JP2004217050A - 車両内通信システム、車両内通信方法、及び通信接続装置 - Google Patents

車両内通信システム、車両内通信方法、及び通信接続装置 Download PDF

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Tsugufumi Fujimoto
嗣史 藤本
Yoshio Nakajima
芳夫 中島
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】ブレーキの作動状況を監視することにより、ブレーキに関連する消耗品の状態を推定し、推定状態を利用者に通知することができる車両内通信システム、車両内通信方法、及び通信接続装置を提供する。
【解決手段】GW10は、ブレーキ系ECU30からブレーキの作動情報を受信してブレーキの作動時間の計測を開始し、非作動情報を受信して作動時間の計測を終了することにより、ブレーキの作動時間を計測する。そして、計測されたブレーキの作動時間を蓄積して記憶した蓄積作動時間に基づいて、ブレーキに関連する消耗品の状態を推定した通知情報を生成する。そして、生成された通知情報をHMユニット20へ送信することにより、消耗品に係る情報をHMユニット20に出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両内通信システム、車両内通信方法、及び通信接続装置に関し、より具体的にはブレーキの作動状況を監視することにより、ブレーキに関連する消耗品の状態を推定し、推定結果を運転者等の利用者に通知する車両内通信システム、車両内通信方法、及び通信接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、様々な分野でネットワークが構築されており、自動車等の車両においても、車両内のワイヤーハーネスの削減、及び大容量のデータ通信の高速化等の目的で、いわゆる車両内ネットワークが形成されている。この車両内ネットワークにおいては、複数の車載機器が複数の通信線を介して互いに接続され、情報の共有等が実現されている。例えば、制御系通信線である低速LANと情報系通信線である高速LANとを通信接続装置である車載用ゲートウェイ装置で接続し、低速LANに、エンジン制御を行うエンジン系ECU(Electronic Control Unit)、ブレーキ制御を行うブレーキ系ECU等の各種機器が接続され、高速LANに、GPS(Global Positioning System)機器、オーディオ機器等の各種情報機器が接続された車両内通信システムが提案されている。
【0003】
なお、車載機器を接続するシステムに関しては、以下の特許文献1でも開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−152244号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、低速LANに接続された各種機器に係る情報を、車載用ゲートウェイ装置を通じて、高速LANに接続された出力機器にその情報を送信して出力するような車両内通信システムは存在しない。
【0006】
また、自動車等の車両において、通常ブレーキパッド又はブレーキディスクが減少すると、ブレーキパッドとブレーキディスクとの摩擦係数が低下してしまい、所要のブレーキ性能を発揮できないため、一般の利用者は、ブレーキパッド及びブレーキディスク等のブレーキに関連する消耗品の状態を定期的に把握する必要がある。しかしながら、一般の利用者がこれら消耗品の状態を判断する方法としては、ブレーキをかけた際に生じるブレーキ音から判断する程度の方法しかないのが現状である。また、ブレーキ音だけでは、どの程度の摩耗が生じているのか、すなわち定量的な観点で判断することはできない。これら消耗品の状態を正確に把握するには、ある程度の知識と経験とが必要であるため、一般の利用者がその状態を判断することは極めて困難である。従って、一般の利用者は、定期的に診断業者(点検業者)へ車両の点検を依頼しているのが現状である。なお、ブレーキパッド又はブレーキディスクについて述べたが、ブレーキフルードが汚れたりすると、同様に所要のブレーキ性能を発揮できないことは言うまでもない。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、第1ネットワークに接続された車載機器から、通信接続装置を通じて、第2ネットワークに接続され、情報の出力を行う出力機器へ、情報を送信することにより、出力機器に情報を出力して利用者に通知することができる車両内通信システム及び車両内通信方法の提供を目的とする。
【0008】
また本発明は、ブレーキの作動状況を監視することにより、ブレーキに関連する消耗品の状態を推定し、推定状態を利用者に通知することができる車両内通信システム、車両内通信方法、及び通信接続装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る車両内通信システムは、車載機器を有する第1ネットワーク、及び、該第1ネットワークに比べて通信速度が高く、情報の出力を行う出力機器を有する第2ネットワークを通信接続装置で接続する車両内通信システムにおいて、前記車載機器は、情報を前記通信接続装置へ送信する手段を備え、前記通信接続装置は、送信された情報を受信して前記出力機器へ送信する手段を備え、前記出力機器は、送信された情報を受信して出力を行う手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る車両内通信システムは、車載機器を有する第1ネットワーク、及び、該第1ネットワークに比べて通信速度が高く、情報の出力を行う出力機器を有する第2ネットワークを通信接続装置で接続する車両内通信システムにおいて、前記車載機器は、ブレーキの作動及び非作動を示す作動情報及び非作動情報を送信する情報送信手段を備え、前記作動情報を受信して前記ブレーキの作動時間の計測を開始し、前記非作動情報を受信して前記作動時間の計測を終了する作動時間計測手段と、計測された作動時間を蓄積し、蓄積作動時間として記憶する記憶手段と、記憶されている蓄積作動時間に基づいて、前記ブレーキに関連する消耗品の状態を推定した通知情報を生成する通知情報生成手段と、生成された通知情報を前記出力機器へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る車両内通信システムは、前記通信接続装置が、前記作動時間計測手段と、前記記憶手段と、前記通知情報生成手段と、前記送信手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る車両内通信システムは、前記記憶手段が、前記消耗品の状態を推定した通知情報と時間条件とが関連付けられた消耗品テーブルを記憶しており、前記通知情報生成手段が、前記蓄積作動時間と前記消耗品テーブルの時間条件とを比較する手段と、比較結果に基づいて、前記消耗品テーブルから通知情報を選択する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項5に係る車両内通信方法は、車載機器を有する第1ネットワーク、及び、該第1ネットワークに比べて通信速度が高く、情報の出力を行う出力機器を有する第2ネットワークを通信接続装置で接続して両ネットワーク間で通信を行う車両内通信方法において、前記車載機器は、情報を前記通信接続装置へ送信し、前記通信接続装置は、送信された情報を受信して前記出力機器へ送信し、前記出力機器は、送信された情報を受信して出力することを特徴とする。
【0014】
請求項6に係る車両内通信方法は、車載機器を有する第1ネットワーク、及び、該第1ネットワークに比べて通信速度が高く、情報の出力を行う出力機器を有する第2ネットワークを通信接続装置で接続して両ネットワーク間で通信を行う車両内通信方法において、前記車載機器は、ブレーキの作動及び非作動を示す作動情報及び非作動情報を前記通信接続装置へ送信する情報送信手段を備え、前記通信接続装置は、前記作動情報を受信して前記ブレーキの作動時間の計測を開始するステップと、前記非作動情報を受信して前記作動時間の計測を終了するステップと、計測された作動時間を蓄積し、蓄積作動時間として記憶するステップと、記憶されている蓄積作動時間に基づいて、前記ブレーキに関連する消耗品の状態を推定した通知情報を生成するステップと、生成された通知情報を前記出力機器へ送信するステップとを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項7に係る通信接続装置は、第1情報を受信して時間の計測を開始し、第2情報を受信して前記時間の計測を終了する時間計測手段と、計測された時間を蓄積し、蓄積時間として記憶する記憶手段と、記憶されている蓄積時間に基づいて、情報を生成する情報生成手段と、生成された情報を送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項1に係る車両内通信システム及び請求項5に係る車両内通信方法にあっては、第1ネットワークに接続された車載機器から、通信接続装置を通じて、第2ネットワークに接続され、情報の出力を行う出力機器へ情報を送信することにより、出力機器に情報を出力する。これにより、利用者は出力された情報に基づいて、情報を把握して種々の対応を行うことができる。
【0017】
請求項2に係る車両内通信システムにあっては、ブレーキの作動情報を受信してブレーキの作動時間の計測を開始し、非作動情報を受信して作動時間の計測を終了することにより、ブレーキの作動時間を計測する。そして、計測されたブレーキの作動時間を蓄積して記憶した蓄積作動時間に基づいて、ブレーキに関連する消耗品の状態を推定した通知情報を生成する。そして、生成された通知情報を出力機器へ送信することにより、消耗品に係る情報を出力機器に出力する。これにより、利用者は出力された情報に基づいて、消耗品の交換を行う時期を把握することができる。
【0018】
請求項3に係る車両内通信システム及び請求項6に係る車両内通信方法にあっては、通信接続装置がブレーキの作動情報を受信してブレーキの作動時間の計測を開始し、非作動情報を受信して作動時間の計測を終了することにより、ブレーキの作動時間を計測する。そして、通信接続装置が、計測されたブレーキの作動時間を蓄積して記憶した蓄積作動時間に基づいて、ブレーキに関連する消耗品の状態を推定した通知情報を生成する。そして、通信接続装置が、生成された通知情報を出力機器へ送信することにより、消耗品に係る情報を出力機器に出力する。これにより、利用者は出力された情報に基づいて、消耗品の交換を行う時期を把握することができる。また、通信接続装置がこれら各種処理を実施することになるため、第1ネットワーク及び第2ネットワークに接続された各種機器に処理の負担増を負わす必要がなくなる。
【0019】
請求項4に係る車両内通信システムにあっては、消耗品の状態を推定した通知情報と時間条件とが関連付けられた消耗品テーブルに基づいて、蓄積記憶された蓄積作動時間に応じた通知情報を選択する。そして、選択された通知情報を出力機器へ送信することにより、消耗品に係る情報を出力機器に出力する。これにより、複数の条件をテーブルに記憶(設定)させておくことで、蓄積作動時間に応じた通知情報を夫々出力することができる。
【0020】
請求項7に係る通信接続装置にあっては、第1情報を受信して時間の計測を開始し、第2情報を受信して前記時間の計測を終了することにより、時間を計測する。そして、計測された時間を蓄積して記憶した蓄積時間に基づいて情報を生成し、生成された情報を送信する。これにより、受信した2つの情報から新たな情報を生成して送信することができ、この通信接続装置で、ブレーキの作動及び非作動を示す作動情報及び非作動情報を送信する情報送信手段を有する車載機器が接続された第1ネットワーク、及び、情報の出力を行う出力機器が接続された第2ネットワークを接続すれば、前述したような車両内通信システムを構築することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0022】
図1は、本発明に係る車両内通信システムの構成を示すブロック図である。本発明に係る車両内通信システムは、通信接続装置である車載用ゲートウェイ装置(以下、GW)10と、後述するブレーキの作動及び非作動を示す作動情報及び非作動情報を送信する情報送信手段を有する車載機器であるブレーキ系ECU30と、種々の情報の出力を行う出力機器であるHMユニット20とから構成されている。また、これら車両内通信システムの構成要素であるGW10、ブレーキ系ECU30、及びHMユニット20は車両1に搭載されている。
【0023】
GW10は、制御系通信線(低速バスともいう)である低速LAN4aと情報系通信線(高速バスともいう)である高速LAN4bとを接続する機能を備えている。低速LAN4aには、ブレーキ系ECU30及びその他のECU(例えば、エンジン系ECU)40等の各種機器が接続されており、これらの機器(ブレーキ系ECU30,及びその他のECU40)は、GW10を介して高速LAN4b上の各機器に情報の送受信が可能なように構成されている。一方、高速LAN4bには、HMユニット20が接続されており、HMユニット20は、前述同様、GW10を介して低速LAN4a上の各機器に情報の送受信が可能なように構成されている。
【0024】
図2は、車載用ゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。GW10は、CPUで構成された制御部11を備えており、制御部11は内部バス12を介してROM13、RAM14、記憶部15、低速側通信部16a、及び高速側通信部16bと接続され、これら各部を制御してROM13に格納されているコンピュータプログラムに従って種々の機能を実行し、各部と連携して又は単独で本発明における各種の手段(作動時間計測手段,記憶手段,通知情報生成手段,送信手段等)として機能する。
【0025】
RAM14は、例えばDRAM等により構成されており、制御部11によるコンピュータプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
【0026】
低速側通信部16aは低速LAN4aを介してブレーキ系ECU30及びその他のECU40と通信を行うための通信ポートであり、高速側通信部16bは高速LAN4bを介してHMユニット20と通信を行うための通信ポートである。
【0027】
制御部11は、低速側通信部16aと連携し、後述するブレーキ系ECU30から低速LAN4aを介してブレーキの作動情報を受信してブレーキの作動時間の計測を開始し、ブレーキの非作動情報を受信してブレーキの作動時間の計測を終了する作動時間計測手段として機能する。
【0028】
記憶部15は、本実施形態ではハードディスクを用いており、作動時間計測手段にて計測されたブレーキの作動時間を蓄積し、蓄積作動時間として記憶する記憶手段として機能する。つまり、作動時間計測手段にて計測されたブレーキの作動時間と、記憶部15に記憶されているブレーキの蓄積作動時間とを加算し、最新の蓄積作動時間として更新記憶する。また、記憶部15は、警告情報の項目(内容)とその警告情報を通知する際の時間条件(以下、警告作動時間)とが関連付けられた後述するブレーキに関連する消耗品テーブル15aを記憶する手段として機能する。なお、以下、ブレーキに関連する消耗品としてブレーキパッドを例に説明することとする。
【0029】
ここで、消耗品テーブル15aの構成について説明する。図3は、消耗品テーブルの一例を示すテーブルである。消耗品テーブル15aは、変数i(i=1,2,…)に対して警告情報Xと警告作動時間Tの条件とから構成されており、これらの条件は予め記憶部15に記憶されている。例えば、警告作動時間Tとして”65万秒”と警告情報Xとして”警告不要”とが、警告作動時間Tとして”91万秒”と警告情報Xとして”警告(注意)”とが、警告作動時間Tとして”117万秒”と警告情報Xとして”警告(危険)”とが、夫々関連付けられて記憶されている。以下、消耗品テーブル15aは、変数iがN(以下、レベル総数N)個設定されており、警告作動時間T<警告作動時間Ti+1となるように、すなわち変数iに対して警告作動時間が小さい値のものからソートされているものとする。
【0030】
また制御部11は、記憶部15に記憶されている消耗品テーブル15aの警告情報Xに関連付けられた警告作動時間Tを、警告情報Xのレベル毎に抽出し、抽出された警告作動時間Tと、記憶部15に記憶されている最新の蓄積作動時間とを比較する手段として機能する。そして、制御部11は、比較した結果に基づいて、消耗品テーブル15aから警告情報Xを抽出して選択する手段として機能する。つまり、制御部11は、記憶部15に記憶されている最新の蓄積作動時間に基づいて、通知情報を生成する通知情報生成手段として機能する。
【0031】
また制御部11は、高速側通信部16bと連携し、通知情報が生成された場合には、生成された通知情報を高速LAN4bを介してHMユニット20へ送信する送信手段として機能する。
【0032】
図4は、ブレーキ系ECUの構成を示すブロック図である。ブレーキ系ECU30はブレーキの作動及び非作動を示す作動情報及び非作動情報をGW10へ送信する情報送信手段を有する車載機器であり、制御部31、ROM32、RAM33、入力部34、及び通信部36を備えている。
【0033】
入力部34は、運転者がブレーキペダル37を踏み込むことにより、油圧センサ38がその踏込量を油圧量として検出し、検出された油圧量を受け取る。通信部36は、ブレーキ系ECU30が低速LAN4aを介して通信を行うためのインターフェイスであり、制御部31は通信部36と連携し、入力部34にて受け取った油圧量に基づいて、ブレーキの作動情報及び非作動情報を生成して、通信部36を介してGW10へ送信する情報送信手段として機能する。
【0034】
図5は、HMユニット20の構成を示すブロック図である。HMユニット20は、CPUで構成される制御部21、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示部22、スピーカ等の音声出力部23、及び通信部26を備えている。
【0035】
通信部26は、HMユニット20が高速LAN4bを介してGW10と通信を行うためのインターフェイスであり、制御部21は、通信部26を介してGW10から送信された通知情報を受信し、表示部22に警告の内容を表示するとともに、音声出力部23から警告の内容を表す音声(例えば、警告音)を出力する。
【0036】
図6は、本発明に係る車両内通信システムの動作フローの概要を示すフローチャートである。なお、動作フローは一例でありこれに限るものではない。また、後述する動作フローは、車両のイグニッションキーをオンすることにより処理を開始し、イグニッションキーをオフすることにより処理を終了する。
【0037】
先ず、ブレーキ系ECU30の情報送信手段から送信されるブレーキの作動情報及び非作動情報をモニタすることにより、車両1のブレーキの作動状況を監視し(S1)、情報送信手段からブレーキの作動情報が送信されているか否かを判定する(S2)。S2にて、情報送信手段からブレーキの作動情報が送信されていない、換言すれば非作動情報が送信されていると判定(S2:NO)された場合には、S1に移行してブレーキの作動状況の監視を継続させる。一方、S2にて、情報送信手段からブレーキの作動情報が送信されていると判定(S2:YES)された場合には、作動時間計測手段にてブレーキの作動時間tbの計測を開始する(S3)。
【0038】
そして、再度、車両1のブレーキの作動状況を監視し(S4)、ブレーキ系ECU30の情報送信手段からブレーキの非作動情報が送信されているか否かを判定する(S5)。S5にて、情報送信手段からブレーキの非作動情報が送信されていない、換言すれば作動情報が送信されていると判定(S5:NO)された場合には、S4に移行してブレーキの作動状況の監視を継続させる。一方、S5にて、情報送信手段からブレーキの非作動情報が送信されていると判定(S5:YES)された場合には、作動時間計測手段にてブレーキの作動時間tbの計測を終了する(S6)。これにより、ブレーキが作動されている作動時間tbを計測することができる。
【0039】
そして、作動時間計測手段にて計測された作動時間tbと、記憶部15に保持している蓄積作動時間tsとを加算して最新の蓄積作動時間tsを算出し、算出された蓄積作動時間tsを記憶部15に更新して記憶する(S7)。
【0040】
そして、変数i(i=1,2,…,N)を1に設定し(S8)、記憶部15に記憶保持されている消耗品テーブル15aの警告作動時間フィールドから警告作動時間Tを抽出し(S9)、記憶部15に記憶されている蓄積作動時間tsと、抽出された警告作動時間Tとを比較する。すなわち、蓄積作動時間tsが警告作動時間T以下であるか否かを判定する(S10)。
【0041】
S10にて、蓄積作動時間tsが警告作動時間T以下であると判定(S10:YES)された場合には、その警告作動時間Tに関連付けられている警告情報Xを抽出し(S11)、抽出された警告情報Xを高速LAN4b介してHMユニット20へ送信し(S12)、S1へ移行してブレーキの作動状況の監視を継続する。
【0042】
一方、S10にて、蓄積作動時間tsが警告作動時間T以下でない、すなわち警告作動時間Tを超過していると判定(S10:NO)された場合には、まだ参照していない警告レベルの警告作動時間が消耗品テーブル15aに設定されているか否か、すなわち、変数iがレベル総数N以上であるか否かを判定する(S13)。S13にて、変数iがレベル総数N以上であると判定(S13:YES)された場合には、すべての消耗品テーブル15aを比較したことになるから、S1へ移行してブレーキの作動状況の監視を継続する。一方、S13にて、変数iがレベル総数N未満であると判定(S13:NO)された場合には、まだ参照していない警告レベルの警告作動時間が消耗品テーブル15aに設定されていることになるから、変数iをインクリメント(i=i+1)し(S14)、S9へ移行して処理を行う。つまり、警告情報を複数のレベルに分類した消耗品テーブル15aを設定した場合には、最大、N回、S9,S10の処理を実行する。
【0043】
このような動作フローを実施することにより、ブレーキ系ECU30から送信されるブレーキの作動情報及び非作動情報から、ブレーキの作動状況を導出し、ブレーキの作動状況に基づいてブレーキパッドの状態を推定し、推定状態を通知情報としてHMユニット20の表示部22に表示させるとともに、音声出力部23からその内容を表す音声を出力させて利用者に通知することができる。
【0044】
なお、本実施形態では、情報送信手段として、油圧センサ38の油圧量に基づいて生成されたブレーキの作動情報及び非作動情報を、通信部36を介してGW10へ送信する形態について説明したが、ブレーキペダル37に加えられた踏込量をストロークセンサにより検出し、その踏込量に応じて電気信号に変換してブレーキを制御するブレーキバイワイヤ方式の場合には、変換された電気信号をブレーキの作動情報及び非作動情報としてもよいことはいうまでもない。もちろん、ABSのコントロール情報、又はストップランプへの印加電圧等からブレーキの作動及び非作動を判断してブレーキの作動情報及び非作動情報を生成してGW10へ送信するような形態であってもよい。
【0045】
また、本実施形態では、GW10が本発明における作動時間計測手段,記憶手段,送信手段等の各種手段として機能する形態について説明したが、ブレーキ系ECU30又はHMユニット20等がこれら各種手段を備え、ブレーキ系ECU30又はHMユニット20等が、前述の図6のような動作フローを実施するような形態であってもよい。
【0046】
また、本実施形態では、消耗品テーブル15aとして、ひとつのテーブルが設定された形態について説明したが、例えば、ブレーキパッドの種類等によって、”ノーマルモード”,”スポーツモード”等の複数の消耗品テーブルを用意しておき、利用者が適宜テーブルを選択できるようにしてもよい。もちろん、車両1の所有者等により、図示しないHMユニット20の入力部から受け付けて記憶部15に記憶するようにしてもよい。
【0047】
また、本実施形態ではブレーキに関連する消耗品としてブレーキパッドを例に説明したが、これに限定されるものではなく、ブレーキディスク又はブレーキフルード等の消耗品についても同様の消耗品テーブルを設定しておき、設定したテーブルに基づいて警告情報を通知するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、第1ネットワークに接続された車載機器から、通信接続装置を通じて、第2ネットワークに接続され、情報の出力を行う出力機器へ、情報を送信することにより、出力機器に情報を出力して利用者に通知することができるため、利用者は出力された通知情報に基づいて、種々の対応を行うことができる。
【0049】
また本発明は、ブレーキの作動状況を監視することにより、ブレーキに関連する消耗品の状態を推定し、推定状態を利用者に通知することができるため、利用者は通知された推定状態に基づいて、消耗品の交換を行う時期を把握することができ、従って、利用者は消耗品を適宜交換することができる等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両内通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】通信接続装置である車載用ゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】消耗品テーブルの一例を示すテーブルである。
【図4】ブレーキ系ECUの構成を示すブロック図である。
【図5】HMユニットの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る車両内通信システムの動作フローの概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両
4a 低速LAN
4b 高速LAN
10 GW
11 制御部
12 内部バス
13 ROM
14 RAM
15 記憶部
16a 低速側通信部
16b 高速側通信部
20 HMユニット
30 ブレーキ系ECU
40 その他のECU

Claims (7)

  1. 車載機器を有する第1ネットワーク、及び、該第1ネットワークに比べて通信速度が高く、情報の出力を行う出力機器を有する第2ネットワークを通信接続装置で接続する車両内通信システムにおいて、
    前記車載機器は、情報を前記通信接続装置へ送信する手段を備え、
    前記通信接続装置は、送信された情報を受信して前記出力機器へ送信する手段を備え、
    前記出力機器は、送信された情報を受信して出力を行う手段を備えることを特徴とする車両内通信システム。
  2. 車載機器を有する第1ネットワーク、及び、該第1ネットワークに比べて通信速度が高く、情報の出力を行う出力機器を有する第2ネットワークを通信接続装置で接続する車両内通信システムにおいて、
    前記車載機器は、ブレーキの作動及び非作動を示す作動情報及び非作動情報を送信する情報送信手段を備え、
    前記作動情報を受信して前記ブレーキの作動時間の計測を開始し、前記非作動情報を受信して前記作動時間の計測を終了する作動時間計測手段と、
    計測された作動時間を蓄積し、蓄積作動時間として記憶する記憶手段と、
    記憶されている蓄積作動時間に基づいて、前記ブレーキに関連する消耗品の状態を推定した通知情報を生成する通知情報生成手段と、
    生成された通知情報を前記出力機器へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする車両内通信システム。
  3. 前記通信接続装置が、前記作動時間計測手段と、前記記憶手段と、前記通知情報生成手段と、前記送信手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の車両内通信システム。
  4. 前記記憶手段は、前記消耗品の状態を推定した通知情報と時間条件とが関連付けられた消耗品テーブルを記憶しており、
    前記通知情報生成手段は、前記蓄積作動時間と前記消耗品テーブルの時間条件とを比較する手段と、
    比較結果に基づいて、前記消耗品テーブルから通知情報を選択する手段とを備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両内通信システム。
  5. 車載機器を有する第1ネットワーク、及び、該第1ネットワークに比べて通信速度が高く、情報の出力を行う出力機器を有する第2ネットワークを通信接続装置で接続して両ネットワーク間で通信を行う車両内通信方法において、
    前記車載機器は、情報を前記通信接続装置へ送信し、
    前記通信接続装置は、送信された情報を受信して前記出力機器へ送信し、
    前記出力機器は、送信された情報を受信して出力することを特徴とする車両内通信方法。
  6. 車載機器を有する第1ネットワーク、及び、該第1ネットワークに比べて通信速度が高く、情報の出力を行う出力機器を有する第2ネットワークを通信接続装置で接続して両ネットワーク間で通信を行う車両内通信方法において、
    前記車載機器は、ブレーキの作動及び非作動を示す作動情報及び非作動情報を前記通信接続装置へ送信する情報送信手段を備え、
    前記通信接続装置は、前記作動情報を受信して前記ブレーキの作動時間の計測を開始するステップと、
    前記非作動情報を受信して前記作動時間の計測を終了するステップと、
    計測された作動時間を蓄積し、蓄積作動時間として記憶するステップと、
    記憶されている蓄積作動時間に基づいて、前記ブレーキに関連する消耗品の状態を推定した通知情報を生成するステップと、
    生成された通知情報を前記出力機器へ送信するステップとを備えることを特徴とする車両内通信方法。
  7. 第1情報を受信して時間の計測を開始し、第2情報を受信して前記時間の計測を終了する時間計測手段と、
    計測された時間を蓄積し、蓄積時間として記憶する記憶手段と、
    記憶されている蓄積時間に基づいて、情報を生成する情報生成手段と、
    生成された情報を送信する送信手段とを備えることを特徴とする通信接続装置。
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