルブスプリングの荷重特性を適正化することができ、摩擦損失を低減することにある。
【構成】このため、この発明は、内燃機関の動弁装置において、バルブのステム端部のアッパリテーナとロアリテーナに移動可能に保持したスプリングシートとの間にアッパスプリングを装着して設け、ロアリテーナとスプリングシートとの間にロアスプリングを装着して設け、アッパスプリングは第1変更点でばね定数が変化するとともにこの第1変更点より小さい取付荷重で初期設定され、ロアスプリングは第1変更点よりも大きい第2変更点で初期設定され、カムがバルブを押し下げる場合に、第1変更点まではアッパスプリングを作動させ、第2変更点からはアッパスプリングとロアスプリングとを作動させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は内燃機関の動弁装置に係り、特に、バルブスプリングの荷重特性を適正化することができ、摩擦損失を低減することができる内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等に搭載される内燃機関は、シリンダヘッドに燃焼室に連通するポートを開閉するバルブを軸線方向に移動可能に支持して設け、このバルブをスプリングの付勢力とカムの駆動力とにより開閉駆動する動弁装置を設けている。内燃機関の動弁装置としては、図9に示すものがある。図9において、202は内燃機関、204はシリンダブロック、206はシリンダヘッド、208はシリンダヘッドカバー、210はシリンダ、212はピストン、214は燃焼室、216は吸気ポート、218は排気ポート、220は動弁装置である。
【0003】
内燃機関202の動弁装置220は、吸気ポート216及び排気ポート218を開閉する吸気バルブ222及び排気バルブ224の吸気ステム226及び排気ステム228を、シリンダヘッド206の吸気ステム支持部230及び排気ステム支持部232に吸気ステムガイド234及び排気ステムガイド236により軸線方向に移動可能に支持して設けている。
【0004】
吸気バルブ222及び排気バルブ224は、吸気ステム端部238及び排気ステム端部240に吸気コッタ242及び排気コッタ244により取付けた吸気リテーナ246及び排気リテーナ248と、シリンダヘッド206の吸気ステム支持部230及び排気ステム支持部232に取付けた吸気スプリングシート250及び排気スプリングシート252との間に、吸気スプリング254及び排気スプリング256を装着して設けている。
【0005】
吸気バルブ222及び排気バルブ224には、吸気ステム端部238及び排気ステム端部240に吸気タペット258及び排気タペット260を装着して設けている。吸気タペット258及び排気タペット260の吸気シム262及び排気シム264には、シリンダヘッド206の上面に吸気カム軸キャップ266及び排気カム軸キャップ268により軸支した吸気カム軸270及び排気カム軸272の吸気カム274及び排気カム276が摺接される。
【0006】
この内燃機関202の動弁装置220は、シリンダヘッド206に軸線方向に移動可能に支持した吸気バルブ222及び排気バルブ224を、吸気スプリング254及び排気スプリング256の付勢力と吸気カム274及び排気カム276の駆動力とにより開閉駆動する。
【0007】
従来の内燃機関の動弁装置には、エンジンのシリンダに備えられる弁を閉鎖方向に付勢する弁ばね機構と、上記弁ばね機構の付勢力に対向して上記弁を開閉駆動する駆動手段とからなるエンジンの動弁装置において、上記弁ばね機構が空気ばねを有して構成されるとともに、上記エンジンの運転状態に応じて上記空気ばねの圧力室内の圧力を可変とする圧力調整手段が備えられているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の内燃機関の動弁装置には、シリンダヘッド部材と排気弁のバルブリテーナとの間に設けたコイルスプリングを上下2分割に形成し、かつ、それらを直列に配設せしめると共に、それら上下のコイルスプリングの2分割部に介装されながら上下動可能な筒状部材を設け、更に排気弁リフト中の所定リフト時において該筒状部材の下端部がシリンダヘッド部材に接当するように該筒状部材を形成せしめてなるものがある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、従来の内燃機関の動弁装置には、シリンダヘッドの弁案内筒挿通孔の周辺にシリンダ状部材を固設し、このシリンダ状部材に嵌装したピストン状下弁ばね受けの下側に圧力室を形成し、この圧力室を潤滑油圧回路に連通させ、弁のステム端部に装着した上記ばね受けと前記ピストン状下弁ばね受けとの間に弁ばね受けを介装せしめ、エンジン回転の変化に伴う潤滑油圧によって弁ばねの取付荷重を可変とするようにしたものがある(例えば、特許文献3参照。)。
さらにまた、従来の内燃機関の動弁装置には、弁頭間隙を排除するための油圧タペットを備えた、内燃機関の動弁装置において、弁を閉じ方向に付勢する弁ばねのばね定数を、前記弁の部分開度に対応する該弁ばねの圧縮中間点を境として圧縮前半で小さく、圧縮後半で大きく設定したものがある(例えば、特許文献4参照。)。
【0008】
【特許文献1】
実開平1−115808号公報(実用新案登録請求の範囲、図1)
【特許文献2】
実開昭56−97503号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図)
【特許文献3】
実開昭57−61103号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図)
【特許文献2】
特開昭62−13707号公報(特許請求の範囲、第1図、第2図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図9に示す従来の内燃機関202の動弁装置220は、吸気バルブ222及び排気バルブ224を、吸気タペット258及び排気タペット260を介して吸気カム274及び排気カム276のプロフィールに従い軸線方向に移動させる。このとき、吸気バルブ222及び排気バルブ224は、吸気カム274及び排気カム276の機械的な力により開放方向へ移動され、吸気スプリング254及び排気スプリング256の付勢力により閉鎖方向へ移動するように負荷され、動きを制御される。
【0010】
このような動弁装置のバルブを閉鎖方向に付勢するスプリングは、一般的な荷重特性として、図10に示すような荷重特性を有している。このスプリングは、バルブの共振現象であるサージングを防止するために、ピッチの広い部分と狭い部分とを有する2段不等ピッチコイルスプリングとし、変更点を挟んでばね定数1及びばね定数2の2段のばね定数を持つように設定している。
【0011】
また、動弁装置のバルブは、一般的に図11に示す如き加速度で作動される。加速度は、加速度=力であるため、図11に示す加速度線図を、バルブに所定の作動を行わせるために必要な荷重と置き換えることができる。
【0012】
ところが、図11に示す加速度線図よれば、バルブのリフトが小さい低リフト部分においては、バルブを作動させるために要求される必要荷重が比較的低いにもかかわらず、バルブに必要以上にスプリング荷重が加わっているため、動弁装置の摩擦損失を大きくしている問題がある。
【0013】
このような問題に対処するために、図12に示す如く、ばね定数の変更点Aをスプリング取り付け高さから最大リフト高さに近づくように設定すると、図13に示す如く、低リフト部分の摩擦損失を低減することができる(荷重低減部)一方で、最大リフト高さ近傍のスプリング荷重が大きくなる(荷重増大部)ため、動弁装置の摩擦損失を増加させる不都合がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そこで、上述の不都合を除去するために、この発明は、内燃機関のシリンダヘッドに燃焼室に連通するポートを開閉するバルブを軸線方向に移動可能に支持して設け、このバルブをスプリングの付勢力とカムの駆動力とにより開閉駆動する内燃機関の動弁装置において、前記バルブのバルブステムのステム端部にアッパリテーナを取付けて設け、前記バルブのバルブステムを支持するシリンダヘッドのステム支持部にロアリテーナを取付けて設け、このロアリテーナにスプリングシートをバルブの軸線方向に移動可能に保持して設け、前記アッパリテーナと前記スプリングシートとの間にアッパスプリングを装着して設け、前記ロアリテーナと前記スプリングシートとの間にロアスプリングを装着して設け、前記アッパスプリングは第1変更点でばね定数が変化するとともにこの第1変更点より小さい取付荷重で初期設定され、前記ロアスプリングは前記第1変更点よりも大きい第2変更点で初期設定され、前記カムが前記バルブを押し下げる場合に、第1変更点までは前記アッパスプリングを作動させるとともに第2変更点からは該アッパスプリングと前記ロアスプリングとを作動させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の内燃機関の動弁装置は、アッパスプリングはばね定数が変化する第1変更点より小さい取付荷重で初期設定され、単一のスプリングを作動させる場合に比べて、第1変更点が最大リフト高さに近づくように設定されるので、低リフト時に必要とされる荷重を少なく設定することができるとともに、ロアスプリングは第1変更点よりも大きい第2変更点で初期設定され、第2変更点からはアッパスプリングとロアスプリングとを作動させるので、ロアスプリングの初期荷重点に達すると、ロアスプリングがアッパスプリングの一部として作動し始め、ばね定数が低下するため、最大リフト高さ近傍で必要とされる荷重も小さくすることができる。
【0016】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図4は、この発明の第1実施例を示すものである。図1において、2は内燃機関、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8はシリンダヘッドカバー、10はシリンダ、12はピストン、14はヘッド側窪部、16は燃焼室である。内燃機関2は、シリンダブロック4のシリンダ10とこのシリンダ10に摺動可能に内蔵したピストン12とシリンダヘッド6のヘッド側窪部14とにより燃焼室16を形成して設けている。シリンダヘッド6には、燃焼室16に臨む吸気口18及び排気口20に連通する吸気ポート22及び排気ポート24を形成して設けている。
【0017】
この内燃機関2の動弁装置26は、吸気ポート22及び排気ポート24を開閉する吸気バルブ28及び排気バルブ30を設けている。吸気バルブ28及び排気バルブ30は、吸気口18及び排気口20に接離される吸気バルブヘッド32及び排気バルブヘッド34を設け、吸気ステム36及び排気ステム38をシリンダヘッド6の吸気ステム支持部40及び排気ステム支持部42に吸気ステムガイド44及び排気ステムガイド46により軸線方向に移動可能に支持して設けている。吸気ステムガイド44及び排気ステムガイド46には、吸気ステムシール48及び排気ステムシール50を取付けている。
【0018】
吸気バルブ28及び排気バルブ30には、吸気ステム端部52及び排気ステム端部54に吸気コッタ56及び排気コッタ58により円環形状の吸気アッパリテーナ60及び排気アッパリテーナ62を取付けて設けている。
【0019】
シリンダヘッド6には、吸気ステムガイド44及び排気ステムガイド46周囲の吸気ステム支持部40及び排気ステム支持部42に円環形状の吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66を取付けて設けている。吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66には、外周縁から吸気アッパリテーナ60及び排気アッパリテーナ62側に向かって延長される筒形状の吸気延長部68及び排気延長部70を設け、この吸気延長部68及び排気延長部70の延長方向先端の内周縁から径中心側に向かって突出される円環形状の吸気係止部72及び排気係止部74を設けている。
【0020】
吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66には、筒形状の吸気延長部68及び排気延長部70の内側に、円環形状の吸気スプリングシート76及び排気スプリングシート78を、吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66と吸気係止部72及び排気係止部74との間で軸線方向に移動可能に装着している。これにより、吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66には、吸気スプリングシート76及び排気スプリングシート78を吸気バルブ28及び排気バルブ30の軸線方向に移動可能に保持している。
【0021】
吸気アッパリテーナ60及び排気アッパリテーナ62と吸気スプリングシート76及び排気スプリングシート78との間には、後述する有蓋無底筒形状の吸気タペット88及び排気タペット90に内装されるように、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82を装着している。吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66と吸気スプリングシート76及び排気スプリングシート78との間には、筒形状の吸気延長部68及び排気延長部70に内装されるように、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86を装着している。
【0022】
前記吸気バルブ28及び排気バルブ30には、吸気ステム端部52及び排気ステム端部54に有蓋無底筒形状の吸気タペット88及び排気タペット90を装着して設けている。吸気タペット88及び排気タペット90は、シリンダヘッド6の筒形状の吸気タペット支持部92及び排気タペット支持部94に軸線方向に摺動可能に支持して設け、吸気凹部96及び排気凹部98に吸気シム100及び排気シム102を装着して設けている。
【0023】
吸気タペット88及び排気タペット90の吸気シム100及び排気シム102には、シリンダヘッド6に軸支した吸気カム軸104及び排気カム軸106の吸気カム108及び排気カム110が摺接される。吸気カム軸104及び排気カム軸106は、シリンダヘッド6の上面に吸気カム軸キャップ112及び排気カム軸キャップ114により軸支して設けている。吸気カム軸キャップ112及び排気カム軸キャップ114は、吸気キャップ取付ボルト116及び排気キャップ取付ボルト118によりシリンダヘッド6に取付けて設けている。
【0024】
動弁装置26は、シリンダヘッド6に軸線方向に移動可能に支持した吸気バルブ28及び排気バルブ30を、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82と吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86との付勢力と、吸気カム108及び排気カム110の駆動力とにより開閉駆動する。
【0025】
この動弁装置26は、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82と吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86との荷重を、図2に示す如く設定している。吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82は、ピッチの広い部分と狭い部分とを有する2段不等ピッチコイルスプリングであり、第1の変更点Aを挟んで2段のばね定数を持つように設定され、第1変更点Aでばね定数が変化するとともに、この第1変更点Aより小さい取付荷重で初期設定される。吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86は、前記第1変更点Aよりも大きい第2変更点Bで初期設定される。
【0026】
前記第2変更点Bは、図3に示す如く、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82の初期設定点Dからバルブスプリング必要荷重曲線Eへの接線F上に設定されている。また、前記第1変更点Aは、第2変更点Bからバルブスプリング必要荷重曲線Eへの接線Gと、荷重ゼロ点Hと初期設定点Dとを結ぶ線Iとの交点に設定されている。
【0027】
この動弁装置26のばね定数は、荷重ゼロ点Hから第1変更点Aまでのばね定数をL1、第1変更点Aから第2変更点Bまでのばね定数をL2、第2変更点Bから最大リフト高さまでのばね定数をL3とすると、L1<L3<L2という関係が成立するように設定している。これにより、この動弁装置26は、吸気カム108及び排気カム110が吸気タペット88及び排気タペット90を介して吸気バルブ28及び排気バルブ30を押し下げる場合に、第1変更点Aまでは吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82を作動させるとともに、第2変更点Bからは吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82と吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86とを作動させる。
【0028】
次に作用を説明する。
【0029】
内燃機関2の動弁装置26は、図1に示す如く、吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66に吸気スプリングシート76及び排気スプリングシート78を軸線方向に移動可能に保持させ、吸気アッパリテーナ60及び排気アッパリテーナ62と吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66との間に、吸気スプリングシート76及び排気スプリングシート78を介して、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82と吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86とを装着している。
【0030】
吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82は、図2に示す如く、ばね定数が変化する第1変更点Aを、吸気アッパリテーナ60及び排気アッパリテーナ62と吸気スプリングシート76及び排気スプリングシート78との間でのスプリング取り付け高さによる初期設定点Dよりも最大リフト高さ側に設定している。これにより、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82は、スプリング取り付け高さによる初期設定点Dよりも大きい第1変更点Aでバネ定数が変化し、この第1変更点Aより小さい初期設定点Dの取付荷重で初期設定される。第1変更点Aは、図3に示す如く、第2変更点Bからバルブスプリング必要荷重曲線Eへの接線Gと、荷重ゼロ点Hと初期設定点Dとを結ぶ線Iとの交点に設定されている。
【0031】
また、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86は、図2に示す如く、吸気ロアリテーナ64及び排気ロアリテーナ66と吸気スプリングシート76及び排気スプリングシート78との間に装着されることにより負荷される初期加重を、前記第1変更点Aよりも最大リフト高さ側の第2変更点Bに設定している。これにより、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86は、設定の際に一定の荷重が付加されることにより、第1変更点Aよりも大きい第2変更点Bで初期設定される。この第2変更点Bは、図3に示す如く、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82の初期設定点Dからバルブスプリング必要荷重曲線Eへの接線F上に設定されている。
【0032】
動弁装置26は、吸気カム108及び排気カム110が吸気タペット88及び排気タペット90を介して吸気バルブ28及び排気バルブ30を押し下げて、各スプリング80〜86に荷重が作用すると、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86の初期荷重(第2変更点B)までは吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82のみが作動する。吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82のみを作動させるために要求される必要荷重は、比較的低いため、初期設定点Dから第1変更点Aまでのばね定数を荷重ゼロ点Hと初期設定点Dとを結ぶ線Iの延長上に設定し、従来よりも低い荷重特性に設定する。
【0033】
動弁装置26は、各スプリング80〜86に作用する荷重が、初期設定点Dから第1変更点Aを越えて吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86の初期荷重(第2変更点B)に達すると、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86が吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82の一部として作動し始めるためスプリング巻き数が増加することになり、ばね定数が低下するため、図2のCで示すような荷重特性になる。
【0034】
この動弁装置26は、このような荷重特性により図4に示すような必要最小限のスプリング荷重設定が可能となり、摩擦低減が可能となる。
【0035】
このように、この内燃機関2の動弁装置26は、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82はばね定数が変化する第1変更点Aより小さい取付荷重で初期設定(初期設定点D)され、第1変更点Aが最大リフト高さに近づくように設定されるので、低リフト時に必要とされる荷重を少なく設定することができる。
【0036】
また、この動弁装置26は、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86は第1変更点Aよりも大きい第2変更点Bで初期設定され、第2変更点Bからは吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82と吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86とを作動させるので、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86の初期荷重点に達すると、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86が吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82の一部として作動し始め、ばね定数が低下するため、最大リフト高さ近傍で必要とされる荷重を小さくすることができる。この動弁装置26のばね定数は、第1変更点Aまでのばね定数をL1、第2変更点Bまでのばね定数をL2、第2変更点Bからのばね定数をL3とすると、L1<L3<L2という関係が成立するように設定していることにより、最大リフト高さ位置付近で必要とされる荷重をあまり大きくすることなく、リフト開始直後の荷重を小さくすることができる。
【0037】
このため、この内燃機関2の動弁装置26は、バルブスプリングの荷重特性を適正化することができ、摩擦損失を低減することができる。
【0038】
また、この動弁装置26は、図3に示す如く、第2変更点Bを、吸気アッパスプリング80及び排気アッパスプリング82の初期設定点Dからバルブスプリング必要荷重曲線Eへの接線F上に設定していることにより、リフト開始点での摩擦損失を小さくすることができるとともにも最大リフト高さでの摩擦損失を最小限にすることができ、また、この第2変更点Bを、取り付け高さと最大リフト高さとのほぼ中央に設定することにより、吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86の初期負荷荷重を大きくさせすぎず、摩擦損失を低減することができる。
【0039】
さらに、この動弁装置26は、図3に示す如く、第1変更点Aを、第2変更点Bからバルブスプリング必要荷重曲線Eへの接線Gと、荷重ゼロ点Hと初期設定点Dとを結ぶ線Iとの交点に設定していることにより、リフト開始点での摩擦損失を最小限にすることができるとともにも最大リフト高さでの摩擦損失も最小限にすることができる。
【0040】
図5は、第2実施例を示すものである。第2実施例においては、第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0041】
第2実施例の動弁装置26は、シリンダヘッド6の吸気ステムガイド44及び排気ステムガイド46周囲の吸気ステム支持部40及び排気ステム支持部42に円環形状の吸気ロアリテーナ120及び排気ロアリテーナ122を取付けて設け、この吸気ロアリテーナ120及び排気ロアリテーナ122の内周縁から吸気アッパリテーナ60及び排気アッパリテーナ62側に向かって延長される筒形状の吸気延長部124及び排気延長部126を設け、この吸気延長部124及び排気延長部126の延長方向先端の外周縁から径外側に向かって突出される円環形状の吸気係止部128及び排気係止部130を設けている。
【0042】
吸気ロアリテーナ120及び排気ロアリテーナ122には、筒形状の吸気延長部124及び排気延長部126の外側に、円環形状の吸気スプリングシート132及び排気スプリングシート134を、吸気ロアリテーナ120及び排気ロアリテーナ122と吸気係止部128及び排気係止部130との間で軸線方向に移動可能に装着している。これにより、吸気ロアリテーナ120及び排気ロアリテーナ122には、吸気スプリングシート132及び排気スプリングシート134を吸気バルブ28及び排気バルブ30の軸線方向に移動可能に保持している。吸気ロアリテーナ120及び排気ロアリテーナ122と吸気スプリングシート132及び排気スプリングシート134との間には、筒形状の吸気延長部124及び排気延長部126に外装されるように吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86を装着している。
【0043】
このように、第2実施例の動弁装置26は、第1実施例の吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86が筒形状の吸気延長部68及び排気延長部70に内装されていることに対して、小径の吸気延長部124及び排気延長部126に外装されていることにより、吸気カム108及び排気カム110を潤滑して流れ落ちるオイルによって吸気ロアスプリング84及び排気ロアスプリング86を潤滑することができ、摩耗を防止して作動の確実性を確保することができる。
【0044】
図6・図7は、第3実施例を示すものである。第3実施例においては、第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。なお、吸気バルブ28及び排気バルブ32は、同様に構成されるので、吸気バルブ28のみを例示して説明し、排気バルブ32の説明は省略する。
【0045】
第3実施例の動弁装置26は、図6に示す如く、シリンダヘッド6の吸気ステムガイド44周囲の吸気ステム支持部40に円環形状の吸気ロアリテーナ136を取付けて設けている。吸気ロアリテーナ136には、外周縁から吸気アッパリテーナ60側に向かって延長される筒形状の吸気延長部138を設け、この延長方向先端の内周縁から径中心側に向かって突出される円環形状の吸気第1係止部140を設けるとともに、吸気延長部138の延長方向中間の内周縁から径中心側に向かって突出される円環形状の吸気第2係止部142を設けている。
【0046】
吸気ロアリテーナ136には、筒形状の吸気延長部138の内側に、円環形状の吸気第1スプリングシート144を吸気第1係止部140と吸気第2係止部142との間で軸線方向に移動可能に装着するとともに、円環形状の吸気第2スプリングシート146を吸気第2係止部142と吸気ロアリテーナ136との間で軸線方向に移動可能に装着している。これにより、吸気ロアリテーナ136には、複数の吸気第1・第2スプリングシート144・146を吸気バルブ28の軸線方向に移動可能に保持している。
【0047】
吸気アッパリテーナ60と複数の吸気第1・第2スプリングシート144・146の1つである吸気第1スプリングシート144との間には、有蓋無底筒形状の吸気タペット88に内装されるように、吸気アッパスプリング148を装着している。複数の吸気第1スプリングシート144と吸気第2スプリングシート146との間には、筒形状の吸気延長部138に内装されるように、吸気第1ロアスプリング150を装着している。吸気ロアリテーナ136と複数の吸気第1・第2スプリングシート144・146の他の1つである吸気第2スプリングシート146との間には、筒形状の吸気延長部138に内装されるように、吸気第2ロアスプリング152を装着している。
【0048】
動弁装置26は、吸気アッパスプリング148と吸気第1・第2ロアスプリング150・152との荷重を、図7に示す如く設定している。吸気アッパスプリング148は、ピッチの広い部分と狭い部分とを有する2段不等ピッチコイルスプリングであり、第1の変更点Aを挟んで2段のばね定数を持つように設定され、第1変更点Aでばね定数が変化するとともに、この第1変更点Aより小さい取付荷重で初期設定される。複数の吸気第1・第2スプリングシート144・146は、前記第1変更点Aよりも大きい第2変更点Bで初期設定されるとともに、この第2変更点Bよりも順次に大きくなる各変更点で各々初期設定される。即ち、吸気第1ロアスプリング150は、前記第1変更点Aよりも大きい第2変更点Bで初期設定される。吸気第2ロアスプリング152は、前記第2変更点Aよりも大きい第3変更点Jで初期設定される。
【0049】
前記第2変更点Bは、吸気アッパスプリング148の初期設定点Dからバルブスプリング必要荷重曲線Eへの接線F上に設定されている。また、前記第1変更点Aは、第2変更点Bからバルブスプリング必要荷重曲線Eへの接線Gと、荷重ゼロ点Hと初期設定点Dとを結ぶ線Iとの交点に設定されている。さらに、前記第3変更点Jは、前記接線Fとバルブスプリング必要荷重曲線Eの最大リフト高さにおける接線Kとの交点に設定されている。
【0050】
この動弁装置26のばね定数は、第1変更点Aまでのばね定数をL1、第2変更点Bまでのばね定数をL2、第3変更点Jまでのばね定数をL3、第3変更点Jからのばね定数をL4とすると、L1<L4<L3<L2という関係が成立するように設定している。これにより、動弁装置26は、吸気カム108が吸気タペット88を介して吸気バルブ28を押し下げる場合に、第1変更点Aまでは吸気アッパスプリング148を作動させるとともに、第2変更点Bからは吸気アッパスプリング148に吸気第1・第2ロアスプリング150・152を順次に追加して作動させる。即ち、第2変更点Bからは吸気アッパスプリング148と吸気第1ロアスプリング150とを作動させ、第3変更点Jからは吸気アッパスプリング148と吸気第1ロアスプリング150と吸気第2ロアスプリング152とを作動させる。
【0051】
動弁装置26は、吸気カム108が吸気タペット88を介して吸気バルブ28を押し下げて、各スプリング148〜152に荷重が作用すると、先ず吸気第1ロアスプリング150の初期荷重(第2変更点B)までは吸気アッパスプリング148のみが作動する。
【0052】
動弁装置26は、各スプリング148〜152に作用する荷重が、初期設定点Dから第1変更点Aを越えて吸気第1ロアスプリング150の初期荷重(第2変更点B)に達すると、吸気第1ロアスプリング150が吸気アッパスプリング148の一部として作動し始めるため、スプリング巻き数の増加によりばね定数が低下して、図7のFで示すような荷重特性になる。
【0053】
動弁装置26は、各スプリング148〜152に作用する荷重が、第2変更点Bを越えて吸気第2ロアスプリング152の初期荷重(第3変更点J)に達すると、吸気第2ロアスプリング152が吸気第1ロアスプリング152とともに吸気アッパスプリング148の一部として作動し始めるため、スプリング巻き数の増加によりばね定数がさらに低下して、図7のKで示すような荷重特性になる。
【0054】
このように、第3実施例の動弁装置26は、第1変更点Aまでのばね定数をL1、第2変更点Bまでのばね定数をL2、第3変更点Jまでのばね定数をL3、第3変更点Jからのばね定数をL4とすると、L1<L4<L3<L2という関係が成立するように設定している。第3実施例の動弁装置26は、このような荷重特性により図4に示すような必要最小限のスプリング荷重設定が可能となり、摩擦低減が可能となるとともに、第2・第3変更点B・Jにおいて夫々吸気第1・第2ロアスプリング150・152が順次に吸気アッパスプリング148の一部として作動し始め、ばね定数が段階的に低下するため、最大リフト高さ近傍で必要とされる荷重をさらに小さくすることができ、最大リフト高さ位置付近で必要とされる荷重をあまり大きくすることなく、リフト開始直後の荷重を小さくすることができる。
【0055】
このため、この内燃機関2の動弁装置26は、バルブスプリング必要荷重曲線Eにより近似した荷重特性を設定することができ、バルブスプリングの荷重特性をさらに適正化することができ、摩擦損失を低減することができる。
【0056】
図8は、第4実施例を示すものである。第4実施例においては、第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。なお、吸気バルブ28及び排気バルブ32は、同様に構成されるので、吸気バルブ28のみを例示して説明し、排気バルブ32の説明は省略する。
【0057】
第4実施例の動弁装置26は、シリンダヘッド6の吸気ステムガイド44周囲の吸気ステム支持部40に円環形状の吸気ロアリテーナ64を取付けて設け、吸気ロアリテーナ64の外周縁から吸気アッパリテーナ60側に向かって延長される筒形状の吸気延長部68を設け、この吸気延長部68の延長方向先端の内周縁から径中心側に向かって突出される円環形状の吸気係止部72を設けている。
【0058】
吸気アッパリテーナ60と吸気ロアリテーナ64との間には、吸気アッパスプリング154と吸気ロアスプリング156とを、互いに離反する一端側を夫々吸気アッパリテーナ60と吸気ロアリテーナ64とに当接させるとともに互いに対向する他端側を夫々当接させて装着し、吸気ロアスプリング156の他端側に吸気延長部68の吸気係止部72に係止される円環形状の吸気突部158を設けている。
【0059】
吸気アッパスプリング154は、吸気アッパリテーナ60と吸気延長部68の吸気係止部72に係止される吸気ロアスプリング156の他端側との間に装着され、第1変更点Aでばね定数が変化するとともに、この第1変更点Aよりも小さい取付荷重で初期設定される。吸気ロアスプリング156は、吸気突部158が係止する吸気延長部68の吸気係止部72と吸気ロアリテーナ64との間に装着され、前記第1変更点Aよりも大きい第2変更点Bで初期設定される。
【0060】
このように、第4実施例の動弁装置26は、吸気ロアスプリング156に吸気延長部68の吸気係止部72に係止される吸気突部158を設け、吸気延長部68の吸気係止部72と吸気ロアリテーナ64との間に装着して初期設定していることにより、前述各実施例に記載される吸気スプリングシート76・132・144・146を不要にすることができ、部品点数や組付工数を削減することができ、コストを削減することができる。
【0061】
なお、上述実施例においては、アッパリテーナとロアリテーナとの間に2本あるいは3本のスプリングを装着したが、アッパリテーナとロアリテーナとの間にアッパリテーナ側からロアリテーナ側に向かって断面形状を順次に変化させて段階的に異なる複数のばね特性を有せしめた1本のスプリングを装着し、この1本のスプリングのアッパリテーナ側のばね特性に対して異なるばね特性となるロアリテーナ側の部分がロアリテーナとの間で伸縮可能になるように、ばね特性の変化する部分をロアリテーナに係止することにより、1本のスプリングで荷重に対してばね特性を変化させることができる。
【0062】
【発明の効果】
このように、この発明の内燃機関の動弁装置は、低リフト時に必要とされる荷重を少なく設定することができるとともに、最大リフト高さ近傍で必要とされる荷重を小さくすることができる。
このため、この発明の内燃機関の動弁装置は、バルブスプリングの荷重特性を適正化することができ、摩擦損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す動弁装置を備えた内燃機関の断面図である。
【図2】スプリングの荷重特性を示す図である。
【図3】バルブスプリング必要荷重曲線に対する変更点の設定を示す図である。
【図4】バルブ加速度とスプリング荷重との関係を示す図である。
【図5】第2実施例を示す動弁装置を備えた内燃機関の断面図である。
【図6】第3実施例を示す動弁装置の吸気バルブの拡大断面図である。
【図7】バルブスプリング必要荷重曲線に対する変更点の設定を示す図である。
【図8】第4実施例を示す動弁装置の吸気バルブの拡大断面図である。
【図9】従来例を示す動弁装置を備えた内燃機関の断面図である。
【図10】スプリングの一般的な荷重特性を示す図である。
【図11】図10に示す荷重特性のスプリングを使用した動弁装置のバルブ加速度とスプリング荷重との関係を示す図である。
【図12】変更点を最大リフト高さ側に設定したスプリングの荷重特性を示す図である。
【図13】図12に示す荷重特性のスプリングを使用した動弁装置のバルブ加速度とスプリング荷重との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 内燃機関
6 シリンダヘッド
16 燃焼室
22 吸気ポート
24 排気ポート
26 動弁装置
28 吸気バルブ
30 排気バルブ
36 吸気ステム
38 排気ステム
40 吸気ステム支持部
42 排気ステム支持部
44 吸気ステムガイド
46 排気ステムガイド
52 吸気ステム端部
54 排気ステム端部
60 吸気アッパリテーナ
62 排気アッパリテーナ
64 吸気ロアリテーナ
66 排気ロアリテーナ
76 吸気スプリングシート
78 排気スプリングシート
80 吸気アッパスプリング
82 排気アッパスプリング
84 吸気ロアスプリング
86 排気ロアスプリング
88 吸気タペット
90 排気タペット
104 吸気カム軸
106 排気カム軸
108 吸気カム
110 排気カム

Claims (4)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドに燃焼室に連通するポートを開閉するバルブを軸線方向に移動可能に支持して設け、このバルブをスプリングの付勢力とカムの駆動力とにより開閉駆動する内燃機関の動弁装置において、前記バルブのバルブステムのステム端部にアッパリテーナを取付けて設け、前記バルブのバルブステムを支持するシリンダヘッドのステム支持部にロアリテーナを取付けて設け、このロアリテーナにスプリングシートをバルブの軸線方向に移動可能に保持して設け、前記アッパリテーナと前記スプリングシートとの間にアッパスプリングを装着して設け、前記ロアリテーナと前記スプリングシートとの間にロアスプリングを装着して設け、前記アッパスプリングは第1変更点でばね定数が変化するとともにこの第1変更点より小さい取付荷重で初期設定され、前記ロアスプリングは前記第1変更点よりも大きい第2変更点で初期設定され、前記カムが前記バルブを押し下げる場合に、第1変更点までは前記アッパスプリングを作動させるとともに第2変更点からは該アッパスプリングと前記ロアスプリングとを作動させることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記第2変更点は、前記アッパスプリングの初期設定点からバルブスプリング必要荷重曲線への接線上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記第1変更点は、前記第2変更点からバルブスプリング必要荷重曲線への接線と、荷重ゼロ点と初期設定点とを結ぶ線との交点に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 内燃機関のシリンダヘッドに燃焼室に連通するポートを開閉するバルブを軸線方向に移動可能に支持して設け、このバルブをスプリングの付勢力とカムの駆動力とにより開閉駆動する内燃機関の動弁装置において、前記バルブのバルブステムのステム端部にアッパリテーナを取付けて設け、前記バルブのバルブステムを支持するシリンダヘッドのステム支持部にロアリテーナを取付けて設け、このロアリテーナに複数のスプリングシートをバルブの軸線方向に移動可能に保持して設け、前記アッパリテーナと前記複数のスプリングシートの1つとの間にアッパスプリングを装着して設け、前記複数のスプリングシートの間及び前記ロアリテーナと前記複数のスプリングシートの他の1つとの間に夫々ロアスプリングを装着して設け、前記アッパスプリングは第1変更点でばね定数が変化するとともにこの第1変更点より小さい取付荷重で初期設定され、前記複数のロアスプリングは前記第1変更点よりも大きい第2変更点で初期設定されるとともにこの第2変更点よりも順次に大きくなる各変更点で各々初期設定され、前記カムが前記バルブを押し下げる場合に、第1変更点までは前記アッパスプリングを作動させるとともに第2変更点からは該アッパスプリングに前記複数のロアスプリングを順次に追加して作動させることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
JP2003006928A 2003-01-15 2003-01-15 内燃機関の動弁装置 Pending JP2004218535A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003006928A JP2004218535A (ja) 2003-01-15 2003-01-15 内燃機関の動弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003006928A JP2004218535A (ja) 2003-01-15 2003-01-15 内燃機関の動弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004218535A true JP2004218535A (ja) 2004-08-05

Family

ID=32897165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003006928A Pending JP2004218535A (ja) 2003-01-15 2003-01-15 内燃機関の動弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004218535A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3247888B1 (en) Rocker arm assembly for engine braking
EP2711512B1 (en) Reset type rocker braking method and device
US7565887B2 (en) Valve actuation device of internal combustion engine
CN108779689B (zh) 用于控制内燃发动机中的至少一个气门的装置
CN112177702B (zh) 顶置凸轮发动机自复位单气门双活塞液压驱动装置及方法
CN109072724A (zh) 摇臂组合件
CN101255823A (zh) 可停用气体交换气门的内燃发动机
US9453437B2 (en) Collapsible pushrod valve actuation system for a reciprocating piston machine cylinder
CN112177703B (zh) 推杆发动机用自复位单气门主副活塞液压驱动装置及方法
CN113803127B (zh) 摇臂组合件
US11092042B2 (en) Rocker arm assembly with valve bridge
JP2007138787A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
US9732638B2 (en) Valve lash adjuster for vehicles
CN101365865A (zh) 带有停阀摇臂的气门控制系统
EP3029283A1 (en) Variable valve lift apparatus
US8596234B2 (en) Electro-hydraulic variable valve lift apparatus
EP1381757B1 (en) Valve spring mechanism
WO2022228732A1 (en) Rocker arm assembly
JP4176031B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2004218535A (ja) 内燃機関の動弁装置
CN112673152B (zh) 基于摇臂的放气引擎制动
EP2839126B1 (en) Hydraulic lash adjuster
JP4088782B2 (ja) 内燃機関の動弁休止装置
JP2007192188A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
US20230235686A1 (en) Rocker arm assembly with valve bridge