JP2004217770A - 有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は有機性廃棄物を搭載するグレートを循環させ、連続処理を可能にした循環グレート装置を供することを目的としたものである。
【解決手段】循環グレート装置1のグレート31の回転に伴って、グレート31上の乾燥された有機性廃棄物30が炭化ガス供給口10より供給された加熱過少空気によって炭化し、同時に、有機性廃棄物より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される。さらに、燃焼空気供給口より供給された燃焼空気により炭化物の一部が燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、ガス化水蒸気供給口より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出される。
【選択図】 図2
【解決手段】循環グレート装置1のグレート31の回転に伴って、グレート31上の乾燥された有機性廃棄物30が炭化ガス供給口10より供給された加熱過少空気によって炭化し、同時に、有機性廃棄物より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される。さらに、燃焼空気供給口より供給された燃焼空気により炭化物の一部が燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、ガス化水蒸気供給口より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機性廃棄物より可燃性ガスを生成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ごみ、産業用廃棄物、バイオマスなどの有機性廃棄物からエネルギ回収を図るために、有機性廃棄物を熱分解によりガス化して燃料用ガス(ガス化ガス)を得るガス変換技術が、環境保全及び省資源の観点から注目されている。
燃料ガス製造装置としては、内部が所定温度の流通ガスとの接触により有機性廃棄物の乾燥、熱分解および冷却がそれぞれ行われる乾燥ゾーン、熱分解ゾーンおよび冷却ゾーンに区画されかつ有機性廃棄物を収容した通気性容器を各ゾーンに順次搬送する搬送手段を有する熱分解炉と、熱分解炉から出た灰分およびチャーを溶かす灰溶融炉と、熱分解炉の後流に配された2次燃焼室と、2次燃焼室から出たガスを冷やす冷却器と、冷却器から出たガスを精製するガス精製装置とで構成されているものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
例として、図7に従来の技術に係る有機性廃棄物からの燃料ガス製造装置の概念図を示す。図7において、燃料ガス製造装置は、内部が所定温度の流通ガスとの接触により有機性廃棄物の乾燥、熱分解および冷却をそれぞれ行う乾燥ゾーン1A、熱分解ゾーン1Bおよび冷却ゾーン1Cに区画されかつ有機性廃棄物を収容した通気性容器2 を各ゾーン1A,1B,1Cに順次搬送するコンベヤ3を有する熱分解炉1と、熱分解炉1から出た灰分等を溶かす灰溶融炉4と、熱分解炉1の後流に配された2次燃焼室5と、2次燃焼室5から出たガスを冷やす冷却器6と、冷却器6から出たガスを精製するガス精製装置7とを備えている。
【0004】
熱分解炉1の前流には、有機性廃棄物投入用ホッパ8が配置されている。ホッパ8の下端部には、有機性廃棄物を破砕する破砕ローラ9が設けられている。
【0005】
ホッパ8の下方には、通気性容器2が配置されている。通気性容器2は、その底壁が金網で形成されており、容器2内をガスが上下方向に流通できるようになっている。
【0006】
熱分解炉1は、ゲート10を介して計8つの室11乃至18に区画されている。最も前流側の第1室11は、有機性廃棄物を収容した通気性容器2を熱分解炉1内に導入するための室であって、シールのためにガスの流通は行われていない。そして、第2室12により乾燥ゾーン1Aが構成され、第3室13〜第5室15により熱分解ゾーン1Bが構成され、第6室16および第7室17により冷却ゾーン1Cが構成されている。最も後流側の第8室18の下方には、熱分解ゾーン1Bで生成された灰分等の受入部19が設けられている。受入部19の底部には、スクリューコンベヤ20が設けられている。
【0007】
熱分解炉1と灰溶融炉4との間には、受入部19からスクリューコンベヤ20により供給されたチャーおよび灰分の貯留用ホッパ21が設けられている。
2次燃焼室5は、灰溶融炉4の前流部上方に灰溶融炉4内と連通するように設けられている。
【0008】
冷却器6は、ガス急冷塔からなる。
【0009】
ガス精製装置7は、ガス洗浄塔71および微粒物質洗浄塔72からなる。
【0010】
有機性廃棄物からの燃料ガスの製造は、上記燃料ガス製造装置を用いて、例えば、次のようにして行う。
【0011】
まず、有機性廃棄物をホッパ8に投入し、破砕ローラ9で破砕した後、通気性容器2に収容する。
【0012】
そして、有機性廃棄物を収容した通気性容器2を、熱分解炉1の第1室11に配置し、コンベヤ3により第2室12乃至第8室18に順次搬送する。各室11乃至18における通気性容器2の滞留時間は20分とする。
【0013】
第2室12(乾燥ゾーン1A)には、2次燃焼室5から出た酸素濃度10%以下のガスの一部を2つの熱交換器22,23を経て100℃に冷却してから供給し、このガスとの接触により有機性廃棄物を乾燥させる。有機性廃棄物の乾燥により生じた水蒸気は、第2室12に供給されて乾燥に用いられた排ガスとともに、2次燃焼室5に送る。
【0014】
第3室13乃至第5室15(熱分解ゾーン1B)には、2次燃焼室5から出た酸素濃度10%以下のガスの一部を1つの熱交換器22を経て700℃に冷却してから供給し、このガスとの接触により有機性廃棄物を熱分解させる。なお、供給するガスの温度は、500〜900℃であれば、有機性廃棄物の熱分解を進行させることが可能である。熱分解ガス成分は、第3室13乃至第5室15に供給されて熱分解に用いられた排ガスとともに、2次燃焼室5に送る。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−282061号公報(図1及び段落番号[0018]乃至[0038])
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記に示したように、従来の技術においては、容器に収納した有機性廃棄物を熱分解炉に導入して順次処理するために、熱分解炉内を前記ゾーン毎に室に分け、ガスの流通は行われない構造としている。そのため、熱分解炉は専用の容器と多数の室を備え、設備と装置の制御が複雑であり、また、処理が終了した容器を再利用するための運搬等が必要である。
【0017】
本発明は、前記容器の代わりに有機性廃棄物を搭載するグレートを循環させ、連続処理を可能にした循環グレート装置を供することを課題としたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、炭化された有機性廃棄物を投入する原料投入口と、投入された前記有機性廃棄物を搭載して環状に旋回するグレートと、前記グレートを覆う環状のフードと、前記グレートとの間隙を有しその間隙を前記有機性廃棄物が通過する前記フード内部を分割する隔壁と、前記有機性廃棄物を燃焼させる空気を供給する燃焼空気供給口と、前記有機性廃棄物と反応し可燃性ガスを発生させる水蒸気を供給するガス化水蒸気供給口と、発生した前記可燃性ガスを排出する可燃性ガス排出口と、前記フード内で前記有機性廃棄物の燃焼で生じた灰分を排出する灰分排出口と、を有することを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、炭化された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートをフード内で環状に旋回させながら、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。フード内には隔壁を縦に備え、隔壁の上端はフードの天井と接し、隔壁の下端はグレートとの間隙を設け、間隙の高さとグレートに搭載した有機性廃棄物の高さを略同一にして、隔壁とグレートとの間隙を有機性廃棄物が通過できるように構成する。フード内で生じた有機性廃棄物の灰分は、グレートを傾斜させることにより、灰分排出口より排出される。灰分が排出されたグレートは一巡して次の炭化された有機性廃棄物を受け入れ、連続して処理を行うことができる。灰分とならなかった余剰の有機性廃棄物は分離してグレート上に再搭載し、再処理してもよい。この一巡する処理は、必ずしもフード内一周で行うものではなく、フードに各供給口及び各排出口を複数設け、一周のうちに複数回の処理を行っても、本発明の技術的範囲であることは言うまでもない。
【0020】
上記課題を解決するために、請求項2に記載の本発明は、有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、乾燥された有機性廃棄物を投入する原料投入口と、投入された前記混合物を搭載して環状に旋回するグレートと、前記グレートを覆う環状のフードと、前記グレートとの間隙を有しその間隙を前記有機性廃棄物が通過する前記フード内部を分割する隔壁と、前記有機性廃棄物を炭化させるガスを供給する炭化ガス供給口と、前記フード内で発生する揮発ガスを排出する揮発ガス排出口と、炭化された前記有機性廃棄物を燃焼させる空気を供給する燃焼空気供給口と、炭化された前記有機性廃棄物と反応し可燃性ガスを発生させる水蒸気を供給するガス化水蒸気供給口と、発生した前記可燃性ガスを排出する可燃性ガス排出口と、炭化された前記有機性廃棄物の燃焼で生じた灰分を排出する灰分排出口と、を有することを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、乾燥された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートを水平方向にフード内で環状に旋回させながら、炭化ガス供給口より供給された高温のガスで有機性廃棄物を炭化させる。フード内には隔壁を縦に備え、隔壁の上端はフードの天井と接し、隔壁の下端はグレートとの間隙を設け、間隙の高さとグレートに搭載した有機性廃棄物の高さを略同一にして、隔壁とグレートとの間隙を有機性廃棄物が通過できるように構成する。隔壁とグレートとの間隙が有機性廃棄物でほぼ塞がれるため、炭化ガス供給口より供給されたガスのうち隔壁を超えるガスは微量である。
【0022】
隔壁を隔て、燃焼空気供給口より供給された空気で炭化された有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。フード内で生じた有機性廃棄物の灰分は、グレートを傾斜させることにより、灰分排出口より排出される。灰分が排出されたグレートは一巡して次の炭化された有機性廃棄物を受け入れ、連続して処理が行うことができる。灰分とならなかった余剰の有機性廃棄物は分離してグレート上に再搭載し、再処理してもよい。この一巡する処理は、必ずしもフード内一周で行うものではなく、フードに各供給口及び各排出口を複数設け、一周のうちに複数回の処理を行っても、本発明の技術的範囲であることは言うまでもない。
【0023】
上記課題を解決するために、請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記フード内部をガス化ゾーンとしたことを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、フード内部をガス化ゾーンとして、過熱水蒸気と高温に予熱した空気を供給して、炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼、残りを水性ガス化(C+H2O→H2+CO)することができる。なお、燃焼の割合を調整することで雰囲気温度を800℃以上、より好ましくは900℃以上とする。水性ガスは可燃性ガスの一部又は全部を構成する。
【0025】
上記課題を解決するために、請求項4に記載の本発明は、請求項2に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記フード内部を前記隔壁によって、少なくとも、炭化ゾーンと、ガス化ゾーンと、に分割されたことを特徴とする。
【0026】
上記構成によれば、炭化ゾーンと、ガス化ゾーンと2つのゾーンを設け、炭化ゾーンにおいて、水蒸気を供給して有機性廃棄物を炭化させることができる。このとき発生した揮発分は燃焼器に供給して熱源とする。なお、この炭化処理は、有機性廃棄物量に対して過少な空気を供給して酸素不足燃焼を行うことでも可能である。また、ガス化ゾーンにおいて、過熱水蒸気と高温に予熱した空気を供給して、炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼、残りを水性ガス化(C+H2O→H2+CO)することができる。なお、燃焼の割合を調整することで雰囲気温度を800℃以上、より好ましくは900℃以上とする。水性ガスは可燃性ガスの一部又は全部を構成する。
【0027】
上記課題を解決するために、請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記炭化ゾーンに、前記炭化ガス供給口と、前記揮発ガス排出口と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
上記構成によれば、炭化ガス供給口より高温の気体である例えば過熱水蒸気を供給して乾燥した有機性廃棄物を炭化させ、揮発ガス排出口よりこのとき発生した揮発分を排出して熱源とすることができる。
【0029】
上記課題を解決するために、請求項6に記載の本発明は、請求項3乃至5のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記ガス化ゾーンに、前記ガス化水蒸気供給口と、前記燃焼空気供給口と、前記可燃性ガス排出口と、を備えたことを特徴とする。
【0030】
上記構成によれば、高温に予熱した空気を供給して炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼させ、ガス化水蒸気供給口より過熱水蒸気を供給して残りの炭化した有機性廃棄物と反応させて水性ガスを生成し、生成した水性ガスを可燃性ガス排出口より排出することができる。
【0031】
上記課題を解決するために、請求項7に記載の本発明は、請求項3乃至6のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記ガス化ゾーンを、蓄熱ゾーンとガス生成ゾーンに分割し、蓄熱ゾーンに前記燃焼空気供給口を、ガス生成ゾーンに前記ガス化水蒸気供給口と前記可燃性ガス排出口と、を備えたことを特徴とする。
【0032】
上記構成によれば、蓄熱ゾーンにて燃焼空気供給口より供給した空気により有機性廃棄物を部分的に燃焼させ、発生した燃焼熱を蓄熱し、その蓄熱を利用してガス生成ゾーンにて水蒸気と炭化物を反応させて水性ガスを発生させることができる。蓄熱と水性ガスの発生を分離することにより、水性ガス発生時に空気を混入させないので純度の高い水性ガスを得ることができる。
【0033】
上記課題を解決するために、請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記グレート上に蓄熱体を搭載したことを特徴とする。
【0034】
上記構成によれば、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を蓄熱体に蓄熱し、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを蓄熱体の蓄熱を利用して反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0035】
上記課題を解決するために、請求項9に記載の本発明の有機性廃棄物のガス化処理方法は、請求項1乃至7のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記グレート上に前記有機性廃棄物を積層して積層物を形成し、前記隔壁と前記グレートとの間隙寸法と、前記積層物の積層高さと、を略同一にして前記グレートを移動させることを特徴とする。
【0036】
上記方法によれば、炭化された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートをフード内で循環させながら、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0037】
上記課題を解決するために、請求項10に記載の本発明の有機性廃棄物のガス化処理方法は、請求項8に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記グレート上に前記蓄熱体と前記有機性廃棄物とを積層して積層物を形成し、前記隔壁と前記グレートとの間隙寸法と、前記積層物の積層高さと、を略同一にして前記グレートを移動させることを特徴とする。
【0038】
上記方法によれば、隔壁により処理を行う各ゾーンを分離し、燃焼空気供給口より供給した空気により有機性廃棄物を部分的に燃焼させ、発生した燃焼熱を蓄熱体に蓄熱し、その蓄熱を利用して水蒸気と炭化物を反応させて水性ガスを発生させることができる。隔壁と蓄熱体を備えることにより、水性ガス発生時に空気を混入させないで純度の高い水性ガスを得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って詳細に説明する。図1に本発明の第1の実施の形態に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図を示す。図2に本発明の第1の実施の形態に係る循環グレート装置の概念展開断面図を示す。図3に本発明の第2の実施の形態に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図を示す。図4に本発明の第2の実施の形態に係る循環グレート装置の概念展開断面図を示す。図5に本発明の第3の実施の形態に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図を示す。図6に本発明の第3の実施の形態に係る循環グレート装置の概念展開断面図を示す。なお、図1乃至6において、同じ構成の部分には同一の符号を付し、それらについての重複する説明は省略する。
【0040】
(本発明の第1の実施の形態)
図1において、2は有機性廃棄物の予備乾燥機3への投入用ホッパを示す。LPGガスがブロア53により送付された空気で燃焼空気ガス炉54内で燃焼し、生成された熱風により予備乾燥機3に投入された有機性廃棄物30が予備乾燥され、フィーダ5を通って原料投入口8より循環グレート装置1に投入される。燃焼空気ガス炉54より発生する排気ガスは、サイクロン51で固形物を分離され、ブロア52により排気され、一部は燃焼空気ガス炉54に再循環される。
【0041】
図2は、循環グレート装置1の断面図において環状の装置を平面的に展開したものである。循環グレート装置1はフード32により囲まれ、内部を隔壁35により複数のパートに分割されて、加熱空気、水蒸気等の流体が混合しないように有機性廃棄物30と蓄熱体40とを、高さが隔壁35の下限位置までなるように積層するように構成されている。蓄熱体40はフード内の有機性廃棄物30の処理温度条件によりその量が調整される。蓄熱体40としてはセラミック材、さらにはアルミナが最適である。有機性廃棄物30の蓄熱性が高い場合は蓄熱体40として有機性廃棄物30そのものを使用してもよい。
【0042】
図1及び図2において、この循環グレート装置1のグレート31の回転するグレート31上に、予備乾燥機3にて予備乾燥された有機性廃棄物30を連続的に原料投入口8より装入する。循環グレート装置1のグレート31の回転に伴って、グレート31上の乾燥された有機性廃棄物30が炭化ガス供給口10より供給された加熱過少空気によって炭化し、同時に、有機性廃棄物より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される。
【0043】
揮発ガス排出口22より排出された揮発ガスは揮発ガス炉20内で燃焼し、サイクロン21と熱交換器23を経由して外気に排気される。また、揮発ガス炉20に供給された水は揮発ガス炉20内に設置された熱交換器により水蒸気となり、循環グレート装置1のガス化水蒸気供給口に供給される。有機性廃棄物30を循環グレート装置1内で燃焼させる空気はブロア24で熱交換器23に送風され加熱されて、循環グレート装置1の燃焼空気供給口に供給される。
【0044】
循環グレート装置1のグレート31のさらなる回転に伴って、燃焼空気供給口より供給された燃焼空気により炭化物の一部が燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、ガス化水蒸気供給口より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出される。燃焼空気とガス化水蒸気とを循環グレート装置1への供給前に混合し、燃焼空気供給口と、ガス化水蒸気供給口と、を兼用した共通供給口11より供給しても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。本実施の形態においては共通供給口11を使用する。
【0045】
16は有機性廃棄物30より生成される灰を排出する灰排出口を示す。
【0046】
27は可燃性ガス排出口26より排出されるガスの排気ダクトを示す。水性ガスは、排気ダクト27を通り、熱交換器41にて循環グレート装置1に送風する空気を加熱して加熱過少空気とし、冷却器43にて冷却され、液分離器44により精製されてガスホルダー18に貯蔵される。ガスホルダー18に貯蔵された水性ガスは適宜ガスエンジン45にて燃料として消費される。
【0047】
循環グレート装置1はその機能により、グレート31上の乾燥された有機性廃棄物30が炭化ガス供給口10より供給された加熱空気によって炭化し、同時に、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される炭化ゾーン37、共通供給口11より供給された燃焼空気により炭化物の一部が燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、共通供給口11より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出されるガス化ゾーン38、の2つのゾーンに分けられる。
【0048】
(本発明の第2の実施の形態)
図3において、2は有機性廃棄物の炭化炉4への投入用ホッパを示す。LPGガスがブロア53により送付された空気で燃焼空気ガス炉54内で燃焼し、生成された熱風により炭化炉4に投入された有機性廃棄物30が炭化され、フィーダ5を通って原料投入口8より循環グレート装置1に投入される。燃焼空気ガス炉54より発生する排気ガスは、サイクロン51で固形物を分離され、ブロア52により排気され、一部は燃焼空気ガス炉54に再循環される。
【0049】
図4は、循環グレート装置1の断面図において環状の装置を平面的に展開したものである。循環グレート装置1はフード32により囲まれ、内部を隔壁35により複数のパートに分割されて、燃焼空気、水蒸気等の流体が混合しないように炭化された有機性廃棄物30と蓄熱体40とを、高さが隔壁35の下限位置までなるように積層するように構成されている。蓄熱体40はフード内の有機性廃棄物30の処理温度条件によりその量が調整される。蓄熱体40としてはセラミック材、さらにはアルミナが最適である。有機性廃棄物30の蓄熱性が高い場合は蓄熱体40として有機性廃棄物30そのものを使用してもよい。
【0050】
図3及び図4において、この循環グレート装置1のグレート31の回転するグレート31上に、炭化炉4にて炭化された有機性廃棄物30を連続的に原料投入口8より装入する。循環グレート装置1のグレート31の回転に伴って、グレート31上の炭化された有機性廃棄物30のうち一部分が燃焼空気供給口12より供給された燃焼空気によって燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、同時に、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される。
【0051】
揮発ガス排出口22より排出された揮発ガスは揮発ガス炉20内で燃焼し、サイクロン21と熱交換器23を経由して外気に排気される。また、揮発ガス炉20に供給された水は揮発ガス炉20内に設置された熱交換器により水蒸気となり、循環グレート装置1のガス化水蒸気供給口13に供給される。有機性廃棄物30を循環グレート装置1内で燃焼させる空気はブロア42で熱交換器41に送風され加熱されて、循環グレート装置1の燃焼空気供給口12に供給される。
【0052】
循環グレート装置1のグレート31のさらなる回転に伴って、ガス化水蒸気供給口13より供給された過熱水蒸気と炭化された有機性廃棄物30が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出される。
【0053】
16は有機性廃棄物30より生成される灰を排出する灰排出口を示す。
【0054】
27は可燃性ガス排出口26より排出されるガスの排気ダクトを示す。水性ガスは、排気ダクト27を通り、熱交換器41にて循環グレート装置1に送風する空気を加熱して加熱過少空気とし、冷却器43にて冷却され、液分離器44により精製されてガスホルダー18に貯蔵される。ガスホルダー18に貯蔵された水性ガスは適宜ガスエンジン45にて燃料として消費される。
【0055】
循環グレート装置1はその機能により、グレート31上の炭化された有機性廃棄物30が燃焼空気供給口12より供給された燃焼空気により一部燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、燃焼熱を蓄熱体40に蓄熱し、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される蓄熱ゾーン36、ガス化水蒸気供給口13より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出されるガス生成ゾーン39、の2つのゾーンに分けられる。
【0056】
(本発明の第3の実施の形態)
図5において、2は有機性廃棄物30の炭化炉4への投入用ホッパを示す。LPGガスがブロア53により送付された空気で燃焼空気ガス炉54内で燃焼し、生成された熱風により炭化炉4に投入された有機性廃棄物30が炭化され、蓄熱体40と混合されて、フィーダ5を通って原料投入口8より循環グレート装置1に投入される。燃焼空気ガス炉54より発生する排気ガスは、サイクロン51で固形物を分離され、ブロア52により排気され、一部は燃焼空気ガス炉54に再循環される。
【0057】
図6は、循環グレート装置1の断面図において環状の装置を平面的に展開したものである。循環グレート装置1はフード32により囲まれ、内部を隔壁35により複数のパートに分割されて、燃焼空気、水蒸気等の流体が混合しないように炭化された有機性廃棄物30と蓄熱体40とを、高さが隔壁35の下限位置までなるように積層するように構成されている。蓄熱体40はフード内の有機性廃棄物30の処理温度条件によりその量が調整される。蓄熱体40としてはセラミック材、さらにはアルミナが最適である。有機性廃棄物30の蓄熱性が高い場合は蓄熱体40として有機性廃棄物30そのものを使用してもよい。
【0058】
図5及び図6において、この循環グレート装置1のグレート31の回転するグレート31上に、炭化炉4にて炭化された有機性廃棄物30と蓄熱体40とを混合し、連続的に原料投入口8より装入する。循環グレート装置1のグレート31の回転に伴って、グレート31上の炭化された有機性廃棄物30のうち一部分が燃焼空気供給口12より供給された燃焼空気によって燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、同時に、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される。有機性廃棄物30を循環グレート装置1内で燃焼させる空気はブロア42で熱交換器41に送風され加熱されて、循環グレート装置1の燃焼空気供給口12に供給される。
【0059】
揮発ガス排出口22より排出されたガスは熱交換器23にて水を過熱水蒸気に変換した後、大気に排気される。変換された過熱水蒸気はガス化水蒸気供給口13より供給される。
【0060】
循環グレート装置1のさらなる回転に伴って、ガス化水蒸気供給口13より供給された過熱水蒸気と炭化された有機性廃棄物30が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出される。
【0061】
16は有機性廃棄物30より生成される灰及び蓄熱体40の混合物を排出する灰排出口を示す。蓄熱体40は排出された混合物より分離し、再利用される。
【0062】
27は可燃性ガス排出口26より排出されるガスの排気ダクトを示す。水性ガスは、排気ダクト27を通り、サイクロン55で固形物を分離した後、熱交換器41にて循環グレート装置1に送風する空気を加熱して燃焼空気とし、冷却器43にて冷却され、液分離器44により精製されてガスホルダー18に貯蔵される。ガスホルダー18に貯蔵された水性ガスは適宜ガスエンジン45にて燃料として消費される。
【0063】
循環グレート装置1はその機能により、グレート31上の炭化された有機性廃棄物30が燃焼空気供給口12より供給された燃焼空気により一部燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、燃焼熱を蓄熱体40に蓄熱し、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される蓄熱ゾーン36、ガス化水蒸気供給口13より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出されるガス生成ゾーン39、の2つのゾーンに分けられる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の本発明によれば、炭化された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートをフード内で環状に旋回させながら、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0065】
また、請求項2の本発明によれば、乾燥された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートを水平方向にフード内で環状に旋回させながら、炭化ガス供給口より供給された高温のガスで有機性廃棄物を炭化させ、燃焼空気供給口より供給された空気で炭化された有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0066】
また、請求項3の本発明によれば、フード内部をガス化ゾーンとして、過熱水蒸気と高温に予熱した空気を供給して、炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼、残りを水性ガス化(C+H2O→H2+CO)することができる。
【0067】
また、請求項4の本発明によれば、炭化ゾーンにおいて、水蒸気を供給して有機性廃棄物を炭化させることができ、ガス化ゾーンにおいて、過熱水蒸気と高温に予熱した空気を供給して、炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼、残りを水性ガス化(C+H2O→H2+CO)することができる。
【0068】
また、請求項5の本発明によれば、炭化ガス供給口より高温の気体である例えば過熱水蒸気を供給して乾燥した有機性廃棄物を炭化させ、揮発ガス排出口よりこのとき発生した揮発分を排出して熱源とすることができる。
【0069】
また、請求項6の本発明によれば、高温に予熱した空気を供給して炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼させ、ガス化水蒸気供給口より過熱水蒸気を供給して残りの炭化した有機性廃棄物と反応させて水性ガスを生成し、生成した水性ガスを可燃性ガス排出口より排出することができる。
【0070】
また、請求項7の本発明によれば、蓄熱ゾーンにて燃焼空気供給口より供給した空気により有機性廃棄物を部分的に燃焼させ、発生した燃焼熱を蓄熱し、その蓄熱を利用してガス生成ゾーンにて水蒸気と炭化物を反応させて水性ガスを発生させることができる。蓄熱と水性ガスの発生を分離することにより、水性ガス発生時に空気を混入させないので純度の高い水性ガスを得ることができる。
【0071】
また、請求項8の本発明によれば、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を蓄熱体に蓄熱し、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを蓄熱体の蓄熱を利用して反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0072】
また、請求項9の本発明によれば、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0073】
また、請求項10の本発明によれば、隔壁により処理を行う各ゾーンを分離し、燃焼空気供給口より供給した空気により有機性廃棄物を部分的に燃焼させ、発生した燃焼熱を蓄熱体に蓄熱し、その蓄熱を利用して水蒸気と炭化物を反応させて水性ガスを発生させることができる。隔壁と蓄熱体を備えることにより、水性ガス発生時に空気を混入させないで純度の高い水性ガスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図。
【図2】本発明の第1の実施の態様に係る循環グレート装置の概念展開断面図。
【図3】本発明の第2の実施の態様に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図。
【図4】本発明の第2の実施の態様に係る循環グレート装置の概念展開断面図。
【図5】本発明の第3の実施の態様に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図。
【図6】本発明の第3の実施の態様に係る循環グレート装置の概念展開断面図。
【図7】従来の技術に係る廃棄物からの燃料ガス製造装置の概念図。
【符号の説明】
1…循環グレート装置
8…原料投入口
10…炭化ガス供給口
11…共通供給口(燃焼空気供給口12、ガス化水蒸気供給口13)
12…燃焼空気供給口
13…ガス化水蒸気供給口
16…灰排出口
22…揮発ガス排出口
26…可燃性ガス排出口
30…有機性廃棄物
31…グレート
32…フード
35…隔壁
36…蓄熱ゾーン
37…炭化ゾーン
38…ガス化ゾーン
39…ガス生成ゾーン
40…蓄熱体
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機性廃棄物より可燃性ガスを生成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ごみ、産業用廃棄物、バイオマスなどの有機性廃棄物からエネルギ回収を図るために、有機性廃棄物を熱分解によりガス化して燃料用ガス(ガス化ガス)を得るガス変換技術が、環境保全及び省資源の観点から注目されている。
燃料ガス製造装置としては、内部が所定温度の流通ガスとの接触により有機性廃棄物の乾燥、熱分解および冷却がそれぞれ行われる乾燥ゾーン、熱分解ゾーンおよび冷却ゾーンに区画されかつ有機性廃棄物を収容した通気性容器を各ゾーンに順次搬送する搬送手段を有する熱分解炉と、熱分解炉から出た灰分およびチャーを溶かす灰溶融炉と、熱分解炉の後流に配された2次燃焼室と、2次燃焼室から出たガスを冷やす冷却器と、冷却器から出たガスを精製するガス精製装置とで構成されているものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
例として、図7に従来の技術に係る有機性廃棄物からの燃料ガス製造装置の概念図を示す。図7において、燃料ガス製造装置は、内部が所定温度の流通ガスとの接触により有機性廃棄物の乾燥、熱分解および冷却をそれぞれ行う乾燥ゾーン1A、熱分解ゾーン1Bおよび冷却ゾーン1Cに区画されかつ有機性廃棄物を収容した通気性容器2 を各ゾーン1A,1B,1Cに順次搬送するコンベヤ3を有する熱分解炉1と、熱分解炉1から出た灰分等を溶かす灰溶融炉4と、熱分解炉1の後流に配された2次燃焼室5と、2次燃焼室5から出たガスを冷やす冷却器6と、冷却器6から出たガスを精製するガス精製装置7とを備えている。
【0004】
熱分解炉1の前流には、有機性廃棄物投入用ホッパ8が配置されている。ホッパ8の下端部には、有機性廃棄物を破砕する破砕ローラ9が設けられている。
【0005】
ホッパ8の下方には、通気性容器2が配置されている。通気性容器2は、その底壁が金網で形成されており、容器2内をガスが上下方向に流通できるようになっている。
【0006】
熱分解炉1は、ゲート10を介して計8つの室11乃至18に区画されている。最も前流側の第1室11は、有機性廃棄物を収容した通気性容器2を熱分解炉1内に導入するための室であって、シールのためにガスの流通は行われていない。そして、第2室12により乾燥ゾーン1Aが構成され、第3室13〜第5室15により熱分解ゾーン1Bが構成され、第6室16および第7室17により冷却ゾーン1Cが構成されている。最も後流側の第8室18の下方には、熱分解ゾーン1Bで生成された灰分等の受入部19が設けられている。受入部19の底部には、スクリューコンベヤ20が設けられている。
【0007】
熱分解炉1と灰溶融炉4との間には、受入部19からスクリューコンベヤ20により供給されたチャーおよび灰分の貯留用ホッパ21が設けられている。
2次燃焼室5は、灰溶融炉4の前流部上方に灰溶融炉4内と連通するように設けられている。
【0008】
冷却器6は、ガス急冷塔からなる。
【0009】
ガス精製装置7は、ガス洗浄塔71および微粒物質洗浄塔72からなる。
【0010】
有機性廃棄物からの燃料ガスの製造は、上記燃料ガス製造装置を用いて、例えば、次のようにして行う。
【0011】
まず、有機性廃棄物をホッパ8に投入し、破砕ローラ9で破砕した後、通気性容器2に収容する。
【0012】
そして、有機性廃棄物を収容した通気性容器2を、熱分解炉1の第1室11に配置し、コンベヤ3により第2室12乃至第8室18に順次搬送する。各室11乃至18における通気性容器2の滞留時間は20分とする。
【0013】
第2室12(乾燥ゾーン1A)には、2次燃焼室5から出た酸素濃度10%以下のガスの一部を2つの熱交換器22,23を経て100℃に冷却してから供給し、このガスとの接触により有機性廃棄物を乾燥させる。有機性廃棄物の乾燥により生じた水蒸気は、第2室12に供給されて乾燥に用いられた排ガスとともに、2次燃焼室5に送る。
【0014】
第3室13乃至第5室15(熱分解ゾーン1B)には、2次燃焼室5から出た酸素濃度10%以下のガスの一部を1つの熱交換器22を経て700℃に冷却してから供給し、このガスとの接触により有機性廃棄物を熱分解させる。なお、供給するガスの温度は、500〜900℃であれば、有機性廃棄物の熱分解を進行させることが可能である。熱分解ガス成分は、第3室13乃至第5室15に供給されて熱分解に用いられた排ガスとともに、2次燃焼室5に送る。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−282061号公報(図1及び段落番号[0018]乃至[0038])
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記に示したように、従来の技術においては、容器に収納した有機性廃棄物を熱分解炉に導入して順次処理するために、熱分解炉内を前記ゾーン毎に室に分け、ガスの流通は行われない構造としている。そのため、熱分解炉は専用の容器と多数の室を備え、設備と装置の制御が複雑であり、また、処理が終了した容器を再利用するための運搬等が必要である。
【0017】
本発明は、前記容器の代わりに有機性廃棄物を搭載するグレートを循環させ、連続処理を可能にした循環グレート装置を供することを課題としたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、炭化された有機性廃棄物を投入する原料投入口と、投入された前記有機性廃棄物を搭載して環状に旋回するグレートと、前記グレートを覆う環状のフードと、前記グレートとの間隙を有しその間隙を前記有機性廃棄物が通過する前記フード内部を分割する隔壁と、前記有機性廃棄物を燃焼させる空気を供給する燃焼空気供給口と、前記有機性廃棄物と反応し可燃性ガスを発生させる水蒸気を供給するガス化水蒸気供給口と、発生した前記可燃性ガスを排出する可燃性ガス排出口と、前記フード内で前記有機性廃棄物の燃焼で生じた灰分を排出する灰分排出口と、を有することを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、炭化された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートをフード内で環状に旋回させながら、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。フード内には隔壁を縦に備え、隔壁の上端はフードの天井と接し、隔壁の下端はグレートとの間隙を設け、間隙の高さとグレートに搭載した有機性廃棄物の高さを略同一にして、隔壁とグレートとの間隙を有機性廃棄物が通過できるように構成する。フード内で生じた有機性廃棄物の灰分は、グレートを傾斜させることにより、灰分排出口より排出される。灰分が排出されたグレートは一巡して次の炭化された有機性廃棄物を受け入れ、連続して処理を行うことができる。灰分とならなかった余剰の有機性廃棄物は分離してグレート上に再搭載し、再処理してもよい。この一巡する処理は、必ずしもフード内一周で行うものではなく、フードに各供給口及び各排出口を複数設け、一周のうちに複数回の処理を行っても、本発明の技術的範囲であることは言うまでもない。
【0020】
上記課題を解決するために、請求項2に記載の本発明は、有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、乾燥された有機性廃棄物を投入する原料投入口と、投入された前記混合物を搭載して環状に旋回するグレートと、前記グレートを覆う環状のフードと、前記グレートとの間隙を有しその間隙を前記有機性廃棄物が通過する前記フード内部を分割する隔壁と、前記有機性廃棄物を炭化させるガスを供給する炭化ガス供給口と、前記フード内で発生する揮発ガスを排出する揮発ガス排出口と、炭化された前記有機性廃棄物を燃焼させる空気を供給する燃焼空気供給口と、炭化された前記有機性廃棄物と反応し可燃性ガスを発生させる水蒸気を供給するガス化水蒸気供給口と、発生した前記可燃性ガスを排出する可燃性ガス排出口と、炭化された前記有機性廃棄物の燃焼で生じた灰分を排出する灰分排出口と、を有することを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、乾燥された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートを水平方向にフード内で環状に旋回させながら、炭化ガス供給口より供給された高温のガスで有機性廃棄物を炭化させる。フード内には隔壁を縦に備え、隔壁の上端はフードの天井と接し、隔壁の下端はグレートとの間隙を設け、間隙の高さとグレートに搭載した有機性廃棄物の高さを略同一にして、隔壁とグレートとの間隙を有機性廃棄物が通過できるように構成する。隔壁とグレートとの間隙が有機性廃棄物でほぼ塞がれるため、炭化ガス供給口より供給されたガスのうち隔壁を超えるガスは微量である。
【0022】
隔壁を隔て、燃焼空気供給口より供給された空気で炭化された有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。フード内で生じた有機性廃棄物の灰分は、グレートを傾斜させることにより、灰分排出口より排出される。灰分が排出されたグレートは一巡して次の炭化された有機性廃棄物を受け入れ、連続して処理が行うことができる。灰分とならなかった余剰の有機性廃棄物は分離してグレート上に再搭載し、再処理してもよい。この一巡する処理は、必ずしもフード内一周で行うものではなく、フードに各供給口及び各排出口を複数設け、一周のうちに複数回の処理を行っても、本発明の技術的範囲であることは言うまでもない。
【0023】
上記課題を解決するために、請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記フード内部をガス化ゾーンとしたことを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、フード内部をガス化ゾーンとして、過熱水蒸気と高温に予熱した空気を供給して、炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼、残りを水性ガス化(C+H2O→H2+CO)することができる。なお、燃焼の割合を調整することで雰囲気温度を800℃以上、より好ましくは900℃以上とする。水性ガスは可燃性ガスの一部又は全部を構成する。
【0025】
上記課題を解決するために、請求項4に記載の本発明は、請求項2に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記フード内部を前記隔壁によって、少なくとも、炭化ゾーンと、ガス化ゾーンと、に分割されたことを特徴とする。
【0026】
上記構成によれば、炭化ゾーンと、ガス化ゾーンと2つのゾーンを設け、炭化ゾーンにおいて、水蒸気を供給して有機性廃棄物を炭化させることができる。このとき発生した揮発分は燃焼器に供給して熱源とする。なお、この炭化処理は、有機性廃棄物量に対して過少な空気を供給して酸素不足燃焼を行うことでも可能である。また、ガス化ゾーンにおいて、過熱水蒸気と高温に予熱した空気を供給して、炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼、残りを水性ガス化(C+H2O→H2+CO)することができる。なお、燃焼の割合を調整することで雰囲気温度を800℃以上、より好ましくは900℃以上とする。水性ガスは可燃性ガスの一部又は全部を構成する。
【0027】
上記課題を解決するために、請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記炭化ゾーンに、前記炭化ガス供給口と、前記揮発ガス排出口と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
上記構成によれば、炭化ガス供給口より高温の気体である例えば過熱水蒸気を供給して乾燥した有機性廃棄物を炭化させ、揮発ガス排出口よりこのとき発生した揮発分を排出して熱源とすることができる。
【0029】
上記課題を解決するために、請求項6に記載の本発明は、請求項3乃至5のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記ガス化ゾーンに、前記ガス化水蒸気供給口と、前記燃焼空気供給口と、前記可燃性ガス排出口と、を備えたことを特徴とする。
【0030】
上記構成によれば、高温に予熱した空気を供給して炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼させ、ガス化水蒸気供給口より過熱水蒸気を供給して残りの炭化した有機性廃棄物と反応させて水性ガスを生成し、生成した水性ガスを可燃性ガス排出口より排出することができる。
【0031】
上記課題を解決するために、請求項7に記載の本発明は、請求項3乃至6のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記ガス化ゾーンを、蓄熱ゾーンとガス生成ゾーンに分割し、蓄熱ゾーンに前記燃焼空気供給口を、ガス生成ゾーンに前記ガス化水蒸気供給口と前記可燃性ガス排出口と、を備えたことを特徴とする。
【0032】
上記構成によれば、蓄熱ゾーンにて燃焼空気供給口より供給した空気により有機性廃棄物を部分的に燃焼させ、発生した燃焼熱を蓄熱し、その蓄熱を利用してガス生成ゾーンにて水蒸気と炭化物を反応させて水性ガスを発生させることができる。蓄熱と水性ガスの発生を分離することにより、水性ガス発生時に空気を混入させないので純度の高い水性ガスを得ることができる。
【0033】
上記課題を解決するために、請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記グレート上に蓄熱体を搭載したことを特徴とする。
【0034】
上記構成によれば、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を蓄熱体に蓄熱し、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを蓄熱体の蓄熱を利用して反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0035】
上記課題を解決するために、請求項9に記載の本発明の有機性廃棄物のガス化処理方法は、請求項1乃至7のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記グレート上に前記有機性廃棄物を積層して積層物を形成し、前記隔壁と前記グレートとの間隙寸法と、前記積層物の積層高さと、を略同一にして前記グレートを移動させることを特徴とする。
【0036】
上記方法によれば、炭化された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートをフード内で循環させながら、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0037】
上記課題を解決するために、請求項10に記載の本発明の有機性廃棄物のガス化処理方法は、請求項8に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記グレート上に前記蓄熱体と前記有機性廃棄物とを積層して積層物を形成し、前記隔壁と前記グレートとの間隙寸法と、前記積層物の積層高さと、を略同一にして前記グレートを移動させることを特徴とする。
【0038】
上記方法によれば、隔壁により処理を行う各ゾーンを分離し、燃焼空気供給口より供給した空気により有機性廃棄物を部分的に燃焼させ、発生した燃焼熱を蓄熱体に蓄熱し、その蓄熱を利用して水蒸気と炭化物を反応させて水性ガスを発生させることができる。隔壁と蓄熱体を備えることにより、水性ガス発生時に空気を混入させないで純度の高い水性ガスを得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って詳細に説明する。図1に本発明の第1の実施の形態に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図を示す。図2に本発明の第1の実施の形態に係る循環グレート装置の概念展開断面図を示す。図3に本発明の第2の実施の形態に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図を示す。図4に本発明の第2の実施の形態に係る循環グレート装置の概念展開断面図を示す。図5に本発明の第3の実施の形態に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図を示す。図6に本発明の第3の実施の形態に係る循環グレート装置の概念展開断面図を示す。なお、図1乃至6において、同じ構成の部分には同一の符号を付し、それらについての重複する説明は省略する。
【0040】
(本発明の第1の実施の形態)
図1において、2は有機性廃棄物の予備乾燥機3への投入用ホッパを示す。LPGガスがブロア53により送付された空気で燃焼空気ガス炉54内で燃焼し、生成された熱風により予備乾燥機3に投入された有機性廃棄物30が予備乾燥され、フィーダ5を通って原料投入口8より循環グレート装置1に投入される。燃焼空気ガス炉54より発生する排気ガスは、サイクロン51で固形物を分離され、ブロア52により排気され、一部は燃焼空気ガス炉54に再循環される。
【0041】
図2は、循環グレート装置1の断面図において環状の装置を平面的に展開したものである。循環グレート装置1はフード32により囲まれ、内部を隔壁35により複数のパートに分割されて、加熱空気、水蒸気等の流体が混合しないように有機性廃棄物30と蓄熱体40とを、高さが隔壁35の下限位置までなるように積層するように構成されている。蓄熱体40はフード内の有機性廃棄物30の処理温度条件によりその量が調整される。蓄熱体40としてはセラミック材、さらにはアルミナが最適である。有機性廃棄物30の蓄熱性が高い場合は蓄熱体40として有機性廃棄物30そのものを使用してもよい。
【0042】
図1及び図2において、この循環グレート装置1のグレート31の回転するグレート31上に、予備乾燥機3にて予備乾燥された有機性廃棄物30を連続的に原料投入口8より装入する。循環グレート装置1のグレート31の回転に伴って、グレート31上の乾燥された有機性廃棄物30が炭化ガス供給口10より供給された加熱過少空気によって炭化し、同時に、有機性廃棄物より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される。
【0043】
揮発ガス排出口22より排出された揮発ガスは揮発ガス炉20内で燃焼し、サイクロン21と熱交換器23を経由して外気に排気される。また、揮発ガス炉20に供給された水は揮発ガス炉20内に設置された熱交換器により水蒸気となり、循環グレート装置1のガス化水蒸気供給口に供給される。有機性廃棄物30を循環グレート装置1内で燃焼させる空気はブロア24で熱交換器23に送風され加熱されて、循環グレート装置1の燃焼空気供給口に供給される。
【0044】
循環グレート装置1のグレート31のさらなる回転に伴って、燃焼空気供給口より供給された燃焼空気により炭化物の一部が燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、ガス化水蒸気供給口より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出される。燃焼空気とガス化水蒸気とを循環グレート装置1への供給前に混合し、燃焼空気供給口と、ガス化水蒸気供給口と、を兼用した共通供給口11より供給しても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。本実施の形態においては共通供給口11を使用する。
【0045】
16は有機性廃棄物30より生成される灰を排出する灰排出口を示す。
【0046】
27は可燃性ガス排出口26より排出されるガスの排気ダクトを示す。水性ガスは、排気ダクト27を通り、熱交換器41にて循環グレート装置1に送風する空気を加熱して加熱過少空気とし、冷却器43にて冷却され、液分離器44により精製されてガスホルダー18に貯蔵される。ガスホルダー18に貯蔵された水性ガスは適宜ガスエンジン45にて燃料として消費される。
【0047】
循環グレート装置1はその機能により、グレート31上の乾燥された有機性廃棄物30が炭化ガス供給口10より供給された加熱空気によって炭化し、同時に、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される炭化ゾーン37、共通供給口11より供給された燃焼空気により炭化物の一部が燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、共通供給口11より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出されるガス化ゾーン38、の2つのゾーンに分けられる。
【0048】
(本発明の第2の実施の形態)
図3において、2は有機性廃棄物の炭化炉4への投入用ホッパを示す。LPGガスがブロア53により送付された空気で燃焼空気ガス炉54内で燃焼し、生成された熱風により炭化炉4に投入された有機性廃棄物30が炭化され、フィーダ5を通って原料投入口8より循環グレート装置1に投入される。燃焼空気ガス炉54より発生する排気ガスは、サイクロン51で固形物を分離され、ブロア52により排気され、一部は燃焼空気ガス炉54に再循環される。
【0049】
図4は、循環グレート装置1の断面図において環状の装置を平面的に展開したものである。循環グレート装置1はフード32により囲まれ、内部を隔壁35により複数のパートに分割されて、燃焼空気、水蒸気等の流体が混合しないように炭化された有機性廃棄物30と蓄熱体40とを、高さが隔壁35の下限位置までなるように積層するように構成されている。蓄熱体40はフード内の有機性廃棄物30の処理温度条件によりその量が調整される。蓄熱体40としてはセラミック材、さらにはアルミナが最適である。有機性廃棄物30の蓄熱性が高い場合は蓄熱体40として有機性廃棄物30そのものを使用してもよい。
【0050】
図3及び図4において、この循環グレート装置1のグレート31の回転するグレート31上に、炭化炉4にて炭化された有機性廃棄物30を連続的に原料投入口8より装入する。循環グレート装置1のグレート31の回転に伴って、グレート31上の炭化された有機性廃棄物30のうち一部分が燃焼空気供給口12より供給された燃焼空気によって燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、同時に、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される。
【0051】
揮発ガス排出口22より排出された揮発ガスは揮発ガス炉20内で燃焼し、サイクロン21と熱交換器23を経由して外気に排気される。また、揮発ガス炉20に供給された水は揮発ガス炉20内に設置された熱交換器により水蒸気となり、循環グレート装置1のガス化水蒸気供給口13に供給される。有機性廃棄物30を循環グレート装置1内で燃焼させる空気はブロア42で熱交換器41に送風され加熱されて、循環グレート装置1の燃焼空気供給口12に供給される。
【0052】
循環グレート装置1のグレート31のさらなる回転に伴って、ガス化水蒸気供給口13より供給された過熱水蒸気と炭化された有機性廃棄物30が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出される。
【0053】
16は有機性廃棄物30より生成される灰を排出する灰排出口を示す。
【0054】
27は可燃性ガス排出口26より排出されるガスの排気ダクトを示す。水性ガスは、排気ダクト27を通り、熱交換器41にて循環グレート装置1に送風する空気を加熱して加熱過少空気とし、冷却器43にて冷却され、液分離器44により精製されてガスホルダー18に貯蔵される。ガスホルダー18に貯蔵された水性ガスは適宜ガスエンジン45にて燃料として消費される。
【0055】
循環グレート装置1はその機能により、グレート31上の炭化された有機性廃棄物30が燃焼空気供給口12より供給された燃焼空気により一部燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、燃焼熱を蓄熱体40に蓄熱し、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される蓄熱ゾーン36、ガス化水蒸気供給口13より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出されるガス生成ゾーン39、の2つのゾーンに分けられる。
【0056】
(本発明の第3の実施の形態)
図5において、2は有機性廃棄物30の炭化炉4への投入用ホッパを示す。LPGガスがブロア53により送付された空気で燃焼空気ガス炉54内で燃焼し、生成された熱風により炭化炉4に投入された有機性廃棄物30が炭化され、蓄熱体40と混合されて、フィーダ5を通って原料投入口8より循環グレート装置1に投入される。燃焼空気ガス炉54より発生する排気ガスは、サイクロン51で固形物を分離され、ブロア52により排気され、一部は燃焼空気ガス炉54に再循環される。
【0057】
図6は、循環グレート装置1の断面図において環状の装置を平面的に展開したものである。循環グレート装置1はフード32により囲まれ、内部を隔壁35により複数のパートに分割されて、燃焼空気、水蒸気等の流体が混合しないように炭化された有機性廃棄物30と蓄熱体40とを、高さが隔壁35の下限位置までなるように積層するように構成されている。蓄熱体40はフード内の有機性廃棄物30の処理温度条件によりその量が調整される。蓄熱体40としてはセラミック材、さらにはアルミナが最適である。有機性廃棄物30の蓄熱性が高い場合は蓄熱体40として有機性廃棄物30そのものを使用してもよい。
【0058】
図5及び図6において、この循環グレート装置1のグレート31の回転するグレート31上に、炭化炉4にて炭化された有機性廃棄物30と蓄熱体40とを混合し、連続的に原料投入口8より装入する。循環グレート装置1のグレート31の回転に伴って、グレート31上の炭化された有機性廃棄物30のうち一部分が燃焼空気供給口12より供給された燃焼空気によって燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、同時に、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される。有機性廃棄物30を循環グレート装置1内で燃焼させる空気はブロア42で熱交換器41に送風され加熱されて、循環グレート装置1の燃焼空気供給口12に供給される。
【0059】
揮発ガス排出口22より排出されたガスは熱交換器23にて水を過熱水蒸気に変換した後、大気に排気される。変換された過熱水蒸気はガス化水蒸気供給口13より供給される。
【0060】
循環グレート装置1のさらなる回転に伴って、ガス化水蒸気供給口13より供給された過熱水蒸気と炭化された有機性廃棄物30が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出される。
【0061】
16は有機性廃棄物30より生成される灰及び蓄熱体40の混合物を排出する灰排出口を示す。蓄熱体40は排出された混合物より分離し、再利用される。
【0062】
27は可燃性ガス排出口26より排出されるガスの排気ダクトを示す。水性ガスは、排気ダクト27を通り、サイクロン55で固形物を分離した後、熱交換器41にて循環グレート装置1に送風する空気を加熱して燃焼空気とし、冷却器43にて冷却され、液分離器44により精製されてガスホルダー18に貯蔵される。ガスホルダー18に貯蔵された水性ガスは適宜ガスエンジン45にて燃料として消費される。
【0063】
循環グレート装置1はその機能により、グレート31上の炭化された有機性廃棄物30が燃焼空気供給口12より供給された燃焼空気により一部燃焼し、循環グレート装置1内は約800℃以上の、より好ましくは900℃以上の温度に加熱され、燃焼熱を蓄熱体40に蓄熱し、有機性廃棄物30より生成した揮発ガスが揮発ガス排出口22より排出される蓄熱ゾーン36、ガス化水蒸気供給口13より供給された過熱水蒸気と炭化物が反応し水性ガスを生成し、水性ガスが可燃性ガス排出口26より排出されるガス生成ゾーン39、の2つのゾーンに分けられる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の本発明によれば、炭化された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートをフード内で環状に旋回させながら、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0065】
また、請求項2の本発明によれば、乾燥された有機性廃棄物を原料投入口よりフード内に投入し、投入された有機性廃棄物を搭載したグレートを水平方向にフード内で環状に旋回させながら、炭化ガス供給口より供給された高温のガスで有機性廃棄物を炭化させ、燃焼空気供給口より供給された空気で炭化された有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0066】
また、請求項3の本発明によれば、フード内部をガス化ゾーンとして、過熱水蒸気と高温に予熱した空気を供給して、炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼、残りを水性ガス化(C+H2O→H2+CO)することができる。
【0067】
また、請求項4の本発明によれば、炭化ゾーンにおいて、水蒸気を供給して有機性廃棄物を炭化させることができ、ガス化ゾーンにおいて、過熱水蒸気と高温に予熱した空気を供給して、炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼、残りを水性ガス化(C+H2O→H2+CO)することができる。
【0068】
また、請求項5の本発明によれば、炭化ガス供給口より高温の気体である例えば過熱水蒸気を供給して乾燥した有機性廃棄物を炭化させ、揮発ガス排出口よりこのとき発生した揮発分を排出して熱源とすることができる。
【0069】
また、請求項6の本発明によれば、高温に予熱した空気を供給して炭化した有機性廃棄物の一部を燃焼させ、ガス化水蒸気供給口より過熱水蒸気を供給して残りの炭化した有機性廃棄物と反応させて水性ガスを生成し、生成した水性ガスを可燃性ガス排出口より排出することができる。
【0070】
また、請求項7の本発明によれば、蓄熱ゾーンにて燃焼空気供給口より供給した空気により有機性廃棄物を部分的に燃焼させ、発生した燃焼熱を蓄熱し、その蓄熱を利用してガス生成ゾーンにて水蒸気と炭化物を反応させて水性ガスを発生させることができる。蓄熱と水性ガスの発生を分離することにより、水性ガス発生時に空気を混入させないので純度の高い水性ガスを得ることができる。
【0071】
また、請求項8の本発明によれば、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を蓄熱体に蓄熱し、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを蓄熱体の蓄熱を利用して反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0072】
また、請求項9の本発明によれば、燃焼空気供給口より供給された空気で有機性廃棄物を部分燃焼させ、その燃焼熱を利用して、ガス化水蒸気供給口より供給された水蒸気と炭化された有機性廃棄物とを反応させて可燃性ガスを発生させることができる。
【0073】
また、請求項10の本発明によれば、隔壁により処理を行う各ゾーンを分離し、燃焼空気供給口より供給した空気により有機性廃棄物を部分的に燃焼させ、発生した燃焼熱を蓄熱体に蓄熱し、その蓄熱を利用して水蒸気と炭化物を反応させて水性ガスを発生させることができる。隔壁と蓄熱体を備えることにより、水性ガス発生時に空気を混入させないで純度の高い水性ガスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図。
【図2】本発明の第1の実施の態様に係る循環グレート装置の概念展開断面図。
【図3】本発明の第2の実施の態様に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図。
【図4】本発明の第2の実施の態様に係る循環グレート装置の概念展開断面図。
【図5】本発明の第3の実施の態様に係る有機性廃棄物の処理設備フロー図。
【図6】本発明の第3の実施の態様に係る循環グレート装置の概念展開断面図。
【図7】従来の技術に係る廃棄物からの燃料ガス製造装置の概念図。
【符号の説明】
1…循環グレート装置
8…原料投入口
10…炭化ガス供給口
11…共通供給口(燃焼空気供給口12、ガス化水蒸気供給口13)
12…燃焼空気供給口
13…ガス化水蒸気供給口
16…灰排出口
22…揮発ガス排出口
26…可燃性ガス排出口
30…有機性廃棄物
31…グレート
32…フード
35…隔壁
36…蓄熱ゾーン
37…炭化ゾーン
38…ガス化ゾーン
39…ガス生成ゾーン
40…蓄熱体
Claims (10)
- 炭化された有機性廃棄物を投入する原料投入口と、投入された前記有機性廃棄物を搭載して環状に旋回するグレートと、前記グレートを覆う環状のフードと、前記グレートとの間隙を有しその間隙を前記有機性廃棄物が通過する前記フード内部を分割する隔壁と、前記有機性廃棄物を燃焼させる空気を供給する燃焼空気供給口と、前記有機性廃棄物と反応し可燃性ガスを発生させる水蒸気を供給するガス化水蒸気供給口と、発生した前記可燃性ガスを排出する可燃性ガス排出口と、前記フード内で前記有機性廃棄物の燃焼で生じた灰分を排出する灰分排出口と、を有することを特徴とする有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置。
- 乾燥された有機性廃棄物を投入する原料投入口と、投入された前記混合物を搭載して環状に旋回するグレートと、前記グレートを覆う環状のフードと、前記グレートとの間隙を有しその間隙を前記有機性廃棄物が通過する前記フード内部を分割する隔壁と、前記有機性廃棄物を炭化させるガスを供給する炭化ガス供給口と、前記フード内で発生する揮発ガスを排出する揮発ガス排出口と、炭化された前記有機性廃棄物を燃焼させる空気を供給する燃焼空気供給口と、炭化された前記有機性廃棄物と反応し可燃性ガスを発生させる水蒸気を供給するガス化水蒸気供給口と、発生した前記可燃性ガスを排出する可燃性ガス排出口と、炭化された前記有機性廃棄物の燃焼で生じた灰分を排出する灰分排出口と、を有することを特徴とする有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置。
- 前記フード内部をガス化ゾーンとしたことを特徴とする請求項1に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置。
- 前記フード内部を前記隔壁によって、少なくとも、炭化ゾーンと、ガス化ゾーンと、に分割されたことを特徴とする請求項2に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置。
- 前記炭化ゾーンに、前記炭化ガス供給口と、前記揮発ガス排出口と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の循環グレート装置。
- 前記ガス化ゾーンに、前記ガス化水蒸気供給口と、前記燃焼空気供給口と、前記可燃性ガス排出口と、を備えたことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置。
- 前記ガス化ゾーンを蓄熱ゾーンとガス生成ゾーンに分割し、蓄熱ゾーンに前記燃焼空気供給口を、ガス生成ゾーンに前記ガス化水蒸気供給口と前記可燃性ガス排出口と、を備えたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置。
- 前記グレート上に蓄熱体を搭載したことを特徴とする請求項1乃至7に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置。
- 請求項1乃至7に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記グレート上に前記有機性廃棄物を積層して積層物を形成し、前記隔壁と前記グレートとの間隙寸法と、前記積層物の積層高さと、を略同一にして前記グレートを移動させることを特徴とする有機性廃棄物のガス化処理方法。
- 請求項8に記載の有機性廃棄物のガス化処理用循環グレート装置において、前記グレート上に前記蓄熱体と前記有機性廃棄物とを積層して積層物を形成し、前記隔壁と前記グレートとの間隙寸法と、前記積層物の積層高さと、を略同一にして前記グレートを移動させることを特徴とする有機性廃棄物のガス化処理方法。
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- 2003-01-14 JP JP2003006109A patent/JP2004217770A/ja not_active Withdrawn
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