JP2004216601A - Liquid ejecting head and liquid ejector - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発熱抵抗体によって気泡を発生させることにより液体を吐出する液体吐出ヘッド及びこれを用いた液体吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液体を吐出する装置として、例えば記録紙にプリンタヘッドよりインクを吐出させて、画像や文字を記録するプリンタ装置がある。この種のプリンタ装置には、インクジェット方式を用いて、記録紙に対してプリンタヘッドよりインクを吐出させて、画像や文字を記録するものがある。このインクジェットプリンタ装置は、シリアル型と呼ばれ、インクタンクがプリンタヘッドとともに記録紙の幅方向に移動するものや、また、最近では、記録紙の幅に相当する長さにわたりインク吐出孔を直線状に配設したプリンタヘッドを備えるライン型のプリンタ装置がある。
【0003】
インクジェット方式を用いたプリンタ装置のライン型のプリンタヘッド100は、図12に示すように、図示しないインクカートリッジと接続され、インクカートリッジから供給されるインクをノズル101へ導くインク流路102が形成された流路板103と、流路板103と接着され、発熱することによって気泡を生成してインクを吐出させる発熱素子105が形成されたヒートチップ106と、ノズル101が形成されたノズルシート107と、ラインヘッド100の上面部を構成し、流路板103を閉塞する上面基板108と、この上面基板108とノズルシート107との間に配設され、隣接するインク流路102を隔てるとともに、構造上の補強部材となるヘッドフレーム109とを有する。
【0004】
また、ラインヘッド100は、ヒートチップ106とノズルシート107との間に嵌挿基板111が配設され、ノズルシート107、ヒートチップ106及び嵌挿基板111とによって、インクを発熱素子105が生成した気泡によって加圧してノズル101より吐出させるインク加圧室112が形成されている。インク加圧室112には、上記ヒートチップ106に形成された発熱素子105がノズル101に対応して臨まされている。また、ラインヘッド100は、ヒートチップ106と接続され、発熱素子105に駆動パルスを伝送するボンディング素子110が上面基板108に実装されている。ボンディング素子110は、ヒートチップ106と導線113によって接続されている。
【0005】
そして、ラインヘッド100は、ヘッドフレーム109と流路板103との間に接着剤115が充填されることにより、ヘッドフレーム109と流路板103とが接合されるとともに、上面基板108が積層されることによって流路板103及びヘッドフレーム109の上面側が封止されている。
【0006】
以上のようなラインヘッド100は、流路板103に接続されたインクカートリッジよりインクが供給され、インク加圧室112に充填されると、上面基板108よりボンディング素子110を介してヒートチップ106の発熱素子105に駆動電流が供給され、発熱素子105が発熱される。発熱素子105が発熱するに伴い、インク加圧室112に気泡が生成され、この気泡に押圧されることによりインクがノズル101より吐出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このラインヘッド100は、記録紙の幅に相当する長さにわたりノズル101が直線状に配設され、従来のシリアルヘッドに比べて数十倍長いインク流路が形成されている。そして、インク流路102を形成すると、発熱素子106から生じる熱でインク流路102の上面部を覆う上面基板108が熱膨張し、流路板103やヘッドフレーム109との接合面が剥離してしまうことがあった。このため、上面基板108と流路板103又はヘッドフレーム109との剥離が起こることにより、インク流路102を流れるインクが上面基板108の剥離部分より漏れ出す場合があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述したような問題点を解決するために提案されたものであり、流路板及びヘッドフレームの接合強度を高めた液体吐出ヘッド及びこれを用いた液体吐出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液体を吐出する液体吐出装置に設けられた液体吐出ヘッドにおいて、上記液体が供給される供給路を形成する流路板と、上記供給路と連続され上記液体が充填される液体加圧室に臨まされた液体吐出ノズルが形成されたノズル形成部材と、上記ノズル形成部材と上記流路板との間に設けられ、上記液体加圧室内の上記液体吐出ノズルに対応した位置に発熱抵抗体が形成されたヒータチップと、上記流路板に隣接して形成され、上記流路板との間隙に充填される接着剤によって上記流路板と接合されたヘッドフレームと、上記流路板及びヘッドフレームの上面を覆うとともに上記発熱抵抗体と接続される基板とを有し、上記流路板と上記ヘッドフレームとの少なくとも一方の接合面に面取り加工が施されている。
【0010】
また、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出装置において、上記液体が充填された容器が装着され、上記液体を吐出する液体吐出ヘッドと、上記液体吐出ヘッドが設けられた装置本体とを備え、上記液体吐出ヘッドは、上記液体が供給される供給路を形成する流路板と、上記供給路と連続され上記液体が充填される液体加圧室に臨まされた液体吐出ノズルが形成されたノズル形成部材と、上記ノズル形成部材と上記流路板との間に設けられ、上記液体加圧室内の上記液体吐出ノズルに対応した位置に発熱抵抗体が形成されたヒータチップと、上記流路板に隣接して形成され、上記流路板との間隙に充填される接着剤によって上記流路板と接合されたヘッドフレームと、上記流路板及びヘッドフレームの上面を覆うとともに上記発熱抵抗体と接続される基板とを有し、上記流路板と上記ヘッドフレームとの少なくとも一方の接合面に面取り加工が施されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をプリンタヘッド及びこれを用いたプリンタ装置に適用した場合について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明が適用されたプリンタヘッド1は、図1に示すように、インクジェットプリンタ2に用いられ、吐出対象となる記録紙に対してインクを吐出して画像や文字を印刷するものである。
【0012】
このインクジェットプリンタ2は、記録紙の印刷幅に合わせてインク吐出孔を設けた、いわゆるライン型のプリンタ装置である。
【0013】
このインクジェットプリンタ2は、インクを吐出するインクジェットプリントヘッドカートリッジ(以下では、ヘッドカートリッジと記述する。)3と、このヘッドカートリッジ3を装着するプリンタ本体4とを備える。インクジェットプリンタ2は、ヘッドカートリッジ3がプリンタ本体4に対して着脱可能に形成され、更に、ヘッドカードリッジ3に対してインク供給源となるインクタンク5が着脱可能となっている。即ち、このインクジェットプリンタ2は、ヘッドカートリッジ3とインクタンク5が消耗品として取り扱われ交換可能となっている。
【0014】
このプリンタ本体3に対して着脱可能なヘッドカートリッジ3は、インクを、例えば電気熱変換式又は電気機械変換式などで微細に粒子化して吐出し、記録紙の記録媒体上にインク液滴を吹付ける。具体的に、ヘッドカートリッジ3は、図2に示すように、インク7が充填された容器であるインクタンク5が装着されるとともにプリンタヘッド1が形成されたカートリッジ本体8を有する。
【0015】
インクタンク5は、例えば樹脂材料等を射出成形することにより成形されるものであり、長手方向を使用する記録紙の幅方向の寸法と略同じ寸法となす略矩形状に形成され、カートリッジ本体8に対して着脱可能とされている。
【0016】
具体的に、インクタンク5は、インク7を収容するタンク本体5aからカートリッジ本体8にインク7を供給するインク供給部13と、インクタンク5をカートリッジ本体8に固定するための係止突部18及び係合段部19と、インクタンク5を識別する識別突部21とを有している。
【0017】
タンク本体5aは、気密性の高い材料により略矩形に形成され、長手方向の寸法が記録紙の幅方向、すなわち記録紙の送り方向に対して直交する方向の寸法と略同じ寸法となるように形成されている。
【0018】
インク供給部13は、タンク本体5aの下側略中央部に設けられている。このインク供給部13は、タンク本体5a内に設けられたインク収容部と連通した略凸形状のノズルであり、このノズルの先端が後述するカートリッジ本体8に形成された接続供給部37に嵌合されることによって、インクタンク5をカートリッジ本体8に接続される。なお、タンク本体5aの底面は、中央部が最も深くなるように形成され、収容しているインクがインク供給部13に集中するようになっている。
【0019】
なお、インク供給部13の先端部に設けられているインク供給口は、インクタンク5をカートリッジ本体8の装着部32に装着する際、装着部32に設けられた接続供給部37が円滑に嵌合するように、先端部に向かって直線状又は湾曲しながら拡径するように形成されている。
【0020】
係止突部18は、インクタンク5の長手方向の一方の側面に設けられた突部であり、カートリッジ本体8の後述するラッチレバー34に形成された係合孔34aと係合する。この係止突部18は、上面がインク収容部12の側面に対して略直交するような平面で形成されるとともに、下面は側面から上面に向かって傾斜するように形成されている。
【0021】
係合段部19は、インクタンク5の係止突部18が設けられた側面の反対側の面の上部に設けられ、インクタンク5の上面と一端を接する傾斜面19aと、この傾斜面19aの他端と接し、上面と平行な平面19bとからなる。インクタンク5は、係合段部19が設けられていることで、平面19bが設けられた側面の高さが、係止突部18が設けられた側面の高さに対して低くなるように形成され、この段部でカートリッジ本体8の後述する係合片33と係合する。係合段部19は、ヘッドカートリッジ3の装着部32に挿入されるとき、挿入端側の側面に設けられた装着部32側の係合片33に係合することで、インクタンク5を装着部32に装着する際の回動支点部となる。
【0022】
識別突部21は、インクタンク5の種類を識別するための突部であり、カートリッジ本体8の後述する識別凹部43に挿入されることで、装着位置を規制する。すなわち、具体的なインクタンク5の種類としては、図2に示すように、例えばイエロー、シアン、マゼンダ、ブラックの4色に対応するインクタンク5y,5m,5c,5kがある。これらインクタンク5y,5m,5c,5kを全てカートリッジ本体8に装着することで、ヘッドカートリッジ3は、カラー印刷に対応するようになっている。従って、カートリッジ本体8には、インクタンク5y,5m,5c,5kを全て装着することとなるため、カートリッジ本体8に各インクタンク5を装着する際に、装着位置を間違えるおそれがある。そこで、識別突部21は、各インクタンク5を所定の位置に間違いなく装着するために、カートリッジ本体8の後述する識別凹部43にあわせてインクタンク5y,5m,5c,5kのそれぞれにおいて突部の位置が異なるようにしている。
【0023】
このように構成されたインクタンク5は、上述したように各色に対応したインクタンク5y,5m,5c,5kがあり、それぞれヘッドカートリッジ3を構成するカートリッジ本体8に装着されてインク7をカートリッジ本体8側に供給する。
【0024】
このようなインクタンク5が装着されるカートリッジ本体8は、図2に示すように、略矩形筐体の底面側にインク7を吐出するプリンタヘッド1が形成され、インクタンク5が装着される装着部32と、インクタンク5を固定する係合片33及びラッチレバー34と、インクタンク5を付勢する付勢部材35と、インク供給部13と接続されてインク7が供給される接続供給部37と、プリンタヘッド1を保護するヘッドキャップ42とを有している。
【0025】
インクタンク5が装着される装着部32は、インクタンク5が装着されるように、カートリッジ本体の上面側に略矩形凹部が形成され、図2に示すように、ここでは4本のインクタンク5が並列に収納される。装着部32は、インクタンク5が収納されることから、インクタンク5と同様に印刷幅の方向に長く設けられている。この装着部32は、イエロー用のインクタンク5yが装着される装着部32y、マゼンタ用のインクタンク5mが装着される装着部32m、シアン用のインクタンク5cが装着される装着部32c、ブラック用のインクタンク5kが装着される装着部32kからなり、装着部32y,32m,32c,32kが隔壁32aによりそれぞれ隣接するように区画されている。
【0026】
なお、ブラックのインクタンク5kは、インク7の内容量が大きいため、長手方向に対して垂直方向の幅が他のインクタンク5y,5m,5cよりも広く設けられており、これに合わせて装着部32kの幅も他の装着部32y,32m,32cよりも広く設けられている。
【0027】
装着部32の開口端に設けられる係合片33は、装着部32の長手方向の一端縁に設けられており、インクタンク5の係合段部19と係合する。インクタンク5は、インクタンク5の係合段部19側を挿入端として斜めに装着部32内に挿入し、係合段部19と係合片33との係合位置を回動支点として、インクタンク5の係合段部19が設けられていない側を装着部32側に回動させるようにして装着部32に装着することができる。これによって、インクタンク5は、装着部32に容易に装着することができる。
【0028】
ラッチレバー34は、図3に示すように、装着部32の係合片33に対して反対側の側面、すなわち長手方向の他端の側面に設けられており、略長方形状の係合孔34aを有している。ラッチレバー34は、基端部が装着部32を構成する長手方向の他端の側面の底面側に一体的に設けられ、先端側がこの側面に対して近接離間する方向に弾性変位するように形成され、先端側に係合孔34aが形成されている。ラッチレバー34は、インクタンク5が装着部32に装着されると同時に、弾性変位し、係合孔34aがインクタンク5の係止突部18と係合し、装着部32に装着されたインクタンク5が装着部32より脱落しないようにする。
【0029】
付勢部材35は、インクタンク5の係合段部19に対応する側面側の底面上にインクタンク5を取り外す方向に付勢する付勢部材である。付勢部材35は、インクタンク5を取り外す方向に弾性変位可能とされた、例えば板バネが用いられている。付勢部材35は、その板バネを折曲し、折曲することにより形成された頂部でインクタンク5の底面を押圧し、装着部32に装着されているインクタンク5を装着部32より取り外す方向に付勢するようにしている。
【0030】
接続供給部37は、記録紙の印刷幅方向の略中央に形成され、インクタンク5のタンク本体5aに形成されたインク供給部13が接続されて、プリンタヘッド1にインク7を供給する供給路を形成する。接続供給部37は、カートリッジ本体8の装着部32内に形成されたプリンタヘッド1の流路板に形成されているインク流路と連続して形成され、インクタンク5のインク7を後述するインク加圧室へ導いている。
【0031】
ヘッドキャップ42は、プリンタヘッド1を保護するために設けられたカバーであり、インク7を吐出する際には、プリンタ本体3の詳細を省略するヘッドキャップ開閉機構により開閉される。ヘッドキャップ42は、図2に示すように、開閉方向に設けられた溝部45と、長手方向に設けられプリンタヘッド1の吐出面1aに付着した余分なインクを吸い取る清掃ローラ46とを有している。
【0032】
ヘッドキャップ42は、開閉動作時にこの溝部45に沿って開閉するようにされており、このとき清掃ローラ46がプリンタヘッド1の吐出面1aに当接しながら回転することで、余分なインク7を吸い取り、プリンタヘッド1の吐出面1aを清掃する。この清掃ローラ46は、例えば吸水性の高い部材が用いられる。また、ヘッドキャップ42は、プリンタヘッド1の吐出面1a側を閉塞することによりプリンタヘッド1内のインク7が乾燥しないようにする。
【0033】
次いで、本発明が適用されたプリンタヘッド1について説明する。プリンタヘッド1は、各色のインク7に対応して、図4及び図5に示すように、インクタンク5より供給されたインク7が流れるインク流路50が形成された流路板51と、流路板51を流れるインクが記録紙に向かって吐出されるノズル52が形成されたノズルシート53と、ノズルシート53と流路板との間に設けられ、流路板51と接着されると共にノズル52に対応した位置に発熱素子54が形成されたヒータチップ55と、流路板51の上面を覆うと共にインク7の吐出を制御する制御回路が形成された回路基板56と、回路基板56とノズルシート53との間に配設され、隣接する流路板51を隔てると共に構造上の補強部材となるヘッドフレーム58とを有する。
【0034】
このプリンタヘッド1は、図6に示すように、ノズルシート53上に嵌挿基板60が積層され、嵌挿基板60上にヒータチップ55及びヒータチップ55と同一高さを有するスペーサチップ59が積層され、さらにヒータチップ55及びスペーサチップ59上に接着剤により流路板51が積層されることにより形成されている。これにより、プリンタヘッド1は、ノズルシート53、ヒータチップ55、スペーサチップ59及び嵌挿基板60とによって、流路板51に形成されたインク流路50と連続されると共に、図7に示すように、ヒータチップ55に形成された発熱素子54が外面に臨まされたインク加圧室61が形成されている。インク加圧室61は、インク流路50から流れたインク7が充填され、発熱素子61によって生成された気泡によりインク7を加圧してノズル52より吐出させる。
【0035】
流路板51は、アルミ等の金属製の部材により形成され、インク7が流れるインク流路50が形成されている。インク流路50は、一端側がカートリッジ本体8の装着部32に形成されたイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各インクタンク5に対応して設けられている接続供給部37と連続して形成されている。また、インク流路50は、図3に示すように、他端側が記録紙の幅方向に亘って設けられ、記録紙の幅方向に複数形成されているインク加圧室61に臨まされている。そして、流路板51は、上述したインクタンク5のインク供給部13と接続供給部37とが接続されることにより、インクタンク5から供給されるインク7がインク流路50に流れ込み、各インク加圧室内61にインクを供給する。
【0036】
また、流路板51は、回路基板56によって覆われる上面部に面取り加工が施され、略テーパ状の面取り部62が形成されているている。この面取り部62は、後述するヘッドフレーム58と接着剤65によって接合される接合面となる。そして、面取り部62は、略テーパ状に面取り加工が施されることにより、ヘッドフレーム58との間に接着剤65の注入スペースを広く確保し、接着剤65の塗布量を多く注入することができる。従って、流路板51は、ヘッドフレーム58と確実に接合することができる。
【0037】
ノズルシート53は、シート状に形成され、インク加圧室61内に充填されたインク7を吐出させるためのノズル52が設けられている。ノズル52は、ノズルシート53に略円形状に開口され、図3に示すように、各色のインク7が供給されるインク流路50に対応して、それぞれ印刷幅方向にノズル52が略直線状に並設されている。ノズル52は、記録紙の幅方向に亘って長尺に形成されたノズルシート53に形成され、所定の数のノズル52を組として、このノズル52の組が印刷方向に前後する略千鳥状に形成されている。ノズル52は、ノズルシート53に略千鳥状に形成されることにより、記録紙の幅方向に亘って長尺に形成されたノズルシート53の両端部まで形成することができる。
【0038】
ノズルシート53と嵌挿基板60を介して積層されるヒータチップ55は、シリコン等の半導体基板からなるものであり、ノズルシート53上に嵌挿基板60を介して積層されることによりインク加圧室61の一部を構成する。また、ヒータチップ55は、インク加圧室61側に臨まされる一主面部に発熱素子54が形成されている。また、ヒータチップ55は、回路基板56からの電気信号を発熱素子54に伝達するボンディング端子63と導線64を介して接続されている。なお、導線64との結線部分は、ノズルシート53に結線用の開口部が形成され、ノズルシート53の外部より封止剤66により封止されている。
【0039】
発熱素子54は、ボンディング端子63を介して回路基板56から供給される電力により発熱する。この発熱素子54は、インク加圧室61内に臨まされる一主面に形成されると共に、ノズルシート53に形成されているノズル52と対向して形成されている。そして、発熱素子54は、回路基板56から供給される電力により発熱することにより、インク加圧室61内に気泡を生成させ、気泡と同等の体積分だけインク加圧室61内に充填されたインク7をノズル52より吐出させる。なお、生成された気泡は、インク加圧室61内が冷却されることにより消失する。
【0040】
発熱素子54に電力を供給するボンディング端子63は、流路板51の上面を覆う回路基板56に実装され、回路基板56及びノズルシート53間に配設されている。また、ボンディング端子63は、ノズルシート53側の端部63aよりヒータチップ55と接続される導線64が設けられている。
【0041】
また、インク加圧室61の一部を構成する嵌挿基板60は、例えば露光硬化型のドライフィルムレジストからなるものであり、ヒータチップ55の発熱素子54が形成される一主面部の略全体に積層された後、フォトリソプロセスによって不要部分が除去されて所定形状に形成される。これにより、嵌挿基板60は、ヒータチップ55に複数形成される各発熱素子54の周囲を略凹状に囲むように形成され、該凹状部によってインク加圧室61の側壁部分を形成している。
【0042】
回路基板56は、ガラスエポキシ等のプリント配線基板に、フォトリソプロセス等によって発熱素子54の制御回路が形成されてなり、発熱素子54に流路板51上に積層されている。この制御回路は、ロジックIC(Integrated Circuit)やドライバートランジスタ等を有し、また、上記ボンディング端子63が実装されることによりヒータチップ55に形成された発熱素子54と接続されている。そして、制御回路は、発熱素子54に電力を供給することにより、ノズル52よりインク7を吐出させる。
【0043】
また、回路基板56は、流路板51のインク流路50と、上記カートリッジ本体8の装着部32に形成された接続供給部37とを連続させ、インク7をインクタンク5よりインク流路50に導く開口部56aが形成されている。
【0044】
ヘッドフレーム58は、流路板51及びボンディング端子63が配設される所定の間隙を有する長孔58aが形成されたフレームシートがノズルシート53上に積層されることにより形成されている。ヘッドフレーム58は、長孔58a内に流路板51及びボンディング端子63が配設されることにより、複数並列して形成された流路板51を隔てる隔壁となる。また、ヘッドフレーム58は、ノズルシート53と回路基板56間に形成されることにより、プリンタヘッド1の構造上の補強部材となる。
【0045】
また、ヘッドフレーム58は、流路板51と接着剤65によって接合される。ヘッドフレーム58は、上述したように、流路板51の上面部に略テーパ状の面取り部62が形成されることにより、接着剤65の注入スペースが広く確保され、接着剤65の塗布量を多くすることができる。従って、ヘッドフレーム58は、流路板51と確実に接合することができる。
【0046】
このようなプリンタヘッド1が装着されるインクジェットプリンタ2のプリンタ本体4は、図1及び図8に示すように、ヘッドカートリッジ3が装着されるヘッドカートリッジ装着部71と、記録紙70を給排紙する給排紙機構74と、給排紙機構74に記録紙70を供給する給紙口75と、給排紙機構74から記録紙70が出力される排紙口76とを有する。
【0047】
ヘッドカートリッジ装着部71は、ヘッドカートリッジ3が装着される凹部であり、ヘッドカートリッジ3が着脱できるようになっている。
【0048】
給排紙機構74は、記録紙70を搬送する駆動部を有しており、給紙口75に装着されているトレー75aから供給される記録紙70を取り出す給紙ローラ77と、記録紙70の搬送方向を反転しヘッドカートリッジ3のプリンタヘッド1まで搬送する反転ローラ78と、ベルト機構によって記録紙70をヘッドカートリッジ3から排紙口76まで搬送する搬送ベルト79とを有する。
【0049】
給紙口75は、給排紙機構74に記録紙を供給する開口部であり、トレー75a等に複数枚の記録紙70を積層してストックすることができる。また、排紙口76は、インク7が吐出された記録紙70が給排紙機構74により搬送されて排出される。
【0050】
次いで、このようなプリンタヘッド1の印刷動作について説明する。
【0051】
まず、インクタンク5がヘッドカートリッジ3のカートリッジ本体8に形成された装着部32に装着されると、インク7が接続供給部37を介して流路板51に形成されたインク流路50に流れ、インク加圧室61内に充填される。また、図示しないヘッドキャップ開閉機構により、ヘッドキャップ42が、図9に示すよ位置に退避され、プリンタヘッド1が記録紙70に対して露出される。
【0052】
そして、給排紙機構74は、トレー75aから給紙ローラ77aによって記録紙70を引き出し、互いに反対方向に回転する一対の分離ローラ77b,77cによって引き出された記録紙の1枚を反転ローラ78に搬送する。反転ローラ78は、記録紙70の搬送方向を反転させた後、搬送ベルト79に記録紙を搬送する。搬送ベルト79に搬送された記録紙70は、押さえ手段80により位置決めがされる。
【0053】
次いで、回路基板56に形成された制御回路からの指令によって選択された発熱素子54に短時間、例えば1〜3マイクロ秒程度、電流パルスが流されることにより、発熱素子54が急速に加熱される。この結果、発熱素子54に接する部分にインク気泡が発生し、そのインク気泡の膨張によってインク気泡の膨張分の体積と等しい体積のインク7が押しのけられる。これによって、ノズル52に接する部分の押しのけられたインク7と同等の体積のインク液滴iがノズル52から吐出され、記録紙70に着弾される。
【0054】
インク液滴iが吐出されると、インク加圧室61内に吐出された量と同量のインク7がインク流路50から直ちに補充される。このインク7は、接続供給部37を通じてインクタンク5から供給される。
【0055】
このとき、プリンタヘッド1は、流路板51に略テーパ状の面取り部62が形成され、この面取り部62に接着剤65が塗布されてヘッドフレーム58と接合されることにより、流路板51とヘッドフレーム58との間に注入される接着剤65の注入スペースが大きく確保され、接着剤65を多く注入することができる。従って、プリンタヘッド1の強度を高めることができ、発熱素子54の熱によっても、流路板51の反りや歪みをヘッドフレーム58で押さえ込むことができる。また、これにより接着剤65が流路板51とヘッドフレーム58との接合面より剥離することを防止でき、インク流路50からのインク液漏れを防止することができる。
【0056】
その後、給排紙機構74は、インク7が吐出された記録紙70を排紙口76に搬送して装置外部へ出力する。全ての印刷が終了すると、ヘッドキャップ開閉機構は、ヘッドキャップ42を移動させ、プリンタヘッド1の吐出面1aを閉塞する。
【0057】
なお、カートリッジ本体8にインクタンク5を装着する動作について説明すると、カートリッジ本体8にインクタンク5を装着する際には、インクタンク5の係合段部19を係合片33に係合させ、この係合片33が支点となるようにインクタンク5を回動させて係止突部18とラッチレバー34の係合孔34aとを係合させる。このときに、付勢部材35がインクタンク5を取り外し方向に付勢することで、インクタンク5がカートリッジ本体8に固定される。
【0058】
また、このようなヘッドカートリッジ3では、プリンタヘッド1を小型化するために、各色に対応するノズル52のライン及びノズル52上のインク流路50の間隔を狭め、これにともない各色に対応する接続供給部37同士の間隔も狭めている。従って、インクタンク5の形状は、上述したように記録紙の幅方向に延在した形状とすることがインク7の容量の上で最も好ましい。インクタンク5をこのような形状とすることで、インクタンク5の高さ及び厚みを抑えてインク7の容量を確保することができる。
【0059】
以上、本発明が適用されたプリンタヘッド1及びこれを用いたインクジェットプリンタ2について説明したが、本発明は、これらの構成に限られず、例えば、図10A及び図10Bに示すように、流路板51に形成された面取り部62を弓形に湾曲して形成し、また、断面略L字状に形成してもよい。面取り部62を弓形若しくは断面略L字状に形成することによっても、接着剤65が塗布される面取り部62を大きくでき、流路板51とヘッドフレーム58との接合面を大きく確保してプリンタヘッド1の強度を高めることができ、発熱素子54の熱によっても、流路板51の反りや歪みをヘッドフレーム58で押さえ込むことができる。また、これにより接着剤65が流路板51とヘッドフレーム58との接合面より剥離することを防止でき、インク流路50からのインク液漏れを防止することができる。
【0060】
また、本発明は、流路板51の上面部に面取り部62を構成するのみならず、図11に示すように、流路板51と接着剤65によって接合されるヘッドフレーム58側の上面部又は流路板51及びヘッドフレー58ムの両方に面取り部を形成することによって、接着剤の塗布面積を大きく確保し、接合強度を高めるようにしてもよい。このとき、面取り部は略テーパ状、略アーチ状又は断面略L字状の何れか、或いはこれらの組み合わせによって接合面を構成するようにしてもよい。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施の形態では、ラインヘッドを用いるものとして説明したが、本発明は、1回の印刷にあたり記録紙上の同一箇所を1回のみ走査、すなわち、いわゆる1パス記録を行うプリンタヘッドであれば、シリアルヘッドにも適用できるものである。
【0062】
また、上述の実施の形態においては、本発明をプリンタヘッド及びインクジェットプリンタに適用してインク液滴を飛び出させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インク液滴に代えて各種染料の液滴、保護層形成用の液滴等に用いる液体吐出ヘッド、また、液滴が試薬等であるマイクロディスペンサー、各種測定装置、各種試験装置、液滴がエッチングより部材を保護する薬剤である各種のパターン描画装置、さらには、金属微粒子を含む液体を吐出し基板に微細な配線パターンを形成したり、基板に様々な材料を噴射することで機能を持つ素子を作り込むプリント配線基板や回路基板の作成装置等に広く適用することができる。
【0063】
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る液体吐出ヘッド及び液体吐出装置によれば、流路板に面取り部が形成され、この面取り部に接着剤が塗布されてヘッドフレームと接合されることにより、流路板とヘッドフレームとの間に接着剤の注入スペースを広く確保でき、接着剤を多く注入することができる。従って、液体吐出ヘッドの強度を高めることができ、発熱素子の熱によっても、流路板の反りや歪みをヘッドフレームで押さえ込むことができる。また、これにより接着剤が流路板とヘッドフレームとの接合面より剥離することを防止でき、流路板に形成された液体供給路からの液漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェットプリンタを示す斜視図である。
【図2】本発明が適用されたヘッドカートリッジを示す斜視図である。
【図3】ヘッドカートリッジの概略断面図である。
【図4】プリンタヘッドを示す断面図である。
【図5】プリンタヘッドの構成を示す断面図である。
【図6】プリンタヘッドの分解斜視図である。
【図7】インク加圧室を示す斜視図である。
【図8】インクジェットプリンタの印刷工程を示す図である。
【図9】インクジェットプリンタの印刷工程を示す図である。
【図10】流路板の他の構成を示す断面図である。
【図11】プリンタヘッドの他の構成を示す断面図である。
【図12】従来のプリンタ装置におけるプリンタヘッドを示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタヘッド、2 インクジェットプリンタ、3 ヘッドカートリッジ、4 プリンタ本体、5 インクタンク、7 インク、8 カートリッジ本体、37 接続供給部、42 ヘッドキャップ、50 インク流路、51 流路板、52 ノズル、53 ノズルシート、54 発熱素子、55 ヒータチップ、56回路基板、58 ヘッドフレーム、59 スペーサチップ、60 嵌挿基板、61 インク加圧室、62 面取り部、63 ボンディング端子、64 導線、65 接着剤、66 封止剤[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a liquid discharge head that discharges a liquid by generating bubbles by a heating resistor, and a liquid discharge device using the same.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a device for discharging a liquid, for example, there is a printer device that discharges ink from a printer head onto recording paper to record images and characters. 2. Description of the Related Art Some printer apparatuses of this type use an ink jet system to discharge ink from a printer head onto recording paper to record images and characters. This ink jet printer device is called a serial type, in which an ink tank moves in the width direction of a recording paper together with a printer head, and recently, ink ejection holes are linearly formed over a length corresponding to the width of the recording paper. There is a line type printer device provided with a printer head disposed in the printer.
[0003]
As shown in FIG. 12, a line
[0004]
In the
[0005]
In the
[0006]
In the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the
[0008]
Therefore, the present invention has been proposed to solve the above-described problems, and provides a liquid discharge head in which the bonding strength between a flow path plate and a head frame is increased, and a liquid discharge device using the same. The purpose is to:
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a liquid discharge head according to the present invention includes a liquid discharge head provided in a liquid discharge device that discharges liquid, a flow path plate that forms a supply path through which the liquid is supplied, A nozzle forming member provided with a liquid discharge nozzle facing the liquid pressurizing chamber which is continuous with the supply path and is filled with the liquid; and a nozzle forming member provided between the nozzle forming member and the flow path plate; A heater chip having a heating resistor formed at a position corresponding to the liquid discharge nozzle in the pressurized chamber, and an adhesive formed adjacent to the flow path plate and filled in a gap between the flow path plate and the heater chip. A head frame joined to the flow path plate, and a substrate that covers the flow path plate and the upper surface of the head frame and is connected to the heating resistor; and at least one of the flow path plate and the head frame Contact It is chamfered on the face.
[0010]
Further, a liquid discharge apparatus according to the present invention is a liquid discharge apparatus which discharges a liquid, in which a container filled with the liquid is mounted, and the liquid discharge head discharges the liquid, and the liquid discharge head is provided. A liquid passage head that forms a supply path through which the liquid is supplied, and a liquid discharge nozzle that is continuous with the supply path and faces a liquid pressurizing chamber filled with the liquid. And a heater chip provided between the nozzle forming member and the flow path plate and having a heating resistor formed at a position corresponding to the liquid discharge nozzle in the liquid pressurizing chamber. A head frame formed adjacent to the flow path plate and joined to the flow path plate by an adhesive filling a gap between the flow path plate and the upper surface of the flow path plate and the head frame; Up And a substrate connected with the heating resistor, is chamfered on at least one joint surface between the channel plate and the head frame.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a case where the present invention is applied to a printer head and a printer device using the same will be described in detail with reference to the drawings. As shown in FIG. 1, a
[0012]
The ink jet printer 2 is a so-called line type printer device provided with ink ejection holes in accordance with the printing width of recording paper.
[0013]
The ink jet printer 2 includes an ink jet print head cartridge (hereinafter, referred to as a head cartridge) 3 for discharging ink, and a printer
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
Specifically, the
[0017]
The tank main body 5a is formed in a substantially rectangular shape from a highly airtight material, and has a longitudinal dimension substantially equal to a dimension in a width direction of the recording paper, that is, a dimension perpendicular to a feeding direction of the recording paper. Is formed.
[0018]
The
[0019]
When the
[0020]
The locking
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
As shown in FIG. 2, the cartridge
[0025]
The mounting
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
As shown in FIG. 3, the
[0029]
The biasing
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
Next, the
[0034]
In the
[0035]
The
[0036]
In addition, the
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
Further, the
[0042]
The
[0043]
Further, the
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
As shown in FIGS. 1 and 8, the printer
[0047]
The head
[0048]
The paper supply /
[0049]
The
[0050]
Next, the printing operation of the
[0051]
First, when the
[0052]
Then, the paper supply /
[0053]
Next, a current pulse is applied to the
[0054]
When the ink droplet i is discharged, the same amount of
[0055]
At this time, the
[0056]
Thereafter, the paper supply /
[0057]
The operation of mounting the
[0058]
Further, in such a
[0059]
The
[0060]
In addition, the present invention not only forms the chamfered
[0061]
Although the present invention has been described as using a line head in the above-described embodiment, the present invention scans the same spot on the recording paper only once in one printing, that is, performs so-called one-pass printing. The present invention can be applied to a serial head as long as the printer head performs the operation.
[0062]
In the above-described embodiment, the case where the present invention is applied to a printer head and an ink jet printer to eject ink droplets has been described. However, the present invention is not limited to this, and various dyes may be used instead of ink droplets. Liquid ejection head used for liquid droplets for forming a protective layer, a microdispenser in which liquid droplets are reagents, various measuring devices, various test devices, and liquid droplets are agents for protecting members from etching. Various pattern drawing devices, as well as printed wiring boards and circuits that discharge liquid containing metal microparticles to form fine wiring patterns on the substrate, or create elements with functions by spraying various materials onto the substrate The present invention can be widely applied to a substrate forming apparatus and the like.
[0063]
As described above, it goes without saying that the present invention can be appropriately changed without departing from the spirit of the present invention.
[0064]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the liquid discharge head and the liquid discharge device according to the present invention, a chamfered portion is formed in the flow path plate, and an adhesive is applied to the chamfered portion and joined to the head frame. Thereby, a large space for injecting the adhesive can be secured between the flow path plate and the head frame, and a large amount of the adhesive can be injected. Therefore, the strength of the liquid discharge head can be increased, and the warpage and distortion of the flow path plate can be suppressed by the head frame even by the heat of the heating element. Further, this can prevent the adhesive from peeling off from the joint surface between the flow path plate and the head frame, and can prevent liquid leakage from the liquid supply path formed in the flow path plate.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an ink jet printer to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view showing a head cartridge to which the present invention is applied.
FIG. 3 is a schematic sectional view of a head cartridge.
FIG. 4 is a sectional view showing a printer head.
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating a configuration of a printer head.
FIG. 6 is an exploded perspective view of the printer head.
FIG. 7 is a perspective view showing an ink pressurizing chamber.
FIG. 8 is a diagram illustrating a printing process of the inkjet printer.
FIG. 9 is a diagram illustrating a printing process of the inkjet printer.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing another configuration of the flow path plate.
FIG. 11 is a cross-sectional view illustrating another configuration of the printer head.
FIG. 12 is a diagram showing a printer head in a conventional printer device.
[Explanation of symbols]
Claims (8)
上記液体が供給される供給路を形成する流路板と、
上記供給路と連続され上記液体が充填される液体加圧室に臨まされた液体吐出ノズルが形成されたノズル形成部材と、
上記ノズル形成部材と上記流路板との間に設けられ、上記液体加圧室内の上記液体吐出ノズルに対応した位置に発熱抵抗体が形成されたヒータチップと、
上記流路板に隣接して形成され、上記流路板との間隙に充填される接着剤によって上記流路板と接合されたヘッドフレームと、
上記流路板及びヘッドフレームの上面を覆うとともに上記発熱抵抗体と接続される基板とを有し、
上記流路板と上記ヘッドフレームとの少なくとも一方の接合面に面取り加工が施されている液体吐出ヘッド。In a liquid ejection head provided in a liquid ejection device that ejects liquid,
A flow path plate forming a supply path to which the liquid is supplied,
A nozzle forming member formed with a liquid discharge nozzle which is continuous with the supply path and faces a liquid pressurizing chamber filled with the liquid,
A heater chip provided between the nozzle forming member and the flow path plate, wherein a heating resistor is formed at a position corresponding to the liquid discharge nozzle in the liquid pressurizing chamber;
A head frame formed adjacent to the flow path plate and joined to the flow path plate by an adhesive filled in a gap between the flow path plate,
A substrate that covers the upper surface of the flow path plate and the head frame and is connected to the heating resistor;
A liquid ejection head in which at least one joint surface between the flow path plate and the head frame is chamfered.
上記液体が充填された容器が装着され、上記液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
上記液体吐出ヘッドが設けられた装置本体とを備え、
上記液体吐出ヘッドは、上記液体が供給される供給路を形成する流路板と、上記供給路と連続され上記液体が充填される液体加圧室に臨まされた液体吐出ノズルが形成されたノズル形成部材と、上記ノズル形成部材と上記流路板との間に設けられ、上記液体加圧室内の上記液体吐出ノズルに対応した位置に発熱抵抗体が形成されたヒータチップと、上記流路板に隣接して形成され、上記流路板との間隙に充填される接着剤によって上記流路板と接合されたヘッドフレームと、上記流路板及びヘッドフレームの上面を覆うとともに上記発熱抵抗体と接続される基板とを有し、上記流路板と上記ヘッドフレームとの少なくとも一方の接合面に面取り加工が施されている液体吐出装置。In a liquid ejection device that ejects a liquid,
A container filled with the liquid is mounted, and a liquid discharge head that discharges the liquid,
An apparatus main body provided with the liquid ejection head,
The liquid discharge head includes a flow path plate that forms a supply path through which the liquid is supplied, and a nozzle that has a liquid discharge nozzle that is continuous with the supply path and faces a liquid pressurizing chamber that is filled with the liquid. A forming member, a heater chip provided between the nozzle forming member and the flow path plate, and having a heating resistor formed at a position corresponding to the liquid discharge nozzle in the liquid pressurizing chamber; A head frame formed adjacent to the flow path plate and bonded to the flow path plate by an adhesive filled in a gap between the flow path plate and the heating element while covering the upper surfaces of the flow path plate and the head frame; A liquid ejecting apparatus comprising: a substrate to be connected; and a chamfering process performed on at least one joint surface between the flow path plate and the head frame.
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JP2011178017A (en) * | 2010-03-01 | 2011-09-15 | Seiko Epson Corp | Liquid ejection head unit |
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2003
- 2003-01-09 JP JP2003003754A patent/JP2004216601A/en active Pending
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